Motor Fan's YEAR 2016

三栄書房

NEWS

2016.6.15

6月は「違法マフラー取り締まり」強化月間!検査ポイントを細かく問い合わせてみた!〜排気音編〜

ご存じの方もいるかもしれませんが、今月6月は国土交通省と警視庁が実施する「違法マフラーの取り締まり強化月間」です。

ポスターなどでどういうものなのか説明されていますが、バイクはどうすればいいのか?MotoBeが徹底的に問い合わせてきました!

取り締まりは全国各地で行われ、特別な臨時車検会場を設けてバイク、車の排気音量、排出ガス規制に対応しているかどうかを調べるそうです。

臨時車検会場というのは、大黒PA、奥多摩などでたまに行われている抜き打ちの改造マフラー取り締まりと一緒だと考えればいいでしょう。

出典:奥多摩周遊道路 騒音 取締り 検問 – ノーマル然として – Yahoo!ブログ

この取り締まり、実は平成22年4月以降に製作されるバイクとそれより前のバイクでは検査方法と基準がちょっと違ってきます。

では、具体的な排気音量、排気ガス規制の検査方法、基準はどうなんでしょう。

平成22年4月以前に製作されたバイクの場合検査で測られるのは近接排気騒音のみ。

近接騒音の音量測定は決まっています。測定器をサイレンサーと同じ高さ、後方45度の角度で50cm離れた場所に置きます。

最高出力が5000回転を超えるバイクの場合はエンジンの半分の回転数で実施、つまり12000回転まで回るエンジンは6000回転で測定されます。

最高出力が5000回転より下のバイクはエンジンの75%回転数で実施されます。

ちなみに音量の基準は、

250cc、それ以上のバイクは94dBまで
125cc以下の原付き二種は90dB
50cc以下の原付一種は84dB

となっています。

この基準よりオーバーしてしまったら整備不良になってしまいます。

純正マフラーなら経年劣化以外は大丈夫でしょうが、社外マフラーに変えている方は(特にオークションなどの無名激安マフラー、サイレンサー)要注意です。

抜き打ち検査されて引っかかってしまったら怖い、一度も測ったことがないのでこの際測りたいという方は「音量測定器」を使えば測ることができます。値段はピンきり。

出典:デジタル小型騒音計防風スポンジ付:マミーショップ

他にもスマホアプリでも測ることができます。ただし、スマートフォンのマイクを使って測るため、あまり正確ではないものもあるようです。大体こんなもん、と割りきって測る場合はオススメです。

平成22年4月以降に製作されたバイクは、前述の方法にプラスして加速走行騒音規制が入ってきます。

加速走行騒音規制とは、止まった状態で音量を測るものではなく、走って加速した時の音量のこと。

これは簡単に測定することは出来ません。

「抜き打ちの検査とかで測定すんの絶対無理だろ」って思って確認してみたら平成22年4月以降のバイクは純正マフラー、あるいはJMCAマークとかEマーク付きのマフラーに関しては加速騒音の検査を通ったという証明になるので取り締まりには引っかからないそうです。

ただ、何もついていない社外マフラーの場合、証明することができないので取り締まりの対象になる可能性があります。

発売された当初は規制がなかった時代のバイクなので難しいところですが、この場合は純正マフラー推奨

社外マフラーも可能ですが、現代のバイクと同じ騒音の基準で判断されます。旧車の場合、純正を維持するほうが難しい車種もあるのでかなり厳しいところですね…。

なお、次回解説する排出ガス規制の検査はありません(発売当初規制がなかったため)。

ちなみに、サイレンサー出口にボルトなどで装着されているバッフル(簡易消音器)も取り締まり対象です。これは、簡易的に取り外しができて爆音になってしまうため、信用性がないのでNGとのこと。

簡単には取り外しが不可能なリベット打ち込みなどで固定されているものなら取り締まり対象外となります。

オークションや知人から購入したマフラーを持ち込みでショップに取り付けてもらうこともあると思います。しかし、もしもそのマフラーが取り締まりの対象になるようなマフラーだった場合、取り付けを行ったショップも「不正改造のほう助」として取り締まりの対象になります。

大体のショップはそんな危ない橋を渡ってまで作業してくれませんが、お願いする時は一応頭に入れておきましょう。

今回まとめたのは排気音についてです。次回は排出ガス編です。こちらもかなりややこしいので、ぜひチェックしてください!

今回は取り締まり強化月間だからこそ特集していますが、これは6月が強化月間なだけで新しく何か変更というわけではありません。以前からこのルールでした。

これを機に愛車を一度万全な状態なのかチェックしてみましょう!

(ライター:佐藤 快/Moto Be バイクの遊び方を提案するWEBマガジン

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