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2016.9.19
ホンダ・フリードは、3列シートより2列シートのほうが「重い」!?
2016.9.19
ホンダ・フリードは、3列シートより2列シートのほうが「重い」!?
ホンダのコンパクトミニバン「フリード」がフルモデルチェンジ。
3列シートのフリードは6名乗車と7名乗車を設定、旧型ではスパイクのサブネームが付いていた2列シートは、新たに「フリード+(プラス)」という名前に生まれ変わっています。
それにしても、3列シートの「フリード」に対して、シートが減っている2列シート車に『プラス』という名前が選ばれたのは、ちょっと不思議な感じもします。
そうした疑問を開発責任者である田辺 正さんにぶつけると「3列目シートがなくなっているのでフリード『マイナス』のほうがわかりやすいという冗談めいた話もありました」と言いながら、興味深いことを教えてくれたのです。
「じつはシートが減っていても、フリードプラスのほうが重量がプラスになっています」。
たしかにカタログで確認すると同等グレードでの比較でフリードプラス(5人乗り)はフリード(6人乗り)に対して10〜20kgほど重くなっています。
基本構造は共通ながら、低床フロアパネルを採用するなどモノコックボディから別物となっているフリードプラス。
その低床フロアは、車いす仕様車でも使えるよう十分な強度が与えられています。つまり、補強が入っているためにフロアがかなり重くなっており、結果的に重量増につながっているというわけです。
また、フロア構造が異なるために、フリードプラスのリヤサスは、フリードに対してストロークが短くなっているともいいます。だからといって乗り心地に影響があるほどではないのですが、一人乗車でのコーナリングを比べると、フリードプラスのほうが早めにリヤがバンプタッチする感触があり、フロア構造の違いによるサスペンションの差を感じることもできます。
ちなみに、重量差はそれほど大きくないためバネレート自体はフリード、フリードプラスともに共通になっているということです。
(山本晋也)
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