Motor Fan's YEAR 2016

三栄書房

NEWS

2016.3.19

高い旋回性能とトラクションを誇るスバル・シンメトリカルAWD「VTD-AWD」の利点とは?

レヴォーグの2.0Lモデル、WRX S4といったAT系(リニアトロニックCVT)に採用されているのが「VTD-AWD(不等&可変トルク配分電子制御AWD)」方式。

センターデフに複合遊星歯車(プラネタリーギヤ)を採用し、電子制御LSD(油圧多板クラッチ)を搭載。前後基本トルク配分は「45:55」で、高出力車に対応した電子制御式AWDになっています。

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簡単にいうと、センターデフを持っていてリヤ側にトルクを多く出していくシステム。通常時はデフフリーの状態で、前輪への駆動時の負担(縦方向)を減らすことで横方向へのグリップを増しているのが特徴であり、高い旋回性能を実現しているとのこと。

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高速走行が可能な雪上コースには、氷上に近い路面や高速コーナリング、入り組んだインフィールドコースなどが用意されていましたが、速度を上げるとリヤが出やすく、コンディションによってはかなり滑りやすいです。
回頭性がひとつの特徴で、腕のある人にとってはクラッチ操作の要らないCVTということもあって、かなり速いペースで周回できそうな仕上がりになっています。

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電子制御LSDの仕事は、スロットル開度、エンジン回転、車速、そして前後輪回転比などを監視し、走行状態の変化に応じて差動を制限することによりトルク配分を最適化するというもの。

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それにより、氷上などの低ミュー路やコーナリング中の加減速時、発進や再加速時などは直結状態に近い特性にすることで駆動力を確保。

AT系の主力は、レヴォーグの1.6Lモデルやレガシィ、インプレッサ、XV、フォレスターなどに採用されているアクティブトルクスプリット式ですが、より積極的にハンドリングを楽しむならレヴォーグの2.0L、WRX S4を選択するという手も非常に魅力的といえそうです。
(塚田勝弘)

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