Motor Fan's YEAR 2016

三栄書房

NEWS

2016.6.23

[F1速報×F1女子~カナダGP号]明暗を分けた跳馬のストラテジー。ふたつの誤算とは?

第7戦目となるカナダGP。ベッテル選手のロケットスタート、ハミルトン選手・ロズベルク選手のチームメイト同士での接触等、レース開始早々目が離せないレースでしたね。

モナコGPに続き2連勝目となるハミルトン選手が表紙の「F1速報カナダGP号」。

姉のyuriが期間限定「ル・マン女子」としてフランスへ出張中(!)の為、私、妹のharuが見所をご紹介します!

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■SCOOP  UP !! ふたつの誤算

カナダGPでマシンをアップグレードしてきたフェラーリ。スタート直後にインを突いてトップに躍り出たベッテル選手が、フェラーリ今季初優勝を飾るのではないかと期待した方も多かったはずです! しかし、チームの作戦ミスによりチャンスを逃すことに……。

その背景には、2つの誤算があったそうです。

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2台とも2ストップでレースに挑んだフェラーリ。ギヤボックストラブルによりバトン選手がコース脇にストップした所で、バーチャルセーフティーカー(VSC)が導入されました。ここでピットインの指示をだすも、VSCだった為、マシン撤去後すぐに解除されることとなったのです。

「まさか1周かそこらで解除されるとは思わなかった」と、フェラーリチーム代表のアリバベーネ氏は振り返ります。

もう1つの誤算は、スタート時に装着していたウルトラソフトのデグラデーション。

金曜日の路面温度が44℃という高温だったのに対し、日曜日は20℃以上低い23℃だったため、デグラデーションの値が小さくなることを予測できなかったことが誤算となってしまったそうです。

今回はチームの作戦ミスにより優勝を逃してしまいましたが、メルセデス勢を追い詰めることができるパワーが十分にあることを証明したフェラーリ。今後どの様な熱いバトルが繰り広げられるのか、今から楽しみです!

■今宮 純のFORMULA ONE UNIVERSE

今季初のポディウムとなったのはウィリアムズのボッタス選手! チーム創設者フランク・ウィリアムズ氏は、彼のどの様な点を見込んでチャンスを与えたのか。モーター・スポーツジャーナリストの今宮 純氏が語ります。

注目すべきはボッタス選手のその人柄!

「気どらない、飾らない、カッコつけない、そんな一面をモナコGPで行われたパーティーの様子に感じた。最近の新鋭ドライバーたちはそういう席の場合、スリム・フィットなスーツを着こなし、まるでポップスターやモデルみたいだ。そのなかで、ひとり、“浮いた”感じがするボッタス。失礼かもしれないが、シティボーイたちに混ざった、遠くからやってきた青年のよう。場慣れしていない感ありありで、かえって目立つ。ふと思い出すのは、昔こういう場でタキシード姿が似合わないけれどもかえって目立っていた青年、そう新鋭時代のアイルトン・セナ。着こなすアラン・プロストとは好対照……。」

と今宮氏。

オーストラリアGPのメルボルンウォークで、サインと写真に快く応じてくれたボッタス選手は、やはりとても物静かな印象でした。

でもレースとなると速い! そのギャップがたまらないですよね(^^)

そんなボッタス選手が、英雄アイルトン・セナと意外なところに共通点があったとは驚きです。将来、彼のような大物になるかも……!

「フィンランド人ドライバーといえばライコネン選手」というイメージが強いですが、冷静なドライビングで着実にキャリアを積んでいるボッタス選手の今後の活躍に大注目です!

無題

「花よりF1」では中野のスポーツバーで仲間たちと楽しくF1観戦する様子をお届け。こちらも読んで頂けたら嬉しいです(^^

次選はアゼルバイジャンGP。初開催となるこの地でどのようなバトルが待っているのでしょうか。今から楽しみです!

(haru)

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