Motor Fan's YEAR 2016

三栄書房

NEWS

2016.7.23

ザ・ビートル初のクロスオーバー風モデルは個性的な内・外装と堅実な走りが美点

速さを追求するモデルも含めて「質実剛健」、簡単にいえば「マジメ」という印象がまず根底にあるのがフォルクスワーゲンではないでしょうか。

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しかし、クロスポロやクロスアップ! など、ベース車をSUV仕立てにすると、カラーリングも含めて遊び心が急に増してくる傾向があります。

また、ラインナップの中でもカブリオレも設定するザ・ビートルは、モデルラインナップの中でも個性が際立っている印象。

5月21日に設定された「The Beetle Dune(ザ・ビートル・デューン)」は、ザ・ビートル初のクロスオーバー仕立てになっているほか、見た目も鮮やかなサンドストームイエローメタリックにペイントされているだけあって、遠目に見ても存在感十分。

1960年から70年代にかけて、カリフォルニアで一世を風靡したBeetleベースの伝説的なラフロードカー「Dune Buggy(デューン・バギー)」や「Baja Bug(バハバグ)」からインスピレーションを得て作られたモデルだけに、クロスオーバーモデルといっても海岸線を流すのが似合いそうです。

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機能、性能面では、ベース車から15mmアップとなる専用サスペンション(18インチアルミホイール)、そしてベース車の1.2Lではなく、アイドリングストップ付きの1.4L TSI(直列4気筒ターボ)と7速DSGの組み合わせがトピックスで、少し高めのアイポイントを得ています。

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信頼できるハンドリングやしっかりしたボディの剛性感、そして硬めの乗り心地など、硬質な走りはイメージどおり。

また、ベース車よりも排気量を拡大し、150ps/250Nmというスペックを得ているだけあって、驚くような速さではないですが、上り坂でもストレスなくクリアしてくれます。

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見た目は遊び心満点でも、中身きっちり。そんなモデルを探していたBeetleファンにはピッタリ。

なお、価格は321万9000円で500台限定ですが、7月21日時点でまだ完売とはなっていないそうですから気になる方はディーラーに急ぎましょう。

(文/塚田勝弘・写真/佐藤靖彦)

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