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2016.3.29
ルノー・ルーテシアがエンジン特性とトランスミッションを改良して加速力をアップ!
2016.3.29
ルノー・ルーテシアがエンジン特性とトランスミッションを改良して加速力をアップ!
ルノー ルーテシアには、0.9LのMTを搭載する「ゼン(0.9L)」、最上級の「GT」がありますが(R.S.モデルをのぞいて)、今回マイナーチェンジを受けたのは「インテンス」と1.2LとDCTの組み合わせとなる「ゼン」の2グレード。
エンジンはともに1.2Lの直列4気筒直噴ターボで、118ps/5000rpm、205Nm/2000rpmというスペック。改良前の最高出力120ps/4900rpmから若干下がっていますが、最大トルクは190Nmから205Nmへと15Nm向上しているのがトピックスです。
さらに、DCT(デュアルクラッチトランスミッション)の変速比も変更されています。
1速は3.916(旧)→4.307(新)、2速は2.428→2.476、3速は1.435→1.447、4速は1.021→1.019、5速は0.866→0.844、6速は0.702→0.653、後退時は3.507→3.858。変速比は5.58から6.60にワイドレンジ化されています。
これらにより30-60km/h加速、50-80km/h加速、80-120km/h加速は、平均で0.6秒以上向上し、0-100km/h加速は−1.2秒となる10.1秒を達成。
今回の変更は、ユーロ5からユーロ6に対応したことによるものですが、日本のユーザーにとっても歓迎すべきマイナーチェンジといえそう。
また、新たにアイドリングストップが追加されたほか、「PHP」と呼ばれる「輸入自動車特別取扱制度」から「型式指定制度」に変わったことにより、JC08モード燃費も初めてカタログに掲載されています(17.4km/L)。
新旧ルーテシアを同時に乗り比べたわけではありませんが、ストップ&ゴーの多い街中はもちろん、首都高速への合流時などでも十分な加速フィールが得られるのが印象的。もちろん、わずか2psダウンとなる最高出力により、高速域のパンチ力の差も感じられません。
ただし、「ECO」モードのオン/オフ時の差は結構あり、「ECO」スイッチをオフにすると上記の力強い加速感がより分かりやすく得られるほか、各ギヤもやや引っ張り気味になり(ECOモード時は素早く変速して高いギヤを使う)、よりスポーティな走りに対応してくれます。
逆に、渋滞時やすぐに信号が目の前に表れる都市部などでは、「ECO」モードをオンにしてエコランに徹するのが正解のようです。
(文/写真 塚田勝弘)
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