Motor Fan's YEAR 2016

三栄書房

NEWS

2016.8.31

リカルドがまたやっちゃった!今度はあの大先輩にシューズシャンパンを!?【2016 F1第13戦ベルギーGP】

約1カ月のF1の夏休みが終わり、いよいよ2016年シーズンも後半戦に突入しました。

待ちに待ったF1 第13戦の舞台は、ベルギーのデ・スパ・フランコルシャン(7,004km/周回数44周)です!

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ポールポジションを獲得したのは、ニコ・ロズベルグ選手(メルセデス)。フロントローに並ぶのは、チームメイトであり最大のライバルのルイス・ハミルトン選手…ではなくマックス・フェルスタッペン選手(レッドブル)でした。

金曜日に多数のパワーユニット交換を行ったハミルトン選手は土曜日にもさらに交換し、55グリッド降格。21番グリッドからのスタートとなりました。

3番手にはベルギーGPで過去に4勝を挙げ、スパを得意とするキミ・ライコネン選手(フェラーリ)、4番手にはセバスチャン・ベッテル選手と(フェラーリ)とフェラーリ勢が2列目に並びます。

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同じ奇数列の一番前と一番後ろからスタートする、ロズベルグ選手とハミルトン選手。ハミルトン選手がどこまで追い上げてくるのか、そしてロズベルグ選手とライコネン選手がソフトタイヤでスタートする中、フェルスタッペン選手だけスーパーソフトを選択しどちらのタイヤ選択が良いのか、スパが得意なライコネン選手が優勝争いに絡んでくるのではないかなど、見所満載でスタート前からドキドキ!

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全車が一斉にスタートし、スパ名物のオールージュをかけあがるシーンはいつみてもシビレます。いつか現地に観に行きたいサーキットのひとつです。

オープニングラップの1コーナーで、ベッテル選手とライコネン選手、そしてフェルスタッペン選手が接触し上位争いから姿を消してしまいました。後方でも接触があり、大混乱のスタートとなりました。

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6周目、オールージュを駆けあがったケビン・マグヌッセン選手(ルノー)が態勢を崩し、リアのコントロールを失ってスピン。その後タイヤバリアに向かって、高速状態のまま突進するという衝撃的な映像が飛び込んできます。

クラッシュしたマシンからヘッドレストが飛んでいくほど衝撃が激しく、マシンの右側はほとんど破壊されていました。何よりも心配だったのが、マグネッセン選手の体。マシンから自力で降りてきましたが、足をひきずりながら歩いているではありませんか(涙)。

すぐにメディカルセンターに向かったマグネッセン選手ですが、ルノーによると左足首に軽い切り傷があるとのこと。マグネッセン選手は、自身のTwitterで「みんな、メッセージありがとう!自宅に戻っている最中だ。足首が痛むけど、モンツァの準備はできているよ。」とコメントしていたので、一安心です。次戦でマグネッセン選手の元気な姿が見られますように!

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マグヌッセン選手の事故を受けてセーフティカーが導入されましたが、数周後にはタイヤバリアを修復するために約10分間の赤旗中断となりました。

レース中断中、ドライバーはマシンから離れることが可能なのですが、フェルスタッペン選手がレッドブルのピットウォールに行き、レッドブルチーム代表のクリスチャン・ホーナーにオープニングラップ時の接触について一生懸命話している姿が印象的でした。ホーナーがフェルスタッペン選手を落ち着かせている姿は、まるで父と息子のよう(笑)。

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レース中断中に、装着していたミディアムタイヤからソフトタイヤに履き替えたハミルトン選手。オープニングラップ時の混乱によりポジションを大きく上げていましたが、レース再開後も前にいるマシンをどんどん追い抜いていきます。終盤、2番手を走るダニエル・リカルド選手(レッドブル)より2秒速く走りますが、残念ながら届かず3番手でゴールしました。

21番グリッドからスタートして3番手でフィニッシュしちゃうハミルトン選手は、やっぱりかっこいい! ドライバーズチャンピオンシップのポイントリーダーを守り抜きました。

1位は自身20回目、ベルギーGP初優勝のロズベルグ選手。見事なポール・トゥ・ウィンでした。2位を獲得したのは、ずいぶん日焼けをしたリカルド選手。きっと夏休みを満喫したのでしょうね。

そんなリカルド選手が、ポディウムでまたやってしまいました……。

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前戦のポディウムでレーシングシューズにシャンパンを入れて飲むという、パフォーマンス(?)を見せたリカルド選手ですが、今回はコメンテーターのマーク・ウェバーに、シャンパンを入れた自分のレーシングシューズを勧めているではありませんか!

ウェバーといえば、オーストラリア出身の元レッドブルF1ドライバー。そう、リカルド選手の大先輩なのです!! いくらオーストラリアの風習(?)だからといって、さすがにそれは……と思いましたが、少し迷いながら飲んだウェバー。なんて優しいのでしょう!

ウェバーが飲み終わった後、リカルド選手は「オーストラリア人として少し恥ずかしいことをしてしまいましたね。ごめんなさい。」と反省していましたよ(笑)。

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次戦イタリアGPは9月4日(日)に開催されます。イタリアGPといえば、フェラーリのホームグランプリ。たくさんのフェラーリファンが集まる前で、フェラーリ2台はどのようなパフォーマンスを見せてくれるのでしょうか。楽しみですね!

ベルギーGPリザルトは以下の通りです(ポイント圏内のみ)。

順位/No./ドライバー/チーム
1/#6/ニコ・ロズベルグ/メルセデス
2/#3/ダニエル・リカルド/レッドブル
3/#44/ルイス・ハミルトン/メルセデス
4/#27/ニコ・ヒュルケンベルグ/フォース・インディア
5/#11/セルジオ・ペレス/フォースインディア
6/#5/セバスチャン・ベッテル/フェラーリ
7/#14/フェルナンド・アロンソ/マクラーレン
8/#77/バルテリ・ボッタス/ウィリアムズ
9/#7/キミ・ライコネン/フェラーリ
10/#19/フェリペ・マッサ/ウィリアムズ

(yuri)

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