Motor Fan's YEAR 2016

三栄書房

NEWS

2016.9.14

ミニバン販売No.1の実績とプライド。新型セレナの揺るぎないコンセプトとは!?

日本の5ナンバーミニバン市場は、セレナ、ヴォクシー/ノア、ステップワゴンの3車種が中心となってしのぎを削ってきました。

ライバル他車が様々なパッケージや付加機能、パワーユニットにトライする中、セレナはいささかもぶれることなく進化を続け、先々代と先代の過去11年間においてミニバン販売No.1の王座を維持してきました。

セレナの原点は「モノより思い出」というキャッチコピーです。これは1999年からのCMですが、17年経っても全く色褪せないのは、この言葉がセレナの本質とユーザーの本音を言い当てているからなのでしょう。

そして新型セレナは、変わらぬコンセプトをベースにして、最新のアイディアと技術を織り込んで開発されたのです。

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■揺るがない「BIG,EASY,FUN」の基本コンセプト

新型セレナ開発責任者の遠藤RPM(リージョナルプロダクトマネージャー)は、歴代セレナの人気の秘密を「BIG,EASY,FUN」の価値が受け入れられたからだと語ります。

それはまさしく「室内が広く、使いやすく、家族みんなが楽しめる」ということ。歴代セレナは、「クルマで家族、友人、知人をもてなしたい」「クルマはみんなで乗った方が楽しい」という子育て世代のニーズに合致していたのです。

また最近では、子育て世代と親が1時間以内に住む「近居率」が増加しており、更に「家族の範囲」が、祖父母や兄弟姉妹の家族にまで拡大傾向にあるとのこと。そのため3列目シートの利用頻度が、これまで以上に増えてきているのだそうです。

そこで新型セレナでは、3列目のスライド化やバックドアのデュアル化をはかり、居住性や乗降性、使い勝手のおもてなし度を大幅に向上させました。

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■ワクワクする新たなユーティリティも大量投入

開発陣は新たなユーティリティにもこだわりました。足をスライドドア下にかざすと自動開閉する「ハンズフリーパワースライドドア」や6個のUSBソケット設定は、開発陣から商品企画に逆提案したもの。

また3列目への乗降の動線を確保するために2列目のシートベルトを背もたれ内蔵式に変更したり、ママのネイルを傷つけないようにキャップレス給油口を採用する等、なるほどアイディアを機能に盛り込みました。

自動運転「プロパイロット」も、新型セレナで初搭載された新機能です。日産の世界戦略技術ですが、最初から世界市場に出すのではなく、国内でしっかり熟成させる方針とのこと。ファミリー世代がドライブに出かけた場合、月曜の子どもの学校を考えると、渋滞とわかっていても帰路につかざるを得ません。だからこそミニバンのセレナにプロパイロットが必要との判断は、本当にそのとおりだと思います。

ただですネ、「セレナは国内市場で横綱相撲ができている、日産では数少ない車種です。」なんて言わないでくださいまし。いつだって多くの日産ファンが、新型セレナのように開発陣の魂がこもった魅力的でリーズナブルなクルマの登場を心待ちにしてるんですから!

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■第539弾新型セレナのすべて (電子版はこちら

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(拓波幸 としひろ)

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