Motor Fan's YEAR 2016

三栄書房

NEWS

2016.6.3

テスラ対策!? 日産がリーフに続いてe-NV200を値下げ

発表1週間で約32万台という先行予約を受けたというテスラ・モデル3のインパクトは大きなものがあります。

しかも米国での価格は3万5000ドル〜ということで、1ドル110円で換算すると385万円。移送費や諸経費を入れると多少高くなるとはいえ、日本での売れ行きも気になるところ。

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テスラが登場するまでピュアEV市場をリードしてきた日産は、2016年1月にようやく? 20万台に達する見込みというリリースを出しています。

テスラが凄いのか、日産の踏ん張りをもっと期待しなくてはならないのか分かりませんが、テスラの店舗に行列(日米ともに)ができた写真を見ると前者のような気がします。

登場以来、リーフは度重なる値下げをしてきましたが、今回は商用バンである「e-NV200」の値下げを実施しました。

同モデルは室内の広さや多用途性、EVならではの滑らかな加速性や高い静粛性が好評なだけでなく、最大1,500Wの電力を供給するパワープラグは、電源が無い屋外での電源供給が可能となり、走る蓄電池などの利点があります。

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あくまで個人的な印象ですが、「e-NV200」を街中で見かけることは多いとはいえず、さらに商用ではない乗用ニーズとして使っているケースも多いとは言えなそうです。

今回の価格改定では、ユーザーの裾野を広くするべく価格が見直され、全グレードにおいて価格を値下げ。

国の購入補助金(クリーンエネルギー自動車導入促進対策費補助金)26万4000円を利用すれば、303万円〜という設定になります。なお、補助金をのぞく価格帯は、329万4000円〜476万7120円です。

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日産によると、全国で約2万3000基を超えた充電インフラが設置完了していて、充電のしやすさもアピールしていますが、サービスエリアや空港の駐車場などの充電ニーズが多い場所でPHVが充電していてピュアEV(主にリーフ)が充電できない、という問題も出てきています。

充電可能な新型プリウスPHVの販売開始も控えており、車両価格の値下げだけでなく充電インフラの拡充もEVの普及にとっては重要な課題になってきているようです。

(塚田勝弘)

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