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2016.6.2
【レッドブル・エアレース2016】 システム変更で勝ち残りサバイバル度が激化!?
2016.6.2
【レッドブル・エアレース2016】 システム変更で勝ち残りサバイバル度が激化!?
地上からたった15mの高さを370kmで飛び、10Gで旋回 ── タイムを競う地上最速のモータースポーツ、レッドブル・エアレース。今年も千葉にやってきます!
エアレースは、世界中から選りすぐられた14人のパイロットによって、7か国・8ラウンド開催されるシリーズ戦でチャンピオンシップが争われます。
昨年のチャンピオン、ポール・ボノム選手と、「エアレースの父」ことピーター・ベネゼイ選手が引退し、新時代を向かえました。
6/4〜5に開催される千葉大会を前に、エアレースをより楽しむためのポイントを抑えましょう。
今年は幾つかのルールに変更がありました。
開幕戦のアブダビを見ると昨年より観客側等への飛行禁止区域の設定が広くなっているようです。安全面についてのルール強化は怠りありません。
千葉でも、コース端のバーチカルターンをする箇所で海岸側はすぐに禁止区域となり、失格となる様です。
レースの進行についても変更がありました。
予選順位によって、決勝日「ラウンド・オブ・14」の対戦は1位 vs 14位、2位 vs 13位… 7位 vs 8位の組み合わせとなり、進行は7‐8位から始まり6-9位…最後に1-14位と進行します。
この対戦の勝者7名は準決勝「ラウンド・オブ・8」へ進み、敗者の中で最も速かった1名がファステストルーザーとして残り1枠を埋めます。
「ラウンド・オブ・8」の対戦もタイム順に上位-下位での組み合わせが行われるため、「ラウンド・オブ・14」で自分の飛行前に相手が失格でも、(速い相手と対戦しない為に)決勝に進む為にはあまり余裕を持った飛行は出来ません。
ラウンド・オブ・8ではノックアウト方式で勝ち残った選手のみが決勝:ファイナル4に進出、優勝をタイムで争います。
飛行時のタイム加算に繋がるペナルティーに大きな変更はありません。
・スタート時の速度超過:200マイルを超えると1秒加算。201マイルを超えると失格。
・ゲート(2本のパイロンで構成される関門)通過時の高度と飛行姿勢が水平(前後・左右で各10度以内)を保っていないと2秒加算
・パイロン接触:1本毎に3秒加算 ※3本接触で失格
・スモークが連続して出ない:1秒加算
・10Gを越えての旋回:即失格
2010年までは最大許容Gは12Gとなっていましたが、10年に大会での練習中に事故が2度起きました。2014年の再開後は機体への負荷と安全性を考慮され最大値は10Gに引き下げられました。
今年からGを検知するセンサーシステムが変更になり、開幕戦では失格者が続出。室屋選手も2戦連続でその餌食となっています。
対策はセンサーの値を飛行して体で覚え込むしかありません。千葉戦までに修正できていることに期待しましょう。
(川崎BASE・Photo:Predrag Vuckovic/Red Bull Content Pool)
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