Motor Fan's YEAR 2016

三栄書房

サンプル

モトチャンプ

カセットテープの人気が再燃で、車載用カセットデッキが新発売って本当!?

最近では「初めて買ったCDは?」なんて聞かれるのかもしれません。

昭和40年代生まれの私が初めて買ったのはアナログレコードで、友人や貸レコード店から借りたレコードをカセットにする際は、親のレコードプレイヤーの前にカセットデッキを置いて録画するということもしていました。

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いま、若者などを中心にカセットやレコードが人気だと聞くと、昭和世代の自分には信じがたい気がします。レコードは根強いマニアがいるのを耳にするものの、カセットってサービスエリアの売店で演歌くらいしか見かけないような……。

一方で高音質のハイレゾ音源関連も大人気で、マーケットは毎年倍増しているそうですからだそうですから、あまりにも両極端な流れには驚かされます。

昔のクルマには、カセットの再生が可能なデッキが不可欠で、専用ケースにズラリとカセットを並べて(もちろん演歌ではなく)、ダビングやラジオのエアチェックで録音した音楽を楽しんだものでした。FM情報誌で「エアチェック」したり、カセットレーベルの付録を楽しみにしたりと、現在の「クリックひとつでダウンロード」とは隔世の感がありあり。

さて、一部根強いマニアがアナログを支持しているとはいえ、デジタル全盛のいま、車載カセットデッキを新発売すると聞くとカセット人気は本当なんだ!? と認識させられます。

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カセットデッキを発売するのはビートソニックで、1DINサイズの「HCT3」にカセット用の差し込み口があるのを見るだけで懐かしくなります。

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しかし、単なるリバイバル品ではなく、microSDやUSBメモリーなどにも対応し、SDカードとUSBメモリーではMP3の再生も可能。3.5mm径のミニジャックは、スマホなどのイヤフォン端子から音声入力もできるなど、最新のデジタル機器にも対応しています。

もちろん、以前のカセットデッキでも可能だったAM/FMラジオの受信にも対応し、アナログからデジタルまで音楽をゆる〜く楽しむには最適。発売日は2016年9月16日で、価格は1万6000円(税抜)となっています。

(塚田勝弘)