Motor Fan's YEAR 2016

三栄書房

NEWS

2016.7.30

炎天下の車内温度を素早く下げる効果的な方法とは?

夏場の車内は太陽光で加熱されており、乗り込むのが辛いもの。

TOYOTA_MIRAI

JAF(日本自動車連盟)の調査では、日中に窓を締め切った車内は50〜60℃にまで達しているそうで、インパネに至っては80℃近くまで達する場合もあるそうです。

ボディ色が濃色系の場合、淡色系に比べてさらに車内温度が+5℃程度上昇する模様。

TOYOTA_MIRAI

そこで、JAFは今回、高温になった車内温度を早く下げるための検証結果をHP上で公開しました。

JAFの評価によると、最も早く温度を下げるには、まず窓を全開にした後、エアコンを「外気導入」にして走り出し、車内の熱気を放出したら窓を閉め、「内気循環」にして冷やすことが最も効率的とのこと。

TOYOTA_MIRAI

これにより、55℃だった車内温度が2分以内に約29℃まで急減した模様。

JAF

グラフが示すとおり、窓全開でエアコンをかけながら、すぐに走り出すのがポイントのようで、窓を閉めた状態でエアコンをかけただけでは、同程度の温度にまで下げるのに10分程度要しています。

窓を閉めて停車した状態では車体後部バンパー裏に設置されている換気口に負圧が働かないため、車内の空気がなかなか抜けません。

しかし、窓を開ければ熱気が排出され、さらに走行することで換気口部からも負圧で熱気が一気に吸い出されます。

TOYOTA_PRIUS

またエアコンを一旦、外気モードにすることで、車外の空気を吸いながら冷気を車内に吹き出すため、冷却が促進されるという訳です。

尚、冷却スプレーの多くは可燃性のガスが使われているため、服などに残ったガスに引火する危険性があるため火気は厳禁とのこと。

この暑い夏、是非参考にしてみて下さい。

Avanti Yasunori・画像:JAF、トヨタ自動車)

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