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2016.5.3
「2025年までに電動化車両を100万台販売」を計画するボルボの戦略とは?
2016.5.3
「2025年までに電動化車両を100万台販売」を計画するボルボの戦略とは?
電動化車両には、ピュアEVだけでなくPHEV(プラグインハイブリッド)などがありますが、ボルボでは「2025年までに累計100万台販売」するというビジョンを掲げています。
すでに、最上級SUVのXC90に「XC90 T8」と呼ばれるプラグインハイブリッドを設定、日本にも導入していますが、価格は1000万円の大台を超えていますので、指名するのはほんの限られた層といえるでしょう。
この目標をクリアするため、すべてのプロダクトラインナップで少なくとも2種類のハイブリッドモデルの投入を計画しているそうで、2019年には初めてのピュアEV(電気自動車)を発売する予定とのこと。
世界販売台数で2015年度に過去最高を記録し、50万台規模(2014年度比8%増)になったといはいえ、ボルボが10年を切った残りの年月で累計100万台の電動化車両を販売するには、手が届きやすい価格帯のモデルも不可欠でしょう。
ボルボが掲げる「Drive-E」と呼ぶパワートレーン戦略では、最大4気筒までのエンジン、クリーンディーゼル、そして電動化も見据えられていて、ここ5年間、加速するクルマの電動化に準備を進めてきたとのこと。
大型車用、小型車用の2種類のまったく新しい車台(プラットフォーム)を開発し、「スケーラブル・プロダクト・アーキテクチャ(SPA)」と「コンパクト・モジュラー・アーキテクチャ(CMA)」と呼ばれ、ハイブリッドまたは電気自動車のいずれにも対応可能となっています。
大型の90シリーズと60シリーズの車種の「SPA」によるモデルチェンジを開始しており、近い将来、小型の40シリーズを「CMA」により開発、生産する予定だそう。
これらの車種すべてに電動化されたモデルが設定され、2025年までに累計で100万台販売するという目標が設定されています。
ボルボは「2020年までに新しいボルボ車で死亡者や重傷者をゼロ」にするという「VISION2020」を掲げていますが、社是といえる安全性に加えて、電動化車両、また力を注いでいる自動運転技術でも存在感を示すことで、さらなる拡販につなげる計画です。
(塚田勝弘)
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