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2016.11.10
飛んで跳ねてドリフトして転がって……ラリーゲームの歴史を振り返る【前編】
2016.11.10
飛んで跳ねてドリフトして転がって……ラリーゲームの歴史を振り返る【前編】
皆さん、こんにちは!モータースポーツのシーズンもいよいよ終盤に差し迫ってきました。それと同時にレースに参加するチームは既に来年に向けての準備を急ピッチに進めています。シーズンオフから開幕までの間、画面の中で自分が思い描く展開を応援しているチームで再現してみませんか?
それができるのがレースゲームなのです。今回の記事では、代表する世界的2大モータースポーツカテゴリー「ラリー」、「F1」の歴代ゲームを前編後編に渡って紹介していきます!
それでは、「ラリー」編の前編いきます!
■Lombard RAC Rally (1988年)
1988年にイギリスで販売された「Lombard RAC Rally」。有名なRACラリー(現:ラリーGB)のゲームで、登場車種はパッケージに描いてあるフォード・シエラコスワースのみ。恐らく最初のラリーゲームだと思われます。コクピット視点のみですが、きちんとドライバーが操作しているアニメーションがあります。またクラッチの表現もあって、エンストもします。
■Sega Rally Championship(1995年)
日本ではお馴染み「セガラリー」。1995年の登場です。実は、僕が初めて遊んだラリーゲームだったりします。ゲームを監修していたのは、名ドライバーであるユハ・カンクネンとディディエ・オリオール。その両名の共通点でこのデルタとセリカが選択されたのでしょう(隠しクルマでランチア・ストラトスが出現)。ナビゲーターの声は、名コドライバーのニッキー・グリストが担当しました。
ゲームシステムは、「デザート」、「フォレスト」そして「マウンテン」の3つのステージを最後尾(15番手)からスタートし、制限時間内でクリアするというもの。1位でクリアすると隠しステージ「レイクサイド」が出現します。3つのステージを1位でクリアするのは、意外と難易度が高いです。
また、新宿ジョイポリス(2000年に営業終了)には、アーケード版として実車のデルタとセリカに乗り込んでプレイするスペシャル仕様もありました。僕も父親にせがんでよく連れてってもらいました。
■V-Rally(1997年)
V-Rallyは、歴史あるAtari社が開発したラリーゲームです。このラリーゲームも同時走行のスタイルを取っていましたが、背景や路面の作り込みが当時としては拘っていてラリーの空気感を感じられた一作でした。
1997年のWRCはWRカー、キットカーが登場した年で、2ドアインプレッサやアスファルトではバカっ速なプジョー306マキシが印象的でしたね。ゲーム内でも一番使い勝手よかったのがプジョー306でした。
■コリン・マクレー ザ・ラリー(1998年)
「オール・オア・ナッシング」でお馴染みだった故コリン・マクレーが全面監修したラリーゲームの第1作目です。登場するクルマは、WRCの98年シーズンのものとマクレーがセレクトした過去の名ラリーカー(アウディクワトロ、プジョーなど)。このゲームから実際のラリーにならってスペシャルステージは1台で走るタイムアタック形式になりました。
インテリアはイマイチでしたが、外観がリアル再現されていました。コースもギリシャ、ニュージーランド、スウェーデン、コルシカ、グレートブリテンとバリエーション豊かでした。
公式攻略本などに掲載されていた隠しコードでクルマの馬力をパワーアップさせたり、ゲーム内の重力を月と同じくらい(1/6)にしてジャンプでフワフワすっ飛ばしたり、僕も相当ハマった1作でした。
■セガラリー2(1998年)
当時話題になったCMで注目を集めたセガのドリームキャストから発売されたセガラリー2。基本的なシステムは前作と同じです。
ドリームキャストよりもゲームセンターで多くプレイしました。アーケード躯体にはサイドブレーキが実装されており、アスファルトでのヘアピンカーブを確実に切り抜けるのに必須アイテムでした。
上記のコリン・マクレー ザ・ラリーがリアル派だったので陰が薄かったですが、1年早く出ていればよりヒットした1作だと思います。
■コリン・マクレー ザ・ラリー2(2000年)
前作から2年後にコリン・マクレー ザ・ラリーの2作目が登場しました。
マクレーがフォードに移籍して2シーズン目の作品なので、パッケージデザインはフォード・フォーカスWRCがイメージカーになっています。前作からボリュームアップとグラフィックの向上が図られています。サウンド面が改善され、バックファイアがより迫力のあるサウンドとグラフィックになっています。
■V-Rally2(2000年)
コリン・マクレー ザ・ラリー2と時同じくして発売したV-Rally2。1台のみ走るモード「チャンピオンシップ」モードが実装されたり、26台で12カ国84コースというビックボリュームでなかなかやりごたえのある1作でした。
当時はV-Rally2の方がプレイ時間が長かったです。ダメージ表現などコリン・マクレー ザ・ラリーよりもシビアで、しょっちゅう横転しました。前作よりもクルマの動きに引っかかりのなくスピード感溢れています。
■RalliSport Challenge(2002年)
Xboxから初めて発売されたラリーゲームです。Xboxは当時持っていなかったのですが、友人から借りて少しの間遊んでいました。
当時としては素晴らしいグラフィックで、轍ができたり反射光もなかなか表現力が高いです。個人的にはフォード・エスコートコスワースRSが収録されていたのがポイント高かったです。R34GT-Rが収録されていたり、インプレッサがWRカーではなくPWRC(プロダクションラリー選手権)仕様だったり、ちょっと風変わりなものでした。
こうして振り返ってみてと改めてプレイしてみたくなったタイトルもあるのではないでしょうか? 今でもAmazonで手に入るソフトもあったりしますので、プレイしたい方はぜひ探してみて下さい。
(栗原 淳)
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