Motor Fan's YEAR 2016

三栄書房

NEWS

2016.12.30

駐車場での踏み間違い事故が7割、後退時事故が4割減ったとするトヨタの安全支援技術とは?

後を絶たないブレーキとアクセルの踏み間違い事故。その一部は高齢ドライバーの免許返上という社会問題にまで発展していますから、無関心ではいられないという方も多いのではないでしょうか。

さて、2016年12月26日、トヨタが駐車場での踏み間違い事故が7割、後退時事故が4割減ったという調査報告を発表しました。

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今回公表されたのは、駐車場内での衝突事故に限ったもので、被害軽減に寄与する「インテリジェントクリアランスソナー(ICS/Intelligent Clearance Sonar)」が搭載されている3車種(アルファード、ヴェルファイア、プリウス)について、2015年1月から2016年6月までの18カ月の間に駐車場で発生した事故を調査したそうです。

該当する車種、約6万台分を契約している保険会社による約2500件の事故データを調査した結果、踏み間違い(ブレーキとアクセルの踏み間違い)事故件数はじつに約7割減少し、後退時事故件数についても約4割減少という結果を得ることができたとのこと。

なお、約6万3000台うち「ICS」搭載車は、42%にあたる約2万6000台になっています。「ICS」は踏み間違いなどによる急発進時に、クリアランスソナーで障害物を認識して衝突被害の軽減に寄与する技術です。

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2015年発売のアルファード、ヴェルファイア、そしてプリウスからは、センサーの増設と検出距離の延伸により、検出範囲を拡大するとともに制御ソフトを改良。

従来のペダル踏み間違いによる衝突被害の軽減だけでなく、駐車場内の低速での移動や車庫入れなど、ペダル誤操作がない場合にも隣接車両や障害物との衝突回避や被害軽減を支援することも可能になりました。

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こうした調査結果を見ると、踏み間違い防止などの安全装備をユーザーに選択させるのではなく、車両価格が上がることになっても義務化する必要があると感じさせます。

(塚田勝弘)

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