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2016.8.5
レヴォーグの最上級グレード「STI Sport」の目指すものとは?
2016.8.5
レヴォーグの最上級グレード「STI Sport」の目指すものとは?
2013年11月、第43回東京モーターショーの会場にて華々しいデビューを飾った「レヴォーグ」。
台座に乗せられた「レヴォーグ」がグルグルと回転している演出風景もさることながら、日本の道路事情などを念頭に置いて開発し、日本専売モデルとして販売がスタートすることも大きな話題となりました。
登場からすでに数回の改良を経た「レヴォーグ」ですが、その熟成は滞ることなく2016年4月にも年度改良を実施。その際に嬉しいサプライズとして、新グレード「STI Sport」が追加されました。
スバル車において、「STI」というネーミングは卓越した高性能モデルに与えられることは有名ですが、「レヴォーグ」が冠するのは「STI Sport」と何やら聞き慣れない響き。
実はこれ、スバルとSTI(スバルテクニカインターナショナル株式会社)が協業した新ブランドとして企画・開発されたものなのです。
■高性能への敷居を下げるための工夫
新ブランド「STI Sport」の使命は、ズバリ、“認知度の拡大”と“手が届く高性能”の2本柱による強い事業構造の創造です。
そのために、ベースとなる市販モデルに後から専用パーツとチューニングを施すという手法ではなく、ベース車両の製造時に「STI」のエッセンスを織り込む手法を編み出したのが最大のポイント。
「レヴォーグ」は先述したように日本を念頭に置いたモデルであり、現在も主力として販売が好調なことから、新ブランド第一号に抜擢されたそうです。
ただし、製造ラインでは「レヴォーグ」だけでなく、「BRZ」や「インプレッサ」「XV」も製造されており、その作業効率と走行性能との両立は悩みどころ。
製造担当者と相談した結果、最終的に足まわりの3項目にSTIのノウハウが活かされることが決定しました。ちなみに、今後これが軌道に乗れば、装着されるアイテム数は増えるかもしれないそうです。
■機能性の美点を活かしつつ、ボルドーでプレミアムを演出
足回りをSTIが担当した一方、デザインや装備などは富士重工業が担当しました。そもそも「レヴォーグ」は機能と装備については元から充実しており、「レヴォーグ STI Sport」ではいかにしてスポーティかつラグジュアリーな印象を表現するかが鍵だったと言います。
とりわけ目を引くのはボルドーとブラックで彩られたインテリア。
実はこの色使いのバランスが肝で、当初はシフトノブやステアリングにもボルドーを使い、かえってスポーティさをスポイルしてしまったそうです。
そういった目に見える仕立てを変える一方、機能性はベースとなる「レヴォーグ」から踏襲。とはいえ、ドアポケット内側に不織布を張るといった、最上級グレードだからこそのこだわりも施されています。
より深く知りたい方にはこちらがおススメです。
(今 総一郎)
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