Motor Fan's YEAR 2016

三栄書房

NEWS

2016.4.3

平成生まれ必見!価格帯別おすすめ車種

パーク24株式会社は、ドライバー向け会員制サービス「タイムズクラブ」の会員を対象に実施した「クルマの購入」に関するアンケート結果を発表しました。

同調査によると、クルマを購入する際に最も大切にするポイントは、価格。

ついで性能とデザインと、限られた予算の中でより良いクルマ、つまりコストパフォーマンスが優れたモデルを選ぶ傾向が強いのが特徴的です。

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また、予算については「150万円以上、200万円未満」が最も多いのですが、その次は「250万円以上、300万円未満」そして「100万円以上、150万円未満」となっています。実用的なクルマを求めているとはいえ、イイモノには多少の出費は惜しまない印象が伝わってきます。

ただし男女別にみると、男性の「250万円以上、300万円未満」に対し、女性は「100万円以上、150万円未満」が最多と、“できるなら安く”という堅実な傾向があるようです。

さらに同調査では、クルマ選びの際の情報収集についても明かされました。

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情報収集の手段としては、ネットの普及をはじめ、スマホでいつでも手軽に調べられることからwebが52%と最多。年齢が若いほどwebを活用する割合は高く、今後もその傾向は強まることでしょう。

また、20代以下では「知人」と「中古車ディーラー」から情報収集する割合が突出しているのも特徴。クルマという高額な買い物だからこそ、様々な視点から情報を集め、分析して、納得のいく買い物をしようという慎重な姿勢が窺えます。

そこで、不肖、自動車メディア業界では稀有な平成生まれのワタクシが、国産&輸入車を問わず様々なブランドそしてモデルに触れてきた経験を踏まえて、同年代にオススメのモデルを価格別にご紹介いたします。

■ダイハツ・キャストスタイル

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女子が気になるこの価格帯では、軽自動車そしてコンパクトカーがメインとなりますが、やはり維持費が安い軽自動車は見逃せません。

なかでも、昨年発売された「キャスト」は3つの異なるバリエーションを選べ、艶やかな内外装が特徴の「スタイル」がオススメです。

軽自動車には様々なメーカーが参入していますが、ダイハツの強みのひとつに“D-Assist”があります。これを押すだけで、パワートレーンの制御が加速傾向になり、急坂などでもアクセル操作よりも簡単に速度を調整できるので、運転が苦手な人でも安心。

安全装備については単眼カメラとレーダーを併用した最新式を搭載。歩行者検知機能も付いています。

■スズキ・アルトラパン

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車両本体価格に限らず、自動車では各種税金をはじめとした様々なコストが常にかかるもの。とりわけガソリンは走れば走るほど必要なわけで、たとえば通学や通勤でクルマを使う場合は、やはり燃費が良いにこしたことはありません。

「アルトラパン」はそんなお手頃なクルマの一台で、車両本体価格は最安で107万7840円。燃費は最良で35.6km/L。

また、小動物を思わせる可愛らしいルックスからひと目で女性向けと分かるように、開発には女性の声を積極的に採り入れたとか。

細かな装備はもちろん、乗り降りの際に服が汚れないように開口部を工夫したり、ダッシュボードを低くして前方視界を広げて運転しやすくするなど、ひたすらに女性目線でつくられています。

一般的に150〜200万円の予算では、新車なら軽自動車もしくはコンパクトカーが主な選択肢となります。しかし、調査結果では「中古車ディーラー」での情報収集の割合が多いのも20代以下ならではの特徴。

経済的な状況もあるでしょうが、良いものを安く手に入れたいという心境においては、中古に抱く特別な感情が少ないのかもしれません。

そこで、中古車も選択肢に含めてみると、実は想像以上に豊富なモデルが選べるのです。

個人的なオススメは「BMW 3シリーズツーリング(写真左)」「メルセデス・ベンツ Cクラスステーションワゴン(写真右)」です。

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両車とも高級ブランドとして有名で、“いつかは”と密かに憧れを抱いている方も多いクルマ。もちろん、現行モデルはいずれも400万円を上回るほど値段は高いのですが、型落ちとなると実は手頃な価格で手に入ってしまうのです。

型落ちとはいえ、仕立ての上質感や走りのしっかり感では、150万円以上200万円未満の新車と比べても、やはり抜きんでた実力を披露してくれます。

今回オススメの2台は、いずれもワゴン。5人が十分乗れるスペースと、日常生活からレジャーまでこなせる荷室が魅力的。ちなみに、下取りでもセダンより有利です。

この手の輸入車では、決まって維持費の高さが指摘されますが、排気量で決まる自動車税は外車だからといって特別料金がかかることはありません。車検も正規ディーラーで受けた場合でも、せいぜい15万円とこれも国産並み。

唯一、故障が気がかりですが、リビルド品(リサイクルパーツ)での修理をディーラーでも行なってくれます。

というのも、ワタクシ自身、大学卒業から間もなく、正規ディーラーの認定中古車を買ったのですが、大きな故障はもちろん小さな故障もなし。

もはや「外車は維持費が……」は迷信か? 非常に満足感を得られる選択だと思います。

■トヨタ・プリウス

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250万円以上300万円未満となると、新車も中古もよりどりみどり。そんな中から、あえて新車に限るなら、やはり「プリウス」は外せません。

現行モデルでは、クルマのほぼ全てがイチから開発されており、とくに新開発プラットフォームがもたらす走りの爽快感は秀逸のひと言。

モーター単独での走行範囲が広がった結果、燃費は遂に40.0km/Lの大台を超えたのも魅力。実用性では居住空間と荷室は先代よりも拡大しており、先代でも実用車として完成していた実力をさらに引き上げられています。

■ジープ・レネゲード

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クルマの中でも活況なのがSUVで、各社から様々なモデルが送り込まれています。

しかし、250万円以上300万円未満でオススメのSUVをググってみると、いまや多くの老若男女が乗ることで、個性派と謳いつつもすっかり個性が目立たなくなったSUVばかり。

そこで、提案したいのが、この素晴らしい一台「ジープ・レネゲード」であります。

SUVの老舗であるJEEP(ジープ)が昨年日本に導入したコンパクトSUVで、なんとその車両本体価格は297万円から。

7スロットグリルや四角いホイールアーチなど、往年のジープが醸しだす力強さに、キュートな一面を織り込んだことで、アウトドアはもちろん都会的な街並みでも似合ってしまうカジュアル性を獲得。

エンジンは1368ccの直4ターボを搭載し、自動車税は割安。燃費は15.5km/Lと上々。5名が乗れるスペースと、平らなフロアと高さのある荷室は実用面でも有利です。

(今 総一郎)

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