Motor Fan's YEAR 2016

三栄書房

NEWS

2016.10.30

面白アンケート!ドライバーのお気に入りの曲は何だ?【F1速報×F1女子~アメリカGP号~】

2016F1第18戦アメリカGPで、ルイス・ハミルトン選手(メルセデス)が第12戦F1ドイツGP以来となる6戦ぶりの優勝!ドライバーズランキング1位のニコ・ロズベルグ選手(メルセデス)に26ポイント差までせまり、チャンピオン争いがますます面白くなってきましたよね。

ハミルトン選手が久しぶりにポディウムの頂点に、そして表紙に帰ってきた10月27日(木)発売の「F1速報アメリカGP号」の見どころを紹介します!

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■FOCUS

ハミルトン選手は開口一番「今日はシーズンでも最高のスタート。完璧だったね。」と自画自賛。

日本GPで三年連続のコンストラクターズ選手権チャンピオンを決めたメルセデスは、直後にイギリス、ブラックレーにある本拠地で1000人以上を集めて盛大な祝賀会を開きました。

もちろん、ドライバー二人は主役として招集されましたが、ロズベルグ選手が翌日すぐに帰宅したのに対し、ハミルトン選手はアメリカ行きをさらに一日遅らせ、シミュレーターで「スタート練習」をしていたのだそうです。

「スパはまずまず。予選まで素晴らしかったモンツァでは出遅れて、シンガポールもダメ。セパンは良かったけど、鈴鹿は最悪だった。シーズン後半はとにかくスタートが結果を左右してしまったね。今回は先週、ファクトリーでエンジニアと一緒にやった対策の効果が出た。今日は最初から、うまくやれる自信があったんだ。こんな感触は今年になって初めてだった。もっと早くやっていれば良かったと思うくらいだよ。」(ハミルトン選手)

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鈴鹿での惨敗後に迎えたアメリカGP。ハミルトン選手はどのように気持ちを切り替えたのでしょうか。

「アメリカっていう国が好きなんだ。どこよりもリラックスできる。相性のいいこのサーキットは、僕のハンティング場のようなものだしね。鈴鹿を終えてすぐに、いや、正直に言うと翌日だったかな。起こったことは全て忘れて、いつまでもグダグダ考えるのをやめにしたんだ。レースは続くし、前を向くしかないわけだからね。とにかく僕自身は、自分に何ができるか分かっているし、邪魔をするものがあるとしたらそれはマシンに起因することしかない。今日はそれがなかったから、本当に気分がいいよ。」

■グランプリここだけの話 CATCH THE EYE

アメリカGPの主催者が、F1ドライバーに「お気に入りの曲は何か?」という興味深いアンケートを行いました。

22人がすべて回答した結果、最も多くのドライバーからお気に入りの曲として挙がったのが、ブルース・スプリングスティーンの「Born in U.S.A」とザ・イーグルス「Hotel California」だったそうです。

「Born in U.S.A」を聴いていると答えたのは、セバスチャン・ベッテル選手(フェラーリ)、バルテリ・ボッタス選手(ウィリアムズ)、ケビン・マグネッセン選手(ルノー)で、「Hotel California」を挙げたのはフェリペ・マッサ選手(ウィリアムズ)、ニコ・ヒュルケンベルグ選手(フォースインディア)、マーカス・エリクソン選手(ザウバー)。

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よくヘッドホンをしているハミルトン選手のお好みは、タイ・ダラー・サインの「Wavy」と「Campaign」、Made in TYOの「I Want」の3曲だそうですよ。

知らない曲がほとんどだったので調べて聞いてみたのですが、最も多くのドライバーからお気に入りの曲として挙がった2曲は70年代後半からと80年代前半に大ヒットした曲ということにびっくり! 多くの人から愛されている曲は世代をこえるのですね。

ロック調が好きなドライバーが多いのに対し、ハミルトン選手はヒップホップ系を選曲。あのヘッドホンからこの曲が流れているんだと思うと、めちゃくちゃ似合っているしかっこいい! ぜひみなさんも聞いてみてくださいね(^^)

■ピットストップグランプリ

レースの勝敗において、一瞬のミスが命取りとなるピットストップ。2010年にレース中の再給油が禁止されて以降、道具の進化はもちろんメカニック達の鍛錬もあり、今季は静止時間1秒台のタイムが生まれています。

道具の進化のなかでも最も大きく進化したのがホイールガンとホイールナット。かつてのピットストップといえば、ロリポップマンが作業終了の合図を目視して確認してからロリポップを上げていましたが、現在はロリポップが信号機に変わりました。

そのため、手を挙げる動作もホイールガンに搭載されたボタンを押すだけに簡略化されました。このボタンは4輪ガンマンと前後のジャッキマンが押すことになっており、ロリポップマンが誤って信号機を青にしても、6カ所すべてのボタンが押されていない限り、青信号に変わらない仕組みになっているそう。

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今季ここまでの最速タイムをマークしたウィリアムズの白幡勝広メカニックは、

「タイヤを取ったり付けたりする人には、ある程度の腕力が必要だということは想像できると思いますが、そのほかにもガンマンはマシンが停止する位置が多少ズレても対応できるように、腕の長い人が担当することになっています。ウチの左前輪担当のメカニックは腕が長く、ピット作業もナンバーワンです。」

と解説しています。

そして、ウィリアムズのピットストップの高速化に大きく貢献しているのがマッサ選手の正確なマシン停止能力で、それはボッタス選手も学んでいるそう。

ガンマンは腕が長い人が担当しているとは知りませんでした! 他のチームもそうなのでしょうか。気になるところです。まさに神業ともいえるピット作業。レース展開の中でも重要な役割を担っていますよね。

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本誌では各グランプリのピットストップタイム・ベスト5、そして総合ベスト10が掲載されていて興味深いですよ。そして、次戦のメキシコGPピットストップトップタイムはどこのチームがたたき出すのでしょうか。レース中のピット作業にも注目ですね!!

(yuri)

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