Motor Fan's YEAR 2016

三栄書房

NEWS

2016.6.17

6月は「違法マフラー取り締まり」強化月間!検査ポイントを細かく問い合わせてみた!〜排出ガス編〜

前回は違法マフラー取り締まりについて音量に関しての情報をまとめました。今回は排出ガス編。音量よりもややこしいですがチェックしておきましょう!

前回記事:6月は「違法マフラー取り締まり」強化月間!バイクの検査ポイントを細かく問い合わせてみた!〜排気音編〜

取り締まりで音量測定なら何をするか分かると思いますが、あまり聞いたことないのが排出ガスの取り締まりです。実はバイクの車検証を見てみると排出ガス規制がかかっているか、かかっていないかが記載されています。

最近のバイクには触媒がマフラーに付いていて、排気ガスの有害物質を化学変化で綺麗にして排出しています。

出典:AUTO STUDIO SKILL blog : バージョンアップ Vol 2!

触媒は排気抵抗になるからと言って外してしまう人もいるのですが、当然排気ガスの有害物質が増えてしまい、車検も通らないし取り締まりの対象になってしまうわけです。

また、コンピューターでセッティングを変更したりしても排出ガス規制をクリアできなくなる可能性があります。

今回のような取り締まりでは、排出ガスに関するチェックも行われます。ただし全ての取り締まり場所で行われるわけではありません。検査機器がある場所のみで、更に現場の係官が測定が必要だと判断した場合にだけ実施されるようです。

出典:開発の裏側 シャーシによる排ガス測定 – バイク用品・バイクパーツ | ヤマハ発動機グループ ワイズギア

街頭での測定ではアイドリング時の回転数で計測されます。アフターマーケットのマフラーで触媒ごと変更した場合は、触媒としての性能を証明するための書類が必要となります。

音量と違って自分のバイクの排出ガスを計測するのはそう簡単ではありません。排気ガス測定器を使用すれば計測することは可能ですが、かなり高価。

出典:【楽天市場】◆排気ガステスター自動車排ガス測定器UREX-5000V2:ツールデポ

安いものもありますが、大体8万〜20万とこれだけのために手軽に買える値段ではありません。

どうしても測りたい場合は自動車整備工場などで測ってもらいましょう。

指定工場であれば、大体どの工場にも置いてあるそうです。ただし、必ず計測してくれるわけではないので快く計測してくれる工場を自分で探すしかありません。

国土交通省のポスターを見ると、平成22年4月以降に製作されたバイクだけが騒音と排ガスの両方に適用されるというような捉え方もできるのですが、排ガスに関してはこの年式はちょっと違います。

車検証を見て排ガス規制がかかっているバイク全てに適用されるので注意が必要です。

排ガス規制がかかっているバイクはニューモデル・継続生産車によって違ってきますが、どのモデルがニューモデルでどれを継続生産車にするのかはメーカーによって考え方が違うため、一概に判断できる区別方法は車検証を見るのが確実でしょう。

ちなみに排出ガス規制がかかった年式はこちら。

■国産車

原付き一種(50cc原付き)
ニューモデル:平成10年10月1日以降
継続生産車:平成11年9月1日以降

原付き二種(125cc)
ニューモデル:平成11年10月1日以降
継続生産車:平成12年9月1日以降

軽二輪(250cc)
ニューモデル:平成10年10月1日以降
継続生産車:平成11年9月1日以降

普通自動二輪車・大型自動二輪車(250cc以上のバイク。大型バイクも含まれます)
ニューモデル:平成11年10月1日以降
継続生産車:平成12年9月1日以降

■輸入車

輸入車にはニューモデル・継続生産車の区別はありません。

原付き一種(50cc原付き):平成12年4月1日以降

原付き二種(125cc):平成13年4月1日以降

軽二輪(250cc):平成12年4月1日以降

普通自動二輪車・大型自動二輪車:平成13年4月1日以降

取り締まりの対象になるようなマフラーの取り付けをショップで行った場合、取り付けを行ったショップも「不正改造のほう助」として取り締まりの対象になります。持ち込みでマフラー交換などをお願いする場合は一応頭に入れておきましょう。

今回ご紹介した内容は車検が通るバイクなら、ほぼ問題なくクリアできるでしょう。

250ccより下のバイクは車検がないので、少しでも心当たりがある方はこれを機に愛車を一度チェックしておくべきかもしれません。

前回音量に関しての記事でもありましたが、これは6月が強化月間なだけで新しく何か変更というわけではありません。今後も変更がない限り、このルールのままです。

検査で引っかかって取り締まられる場合もありますが、他にも全国の運輸支局が「黒煙110番」という相談窓口を設けることになったので、近隣住民の方から相談されて取り締まられるケースもあります。

この点も一応気をつけておきましょう。

ややこしいルールがたくさん出てきましたが、取り締まりの対象にならないよう、不安要素を明確にして楽しくバイクに乗りましょう!

(ライター:佐藤 快/Moto Be バイクの遊び方を提案するWEBマガジン

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