Motor Fan's YEAR 2016

三栄書房

NEWS

2016.8.4

新型トヨタ・プリウスPHVの発売延期が決定。その理由とは?

トヨタ・プリウスPHVの新型モデルは、国内では2016年6月に開催された「スマートコミュニティJapan 2016」において初めて日本仕様が披露されました。

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新型プリウスPHVは、モーターだけで60kmと、現行型(26.4km)の2倍超となる走行距離を目標値に掲げ、さらに、EV走行時の最高速度も100km/hから時速135kmまで引き上げられています。

気になる燃費(JC08モード走行ハイブリッド燃費)も従来型の31.6km/Lから37km/Lに向上。なお、素の新型プリウスは燃費スペシャルのS(2WD)が37.2km/L、4WDのE-Four「S」が34.0km/Lとなっています。

ほかにも、ソーラー充電システム(日本、欧州仕様のみ)を搭載しているほか、急速充電機能(日本仕様のみ)や、11.6インチ大型ディスプレイを備えるなど、トヨタMIRAIには手が届かない、インフラ面からも現実的ではないけれど、気になる存在という方も多いはず。

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見どころ満載の新型プリウスPHVの発売は、今秋頃の予定とされていましたが、今冬に少しずれ込んだそうで、ティザーサイトの表示も今冬と変更されています。

発売延期の理由は、部品供給などの生産面なのか、市販車での性能達成までもう少し時間が掛かるのかなど技術面なのか、いくつか考えられます。詳細は明らかにされていませんが、後者は少し考えにくいですね。

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なお、プレスリリースによると、

「今回モデルチェンジ予定の新型車は、4代目プリウスをベースとしながら、EV走行距離の大幅拡大や先進的なデザインの採用など、お客様がPHVに求められる要望に応えることで、電気を活用した新しいカーライフスタイルを提案できるクルマを目指し開発に取り組んでまいりました。今回、お客様により良いクルマを着実にお届けするため、発売時期を延期することを決定しました。何卒ご理解賜りますようお願いいたします」

とアナウンスされており、さらに性能を上げるのか、先述したように目標値に達していないのか明確には分かりません。

「着実にお届けする」という言葉から、生産上の都合であり、新型プリウスPHVに殺到するであろうオーダーに対応する体制強化であることを願いたいものです。

(文/写真 塚田勝弘)

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