Motor Fan's YEAR 2016

三栄書房

NEWS

2016.12.11

オープンにするだけで楽しさが倍増するイヴォーク・コンバーチブル

ルーフをオープンにできるSUVは、日本では発売されなかった日産ムラーノ・クロスコンバーチブルくらいでしょうか。ジープ・ラングラー(アンリミテッド)も脱着が可能で、私も撮影で数回外したことがありますが、こちらは大人2人、いや3人は欲しい大仕事になります。

range_rover_evoque_015

48km/h以下であれば21秒で開閉するイヴォーク・コンバーチブルのソフトトップ。やや時間はかかる印象ですが、4シーターで全長4385×全幅1900×全高1650mmというサイズを考えると十分に実用的といえます。

range_rover_evoque_011

運転席に収まってルーフを開けると、Aピラーが近くに感じますが、SUVらしくフロアが高いため見晴らしがよく、しかもセダンなどを見下ろすような視界で周囲から丸裸になったような気恥ずかしさもありません。

さらにウェストラインが高くバスタブに潜り込んだような着座感というのもあって、屋根を開けても思いのほかプライバシーが保たれるような気がします(もちろん、そのスタイリングとSUVの4座オープンという希少性から周囲の目を惹きますが)。

range_rover_evoque_014

240ps/340Nmの2.0L直列4気筒ターボと9ATの組み合わせは、首都高速の上り坂でも力強くてスムーズで、スペックに恥じない走りを披露してくれます。

img_0252

range_rover_evoque_018

屋根を開けた状態でもサイドウインドウを上げた前席なら風の巻き込みも抑制され、開放感を味わいながらの走りは思わず笑ってしまうほど楽しいものがあります。

range_rover_evoque_00

屋根を閉めれば防音対策が施されたソフトトップにより、キャビンは十分に静か。快適な移動もこなしてくれそう。

range_rover_evoque_012

もちろん安全性にも配慮されていて、リヤクォーターパネルに展開式のロールオーバーバーを内蔵。こちらは2本のアルミ製バーが90ミリ秒で作動するもの。ほかにも、自動緊急ブレーキやレーンディパーチャーウォーニングなども設定されています。

range_rover_evoque_010range_rover_evoque_017

価格は765万円と安いとは言えない価格設定、さらに嗜好性もあって誰もが手を出せるモデルではないものの、悪路走破性も高く、「実用的で文句なく楽しいSUVは?」と聞かれると最初に名前が挙がる存在になりそうです。

(文/写真 塚田勝弘)

【関連記事】

オープントップSUVのイヴォーク・コンバーチブルはどんなクルマ?
http://clicccar.com/2016/12/09/424327/

  • Share on
  • LINE
  • Twitter
  • Facebook