NEWS
2016.3.23
「アルト・ワークス」の進化ポイントと、気になるMTモデルの価格設定
2016.3.23
「アルト・ワークス」の進化ポイントと、気になるMTモデルの価格設定
待望されていたアルト・ワークスはアルト・ターボRSをベースに、5MTの設定や専用チューニングされたシングルクラッチのAGS(オートギヤシフト)、最大トルクの向上、レカロシートの装備、専用セッティングされた足まわりなど、ワークス専用チューニングが数多く施されています。
1速から4速をクロスレシオ化した5MTは、2速にダブルコーンシンクロを採用し、操作荷重を専用設計してダイレクトかつ節度感のあるシフトフィールが実現されているほか、クラッチディスクの荷重特性の最適化など、クラッチミートの操作感まで追求されています。なお、アルト・ワークスの変速比はファイナルが4.705で、こちらはアルト・ターボRSと同じで、標準車は4.388となっています。
2ペダルのAGSは、トルコン付ATやCVTからの乗り替えだと違和感を抱く可能性が高いですが「シングルクラッチとしては」完成度は高く、ターボRS用よりもスポーティな変速マッピングとされているほか、シフトレスポンスを重視した変速チューニングにより変速時間を最大10%短縮しているそうです。
ワークスのAGS車には試乗する機会はありませんでしたが、パドルシフトも備わりますし、AT限定車でも同車のスポーティな走りが楽しめるのは間違いないでしょう。
改良型R06Aターボエンジンは、冷却性能の向上により2Nmトルクアップが図られています。さらに、アクセルレスポンスの向上やターボ過給圧の高さに応じて、メーター内のインジケーターが白から赤に変化するなどの装備も用意。
引き締まった乗り味と正確なハンドリングもワークスの魅力ですが、足まわりでは、フロントストラットの減衰力最適化によりロールスピードの低減、ダンピングの向上が図られています。
リヤもダンパーの減衰力最適化で、ロールスピードの低減、ダンピングの向上が意図されているほか、ホイールのリム幅拡大(ターボRSの15×4.5Jから15×5J)により応答性の向上、EPSコントローラーの制御マップ最適化により、ダイレクトな操舵フィールが追求されています。
ダンパーはKYB製が採用されているほか、15インチの専用アルミホイールはENKEI製などスポーティなハンドリング、見た目も強化されています。
外観ではカーボン調フロントバンパーアッパーガーニッシュ、ボディサイドデカール、専用リヤエンブレムなどを専用装備。
内装では、本革巻ステアリング(レッドステッチ&ディンプル加工)、エアコンサイドルーバーリング(サテンメッキ調)、レッドステッチのシフトブーツ、ステンレス製ペダルプレート、そしてレカロ製フロントシートが用意されています。
ひとつ気になるのは、MTの比率が高そうなアルト・ワークスですが、燃費(2WD)は5MTが23.0km/L。AGSは23.6km/LとAGSの方が若干良くなっています。アイドリングストップの有無(MTは未設定で、AGSに標準)という点が大きいのでしょうが、MTもAGSも価格は同じ。
さらに5MTは、レーダーブレーキサポートや誤発進抑制機能、エマージェンシーストップシグナル、ヒルホールドコントロール、エコクール、シフトインジケーター、フットレストなどが未設定となっていますので、価格面で少し差が付いても(AGSよりも安く)いいような気がします。
(文/写真 塚田勝弘)
【関連記事】
■アルト・ワークス(5MT)で最も気になった点とは?
http://clicccar.com/?p=360960
LATEST ENTRY
-
CHECK !
ニュース
モーターファンフェスタ2017 4月30日(日)開催決定!昨年、三栄書房が発行する『モーターファン』が創刊90周年を飾り、『モー・・・
2017.03.01
-
CHECK !
ニュース
ボディ拡大&9速DCTで雪道スイスイ!メルセデス・Aクラス次期型をキャッチメルセデス・ベンツのエントリーモデルである「Aクラス」次期型プロトタイ・・・
2017.01.02
-
CHECK !
ニュース
スチール撮りに潜入!557馬力のメルセデスAMG GT Cクーペ新型「エディション50」を激撮2016年9月のパリモーターショーでワールドプレミアされた「メルセデス・・・
2017.01.02
-
CHECK !
ニュース
新型C-HRは「格好の良さと走りの良さ」で、アンチトヨタ派を狙い撃ち!■新型C-HRは、TNGAの開発責任者が統括するコンパクトSUV ・・・
2017.01.02