NEWS
2016.12.6
駆動もブレーキも…新型ノートe-POWERは「逆転の発想」でできている!
2016.12.6
駆動もブレーキも…新型ノートe-POWERは「逆転の発想」でできている!
■パワーユニットは新開発のシリーズ式ハイブリッド
新型ノートe-POWERの特徴は、駆動もブレーキも従来のEV車やエンジン車とは異なる発想で構成されていることでしょう。
駆動面では、EV車で最も重要な大容量の駆動用バッテリーをほとんど降ろしてしまいました。そして、リーフの弱点だった航続距離と充電問題(充電時間と充電拠点)を解決するために、エンジンを搭載して発電機として活用し、モーターが100%駆動を行う「シリーズ式ハイブリッド」を開発したのです。
発電に徹するエンジンは、直3の1.2Lで圧縮比を12.0と高く設定したミラーサイクルを採用。街中ドライブでは最も効率が良い2000回転前半で発電しますが、急発進や急加速時には、発電量を稼ぐために結構な回転数まで上がります。
モーターは、発電用と駆動用の2機をエンジンに組み合わせて搭載。駆動用モーターは、リーフと同タイプでパワー109psとトルク25.9kgmを発揮。瞬時に反応するレスポンスと野太いトルクが自慢です。
駆動用のバッテリーは新開発のリチウムイオン式で、プリウスよりも1割程度の多い1.5kWhを確保。フロントシート下部に配置することで、ガソリン車と同等の居住空間を実現しました。
■高張力鋼板を贅沢に使って軽量化と高剛性を両立
ノートのVプラットフォームは、世界のどこでも生産できるように標準鋼板と低グレードの高張力鋼板を利用する設計となっています。
ただ日本向けのノートは、九州工場で生産されているため、590MPaまでの高張力鋼板を採用してきました。今回のe-POWERでは大掛かりなカスタマイズが必要なため、更に高いグレードの高張力鋼板を積極的に導入しています。
プラットフォームでは、フロントシート下部に駆動用バッテリーを搭載するために、床構造を専用設計。2本のクロスメンバーを780MPa級の高張力鋼板で仕立てて、軽量化と高剛性を両立。またボディでも、左右のサイドシルに980MPa級を配置して衝突安全性能を確保しています。
■逆転の発想、ワンペダルドライブ!
また新型ノートe-POWERでは、アクセルOFFで減速操作を行うドライビング機能「ワンペダルドライブ」を新たに開発しました。駆動用モーターは、減速時には電力を回生する発電機として動作します。その際、発電が抵抗となって減速を促し、エンジンブレーキとよく似た回生ブレーキがかかりますが、e-POWERでは減速だけでなく停止まで動作するようにしました。
またノーマル・エコ・スポーツのドライブモードを設定。特にエコとスポーツでは、アクセルOFF時にノーマルの3倍近い回生ブレーキで減速がかかります。そのためアクセルのペダル操作一つで「走り出し〜加速〜巡航〜減速〜停止」まで自在にできるようになったのです。
新型ノートe-POWERでは、エンジンに駆動を任せなかったように、ブレーキでもフットブレーキ無しで止まれる仕組みを採用しました。e-POWERは駆動でもブレーキでも、逆転の発想が発揮されているのです。
(星崎 俊浩)
【関連リンク】
■第544弾新型ノートe-POWERのすべて (より深く知りたい方はこちらがオススメ)
LATEST ENTRY
-
CHECK !
ニュース
モーターファンフェスタ2017 4月30日(日)開催決定!昨年、三栄書房が発行する『モーターファン』が創刊90周年を飾り、『モー・・・
2017.03.01
-
CHECK !
ニュース
ボディ拡大&9速DCTで雪道スイスイ!メルセデス・Aクラス次期型をキャッチメルセデス・ベンツのエントリーモデルである「Aクラス」次期型プロトタイ・・・
2017.01.02
-
CHECK !
ニュース
スチール撮りに潜入!557馬力のメルセデスAMG GT Cクーペ新型「エディション50」を激撮2016年9月のパリモーターショーでワールドプレミアされた「メルセデス・・・
2017.01.02
-
CHECK !
ニュース
新型C-HRは「格好の良さと走りの良さ」で、アンチトヨタ派を狙い撃ち!■新型C-HRは、TNGAの開発責任者が統括するコンパクトSUV ・・・
2017.01.02