Motor Fan's YEAR 2016

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モトチャンプ

モーターファンフェスタ2017 4月30日(日)開催決定!

昨年、三栄書房が発行する『モーターファン』が創刊90周年を飾り、『モーターファンズイヤー』としてさまざまなイベントを実施。なかでも最大規模のイベントとして富士スピードウェイで開催した『モーターファンフェスタ』は2万人が来場されました。そのモーターファンフェスタを今年も4月30日(日)に富士スピードウェイで開催することが決定しました。

今年は『体感できる“試乗”最大のクルママツリ』と銘打ち、新車試乗会、気になる車種を乗り比べ、プレミアムカー同乗試乗と、実際に乗って楽しめるコンテンツがそろいます。ほかにも、富士スピードウェイのホームストレートに新旧名車が勢ぞろいするスーパーグリッドウォークも見どころとなっています。

入場無料なので、4月30日(日)はぜひ富士スピードウェイに足をお運びください!

詳しくはこちら!

ボディ拡大&9速DCTで雪道スイスイ!メルセデス・Aクラス次期型をキャッチ

メルセデス・ベンツのエントリーモデルである「Aクラス」次期型プロトタイプが、豪雪のフィンランドに姿をみせました。

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次期型には、ルノー・日産アライアンスと共有する「MFA2」プラットフォームを採用し、ホイールベースを延長すると共に、耐久性が向上すると思われます。

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ギアボックスには現行モデルの7速DCT(デュアル・クラッチ・トランスミッション)から、9速DCT変更、拡大される新ボディと新ギアボックスにより、豪雪でも安定した走りを見せているようです。

パワートレインには1.6リットル及び2リットルガソリン、2リットルディーゼルのほか、ハイブリッドモデルもラインナップされる可能性が高いです。

(APOLLO)

スチール撮りに潜入!557馬力のメルセデスAMG GT Cクーペ新型「エディション50」を激撮

2016年9月のパリモーターショーでワールドプレミアされた「メルセデス AMG GT C ロードスター」のクーペバージョンを、完全フルヌード姿でカメラが捉えました

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コマーシャルのスチール撮り最中で、張り詰めた緊張感の中、マットブラックボディに包まれた美しいクーペルーフが確認できます。

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この最新モデルは、AMG創立50周年を記念して製造され、「メルセデスAMG GT C クーペ エディション50」と名付けられる可能性が高いようです。

パワートレインには「AMG GT S」のさらに上を行く、7速MTミッションに組み合わされる、4リットルV型8気筒ツインターボエンジンを搭載し、最高馬力は557psを発揮、0-100km/h加速を3.7秒で駆け抜けます。

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このタイミングでコマーシャル撮影をしているということは、2017年1月のデトロイトモーターショーでの初公開が期待できるかもしれません。

(APOLLO)

新型C-HRは「格好の良さと走りの良さ」で、アンチトヨタ派を狙い撃ち!

■新型C-HRは、TNGAの開発責任者が統括するコンパクトSUV

現在トヨタはカンパニー制を導入しており、小西CE(チーフエンジニア)は、カローラやオーリス、そして新型C-HRを統括する立場にあります。しかも前職は、次世代プラットフォーム「TNGA」の開発責任者その人であります。

小西CEは、新型C-HRを拡大を続けるコンパクトSUV市場の世界戦略車と位置付け、プリウスに続くTNGA第2弾として開発を決定。そしてTNGAのポテンシャルをフルに引き出すように、マネジメントしていったのです。

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また個車としての新型C-HR・開発責任者には、レースをこよなく愛する古場主査が任に付きました。最重要ポイントに「格好の良さと走りの良さ」を掲げ、開発当初は専用プラットフォームの新設も検討したというのですがら、半端なくハートが熱いデス。

■走りを鍛えた場所は、ニュルブルクリンクとドイツの一般道の山坂道

古場主査は、開発中のTNGAを採用する検討に入った際、走りに不足している部分を指摘して、幾度もグレードアップを要請したとのこと。当時TNGAの開発責任者だった小西CEは、大掛かりな設計変更を承知でTNGAに織り込んだそうです。

その小西CEが、今度はC-HRを統括する立場になるのですから、クルマというものは人の情熱と信頼関係でできているとあらためて実感します。

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そして古場主査は、TNGAをベースに走りを鍛え上げるために、会社から進捗の心配をされるほど頻繁にニュルブルクリンク通いを敢行しました。

更に、宿舎とニュルの近くにある「L74」という狭くて交通量が多く路面の荒れた一般の山坂道で、 地元のドライバーが速度を落とさず路肩に沿って走り抜けていく様子から、ここを意のままに安定して走る性能が必要だと判断。

わざわざ「L74」を評価コースに加えて、開発を行ったとのこと。まさしく新型C-HRは、ドイツで鍛え上げた走りを身に付けているのです。

■「もっといいクルマづくり」で、アンチトヨタ派を狙い撃ち

新型C-HRは、スタイルも非常に斬新で、コンパクトSUVの中でも突出した個性を放っています。実車を見るととても国産の市販車とは思えないほど、切れの良いプレスラインや強烈な抑揚のフェンダーなど、個性的なデザインが満載。

そのため鋼板のプレスラインでも、通常トヨタ車は10R以上、レクサスでも8Rのところを、新型C-HRでは最小5Rを実現しました。欧州プレミアムカーでも歪みが出てしまう程の難易度ですが、開発陣の熱い情熱でトヨタ品質でのプレスを可能にしたのです。

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古場主査は「新型C-HRは、台数狙いではなくアンチトヨタ派への提案」の旨を語り、小西CEは「今はトヨタの誰もが、どうしたらやれるのか?を考えて取り組んでいる」とコメントしています。新型C-HRの開発ストーリーから、豊田章男社長の「もっといいクルマづくり」の提言がトヨタに深く根差し始めたと、あらためて実感した次第です。

(星崎 俊浩)

【関連リンク】

■第545弾新型C-HRのすべて (より深く知りたい方はこちらがオススメ)

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【中古車相場をデータで振り返る2016年・Vol.6】小幅な値動きが目立つ国産スポーツカーの中でレクサスRCに注目!

2016年の国産スポーツカーは、ホンダNSXの復活とマツダロードスターにRFと呼ばれるリトラクタブルリーフを採用したモデルが追加されたことが最大のトピックスでしょう。

そしてトヨタ86/スバルBRZがデビュー以来初の大幅改良を行い、日産GT-Rも大幅に改良された2017年モデルが登場と、国産スポーツカーは年間を通じて話題が多い年となりました。

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中古車相場は話題の多さと裏腹に小幅な動きが多くなっています。マツダロードスターは266万から254万円で12万円。そして日産GT-Rは710万から699万円で11万円と値落ちしていますが、その他の車種では日産フェアレディZは261万円、トヨタ86は220万円で横ばい。一方のスバルBRZは219万から230万円と11万円の値上がりとなっています。

そんな中で大幅な値落ちが目立つのがレクサスRCです。580万から535万円と45万円とこのカテゴリーで断トツです。特に7月からの値落ちは現在も継続中で大注目です。

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GT-Rは2017年モデルの発表とともに値落ちが強まりました。9月頃までは180台程度だった流通台数が直近では240台と約1.3倍も増えています。最も増えているのは初期の2007〜2008年式なのですが、平均価格は安定期に突入しているようで530万円付近をキープしています。それでも値落ちしているというのは高価格帯の比較的年式の新しい中古車が下がっている影響です。

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ホンダはCR-Zが生産終了となりましたが、2017年2月からいよいよNSXのデリバリーが始まります。先代NSXは登場して2年間はプレミアム価格が付いていましたが、新型NSXがどのような価格で推移するのか、今から興味が沸きます。

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2016年1年間の中古車の平均価格の推移から浮かび上がったのは、スバル車の相場の安定感とホンダ車の値落ちです。なかでもミニバンは他メーカーと比べても値落ち幅が大きくなっていて、狙っているユーザーには朗報といえるでしょう。

そしてもう一つ、プリウスをはじめとしたハイブリッド車の値落ちが目立ちます。これまで燃費の良いハイブリッド車は中古車となってからも人気が高く、価格は安定していました。しかし、今回はプリウスをはじめ、アクアやフィット、シャトルなどハイブリッド専用車もしくはハイブリッド車を設定するモデルに大きな値落ちが目立っていました。

今回の値動きを見ると、燃費から安全性へとユーザーの志向が変わりつつあると言えるのかもしれません。

(萩原文博)

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【中古車相場をデータで振り返る2016年】

Vol.1 現行型国産コンパクトカーはアクアとフィットが大きくダウン!
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Vol.2 オデッセイをはじめホンダの現行型ミニバンは揃って値落ち!
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Vol.3 前代未聞!昨年登場したプリウスが1年で22万円もの値落ち
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Vol.4 スバル車が横ばいの中、国産SUV屈指の人気モデル・ハリアーが大きく値落ち!
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Vol.5 現行型国産セダンは高額車に大幅な値落ちが集中!
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トヨタ、安全支援技術「インテリジェントクリアランスソナー」による事故低減効果を発表

トヨタは、通称バックソナーとも呼ばれている駐車時の安全支援技術「インテリジェントクリアランスソナー(ICS)」を搭載しているアルファード、ヴェルファイア、プリウスの3車種について、2015年1月から2016年6月までの18カ月の間に駐車場で発生した事故を調査した結果を発表しました。

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当該車種約6万台について、保険会社による約2500件の事故データを調査した結果、踏み間違い(ブレーキとアクセルの踏み間違い)事故件数は約7割減少、後退時事故件数は約4割減少したことが明らかになりました。

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今回の調査は、ユーザーの申告から事故原因は踏み間違いと判断したケースを抽出する方法で行われました。アルファード、ヴェルファイア、プリウスの3車種の調査対象約6万3000台のうちICS搭載車は約2万6000台で、ICS搭載率は42%でした。なお、前進時事故の低減効果については、優位な差は確認できず、引き続き調査を進めるということです。

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ICSはペダルの踏み間違いなどによる急発進時にクリアランスソナーで障害物を認識して衝突被害を軽減しようとする装置です。2015年発売のアルファード、ヴェルファイア、プリウスからは、センサーの増設と検出距離の延伸により、検出範囲を拡大し、制御ソフトを改良しています。

最近、高齢者が運転する車両が駐車時にバックで店舗に突進する事故の多発が報道されており、今回ICSによる事故低減効果が明らかになったことから、ICSに類する安全支援装置の普及が期待されています。

(山内 博・画像:トヨタ)

雷神光るボルボXC60次期型、航続距離60kmのPHEVモデル投入へ!

ボルボのコンパクトクロスオーバーSUV「XC60」次期型プロトタイプを豪雪の北欧でカメラが捉えました。

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2008年、ボルボ初のクロスオーバーSUVとして発売された「XC60」は、2009年度のボルボベストセラーモデルに輝く人気モデルとなり、勢いそのまま、日本でも発売され、大ヒットしています。

次期型では、「S90」などにも採用されている「SPA」(スケーラブル・プロダクト・アーキテクチャー)プラットフォームを流用し、ホイールベースを延長。実用性を向上させるとともに、Dピラーを寝かせスポーティーさもアップしています。

パワートレインは低燃費、低排出で快適なドライブを実現する新生代「Drive-E」2リットル直列4気筒エンジンや、バッテリーのみで航続距離60kmも可能なプラグインハイブリッドのラインナップが予想されています。

新世代ボルボでお馴染み「雷神」T字型デイライトポジショニングライトを光らせ現れた次期型は、2016年5月に公開された「コンセプト40.1」の意匠から影響を受けたデザインが予想されています。

最新情報では、ワールドプレミアは2016年秋頃が有力です。

(APOLLO)

早くも納車待ち3ヶ月超!トヨタ・C-HRの受注台数が3万台に

12月14日、ついに正式発売されたトヨタの新型SUV「C-HR」。

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「かっこ良さ」と「走り」にこだったエクステリアデザインは、米国のデザイン拠点CALTY(キャルティ)からの提案をベースに、日本で練り込まれたそうです。

また「走り」の面では欧州市場を強く意識しており、現地で評判が高い「ザックス」製のダンパーを標準装備。

アップダウンやコーナーが多い過酷なサーキットとして知られるドイツのニュルブルクリンクで徹底的に走り込んで車高の高いSUVの弱点を潰し込むなど、足まわりの熟成に多くの開発時間を費やしたといいます。

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その走り味は以前のレポートでもお伝えしたとおり、SUVながらもコーナリング姿勢が安定しており、サスペンションの動きが非常にしなやかで高級感のある乗り心地に仕上がっています。

国内では正式発売に先立ち、11月上旬から先行受注を開始しており、既に月販目標台数6,000台の約5倍にあたる2.9万台超もの受注を獲得。

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店頭発表会は1月7〜9日で、3月下旬から順次納車が開始されるようですが、同社によると、既にHV(1.8L)、4駆ターボ(1.2L)モデルともに、注文から工場出荷までに3ヶ月を超える期間を要しているそうです。

オプション装備などによっては、さらに納期が延びる可能性があるので、同車の購入を検討している場合は、日程的な配慮が必要になりそうです。

(TEXT/PHOTO Avanti Yasunori

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【関連リンク】

トヨタ C-HR
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日立オートモティブシステムズ、11種類の先進運転機能を自動運転ECUに実装しテストコースで実証

自動車部品大手 日立オートモティブシステムズは、同社が開発中の先進運転機能(ADAS)を実装した自動運転ECU(電子制御ユニット)を実証テストしたことを発表しました。

写真は同社の自動運転ECUで、大きさは縦:142mm、横:202mm、高さ:37mmであると公表されています。

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発表によると、 低速先導車追従走行(渋滞運転支援)を含む11種類の先進運転機能を実装した自動運転ECUを車両に搭載し、同社の十勝テストコースで実際に車両を走行させる実証テストで、全ての機能が正常に作動したことを確認したとのこと。同社は2017年7月に自動運転ECUの販売開始を目指しています。

同社が実証テストした先進運転機能は下の表に示す11種類で、このうち8種類のアプリケーションについては、昨年の2015年度までに開発済みで、今回残る3機能の開発が完了したということです。

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今回、新しく開発された3機能は、高速道での渋滞時の走行を支援する、低速の先導車を追従走行する機能TJA(Traffic Jam Assist)、低速域で前車を追い越す機能 LSP(Low Speed Car Passing)、自動で車線変更する機能 ALC(Auto Lane Changing)を自動運転ECUで制御するアプリケーションです。

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すでに8月に新発売された運転支援機能「プロパイロット」を備えた日産セレナに、同社製のADAS ECUが搭載されていると発表しています。日産セレナに搭載されているADAS ECUにも、今回発表されたアプリケーションに類する技術が実装されていると思われます。

(山内 博・画像:日立オートモティブシステムズ)

積水化成品工業の発泡体 「ピオセラン」が、トヨタ・C-HRの座席シート部材に採用

積水化成品工業は、同社の発泡体「ピオセラン」が、12月に発売されたトヨタ・C-HRの座席シート部材に採用されたと発表しました。今後、トヨタの各グローバル拠点で順次発売されるC-HRへの供給も計画しているということです。

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「ピオセラン」は、積水化成品工業のポリマーハイブリッド技術を採用しており、ポリスチレンの剛性とポリオレフィンの緩衝性の両方を備えているという特徴があります。また、成形金型と成形品(発泡体) の寸法の差異が小さいという寸法の再現性や、温度変化に対する寸法変化が小さく寸法安定性に優れている点もメリットとして注目されています。

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従来では、手作業で座席シートのウレタンと固定具であるワイヤーを組み立てていたのを、「ピオセラン」 の寸法安定性を活かして、ワイヤーと「ピオセラン」を一体成形する技術を確立することができ、組み立て工 数の大幅な削減が実現しました。

また、この一体成形品を座席シートの芯材とすることによって、ウレタン使用量を削減して、軽量化に成功したことが、今回「C-HR」に「ピオセラン」が採用される決め手になったということです。

「ピオセラン」を座席シートに採用したことで、工数削減によるコストダウンと、軽量化による燃費改善効果や環境負荷軽減が期待 されています。

さらに「ピオセラン」は高い衝撃吸収性能も備えており、万一の事故の際、乗員が座席に沈み込むことを防ぎながら、衝突時の衝撃を吸収する機能も発揮できます。

積水化成品工業は、原料開発から部材設計を取り入れた成形までを一貫して行う世界でも数少ない化成品メーカーで、今後も「ピオセラン」の他車種への採用拡大を目指すということです。

(山内 博・画像:積水化成品工業)

【中古車相場のデータで振り返る2016年・Vol.5】現行型国産セダンは高額車に大幅な値落ちが集中!

2016年はスバルインプレッサG4がフルモデルチェンジしたのをはじめ、トヨタプレミオ/アリオン、レクサスISそしてマツダアクセラ、アテンザがマイナーチェンジを行いました。

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セダンのカテゴリーで根強い人気を誇っているのがスバル。

フルモデルチェンジを行ったインプレッサG4の先代モデルは、この1年の平均価格が151万円で横這い。そしてレガシィB4が265万から272万円で7万円、そしてWRX343万から346万円で3万円の値上がりという結果となりました。スバル車人気は新車だけでなく、中古車にも波及しているようです。

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2L以下のセダンでは、トヨタカローラアクシオの133万から146万円の13万円の値上がりが目立ちますが、全体的には小幅な値落ち傾向です。最も大きな値落ちは203万から190万円で13万円ダウンしたホンダグレイス。マイナーチェンジしたトヨタプレミオは105万から96万円で9万円の値落ちです。また日産シルフィーは1年間を通じて、150万円をキープという結果でした。

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2〜3.5Lのミドルクラスセダンでは変動が大きくなっています。

日産スカイラインの平均価格は年初が345万円でしたが、6月ぐらいから値上がりが始まり、現在は368万円とで年始に比べると約20万円の値上がりを記録しています。一部改良を行ったマツダアテンザも247万から249万円で2万円の値上がりです。

アテンザは一部改良の影響でしょうが、スカイラインは価格の高いハイブリッド車の展示車や試乗車が中古車市場に流入したことが原因と考えられます。

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そのほか、トヨタクラウンアスリートは392万から369万円で23万円。マイナーチェンジを行ったレクサスISは439万から393万円で46万円、レクサスGSは402万から351万円で51万円の値落ちを記録しています。

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そして日産ティアナは255万から234万円で21万円、日産フーガは239万から209万円で30万円。ホンダアコードは289万から246万円で43万円と大きく値落ちしています。

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最後にフラッグシップセダンです。ここではホンダレジェンドの603万から515万円で88万円という値落ちが目立ちますが、元々台数が少ないので、ブレも大きいともいます。2017年のデトロイトモーターショーで新型が発表されるレクサスLSもガソリン車が38万円、ハイブリッド車も52万円と大きく値落ちしており、より買いやすくなっています。

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セダンではレクサスとホンダの値落ちが顕著で、全モデルが値落ちとなっています。元々の価格が高いクルマが多いですが、それでも1年で50万円という値落ち幅は所有者にとって売却時に厳しい状況とも言えるでしょう。

(萩原文博)

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偽装車に謎のメッセージ…アストンマーティン、DB11にオープンモデルを示唆!

アストンマーティンの2+2新型クーペ「DB11」のオープンモデルとなる、「DB11ヴォランテ」のプロトタイプをカメラが捉えました。

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凍てつく北欧で捕捉したプロトタイプのボディには、「OPENING SPRING 2018」という謎のメッセージが描かれています。恐らく、2018年春にデビューすることを示唆していると思われ、非常にレアなプロトタイプと言えます。

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パワートレインはクーペから移植される、5.2リットルV型12気筒エンジンを搭載し、最高馬力は608psを発揮すると見られます。

ソフトトップルーフには、最新技術を用いて開閉時のスピード、静粛性の向上を図っているといいます。

以前から噂されている、AMG製パワートレインのオプション設定がされるかも気になる所です。

(APOLLO)

新型セレナのアラウンドビュー映像をナビ画面で確認できる、データシステムのRCA075N

データシステムから、新型セレナ用のリアカメラ接続アダプター RCA075Nが発売されました。

セレナでは通常、アラウンドビュー映像をメーター左側のマルチインフォメーションディスプレイに映し出します。

しかし、このアダプターを装着することにより、ナビゲーションのモニター画面へ出力することができるようになります。

これによって、より大きく手元に近い場所にあることの多いナビ画面で、周辺状況の確認が可能となり、一層安全に運転することができます。

早速取り付けたいっ!というセレナオーナーが多いと思いますが、ご注意。RCA075Nは、接続するナビやモニターによって、必要な製品が異なるそう。

写真はRCA075N。

たとえばディーラーオプションナビMM516D-Lに接続する場合、RCA075Nに加えてリアカメラ入力ハーネスRCH012Nが必要となります。

また、リアカメラ入力端子、ビデオ入力端子、あるいは両方に接続するなど接続方法によっても装着製品が異なるとのこと。

取り付けに際し、リアカメラ入力ハーネスのRCH012Nなどが必要になることも。詳しくはデータシステムのWEBサイトや専門店などで、ご確認ください。

価格
・リアカメラ接続アダプター RCA075N 標準価格:6,000円(税抜)
・リアカメラ入力ハーネス RCH012N 税別定価:2,858円(税抜)

(ドレナビ編集部)

アウディQ3次期型、クーペ風ルーフ&大型化で 2017年9月デビュー?

アウディは、2016年9月にコンパクトSUV「Q3」のフェイスリフトモデルを発表したばかりですが、早くも次期型に関しての予想CG、及び最新レポートを入手しました。

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届いたCGは、存在感のあるワイドな八角グリルに、鋭角に縁取られたヘッドライトが見て取れるほか、ルーフエンドがクーペ風に処理されているのが特徴です。

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そしてもう1つの大きな進化となるのが、そのボディサイズ。アウディは「Q3」の下に、さらにコンパクトな「Q2」を発売したため、「Q3」を大型化し差別化を図る可能性が高く、プラットフォームにはフォルクスワーゲンの「MQB」が採用され軽量化されます。

パワートレインは1.4リットルTDIエンジン、2リットルTFSIエンジン、2.5リットルTFSIエンジン、プラグインハイブリッドのほか、新たに1リットル直列3気筒ターボエンジンの搭載が噂されています。

ワールドプレミアは2017年9月のフランクフルトモーターショーが有力です。

(APOLLO)

ターボ車で12万円以上の値下げ! スズキ・スペーシアカスタムZが生まれたワケは?

ホンダ・N-BOXやダイハツ・タントのライバルでありながら、販売状況においては差をつけられているスズキ・スペーシア。

2016年11月の軽乗用車販売ランキング(軽自協調べ・速報)を見ても、1位のホンダN-BOX(14,813台)、2位のダイハツ・ムーヴ(13,201台)に対して、スズキ・スペーシアは5,970台の8位。ほぼダブルスコアとなっています。

そうしたスペーシアの逆襲が始まります。大型メッキフロントグリル、フロントバンパーなどの専用装備にとどまらず、ボンネットフードの位置を7cm高くするなど、フェンダーも別物とするなどシルエットから新しさをアピールする「スペーシアカスタムZ」が登場しました。

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変わったのはフロントマスクだけではありません。価格面も戦略的です。

メーカー希望小売価格は、NAエンジンのカスタムZが149万400円〜161万1360円。ターボエンジンのカスタムZターボが159万8400円〜171万9360円となっています。

従来から用意され、継続販売されているスペーシアカスタムの価格帯がNAエンジンで153万3600円〜176万6880円、ターボは172万1520円〜184万2480円。とくにターボ車同士で比較すると12万円以上も手頃になっているのです。

はたして、軽自動車マーケットの中心といえるハイトワゴンカテゴリーにおいて、ライバルにリードを許しているスズキの逆襲になるでしょうか。

■スペーシアカスタムZターボ(2WD)主要スペック
車両型式:DAA-MK42S
全長:3395mm
全幅:1475mm
全高:1735mm
ホイールベース:2425mm
車両重量:890kg
乗車定員:4名
エンジン型式:R06A
エンジン形式:直列3気筒ターボ
総排気量:658cc
最高出力:47kW(64PS)/6000rpm
最大トルク:95Nm(9.7kg-m)/3000rpm
変速装置:CVT
モーター型式:WA04A
モーター形式:直流同期電動機
最高出力:1.6kW(2.2PS)/1000rpm
最大トルク:40Nm(4.1kg-m)/100rpm
燃料消費率:26.8km/L (JC08モード)
タイヤサイズ:165/55R15
メーカー希望小売価格(税込):159万8400円

(山本晋也)

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ランボルギーニの車名といえば何に由来? そのルーツに迫るツアーが閉幕

エキゾチック・スーパーカーの代名詞といえばイタリアの「ランボルギーニ」を思い浮かべる人も少なくないのでは? そんなランボルギーニの歴史において忘れることができない一台といえば、2016年に誕生から50周年を迎えた『ミウラ』といえるでしょう。

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その「ミウラ」という名前のルーツを辿るツーリング『バック・トゥ・ザ・ネーム』が、ついに閉幕です。その目的地は、スペイン・アンダルシア州ロラ・デル・リオ。そこには、ミウラ一族が創立したスペイン最古の闘牛牧場があります。

そう、ミウラという名前は伝説の闘牛ブリーダーに由来しているのです。このツーリングに参加したのは、ミウラSVのほか、ウラカンやアヴェンタドールといった現在のラインナップですが、そうしたモデルも、また伝説の闘牛から名前をいただいています。そのほか、ディアブロやムルシエラゴ、ガヤルドといった名前も闘牛由来なのも知られているところでしょう。

『バック・トゥ・ザ・ネーム』のフィナーレとして闘牛牧場に集うランボルギーニのスーパーカー、まさに原点回帰といえる光景が見られたというわけです。

(山本晋也)

独フォルクスワーゲンが5年ぶりに世界販売首位奪還か?

トヨタ自動車(以下トヨタ)のダイハツ、日野を含む1月〜11月の世界販売台数は、新聞報道などによると921.9万台(前年同期比+0.1%増)で、首位奪取を目論むフォルクスワーゲン(以下VW)に16万台の差をつけられているようです。

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昨年のトヨタの世界販売は1,015万1千台と、2位のVWに22万台の差をつけ、4年連続で首位を維持してきましたが、今年に入って地震や関連工場の爆発事故が相次ぎ、都度操業停止に追い込まれたことが結果的に大きく影響することになった模様。

9月までの世界販売台数では752.9万台と、VWの760.9万台との差を8万台にまで縮めましたが、同社の主力市場である米国で、原油安を背景に「カムリ」や「プリウス」などのHV系が苦戦。

小型車の減税処置がとられている中国市場では「カローラ」や「レビン」を中心に、前年同期比10%増となる110万台超まで販売を伸ばしましたが、米国における11月までの累計販売台数については同2.4%減となる220.6万台に留まっています。

一方のVWは排ガス不正問題が足かせになり、米国市場での販売が前年同期比で10.3%減と落ち込んだものの、主力市場の中国が好調で359.1万台(同11.6%増)を販売、足元の欧州でも傘下のアウディやシュコダ、セアト、ポルシェの好調で、結果的に世界販売では相殺された形となっています。

VW

そんなVWの1月〜11月の世界販売台数は937.9万台(前年同期比3.1%増)。

このペースで行くと、12月度を含めた本年の世界販売はVWが1,023万台、トヨタが1,006万台程度に落ち着くとみられ、5年ぶりに首位をVWに明け渡すことになるとみてほぼ間違い無さそうです。

Avanti Yasunori・画像:TOYOTA、VW)

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パンダ・トレノといえば榛名山、ダウンヒルではヒール&トゥ三昧でした!(その3)【等身大インプレ】

関越道を降りて、いよいよ榛名山へ向かいます。上りのワインディングに入ると、やはりエンジン回転を引っ張ってシフトアップしていくのは楽しいですネ。

ただ高速ではどっしりと落ち着いていたステアリングが、ワインディングでは重ステに変貌。しかもヘアピンカーブ(昭和ワードです)がきつくなるほど、ステアリングが重くなっていきます。つまり速度が遅くなるほど、重さが増していくのです。

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パワステに慣れ切った我が身に重ステはきつく、上りの急コーナーで速度が落ちると「おもっ、おもっ、おもっ、」とひとりで叫んでいました。考えてみれば、フロントタイヤには500kg近い重量がかかっているのですから、重いのは当然といえば当然なのですが……

パワステのクルマなら、シフトノブに左手をおきながら右手でステアリングをクイッと曲げるところを、パンダトレノでは、両手でステアリングをよいしょとばかり回転させる感じでした。

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運転しながら、そういえば頭文字Dの藤原拓海君が「腕力には自信がある!」って言っていたのを思い出しましたヨ。パンダトレノのスマートな外観と1t前後の軽量ボディとは裏腹に、ステアリングだけはやたら重いというギャップを感じながらドライブしておりました。

次はいよいよ聖地・榛名山の駐車広場から、ステアリングとアクセルに力を込めて、ダウンヒルへ突入です。ようやく重ステにも慣れてきたので、ヒール&トゥをぎこちなくかましながら、気分だけは藤原拓海君になりきります。

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下りでは、エンジンブレーキが良く効くため、スピードのコントロールがしやすいですネ。 コーナー手前でヒール&トゥを仕掛けて、減速とエンジン回転とギアがバッチリ決まった時は、クルマがコーナーに吸い込まれていくような感覚が味わえます。個人的には、これがマニュアルを運転していて一番幸せを感じる瞬間です。

またトレノは本当に運転しやすく、ヒール&トゥも決まりやすいことに気づきました。FRらしく真正面に配置されたペダルやスポーツカーとしては高めの着座位置、回転に応じたパワーを発揮する1.6Lエンジンなどの総合バランスが、山坂道で絶妙にマッチしているのです。

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もちろん筆者は、頭文字Dで繰り出されるような走りは到底無理。でもFRがもたらすナチュラルなハンドリングや己の四肢に力を込めてクルマを操る一体感、そしてダウンヒルで高回転型のNAエンジンをあおる感覚は、まさしく昭和のパッションそのものでした。

ただこれらは、FFベースで操作性と快適性、更にエコを重視する現在のクルマが失ってしまったもの。そんなトレンドの中で、FRでNAエンジンと四肢を駆使する楽しさを大切にするトヨタ86&スバルBRZやマツダロードスターには、心底敬意を表したいと思います。

今回は高速走行が多く、421km走ってハイオクガソリン指定の燃費は12.1km/l。昭和のクルマの遠乗り燃費は、これくらいが相場でした。レンタカー代は9時間で約1万円でしたが、パンダトレノに何を求めるかによって、評価が別れるかな?

レンタカーだからといって純粋に走りの性能を求めるには、さすがに昭和58年デビューの車種には酷というもの。旧車をレンタカーで借りる際は、事前に店舗へコンディションを確認した方が良いでしょう。

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個人的には今回レンタルして、①昭和の青春時代に浸りたい ②エンジンをブン回して走り回りたい ③ワインディングでヒール&トゥを決めたい ④重ステ&半クラが醸し出す昭和のロマンとやらを感じたい ⑤頭文字Dワールドでリア充したい等々と思う方々にオススメしたいですネ。

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筆者はパンダトレノをドライブして、昭和の青春カーライフをこんなに濃厚に再現してくれるクルマは他にないと実感した次第です。

(星崎 俊浩)

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パンダ・トレノで高速を走りながら、昭和のクルマ好き男子はモテたことを思い出した!(その2)【等身大インプレ】
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第23弾 新型カローラ&スプリンターのすべて(電子版)
http://3a.as-books.jp/books/info.php?no=NMS19830627

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駐車場での踏み間違い事故が7割、後退時事故が4割減ったとするトヨタの安全支援技術とは?

後を絶たないブレーキとアクセルの踏み間違い事故。その一部は高齢ドライバーの免許返上という社会問題にまで発展していますから、無関心ではいられないという方も多いのではないでしょうか。

さて、2016年12月26日、トヨタが駐車場での踏み間違い事故が7割、後退時事故が4割減ったという調査報告を発表しました。

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今回公表されたのは、駐車場内での衝突事故に限ったもので、被害軽減に寄与する「インテリジェントクリアランスソナー(ICS/Intelligent Clearance Sonar)」が搭載されている3車種(アルファード、ヴェルファイア、プリウス)について、2015年1月から2016年6月までの18カ月の間に駐車場で発生した事故を調査したそうです。

該当する車種、約6万台分を契約している保険会社による約2500件の事故データを調査した結果、踏み間違い(ブレーキとアクセルの踏み間違い)事故件数はじつに約7割減少し、後退時事故件数についても約4割減少という結果を得ることができたとのこと。

なお、約6万3000台うち「ICS」搭載車は、42%にあたる約2万6000台になっています。「ICS」は踏み間違いなどによる急発進時に、クリアランスソナーで障害物を認識して衝突被害の軽減に寄与する技術です。

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2015年発売のアルファード、ヴェルファイア、そしてプリウスからは、センサーの増設と検出距離の延伸により、検出範囲を拡大するとともに制御ソフトを改良。

従来のペダル踏み間違いによる衝突被害の軽減だけでなく、駐車場内の低速での移動や車庫入れなど、ペダル誤操作がない場合にも隣接車両や障害物との衝突回避や被害軽減を支援することも可能になりました。

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こうした調査結果を見ると、踏み間違い防止などの安全装備をユーザーに選択させるのではなく、車両価格が上がることになっても義務化する必要があると感じさせます。

(塚田勝弘)

マツダ、ディーゼルノック音を軽減する技術で第14回新機械振興賞「経済産業大臣賞」を受賞

マツダは、同社のディーゼルノック音を軽減する技術「ナチュラル・サウンド・スムーザー」が第14回新機械振興賞で「経済産業大臣賞」を受賞したと発表しました。

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ディーゼルエンジンは高圧縮比であることから、「ガラガラ」という異音いわゆるディーゼルノック音が避けられないといわれてきました。マツダの「ナチュラル・サウンド・スムーザー」は、このディーゼルノック音をエンジン内部の機械的な工夫で大幅に低減することに成功しました。

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マツダは、「ナチュラル・サウンド・スムーザー」の開発にあたって、まずディーゼルノック音の発生メカニズムを探ることから始め、センサーを高耐熱の接着剤でピストンやコンロッドに直接固定し、実際の運転状態でパーツの振動や伸縮を計測できる測定装置を作りました。

この独創的な測定機構を用いてディーゼルノック音の原因を探究した結果、燃焼時にコネクティングロッド(コンロッド)が伸縮することによって発生する振動が原因であることを突き止めました。

そして、「ナチュラル・サウンド・スムーザー」と名づけた振動吸振器を空洞のピストンピンに内蔵して、コンロッドの共振周波数(3.5KHz)の振動を減衰、ディーゼルノックの原因になるコンロッドの伸縮共振を効率良く抑制することに成功したということです。

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マツダが今回の第14回新機械振興賞「経済産業大臣賞」を受賞したのは、「心地良いサウンドを実現するエンジン主運動系減衰技術の開発」というテーマ名で、開発担当者はいずれもマツダ社員の森 恒寛(もり つねひろ)、神田 靖典(かんだ やすのり) 、住谷 章(すみたに あきら) 、平田 耕一(ひらた こういち)の4氏で、同社のwebサイトでは同技術がマツダのディーゼルエンジン「SKYACTIVE-D」に採用されていることを紹介しています。

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近年は電気・電子技術の発展で電気またはソフトウェアを利用した技術開発が多い中で、今回の「ナチュラル・サウンド・スムーザー」は振動源の特定こそ電気的なセンサー技術を利用していますが、ディーゼルノックを低減する制振技術自体は機械的機構のみで構成されていることが高く評価されています。

(山内 博・画像:マツダ)

【関連リンク】

「ナチュラル・サウンド・スムーザー」紹介サイト
http://www.mazda.co.jp/beadriver/dynamics/skyactiv/interview/nss/

フィアット500L改良型、豪雪でテスト!前も後ろも完全リフレッシュ

フィアット「500」派生モデルのMPV(ミニバン)、「フィアット500L」改良型プロトタイプが豪雪の北欧で耐寒テストを開始しました。

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2012年に登場した「500L」は、ノーマルよりも全長が594mm、全幅が153mm、全高が175mmボディが拡大され、実用性に優れたモデルです。

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「L」はラージを意味し、専用のプラットフォームが与えられています。

改良型では、より多くのLEDを装着するヘッドライト、スポーティーなエアインテーク、3D形状のリアコンビランプへ変更される他、前後バンパーもリフレッシュされます。

最新世代のインフォテイメントシステムも注目されます。フィアットはこの「Uconnect」システムにスペシャルエディションを用意することを予告しています。

パワートレインは「ティポ」の1.3リツトル「マルチジェットII」及び1.6リットル「マルチジェットII」が流用されます。

ワールドプレミアは2017年秋頃と見られます。

(APOLLO)

【中古車相場をデータで振り返る2016年・Vol.4】スバル車が横ばいの中、国産SUV屈指の人気モデル・ハリアーが大きく値落ち!

2016年12月に入り、トヨタC-HRそしてマツダCX-5と国産SUVはニューモデルが発表されました。CX-5の販売開始は2017年2月なので中古車相場に影響が出るのはまだ先ですが、C-HRの導入はコンパクトSUVに大きな影響を与えそうです。

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現在のところ、コンパクトSUVに属する日産ジュークは138万から129万円。そしてホンダヴェゼルは234万から225万円とともに9万円の値落ち。マツダCX-3は249万から243万円と6万円と小幅な値落ちに留まっています。

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しかし、モデル末期のジュークを除き、ヴェゼルとCX-3はC-HRの登場による影響を受けて、今後大幅な値落ちの可能性が高いです。しかも2017年中にジュークがフルモデルチェンジを行うといわれています。

人気のコンパクトSUVですが、2017年の中古車相場は大荒れの様相です。

新型を発表したマツダCX-5は233万から222万円と11万円の値落ちですが、このミドルクラスで絶大な人気を誇っているトヨタハリアーがなんと353万円から328万円と25万円と大幅な値落ちしています。

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これまでは高い人気に支えられて相場は安定していましたが、ここに来て値落ちの勢いが増しています。そのほかでは、日産エクストレイルが241万円で横這い、三菱アウトランダーPHEVが305万から310万円で5万円の値上がりなので、ハリアーの値落ちは際立っています。

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そして値落ちが目立っているのはレクサスです。国産SUVで最も大幅な値落ちを記録したのがレクサスRXで、770万から694万円で76万円ダウン。レクサスLXが1250万から1193万円で57万円ダウンと続きます。

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一見、金額は大きいため驚くかもしれませんが、元々新車価格はRXが700万円、LXが1100万円と高額なため、値落ち率に直すと5〜10%で、水準よりやや大きめというレベルです。特にRXは発表直後のプレミアム価格がようやく是正されて、適正価格になったというところでしょう。

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国産SUVで最も値動きが少ないのがスバルです。最も値落ちしたフォレスターでさえ242万から238万円の4万円。XVも222万から219万円で3万円です。一方のアウトバックは312万から316万円と4万円値上がりしています。

冬の雪のシーズンということもあり、4WDの需要が高まっていることそしてアイサイトをはじめとした先進安全装備が一般ユーザーからも高く指示されていることが価格安定の大きな要因といえます。

(萩原文博)

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横浜ゴム、ボディ剛性を高める自動車窓ガラス用高弾性接着剤「Hamatite Hyper Sealant」を新発売

自動車タイヤ大手の横浜ゴムは、サーキット走行などで自動車のボディ剛性を向上させたいユーザーのための補強パーツとして、自動車窓ガラス用高弾性接着剤「Hamatite Hyper Sealant(ハマタイト・ハイパー・シーラント)」を、12月下旬から発売すると発表しました。

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「Hamatite Hyper Sealant」は、高強度ポリマーと特殊添加剤を独自ブレンドしたことで、接着剤が硬化した後の弾性を高めたことが特徴。下の画像は同社のHPに掲載されている自動車用接着剤ハマタイトのロゴマークです。

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この「Hamatite Hyper Sealant」を使用して自動車のフロント、リアガラスを車体の窓枠に接着すると、車体の大開口部にはめ込まれている窓ガラス自体がボディの補強パーツとして働き、サーキット走行のようにボディが大きな力で捻れる時にボディの変形を抑制。走行安定性、操舵性を向上させることができます。

横浜ゴムによると、同社のタイヤテストコース「D-PARC」でレーシングドライバーが行った官能評価では、「ボディのしなりが減少した」「足回りの動きがスムーズになった」など、ボディ剛性アップを裏付ける評価が得られたとのこと。車体の大開口部に取り付けられているフロント・リアガラスをボディに高剛性の接着剤で強固に固定することの効果は大きいようです。

なお、同社は自動車窓ガラス用高弾性接着剤を一昨年の「東京オートサロン2015」で参考出品しており、この商品は同製品を一般販売化したものと見られます。なお、販売は自動車チューニングショップを通じて行なわれます。

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横浜ゴムというと、タイヤメーカーというイメージが強いのですが、同社は40年以上にわたり自動車メーカーへ窓ガラス用接着剤を販売しています。上の画像は同社のHPに掲載されている自動車用接着剤が使用されている箇所を示す画像です。

この画像からも分かるように、横浜ゴムは自動車用接着剤の国内トップメーカーとして、車両のいろいろな箇所に使われている接着剤のサプライヤーでもあるのです。横浜ゴムの自動車用接着剤メーカーとしての側面にも注目です。

(山内 博・画像:横浜ゴム)

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フォルクスワーゲンが正規販売店でカスタマイズパーツの販売を開始

2016年に続き、2017年の東京オートサロンにも出展すると発表したフォルクスワーゲン。2017年1月からフォルクスワーゲン車をチューニングするカスタマイズパーツの販売を正規販売店で開始すると発表しました。

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今回、新たにリリースされるのは、ゴルフGTI、ゴルフR(ゴルフRはエアロキットのみ)向けのカスタマイズパーツで、スタビライザーセットやスプリングキットといったチューニングパーツ、フロントバンパーやサイドスポイラーといったエアロキット(1月13日から販売予定)。今後もラインナップを拡充するとしています。

これらのカスタマイズパーツは、東京オートサロンで展示されます。さらに、モータースポーツへの積極的な参戦により技術力を高めてきたVW(アウディ)向けの日本の老舗チューナーである「COX(コックス)」も登場。COXによるVW車の足まわりの良さをさらに引き出すことを可能にするアイテムを装着したコンセプトカーも展示されます。

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ほかにも、フォルクスワーゲン本社のアクセサリー部門がドイツの老舗チューナー「Oettinger(エッティンガー)」社との共同開発によるエアロパーツを装着したコンセプトカーも展示される予定。パーツのリストと価格は下記のとおりです。

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COXボディダンパー:COXがオリジナルセッティングを施し、ブラケットをフォルクスワーゲン専用に開発(84,240円)

トゥピボットストップトラス:高剛性のスチールパイプによって形成されるトラス構造。ボディダンパーと同時装着することで、より効果的なパフォーマンスを発揮する(36,720円)

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スタビライザーセット:COXがゴルフGTI専用に開発したスタビライザーセット。乗り心地や車高に影響を与えることなく、操縦安定性とコーナリング時のステアリングレスポンスが向上(118,880円)

オリジナルスプリングキット:スタビライザー同様に、COXがゴルフGTI専用に開発。軽快なフットワーク、走行安定性、スタイリッシュな車高を両立(52,920円)

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ブレーキパッドセット(ローダスト):純正キャリパー用の低ダストタイプブレーキパッド。日常走行におけるブレーキダストの低減を目的に開発(34,560円)

ブレーキラインシステムセット:航空機やF1マシンでも採用されているステンレスメッシュ被膜のテフロンホースを使用。純正のゴム製ホースを上回る耐圧性能と低膨張率を達成(32,400円)

パフォーマンスエアフィルター(Gタイプ):モータースポーツトップチームでの採用実績がフィードバックされた湿式タイプのエアフィルター(12,960円)

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ターボパイプキット:タービン作動時の瞬間膨張を抑え、ブースト圧の損失を防ぐターボパイプキット(59,400円)

ステンレスエグゾーストチャンバー:フロントサイレンサー前方部分のパイプを交換することで、排気効率の向上を実現(57,240円)

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ステンレスマフラー:抵抗を最小限に抑えたレイアウトにより、中低速のトルクを犠牲にすることなく、排気効率の向上を実現したゴルフGTI専用のマフラー。テールエンドは、ポリッシュとブラックの2種類を用意(183,600円)

(塚田勝弘)

【中古車相場をデータで振り返る2016年・Vol.3】前代未聞!昨年登場したプリウスが1年で22万円もの値落ち

国産車の5ドアハッチバック&ステーションワゴンのカテゴリーで大きく値落ちしたクルマはトヨタプリウス、レクサスCT、日産リーフ、ホンダシャトル。

そうです。EV、ハイブリッド車もしくはハイブリッド車をラインナップしている車種です。

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最も大幅な値落ちを記録したのが193万から151万円と42万円も値落ちした日産リーフです。リーフは2015年12月に大容量バッテリーを搭載し、航続走行距離が延びたモデルが登場。これが大幅値落ちの一つの要因と考えられます。

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そしてトヨタプリウスが、278万から256万円と22万円の値落ち。2015年に登場し、値落ちしやすいタイミングとはいえ、これまでは考えられないような値落ち幅を記録しています。

そしてレクサスCTが258万から240万円で18万円、ホンダシャトルが223万から207万円と16万円値落ちしています。

その他のモデルでは、マイナーチェンジしたマツダアクセラスポーツが195万から191万円と4万円の値落ちしているものの、フルモデルチェンジを行ったスバルインプレッサ・スポーツは169万から170万円で1万円の値上がり。カローラフィールダーは160万から159万円で1万円の値落ちと小幅な動きにとどまっています。

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その一方で、ハイブリッド車を追加したトヨタオーリスが162万から170万円と8万円の値上がりを記録しました。そしてSTIスポーツという新グレードを追加したスバルレヴォーグが271万から274万円と3万円値上がりしています。

オーリスの値上がりはハイブリッド車を追加して以降始まっているので、市場に高年式車が出回ったものによるものと考えられます。

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新車、中古車問わず不動の人気車だったプリウス。現行モデルが登場してわずか1年で、22万円という値落ち幅を記録するのは従来では見られなかった現象で、正直驚きが隠せません。値落ち傾向は現在も進行中で、一体どこまで下がるのか気になるところです。

アクアに続いて、プリウスも大幅値落ちを記録しているというのはハイブリッド車人気が落ち始めたということかもしれません。

(萩原文博)

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Vol.1 現行型国産コンパクトカーはアクアとフィットが大きくダウン!
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Vol.2 オデッセイをはじめホンダの現行型ミニバンは揃って値落ち!
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どこを削って痩せたの? 新型スイフトはフルモデルチェンジで120kgもダイエット

スズキのコンパクトカー「スイフト」がフルモデルチェンジ、2017年1月4日より発売されます。

スポーティでスタイリッシュというスイフトらしさを強めたという新型モデルでは、「ハーテクト」と呼ばれる新世代プラットフォームを採用、全車で1t未満という軽量モデルに仕上がっているのも注目です。

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その車両重量はFFで840〜930kg、4WDでも930〜970kgとなっています。先代モデルに対してマイナス120kgという大幅な軽量化の秘密は、新世代プラットフォームにあるのでしょうか。

たしかにアンダーボディでマイナス30kg、サスペンション構成パーツでマイナス9kgの軽量化を実現しているといいますが、それだけでは120kgには及びません。

その内訳は次のようにアナウンスされています。

[軽量化寄与率]
ボディ:約35%
シート:約10%
ドア:約5%
足回り:約15%
外装部品:約5%
エンジン:約10%
内装部品:約10%
その他:約10%

こうして寄与率を見ると、やはり新開発となり骨格の配置を見直したシャシーの貢献度は大きいのですが、それでも軽量化だけに邁進したわけではないといいます。たとえば、フロントのサスペンションアームを支えるサブフレームは、従来の4点止めから6点止めへなっています。

ボディに超高張力鋼板を多用するなどして軽量化にはげみながら、走りを引き締める部位はしっかりと剛性を持たせているのが、新型スイフトというわけです。

●スズキ・スイフトHYBRID ML(FF)主要スペック
車両型式:DAA-ZC53S
全長:3840mm
全幅:1695mm
全高:1500mm
ホイールベース:2450mm
車両重量:900kg
乗車定員:5名
エンジン型式:K12C
エンジン形式:直列4気筒DOHC
総排気量:1242cc
最高出力:67kW(91PS)/6000rpm
最大トルク:118Nm(12.0kg-m)/4400rpm
電動機型式:WA05A
電動機形式:直流同期電動機
最高出力:2.3kW(3.1PS)/1000rpm
最大トルク:50Nm(5.1kg-m)/100rpm
動力用電池:リチウムイオン電池
変速装置:CVT
燃料消費率:27.4km/L (JC08モード)
タイヤサイズ:185/55R16
メーカー希望小売価格(税込):162万5400円

(写真・文 山本晋也)

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スズキのグローバルコンパクト「スイフト」が大胆フルモデルチェンジ。MTの設定あり、価格は134万3520円〜
http://clicccar.com/2016/12/27/430595/

デンソーがNECと共同で「高度運転支援技術」開発を加速!

愛知県刈谷市に本社を置くデンソーが12月26日、高度運転支援や自動運転、モノづくりの分野でNECと協業を開始したと発表しました。

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自動車事業で培った技術力・モノづくり力と、NECのAI(人工知能)やIoT、セキュリティなどの先進技術を融合することで、「安全・安心」を実現する製品の共同開発を行うとしています。

今後、自動運転や電動化の技術開発競争が加速し、クルマに搭載される製品同士の連携が複雑さを増すと予想されることから、車載製品の効率的な開発に繋げる狙いがあるそうです。

世界的な潮流として、メガサプライヤとIT企業が連携する背景には両者間に補完関係があるためで、自動運転や「コネクテッドカー(つながる車)」の実現にはIT企業の持つ技術が不可欠。

また、IT企業にとっても、熱や振動などが伴う過酷な環境下に製品を搭載するには、メガサプライヤーの技術が必要とされています。

新聞報道などによると、同社はNECから人材を受け入れるようで、AI技術の開発にあたり、自社が持つカメラやセンサーの技術と、NECが持つAIによる「ディープラーニング」(深層学習)技術を融合することで、双方の技術力向上に繋げる模様。

これまで長らく自前主義を通してきたデンソーですが、すでに東芝ともAIの共同開発を発表するなど、積極的に提携戦略を推し進めており、こうした傾向はさらに加速しそうな状況にあります。

デンソーは今回の提携により、いち早くAI技術の実用化に漕ぎ付けることで、激化する競争の中で優位性の確保を図る考えのようです。

Avanti Yasunori・画像:DENSO)

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デンソーと東芝が自動車向け「AI」技術を共同開発
http://clicccar.com/2016/10/30/411434/

【関連リンク】

DENSO
https://www.denso.com/jp/ja/

ワールドプレミア直前のレクサスLS、425馬力V6搭載モデルが最終テストに突入!

2017年1月のデトロイトモーターショーでのワールドプレミアを控え、最終テストに入っている、レクサスのフラッグシップサルーン「LS」次期型を、擬装が軽くなった状態でキャッチしました。

Spy-Shots of Cars This image has been optimized for a calibrated screen with a Gamma of 2.2 and a colour temperature of 6500°K

12月に入り、ティザーショットも公開され、ワールドプレミアが近いことを感じさせています。

Spy-Shots of Cars This image has been optimized for a calibrated screen with a Gamma of 2.2 and a colour temperature of 6500°K

次期型はシャシーを完全リニューアルし、「GA-L」(グローバル・アーキテクチャー・フォー・ラグジュアリー)を採用、伸びやかなルーフラインを持ち、2015年に公開された「LF-FC」コンセプトに酷似したフロントマスクになりそうです。

パワートレインは、現行モデルのV8エンジンを一新し、3.5リットルV型6気筒ターボエンジンを搭載、最高馬力は425ps程度が予想されます。

ハイブリッドシステムもダウンサイジングされ、3.5リットルV型6気筒エンジン+マルチステージハイブリッドに変更されると思われます。

LC500で採用されたこの世界初ハイブリッドシステムは、低速域から高速域までパワフル、かつレスポンスが良く気持ち良いドライビングフィールを実現します。

ラインナップ頂点には、5リットルV型8気筒ツインターボエンジンを搭載、最高馬力は620psを発揮する「LS F」の登場や、FCV(燃料電池車)も噂されており、可能性が無限に広がります。

「LF-FC」で採用されているミラーレスも期待されていますが、こちらはオプション設定の可能性が高いようです。

また、ハイテク面ではジェスチャーコントロールを始めとする最新世代のインフォテインメントシステムや、安全支援システムが搭載されることは間違いないでしょう。

(APOLLO)

新型スズキ・スイフトのライバルはヴィッツ・ハイブリッド!?

2016年12月26日に発表、2017年1月4日から発売される新型スイフト。

スズキの2016年は、軽自動車をのぞく登録車で念願の国内販売10万台を達成するなど、イグニス、バレーノと続けて新しい小型車を投入した新車効果を享受した年でもありました。

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2017年以降も小型車で10万台規模をキープさせ、さらに伸ばすために欠かせないのが新型スイフト。

新しいプラットフォームの採用やマイルドハイブリッドの設定をはじめ、スズキ初となる単眼カメラとレーザーレーダーを採用した「デュアルセンサーブレーキサポート」を採用。

こちらは、フロントスクリーン上部に配置される2つのセンサーがキモですが、フロントグリルにアダプティブクルーズコントロール用のミリ波レーダーも用意されるため、計3つのセンサーが搭載されていることになります。

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2017年「初売り」の目玉として年末に発表された新型スイフト。最近ではヒットモデルのハスラーも年末発表、年明け発売を仕掛けています。

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全長3840×全幅1695×全高1500mmという新型スイフトは、ボディサイズが比較的近いトヨタ・ヴィッツ(全長3885×全幅1695×全高1500mm)と競合しそう。

そのヴィッツは2017年1月中にもマイナーチェンジを敢行するという噂もあり、しかもついにヴィッツ・ハイブリッドを設定するのが濃厚というスクープ情報もすでに出回っています。

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ヴィッツ・ハイブリッドはアクアと同じ1.5L+モーターになるのは間違いないでしょうからアクアから想像すると37.0km/L前後には少なくてもなりそう。一方、今回(まずは?)はマイルドハイブリッドのみとなる新型スイフトは、1.2Lエンジンとモーターの組み合わせでカタログ燃費は27.4km/L。約10km/Lの差が出ると予想できます。

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プレス発表会では、すでにソリオに搭載されているストロングハイブリッド仕様について質問もありました。鈴木俊宏社長は「ソリオで様子を見ながら検討していきたい」と回答したこともあり、今後投入の可能性も高そうです。ソリオのストロングハイブリッド仕様からも分かるように、シングルクラッチのAGS(オートギヤシフト)を前提としたHVシステムであり、AGSというのがどう評価されるかも検討のメニューに入っているかもしれません。

たとえ、ストロングハイブリッドが追加されてもソリオのストロングハイブリッドは32.0km/Lですから、ソリオよりも軽いスイフトとはいえ、燃費の面ではヴィッツ・ハイブリッドには及ばないでしょう。

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ただし、ヴィッツ・ハイブリッドの価格はアクアから想像しても180万円を切るとは考えにくく、今回のスイフト・マイルドハイブリッドは162万円台からですから、イニシャルコストもシビアなクラスだけに、スイフト・マイルドハイブリッドのニーズもかなり高そう。そこでの「初売り」でライバルに対抗する思惑が透けて見えます。

ほかにもスタイリングや質感を高めたインパネ、そして走り。さらに、対歩行者を含む被害衝突軽減ブレーキなど安全面の装備(と、ヴィッツには設定のない標準グレードのマニュアルミッション設定)が新型スイフトと魅力といえそうです。

(文/写真 塚田勝弘)

全受注の半数以上が競合車からの乗り換え!新型インプレッサの魅力とは?

12月9日、420点の高得点で「2016-2017 COTY」 (日本カー・オブ・ザ・イヤー)のイヤーカーに輝いたスバルの人気モデル「インプレッサ スポーツ/G4」。

SUBARU

5年ぶりに全面刷新された新開発の「スバルグローバルプラットフォーム」などにより、質の高い走行性能を実現するとともに、国産車初の歩行者保護エアバッグ、運転支援システム「アイサイト」をはじめとする多くの安全装備を標準装着。

世界トップレベルの安全性能を実現しながらも、エントリーモデルでは200万円を切る手頃な価格を実現したことなどが受賞理由として挙げられています。

SUBARU

同車のフルモデルチェンジにあたっては、先頃の記事でご紹介したとおり、今後のバリエーション展開における基幹車種だけに目標を高く設定し、その達成に向けた開発陣の並々ならぬ努力があったといいます。

インプレッサは、国内市場や主力となる米国市場のアウトドア派にターゲットを定めて開発が進められたそうで、車体強度の向上に加え、走行時の挙動をより精密に測定できる機器の導入により、「安全性」「走り」「乗り心地」などが格段に向上。

また、これまで競合車に対するウイークポイントとされていたインテリアのデザインや質感についても、徹底的にこだわったそうで、新聞報道などによると、新型では競合他車からの乗り換えが全受注の半数を超えているとか。

SUBARU

商品力の向上や、それによるCOTY受賞の影響も含め、新たな顧客層の獲得に繋がっているようで、来年、富士重工業から新たな社名「SUBARU」に変わる同社にとって、幸先の良い出足となりそうです。

Avanti Yasunori・画像:SUBARU)

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マツダ・デミオ、CX-3「アダプティブ・LED・ヘッドライト(ALH)」は何がスゴイ?

2016年秋に商品改良を受けたマツダ・デミオとCX-3には「アダプティブ・LED・ヘッドライト(ALH)」が新たに設定されています。

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ALHは、ハイビームを基本としながら対向車や前方車両のドライバーを眩惑させることなく、きめ細かい配光で夜間の視認性を高める装備。そのため、マツダでは「配光」、「小型」、「省エネ」という3つの開発ビジョンを掲げています。

理想的な配光として「必要な照射範囲」、「発光色」、「必要な照度」を考え、常に完全停車で危険回避ができる遠方視界の確保、交差点で歩行者を認知できる照射範囲を追求しているとのこと。

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また、「上方照射範囲」として、一番高い標識(6m)までの対象物(歩行者も含む)が視認できることが欠かせません。そのため、角度や高さを検証するとともに、認知したい対象物の反射率と距離から必要な照度を実現。つまり、標識や看板、白線は反射率50%、黒い服装の歩行者は反射率10%と、対象物により異なる反射率をクリアする必要があります。

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中でも、マツダは歩行者の認知度向上が欠かせないとしています。夜間の歩行者死亡事故のうち、ロービームではなくハイビームで走行していれば約半分は防げたという警視庁によるデータがあるためです。一方で、歩行者や自転車、オートバイにとってハイビームの対向車が来ると眩しくて眩惑させられますが、顔の部分だけを明るく照らさないような技術も求められます。

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マツダのALHは、車載カメラで対向車、先行車を検出し、対象物を眩惑せずに遠方、側方の認知性向上を実現。また、ワイド配光ロービームにより交差点や低速走行時の歩行者の認知性向上も基本機能として備わっています。

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なお、グレア(防眩)フリーハイビームは、11分割されたLEDパッケージを採用し、車載カメラ、ステアリング舵角、車両Gからの信号により明るさが制御される機能です。

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2つめのテーマである「小型化」は、デザイン、品質の向上、質量の抑制を図ることで実現。ロービームとグレア(防眩)フリーハイビームの1ユニット化により0.2kgの軽量化、コストダウンが図られています。

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「省エネ」はLEDの進化により消費電力効率、視認性でLEDの優位性は続く見込みと分析しています。なお、LEDの光源色温度は正午の太陽くらいのイメージとのこと。

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マツダのALHをまとめると、グレア(防眩)ハイビーム、40km/h以下で側方照射を高めるワイド配光ロービーム、95km/h以上で光軸をアップするモーターウェイモードの3つを基本機能として搭載。

ALHは、ブラインドスポットモニタリング(リヤクロストラフィックアラート付)、車線逸脱警報システムとセットの「セーフティパッケージ(11万7720円)」に含まれていますので、ぜひ選択したいところです。

(文/塚田勝弘 写真/塚田勝弘、マツダ)

【中古車相場をデータで振り返る2016年・Vol.2】オデッセイをはじめホンダの現行型ミニバンは揃って値落ち!

2016年、国産車ミニバンのジャンルでは、プロパイロットという先進安全技術を搭載した日産セレナと、ミニマムサイズのミニバン・ホンダフリードが登場しました。

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フルモデルチェンジによる影響は先代セレナの中古車相場に大きな影響を与えていて、今回データを取った車種の中では、年始の206万から182万円と、最も大きな24万円という値落ち幅を記録しました。一方のフリードも120万から104万円と16万円と大きく値落ちして、割安感が高まっています。

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新型フリードの登場はライバル車であるトヨタシエンタにも影響を与えているようで、こちらも218万から202万円と先代フリードと同じ16万円値落ちしています。とはいえ、まだ平均価格は200万円台をキープしていますので、人気の高さが伺えます。

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新型セレナが登場した2Lクラスはというと、トヨタヴォクシーが268万から258万円、ホンダステップワゴンが277万から267万円と揃って10万円の値落ち。これからさらにセレナの影響が出る可能性が高いです。

そして、LLサイズミニバンでは明暗がハッキリと分かれています。7月にマイナーチェンジしたエスティマは155万から143万円の12万円値落ちしていますが、アルファードは406万から408万円と2万円の値上がりを記録し、アルファード/ヴェルファイアの人気に衰えがないことがわかります。一方、ライバル車の日産エルグランドも268万から263万円と3万円の値落ちに留まっており、横ばいといえる動きです。

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そんな中でホンダオデッセイだけが292万から271万円と、クラス唯一の21万円という大幅な値落ちを記録し割安感一気に高まっています。さらに、ホンダのミニバンではジェイドが253万から232万円とオデッセイ同様21万円の値落ち幅を記録。ホンダの現行型ミニバンは揃って値落ちとなっています。

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最新の平均価格だけで見れば、ステップワゴンとオデッセイの差はわずか4万円。年式やコンディションなどの差はありますが、同じ予算でどちらも狙えるという選択の幅が広がっているのはユーザーにとってメリットは大きいと言えます。

(萩原文博)

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Vol.1 現行型国産コンパクトカーはアクアとフィットが大きくダウン!
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2017年モデルなのに全車ハロゲンヘッドランプのトヨタ・コースター、その理由は?

トヨタの「コースター」が4代目へとフルモデルチェンジしました。

日本だけでなく、世界的なマイクロバスのトップランナーという同モデルがフルモデルチェンジしたのは、なんと24年ぶり。ですが、日本では2017年1月23日から発売される新型コースターの電装系は、非常に保守的に見えます。

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ヘッドライトは全グレードでハロゲンタイプが標準で、HIDやLEDの設定はありません。もちろん、テールランプもすべて電球タイプとなっています。

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その理由について

「新興国で貴重な移動手段として利用されているコースターは、どの地域であっても容易に修理できる(部品供給が期待できる)ことを考えている」

からだといいます。たしかにLEDヘッドライトは球切れの心配がないというのがセールスポイントですが、故障まで考えるとオーソドックスなハロゲン球にするという結論に至ったといいます。

まさに、コースターに求められるグローバル視線でのメンテナンス性を象徴する選択といえそうです。

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従来までのコースターは、仕向地や仕様によって12Vと24Vという2種類の電装系を持っていたそうですが、新型では12Vに統一されたというのも地味ながら見逃せないニュースのひとつ。こうした仕様の統一化はコストダウンにつながります。

また12Vにしたことで、乗用車で使われているVSC(横滑り防止装置)を利用することが可能になり、VSCの全車標準装備化に寄与したといいます。そのほか室内灯やオーディオなどにおいても12Vに統一したメリットがあるといいます。

ただし、全車12V化したことで、先代モデルではラインナップされていたエアサス仕様がなくなっています。これはエアサスのユニットが24Vだったことで、キャリーオーバーで使えないのが理由ということですが、12Vのエアサス仕様の開発を諦めているわけではないといいますから、将来的に追加設定される可能性がゼロということではなさそうです。

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そのほか、ユーザーが期待している進化を遂げなかった点として、運転席のウインドウが上下にスライドする開閉式にならなかったことが指摘されてています。

ただしここが従来通りの横スライドタイプなのは、運転席のドア強度を上げたことが理由。なお、キャビンに使われているウインドウはすべてUVカットガラスを採用しているそうです。

一見すると期待通りの進化をしていないように見える部分もありますが、あえて進化させていない意味があるというわけです。

■トヨタ・コースターEX 主要スペック
車両型式:SDG-XZB70
全長:6990mm
全幅:2080mm
全高:2635mm
ホイールベース:3935mm
車両重量:3880kg
乗車定員:29名
エンジン型式:N04C-VK
エンジン形式:直列4気筒直噴ディーゼルターボ
総排気量:4009cc
最高出力:132kW(180PS)/2800rpm
最大トルク:461Nm(47.0kg-m)/1600rpm
変速装置:6速AT
燃料消費率:8.80km/L (JC08モード)
タイヤサイズ:215/70RR17.5
メーカー希望小売価格(税込):862万3800円

(山本晋也)

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ホンダが「自動運転」開発方針を転換!Googleと連携へ

2017年1月5日に開幕する国際家電ショー「CES2017」において、人とのコミュニケーションができる「AI」(人工知能)を搭載したEVコンセプトカー「NeuV(ニューヴィー)」をワールドプレミアすると発表したホンダ。

ソフトバンクグループ傘下のcocoro SB株式会社が開発したAI技術「感情エンジン」を、同モデルに搭載しているとして話題になっています。

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そうしたなか同社は、車載用OS「アンドロイド」で結びつきが深いGoogleが立ち上げた「ウェイモ」社と、自動運転技術の共同研究に向けた検討に入ったそうです。

本田技術研究所が12月22日に発表したもので、新聞報道などによると「ウェイモ」が保有する自動運転技術を自社車両に搭載して米国の公道で実証実験する模様。

同社は2020年頃に高速道路での自動運転実用化を目指しており、いち早く実用化に取組んで来たGoogle(ウェイモ)の知見を活用することで、運転手不要の完全自動運転車(レベル4)の早期実現を目指すものとみられます。

トヨタや日産は「コネクテッドカー(つながる車)」分野で米マイクロソフトと提携しており、BMWは米半導体大手のインテルと提携、ボルボも米配車サービス大手ウーバー・テクノロジーズと連携して自動運転車を共同開発しています。

「ウェイモ」も既にFCA(フィアット・クライスラー・オートモービルズ)と同分野で提携するなど、自動車メーカーとの連携により自社技術の標準化を目指しており、自動車メーカーとIT大手との連携が加速するなか、これまでの単独開発から一転、連携戦略で巻き返しに出た、ホンダの今後の動きが注目されます。

Avanti Yasunori・画像:HONDA)

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720°全方位カメラを搭載したユピテルの「全天球ドライブレコーダー」がスゴイ!!

リヤカメラを設置することで車両の「前後」、ワイドな視界で「左右」に対応するドライブレコーダーはありましたが、「上下」も加えたユピテルの720°全方位カメラのドライブレコーダーは業界初となります。

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その名も「marumie(マルミエ)Q-01」というドライブレコーダーで、超広角のカメラを2台組み合わせることで、前後、左右、上下という全方位に対応。

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動画も公開されており、「全天球記録」というキャッチどおり上空から車内をのぞいたような映像はインパクト大です。交通事故の7割強が側方や後方ならの衝突を占めているそうで、これなら確かに斜め後方などの死角も記録できるようです。

記録された映像、衝撃情報、走行軌跡は、パソコン(専用ビューアソフト利用)で同時に確認できます。記録方法は常時録画、Gセンサー記録、ワンタッチ記録の3つで、イベント記録中に新たな衝撃が加わった場合もマルチトリガー機能により、2回目以降の衝撃も連続記録されます。

そのほか、オプションで車両へのいたずらや当て逃げなども記録。もちろん、LED式信号機対応や地デジノイズ対策(地デジ・カーナビに影響を与えないノイズ低減設計)など、最近のドラレコに必須のメニューも用意。

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タクシーやバス、トラック業界などの法人向けで、価格はオープンですが、参考価格は税抜きで6万円だそう。一般向けにも市販化されれば大きな反響がありそうです。

(塚田勝弘)

スズキのグローバルコンパクト「スイフト」が大胆フルモデルチェンジ。MTの設定あり、価格は134万3520円〜

スズキのグローバルモデルであり、Bセグメントのコンパクトカーとして高い評価を受けていたスイフトがフルモデルチェンジの発表です。

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スポーティでデザインコンシャスなコンパクトカーという立ち位置はそのままに、新世代のプラットフォーム『HEARTECT(ハーテクト)』を採用することで、なんと前モデル比で120kgという大幅な軽量化を実現しているのが特徴です。

A・Bピラーをブラックアウトすることでルーフをフローティングさせたようなスタイリングを継続採用、さらにリアドアのアウターハンドルをブラックアウトした部分に仕込むことで、リアフェンダーからドアにつづくダイナミックなキャラクターラインを途切れることなくつないでいるのがスタイリングのチャームポイントにもなっています。

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エンジンは1.2リッター『デュアルジェットエンジン』と1.0リッター直噴ターボ『ブースタージェットエンジン』の2種類を設定。1.2リッターにはISGとリチウムイオン電池を組み合わせたマイルドハイブリッド仕様も用意され、合わせて3種類のパワートレイン構成となっています。

トランスミッションは1.2リッターに5速MTとCVTを設定、FFを基本としていますが、CVTでは4WDも選択可能。ターボエンジンは6速ATのFFだけのラインナップとなっています。なお5速MTはベーシックグレード「XG」とスポーティグレード「RS」に用意されます。

燃費性能(JC08モード)は次の通り。

1.2リッター5速MT(FF):22.6〜23.4km/L
1.2リッターCVT(FF):24.0km/L
1.2リッターCVT(4WD):22.8km/L
1.2リッターマイルドハイブリッドCVT(FF):27.4km/L
1.2リッターマイルドハイブリッドCVT(4WD):25.4km/L
1.0リッター直噴ターボ6速AT(FF):20.0km/L

使用燃料は全グレード、レギュラーガソリンとなっています。

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フロントウィンドウ上部内側に設置された赤外線センサーと単眼カメラを使い、歩行者も検知可能となった「デュアルセンサーブレーキサポート」は、ベーシックグレード「XG」以外にセットオプションの『セーフティパッケージ』として設定。MT車でもプリクラッシュブレーキを装備しているのは珍しく、貴重な存在といえます。

さらに『セーフティパッケージ』にはグリル部分にミリ波レーダーを備え、先行車の追従クルーズコントロール(40〜100km/h)を可能としているのも見逃せません。ミリ波レーダーはプリクラッシュセーフティシステムとして活用していないということですが、カメラ・赤外線・ミリ波と3つのセンサーを持つのはコンパクトカークラスとしては贅沢な仕様といえます。

また、先進安全機能としては衝突被害軽減のブレーキ機能のほか、誤発進抑制機能、車線逸脱警報、ふらつき警報、先行車発進お知らせ、ハイブームアシストがパッケージに含まれています。

『セーフティパッケージ』のオプション価格は、9万1800円〜9万6120円となっています。

標準系グレード「XG」、「XL」、「HYBRID ML」、スポーティグレードの「RS」、「HYBRID RS」、「RSt」という6グレード設定となっている新型スイフト。メーカー希望小売価格は標準系が134万3520円〜177万9840円、RS系が159万4080円〜184万5720円となっています。

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●スズキ・スイフトRS(5MT)主要スペック
車両型式:DBA-ZC83S
全長:3840mm
全幅:1695mm
全高:1500mm
ホイールベース:2450mm
車両重量:870kg
乗車定員:5名
エンジン型式:K12C
エンジン形式:直列4気筒DOHC
総排気量:1242cc
最高出力:67kW(91PS)/6000rpm
最大トルク:118Nm(12.0kg-m)/4400rpm
変速装置:5速MT
燃料消費率:22.6km/L (JC08モード)
タイヤサイズ:185/55R16
メーカー希望小売価格(税込):159万4080円

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●スズキ・スイフトRSt(6AT)主要スペック
車両型式:DBA-ZC13S
全長:3840mm
全幅:1695mm
全高:1500mm
ホイールベース:2450mm
車両重量:930kg
乗車定員:5名
エンジン型式:K10C
エンジン形式:直列3気筒DOHC直噴ターボ
総排気量:996cc
最高出力:75kW(102PS)/5500rpm
最大トルク:150Nm(15.3kg-m)/1700-4500rpm
変速装置:6速AT
燃料消費率:20.0km/L (JC08モード)
タイヤサイズ:185/55R16
メーカー希望小売価格(税込):170万4240円

(写真・文 山本晋也)

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「ADAS」システムの標準装備が新車販売を左右する時代に?

カメラやセンサーなどの組合せにより、クルマの「走る」「曲がる」「止まる」の3機能を制御して衝突を回避すべく、自動でブレーキをかけたり、車線の逸脱をドライバーに知らせたりして安全運転を支援する「ADAS」(先進運転支援システム)。

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富士重工業が新型インプレッサに「アイサイト」を標準装着するなど、普及が進んでいます。

米金融大手のゴールドマン・サックスは「ADAS」の新車への採用比率について、欧州で2013年の9%から2018年に50%へ、米国でも同8%から22%に高まると予測。

新型車への標準搭載化が進み、廉価モデルを含めた幅広い車種に展開されていく見込みとしています。

「ADAS」は自動運転技術の普及につながるだけに、トヨタや日産などの国内勢に加え、世界の自動車各社が開発に凌ぎを削っている状況。

TOYOTA

そうした動きに呼応して、独BOSCHやコンチネンタルなどの機能部品メーカーが開発費を増大させており、矢野経済研究所では「ADAS」の世界市場が年間で平均30%ずつ拡大し、2020年に1兆4,500億円規模になると予測しています。

ADAS

こうした情勢から、「ADAS」システムの標準装備に加え、今後はその機能の優劣が新車販売を左右すると予想され、いかにこの分野で他社をリードするかが問われることになりそうです。

Avanti Yasunori・画像:トヨタ自動車、矢野経済研究所)

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ノートe-POWERの登場でますます混沌とする「HV&EVのセカイ」を整理してみる

日産から発売されたノートe-POWERは、ガソリンエンジンで発電し、その電力をバッテリーに蓄え、モーターを駆動する「シリーズハイブリッド」という方式を採用する。

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ホンダの現行フィットなどはガソリンエンジンの力で走行することが基本で、発進時や急加速時などにモーターが手助けするもので、これを「パラレルハイブリッド」という。

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ハイブリッドの代名詞ともいえるトヨタのプリウスは、パラレルハイブリッドとシリーズハイブリッドの両方の特徴を持った方式で「シリーズ・パラレルハイブリッド」などと呼ばれる。ハイブリッドはいずれの方式でもモーターのみで走るモードが存在することが多い。

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これら3つのハイブリッド方式をまとめて「フルハイブリッド」や「ストロングハイブリッド」と呼ぶ。

対して、日産のセレナなどが採用する簡易的なものを「マイルドハイブリッド」と呼ぶ。「ストロングハイブリッド」と「マイルドハイブリッド」の境界線は明確ではないのが現状。

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日産リーフのような「EV(電気自動車)」は、クルマを充電器につないで電気を充電し走るものだが、それだと充電切れでストップしてしまう恐れがあるため、充電用に小さなエンジンを積んだタイプもある。これを「レンジエクステンダー付きEV」と呼ぶ。

BMW i3は普通のEVと「レンジエクステンダー付きEV」が用意されている。「レンジエクステンダー付きEV」と「シリーズハイブリッド」は構造的似ているが、エンジンの存在が常に充電のため(シリーズハイブリッド)と、充電切れ対策のため(レンジエクステンダー)の違いがある。

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さらに、ハイブリッドでありながら、充電器につないで電気を充電できる「プラグインハイブリッド」というものも存在する。三菱のアウトランダーPHEVなどがこのタイプ。「プラグインハイブリッド」はHVとEVの中間的存在ともいえる。

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トヨタ・ミライやホンダ・クラリティ フューエル セルなどの「燃料電池車」は、水素を使って発電し、その電気を使って走るクルマ。シリーズハイブリッドのエンジンの部分を燃料電池に置き換えたものと考えればわかりやすい。燃料電池というのは電池というよりも水素発電装置と考えるといい。ただし、水素を燃やすのではないところがポイントだ。

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各社はそれぞれ販売戦略もあって、いろいろな名称で名前をつけているが、そろそろしっかり整理して、どんな方式なのかが一目でわかる表示が必要な時期に来ているのではないか……と感じる。

(諸星陽一)

マツダ・デミオの内装は「大人の上質さ」がテーマ

2016年10月に商品改良を受けたマツダ・デミオ。内装も基本的な造形は同じですが、質感やメーター類の視認性向上が図られています。

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まず、機能、表示系からご紹介すると、ヘッドアップディスプレイの「アクティブ・ドライビング・ディスプレイ」の表示画面を変更。

上部に走行環境情報、下部に車両情報と分けることで、一瞬で情報が把握しやすくなっています。さらに、一部グレードをのぞき、フルカラー(高輝度、高精細、高コントラスト)化することで視認性を向上。インパネではヘッドアップディスプレイの違いが新旧との違いで最も分かりやすい点になっています。

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また、メーターも表示の字体を見直し、高コントラスト化することで読みやすさを質感を向上。

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操作系では、新型ステアリングを採用。ステアリングの全周で一貫した握り心地を実現するのが狙いとのこと。最近流行している上下のリムを水平にカットする、玩具のような形状にしていないのは、さすが走りにこだわるマツダ。実際に大きな舵角を与えたでも路面からのインフォメーションを正確に把握することができます。

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内装にはデザイン変更はありませんが、コーディネイトを「大人」を感じさせる色使い、仕立てに変更しています。

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上の写真は「L Package」の「ピュアホワイトレザー」。白黒ツートンだったシートを背面まで白一色で統一させ、さらに色味もピュアホワイトを採用しています。印象的な赤も細身の仕立てと、左右に配置された4本のステッチで立体感を強調。また、ショルダー部に黒のアクセントを加えることで全体を引き締める効果も狙っているそう。

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また、「13S Touring L Package」、「XD Touring Package」には黒内装を設定し、ブラックに深みのあるディープレッドのコーディネイト、スエード調人工皮革でセーレン製の「グランリュクス」が採用されています。

モノトーンでまとめられているのが「13S Touring」、「XD Touring」で、クールな印象を受ける内装が特徴。「13S」、「XD」はブラック基調で、インパネ、コンソール、ドアに千鳥格子パターンのパネルを採用することにより、深みと遊び心を与えたとしています。

(文/塚田勝弘 写真/塚田勝弘、マツダ)

続報!後ろ姿が見えたOGUShowのWピックアップ、ベースがハイエースのワケは?

OGUShow(オグショー)が東京オートサロン2017に向けて製作中、200系ハイエースWピックアップの続報です。

オグショーのWEBサイトにて、バックショットも公開されました。

その姿がコレ!

さらにコチラ!

ベッドの造形や、ハイマウントストップランプのマウントされたリアバルクヘッド周辺など、純正でもありそうなリアリティのある作りとなっています。

とはいえ、コレでおしまいというのではないところが、オグショーらしさ。

あくまでもベース車両が手に入ったといった状況といえましょう(本当はそれすら作り上げたものですが)。

ハイエースなどをベースとしたトランスポーターやキャンピングユースでの使い勝手の向上を求めるユーザーへ、そのふんだんにあるカスタマイズ・パーツとノウハウを提供しているオグショーだけに、あたかも「こんなベース車両があったら、こんな使い方ができるのに」というスタートラインとして、この200系ハイエースWピックアップはあるようです。

内外装系、機能系と、アフターパーツが充実しているハイエースだけに、そのパーツチョイスも見もの。

そして、あまたあるカスタマイズの提案から、オグショーがどのようなハイエースとして、東京オートサロン2017に向けてアレンジしてくるのか。

年末年始と、まだまだこのオグショーとこのハイエースに注目が必要のようですね。

(ドレナビ編集部)

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後ろ姿を早く見てみたいっ! 200系ハイエース・ベースのWピックアップがOGUShowで完成!?
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【関連リンク】

トランスポーターのプロショップ「オグショー」
http://www.ogushow.co.jp

スズキのハイト軽「スペーシア」に新しいカスタムフェイスが登場。FFターボの価格は約160万円

2016年国産コンパクトカーのカテゴリーにおいて、最大のトピックスは日産ノートにシリーズハイブリッド車のe-POWERが追加されたことでしょう。

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e-POWERが登場する以前の現行型ノート、中古車の平均価格は111万円付近で推移していましたが、マイナーチェンジを行ったことで変更前の高年式中古車が市場に出回ったことにより、現在は117万円と6万円も値上がりしています。2016年11月の新車登録台数NO.1に輝くほど人気を集めていますので、しばらくの間は平均価格は高値安定しそうです。

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そのほか操縦安定性を高める電子デバイスのGベクタリングを搭載するなど一部改良を行ったマツダデミオも1年間で平均価格が168万から172万円と4万円ほど値上がりしています。この値上がりはノート同様に、MC前の高年式車が出回ったことが理由です。

一方、値落ちが目立つのがハイブリッド専用車のトヨタアクアとホンダフィット。両モデルともこの2016年は目立ったトピックスがありませんでした。これが影響してか、アクアが146万から133万円、フィットが152万から139万円とコンパクトカーの中では13万円という大幅な値落ち幅を記録。

この値落ちによって一段と購入しやすくなったといえるでしょう。

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そして年内に新型が登場するというウワサのスズキスイフトは、107万から102万円で5万円の値落ち。さらに年明けにハイブリッド車を追加するマイナーチェンジを行う予定のトヨタヴィッツは年間で100万から94万円と6万円の値落ちと、現在のところ標準的な動きですが、来年には大きな動きがありそうです。

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2016年の国産コンパクトカーは元々価格の高いハイブリッド車を設定するホンダフィットとハイブリッド車専用車のトヨタアクアが大きく値落ちし、買いやすくなったと言えます。もしかすると、ハイブリッド車の人気に陰りが出始めたのでしょうか。

(萩原文博)

ニスモのブランドネームが付けられた「ノートe-POWER NISMO」は速くて快適!

ノートe-POWERのカスタマイズドモデル「ノートe-POWER・ニスモ」は、内外装をドレスアップしたうえで、エンジンや足まわりなどをチューニングしたモデル。ニスモの名が付くが、開発はオーテックジャパンが担当した。

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エクステリアでは、ほかのニスモ仕様と同様の赤いアクセントを使ったエアロパーツが目をひく。エクステリアでおもしろいのは、グリルには電動モデルを象徴する青のアクセントがあるなかで、各所に赤のアクセントを入れたこと。静と動が共存しているような印象を与えてくれる。

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インテリアで好感度が持てたのはステアリング。2時〜4時、8時〜10時の部分にアルカンターラを使っていてグリップ感がいい。また、ステアリング操作に慣れていないドライバーは、間違った位置を握ってしまったときに気づくという効果もある。

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モーター出力はノーマルモデルと同一ながら、少ないアクセル踏み込み量で速度が上がるセッティングとしたことで発進加速が鋭くなり、スポーティな加速フィールを獲得している。

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サスペンションはフロント・ショックの減衰力アップとスタビのバネレートアップ。リヤはスプリングのバネレートアップとショックの減衰力アップを行い、さらにフロントキャンバー角のネガティブ化を行った。

タイヤも185/70R14→195/55R16に変更。キャンバーのネガティブ化によって、直進安定性が向上、タイヤのセルフアライニングトルクが増し、剛性感も向上している。

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また、ボディ剛性を向上するパーツを取り付けたことで、乗り心地や静粛性もアップ。比較試乗としてメダリストに乗ったのだが、メダリストよりもいい。メダリストは標準のノートe-POWERよりも静粛性を向上しているのに、その上を行くのだから大したもの。

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実は走りに影響する部分は同じくオーテックジャパン扱いのモードプレミアも同一。ニスモの走りは欲しいけど、ラグジュアリーな内外装がいいという方は、モードプレミアを選ぶというのもひとつの方向性だ。

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(文/諸星陽一 写真/小林和久)

ホンダの累計生産台数が1963年の四輪車生産開始以来「1億台」を突破!

ホンダが12月22日、1963年に埼玉製作所で生産を開始した同社初の軽トラック「T360」以来、四輪車の世界生産累計台数が1億台を突破したと発表しました。

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同社は「T360」に続き、同年に小型スポーツカー「S500」の生産を開始しており、東京オリンピックが開催された1964年には狭山製作所で小型スポーツカー「S600」の生産を開始。

そして1967年には同社初の軽乗用車「N360」の生産を開始しています。

HONDA_N360

以降、アジア、欧州、南米、中国など世界各地に四輪車の生産拠点を展開、「シビック」、「アコード」、「CR-V」、「フィット」などのグローバルモデルや、販売地域の特性に合わせた地域専用モデルなど、豊富なモデルラインアップにより生産台数を伸ばして来ました。

現在では、全世界18ヶ国と、34の地域に四輪車生産拠点を有するまでに成長、四輪車の生産開始から54年目に1億台を達成したという訳です。

新聞報道によると、その内訳は国内生産が4,733万台、北米、中国などの海外生産が5,267万台となっているそうで、車種別では1972年に生産を始めた世界戦略車の「シビック」シリーズが2,390万台で最多とか。(アコードシリーズ:2,160万台、C‐RV:860万台)

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八郷社長は生産累計1億台達成に際し、「人々の生活の役に立ちたい、操る喜びを追求したいという創業者の想いは今日までホンダのクルマづくりの原点として引き継がれています。」、「今後も次の1億人のお客様との出会いを目指し、より魅力ある商品をお届けしてまいります。」とコメントしています。

Avanti Yasunori・画像:HONDA)

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大きく手を入れる必要のない完成度。新型デミオの外観デザインはどう変わった?

クルマのエクステリアデザインと、良好な視界を両立するのは容易ではありません。ミニバンのように視界の良さが商品性を左右するひとつのポイントであれば、ウインドウスクリーンの大きなモデルは成り立ちます。

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マツダ・デミオは国産コンパクトカーの中でもデザイン性の高さに定評があり、CX-3ほどではないにしても「デザインに惚れて買った」という人もいるかもしれません。個人的には、スマートかつ存在感のあるリヤビューが見どころのような気がしています。

一方でデザインとのトレードオフで、斜め後方の視界があまり良くありません。確かにあれだけベルトラインを右肩上がりの線として、テールウインドウの天地高も抑制したとなると必然といえる結果かもしれません。

気になる方は試乗車などで後方視界の確認、ディーラーオプションのリヤビューカメラなどを検討する手もありそうです。

さて、2016年11月から販売されている大幅改良後モデルのデミオは、好評なスタイリングもあって最小限になっています。

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ディーゼル車のフロントグリルガーニッシュに、グレーメタリックが新たに採用(XD、XD Touring、XD Touring L Package、特別仕様車Tailored Brown)されたほか、ガソリン車の上級仕様(13S、13S Touring、13S Touring L Package、特別仕様車Tailored Brown)にピアノブラックを新たに採用。

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さらに、アダプティブLEDヘッドライト(ALH)装着車のLEDヘッドランプに、ハイ/ロービーム兼用の単眼ユニットが搭載され、すっきりとした目つきに変わっています。

サイドでは、ドアミラーのターンランプをミラー前方に回り込むように設計し、右左折時の非視認性を向上。また、シャークフィンアンテナを設定。

アルミホイールのデザインは従来と変わっていませんが、16インチアルミホイールはよりニュートラルな色合いとしたガンメタリック塗装(XD Touringに標準、15MBにメーカーオプション)になっています。

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また、革内装との組み合わされる15インチ、16インチのアルミホイールは、グレーメタリック塗装(上の写真)が新たに採用されています。

p1j13322sボディカラーでは、特別塗装色の「マシーングレープレミアムメタリック」の設定をはじめ、デミオ専用開発となる新色「ディープクリムゾンマイカ」、下の写真の「ソウルレッドプレミアムメタリック」など全11色を展開。

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さらに、クロームメッキベゼル加飾が施されたLEDフォグランプを「XD Touring」、「XD Touring L Package」に標準装備されています。

(文/塚田勝弘 写真/塚田勝弘、マツダ)

新設計ボディとアルミシートで快適性アップ? トヨタ「コースター」を新旧比較の同乗試乗!

トヨタのマイクロバス「コースター」が4代目へとフルモデルチェンジです。なんと24年ぶりにボディを一新、2017年1月23日から発売される新型コースターの乗り心地を短時間ですが味わうことができました。

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新型コースターのパワートレインは従来モデルより引き続き採用される4.0リッター直列4気筒ディーゼルターボ(出力違いで2種類を設定)。駆動方式はFR、トランスミッションは6速ATのほか5速MTも用意されています。

今回、6速ATの新旧コースターを同じルート、同じ乗車位置で乗ることができたのです。

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パワートレインだけでなくフレームシャシーもキャリーオーバーで、大きく変わったのはアッパーボディだけという新型コースター。試乗前には、基本となるシャシーが共通であれば、それほど差が出ないという先入観もありましたが、その思いは荒れた舗装路を走ったときに間違いだったことに気付きます。

旧型ではゴツゴツと突き上げるような感触のあった路面で、新型はコツコツといった感じとなり、カドがとれた印象になっているのです。

その理由は、ボディ剛性アップにあるといいます。新型コースターは四角いボディの中に、何本もの輪っかを入れるようにして強度と剛性を強める「環状骨格」を採用しています。さらにハイテン鋼(590MPa)を使っているほか、点で止めるスポット溶接とは異なり、線で止めるレーザー溶接も用いてアッパーボディを強くしています。

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3代目モデルが24年というロングライフになったのは、アッパーボディのスタイリングが非常に優れており、飽きられることがなかった、実用性に大きな不満がなかったからと想像できますが、それでもフルモデルチェンジをすることになったのは、ロールオーバー対応などパッシブセーフティーを高めることにあります。

その第一の目的は横転時に乗員の生存空間を確保することにありますが、同時に剛性アップも実現しているのです。モノコックボディと異なりフレームとアッパーボディが別れている構造ですが、アッパーボディの剛性アップは直進性などにも効果的といいます。ボディがしっかりしたことが乗り心地を改善しているともいいます。

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さらにボディの拡幅により肩や腕と窓までの距離が広くなっているため、座っただけでも旧型より快適になっていることが確認できるのです。

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アッパーボディのスペース効率と剛性アップによるキャビンの快適性向上に加え、フレームシャシーの改善ポイントとしてショックアブソーバーの改良も、乗り心地には効いているといいます。ちなみに、バネレートと呼ばれるスプリングの硬さは従来モデルと同等ということです。

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さらに、アッパーボディにはもう一つ秘密がありました。

ルーフ内側の四隅にアルミシートを貼ることで、キャビン内の帯電を減らし、旋回時のスッキリ感を実現したといいます。トヨタのアルミシートといえば、スポーツカーの86やミニバンのヴォクシーなどに使われていることで知られている魔法のアイテム。

コースターにおいて効果的な理由については研究中ということですが、実際にアルミシートの有無で比較すると「効果は実感できる」といいます。これも、新旧比較で感じた快適性の違いを生んでいるのでしょうか。

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2017年に発売されるニューモデルながら、前後の燈火類がすべてバルブタイプとなっている点や、プリクラッシュセーフティシステムが非搭載になっているなど、進化を求めたい部分もありますが、基本性能はしっかりとブラッシュアップされていることが確認できました。

先代モデルが24年もの長寿モデルになったことを思えば、新型コースターも時間をかけて進化していくことが期待されます。

そのラインナップはバスがLX、GX、EXの3グレードでメーカー希望小売価格は594万円〜862万3800円。幼児専用車は581万400円〜673万3800円、ビッグバンは619万3800円〜677万1600円となっています。

■トヨタ・コースターEX 主要スペック
車両型式:SDG-XZB70
全長:6990mm
全幅:2080mm
全高:2635mm
ホイールベース:3935mm
車両重量:3880kg
乗車定員:29名
エンジン型式:N04C-VK
エンジン形式:直列4気筒直噴ディーゼルターボ
総排気量:4009cc
最高出力:132kW(180PS)/2800rpm
最大トルク:461Nm(47.0kg-m)/1600rpm
変速装置:6速AT
燃料消費率:8.80km/L (JC08モード)
タイヤサイズ:215/70RR17.5
メーカー希望小売価格(税込):862万3800円

(山本晋也)

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なんと24年ぶりのフルモデルチェンジ!トヨタのマイクロバス「コースター」の新型が登場
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なんと24年ぶりのフルモデルチェンジ!トヨタのマイクロバス「コースター」の新型が登場

トヨタのマイクロバス「コースター」がフルモデルチェンジです。冠婚葬祭や旅館の送迎、スクールバスなど様々な用途で使われているマイクロバスのシェアトップモデルのフルモデルチェンジは、なんと24年ぶりです。

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コースターの歴史を遡ると、原点といえるのが1963年に誕生した「ライトバス」になります。初代「コースター」の誕生は1969年で、二代目にフルモデルチェンジしたのが1982年。そして1993年に誕生した3代目がロングセラーモデルとなり、2017年1月23日から4代目の販売が始まるというわけです。

ボディタイプは標準とロングの2種類。エンジンは圧縮比違いの4.0リッターディーゼルとなり、乗車定員は24〜29名となっています。なお、幼稚園などの送迎に使われる幼児専用車は大人3名+幼児39名(ロング)、大人3名+幼児29名(標準)の定員です。

さて、新型「コースター」は24年ぶりのフルモデルチェンジというだけではなく、トヨタにとって記念すべき一台にもなっています。

トヨタは2016年4月よりカンパニー制をとっています。製品軸により7つのカンパニーが生まれたわけですが、その中で商用車を担当するCV(コマーシャルビークル)カンパニーとして初めてのフルモデルチェンジになるのです。

ユーザーレベルでは関係ない話ともいえますが、ロングセラーモデルであり、新カンパニーの初物というだけあり、力の入ったフルモデルチェンジといえそうです。

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CVカンパニーとして初めてのフルモデルチェンジとなったことについて、CVカンパニーのプレジデントを務める増井敬二さん(トヨタ自動車 専務取締役)によると「カンパニー内での商品強化の優先順位に則って開発できるようになったことでタイムリーに商品強化が可能になった」ということです。

また、コースターの生産はトヨタ車体が担当していますが、増井さんがトヨタ車体の社長を兼務していることで、より一体化したスピーディな開発ができたということです。

まさに新生CVカンパニーがかかげる『もっといいCVづくり』の第一号車といえるのが新型コースターというわけです。

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パワートレインやシャシーフレームは従来モデルから基本設計を受け継いだという新型コースター。

その進化ポイントは、環状骨格設計を採用したボディにあります。高張力鋼板やレーザー溶接も用いることで、アッパーボディの強度を上げ、欧州統一基準のロールオーバー(横転)安全性能を実現しています。

また、VSC(横滑り防止装置)を全グレードに標準装備。運転席と助手席のSRSエアバッグに加え、プリテンショナー機構付きシートベルトも標準装備しています。客室シートも補助席を除き3点式シートベルトを採用するなど現在の安全性能を満たす内容となっています。

グローバル基準でのロールオーバー時の生存空間を確保している新型コースターですが、全幅・全高の拡大は、日常使いでの居住性アップにもつながっています。さらに、レンタカーといて使用されることも考慮して、全長は7m未満に抑えられるなど、国内での使用を考えたボディサイズとなっているのも特徴です。

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ラインナップはバスがLX、GX、EXの3グレードでメーカー希望小売価格は594万円〜862万3800円。幼児専用車は581万400円〜673万3800円、9名+1250kgの荷物を積めるビッグバンは619万3800円〜677万1600円となっています。

いずれも駆動方式はFR、トランスミッションは6速ATのほか5速MTも用意されています。

■トヨタ・コースターEX 主要スペック
車両型式:SDG-XZB70
全長:6990mm
全幅:2080mm
全高:2635mm
ホイールベース:3935mm
車両重量:3880kg
乗車定員:29名
エンジン型式:N04C-VK
エンジン形式:直列4気筒直噴ディーゼルターボ
総排気量:4009cc
最高出力:132kW(180PS)/2800rpm
最大トルク:461Nm(47.0kg-m)/1600rpm
変速装置:6速AT
燃料消費率:8.80km/L (JC08モード)
タイヤサイズ:215/70RR17.5
メーカー希望小売価格(税込):862万3800円

(山本晋也)

光岡自動車が自社製の小型パーソナルEVを温泉街に導入!

大手自動車メーカーが新車開発で凌ぎを削る中、独自路線の商品開発を実践している小さな自動車会社「光岡自動車」。

市販車をレトロタイプに改造・販売していることでお馴染みの同社ですが、その一方で小型パーソナルEVの開発も手掛けています。

EasyRamble

そこで本稿では同社の新作、小型EV「EasyRamble」(イージーランブル)をご紹介したいと思います。

道路運送車両法上、サイドカーやトライクと同分類で扱われており、経済産業省による「クリーンエネルギー自動車導入促進対策費補助金」の補助対象車となっています。

コンパクトサイズながら、最大100kgまで積載可能で、運転席をまたがり式に、さらにバーハンドルにすることで「側車付二輪貨物」として国土交通省の型式認定を取得。

EasyRamble

光岡自動車は同車の販売にあたり、観光地を中心に独自の営業を展開、レンタカーとして有馬温泉旅館街への販売に成功。

EasyRamble

カラフルな車体は小回りが利き、細い坂道の移動にも最適。ヘルメット不要、普通自動車免許で運転できるので、季節の風を感じながら温泉街の名所巡りができます。

レンタカー仕様車については、構造変更届けにより4人乗りにアレンジされており、温泉街の観光用として活躍しています。

EasyRamble

光岡自動車では、運搬用車として大手農機具メーカーへの販路も広げており、施設内運搬車やゴルフ場内のマーシャルカー、運送業・サービス業の配送・配達用などにも販売先を広げていく考えとか。

このように、小型パーソナルEVは地域と密接に結び付く形で、普及が進んでいくことになるのかもしれません。

Avanti Yasunori・画像:光岡自動車/有馬自動車)

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超カワイイEV「rimOnO」の開発に中部地区6社が協力!
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経産省とトヨタの出身者が生み出した超「カワイイ」EV!
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若手起業家が高齢化時代に役立つパーソナルEVを開発!
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光岡自動車「EasyRamble」
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有馬自動車
http://www.easy-ramble.jp/area/arima/index.html

アバンギャルドなC-HRを選ぶなら、都会派のFFハイブリッド?それともアウトドア派の4WDターボ?

■C-HRは、目を見張るアバンギャルドなスタイルで登場

世界的にコンパクトSUVが人気を博している中、ホンダのヴェゼルやマツダのCX-3に続き、トヨタから新型C-HRが発売されました。

これまでもショーモデルで個性的なデザインを見てきましたが、市販モデルでもほとんどそのままで登場してきたのだから凄い!

フロントの押しの強いキーンルックもさることながら、ボディサイドのうねるようなプレスラインやリアの超立体造形は圧巻。SUVらしい大口径タイヤとあいまって、「アバンギャルド」という表現が最も似合うデザインに仕上がっています。

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ちなみにちょうど通りかかったディーラーで、新型C-HRがプリウスやシエンタと仲良く停まっているのを見かけました。この個性派の3台が揃うと、今にも変身合体でもしそうな勢いを感じましたヨ。その中でも新型C-HRは、目を見張るような抑揚を持つシルエットを実現していると思います。

■TNGAボディにFFのハイブリッドと4WDのダウンサイジングターボで武装

新型C-HRでは、プリウスでお目見えしたトヨタの次世代プラットフォーム「TNGA」を採用しています。TNGAは、乗り心地や走りをレベルアップしながら多様なジャンルに対応できるのが自慢で、新型C-HRでは更に走りの性能を磨き込んできました。

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パワーユニットはFFと4WDの2種類を用意。FFでは、プリウスと同じ1.8Lのハイブリッドを搭載。カタログ燃費で30.2km/lを達成し、都会派SUVとして申し分ないエコ性能を備えています。また4WDでは、オーリスが搭載する直4の1.2Lダウンサイジングターボを採用。アウトドアで頼れる性能を確保するとともに、CVTを組み合わせてイージードライブと燃費15.4km/lを両立しました。

■都会派のFFとアウトドア派の4WDは、近い価格設定

新型C-HRの価格帯は、FFのハイブリッドが約264.6〜290.5万円。4WDのダウンサイジングターボが約251.6〜277.6万円で、価格帯は近い設定となっています。カーライフが都会派かアウトドア派で、パワーユニットを選択できるところが嬉しいですネ。

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新型C-HRのグレードは、FFも4WDも標準と上級の2構成。標準グレードのS(S-T)でも、必要にして充分な装備を備えています。オススメは上級グレードのG(G-T)で、大口径18インチアルミや豪華な内装等の価格差以上の装備が付く上、オプションも豊富に選べる設定となっています。

(星崎 俊浩)

【関連リンク】

■第545弾新型C-HRのすべて (より深く知りたい方はこちらがオススメ)

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世界中で12個の賞に輝いた、ラグジュアリーSUV「ベントレー・ベンテイガ」

日本仕様の最高出力は608馬力、メーカー希望小売価格は2695万円という、世界最速のラグジュアリーSUVであるベントレー・ベンテイガ。

2016年にはグローバル向けに5500台もの生産したというほどのヒットモデルとなっています。それだけの需要を集めているのです。

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そのベンテイガ、当然ながら世界中で高い評価を得ています。

ベンテイガの生まれ故郷であるイギリスでは、『オートカー』の「ゲーム・チェンジャー賞」と、『ロブ・レポートUK』の「SUVオブ・ザ・イヤー」を受賞。アメリカでは『ロブ・レポート』の「ベスト・オブ・ザ・ベスト2016:ホイール」、『エスクァイア』の「エスクァイア・カー・オブ・ザ・イヤー」、『ギアパトロール』の「2016 GP100ウイナー」と3つの賞を受賞しています。

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さらに世界のラグジュアリーブランドが競い合う中国においては、『カー・アンド・ドライバー』の「審査員特別賞」、『Tencent.com』の「TTAインポート・オールテレーンSUV」、『グローバルタイムス』の「アニュアル・ベスト・ブランド・プロダクト・アワード」、『Hurun Report』の「ラグジュアリーSUVベスト・ニュー・アライバル」、『チャイナチーフエディターズクラブアンドプライムリサーチ』の「ベストSUVオブ・ザ・イヤー」と5つの賞に輝いています。

加えて、シンガポールと中東の団体も「ベスト・スポーツ・ユーティリティー・ビークル」と「ベスト・ラグジュアリーSUV」に選定したということです。

日本ではその価値を計り知ることが難しいかもしれませんが、ともかく世界で12の賞に輝いたというわけです。それだけ最高級ラグジュアリーSUVという新価値が評価されているといえそうです。

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●ベントレー・ベンテイガ(2017年モデル)主要スペック
全長:5150mm
全幅:1995mm
全高:1755mm
ホイールベース:2992mm
車両重量:2422kg
エンジン形式:W12気筒 ガソリン直噴ツインターボ
エンジン総排気量:5945cc
最高出力:447kW(608PS)/5250-6000rpm
最大トルク:900Nm/1250-4500rpm
燃料消費率:7.8km/L(EUサイクル複合モード)
変速機:8速AT
駆動方式:四輪駆動
タイヤサイズ:285/45R21
メーカー希望小売価格:2695万円

(山本晋也)

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2695万円は「遠慮した価格」?ベントレー・ベンテイガのスペックと装備に想う…
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608ps/900Nmを誇るベントレー初のSUV「ベンテイガ」が日本デビュー、価格は2695万円
http://clicccar.com/2016/06/09/377639/

ベントレー初のSUV「ベンテイガ」の価格は2695万円
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道なき道を攻めるワールドクラスの最高級SUV「ベントレー・ベンテイガ」画像ギャラリー
http://clicccar.com/2015/11/24/340480/

ベントレー・ベンテイガ画像ギャラリー ― 30万ドル超の高級SUVでラフロードを走る
http://clicccar.com/2015/11/22/340448/

パンダ・トレノで高速を走りながら、昭和のクルマ好き男子はモテたことを思い出した!(その2)【等身大インプレ】

■重ステとクラッチ操作を感じさせないクルマ好き男子はモテた!?

街中でパンダトレノの重ステとクラッチを操作しながら「やっぱり、パンダトレノといえば頭文字D。頭文字Dと言えば秋名でしょう!」と思い定めました。当日は天候にも恵まれたので、外環道から関越道に入って、頭文字Dの聖地・群馬県の榛名山へ向かうことにしました。

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外環道を走りながら、パンダトレノが登場した昭和50年代のクルマ事情を思い出しました。

オイルショックと環境破壊が社会問題となる中、日本車は昭和50年代前半の排ガス規制対策を最優先した結果、軒並み性能ダウン。エンジンは回らないしパワーも出ない状態で、高性能エンジンも廃盤に追い込まれていきました。クルマのデザインも鈍重で、クルマ好きには暗黒の時代のようでしたヨ。

そしてようやく昭和56年、その名のとおりソアラが太陽のように登場し、暗黒の時代に終止符を打ちました。「第1弾ソアラのすべて」は、こんな時代背景の中で出版されたのですネ。その後新世代の日本車が続々と登場し、昭和58年にAE86が若者の喝采を浴びて登場したのです。

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そういえば昭和の頃は、クルマは男子が運転するもので、運転の上手い男子がカッコいいと言われていたことを思い出しました。平成世代の方々には信じられないと思いますが、ホントにそうだったんですヨ。

特に女子からは、坂道発進やバック駐車等をさりげなく決める仕草が神って見えたでしょうし、当時良いクルマを颯爽と乗りこなす男子は、確かにもてる確率が高かったデス。

もっとも、当時エアコンなしのオンボロ軽をこよなく愛していた貧乏学生の筆者は、その恩恵に預かることができませんでしたが……

■チューンを受けた名機4A-Gは、純正以上の性能を発揮!

ひとしきり昭和のロマンに浸った後、あらためてクルマのコンディションをチェックしてみましょう。AE86は既に30年近く経過しているため、レンタカーのパンダトレノも間近に見ると、内外装ともに相応にくたびれているのは仕方のないところ。

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ただエンジンの4A-Gは、レンタカー店の説明によるとチューンを受けており、AE101の腰下を使って圧縮比をアップするとともに、軽量コンロッドやピストンを組んでトルクを厚くしているとのこと。

それでも現在の水準でいえば排気量相応のパワー感ではありますが、淀みなくレッドゾーンまで回るのが4A-Gらしいところです。

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ボディは前後タワーバーで固め、足回りも硬めのダウンサスを装着していました。嬉しいことにボディ剛性は経年劣化に負けておらず、高速巡航や追い越しでも直進性が高いのは立派。クラッチジャダーや駆動系の振動等もなく、エンジンと駆動系のメカはとてもしっかりしていました。

■アクセル全開で4A-Gを7000回転でシフトアップ!

ボディやパワーユニットがしっかりしている一方で、ブッシュやマウント等のゴム類は経年劣化でへたっているせいか、高速巡航では常に微振動を感じます。また固い足回りのせいで、段差等でクルマがバンバン跳ねました。筆者は腰痛持ちなのですが、このクルマにはシートにレカロが入っていたので、大いに助かりました。

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関越道の料金所を抜けて、アクセルを思い切り踏み込んで全開ダッシュをかけると、エンジン回転にパワーと加速がリニアについてきます。燃費とか気にしないで、遠慮なくレッドゾーン手前まで回しながら、シフトアップを繰り返していくのが昭和の流儀。今回は7000回転まで回しましたが、やはりアクセル全開でシフトアップを重ねていくNAエンジンは、人もクルマも一生懸命で、本能的に楽しいですネ。

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またこのクルマはギア比も弄ってあるようで、5速100km/hで3700回転も回っていました。おかげで関越道では、追い越しでもシフトダウンして、高回転型までブン回す走りを堪能することができた次第です。

その3では、榛名山ワインディング編に続きます。

(星崎 俊浩)【関連記事】

パンダ・トレノに見る、「昭和のクルマ」の6つの特徴とは!?(その1)【等身大インプレ】
http://clicccar.com/2016/12/21/427485/

【関連リンク】

第23弾 新型カローラ&スプリンターのすべて(電子版)
http://3a.as-books.jp/books/info.php?no=NMS19830627

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新型プリウスPHVの「EVモード」は一度経験するとやみつきになる楽しさ!

トヨタ自動車が12月17日(土)、千葉県の袖ヶ浦フォレスト・レースウェイで、来年2月中旬発売予定とされる「新型プリウスPHV 先行特別試乗会」を開催しました。

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同試乗会には約3,800名の応募があったそうで、抽選で選ばれた48組の幸運な参加者がサーキットに集合。インストラクターから事前に試乗に関する説明を受けた後、ズラリと用意された試乗車に向かいます。

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各試乗車にはそれぞれインストラクターが付いており、車両の操作方法やサーキットコースのライン取り、走行速度等に関するアドバイスを受けながら、参加者自身がステアリングを握り、同車の走りを確認します。

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今回の試乗会では日産のEV「リーフ」が参考車両として用意され、同車と乗り比べる形がとられました。

と言うのも、今回のプリウスPHVは駆動用バッテリーの搭載量が増え、モーターによる航続距離が拡大されたことで、よりEVに近付いていることが背景にあるようです。

まず1周目は、高負荷時にエンジンを併用する「HVモード」で走行。続いて2周目はエンジンや減速時の回生エネルギーで充電しながら走行する「チャージモード」、3・4周目はモーターのみで走行する「EVモード」と、周回ごとに順次走行モードを切替え、フィーリングの違いを体感します。

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ちなみに筆者が最も印象に残ったのは、新型のウリでもある「EVモード」でした。

カタログ値で60km以上(現行モデルは26.4km)のEV走行が可能で、エンジンを使わずにモーターのみで走行出来るというのが謳い文句ですが、それよりも驚いたのは発進時や巡航状態からの加速性能が予想を上回っていたこと。

アクセルを踏んだ瞬間から高トルクが発生するモーター車特有の加速感は実に痛快で、アクセルの踏み込み量に合わせてリニアにクルマが反応します。

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ガソリン車やHVに乗り慣れた人でも、長く力強く続く加速感に驚かされるのではないでしょうか。 実際、それだけの実力を有しています。

また「EVモード」では、アクセルを全開にした際もエンジンがかかることが無く、ジェネレーター(発電機)を活用した「デュアルモータードライブ」システムにより、トルクフルで胸のすく加速感が得られます。

サーキット走行における高速コーナリングや、パイロン・スラロームにおいても、車両姿勢が安定しており、「TNGA」開発で造り込まれたプラットフォームの素性の良さを窺がわせます。

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駆動用バッテリーを車両後部に搭載することで、前後の荷重バランスがとれているからか、ブレーキング時のノーズダイブが穏やかで前のめりにならず、全体に沈み込むようなイメージでした。

そして最終5周目は、助手席でインストラクターのドライブによる結構攻めた走りを体感しましたが、エコタイヤにもかかわらず、ほとんどスキール音が発生する場面はありませんでした。それが何よりも、新型「プリウスPHV」のポテンシャルを物語っているかもしれません。

低重心とダブルウィッシュボーン式リヤサスペンションに裏付けられた新型「プリウスPHV」の走りは一度経験するとやみつきになりそうです。

Avanti Yasunori)【関連記事】

新型「プリウスPHV」に、TRD/モデリスタ仕様が登場!
http://clicccar.com/2016/12/22/428573/

大盛況のイベントで明かされた、新型「プリウスPHV」の開発秘話とは?
http://clicccar.com/2016/12/21/428357/

新型プリウスPHVで始まるクルマの「つながる化」。トヨタのConnected戦略とは?
http://clicccar.com/2016/11/13/415460/

新型「トヨタ プリウスPHV」次世代環境車のスタンダードへ!
http://clicccar.com/2016/07/02/383048/

今秋発売の新型プリウス「PHV」詳細仕様が判明!【メカニズム編】
http://clicccar.com/2016/04/23/367802/

【関連リンク】

新型トヨタプリウスPHV
http://toyota.jp/new_priusphv/

「完全自動運転」、「自動運転機能搭載で安全」などの文言が広告でNGワードに

12月1日、自動車公正取引協議会が、「完全自動運転」、「自動運転機能搭載で安全」といった文言をCMなどの広告で謳うことをNGとする指針を策定しました。

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この指針の詳細について、自動車公正取引協議会がホームページでも公開しています。それによると、

昨年以降、「ハンドルから手を放し、脇見運転をしている映像」を用いたテレビCMに対し、消費者からは、「危険運転(法令違反)を助長するのではないか」、「完全自動運転が実用化された技術であるかのように勘違いされる」などの意見が当協議会やJARO(日本広告審査機構)にも寄せられています。

これは、批判が集中して打ち切られた、某ミュージシャンを使ったフォルクスワーゲンup!、そして「やっちゃえNISSAN」の日産リーフのCMがそうでしょう。

今回のNGワードの設定により、今後CMなどがどうなるかというと、

1:自動運転機能(レベル2、準自動走行(ドライバー責任)について表示する場合は、自動 運転機能の限界や注意点、「機能を過信せず、責任を持って安全運転を行う必要がある旨」を表示することを義務付ける

2:実際には完全な自動運転ではないにもかかわらず、完全な自動運転であるなど、自動運転機能について、実際のものよりも優良であるかのように誤認(過信)させるおそれのある表示、映像 表現を不当表示として禁止する

としています。

今回の「完全自動運転」、「自動運転機能搭載で安全」だけでなく、「自動ブレーキ」を連呼する姿勢もまた小さな字で注釈入りだとしても問われるべきでしょう。また、某社が「自動ブレーキ標準装備」とCMで謳っていたことに関しても、他の自動車メーカーの関係者が「見識がない」とバッサリ切ったことを聞いたことがあります。

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今回の指針により、自動車メーカーにとって最も大切であるはずの「安全」をマーケティング主導で軽視する姿勢は、自動車メーカー(14社)も維持会員となっている自動車公正取引協議会から否定されたことになります。

自動運転関連技術は、事故を減らす重要なものであるのはいうまでもなく、高級車だけでない多くのクルマに搭載する姿勢は「見識」があるといえる一方で、訴求の方法が厳しく問われることになります。

(塚田勝弘)

初音ミク レーシングVer.も一新!グッドスマイルレーシング、早くも体制発表【SUPER GT2017】

12月23日、グッドスマイルのお膝元である東京秋葉原で、グッドスマイルレーシングの体制発表会が行われました。

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2016シーズンはレギュレーションに苦しめられたというグッドスマイル 初音ミク AMGでしたが、来シーズンもこのメンバーがベストとのことで、体制はチームマネージャーまで含めてすべて継続。

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冒頭のグッドスマイルレーシングチーム代表安藝氏の挨拶では「来期は、というよりも来期こそはチャンピオンを奪還する」という強い意気込みを感じます。

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チーム監督の片山右京氏は、2016シーズンを「給油時間や最低重量などJAF-GT勢にかなり有利なレギュレーションの中、鈴鹿などタイミングで取りこぼしたポイントもありはしましたが、そんな状況の中でシリーズ5位は、決して誉められる順位ではないけれどもよくやったと思います」と総括しています。

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体制はすべて継続ということで、ドライバーはこの2人。左から片岡龍也選手と谷口信輝選手。

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ともにチャンピオン奪還への意思は強く、特に片岡選手は「予選からスピードにこだわりたい」と正に背水の陣を覚悟しているかのよう。

なおマシンはメルセデスAMG GT3の継続が決定しています。

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そして気になる来期の初音ミク レーシングバージョン。今回はイラストレーターとしてセガのシャイニングシリーズなどで絶大な人気を誇るTony氏が担当。今までの初音ミク レーシングバージョンとは大きく異なるかわいらしさ。特に安藝氏が「攻めてみました」と強調するダブルピースは、かわいらしさの方向でということも含めてかなりの攻めではないでしょうか?

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日本国内はもとより、北米、中国などグローバルに人気が高いTony氏に、今回のイラストについてうかがってみました。

「Tonyといえば妖精でしょ、と安藝さんと話して盛り上がっていたので妖精をモチーフにしました。想定身長は20cmくらいですから、フィギュアになれば等身大ということになりますね」

「フリルを入れてみたりと可愛らしさを念頭においてデザインしました。過去に初音ミクやボーかロイドをそのもののデザインでを描いたことはありますが、今回はレースのためのオリジナルデザインということで可愛らしさのほかにメカっぽさも織り込んでいて、それが妖精の蝶のような羽の部分に反映されています」

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これまでの初音ミク レーシングバージョンはツインテールが風を受けて一方向に流れるようなデザインでしたが、今回は両脇に拡がるように描かれています。この点についてもうかがってみました。

「このイラストはボンネットに配置されることを意識して描いています。ボンネットのダクトなどがあってもイラストが生きるように実車をイメージしてデザインしました。それで実写を拝見するために(最終戦の)もてぎまでお邪魔させていただきました」

Tony氏自身もかなりのこだわりを持ってデザインされたようです。

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ところ変わって、同日の夜に開催されたグッドスマイルレーシングの忘年会。個人スポンサーも多数参加し大盛況。

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メルセデスAMG GT3が最終戦もてぎで装着していたフロントブレーキディスクや小林可夢偉選手のバイザーなど、レアグッズ満載の抽選会。

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チームメンバーの卒業式など、内容盛り沢山の忘年会でした。

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そんな忘年会の中で一般公開された2017初音ミク レーシングバージョン。場内の個人スポンサー、そして同時配信されていたニコニコ生放送の視聴者のコメントも「えっ?Tony?」と驚きの声。

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そこに登場したTony氏。拍手喝采で迎えられ、2017初音ミク レーシングバージョンのキービジュアルはファンの間では大好評の大絶賛。

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キービジュアル発表後、忘年会会場では早くもクリアファイルとTシャツが販売開始。これはコミックマーケット91の企業ブースでも販売されるそうなので、忘年会に来れなかった方も手に入れるチャンスがあります。

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そして忘年会来場者にはお土産に2017初音ミク レーシングバージョンの缶バッチがレーシングミクサポーターズから手渡されるなど、嬉しいサプライズも。

来年はグッドスマイルレーシングと初音ミクとコラボし、SUPER GTに参戦してから10年目の節目。三度目のチャンピオンを狙い、ビジュアルも含めて相当な気合が感じられます。

なお、マシンカラーリングと2017年度のレースクイーンの発表は、2017年2月19日に幕張メッセで開催されるワンダーフェスティバル2017冬となります。このイラストがどのようにマシンに配されるのか、今から楽しみでなりません。

(写真・文:松永和浩 (C)Tony/Crypton Future Media,INC www.piapro.net directed by コヤマシゲト)

「クリぼっち」より寂しい!?お仕事ごはん!2016年のクリスマスイブ

先日の「レクサス」の試乗会が今年最後の試乗会だと思っていましたが、実はその後にもありました!「マツダ雪上試乗会」!
すっかり忘れてしました!

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しかも、レギュラースケジュールは1泊2日ですが、日帰り参加で、北海道・剣淵にあるマツダのテストコースへ行ってきました。

旭川空港から通常なら1時間程度だと思われますが、この時期だと車で約2時間。
先日、発表となった新型CX-5をはじめ、マツダの「進化」ではなく「深化」を体感するプログラム。

まずは、「走る・止まる」というプログラムで、アクセルペダルを変えたり、履く靴を変えたり、ドライビングポジションをあえて変えたりして、運転姿勢や運転するときのスタイルの重要性を再認識する体験。わかっていることではありますが、改めて雪道で体験するのはなんだか新鮮。ここ最近、「ドライビングポジション」の重要性を改めてアピールするマツダらしいプログラムです。

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そしてマツダの「Gベクタリング」と操縦安定性の体験。
「Gベクタリング」が装備されることによって得られる、安定感や快適性を同じ車に特別な装置を取り付けて体験。これは以前、横浜での試乗会でも体感しましたが、これまた雪道であえて行うことでわかりやすい。…と言いつつ、そうでもないシーンもあったり。「深化」って難しい。むしろ、ドライバーより後席に乗っているほうがその違いが実感できるみたい。

そして、新型「CX-5」のガソリンモデル「スカイアクティブG」のFFと、クリーンディーゼルモデル「スカイアクティブD」のAWDでワインディング路の乗り比べ。上り坂になると、「スカイアクティブD」のAWDが力を発揮。上り坂ではディーゼルの音が気になりますが、下り坂になると、新型でかなり静かになったことがわかります。

それにしても今日はいいお天気。しかも、雪も新雪でさらさらのパウダースノー。
手で雪をすくってすぐサラサラ手からこぼれ落ちます。
靴で歩いてもきゅっきゅと音がするベストコンディション。最高の雪ドライブ日和。

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とはいえその日はクリスマスイブ。
帰りはもちろん夜で、食事も旭川空港内のレストラン…。そんな2016年のクリスマスイブでした。皆さん、メリークリスマス!

(吉田 由美)

ホンダ、米ウェイモ社と自動運転の共同研究を検討開始

ホンダの研究開発子会社である本田技術研究所は22日、グーグルの親会社 アルファベット社の自動運転研究開発子会社であるウェイモ社(Waymo)と、米国で自動運転分野の共同研究を行う検討を開始したと発表しました。

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今後両社は、ウェイモ社の自動運転向けセンサーやソフトウェア、車載コンピューターなどをホンダの車両へ搭載し、共同で米国での公道実証実験を実施するとしています。

ウェイモ社は、先日の設立ステートメントで米国の4都市(カリフォルニア州マウンテンビュー、テキサス州オースティン、ワシントン州カークランド、アリゾナ州フェニックス)で自動運転車の公道実験を実施していると公表しており、ウェイモ社の公道実験に、ホンダとウェイモ社が共同開発した車両も参加する形になる模様です。

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ホンダは、現在2020年に自動運転を実用化するロードマップを公表して技術開発を続けており、今回のウェイモ社との共同研究で、自社とは異なるウェイモ社の自動運転へのアプローチを学んで自動運転技術の幅を広げることを目論んでいると考えられます。

一方、ウェイモ社では現在、FCA(Fiat Chrysler Automobiles)グループとも自動運転技術の提携が進行しており、それに加えて今回ウェイモ社は、もうひとつの既存の自動車メーカーであるホンダとの共同実験を進めることが明らかになりました。

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このことからウェイモ社は、今後FCAグループ、ホンダ以外にも他の自動車メーカーとの連携を進めて、自社の自動運転技術をブラッシュアップする方針であることが伺えます。

(山内 博・画像:ホンダ、ウェイモ社)

スズキ・スペーシアとソリオがJNCAP予防安全性能アセスメントで最高評価の「ASV++(ダブルプラス)」を獲得

国土交通省と自動車事故対策機構(NASVA=National Agency for Automotive Safety and Victim’s Aid)によるJNCAP予防安全性能アセスメント。

先日、2016年度の前期分が発表され、対歩行者の被害軽減ブレーキで25点満点中24.5点を獲得したマツダ・アクセラが話題に上りました。

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2016年度からは昨年までの「前方車両に対する衝突被害軽減制動制御装置(AEBS=Autonomous Emergency Braking System)」、「車線逸脱警報装置(LDWS=Lane Departure Warning System)、「後方視界情報提供装置(バックビューモニター)」の試験に加えて、「歩行者に対する衝突被害軽減制動制御装置(AEBS)」を追加した4項目で71点満点の評価点が与えられます。

評価点の合計が12点を超えると「ASV+(プラス)」に、さらに46点を超えると「ASV++(ダブルプラス)」に認定。

スズキが今回発表したのは、ステレオカメラ方式の衝突被害軽減ブレーキ「デュアルカメラブレーキサポート」と「全方位モニター」を搭載した軽自動車のスペーシアと小型登録車のソリオが、2016年度JNCAP予防安全性能アセスメントにおいて最高ランクの「ASV++(ダブルプラス)」を獲得したというもの。

「スペーシア」は、軽自動車で初の「ASV++」認定となります。また、現時点で公開されているテスト車で初の軽自動車でもあります。

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スペーシアは、軽自動車で初めてステレオカメラ方式の衝突被害軽減システム「デュアルカメラブレーキサポート」装着車を設定したモデル。「デュアルカメラブレーキサポート」装着車が66.7点を獲得し「ASV++」に認定。

一方のソリオは、2015年度JNCAP予防安全性能アセスメントで「ASV+」に認定されていたましたが、試験項目が増えた今年度は68.1点を獲得し「ASV++」に認定されました。

12月1日に「ASV++」に認定されたスズキ・イグニスに続き、スズキ登録車で2車種目の獲得となります。

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上の写真は、今回の発表(2016年12月22日)前に発売されたソリオ・ストロングハイブリッド仕様。撮影時時点では「ASV+」になっていますが、今後は「ASV++」のステッカーが貼られることになります。

なお、「デュアルカメラブレーキサポート」は、誤発進抑制機能、車線逸脱警報機能、ふらつき警報機能、先行車発進お知らせ機能、エマージェンシーストップシグナルなどとセットでメーカーオプション設定。「全方位モニター」は、メモリーナビゲーション、TV用ガラスアンテナ、ハンズフリーマイク、外部端子(USB・AUX)とセットでのメーカーオプションになります。

(塚田勝弘)

いよいよ最終決戦。モバオク!日本レースクイーン大賞2016政見放送を見てきた。

12月19日よりファイナルステージの投票が始まった「モバオク!日本レースクイーン大賞2016」。

ファイナルステージに駒を進めたファイナリスト20名が、19日からの投票に先立つ17日、ニコニコ生放送のAUTOSPORTチャンネルで政見放送を行いました。

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その中継現場に潜入し、一部始終を見届けてまいりました。

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進行は昨年度のレースクイーン大賞2015のグランプリ、荒井つかさちゃん。

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オープニングではファイナリスト20名のお披露目。この20名がモバオク!日本レースクイーン大賞2016の大賞、そしてグランプリを賭けて戦います。

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「モバオク!日本レースクイーン大賞2016」の対象者はSUPER GT、スーパーフォーミュラー、スーパー耐久、D1GP、全日本ロードレースなどのレースクイーン、総勢400名以上。

その中から100名がノミネートされ、12月11日までのファーストステージを勝ち上がってファイナリストとして選ばれたのが、今回の20名。それだけでも大きな価値があるということで、ファイナリストにはメダルが授与されます。

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そしてレースクイーンそれぞれが一人ずつ演説を始めます。一人ずつ名前が呼ばれると、まずはニコ生のカメラに向かってお決まりのポージングから。

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ポージングの後に演説となるのですが、レースクイーンの皆さんの想いは熱い!皆さんがそれぞれの想いを演説に乗せて語ってくれました。「20人のファイナリストになれただけで胸がいっぱいになる」と言って涙ぐんでしまう方もいらっしゃいました。

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12日に発表されたファイナリストですが、その時点でどうしても仕事の都合で参加できないレースクイーンもいらっしゃいます。そういう方々はテレビ電話での出演。進行の荒井つかさちゃんも昨年はテレビ電話での出演でしたから「その気持ちわかる!」と励ます姿が印象的でした。

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そしてニコ生上での投票となるのですが、その前に1月13日の授与式で司会をするというナベジュンこと渡辺順子ちゃんも登場!MCの実績多数だけあって軽妙にトークを進めます。

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今回のニコ生投票TOP3はAbema TVで密着取材がなされるということで、その紹介もされました。レポーターはゲスマジシャンとして一部に絶大な人気を誇る中村愛さん。

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投票直前にインタビューしまくる中村愛さん。緊張感が漲っていた会場が一気に爆笑の渦へ。

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そして「この中でライバルは?」という禁断の質問を清瀬まちちゃんへ。

まちちゃんはかなり考えながら「同じA Classの早瀬あやちゃん!」と答えると、場内は「おーっ!」というどよめきとともに、またも爆笑。

そんな和んだ雰囲気がまた緊張感を取り戻す瞬間が訪れます。

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システムの都合で急遽投票方法が変更となり、一人ずつに投票するかしないかを入れるという方式となったニコ生投票。この緊張感はとんでもない!

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そのとんでもない緊張感の中で行われたニコ生投票。そのTOP3は清瀬まちちゃん、藤木由貴ちゃん、藤井みのりちゃんとなりました。

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ファイナリストのメダルも誇らしげに、まずはニコ生投票でTOP3となった清瀬まちちゃん、藤木由貴ちゃん、藤井みのりちゃん。メダルの裏面にはファイナリストの文字が!

この後、政見放送一般観覧者の投票、そしてギャルズパラダイス携帯サイト、モバオク!サイト、モバオク!日本レースクイーン大賞2017の公式サイトでの投票ポイントが合計されてグランプリや各賞が決定します。栄冠は誰の手に?

発表は、幕張メッセで開催される東京オートサロン2017の期間中である1月13日に行われる「モバオク!日本レースクイーン大賞2017」授賞式となります。

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さらに、この「モバオク!日本レースクイーン大賞2017」のファイナリストを対象に、「日本レースクイーン大賞2016 TOP20アンケート投票」を行い、その得票数を大きく参考に決定するというclicccar賞の投票も始まっています。皆様の熱い一票をお待ちしております。

(会場写真・文:松永和浩)【関連リンク】

モバオク!日本レースクイーン大賞2017公式サイト
http://rq-award.jp/

【関連記事】

「モバオク!日本レースクイーン大賞2016」のファイナリストから選ばれるclicccar賞の投票スタート
http://clicccar.com/2016/12/18/427226/

日本レースクイーン大賞2016 TOP20アンケート投票
http://clicccar.com/qr2016_top20/

「デ・トマソ」、「TR-XX」がダイハツ「SPORZA」シリーズで復活!?【東京オートサロン17】

「デ・トマソ」といえばスーパーカーのパンテーラを思い浮かべる方も多いでしょう。

ダイハツではエンジン供給でアライアンスを組んでいたデ・トマソとのコラボである「シャレード・デ・トマソ」というコンセプトカーが初代シャレードをベースに仕立てられ、1981年の東京モーターショーに出展。

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市販車は「シャレード・デ・トマソ・ターボ」として2代目シャレードに設定され、赤と黒のボディは鮮烈な印象を残したという方も多いのではないでしょうか。なお、2代目シャレードは、世界初の3気筒ターボというのが訴求ポイントのひとつでした。

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また、いかにも昔のスポーツグレードっぽい車名のミラ「TR-XX(アバンツァート)が1997年に登場しています。軽自動車天国である北関東出身の私は、後方からミラターボが見えると、早々に軽自動車に先を譲るインパクトが顔つきにもあったのを覚えています。

2017年の東京オートサロンでダイハツが披露する「SPORZA(スポルザ)」シリーズは、「シャレード・デトマソ」、「TR-XX」の要素を現代仕様として復活。

写真を見るだけでもインパクト大ですが、赤×黒の専用ボディカラーにゴールドのアルミホイールの組み合わせで「上質なスポーツテイストを演出」としているのが現代流でしょうか。

event_161222004スポルザ・シリーズはブーン・シルク、トール、ムーヴ・キャンパス、コペンがベース車として用意されています。

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シリーズ名からして分かりやすい「Grand Custom(グランドカスタム)」も出展。こちらは、専用メッキパーツや大型LEDフォグランプで圧倒的な存在感を表現されているだけでなく、優美さも兼ね備えていて、新たなカスタムの可能性を提示。トール、タント、ムーヴの各カスタムモデルがベースとなっています。

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ライフスタイルを「ゆるく、のんびり、スローに楽しむため」という今時の草食系? に向けたような「Beach Cruisin’(ビーチクルージン)」は、専用ボディカラーとオリジナルのラッピングでテイストが特徴。ブーン、ムーヴ・キャンパスに設定されています。

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一方、マット仕上げの専用ボディカラーとオリジナルのDラッピングが特徴の「CROSS FIELD(クロスフィールド)」シリーズは、「大人の趣味人」が遊びのフィールドをさらに広げるというコンセプト。キャスト・アクティバ、ウェイクがベース車。11台ものコンセプトカーを出展するダイハツ・ブースも幅広い層から注目を集めそうです。

(塚田勝弘)

スズキがインドのカー・オブ・ザ・イヤーを受賞、そのクルマとは?

スズキといえばインドの自動車市場においてトップクラスの存在感を持っていることで知られています。

そのインド子会社マルチ・スズキ社が製造販売する新型SUV「ビターラ ブレッツァ」が、インドのカー・オブ・ザ・イヤーである「第12回 Indian Car of the Year 2017」を受賞しました。

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「Indian Car of the Year 」は、インド自動車雑誌9誌、自動車評論家15名からなる選考委員が選ぶ賞ということです。

受賞したスズキ・ビターラ ブレッツァは、20162月のオートエキスポ2016で発表したスタイリッシュな都市型のコンパクトSUV。

2016年3月の発売以来の累計で約8万3千台を販売し、インドのSUV市場においてマルチスズキ社の販売を牽引するヒット商品となっているということですが、カー・オブ・ザ・イヤー受賞を追い風にさらに伸びていくことが期待されます。

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新型マツダ・デミオはついに「キビキビした走り」を超越!?

現行マツダ・デミオの成功はデザイン、ディーゼルの存在、ハンドリングなどの走りにあることは間違いないでしょう。

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走り関係でどうしても気になるのは、後方視界がやや狭い(デザイン優先)というくらいで、細部を見ていくとディーゼルエンジン車の音・振動面も気になりましたが、すでに手当てされていて躊躇なくディーゼルも選べる状態になっています。

新型デミオでは、ハンドリング、乗り心地の改善も図られています。

前後ダンパーおよびブッシュの仕様変更に加えて、「やや軽い」と指摘されていた電動パワステ(EPS)の特性を最適化したそうです。EPSに関しては、すぐに手応えが増し、よりリニアになったのが街中から首都高速までシーンを問わず感じることができます。

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実施されたメニューは、フロントダンパーの減衰力特性、フロントスタビライザーマウントブッシュの仕様、EPSの制御特性、フロントロアアームブッシュ(リヤ側)の仕様、リヤダンパーの減衰力特性、トーションビームアクスルブッシュの侵入角を変更。

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フロントブッシュを柔らかくすることで、旋回初期にスタビが効果を発揮する前にブッシュが変形。フロントサスペンションの動きがリニアになり、ロールがスムーズに立ち上がるそうです。

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確かに、多様なコーナーが多い首都高速でもシーンを問わず、ロールの出方が自然で唐突感がなく、改良前よりも乗りやすくなっているのは明らか。G-ベクタリング・コントロールによる効果もあるのでしょう。荷重移動を意識しなくてもスムーズに曲がれるのは、新型デミオの動的質感向上にも大きく寄与しています。

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さらに、コーナーを曲がっていって荷重が大きくなると、ブッシュの変形が終わってスタビの効果によりロールを制御。

新構造のブッシュにより、スムーズなストローク、初期応答性を得ているデミオ。「キビキビした走り」からよりナチュラルで上質なハンドリングを得ていますから、シーンを問わず疲れにくく、運転がより楽に楽しくなっているのは間違いありません。

(文/写真 塚田勝弘)【関連記事】

より静かに上質になったマツダ・デミオは国産コンパクトカーでナンバー1の完成度!?http://clicccar.com/2016/12/22/429034/

パンダ・トレノに見る、「昭和のクルマ」の6つの特徴とは!?(その1)【等身大インプレ】

等身大インプレの第4弾は、AE86こと、ハチロクこと、パンダトレノこと、スプリンタートレノです。

東京近郊にあるスポーツカー専門のレンタカー店にあり、以前から気になっていました。レンタカーを借りた当日は、懐かしさのあまり昭和のカーライフがよみがえってきました。

そこで最初に、昭和のクルマが持っている6つの特徴を紹介したいと思います。まずは内装にある2つの特徴から見てみましょう。

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・手動開閉のウィンドウ

ドアを開けて乗り込んで思い出したのが、窓の開閉がくるくる回す手動式であること。この頃大変だったのは、有料道路の料金所での支払いでした。お金の用意と窓を開ける動作を同時にやらなくてはいけませんから、結構面倒でした。

今はほとんどのクルマにパワーウィンドウが装備されていますし、なによりETCが普及しましたから、こういう面倒から解放されましたネ。

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・ドアロックも手動

ドアといえば、ドアロックも手動でした。昭和の頃はほとんどのクルマで、運転席も助手席もドアロックが手動式なので、人を乗せる時には助手席まで体を伸ばして、ドアロックを解除したものです。

デートで迎えに行った時、シートベルトを装着したままでやると、体が引っ掛かったりしてカッコ悪かった〜っ。

・ロッド式のアンテナ

また懐かしいのが、ラジオのアンテナです。当時は、運転席側のAピラー付近に備え付けられており、窓を開けて外に手を伸ばしてアンテナをにょきにょきと伸ばしていました。

アンテナを伸ばしたまま駐車していると、悪戯で折られたりして腹を立てたものでした。

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・スポーティイメージの象徴だったリトラクタブルヘッドライト

当時のクルマで最も特徴的なのが、リトラクタブルヘッドライトでしょう。AE86でも、固定式ライトのレビンに対して、トレノはリトラクタブルヘッドライトで個性を主張していました。

あの頃は各メーカーとも、スポーティなクルマでは軒並み採用していました。ホンダに至っては、セダンのアコードまでリトラクタブルでしたヨ。

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ライトをつけるとヘッドライトが立ち上がり、精悍なフロントマスクがカエルのようなファニーフェイスになるギャップが魅力的でした。運転席から立ち上がったライトユニットが見えるので、車両感覚も掴みやすいですネ。

ただリトラクタブルヘッドライトは、人身事故での傷害が大きいことや海外での常時点灯の規制等のために、惜しまれつつも絶滅してしまいました。

・坂道アシスト機能のないミッション

操作面では「坂道発進」も特徴的でした。AT車にはクリープ現象が、また最近のCVTやMTには坂道で滑り落ちないアシスト機能がついているので安心です。

しかしアシスト機能のない当時のMTでは、サイドブレーキと半クラッチとアクセルの3操作を駆使して、坂道にとどまりながら発進していました。「坂道発進」は、当時の女性が一番恐れていましたよネ。

筆者も免許取立ての頃、先輩から「坂道発進がスムーズにできたら一人前」なんて冷やかされたものでした。

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・「重ステ」って知ってる?

最後の特徴が「重ステ」です。最近のクルマではほとんど見られなくなった、パワーアシストのないステアリング、つまりパワーステアリング「ではない」ハンドルのことです。

パンダトレノのステアリングは、微速時には壊れてるかと思うくらい重かったのでビックリしました。特に、駐車場にバックで停める操作は、次の連続アクションになるので結構大変でした。

①半身で後ろを向きながら、②片手で重ステをすえきりしながら、③左足で半クラッチを操作しながら、④右足でアクセルを小さく煽りながら、⑤バックミラーとサイドミラーを確認しながら駐車場におさめる訳です。特に②③④の連係動作は、当時の女性にとって罰ゲームと思えるくらい辛い行為だったとあらためて実感しました。

その2では、関越の高速巡行編に続きます。

(星崎 俊浩)【関連リンク】

第23弾 新型カローラ&スプリンターのすべて(電子版)
http://3a.as-books.jp/books/info.php?no=NMS19830627

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ジャガー初のEVクロスオーバー「I PACE」、2018発売に向け市街地でテスト走行!

ジャガーが2016年11月のロサンゼルスモーターショーで初公開した、量産EVクロスオーバーSUV「I PACE」コンセプトの市販モデルプロトタイプをカメラが捉えました。

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「I PACE」はこれまでのSUV概念にとらわれない、流線型の美しいシルエットを持ったスタイルを特徴としています。

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今回捕捉したプロトタイプは、兄貴分「F-Pace」のボディを使用したミュールですが、ホイールベースが切り詰められるなど、コンパクトなボディを予測させます。

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ボディサイズは、「F-Pace」より全長が50mm、全幅が40mm、全高は90mm短縮され、車重は2,100kgと噂されています。

予想される市販モデルのスペックは、発表されている数値と若干異なり、前後に搭載されるモーターは、合計で395ps、700Nmを発揮します。充電時間は80%を90分、100%を120分で完了します。

また一回の充電で約450kmの航続距離を実現するといい、0-100km/h加速を4秒で駆け抜けるパフォーマンスも魅力です。

(APOLLO)

ADAS・自動運転向けの次世代画像認識システムをデンソーとモルフォが共同開発

画像認識技術のモルフォは、デンソーと共同で研究開発中のディープ・ニューラル・ネットワーク(Deep Neural Network:DNN)による画像認識技術のアルゴリズムが、高度運転支援(ADAS)および自動運転技術向けの次世代画像認識システムに応用されることになったと発表しました。

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上の画像は、DNNを用いた画像認識のイメージで、上段が入力画像を示し、下段がDNNを用いて対象物を判別した画像を示しています。

自動運転を実現するには、障害物や標示、車両が走行するためのフリースペース、また危険が予想されるシーンの認識など、周囲の状況を認識する必要があります。従来、画像認識で使われていたパターン認識や機械学習では、認識が必要な対象物を人為的に特徴づけ、あらかじめ学習させる必要がありました。

これに対して、今回のDNNを用いた画像認識は、自ら対象物の特徴を抽出し学習することができ、多様な対象物を認識でき、検知精度も飛躍的に向上するということです。

モルフォは画像認識技術に特化した研究開発型企業で、同社とデンソーは、昨年2015年12月11日の資本業務提携に合意し、DNNによる画像認識技術に関して、共同で研究開発中でした。

デンソーが開発を進めている次世代技術の電子ミラーや周辺監視システムでも、モルフォの画像処理技術を応用して画像認識の技術開発が進んでいる、ということです。

(山内 博・画像:モルフォ)

大盛況のイベントで明かされた、新型「プリウスPHV」の開発秘話とは?

トヨタ自動車が来年2月中旬とされる正式発売を前に、新型「プリウスPHV」の先行受注を開始しました。

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12月17日(土)には千葉県の袖ヶ浦フォレスト・レースウェイで、「新型プリウスPHV 先行特別試乗会」が催され、48組が参加できるこのイベントに、なんと倍率約80倍となる3,800名からの応募があったそうです。

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同イベントでは試乗に先立ち、MCを務めるモータージャーナリストの五味康隆氏と、初代に続き新型プリウスPHVの開発を担当した金子将一主査によるトークセッションが開催され、興味深い開発エピソードが披露されました。

現行のプリウスに比べて、車両後部に駆動用バッテリーを大量に積むPHVは、軽量化を目的に、レクサス「LFA」トヨタ「MIRAI」「86GRMN」 などで採用実績がある軽量なカーボン素材「CFRP」(カーボン・ファイバー・リィンフォースド・プラスティック)をバックドアパネルに採用。

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これまで少量生産車への採用実績は有るものの、量産車であるプリウスに生産時に手間暇のかかる「CFRP」材を採用するとあって、製造部門においては相当大きなインパクトがあったそうです。

ちなみに、プリウス「PHV」にこの素材を使うことになった背景には、LFAやMIRAIなどで培った先進的な軽量化技術を活かせる開発車両を探す中で、同車がイメージに適しているとの判断があったとか。

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ただ、形状の複雑さや製品の大きさ等から、当初の想定以上の苦労が伴ったようで、現在も発売に向けて24時間体制で生産を続けている模様。

こうした製造面での難しさに加え、現行モデルがそうであるように、販売面においてもベースとなっているプリウス(HV)との違いや優位性など、顧客への商品説明が難しいのがこのクルマの特徴だといいます。

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トヨタではEV開発にも力を入れるとして、12月1日に「EV事業企画室」を社内に設置するなど、電動化への動きが一気に加速しています。

主力市場である米国の「ZEV(Zero Emission Vehicle)」規制強化を踏まえ、すでに「MIRAI」で量産化を果たしたFCV(燃料電池車)の普及にも力を入れている状況。

そこで気になるのが、同社における今後の「PHV」の位置付け。

これに対して、金子主査はトヨタが目指している方向を次のように説明しています。

・トヨタでは限りあるエネルギーを節約して使う「省石油」技術と、
石油資源が枯渇した際の代替となる「脱石油」技術の2系統で開発

・PHVは「省石油」を担う技術で、将来FCVやEVが主流になる
までの間、よりエネルギー密度が高いガソリンを節約しながら使用

・PHVの最大の特徴は、普段遠出をしないユーザーにとってはEV
として使え、ガソリンの併用により充電切れの心配が無いという
「いいとこ取り」の技術

新型では公称値で60km以上のEV走行が可能(現行モデルは26.4km)としており、最高速度は135km/h(現行モデルは100km/h)の実力を保有。

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ジェネレーター(発電機)をモーターとして活用することで、加速性能の向上に寄与しており、2モーターによるトルクフルで胸のすく加速感が得られるのが特徴。

航続距離は、走り方によって大きく変動するものの、公称値比で6〜7割程度の実力が確保されているようです。

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その他にも駆動用バッテリーを充電するためのソーラールーフや、屋外での外部給電機能、T-Connect対応11.6インチの縦長モニターを装備するなど、盛り沢山のアイテムを搭載。

展示車両ゾーンでは、インストラクター・柴田 愛さんによる同車の充電デモに続き、開発を担当したエンジニア達が新機能・装備に対する来場者からの質問に答える姿が見受けられました。

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次回は引き続き、新型プリウスPHVのインプレッションや、当日お披露目されたTRD/モデリスタ仕様車に関するレポートをお届けしたいと思います。

Avanti Yasunori)【関連記事】

トヨタがPHV/FCVに加えて、「EV」開発にも本腰を入れる理由とは?
http://clicccar.com/2016/11/15/416047/

新型プリウスPHVで始まるクルマの「つながる化」。トヨタのConnected戦略とは?
http://clicccar.com/2016/11/13/415460/

プリウスPHV発売延期の原因?噂のパーツをトヨタが公開!
http://clicccar.com/2016/08/27/395486/

新型「トヨタ プリウスPHV」次世代環境車のスタンダードへ!
http://clicccar.com/2016/07/02/383048/

今秋発売の新型プリウス「PHV」詳細仕様が判明!【メカニズム編】
http://clicccar.com/2016/04/23/367802/

【関連リンク】

新型トヨタプリウスPHV
http://toyota.jp/new_priusphv/

パーク24、道路上にカーシェアリングステーションを設置した日本初のカーシェアリングの社会実験に参加

パーク24は、2016年12月20日(火)より、国土交通省の「道路空間を活用したカーシェアリング社会実験」に参加して、日本初の公共の道路空間を活用したカーシェアリングの運用を開始すると発表しました。

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本社会実験は、国土交通省が公共交通とカーシェアリングを連携させたときの利便性・問題点を検証するために地下鉄駅の近くの道路上に、通常は許可されないカーシェアリングステーションを設置して実施されます。

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ビジネス上の利用者が多い地下鉄・大手町駅の出入り口に近接し、乗り換え利便性の高い国道1号の道路上に、道路運送車両法の第一種原動機付自転車に該当するトヨタCOMS、i-ROADを使って、いわゆる小型モビリティによるカーシェアリング用のステーションを設置。道路上におけるカーシェアリングの分析・検証が行われることになります。

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カーシェアリングステーションは地下鉄大手町駅から400mの国道1号線沿いという便利なロケーションで、国道の歩道脇をホラードという伸び縮みする車止めで区切った状態で設置されています。車両を出入りさせる時には、車両の内部にあるリモコンで伸縮操作することにより、ホラードを上下させる仕組みになっています。

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また、大手町駅の出入り口にはカーシェアリングの利用に必要なカードを受け取る無人入会機が設置されており、カーシェアリング社会実験に参加しやすいように配慮されています。

公共の道路上に社会実験でもカーシェアリングのステーションを設置するのは、国内初の試みで、地下鉄の駅の近くに利用できる小型モビリティを設置すると、どのように利便性が向上するのか、関係者のみならず多方面から注目を集めています。

(山内 博・画像:パーク24)

後ろ姿を早く見てみたいっ! 200系ハイエース・ベースのWピックアップがOGUShowで完成!?

ハイエースやキャラバンなどをメインとし、トランスポーターやカスタムパーツをリリースしているOGUShow(オグショー)。

東京オートサロン2017で発表すべく、Wキャブのピックアップ・ボディ・スタイルを持つ200系ハイエースを製作、その一部を公開しています。

ユーティリティ性優れる1BOXであるハイエース、そのリアセクションをベッドとし、どこにもなかった「4ナンバー/5名乗車」でWピックアップに仕上げています。

ちなみに現在のトヨタの国内ラインアップでは、Wキャブのモデルはダイナトラックのみ。4ナンバーの小型貨物のグレードがあるとはいえ、いささかビジネスライクな仕立て。サイズなどを無視すれば、ランクル70のピックアップがありましたが、こちらも生産終了となっています。

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オグショーは従来から、モーターサイクル・スポーツ、自転車、サーフィン、スキー&スノボ、釣りなど、アウトドアでのアクティブな趣味をサポートするクルマとしてハイエースをカスタマイズしてきただけに、今回いったいどのようなアクティビティをターゲットとし、アレンジを仕掛けてくるのかも気になるところです。

くわえて後席ドアはハイエースだけにスライドドアですから、そのあたりの使い勝手の提案にも期待です。

「インパクト大」のボディスタイルに目が行きがちですが、そこに加えられるカスタマイズにも注目です。東京オートサロン2017までにどのようなアレンジが施されるのか、夢が膨らみますね。

オグショーではオートサロンに向け、少しづつ情報公開していくとのことなので、気になる方はチェックしてみてはいかがでしょうか。

(ドレナビ編集部)

【関連リンク】

トランスポーターのプロショップ「オグショー」
http://www.ogushow.co.jp

ホンダがGoogleと自動運転技術の共同研究を開始!

交通事故を減らし、多くの人に自由な移動をもたらすと期待されている自動運転。ホンダの自動運転技術に大きな進展がありそうです。

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同社のR&D部門である本田技術研究所が、Google 系の自動運転技術研究会社Waymo(ウェイモ社)と自動運転技術領域の共同研究に向けた検討を開始したことを発表しています。

Googleの自律走行車に用いられてきた技術を進化させている、ウェイモ社のセンサーやソフトウェア、車載コンピューターとホンダの車両を組み合わせ、アメリカで拡大することが予想されている公道実証実験に使用するということです。

独自に自動運転の研究・開発を進めているホンダですが、Googleとの共同研究によりブレークスルーと実用化へ加速することが期待されます。

※写真はホンダの先進安全技術「ホンダセンシング」の試験風景

(山本晋也)【関連記事】

トヨタ、日産、ホンダが伊勢志摩サミットで最新の自動運転車両を披露
http://clicccar.com/2016/05/27/374328/

自動運転技術を睨んだホンダの次世代コクピット【ロサンゼルスオートショー16】
http://clicccar.com/2016/11/22/418727/

ホンダがアメリカで自動運転車を発表。フラッグシップがベースだが、込められた想いは…
http://clicccar.com/2016/06/03/376235/

未来のアコードは自動運転でGo! ホンダ「AC-X」 【東京モーターショー】
http://clicccar.com/2011/11/30/87712/

Googleが自社製の自動走行車で公道テストをスタート!
http://clicccar.com/2015/05/19/307799/

独ZF、米NHTSAの新衝突試験に対応した新エアバッグ・システムを発表

ドイツの自動車部品大手・ZFは、2019年モデルから適用される米国国家道路交通安全局(NHTSA)の新衝突試験に対応した新エアバッグ・システムを発表しました。

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ZFの新エアバッグ・システムは、フロント・エアバッグやV字/U字型カーテンエアバッグ・システムなどで、時速90kmでの前方左斜めからの衝突でも前席乗員を保護できるように性能を高めた設計になっており、ZFでは新エアバッグ・システムが乗用車の乗員安全基準を向上できるとしています。

新エアバッグ・システムの特徴は、①ルーフライナーに取り付けるカーテンエアバッグに、車内の設計に応じて「尖形V字形あるいは丸形U字形」のバッグ形状を採用、②車両の中心に向かって広がる特殊形状からなる「平行セル型フロント・エアバッグ」を開発したことです。

新形状カーテンエアバッグで前席乗員がダッシュボードやAピラーに頭を打ち付ける事故を防ぐことができ、平行セル型フロント・エアバッグでは、正面や側面衝突に対応して、前席乗員の前方または横方向に加わる激しい衝撃をより効果的に吸収することができます。

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NHTSAは、2019年中期以降に発売される新車から、斜行移動台車(OMDB:Oblique Moving Deformable Barrier)試験を、北米「新車アセスメントプログラム」(US NCAP)に追加する予定で、この新基準の衝突試験に合格した乗用車にのみ、US NCAPの最高評価である5つ星評価が与えられます。

ZFの新エアバッグ・システムは、このNHTSAの新衝突試験の斜行移動台車(OMDB)による厳しい衝突試験でも前席乗員の保護性能を向上できます。

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またZFでは、新エアバッグ・システムの性能試験に次世代型国際統一ダミー(THORダミー)を使用して安全性能の向上を実証しました。

NHTSAが実施する衝突試験は世界で最も厳しい試験の一つで、NHTSAの衝突試験が世界中の自動車メーカーが目指す衝突試験のスタンダードになっており、2019年モデルから採用される新衝突試験に対してZFがいち早く、対応策を発表したことになります。

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より静かに上質になったマツダ・デミオは国産コンパクトカーでナンバー1の完成度!?

マツダ・デミオが商品改良を受け、11月17日から販売が開始されています。

内・外装の高いクオリティ、動的質感といわれる走りの面で、C/Dセグメントと同じ考え方を適用するというのがデミオ、そしてCX-3に共通するコンセプトになります。

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今回試乗したのは、1.3Lのガソリンエンジンモデル。現行デミオを牽引したのは確かにディーゼルモデルかもしれません。しかし、ガソリン仕様の仕上がりも非常に高く、街中のちょい乗り中心であれば、イニシャルコストを考慮しても積極的に選びたくなります。

同じガソリンエンジン車で改良前、改良後モデルを乗り比べて驚いたのは、車格が1ランク上に感じられるほど静かになったこと。

「ナチュラル・サウンド・周波数コントロール」など、ディーゼルエンジンの改良点に注目が集まりがちですが、今回のデミオの改良点は、エンジンと車両後方からの高周波ノイズの低減が大きなテーマのひとつ。

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エンジンの高周波音対策として、ボンネットインシュレーター、エンジンルームのインジケーター、ダッシュインシュレーターに吸音材が追加されています。さらに、ガソリンエンジン仕様には、2015年にディーゼル車に採用されたフロントの遮音ガラスも用意。

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また、ハッチバックはリヤにバルクヘッドを持たないため、後方から高周波のノイズが侵入しやすいですが、リフトゲームトリムとトランクサイドトリムに吸音材を追加。さらに、リヤパッケージトレイやFF車にはスペアタイヤパンに制振材も新たに設定されるといった入念な対策が施されています。

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新旧デミオを乗り比べるまでは、正直旧型でも十分では? と思っていました。しかし、同じコースで試乗すると、静粛性の高さやより自然なハンドリングなどにより、新型は明らかに洗練され、上質になっています。

さらに、新型デミオはドアの閉まり音にもこだわり、リヤドアを閉めた際の音のしっかり感を強調するなど、細部にまで徹底されています。

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ガソリン車のみ、また同条件下で乗り比べたわけではない、という多くの前提付きではあるものの、静粛性の高さは国産のライバルだけでなく、輸入Bセグメントを含めてもデミオが頭ひとつ抜きんでていると言えるのはでないでしょうか。

(文/写真 塚田勝弘)

フォード マスタングGTの改良型は、10速AT引っさげてデトロイトショーで公開!?

フォードの2ドアクーペ「マスタング GT」の改良型をキャッチしました。

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この2018年モデルでは既存の6速ATに代わり、より円滑な10速ATが自然吸気V型8気筒エンジンと組み合わされる可能性が高いです。

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フェイスリフトモデルにしてはカモフラージュが重いのが気になりますが、ヘッドライト、フロントエアインテーク、及びリアコンビランプのリフレッシュ程度になると思われます。

ワールドプレミアは2017年1月のデトロイトモーターショーが最有力です。

(APOLLO)

日産デイズ・ルークスが大胆な顔つきに変身!! 快適性を高める装備を満載

三菱eKスペースと同様に、スーパーハイトワゴンの日産デイズ・ルークスも2016年12月21日にマイナーチェンジを受けました。

デイズ・ルークス・ハイウェイスターは、新しいVモーショングリルと大開口であることを感じさせるバンパーにより、プレミアム感と存在感を強調。

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標準仕様のデイズ ルークスは、Vモーションをモチーフとしたワイドなグリルで、エレガントな佇まいとなっています。

インテリアは、新たなシート表皮に加えて、質感を向上した特別なインテリア、「プレミアムグラデーションインテリア(デイズ・ルークス ハイウェイスターにメーカーオプション)」を新設定。高級感のあるダイヤキルティングパターンのグラデーションクロスと合皮のコンビシートにより、汚れを簡単に拭き取ることが可能になっています。

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装備では、先行車や対向車のライトを認識し、ハイビームとロービームを自動で切り替える「ハイビームアシスト」を搭載。一部グレードには、高速走行時の疲労を軽減するクルーズコントロールも用意されています。

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さらに、「ナノイー」搭載の「リヤシーリングファン」と「スピード消臭シート」を軽自動車として初めて採用(Sを除く全車に標準装備、イノドールクイック瞬感消臭による消臭シートの採用で)されているほか、「高性能エアコンフィルター(花粉・黄砂・PM2.5対応タイプ)」を搭載。

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また、炎天下での室温上昇を抑制する「断熱ルーフ」、強い日射しの赤外線による肌のジリジリ感を抑制する「IR(赤外線)カットガラス」、冬の始動時も室温の上昇を早める「運転席ヒーター付シート&PTC素子ヒーター&リヤヒーターダクト」も搭載されるなど、車内の快適性向上も図られています。

マイナーチェンジを受けた日産デイズ・ルークスの価格帯は、2WDが130万6800円〜175万5000円、4WDが142万7760円〜187万5960円です。

(塚田勝弘)【関連記事】

三菱・eKスペースが大幅改良でフェイスリフトを実施!
http://clicccar.com/2016/12/21/428417/

三菱eKスペースが装備を充実!! 新グレード追加とターボの燃費を向上
http://clicccar.com/2016/12/21/428433/

大幅改良で室内の快適性を向上させた、三菱・eKスペース
http://clicccar.com/2016/12/21/428501/

大幅改良されたアヴェンタドールSは、スーパーカーの新基準となる!?

2016年12月19日、イタリアのスーパーカーブランドであるランボルギーニが、V12気筒エンジンを搭載したフラッグシップモデル・アヴェンタドールを大幅改良し、性能を向上させたアヴェンタドールSを発表しました。

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アヴェンタドールSのエクステリアデザインは、サイドビューは従来モデルの特徴を残していますが、今回意図無く修正されたコンポーネンツは一つもありません。

フロントはより攻撃的な印象となったノーズと、長さを増したフロントスプリッターが空気の流れを変化させ、空力効率を高めるだけでなく、エンジンとラジエターの冷却効率も向上させています。

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リアは車体後部の大半を占めるブラックのディフューザーによって、ダウンフォースを発生させます。

さらに、新たにシャシー下に取り付けられたボーテックス・ジェネレーターと連動する可動式のアクティブウィングによって速度やドライブ、セレクトモードに応じて、3つの位置のいずれかに移動可能。改良されたクルマ全体のバランスを最適化します。

大幅にデザイン変更されたアヴェンタドールSは、従来のモデルと比べるとフロントのダウンフォースが130%増加。リアウィングが最適位置にある状態では、高ダウンフォースでの全体効率が50%増加し、抵抗力での全体効率が400%以上増加しています。

搭載される6.5L V12気筒エンジンは、可変バルブタイミングのVVTや可変インテークシステムのVISを最適化することで、最大出力は従来型を40ps上回り最大出力740psを発生。最大トルクは690Nmを8500rpmで発生します。

組み合わされるミッションはランボルギーニISR7速シフティングシステム。50ミリ秒以内という電光石火のシフトチェンジが行えます。

ハイパワー化されたアヴェンタドールSには様々な電子デバイスが搭載されています。

その中で、ランボルギーニの生産車初採用となった新四輪ステアリングシステムがあります。このシステムによって低速および中速域での俊敏性性が高まるとともに、高速時の安定性が向上しました。

そして新四輪ステアリングシステムに合わせて、修正を施した最新式のプッシュロッドおよびランボルギーニ磁気粘性サスペンションを搭載。

さらにこれらの電子デバイスを管理するランボルギーニ・ディナミカ・ヴェイコロ・アッティーヴァ(LDVA)制御ユニットを統合。これにより、全センサーからリアルタイムで車体動作関連情報を受信し、瞬時に稼働中のシステムにとって最適な設定を決定します。

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アヴェンタドールSにはトラクション(エンジン、ギアボックス、4WD)、ステアリング、サスペンションの挙動をドライバーの気分に応じて自由に選べる4種類のドライビングモードを用意しています。

日常使用に最適なストラーダ。スポルトはリアドライブならではのドライビング感覚を楽しみたいときに、コルサはサーキットでパフォーマンスを最大限発揮させたいときに最適なモードです。そして今回追加されたエゴは従来の3つの設定をベースにドライバーの好みに応じてカスタマイズ可能なモードです。

カーボンモノコック採用し、車両重量を1575kgに抑えたアヴェンタドールSは0-100km/h加速は2.9秒。最高速度350km/h以上というハイパフォーマンスを実現しています。日本に導入される日が待ち遠しいです。

(文・萩原文博、写真・ランボルギーニ・ジャパン)

日産エルグランドにゴージャスな「ハイウェイスター ホワイトレザーアーバンクロム」を設定

日産の最上級ミニバンであるエルグランドは2010年8月の登場ですから、すでに6年半の月日が経っています。次期型は2018年あたりか? という噂もあがっています。

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次期型の有無や登場時期などは別にして、いずれにしてもモデル末期であることは間違いなく、長いライフサイクルとなっているモデルを狙うのであれば特別仕様車がオススメ。

2016年12月19日に発売された「ハイウェイスター ホワイトレザーアーバンクロム」は、シートとドアトリムにプレミアムホワイトレザーを採用するというゴージャスな仕様。

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シート表皮には本革(シートバック、シートサイド、アームレストおよびヘッドレストには人工皮革)を採用し、ギャザーを入れることで上質感が演出されています。

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また、本革巻きステアリングとインストルメントパネルには、艶感のあるエレガントなブラックメープルフィニッシャーを用いていて、ブラックとホワイトのコントラストにより、高い質感が醸し出されています。

もちろん装備も強化されています。3.5Lモデルはインテリジェントクルーズコントロール、踏み間違い衝突防止アシスト、アラウンドビューモニターなどを特別装備。さらに、全車にパーソナルドライビングポジションメモリーシステムを用意しています。

161219-01-02-1200x800価格は2.5Lの2WDが4,136,400円、4WDが4,428,000円。3.5L車の2WDが5,337,360円、4WDが5,628,960円です。

(塚田勝弘)

自動車業界の巨人・ゼネラルモーターズが、自動運転の生産計画を発表!

アメリカでの自動運転に大きな進展がありそうです。

世界的自動車メーカーであり、先行技術の進度でも知られるゼネラルモーターズが、2017年からミシガンの組み立て工場にて、次世代自律走行車の生産を行なうことを発表しました。

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現在はテクニカルセンター内でのテストにとどまっているゼネラルモーターズの自動運転技術ですが、自律走行車に関する法整備を受けて、公道での走行実験を始めるということです。

現在テストされている自律走行車は、電気自動車「Bolt」をベースにしたもので、LIDAR(赤外線センサー)やカメラを備えています。それらのデバイスは信頼性においても量産レベルに達しているもので、より安全な移動に寄与できるということです。

(山本晋也)

信頼性向上に貢献する自動車用変速機向け「超長寿命ニードルローラ」を日本精工が開発

日本精工(NSK)は、自動車の変速機(以下T/M)向けに「超長寿命ニードルローラ」を開発したと発表しました。

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NSKによると、この製品は潤滑が希薄な過酷な環境下でもニードルローラ軸受の寿命耐久性が向上しており、ローラが接する相手部品の損傷を防止し、自動車の信頼性向上に貢献するということです。

近年、燃費規制の強化で自動車の燃費向上が求められており、T/Mにおいては、燃費向上を目的に潤滑油の低粘度化や少油量化が進んでいます。そのため、T/M内のニードルローラ軸受は潤滑が希薄な状態で稼動し、その使用環境が過酷になっています。

このような中で、ニードルローラ軸受の早期損傷や、ローラと接する相手部品に発生する摩耗等を防止することがが課題となっています。

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今回開発された「超長寿命ニードルローラ」の寿命耐久性の向上については、ローラ表層の硬度を高め、ローラの耐久性を従来品に対し2倍以上に向上させています。

また、相手部品の損傷の防止については、ローラ表層に油溜まりとなる凹部を形成して、ローラと相手部品間での潤滑油膜の保持性を向上し、摩耗等の表面損傷の防止を実現したということです。

今回の超長寿命ニードルローラが使用されるマニュアルT/Mは主として新興国市場向けに搭載されており、超長寿命ニードルローラで開発された技術が日本などの先進国市場で使用されている自動変速機やCVT変速機にも応用できるのかが気になるところです。

(山内 博・画像:NSK)

新型オデッセイの北米モデルが2017年の北米国際自動車ショーで初公開

かつて日本にもカナダ工場から輸入されていたラグレイト。北米ではオデッセイの車名としてベストセラーとなっています。

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ホンダの米国現地法人であるアメリカン・ホンダモーターがミシガン州デトロイトで開催される2017年北米国際自動車ショー(プレスデー:2017年1月9日〜10日、一般公開日:1月14日〜22日)において、新型「ODYSSEY(オデッセイ)」を世界初公開すると発表しました。ワールドプレミアに先駆けてスケッチが1枚公開されています。

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北米仕様のオデッセイは、6年連続でミニバンの販売台数第1位を獲得。今回発表される新型オデッセイは北米モデルの5代目にあたり、洗練された新しいエクステリアデザイン、パワートレイン、ファミリーユーザーに対応するパッケージや先進の安全運転支援システムを装備するなど、上質な走りと使い勝手を兼ね備えたモデルとなっているそうです。

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ラグレイトの名で日本に再上陸する可能性は非常に低いですが、北米版オデッセイ(ラグレイト)やトヨタ・シエナなどの並行輸入車を好んでいる人から注目を集めそう。なお、実車の写真は現行モデルになります。

(塚田勝弘)

メルセデスEクラスに待望のクーペが登場。210km/hの追従走行に対応!

もっとも進んだ自動運転技術を搭載するなど、世界の自動車をリードする存在ともいえるメルセデス・ベンツ Eクラスに、新しいバリエーションとなるクーペボディが追加され、ドイツ本国で発表されました。

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いかにもメルセデスらしいフロントマスクと流麗なクーペボディのコンビネーションが、ライバルに圧倒的な差を見せつけているようです。そのボディサイズは、全長4826mm、全幅1860mm、全高1430mm、ホイールベース2873mmと余裕のサイズに成長しています。

全長、ホイールベースが長くなったことで、クーペながら後席のレッグスペースは912mmを確保しているのも注目点といえそうです。

ローンチ段階で用意されるエンジンバリエーションは4種類。新開発の4気筒ディーゼル、2つのスペックを持つ4気筒ガソリンターボ、そして4WDと組み合わせられるV6ガソリンエンジンです。グレードはディーゼルがE220d、4気筒ガソリンがE200とE300、そしてV6はE400 4MATICとなっています。

さらに、メルセデスの自動運転技術の最新版といえる「ドライブパイロット」は210km/hまでの追従走行を可能にしています。

また、スマートフォンアプリを利用するリモート駐車システムも搭載。着実に自動運転の時代へ向かっていることも、新型Eクラスクーペは示しています。

Mercedes-Benz E-Klasse Coupé; 2016 ; Mercedes-Benz E-Class Coupé; 2016;

E220d
エンジン形式:直列4気筒ディーゼル
総排気量:1950cc
最高出力:143kW/3800rpm
最大トルク:400Nm/1600-2800rpm
CO2排出量:106g/km(複合モード)E200
エンジン形式:直列4気筒ガソリン
総排気量:1991cc
最高出力:135kW/5500rpm
最大トルク:300Nm/1200-4000rpm
CO2排出量:136g/km(複合モード)E300
エンジン形式:直列4気筒ガソリン
総排気量:1991cc
最高出力:180kW/5500rpm
最大トルク:370Nm/1400-4400rpm
CO2排出量:147g/km(複合モード)E400 4MATIC
エンジン形式:V型6気筒ガソリン
総排気量:2996cc
最高出力:245kW/5250-6000rpm
最大トルク:480Nm/1600-4000rpm
CO2排出量:183g/km(複合モード)(山本晋也)

「とにかく凄すぎて笑いが止まらない」メルセデスAMG GT R、日本上陸へカウントダウン?

日本メーカーも威信をかけて参戦するニュルブルクリンク24時間耐久レース、2016年の総合優勝マシンがメルセデスAMG GTだったことは記憶に新しいところでしょう。

そのニュルブルクリンク・ノルドシュライフェ(北コース)の別名ともいえる「グリーンヘル(緑の地獄)」という名前のボディカラーをまとった「AMG GT R」の国際試乗会が開催され、現地からの画像が届きました。

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フロントにV8エンジン、リアに7速DCTトランスアクスル(変速機とファイナルギアを一体化したユニット)を配したフロントミッドシップFRであるAMG GT。4.0L・V8ツインターボエンジンの最高出力は585馬力、最大トルクは700Nmまでアップされています。

モータースポーツ由来という空力ボディも魅力です。その象徴といえるのが、レース専用車であるGT3と同様の縦格子のフロントグリル。フロントバンパー、リアウイング、そしてフロア下の整流効果まで、その空力ボディの迫力はデジタルデータである画像からも感じられるほど。

果たして、日本での発売価格は? そのステアリングを握ることができるのは、選ばれし人物になるのは間違いないといえそうです。

(写真提供:メルセデス・ベンツ日本)【関連記事】

「緑の地獄」という名のボディカラー ─ 『メルセデスAMG GT R』画像ギャラリー・その1
http://clicccar.com/2016/06/27/381807/

レース専用車GT3のグリルを受け継いだ量産市販モデル ─ 『メルセデスAMG GT R』画像ギャラリー ・その2
http://clicccar.com/2016/06/27/381841/

東京オートサロン2017のパフォーマンスユニット「A-class」発表!【東京オートサロン2017】

毎回トップレースクイーンがメンバーとなることで話題となる、東京オートサロンの公式パフォーマンスユニット「A-Class」。そのメンバーが12月17日に発表されました。

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発表は、12月17日にニコニコ生放送AUTOSPORTチャンネルで生放送された「モバオク!日本レースクイーン大賞2017政見放送」の中で行われました。

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先に発表されていた東京オートオートサロン2017イメージガール2名に、さらに2名が加わってA-Classとして東京オートオートサロン2017の中でパフォーマンスを繰り広げます。

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先に発表されていた東京オートオートサロン2017のイメージガールは荒井つかさちゃん、早瀬あやちゃんの二名。

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そして今回発表になったのはこの二人。

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清瀬まちちゃんは、2014年度の日本レースクイーン大賞新人グランプリ。

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そして日野礼香ちゃんは、2014年度の日本レースクイーン大賞グランプリ。

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レースクイーン大賞グランプリ受賞者2名と新人グランプリ2名というビッグな組み合わせのA-Class。

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東京オートサロン2017でどんなパフォーマンスを見せてくれるのか?今から楽しみでなりません。

(会場写真・文:松永和浩)【関連リンク】

TOKYO AUTO SALON 2017 | 東京オートサロン公式サイト
http://www.tokyoautosalon.jp/2017/

【関連記事】

東京オートサロン2017のイメージガール決定!
http://clicccar.com/2016/11/25/420454/

日本カー・オブ・ザ・イヤー受賞記念!「スバル インプレッサ」開発メンバー総登場

自動車評論家 約60名による審査を経て、その年の最高の1台を決定するイベント、「2016-2017 日本カー・オブ・ザ・イヤー」。

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今年は12月9日に最終選考会・表彰式が行われ、ノミネート車10台の中で420点の高得点を獲得した「インプレッサスポーツ/G4」が、強豪トヨタ プリウスを抑えて本年のイヤーカーに輝きました。

受賞理由として、新開発の「スバルグローバルプラットフォーム」などにより質の高い走行性能を持つとともに、国産車初の歩行者保護エアバッグ、運転支援システムアイサイトをはじめとする多くの安全装備を標準装着。世界トップレベルの安全性能を実現しながらも、200万円を切る手頃な価格から実現したことなどが挙げられています。

内装の質感や静粛性の向上も図られており、開発にあたっては多くのエンジニア達が全力を尽くしたといいます。

本稿ではそんなエンジニア達から寄せられた受賞への喜びの声や、開発に纏わるエピソードを各部門別に幾つかご紹介したいと思います。

・車体設計部 中島主査

「動的質感を向上させるために、新しいプラットフォームの開発で多くのチャレンジをしてきた。長く険しい開発だったが、その結果できた新しいインプレッサ・新しいスバルを感じて頂き、カーオブザイヤーを受賞できたことを本当に嬉しく思う」

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・シャシー設計部 井本主査

「スバルグローバルプラットフォームの開発でこだわった動的質感の向上については、一部の人だけが判る変化ではなく、誰もが乗った瞬間から体感できる変化を目標に一から開発をやり直した」

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・先進安全設計部 柄澤主査

「安心と愉しさの具現化に向け、歩行者保護エアバッグや進化したアイサイト、インフォテイメントの開発に挑戦。新しい挑戦が故に困難な開発となったが、苦しい時でもメンバーの前向きな姿勢に助けられて、全員で懸命にやりきった」

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・内装設計部 岡本主査

「弱点と言われた内装を一気に引き上げるため、高い目標を掲げ、総力を結集して開発。道のりは想像以上に険しく、苦難の連続だったが、諦める事なく粘り強く取り組み、その成果がCOTY受賞という最高の形で認められた事は感無量」

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・車両研究実験総括部 担当 峯岸氏

「インプレッサを乗って頂いた全ての人が違いが判る動的質感に仕上がっていること、それを評価頂いたことがとても嬉しく思う。動的質感を向上させるために専門部署からの度重なる提案を受け入れ、その都度関係部署と合意して、全社一丸となって仕上げた結果の表れだと思う」

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・車両研究実験部 担当 桑原氏

「プラットフォーム、サスペンションの全てが新製で、設計者には無理難題を、製作所の方には手間の掛かる作業に対応して頂き、インプレッサの感動質感を実現することができた。全員で鍛え上げた車両がCOTY受賞の一報を受け、嬉しさと共に開発時の苦労が思い出され涙が出た」

・車両研究実験部 担当 永末氏

「かれこれ3年間、操縦安定性・乗心地開発に携わってきた。北米や欧州での海外試験で課題を見つけ、日々改善に取り組んだ。新しいプラットフォームのため、多忙だったが、COTY受賞という結果で見える形で成果が表れて嬉しい」

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・認証技術部 担当 安田氏

「富士重工業として最後のフルモデルチェンジ。社員全員のDNAの結晶として有終の美を飾れた。SUBARUでも今まで以上の飛躍を目指して突き進む!」

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COTY受賞に関するエピソードとしては、「受賞後販売店への来客数が増えた」、「友人から連絡が有り、凄いね!と褒められた」といったエンジニア冥利に尽きるようなコメントが多く見受けられました。

開発に携わった人達のこれらのコメントからは、新型インプレッサの開発に際し、苦労が多かったものの、「やりきった!」という達成感が伝わってくるとともに、頼もしさを感じます。

今後の開発においても、奢ること無く「安心・安全」の精神を追求していって頂きたいと願うばかりです。

※画像をクリックすると大きいサイズで見れます。

Avanti Yasunori・画像:SUBARU)【関連記事】

富士重工業が2020年に新プラットフォームを全車種展開!
http://clicccar.com/2016/12/13/425655/

決定!カーオブザイヤー「インプレッサ」から始まる「スバルのフルモデルチェンジ」
http://clicccar.com/2016/12/11/425146/

日本カー・オブ・ザ・イヤー、スバルインプレッサスポーツ/G4に決定!
http://clicccar.com/2016/12/09/424871/

【関連リンク】

日本カー・オブ・ザ・イヤー選考結果
http://www.jcoty.org/result/

選考委員別配点表
http://www.jcoty.org/result/points/

安心の2年保証&車検対応設計! ヴァレンティのHID純正交換バーナー EXシリーズ

ヴァレンティ HIDシリーズに新たなラインアップ、HID純正交換バーナーEXシリーズがが登場しました。

安心の2年保証&車検対応設計で、明るさと光束維持率を向上させた純正交換タイプHIDバーナーです。

形状はD2S、D2R、D4S、D4Rの全4アイテムとなっており、各々専用設計で最適な配光を実現しています。

ガラス管にはUVカット、耐熱、耐久性に優れる高品質石英ガラスを使用し、高いUVカット効果により、ヘッドランプのレンズやリフレクター部へ与える「紫外線」によるダメージをしっかりブロック。

ガラス管の固定には純正同様に「メタルプロップ」を採用、「強度」「耐久性」「耐振性」に優れ、長期にわたり安定した動作と精度の高い配光を実現。

車検対応の純白光。明るさと見やすさを両立させた色温度6000Kです。

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同社のジュエルLEDポジションバルブシリーズ「プレミアムホワイト6000K」とベストマッチとなっていて、ドレスアップ時にもポジションバルブと合わせた装着でトータルコーディネートができます。

ヴァレンティの従来品に比べ明るさ120%向上、設計の見直しにより125%の長期明るさ維持を実現しているとのこと。さらに、専用設計で4つの形状をラインナップ、「D2R/D4R」専用タイプには純正バーナーと同様の遮光処理を採用し、 より純正に近い正確な配光、照射効率を実現。

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■ヴァレンティ HID純正交換バーナーEXシリーズ

VL HDX501 純正交換バーナーEX D2S 6000K
形状 D2S
色温度 6000K
ルーメン値 2500lm
消費電力 35W
価格(税抜) 8990円

VL HDX502 純正交換バーナーEX D2R 6000K
形状 D2R
色温度 6000K
ルーメン値 2300lm
消費電力 35W
価格(税抜) 8990円

VL HDX503 純正交換バーナーEX D4S 6000K
形状 D4S
色温度 6000K
ルーメン値 2500lm
消費電力 35W
価格(税抜) 8990円

VL HDX504 純正交換バーナーEX
D4R 6000K
形状 D4R
色温度 6000K
ルーメン値 2300lm
消費電力 35W
価格(税抜) 8990円

(ドレナビ編集部)

ストリートからワインディング・サーキットまで。DIXCELからS660用のブレーキパッド&ディスクが登場!

S660用のブレーキパッド&ローターがDIXCELより登場しました。

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S660は、純正が前後ともソリッドローターのため、サーキット走行を重ねるユーザーは交換の頻度が増えているそうで、リリースの希望がディクセルに多数寄せられていたそうです。

ブレーキパッドでは、ストリート向けのM type、EC type(リアのみ)から、ワインディング&サーキット用でオールラウンドパフォーマンスパッドであるZ typeがラインアップ。

ブレーキローターでは、耐食性(防錆)を高めたススタンダードタイプのPD typeから、レースカーで数々の耐久マシンでもパフォーマンスを証明しているFP type、FS typeが用意されています。

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DIXCEL S660用ブレーキパーツ ブレーキパッド
年式 15/04〜
型式 JW5
前後 F R
品番 331 446 335 112
EC 6000
ES 6000
M 16000 16000
Z 22000 20000

DIXCEL S660用ブレーキパーツ ブレーキローター
年式 15/04〜
型式 JW5
前後 F R
品番 331 5115 335 5102
PD 16000 15000
SD 20000 19000
FP 24000 23000
FS 28000 27000

(ドレナビ編集部)

カローラに「BMW製エンジン」搭載の可能性!? 次期型のプロトタイプをキャッチ!

トヨタが世界に誇るベストセラー4ドアセダン「カローラ」次期型の初期プロトタイプをカメラが初めて捉えました。

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「カローラ」は1966年から50年もの長期に渡って発売されており、現在では世界中で展開されているグローバルモデルとなっていますが、次期型では大きな転換期となりそうです。

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次期型では、新型プリウスと同じ「TNGA」(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)プラットフォームを採用し、最新のキーンルックデザインとなります。

パワートレインには、ブラッシュアップされる1.5リットル直列4気筒、1.2リットルダウンサイジングターボ及びハイブリッドがラインナップされる可能性が高いようです。

そしてハイライトは、BMW製パワーユニット搭載の可能性です。カローラ購買層の若返りを図るため、スポーツ力アップを狙って次期スープラ同様にBMW製エンジンの期待がかかります。

ワールドプレミアは2018年の予想です。

(APOLLO)

ダイハツ・トール、トヨタ・ルーミー/タンクに搭載される新開発1.0L直列3気筒ターボの実力は?

ダイハツ・トール、トヨタ・ルーミー/タンク、そしてスバル・ジャスティの走行性能で注目なのが、新開発された1.0Lの直列3気筒DOHCターボでしょう。

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売り文句は、1.5Lクラスの最大トルク140Nm(最高出力は98ps/6000rpm)を2400-4000rpmという幅広い回転域で発揮する点。なお、JC08モード燃費は、21.8km/Lとなっています。

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NAエンジンも1.0Lの直列3気筒DOHCが搭載されています。こちらは最高出力69ps/6000rpm、最大トルク92Nm/4400rpmというエンジンスペックで、カタログ燃費は24.6km/LとNAエンジンの方が2.8km/Lよくなっています。組み合わされるトランスミッションは全車CVTで、4WDモデルはNAエンジンのみ。

注目の「1KR-VET」型の1.0Lターボは、低イナーシャターボ、カムタイミング・作用角最適化で高出力化が果たされているほか、高熱負荷対応として、エキマニフランジやブロックボアの冷却強化などが盛り込まれているそう。また、高乱流エネルギー変換、浅皿ピストンの採用などで燃費対策が施されています。

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CVTも専用チューン済みで、最終減速比のローギヤード化により軽快な加速フィールを引き出しているほか、電子制御スロットルの制御を見直すことで力強い走りが必要なシーンに対応したとしています。

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確かにターボモデルは、過給ラグも比較的抑えられていて、中・低速域の力強さを感じさせます。ただ「平坦な街中で2人乗車」という条件下であればNAエンジンでも流れに乗るのはそれほど難しくありません。

軽自動車よりも重いといっても車両重量は1.1t程度なので、1.0L NAエンジンでもこうしたシーンでは力不足と断ずる状況には遭遇しませんでした。

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しかし、流れが速い郊外路や高速道路を走ったり、勾配の多い地域に住んでいるのならターボの過給は心強いはずで、4人乗車が多かったり、荷物をたくさん乗せて遠出するのであれば、2.8km/Lのカタログ燃費の差に目をつぶっても選ぶ価値は高そう。

また、同じような速度フィールを引き出すにしても、過給が始まればアクセルもNAエンジンほど強く踏み続ける必要もなく、運転の仕方によってはカタログ燃費の差も縮まる可能性があります。

(文/塚田勝弘 写真/小林和久)

メルセデス・ベンツ Eクラスに流麗な「2ドアクーペ」が登場!

メルセデス・ベンツが12月14日、新型Eクラス・クーペの画像を公開しました。

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先代の流麗なボディシルエットをさらに進化させており、Bピラーを廃したスッキリとしたサイドビューは見る者を魅了します。

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「アバンギャルド」に対して「AMGライン」は前後バンパーやサイドスカートの意匠が異なり、サイドウインドウモールを黒色化、ダイヤモンド・ラジエータグリル内のドットをクロムめっき化するなど、差別化が図られています。

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LED式マルチビームヘッドランプの採用に加え、LED式テールランプはドアロックを解除すると車両内側から外側に、ロックするとその逆にそれぞれ流れるように順に発光するシーケンス制御を採用。

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インテリアでは、12.3インチ・ディスプレイを2面並べたバーチャル・インストゥルメントを採用しており、「クラシック」、「スポーツ」、「プログレッシブ」の3種類の中から画面をチョイスすることが可能になっています。

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もちろん、Eクラスセダン同様に部分自動運転システムを搭載、ロングドライブを快適にこなすことができます。

車両のスリーサイズは全長4,826mm(+123)、全幅1,860mm(+74)、全高1,430mm(+32)、ホイールベースが2,873mm(+113)と、先代比で一回り拡大されており、後席足元や頭上スペースにゆとりが設けられています。

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搭載エンジンはガソリン、ディーゼルともにユーロ6排ガス規制に適合。

発売時点のラインナップは、ガソリン車がE200(2.0L/直4/184hp/300Nm)、E300(2.0L/直4/245hp/370Nm)、E400(3.0L/V6/333hp/480Nm)の3モデル、ディーゼル車がE220d(2.0L/直4/194hp/400Nm)の1モデルとなっています。

全てのモデルに燃費や走行時の静粛性に寄与する9G-TRONIC(9速AT)を標準装備。

また減衰特性を変化させることができる可変制御式サスペンションを装備しており、オプションでエアサスタイプの「エアボディコントロール」を用意。

いずれも「コンフォート」、「ECO」、「スポーツ」、「スポーツ+」モードが選択可能となっています。

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日本での販売価格は現行のEクラス・クーペ(716万円〜)に対する機能向上分や、車両サイズの拡大等を含め、750万円〜程度になるものと予想。

流麗なボディを纏った新型Eクラス・クーペの国内発売が待たれます。

Avanti Yasunori・画像:Mercedes-Benz)【関連記事】

メルセデス・ベンツ初のピックアップ「X-クラス」はこんなクルマ!
http://clicccar.com/2016/11/06/414378/

メルセデス・ベンツなどドイツ3強がEV投入を加速!【パリモーターショー16】
http://clicccar.com/2016/10/19/409118/

乗ってみてわかった新型メルセデス・ベンツ「Eクラス」の凄さとは?【動画】
http://clicccar.com/2016/09/04/397222/

M/B Eクラスの「ドライブパイロット」は車線が無くてもステアリング・アシスト可能!
http://clicccar.com/2016/08/25/394859/

後方からはモデルの判別ができない? これぞメルセデス・マジック!
http://clicccar.com/2016/07/29/389267/

トヨタとダイハツが既存の組織から独立した「新興国小型車カンパニー」を発足

トヨタとダイハツは、2017年1月1日付で既存の組織から独立した「新興国小型車カンパニー」を発足すると発表しました。

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トヨタが子会社のダイハツと両社を横断するかたちで同カンパニーを発足するのは、新興国、特にインド市場をにらんでダイハツの小型車に関する良品廉価なものづくり技術を活用しようとするものと見られます。

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同カンパニーの概要は次の4点で、企画・開発から製造まで一環して新興国市場のニーズにマッチしたクルマ造りを重視した内容になっています。

1.カンパニー内に新車を開発する新興国小型車商品・事業企画部、新興国小型車製品企画部と新興国小型車品質企画部の3部を設置。製造を担当するトヨタ ダイハツ エンジニアリング アンド マニュファクチャリング(TDEM)も、本カンパニー所属とする。

2.カンパニーは、新興国小型車商品に関してトヨタブランド車の商品・事業全般に関する企画業務を行う。

3.新興国向け小型車の製品開発は、ダイハツが担当し、カンパニー内の新興国小型車製品企画部と新興国小型車品質企画部が、トヨタブランド車としての最終的な開発・品質責任を担う。

4.TMAP(トヨタ・モーター・アジア・パシフィック)は、トヨタの現地生産車種の製造だけではなく、ダイハツ主体の新興国向けの小型車製造を支援する。

京都大学経済学研究科がアジア中古車流通研究会で公表している「急成長するインド自動車市場 盤石の覇者スズキと追うトヨタの挑戦」という資料を読むと、トヨタが同カンパニーを新設する狙いが見えてきます。下の円グラフは2005年と2015年のインド乗用車市場メーカー別シェアです。

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2005年から2015年はインド乗用車市場が急成長した時期で、その中でトヨタはシェア3.8%から5.0%に伸びてはいるものの、現代の14.2%から17.2%、ホンダの3.7%から7.3%と比べると、伸び悩んでいると言わざるを得ません。

トヨタがインド市場で伸び悩んでいる理由は、SUVのイノーバ、フォーチュナーは好調ながら、ボリュームゾーンの小型車エティオス、リーバが不調で、シェアの伸びを下押ししているからです。

このようなインド市場の現状から、今回トヨタが同カンパニーを新興国市場に特化したかたちで新設したのは、本格的にインドの小型車市場に注力するという意図があるものと考えられます。

インド市場ではマルチ・スズキが圧倒的なシェアを握っていますが、トヨタの同カンパニー新設で、今後のインド市場の動向が注目されます。

(山内 博・画像:トヨタ、京都大学経済学研究科・アジア中古車流通研究会)

EuroNCAP、カテゴリー別の最も安全なクルマにファミリーカーにトヨタ「プリウス」を選出

欧州の自動車アセスメント EuroNCAP(ユーロ・エヌキャップ)は、2016年に衝突試験を実施したモデルの中で、カテゴリーごとの優秀車を選ぶ「Best in Class」を発表しました。

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各カテゴリーの優秀車は、ファミリーカーはトヨタ「プリウス」、小型ファミリーカーはHyundai Motor「アイオニック(Ioniq)」、小型オフロードカーは独VW「ティグアン(Tiguan)」が選ばれました。

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高級車のカテゴリーでは、衝突試験を実施したモデルが「メルセデス・ベンツ Eクラス」だけになったため、Best in Classには選ばれませんでした。

EuroNCAPでは2016年から、自動緊急ブレーキの歩行者を検知する試験が追加され、同機能を標準装備もしくはオプション設定するモデルが増えています。EuroNCAPでプリウスは、この試験を最初に受けたモデルになりました。

プリウスは、安全支援パッケージ「Toyota Safety Sense」を標準装備している点が高く評価され、Best in Classに選ばれました。

なお、Best in Classは標準装備での評価が基本ですが、小型車では安全機能をオプション化して車両の基本価格を安くすることがよくあります。そこでEuroNCAPでは2016年から、安全支援パッケージを装備したモデルと装備していないモデルの両方を試験し、二つの評価が得られるようにしています。

この点にも消費者団体によって実施されているEuroNCAPの特色が現れています。

(山内 博・画像:EuroNCAP)

いまこそ30系プリウスのインテリアをオシャレ空間に! セカンドステージの新色インパネをチェック

インテリアの雰囲気をガラリと変えることができるパーツとしてシートカバーとともに効果的なのが、インテリアパネル。

フィット感や耐久性など、純正パネル同等の高品質を誇るセカンドステージの30プリウス用のインテリアパネルに、新色のゴールドメタリックシリーズが追加されました。

45-001ベースにゴールドカラーのアクリルパネルを使用し、その上から木目柄を施工。ただの木目ではなく、深みのあるなんともいえない質感が特徴的。さらに光が当たるとメタリック感が強調され、光が当たらない状態では高級感のある奥深い感じに見えます。ひとつでふたつのパターンが味わえる、まさに「ハイブリッドインテリアパネル」です。

カラーは全3色の設定。ハイブリッドのイメージを彷彿させるブルー、G’sなどスポーティ感も連想させるレッド、そしてエコを連想させるイメージカラーのグリーン。自分のクルマのコンセプトに合わせて選ぶことで、いままでにないコーディネイトが楽しめるはず。

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センターパネル(ナビ&シフトまわり)はゴールドメタリックシリーズの設定がないため、ピアノブラックカラーのパネル(1万6200円)を装着している。

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センターパネルからコンソールに繋がるメインパネルとグローブボックスまわりのパネルがセット。

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前席左右、後席左右のスイッチパネル。

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ダッシュボード部分のエアコンダクト部のパネル。

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フロント&リアのドア上部のパネル。

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ルームランプまわりのパネル。

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ステアリングのスイッチまわりのパネル。

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リアシートのアームレスト部のパネル。フルセットすれば、装着面積も大きいのでガラリとイメージを変えることができる。

光が当たるとメタリック感 影になると木目調が浮かび上がる次世代カラーのインパネ

【青】

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【赤】

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【緑】

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木目柄の見える感じは光の当たり具合や明るさ、見る角度によって色々と変わる。どの状態でもその質感はかなり高く、様々な表情を楽しむことができる。

インテリアパネル・ゴールドメタリックシリーズ

価格:フロントまわりAセット 3万6720円、PWSWパネル 1万5120円、デブロスターパネル 5400円、ドアトリムパネル 1万7280円、オーバーヘッドコンソールパネル 9720円〜、ステリングオーナメント 8640円、アームレストパネル 6480円

対応:30プリウス

カラー:ブルー、レッド、グリーン

(ドレナビ編集部)

ヴァレンティからUVカットする車検対応のHID純正交換バーナーEXシリーズ 6700Kが登場!

ヴァレンティのHID純正交換バーナー・EXシリーズに、新たなカラーである6700K(ケルビン)が登場。

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安心の2年保証・車検対応設計で、明るさ&光束維持率を向上させた純正交換タイプHIDバーナーです。

明るさと耐久性を両立させた高品質モデルで、形状はD2S、D2R、D4S、D4Rの全4アイテム。各々専用設計で最適な配光を実現しています。

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そして、ガラス管にはUVカット、耐熱、耐久性に優れる高品質石英ガラスを使用。高いUVカット効果により、ヘッドランプのレンズやリフレクター部へ与える「紫外線」によるダメージをしっかりブロックしています。

また、ガラス管の固定には純正同様に「メタルプロップ」を採用、「強度」「耐久性」「耐振性」に優れ、長期にわたり安定した動作と精度の高い配光を実現。

このEXシリーズ6700Kは、ヴァレンティのジュエルLEDポジションバルブシリーズ「クールホワイト」と同時に装着すると、トータルコーディネートができます。

車検対応の蒼白光でファッション性もあわせもつ、高バランスの色温度が6700Kといえそうですね。

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形状・光束(ルーメン値)

  • D2S 2400lm
  • D2R 2200lm
  • D4S 2400lm
  • D4R 2200lm

※D4S、D4Rは2017年2月発売予定。

色温度:6700K、電圧:12V車専用、消費電力:35W
価格(税抜):8,990円

(ドレナビ編集部)

カラー刷新!カワサキ・Z125 PROの2017年モデルとSEモデルの特別感が凄い

ここ数年で、125ccクラスのラインナップはかなり充実したように感じます。若者が50ccクラスからのステップアップで選びやすいことはもちろん、維持費の安さなどからベテランライダーたちのセカンドバイクとしても人気が出てきたのでしょう。

軽量コンパクトなスポーツネイキッドバイクとして昨年登場した、カワサキのZ125 PROの2017年モデルとスペシャルエディションが発表されました。

街中で扱いやすいトルクフルな空冷125ccエンジンと、前後ともに12インチのホイールを持つZ125 PROは、カワサキらしい気合と、クラスを超えたスポーツバイクのテイストが感じられる1台です。

筆者が以前に試乗した際にも、最高出力9.7ps、最大トルクは9.6N・mを発揮するエンジンはとても力強く、キビキビ走れる乗り心地がとても好印象でした。

また、車体も想像していた以上に大柄で、試乗中にはまるで250ccクラスのバイクに乗っている感覚に近いものを感じました。

スーパーネイキッド「Z」シリーズの名を語るにふさわしい、アグレッシブでシャープなデザインはそのままに、2017年モデルではカラーリングを刷新しました。

新色の「メタリックカレッジグレー」は、2016年モデルよりもミリタリーテイストを強めた色で、新たな方向性を示すコンセプトカラーにも感じられます。

パワーや足回りについては変更が無いとのことですので、125ccクラスらしい燃費の良さと、スパルタンなオンロード性能は今後とも楽しめそうです。

さらに、2017年モデルからはスぺシャルエディションが追加されます。

専用色の「キャンディプラズマブルー×メタリックスパークブラック」は往年のZRXシリーズやZの上位車種をも彷彿させるカラーリング。

また、こちらのモデルのみ、フロントフォークアウターチューブに「ゴールドアルマイト」が採用されたとのこと。

スタンダードモデルも含め、7.4Lの大容量タンクと「ギヤポジションインジケーター」が装備されているので、街乗りが快適なシティーコミューターとしてはもちろん、Z125 PROはツーリングも快適に楽しめそうです。

Zシリーズの最小、最軽量モデルでありながら、クラスを超えたスパルタンなオンロードバイクとして定評のZ125 PRO。

2017年モデルはカラーリングの変更のみですが、味わい深い色が採用されたことが好印象です。スペシャルエディションも含め、ますます目が離せない1台ですね。

(ライター:張山 和希/Moto Be バイクの遊び方を提案するWEBマガジン)【関連記事】


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これがバイクって乗り物だ!改めてバイクを教えてくれる漫画「恋ヶ窪ワークス」

今年の夏に紹介したバイク漫画「グッバイエバーグリーン」。少女のリアルなバイクライフを描いた夢のある物語に多くの注目が集まりました。

今回紹介するのも同じ作者「せきはん氏」が描いたもの。グッバイエバーグリーンの原点となった作品です。

既にバイクに乗っている人には改めて教えてくれる、乗っていない人にはバイクライフをリアルに感じさせてくれる、そんなバイク漫画です!

物語の主人公は元レディースのヤンチャな少女。しかしある日突然親友を亡くし、絶望の淵に立たされてしまいます。

「もう何もかもがいやだ」──そんな彼女を救ったのは突然現れたバイクの妖精ならぬ、謎の革ジャン男

男が経営する小さなバイク屋で働くことになった少女が奇妙な優しいバイク乗りたちと、不器用だけど自分なりに前へ進んでいく物語です。

筆者も早速読んでみましたが、試し読みするつもりがあっという間に読破。時を忘れて恋ヶ窪ワールドに飲み込まれてしまいました…

この漫画、出てくるキャラクターがそれぞれ等身大だから親近感が湧くんです!

例えばゴリッゴリのイケメンがキラッキラの美少女を救う物語だったら異世界の物語として感じます。しかし、恋ヶ窪ワークスに出てくるキャラクターってそれぞれに個性があって、自分なりの人生や考え方があって、飛び抜けてイケメン・美少女でもない…。

そこがまたリアルだし、読んでて面白いところなんです。描いてる側も楽しんで描いてる様子が伝わってきます。

実はこの作品、10年以上前に「ミスターバイク」で連載されていたもの。8年前に二冊本として刊行されていましたが、今となっては入手困難なプレミアものになっていました。しかし、是非読みたい!という多くの声から今回刊行することになったのだとか。

10年以上前なので「あれ?これガラケーじゃん!」など、違和感があるところもありますがそこもまた一つの魅力です。

「グッバイエバーグリーン」に出てくるバイクもかなりマニアックでしたが、恋ヶ窪ワークスもかなりマニアック!

謎の革ジャン男の愛車は「Honda CB900F」。しかも作中には「Honda RS1000」も登場!

少女の愛車はバチバチにカスタムされた「Honda CD90」。ほかにも「あっこれRZRにTZのシートカウルつけてる…」「これFXじゃない?」とライダーの目を引きつけるようなバイクが背景に描かれています。

少女の等身大バイクライフスタイルを面白おかしく、だけどリアルに描く「恋ヶ窪ワークス」。笑いあり、涙あり、納得ありの名作です。12月12日と先日発売されたばかり!

現ライダーの方も、バイクってどういうものなのか知りたい方にもおすすめできる作品です!

[作品概要]

書名:恋ヶ窪★ワークス 上
著者:せきはん(大森しんや)
発売日:2016年12月12日
発行:アース・スターエンターテイメント
発売:泰文堂(東京)
判型・価格:B6判272ページ・700円+税

(ライター:佐藤 快/Moto Be バイクの遊び方を提案するWEBマガジン)【関連記事】


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2018年の保安基準改定に適合する、高輝度チップ型LED採用の非常信号灯が小林総研より登場

小林総研より保安基準の新規規則に適合する非常信号灯が発売されました。

道路運送車両の保安基準に「内部突起に係る協定規則」が新たに採用され、新型車は2018年1月22日以降、継続生産車では2020年1月22日以降の車両に適用されます。

この改定に先立ち、製品の適合を図り、改良を加えたのが、今回発表された非常信号灯です。

今回採用された「内部突起に係る協定規則」は、乗車人員の保護に係わる性能に関し、自動車の車室が満たすべき基準を拡大・強化しており、インストルメントパネル及びサンバイザーに適用している衝撃吸収基準を強化するとともに、その他の車室の部品についても突出量や先端部の曲率半径及び衝撃吸収性などについて設けられた新たな規定となります。

製品はスタンダードタイプと、ライト付きタイプが用意され、いずれも価格はオープンとなっています。

モデルチェンジを機に、従来品より高輝度なチップ型LEDを9個採用するとともに、レンズカットに工夫を施すことで視認性が向上しています。さらにライト付きタイプでは、懐中電灯の機能も装備。

発炎筒の代替品としての機能はもちろん、ライト付きタイプは自然災害などあらゆる非常時に役立つものとして、自動車関連用品以外の用途、防災関連グッズ、非常災害用品としても使えるだけに注目ですね。

いずれも3ウェイの取り付け方法で、φ32mm、φ27mm等のホルダーをもつ車両はもちろん、ほとんどの車種に加工なしで取り付けできる構造となっています。

[小林総研 非常信号灯]
スタンダードタイプ KS-100E3:オープン価格
ライト付きタイプ KS-100L2:オープン価格
製品紹介(PDF)

(ドレナビ編集部)

レクサス・HSに上質な内外装と安全装備が自慢の「Harmonious Style Edition」を設定

レクサス初のハイブリッド専用車であるレクサスHSに、特別仕様車の「Harmonious Style Edition」が設定され、2017年1月16日から発売されます。

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ベース車はHS250hで、シルバーメタリック塗装のフロントグリルとメッキリヤガーニッシュを採用することで上質なエクステリアに仕上げられています。また、メーカーオプションでハイグロス塗装の225/45R18タイヤ&アルミホイールを用意。

インテリアでは、ファブリックと本革に近い風合いと手触りが追求された合成皮革の「L tex」の専用色のコンビシートを採用。

シート色は、ブラック&ブルー(ブルーステッチ)、アイボリー&ベージュ(アイボリーステッチ)が用意され、各内装色に合わせたボディカラーを各4色設定することで、レクサスHSの上質さを際立たせています。

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安全面では、衝突回避支援または被害軽減を図るプリクラッシュセーフティ(ミリ波レーダー方式)、先行車との車間距離を適切に保ちながら追従走行ができるレーダークルーズコントロール(ブレーキ制御付)を標準装備。そのほか、サイドターンランプ・ヒーター付ドアミラー、レインクリアリング機能付オート電動格納式も用意されています。

レクサスHSの特別仕様車「Harmonious Style Edition」の価格は、450万円です。

(塚田勝弘)

「モバオク!日本レースクイーン大賞2016」のファイナリストから選ばれるclicccar賞の投票スタート

12月12日にファイナリスト20名が発表されたモバオク!日本レースクイーン大賞2016。

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このファイナリスト20名の中からclicccar読者を対象に独自のアンケート投票を行い、その集計結果を「とても大きな参考」に決定するのがclicccar賞。

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2012年度は水谷望愛ちゃん、2013年度は日野礼香ちゃん、2014年度は西村いちかちゃんと歴代の受賞者を見てもらえればお分かりの通り、clicccar賞を受賞したレースクイーンはその後必ず日本レースクイーン大賞の大賞受賞者に選ばれると言う伝統を築いています。

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そうなると2015年度受賞の藤木由貴ちゃんも?と言う話になりますが、それは東京オートサロン2017での発表を待たなくてはなりません。

とにかく、トップレースクイーンへの登竜門に位置づけられているとか、いないとかというclicccar賞。その投票は下記のリンクから。

日本レースクイーン大賞2016 TOP20アンケート投票
http://clicccar.com/qr2016_top20/

なお発表は2017年1月13日、東京オートサロン2017でのモバオク!日本レースクイーン大賞2016授賞式の中で行われます。皆様の投票をお待ちしております。

(歴代授賞者写真・文:松永和浩)【関連リンク】

日本レースクイーン大賞2016 TOP20アンケート投票
http://clicccar.com/qr2016_top20/

【関連記事】

モバオク!日本レースクイーン大賞2016 、ファイナリスト20名決定!
http://clicccar.com/2016/12/16/426861/

BRZ GTが証明した、高い走行性能と乗り心地の良さの両立【BRZ GT試乗】

2016年7月にデビューして以来、初めて大幅な改良を行ったスバルBRZ。数あるトピックスの中で最も注目されたのは、最上級グレードGTの追加でしょう。

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GTはBRZの進化の象徴として走りのパフォーマンスと上質感を追求し、ZF製のザックスダンパーやブレンボ製ブレーキ、そして専用アルミホイールを装備することで、操縦安定性を向上させています。

発売開始は11月7日、今回機会を得て試乗することができました。

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BRZ GTのエクステリアには、スーパーブラックハイラスター塗装された専用デザインの17インチアルミホイールをはじめ、フロント4ポッド、リア2ポッドのブレンボ製ブレーキシステム。そしてフローティングタイプのアルミ製リアスポイラーが標準装備されます。

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インテリアには、メイン部分のアルカンターラにBRZのロゴをあしらい、質感の高さとスポーティさを表現したアルカンターラ/本革のコンビシートが標準装備されています。

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GTという名称から硬めの足回りを想像していましたが、試乗のため公道に出ようと駐車場の段差を乗り越えた時の入力が小さく、そして収束が速いことに早速驚かされました。

荒れた路面を走行しても前後方向のピッチングは抑えられていますので、乗り心地も良いです。特にリアからの入力を抑えてくれるので、安心してアクセルを踏み込むことができます。

走り出して間もないブレーキが冷えた状態では独特の感覚があるブレンボ製のブレーキですが、走り出してしまえば、踏みはじめからグッとブレーキが利くので、スピードのコントロールが非常にしやすいです。

タイトなコーナーの進入でブレーキを遅らせても、グッと効いてスピードは落ちますし、姿勢も乱れないので素早くアクセルを踏み込むことができます。

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ザックスのダンパーを装着した足回りはしなやかさが増したことで、路面からの入力を抑えつつ路面追従性を高めているので乗り心地の良さとコントロール性が高まっています。Sグレードと乗り比べてみるとGTは無駄な動きが少なく、ドライバーの意のままに動かすことができます。

ザックスのダンパーやブレンボ製のブレーキなどを装着して走りの質感を高めた結果、優れた乗り心地と高い操縦安定性を両立したのがGTグレードといえます。

価格は6MTが331万5600円、6AT車が337万5000円で、充実した装備を考えると割安に感じます。なお、7月7日より予約を受け付けていた100台限定のBRZ GTイエローエディションはすでに完売とのこと。こちらは、コレクターズアイテムの1台となりそうです。

(文・萩原文博、撮影・小林和久)

バイクで360度回転してみない? 海外オイルメーカーのアトラクションが楽しそう!

バイクに関連したアトラクションって乗ったことがない人も、バイクに乗ってみたような感覚になるし、すでに乗っている人も違った視点で楽しめるものが結構あります。特に海外はより近い感覚のものが多い印象。

以前、バイク型ジェットコースターを紹介しましたが、今回紹介するアトラクションはもっとぶっ飛んだ発想でした…!

こちらのアトラクションは海外のオイルメーカー「Havoline」がイベントで実施したアトラクション。

円の内側とバイクをレールで固定しています。さらに、回転しても大丈夫なようにライダーとバイクを紐で固定しています。

固定が終わると係員からアトラクションの説明を受けるライダー。

「まぁ電動でぐるぐる回るやつやろ」と思っていたら、なんとまさかのエンジン始動!!

まさかバイクをそのままレールに固定していたとは思いませんでした…!クラッチを繋いで時計回りに駆け上るライダー。

途中で止まって折り返し。助走をつけてもう一回!

すると、クルン!と一回転!

バイクが唸ってグルングルン回るライダー!

普通にバイク乗っててもこんな感覚を味わうことはないでしょう。めちゃくちゃ楽しそうなアトラクションです!

このアトラクション、バイクに乗ったことがない人でもクラッチ操作ができれば安全にバイクが楽しめるところがいいですよね!(乗車条件などは不明ですが…)https://www.youtube.com/watch?v=FxAENc_oLFM

バックしてる時や、回転した時の感覚はライダーの感覚とは違うかもしれませんが、乗っている人でも結構盛り上がりそう!

回転するのに人とバイクと固定それで大丈夫なんだろうか…?というのはありますが、是非日本でもやって欲しいイベントアトラクションです!

(ライター:佐藤 快/Moto Be バイクの遊び方を提案するWEBマガジン)【関連記事】


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スズキが「GSX-S1000シリーズ用品プレゼントキャンペーン」を開催!

スズキから、何とも嬉しいキャンペーンが発表されました!

期間中、「GSX-S1000 ABS」または「GSX-S1000F ABS」の新車を購入・登録すると、
ビッグなプレゼントが貰えちゃいます!

期間中に新車を購入した方には、ドドーンと「54,000円分の用品」がプレゼントされるのです! かなりの額じゃないですか? 筆者のお小遣いより高額ですよ(笑)用品は「スズキ オートリッサアクセサリーカタログ」または、スズキホームページの「純正アクセサリーカタログ」から選べます。いやいや、これは本当に嬉しい企画です。

今回のキャンペーンは、対象車種を2016年12月1日(木)〜2017年3月31日(金)まで「購入」2017年4月7日(金)までに「登録」することが条件となります!

キャンペーン対象車種は2種類!

■GSX-S1000 ABS

スーパースポーツのDNAを受け継ぐGSX-S1000 ABSは、ストリートでのエキサイティングな走りが楽しめる1台。スズキの最先端のテクノロジーが投入され、リッターバイクらしく爽快に走れる気持ちの良いバイクです!

■GSX-S1000F ABS

前面がカウルで覆われたGSX-S1000F ABSは、長距離のツーリングを快適に楽しめる1台。低速から高速まで有り余るパワーを発揮し、どんなシーンにおいてもライダーに疲れを与えない「頼れる相棒」なバイクです!

長年憧れてきた「リッターバイク」を買おうかどうか迷っているみなさん、まさにビッグチャンスですよ! バイクの購入とともに54,000円分の用品が貰えるなんて、なかなかのキャンペーンです。

繰り返しになりますが、対象車は「2017年3月末までに購入し、4月7日まで登録」されていること。期間にはまだ余裕があります。

来春までに新しいバイクを買いたいみなさん、GSX-S1000シリーズをぜひご検討ください!

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ついに発売決定!SWMの400カフェレーサー「GRAN MILANO400」がかっこいい!

2016年のEICMAで発表されたSWMの400ccカフェレーサー「GRAN MILANO400」と、スクランブラータイプの「SILVER VASE400」。

発表された段階では日本での発売は決定されておらず、排気量も440ccとなっていましたが、日本でも使いやすいように400ccになって正式に発売が決定しました!

400ccというミドルクラスの排気量で、純正からここまでカフェレーサースタイルのバイクってかなり珍しい…。

クラシカルなフォルムに最新装備が詰め込まれたバイクです。

エンジンは400cc4バルブ単気筒。マフラーは左右二本出し。インジェクションを搭載しているので低速から乗りやすく、高回転まで気持ちよく吹け上がっていきます。

足回りは倒立フロントフォークにブレンボ製のラジアル4ポッドキャリパーで武装。セパレートハンドルも合わさり、スポーティーな味付けになっているようです。

イタリアの最新テイストを取り入れたというガソリンタンク、インターミディタイプのタイヤと、とにかくスタイリングがかっこいいこのバイク。国産にはない独特の雰囲気があります!

標準装備は二人乗り可能なシートですが、気分によって付け替えできるシングルシートもついてきます!

これを変えるだけでかなり印象が変わりますね!上に伸びるサイレンサーと相まってよりカフェレーサーテイストが強くなります。

カラーはGREEN LAGOONとBRONZEの2色で、両色とも結構シブめのカラー。しかし、おじさん臭いようなシブさではなく、どちらかと言うと深みのある色なので服選びが楽しくなりそう!

日光に当たると色が少し明るくなるようです。


日本での発売日は2017年3月予定となっています。発表された時から400ccモデルも噂されていましたが、しっかり噂通りに出してきてくれる感じが流石です。

実際に見てみたい!という方はSWMのディーラー店まで!

(ライター:佐藤 快/Moto Be バイクの遊び方を提案するWEBマガジン)【関連記事】


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ラゲッジルームを影なく照らす、最新スバル車にストレスフリーなLEDカスタムラゲッジランプ。レヴォーグ、BSレガシィ・アウトバックにも!

シャイニングスピードからりリースされている便利アイテム・LEDカスタムラゲッジランプに、BSレガシィ、YAエクシーガ(クロスオーバー7を含む)用が登場しました。

ラゲッジランプを使うシチュエーションにないユーザーにはまったく何でもないコトでありますが、ノーマルのラゲッジランプに不満を持っているなら、ひとつの解決となりうるパーツです。

おおよそのスバル車のラゲッジランプは、クォーターガラス下、ウエストラインのあたりの片側に付いているのがデフォルト。ラゲッジルームのものは見える角度がありますが、アンダートレイの蓋を立てると真っ暗闇が再度訪れる仕様……。

そこはメーカーも考えており、純正オプションに「LEDリヤハッチライト」がラインアップされていますが、フロントのLEDフォグランプよりも高かったりと、いささか高価な3万円越え(レヴォーグ参考)。

いっそ「プレミアムブランドを狙うなら標準でつけてよ」という気分になるものです。また車種によってはゲートのヒンジ近くにあり、場合によっては結局見えない場所が多いというオチも。

今回紹介するLEDカスタムラゲッジランプはリアゲートの純正パネルを使用し、片側24発の高輝度LEDを左右に展開。明るさだけでなく、影の問題も解消してくれるケースが多くなります。

もちろん純正パネルを元に戻せるので、ノーマル復帰も……。

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オプションの電源取り出しハーネスを使用すれば、配線知識がなくとも全てカプラーオンとなっており、カラー写真付き取扱説明書も付属しているので内装剥がしのDIYレベルで取り付けが可能。

今回追加されたBSアウトバック、YAエクシーガなどの現行車種だけではなく、BPレガシィからラインアップされているので、今回はその全車種を紹介!

新型インプレッサ(GT系)にも近日対応予定とのこと。

上からBS、BR、BPの各レガシィツーリングワゴン/アウトバック。ゲート側に光源があるのはなにかと便利。落とし物なども探しやすい。

こちらはSJフォレスター、GR/GHインプレッサ/XV、YAエクシーガ。

シャイニングスピード LEDカスタムラゲッジランプ
VMレヴォーグ 1万4,000円(税抜)
BSレガシィアウトバック 1万5,000円(税抜)
BRレガシィ 1万4,000円  (税抜)
BPレガシィ 1万5,000円  (税抜)
YAエクシーガ(クロスオーバー7) 1万5,000円  (税抜)
SJフォレスター 1万4,000円 2,500円(税抜)
GR/GHインプレッサ/XV 1万4,000円(税抜)(ドレナビ編集部)

富士重工業の航空機製造部門って何をしているの?【半田工場見学編】

中部国際空港(セントレア)での見学の後は、富士重工業の航空機宇宙カンパニー 半田工場見学会に訪れました。

セントレアも立ち入り禁止区域での見学でしたが、半田工場も富士重工業の社員(もちろん関係者をのぞく)であっても、そうそう立ち入ることができないとのことです。

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2017年4月1日から社名をSUBARUに変更する富士重工業には、自動車事業などのほかに、航空宇宙事業を展開していて、同社の売上高でみると全体の約5%を占めています。

この数字は一見少ないように感じますが、日本の航空機産業と自動車産業を比べると、前者はその3%しかことを考えると、決して低い数字ではありません。

また、世界の航空旅客もジェット旅客機の需要も今後伸びていく予測があるそうで、SUBARUにとって航空機宇宙事業は今後さらに重要な地位を占めるのは間違いないでしょう。

さらに、自動車生産工程をそのまま活用するわけではない、という前提がつきますが、自動車産業の手法を応用したコスト低減、調達管理なども採り入れられているそうです。

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半田工場で組み立てられているのは航空機(ボーイング777、787、777X)の中央翼。左右の主翼外翼と前後胴体をつなぐ非常に重要な翼で、ありとあらゆる方向から荷重がかかります。

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使用されている素材は、ボーイング777がアルミ合金(ジュラルミン)、787が炭素繊維複合材、チタン合金、アルミ合金を使用。防衛省のP-1、C-2はアルミ合金となっています。

なお、半田工場のほか、約4km離れた場所に半田西工場があり、こちらではボーイング787の中央翼の炭素繊維複合材製の外板パネルが製造されています。

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中央翼を組み立てている半田工場では、現在の787用が月産10機、777用が8.3機で、777X用の組立工場も新設されています。

ボーイング社からの設計どおりに作り、組み立てるのはもちろんですが、穴の開け方や必要な刃具、工具などの設計や使い方などは富士重工業に任されているそうです(全部ではないかもしれませんが)。

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また、設置場所のミスを防いだり、装着のし忘れを防いだりするため、部品供給キットを段ボールで作るなど、随所に工夫が凝らされています。

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中島飛行機というルーツをもつスバル。現在のクルマにもフロントグリルやバンパーのウイングチップなどに航空機由来のモチーフが使われているのは周知のとおり。

ほかにも、複合材を使ったパーツをクルマにも使われているのはもちろん、「アイサイト」も無人機の制御技術を活用しているそう。自動車産業と航空機産業をもつスバルの技術の深さを感じることができました。

(文/塚田勝弘 写真/富士重工業、ボーイング)

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富士重工業の航空機製造部門が作ったものはどうやって運ぶ?【セントレア見学編】
http://clicccar.com/2016/12/15/425966/

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2017年4月1日に社名をSUBARUに変更する富士重工業。今秋、航空宇宙カンパニーが行っている航空機事業の半田工場と関連施設を見学する機会がありましたのでご報告します。

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愛知県の半田工場に向かう前に訪れたのは、中部国際空港セントレアの立ち入り禁止区域。ここでは、世界で4機しかないというB747 LCFドリームリフターがボーイング787の部品、つまり「航空機の部品を航空機に積み込む」という作業が行われています。

富士重工業 航空宇宙カンパニーの半田工場では、ボーイング777、787の「中央翼」をはじめ、防衛省向けのP-1哨戒機、C-2輸送機の中央翼組立も行われています。

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787用の部品を収めたコンテナは陸送ができないため、工場近くの亀崎港からセントレアに船で輸送され、巨大な鯨のような形をしたドリームリフターでアメリカのノースカロライナ州にあるボーイングのチャールストン工場に運ばれているそうです。

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なお、777用の中央翼は、亀崎港から名古屋港まで海上輸送され、その後外洋船に積み替えられ、西海岸のワシントン州エバレット工場に運ばれます。

ドリームリフターへの部品の積み込みは、富士重工業のほか、三菱重工、川崎重工の担当分も含め約4時間もかかるそう。

Boeing 747 Dreamlifter Achieves FAA Certification

運良くその積み込み風景を遠くから少し見学できましたが、航空機の後部がガバッと大きく開き、ゆっくりと閉じていく姿、そして部品を運ぶ巨大なカーゴローダーには驚かされました。

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さらにセントレアでは、ボーイング787ドリームライナー(ZA001号機)の見学もできました。この機体は飛行試験機として製造されたもので、機体の35%が中部地域で製造されていることからボーイングから中部国際空港に寄贈されました。

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なお、2017年度下期には、セントレア内にZA001号機を屋内展示できるスペースを含む複合商業施設を開設予定としていて、新たな人気スポットになりそうです。

(文/塚田勝弘 写真/ボーイング、富士重工業)

超豪華付録付き!歴代マシンポスターでF1の歴史も振り返ろう!【F1速報×F1女子~2016総集編】

長かったようであっという間だった、F1 2016年シーズン。ニコ・ロズベルグ選手(メルセデス)が最大のライバルであるチームメイトのルイス・ハミルトン選手との熾烈なバトルの末、悲願のワールドチャンピオンを獲得しました。

そしてジェンソン・バトン選手(マクラーレン)とフェリペ・マッサ選手(ウィリアムズ)が今季でF1を引退することに……。ベテランドライバー二人がいなくなると寂しくなるなと思っていた矢先、ロズベルグ選手の電撃引退発表!

なんとも衝撃的なシーズンの終わり方でしたよね。

そんなF1 2016年シーズンを12月15日(木)発売の「F1速報2016総集編」と共に振り返ってみましょう!

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■新王者ニコ・ロズベルグ、電撃引退発表! 完全燃焼。

初のチャンピオンに輝いて閉幕したアブダビGPから5日後の12月2日。ロズベルグ選手が、「現役を引退する」と自らのツイッターで発表しました。一体なぜ、引退を決意したのでしょうか……。

2014年、2015年とチームメイトのハミルトン選手に敗れタイトルを逃してきたロズベルグ選手。ニキ・ラウダ(エグゼクティブ・チェアマン)は、ハミルトン選手に2連覇を許したアメリカGPからロズベルグ選手の逆襲は始まっていたと述懐しています。

「レース後にニコがエンジニアリングルームに戻ってくると、レースエンジニアの隣に座ってコンピューターのモニターを見ながらこう言っていたんだ。『何が自分に足りない』『なぜ、ルイスはあんなタイムを刻むことができるんだ』とね。ドライバーというのは、自分に自信がなければやっていけない。だから、たとえチームメイトに負けても、その理由を自分以外の何か別なものに転化して自信だけは保とうとする。ところが、あの時のニコは自尊心を捨て、ルイスに勝ちたいと言ってきた。それくらい追いつめられていた。」

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セットアップやドライビングに関しても、ロズベルグ選手は妥協をしませんでした。そのことを如実に示したレースが、第15戦シンガポールGP。シンガポールはこれまでロズベルグ選手よりもハミルトン選手が得意にしていたサーキットでしたが、2016年はロズベルグ選手が完璧な週末を送りました。

「ルイスはあの敗戦でようやく気がついた。今までどおりではニコに勝てない、と。それからは、ニコが週末にいつも行っているように、彼もデータとにらめっこし始めたよ」(ニキ・ラウダ)

「ルイスはそれまでセットアップするにあたっては自分の感性を大切にするところがあって、あまりディテールをエンジニアたちにしゃべることはなかった。だけど、マレーシアではマシンの挙動やタイヤのグリップ力について、事細かくレースエンジニアにフィードバックしていた。あんなルイスは初めてだった」(チーフレースストラテジスト ジェームス・バレス)

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そして最終戦アブダビGP決勝の夜、祝勝会で思う存分喜びを爆発させたロズベルグ選手は、一夜明けた月曜日、ついに決断を下したのです。

「最初に伝えたのはビビアンとゲオルク(ロズベルグ選手の個人広報)。そして、次にトトに伝えた。25年間レースをやってきて、F1のワールドチャンピオンになることが僕にとって唯一の夢だった。そのために苦しくても我慢してきたし、多くの犠牲を払ってきた。それが今、ようやく実現したんだ!」(ロズベルグ選手)

■ニコ・ロズベルグvsルイス・ハミルトン

レーシングカートの時代から、互いの腕を競い合ってきたロズベルグ選手とハミルトン選手。ともにGP2王者を獲得し、F1へステップアップしたものの友情はいつしか対抗心へと変わっていってしまいました。2013年以降はチームメイトとして幾多の激闘を繰り広げたふたりの軌跡を振り返ります。

「以前は、ルイスが僕のモナコの自宅に予告もなしに立ち寄って一緒に食事をしたり、ただおしゃべりをして過ごすなんてこともよくあったんだ。でも、そういう関係は終わってしまった。」

と語るロズベルグ選手。そして、二人がグランプリ・ドライバーとしてコース上で戦うようになると、ハミルトン選手も二人の友情はすでに過去のものであることを明言しました。

さらに、ロズベルグ選手は言います。

「僕らの間には、常に対抗心があった。それはサーキット以外の場所でも変わらなくて、本当にくだらないことで競い合っていたよ。たとえば、ピザを食べに出かけるとどっちがたくさん食べたとか、さもなければ、どっちが早く食べ終わるかで競争したりする。全てがそんな調子なんだ。僕らはいつも互いに、コイツには絶対に負けたくないと思っていた。」

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カートチームCRGのチームマネージャーで、二人のライバル意識が高じて様子を近くで見ていたキエーザ氏は、二人の違いについてこう語っています。

「ルイスが勢いに乗った時には、まず誰にも止められない。ごく一部の限られたドライバーが持っている特別な『何か』を彼は備えているんだ。ただ、最終的な速さに関しては、ニコとルイスは同レベルにあると思う。私は長年、彼らを見比べてきたが、それはグランプリのスターになるまでの過程を通じてずっと変わらなかった。明らかな違いがあるのは、ハングリー精神の強さとレースでのアグレッシブさだね。ニコはレースで負けると、すっかり意気消沈してしまう。だが、それも一日限りで、翌日には気持ちを切り替えて前へ進み始める。現実主義だけに、すぐに次の仕事に集中できるんだ。一方、ルイスは誰かに負けるとその自分をどうしても許せないようで、そのことを決して忘れない。」

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そんな対照的な二人ですが、ロズベルグ選手は引退を表明した際、直接ハミルトン選手にメッセージを送ったのだそうです。

「僕らはこれまでも何度もバトルをしてきた仲だからこそ、この決断を彼に直接伝えるべきだと思った。だから、彼にメッセージを送ったんだ。」(ロズベルグ選手)

ハミルトン選手も、ロズベルグ選手の引退を受けて次のようにコメントしています。

「僕らは13歳の頃にレースを始め、いつかF1チャンピオンになるとふたりで話していた。僕がメルセデスに加入した時にも、ニコと同じことを話したんだ。そして、彼は初めてタイトルを獲得した。だから、彼が引退するという決心をしたことに驚かなかったよ。ただ、次のシーズン、チームに彼がいないと思うと寂しくなる。今後の彼の活躍を祈りたい。」

正反対と言っても良いほどの二人だからこそ、互いに意識しあいライバルとして切磋琢磨してきたのでしょうね。でも、最強のライバルであると同時に友情を超える素晴らしい絆があるように思えます。二人の戦いが見られなくなるのは寂しいですが、ハミルトン選手の言うように、ロズベルグ選手の今後の活躍を祈るばかりです。

■2016 TECHNICAL REVIEW

今シーズンも他チームとの差を見せつけた、メルセデス。W07シャシーと組み合わされたパワーユニット、PU106Cのテクニカルアドバンテージは、F1がハイブリッド時代に突入した2014年以来、メルセデスが一貫して採用してきた副燃焼室点火システムに由来するものと考えられているそうです。

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副燃焼室点火システムは、量産車に用いられるテクノロジーとの共通項が多いことでも知られており、インジェクターとスパークプラグをひとつのハウジングのなかで隣接させ、予め副燃焼室で点火させるシステムのことです。

つまり、あらかじめ副燃焼室で点火させることで高温高圧となった混合物の火花が、主燃料室での爆発を誘発。爆発力が大きく=パワフルで、完全燃焼に近い=高効率なエンジンが実現するのです。燃焼効率の追及がテーマのF1パワーユニットには極めて効果的な技術と言えます。

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副燃焼室点火システム……? メカに弱い私の中にはクエッションマークがたくさん。文字だけでは分かりずらいですが、その仕組みがよーく分かる、アメリカのマーレ・パワートレイン社が公開したTIJ(タービュレント・ジェット・イグニション)システムの概念図が記載されているんです!

普段中々見ることができない図面はとても興味深く、F1マシンのテクノロジーの凄さを改めて実感できます。この他にもテクニカルな事が細かく、そして分かりやすく解説してあるのでぜひ読んでみてくださいね。私もお勉強頑張るぞー!

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さらにさらに! 今回は豪華付録が付いてくるんです!! 1990年から現代までのドライバーズチャンピオンが駆ったF1マシンがA2特大ポスターに集結。これは完全保存版間違いなしですね! 今シーズンを振り返りつつ、歴代マシン達を見てF1の歴史も振り返ってみてはいかがでしょうか。

(yuri)

ホンダ・ブースの見どころは新型フリードの「FREED Modulo X Concept」!?【東京オートサロン17】

2017年1月13日(金)から15日(日)まで幕張メッセで開催される「東京オートサロン2017」。ホンダから出展概要が発表されました。

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ホンダらしくクルマだけでなく、二輪車やモータースポーツ関連も充実させるとのことで、カスタマイズの可能性とともに、モビリティやモータースポーツの楽しさをアピールする場としています。

四輪車は、8月に発表された新型NSXはもちろん、ホンダらしさが凝縮された軽オープンスポーツのS660をブラウンのボディカラーやレザーシートでコーディネートした「S660 Bruno Leather Edition(ブルーノ レザーエディション)」などを出展。

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また、コンパクトミニバンのフリードをしなやかで上質な乗り味に仕上げたという、コンプリートカーブランド「Modulo X」シリーズのコンセプトモデル「FREED Modulo X Concept」、「FREED+」にアクティブなスタイリングとユーティリティ性を加え、アウトドアスポーツを楽しむライフスタイルを提案する「FREED ACTIVE Concept」、「STEP WGN Modulo X – Special Edition」なども出展されます。

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二輪車では、「インターモト-国際オートバイ・スクーター専門見本市 2016」に出展され、大きな注目を集めたコンセプトモデルの「CB1100RS」や、オンロードとオフロードの双方での高い走りが得られる「CRF1000L Africa Twin」を展示。

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モータースポーツ競技車両では、ロードレース世界選手権シリーズに参戦するMotoGPマシン「RC213V」をはじめ、F1に参戦した「McLaren-Honda(マクラーレン・ホンダ)MP4-31」、2017年SUPER GTシリーズに参戦予定の「NSX-GT」などが話題になりそうです。ほかにも隠し球があるか分かりませんが、ホンダ・ファンならぜひブースを訪れ、最新のホンダカスタマイズの世界を感じたいものです。

(塚田勝弘)

マツダが新型CX-5、ロードスターRFのカスタマイズモデルを出展【東京オートサロン2017】

「東京オートサロン2017」のマツダ・ブースでは、2016年12月15日に発表された新型CX-5と、12月22日から発売されるロードスターRFのカスタマイズモデルが主役になりそうです。

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最近のマツダは、最新の技術を常に市販モデルに投入することで最新モデルを常に販売店に並べるという戦略を採っていて、11月から発売されている最新のデミオ、CX-3をベースとしたカスタマイズモデルも展示。

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さらに、2017年春から国内で開催する「GLOBAL MX-5 CUP」レース仕様車に加え、初代、2代目「マツダ ロードスター」で人気だったボディカラーの「クラシックレッド」を塗装した4代目「ロードスター」も参考出品されます。

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また、新型CX-5とロードスターRFの開発スタッフやデザイナーによるトークセッションなどの開催も予定されています。

(塚田勝弘)

ヴィッツ、アクアをベースとした新しいコンセプトカーを披露【東京オートサロン2017】

「TOYOTA GAZOO Racing」および「LEXUS GAZOO Racing」として「東京オートサロン2017」に出展するトヨタ自動車。「TOYOTA GAZOO Racing」ブースでは、ヴィッツ、アクアをベースとした新たなコンセプトカーが出展されます。

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先日発表されたヤリス(ヴィッツ)のWRC仕様(Yaris WRC)も日本で初めてお披露目されます。このヴィッツとアクアの「TGR Concept」、「Yaris WRC」のほか、2016年12月14日に発売されたばかりのC-HRのカスタマイズカーや、ニュルブルクリンク24時間耐久レース参戦車両、歴代のWRCで活躍した参戦車両なども出展。

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さらに今回は、特設ブースが別会場に設置されるのも注目ポイント。TRD、トヨタモデリスタ、トヨタ純正用品といったカスタマイズブランドパーツでドレスアップされた様々なC-HRを展示し、カスタマイズの魅力もアピールするとしています。

また「LEXUS GAZOO Racing」ブースでは、「LEXUS RC F」をベースとした最新のGT3カーがワールドプレミアされる予定。

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「TOYOTA GAZOO Racing」は、ニュルブルクリンク24時間耐久、ル・マン24時間を含むWEC(世界耐久選手権)などのレースをはじめ、2017年からのWRC復帰も含めて様々なラリー競技に参戦。モータースポーツ活動を通じてクルマを鍛え、人を鍛える「もっといいクルマづくり」を掲げ、これらの活動から得た知見を新しい市販車作りに反映させるのが1つの狙いになっています。

(塚田勝弘)

モバオク!日本レースクイーン大賞2016 、ファイナリスト20名決定!

レースクイーン日本一決定戦ともいえる「モバオク!日本レースクイーン大賞2016」。

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11月18日から12月11日までという長い投票期間を経てファーストステージを勝ち抜いたファイナルステージへと進むファイナリスト20名のレースクイーンが発表されました。

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彼女たちは12月19日から投票が始まるファイナルステージを戦います。そして1月13日の東京オートサロンで大賞5名と各賞、そしてグランプリが発表。なお投票期間は2017年1月5日までとなっています。

また12月17日午後7時よりニコニコ生放送で彼女たちが意気込みを語る政見放送が実施されます。こちらも興味深いですね。

それではファイナリスト20名を紹介いたします。

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阿久津真央(あくつ まお)
pacific fairies/SGT
大阪府出身
12月24日生まれ  やぎ座 O型
T:162/B:88/W:59/H:84
趣味:ダンス、映画鑑賞
特技:ダンス、ボーリング
チャームポイント:くびれ

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安藤麻貴(あんどう まき)
キョクヨーガール/SGT
青森県出身
3月20日生まれ うお座 O型
T:161/B:85/W:58/H:83
趣味:ロードバイク、自炊
特技:お菓子作り、何時間でも寝られる
チャームポイント:アルパカスマイル

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生田ちむ(いくた ちむ)
ペイビットエンジェルス/SGT
フロンティアキューティーズ/Stai
新潟県出身
12月24日生まれ やぎ座 A型
T:165/B:80/W:59/H:84
趣味:ダーツ、生まれて2か月の猫と遊ぶこと
チャームポイント:ホクロ、八重歯

007 008

市原彩花(いちはら あやか)
LEON RACING LADY/SGT
山形県出身
7月10日生まれ かに座 A型
T:163/B:85/W:58/H:85
趣味:旅行、美味しい物を食べること
特技:盤ヨガ、旅行の計画
チャームポイント:笑顔

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今村仁美(いまむら ひとみ)
R’Qs Triplets/SGT
愛媛県出身
2月3日生まれ みずがめ座 B型
T:165/B:83/W:59/H:88
趣味:漬物をつけること、ヨガ、ガーデニング、フラダンス
特技:お札を数える事、少女時代のダンス
チャームポイント:瞳

011 012

小越しほみ(おごし しほみ)
TWS PRINCESS/SGT、D1
Wlill Raise Racing RS ITOH/全日本ロード
愛知県出身
4月6日生まれ おひつじ座 O型
T:163/B:80/W:56/H:83
趣味:服、音楽、マンガ、映画
特技:絵を描くこと
チャームポイント:ネコ目

013 014

菅野麻友(かんの まゆ)
AUTECHレースクイーン/SGT
兵庫県出身
9月28日生まれ てんびん座 A型
T:166/B:85/W:59/H:88
趣味:料理、お買いもの
特技:習字

015 016

清瀬まち(きよせ まち)
FRESHANGELS/SGT、SF
D’stationフレッシュエンジェルズ/Stai
岡山県出身
3月23日生まれ おひつじ座 B型
T:163/B:80/W:58/H:80
趣味:黒猫グッズ集め
特技:着付け、鳩の声まね
チャームポイント:スマイル

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斉藤絢女(さいとう あやめ)
ドリフトエンジェルス/SGT
神奈川県出身 5月10日 おうし座 A型
T:165/B:80/W:58/H:86
趣味:ウィンドウショッピング
特技:うでが回転する、UFOキャッチャー
チャームポイント:分厚いくちびる

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立花はる(たちばな はる)
フロンティアキューティーズ/Stai
PACIFIC D1GIRL./D1
千葉県出身 1月20日生まれ みずがめ座 A型
T:164/B:80/W:56/H:81
趣味:コスプレ、ゲーム
特技:クレープ作り
チャームポイント:つり目

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中村奏絵(なかむら かなえ)
にゃんこ大戦争ガールズ/SGT、SF
長野県出身 1月6日生まれ やぎ座 A型
T:160/B:85/W:58/H:83
趣味:ねこと寝る事
特技:ピアノ、卓球
チャームポイント:笑顔

023 024

林紗久羅(はやし さくら)
RAYBRIGレースクィーン/SGT
東京都主審 12月10日生まれ いて座 A型
T:167/B:83/W:56/H:82
趣味:ボディービル観戦
特技:ボディービル規定ポーズ
チャームポイント:目

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早瀬あや(はやせ あや)
ZENTsweeties/SGT
山形県出身 10月3日生まれ てんびん座 A型
T:170
趣味:アニメ、ゲーム
特技:キックボクシング
チャームポイント:あし

027 028

藤井みのり(ふじい みのり)
Vivacious GIRLS/SGT
SUNOCOイメージガール/SF
東京都出身
2月22日生まれ うお座 AB型
T:162/B:83/W:56/H:85
趣味:ベースを弾く、食べ歩き
特技:ベース演奏
チャームポイント:ほくろ

029 030

藤木由貴(ふじき ゆき)
WedsSport Racing GALS/SGT
80th girls/D1
KCMGエンジェル/SF
静岡県出身
9月27日生まれ てんびん座 O型
T:160/B:80/W:61/H:86
趣味:café巡り/バレーボール
特技:お菓子作り
チャームポイント:笑顔

031 032

星島沙也加(ほしじま さやか)
エヴァンゲリオンレーシングレースクイーン/SGT、全日本ロード
愛知県出身 10月27日生まれ さそり座 A型
T:161/B:75/W:57/H:84
趣味:ショッピング、ゴルフ
特技:顔が伸びる、カロリー計算
チャームポイント:笑顔、目

033 034

堀トモカ(ほり ともか)
MOTUL Circuit Lady/SGT
岐阜県出身 5月14日生まれ おうし座 O型
T:166/B:86/W:60/H:88
趣味:インテリア
特技:植物を育てること
チャームポイント:おでこ

035 036

水瀬きい(みなせ きい)
2016年SARDイメージガール/SGT
2016 RRE KiiVA GIRLS/Stai
大阪府出身 9月17日生まれ おとめ座 O型
T:160/B:80/W:55/H:80
趣味:モタスポ観戦、マリンスポーツ
特技:仏語、和太鼓
チャームポイント:広いおでこと変なえくぼ

037 038

森園れん(もりぞの れん)
FRESHANGELS/SGT、SF
D’stationフレッシュエンジェルズ/Stai
2月17日生まれ みずがめ座 A型
T:163/B:82/W:59/H:88
趣味:犬と遊ぶ、半身浴
特技:ダンス、バトミントン
チャームポイント:おでこのホクロ

039 040

山村ケレール(やまむら けれーる)
2016レーシングミクサポーターズ/SGT
福岡県出身 8月8日生まれ しし座 A型
T:162/B:82/W:52/H:85
趣味:読書、旅行
特技:茶道、華道
チャームポイント:目、なきボクロ

(文:松永和浩)

【関連リンク】

モバオク!日本レースクイーン大賞
http://rq-award.jp/

『モバオク!日本レースクイーン大賞2016 〜ファイナリストたちの政見生放送〜』
http://live.nicovideo.jp/watch/lv284642378

アクセラ・ディーゼルターボは、爽快なハンドリングマシンだ!(その3)【等身大インプレ】

■最大トルクを活かした中速域での加速が魅力

もう一度、千葉から湾岸線を戻って首都高環状線に入ります。今度はマニュアルモードはやめて、ドライブモードのままで乗り入れたところ、前回とは全く違う特性が待っていました。

首都高環状線の流れに乗っている限り、ドライブモードでのエンジン回転は、1600〜2000回転強に終始します。これがじれったいと思いきや、とても快適なのですネ。低回転でも欲しい時に欲しいだけのトルクを発揮してくれるので、余裕で流れに乗っていけます。

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また走行ペースを上げても、ドライブモードでは2000〜3000回転位しか使いません。この時6ATは頻繁に自動変速を繰り返しており、この最大トルクを発揮する回転域をフルに使おうとしているのがよくわかります。しかも「これがさっきと同じクルマか?」と思うほど、加速が楽しいのです。コーナーを抜けてからの加速は力強いですし、追い抜きも期待以上でした。

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さらにディーゼルとは思えないほど、レスポンスに優れています。新技術の「DE精密過給制御」による緻密な燃料噴射が効いているのだと思います。1.5Lはさすがにアウトバーンでは物足りないでしょうが、日本の公道なら必要にして充分な性能だと実感。エンジンを回して最大出力に頼って走ろうとした午前の自分に反省しつつ、午後は最大トルクを活かした走りを大いに楽しみました。

■ええい、マツダのGベクタリングは化物か!?

またエンジン回転が低いと、ハンドリングの素性もよくわかります。街中と高速巡行で体験した直進安定性に加えて、コーナーリング性能も見極めるべく、ステアリングを握り直しました。

コーナーが連続する首都高環状線で、アクセラはステアリングを切った分だけ綺麗に旋回していきます。ハンドリングに、FF車の鼻先を引っ張られるような雑味が感じられないのです。

なにより凄いのは、ステアリングの舵角が嘘のように一発で決まることでした。首都高環状線で、切り増しや切り戻しがこんなに少なくて済むクルマは、他に体験したことがありません。「ええい、マツダのGベクタリングは化物か!」と本当に思いました。

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アクセラは、ドイツ車のようにボディ剛性が高く、逞しい足回りとしなやかな乗り心地とを備えています。これにレスポンスに優れたダウンサイジングディーゼルターボと荷重制御のGベクタリングが加わるのですから、まさに鬼に金棒!「ディーゼルなのに爽快なハンドリングマシン」という、いかにもディーゼルにネガティブな印象を持つ昭和のおっさん(筆者です)らしい感想を抱いた次第です。

■カタログ値に肉薄する実燃費と安い軽油代にビックリ

今回の試乗は、街中と千葉往復、そして首都高環状線の周回で約250kmを走りました。

実燃費は、カタログ値の21.6km/lに対して驚きの19.1km/l。軽油が91円/lでしたから、燃料代は約1200円で済みました。当日はレギュラーガソリンが115円/lでしたから、ハイブリッド車が24km/lで走ったのと同じ燃料代になることを意味しています。

アクセラでは、2000ccのガソリン仕様がカタログから外れましたが、あらためてダウンサイジングディーゼルターボのトルクに乗った走りとハイブリッドに匹敵する経済性に納得した次第です!

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今回の試乗で感じたのは、エコカーとして比較されるハイブリッドとは特性が全く異なることでした。ハイブリッドの強みは、静粛性と渋滞での燃費が良いことで街中向き。ちなみにアクセラには、トヨタ由来のハイブリッドもラインナップされています。

一方ディーゼルターボの強みは、低回転での力強い走りと遠乗り燃費でロングドライブ向き。ガソリン車とも特性が違いますから、本当に眼から鱗の試乗体験となりました。

またアクセラは、1.5Lと2.2Lのディーゼルターボをラインアップしています。今回試乗した1.5Lは、公道での性能には充分余裕がありますし経済性も抜群。またエンジンが軽い分、ハンドリングでも爽快な走りを楽しめます。まさに日本のために開発した仕様といっても過言ではないと実感しました。

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アクセラの1.5Lディーゼルターボは、国産ガソリン車の物差しでは測りきれない多くの特性を備えていました。残念なのはこれらの特性は、実際に様々なシーンを運転してみないと分からないこと。特にディーラーの回りを一周する試乗だけではわからない良さがたくさんありますから、是非関東マツダのキャンペーンのような機会があったら、ロングドライブをおすすめします。

(星崎 俊浩)

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運転支援システム搭載のドライブレコーダー「Alive LGD-200」がスゴイ!

ドライブレコーダーは安心ドライブの必需品ですが、このたび運転支援システムを搭載したドライブレコーダー「Alive LGD-200」が登場しました。

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このドライブレコーダー「Alive LGD-200」は、INBYTE がLG Innotekの日本代理店として日本で発売するもので、その特徴は

1.暗い場所でも鮮明に撮影できるソニー製CMOSセンサーを採用
2.先行車発進通知と車線逸脱警報の運転支援システムを搭載

の2点です。

まず、ドライブレコーダーにとって最も重要なカメラ機能は、フロントカメラに高性能で知られるソニー製CMOSセンサー「SONY Exmor CMOSセンサー」 を採用して、撮影しにくい暗い場所や、駐車時の録画でも鮮明な画像を残せるようにしています。リアカメラに他社製のCMOSセンサーを採用しているのは、コスト面を重視したものと見られます。

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次に、もうひとつの特徴である運転支援システムの先行車発進通知機能は、渋滞や信号待ちで停車している状態から、前車が発進したことを検知してアラームでドライバーに知らせてくれる機能で、あわてずに安心して運転することを助けてくれます。

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車線逸脱機能は、一定以上の速度で走行していて、車線を超えてしまった場合に警告音でドライバーに注意を促して、車両のふらつきや居眠りを防止し、安全運転を支援してくれます。

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また駐車時にも録画するために、ヒューズボックスから電源を取る常時電源コードが付属しており、エンジン停止後も動作を続ける「駐車モード」が利用できます。この駐車モード中には、常時録画はせず、「動体を検知した時」「衝撃を感知した時」のみ映像を保存して、効率的に駐車中の車両を監視するようになっています。

さらに、ドライブレコーダーと車両を守る安全機能として、温度を監視してドライブレコーダーを守る温度監視機能と、車両のバッテリーあがりを防止するバッテリー保護機能が備えられています。

今回、録画機能だけではなく、運転支援システムを搭載したドライブレコーダーが登場したことで、今後はドライブレコーダーに運転支援システムを搭載することが広まると予想されています。

(山内 博・画像:INBYTE )

新イカリング光った!BMW最小クーペ・2シリーズのLCIモデルをキャッチ

BMWの最小2ドアクーペ、「2シリーズ クーペ」のLCI(ライフ・サイクル・インパルス)モデルをキャッチしました。

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「1シリーズ クーペ」後継モデルとして、2014年にデビューしたこの2シリーズにとって、これが初めての改良新型、「LCI」モデルとなります。

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エクステリアで主だった変更点は、イカリングのグラフィックスが5シリーズ新型と同タイプに変更されるほか、キドニーグリルやテールライトもリフレッシュされます。

その他、パワートレインのアップデートや、最新世代のインフォテイメントシステム、及びドライブ補助システムの搭載も予想されます。

ワールドプレミアは2017年秋頃と思われます。

(APOLLO)

ダイハツ・トール、トヨタ・ルーミー/タンクの軽自動車に対する利点とは?

車名の「トール」、「ルーミー」からして室内が高くて広そうですし、「タンク」もいかにも力強さを感じさせるネーミングといえそうです。

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なお、ダイハツ・トール(THOR)は、「力強く頼りがいのある相棒」という意味がある北欧神話の雷神であるThor(トール)、そして背が高い「TALL」から命名されたそう。

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トヨタ・ルーミーは、「広々した」という意味の「ROOMY」から、タンクは、水槽やタンクを意味する「TANK」からで、多くの荷物を積み込める空間をイメージさせることから命名されています。

ダイハツ・トール、トヨタ・ルーミー/タンク、スバル・ジャスティは、全長3715×全幅1670×全高1735mm(カスタム)というスリーサイズ。1335mmという室内高で、子どもなら立てるほど高い空間が広がっています。

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前後席ともに見上げるほど高い天井により開放感は抜群で、後席の足元も広々。前席を最も後まで下げても、後席も一番後までスライドさせれば足を組めるほど広く、逆に後席のスライド位置を前寄りにしても前席下に足が入りますから窮屈感は抱かせません。

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床下格納式の後席は、座面と背もたれの厚みがやや薄く、座面自体も水平で後継角(トルソー角)が小さいため、シートアレンジ優先のように感じさせます。

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一方の前席は、この全幅で前後ウォークスルーを実現していますから、シートの横幅に限界があるのでしょう。やや小ぶりなので、体型によっては窮屈というかシートの小ささを実感させられるかもしれません。

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最近の軽自動車が大きくなっているいま、こうしたリッターカークラスのハイト系2BOXは、維持費の面も含めて軽自動車とも競合するでしょう。

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それでもダイハツ・トール、トヨタ・ルーミー/タンク、スズキ・ソリオなどの強みは、軽自動車よりも前後、横方向に広いく、前席左右間だけでなく、前後席間のウォークスルーができる点などにあります。ほかにも、乗車定員や排気量の余裕(エンジンパワーとトルク)からもファーストカー向きといえます。

(文/塚田勝弘 写真/小林和久)

自動車大手4グループ、欧州でEVの超高速高出力充電ネットワークを設置する合弁事業を計画

ポルシェおよびアウディを含むフォルクスワーゲン(VW)グループ、BMWグループ、ダイムラーAG、フォード・モーター・カンパニーの自動車大手4グループは、欧州の主要幹線道路に超高速高出力充電設備を設置する合弁事業を計画していると発表しました。

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この計画の骨子は次の5点です。

1.欧州の長距離走行道路を対象にバッテリー式電動輸送機器(BEV)向けに高出力DC充電ネットワークを展開。

2.高出力DC充電設備は、現在の充電システムより大電力の350kWの出力レベルを持ち、充電時間を大幅に短縮。

3.欧州全域で約400ヶ所の超高速充電施設を構築。

4.最新および次世代BEVに完全に対応するコネクターを使用したコンバインド・チャージング・システム(CCS)に基づくネットワーク。

5.先例のない自動車大手4グループの提携で、ブランドから独立した充電インフラ・ネットワークを新設。

前出の欧州の自動車大手4グループは、欧州において最高出力の充電ネットワークを新設する覚書に署名して、この計画がスタートしました。この計画はマスマーケットでのBEVの普及を促進する重要なステップとなります。

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計画されている出力レベル350kWの超高速高出力充電のネットワークは、現在ある最も短時間で充電できる充電システムの充電速度を大幅に上回ります。充電ステーションのフルパワーに対応するBEVは、現在のBEVに比べて大幅に短い時間で車両のブランドに関係なく充電できるようになります。

このネットワークの構築は2017年に開始され、欧州全域で約400ヶ所の設置が初期目標の計画です。さらに、2020年までに数千ヶ所の高出力充電ステーションをユーザーが利用できるようになる見込みです。

計画されている充電インフラのネットワークは、コンバインド・チャージング・システム(CCS)標準テクノロジーに準拠し、電気自動車(EV)向けの既存の標準充電技術を、次の段階の350kWによるDC急速充電に更新することを後押しすることになります。

計画では幹線道路や主要道路沿いにオープンネットワークのスタイルで充電ステーションを設置する予定で、これまであきらめていたBEVの長距離走行を可能にすることを目標としています。

充電作業がガソリンスタンドの給油と同じくらい簡単なものに進化することに期待が寄せられており、今後、350kW DC急速充電に対応したBEVが、どのように普及するかに注目が集まっています。

(山内 博・画像:ポルシェ)

ダイハツ・トール、トヨタ・ルーミー/タンクの後席と荷室の実用性は?

両側スライドドアに、背高系のミニバン的なスタイル。ウォースルーが可能な2列シートをコンパクトなボディサイズにパッケージする──

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初代ラウムもこんなコンセプトでした。ただし、背高系ではなくセミトールといえる全高(1535〜1590mm)で、両側スライドドアやコラムシフトにより左右、前後ウォークスルーも可能。私事ですが親が乗っていたこともあり、その利便性の高さ(スライドドアのアウタードアハンドルが重く、スライドさせるのが大変でしたが)を実感したことがあります。

さて、現役のモデルでコンセプトをもつ背高系コンパクト(2列車)といえばスズキ・ソリオ。そこに対抗馬としてぶつけてきたのがダイハツ・トール、トヨタ・ルーミー/タンク、スバル・ジャスティ。

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ここでは肝心要の使い勝手についてご紹介します。

乗り降りは低床設計により「楽ちん」そのもので、フロアももちろんフラット。ミニバンのような乗降性になっています。後席にはチャイルドグリップ付きの乗降用アシストグリップもあり、小さな子どもからお年寄りまで楽に乗り降りできるように配慮されています。

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低床設計なのはキャビン側だけでなく、荷室側も下から大きく開く大開口部を備えていて、まるでダイハツ・ウェイクやホンダN-BOX+のような低さ。「軽自動車で培った技術をコンパクトカーにも投入する」とアナウンスしているとおり、ノウハウが活かされています。

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後席は床下に2段階で格納する方式。前席を一番後まで下げていると干渉してしまうため、その場合は前席を少し前にスライドさせておきます。

後席の背もたれを前に倒し、座面横下にあるストラップを引いてロックを解除させ、背もたれ座面にあるストラップを持ちながら床下に引き下げます。

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この床下格納式の長所は、低い位置にフラットに格納できる点で、低床設計により自転車なども容易に積載可能。防汚デッキボードを反転させれば、タイヤに泥が付いた自転車なども積みやすく、アウトドア派なども重宝しそうです。

一方の欠点は、シートのロックを解除するストラップがシート横にしかないため、荷室側からは後席を倒せないのと、シングルフォールドダウン式よりも二度手間になる点でしょう。

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シートを起こす際もシンプルに前倒しする方式よりも手間も力も多少かかります。もちろん、後席の背もたれを前倒しするだけでも荷室を拡大できますが、その際は写真のように段差が残ってしまいます。荷物が自転車のように「大きい」のではなく、「多い」というだけならこちらで対応できるので、わざわざ格納しない人もいそうです。

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ライバルのスズキ・ソリオ(上の写真)は、後席バックレストの上部に前倒し用(リクライニング用)とスライド用のレバーが付いていますから、荷室側からもスライドドア側からも倒すことができます。イージーに操作できるのはソリオの方で、自転車などの大物を積まないのであればこちらの方が使いやすいでしょう。

(文/塚田勝弘 写真/小林和久)

意外? 納得? 男らしいポルシェの意外な女子力!

いろいろなシーンで、いただくノベルティグッズ。

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自動車業界もプレゼント大好き…なのかもしれませんが、高価な商品だからなのか、ショールームに行ったときや、試乗会へ行ったときなど、何かといただきものをします。

それは、日本の「おもたせ」の文化ということもあるかもしれませんが、世界中で自動車業界には「お土産」文化があるようです。

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その中で、先日いただいたのが「ポルシェ」のマニキュアセット。
これはポルシェとマニキュアのブランド「O.P.I」がコラボして作った「ポルシェ718ケイマン&ボクスター」の発売を記念して作ったというもので、箱の中に入っているマニキュア2色は「718」のボディカラー、ラバオレンジとグラファイトブルーメタリック。箱の裏側には「718ケイマン」と「718ボクスター」…。ファンにはたまらないレアアイテム!

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「ポルシェデザイン」というと、時計をはじめアパレルなども展開していて、女性用などもありますが、なかなか私のテイストとは合わないものばかり。しかし、これなら使えそう! ポルシェも変わってきたのでしょうか??

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元ケイマンオーナーの私は、「718ケイマン」は、とりあえず気になるクルマのひとつです。

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(吉田 由美)

マツダCX-5がフルモデルチェンジ。価格は246万2400円~352万6200円

マツダ新世代商品群の最初のモデルとして2012年2月に誕生したCX-5が、早くもフルモデルチェンジを果たしました。

2016年12月15日に発表された新型CX-5は、SKYACTIVテクノロジーや「魂動-Soul of Motion」デザインコンセプトなど、すべての面で磨き上げたモデルというわけです。

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パワートレインは、2.0リッターガソリン直噴、2.5リッターガソリン直噴、2.2リッターディーゼルターボという3種類で、いずれも6速ATとのコンビネーションとなり、駆動方式はFFと4WDが用意されています。

JC08モード燃費性能は、2.0リッターガソリン(FF)が16.0km/L、2.5リッターガソリン(FF)が14.8km/L、2.2リッターディーゼル(FF)は18.0km/L。タイヤは17インチと19インチが設定され、一部のグレードでは19インチタイヤ装着車の燃費が若干低めとなっています。

発売開始は2017年2月2日。メーカー希望小売価格は、ガソリン車が246万2400円〜321万3000円、ディーゼル車は277万5600円〜352万6200円となります。

どのパワートレインにおいても全車速追従クルーズコントロールや歩行者検知プリクラッシュブレーキなどの先進安全技術を備えたグレードが設定されているのも見逃せません。

なお、マツダのイメージカラーともいえるソウルレッドは、新色の「ソウルレッドクリスタルメタリック」へと進化しました。同色を含む、特別塗装色の価格は次の通りです。

「ソウルレッドクリスタルメタリック」7万5600円高、「マシーングレープレミアムメタリック」5万4000円高、「スノーフレイクホワイトパールマイカ」3万2400円高(いずれも消費税込)。

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■CX-5 20S(FF)主要スペック
車両型式:DBA-KFEP
全長:4545mm
全幅:1840mm
全高:1690mm
ホイールベース:2700mm
車両重量:1510kg
乗車定員:5名
エンジン型式:PE-VPS
エンジン形式:直列4気筒DOHC16バルブ
総排気量:1997cc
最高出力:114kW(155PS)/6000rpm
最大トルク:196Nm(20.0kg-m)/4000rpm
変速装置:6速AT
燃料消費率:16.0km/L (JC08モード)
タイヤサイズ:225/65R17
メーカー希望小売価格(税込):2,462,400円

■CX-5 XD L Package(4WD)主要スペック
車両型式:LDA-KF2P
全長:4545mm
全幅:1840mm
全高:1690mm
ホイールベース:2700mm
車両重量:1660kg
乗車定員:5名
エンジン型式:SH-VPTS
エンジン形式:直列4気筒DOHC16バルブ直噴ターボ
総排気量:2188cc
最高出力:129kW(175PS)/4500rpm
最大トルク:420Nm(42.8kg-m)/2000rpm
変速装置:6速AT
燃料消費率:17.2km/L (JC08モード)
タイヤサイズ:225/55R19
メーカー希望小売価格(税込):3,526,200円

(山本晋也)

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トヨタ自動車、’16年の世界販売1,000万台超えが確実に!首位はVWが奪取?

トヨタ自動車(以下トヨタ)が12月15日、ダイハツ、日野を含む年内の世界販売累計台数が1,000万台を超える状況であることを明らかにしました。

TOYOTA

同社によると、2016年の世界販売台数は1,009万1千台(前年比1.0%減)程度になる見込みで、2017年の販売計画としては1,020万2千台(同1.0%増)を見込んでいるそうです。

昨年の世界販売は1,015万1千台(同0.8%減)と、2位のフォルクスワーゲン(以下VW)に22万台の差をつけ、4年連続で首位を維持していますが、今年に入って地震や関連工場の爆発事故が相次ぎ、都度操業停止に追い込まれる事態に……

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しかし同社はその後、懸命に生産台数の挽回を図り、同社が10月末に発表した1‐9月の世界販売台数は752.9万台(前年同期比+0.4%)と、VWの760.9万台(同+2.4%)との差が8万台にまで縮小。

その一方、米国市場では、原油安を背景に大型トラックやSUVの人気が高まるなか、主力セダンの「カムリ」や「プリウス」などのHV系が苦戦しています。

対するVWは、世界販売の40%近くを占める中国で、小型車を対象にした減税政策が奏功し、こちらも世界販売で1,000万台を突破する見込みで、トヨタが5年連続で首位を維持できるかどうかは、かなり微妙な状況になっています。

VW

しかし、一つ言えるのは今回、VWが首位を奪取したとしても、中国の減税政策が年内で終了するため、来年以降の販売情勢は不透明な状況。

米国に端を発するディーゼル車の排ガス認証不正問題を踏まえ、後任のマティアス・ミュラーCEO(画像左)は「今後は台数は追わない」と公言しているものの、同社の大株主であるフェルディナンド・ピエヒ氏は依然、首位奪取に執着しているようで、2009年当時の苦い経験を経て、「もっといいクルマ」を作ることに重点を置く豊田章男社長とは対照的。

こうした両社の戦略が今後、世界販売台数にどのように反映されるのかが引き続き注目されます。

Avanti Yasunori・画像:TOYOTA、VW)

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世界販売台数4年連続トップのトヨタ、2016年はVWが奪取か?
http://clicccar.com/2016/10/29/412072/

トヨタの上半期世界販売は約500万台、VWが12万台リードで首位に
http://clicccar.com/2016/08/02/390059/

地震による減産から復調!トヨタの5月国内生産が12.4%増
http://clicccar.com/2016/06/30/382526/

トヨタ、2015年度の世界販売で首位奪還!
http://clicccar.com/2016/05/04/370129/

トヨタの2月国内生産、愛知製鋼爆発事故の影響で2割減!
http://clicccar.com/2016/04/05/364129/

パナメーラの新モデル「スポーツツーリスモ」、詳細レポート&レンダリングCG決定版!

ポルシェの4ドアサルーン「パナメーラ」の派生モデルであり、初のワゴンとなる「パナメーラ スポーツツーリスモ」の詳細レポートとレンダリングCGを入手しました。

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レポートによれば、「MSB」新プラットフォームが採用されるボディは、「パナメーラ」のルーフを延長するとともに、Cピラーを立たせて後席の居住空間をアップ。

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写真のノーマルのパナメーラよりも利便性を持ち、ラゲッジルームは最大1300から1340リットルと、ライバルのメルセデスベンツ「CLSシューティング ブレーク」に劣るものの、スポーツカーとしては十分過ぎる荷室容量といえます。

パワートレインは、470psを発揮する2.9リットルV型6気筒ツインターボ+電気モーター「Eハイブリッド」を筆頭に、540psを発揮する4リットルV型8気筒ツインターボ、4リットルV型8気筒ターボディーゼルなどのラインナップが予想されます。

ワールドプレミアは、当初の予定から遅れ2017年秋頃になりそうで、日本発売予想価格は1200万円台後半と見られます。

(APOLLO)

新型CX-5は、マツダを支える「4番バッター」になれるか!?

2016年12月15日、新型マツダCX-5が発表されました。同日から予約を開始、発売は2017年2月2日からとなります。

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マツダの代表取締役 社長兼CEOの小飼雅道氏は、プレス向け発表会で「初代CX-5は今から約5年前、新世代商品の1番バッターとして、まさに社運をかけてグローバルに送り出しました」と切り出しました。

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初代CX-5は当初、グローバルで年間16万台の販売計画だったのが年々台数を増やし、昨年度は37万台を販売。現在では、マツダのグローバル販売の1/4を占めるマツダの基幹車種になっています。

新先代商品群の1番バッターとして最初に登場し、4番バッターに成長したということでしょう。

初代CX-5の成功により、マツダの社員全員が勇気をもらったそうです。

「2番バッター、3番バッター、4番バッターがなんとかヒットを打ってくれたり、バントで出塁してくれたり、きちんと塁に出ることができました」と新商品群の手応えを強調。

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さらに、「打順は再び1番にり、ステージ2に向けた本格スタートをこの新型CX-5で切りたいと思います。ちょうど本日から広島工場に加えて、防府工場でもCX-3の生を開始しました。このSUV車の生能力強により、新型CX-5はさらに生大し、年間約40万台の販売を計画しています」と語っています。

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成功した初代におごらず、先代オーナーからの多様な声を集め、愚直に技術開発を行ってきたという新型CX-5。「初代CX-5を大きく超える外装のデザインをもち、運転することのしさ、ドライバーだけでなく同者を含めた快適性、性、そして安全性能をさらに一段高いレベルに引き上げています」と締めくくっています。

まだ新型CX-5には試乗できていないので、とくに注力されたという「走りの深化」に関しては分かりませんが、安全面を中心とした装備の充実ぶり、操作系のブラッシュアップなどを着実に行っています。

初代CX-5からの買い替えはもちろん、輸入車も含めた新規ユーザーを惹きつけられるか、このあたりが成否を握っていそうです。

(文/写真 塚田勝弘)

新型マツダCX-5は安全装備の充実など大きく「深化」。価格は246万2400円〜352万6200円

よりスタイリッシュになった新型・マツダCX-5。

内・外装のクオリティアップはもちろんですが、「音・振動」面の大幅な改善により静粛性を向上。シート設計を見直すことで、快適性も大きく「深化」させたのが大きな特徴となっています。

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もちろん、装備もより進化・充実していて、ステアリングヒーターの新設定、オート格納の電動格納リモコン式ドアミラー、メーターパネル内に4.6インチTFTを新たに採用しています。

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また、7インチのセンターディスプレイ(マツダ コネクト対応)は、液晶とタッチパネルを貼り合わせることで、光の乱反射を抑える方式を採用。センターパネルからダッシュボード上に移動させて視線移動を低減させるなど、使いやすく、見やすいコクピットに進化しています。

安全面ではミリ波レーダーとカメラなどを使った「i-ACTIVESENSE(アイ・アクティブセンス)」をアップデート。

全車速追従機能付きのアダプティブクルーズコントロール(ACC)は、追従可能な速度の下限を30km/hから0km/hにまで下げ、停止状態から100km/h(メーター読みでは114km/h前後か?)まで追従が可能になりました。再発進時はドライバーの操作が必要ですが、その後は自動で加速して追従していきます。

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「アドバンスト・スマート・シティ・ブレーキ・サポート」は、対車両に加えて、対歩行者にも対応したのがトピックス。さらに、作動速度域を約4〜30km/hから約4〜80km/hまで拡大(歩行者検知は約10〜80km/h)されています。

ほかにも、交通標識認識システム、アダプティブLEDヘッドライトなども設定され、マツダのフラッグシップにふさわしい充実ぶりとなっています。

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気になる価格ですが、2.0Lガソリン(FF)が246万2400円〜268万9200円、2.5Lガソリン(FF/4WD)が268万9200円〜321万3000円、2.2Lディーゼル(FF/4WD)が277万5600円〜352万6200円です。

(文/写真 塚田勝弘)

「オートカラーアウォード2016特別賞」に輝いたホンダ・NSXのカラーとは?

新型ホンダNSXには、全8色のボディカラーが設定されています。今回、日本流行色協会(JAFCA)が主催の「オートカラーアウォード2016特別賞」に、NSXのカラーデザインが2通り選ばれました。

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選ばれた2つの組み合わせは、エクステリアが「バレンシアレッド・パール」、インテリアが「レッド」の組み合わせと、「ヌーベルブルー・パール」と「オーキッド」のコーディネイト。

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JAFCAは、特別賞を受賞した2通りのカラーデザインについて下記のように表しています。

思わず足を止めて見てしまうような、存在感のある色。色の力を感じるカラーデザインである

陰影へのこだわりが日本的であり、日本人デザイナーの感性が生きている

「ヌーベルブルー・パール」は、手の届かない空の青を間近で見るような美しさを実現している

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新型NSXのボディカラーは、「バレンシアレッド・パール」がかつてスペインのバレンシアで行われたレースに由来するほか、「130Rホワイト」は鈴鹿サーキットの130R、「ソースシルバー・メタリック」はスパ・フランコルシャンの「ラ・ソース・ヘアピン」など、その大半がサーキットや市街地コースの一部(モナコのヌーヴェル・シケイン)を由来としています。

(文/塚田勝弘 写真/塚田勝弘、ホンダ)

販売台数は二の次!? コンパクトSUV「C-HR」の使命とは?

初めて「プリウス」に乗ったのは教習所における高速教習でのこと。その日、ワタシにあてがわれたのが3代目「プリウス」でした。

当時、世間の注目を集めていたハイブリッドカーだけに、大いに期待していたのですが、アクセルの踏み込みに対する加速が鈍く、ブレーキは慣れ親しんだ教習車と同じ感覚で踏んだ瞬間にガツッと前のめりになるほど強烈。仮免許の身でも思い通りの運転ができない「プリウス」に明らかな違和感を覚えました。

さらに、自家用だけでなくレンタカーや社用車そしてタクシーと、道路を見渡せば必ず1台は視界に入るほど多くの台数が普及しており、そのいかにも「量産機」という感じも好きになれませんでした。

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しかし、2015年に転機を迎えました。現行となる4代目「プリウス」がデビューしたのです。

豊田章男社長の「もっと良いクルマを作ろう」の号令のもと、「プリウス」はトヨタの新たなクルマづくりの指針であるTNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)に則って開発。プラットフォームはもちろんハイブリッドユニットも全面刷新して燃費を40.8km/Lまで向上させただけでなく、ドライバーの意図に忠実な運転感覚も徹底的に磨かれました。

実際、その走りに先述した違和感は皆無でした。恐るべし、TNGA。

しかも、「プリウス」はTNGAの序章にすぎず、今後TNGAに沿ったクルマが登場することも示唆されていました。そのシリーズ第二弾が今回発売されたコンパクトSUV「C-HR」なのです。

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「C-HR」の開発における重要なテーマのひとつはデザインだったといいます。

コンパクトSUVへ人気が集まる理由にデザインと走りの良さが大きいことを掴み、「C-HR」はライバルを凌ぐパーソナル感あふれる一台へ仕立てることを決定。

「センシュアル・スピード-クロス」をコンセプトとするルックスは、ダイヤモンドをモチーフとし、ボディサイドの彫りが深いラインやトヨタ車で初採用のシーケンシャルターンランプ(オプション装備)など、逞しさやスピード感さらに上質感が随所に溢れており、思わず見入ってしまうような引力があります。

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一方のインテリアも「センシュアル・テック」をコンセプトに、コックピット感を強調。デザインを優先した分、後席の居住性や荷室などの一部に生じるネガは潔く割り切ったそうです。

「C-HR」では走りの良さもテーマのひとつでした。

TNGAのもとで作り上げた新プラットフォームにパワフルな外装を被せただけと思いがちですが、「C-HR」の課題となったスタビライザーの剛性を上げるためにサスペンションメンバーを見直すなど、細かく手が加えられています。

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また、欧州において10万kmにもおよぶテストを行なっただけでなく、数多くのスポーツカーもテストを行うことで有名なニュルブルクリンクでも徹底した走り込みが行なわれたことも特徴です。

開発を率いた古場主査によると「C-HRの使命は今までトヨタに興味のなかったお客様に買っていただけるクルマになることでした。台数ではありません」と言います。たしかに、3代目「プリウス」にショックを受けたワタシも「C-HR」のルックスと走りには心惹かれるものが……見事に術中にハマっています。

(今 総一郎)

【関連リンク】

「ニューモデル速報 第545弾 トヨタC-HRのすべて」
発売予定:12月22日(木)
価格:500円+税

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穴開け加工しても「戻しやすい」。 ゼロスポーツのレヴォーグほかスバル車用シングルメーターフード

ゼロスポーツから、レヴォーグ(VM型)をはじめとしたスバル車専用設計の追加メーター用フードがラインアップされています。

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取り付けられる追加メーターはφ60mmのもので、ドライバーの視界や純正の各インジケーター、そして時計などの視認性を重視し、ステアリング右側に配置。スポーツ系のインテリアカラーとなじみやすいマットグレー塗装が施されています。

レヴォーグのほか、WRX STI、WRX S4、フォレスター用としての追加ラインアップとなります。

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配線を隠してマウントするには、エアコンのベンチレーターダクトのパーツに穴あけをして内側に配線するのがスマート。

パーツ変更や車両売却等でノーマルに戻す際も、「グリルアセンブリ、ベンチレータライト(税抜2500円・執筆時)」を入れ替えることになるので、ダッシュボード本体である「パネルコンプリートインストルメント(2万8000円・同)」を丸ごと交換するのに比べて、1/10以下の出費で済みます。

もちろん、配線をダッシュ上に這わせることもできますが、せっかくなら純正チックにいきたいもの。

スマートに取り付けて、スマートに復帰。 交換工賃等も考えると、満足度にかなり差が出てくるかもしれません。

・ZERO/SPORTS シングルメーターフード マット塗装品
適合車種:スバル WRX STI(VAB)、WRX S4(VAG)、LEVORG(VM#)、フォレスター(SJ#)
価格:2万円(税抜)

(ドレナビ編集部)

新型EV 「ルノー・カングーZ.E.」は従来型から航続距離を50%以上延長

ルノーは、「カングー」ベースの電気自動車(EV)「カングーZ.E.」の新型車で、航続距離を新欧州ドライビングサイクル(NEDC)での航続距離を170キロメートルから270キロへ、50%以上延長すると発表しました。

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新型車では、モーターとバッテリーのパッケージを改良することで航続距離を延長。車名の「Z.E.」はゼロ・エミッションの意味で、同モデルは、ルノーの仏北部モブージュ(Maubeuge)工場で生産されます。

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「カングーZ.E.」を実際に走行させた状況での実用航続距離は200キロで、ルノーによると小型バンでは最長となる見込みとのことです。同モデルは、取回しが楽な小型ボディながら大きな積載能力とEVならでは低ランニングコストで、環境問題を意識する法人顧客にとって現実的なソリューションとなるとしています。

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ルノーは昨年以来、小型商用車(LCV)事業の強化を進めており、今回の新型「カングーZ.E.」の発表もその一環と見られます。

新型「カングーZ.E.」の詳細は、来年1月13日〜22日にベルギーのブリュッセルで開催される欧州モーターショーで発表される予定です。

(山内 博・画像:ルノー)

店頭発表会は1月7〜9日!デザインと走りにこだったトヨタ・C-HRが発売開始

トヨタ自動車が12月14日、新型SUV「C-HR」を正式発売しました。

TNGA採用第2号車として運動性能にこだわるなど、C-HRならではの「味付け」がなされており、「レスポンス」・「リニアリティ」・「コンシステンシー」を突き詰めることで、コンセプトである「我が意の走り」を追求。

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デザインにも徹底的にこだっており、「センシュアル スピード-クロス」をキーワードに、「ダイヤモンド」をモチーフとした強く絞り込んだボディと、大きく張り出したホイールフレアなど、独創的なスタイルを実現しています。

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HVモデルはクラストップレベルの燃費30.2km/Lを実現(1.2Lターボモデルは15.4km/L)しており、「エコカー減税」の対象となっています。また、衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense P」を全車標準装備し、安全運転支援に貢献。

同車は来年1月2日・3日に開催される「第93回箱根駅伝」の運営車両として使用されるそうです。

月販目標台数は6,000台で、全国のトヨタ店、トヨペット店、トヨタカローラ店、ネッツ店で販売。気になる車両価格はHVモデル(FF)が264.6万円から、1.2Lターボモデル(4WD)が251 .6万円からとなっています。

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店頭発表会は2017年1月7日(土)、8日(日)、9日(月・祝)、店頭試乗会を 2017年1月14日(土)、15日(日)に予定しているそうです。

いよいよ正式発売された「C-HR」ですが、既に11月からWebによる先行受注が始まっており、今後の納期に注目が集まりそうです。

Avanti Yasunori

【関連記事】

新型SUV・トヨタ C-HRに、TRD/モデリスタ仕様登場!
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トヨタ「C-HR」に83人が同時試乗!お薦めモデルはどれだ?
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独ニュルで鍛えた「C-HR」は、開発主査の思い入れが満載!
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ニュル24H耐久でトヨタ「C-HR」がクラス3位で完走!
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【関連リンク】

トヨタ C-HR
http://toyota.jp/c-hr/

開発陣が語り、1200枚の写真で魅了する、トヨタ・C-HRのWebサイト

12月14日に発売を開始したトヨタC-HR。販売店では先行(商談)予約段階から大反響とのことで、富士スピードウェイで開催されたプロト試乗会は倍率が100倍以上になったそうです。

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また、C-HRのティーザーサイトには、すでに300万人以上(ユニークユーザー)が訪れたそうで、発売1カ月などの受注台数がどれくらいになるか注目が集まります。

さて、発売前から注目を集めていたC-HRの特設サイト。「C-HRへの偏愛」をテーマに、開発陣がC-HRを語り尽くすというもの。12月14日からは、C-HRに対して群を抜いた「偏愛」の持ち主だという、開発責任者の古場博之氏の偏愛が新たに掲載されています。

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外観に徹底的にこだわったC-HRだけに、「REALSHOTS」と命名された、1200枚もの写真を掲載したサイトも開設。選りすぐりの64名が自分だけのC-HRのショットをスマホで撮影したというユニークな企画で、そんな至極の1枚が1,200枚も集まったとか。撮影したのはプロカメラマンをはじめ、DJやサーファーなど様々で、多様な視点から撮られています。ほかにも、特別先行プロト試乗会のレポートも下記のサイトでチェックできます。

(塚田勝弘)

【関連リンク】

偏愛C-HRのWEBサイト
http://toyota.jp/c-hr/cp/hen-ai/

REALSHOTSのWEBサイト
http://toyota.jp/c-hr/cp/realshots/

特別先行プロト試乗会のレポートページ
http://toyota.jp/c-hr/cp/testdrive/

オートカラーアウォード2016のグランプリに輝いた、ロードスターRFの「マシーングレープレミアムメタリック」とは?

日本流行色協会(JAFCA)が主催する「オートカラーアウォード2016」において、マツダ・ロードスターRFのボディカラー「マシーングレープレミアムメタリック(以下マシーングレー)」、内装色「オーバーン(赤褐色)」の組み合わせがグランプリを受賞しました。

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以前にもご紹介したように、マツダの「マシーングレー」は、「ソウルレッドプレミアムメタリック」に続く、「匠塗(TAKUMINURI)」と呼ばれるボディカラー。

「魂動デザイン」というキーワードを掲げ、デザインに力を入れているマツダがとくに注力しているのが、この「匠塗(TAKUMINURI)」で、第1弾となる「ソウルレッドプレミアムメタリック」は、いまやマツダ車で最も売れている外装色になります。

アクセラ、アテンザで採用された第2弾の「マシーングレー」も20%を超え、「ソウルレッドプレミアムメタリック」と並ぶ人気ボディカラーになっているそうです。現在では、アクセラやデミオのほか、新型CX-5にもラインナップされます。

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漆黒の陰影を見せる「マシーングレー」は、リアルな金属の質感が徹底追求されており、JAFCAではグランプリの理由について、

マツダが行なってきたCMF(カラー、マテリアル、フィニッシュ)でのブランド構築の集大成とも言えるカラーデザイン

CMFと形状が一体となって、非常に調和した美しさを持っている

マシーンの鉄をイメージさせるグレーを、液体を思わせるような金属感により、グラマラスでセクシーなデザインとして作り上げた

と高く評価しています。

今までにありそうでなかった大人っぽいグレーは、単に渋いだけでなく、金属の質感もありありと再現されていて、大いに所有欲を満たしてくれそうです。

(文/塚田勝弘 写真/塚田勝弘、マツダ)

スバル「アイサイト」搭載モデルが累計販売100万台を突破

富士重工業が12月14日、先進運転支援システム「アイサイト」搭載モデルの世界累計販売台数が、2008年5月から8年7か月で100万台に到達したと発表しました。

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「アイサイト」はステレオカメラのみで自動車、歩行者、二輪車を検知することで、プリクラッシュブレーキや、全車速追従機能付クルーズコントロールなどを実現した世界初のシステム。

現在、同システム搭載車は日本をはじめ、豪州、北米、欧州、中国の各市場で販売されており、米国のIIHS(道路安全保険協会)による2017年安全評価の前面衝突予防性能試験で最高評価となる「Superior」を獲得。

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国土交通省とNASVAが実施する予防安全性能アセスメントでも最高評価となるJNCAP「予防安全性能評価ASV++」に選定されています。

さらに、欧州のユーロNCAPにおける2016年安全性能総合評価で最高評価のファイブスターを獲得するなど、第三者機関から高い評価を獲得。

同社は今後もオールラウンドセーフティの考えに基づき、0次安全、走行安全、予防安全、衝突安全の各技術を進化させ、「安心と愉しさ」を追求し続けるとしています。

Avanti Yasunori・画像:SUBARU)

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トヨタ・C-HRが発売開始。価格は251万6400円〜で、2WDよりも4WDの方が安い!

トヨタ・C-HRが2016年12月14日に発売を開始しました。去る11月26日、富士スピードウェイにおいて一般向けに特別先行プロト試乗会も開催され、期待の高さがうかがわれます。

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プリウスに続く「TNGA」第2弾であるC-HRは、デザインコンシャスなコンパクトSUVで、ホンダ・ヴェゼル、マツダCX-3、日産ジュークなどのライバルに対してどれだけ販売力の差を見せつけられるかも興味深いところ。

toyota_c-hr_17トヨタ基準内において、多少後方視界を犠牲にしてもデザイン性を重視し、「センシュアル スピード-クロス」というキーワードを掲げ、スピード感あるキャビン形状、彫刻的な面造形、そして「ダイヤモンド」のモチーフに強く絞り込んだボディ、大きく張り出した力強いフェンダーアーチなどは、確かにインパクトがあります。

パワートレーンは、1.2Lの直噴ガソリンターボ+CVTのガソリン仕様、1.8L+モーターのハイブリッド。駆動方式は前者が4WD、後者が2WDのみとなっています。

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燃費は、ハイブリッド車がコンパクトSUVでトップレベルの30.2km/Lを実現。「平成32年度燃費基準+20%」を達成し、「平成17年基準排出ガス75%低減レベル」の認定取得と合わせて「エコカー減税」の対象となっています。

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一方の1.2Lターボ車はオーリスとは異なり、レギュラーガソリン指定で15.4km/Lを実現。こちらは「平成27年度燃費基準+5%」を達成、「平成17年基準排出ガス75%低減レベル」の認定取得と合わせて「エコカー減税」の対象になります。

安全面では、全車に衝突回避支援パッケージの「Toyota Safety Sense P」をはじめ、電動パーキングブレーキ、本革巻き3本スポークステアリングホイール、スマートエントリー&スタートシステムを標準装備。

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上級の「G」と「G-T」には、18インチアルミホイール、LEDフロントフォグランプ、ブラインドスポットモニター、クリアランスソナー&バックソナー、シート表皮(上級ファブリック+本革)が標準で用意されています。

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価格は、4WDのみとなる1.2L直噴ターボの「S-T」が251万6400円、「G-T」が277万5600円。一方、2WDのみでもよりコストが掛かるハイブリッド仕様の方が価格は高く、「S」が264万6000円、「G」が290万5200円となっています。

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4WDが不要ならハイブリッドしか選択肢がないのが悩ましく、逆にハイブリッドが欲しくても、4WDが欠かせないのならガソリン車しか設定がない点が今後どうなるか気になるところです。

(塚田勝弘)

日立オートモティブシステムズのモノチューブショックアブソーバーがレクサスの新型「IS」に採用

日立オートモティブシステムズは、同社のモノチューブショックアブソーバーが、10月にマイナーチェンジされたレクサスの新型「IS」シリーズの全モデルに採用されたこと発表しました。

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今回の「IS」シリーズのマイナーチェンジにあたって、レクサスは同シリーズの「運転の愉しさ」を熟成するために、サスペンションのチューニングをセッティングしており、日立オートモティブシステムズのモノチューブショックアブソーバーが応答性・快適性に優れたサスペンションシステムを構成する重要な部品となっています。

一般にショックアブソーバーには複筒式と単筒式がありますが、日立オートモティブシステムズのモノチューブショックアブソーバーは単筒式に該当します。

このモノチューブショックアブソーバーについて、日立グループの技術誌「日立評論」に解説が掲載されているので、同誌に掲載の分解図を参照しながらご説明します。

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モノチューブショックアブソーバーの特徴は、①上部のシールに新型シールを採用し、②大流量の二体型ピストンを採用して、乗心地とハンドリングを両立している点です。

組立工法については、従来の溶接を「かしめ」や「圧入」に置き換え、内部に封入した低圧ガスを組み立て時に圧縮して高圧化する新しい組立方法を採用していることが特筆されます。

同社のモノチューブショックアブソーバーが足元を支えるレクサス新型「IS」シリーズの乗心地がどうようなものか楽しみですね!

(山内 博・画像:日立オートモティブシステムズ、日立評論)

スズキの初売りは新型「スイフト」!? 年内生産開始!

スズキが新型「スイフト」を年内に発表、生産を開始するそうです。

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今年の5月、同社は燃費試験のベースとなる走行抵抗値の測定において、国交省が定める正規の「惰行法」ではなく、実験室の風洞で空気抵抗を測定、台上で測定したタイヤの転がり抵抗値と合算するなど、独自の方法で走行抵抗を算出していたとして、国交省にその旨を報告。

しかし国交省による再審査の結果、全車で燃費がカタログ値を上回る結果となったため、同省はスズキを罰則処分しない方針を決定。

当時スズキは国交省対応に追われていたことから、新型「スイフト」の生産開始時期を来年2月以降に延期していたそうです。

スズキは国交省の回答を受け、サプライヤと一丸となって、スケジュールを挽回、年内の生産開始を決断。新聞報道によると、新型「スイフト」の国内発売を来年1月の「初売り」に間に合わせるそうで、これにより、今年度の目標である10万台達成が見えてきたといいます。

同社は今回、国内/欧州市場向けのスイフト生産を静岡県の相良工場に集約する模様。

軽量化と基本性能の向上を図った次世代プラットフォームを採用する新型「スイフト」の登場が大いに待たれます。

Avanti Yasunori

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新型スイフトのオールヌード画像を大公開!
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トヨタとスズキが共同会見。提携の噂はやはり本当だった!
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スズキ スイフトスポーツ次世代型がスゴイ!
http://clicccar.com/2016/09/26/402524/

スズキの報告から見えてくる燃費試験「惰行法」の課題とは?
http://clicccar.com/2016/05/22/372757/

世界販売4年連続首位のトヨタ、スズキとの協業を模索か?
http://clicccar.com/2016/01/28/351527/

ブリヂストンが天然ゴムを超える構造を持つ合成ゴムを生み出すことに成功!

自動車用のタイヤといえば、ゴムやカーボン、ワイヤーなどを材料に作られていますが、その中で、もっとも比率が多いのは天然ゴムです。

その理由は、天然ゴムの持つ強さとしなやかさに、石油から作る合成ゴムではかなわないからですが、そうした常識が破られることになりそうです。

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ブリヂストンが『分子構造を高度に制御したポリイソプレンゴムの合成に成功』というニュースを発表、中央研究所のメンバーによるプレゼンテーションが行なわれました。

これまではナフサを分解するなどして生まれる「イソプレン」を原料に、触媒反応を利用して合成ゴム(ポリイソプレンゴム)を生み出していますが、その性能は天然ゴムには及ばなかったといいます。しかし、ブリヂストン中央研究所が開発したガドリニウム(Gd)触媒を使った新製法を用いると、天然ゴムに迫る分子構造が可能になるのです。

さらに分子量のばらつきについては天然ゴムを凌駕するレベル。これにより耐久性と省燃費性の両面において、天然ゴム(NR)を超える合成ゴム(IR)が実現できたのです。

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ブリヂストンが天然ゴムを超える合成ゴムについて研究しているのは、天然ゴムが農作物であり、安定供給が難しい材料であるからといいます。

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前述の通り、タイヤの材料でもっとも使われているのは天然ゴムです。しかし、農作物である以上、量と質の両面においてばらつきが生まれてしまいます。その対策として、ゴムの木の品種改良や病気を防ぐ研究なども行なっているといいますが、天然ゴムを代替できる合成ゴムも研究されてきました。

その結果が、今回発表された成果というわけです。

ところで、本質的にタイヤメーカーというのはゴムの消費者であって、合成ゴムの開発はゴムの素材メーカーが行なうものです。しかし、ブリヂストンは理想のタイヤを安定して作るために合成ゴムの製法レベルから研究しているといいます。

今回のプレゼンテーションでは、新しい合成ゴムをゴムメーカーと共同で商品化につなげたいという意思があることも発表されまた。

その天然ゴムを超える合成ゴムを使った市販タイヤ、登場するのは2020年代とアナウンスされました。

(撮影・文 山本晋也)

圧縮比13で最大熱効率40%、トヨタの新型2.5リッターエンジンは何がポイントなのか?

トヨタの次世代技術群といえる「TNGA(トヨタニュージェネレーションアーキテクチャ)」に基づいた新世代エンジン『ダイナミックフォースエンジン』が発表されています。

ロングストローク化、バルブ挟角拡大といったプロフィールを持つ新世代エンジンは、高速燃焼技術によりターゲット性能を実現しているのが技術的なキーポイント。

その最大熱効率はコンベンショナルで40%、ハイブリッド用で41%と大量生産エンジンとしては驚異的な性能となっています。

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高速燃焼に必要なのは、流量の確保と強いタンブル流です。

タンブル流というのは、吸気行程においてシリンダー内に発生する縦渦のことで、そこにトヨタとしては初採用となるマルチホール直噴インジェクターを利用して燃料をうまく混ぜ合わせているのも、高速燃焼のポイントということです。

なお、エンジン始動時など直噴インジェクターが苦手な領域をカバーするためにポート噴射も併用したD-4Sシステムとなっています。

エンジンのロスを減らすためには、世界初となる連続可変容量オイルポンプを採用。トロコイド式ポンプのアウターローターを偏芯させることで、オイルの吐出量を変化させ、必要に応じてエンジンの負荷を軽減するということです。

この新型2.5リッターエンジン、新開発の8速ATと組み合わせられるコンベンショナル仕様と、2モーターシステムを使うハイブリッド仕様があり、それぞれ要求性能に応じて異なるスペックとなっています。

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■トヨタ新型21.5リッターエンジン主要諸元(コンベンショナル)
排気量:2487cc
ボア×ストローク:87.5×103.4mm
圧縮比:13
燃料噴射システム:D-4S(直噴&ポート噴射)
最高出力:151kW/6600rpm
最大トルク:250Nm/4800rpm
最大熱効率:40%

■トヨタ新型21.5リッターエンジン主要諸元(ハイブリッド)
排気量:2487cc
ボア×ストローク:87.5×103.4mm
圧縮比:14
燃料噴射システム:D-4S(直噴&ポート噴射)
最高出力:130kW/5700rpm
最大トルク:220Nm/3600-5200rpm
最大熱効率:41%

(写真・文 山本晋也)

【関連記事】

トヨタが最大熱効率41%の2.5リッターエンジンなど、TNGAパワートレインを発表
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疑似10速モードを持つ、新型レクサスLC500hの心臓部・マルチステージハイブリッド
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トヨタが電動化を加速!2050年に「脱エンジン」を目指す
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アウディ、ラスベガスで信号機と自動車のネットワーク接続をスタート。

アウディは、V2I(車-インフラ間の通信)を利用して、米ネバダ州ラスベガスで信号機と自動車のネットワーク接続を実車に導入することを発表しました。

“Time-to-Green”: In the Audi virtual cockpit or head-up display, drivers see whether they will reach the next light on green while traveling within the permitted speed limit.

まずラスベガスから導入をはじめ、米国内の他の都市に拡大し、その後欧州でも導入を検討する計画としていますが、今のところ、日本への導入については今回の発表では触れられていません。

2016年6月以降に製造された米国向けのアウディ・コネクトに対応する新型Audi「A4」と「Q7」にはV2Iコンポーネントが搭載され、インストールされている「Time-to-Green」と名づけられた信号機とのネットワーク接続機能はクルマの流れを最適化し、時間を節約するとともに環境への負担を軽減します。

アウディの開発担当者アンドレアス・ライヒ氏によると、

「アウディをスマートシティと接続して、エネルギー効率を向上させます。その後、V2Iサービスも導入し、クルマをインタラクティブなモバイルデバイスにします。この開発の到達点には、自動運転も視野に入っています。」
ということです。

「Time-to-Green」からは、アウディバーチャルコクピットまたはヘッドアップディスプレイに車両が向かっていく信号機の情報が表示され、信号機が赤から青に変わるタイミングをドライバーに伝えるようになっています。

ドライバーは信号機が変わるタイミングが事前に分かることで、よりリラックスして効率的な運転ができるようになります。

If you know in advance when a traffic light will switch from red to green, your driving is more relaxed and efficient. Audi is the first automobile brand to connect the car to the city infrastructure – an important step towards autonomous driving.

また制限速度内で走行すると、目前の赤の信号が停止線に到達する前に青に変わるかどうかを確認することもでき、さらに信号が青に変わるまでの時間をカウントダウン表示できるので、ドライバーは表示を見てあらかじめアクセルを緩めて車両のスピードを調整することができます。

アウディはヨーロッパでパイロットプロジェクトを実施し、「Time-to-Green」の信号機情報のおかげで先を見越した運転ができ、交通の流れがスムーズになることを確認しています。同社ののトラフィック・ライト・インフォメーション担当のプロジェクトマネージャー ミハエル・ツヴェック氏は、

「弊社のテストでは、赤信号で完全に停止する車両数が20パーセント前後も減少しました。ドライバーにとっては時間の節約になり、パイロットプロジェクトでは約15パーセント燃料が節約できることも確認されました」

と「Time-to-Green」の効果を説明しています。

If you know in advance when a traffic light will switch from red to green, your driving is more relaxed and efficient. Audi is the first automobile brand to connect the car to the city infrastructure – an important step towards autonomous driving.

アウディが信号機のインフラとの連携が必要な同システムの導入することができたのは、米国では地方自治体の交通管制センターが、信号機データをアウディのプロジェクトパートナーであるトラフィックテクノロジーサービシス(TTS)に提供する仕組みが構築されていることによるもので、TTSはデータを処理して、4G/LTEのような高速インターネットサービスを経由して、リアルタイムでアウディ車のV2Iコンポーネントに情報を送信することができました。

If you know in advance when a traffic light will switch from red to green, your driving is more relaxed and efficient. Audi is the first automobile brand to connect the car to the city infrastructure – an important step towards autonomous driving.

また、欧州での導入については、ベルリン、インゴルシュタット、ガルミッシュ-パルテンキルヒェン、ヴェローナの各都市域限定でパイロットプロジェクトが進行していますが、欧州各国の信号機インフラが統一されていないため、欧州全域への導入は信号機インフラの統一が完了した後になるようです。

今後気になるのが、同システムが日本向けのアウディ車にいつ導入されるか、という点ですが、システムの問題を早期に解決し、早期に日本向けの車両にも同システムを搭載することが期待されます。

(山内 博・画像、動画:アウディ)

富士重工業が2020年に新プラットフォームを全車種展開!

2016-2017日本カー・オブ・ザ・イヤーにおいて、「トヨタ プリウス」と大接戦の末、本年のイヤーカーに輝いた新型「スバル インプレッサ」。

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今回受賞した富士重工業の「スバル インプレッサ」には、衝突強度を従来比で1.4倍に引き上げた「スバルグローバルプラットフォーム」が採用されており、同社は今後他モデルにもフルモデルチェンジを機に順次採用を拡大する方針のようです。

新聞報道などによると、2020年をめどに同プラットフォームを全車種展開する計画のようで、衝突回避ブレーキなどの運転支援システム「アイサイト」に加え、車両本体の性能向上により「安心・安全」を訴求する考えとか。

Subaru_ImprezaSubaru_Impreza

同社の2017年3月期の世界販売台数は約106万台(前期比10.9%増)となる模様で、初となる100万台超を記録する見込みといいます。

吉永社長はその主な要因として、「安心・安全」のイメージ浸透によるブランド力向上を挙げており、今後もその根幹となる新プラットフォームの優位性を活かしていく考えを示唆しています。

安全性の高さを武器に勢いに乗るスバルですが、SUV系を含めた今後の車種展開が注目されます。

Avanti Yasunori・画像:SUBARU)

【関連記事】

決定!カーオブザイヤー「インプレッサ」から始まる「スバルのフルモデルチェンジ」
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スバル・インプレッサの1.6Lモデルが発売開始
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スバルが中国市場への「アイサイト」初導入を発表!
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注目の5台をピックアップ!新型SUVがロサンゼルスショーに大集結
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【関連サイト】

スバル インプレッサ SPORT
http://www.subaru.jp/impreza/impreza/

スバル インプレッサ G4
http://www.subaru.jp/impreza/g4/

トヨタC-HR発表! 気になるシルエットをアプリでチェック

トヨタC-HRが本日発表され、なんでもすでに注文が3万件もあるとか。前評判の良いC-HRですが、すでに注文された方もこれから購入を検討する方にも、新型車の魅力を無料で堪能できる便利なスマホアプリが登場しました。その名も「ニューモデル速報アプリ」。

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新型車の登場に合わせて徹底した機能チェックなど、購入者の目線に合わせた誌面作りが評判のすべてシリーズ「ニューモデル速報」からスマホアプリがリリースされました。早速「C-HRのすべて」の発売に先駆けて、外観、内装、走りなどハイクオリティなグラフィック満載のコンテンツが公開されています。

Android/iPhoneに対応しており、アプリおよびコンテンツダウンロードは無料です。一度ダウンロードしたコンテンツはコレクションでき、いつでも楽しむことできるとのこと。今後は新たなコンテンツの追加を予定しているそうです。

なお、本誌「トヨタCH-Rのすべて」は情報満載で12月22日発売です!

 

アプリのダウンロードはこちらから

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1.5Lディーゼルターボの最高出力を活かしたアクセラの走りに何が!?(その2)【等身大インプレ】

■首都高環状線で最高出力を引き出すも、走りは不発でした

街中でGベクトリングの直進安定性を実感してから、中速のワインディング走行が試せる首都高環状線に入りました。料金所に向かって急な勾配の急カーブを上がっていくと、力強いトルクと滑るようなハンドリングに好感。期待が大いに高まります。

早速シフトをマニュアルモードに切り替え、パドルシフトを手元で操作して最高出力を活かした走りを試みたのですが、そこには予想外の事態が待っていました。

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エンジンは、ディーゼルとは思えないほど軽やかに回ります。さすがは、マツダ独創の低圧縮比を採用したスカイアクティブディーゼル! そこで最高出力を活かすべく、4000回転を越える位まで回してシフトアップしてみました。

ところが、クルマが期待ほど加速してくれません。エンジン回転と音の高まりほど、パワーがついてこないのです。

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またコーナー手前でパドルシフトでシフトダウンすると、今度はエンジンブレーキが効きません。ダウンサイジングターボは、エンジン排気量が小さいため、抵抗も小さいのです。

更にコーナーを抜けて、低いギアからアクセルを踏みこんでシフトアップしても、やはり勇ましい音をたてるわりには思うような加速が得られません。最高出力を活かすべく回転を上げてドライブしたのですが、全然面白味がなく正直しょんぼりしてしまいました。

■高速巡航でディーゼルターボの強みを実感

気を取り直して、ディーゼルターボが得意とする高速巡航を試そうと思い、シフトモードをドライブモードに切り替えて、首都高環状線から湾岸線、そして東関東自動車道へ乗り入れて千葉方面に向かいました。

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湾岸線に合流する際に流れに乗ろうと軽くアクセルを踏むと、グイッと押し出されるように加速して行きます。この時6速100km/hで、エンジンは2000回転を少し超えるくらいしか回っていません。エンジンを回してしょんぼりした直後だったので、低回転での力強い加速はちょっとしたカルチャーショックでした。

次に、前方車を抜こうと追い越し車線に入りながらアクセルを踏むと、2000回転前後をキープしながら力強く加速して、軽々と追い抜きをかけることができました。高速道路を巡航してようやく低回転トルクに乗った走りというか、欧州のアウトバーンで育まれたディーゼルターボの持ち味がわかってきました。

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1.5Lのディーゼルターボが最大トルク27.5kgmを1600〜2500回転で発揮することは、頭では分かっていました。でもエンジンは小排気量だし良く回るから、低回転だけでは物足りないと感じて最高出力を引き出そうとしたのですが、それが逆効果だったのです。

そもそも最高出力は105psなので、フルパワーでも大柄なアクセラのボディをグイッと引っ張り上げることはできません。それより小排気量の1.5Lでも27.5kgmの野太いトルクを発揮する低回転こそが美味しい走りの領域なのです。

しかもGベクタリングコントロールのおかげで直進安定性は抜群ですから、アクセラディーゼルターボは、ロングツーリングが得意中の得意ということをようやく実感することができたのです。

■リベンジ、首都高速環状線へ

続いて房総の海岸線と山坂道に向かおうと思いましたが、紅葉シーズン最後の土曜日でしかも晴天でしたから、道路はどこも行楽のクルマで混雑しています。渋滞での時間ロスや返却時間を勘案すると、房総を走った後にもう一度首都高環状線を走る時間はありません。

むしろ土日の午後1時〜4時の時間帯なら都心の首都高は比較的空いています。そこでリベンジではありませんが、首都高環状線に戻ってC1とC2を何度も周回して、ダウンサイジングディーゼルターボとGベクタリングで武装したアクセラの実力を掘り下げることにしました。

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ちなみに首都高環状線へ向かう東関道の高速巡行では、ダウンサイジングディーゼルターボが1600回転から発揮する粘り強い加速感と、Gベクタリングがもたらす車線変更での滑らかな走行安定性をしっかり味わうことができました。

その3では、首都高速リベンジ編に続きます。

(星崎 俊浩)【関連記事】

アクセラ恐るべし!これがマツダのGベクタリングの威力なのか!?(その1)【等身大インプレ】
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ホントに軽オープン!?  S660は、ボディ剛性と安定感が半端じゃない!(その1)【等身大インプレ】
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公道で使い切れる性能! S660は日本人のためのスポーツカーだ(その2)【等身大インプレ】
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ドライブレコーダーの装着は必須の時代ですよ! ドレナビがその選び方を徹底調査

近年、注目度がグングン上がってきているドライブレコーダー(通称ドラレコ)。もしもの事故の際にはしっかり記録として残してくれるし、楽しいドライブの映像も思い出として記録できるかなり役立つアイテム。

しかも最近では映像を撮影するだけでなく、安全運転を支援してくれる機能を搭載したもの、防犯対策に役立つ駐車中も撮影してくれるものなどもあるので、自分に合ったドラレコを探してみよう。

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ドラレコはどんな時に役立つのか、そしてその機能についての最新情報を「車のドレスアップ・カスタム情報メディア」であるドレナビが解説します(ドレナビについてはこの画面右上のアイコンをクリックしてみてくださいね)。

では、いってみましょう!

事故の記録

万が一の事故の時、ドライブレコーダーを装着していればしっかりと記録してくれる。事故の真実を証明する際や、保険交渉をする際などに役立つ。

楽しいドライブの記録

万が一の事故の時、ドライブレコーダーを装着していればしっかりと記録してくれる。事故の真実を証明する際や、保険交渉をする際などに役立つ。クルマ好きのみなさんは特に色々な場所にドライブに出かけますよね? そんなドライブの様子を思い出として記録することもできる。音声録音も可能だ。

車上荒らし・不審者対策

ドライブレコーダーによっては、エンジンをオフにした駐車中も撮影してくれるものがある。愛車を狙う車上荒らしや不審者など、防犯対策としても役立つ。

■ドラレコを選ぶ時チェックしておきたいポイント!

ドライブレコーダーには様々な種類があるが、それぞれの製品はどんなところが違うのか? 価格はもちろん、タイプ、画質、機能など、チェックしておきたいポイントは結構ある。今回は豊富にドラレコをラインアップしているユピテルに聞いてみたぞ。

ユピテル

ユピテル庄司孝平さん

「最近ではカー用品量販店など、お店によって売り場で実際の映像が確認できます。仕様などの数字に目がいきがちですが、実際に撮れている映像で選ぶのが良いかもしれません」

Point 1:視野角

記録画角を比較

上

●水平92 度
●垂直48.5 度
●対角104 度

下

●水平120 度
●垂直68 度
●対角135 度

仕様を見るとレンズ画角と記録画角の2つがそれぞれ違う場合があるが、実際に映像として記録されるのは「記録画角」。数字が大きければ広い範囲を撮影することができる。

Point 2:ボディタイプ

ボディタイプは一般的なスタンダードタイプのほかに、ミラータイプなどがある。レンズ可動式のスマートビュータイプはユピテルが特許を取得しているもの。そのほか本体とカメラが別体になったセパレートタイプもある。

ミラータイプ

ミラータイプ

ミラーに装着して車内に自然になじむミラータイプ。ただし純正ミラーの形状によっては取り付けできない場合があるので要注意だ。

スマートビュータイプ

スマートビュータイプ

ユピテルが特許を取得しているスマートビュータイプは、ブラケット一体型でドラレコを目立たせたくないという人にピッタリ。

スタンダードタイプ

スタンダードタイプ

ドライブレコーダーとして一番よくみる形がシンプルなスタンダードタイプだろう。ブラケットでフロントガラスに取り付ける。

Point 3:取り付け

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取り付け2

取り付け3

スタンダードタイプはブラケットがあり、スマートビュータイプはブラケット一体型となる。装着位置はどちらもフロントガラスの上部に両面テープで貼り付ける。ミラータイプの場合は純正ルームミラーの上に被せる形でセットする。

Point 4:サイズ

サイズ

サイズは製品により様々だが、サイズが小さければ目立たずスッキリ。ユピテルにはミニタイプがラインアップされており、写真の「DRY-mini1XⅡ」は幅55mm×高さ45mm×奥行き29mmとかなりコンパクト。

画質

画質

画質が良ければそれだけまわりの状況をより明確に映し出してくれる。目安となるのが解像度や画素数。ユピテルのドラレコはほとんどがフルHD(解像度)で撮影可能。画素数は様々だが、参考までにHDでは近づけば前方のクルマのナンバーが確認でき、Full HDになるとすれ違うクルマのナンバーも確認できるくらい。

フレームレート

毎秒30コマで撮影するのか、はたまた毎秒60コマで撮影するのかというのがフレームレート。フレームレートは製品によって様々だが、数字が大きいほうがなめらかな映像となる。

価格

価格はメーカー、製品によって異なるのはもちろんだが、ユピテルにラインアップされている製品で言えば市場価格(ネット通販含む)で7800円〜3万5000円あたりとなっている。

背面

背面

画面サイズ

画面サイズ

液晶画面があればカメラアングルの調整がラクになるほか、撮影した映像をその場で確認することができる。「DRY-AS410WGc」は2.0インチTFT液晶。

Point 5:機能

最近ではただ撮影するだけでなく様々な機能が付いていたりする。例えば前方のクルマと接近しすぎてしまった場合にブザー音で知らせてくれる機能や、スマホで映像が再生できる無線LAN機能が付いたものまで。ユピテルのドラレコに搭載されている機能(製品によって異なる)の一部を紹介。

・GPS

映像と合わせて日時、時間、走行軌跡などの情報を記録してくれるGPS 機能。パソコン用の専用ビューアソフトを使って情報を見ることができる。

・駐車中も記録

内蔵バッテリーでエンジンをオフにしても常時録画を延長してくれる機能。ユピテルは外部バッテリーを近日発売予定で、現在設定のない機種でもこの機能が使えるようになる。

・アクティブセーフティ

前方のクルマが発進したのを知らせてくれる「スタートインフォメーション」、車線からのはみ出しを知らせてくれる「レーンキープアシスト」、前方のクルマとの過度の接近を知らせてくれる「前方衝突防止アラート」など安全を支援する。

・Gセンサー

一般的に常時録画では、SDカードの容量がいっぱいになると上書きしながら記録していく。Gセンサー搭載機は衝撃を検知すると事故前後の映像を別フォルダに保存してくれるので安心。

・HDR

HDRは夜間や暗い場所での撮影時に起こりやすい、映像が白くとんでしまったり、黒くつぶれてしまったりというのを抑えてくれる機能。

・無線LAN

無線LANにより記録された映像をスマホやタブレットで再生できる。スマホでドラレコをリモート操作することも。

(ドレナビ編集部)

BMW X3次期型、ロングボディやハイブリッドも投入へ

BMWのクロスオーバーSUV、「X3」の次期型プロトタイプを、偽装の軽い状態でキャッチしました。

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コードネーム「G01」と呼ばれる次期型は、最新世代のプラットフォーム「CLAR」を採用。100kg程度の軽量化と剛性の向上をはかっています。

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捕捉したプロトタイプは、鋭くなったヘッドライトや大型化されたキドニーグリル、新形状のフロントエアインテークのほか、デュアルエキゾーストパイプなどが確認できます。

パワートレインには、2リットル直列4気筒エンジン、3リットル直列6気筒エンジンのほか、「330e iPerformance」または「X5 xDrive 40e」に採用されているプラグインハイブリッドモデルがラインナップされる可能性が高いです。

また、中国市場向けに最小クロスオーバーSUV「X1」の「ロングホイールベース」が投入されましたが、この「X3」次期型にもコードネーム「G08」と呼ぶロングモデルを発売予定だということです。

ワールドプレミアは2017年秋と予想されています。

(APOLLO)

マツダ・CX-5がフルモデルチェンジで手に入れた同社初の「渋滞対応ACC」とは?

2017年2月に国内発売がはじまるというマツダCX-5の詳細情報が発表されています。現在のマツダを支える新世代商品群の始点として誕生したCX-5が、より進化・深化した2代目になるわけです。

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全身で、マツダのテクノロジーが正常進化していることを示す新型CX-5ですが、ここで注目したいのは『i-ACTIVSENSE』と称されるドライビングアシスト機能。

なかでも追従制御クルーズコントロール『MRCC(マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール)』は大きく進化しました。

従来はミリ波レーダーを用いるタイプでしたが、新型ではミリ波レーダーと単眼カメラを組み合わせることで追従可能なスピード域を0〜100km/hと、同社としては初めて渋滞対応としています。これまでは30km/h以下になるとMRCCがキャンセルされていましたから、大きく利便性がアップしたというわけです。

さらに、センサーの併用によって「アドバンスト・スマート・シティ・ブレーキ・サポート」と呼ばれるエマージェンシーブレーキの性能もアップ。従来は約4〜30km/hだった車両検知速度域は、約4〜80km/hへと大幅に広がりました。また約10~80km/hの範囲で歩行者も検知するよう進化しています。

また、MRCCなどの情報を表示するヘッドアップディスプレイも、新たにガラス投影タイプの『アクティブ・ドライビング・ディスプレイ』へと進化。より明瞭に、また視線移動を最小限に抑えたインターフェイスとなっています。

(山本晋也)【関連記事】

2017年2月発売予定の新型CX-5!ロードスターRF!に触れる先行展示イベント開催
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新型マツダ・CX-5のこだわりはワイパーとドア閉まり音で分かる!?
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新型マツダCX-5はあまり代わり映えしない!? 外観はどう変わった?
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センターコンソールを7cmも高めた新型CX-5のインテリア、インパネはどう「深化」したか?
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新型CX-5のディーゼルエンジンは、静粛性と応答性向上で走りも深化
http://clicccar.com/2016/12/09/424859/

レンジローバー/レンジローバー・スポーツの2017年モデルに待望のディーゼルエンジンを設定

レンジローバー、そしてスポーツバージョンのレンジローバー・スポーツが2017年モデルにスイッチし、2016年12月6日から受注を開始しました。

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2017年モデルの最大の注目ポイントは、3.0Lのディーゼルターボエンジンの設定。最高出力258ps、最大トルク 600Nmを発生する「TDV6」搭載車が新たにラインナップに加わることで選択肢が増えています。

大柄なSUVとトルクフルなディーゼルエンジンの組み合わせは、相性がよい場合が多く、どんな走りを披露してくれるのか期待が高まります。

ガソリン仕様にも注目の新グレードが追加されています。レンジローバー(ヴォーグ)に設定された「SVAutobiography DYNAMIC」は、550ps/680Nmに達する5.0LのV8スーパーチャージャーエンジンを搭載。

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外観は「グラファイト・アトラス」仕上げのフロントグリルとボンネットフィニッシャー、SVOサイドベント、レンジローバー初となるブレンボ製レッドキャリパーなどの専用装備を用意。

インテリアには4色から選べる「ダイヤモンド・キルテッド・ステッチ」が施された「セミアニリン・レザーシート」、ノール加飾のスイッチ類などによって高級感を強調。

標準車よりも車高が8mm低くなる足まわりも専用で、「SVAutobiography DYNAMIC」独自のサスペンションによりスポーティなハンドリングを実現したとしています。

ディーゼル、新グレードの追加に加えて、レンジローバー、レンジローバー・スポーツのインパネ、操作系も大きく進化を遂げています。ドライバーの眼前にあるデジタルメーターは、フルスクリーン・ナビゲーション・ディスプレイとしても活用可能な12.3インチTFTインストルメント・クラスターに変更。

23/03/2016

さらに、10.2インチのタッチコントロール式インフォテイメントシステムの「InControl Touch Pro」を全車に標準装備。こちらには、ランドローバー初となる通信機能の追加がオプションで可能になっています。

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ロードサイドアシスタンスが必要になった際や急病時などに車内上部のボタンを押すことでオペレーターと会話ができるほか、アプリを使えば車両位置情報やトリップデータ、ドアやウィンドウの開閉状況の確認、施錠やエアコンを遠隔操作することもできます。

安全面では、後方からの車両を知らせるブラインドスポットモニターを装備。警告を無視して車線変更を続けると、ステアリングに逆方向の力をかけて衝突を回避するブラインドスポットアシストも新たに採用。

レンジローバー(ヴォーグ)の価格帯は、3.0L V6スーパーチャージャーが1377万〜1554万円。5.0LのV8スーパーチャージャーが1657万〜1962万円。同じく5.0L V8スーパーチャージャーを積む「SV」仕様が2405万〜2944万円、3.0L V6ディーゼルターボ搭載車が1420万〜1676万円です。

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レンジローバー・スポーツの価格帯は、3.0L V6スーパーチャージャーが860万〜1188万円。5.0L V8スーパーチャージャーが1393万円〜1648万円。3.0L V6ディーゼルターボが895万〜1090万円となっています。

(塚田勝弘)

F4は世界に通用する!イタリアGTで優勝の根本選手、FIA-F4では東京トヨペットとタッグ!【SUPER GT2016】

SUPER GTグランドファイナルと併催の第14戦で若干17歳の宮田莉朋選手がチャンピオンとしてシーズン2年目を終えたFIA-F4。

このカテゴリーは若手育成を目的として2015年に新設されたカテゴリーであり、SUPER GTのオーガナイザーであるスーパーGTアソシエーションが開催の名乗りをあげ、国内で最も集客の多いSUPER GTと併催することで、これから成長していくであろう若手への注目を最大限に拡げていこうと言う目的があります。

実際、2015年にランキング2位となりFIA-F4を卒業した牧野任祐選手は、SUPER GTの鈴鹿1000kmの予選でシンティアムアップルロータスに乗りQ1を担当、Q2を含めたGT300全ての中でトップタイムをマークし、次戦のタイからはドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GTのドライバーとしてGT500に抜擢されるなど、FIA-F4出身のドライバーの活躍が目立ちます。

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今期、FIA-F4を走りながら海外で大活躍したドライバーが根本悠生選手。

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1996年09月22日生まれの20歳。今期FIA-F4ではランキング13位と中段の成績となってしまいましたが、実は海外では大きな成績を残しているのです。

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9月10~11日にイタリアのヴァレルンガサーキットで開催されたイタリアGT選手権に、VSRチームから出場。初めての海外、初めてのGT3、初めてのランボルギーニ、という状況にもかかわらず、なんと予選2位!

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10日に開催されたレース1決勝では5位に入ります。これだけでもすごいことなのですが、翌11日に開催されたレース2ではなんと優勝!イタリアでは名も知らない19歳(レース当時)の日本人がいきなり優勝ということでテレビや新聞が大きく取り上げた、とのこと。

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しかもドライバーオーディションから4日後にはレースⅠというスケジュールでの優勝は、根本選手とともにFIA-F4のレベルの高さをうかがえます。

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そんな根元選手は、国内のFIA-F4でも概ね予選6〜7番手とグリッド3列目から4列目のいい成績を狙えるポジションにつけています。ただし、このポジションは逆にレベルが拮抗してトラブルに巻き込まれやすい位置でもあります。

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実際、11月12日のSUPER GT第3戦代換えレース時に開催されたFIA-F4第6戦代換えレースではオープニングラップのヘアピンで接触、2周目の第1コーナーでも接触によるコースアウトなどで最下位に近いところまで大きく順位を落としてしまいますが、その後10台以上を抜き去り20位まで登っていきます。

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数値としては現れにくい今期のFIA-F4でしたが、期待値の高さはかなりのもので、あのスーパーフォーミュラーでチャンピオン争いを展開した関口雄飛選手もグリッドに激励に来るほど。

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メインスポンサーとなる東京トヨペットも、その期待値を評価してのスポンサードを展開しています。

東京トヨペットでは富士ともてぎで開催の3大会7レースでディーラーメカニックを派遣、「多くの体験と多くの知識を取得し、お客様のおクルマの整備にも活かしていく」とのこと。また販売店での根元選手とのコラボレーション企画中で、モータースポーツをハード面、ソフト面ともに活用していくそうです。

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最後に根元選手にFIA-F4とランボルギーニのGT3マシンとの違いをうかがってみました。

「車重とタイヤが大きな違い。でもランボルギーニはよく止まるし、よく曲がる素晴らしいクルマでした。高価なクルマなのでビビッていましたが、乗りやすさのおかげでいい成績が残せました。初めてのツーリングカーでもタイムを出せたのはシミュレータートレーニングなどチームサポートのおかげもありました」

「FIA-F4はかなりクセの多いクルマだと思いますが、これを乗りこなすことができれば他のカテゴリーに移行するのはスムーズではないかとは思います。それと体重の軽い選手の方が有利な面もクセのひとつかもしれません。基準体重があって、それよりも軽い選手はウェイトを積むのですが、そのウエイトをバランスのよい場所に置くことでマシンの特性を変化させることができるのです」

「身長が高いとどうしても落とせる体重に限界がありますが、それを言い訳にするつもりはありません。自分の弱点は見えているので、それを克服してフォーミュラーでも活躍できる選手になっていきたいと思います」

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海外での優勝でも驕り高ぶることなく、国内の課題を解決して次へのステップを駆け上ろうとする根元選手。来年の動向が今から気になります。

(写真・文:松永和浩 イタリアGT写真提供:根本悠生)

オペルから流麗なセダン、新型「インシグニア」が登場!【ジュネーブモーターショー17】

独・オペルが、新型「インシグニア(Insignia)」を来年3月に開幕するジュネーブモーターショー17でワールドプレミアすると発表しました。

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「インシグニア」はオペルのミッドサイズモデルで、上質でありながらリーズナブルな価格設定やデザインの良さで欧州では非常に人気が高いモデル。

オペルは10年前に日本市場から撤退しており、普段見かけることはありませんが、並行輸入車としては存在するようです。

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「インシグニア」はセダンでありながら、クーペのような流麗なスタイリングを実現しており、空気抵抗の低減により、クラス最高のCd値0.26を実現。

軽量材の使用やパッケージングの最適化により、従来比で175kgもの軽量化を果たしているそうです。

現行モデルは2008年にデビュー、「ベクトラ」の後継にあたり、4ドアセダン、5ドアセダン、ステーションワゴンの3種類が存在。新型では全長が4,910mm(+55mm)と拡大され、ほぼBMW5シリーズ相当となっています。

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衝突時にフードが持ち上がる歩行者保護のための「アクティブボンネット」や、次世代配光システムを採り入れたLED式ヘッドライトなどを採用。

2.0L/1.5Lのガソリンエンジンと2.0L/1.6Lのディーゼルエンジンを用意。トランスミッションは8AT仕様と6MT仕様で、トルクベクタリング付き4WDシステムを搭載。

今回ジュネーブショー17に出展されるのは、来年7月発売予定の5ドアセダン「インシグニア・グランドスポーツ」で、9月にはステーションワゴンが発売される予定になっているようです。

Avanti Yasunori・画像:OPEL)【関連記事】

2017年、オペルが変わる!「インシグニア」次世代モデルの魅力
http://clicccar.com/2015/10/11/331158/

【関連リンク】

OPEL
http://www.opel.de/

新型SUV・トヨタ C-HRに、TRD/モデリスタ仕様登場!

11月10日からWebによる先行受注が始まっているトヨタ自動車の新型SUV「C-HR」ですが、12月14日とされる正式発売に向けたカウントダウンが始まっています。

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「走りの良さ」と「カッコ良さ」に重点を置いて開発されたSUVだけあり、その前人気はなかなかのもので、11月末に富士スピードウェイで開催された「C-HR特別先行プロト試乗会」には最大96名の枠に多くの試乗希望者が殺到、受注状況も好調とか。

試乗会場となった富士ショートサーキットでは、オリジナルモデルに加え、早くも「TRD仕様」や、「モデリスタ仕様」のC-HRが展示されていました。

中でもアグレッシブなエアロをまとい、黒の18インチホイールとイエローのボディのコントラストが強烈は「TRD仕様」は、会場内でも一際目立っていました。

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2トーンに塗り分けられた専用意匠の大型フロントバンパーや、サイドスポイラー、リヤアンダースポイラー、テールフィンなどを装備。

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インテリアでは、TRD仕様ではお馴染みの赤色プッシュ・スタートスイッチや、赤色パイプラインで縁取ったシートが目を引きます。

一方、モデリスタ仕様(BOOST IMPULSE STYLE)は、ヘッドランプ間を繋ぐクローム調のフロントグリルガーニッシュやフェンダーべゼル、被せ式の大型フロントスポイラー(LEDランプ付)、専用意匠のサイドスポイラー、19インチホイールなどを装備。

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リヤ周りではバックドア中段に専用のテールスポイラーを装備、バンパー下部にはマフラー・べゼル一体式のアンダースポイラーを装着しています。

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TRDやモデリスタが、走りやデザインにこだわるC-HR専用に開発したものだけに、同車のコンセプトである「我が意の走り」をより鮮明にアピール。

両ブランドには別バージョンのエアロも用意されているだけでなく、販売チャンネル毎のドレスアップアイテムも用意されている模様。

発売後の納車待ちも予想される個性的な「C-HR」ですが、巷で見かける機会も多くなると予想されるだけに、あらかじめ他のオーナーとは一味違う一台に仕上げておくのも一つの手かもしれません。

Avanti Yasunori)【関連記事】

トヨタ「C-HR」に83人が同時試乗!お薦めモデルはどれだ?
http://clicccar.com/2016/12/06/423468/

独ニュルで鍛えた「C-HR」は、開発主査の思い入れが満載!
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新型SUVがロサンゼルスショーに大集結!
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受賞なるか?トヨタ「C-HR」が欧州COTYにエントリー!
http://clicccar.com/2016/11/14/416806/

トヨタが欧州でコンパクトSUV「C-HR」 の市販モデルを公開!
http://clicccar.com/2016/10/04/404598/

ニュル24H耐久でトヨタ「C-HR」がクラス3位で完走!
http://clicccar.com/2016/05/31/375178/

【関連リンク】

トヨタ C-HR
http://toyota.jp/c-hr/

C-HR特別先行プロト試乗会
http://toyota.jp/c-hr/testdrive/

TRD
http://www.trdparts.jp/index_menu.html

MODELLISTA
http://www.modellista.co.jp/

ハスラー、アルト・ラパン、ソリオ・バンテットにお買い得な「Fリミテッド」を設定

2017年3月の年度末に向けて、各社から特別仕様車が設定されています。2016年12月8日、スズキからハスラー、アルト・ラパン、ソリオ・バンテットの3モデルに「Fリミテッド」が発売されました。

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ハスラー「Fリミテッド」は、「G」グレードがベース。カーキ色の専用シート表皮を採用したインテリア、ガンメタリック塗装のフロントバンパーガーニッシュとリヤバンパーガーニッシュ、黒色のスチールホイールなどを装着したアクティブな印象を与える外観が特徴。

ボディカラーは「オレンジ×黒」の2トーン、「ホワイト×黒」の2トーン、「イエロー×白」の2トーンの専用色を含む全4色が用意されています。さらに、ステレオカメラ方式の衝突被害軽減システム「デュアルカメラブレーキサポート」をメーカーオプションで設定。

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アルト・ラパン「Fリミテッド」は、「X」グレードをベースに、専用メッキフロントグリルをアクセントに加えたエクステリアが目を惹きます。

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ブラウン基調のシート表皮、ドアトリム表皮、パール調塗装を施したインパネガーニッシュのインテリアはシックな仕立てになっています。ボディカラーは、新採用の「ブルー」を加えた全5色展開。

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ソリオ・バンディット「Fリミテッド」は、「バンディットHYBRID MV」がベース車で、外観にはメッキドアハンドルが装着されています。

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内装はラックススエード&レザー調シート、スエード調ドアトリムクロス、ブロンズメタリックの加飾により質感を向上。後席右側ワンアクションパワースライドドアやクルーズコントロールシステム、助手席シートヒーターを装備するなど、利便性、快適性も高められています。ボディカラーは専用色となる「ゴールド×黒の2トーンルーフ」、「ゴールド」、「グレー」の3色を加え、全6色の中から選択できます。

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価格はハスラー「Fリミテッド」のFFが140万9400円、4WDが153万5760円。アルト・ラパン「Fリミテッド」は、FFが140万9400円、4WDが151万2000円。ソリオ・バンディットの「Fリミテッド」のFFが189万4320円、4WDが201万7440円です。

(塚田勝弘)

アウディ、人工知能専門家会議でディープラーニングによる自動駐車を実演

アウディは、バルセロナで12月5日から12月10日まで開催された人工知能専門家会議で、Audi Q2の1/8スケールモデルカーを使用してディープラーニングによる自動駐車の実演を披露しました。

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アウディが自動駐車を実演したのは「神経情報処理システム(NIPS)に関する国際会議及びワークショップ」で、アウディは同会議に自動車メーカーで唯一参加しています。この会議で縮尺モデルながら、クルマ自身が人工知能でパーキングの方法を学んでいく過程を紹介しました。

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アウディでは、自己学習システムを自動運転を実現するための人工知能分野で重要なテクノロジーと捉えており、自己学習システムのノウハウを蓄積してきました。

今回、Audi Q2の8分の1スケールのモデルカー「Audi Q2ディープラーニング コンセプト」を使って、広さ3×3メートルのスペースのなかで、モデルカーが人工知能を働かせて金属フレームで囲まれた駐車スペースを探って発見し、パーキング作業を完了する様子を実演しました。

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Audi Q2ディープラーニング コンセプトには、前方用と後方用の2つの単機能カメラと、車体の各所に設置された合計10個の超音波センサーからなるセンサーシステムが搭載されています。センサーシステムからのデータは、車載のセントラルコンピューターが自己学習システムで分析して、ステアリングや電気モーターを動かす信号に変換します。

デモンストレーションでは、システムが最初に駐車スペースと自車の位置関係を把握し、目的の場所である正しい駐車位置に車体を移動するためにはどうしたらいいかを自己学習して、始めにはエラーが多く発生しても、次第にエラーを減らして、クルマを駐車させていく様子が映されています。

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Audi Q2ディープラーニング コンセプトは、ドイツのガイマースハイムが本拠のアウディの子会社「アウディ エレクトロニクス ヴェンチャー(AEV)」が先行開発プロジェクトとして製作しました。次の段階では、モデルカーではなく実際の自動車を使って、駐車スペースを探すプロセスを検証する予定。

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アウディは、画像認識の分野で世界をリードするイスラエルのMobileye(モービルアイ)と連携しており、ディープラーニング(深層学習)を利用した環境認識システムのソフトウェアを、共同で開発中であることも明らかにしました。

アウディはこのソフトウェアを、2017年に発売する新型Audi A8の「セントラル ドライバーアシスタンス コントローラー」(zFAS)に初めて採用する予定としています。このzFASのハードウェア開発については、米NVIDIAがパートナーとして参画しています。

今回の実演では、モデルカーによるデモンストレーションでしたが、アウディが開発中の技術が実車に搭載されると、渋滞時の自動運転や自動パーキングといった機能が市販車で実現することになります。

今後、アウディ以外のメーカーも続々と自動運転や自動パーキングを搭載したモデルを発売することが予想され、期待が膨らんでいます。

(山内 博・画像、動画:アウディ)

輸送中を激撮!デビュー直前の新型メルセデス Eクラス クーペ

2016年1月のデトロイトモーターショーでベールを脱いだ、メルセデスベンツのミドルサルーン「Eクラス」。

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その後、「エステート」「オールテレーン」と派生モデルが発表されましたが、2017年1月のデトロイトモーターショーにて、今度は「Eクラス クーペ」を初公開すると噂されています。

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今回は、ほぼフルヌード状態で輸送中のプロトタイプをカメラが捉えました。

「Cクラス」とは異なる独自シャシーを採用する「Eクラス クーペ」は、「セダン」や「エステート」と多くのパーツを共有します。

輸送中に捉えたプロトタイプは、ヘッドライトやエアインテークのアウトライン、ドットの入ったフロントグリル、セダンと異なる薄くシャープなテールランプ、デュアルエキゾーストパイプを装着し、スポーティーな仕上がりとなっているようです。

頂点には最高馬力600psの4リットルV型8気筒を搭載する、AMGモデルも期待されています。

ワールドプレミアは前述のようにデトロイトモーターショーの予定ですが、遅れれば3月のジュネーブモーターショーになる可能性もあるようです。

(APOLLO)

既存車両にも先進の運転支援システムを搭載できる、パイオニアの「インテリジェント パイロット」

パイオニアは、デジタル地図を活用した「事故リスク予測プラットフォーム」 を構築し、後付け可能な先進運転支援システム「Intelligent Pilot(インテリジェント パイロット)」を開発したと発表しました。

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本システムは、個々の車両の状況に合わせて事故や危険を予測し、注意喚起や警告をすることができ、先進的な運転支援を後付けで実現できます。また、東京海上日動火災保険の自動車保険「ドライブエージェント パーソナル」(2017年4月から提供予定)に採用されます。

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パイオニアが開発した先進運転支援システム「Intelligent Pilot」の特徴は、「事故リスク予測プラットフォーム」を構築した点と、既存車両へ後付け可能な常時通信型車載IoTデバイスを開発した点です。

「事故リスク予測プラットフォーム」は、デジタル地図に信号やカーブなどの情報を加えたデジタル地図属性データに、「事故発生地点データ」や、パイオニアが蓄積した「急減速多発地点データ」などを重ね、さらに時間帯・天候・災害情報・車両の走行速度や運転傾向までも加味して統合的に事故や危険を予測します。

この「事故リスク予測プラットフォーム」にクラウドを介して常時通信するIoTデバイスを車両に搭載(後付け)して、リアルタイムなサービスを走行中の車両へ提供します。

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「事故リスク予測プラットフォーム」に繋がる車載デバイスには、広角車載フロントカメラが搭載され、撮影した画像を解析して、危険な走行状況を検知し、2インチ液晶ディスプレイとスピーカーにより画面表示と音声で知らせる安全運転支援機能を搭載しています。

また、ドライブレコーダー機能も搭載しており、衝撃検知時には前方画像の録画を行って録画情報をクラウドサービスに連携することも可能です。

車載デバイスには、GNSS(全地球型測位システム)、ジャイロ/加速度センサーが内臓されており、精度の高い自車位置を得ることができ、内蔵センサーで急加速や急減速などの運転状況を検知し、デジタル地図と連携してさまざまな安全運転支援が提供されます。

今回、パイオニアがこのシステムを開発したのは、新型車には次々に新しい自動運転機能やADSA(高度運転支援)システムが搭載されていることを踏まえ、既存車両にも後付けでドライバーの安全運転を支援するシステムが必要と考えたためです。

(山内 博・画像:パイオニア)

米ニコラ・モーター、燃料電池が動力源の大型トラック「ニコラ ワン」を発表

米国のベンチャー企業 ニコラ・モーター(Nikola Motor)は、水素を燃料とする燃料電池を動力源とする大型トラック「ニコラ ワン (Nikola One)」を、ユタ州ソルトレイクシティで600人以上の報道陣を集めて発表しました。

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「ニコラ ワン 」は、電気モーターによる駆動系で駆動され、容量320kWhのリチウムイオン電池と燃料電池を搭載しています。燃料電池からの電力でリチウムイオン電池を充電しながら走行し、800〜1200マイル(1280〜1920km)の航続距離があります。

1000馬力以上の出力と2000ft.lbsのトルクを発揮し、米国でクラス8と呼ばれている軽油燃料のディーゼルエンジンを搭載する従来型のトラックの性能を、完全なゼロ・エミッションで超えているということです。

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「ニコラ ワン 」には燃料電池でバッテリーを自動的に充電するシステムが備えられていますが、万一燃料電池からの充電が停止しても、満充電なら100〜200マイル(160km〜320km)をバッテリーだけで走行できます。

「ニコラ ワン 」は当面リースのみで提供され、リース・プログラムでは、72カ月のリース期間中、保証とメンテナンスが含まれているだけでなく、水素燃料を回数制限なく充填することが可能です。

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ニコラ・モーターは、これから「ニコラ ワン 」の製造工場を米国内に建設する計画で、2017年の前半には工場の設置場所を決定する予定です。米国とカナダに水素ステーションのネットワークを構築する計画もあり、こちらは2018年1月から開始する予定で、水素を製造する電力にはメガソーラー(大規模太陽光発電所)を活用して、エコをアピールすると見られます。

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気になるバッテリーパックの構造は、発表によるとテスラ社と同様の汎用「18650サイズ」のバッテリーセルを多数個連結している模様で、1個のバッテリーパックの容量は107 kWhで重量は1000lb(450kg)であるとしています。

これから推測すると、発表されたプロイトタイプ車には3個のバッテリーパックが搭載されている模様です。だたし、量産モデルのバッテリーの搭載量については、今後のテスト結果で増やすことも、減らすこともあり得るとしています。

バッテリーパックの保証期間は7年間または1,000,000 マイル(160万km)に設定され、あらゆる天候・気候に耐えることができ、路面の凍結防止剤にも耐久性を備えています。

最近、日本のトヨタも燃料電池を搭載した大型トラックについて、米国で事業化調査を進めると発表したばかりで、今後トラック分野でも燃料電池車の開発・実用化が急速に進展するものと見られます。

(山内 博・画像:ニコラ・モーター)

新型・マーチ NISMO、さらなるエアロダイナミクスで2017年3月に発売?

日産・マーチの新型がワールドプレミアされて間もないですが、モータースポーツの血を引く、「マーチ NISMO 」のレンダリングCGを入手しました。

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「NISMO」は日産モータースポーツ・インターナショナルの略で、モータースポーツ仕様のチューニングモデルなどを手がけています。

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現在NISMOチューンモデルは、「フェアレディZ」「ジューク」「マーチ」「GT-R」「ノート」「セントラ」などに設定されており、新型マーチにも設定されます。

これまで以上にエアロダイナミクスを追求した次期型は、フロントバンパーに大口エアダクトを持ち、サイドミラーを赤に、またVモーショングリル、エアダクト、リップスポイラー、サイドシルにも赤をあしらった、スポーツモード全開のエクステリアとなっています。

追加発売が予想されるNISMO「S」モデルのパワートレインは、5速MTと組み合わされる、1.5リットル直列4気筒DOHC。NISMO専用チューンにより最高馬力は120psまで引き上げられます。

現行NISMOからさらに向上された強化ボディ、スポーツサス、ブレーキセット、スポーツシート、アグレッシブなエクステリアはマニアの心を掻き立てる筈です。

(APOLLO)

圧倒的な販売力。トヨタ・ルーミー/タンクが発売から1カ月で計3万5000台を受注

11月9日に発売されたトヨタ・ルーミー/タンクは、ダイハツ・トールのOEMモデルで、設計、開発から生産(ダイハツ本社の池田工場)までをダイハツが受け持っています。スバルにも22年ぶりに復活した車名・ジャスティでダイハツから供給されています。

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トヨタからルーミー/タンクの発売1カ月(ダイハツは未公表)の受注台数が発表されました。トヨタ店、トヨタカローラ店で販売されているルーミーは約1万8300台、トヨペット店、ネッツ店扱いのタンクは約1万6700台。

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月販目標台数は両モデルともに3750台という設定ですから、ルーミーが約4.8倍、タンクが約4.4倍という出だしになります。主な好評点は、下記の通りです。

・堂々迫力のデザイン性
・コンパクトながら広い室内空間
・広くて使い勝手のよい荷室
・衝突回避支援システム(スマートアシストⅡ)搭載
・1.0Lターボのゆとりある走り(1.5L相当のパワー)

ルーミー、タンク両モデル合わせると3万5000台に達します。これは、現行シエンタの発売から約1カ月の4万9000台には及ばないものの、ダイハツ・トール、スバル・ジャスティを合わせるとさらに数字が伸びるだけに、「ガチンコ」のライバルであるソリオを発売してきたスズキからするとその販売力は驚異でしょう。

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スズキとトヨタの提携は発表済みとはいえ、具体的に何か決まっているようでもなさそうだけに、今後の販売動向にも注目が集まります。

(文/写真 塚田勝弘)

ホンダ・N-WGNに充実装備の特別仕様車を設定

新評価基準が採用された平成23年度(2011年度)以降、軽自動車として初めて、「新・安全性能総合評価」で最高評価の「ファイブスター賞」を獲得したホンダN-WGN。ライバルはスズキ・ワゴンR、ダイハツ・ムーヴ、日産デイズ&三菱eKワゴンなどのトールワゴンになります。

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12月8日、そのN-WGNに特別仕様車「SS(Suzuka Special)パッケージ」、「N-WGN Custom SS パッケージ」、「SS 2tone color styleパッケージ」、「ターボ SS 2tone color style パッケージ」が新たに設定されました。

特別仕様車「SSパッケージ」は、「G Lパッケージ」がベース。「あんしんパッケージ(シティブレーキアクティブシステム、前席用i-サイドエアバッグシステム+サイドカーテンエアバッグシステム)」、常時点灯3眼メーター(ホワイト照明) 、ホワイトイルミネーションが追加されています。

価格はFFが126万1000円、4WDが139万1000円です。N-WGNカスタム「SS パッケージ」の価格はFFが149万1000円、4WDが162万1000円。

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N-WGNカスタムの特別仕様車「SS 2tone color style パッケージ」と「ターボ SS 2tone color style パッケージ」は、「G・Lパッケージ/G・ターボパッケージ」の装備を用意。

さらに、2トーンカラースタイル、ダーククロームメッキ&ブラック塗装フロントグリル、ダーククロームメッキ・アウタードアハンドル、ダーククロームメッキ・リヤライセンスガーニッシュ、ブラック塗装フォグライトガーニッシュ、ブラック塗装モール付リヤバンパー、サイドシルガーニッシュ、14インチアルミホイールが追加されています。

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インテリアも充実の装備で質感を向上。プライムスムース&ジャージコンビシート、本革巻ステアリングホイール、本革巻セレクトレバー、常時点灯3眼メーター、レッドイルミネーション、インパネガーニッシュ(レイヤードクリアパネル:ダーククリアレッドライン付) 、ドアオーナメントパネル、ピアノブラック調エアコンパネルが追加されています。

N-WGNの「SS 2tone color style パッケージ」の価格は、FFが150万9000円、4WDが163万9000円。「ターボ SS 2tone color style パッケージ」はFFが157万4000円、4WDが170万4000円です。

(塚田勝弘)

新型マツダ・CX-5のこだわりはワイパーとドア閉まり音で分かる!?

マツダの年間販売台数で1/4を占めるというCX-5。新型CX-5の進化(深化)をひと言で表現すると、「Be a Driver.」というキャッチフレーズを掲げるマツダらしく「走る喜びの深化」だそうです。

その「走る喜び」は、新型CX-5は運転する喜びだけでなく、乗員すべてが人馬一体感を得られるようなフェーズにまで「深化」させたといいます。

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主査の児玉眞也氏が新型CX-5で最も「深化」したと力を込めるのが静粛性。

2014年11月のアテンザ、CX-5の商品改良時にも静粛性を向上させていますが、開発陣からは「まだ向上できる余地が残っているはず」という話を聞いた時ことを思い出しました。

今回の新型CX-5では、「高速道路でも全席で快適に会話できる」というのが分かりやすい成果とのこと。高い静粛性を実現するために、「音源の抑制」、「キャビンへの音の侵入を遮断」、「吸音による残響音の抑制」の3つを掲げています。

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たとえば、ワイパーをフロントフード上端部よりも低い位置にすることにより、正面から侵入してくる風騒音を抑制しているほか、ピラー曲率の見直し、ドアのゴムシールの見直しや段差、隙間の低減をすることで風切り音などの音源を抑制しています。

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見た目で分かりやすいのがワイパー。先代はボンネットの上から少しワイパーがのぞいていますが、新型ではボンネットラインよりも下に配置され、風の乱れを抑えることで音の抑制につながっているそうです。

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ほかにも、フロントスクリーンのガラス板厚を向上さているのをはじめ、フロントのサイドガラスの遮音膜の設定、フロアアンダーカバーの吸音化などが盛り込まれています。

今回、とくに注力されたのが、後席の静粛性向上。SUVは荷室から大きめの音が侵入してくるため、トランクボードと内装材、サブトランクと内装材の隙間を小さくしたり、荷室からの音の経路を遮断すべく、トノカバーフラップにより後席との隙間を減らしたりしています。

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さらに、マツダとして初めて採用されたのが、ドアを閉める際に車内の空気(圧)を逃がすエキストラクターの改良。エキストラクターは車内の圧を逃がすのと同時に、後席に高周波の音が侵入してくる要因にもなります。

先代では、ダイレクトに音が侵入してきたものを新型CX-5では、トリムの隙間を吸音材で埋めただけでなく、通気グリルの位置も極力後方に配置しています。

そして「音の時間変化」にも注目です。車内に侵入してきた音がトリムなどに反射すると反射音になりますが、内装材の吸音力を高めることで速やかに音を低減。具体的には、天井にあるトップシーリングの吸音特性を高めることで車内の音を素早く低減させているそうです。

前席だけでなく、後席の静粛性を高めることにより、高速走行時でも容易に前後席間で会話が楽しめるようになったのは朗報でしょう。

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車内の音の減衰特性が進化したのは、ドアを閉める時の音を素早く低減(減衰)させることによって実感できるはずとしています。運転席、後席に座って何度か開け閉めしましたが、密度の濃い「バッフッ」という音は確かに静かで高級車の香りがしました。

(文/塚田勝弘 写真/ダン・アオキ、塚田勝弘)

トヨタの新型パワートレイン発表で見えてくる、今後の車載電池の動向

トヨタは、2021年までの今後5年間に導入する新型パワートレインを発表しました。

今回の発表には、エンジン・トランスミッションと並ぶハイブリッドシステムの重要な構成要素である車載電池に関する発表も含まれており、今後5年間のトヨタの車載電池に対する基本的な考え方が明らかになりました。

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今回の発表の要旨は、

①新型バッテリーの小型化でリアシート下への配置が可能になった
②2021年まではハイブリッド車にはリチウム電池とニッケル水素電池を併用する
③新型プリウスPHVにはリチウム電池を搭載する

という3点です。

まず、①の新型バッテリーの小型化については、従来リアトランクの底に配置されていた車載電池をリアシート下へ移動させることが可能になり、荷室容量の増加が期待できます。

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次に②の、リチウム電池とニッケル水素電池の併用については、従来からのトヨタの基本方針を踏襲したかたちです。

トヨタではハイブリッド車の車載電池について、ニッケル水素電池は古い、枯れた技術ではなく、まだまだ進歩する余地があり、今後も活用していくと説明しており、今回のリチウム電池とニッケル水素電池の併用も、その考え方に基づくものです。

公表された両方の電池の写真を見ると、リチウム電池の方がニッケル水素電池より一回り小さな印象で、リチウム電池の容量4,0Ahでニッケル水素電池の容量が6.5Ahとなっている発表資料のデータからも納得できます。トヨタでは、車載電池の搭載スペース、充放電能力によってリチウム電池とニッケル水素電池を選択しているものと見られます。

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われわれユーザーが車種を選択する際には、自分の希望する車種・モデルがリチウム電池を搭載しているのか、ニッケル水素電池なのかが気になるところです。

③の新型プリウスPHVにリチウム電池を搭載する点については、車載電池の容量を大きくして、EV走行距離・速度粋を拡大することを重視して、リチウム電池搭載を決定したものと考えられます。

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今回の発表でトヨタの車載電池の方針が明らかになり、今後ハイブリッド車・PHV車の電動走行が拡大するにつれて、トヨタもリチウム電池を重視する方向に転換して行くと予想されます。

ハイブリッド・PHVを重視するトヨタの車載電池に対する姿勢の動向に注目が集まっています。

(山内 博・画像:トヨタ)

無塗装で使用できる植物由来のプラスチックが「マツダ ロードスター RF」の外装部品に採用

マツダは、三菱化学と共同で自動車の外装意匠部品に使用できるバイオエンジニアリングプラスチック(バイオエンプラ)を開発し、「マツダ ロードスター RF」の外装部品に採用すると発表しました。

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今回「ロードスター RF」の外装部品に採用されるバイオエンプラは、植物由来原料使用による石油資源の使用量削減やCO2排出量の抑制、無塗装によるVOC(揮発性有機化合物)の削減で環境負荷を低減する効果を発揮します。

同時に今回のバイオエンプラでは、従来材料で塗装が施された部品を超える質感(深みのある色合い、鏡面のような平滑感)を、プラスチックの材料着色で実現するなど、高い意匠性が必要な自動車外装部品としても使用できる品質を備えていることが特徴です。

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マツダでは、これまでにも植物由来の材料を「マツダ バイオテックマテリアル」として技術開発を続け、自動車内装部品用バイオプラスチックの開発や、植物由来100%の繊維からなる自動車用シート表皮の開発に成功して、植物由来の材料の使用を拡大しています。

バイオエンプラについては、2015年に「ロードスター」の内装意匠部品にマツダ車として初めて採用して以来、これまでに「CX-9」や「アクセラ」、「デミオ」にも採用を広げています。

マツダでは、このたびの「ロードスター RF」以降の車種で内装および外装意匠部品としてバイオエンプラの採用を一層広げていく予定としています。

(山内 博・画像:マツダ)

会話できるEVコミューター「NeuV」をホンダが出展!【CES 2017】

ホンダが12月6日、ネバダ州ラスベガス市で2017年1月5日に開幕する国際家電ショー「CES2017」で、人とのコミュニケーションができる「AI」(人工知能)を搭載したEVコンセプトカー「NeuV(ニューヴィー)」をワールドプレミアすると発表しました。

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「NeuV」にはAI技術「感情エンジン」が搭載されており、自動運転機能も備えたコンセプトカーとなっています。

「感情エンジン」は、ソフトバンクグループ傘下のcocoro SB株式会社が開発したAI技術で、パーソナルロボット「ペッパー」に搭載されていることでもお馴染みの技術。

同社は、1980年代の米TVドラマ「ナイトライダー」に登場したドライバーと会話できるクルマ「ナイト2000」に搭載されていたAI「K.I.T.T.」のような技術の実現を目指しているのかもしれません。

その他にも、パーソナルモビリティ「UNI-CUB β」の体験試乗コーナーや、コネクティッドカー技術でスムーズな交通の流れを実現する提案、米カリフォルニア州シリコンバレーの情報技術研究開発拠点Honda Silicon Valley Labで取り組んでいる車載エンターテイメント技術など、様々な展示を行うとしており、同社の最新技術に世界の注目が集まりそうです。

Avanti Yasunori・画像:HONDA)

【関連記事】

ソフトバンク子会社SBドライブが「喋る無人運転バス」を実証実験開始!
http://clicccar.com/2016/11/07/414575/

自動運転車の原点は米TVドラマ「ナイトライダー」だった!?
http://clicccar.com/2014/10/22/274072/

【関連サイト】

HONDA USA
http://www.multivu.com/players/English/7988331-honda-ces-cooperative-mobility-ecosystem/

CES2017
http://www.ces.tech/

オープンにするだけで楽しさが倍増するイヴォーク・コンバーチブル

ルーフをオープンにできるSUVは、日本では発売されなかった日産ムラーノ・クロスコンバーチブルくらいでしょうか。ジープ・ラングラー(アンリミテッド)も脱着が可能で、私も撮影で数回外したことがありますが、こちらは大人2人、いや3人は欲しい大仕事になります。

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48km/h以下であれば21秒で開閉するイヴォーク・コンバーチブルのソフトトップ。やや時間はかかる印象ですが、4シーターで全長4385×全幅1900×全高1650mmというサイズを考えると十分に実用的といえます。

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運転席に収まってルーフを開けると、Aピラーが近くに感じますが、SUVらしくフロアが高いため見晴らしがよく、しかもセダンなどを見下ろすような視界で周囲から丸裸になったような気恥ずかしさもありません。

さらにウェストラインが高くバスタブに潜り込んだような着座感というのもあって、屋根を開けても思いのほかプライバシーが保たれるような気がします(もちろん、そのスタイリングとSUVの4座オープンという希少性から周囲の目を惹きますが)。

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240ps/340Nmの2.0L直列4気筒ターボと9ATの組み合わせは、首都高速の上り坂でも力強くてスムーズで、スペックに恥じない走りを披露してくれます。

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屋根を開けた状態でもサイドウインドウを上げた前席なら風の巻き込みも抑制され、開放感を味わいながらの走りは思わず笑ってしまうほど楽しいものがあります。

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屋根を閉めれば防音対策が施されたソフトトップにより、キャビンは十分に静か。快適な移動もこなしてくれそう。

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もちろん安全性にも配慮されていて、リヤクォーターパネルに展開式のロールオーバーバーを内蔵。こちらは2本のアルミ製バーが90ミリ秒で作動するもの。ほかにも、自動緊急ブレーキやレーンディパーチャーウォーニングなども設定されています。

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価格は765万円と安いとは言えない価格設定、さらに嗜好性もあって誰もが手を出せるモデルではないものの、悪路走破性も高く、「実用的で文句なく楽しいSUVは?」と聞かれると最初に名前が挙がる存在になりそうです。

(文/写真 塚田勝弘)

【関連記事】

オープントップSUVのイヴォーク・コンバーチブルはどんなクルマ?
http://clicccar.com/2016/12/09/424327/

メルセデス AMG S63改良型、これが最新世代COMANDシステムだ!

2017年にフェイスリフトを控える、メルセデスベンツの旗艦サルーン『Sクラス』のハイパフォーマンスモデル『AMG S63』の改良型を捕捉しました。

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今回はボンネットの内部やキャビンまで撮影に初めて成功、最新世代のCOMANDシステムの形状も確認出来ました。

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新世代COMANDシステムでは、ダイヤルを排除し、よりシンプルな操作で、より快適な機能操作を可能にするようです。

ベースモデルとは異なる「AMG」専用フロントエアインテーク、前後バンパー、クワッドエキゾーストパイプを装着します。

一部が露出したその心臓部も大きな進化を見せます。これまでの5.5リットルV型8気筒ターボに代わり、最高馬力615psを発揮する、4リットルV型8気筒ダウンサイジングターボエンジンを搭載すると見られ、歴代最高のパフォーマンスを実現します。

ワールドプレミアは2017年秋頃になると思われます。

(APOLLO)

決定!カーオブザイヤー!!「インプレッサ」からはじまる「スバルのフルモデルチェンジ」

今年(2016-2017年)の「日本カー・オブ・ザ・イヤー」が決定いたしました。

見事、今年のイヤーカーに選ばれたのは「スバル インプレッサ」。

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すでに今年ノミネートされたクルマの中から、10台が選出されているので、その中から今年のイヤーカーが選ばれますが、今年もハラハラドキドキ。

会場は去年に続き、東京・お台場の国際交流館。

事前にインターネットで60名の選考委員(今年は59名)が投票しているので、ここで開票&表彰式が行われます。

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以前は、50音順での開票だったため、「よ」の私は一番最後に発表されます。そうすると接戦だった時に、最後の私の票が決定打になったりすると、とっても気まずい…。しかし、ほかの選考委員から「最初のほうに発表されると、票が軽く感じられる」という意見があったらしく、去年はインターネットでの投票順。しかしそれだと、狙ってギリギリに投票する人がいるらしく、今年はランダムでの開票となりました。
私が読み上げられたのは7番目。
しかし、まったく不意打ちでの発表だったため、自分の番の時に動画を撮ろうと思っていたのに間に合わず、途中からの録画となりました。

ちなみに私の投票は
トヨタ プリウス 10点
スバル インプレッサスポーツ/G4 8点
メルセデスベンツ Eクラス 3点
ジャガー F-PACE 2点
ボルボ XC90 2点

ちなみにカー・オブ・ザ・イヤーは、「スバル インプレッサ」。
「プリウス」と抜きつ抜かれつで最初の20名までは、わずか9点差で「インプレッサ」がリード。次の20名では27点差にリードを広げ、そのままゴール!

さらに白熱したのが「インポートカー」。
今年は輸入車が激戦で、10台中6台が輸入車。
最初の20名までは「アウディ A4」「ジャガー F-PACE」「アバルト 124スパイダー」が接戦でしたが、次の20名で急激に票を伸ばしたのが「ボルボ XC90」。その後、「XC90はぐんぐん票を伸ばすも最終的には4点差で「A4」が逃げ切り。むしろこちらの関係者の方のほうが、シビれる展開だったかも(笑)。

インポート・カー・オブ・ザ・イヤー「アウディ A4」。
イノベーション部門賞「日産 セレナ」
エモーショナル部門賞「BMW M2クーペ」
スモールモビリティ部門賞「ダイハツ ムーブキャンバス」
日本カー・オブ・ザ・イヤー特別賞「ホンダ NSX」

各賞の投票結果やコメントは、「日本カー・オブ・ザ・イヤー」の公式HPをご覧ください。

それにしても、受賞した瞬間や受賞のスピーチで、メーカーの方が声を詰まらせるシーンを見ると、いかに会社を挙げてこの「カー・オブ・ザ・イヤー」に取り組んでいるかがわかります。私は「プリウス」に10点を入れましたが、「インプレッサ」の受賞した瞬間、胸が熱くなりました。

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関係者の皆様、おめでとうございます☆

(吉田 由美)

レクサスが次期「LS」をワールドプレミア!【デトロイトモーターショー17】

トヨタ自動車が、米国で1月8日(日)〜1月22日(日)に開催されるデトロイトモーターショー17で、新型「レクサス LS」をワールドプレミアすると発表しました。

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1989年に登場した初代モデルでは、低燃費でありながらパワフルな走り、モダンな内外装と優れた快適性、高い加速性能と圧倒的な静粛性など、相反する要素を両立した「二律双生」を実現。

高級車の常識を覆すエポックメイキングなモデルとして、ブランドの礎を築いて来ました。

昨年の東京モーターショー15でミラーレス仕様のコンセプトモデル「レクサスLF-FC」を出展した際には、レクサス初となる燃料電池システムの搭載を予告。

自動運転技術を採用すると共に前輪にインホイールモーターが配置され、さらに、熱可塑性CFRP材を車体の一部に使用して軽量化を図るなど、環境性能と走りの楽しさを高次元で両立したとしていました。

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今回公開される新型「レクサス LS」では、来春の発売を予定している新型「レクサスLC」に続き、 新GA-L(Global Architecture-Luxury)プラットフォームを採用、セダンとして十分な居住性を確保しながら、斬新なクーペシルエットを両立。

レクサスのフラッグシップに相応しい先見的なテクノロジーの数々を採用しているとしており、今後の続報が待たれます。

Avanti Yasunori・画像:トヨタ自動車)

【関連記事】

J.D.パワー調査で「レクサス」が高級車部門 顧客満足度10年連続トップ!
http://clicccar.com/2016/08/29/395839/

レクサスの世界販売が好調。3年連続で過去最高を記録!
http://clicccar.com/2016/08/16/392869/

ハイブリッド販売台数100万台を記念してレクサスがミラノで納車式を実施
http://clicccar.com/2016/04/24/366855/

米・JDパワーの顧客満足度調査で「レクサス」が5年連続首位を堅持!
http://clicccar.com/2016/03/14/357785/

次期「Lexus LS」は自動運転を搭載したFCVになる!
http://clicccar.com/2015/11/01/336952/

国際宇宙ステーション用バッテリーがリチウムイオン電池に!

GSユアサは、グループ会社のジーエス・ユアサ テクノロジー社(GYT)が開発・製造した高性能宇宙用リチウムイオン電池(セル)が、国際宇宙ステーション用バッテリー(新型ISS用バッテリー)に採用されたと発表しました。

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新型ISS用バッテリーは、12月から4回に分けて国際宇宙ステーション(ISS)への輸送が開始されます。

現在、ISSでは米国製のニッケル水素電池が太陽電池の電力を蓄えるために使われていますが、寿命に近づいてきたので、今回GYT製のリチウムイオン電池からなる新型ISS用バッテリーに置換えられることになりました。

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新型ISS用バッテリーは、現在ISSに搭載されている電池と比較して質量あたり約3倍の高エネルギー密度であることから、現在の48個のバッテリーと相当の能力を半数の24個で実現することができます。新型ISS用バッテリーは、満充電、完全放電を1サイクルとした場合、5000サイクル以上の利用が可能で、10年の寿命があるということです。

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この新型ISS用バッテリーは、日本のJAXAが打ち上げる宇宙ステーション補給機「こうのとり」で4回に分けてISSへ輸送されることが発表されています。

自動車でもハイブリッド車用の車載電池でリチウムイオン電池を搭載する車種が増えていますが、宇宙でもニッケル水素電池からリチウムイオン電池への置換えが進んでいます。

(山内 博・画像:GSユアサ、JAXA)

オープントップSUVのイヴォーク・コンバーチブルはどんなクルマ?

「レンジローバー」ブランドのイヴォークは、ランドローバー正規販売店に新客を呼び寄せ、新しいファンを獲得した同ブランドの立て役者です。

イヴォークの購入に至らなくても他のレンジローバー、ランドローバー車の購入に寄与した例もあるはず。さらにその成功は、他メーカーのSUV戦略やデザインにも大きな影響を与えていそう。

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コンセプトカーが市販化されたかのようなレンジローバー・イヴォークも日本導入から4年が経ち、すっかり街並みに溶け込んでいます。もちろん、フェイスリフトや最新の車載インフォテイメントの採用などの手も打たれていますが、目を惹くスタイリングが大きな強みだけに、ぼちぼち次の手も欲しいところ。

「ラグジュアリー・コンパクトSUV初」を謳うレンジローバー・イヴォーク・コンバーチブルはまさしく強烈な一手で、ルーフを開ければ圧倒的な存在感を放ちます。

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SUVのオープンカーといえば、日産が北米向けに販売していたムラーノ・クロスコンバーチブルという変わり種もありましたが、イヴォーク・コンバーチブルを目の当たりにすると「よく市販化したし、よく日本に導入したなぁ!」と感心させられます。

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Z格納式のソフトトップは、21秒で開閉が可能。少し時間はかかりますが、48km/h以下であれば開閉できますから、安全な状況であれば信号待ちの直後など走りながらでも実用になりそう。

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4人乗りのイヴォーク・コンバーチブルは、ベースモデル同様に乗降性だけ多少我慢すれば大人4人が座れるスペース、251Lという欧州Bセグメント並の荷室が確保されています。

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常時4人乗車はしないでしょうが、いざという時にゲストも乗せられて、荷物もそこそこ積載できる遊び心満点のSUVオープントップモデル。SUVブームの現代だけに、人と違ったモデルをお探しなら面白いかもしれません。

(文/写真 塚田勝弘)

トヨタが最大熱効率41%の2.5リッターエンジンなど、TNGAパワートレインを発表

2020年以降、電動車両が増えていくと考えられていますが、トヨタは「Toyota New Global Architecture(TNGA)」により、エンジン・トランスミッション・ハイブリッドシステムといったパワートレインを一新します。

その発表と同時に、新型2.5リッターエンジン、横置き8速AT、ハイブリッドシステムが世界初公開されました。

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『Dynamic Force Engine』と名付けられた新型の直列4気筒エンジンは、基本となるアーキテクチャからゼロベースで開発されたもの。シリンダー内に強いタンブル流を生み出す理想的なポート形状や、ボアストローク比を約1.2とするなど、最適な高速燃焼を実現する共通要素を導き出したといいます。

そうした共通アーキテクチャに基いて生み出された最初のエンジンといえる、この2.5Lエンジンは、新開発8速ATとハイブリッドのいずれとも組み合わせる予定となっています。

詳細なデータは未公表ですが、最大熱効率はコンベンショナル仕様で40%、ハイブリッド仕様で41%と従来のトップランナーを大きく上回る数値を実現。最高出力はリッター当たり60kWといった数字がアナウンスされました。

なお、燃料噴射装置は新型マルチホール直噴インジェクターを基本とし、エンジン始動時などにポート噴射を使う、併用型のD-4Sとなっています。

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『Direct Shift』と名付けられた新型トランスミッションは、FF用8速ATと、海外で発表済みのFR用10速ATが公開されました。高効率なエンジンのさらに”オイシイ領域”を活用する制御、伝達効率の向上、走りを楽しくする高応答変速といった要素をバランスさせた新型トランスミッション・シリーズです。

世界初公開となった8速ATは、伝達効率向上のために超仕上げ歯面ギヤを採用。ロックアップ領域を広げるために多板クラッチを用いるなどステップATでありながら、名前の通りにダイレクト感を狙ったメカニズムとなっているのが特徴です。

また、FR用10速ATは世界最速かつスムースな変速がセールスポイント。0.22秒という世界最速クラスの変速時間を実現しています。

次期カムリから搭載されると予想される2.5リッターのコンベンショナルエンジンとハイブリッドシステム。ハイブリッドユニットはプリウスの構造を基本に、高トルクに対応したタイプとなっています。

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こうして新型エンジン・トランスミッションを発表する一方で、2020年以降の電動車両の増加トレンドに対しては、300名程度のエンジニアを従来の内燃機関中心の部署からハイブリッド部署にシフトすることで対応するという発表もありました。

トヨタでは電動化をハイブリッド技術と称していますから、ハイブリッド・電気自動車・燃料電池車といった電動車両の拡大に向けて、開発リソースの配分についても着手しているというわけです。

基礎研究段階からサプライヤーや協業している他社と密接に連携を取ることで、次世代テクノロジーの開発を加速させるといったように開発体制も見直されるということです。

環境対応を考え、今回発表された新技術を盛り込んだ新世代パワートレインの導入は急がれます。2021年までに『Dynamic Force Engine』は9機種17バリエーション、『Direct Shift』は4機種10バリエーション、ハイブリッドシステムは6機種10バリエーションと一気に市場導入することも発表されました。

(山本晋也)

トヨタ、災害対応機能を拡充したスマホ向け新ナビアプリ「TCスマホナビ」を無料で提供開始

トヨタは、新しいスマホ向けナビゲーションアプリ「TCスマホナビ」を12月1日から無料で提供を開始すると発表しました。

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これまでトヨタはスマホ向けナビアプリとして、「T-Connectスマホアプリ」を年2500円の有料で提供してきましたが、12月1日からは「T-Connectスマホアプリ」の新規販売を停止し、この「TCスマホナビ」に切り換えます。

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この新ナビアプリ「TCスマホナビ」の特徴は、無料化と災害対応機能です。特に災害対応機能については、「Tプローブ交通情報」や「通れた道マップ」を掲載して大規模災害に対応する機能を拡充しています。

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「TCスマホナビ」で提供される「通れた道マップ」は、大規模災害発生時に「通れた道マップ」に「被災地の航空写真」を表示することが可能です。

トヨタでは、来夏に「通れた道マップ」を反映したナビゲーションのルート探索機能を追加して「TCスマホナビ」の災害対策機能を強化する予定。

もうひとつの特徴である無料化については、トヨタではユーザーに災害時に有効に活用してもらうことを狙って、平時からユーザーに「TCスマホナビ」に慣れてもらうために新スマホアプリを無料で提供することにしたとしています。

さらに災害対策機能の一環として、災害時の救援活動を支援する目的で、ビッグデータに基づく通行実績情報を「通れた道マップ」として無料にてWebサイトにて公開し、スマートフォンから閲覧もできるようになっています。

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その他の「TCスマホナビ」の便利機能としては、駐車場シェアリングサービスと連携して、アプリから駐車場を予約できる機能もあります。

アプリのダウンロードは、下記のGoogle PlayとApp Storeから行えます。

TCスマホナビ(Google Play)
https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.co.toyota_ms.TcSpNavi

TCスマホナビ(App Store)
https://itunes.apple.com/jp/app/tcsumahonabi/id1154773775

(山内 博・画像:トヨタ)

求む、アイデアのあるスタートアップ!トヨタの「オープンイノベーション」が開始

トヨタがオープンイノベーションプログラム『TOYOTA NEXT』を始めます。

高齢化・少子化など日本にある様々な課題を解決するソリューションを広く求めるもので、トヨタと個人や組織、企業がタッグを組んで、サービスを共同開発していくというものです。

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WEBによる公募形式でアイデアを集めるという『TOYOTA NEXT』。そのテーマは次の5つとなっています(テーマ外での応募も可)。

1.全ての人の移動の不安を払拭する安全・安心サービス
2.もっと快適で楽しい移動を提供するクルマの利用促進サービス
3.オーナーのロイヤルティを高める愛車化サービス
4.トヨタの保有するデータを活用したONE to ONEサービス
5.全国のトヨタ販売店を通じて提供するディーラーサービス

開発するサービスにおいては、トヨタの持つユーザー情報やディーラーネットワーク、製品の提供も可能となっています。つまり、トヨタの資産と予算を活かして、クルマに関する新サービスをローンチする絶好の機会というわけです。

たとえば、スマートフォンによってカギの開け閉めができる「スマートキーボックス」といった、カーシェアリングなどで使えるハードウェアを利用したサービスも開発可能なのです。

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書類応募は2017年2月20日まで。サービスリリースは2017年8月以降というプロジェクトとなっているのも、いかにもオープンイノベーションらしいスピード感といえそうです。

(写真・文 山本晋也)【関連リンク】

トヨタNEXTサイトURL
https://toyotanext.jp/

トヨタが無料のカーナビ・アプリ「TCスマホナビ」をリリースする理由とは?

スマホやタブレット用のカーナビ・アプリを使っている人も多いでしょう。性能、機能に応じて無料から有料まで多種多様に揃っています。12月1日、トヨタから「TCスマホナビ」というカーナビ・アプリ(無料)がリリースされました。

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トヨタは、これまでスマホ向けナビアプリとして、車載通信機(データ・コミュニケーション・モジュール、以下 DCM)などを通じて車両から収集されたビッグデータに基づく、独自の渋滞情報「Tプローブ交通情報」を掲載し、渋滞を回避するルートを案内する「T-Connectスマホアプリ」を有料(2500円/年)で展開してきました。

一方で、災害時の救援活動を支援する目的で、同じくビッグデータに基づく通行実績情報を、「通れた道マップ」として、無料にてWebサイトにて公開し、スマホで確認することもできました。

12月1日からサービスを開始している無料アプリの「TCスマホナビ」は、従来のナビゲーション機能の視認性、操作性をより高めるとともに、「Tプローブ交通情報」や「通れた道マップ」が常時反映されるのが特徴。

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こうしたナビに通常時から慣れてもらい、万一の災害時に有効に活用してもらうことを狙って、今回の無料化に至ったそうです。

大規模災害発生時に「通れた道マップ」に、「被災地の航空写真(パスコが提供する航空写真)」を表示されるほか、来夏には「通れた道マップ」を反映したナビのルート探索機能を追加するなど、災害対策機能を強化するとしています。

また「TCスマホナビ」は、外部の様々なサービス事業者とオープンに連携する場としても活用されます。

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第1弾として、駐車場シェアリングサービス事業者のakippaが提供するサービスと連携し、駐車場の検索や予約、予約した駐車場までの案内も可能になっています。ほかにも、パーク24が展開する同様のサービスとも連携を進めるなどのアップデートが予定されています。

アプリのダウンロードは、下記のGoogle PlayとApp Storeから行えます。

TCスマホナビ(Google Play)
https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.co.toyota_ms.TcSpNavi

TCスマホナビ(App Store)
https://itunes.apple.com/jp/app/tcsumahonabi/id1154773775

(塚田勝弘)

VWが電動化戦略で「e-ゴルフ」のパワートレーンを強化!

フォルクスワーゲン(VW)が電動化を軸にした「e-mobility」戦略に伴い、EV「e-ゴルフ」のパワートレーンを強化。来年4月から本社工場に加え、ガラス張りの外観が特徴のドレスデン工場でも生産するそうです。

e-Golf

米ロサンゼルスモーターショー16で公開された新型「e-ゴルフ」は、駆動用リチウムイオンバッテリーの容量が24.2kWhから35.8kWhに拡大されており、航続距離がこれまでの約1.5倍となる300km(NEDCモード)に拡大。

急速充電器なら1時間程度で80%の充電が可能になっているといいます。

e-Golf

搭載モーターの出力は116psから136psに引き上げられ、0‐100km/h加速が9.6秒と、約1秒以上短縮している模様。

VWはディーゼル車の排ガス不正問題に伴い、11月22日に米国でのディーゼル車販売から撤退する方針を表明。

不正対象車は全世界で1,100万台にのぼり、数百万件の訴訟が発生。同社は制裁金やリコールなどの費用として約2.2兆円を引き当てているそうです。

VW

こうした状況を受け、VWを率いる立場となったマティアス・ミュラー社長(画像左)は同社の再生に向け、EVやモビリティーサービスの強化策を打ち出しました。

組織改革により、新たな収益基盤を構築すべく、11月18日にはグループ販売台数の6割を占めるVW乗用車部門を中心に最大3万人の従業員を削減する方針を表明。

またVWブランドの乗用車部門責任者として、これまでBMWの技術開発部門を率いていたヘルベルト・ディース氏をCEOに起用して立て直しを急いでいます。

VW

ディース氏は今年のパリ国際自動車ショーで、テスラやアップルなどを標的に、EVやコネクテッドカー開発に重点を置くことを明かしています。

VW

すでに2025年までの経営戦略「TRANSFORM 2025+」を発表しており、今後、収益性の高いSUV開発に注力。2020年までに19モデルのSUVを揃える考えで、2025年までに年間100万台のEV販売を目指すとしています。

EV戦略を前面に押し出して一大改革に踏み出したVWの今後の動きが注目されます。

Avanti Yasunori・画像:フォルクスワーゲン)

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疑似10速モードを持つ、新型レクサスLC500hの心臓部・マルチステージハイブリッド

トヨタの新世代アーキテクチャ「TNGA」。そのパワートレイン・シリーズについての発表会場には、間もなく発表となるレクサスLC500hに搭載される『マルチステージハイブリッド』のコアとなる、縦置きハイブリッドユニットのカットモデルが展示されていました。

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基本的な構造は従来の縦置きハイブリッド(クラウンなど)と同様で、エンジン側にジェネレーター、その隣に動力分割機構、そして駆動モーターを置いたレイアウトとなっています。

マルチステージたるゆえんは、その先(後ろ側)に2個のプラネタリギヤを置いていることです。このプラネタリギヤはワイドレンジの4速ATとして活用されています。

これまでも2段リダクションギヤ付きの縦置きハイブリッド(GS450hなど)はありましたが、それはモーターだけを減速するもので、エンジン出力についてはそのまま使っていました。

新しいマルチステージハイブリッドでは、エンジンと駆動モーターのミックスした出力を変速する仕組みとなっているのが違いです。

さらに、4速AT相当の多段変速機構に加えて、ジェネレーターとモーターによる電気式CVT機構の部分でも変速感を出すことにより、ドライバーにとっては10速ATに感じるような模擬変速制御も用意しているのもユニークな点。

ハイブリッドといっても、スポーツドライビングの楽しさを忘れていません。

また、トルクの太いモーターを4速ATにより減速することで発進駆動力を高めるなど、パフォーマンスにも優位性を示すということです。V6・3.5リッターと組み合わされたマルチステージハイブリッドのスタートダッシュは、V8・5.0リッターエンジンを超えるレベルに仕上がっているとのことで、今から期待が高まります。

(山本晋也)

トヨタが電動化を加速!2050年に「脱エンジン」を目指す

12月1日付けでEVの開発や戦略を担当する「EV事業企画室」を社内に設置したトヨタ自動車。

TOYOTA

既存の社内組織に属さない、独立した社内ベンチャー的な組織運営を目指しており、意思決定を迅速化することで、EVの早期商品化につなげる考えとしています。

「EV事業企画室」は豊田章男社長直轄の組織で、加藤光久・寺師茂樹 両副社長を統括役員に、室長には現行4代目プリウスの開発を手掛けた豊島浩二氏が就任。豊田自動織機、アイシン精機、デンソーからも人材を募り、僅か4名で構成されています。

欧州に目を向けると、世界販売台数で依然競合するVWが先頃、パワートレーンを強化した「e-ゴルフ」を発表。

Volkswagen_e-Golf

駆動用のリチウムイオンバッテリーの容量を24.2kWhから35.8kWhに拡大、航続距離が約1.5倍に拡大しており、急速充電器を使えば約1時間で80%の充電が可能になっているといいます。

また、パリモーターショー16では同社が今後投入するEVの考え方を具現化したコンセプトカーで電動車用に開発した新世代のモジュラープラットフォーム「MEB」(Modular Electric Platform)を採用する「I.D.」を出展

VW_I.D.

VWはディーゼル車の排ガス不正問題に伴い、11月22日に米国でのディーゼル車販売から撤退する方針を表明しており、今後は同市場にSUV系を中心としたEVを投入する模様。

VWに限らず、ダイムラーも電動パワートレイン車に特化した新ブランド「EQ」を立ち上げており、今秋開催されたパリモーターショー16に同ブランド初となる「ジェネレーション EQ」を出展。

Mercedes_Benz_Generation_EQ

2019年に同タイプのディーゼル車並みの価格で市販予定で、2025年までに「EQ」シリーズを10車種投入、販売台数の15-25%をEV化する計画といいます。

BMWも今春、電動化による新戦略「ナンバーワン・ネクスト」を発表するなど、電動化への動きを活発化させています。

ちなみに、欧州では各自動車メーカーが共同で合弁会社を設立、幹線道路に超急速充電ネットを展開しようと動いているようで、これが実現した場合、ガソリン車並みの短時間で電力補給が可能になるとか。

TOYOTA

こうした情勢の中、トヨタ自動車は昨年10月に「トヨタ環境チャレンジ2050」を発表、2050年の「脱エンジン」を宣言。

HV・PHV「プリウス」などのハイブリッド車で先行、FCV(燃料電池車)「ミライ」の量産・市販化で先鞭をつけた同社が、少数精鋭の「EV事業企画室」から今後、どのようなクラスの、どのようなモデルを繰り出してくるのかが大いに注目されます。

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非常時に電気とお湯を供給できるスターリングエンジン電源車を芝浦工大が開発

芝浦工業大学 電気工学科の高見弘教授は、スターリングエンジンとソーラーパネルを組み合わせた軽自動車型ハイブリッド電源車を開発したと発表しました。

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この電源車の開発コンセプトは、自然災害で被災しても「電気とお湯があれば、必要最低限の生活レベルは確保できる」というもの。大規模災害などの非常時に、その場で電気とお湯を供給できることを目指して開発されました。

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電源車には、3kgの木質バイオマスペレットを1時間燃焼させることで、1kWの電力と45℃・200Lの温水を供給できるスターリングエンジンと、日中には1時間で最大600Wの発電能力があるソーラーパネルが備えられており、発電しながら48V・110Ahの蓄電池に充電することも可能なシステムが、軽トラックの荷台に収まるサイズで構築されています。

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今回の電源車のシステム構築にあたっては、スターリングエンジンで安定的に発電するために必要なコンバータの開発がキーポイントとなりました。

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スターリングエンジンとは、シリンダー内のガス(または空気)を外部から加熱・冷却し、その体積変化でピストンを動かして、燃料の熱エネルギーを運動エネルギー(出力)に変換する外熱機関の一種。既存のエンジンより高効率で、エネルギ密度の低い低質な廃材なども利用できます。特に今回は、機械構造が簡単で寿命が長いフリーピストンタイプのスターリングエンジンが採用されています。

今後は、高見教授は操作を自動化したうえで雨天時にも安定稼働できるよう耐久性を高め、将来的には専用の燃料がなくても、災害で発生したガレキなどの廃材を燃料としてその場で調達して発電できる電源車の完成を目指すということです。

(山内 博・画像」芝浦工大)

アクセラ恐るべし!これがマツダのGベクタリングの威力なのか!?(その1)【等身大インプレ】

■正しい姿勢に矯正する2つのメーター

等身大インプレの第3弾は、マツダのアクセラスポーツです。

今夏、マイナーチェンジとともに追加された直4・1.5Lのダウンサイジングディーゼルターボと、エンジンのトルク制御で走行安定性を向上するGベクタリングコントロールをぜひ試したいと思い、関東マツダの一日試乗キャンペーンにエントリーしました。

試乗当日は、最上級グレードの15XD Lパッケージを借りることができました。

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まずは運転席に座り、ステアリングの内側にあるインパネのメーターとステアリングの上越しから見るアクティブ・ドライビング・ディスプレイの両方が見えるように、シートとステアリングの位置決めをします。すると、自然と理想的なシートポジションが取れるから不思議。これは見事な姿勢矯正法だと、感心した次第です。

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カーナビは工場作り付けの専用タイプで、手元のコマンダーコントロールで操作します。画面をタッチするために身を乗り出す必要はありませんし、操作手順が理詰めで整理されているので、とても使いやすく感じました。

ただしナビの性能は、標準レベルにとどまります。これしか選べないのですから、もっともっと頑張って欲しいところです。

■1.5Lでも静かで野太いトルクのディーゼルターボ

支度を整えてスタートボタンを押すと、105ps/27.5kgmを発揮する直4ディーゼルターボが始動を開始します。車外にいるとガソリン車よりも音や振動が目立ちますが、室内ではアイドリングが少し気になるくらいで、慣れてしまうとほとんど意識しなくなりました。

ピストンピンに仕込んだマツダ独創のナチュラル・サウンド・スムーサーや、3本のボルトで固定する巨大なエンジンマウントなどの様々な技術の合わせ技で、静粛性を向上させているのでしょう。

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ハンドリングを試したかったので運転支援システムをOFFにして街中に乗り出すと、1.5Lディーゼルターボがアクセラスポーツのボディを力強く押し出していきます。

NA2.5L級の野太いトルクを発揮するエンジンは、街中では2000回転まで回さなくても充分でレスポンスも良いですネ。1.5Lディーゼルターボが新設された代わりに、2Lガソリンエンジンが廃止になりましたが、なるほど納得です。

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ボディは剛性感が非常に高く、街中での走りの挙動も滑らか。タイヤは太くて薄い215/45R18ですが、乗り心地は少し固めながらしなやかで筆者好み。6速ATのシフトモードは、オートのDモードに入れておけば、街中や国道を快適にドライブできます。

また、アイドリングストップはブレーキを深く踏み込むと作動するタイプで、ドライバーの意思で調整できるようになっています。

■これが、マツダのGベクタリングコントロールの威力なのか!?

国道を運転して気づいたのが、ステアリングの動きです。試乗車にはステアリングの上部中央にマークが入っているので、ステアリングの位置が一目でわかるのですが、直進時には中央でロックしているかのようにピタッと固定して動きません。

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実際の国道は、直線でも路面は凸凹だらけですし、クルマも太いタイヤを履いていますから、轍などでクルマが左右に振られるのは自明の理。なのに微修正すらなく、整備されたテストコースを走るかのように、ステアリングのマークが中央に留まり続けるのです!

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まるでマジックのようで、「これが、マツダのGベクタリングの威力なのか!?」とひとり叫んでしまったのは本当です。

その2では、首都高環状線に乗り入れてマニュアルシフトを試します。

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ビックリ仰天!新型GT-Rの低回転域での柔軟性とワープのような加速感が凄い【等身大インプレ】

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ホントに軽オープン!?  S660は、ボディ剛性と安定感が半端じゃない!(その1)【等身大インプレ】
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新型プリウスPHVには電力会社からお得なポイントサービスが付いてくる!!

今冬発売とアナウンスされている新型トヨタ・プリウスPHVには、「つながるクルマ」として多様なサービスが用意されます。

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新サービスの「PHVつながるでんきサービス」もその一例で、車両のEVモード走行距離や自宅での充電量によって、様々な特典を受けることができる新サービス。同サービスは、東北電力、東京電力エナジーパートナー、中部電力、関西電力、四国電力の5社とそれぞれ共同で実施されるものです。

新型プリウスPHVのユーザーに、より長い距離をEVモード走ってもらうことで、クルマが環境に与える負荷を低減したいとの思いで企画されたサービスとのこと。

「PHVつながるでんきサービス」は、トヨタのコネクティッド戦略の柱であるモビリティサービスプラットフォームを活用。異業種企業との連携のひとつの形になります。

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新型プリウスPHVに装着される車載通信機(DCM:データ・コミュニケーション・モジュール)を介して、EVモード走行距離や自宅充電量などの情報をトヨタからユーザーが申込みをしている電力会社に提供。

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提供された内容は、ユーザーがWEBサイトを通じて確認できるほか、内容に応じて電力会社からユーザーにポイントとして還元されます。そのポイントを利用することで電力料金の支払いや、商品との交換を行うことができます。

なお同サービスは、新型プリウスPHVの発売と同時に専用WEBサイトにてユーザーに案内を開始し、販売店でも各電力会社のサービス内容を紹介するチラシが用意されるそうです。

こんなサービスがあれば、「積極的に家で充電してEV走行しよう!」という新型プリウスPHVユーザーがさらに増えそうです。

(文/写真 塚田勝弘)

さらばCクラス!メルセデス・Eクラス カブリオレ次世代型、400馬力の直4搭載で3月デビューか?

メルセデス・ベンツのミドルクラス・サルーン『Eクラス』の派生モデル、『Eクラス カブリオレ』を偽装の薄くなった状態で補足に成功しました。

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現行モデルでは、Cクラスのシャシーを流用していますが、次期型ではカブリオレ独自の後輪駆動モジュラーアーキテクチャー「MRA」を採用し、真の「Eクラス カブリオレ」が誕生。9月に新型が発売された「Cクラス カブリオレ」とは、それぞれ別の道を歩むことになります。

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明らかになってきたフロントエンドは、サルーンと同じデザインが採用される見込みですが、リアコンビランプがカブリオレ専用のデザインになっていることが新たに分かりました。

その独自性はパワートレインにも反映されそうです。サルーンにラインナップされているV型6気筒は見送られ、最高馬力400psを発揮する高性能2リットル直列4気筒エンジンが搭載されると、最新のレポートに記されています。

ワールドプレミアは2017年3月ジュネーブモーターショーとなりそうです。

(APOLLO)

アロンソ選手がバトン選手に自慢気に話していたこととは?【F1女子のHonda Racing THANKS DAY2016】

12月4日(日)ツインリンクもてぎで開催された、年に一度のビックイベント「Honda Racing THANKS DAY2016」。今回は午後の部をどーんと紹介します!

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■Honda Racing THANKS Ceremony

イベント恒例のセレモニーには、ホンダ八郷社長を始めイベントに参加する全ライダー、ドライバーが集結! セレモニーを見ると「今年もHonda Racing THANKS DAYに来たー!」とテンションが一段と上がります。

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今年のセレモニーは今までと一味違いました! なんと、ゲスト陣がステージ前に敷かれたレッドカーペットに登場し、待っているファンの方にサインをしながらステージに向かったのです!! レッドカーペットを歩く姿はまるで、ハリウッドスターのよう。絵になります。

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さてここで舞台裏を少しだけ紹介しちゃいます。ドライバー達が立つステージの裏には、それぞれの名前が貼ってありどこに誰が立つのか一目で分かるようになっているのですが、もちろん私は大好きなバトン選手の立ち位置を即チェック。正面からは撮影することができなかったので、真後ろに回ってみました。

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近い! そして後姿もかっこいい!! 仕事中でしたが、一人ニヤニヤしていたかも!? ちなみに手を後ろで組んでいるのがバトン選手、隣がアロンソ選手です。バトン選手はセレモニー中、なぜか指先を常に動かしていましたよ。寒かったのでしょうか?

■Sound of ENGINE〜世界最速への挑戦〜

F1の歴史を彩ったHonda RA301(1968年)とMcLaren Honda MP4/6(1991年)がツインリンクもてぎに蘇りました。

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走行前、ガレージに並ぶ2台のマシン。マシンだけ見ると、まるでタイムスリップしたかのようですがドライバーを見ると現代のトップドライバーが乗っている……なんだかとっても不思議な感覚でした。まさに夢の共演とはこのことですね。

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RA301をドライブしたアロンソ選手は「めちゃくちゃ楽しかったです。現代のF1マシンに比べて大分違うところがあり、コックピットは狭くとってもタイト。そして何といってもシートベルトがないことが、凄く不思議な感じがしました。」と、マシンの印象を語っていました。

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MP4/6を初めてドライブしたというバトン選手は「とにかくサウンドが凄かったです。このマシンを乗ったのは初めてだったんですけれども、全てが自分を興奮させてくれました。本当に楽しかったです。そして皆さんが楽しんでくれていれば、それが一番嬉しく思います。」とMP4/6のサウンドに酔いしれていました。

■McLaren-Hondaプレミアムサイン会

アロンソ選手、バトン選手、バンドーン選手の3人からサインが貰えるというプレミアムサイン会。お客さん全員が参加できたら最高なのですが、残念ながら抽選。ドライバーの事を思うと、仕方ないですね。

抽選参加方法はとっても簡単。まず、6:30から10:30に中央エントランスで配布さる抽選券をゲットします(一人につき一回のみ)。その後、11:30から発表される当選番号に自分の番号があれば、当たり! サイン会に参加できます。

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サイン会はテント内で行われたのですが、こんな至近距離にドライバーが3人もいるなんて緊張しすぎて倒れちゃいそう! 小さなお子様もいて、ドライバー達は「So cute!」とメロメロでしたよ。

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実は私もファンとしてサインを貰いたい!と思い、メディアパスを持っていながらチケットを購入しサイン会の抽選にこっそり参加したのですが、残念ながらハズレ……。当たった方が神々しく見えました。その運分けてくださーい!!

■Dream対決! Honda Racing No.1決定戦

ライダー7人、ドライバー10人が、ホンダCR-Z Sports&Eco仕様車でエキシビジョンレースを行いました。全員同じ車種でクルマの性能も同じ。レースの鍵を握るのはドライビングテクニックのみ! これは見物ですね。

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エキシビジョンレースは、クルマの性能や新しいレースカテゴリーの紹介をするのが目的で、無理な競り合いや追い越しはしない模範レースですが、ホンダのライダー、ドライバー達がやるとそうはいきません。

これは本戦?と目を疑うほどの激しいバトルが繰り広げられました。熱くなりすぎて、接触してしまう場面も。誰も手を抜かない本気バトルに解説陣、スタッフはヒヤヒヤしていました。

でも、レースとなるとこんなにも熱くなってしまうドライバーがまた魅力的。今まで以上にかっこよく見えた瞬間でした。

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レース終了後、大興奮の様子でマシンから降りてきたドライバー達。そんな中、一人だけ顔が倍以上大きくなったドライバーがいました。もうお分かりかとは思いますが、犯人はもちろん(?)アロンソ選手。自分のマスクを被りながらウロチョロしているではありませんか。アロンソ選手、自由すぎます!

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それぞれレースやコース、クルマのことを夢中で話していて、インタビューになりません! ここは男子高?と思うくらい、大盛り上がりでしたよ。

■2&4スーパー・パフォーマンス

2部構成で行われた「2&4スーパー・パフォーマンス」。1部ではMotoGPチャンピオンマシンRC213Vと国内最速のトップフォーミュラSF14、さらにはSUPER GT参戦マシンNSX CONCEPT-GT、新型NSXが登場。このイベントでしか見ることができない夢の走行を披露しました。

アロンソ選手とバトン選手は新型NSXをドライブ。シートの位置を入念に合わせたりと、走行前の準備も怠りません。

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2部はアロンソ選手がイベントの中で何よりも楽しみにしていた、マルケス選手とのRC213V走行。そしてバトン選手とペドロサ選手はNSX CONCEPT-GTに乗り、サーキットを走行しました。

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ライダースーツに着替えたアロンソ選手はすぐさまバトン選手のもとへ。どうやら自慢しにいったようですね。同世代ということもあり、本当に仲良しな2人です。

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バトン選手もバイクが気になるのか、真剣な眼差しで見つめています。バトン選手がRC213Vに乗っているところも見てみたいですよね!

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昨年もRC213Vに乗ったアロンソ選手ですが、今年もまたRC213Vに乗れることを一年間ずっと楽しみにしてきたのだそうで、なんとバイク用ヘルメットをこのイベントのために新調してきていました! ホンダカラーのヘルメットの後ろには侍の絵が描かれていて、気合十分です。

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いざコースに出ると、その速さにびっくり! 昨年よりも更にスピードを上げているように感じられました。スピードに慣れているとはいえ、2輪は4輪とは全く違う乗り物。アロンソ選手の運動能力の高さには毎年驚かされます。

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バトン選手も負けてはいられません。周回を重ねるごとに速さを増すNSX CONCEPT-GT。鼓膜が震えるほどのエンジン音は、最高でした! もし来年SUPER GTに参戦したらこんな感じ!? とも思いましたが、走行後「SUPER GTの噂は信じないで。とにかく来年は休養したいんだ。」とコメント。残念……。

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走行後、やはり真っ先にバトン選手の所へ向かったアロンソ選手でしたが、今度は膝のプロテクターに跡がついた! と大喜び。そう、跡が着いたということはMoToGP名物の膝すり(コーナーを曲がる際に車体を驚くほど深くねかせ膝をすりながら旋回する技)が出来たということですもんね。って、そこまで攻めちゃう(しかもできちゃう)アロンソ選手がすごすぎる! 私達メディアにも「凄いだろー」と自慢げ。よっぽど嬉しかったのでしょうね。

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楽しいことは本当にあっという間です。フィナーレでは、もう一度今日一日イベントを盛り上げてくれたライダー、ドライバーが勢揃いし、ファンの皆さんにご挨拶。来年のさらなる活躍を誓いました。

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ライダーとドライバーの競演、違うカテゴリーのマシンをドライブするなど、このイベントでしか見ることができないプログラムが盛りだくさんだった「Honda Racing THANKS DAY2016」。

たくさんの夢の競演にはもちろん感動しましたが、何よりも印象的だったのはライダー、ドライバーが心から楽しんでいることでした。レース中では絶対に見る事ができない、リラックスした表情、そして笑顔をたくさん見る事ができてよかったです。

F1ドライバーって、雲の上にいる人というとても遠い存在でしたが(もちろん今もそうですが)、少しだけドライバーが身近に感じられた、そんな素敵なイベントでした。

(yuri)【関連記事】

新たな一面を発見!? アロンソはイタズラ好き?【F1女子のHonda Racing THANKS DAY2016】
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トップ5に動きなし。2016年11月の軽自動車セールスランキング発表

2016年11月の軽自動車(四輪車)の販売ランキングが全国軽自動車協会連合会より発表されました。前月同様、ホンダN-BOXがトップで、キャンバスを追加したダイハツ・ムーヴが2位、タントが続くというトップ3となっています。

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4位のデイズ、5位のアルトも前月同様で、多少の順位は入れ替わっていますがトップ10の顔ぶれに変化はありません。

●2016年11月 軽乗用車販売ランキング(軽自協調べ・速報)
1位 ホンダ N-BOX 14,813台
2位 ダイハツ ムーヴ 13,201台
3位 ダイハツ タント 10,279台
4位 日産 デイズ 7,705台
5位 スズキ アルト 7,237台
6位 ホンダ N-WGN 6,736台
7位 スズキ ハスラー 5,970台
8位 スズキ スペーシア 5,970台
9位 スズキ ワゴンR 5,825台
10位 ダイハツ ミラ 5,241台

注目は、マイナーチェンジでステレオカメラの先進安全装備「スマートアシストIII」を初搭載したタントでしょう。歩行者を検知するという軽自動車としては高機能なプリクラッシュブレーキを、スズキの「デュアルカメラブレーキサポート」につづいて採用した効果が、12月のセールスランキングにどのように影響するのでしょうか。

なお、軽四輪車全体の新車販売台数は14万4560台で、前月比106.4%、前年同期比97.0%。増税などの影響で軽自動車離れと言われていましたが、すでに底を打って、上昇傾向にあるといえそうです。

また、トップ10ランク外でのトピックスとしては、長らくバックオーダーを抱えていたホンダS660の月販台数は531台と前月比55.7%、前年同期比56.0%と落ち着いてきたのも注目です。

(山本晋也)【関連記事】

ダイハツ・タントがマイナーチェンジ、ステレオカメラの衝突被害軽減ブレーキを新搭載!
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ムーヴの躍進で2016年10月の軽自動車セールスランキングに動きあり?
http://clicccar.com/2016/11/08/414924/

丸みを帯びたデザインの「ムーヴ キャンバス」登場。価格は118万8000円から
http://clicccar.com/2016/09/07/397977/

ホンダN-BOXスラッシュが一部改良。アウトドア風味のインテリアを新設定
http://clicccar.com/2016/09/17/399845/

マツダ・アクセラが「対歩行者被害軽減ブレーキ」で1位を獲得!

国交省と自動車事故対策機構による、予防安全性能アセスメントの2016年度(前期分)のテスト結果が公開されました。このテストはエマージェンシーブレーキの性能だけでなく乗員保護性能などクルマの安全性能を確認するもので、JNCAPと呼ばれています。

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2016年度の前期分としてテストされたのは、スズキ:イグニス、スバル:インプレッサ、フォレスター、レヴォーグ、レガシィ、レクサス:GS、RX、トヨタ:クラウン、プリウス、ホンダ:フリード、マツダ:アクセラの計11台。

「どうしてこの車種がテストされて、あのモデルがないのか?」と疑問を抱く人もいるでしょう。

自動車事故対策機構(NASVA)のホームページよると、車種の選定については

「販売台数を考慮して、学識経験者やユーザー代表者などから構成される自動車アセスメント評価検討会で公正に選定されます」

とのこと。

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また、試験対象車の調達については、

「NASVA職員が身分を明かさずに販売店に出向いて展示車または在庫車から即時に購入し、部品交換等ができないようその場でマーキングを行っています。また、販売店で購入が困難な場合は、生産工場で無作為に抜き取って購入します」

とあり、公平性に注意が払われています。

高齢のドライバーによる歩行者などを巻き込んだ事故が社会問題化している昨今、今年からテストに加わった対歩行者のエマージェンシーブレーキ(被害軽減ブレーキ)の結果に注目が集まっています。

今年から加わった被害軽減ブレーキは「車両が直進時に横断している歩行者」に対してテストされるもので、歩行者の急な飛び出しもテスト内容から除外されています。速度は10km/h〜60km/hの間で10km/h刻み(6つの速度)で評価され、この試験は25点満点となっています。

被害軽減ブレーキ(対歩行者)の得点のみで順位をつけると、

1位:マツダ・アクセラ(24.5点)
2位:スバル・フォレスター(23.5点)
3位:スバル・インプレッサ(22.9点)
4位:スバル・レヴォーグ(22.5点)
5位:トヨタ・プリウス(22.1点)
6位:スバル・レガシィ(22.0点)
6位:レクサスRX(22.0点)
8位:レクサスGS(21.9点)
9位:トヨタ・クラウン(21.3点)
10位:スズキ・イグニス(20.3点)
11位:ホンダ・フリード(12.5点)となっています。対歩行者の被害軽減ブレーキテストは、先述したようにNASVAの基準でされていますから、試験方法によっては燃費計測のように点数が変わる可能性もあるでしょう。

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なお、ほかにも予防安全性能アセスメントは「被害軽減ブレーキ(対車両)」、「はみ出し警報」、「後方視界情報」があります。なお、予防安全性能アセスメントの2016年前期分では、すべてのテスト車両が最高ランクの「ASV++(ダブルダブル)」を獲得しています。

(文/写真 塚田勝弘)

先進的なコクピットとスタイリッシュな外観が注目 ─ 新型プジョー3008画像ギャラリー

2017年はプジョー車のSUVイヤーになるそうで、来年春に日本導入予定の新型プジョー3008が公開されました(価格などの詳細はまだ未公表)。

308をベースとした初代3008は、ポップアップ式のヘッドアップディスプレイや荷室の高さを3段階に変更できるなど、先進的かつユニークな装備を用意していました。

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2代目となる新型プジョー3008は、クロスオーバーテイストが濃かった初代よりもSUVらしいフォルムに進化。FFのみですが、進化した「アドバンスドグリップコントロール」の採用などもあって悪路走破性も高められています。

とはいえ、最近のSUVはシティユース中心の使い方をする人が多いはずで、新型3008はスタイリッシュなエクステリア、そして先進的なインテリア「i-Cockpit」がさらに進化。

この新型3008は、プジョーにとって「革命的モデル」と表現するほどの力の入れようで、分かりやすいカタチで具現化されているのがインパネになります。

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上下のリムが水平にカットされた小径ステアリング、その上からのぞくメーターディスプレイは「ヘッドアップインストルメントパネル」と表現されています。さらに中央にタッチスクリーンを配置し、その下にタッチスクリーンと連動するトグルスイッチを用意。

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エンジンは2.0Lのターボディーゼル、1.6Lのガソリンターボを設定し、ともに6ATと組み合わされます。

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プジョーが先鞭を付けた広大なパノラミックガラスルーフは、前部のスライド開閉が可能で、車内に開放感と明るさをもたらします。なお、前後席ともに広さは十分に確保されていて、身長180cmの大人4人が座ってもかなりの余裕が残るはずです。

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ボディカラーは「パール・ホワイト」、「アマゾナイト・グレー」、「ハリケーン・グレー」、「ペルラ・ネラ・ブラック」、「マグネティック・ブルー」、「メタリック・コッパー」、「アルティメット・レッド」を設定。

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ライバルはこちらも間もなく新型にスイッチすると思われるフォルクスワーゲン・ティグアンなど、Cセグメント派生のSUVとしています。

(文/写真 塚田勝弘)

すごく狭いクルマで無理矢理バイクをトランポしてみた【ネタ】

バイクを車に積みたい!でも、積めるような車は若者には手が届かない値段だったり、維持費が高くて厳しいところがあります…。しかし、そんな夢を無理矢理叶えてみました。

今回は筆者の愛車であるパジェロミニで試してみたいと思います。軽の中でも遊べる幅が広いと思って乗ってる車です。ちなみに、クルマが泥だらけなのは先日のオフサンマミーティングで遊んだため。

■必要なもの

・タイダウンベルト3本以上(今回は3本でいけました)
・バイクを分解するための工具
・車内を保護する布など
・必要に応じてラダー
・無茶に付き合ってくれる友達
・気合い(←これがあれば世の中の大体の事は可能になると思ってます)

まずはバイクを車の後ろにもって来てイメトレしましょう。イメトレせずに始めて途中でトラブルがあると、戻せなくなって「もうイヤや…」となることがあります。

また、長さが大丈夫か確認するために、一度車の真横で合わせてみるのも必要です。

今回は助手席を出来るだけフラットにしてその上に載せることにしました。パジェロミニは全然フラットになりませんが……。

バイクは基本汚れてることが多いので車内を保護するための布や緩衝材を忘れずに。

この作業、一人ではほぼ無理なので手伝ってくれる人と一緒にやりましょう(今回は筆者合わせて二人)。

まず、載せる前にマフラーが車体の下を通ってるバイクは外しておきましょう。そして、気合いで一気にリアタイアから車内へ!!

少しでも車内に入ったら、押す人と車内から引く人に分かれて行ける所まで引張ってみます。

ある程度入ったらフロントタイヤが引っかかるので、ここでフロントホイールを外してフォークだけの状態まで分解します。

それでもまだ入らない場合はハンドルを外します。外した時にケーブルやワイヤーなどに負荷がかからないよう注意しましょう。

ここまで来れば後は、先ほどと同じで引き込んでいくだけ。

入りきった時に車体をフォークで支えると曲がったりねじれたりするので、緩衝材を車体下に挟んでフォークをフリーにします。

載せた状態でドア全て締まるかどうか確認して大丈夫だったら後は縛るだけです。タイダウンベルトをカチカチしながら車体が安定するように固定しましょう。

縛れる場所が問題なんですが、パジェロミニではアシストグリップをうまく使って右側と車体が後ろを引っ張られないように固定。

後は運転席のシート固定部分にベルトを通して左下に引っ張りました。

左右と前後、どちらかに引っ張る力をかけないと車体は安定しません。

これでようやく完成。結構さらっと紹介しましたが、初めてやる人は一時間じゃきかないくらい時間がかかると思います。

今回紹介したのは、あくまで無茶をしたうえでの話です。やってみるのは自己責任で。実は、バイクも車も多少傷付きました……(ルームランプは一度取れました)走行する場合には細心の注意が必要です。車によっては横が見えなくて違反になったり、固定方法が甘いと走行中にバイクがズレて事故の原因になりかねません。

なお、こんなに苦労しなくても、バンタイプの車なら軽自動車でも載るそうです(笑。以上、無茶してでもバイクを積む方法でした!

(ライター:佐藤 快/Moto Be バイクの遊び方を提案するWEBマガジン)【関連記事】


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トヨタが新型2.5L 直列4気筒直噴エンジンと8速/10速ATを開発!! CO2排出量を15%以上削減へ

豊田章男社長の直轄であり、トヨタグループ総力を挙げてのEV参入で話題を集めているトヨタ。しかし、2040年時点でも何らかの形で内燃機関を使った車両は80%近く残るという分析もあります。

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EVやFCVなどの電動化車両へのシフトは徐々に進んでいくのは間違いないにしても、従来からのガソリン、ディーゼルエンジン、トランスミッションの進化はまだまだ伸ばす必要があり、マツダが「HCCI(予混合圧縮着火)」の開発を推進しているのもその一例といえます。

今回、トヨタから発表された2.5L 直列4気筒の新型直噴エンジンは、エンジンの実力を最大限引き出すために「TNGA」により基本骨格を一から見直したものだそうで、構造と構成を刷新することにより、高い走行性能と環境性能を両立させた「Dynamic Force Engine」と命名。今後もさらに進化させていくとしています。

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同エンジンは、高速燃焼技術、可変制御システムの採用のほか、排気・冷却・機械作動時などの様々なエネルギーロスを少なくして熱効率を向上させるとともに、高出力を両立するとしています。

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新開発の2.5Lガソリン車用エンジン、ハイブリッド用エンジンは、それぞれ世界トップレベルの熱効率40%、41%を達成しています。同時に、緻密な制御による高レスポンス化と全速度域での高トルク化など、多くの新技術の採用により全面的に見直し、大幅に進化させたそうです。

また、新しい8速AT(FF用)、10速AT(FR用)も、エネルギーロスを最小限にし、伝達効率を高めるためにギヤやクラッチなどに様々な対策が施されています。

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ギヤは、歯面の摩擦係数を低くする新たな加工が施され、ギヤが噛み合う時のエネルギー伝達ロスを削減。機構内の摩擦材形状が最適化されたクラッチは、回転時のクラッチの損失トルクを約50%低減(従来型6速AT比)するなど世界トップレベルの伝達効率を達成。

ほかにも、小型軽量化により車両燃費を向上させるとともに、低重心化により直進およびコーナリングの走行安定性向上に寄与するそうです。

また、ギヤをワイド化するとともに、高性能・小型トルクコンバーターを新開発し、ロックアップ領域を拡大。アクセル操作に素早く、滑らかに反応するようになり、走りの質が高められています。

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10速ATの「Direct Shift-10AT」は、8速から10速に段数をアップさせてトータルのギヤ数を増やしながら、低・中速域を中心に、各段の使用領域(段数)を最適化するクロスギヤが採用されています。これにより、FRプレミアム車にふさわしいスムースかつ世界最速レベルのクイックな変速が生み出すダイナミックな走りを実現。

もちろん、FR向けハイブリッドも進化しています。4代目プリウスに採用された小型、軽量、低損失化技術を継承し、2.5Lエンジン用ハイブリッドシステムを一新するとともに、FR用の高性能「マルチステージTHSⅡ」を新開発。

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この2.5LのTHSⅡは、小型・軽量・低損失化技術と、TNGAによる新型エンジンの高い燃焼効率と高出力との相乗効果により、優れた動力性能、低燃費を高次元で追求したとしています。

具体的には、ハイブリッド車の走りのイメージを一新する高い発進加速性能とダイレクト感あふれる走りを実現。高速走行時のシステム効率の向上に加えて、高車速域でもエンジン間欠運転を可能にすることで高速燃費を向上しているそうです。

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プラグインハイブリッドシステムは、従来のモーター走行に加えて、これまで発電機として使用していたモーターを走行用としても使用する「デュアルモードドライブシステム」を搭載。欧州車などでも採用されている技術ですが、これにより力強いEVモード走行を実現。

各国の排ガス規制に対応すべく環境性能を高めるのは必須になっています。しかし、そこには従来よりも力強い走りも必要で、新パワートレーンを搭載させた車両を2021年には、トヨタの車両販売台数の60%以上に拡大(日本、米国、欧州、中国が対象)。CO2排出量は15%以上削減するとしていますから、新生トヨタに注目が集まります。

2021年までの5年間でエンジンは、今回開発した2.5Lガソリンエンジンを含め、9機種(17バリエーション)、トランスミッションは多段化AT、新機構の無断変速機(CVT)など4機種(10バリエーション)、ハイブリッドシステムは6機種(10バリエーション)の投入予定とされています。

(塚田勝弘)

BMWへの対抗か?日産が急速充電器「使いホーダイ」サービスをスタート

日産自動車のEV「リーフ」は、2010年の発売開始から国内累計7万台を販売、グローバルでも累計24万台以上を販売しているそうです。

そうしたなか、同社は12月1日に「リーフ」のオーナー向けサポートサービス「ZESP」(日産ゼロ・エミッションサポートプログラム)を改定。新サービス「ZESP2」の提供を始めたと発表しました。

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「ZESP」は日産販売店舗や高速道路SA、コンビニなどに設置されているNCS(日本充電サービス)運営の全国約5,600基の急速充電器が定額で使い放題となるもので、「リーフ」のオーナーの約9割が加入しているそうです。

今回のサービス改定の目的は、より魅力的な料金体系の実現とオーナーの利便性向上を図ることにあり、具体的な変更内容は次の2点となっています。

①ZESP2 「使いホーダイプラン」

月会費2,000円(税別)で、日産販売店舗および高速道路SAやコンビニなどのNCS急速充電器が使い放題に。

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②ZESP2 「つど課金プラン」

月会費1,000円(税別)で、日産販売店舗および高速道路SAやコンビニなどのNCS急速充電器を、15円/分の充電料金で利用可能。

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共通サービスとして、カーナビゲーション内の充電スポット情報更新や、オペレータサービスが利用できる「ITサポート」、レンタカー利用時の基本料金が最大で半額になる「日産レンタカー割引」、車両トラブル発生時に常時24時間体制でサポートする「エマージェンシーサポート」を設定。

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また今回の改定で、サポート対象車種に「e-NV200」が追加されており、「ZESP2使いホーダイプラン」に申し込んだオーナーを対象に、月会費を2年間無償とするキャンペーンを実施するそうです。

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この改定は、BMWがEVやPHVなどの電動車拡販を目的に、公共充電サービス「ChargeNow」を今秋から導入、購入者向けのお得なサービスを充実させたことが背景にある模様。

国内でも電動車が普及するにつれ、今後はこうしたサービス競争が本格化することになると予想されます。

Avanti Yasunori・画像:日産自動車、BMW)【関連記事】

トヨタ自動車が「EV事業企画室」を始動!電動化加速へ
http://clicccar.com/2016/12/05/423003/

2025年にEV販売100万台で首位狙う!VWが新戦略を発表
http://clicccar.com/2016/11/28/421115/

メルセデス・ベンツなどドイツ3強がEV投入を加速!
http://clicccar.com/2016/10/19/409118/

BMWがEV、電動化による新戦略「ナンバーワン・ネクスト」を発表!
http://clicccar.com/2016/03/28/362878/

「日産リーフ」からビルへ給電し、夏場のピーク電力削減に成功していた!
http://clicccar.com/2013/12/09/239756/

【関連リンク】

日産ゼロ・エミッションサポートプログラム2
http://ev.nissan.co.jp/ZESP2/

BMW i3「ChargeNow」
http://www.bmw-i.jp/BMW-i3/

悲願のカブリオレも登場!20年振り復活のBMW8シリーズ次世代型を再捕捉

BMWのフラッグシップクーペとして、1990年から1999年まで生産されていた『8シリーズ』。

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『M1』以来のリトラクタブルライトの採用や、V型8気筒からV型12気筒までのエンジンラインナップは強烈なインパクトを放ちましたが、日本国内では使い勝手の悪さなどから、人気はイマイチでした。

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その「8シリーズ」が2019年に復活というニュースをお伝えしましたが、「カブリオレ」も設定されることが確定的となりました。

カブリオレは初代8シリーズにも設定予定でしたが、諸々の事情から発売が断念されているため、20年ぶりの悲願の達成となります。

「8シリーズカブリオレ」は実質「6シリーズ カブリオレ」の後継モデルとなりますが、ライバルをメルセデス「Sクラス カブリオレ」に設定するため、よりハイスペック&ラグジュアリーなクーペ/カブリオレが予想されます。

エクステリアは2013年に公開された「ピニンファリーナ・グランルッソ・クーペ」を彷彿とさせる、ワイドなキドニーグリルやアグレッシブなデザインのヘッドライトを持つ可能性が高ようです。

パワートレインは、3リットル直列6気筒DOHCターボや4.4リットルV型8気筒DOHCターボのほか、ハイエンドモデルにはV型12気筒エンジンもラインナップされます。

初代モデルでは、販売面でライバルのメルセデス「SL」に大きく水を開けられましたが、「カブリオレ」を擁するこの次世代型では負けは許されないでしょう。

(APOLLO)【関連記事】

20年ぶりの復活!BMW・8シリーズの次世代型を捕捉
http://clicccar.com/2016/10/14/406811/

日産ADシリーズが「NV150 AD」に進化。単眼カメラの衝突被害軽減ブレーキを装備

モデルライフが10年にもなる日産の小型商用車「AD」シリーズが、車名を「NV150 AD」に変更するというビッグマイナーチェンジです。

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FFは1.5リッターエンジン、4WDは1.6リッターエンジンとなるパワートレインの基本は従来通り。フロントマスクに新世代日産のデザインシグネチャーである「Vモーショングリル」を採用しているのが外観で目立つポイント。

内装では、インストアッパーボックスの容量拡大や大容量グローブボックスの採用、さらにセンターコンソールに500ml紙パックに対応したカップホルダーを設定するなど、ビジネスシーンでの使い勝手を向上させています。

注目は安全性能。単眼カメラを用いた先進安全装備とVDC(横滑り防止装置)を全車に標準装備。カメラを使うことで歩行者も検知できるエマージェンシーブレーキ(10〜80km/hで作動)や居眠りなどでのハンドル操作を誤り車線を逸脱したときに警告する機能も備えます。

メーカー希望小売価格は、2WDが155万3040円〜171万1800円、4WDは178万2000円〜193万5360円となっています。

(山本晋也)

新型スマートに「お約束」のブラバスが登場。期間限定車とカタログモデルを用意

現行型スマートは、ルノー・トゥインゴのブランド違いの兄弟車のような存在。2人乗りの「fortwo(フォーツー)」をはじめ、日本には限定車を導入(カタログモデルは4人乗りのforfour(フォーフォー)する戦略を立てています。

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スマートのスポーティ仕様といえば「BRABUS(ブラバス)」が思い浮かびますが、2016年12月6日、新型スマートにもブラバスが設定されました。

期間限定モデルの「smart BRABUS Xclusive limited (fortwo/ cabrio/ forfour)」、カタログモデルの「smart BRABUS forfour Xclusive」の計4モデル。

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「smart BRABUS Xclusive limited (fortwo/ cabrio/forfour)」は、2016年12月6日から2017年3月まで期間限定でオーダーを受け付けていて、カタログモデルである「smart BRABUS forfour Xclusive」は、2017年5月以降の発売になります。

「smart BRABUS」は、スポーティさとデザイン性をより追及した究極のアーバンスポーツカーという位置づけ。エンジンはブラバス専用の0.9L 直列3気筒ターボ。燃圧を2バール高めるとともに、空気供給量の最適化が図られていて、最高出力はターボ仕様から19psアップの109ps、最大トルクは35Nmプラスとなる170Nmとなっています。最高速度はfortwo/cabrioモデルは165km/h、forfourモデルは180km/hを達成。

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これまでのスマートモデルの中で最もパワフルかつ分厚いトルクとなっていて、「fortwo」と「cabrio」では0-100km/h加速9.5秒(ターボモデル比-1.8秒)、forfourでは10.5秒(-1.4秒)を実現しています。

組み合わされるトランスミッションは、ベース車と同じデュアルクラッチトランスミッション(DCT)ですが、こちらもブラバス専用に仕立てられています。ノーマルモデルに対してシフトスピードを最大40%アップさせ、ギヤ比を変更してパフォーマンスを向上。さらに、停止状態からの加速を最大化させる「レーススタート機能」を装備。

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足まわりでは、ターボ仕様からサスペンションの硬さを20%上げたほか、フロントアクスルに設定されたアンチロールバーによりロールを9%減少させています。専用のチューニングを施した「ESP(エレクトリック・スタビリティ・プログラム)」を採用され、スポーティなドライブフィールに貢献するとのこと。

また「ブラバス専用ダイレクトステアリングシステム」も搭載されています。こちらは、路面状態がよりダイレクトに伝わる専用チューニングが施された車速感応型の可変ギヤレシオステアリングで、リターントルクを高め、タイヤグリップ感をドライバーにより強く伝えることでステアリングフィールを向上したとしています。

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もちろん、ブラバス専用の内・外装装備も多数用意されています。外観では、BRABUS「Monoblock IX」8ツインスポークアルミホイール、BRABUSスポーツエグゾーストシステム&ツインクロームエグゾーストエンド、BRABUSフロントスポイラー、BRABUSエンブレム(前後)、BRABUSリアスカート、「Xclusive」エンブレム、BRABUSリヤディフューザー(マットグレー)を設定。

内装では、BRABUSエクスクルーシブ本革スポーツシート(前席/グレーステッチ入)、BRABUSコックピットクロック&レブカウンター、BRABUSエクスクルーシブダッシュボード、BRABUSメーターパネル(3.5インチTFTディスプレイ付)、BRABUSシフトノブ(アルミ+本革)、BRABUSパーキングブレーキハンドル(アルミ+本革)、BRABUSベロアマット(BRABUSロゴ入)、BRABUSスポーツステアリング(ナッパレザー、グレーステッチ入、高さ調節機能付)を用意。

期間限定モデルの「smart BRABUS Xclusive limited (fortwo/ cabrio/ forfour)」は、BRABUS専用装備を3モデルすべてに採用されています。

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また、3モデルそれぞれのキャラクターに合わせて、フロントグリル、ボディパネル、トリディオンセーフティセルのカラーを1(ワン)トーンとしていて、fortwoはホワイト、cabrioはマットグレー、forfourはレッドになります。

一方のカタログモデル「smart BRABUS forfour Xclusive」は、フロントグリルとトリディオンセーフティセルをグラファイト(グレー)にとして、さらに内外装にBRABUS専用装備を設定。ボディカラーには、新色のグラファイト、ヘーゼルブラウンを含めた9色を展開。

Archivnummer: SSPIP63226価格は期間限定の「smart BRABUS fortwo Xclusive limited」が297万円、「smart BRABUS cabrio Xclusive limited」が327万円、「smart BRABUS forfour Xclusive red limited」が317万円。カタログモデルの「smart BRABUS fortwo Xclusive」が312万円です。

(塚田勝弘)

日産・追浜工場でリーフを使った無人搬送システムが稼働中!

日産が、自動運転技術を活用した無人搬送システム 「Intelligent Vehicle Towing(インテリジェント ビークル トーイング)」を追浜工場に導入していることを発表しました。

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すでに1年前から試験をしてきたという「インテリジェント ビークル トーイング」は、自動運転機能を備えた電気自動車「リーフ」をベースの牽引車を使った完成車無人搬送システムで、一度に最大3台のクルマを運ぶというもの。

台車へのクルマの載せ降ろしは人間が行ない、そこから構内の移動を無人運転で行ないます。

自動運転技術としては、複数のカメラとレーザースキャナーにより白線、路肩、障害物などの情報と地図データを組み合わせたもの。また、管制センターから緊急停止させることも可能ということです。

自動運転の基準としては、もっとも高度といえる「無人走行」を、クローズドエリアとはいえ、実用化した日産の自動運転技術。これにより、車両搬送のスタッフを減らすことができ、労働人口減少に対するソリューションのひとつとして考えているということです。

(山本晋也)

フェラーリが770馬力の新型モデル「F12 M」を2017年ジュネーブショーで公開?

フェラーリ史上最高傑作とも語られる、高性能『F12ベルリネッタ』の後継モデルと思われる、コードネーム「F12 M」をイタリア・マラネロで捉えました。

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フルマスキングされており、ディテールは不明ですが、ネットの奥には新デザインと思われるヘッドライトが確認できます。

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ただし、テールライトやエキゾーストパイプなど、一部パーツは現行モデルのダミーが装着されている可能性が高いです。

パワートレインはベルリネッタに搭載されている6.3リットルV型12気筒エンジンをブラッシュアップし、最高馬力は770psまで引き上げられます。

ハイライトはこれだけではありません。『GTC4ルッソT』の3.8リットルV型8気筒エンジン搭載の可能性があることがレポートされています。

ハイテク面では、特別限定モデル「F12tbf」で採用された「バーチャル・ショートホイールベース・システム」を搭載するとみられ、理想的なステアリング・アングルの検索とともに、自動的にリアホイールの舵角をアジャスト、コーナリングを安定させます。

ワールドプレミアは2017年3月のジュネーブモーターショーと見られ、予想発売価格は4500万円程度と思われます。

(APOLLO)

プリウスが首位転落! 2016年11月の登録車新車販売のトップは日産ノート

一般社団法人 日本自動車販売協会連合会(自販連)より、2016年11月の登録車(軽自動車と海外ブランドを除く)の車名別の販売ランキングが発表されました。

前月、プリウス、アクア、セレナという新しいトップ3の顔ぶれになった登録車セールスランキングですが、ついにプリウスがトップの座から陥落です。

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●2016年11月 登録車販売ランキングトップ10(自販連調べ)
1位 日産 ノート 15,784台
2位 トヨタ プリウス 13,333台
3位 トヨタ アクア 12,409台
4位 トヨタ シエンタ 11,608台
5位 ホンダ フリード 10,445台
6位 トヨタ ヴォクシー 8,878台
7位 日産 セレナ 7,293台
8位 トヨタ カローラ 6,546台
9位 ホンダ フィット 6,333台
10位 トヨタ ノア 5,750台

日産が新しい電気自動車としてアピールするシリーズハイブリッド「e-POWER」を搭載したことで向上した商品性が評価されて、ノートがトップを獲得したと考えられます。

一方、前月に3位となった自動運転技術「プロパイロット」を搭載するセレナは新車効果が落ち着いたのか、3列シートのライバルに押しのけられるように7位にダウン。

はたして、ノートのトップが新車効果の瞬間風速なのか、新しいトップランナーの登場なのか、気になるところといえそうです。

(山本晋也)【関連記事】

ついにトヨタのトップ3が崩れた!2016年10月の登録車セールスランキングはミニバンに注目
http://clicccar.com/2016/11/08/414884/

日産ノートe-POWERの魅力は、リーフを超える走りにあり!!
http://clicccar.com/2016/12/04/421410/

充電要らずのEV「日産ノートe‐POWER」、3週間で受注2万台超!
http://clicccar.com/2016/11/29/421543/

その購入計画、ちょっと待って!販売絶好調のノートe-POWERを買うなら12月12日以降がオススメ!?
http://clicccar.com/2016/11/28/420301/

絶対ハマる!夜まで営業してるカート場に手ぶらで遊びに行ってきた

バイクもクルマも時間に縛られないところも魅力の一つ。電車みたいに終電もないし、何より近くにフラっと行くときのお手軽な感じがいいところです。

そこで今回は都内近辺で夜にバイクで遊びに行けるカート場へ行ってみました!

今回遊びに行ったのは神奈川県平塚市にある「F.ドリーム平塚」。面倒なライセンス取得などは一切無く、行ったらその場で乗せてくれるという今回の企画にぴったりな言わばお手軽カートなんです。

初心者も楽しく走れるコースレイアウトに、200ccのカート。ライダーなら確実に刺激されるはず!

受付を済ましたら簡単なルール説明からスタート。走行中のルールやカートの乗り方など丁寧に教えてくれます。

実際にカートに乗ってみると、結構単純な作り。右足がアクセルで左足がブレーキ、クラッチやミッション操作はなく、後はハンドルを切って曲がっていくだけという簡単構造。

遊園地のゴーカートに乗ったことがある人ならまず操作で手こずることはないでしょう。

走行に必要なのはヘルメットとグローブのみ。他には何もいりません。なのでバイクに乗れる格好なら手ぶらで参加できるわけですね!

「今日に限って車だわ…」という方はレンタルのヘルメットとグローブもあります。

改めてカートの操作方法を復習したら早速コースイン!カートはスリックタイヤ(溝なしのタイヤ)なので、まずはグリップを探りながらタイヤを温めていきます。

実際にコース走ってみると思ったより広く感じます。ただコース中盤からの入り組んだ方に入って行くとコーナーの次はまたコーナー…と立て続けに!

最終コーナーから第一ヘアピンまでは結構長いので飛ばそうと思うと結構スピードが出ます!なんと体感速度100kmだとか。

タイヤも温まってきたので速度を上げて全開アタック!今回3人で一緒に走ったのですがバトルが結構燃えます!

コーナリングで滑りだしていくタイヤと、もの凄い横G。バイクは曲がる時にバンクしてるのでそこまで横Gを感じませんが、カートはそのまま曲がっていくのでガンガンGがかかります。

攻めて走るとめちゃめちゃエキサイティングです!

1スパン10周なので「PIT IN」が見えたら一周してピットへ。

10周しかしてないのにすごい達成感…爽快そのものです!

F.ドリーム平塚では二人乗りのカートもあります。カップルに大人気だとか!

これは乗りたい…。ということで受付で可愛い女の子を見つけたのでお願いして一緒に乗ってもらいました(今回は特別)。

しかし、もし運転が下手なのがバレたら…と考え、ここはひとまず女の子に運転してもらうことに。ビックリしていましたが、快く引き受けてくれました。

最初のうちはゆるやかにコーナーを曲がり、和気あいあいと楽しい感じ!

なんやかんや喋りながらゆる〜く走っていると、3周半したくらいで「受付の子だから大丈夫だろ」と思い、面白がって「攻めてみてよ」と言ってみました。

「えぇ〜いいですよ」と笑いながら呟き、最終コーナー立ち上がった瞬間まさかの全開!

「うおー!」と叫んでいる筆者を見て笑いながら次々にコーナーを攻め立てる!持っていかれる首…。彼女の楽しそうな笑い声…。

今まで体感したことない「…キュン」がそこにはありました…。

走り終わってピットで聞いてみると、なんと従業員は皆31秒台に入らないと採用されないとか…。筆者がめちゃくちゃに攻め立ててやっと34秒後半…。

「大丈夫ですかー?」と聞く彼女に、「だ、だ、だいじゅぶっス…」っと終始情けない感じになってしまった筆者でした。

走り終わったら受付で自分のラップタイムが書かれた紙がもらえるのでみんなで見ながら雑談。あのコーナーは難しかったとか、遅すぎだろ、とか笑い合って帰路につきます。

手軽にさらっと参加できて、走行料金も安いし、乗り放題プランとかレディースデイとかいろんなお得プランもあります。貸し切りにしてレースなんてのもできるので、ライダー対抗でやってみても面白いかもしれません。

以上!夜ツーにおすすめのレンタルカートでした!

【施設情報】

F.ドリーム平塚
住所:神奈川県平塚市長瀞1-13
電話番号:0463-24-3786
営業時間:12:00〜 22:00(平日)・10:00 〜 22:00(土・日・祝日)
※冬季(1月・2月)は21:00まで
休日:年中無休
公式サイト:レンタルカートのF.ドリーム平塚

(ライター:佐藤 快/Moto Be バイクの遊び方を提案するWEBマガジン)【関連記事】


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C-HRも登場!初代クラウン、トヨタ7からレクサスLF-A、ヤリスWRCなど滅多に見れないレア車満載だったTGRF【TGRF2016】

11月27日に富士スピードウェイで開催さたTOYOTA GAZOO RACING FESTIVAL(以下TGRF)。

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様々なカテゴリのレーシングカーが一挙に並んだウェルカムセレモニーは圧巻。そしてスーパーフォーミュラーとSUPER GT、そしてニュルブルクリンク24時間参戦マシンが同じにグリッドにつくという違和感も、お祭な雰囲気で楽しいものです。

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そのウェルカムセレモニーでいきなりサプライズ登場したのが、豊田章男社長を乗せて登場したヤリスのWRCテストカー。

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来年の参戦を狙って開発中のこのマシン、お披露目にはまだ早い段階だと思われますが、だからこそのサプライズ。豊田章男社長を満足げです。

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トヨタのWRCチームを率いるWRC伝説のドライバーであるトミ・マキネン氏の華麗なドライブがセレモニーを盛り上げてくれました。

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セレモニーで走行したレアなクルマはヤリスWRCテストカーだけではありません。トヨタ初の純レーシングカーであるトヨタ7。もう50年以上前のレーシングカーが富士スピードウェイをレーシングスピードで周回できるというのも驚き!完璧な修復と保存が行なわれているようです。

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「旧い」ということではこちらも驚きの展示だった初代クラウン。

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なんと室内を一般開放。来場者は自由に初代クラウンを味わえるという展示。太っ腹な企画です。

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もうひとつの「旧いクルマ」は初代カローラ。こちらの展示は初代と最新型を並べてカローラ50年の進化を感じてもらおうという内容。ぱっと見ただけでも最新型は大きくなっていますね。

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いよいよ先行商談予約が開始された注目の新型車C-HR。そのプロトタイプモデルのニュルブルクリンク24時間レース参戦車両も出展されていました。

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それも、ガチで走ります。ニュル参戦車両による模擬レースではLF-AやRC-Fに混ざってガッツリ攻め込んで走ります。

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C-HRが参加した模擬レース、実はLF-Aは4台も参加。

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ニュルに参戦した際のカラーリングもそのままで、各参戦年度の特徴もわかる模擬レース。

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この模擬レースには豊田章男社長も参加。これだけのレアなクルマたちを出し惜しみせずに参加させるイベントTGRF。悪天候なのに4万人以上の来場もうなずけます。

(写真・文:松永和浩)

新たな一面を発見!? アロンソはイタズラ好き?【F1女子のHonda Racing THANKS DAY2016】

12月4日(日)ツインリンクもてぎで「Honda Racing THANKS DAY2016」が開催されました。

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今年で9回目の開催となるHonda Racing THANKS DAY は、名前の通り1年間ホンダを応援してくれたファンの方々に向けた感謝イベント。国内のライダー、ドライバーのみならずMoToGP、F1と世界のトップライダー、ドライバーも登場し、ホンダファンにとって夢のようなイベントなのです。

しかも今年は、マクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソ選手、ジェンソン・バトン選手の両ドライバー、そして来季からマクラーレン・ホンダドライバーとなるストフェル・バンドーン選手も参加し、F1ファンにとって最高の顔ぶれとなりました!

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ゲートオープンは7時30分からでしたが、7時頃のメインゲート前にはすでに長蛇の列。サーキット同乗体験やドライバーサイン会の抽選ブースも大人気で、こちらにもたくさんのお客さんが列を作っていました。

一日中ホンダのモータースポーツを味わえるHonda Racing THANKS DAY。今回は午前の部の様子をお届けします!

■トップカテゴリートークショー

Honda Racing THANKS DAYステージでは、ライダー、ドライバー、監督によるトークショーが行われました。まず最初のステージ「トップカテゴリートークショー」に登場したのは、アロンソ選手、MotoGPライダーのダニ・ペドロサ選手(レプソル・ホンダ)、マルク・マルケス選手(レプソル・ホンダ)です。

3人がステージに向かう姿が見えた瞬間、客席からは大きな声援が! 女性ファンもたくさんおり、「キャー!」という黄色い声も聞こえましたよ。

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ステージに上がると、いきなりスマートフォンを取り出したアロンソ選手。一体何を始めるのかと思いきや、客席の様子を撮影しだしたではありませんか! 「インスタグラムにのせる」と嬉しそうなアロンソ選手でしたが、トークショー後早速インスタグラムに動画をアップしていました。仕事が早い!

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「おはよう!」と日本語で挨拶した2016年MotoGPワールドチャンピオンのマルケス選手は、

「チャンピオンシップを決めることができた、ツインリンクもてぎに戻ってこれて凄く嬉しいです。今日はいろいろなレーシングプログラムがあって、自分たちも楽しみにしています。ホンダにとって特別な1日ですので、ファンの皆さんにも楽しんでもらいたいです。」

と日本のファンの前に戻ってきた感想を話していましたよ。

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司会者に「眠いの?」と心配されるほど、少し寝ぼけ気味だったペドロサ選手。

「自分たちもいろいろなクルマやバイクに乗ってたくさん走行しますので、ぜひ皆さんにも参加してもらって楽しい1日を過ごしてもらえればいいなと思います。自分は今、睡魔と戦っている最中なんですけれども(笑)、これだけたくんさんのファンの皆さんが集まってくれているので、全然大丈夫です!」

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実は3人ともスペイン出身。アロンソ選手にとって、この2人のライダーはどのような存在なのでしょうか。

「スペイン人として、MoToGPで素晴らしい成績を残している2人は凄く誇りに思いますし、嬉しいことです。もちろん、自分も小さい時からMoToGPを見ていて憧れのレースの一つでもありました。」

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また、昨年に引き続き今年もこのイベントでMotoGP参戦マシンRC213Vを走らせることを、とても楽しみにしているというアロンソ選手。

「一緒に走行するマルケスからいろいろアドバイスを貰いましたが、コースに出たら全部忘れます(笑)。でも、今年は昨年よりももっと速く走るので楽しみにしていてください!」

とまるで少年のように目を輝かせながら話していました。

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最後にマルケス選手のカメラで記念撮影。3人の仲の良さが伝わってくる、楽しいステージでした。

■Honda Racing Dream kart Cup

このイベントでしか実現できない、スペシャルメンバーによるカート大会がカートランドで行われました。レース1は国内外で活躍するライダーと佐藤琢磨選手、アロンソ選手、バンドーン選手が真剣勝負!

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レース前には「このレースで2輪ライダーが4輪ドライバーをやっつけるところを、楽しみにしていてほしい。」(マルケス選手)、「とにかくMoToGPのやつらの前でゴールしてやるからな!」(アロンソ選手)と、両者の目から火花がバチバチ。

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10周で行われたレースは、あっという間にドライバー3人がライダー陣を抜いていき、佐藤選手、アロンソ選手、バンドーン選手の本気対決に。

3人のサイドバイサイドの対決は鳥肌もの! プロの走りを目の前で見ることができ惚れ惚れしていたら、えっ?と目を疑うことが起こったのです。

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トップは後ろを見ながら走るくらい、余裕のバンドーン選手。しかしバンドーン選手が後ろを向き振り返った瞬間、アロンソ選手がいきなりトップにたったではありませんか! 突然のイリュージョンにバンドーン選手も動揺を隠せません。

そう、アロンソ選手はプロドライバーとして禁じ手のショートカットをしバンドーン選手の前にたったのです! それを見た佐藤選手もマネしてショートカット!! トップにたち、そのままチェッカーフラッグを受けました。

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結果はショートカットをした佐藤選手が1位、アロンソ選手2位、最後まで真面目に走ったバンドーン選手が3位。レース中のショートカットは本来であればペナルティですが、今回はレースが盛り上がったのでペナルティなし! 私達ファンを楽しませてくれた最高のレースでした。

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表彰式では1位の場所を指さし、「本当は僕がここだ!」とアピールするバンドーン選手。この悔しさは来年のF1で晴らしてもらいましょう!!

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優勝した佐藤選手は「レースは年功序列ですからね(笑)。良いバトルができて良かったです」と満面の笑み。

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本当に楽しそうだったライダー、ドライバー達。ズルしてまでも勝ちたい、負けず嫌いな一面も素敵! 普段絶対に見ることができないメンバー、そして距離で観ることができた超豪華なレースでした。

■McLaren-Hondaトークショー

白熱のカート大会が終わり、続いてトークショーに登場したアロンソ選手とバンドーン選手。ドライバー達は分刻みのスケジュールで大忙しです。

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2人を一目見ようと、ステージの前には多くのファンの方が集まっていました。トークショーのステージはお客さんとの距離がとっても近いんです! こんなに近くでドライバーを見て、ドキドキした方たくさんいたのではないでしょうか。

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アロンソ選手とバトン選手の似顔絵が書いてあるボードを持っている方を発見。なんとこちらの似顔絵、手書きなんだそうです。2人ともそっくり! ミドルネームまで書いてあるところが、最高です!!

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バンドーン選手が話している最中、何かを見つめているアロンソ選手。アロンソ選手の視線の先にあったものは……。

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ツインリンクもてぎの名物「メガシップラインつばさ」。上空を移動する姿に興味深々でした。アロンソ選手が乗っている姿をぜひ見てみたい! 来年やってくれないかなーなんて妄想しちゃいました。

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トークショー中のアロンソ選手は超自由。バンドーン選手が話している最中にまたしてもスマートフォンで撮影していたのですが、バンドーン選手のアップを撮りまくっていました。これにはバンドーン選手も思わず笑みがこぼれます。

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さらにさらに、マイクのヘッドをクルクル回すアロンソ選手。そんなに回してたら外れちゃうよーと心配していた矢先、取れました。マイクのヘッド。ニンマリ顔のアロンソ選手はいたずらが成功した子供のよう。司会者に注意され、ちゃんと元に戻し「喋れるよ!」と満足そうでしたよ。

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レース後の記者会見など、話しをしていないドライバーを見るのが密かな楽しみの私。今回のトークショーでも、アロンソ選手に笑わせてもらいました。

カート大会やトークショーで真面目に取り組むバンドーン選手に対し、少しおふざけしちゃうアロンソ選手のギャップがまた良いですよね。ドライバー達の新たな一面を見る事ができるのも、このイベントだからこそ!

すでに大満足な時間を過ごしましたが、Honda Racing THANKS DAYはまだまだ続きます。午後は、いよいよジェンソン・バトン選手も登場します! お楽しみに!!

(yuri)

来年はトヨタがWRCに復帰!記念に(?)86ラリーカーに乗ってみた【TGRF2016】

2017年1月19日、WRC(世界ラリー選手権)・モンテカルロにトヨタが帰ってきます。 トヨタは過去にWRCに年間参戦し、’93, 94年にはセリカでメイクスタイトルを制覇している日本のラリー全盛期の先駆けでした。

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80年代序盤より本格参戦を始めたトヨタを筆頭に、スバル・三菱・マツダ・日産・スズキ、ダイハツと、ほとんどの日本のメーカがWRCを舞台に世界中のメーカーと鎬を削ってきました。

トヨタはモータースポーツ活動をWRCからF1に転換したのでラリーからは’99年に撤退します。そのような経緯もあり、トヨタのWRC復帰はホンダのF1復帰と同等、世界ではそれ以上の期待で熱望されています。

その期待に応えるようにTGRFではピット裏(Aパドック)の中央にラリーイベント会場が作られ、また会場のあちこちでラリー競技を行ったり、サプライズで来年用のWRCマシン(テストカー)迄お披露目する力の入れようです。

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そんなイベント会場では、ラリーのコドライバー体験として、全日本ラリー選手権に参戦ドライバーによるラリーカーの同乗走行が行われました。

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排気量や駆動方式別に分かれる各クラスのチャンピオンや、上位成績のドライバーのテクニックを目の当たりに出来る機会です。

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という訳で、ライターもラリー車に乗せて頂きました。今回割り当てられた車はトヨタ86、ドライバーは勝田貴元選手。

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貴元選手はレーシングカートを経て全日本F3選手権でランキング2位を獲得後に転身した、ラリー界では異色の経歴を持つドライバーです。

2014年に全日本選手権に参戦すると2戦目でクラス優勝。昨年も1勝を挙げ、今年はTOYOTA GAZOO Racingラリーチャレンジプログラムでフィンランドを拠点にトレーニングやフィンランド国内選手権・ヨーロッパ選手権への参戦を行いました。

なぜ表記が名前かと云うと、貴元選手の父は全日本最上位クラス、今年のチャンピオン勝田範彦選手、祖父はWRC最初の日本人優勝者で、現在は名門LUCKチームと新城ラリーを支える勝田照夫氏なのです。

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というラリー一家で育った今や日本期待のホープ。勝田選手と書くと誰だか判らないので、以降名前で表記します。

今回の同乗の際、インカー撮影をしました。あわせて、走行前に貴元選手にインタビューを頂きました。

あえての手持ちでブレブレですが、同乗の臨場感、伝わったでしょうか。

実は運転をすっかりお任せした為、次に向かう方向を把握しておらず、助手席ではサイドサポートにガンガン頭をぶつけていました。

しかし、世界への飛躍を期待される若手のコントロールテクニックにこちらもLSDの作動音やスライドする動きを安心して堪能する事ができました。貴元選手、数年先でしょうがWRCでの活躍に期待しています!

個人的には今年のターマック(舗装路)コースもアリですが、同乗では昨年までのグラベル(未舗装)コースでも乗ってみたいと思いました。

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きっと、振動で大変なのでしょうね。

あっという間の同乗体験でしたが、来年からWRCはのテレビ放送は従来のJ-SPORTSに加えて、テレビ朝日でハイライト番組の放送が全戦で予定されているようです。

来年、より身近になるラリーの人気に火が付きそうな予感です。

(川崎BASE)

次なるSUV戦略はどうなる? ポルシェ、ベイビー・マカン計画の中止と次の一手

欧州エージェントから、ポルシェに関する新たなニュースが予想CGとともに届きました。

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ポルシェでは、「カイエン」「マカン」に続くエントリーモデルとなるクロスオーバーSUV「マジュン」(仮名)計画が噂されていましたが、ここにきてその開発が中止された可能性が高いようです。

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しかし、「カイエン」から始まるSUVの成功は見逃せず、「クーペSUV」など新たなクロスオーバーSUVモデルのプロジェクトが進んでいる事は間違いないなさそうだといいます。

今回送られて来た予想CGは、ヘッドライトデザインが最新世代のLEDライトに変わっているほかは、バンパーのエアインテーク、リアコンビランプなどのデザインはかなり「マカン」に寄ったデザインが予想されます。

パワートレインは、ベースグレードで1.5リットル直列4気筒ターボと見られ、価格的には、大きく「マカン」を下回ることはないと予想されています。

噂される「クーペSUV」との関連など、続報が入り次第、お伝えして行きます。

(APOLLO)

FIA-F4もてぎ3連戦。2016年のシリーズチャンピオンは17歳の宮田莉朋!

11月12〜13日にツインリンクもてぎで開催されたSUPER GT グランドファイナルと併催となった、FIA-F4選手権。熊本地震の影響で中止となった第6戦を加えた3連戦という忙しいスケジュールとなり、第6戦と第13戦の予選は11日に行われることとなりました。

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結果を先に言ってしまうと、FTRSスカラシップの17歳、宮田莉朋選手が最終第14戦の順位によりチャンピオンを決めました。

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金曜日の11日に行われた予選では各選手のトップタイムが第6戦、セカンドタイムが第13戦のスターと順位となる方式。なお第14戦のスタート順位は第6戦のベストラップが採用されるという方式となります。

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11日に行われた予選では、第6戦、第13戦ともに11号車 エヴァRT弐号機 tanzen Rn-sの大湯都史樹(おおゆ としき)選手がポールポジション。

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12日の朝の第6戦と夕方の第13戦のグリッドではエヴァ旋風が巻き起こります。

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12日、SUPER GTの公式予選が終わった午前9時49分、第6戦決勝のフォーメーションラップがスタート。

前日からの雨は上がっていたものの路面はハーフウェットのコンディションで各マシンはタイヤチョイスに悩むところ。ポールポジションの大湯選手、予選2番手でポイントリーダーの36号車 宮田選手などはレインタイヤを装着。スタートはレインタイヤ勢が好スタートを切っていきました。

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しかし2周目の第1コーナーで4番手争いのマシンがスピン、コースアウト。この区間がイエローフラッグとなり、絶好のパッシングポイントが封じられてしまいます。ただしセーフティーカーの導入にはならずレースは続行。3周目に入る頃の順位も予選順位から2位と3位が入れ替わっただけ。

しかし、中盤グループにとどまっていたスリックタイヤ勢がこの辺りからタイムを伸ばし始めていきます。

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レース中盤、路面がドライになり始めたあたりでスリックタイヤ勢が圧倒的な速さで順位を大きく入れ替え、トップには60号車 川合孝汰選手、2位に4号車 河野駿佑選手が上がってきます。

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そして最初に2分を切って周回を始めた62号車 平木湧也選手がベストラップをマークしながら3位に浮上。このタイムで第14戦の2番グリッドを獲得します。

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中盤以降、コースがドライ路面になったことによりスリックタイヤを選択した選手が上位を占め、第6戦は60号車 川合孝汰選手が優勝。

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2位に河野駿佑選手、3位に平木湧也選手となりました。

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12日のSUPER GT第3戦終了後に開催された第13戦は完全なドライコンディション。

スタートはポールポジションの大湯選手が出遅れ、2番手の宮田選手がイン側から、3番手の9号車 阪口晴南(さかぐちせな)選手がアウト側から大湯選手をかわして前へ出ます。

宮田選手は阪口選手をⅠコーナーで抜き、2コーナーをトップで抜けますが、3コーナーで再び阪口選手がトップ、その後の5コーナーでは大湯選手が宮田選手をかわし、宮田選手は3位後退と、1周目から激しいバトルが展開。

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大湯選手と宮田選手はチャンピオン争いがかかっているだけに、その後も激しいバトルを展開します。5周目の第1コーナーでは宮田選手が大湯選手を抜き2位に浮上。

7周目には宮田選手は阪口選手をとらえるも、両者接触。宮田選手は右側のフロントウイング翼端板を失います。そこに大湯選手が襲いかかり2位浮上。しかし翌周の90度コーナーでコースアウト。すぐに復帰しますが宮田選手が前に出て再び2位へ。

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その後も宮田選手は猛追しますが、阪口選手が今期初優勝でチェッカー。2位に宮田選手、3位に大湯選手が入賞し、ポイントランキングは宮田選手142ポイント、阪口選手138ポイント、大湯選手125ポイントでこの時点でもまだチャンピオンは決定しません。

第14戦は第6戦のベストラップで予選順位が決まるため、チャンピオン争いの3名は後方からのスタートとなるために、どこかで大きくジャンプアップを果たさないと宮田選手のチャンピオンが優勢となります。

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第14戦は13日、SUPER GT最終戦の予選後に行われました。ポールポジションは16号車篠原拓朗選手。WEC世界耐久選手権 富士6時間レースでグリッドボーイに抜擢されるなど、成績としては現われていませんが、一発の速さの面では注目の選手です。

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2番グリッドは第6戦で3位となった平木湧也選手。8月7日の富士、第10戦で優勝した経験もあり今戦では大注目。

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3番グリッドは第6戦で2位となった河野駿佑選手。

チャンピオン争いの3選手は大湯選手が20番手、宮田選手が25番手、阪口選手が33番手とかなり後方からのスタートとなります。

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第14戦で好スタートを切ったのは平木選手。第1コーナーまでにトップに躍り出ます。

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しかし最終戦ともなると各選手がヒートアップ。オープニングラップのヘアピンでアクシデントが起こりいきなりセイフティーカーが導入されます。

リスタートを切ったのは3周目、平木選手はトップを維持しますが、篠原選手は1秒未満で平木選手を追い、かなりの接近戦でプレッシャーを与え続けます。

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この接近戦に50号車 澤田真治選手が加わり、3台が1秒未満の争いで周回が進んでいきますが、どれも前を走るマシンを捕まえるにいたりません。

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結果的に3台が接近戦を繰り広げながらも順位が変動せず、平木選手がトップでチェッカーをくぐります。

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平木選手にとっては今期2勝目。

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この3連戦でただ一人、複数回(2回)の表彰台となりました。

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チャンピオン争いは大湯選手が10位、宮田選手が11位と大湯選手が前に出ましたが、ポイントは1ポイントを獲得したにとどまりポイントランキングは変動なしで、宮田選手が2016シーズンのチャンピオンとして名を刻むこととなります。

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今シーズンは8月の富士3連戦で最年少優勝と最年少連勝記録を果たした宮田選手が、最年少でシリーズチャンピオンを獲得という、ヤングバトルが繰り広げられるFIA-F4らしい展開となりました。

来年も新たなヤングファイターが多数登場することが期待されるFIA-F4。楽しみなレースシリーズですので、皆さんもSUPER GTとともにぜひご観戦、応援をお願いいたします。

(写真・文:松永和浩)

米・Time誌が2016年ベスト発明品に選定したグッドイヤーの球形タイヤ「Eagle-360」とは?

グッドイヤーは、同社の球形タイヤ「Eagle-360(イーグル・サンロクマル)」が米Time誌の2016年「ベスト発明品」の25品目のひとつに選定されたと発表しました。

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Time誌ベスト発明品とは、同誌の技術分野担当編集者が「世界をより良く、よりスマートに、時としてより楽しくしてくれる発明品」を毎年選出しているもの。

「Eagle-360」はグッドイヤーが 今年のジュネーブモーターショー2016で自動運転車向けの次世代コンセプトタイヤとして公開したもので、いままで見たこともないような、まん丸の球形をしている点にビックリです。

グッドイヤーでは「Eagle-360」の特徴は「機動性」・「通信接続性」・「バイオミミクリー(生態模倣性)」の3点であるとしており、それにより将来の自動運転の安全性の向上に寄与することができるとしています。

まず、第1の特徴である機動性については、球形タイヤであることから、すべての方向に移動できる多方向性を備えており、安全性が向上するだけではなく、さらに隙間のない駐車場や街中の狭い道路など狭いスペースにも対応できます。

次に、第2の特徴の通信接続性については、埋め込まれたセンサーが車両制御システム及び周りの車両に対して、路面状況や気象状況を伝達して安全性を高めています。さらに、空気圧&トレッド監視システムが備えられており、タイヤの摩耗状態を管理できます。

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そして、第3の特徴のバイオミミクリー(生物模倣性)とは、自然界からヒントを得た形状をトレッド設計に取り入れているということです。具体的には、トレッドパターンにブレインコーラル(脳サンゴ)という、見た目が脳みそのような形のサンゴを模倣したパターンを採用しています。

このパターンを採用したことで、トレッドが天然のスポンジのように作用し、路面がドライな状態ではトレッドが硬く、ウェットな状態では柔らかくなる特性を持っており、優れた運転性能を発揮するだけでなく、ハイドロプレーニング現象の防止にも寄与することができます。

このブレインコーラルを模倣したトレッドパターンは、球形ではない通常のタイヤにも応用可能なアイデアであると思われます。「Eagle-360」から生まれたアイデア・技術が近い将来の一般タイヤに取り入れられることを期待しましょう。

(山内 博・画像:グッドイヤー)

トヨタ「C-HR」に83人が同時試乗!お薦めモデルはどれだ?

11月からWebによる先行受注が始まっているトヨタ自動車の新型SUV「C-HR」。

正式発売を目前に控えるなか、11月末に富士スピードウェイで「C-HR特別先行プロト試乗会」が開催されました。

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会場となったショートサーキットには、Web上で9月末から10月下旬にかけてトヨタ自動車が募集した試乗希望者83名が、同社の謳う「我が意の走り」をいち早く体感しようと、早朝から続々と集合。

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試乗会と平行して、同車の開発責任者を務める古場主査による座談会が設けられ、熱心に聞き入る参加者の様子が印象的でした。

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サーキットには「C-HR」のHV仕様とターボ仕様がグレード別にずらりと用意されており、参加者は簡単な事前説明のあと、次々に試乗車を乗換えながら3周ずつ周回を繰り返して乗り味をチェック。

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試乗参加者の多くからは、同車の乗り心地の良さやコーナーでのハンドリングの良さ、高速走行時の安定感などに対する感想が聞かれました。

そうした中、筆者も1.8Lエンジンを積むHVと、1.2Lターボモデルに試乗。両車の走行フィーリングを比較してみることに。

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日頃からプライベートでレース活動を行っている古場主査自身がニュルブルクリンクで造り込んだというだけあって、両モデルともにサスペンションの動きが非常に滑らかでストロークに余裕があり、SUVなのに高級感のある乗り心地に仕上がっています。

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サーキットのストレートから一気に減速してコーナーに侵入する際も、姿勢変化が少なく挙動が安定しており、海外向けに2.0Lモデルが用意されていることからも、シャシー性能にはまだ十分余裕が有りそうです。

アクセルを踏み込んだ際の出足や加速感は、1.8Lエンジン(98ps/14.5kgm)にモーターアシスト(72ps/16.6kgm)が加わり、システム出力で122psを発生するHVモデルの方が好印象。

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一方の1.2Lターボモデルには現行オーリス用のエンジン(116ps/18.9kgm)が搭載されています。

試乗会で公開された両モデルの車両重量を比較すると、FFの1.8L HVが1,450kg(現行プリウス+80kg)、1.2Lターボ(4WD)が1,470kgとなっていることから、ある意味で当然の結果といえるかもしれません。

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現行プリウスと同じTNGAによるプラットフォームを使う「C-HR」ですが、HV・ターボモデルともに「E-Four(電気式4WD)」の設定は無く、寒冷地等でのニーズから1.2Lモデルのみに通常の4WD仕様が用意されています。

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最新情報によれば、HVと1.2Lターボの価格差は13万円。

試乗した感想としては、発売直後の「C-HR」選択肢として、雪道や悪路での走破性を求めないのであればFF仕様のHVモデルがお薦め。

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ただ、今後1.2LターボにFF仕様が追加された場合、約80kg程度軽くなると予想され、動力性能の指標となるパワーウエイトレシオが12.7から12.0に向上。

HVの「11.9」に限りなく近付くことから、動力性能がイーブンとなり、燃費や車両価格面での嬉しさが増しそうです。

将来、バリエーションが増える可能性も予想される「C-HR」ですが、いずれにしても受注状況が好評なことから長めの納車待ちが予想されます。

「HV」と「ターボ」モデルの間に、車両価格を含め、体感性能的にも極端な差が存在する訳ではありませんが、最終的にどちらをチョイスするかの判断については、やはり発売され次第、店頭に出向いて実際に試乗されることをお薦めします。

Avanti Yasunori)【関連記事】

独ニュルで鍛えた「C-HR」は、開発主査の思い入れが満載!
http://clicccar.com/2016/12/02/422262/

新型SUVがロサンゼルスショーに大集結!
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トヨタが欧州でコンパクトSUV「C-HR」 の市販モデルを公開!
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ニュル24H耐久でトヨタ「C-HR」がクラス3位で完走!
http://clicccar.com/2016/05/31/375178/

【関連サイト】

トヨタ C-HR
http://toyota.jp/c-hr/

C-HR特別先行プロト試乗会
http://toyota.jp/c-hr/testdrive/

トヨタ自動車が「EV事業企画室」を始動!電動化加速へ

2014年に、水素で発電してモーターで走行、水しか排出しない「究極のエコカー」とされるFCV(燃料電池車)「MIRAI 」を世界に先駆けて量産化したトヨタ自動車。

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そのトヨタが今度はEV(電気自動車)の開発に向けて大きく動き出しました。12月1日付けでEVの開発や戦略を担当する「EV事業企画室」を社内に設置したのです。

昨今のEV駆動用バッテリーの性能向上で航続距離拡大が見込めるようになったことや、欧米における環境規制強化に伴い、競合他社がEV開発に積極的に乗り出している状況を踏まえ、トヨタもHVやPHVを含め、全方位で対応する方針に出たようです。

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「EV事業企画室」はまさにその先導役を担う部署で、豊田自動織機、アイシン精機、デンソーからも人材を募り、グループ企業の技術やノウハウを結集した僅か4名の少数精鋭で構成されています。

豊田章男社長直轄の組織となっており、加藤光久・寺師茂樹 両副社長を統括役員に、室長には現行4代目プリウスの開発を手掛けた豊島浩二氏が就任。

既存の社内組織に属さない、独立した社内ベンチャー的な組織運営を目指しており、意思決定を迅速化することで、EVの早期商品化につなげる考えといいます。

欧州ではVWが排ガス不正問題以降、EV戦略を鮮明に打ち出しており、BMWも電動化による新戦略を発表、ダイムラーもEVを軸にした新ブランド「EQ」を立ち上げるなど、電動化への動きが活発化しています。

また米国ではテスラに加え、GMがEV「ボルト」の航続距離を拡大、国内でも日産がEV開発の実績を持つ三菱自動車を傘下に入れるなどで動いている状況。

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既に米テスラと共同開発した「RAV4 EV」や、小型乗用車「iQ」のEV版「eQ」、トヨタ車体によるパーソナルEV「COMS」、バイク感覚で運転できるユニークな「i-ROAD」などの開発実績を持つトヨタだけに、今後のEV開発に向けた動きが大いに注目されます。

Avanti Yasunori・画像:トヨタ自動車)

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2025年にEV販売100万台で首位狙う!VWが新戦略を発表
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http://clicccar.com/2016/11/24/418416/

トヨタがPHV/FCVに加えて、「EV」開発にも本腰を入れる理由とは?
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メルセデス・ベンツなどドイツ3強がEV投入を加速!
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BMWがEV、電動化による新戦略「ナンバーワン・ネクスト」を発表!
http://clicccar.com/2016/03/28/362878/

【関連リンク】

トヨタ自動車のEV
http://www.toyota.co.jp/jpn/tech/environment/ev/

ダウンサイジング興味なしのV12搭載!RRファントム後継モデルのラスボス感が凄い

ロールスロイスのフラッグシップ・サルーン『ファントム』後継モデルのプロトタイプが、圧倒するラスボス感を漂わせ現れました。

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これまでのミュールボディではない本物の後継モデルです。この新ボディには、クロスオーバーSUV「カリナン」と共有する、次世代軽量モジュラープラットフォームが採用されています。

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エクステリアの変化では、ヘッドライト下部に、くぼみのある変形アウトラインが見られ、フロントバンパーも現行モデルと異なる、新デザインになっていることも確認出来ます。

パワートレインにはBMW製6.75リットルV型12気筒を採用、100ps程度のパワーアップが見込まれており、流行のダウンサイジングには興味がないようです。

ワールドプレミアは2018年になると思われます。

(APOLLO)

モバオク日本レースクイーン大賞2016の現地投票で盛り上がったASブース【TGRF2016】

11月27日に富士スピードウェイで開催されたTOYOTA GAZOO RACING FESTIVAL。そのイベント広場に出展したオートスポーツブースが大変な盛り上がり。

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なぜなら、12月11日までファーストステージの投票が行われている「モバオク日本レースクイーン大賞2016」の現地投票が、ここオートスポーツブースで行われていたからです。

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オートスポーツブースの場所はグランドスタンド裏のイベント広場。レースクイーンステージが行われるイベントステージのすぐ横。

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さらに、ステージを終えたレースクイーンがこのオートスポーツブースで、11月24日に発売された「GALS PARADISE 2016 DVDスペシャル」付録の「モバオク日本レースクイーン大賞2016」投票葉書での投票をお願いするというサプライズが。

大勢のファンが集まり、その場で「GALS PARADISE 2016 DVDスペシャル」を購入して投票するなど、大変な盛り上がりを見せていました。

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投票葉書に切手を貼らなくてもいいというメリットもある現地投票。次回は12月11日に富士スピードウェイで開催されるNISMOフェスティバルに出展するオートスポーツブースで行われます。

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12月11日はファーストステージ投票の最終日。応援するチームのレースクイーンに大逆転のチャンスが訪れるかもしれませんね。

(写真・文:松永和浩)

【関連リンク】

モバオク日本レースクイーン大賞2016
http://rq-award.jp/

モリゾウ選手こと豊田章男社長はTeam TOYOTAドライバーの頂点だった【TGRF2016】

TOYOTA GAZOO RACING FESTIVAL(以下TGRF)が11月27日に富士スピードウェイで開催されました。直前に季節はずれの大雪が降り、また当日も朝から濃霧が立ち込めるような悪天候にもかかわらず、入場者数は4万人と大盛況。

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SUPER GTではGT500がDENSO KOBELCO SARD RC F、GT300がVivaC 86 MC、ともにトヨタ系チームがチャンピオンを獲得。、スーパーフォーミュラーもINGINGの国本雄資選手がチャンピオン、全日本ラリーでもオーバーオールのJN6でグループのスバルがチャンピオンを獲得したほか、JN4、3、2の3クラスもトヨタ系チームがチャンピオンを獲得。さらに、ルマン24時間では23時間55分までトップと、今年のトヨタのモータースポーツは本当に強かった。

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そんなトヨタがWRC世界ラリー選手権に復帰するとなれば、大注目されるのは必至。TGRFのオープニングセレモニーでは、WRC参戦マシンのヤリスが派手にドリフトを決めながら登場してきました。開発段階でお披露目してしまうというサプライズに観衆は驚きを隠せません。

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ヤリスをドライブしたのは、WRC伝説のドライバーの一人であり、トヨタのWRCチームを率いるトミ・マキネン氏。

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そしてコ・ドライバーはモリゾウ選手こと豊田章男社長!

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レーシングスーツに身を包んだモリゾウ選手、スバルも含めたトヨタ系チームが勢ぞろいするウェルカムセレモニーの中央に立ち、TGRF開会の挨拶をします。

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その姿はまさにTeam TOYOTAの頂点に立つドライバー。しかしモリゾウ選手は冒頭の挨拶だけのためにレーシングスーツを着ているわけではないのです。

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富士スピードウェイの場内、ヘアピン前の駐車場、イベント広場、ドリフトパークなどを使ったTGRFラリー選手権でもドライバーとして参戦。

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セレモニアルスタートでは、来場者に運転席からハイタッチをしながらスタートするという、まさにラリードライバーそのもの。

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そしてニュルブルクリンク24時間レース参戦車両によるデモレースにも出走します。

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乗ったマシンはご自身もニュルブルクリンク24時間レース参戦で乗車したというレクサスLF-A。

木下隆之選手とペアで出場し、木下選手の後にモリゾウ選手がドライブ。マシントラブルでなかなか走り出せないと言うアクシデントがありましたが、それでも2周を走行。

写真を見てもらえればわかると思いますが、かなり攻めたライン取りを見せています。それも他のプロドライバーに引けをとらない速度域。

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世界を見渡しても自動車メーカーの代表がここまで攻めた走りをできるというのは、片手で収まるほどしかいないはず。

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ご自身がここまでモータースポーツに熱心であるということも、今年のトヨタ系チームの強さにつながっているのではないでしょうか。信頼できるトップがいてこそ、チームや選手がついてくる。そういう意味で「モリゾウ選手はTeam TOYOTAのドライバーの頂点だ」といえるほど、TGRFでは大活躍されていました。

この勢いに乗って、来期のモータースポーツでもTeam TOYOTAが活躍しそうな予感がします。

(写真・文:松永和浩)

駆動もブレーキも…新型ノートe-POWERは「逆転の発想」でできている!

■パワーユニットは新開発のシリーズ式ハイブリッド

新型ノートe-POWERの特徴は、駆動もブレーキも従来のEV車やエンジン車とは異なる発想で構成されていることでしょう。

駆動面では、EV車で最も重要な大容量の駆動用バッテリーをほとんど降ろしてしまいました。そして、リーフの弱点だった航続距離と充電問題(充電時間と充電拠点)を解決するために、エンジンを搭載して発電機として活用し、モーターが100%駆動を行う「シリーズ式ハイブリッド」を開発したのです。

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発電に徹するエンジンは、直3の1.2Lで圧縮比を12.0と高く設定したミラーサイクルを採用。街中ドライブでは最も効率が良い2000回転前半で発電しますが、急発進や急加速時には、発電量を稼ぐために結構な回転数まで上がります。

モーターは、発電用と駆動用の2機をエンジンに組み合わせて搭載。駆動用モーターは、リーフと同タイプでパワー109psとトルク25.9kgmを発揮。瞬時に反応するレスポンスと野太いトルクが自慢です。

駆動用のバッテリーは新開発のリチウムイオン式で、プリウスよりも1割程度の多い1.5kWhを確保。フロントシート下部に配置することで、ガソリン車と同等の居住空間を実現しました。

■高張力鋼板を贅沢に使って軽量化と高剛性を両立

ノートのVプラットフォームは、世界のどこでも生産できるように標準鋼板と低グレードの高張力鋼板を利用する設計となっています。

ただ日本向けのノートは、九州工場で生産されているため、590MPaまでの高張力鋼板を採用してきました。今回のe-POWERでは大掛かりなカスタマイズが必要なため、更に高いグレードの高張力鋼板を積極的に導入しています。

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プラットフォームでは、フロントシート下部に駆動用バッテリーを搭載するために、床構造を専用設計。2本のクロスメンバーを780MPa級の高張力鋼板で仕立てて、軽量化と高剛性を両立。またボディでも、左右のサイドシルに980MPa級を配置して衝突安全性能を確保しています。

■逆転の発想、ワンペダルドライブ!

また新型ノートe-POWERでは、アクセルOFFで減速操作を行うドライビング機能「ワンペダルドライブ」を新たに開発しました。駆動用モーターは、減速時には電力を回生する発電機として動作します。その際、発電が抵抗となって減速を促し、エンジンブレーキとよく似た回生ブレーキがかかりますが、e-POWERでは減速だけでなく停止まで動作するようにしました。

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またノーマル・エコ・スポーツのドライブモードを設定。特にエコとスポーツでは、アクセルOFF時にノーマルの3倍近い回生ブレーキで減速がかかります。そのためアクセルのペダル操作一つで「走り出し〜加速〜巡航〜減速〜停止」まで自在にできるようになったのです。

新型ノートe-POWERでは、エンジンに駆動を任せなかったように、ブレーキでもフットブレーキ無しで止まれる仕組みを採用しました。e-POWERは駆動でもブレーキでも、逆転の発想が発揮されているのです。

(星崎 俊浩)

【関連リンク】

■第544弾新型ノートe-POWERのすべて (より深く知りたい方はこちらがオススメ)

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BMWの2.0L 4気筒ターボ車にBASFの高温ポリアミド樹脂製チャージエアダクトが採用

ドイツの化学会社・BASFは、同社の高温ポリアミド樹脂 Ultramid Endure(ウルトラミッド エンデュア:登録商標)D5G3 BMを使用したチャージエアダクトが、BMWの2.0リッター4気筒ターボエンジン向けに採用されたと発表しました。

チャージエアダクトとは、ターボチャージャーとチャージエアクーラー(インタークーラー)の間をつなぐパイプ状の部品です。

BASFでは、高速で回転するターボチャージャーからの振動を受けながら、「高温」・「高圧」に さらされるチャージエアダクトには、自社のUltramid Endure D5G3 BMを材料とするブロー成形が最適だとしています。

今回、自動車エンジン等を製造するマン・ウント・フンメル社(ドイツ・ルートヴィヒスブルク)が、BMWグループの2.0リッター4気筒ターボエンジン用に製造したチャージエアダクトの材料にBASFのUltramid Endure D5G3 BMを採用し、量産を開始しました。

チャージエアクーラーを搭載したターボチャージャーは、BMW 4シリーズ、 5シリーズ、7シリーズのほか、BMW X3、X4、X5など、多くのモデルに搭載されています。

従来、チャージエアダクトには ポリフェニレン硫化物(PPS)やアルミニウムなどの材料が使用されてきましたが、それらと比較してBASFのUltramid Endure D5G3 BMは、大幅にコストパフォーマンスを向上させることができます。

Die BASF reagiert auf die Weiterentwicklung der Motorenkonzepte mit einem abgestimmten Portfolio von PA6- und PA66-Typen, die die gestiegenen Anforderungen an die eingesetzten Materialien erfüllen. Die Werkstoffe sind je nach Basispolymer und Stabilisierungssystem bis 220°C wärmealterungsbeständig und verfügen über eine ausgezeichnete Berstdruck- und Schweißnahtfestigkeit. So kann dem Entwickler das jeweils optimale Material für unterschiedliche Bauteile der Ladeluftstrecke mit dem besten Kosten-Nutzen-Verhältnis zur Verfügung gestellt werden. Ausgewählte Typen basieren auf globalen Spezifikationen: Sie werden weltweit aus lokaler Produktion, mit einheitlichen Materialeigenschaften und in konstant hoher Qualität geliefert. BASF is responding to the development in engine designs with a consistent portfolio of PA6 and PA66 grades that meet the higher demands on the materials. Depending on the base polymer and stabilization system, the materials are resistant to heat aging up to 220°C and show excellent burst pressure and weld strength. This means the part developer can be provided with the optimum material for each of the different components in the charge-air duct that offers the best value for money. Selected grades are based on global specifications: They are supplied worldwide from local manufacturing facilities, with uniform material properties and a consistently high level of quality.

BASFでは、従来からチャージエアダクト向けのポリアミド樹脂を自動車業界へ提供しており、上の写真はBASFのUltramidグレードのポリアミド樹脂を使用したチャージエアダクトの一例です。

今回BASFがUltramidグレードのポリアミド樹脂に改良を加えたUltramid Endure D5G3 BMの特徴は、①熱老化への耐性が高く、②溶解安定性と膨張性が高く、溶接が容易で加工性が良く、③吸音性が高く、車両静粛化に適していることです。

Ultramid Endure D5G3 BMを使用したチャージエアダクトを搭載するBMW 2.0リッター・ターボエンジン車の登場が楽しみです。

(山内 博・画像:BASF)

今季引退のバトン特集!フィジオからみたバトンの素顔とは?【F1速報×F1女子~アブダビGP号~】

最終戦アブダビGPで幕を閉じた、今シーズンのF1。全21戦、開幕前は随分多いなと思っていましたが、終わってみるとあっという間でしたね。

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そして、ニコ・ロズベルグ選手(メルセデス)が悲願のワールドチャンピオンを獲得! ワールドチャンピオンをかけたチームメイトバトルは終始ドキドキしっぱなしで、最終戦にふさわしい素晴らしいレースでした。

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12月1日(木)発売の「F1速報アブダビGP号」はアブダビGPの模様はもちろん、今季でF1から完全に引退すると宣言し、私達ファンを驚かせたジェンソン・バトン選手(マクラーレン)の特集も見逃せません!

■CHAMPION’S VOICE ニコ・ロズベルグ

初めてF1世界選手権を制したロズベルグ選手。何度も感極まって涙を浮かべた記者会見の様子をお届けします。

── 今シーズンが自分のものになる、と思ったのはいつ頃でしたか。

「シーズンの最初には感じていた。開幕4勝したからね。でも、その時点でチャンピオンシップについて考えるのは大間違いだってことは十分分かっていたよ。なんたって、ルイスがチームメイトで、彼はいつだって応戦してくるし、本当に手強い相手だからね。でもすごいチャンスがあると思っていたし、それを掴むしかなかった。」

──プレッシャーを実感し始めたのはいつですか。

「すべてが自分の手の中にあるって感じた頃、プレッシャーを感じ出した。つまり鈴鹿の後だね。」

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──ルイスのペースがあれほど遅ければ、追い抜くこともできたのでは。

「できなかったよ。時々試してみたけど、ルイスのドライビングは本当にすごかった。ターン21からセクター1を通過して、セクター2の中盤まで全開で行くから、そこにオーバテイクのチャンスがあるんだけど、一度も近づくことができなかった。僕と同じマシンだから、高速コーナーで追い抜けるはずもないし、次のセクションでは追い越しようがないから手を引くしかない。どうしようもなかったんだ。」

──ご両親がサーキットに来ていましたね。栄光の瞬間に家族が一緒にいるというのは、どんな気持ちですか。

「まだ父と会えていないんだ。母としか話していないから、早く会いたいよ。土曜日の夜に、いつもメールしてくれるんだ。たいてい『明日は全速力で行けよ。以上!』とかね。つまりそれが彼のアドバイスってわけだ。父も母も欠かせない存在になっている。母はプライベートな生活を支えてくれているし、父はキャリアを積むサポートをしてくれている。本当に心強いよ。父が導いてくれたこと、そして一歩下がっていてくれることは、すごく助かっている。僕らにとってはそうすることがうまくいく秘訣なんだ。今日もまさに今、一歩引いて見守ってくれていることは間違いないしね。」

■ジェンソン・バトンさらば素晴らしき日々

「これが僕のF1ラストレースになるだろう」。アブダビGPのFIA記者会見で、そう切り出したバトン選手。いったい何を思い、来季以降どうするつもりなのか。鈴鹿より追跡取材した一連のインタビューから、その胸中を探ります。

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──歴代チャンピオンのなかには、頂点に上り詰めたことでレースに対するモチベーションを失った例が見られます。あなたは、そんなことはなかったですか。

「それはない。コックピットに乗り込めば、僕はいつだって自分の100パーセントを出そうとしてきた。チャンピオンになってからもずっとそうだったし、戦闘力のないマシンに乗っていても同じだった。だからこそそれが結果に結びつかないと、欲求不満がたまってしまう。でも、それでモチベーションが下がることは決してない。逆に僕は自分に対して、ずっとプレッシャーを掛け続けてきた。どんな状況でも結果を出し続ける、最高の走りを披露するんだと、自分を鼓舞し続けてきた。今回レースをやめると決断した大きな理由のひとつは、そのプレッシャーに疲れたからだった。これ以上は、もう無理だ。休息したい。そう思ったんだ。」

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──あらためて伺いますが、今回の決断は難しいものでしたか。

「もちろんだよ。ドライバーが自分の将来を考える時、現役続行か完全引退か、普通はふたつにひとつしかない。17年間は、本当に長い年月だった。たとえば僕はモナコに自宅があるけど、この17年間でモナコで過ごした時間なんて、ほんの少ししかない。だからモナコに戻っても、『ああ、帰ってきた』という気持ちは、今もまったく持てずにいる。家族にしても同様だ。僕には姉が3人いて、全部で7人の子の叔父さんなんだけど、彼らの成長を少しもフォローできていない。滅多に会えなくて、みんないつのまにか大きくなってしまっている。それだけ自分のすべてをF1に捧げてきたんだ。」

■密着 これが最後?の日本GP

バトン選手は多忙なレースウィークエンドをどう過ごしているのか。ファンとしては、とっても気になるところです。

F1速報取材班は、サーキットにおいてバトン選手を最も近くでサポートしている、フィジオ(理学療法士)兼パフォーマンスコーチの「マイキー」こと、マイク・コリアーの取材に成功! バトン選手の知られざる一面を知ることができますよ。

フリー走行が行われる金曜日。サーキットに到着したら、チームホスピタリティハウスで朝食を摂るというバトン選手。

「オムレツとサラダ、そしてブラックコーヒーと水一杯。コーヒーに入っているカフェインには、運動能力を向上させる効果があることが判明しているんだ。かつては世界アンチ・ドーピング機関によって禁止されていたけど、04年にカフェインは禁止薬物のリストから除外されて積極的に摂る人も増えているから、僕も特に制限はしていない。とはいえ、一日4杯程度にするよう注意しているよ。」

ちなみにバトン選手はコーヒー以外にもイギリス人らしく紅茶もたしなむのだとか。コーヒーの時はブラックで、紅茶は砂糖入りのミルクティーなんだそうです。コーヒーも似合いますが、バトン選手×紅茶って、絵になると思いませんか!? 思わず飲んでいる姿を想像してしまいました。

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スケジュールは同じでも、金曜日と違いがあるという土曜日。

「実はF1ドライバーはレースよりも予選の前のほうが緊張感が高いんだ。だから、予選前のマッサージは気持ちをリラックスさせるために何もしゃべらないことが多い。ジェンソンが好きな音楽を掛けているか、無音だね。気が付いたら寝ていることもあるよ。」

今年の日本GPはバトン選手にとって、厳しいグランプリとなりました。それでも、バトン選手はチームスタッフと衝突するというようなことはなかったそうです。

「ジェンソンがすごいのは、常にランニングをしたり、食事の管理を自ら行うというフィジカルな面だけでなく、感情をコントロールできるという精神的な強さを兼ね備えていること。F1は個人スポーツではなく、多くのスタッフが関わっている。さらにマシンのパフォーマンスは毎年違うし、同じシーズンの中でもアップダウンがある。だから、いくら肉体的に優れていても、精神的な強さがないとやっていけない。僕らが再会した08年はジェンソンにとって厳しいシーズンだったけど、彼はサーキットを出たら、コース上のパフォーマンスを引きずったりはしなかった。終わったことは振り返らず、常に次のことを考えているんだよ。」

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ファンはもちろん、チームメイトやスタッフ、たくさんの人に愛されてきたバトン選手。ドライビングテクニックはもちろんですが、この人柄に誰もが惹かれたのかもしれませんね。

私がF1にここまでハマったのは、バトン選手のおかげと言っても過言ではありません。来季からF1にいないと思うと、心が張り裂けそうなくらい悲しいですが、新たな人生のスタートも精一杯応援します!!

(yuri)

日産ノートe-POWERの魅力は、リーフを超える走りにあり!!

発売から3週間で2万台超のオーダーを獲得したという日産ノート。こちらでもご紹介したように、「新しい電気自動車」を標榜するシリーズハイブリッドのe-POWERが約8割を占めているそうです。

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最高値37 .2km/Lの「e-POWER S」はマニュアルヒーターのみでエアコン未装着、タンク容量を標準モデルから5L減らした35Lになっている燃費スペシャルですから、34.0km/Lの「e-POWER X」以上が選択肢になるのではないでしょうか。

34.0km/Lという燃費、100%EV走行のみという走りが支持されての人気ぶりといえるノートe-POWER。

街中から走り出すと、モーター駆動ならではのスムーズかつ出足の鋭さは、バッテリーEVのリーフと通ずるものがあります。グレードよりも異なりますが、リーフよりも約250kg軽いですから、アクセルを乗せてからの初期応答性、さらに踏み込んでいった時の力強さ、レスポンスの良さは予想以上で、初めてだと感動するかもしれません。

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さらにアクセルを踏み込むと、街中でもエンジンの始動音や振動も思ったよりも抑制されている印象で、この領域になるとほかの風切り音やロードノイズなどが侵入してきますから気になりません。エンジンの始動も瞬時に行われ、従来型ハイブリッドの約半分だといいますから、音・振動面抑制にひと役かっているのでしょう。

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ハンドリングは前席下に重いバッテリーが搭載されているEVやハイブリッドらしい重心の低さを感じさせます。ドッシリとした安定感があるのを美点と受け取るか、重い(ガソリン仕様のノートよりも180kgほど重い/MEDALIST・2WDの場合)と感じるかは好みで分かれそうですが、2.0Lターボを凌ぐという加速フィールに助けられ軽快な走りを披露します。

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70kW(90ps)/3008-10000rpm、254Nm(25.9kgf-m)/0-3008rpmというスペックは、リーフと同じ出力ですが、先述したようにリーフよりも大人3〜4人ほども軽いですから当然かもしれません。

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少し気になるのは、広さが自慢の後席の乗り心地。前席はシートでもそれなりに減衰されていることもあって不満は感じさせませんが、前後席で乗り比べると路面からの振動は後席の方が大きく感じさせます。

こうした課題は残るものの、日産ノートe-POWERは、ポロGTIやルーテシアR.S.TROPHYといったホットハッチ系をのぞけば、Bセグメント随一の快速コンパクトといえそうです。

(文/塚田勝弘 写真/小林和久)

国交省、日本初の対歩行者自動ブレーキの評価を公表。最高得点はマツダ アクセラ

国土交通省は12月1日、日本初となる11車種の対歩行者自動ブレーキの評価を公表しました。評価試験での最高得点はマツダ アクセラが獲得しました。

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今回、同省が公表した対歩行者自動ブレーキ評価は、平成7年から行っている自動車アセスメントの一環として今年度の平成28年から新たに加えられたもので、国産乗用車11車種の対歩行者自動ブレーキ評価を実施しました。

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公表された対歩行者自動ブレーキ評価の結果を得点順(25点満点)に並べると次の通り。

1.マツダ アクセラ:24.5
2.スバル フォレスター:23.5
3.スバル インプレッサ:22.9
4.スバル レヴォーグ/WRX:22.5
5.トヨタ プリウス:22.1
6.スバル レガシィ:22.0
6.レクサス RX:22.0
8.レクサス GS/GS F:21.9
9.トヨタ クラウンアスリート/ロイヤル/マジェスタ:21.3
10.スズキ イグニス:20.3

今回の評価は、歩く速度で車の前方を横断する人形に対して、車を10km/h〜60km/hの速度で複数回直進させ、横断する人形を検知して停車するまでの距離をメインに、衝突の回避・減速量に応じて点数を計算しました。

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今回、同省が対歩行者自動ブレーキ評価を公表したのは、日本国内の交通事故実態では、①死者数の約37%を歩行者が占めて最多となっていること、②交通事故死者数が減少しているなかで、歩行者の死者数減少幅が小さいこと、を重視したものと見られます。

公表された評価は、一般ユーザーが車種を選択する際に大きな指針となるもので、今後評価対象の車種をどこまで広げるか、特に輸入車を評価の対象に加えるかに注目が集まっています。

なお、対歩行者自動自動ブレーキが検知する対象は、あくまでも歩く速度で横断する人形であり、歩行者が急に飛び出すようなケースは評価対象になっていないので、現状では自動ブレーキを過信することはできません。

(山内 博・画像:国土交通省)

見えた新デザイン!これがポルシェ911 GT3改良新型だ

ポルシェ911のハードコアモデル『911 GT3』改良型が、擬装を軽くしたボディでニュルブルクリンク北コースで高速テストに現れました。

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現行モデルと比較すると、フロントバンパーのLEDウィンカー、エアインテーク、リアコンビランプが新デザインになっているほか、リアウィングやリアバンパーの形状もリフレッシュされているのが確認出来ました。

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ハイライトはその心臓部。3.8リットル自然吸気フラット6を搭載し、最高馬力475ps/8250rpmを叩き出します。0-100km/h加速は3.5秒以下、最高速度は315km/hのパフォーマンスが予想されています。

さらに現行911GT3で廃止にされたMTモデルが、この改良型で復活することも話題となっています。

ワールドプレミアは2017年春が予想されています。

(APOLLO)

アイサイト3を搭載する新型インプレッサなどが「予防安全性能評価 ASV++」を獲得

国交省と自動車事故対策機構(NASVA/National Agency for Automotive Safety & Victims’Aid)が実施している「予防安全性能アセスメント」。2016年度から評価対象が一部変更されています。

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2015年度の評価対象は、衝突被害軽減制動制御装置(AEBS/Autonomous Emergency Braking System)の対車両、車線逸脱警報装置(LDWS/Lane Departure Warning System)、後方視界情報提供装置でした。

今年度は2015年度の評価対象に加えて、道路横断中の歩行者を模擬したターゲットに10km/h〜60km/hで車両を接近させ、警報および被害軽減ブレーキの作動状況を評価する対歩行者のAEBS試験も実施されています。

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スバルの車両では、新型インプレッサは68.9点、レガシィは68.0点、フォレスターは69.5点、レヴォーグ/WRX S4は68.5点の評価となり、試験車種すべてが最高ランクの「予防安全性能評価 ASV++」を獲得。

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スバル車はこれまでに実施された予防安全性能アセスメントにおいて、「EyeSight(アイサイト)」を搭載するすべての車種が最高ランクを獲得しています。

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さらに、2016年10月に発売された新型インプレッサでは、全車にアイサイト(ver.3)が標準装備されているだけでなく、万一の事故の際に歩行者の頭部への被害軽減を図る歩行者保護エアバッグも標準化するなど、安全装備を強化しています。

(塚田勝弘)

こんな事ってある!? ワールドチャンピオン獲得5日後に、ロズベルグが電撃引退発表!

2016 F1最終戦アブダビGPで、悲願の初ワールドチャンピオンを獲得したニコ・ロズベルグ選手(メルセデス)。その興奮からまだ冷めやらぬ5日後、「今季限りでF1から引退する」という衝撃発表で世界中のF1ファンのみならず関係者、そして他のドライバーまでも驚かせました。

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ロズベルグ選手は、1982年のF1ワールドチャンピオン、ケケ・ロズベルグを父に持つ2世ドライバー。2006年ウィリアムズでF1デビューし、2010年メルセデスに移籍しました。

現在の短髪なロズベルグ選手も素敵ですが、デビュー当初はサラサラのブロンドヘアーで「F1界のレオナルド・ディカプリオ」と言われるなど、まるでおとぎの国の王子様そのもの! この甘いフェイスに心を奪われたF1女子はたくさんおり、男性のみならず女性からも人気のあるトップドライバーなんです。

メルセデスでは、ミハエル・シューマッハやルイス・ハミルトン選手といったトップドライバーをチームメイトに持ち、さぞやプレッシャーも大きかったことでしょう。

2014年からメルセデスのマシンは他のチームを圧倒する速さになりましたが、惜しくも2年ともハミルトン選手にかなわず、ワールドチャンピオンまでの道のりは非常に長く困難なものでした。

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そんなロズベルグ選手ですが、2016年シーズンは開幕から4連勝と好調な滑り出しを見せ、早くもハミルトン選手との差を43ポイントまで広げました。そしてチャンピオンシップ争いは最終戦アブダビGPまでもつれこみます。

ポールポジションを獲得したハミルトン選手とは12ポイント差で、ハミルトン選手が逆転勝利するには優勝が絶対条件で、なおかつロズベルグ選手が4位以下で終わらないといけないという、ロズベルグ選手が圧倒的に有利な状態でレースはスタートしました。

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ハミルトン選手1位、ロズベルグ選手2位のまま進んでいった最終スティント、とんでもない出来事が起こりました。

なんと、ハミルトン選手がわざとペースを落として、ロズベルグ選手を後続とのバトルに巻き込まれるようにしたのです。ハミルトン選手の戦略通り、後続のマシンがどんどんロズベルグ選手に近づいてきます。まさに手に汗握る状態。こんなに長く感じた最終スティントは今まで見たことがないかも!?

しかし、トップから3.5秒の間に4位までのマシンがいるという状況が続くなか、ロズベルグ選手は2位を見事に守りきり、F1参戦から11年、ようやく初のワールドチャンピオンを獲得しました!

チェッカーフラッグ後、ホームストレートでドーナツターンを披露し喜びを爆発させたロズベルグ選手。ポディウムでは涙を浮かべ、チームのガレージに戻るとすぐに奥さんの元へ駆け付けたロズベルグ選手の姿は今でも鮮明に覚えています。

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ロズベルグ選手は引退について、

「25年間レースをしてきて、F1世界チャンピオンになることは僕の『一つの』夢だった。ハードワーク、痛み、犠牲を通して、これが僕の目標だった。 そして今、それを達成した。僕は自分自身の山を登ってきて、頂上にいる。この決断は正しいと感じている。」

「今シーズン、僕が言えるのは、本当にタフだったんだ。過去2年間の失望の後、すべての領域で狂ったようにプッシュし、僕はこれまで経験したことがないレベルへ自分のモチベーションを上げていった。もちろん、それは僕が愛する人たちにも影響を与えた。それは家族全体を犠牲にして努力し、僕たちの目標の背後にはすべてを置いてきた。」

「今は、ただ、この瞬間を楽しむだけだ。この数週間はシーズンを振り返りながら、やってくるあらゆる経験を楽しみ、味わう時間だ。その後、僕の人生の次のコーナーへ向かい、僕のために何があるのか見てみたい。」

と発表しています。

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今後についての発表はまだしておらず、違うカテゴリーのレースに出るのか、それともレース界からも完全に引退し家族との時間を大切に過ごすのか……来シーズンはワールドチャンピオンとしてどのようなパフォーマンスを見せてくれるのか、そしてハミルトン選手とのチームメイトバトルも楽しみにしていただけに、この突然の発表が残念で仕方ありません。現在31歳。F1ドライバーとしては少し早すぎる引退です。

ロズベルグ選手の引退で、急遽シートに空きが出た2014年から2年連続コンストラクターズチャンピオンを獲得しているメルセデス。一番のライバルになるであろう、ハミルトン選手のチームメイトは一体誰の手に!? こちらも気になるところですね。

(yuri)

直6ターボもあるぞ!メルセデス・Cクラス、2017改良型を早くもキャッチ!

2014年に発表されたばかりのメルセデス・ベンツ『Cクラス セダン』の改良型プロトタイプを早くもキャッチしました。

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エクステリアの変化は、現在Wレンズのヘッドライトが、Eクラス同様のシングルレンズになるようです。

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また、フロント&リアバンパーデザインを一新、わずか3年でのリフレッシュとなり、室内では「COMAND」システムのアップデートも図られる様子。

もう1つのハイライトは、現行モデルの直列4気筒エンジンのほか、新開発直列6気筒ターボエンジンがラインナップされる可能性が高いようです。

(APOLLO)

「quattro GmbH」が「Audi Sport GmbH」に社名を変更。ブランド力を強化

アウディといえば、フルタイム4WDの「Quattro(クワトロ)」を思い浮かべる方も多いでしょう。クワトロはアウディの4WDの呼称になっていますが、1980年登場の初代クワトロ(Audi quattro)という車名としても使われています。

Moving forward under a new name: quattro GmbH becomes Audi Spor

そのクワトロの社名に使う「quattro GmbH」は、1983年、ドイツはネッカーズルムに設立されました。今回、30年以上使われてきた社名を「Audi Sport GmbH」に変更するそうです。なお、よく耳にする「GmbH(Gesellschaft mit beschränkter Haftung)」とは、ドイツの有限責任会社のこと。

アウディのモータースポーツ、そしてハイパフォーマンスモデルを送り出してきた「quattro GmbH」は、AUDI AG(AGは株式会社)の100%子会社で、現在約1200人の従業員がいるそうですからモータースポーツ、ハイパフォーマンスモデルの部門としてはかなりの規模。

社名を新たにした「Audi Sport GmbH」は、主に4つの事業で構成されているそうで、中核となるのはアウディR8やアウディRSモデルの開発、生産。さらに、「Audi Sportカスタマーレーシング」が顧客のモータースポーツ活動のサポートも行っています。

Audi RS 3 LMS

そのほかの分野では、「Audi exclusive」プログラムを介したユーザーの車両のカスタマイズの対応、「Audi Sportコレクション」として販売されているライフスタイル製品のプロデュースなども行っています。

アウディのハイパフォーマンスモデルのブランド名でもある「Audi Sport」は、新しいブランド名ではありますが、モータースポーツ、市販車の歴史は古く、1930年代、「シルバーアロー」の名で知られるアウトウニオン(アウディ、ホルヒ、ヴァンダラー、DKWの4社が合併した自動車連合)時代のレーシングカーをはじめ、1980年代には、フルタイム4輪駆動を採用した「Audi quattro」が、ラリーシーンを席巻したのはご存じのとおり。

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WECとルマンから撤退しましたが、現在のアウディはDTM(ドイツツーリングカー選手権)、フォーミュラE、GTレースそしてツーリングカー選手権のTCRカテゴリーに参戦。こうしたレースで培われた技術をフィードバックした量産車として先述したアウディR8、Audi RSシリーズがあります。

今回紹介したAudi Sportに限らず、Mercedes-AMG GmbH、BMW M GmbH、ボルボ ポールスターなどの子会社、モータースポーツ、ハイパフォーマンスモデル部門は環境面(たとえばハイパフォーマンスな電動車両の開発など)も含めて今後その役割がさらに重要になるはずです。

(塚田勝弘)

新型プジョー3008の実車展示を含む、最新SUVイベントを全国15拠点で開催

11月19日にファン向けのイベント「プジョーライオンミーティング2016」、12月2日のプレス向け説明会で披露された新型プジョー3008。披露された個体は、生産前のモデルを空輸してきた日本に1台だけのモデル。

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プジョー・シトロエン・ジャポンのマーケティングマネージャーであるルカ フェネック氏(日本語が堪能)が、インテリアデザインを中心とした「革命」と表現するほどプジョーにとって大切なモデルという位置づけになっています。

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来年春の発売に先駆けて、全国15拠点で順次開催される「NEW SUV PEUGEOT 3008 AMPLIFIED EXPERIENCE TOUR」と銘打ったキャラバンでは、新型3008の実車を展示。

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ほかにも、ノキア社製で日本初導入となる360°カメラ「NOKIA OZO」を使った360°バーチャルリアリティ特別試乗体験コーナー、コンフィギュレーションラウンジでは、新色の「メタリック・コッパー」、「アマゾナイト・グレー」などの最新のカラーバリエーションを専用のコンフィギュレーションでチェックできます。

「NEW SUV PEUGEOT 3008 AMPLIFIED EXPERIENCE TOUR」は下記15拠点で開催中です。詳細は下記のホームページを参照してください。

プジョー目黒:12月3日(土)〜11日(日)
プジョー新潟:12月17日(土)〜18日(日)
プジョー仙台:12月24日(土)〜25日(日)
プジョー宇都宮:1月7日(土)〜8日(日)
プジョー前橋:1月14日(土)〜15日(日)
プジョー美女木:1月21日(土)〜22日(日)
プジョー柏:1月28日(土)〜29日(日)
プジョー横浜青葉:2月4日(土)〜5日(日)
プジョー沼津:2月11日(土)〜12日(日)
プジョー岡崎:2月18日(土)〜19日(日)
プジョー名古屋名東:2月25日(土)〜26日(日)
プジョー堺:3月4日(土)〜5日(日)
プジョー福井:3月11日(土)〜12日(日)
プジョー長野:3月18日(土)〜20日(月)
プジョー中央(東京都中央区晴海):3月25日(土)〜26日(日)

(塚田勝弘)

【関連リンク】

プジョーオフィシャルホームページ
http://web.peugeot.co.jp/3008-amplified-experience/

2017年に登場するBMW最小クーペSUV「X2」、市販モデルを激写!

BMWの最小SUVクーペとなる『X2』市販モデルの姿をカメラが捉えました。

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「X2」は2016年のパリモーターショーでコンセプトモデルが公開されていますが、その市販モデルと思われます。

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BMWは、「X」シリーズの偶数ナンバーモデルをクーペSUVと位置づけており、「X2」は最小クロスオーバーSUV「X1」のクーペバージョンとなり、「UKL」プラットフォームおよび多くのメカニズムを共有します。

プロトタイプのディテールは不明ですが、ワイドに広がる新キドニーグリル、緩くラウンドするルーフラインはコンセプトモデルを彷彿させます。

兄貴分の「X4」や「X6」ほどルーフの傾斜がないのは、車幅がタイトな分、十分なヘッドルームを確保するためだと思われす。

パワートレインは、1.5リットル直列3気筒ツインターボや、2リットル直列4気筒ツインターボなどがラインナップされ、実用性だけでなくデザインも重視されたスタイリッシュなSUVとなりそです。

ワールドプレミアは2017年初頭が予想されます。

(APOLLO)

【XVハイブリッドtS試乗】XVハイブリッドtSは新しいカスタマイズの方向性を示したSTIの意欲作

スバルXVハイブリッドtSを目の前にして、心の中でつぶやいたのは「やっちまったなSTI……」でした。私の中でSTIのコンプリートカーというとアスリートのような機能美を追求したエクステリアが特徴と思っていました。

しかし、XVハイブリッドエアロパーツは装着されているものの、オレンジに塗られたホイールなどがポップな印象を強く感じたからです。

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標準車のXVハイブリッドはSUVらしい、ロールがやや大きめのソフトな乗り味が特徴です。エンジンのフィーリングも穏やかでステアリングフィールも良い意味で緩さがあり、全体的に穏やかな乗り味に仕立てています。

しかしXVハイブリッドtSに試乗してみるとポップな見た目とは裏腹に「おぉ!これぞSTIの乗り味!」すぐに納得することができました。

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XVハイブリッドtSのサスペンションは、ピンク色に塗られたノーマルと同じスプリングに専用チューニングされたダンパーを組み合わせます。さらにフレキシブルダンパーをはじめとしたボディ補強を施してしているので、SUVらしいソフトな乗り味は損なっていないのに、ピッチングやロール量は抑えられているのでフラットな乗り味となっています。

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ステアリング操作もリニアな味付けです。ノーマルに比べて、ハンドルを切り始めてからのクルマの動きが素早くなっていますので、クルマと一体感を感じられます。全体的には揺れの少ないフラットな乗り味を実現し、クルマは無駄な動きをしなくなったためシャープさが増しています。これにより、ノーマルのXVの特徴を消すことなく、さらに乗り心地が良くなっています。

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モーターのトルクアップによるエンジンのフィーリングは発進時や追い越し加速を掛けるときなど、アクセルをグッと踏み込んだときに感じられます。それはオプションで設定されているスポーツマフラーのサウンドとの相乗効果もあるでしょう。

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インテリアでは、シート表皮にSTIロゴ入りの本革とウルトラスエードのコンビシートを採用し、ドアトリムにもオレンジとアイボリーを採用したカジュアルな雰囲気を演出しています。

エクテリアのオレンジのピンストライプをはじめとしたXVハイブリッドtSに漂うカジュアルな雰囲気。これに最初戸惑いを感じていましたが、試乗して納得できました。

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XVハイブリッドtSはこれまでのSTIが販売したモデルとは異なり、たとえ、STIを知らない人が試乗して、乗り心地も良くカジュアルな雰囲気が良いと選んでくれることを願って開発されているのです。

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従来のtSのターゲットユーザーはSTIというブランドに惚れ込み、走行性能を高める様々なチューニングメニューを見て満足そして納得して購入してくれる人たちです。しかし、このXVハイブリッドtSは、STIを知らない人でもtSの乗り心地を気に入って、運転しやすいと感じて購入して満足してもらえればいいということなのです。すなわちSTIがターゲットユーザーの拡大を狙った意欲作と呼べるクルマなのです。

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STIの掲げる「強靱でしなやかな走り」は一見、スポーティな走りをイメージしがちですが、ドライバーのスキルに関わらず、意のままに操れるという点では従来のSTIファン以外にも受け入れられるでしょう。

なぜなら、ダンパーとボディの強化キットだけでも市販化してほしいとXVオーナーが思うほどの優れたパーツだったからです。これまでのtSモデルのリセールバリューの高さを考えたら、332万6400円はお値打ち価格といえます。

(文・萩原文博、撮影・小林和久)

日産・セレナの25周年限定車には、選べる3つのスペシャルセットと5万円オプション券が付いてくる!

発売から約1カ月で2万784台を受注し、2016年10月の新車(登録車)販売ランキングにおいて1万2408台で3位にランクインした日産セレナ。前年同月比はじつに331.5%増を記録し、新型の登場がどれだけ待望されていたかが伺えます。

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11月30日から発売されている「セレナ・25thスペシャルセレクション」は、初代バネット・セレナ誕生から25周年を記念した特別仕様車。

新型セレナには、部分自動運転技術の「プロパイロット」をはじめ、「スマート・ルームミラー」などが設定されています。同限定車には、これらの装備に加えてLEDヘッドランプやアラウンドビューモニターなどを組み合わせた期間限定車(2017年3月末までの販売)。

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さらに、同限定車で利用できるディーラーオプション券5万円のプレゼントキャンペーンも同時に実施されています。日産オリジナルナビゲーションなどのオプション購入に使えるほか、「25thスペシャルセレクション」のみで選択可能な3つのスペシャルオプションセットなどにも利用できます。

気になるスペシャルオプションセットは下記の3つ。

●スペシャルセット1:UV&IRカットフィルムとクリーンフィルタープレミアムのセット。通常価格6万7010円が5万円の特別価格。

●スペシャルセット2:ETC2.0本体とリバース連動下向きドアミラー(助手席側)のセット。通常価格6万5996円が5万円の特別価格。

●スペシャルセット3:ミシュランスタッドレスタイヤ(195/65R15)の4本セット。通常価格9万3744円が5万円の特別価格。

セレナ25周年記念車は、ハイウェイスター、Xの2WD/4WDに設定され、さらに、スペシャルセレクションAとスペシャルセレクションBが用意されています。なお「プロパイロット」と「スマート・ルームミラー」はスペシャルセレクションBに設定。

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日産セレナ・25thスペシャルセレクションの価格帯は、284万7960円〜346万7880円となっています。

(塚田勝弘)

スウェーデンのパトカー試験にボルボ・V90がトップ合格!

スウェーデン警察が、ボルボV90をポリスカーとして初採用するというニュースが届きました。

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運動性能に対する要件が非常に厳しいポリスカーに、ボルボのフラッグシップ・ステーションワゴンとして復活したV90が選ばれたというのは、そのパフォーマンスの高さを実証する、ひとつの事例となりそうです。

しかも「ブレーキテスト、障害物コースでのテスト、ブレーキング、ブレーキングなしの回避行動テスト、ハイスピードでの緊急走行」といった厳しい内容からなる、警察による走行試験では過去最高の評価(10点満点で9.2点)を得たといいます。

そうしたテストの模様は映像で公開されています。激しいドライビングに、しっかりと応えるV90のパフォーマンスを見ていると、日本への上陸に期待が高まります。

(山本晋也)

モータースポーツの一番やさしい入口「オートテスト」に挑戦!【TGRF2016】

TGRFの楽しみは、レースやレーシングカー・最新モデルの市販車を見たり、レーシングドライバーと触れ合ったりと色々ありますが、体験型のプログラムも数多く用意されています。

なかには無料で参加可能な体験イベントもあり、そのいくつかを挑戦してきましたので紹介します。

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最初はオートテスト。オートテストはイギリス発祥のモータースポーツです。英国内では年間1000回以上と日常的に開催されているそうで、今年の6月より日本でもJAFの公認競技となりました。

ジムカーナ競技のように、パイロンを立てたコースを順番通りに通過してタイムを競います。パイロンに接触するとタイム加算となるペナルティはジムカーナと同様ですが、途中に車庫入れ=バックギアの使用が設定されるなどの特色もあります。

ほかのモータースポーツに比べて速度が遅いため、ヘルメットやその他の安全装備(4点式シートベルトやロールケージなど)を求められず、普段使っているマイカーで参加できる敷居の低さも魅力です。助手席に人を乗せての参加も可能なイベントも多い様です。今回もカップルや親子で同乗された方も居ました。

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申し込みをすると、免許証の確認・誓約証の記入を行います。次に事前のブリーフィングでルールなどの簡単な説明を受けました。

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海外ではショッピングセンターの駐車場位の広さで開催されるのが一般的だそうです。今回の開催場所は、ジムカーナ競技で使われる広い場所なのでアクセルを開けられるレイアウトにされたとか。もっとも、それだけ難易度上がりますが……

通常はコースを覚えるための完熟歩行などを行いますが、今回は多くの方に参加してもらうため、その時間は無し。代わりにコースに白線が引いてあります。

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白線を中心に走るとパイロンに接触せずにコースを走れるという優しさですが、あくまで目印にすぎず、速く正確に走るためには違うラインを取る必要があります。

シトロエンC4ピカソに搭載されるディーゼルエンジンの走りを予想する

2016年7月、プジョー、シトロエン、DSの各モデルにディーゼルエンジン仕様の導入がアナウンスされました。またローンチ時にシトロエンC4ピカソへのディーゼルエンジンの導入もアナウンスされていましたので、予告どおりの「C4 PICASSO SHINE BlueHDi」の登場になります。

Thomas Brémond @ Dream On Productions

C4ピカソに組み合わされるのは、1.6Lのディーゼルエンジン。5人乗りのC4ピカソ、7人乗りのグランドC4ピカソのいずれも最高出力150ps/4000rpm、370Nm/2000rpmというスペック。トランスミッションはアイシンAW製の6ATとなっています。

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気になる走りはどうなるでしょうか。まだ試乗できていないので想像に過ぎませんが、車両重量1560kgのプジョー508SWには乗っていますので予想してみます。同ワゴンには1.6Lディーゼルターボを搭載し、165ps/6000rpm、240Nm/1400-3500rpmという出力、トルクを得ています。

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全長4.8m台、全幅1.8m台中盤のプジョー508SWの大きめのボディに、1.6Lの組み合わせでも高速域を含めて動力性能にほとんど不満を抱かせませんから、C4ピカソで1590kg、グランドC4ピカソの1640kgという重量でも2.0Lターボの150ps/370Nmの分厚いトルクにより活発な走りが得られるのではないでしょうか。

なお、C4ピカソ/グランドC4ピカソの1.6Lのガソリン車は1460kg〜1510kgという重量で、165ps/240Nmという数値。

街中中心であればガソリン車の利点も引き続きありそうですが、帰省や旅行などで長距離を走る機会が多いのであればぜひディーゼルをチョイスしたいところ。ディーゼルターボ車はガソリン車よりも130kg重くなっていますが、トルクフルな走りは大きなミニバンとも相性が良さそうです。

Thomas Brémond @ Dream On Productions

価格は5人乗りの「C4ピカソSHINE BlueHDi」が372万円、1.6Lガソリンの「C4ピカソSHINE」が347万円。7人乗りの「グランドC4ピカソSHINE BlueHDi」が380万円、同グレードの1.6Lガソリンが355万円。

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さらに、来春のフルライン導入に先駆け、シンプルな装備を搭載し価格を抑えた「グランドC4ピカソ FEEL BlueHDi」(ディーゼル・7人乗り)を限定200台で設定されています。こちらは372万円です。

(塚田勝弘)

メルセデス・ベンツ Eクラス ステーションワゴンは、大容量の荷室とセダン並の静粛性・快適性が自慢

2016年11月29日、メルセデス・ベンツ Eクラス ステーションワゴンが発売されました。日本市場ではワゴンモデルの人気が高く、先代モデルでは3割のシェアを占めたそうですから「ワゴンを待っていた!」という方も多いでしょう。

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気になる荷室は、フロアと隔壁がよりスクエアになり、最大1820Lもの大容量を実現。荷室下にも深いアンダーボックスを用意することで、洗車用品など普段あまり使わない物もスマートに収納できます。

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また、リヤバンパー下側のセンサーに足を近づけることで、手を使わずにテールゲートを開閉することができる「フットトランクオープナー(テールゲート自動開閉機能)」も全車に標準装備されています。

さらにワゴンならではの装備として、リヤエアサスペンションに電子制御のセルフレベリング機能を備えることで、乗車人数や荷物の量に関わらず、一定の車高を維持することで乗り心地と運動性能を確保したとしています。

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ステーションワゴンとはいえ、新型Eクラスですから快適性も気になるところ。ワゴンの構造上、キャビンとラゲッジの間に隔壁がなく、直接つながっているから発するワゴン特有の騒音や振動にも対策が施されています。

リヤセクションをワゴン専用に設計し、ボディ底面を補強することでボディ剛性を向上。騒音に対しては、ボディ各部(バルクヘッド、サイドウォール、フロア、リヤシート下部、ホイールアーチなど)に遮音材を多く備えることで静粛性を確保しているそうです。

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新型Eクラスがデビューした際に話題となった、高速道路などでウインカーを2秒以上作動する機能(アクティブレーンチェンジングアシスト)を含むドライブパイロットは、ステーションワゴンにも標準装備されています。

先行車との車間距離だけでなく、周囲の交通状況(車両、車線、ガードレールなど平行な物体)を常に監視し、従来よりもステアリングアシストの介入を拡大。車線が消えかかっている、あるいは表示されていない場合でも先行車を追従します。

また、システム起動時に高速道路上で自動停止した際、30秒以内(一般道は3秒以内)であれば自動再発進が可能となり、渋滞時のドライバーをサポート。ほかにも、走行中にドライバーが気を失うなど万が一の場合には、自動的に車線を維持しながら緩やかに減速・停止するアクティブエマージェンシーストップアシストもセダン同様に搭載されています。

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エンジンは、2.0Lの直列4気筒直噴ガソリンターボ、2.0Lの直列4気筒直噴ディーゼルターボ、3.5L V6直噴ツインターボ、3.0L V6直噴ツインターボを設定。

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価格帯は「E 200 ステーションワゴンアバンギャルド」の712万円から「Mercedes-AMG E 43 4MATIC ステーションワゴン」の1186万円となっています。

(文/写真 塚田勝弘)

たくさんの夢が詰まった「ホンダ子どもアイディアコンテスト」最優秀受賞者が決定!

ホンダウエルカムプラザ青山で「第14回子どもアイディアコンテスト」の最終審査会が11月26日に行われました。

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「子どもアイディアコンテスト」はホンダが2002年から開催しているイベントで、子どもならではの発想からまれるアイディアをカタチにすることで、「つこと」「挑戦すること」「創造すること」の大切さやしさを体験してもらい、その過程においてども社会的成長一助につながることを目指した次世代育成プログラムです。

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未来に「あったらいいな」と思うモノのアイディアを考え、絵に書いて応募するのですが、全国からの応募作品総数は、なんと4096作品! 過去最高の応募数だったそうです。

その中からホンダ社員60人が審査をし、一次審査通過者が決定されます。通過者はアイディアの絵から実際にカタチ(立体作品)にし、最終審査会で発表します。4096作品の中から選ばれたのは、小学校低学年の部(1〜3年生)14組、高学年の部(4〜6年生)14組合わせて28組と超狭き門。

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最終審査まで残ったとだけあって、力作揃いです。発表前には司会者の方やステージ進行の方と入念な打ち合わせを行っていました。

ゲスト審査員の茂木健一郎氏(脳科学者)、まるも亜希子氏(カーライフジャーナリスト)、石田茉利奈氏(日本化学未来館科学コミュニケーター)、そして主催者審査員に尾高和浩氏(本田技研工業株式会社取締役執行委員)、竹中透氏(株式会社本田技術研究所主席研究員)が見守る中、最終審査が始まりました。

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まずは低学年の部。低学年とは思えないほどの、しっかりとしたプレゼンテーションでびっくり(私が同い年の頃は人前であんなにしっかり話すことなんてできなかったような……)。元気いっぱいに発表している姿はとっても可愛かったです。

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そして高学年の部。内容も作品も大人顔負けでした。社会問題を良くしよう、という作品が多かったのもさすが高学年という感じでした。聞いているこちらが勉強になるものばかりで、将来は一体どのような大人になるのかなと楽しみになりました。

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結果発表が出るまで、ホンダが誇る「ASIMO」のショーで気分転換。これには参加者全員大喜び! 目を輝かせて見ている姿は微笑ましかったです。サッカーをしたり、参加者から飲み物の注文をとったり、手話付きの歌を歌ったりするASIMOの技術力に驚きを隠せない様子でした。

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最後はASIMOと一緒に記念撮影。なぜASIMOが中指と人差し指だけおる不思議なポーズをしているかは不明ですが(笑)、全員ASIMOとの記念撮影を楽しんでいましたよ。

さぁ、いよいよ結果発表です!

■キッズ大賞

参加者も審査員になり、面白かった作品に投票。最も投票数の多かった作品に贈られます。

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低学年の部「おふくろマシーン98」(千葉県2年/野口煌世くん)

亡くなってしまったひいおばあちゃんの料理を食べたがっている、ひいおじいちゃんの姿を見て思いついたという「おふくろマシーン98」。手料理を記憶して、同じように作る事ができます。ちなみに「98」は成功率なのだそう。本物の味には少しだけ叶わないというのが、可愛いですね。

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高学年の部「資源虫リサイクラー」(宮城県6年生/伊藤智哉くん)

ゴミなどの不要物を新開発の微生物「資源虫」が分解し、100年かけて資源化する優れもの。今の社会に必要のないごみを利用して未来の人々へ資源をとどけられるので、現代も未来にもデメリットがないところが特徴だそうです。資源化するのに100年かかる訳は、「すぐに資源ができてしまうと、今までのように資源の無駄使いしてしまうから。」。素晴らしい!

■審査員特別賞

ゲスト審査員3名がそれぞれ選ぶ審査員特別賞。

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茂木賞「こうのとりさん」(愛媛県2年生/井門碧海さん)

赤ちゃんを運んでくれるだけでなく、赤ちゃんがおなかにいる時も生まれてからもずっと元気でいられるよう、一緒に育ててくれる「こうのとりさん」。おなかの中で赤ちゃんを守ってくれるので、流産や早産もなく、お母さんが安心して楽しい妊娠生活をおくれるという、とっても優しい気持があふれている作品でした。

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まるも賞「a robot for politics」(静岡県5年生/中西眞緒さん)

政治家にアドバイスをくれるロボット。会議の日時、メモはもちろん、国民がどのような気持なのかをロボットが4種類の表情で教えてくれます。また、指サックサイズにもなり会議へ持ち運びが可能。審査員の方も大絶賛の発想でした。

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石田賞「くすの木の中のゆうえんち」(徳島県3年生/高橋恵利さん、桜井あおいさん、栗田空琉くん)

徳島県藍住町に2000年前からあるくすの木に穴があり、その中に遊園地のようなものがあればいいなと思い考えたのだそう。ツバメの速さで滑る事ができるロング滑り台や、化石ほり、ダイヤが出てくるという岩ほりなどとっても楽しそうなアトラクションがたくさんありました。フードコートでは卑弥呼が食べていた食べ物が食べれるそうです! 審査員の石田氏は「徳島県に住んでいる3人ならではの発想が良かった。」と選んだ理由を話していましたよ。

■優秀賞

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低学年の部「こわくないもん!はりねずみのハリー」(愛媛県1年生/児玉凛子さん)

ちょっぴり怖がりな児玉さんが考えた、はりねずみのハリー。怖い気持が風船となって膨らんできたらハリーが自分のハリを飛ばしてパチンと割ってくれ、怖い気持がなくなります。でも、ハリーは寂しがり屋なのでいっぱい声をかけて一緒に遊ばないと助けてくれないんだとか。ハリのお手入れも忘れずに。

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低学年の部「なんでもかんでも『おじぎ草屋さん』」(三重県3年生/宮川わか葉さん)

夏休みの自由研究で、おじぎ草を調べた時に、動く力を何かに使えないかと思ったという宮川さん。おじぎ草が高い所に洗濯物を干してくれたり、高齢者のひとり暮らしを手伝ってくれます。太陽と土と水だけで動くから、安全で安心。そして緑が増えるのも良いところだそうです。

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高学年の部「どこでもいっしょレインボークローバー」(栃木県4年生/熊谷祐芽さん)

クローバーに3Dカメラ、音センサー、匂いセンサー、感触センサーがついていて、遠く離れた人でもそばにいるように感じることができる、ぜひ開発してほしいレインボークローバー。「離れて寂しいと思う人が減って、笑顔が増えると思います。世界中に友達ができたら良いなと思います。」と説明していましたよ。

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高学年の部「モスキートドクター」(静岡県6年生/吉岡称くん)

蚊がデング熱などの病気をうつすことから、ワクチン接種にも役立つのではないかと思い考えたのだそう。蚊に刺されると痒くなるのは、蚊が出す唾液が原因。その唾液を出さない蚊を作るという発想もおもしろかったです。蚊にさされても痒くない、注射が痛くない、まさに一石二鳥です!

■最優秀賞

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低学年の部「まちじゅうキラキラバイク」(北海道2年生/仁田原こころさん)

バイクの前輪でゴミを拾い、フィルターでキレイな空気を作り、マフラーから放出するという、キラキラバイク。このバイクの良い所は、街をキレイにすることはもちろん、自動運転のため誰でも運転することができるんです! 仁田原さんは、学校に行くときに乗りたいと嬉しそうに話していましたよ。

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高学年の部「捨てる果物や野さいの皮が洋服に!『世界一のエコ服せいぞう機』」(東京都4年生/南咲妃さん、2年生/南森譲くん)

ゴミになる食べ物の皮や種を捨てずに服になるので、無駄にならない。自分のオリジナルの服が作れて、香りを楽しめ、着ると幸せになれるという「エコ服せいぞう機」。一家に一台あったら、毎日が楽しくなりそうですね。兄弟での参加とだけあって、息もピッタリ。弟の森譲君がヴァイオリンを披露するというサプライズもあり、とても楽しいプレゼンテーションでした。

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最後に審査委員長の茂木氏から参加者へ素敵なメッセージが。

「全員最優秀賞じゃダメなの?とホンダの人に聞いたくらい、どれも凄い作品でした。予算の都合でダメだったけど(笑)。夢はこれからのキミたちの人生において、とても大事なことです。夢っていうのは何かと言うと、一番遠くを見ること!今日発表してくれたことは、我々大人達に勇気を与えてくれました。日本はもちろん、世界、いや宇宙で活躍していく素晴らしい人になってください!」

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大人では想像できないような、夢がたくさん詰まった「子どもアイディアコンテスト」。参加者の中から次の世代を担う技術者が誕生するかもしれません。楽しみですね!

(島田有理)

リヤ2列のシート操作を完全自動化した新型ディスカバリーが北米デビュー

ジャガー・ランドローバー社のロサンゼルスオートショー2016では、電気自動車の「I-PACE(アイ・ペイス)コンセプト」とともに、新型「DISCOVERY(ディスカバリー)」も北米で初めて披露されました。

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新型ディスカバリーは、2016年9月に英国のソリハルでワールドプレミアを飾った7人乗りのSUVで「究極のファミリー向けSUV」という謳い文句が掲げられています。

これは世界初の「インテリジェント・シートフォールド・システム」によるもので、iOSまたはAndroidでダウンロードされた「InControl Remote」アプリを使用し、リヤの2列のシートアレンジをわずか14秒で完了させることができるそうです。

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そのほか、ラゲッジとCピラーにあるスイッチでシートを移動したり、折りたたんだりすることが可能。インパネのディスプレイを操作することで、2列目と3列目シートを動かすこともできます。

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また、スマホ経由でウインドウが閉まっているかや、燃料の残量確認、エアコンの設定など、多様な機能を利用することが可能。新型ディスカバリーはSUVでありながらミニバンのような使い勝手を提供することで、よりファミリー層へアピールするランドローバー車になっています。

(塚田勝弘)

待ってろ、テスラ!ポルシェ初のEV、年間販売目標2万台!?

ポルシェがフランクフルト・モーターショー15で公開した「ミッションE」。

このモデルは2020年末の市販化を目指す同社初のピュアEVで、テスラの「モデルS」などに対抗する4ドアスポーツサルーンとなっています。

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独自動車誌の情報によると、ポルシェでは同モデルの販売目標台数を2万台/年に置いているそうで、昨年の全世界におけるポルシェ911の販売台数が3万台強だったことを考えると、かなり強気の数字と言えそうです。

メカニズム的には、ル・マン24時間レースで優勝した「919ハイブリッド」の電動パワートレイン技術を応用しているそうで、最高出力は600ps超と強力。

0-100km/h加速を3.5秒以下でこなしながらも、満充電で500km以上の航続距離(欧州試験モード)を達成しているそうです。

ちなみにテスラの急速充電システム「スーパーチャージャー」の場合、30分の充電で約270km走行できるのに対して、「ミッションE」では専用開発のチャージャーシステム(800V)により15分間で80%の充電が可能で、約400km走行できるとか。

ポルシェによると、「ミッションE」のプラットフォームは様々なモデルに活用できるとしており、718系ボクスターのEVやPHVを計画しているとの噂もあるようです。

VWをはじめ、BMW、メルセデスベンツなどが電動化に舵をきるなか、VWグループのポルシェにおいても、EVがバリエーションに加わることは確実とみてよさそうです。

Avanti Yasunori・画像:Porsche)

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http://clicccar.com/2016/03/28/362878/

【関連リンク】

Porsche Concept Study Mission E.
http://www.porsche.com/microsite/mission-e/international.aspx

ワールドプレミアは2018年秋? BMW X5次世代型、ニュルで熟練の走り!

デビュー18年目のBMW「X5」次世代型が、ニュルで熟練の走りを魅せました。

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次世代型はエクステリアを大刷新すると噂されていますが、ニュル高速テストで魅せたその走りも一層の磨きがかかったように見えます。

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プラットフォームには軽量「CLAR」を採用し、200kg以上の減量が図られるといい、より機敏な動力性能を身に着けたようです。

パワートレインは4気筒、6気筒、8気筒エンジンをアップデート、パワーアップが図られるほか、プラグインハイブリッドも設定される見込みです。

ワールドプレミアは2018年秋頃になると予想されています。

(APOLLO)

意外?それとも納得!?「対歩行者自動ブレーキ」最高得点のマツダ車、勝手に安全ランキング

昨今、自動車の安全性能には特に注目が集まっていますが、昨日、日本で初めて国土交通省が「対歩行者自動ブレーキ」の評価が発表されました。
しかも、最高得点はスバルでもレクサスでもなく…意外にも(?)「マツダ アクセラ」。
71満点中、70.5点という高得点です。

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というわけで、ちょうど「デミオ」と「CX-3」の試乗会に行ったので、マツダ車安全ランキングを考えてみました。
ちなみにマツダは、グローバルで先進安全装備「i-ACTIVSENSE」を導入し、世界中で同じ技術を展開。
道路状況や天候に左右されず、アウトバーンで200㎞/hにも対応できるよう、ミリ波レーダー、カメラ、赤外線レーダーレーザーという3つのデバイスを使用しています。

現在、マツダ車には基本的に先進安全装備「i-ACTIVSENSE」が搭載され、「自動ブレーキ」と呼ばれる「スマート・シティ・ブレーキ・サポート」はもちろん、前後進対応の「AT誤発進抑制制御」、「車線逸脱警報システム(LDWS)」、夜間の視認性を高める「アダプティブ・LED・ヘッドライト」などが搭載されています。
それに加えて、現在のマツダ車で歩行者を検知する機能が搭載されているのは、「アクセラ」「CX-3」「アテンザ」。「アテンザ」と「アクセラ」にはレーンキープアシストあり。「CX-5」には歩行者検知機能はありませんが、レーンキープアシスト装備。
予防安全では、「デミオ」と「CX-3」には11分割のヘッドライト。また、「CX-3」には、ハイビームコントロールがついています。

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というわけで私が選んだマツダ車安全装備ランキングは
1位。アクセラ
1位。アテンザ
3位。CX-3
4位。CX-5
5位。デミオ

とはいえ、あくまで安全運転のための「運転支援」。
安全運転は、自分の心掛けと周囲への気配りが一番の安全運転装備です。

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(吉田 由美)

ついに来た!スズキからGSX-Rシリーズのミドルクラスモデル「GSX250R」登場!

SUZUKIがEICMAミラノショーにて、ついに250ccのスポーツバイク「GSX250R」を発表しました!「まだかまだか」と騒がれていただけあって、期待できる一台です!

スポーツバイクでありながら街中などでも使い勝手がいいというGSX250R。エンジンは水冷2気筒エンジンで、低中速に重点的にパワーを置いています。

ハンドルはセパレートハンドル!セパレートハンドルだと前傾になりがちなイメージがありますが、快適なポジションに設定してあるとか。

確かにステップ位置も低めで長距離も辛くなさそうです。

カウルはかなりスポーティーなイメージでGSX-R1000などと似た雰囲気があります!

スズキの伝統的なスポーツバイクのイメージを継承していますね。テール周りもスッキリとしていてスポーティーな感じがしますね!

欧州向けに2016年冬から発売とされていますが、日本での発売も近々期待できそうです。

噂通り、ミラノショーで発表されたGSX250R。価格は未定ですが、ベースのGSR250から考えると安めの価格設定かもしれません!(あくまで予想ですが)

250スポーツバイクは今でも十分な盛り上がりを見せていますが、スズキも参戦したことによってますますヒートアップしそうです!

(ライター:佐藤 快/Moto Be バイクの遊び方を提案するWEBマガジン

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軽量コンパクトな「eアクセル」が、新しいハイブリッドAWDを生み出す【GKNドライブライン試乗会】

ボルボXC90のプラグインハイブリッド仕様に採用されている「eAxle(eアクセル)」は、GKNが注力しているAWDシステムになります。

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このシステムは、ボルボXC90 T8 Twin Engine AWDをはじめ、BMW 225xe アクティブツアラーなど、PHVやEVなどに最適。

PHVであるボルボXC90 T8 Twin Engine AWDの場合、ベースとなるFF駆動に後輪アクスルを追加され、回生機能をもつEV走行では航続可能距離40kmを達成し、最高速は125km/hに到達。もちろん、AWD走行も可能にしています。

xc90_t8なお、ボルボXC90 T8 Twin Engine AWDの「Twin Engine」のひとつを示すモーターの出力は60kW、トルクは240Nm。

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GKNの「eアクセル」の特徴は、ギヤボックスとモーターを部分的に統合している点。電動モーター用の共通のアルミハウジング化やトランスミッションの同軸配置、中間シャフトとデファレンシャルにギヤを一体化することで約15kgと軽量かつコンパクト化を果たしています。

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また、特許技術であるディスコネクトシステム(EDD)の採用により、高速走行時にはFFに切り替わることで損失を最小限に抑え、燃費向上などにも寄与します。

GKNのプルービンググラウンドの周回路では125km/h以上に達しないため、FFに切り替わる瞬間は確認できませんでした。担当者によると、125km/h以上に達するシーンがあってもドライバーは察知できないはずとのこと。

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ボルボ・カー・ジャパンによる試乗会を含めて何度かXC90 T8 Twin Engine AWDのステアリングを握る機会がありましたが、駆動輪の切り替わりなどが感じられたことは皆無といえるほどスムーズだったのを思い出しました。

今回のGKNプルービンググラウンドの周回路を走る試乗でも、運転席と後席に座り、走行状態によりFF、FR、AWDが切り替わる様子をインパネのディスプレイで確認しながらテスト。駆動状態が切り替わる様子はディスプレイで確認しない限り、ドライバーが運転しながら感じることはないことが確認できました。

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「eアクセル」は、ほかの自動車メーカーへの提案もされているそうで、今後は同システムを搭載したハイブリッド、PHVのe-アクセルAWDモデルが増えていくかもしれません。

(文/塚田勝弘・写真/小林和久、塚田勝弘、GKNドライブラインジャパン)

私が「タイヤテスター」に!? ワクワクPOTENZAドライブ・参加レポート【TGRF2016】

TGRFで2014年から毎年開催されているブリヂストンの「ワクワクPOTENZAドライブ」こと「タイヤ乗り比べ体験」。

開催場所のショートサーキットはイベントの多い会場からやや離れており、徒歩ではなかなか行けないためか(構内巡回バスで移動可)、やや知名度が薄い印象。ですが、大変面白そうなので、今回挑戦してみました。

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体験プログラムは、タイヤと比較試乗のブリーフィング(説明)後に実際の試乗を行います。さらにランフラットタイヤの説明と試乗もできます。

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ブリーフィングの講師はジャーナリストの石井昌道氏。エコ走行技術の伝道師としても活躍中です。

タイヤの比較評価をするにあたり、違いが良く判る走り方として「急ハンドルを切らない」、「舵角を少なくする」、「同じ速度で走行する」などのノウハウを披露されました。ほかに、ブリヂストンタイヤの開発担当の方と一緒に、今回比較するタイヤの開発の方向性や構造の違いを分かりやすく説明されました。

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今回体験する2種のタイヤは目指す達成目標が違うため、構造材の枚数まで違うなど、こちらもドライバーとして一度聞いておくべき内容が沢山ありました。

ブリーフィング終了後、いよいよショートサーキットで先導車に従って走行を行います。

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2周(ストレート通過1回)しピットイン。異なるタイヤを履いた同じ車に乗り換え、再度2周走ってタイヤの違いを体験します。

今回比較に使用するタイヤは、転がり抵抗の低い低燃費・高寿命に優れた、いわゆるエコタイヤの「エコピアEX20」(セダン・クーペ向け)と、ハイグリップタイヤのトップグレード「ポテンザRE-71R」です。

そんなの簡単だろ!…と、思われるかもしれませんが、ラベリング制度(2010年からタイヤ業界で採用している基準)による等級分類でのウエットグリップ性能は、ポテンザとエコピアは共に“等級a”と遜色ないのです。

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路面はしっとり濡れた感じ。差が判るかなぁ…。

試乗車は86とプリウスアルファ、そしてアクアの3車種が用意されました。石井講師によれば、タイヤの比較という点では、86はシャシー性能が高過ぎ、プリウスアルファは車重が重過ぎ、アクアが最も比較しやすいそうです。

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今回私はアクアに試乗。まずはエコピアからテストです。ピットレーンを出て、コースに入っていくとゴムの細板をひいた上を通過します。登りながら左にターン、右に大きく回り込みその先で左の最終コーナー。ストレートでは60kmまで加速。

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パイロンで作られたシケインを通過し、2周目に入ります。2周目はゴムの波状路を通過せずに1周。最終コーナーからピットレーンに入り、RE71Rを履いた車を乗り換えます。

ピットレーンを出る所から早くもほうほうナルホドと、その差を実感した次第です。私もどちらかといえばハイグリップタイヤ信者でしたが、競技に参加しない限りは「車体との相性の良いタイヤ」の重要性を実感しました。

色々ドキドキのテストドライバー体験でしたが、自分でハンドルを握ることができる試乗会場での比較体験の満足度は予想以上でした。

試乗の順番が参加した回の一番最後(48番目)だったので、最初から最後までおよそ1時間半程でしょうか。ちなみに、ランフラットタイヤ同乗体験は時間の都合で参加出来ませんでした…残念!

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ブリーフィング中の話にもあったのですが、タイヤは購入時に「試し履き」ができませんよね。

同じ車種で、製造時期が同じ頃で、新品同様の別グレードのタイヤ比較、なんてトップカテゴリーのレーシングドライバーか自動車ジャーナリスト、メーカーの社員にでもならない限り機会はまず無いでしょう。

しかし、このイベントは我々一般ドライバーの運転経験値をグッと増やします。しかも申し込み順&無料で体験できるとは!(個人の感想です)

来年も開催されたら是非参加すべきイベントです。「ハイグリップタイヤ最高!」と思っているアナタ、目からウロコが落ちますよ。

(川崎BASE)

2016年はコンパクトカーの当たり年だった!?

12月に入り、2016年もそろそろ終わりが見えてきました。今年も多くのブランドから様々なクルマが登場し、スポーツカーでは「86」「BRZ」さらに「GT-R」のビッグマイナーチェンジが、スーパーカーでは「NSX」が復活。SUVでは「F-PACE」や「レヴァンテ」「ベンテイガ」といった新ブランドの参入など、振り返ってみるとジャンルごとに特徴的な出来事が多い1年だったと思います。

とはいえ、こういった見た目も走りも派手なクルマたちを抑えるほど元気だったのは、実はコンパクトカーであります。

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2015年7月に登場した「トヨタ・シエンタ」は相変わらずの人気で、2016年1月に登場した「スズキ・イグニス」を皮切りに、3月は「スズキ・バレーノ」、4月は「トヨタ・パッソ/ダイハツ・ブーン」、7月は「ルノー・トゥインゴ」、そして9月には8年ぶりのフルモデルチェンジを果たした「ホンダ・フリード/フリード+」、11月には「ダイハツ・トール」「トヨタ・タンク&ルーミー」など新モデルが続々登場。

また、100%モーター駆動がウリの“e-POWER”を追加した「日産・ノート」は発売から約3週間で約2万台(約78%がe-POWER)を達成するなど、1年を通して話題に事欠くことがありませんでした。

小回りの効くボディサイズと十分な実用性を兼ね備えるコンパクトカーは、“日常生活の足”として親しまれていますが、その人気をさらに後押ししたのがハイブリッドによる低燃費です。

これまで「トヨタ・アクア(37.0km/L)」と「ホンダ・フィット(36.4km/L)」の2台が存在感を示していましたが、日産がクラストップとなる37.2km/Lを掲げる「ノートe-POWER」を投入。

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しかし、大切なのはハイブリッドという看板やカタログで謳われる数値よりも、実際に使ってみたら?ということです。実は各車でメカニズムは異なり、走る道や走り方で燃費は大きく左右されます。また、クルマの体型によって視界や操作性も異なります。

今回はそんな各車の実態を公道で比較し、それぞれの味わいを調べてきました。

コンパクトカーの魅力である実用性も大きく進化しています。

たとえば「ホンダ・フリード+」では荷室のアレンジ次第で様々なレジャーに役立ちます。また、「ダイハツ・トール」「トヨタ・タンク&ルーミー」では“家族”に嬉しい空間づくりとするなど、これまではスペースを1mmでも多く稼ぐことがテーマでしたが、最近では実際に使う人の視点で「これがあったら便利だよね」といった細かな部分のつくり込みが目を引きます。

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(今 総一郎)

【関連リンク】

「ノートe-POWER」「アクア」「フィット」の三つ巴の戦いの結果や、着実に進化を遂げている各メーカーのコンパクトカーの詳細をより深く知りたい方にはこちらがおススメです。

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色気がハンパねぇ!まさに「メイド・イン・ドゥカティ」な2017年モデルのMonster 1200・797

イタリア、ミラノで開催された「ドゥカティ・ワールド・プレミア 2017」にて、ドゥカティ 2017年モデルのラインナップがたくさん登場しました。

今回は「メイド・イン・ドゥカティ」と語られる象徴的モデル「Monster(モンスター)」シリーズから「Monster 1200」と「Monster 797」をご紹介いたします。

2017年モデルの「Monster 1200」は、新しいデザインや装備を搭載しながらも、モンスターの本質を追求しています。

新しくなったシェイプ、シルエット、燃料タンク、そしてヘッドライト。

これらは、1993年に登場した初代モデルのラインを忠実に再現した、とのこと。

ネイキッドバイクながらも独特の存在感を持つMonster 1200は、バイクに詳しい人はもちろんですが、それほど詳しくない人にとっても憧れの1台になりそうです。

Monster 1200にはハイパフォーマンスな「Sバージョン」も設定されます。

流麗な曲線を描くタンク、完全にデザインが見直されたスポーティなテール、最先端のテクノロジーを採用したヘッドライト。

細部にわたって最新のテクノロジーを投入されつつも、どこかイタリアンバイクらしい「色気」が感じられますね。

スポーティでコンパクト、シンプルでありながら、非常にスタイリッシュな「Monster 797」。

「1200の弟分?」と思われがちの1台ですが、約800ccの立派な大排気量車なので、圧倒的なパワーを秘めています。

Monster1200と同様に、どこか90年代のバイクをも想起させるデザインながらも存在感はバッチリ。

燃料タンクやフレーム、空冷 Lツイン・エンジン、ヘッドライトなど、車体の隅々まで、ドゥカティの最先端テクノロジーが採用されています。

ドゥカティの入門的モデルでありながらも、やはりモンスター。日本の公道を走る分には有り余るパワーと、所有欲を満たしてくれそうなバイク。

まさに「モンスターのオーラ」を備えている1台です。

2017年モデルの「Monster 1200」も「Monster 797」も、カッコ良すぎでしょう。イタリア的な「情熱」を感じさせる最新のテクノロジーを投入されつつも、やはりイタリア的な「色気」を感じさせる。まさにこれは「大人のバイク」と呼べる1台。

個人的に、若い女性ライダーが「Monster 797」を颯爽と駆って現れたら、間違いなく目で追う自信があります。まして「Monster 1200」を駆って現れたら、もう、どうなるか、わかりません……(笑)

(ライター:張山 和希/Moto Be バイクの遊び方を提案するWEBマガジン

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独ニュルで鍛えた「C-HR」は、開発主査の思い入れが満載!

11月26日(土)、前日までに降った雪が残る富士スピードウェイで、「C-HR特別先行プロト試乗会」が開催されました。

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会場となったショートサーキットでは、試乗会と平行して、レーシングドライバーの三浦健光(けんこう)氏、柴田 愛さんのMCにより、「C-HR」開発責任者である古場博之主査との座談会が開催され、同車に関する開発秘話など、興味深いお話を聞くことができました。

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今回はそうした中から、古場主査が「C-HR」開発を通して経験した事や、開発エピソードの数々を掻い摘んでご紹介したいと思います。

「C-HR」の開発スタートは2010年だったそうで、コンパクトSUV開発に際し、欧米、東南アジアなど世界各国を回ってSUVに関するリサーチを行ったそうです。

そこから見えて来たのは、SUVを買う顧客は格好良さを重視しており、不満点は車高が高いため、走りが不安定との意見が多いことだったとか。

そこで「C-HR」では格好が良く、走りの良いSUVに特化することにしたそうです。

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またトヨタ自動車では通常、開発車両に○○○A等の開発コードネームを付けるのですが、同車は新規モデルのため、それだけでは社内で認知され難いことから、クルマの特徴を言い表す「C-HR」をコードネーム代わりにしていたそうです。

「C-HR」は、外観面では「コンパクト・ハイ・ライダー」、走りの面では「クロス・ハッチ・ランナバウト」を表しており、ランナバウトは「キビキビ走る」を表現。

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世界中、同一車名にすることは登録商標上、非常に難しいそうですが、調査した結果、「C-HR」で問題が無かったことから、そのまま正式名として採用したという、珍しいケースだったそうです。

デザイン面では他のSUVに比べ、車高に対するタイヤ径の割合が大きい(44.5%)のが特徴で、プロポーション的に下半身の力強さに寄与しているといいます。

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また古場主査によれば、SUVとしての格好良さを追求すべく、ラッゲージスペースや後方視界等は、あえて割り切っており、中途半端なデザインにはしたくなかったとか。

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全高を低くしてバックドアの角度を水平に対して25度まで寝かすことで、スピード感のあるボディシルエットを実現。同社の「ハリアー」が35度で、他のクロスオーバーSUV系を含めてもココまで寝かせたクルマは見当たらないそうです。

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フロントバンパーについても、近年ではタイヤ周りの気流を整流すべく、側面に立壁を設けるのが主流となっていますが、同車では見た目が重々しくなるのを避けるため、あえてそれはせず、床下に設けたスパッツなどで整流することで空力性能をカバー。

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バックドアを寝かせたことによる空力悪化への配慮としては、風洞で試験を繰り返し、ルーフスポイラーに空気整流用の穴を設けて補完しており、スポーティな印象に寄与。

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さらに細かなところでは、ニュルブルクリンク耐久レースで得られたノウハウとして、床下スパッツにブレーキ冷却に寄与する小さな穴を設けるなどの工夫もみられます。

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古場主査は自身でも「レース」に本格的に取組んでいるだけに、「走り」へのこだわりはハンパ無く、「C-HR」の開発では2013年以降、ニュルブルクリンクのサーキットに毎年試験車を持ち込んで足廻りを造りこむなど、SUVの開発ではこれまでに無い位に手間がかけられており、その成果が市販車に活かされているという訳です。

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細い峠道のサーキットコースを300km/h近い速度で走るクルマ達の中で鍛えられた今回のトヨタ「C-HR」。その走りはかなり期待できそうです。

次回は筆者による試乗レポートも含めてお届けしたいと思います。

Avanti Yasunori

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ニュル24H耐久でトヨタ「C-HR」がクラス3位で完走!
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【関連サイト】

C-HR特別先行プロト試乗会
http://toyota.jp/c-hr/testdrive/

新型・ノートe-POWERは、ガソリン車と同じ室内空間を実現!

■ブラックパネルやコマンダーで近未来感を演出

新型ノートe-POWERの運転席ドアを開けると、蒲鉾型のステアリングが迎えてくれます。下部がフラットなので、運転席に乗り込みやすいのが良いですネ。

インパネは、センターパネルのピアノブラックが上質感を演習。メーターは、中央に綺麗な白地でクッキリ見易す大型スピードメーターが陣取っています。内側のディスプレイには、瞬間燃費や平均燃費、航続可能距離等が表示されます。

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またe-POWERでは、コンソールからシフトノブがなくなりました。かわりにリーフと同じコマンダーが採用されており、操作面でもデジタル感を演出して、近未来感を上手に作り出しています。

ただ左手のすぐ後ろに、お馴染みのブレーキレバーがニョキっと伸びており、少しだけアナログチックが残っていたりします。

■e-POWERは、ガソリン車と同じ室内空間を実現

居住性は、フロントもリアもガソリン車とほとんど変わりません。電動化で新設した駆動バッテリーをフロントシート下部に収納するなどの工夫で、同じ居住空間を維持しているのは立派!

車重も電動パーツや補強材等で約120kg増えていますが、その分静粛性や乗心地、ボディ剛性の改善に活かしています。

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荷室もガソリン車と同じ空間容量を確保しています。大きな違いは荷室下部で、底面のボードを上げるとタイヤ補修キットと一緒に、本来エンジンルームにあるはずの補機用の鉛バッテリーも収まっています。

新型ノートe-powerは、新開発の電動システムだからといって、居住性や使い勝手の面で言い訳をすることのない見事な仕上がりとなっています。

(星崎 俊浩)

【関連リンク】

■第544弾新型ノートe-POWERのすべて (より深く知りたい方はこちらがオススメ)

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最新の2.0Lターボガソリンエンジンを搭載して、BMW 120i/BMW 220iクーペが動力性能を大幅に向上

ガソリン、ディーゼルエンジンを問わず最新世代に入れ替えることで、常に走りや環境面での性能進化を図っているBMWとMINI。

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フルモデルチェンジやビッグマイナーチェンジなどがそうした機会になりますが、エンジンだけでも最新世代に入れ替えることで、動力性能や燃費、そして少しでも環境規制に先んじていくという狙いもありそうです。

BMW 1シリーズ、2クーペシリーズは、2016年9月1日に新世代の3.0Lの直列6気筒「BMW M Performance ツインパワーターボエンジン」を搭載したM140i、M240iクーペを発売。M2クーペを別格として、1シリーズ、2シリーズクーペの最上級グレードをすでに強化しています。

そして今回、BMW 120iおよびBMW 220iクーペに、「BMW EfficientDynamics」の理念を追求したBMWグループの新しいエンジン・ファミリーに属する新世代モジュラーエンジンを搭載。

BMW 220i Coupé, Mineral Grey Metallic, Sport Line, 135/184 kW/PS

両モデルに積まれる2.0Lの直列4気筒BMWツインパワーターボガソリンエンジンには、ツインスクロール・ターボチャージャーや高精度ダイレクトインジェクションシステムをはじめ、無段階可変バルブコントロールシステムの「バルブトロニック」、バリアブルカムシャフトコントロールシステムの「ダブルVANOS」を組み合わせたBMW最新のツインパワーターボテクノロジーの採用がトピックス。

組み合わされるトランスミッションは、120iが8AT、220iが8速スポーツATになります。

最高出力は184ps/5000rpm、最大トルクは270Nm/1350-4600rpm。JC08モード燃費は15.9km/Lを実現し、「平成27年度燃費基準+10%」および「平成17年排出ガス基準75%低減レベル(四つ星の低排出ガス車)」をクリア。エコカー減税対象モデルとして、自動車取得税が40%、重量税が25%減税されます。

なお、従来の120iは1.6Lの直列4気筒ターボを搭載し、177ps/250Nm、16.8km/Lという燃費でしたから、燃費はわずかに下がっていますが、大幅なパワー、トルク向上を果たしており、BMWらしい戦略といえそう。

価格は120i Sportと120i Styleが418万円、120i M Sportが433万円。220iクーペSportが478万円、220iクーペM Sportが502万円です。

(塚田勝弘)

月会費2000円で急速充電器が使い放題になる、日産リーフ・e-NV200向けサービス

2016年12月1日、日産リーフのオーナー向けのサポートプログラムである「日産ゼロ・エミッションサポートプログラム」(以下、ZESP)の内容が改定され、「日産ゼロ・エミッションサポートプログラム2」(以下、ZESP2)として加入受付を同日より開始すると発表しました。

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ノートe-パワーの登場により、バッテリーEVであるリーフの販売がどうなるのか気になるところで、急速充電サービスである「ZESP2」によってどれだけ販促効果があるか注目が集まります。

というのも、BMWが今秋から大胆な充電サービスを展開しているからで、EVなどのオーナー候補にとっては充電サービスの充実化は、クルマ選びにも程度の差はあれ影響を与えるかもしれないからです。

BMWの場合は、i3をはじめとしたEV、レンジエクステンダー付EVのi3、PHEVのBMW X5 xDrive40eなどを対象に「ChargeNow(チャージナウ)」を2016年10月1日から導入。

専用のChargeNowカードにより、国内最大の充電器ネットワークである「NCSネットワーク」の充電器の利用が可能で、月会費、および充電器利用料(急速および普通)が初年度無料となるだけでなく、普通充電器の利用料は永久無料というもの。

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日産の「ZESP」は、日産販売店舗をはじめ、高速道路のSAやコンビニなどに設置されている日本充電サービス(以下NCS)が運営する全国約5600基の急速充電器が定額で使い放題になるなどのプログラムです。

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今回改定される「日産ゼロ・エミッションサポートプログラム2」は、一部プログラム内容と料金体系を見直すことで、よりお得な価格で、オーナーの利便性を高めたプログラムの提供を実現としています。

改定された「ZESP2」には、以下の2つのプランが用意されています。

1. ZESP2 使いホーダイプラン:月会費2000円(税別)で、日産販売店舗および、高速道路SAやコンビニなどのNCS急速充電器が使い放題となるプラン。

2.ZESP2 つど課金プラン:月会費1,000円(税別)で、使いホーダイプランと同じ充電設備を15円/分の充電料金で使えるプラン。

また、上記の2プラン共通サービスとして、カーナビ内の充電スポット情報更新やオペレータサービスなどが利用できる「ITサポート」、レンタカー利用時に基本料金が最大50%オフとなる「日産レンタカー割引」、出先での車両トラブルを365日24時間体制でサポートする「エマージェンシーサポート」が提供されます。

なお、今回のZESP2より、リーフに加えてe-NV200もプログラムの対象となっています。

me0-150408-01-1200x802さらに、これからリーフかe-NV200を購入し、「ZESP2使いホーダイプラン」に申し込むと、ZESP2の月会費(2000円)が2年無償になるキャンペーンも実施されます。

(塚田勝弘)

「Toyota Safety Sense P」と「Lexus Safety System +」が予防安全性能評価で最高ランクの「ASV++」を獲得

主に中型車以上、あるいはビッグマイナー/フルモデルチェンジを受けた新モデルに搭載されている「Toyota Safety Sense P」とレクサス版である「Lexus Safety System +」が、国交省と自動車事故対策機構による「2016年度JNCAP 予防安全性能評価」において、最高ランクの「ASV++」を獲得しました。

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「ASV」はAdvanced Safety Vehicleの略で、2016年度から始まった「ASV++」は、新設された最高ランク。

従来の性能評価(前方車両に対する衝突回避を支援する自動ブレーキ、車線はみ出し警報、後方視界情報の評価)に加えて、昼間の歩行者に対する衝突回避を支援する自動ブレーキの評価を追加。高得点を取得した車両が獲得できるトップランクとなります。

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最近ニュースで取り上げられることの多い高齢ドライバーなどによる自動車事故では、こうした対歩行者の衝突被害回避・軽減ブレーキが備わっていれば、事故を防ぐか被害を軽減したケースもあったかもしれません。

トヨタによると、日本での交通事故死亡者(事故発生から24時間以内の死亡者)のうち、約37%(出展:警察庁 平成27年中の交通死亡事故の発生状況および道路交通違反取締り状況について)が歩行者に対する事故を占めるそう。

20161201_02_03_s同社では、歩行者の交通死亡事故等を未然に防止するため、車両だけでなく歩行者も含む衝突回避支援機能を搭載したパッケージ「Toyota Safety Sense P」、「Lexus Safety System +」を2015年から普及を目指した価格設定で導入。

現在国内では、トヨタ、レクサスの9車種に搭載。今後も順次搭載車種を増やしていくとしています。

(塚田勝弘)

ランボルギーニ、730馬力の新型名称は「アヴェンタドール S」に確定?

ランボルギーニ・アヴェンタドールの改良新型と思われていたプロトタイプが、『アヴェンタドール S』という名称で登場する可能性が高まりました。

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「LamboCARS.com」が公開したレンダリングCGには、新デザインのヘッドライト、エアダクトが描かれ、「ロードスター」モデルも公開されています。

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ポジションは「アヴェンタドール」と「アヴェンタドール SV」の中間に位置するモデルとなると予想され、パワートレインは6.5リットルV型12気筒NAエンジンを採用。現行モデルの700psから730psへと引き上げられるようです。

ワールドプレミアは2017年3月のジュネーブモーターショーが有力です。

(APOLLO)

Audi Sportの手によるレーシングマシン「Audi RS 3 LMS」を1835万円で発売開始

アウディのモータースポーツ活動を担っているAudi Sportは、WEC(世界耐久選手権)をはじめ、DTM(ドイツツーリングカー選手権)や日本のスーパーGTなどへのワークス参戦や、プライベートチームをサポートを行っています。

Audi RS 3 LMS

さらに、新ブランドとしてハイパフォーマンスモデルから多彩なアクセサリーまでを一般ユーザーに市販することで、アウディのスポーティイメージを引き上げる役割も期待されています。

2016年9月に開催されたパリモーターショーで、RSモデルの最新バージョンであり「Audi RS 3 LMS」のベース車である「Audi RS 3 Sedan」が発表されました。

同時に、2015年からFIA(国際自動車連盟)公認シリーズとして欧州などを中心にスタートしたツーリングカー選手権「TCRシリーズ」に向けて、Audi RS 3 SedanをベースとしたレーシングバージョンAudi RS 3 LMSが公開されています。

Audi RS 3 LMS

このAudi RS 3 LMSは、Audi Sportが開発を手がけたもの。最近のAudi Sport はカスタマーレーシング活動に注力していて、日本国内でも2012年にGT3マシンAudi R8 LMSの販売を開始しました。

Audi RS 3 LMS

新たにAudi RS 3 LMSを導入する狙いは、より幅広い層のモータースポーツファンがレースに参戦することが可能になる点でしょう。

TCRシリーズは2016年に世界18カ国で10のシリーズ戦が開催され、またF1選手権のサポートレースとして実施されるなど、世界と同様に日本でもGT3カテゴリー以上の人気が期待されています。

なお、日本国内では、来期のスーパー耐久シリーズにTCR規定で走行するカテゴリーを新設する方向で調整が進められています。

日本に導入される「Audi RS 3 LMS TCR SEQ」は、全長4258×全幅1950×全高1340mmという空力を重視したワイド&ローなフォルムが特徴で、「TCRシリーズ」のレギュレーションに準拠。

Audi RS 3 LMS

最高出力330ps、最大トルク410Nmの4気筒2.0L TFSIエンジンに、機械式ディファレンシャルギアと6速シーケンシャルギヤボックスを搭載。駆動方式はFFで、車両重量は1160kgまで軽量化されています。0-100km/h加速はわずか4.5秒。

安全面では大型のロールケージをはじめ、FIA準拠の安全燃料タンクやシート、セーフティーネットが備えられています。

Audi RS 3 LMS

このAudi RS 3 LMS TCR SEQの価格は1835万円。なお価格は、為替変動により予告なく変更されることがあります。スターターキット、ハンドオーバー作業費用は価格に含まれますが、輸送費、輸入諸経費、スペアホイール、その他オプションは別途費用が必要です。

(塚田勝弘)

新型ホンダ・フリードの使い勝手をチェック。2列目、3列目シートの広さ、快適性は?

全長4265×全幅1695×全高1710mmという新型ホンダ・フリードは、先代よりも全長が50mm伸び、ライバルのトヨタ・シエンタよりも30mm長くなっています。

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最小回転半径は、先代と同値の5.2mに抑えて取り回しに配慮。先代フリードで駐車場がなんとかギリギリに収まっていたというケースをのぞき、コンパクトミニバンとしての機動性は確保されているといえそう。

全長を伸ばした恩恵は、1列目と3列目間の前後席距離間が90mm延長されたことと、2列目の120mmロングスライドに現れています。

とくにガソリン仕様であれば前席下に足がすっぽりと入りますから、フロアが高く、座面が低いという欠点を抱えつつも足を伸ばすことで2列目の快適な乗車姿勢を取ることができます。

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ハイブリッドもフロアの高さそのものはガソリン車と同じですが、前席下にIPU(インテリジェント・パワーユニット)が鎮座するため、ガソリン仕様ならすっぽりと足の甲まで入ったのに対し、ハイブリッドはつま先がかろうじて入る程度。

こうなると、身長171cmの私の場合、高めの床に低い位置に配置された2列目の設計が気になってきます。

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さらに、3列目は先代と同じヒール段差(フロアからヒップポイントまでの高さ)とのことで、2列目よりもさらに膝を抱える姿勢に「近く」なりますが、短時間であれば許容範囲。

実際に3列目に座って首都高速でも乗り心地を試しましたが、快適性と静粛性の面から言ってもやはり街中中心のエマージェンシーシートとして割り切りたいところ。3列目はあくまで非常用で、後席を最後端にスライドさせてリラックスして座る、という使い方なら十分な広さを実感できます。

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サードシートが不要な場合はもちろん、ほとんど使わないかも、というのであればフリード+をチョイスする手もあるでしょう。

大きな荷物やボードで上下に仕切られた荷室は用途を満たせば使いやすい一方で、大開口を実現するためテールゲートは大きく重めに感じられますので、この点もチェックしておきたいところです。

(文/塚田勝弘 写真/小林和久)

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ダイハツ・タントがマイナーチェンジ、ステレオカメラの衝突被害軽減ブレーキを新搭載!

軽自動車に背高&スライドドアのブームを巻き起こし、現在は3代目へと進化しているダイハツ・タントが、ステレオカメラを使った先進安全装備の新搭載など魅力的なマイナーチェンジを果たしました。

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今回のマイナーチェンジでのポイントは、先進安全装備を「スマートアシストIII」に進化させたことにあります。

これまでの「スマートアシスト」は赤外線センサーを使ったもの、「スマートアシストII」は赤外線センサーと単眼カメラを用いたプリクラッシュセーフティシステムでしたが、新しい「スマートアシストIII」では、左右間隔80mmの世界最小ステレオカメラを使ったシステムとなっています。

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これにより、衝突被害軽減ブレーキの作動速度域の拡大を実現しています。合わせてソナーセンサーを使った左右後方の障害物検知システムやオートハイビームなど、より安全性能を高めました。それでいて、お値段据え置きというのはユーザーに嬉しいところ。

タント/タントカスタムのメーカー希望小売価格は122万400円〜187万3800円となっています。

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(山本晋也)

「ツインエア」を積む150台限定のMT仕様「Fiat 500 S」が登場

「ツインエア・エンジン」と呼ばれる直列2気筒ターボを積むFiat 500に、MT仕様の「Fiat 500 S」が150台限定で設定されました。

Fiat 500は、2016年1月に2008年の日本導入以降初めてマイナーチェンジを受けており、同限定車にもマイナーチェンジが反映されています。

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マイナーチェンジを振り返ると、エンジンONで点灯するLEDデイライトが追加されたのをはじめ、ヘッドランプの形状をプロジェクタータイプに、テールランプの形状変更、ランプ中央部はボディ同色にするなど、ライトまわりの変更がメインになっています。

さらに、フロントバンパーおよびバンパー下部を刷新し、リヤバンパーの形状も変更。従来はテールランプに組み込まれていたバックランプとリヤフォグランプが下部のモールに移設されています。

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一方のインテリアでは、オーディオが5インチのタッチスクリーン仕様へアップグレードされたのをはじめ、オーディオとハンズフリーのコントロール機能を追加。センターコンソールにUSBと外部入力端子を用意することでオーディオ機能の強化が図られています。

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細かなところでは、ステアリングホイールのデザインを変更。ドリンクホルダーの内側にラバーサポートを装着することでドリンクの保持機能が改善されたほか、グローブボックスも新たに装備。ほかにも、シートをよりファショナブルなデザインに変更することで質感向上も図られています。

さて、12月10日から発売される限定車のFiat 500 Sは、875ccの直列2気筒ターボと5速MTの組み合わせにより軽快な走りを実現しているだけでなく、スポーティな外観も特徴。

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85ps/145Nmというエンジンスペックは軽量ボディとはいえ、決してパワフルとはいえず、2ペダルMTでシングルクラッチの「デュアロジック」もMTからの乗り替えや慣れてしまえば小気味よく走れるものの、どうせなら3ペダルのMTの方がいいな、と思う瞬間もあるのも確か。

用意されるボディカラーは「ボサノバ・ホワイト」が80台、「グルーブメタル・グレー」が60台、「ブルー・イタリー」が10台で、計150台限定。Fiat 500 Sの価格は234万3600円となっています。

(塚田勝弘)

ジャガー・ランドローバーが2020年までに半数を電動化する理由とは?

既報のとおり、ロサンゼルスオートショー2016においてジャガー初の電気自動車「I-PACE(アイ・ペイス)コンセプト」が初公開されています。

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同ショーにおいてジャガー・ランドローバー社は、クリーンディーゼルエンジンやガソリンエンジン、BEV(バッテリー式電気自動車)、PHEV(プラグインハイブリッド式電気自動車)、MHEV(マイルドハイブリッド式電気自動車)のすべてを今後の製品戦略計画に盛り込んでいることを披露。

最高経営責任者(CEO)のラルフ・スペッツ氏が今後2020年までに製造、発売されるジャガー・ランドローバーの各モデルの半数を電化すると表明したものです。

これは、世界各地で強化されるCO2排出量の規制に対応するものと考えられます。というのも、欧州では2021年にCO2排出量を95g/kmという厳しい数値をクリアできなければ罰金まで課せられるようになります。

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今回ワールドプレミアされた「I-PACE コンセプト」は、スポーツカーのような外観とパフォーマンス、そしてSUVのスペースを兼ね備えた5人乗りのEVで、市販仕様の発表は2017年後半、発売は2018年となる予定。

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目標(推定)航続距離は「NEDC(New European Driving Cycle:新欧州ドライビング・サイクル)」で500km以上、「EPA(Environmental Protection Agency:米国環境保護庁)で」220マイル以上とされています。

(塚田勝弘)

ハンドリングを変える、2輪駆動向け電子制御式トルクマネージャー【GKNドライブライン試乗会】

GKNドライブラインの最新技術説明会の試乗会で用意されたETM2(電子制御式トルクマネージャー)をご紹介します。

ETMは「Electronic Torque Manager」の略で、別の言い方をすると電子制御式LSD(リミテッドスリップデフ)ということになります。

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FF向けとしては、フォルクスワーゲン・ゴルフGTIに搭載されている電子制御式LSDである「電子制御式ディファレンシャルロック(XDS)」がすでに世に出ています。機械式と遜色のない締結力を誇り、またその介入ぶりも自然で、FFとは思えないコーナーワークを披露します。

現行GTI投入時のフォルクスワーゲンによるプレス向け試乗会では、富士スピードウェイにパイロンを置いた特設コースを設置。アンダーステアやコーナリングスピード低下の抑制を防ぐ同機能の効果を体感することができました。

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ゴルフGTIの電子制御式LSDは、オープンデフとLSDカップリング(差動制限機構)で構成されています。LSDカップリングはトランスミッションの外に配置されているため、トランスミッションの設計変更が必要になるのと同時に、LSDカップリングを置くスペースも要求されます。

また、LSDカップリングは油圧で作動するのでオイルポンプの駆動用モーターも必要となり、NVHと耐久性、制御装置のために特殊なオイルが必要になります。

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そこでGKNは、デフと作動制限装置を統合することでトランスミッション内に統合し、モーターによる直接駆動を目標と掲げ開発を推進。

小型化するには、LSD機能、アクチュエータと減速機構、作動ギヤ機構などの要素技術を採用し、制御ロジックの設定や台上試験、実車試験などでクラッチトルクの確認や応答性、異音や振動の確認、静的強度、フェイルセーフ機構の作動確認などが行なわれています。

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実車試験では左右スプリットμ路発進性、旋回性などが確認されたほか、ハンドリング路(プルービンググラウンド内)においてテストドライバーにより1.1秒という短縮データを得ているそう。

試乗車は先代マツダ・アクセラ(SPEED AXELA)で、試作車としてFWD(前輪駆動)用のETM2(電子制御式トルクマネージャー)が搭載されていました。

ETM2の制御「あり」、「なし」で試乗すると効果が絶大なのが分かります。作動させると、ノーズがインに向きやすくハンドリングの軽快感も高まっているように感じます。

さらに、アンダーステアが抑制され、姿勢を保ちやすくコーナリングスピードを維持しやすくなります。多少オーバースピードでコーナーに入っても切り増しすることでさらに曲がっていく感じは驚きでした。

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今回の2輪駆動向け「ETM2」は試作品で、量産は2018年から2019年あたりになりそうとのこと。省スペース化によりコンパクトモデルにも搭載できるそうですから、FFホットハッチなどに採用されればハンドリングの向上に寄与するのは間違いないでしょう。

(文/塚田勝弘・写真/小林和久、塚田勝弘、GKNドライブラインジャパン)

Gr.A セリカや来年のWRCカーも登場したトヨタ・ガズーレーシングフェスティバル2016

11月27日富士スピードウェイでトヨタ ガズーレーシングフェスティバルが開催されました。事前の天気予報は雨でしたが、オープニングセレモニー開始時には雲も切れました。

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オープニングでは、伝説の名車・トヨタ7やガズーレーシング活動最初のレーシングカーであるアルテッツァを始めとした歴代・最新のレーシングカーがコースに入場。

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ラストには12月にフィンランドで発表予定の2017年WRC参戦マシン、ヤリスWRC(日本名ヴィッツ:テストカー)が登場

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ドーナッツターンのパフォーマンスを見せた後、スタンド正面に停車。車からはWRCチーム代表のトミ・マキネンとチーム総代表の豊田章男・トヨタ自動車社長が登場しました。

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秘密感たっぷりのカモフラージュ塗装で現れたこの車両、テストカーとはいえ本当に秘密だらけだったようで、あっという間に引き揚げられて会場展示はされませんでした。

セレモニーは例年とは異なり、観客の方をコース上に入れての進行。AKB48のパフォーマンスや参加ドライバーの紹介、GAZOO RACING総代表豊田社長の開会宣言と華やかに進みました。

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イベントはスピードウェイの各所で開催されました。

オープニング直後のピット裏(パドック)では今回の目玉企画の一つ、サーキット内の各所を使って行うラリーのセレモニアルスタートが行われました。

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先頭はトヨタ・セリカST185。

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WRCのドライバー&メイクスのダブルタイトルをトヨタに初めてもたらした名車です。そのドライバーは、日本人でサファリラリーを制した藤本吉郎選手。まるでヨーロッパのWRCのように観客が車を間近に取り囲む中、競技区間が設けられた会場にスタートして行きました。

ほかにもレース、デモ走行、展示に参加型イベントなど今年も「車と楽しい」に関する多くの催しが開催されたTGRF。

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イベントのフィナーレを飾る恒例のグリッドウォークはイベント終盤に降り出した雨のため、ピットウォークの形に替わりましたが、最後まで賑わいが絶えないイベントでした。

(川崎BASE)

日産NV350キャラバンが一部改良。バンの主要グレードに「エマージェンシーブレーキ」を標準装備

日産の「はたらくクルマ」の代表格であるNV350キャラバンが一部改良を受けました。

今回の一部改良では、バンの主要グレード(バン/2WD/ロングボディ/低床/AT車)に「エマージェンシーブレーキ」および「VDC(ビークルダイナミクスコントロール)」が標準装備されています。

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「エマージェンシーブレーキ」は、フロントに配置されたセンサーで前方の車両を検知し、衝突の危険性があるとシステムが判断した場合にはメーター内の警告灯とブザーでドライバーに衝突回避操作を促すもの。さらに、万一ドライバーが安全に減速できなかった際には、緊急ブレーキを作動させて、衝突を回避または衝突時の被害や傷害を軽減するシステム。

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バン/2WD/ロングボディ/低床/AT車仕様は、2016年1月の仕様向上で「VDC」と「エマージェンシーブレーキ」が一部にパッケージモデルとして設定されていますが、今回の一部改良で標準化されたのがニュースです。

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今回(2016年11月25日)の改良では、ワゴン、マイクロバスの全グレードに、VDCを標準装備することで安全性の向上が図られています。さらに、5ATトランスミッション車のシフトレバーのインジケーター部に夜間照明を追加することで、夜間運転時の視認性を向上。

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また、NV350キャラバンの一部仕様向上に併せて、オーテックジャパンによるカスタムカーの「ライダー」シリーズ、「ライフケアビークル(LV)」シリーズの一部仕様向上も実施。バンベースのモデルは11月25日から、ワゴン、マイクロバスベースのモデルは30日より発売されます。

NV350キャラバン「ライダー」では、本革巻ステアリングや防水シート地などが用意される「インテリアパッケージ」も設定し、機能性と上質感の両立が図られています。また、ダーククロムのフロントグリルなどを採用し、人気の高いアイテムを標準装備とした「ライダー ブラックライン」も設定されています。

今回の一部改良では、ベース車と同様に「ライダー」シリーズの主要グレードに「エマージェンシーブレーキ」および「VDC」を標準装備。

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さらに、「ライダー」シリーズ、「ライフケアビークル(LV)」シリーズのうちワゴン、マイクロバスベース車に、シフトレバーのインジケーター部に夜間照明を追加することで、夜間運転時の視認性向上を実現しています。

価格帯はNV350キャラバンのバン仕様が220万7520円〜359万6400円、ワゴンが256万3920円〜336万3120円、マイクロバスが285万6600円〜348万4080円。

ライダーは247万7520円〜378万円、ライフケアビークルのチェアキャブ仕様が355万2000円〜480万8000円。送迎タイプ仕様が281万7720円〜360万720円です。

(塚田勝弘)

生産本数100万本を達成したヤマハの「パフォーマンスダンパー」とは?

ヤマハ発動機は、同社の車両用車体制振ダンパー「ヤマハパフォーマンスダンパー(PD)」の生産本数が100万本を達成し、生産子会社のヤマハモーターハイドロリックシステム 沼津工場で記念セレモニーを行ったと発表しました。

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PDは乗用車の車体に搭載する車体制振ダンパーで、走行中の車体の変形や振動を吸収する、ショックアブソーバーに似たダンパー装置です。

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乗用車の車体は、全体の大きさに比べると非常に薄い鋼板で構成されているために、車体に力が加わると、車体の各部はまるでバネのような弾性を発揮して、目では見えない程度ですが、ゆがむことになります。

PDはこの車体の変形・ゆがみを防止するダンパー装置で、レクサスCT200h、HS250h、NX(F SPORT)に採用されています。

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PDは車体の主要部を連結するように取り付けられていますが、目に付きにくい位置にあるため、どのように取り付けられているか、実態を見た一般ユーザーは数少ないのではないでしょうか?

そこで、PDの取付状態の写真が公開されていないか検索したところ、パフォーマンスダンパーをベースにしたコックスボディダンパーをアフターパーツとして販売している、神奈川トヨタ自動車グループのDTECのHPにたどり着きました。

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こちらがプリウスに取り付けられているコックスボディダンパーの取付状態です。コックスボディダンパーは、欧州車向けのパーツチューナーであるCOX社がヤマハのPDをもとに車種別の専用セッティングをほどこした車種別完全専用設計のボディダンパーです。

車体の底部に溝状のスペースに沿うようにダンパー装置が配置されており、車体の底面にある部品を縫うようにダンパー装置が取り付けられている状態がわかります。

ダンパー装置というと普通は足回りのショックアブソーバーをすぐに思い出しますが、これからは車体の変形や振動を防止するPDを装着した車が増えてくることが予想されます。

(山内 博・画像:ヤマハ、神奈川トヨタ自販)

【関連リンク】

パフォーマンスダンパー | ヤマハ発動機株式会社
http://www.yamaha-motor.co.jp/pd/

COX Body Damper
http://www.cox.co.jp/custmer_center/bd_catalog.html

DTEC OFFICIAL SITE
http://www.dtec.jp/index1.html

負のスパイラルに陥らないためのプラス思考をアドバイス!

ドライビングが上手い人の共通点

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下手な人の行動や習慣は共通していて、負のスパイラルに陥る原因にもなっている。だったら逆に、上手い人の共通点を探して、実践してみれば…… ということで、達人たちに聞いてみる。すると、やはり凄い数の要素が出てきた。REVSPEED 1月号(11月26日発売)のドラテク特集は、ズバリ『ドライビングが上手い人の共通点』。『サーキット・ドライビング』(アドバイザー:織戸 学/佐々木雅弘)、『事前準備/コース攻略/走行時間の使い方』(アドバイザー:青木孝行)、『日常ドライブ』(アドバイザー:大井貴之)の3編からなる20ページ構成で、スポーツドライビング派にはもちろん、公道しか走らない人にも必読の内容となっている。

新型ホンダ・フリードの走りは「街乗り重視」のセッティング!?

新型ホンダ・フリード(フリード+)のカタログの表紙には「意外にスポーティ。」、「ハイブリッドで、4WDも!?」などのコピーがズラリと並んでいます。

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新型フリードのハイライトのひとつは、ハイブリッドにも4WDが設定された点でしょう。

4WDの25.2km/Lという燃費は、コンパクトミニバンでハイブリッドの4WDを望んでいた人にとっては待望の新型といえそう。電子制御式リアルタイム4WDを謳うハイブリッドの4WDは、電制で瞬時に前後輪のトルク配分を行い、旋回性と安定性を両立するとしています。

「意外にスポーティ」かどうかは人によって感じ方が異なるでしょう。個人的にまず美点に思えたのは、ガソリンもハイブリッドの出だしがスムーズで、前席は減衰の収束もよく、とくに乗り心地も良好。

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131ps/6600rpm、155Nm/4600rpmを発揮するガソリン、110ps/6000rpm、134Nm/5000rpmの1.5Lエンジンに22kW/160Nmのモーターを組み合わせるハイブリッドを用意する新型フリード。

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両仕様ともに先代よりも加速性能も変速フィールも大きく向上していて、リヤの追従性や直進安定性、直進ブレーキスタビリティを大きく改善させたというホンダの主張を十分に感じ取ることができます。

コーナーが続く首都高速でもボディの動きは比較的フラットに保たれていて、短めの全長に高めの全高というディメンションの割にロールの制御も好ましく感じます。

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一方で課題に感じられるのは、かなり軽めのパワステのセッティング。こちらは希薄な接地感にもつながっている印象を受けます。街中でも高速道路でももう少し手応えのある操舵感が欲しいところ。

ステアリング関連では、レシオのクイック化(10%)、ロックtoロックは従来の3.33から2.9回転に減らしているそうで、取り回しのしやすさは向上しているでしょうが、ライバルのシエンタの方がパワステと接地感の手応えがあります。

もう少しダイレクト感のある電動パワステのセッティング、そして後席の乗り心地も前席に近づけば走りの完成度が高まりそうです。

(文/塚田勝弘 写真/小林和久)

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燃費性能32.0km/L!スズキ ソリオに新システムハイブリッド搭載車が登場

スズキが新開発した独自構造のハイブリッドシステムを搭載した、 「ソリオ」「ソリオ バンディット」が発表されました。

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従来からマイルドハイブリッドを採用していたソリオ、ソリオ バンディットですが、新しく開発したハイブリッドシステムは、コンパクトな駆動用モーター(MGU=Motor Generator Unit)と、軽量で伝達効率に有利なトランスミッションである5速オートギヤシフト(AGS)を組み合わせたスズキ独自のパラレル方式ハイブリッドとなっています。

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「標準モード」と「エコモード」の2つの走行モードを設定し、発進・加速時などのキビキビとした走りと、EV走行の頻度を高めて燃費を優先した走りを使い分けることができるのも特徴です。

また、新ハイブリッド仕様車はエコをイメージしたブルー基調の専用エクステリアとインテリアを採用しています。JC08モード燃費は32.0km/Lとライバルと、マイルドハイブリッド車の27.8km/Lを上回るのはもちろん、ライバルも圧倒。もちろんエコカー減税の免税対象です。

メーカー希望小売価格は、ソリオが191万7000円〜206万2800円、ソリオ バンディットは204万6600円となっています。先進安全装備「デュアルカメラブレーキサポート」も全車で選ぶことができます。

●ソリオハイブリッドSZ主要スペック
車両型式:DAA-MA46S
全長:3710mm
全幅:1625mm
全高:1745mm
ホイールベース:2480mm
車両重量:990kg
乗車定員:5名
エンジン型式:K12C
エンジン形式:直列4気筒
総排気量:1242cc
最高出力:67kW(91PS)/6000rpm
最大トルク:118Nm(12.0kg-m)/4400rpm
変速装置:5速AMT
モーター型式:PB05A
モーター形式:交流同期電動機
最高出力:10kW(13.6PS)/3185-8000rpm
最大トルク:30Nm(3.1kg-m)/1000-3185rpm
燃料消費率:32.0km/L (JC08モード)
タイヤサイズ:165/6515
メーカー希望小売価格(税込):2,062,800円

※ハイブリッドシステムの画像は2015年東京モーターショーで撮影したものです。

(山本晋也)

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86/BRZ RACE 2016年シリーズ天王山 十勝ラウンドを動画で観たい!

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プロフェッショナルシリーズもクラブマンシリーズも2016年チャンピオン争いの天王山となった十勝ラウンド(第5戦/第7戦)。11月26日発売のREVSPEED 1月号 付録DVDには、予選や決勝で驚くほどあり過ぎたさまざまな出来事や、プロのペダル操作を映し出す足もと映像、多数の車載カメラが捉えた幾多のバトルシーンなどがタップリ収録されている。臨場感あふれる映像は必見だ。

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プレミアムステーションワゴンのベンチマーク ─ Eクラス ステーションワゴン画像ギャラリー

高機能な追従クルーズコントロールやウインカー操作に応じて自動で車線を変更するなど、自動運転につながるテクノロジー「ドライブパイロット」を搭載した「メルセデスEクラス」に、ステーションワゴンが登場しました。

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すでにグローバルで100万台以上が売れているという、プレミアムステーションワゴンのベンチマークの最新バージョンといえるモデルです。

ステーションワゴンらしい機能として、足をバンパー下に近づけることでテールゲートを開閉する機能や、電子制御セルフレベリングを持つリヤのエアサスペンションといったメカニズムがあげられます。

広大なラゲッジスペースの容積は最大1820リッターで、フラットフロアで使いやすいのもステーションワゴンの頂点といえるEクラスらしさ。

エンジンは2種類のスペックを持つ2.0リッター4気筒ガソリンターボ、2.0リッター4気筒ディーゼル、3.5リッターV6ツインターボ、3.0リッターV6ツインターボを用意。

グレードはE200、E220d、E250、E400、 AMG E43。アピアランスは、“アバンギャルド”、AMGラインをまとう“アバンギャルド スポーツ”、メルセデスの伝統が輝くフロントフェイスの“エクスクルーシブ”、そして20インチホイールを履く”AMG”の4種類で、メーカー希望小売価格は、712万円〜1186万円となっています。

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TGRFのウェルカムセレモニーで「ヤリスWRCテストカー」が日本初公開

2017年よりFIA世界ラリー選手権(WRC)に復活するトヨタ。その参加車両として開発中の「ヤリスWRCテストカー」が、タイヤスモークを上げるほどの激しい走りで日本初公開されました。

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初公開の舞台に選ばれたのは、2016年11月27日に富士スピードウェイにて開催された「TOYOTA GAZOO Racing FESTIVAL」のウェルカムセレモニーです。

そのコクピットに収まったのはトヨタWRC活動のキーマンとなる二人。ドライバーを務めたのはチーム代表にして伝説のラリードライバーであるトミ・マキネン氏、ナビシートにはチーム総代表の豊田章男氏が収まり、富士スピードウェイのホームストレートでドーナツターンを行なうなど、そのポテンシャルをアピールしました。

2016年のチャンピオンであるVWワークスの撤退が報じられているなか、注目が集まるトヨタWRCチーム。テストカーによるパフォーマンスと二人の固い握手は、2017年シーズンでの活躍を期待させるものでした。

ちなみに、開幕戦のモンテカルロに出走するヤリスWRC参戦車両は、12月13日に開催される2017年WRC参戦体制発表会(フィンランド・ヘルシンキ)にて初公開される予定となっています。

(山本晋也)

ファストバックスタイルへ大胆チェンジ!ホンダ アコード次期型をキャッチ

ホンダは次期アコードについて「革新的なデザインを特徴とする魅力的なモデルになる」と宣言していますが、今回はその言葉を裏付けるスパイショットを入手しました。

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キャッチしたプロトタイプの姿から、次期型は4ドア・クーペスタイルへ生まれ変わることが発覚しました。

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次期型では、「シビック」で採用された「コンパクト グローバル プラットフォーム」を採用。プロトタイプからは、リアウィンドウを極端に寝かせたクーペルーフが確認できます。

大きく変わるエクステリアと共に注目したいのは、パワートレインです。現行モデルにラインナップされている3.5リットルV型6気筒は姿を消し、ダウンサイジングされた1.5リットル直列4気筒ターボエンジンを搭載する可能性が高いようです。

(APOLLO)

旅するために生まれたバイク、Ducatiの2017年モデル「Multistrada 950」が超快適そう!

イタリア・ミラノで開催された「ドゥカティ・ワールド・プレミア2017」にて、ドゥカティの2017年モデルが数多く発表されました。

今回はドゥカティの「マルチパーパスバイク」の中で、最も排気量の小さいバイク「Multistrada(ムルティストラーダ)950」をご紹介します!

オン、オフと道を選ばずに走れる、いわゆる「冒険バイク」の代名詞ともいえるムルティストラーダ。

ドゥカティのマルチパーパスバイクの中で「最も排気量が小さい」とはいえ、950ccですので立派なビッグバイクです。

「ムルティストラーダ 1200」よりも軽量な車体ながらも、840mmとシート高も比較的高いMultistrada 950は、上位モデルにも負けず劣らずの性能を秘めてます。

むしろ、日本国内を走る分には950ccくらいの排気量もあれば十分ですし、逆に扱いやすいのではないかと、筆者的には好感が持てます。

燃料タンクの容量はなんと20リットル。十分すぎる容量です。

さらに、調整可能な大型のスクリーンも装備。高さを自分好みに選べるので、長距離ツーリングにも快適に使えそうですね。

937ccのエンジンは低速から力強く加速し、誰にでも扱いやすいエンジン特性を備えています。

あまり回転数を上げなくてもスピードに乗ってくれるので、快適にツーリングができそうです。

個人的に気になったのがシート形状。ライダーの着座位置はもちろん、それより後ろの座面もすごく広いので、タンデムツーリング時にも同乗者の負担も少なそうです。

また、両サイドにパニアケースも取り付けられるので、このシートの広い座面には大型のバッグを安定して積むことができそうです。

1週間以上のキャンプツーリングなどでたくさんの荷物を積む際にも重宝しそうなシートですね。

2017年モデルは、日本の各メーカーからミドルクラスの長距離ツーリングモデルがたくさん発表されました。

しかし「ビッグオフ」とも呼ばれる大排気量のデュアルパーパス車はまだまだ人気で、今回発表されたムルティストラーダ950も、ツーリングユーザーには大人気のモデルです。

まさに「旅するために生まれたバイク」といえる1台ですね。こんなバイクで世界中を延々と旅できたら、絶対に楽しいでしょうね!

(ライター:張山 和希/Moto Be バイクの遊び方を提案するWEBマガジン

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冬場のAWD車の応答性を向上させる、電磁式全輪駆動カップリング【GKNドライブライン試乗会】

ジョイントやサイドシャフト、AWDシステムなど、自動車駆動系システムの世界的なサプライヤーとして知られているGKNドライブライン。

10月末にGKNドライブラインジャパンによる技術説明会と、同社技術を搭載した車両の試乗会が栃木市のプルービンググラウンドで開催されましたのでご報告します。

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日本の自動車メーカーをはじめ、世界中に顧客をもつGKNドライブライン。技術説明は同社の概要にはじまり、CVJドライブシャフト(CVJ:等速ジョイント)、AWDシステム、eDriveシステム(ボルボXC90)などについて行なわれました。

用意されていた試乗車は、ETM2(電子制御式トルクマネージャー)を搭載したマツダ・アクセラ(先代のSPEED AXELA/6MT/試作車)、EMCD(電子制御式トルクカップリング)を搭載したマツダCX-5 AWD(試作車)、ボルボXC90 T8 Twin Engine AWD Inscription(eAxle搭載の市販車)。

いずれも顧客は自動車メーカーなどであり、我々ユーザーに直接届けられる商品ではありません。しかし、走行性能や安全性などの面で間接的に恩恵を受けていて、駆動系システムやソリューション(CVJシステム、AWDシステム、トランスアクスル、eDrive)などに欠かせない存在となっています。

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GKNは世界の90%というほぼすべての自動車メーカーと協業し、世界の自動車の50%が何らかの技術を採用しています。CVJ(等速ジョイント)とAWD、eDriveシステムにおいてシェアナンバー1を獲得。

まずは、今回発表された冬期におけるAWDの応答性向上から見ていきます。これはGKNが開発している、SUVやクロスオーバー車用の電磁式全輪駆動(AWD)カップリングによるもので、低温時における低ミュー路での応答性をさらに向上させる技術です。生産開始は2018年中に予定されているそうです。

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試乗車は「EMCD(電子制御式トルクカップリング)」を搭載したマツダCX-5(試作車)。低ミュー路(ミュー=0.3)に前輪を停車させ発進させてみると、何事もなかったかのようにスムーズにスタートし、ステアリングを取られることも皆無。数回試しただけでしたが、信頼性の高さをうかがわせるものでした。

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GKNのEMCD(電子制御式トルクカップリング)は、瞬時にAWD特性をコントロールすることができます。通常時は燃費向上のため前輪駆動の高効率を提供。最大500Nmまでのトルク出力に対応する技術で、後輪駆動プラットフォームでも高い人気を得ているそうです。

GKNでは車両センサーを分析し、発進時やコーナリング時、悪路走行時に前輪と後輪の間で効率的なパワーデリバリーに注力。後輪にトルクが必要になると瞬時に対応できるため、トランクション向上に貢献します。また、小型化されたEMCD(電子制御式トルクカップリング)は高精度な電磁制御を使い、走行状態に応じてカップリングのクラッチトルクを継続的に調整可能となっています。

(文/塚田勝弘・写真/小林和久、塚田勝弘、GKNドライブラインジャパン)

かっこいいチューンドカーって!?

サーキット走行に対応するタフさとコントローラブルな動き、日常における快適性やワクワク感、シブく決まった内外装、そして保安基準に適合。そんなチューニングを推奨しているREVSPEEDが、そんな好例を毎号10台ほど撮り下ろし、誌面紹介している人気のコーナーが『Cool Spec』だ。カスタマーのためにプロショップが仕立てた各部のつくり込みにも注目! こちらはREVSPEED 1月号(11月26日発売)のラインアップだ。

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充電要らずのEV「日産ノートe‐POWER」、3週間で受注2万台超!

11月2日の発売から3週間で2万台を超える受注を獲得した日産ノート「e‐POWER」。

HVやPHVに対して「e‐POWER」は、EV同様にモーターによる駆動のみで静かに力強く走行し、さらには充電までも不要にしている点が人気の要因になっています。

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発進時から一気に最大トルクを発生するモーター特有の優れた瞬発力により、EVと同様の加速感が得られるのが特徴。

2.0Lターボエンジン車に匹敵するトルク(25.9kgm)を発生するリーフ用の大容量モーターを搭載しており、高い静粛性と優れた燃費、スムースでリニアな加速を実現。

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市街地や高速道路での走行時においても、アクセル・レスポンスが良く、俊敏な走りを意のままに楽しめるのが魅力です。

構造的には、トヨタ「プリウス」がエンジンとモーターの駆動力を使い分けて走行する「パラレル式ハイブリッド」なのに対し、ノート「e‐POWER」ではエンジンを発電用に特化、EVのようにモーターで走行する「シリーズ式ハイブリッド」を採用。

この方式は「レンジエクステンダーEV」とも呼ばれるもの。

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急加速や登坂時などには、駆動用バッテリーからの電力に加え、1.2L直列3気筒「HR12DE改」エンジンで発電した電力を直接モーターに供給、減速時にはエンジンを停止、回生した電力をバッテリーに充電します。

またワンペダル運転を可能にする「e‐POWER Drive」モードでは、アクセルペダルを戻すだけで強く減速。渋滞時やカーブの多い道路など頻繁に加減速が必要なシーンなどでアクセル・ブレーキペダルの踏みかえが少なくて済むのも好評点のひとつ。

駆動にモーターしか使わないためトランスミッションが不要で、システム全体がシンプルになるのに加え、エンジンで発電しながら走るので、蓄電用バッテリーが要らず、バッテリー容量も最小限で済むというメリットがあります。

ノート「e‐POWER」に搭載されているリチウムイオンバッテリーの容量は1.5kW/hで、同社のEV「リーフ」(30kW/h)の僅か20分の1。

高価なリチウムイオンバッテリーの容量を抑えることはコスト低減に直結します。

車両価格は「e‐POWER S」が177.2万円、「e‐POWER X」が196万円、「e‐POWER メダリスト」が224.4万円と比較的リーズナブル。

気になる燃費も37.2km/L(e‐POWER S)と、「プリウス」の通常グレードと同数値となっています。

日産の11月24日の発表によると、グレード別の売れ筋では「e‐POWER X」が全体の47%、「e‐POWER メダリスト」が31%を占めているそう。

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またボディカラー別ではブリリアントホワイトパール(QAB)が23%、ブリリアントシルバー(K23)が15%、ダークメタルグレー(KAD)が13%、スーパーブラック(KH3)が10%などとなっています。

EVの走りと、ガソリン車の使い勝手を両立するためにシリーズ式ハイブリッドを選んだ日産ノート「e‐POWER」。

EVの魅力を「充電無し」で手軽に味わえる、次世代のエコカーと言えそうです。

Avanti Yasunori・画像:日産自動車)

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【関連リンク】

日産ノート「e-POWER」
http://www2.nissan.co.jp/NOTE/index.html

税抜き価格200万以下で安全装備テンコ盛り。スバル・インプレッサの1.6Lモデルが発売開始

日本車として初めて歩行者用エアバッグを全車に標準装備し、先進安全技術のトップランナーといえる「EyeSight」も全車に標準装備するなど、安全意識の強い新型インプレッサ。そのエントリーグレードとなる『1.6i-L EyeSight』の発売日が決定しました。

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「FB16」という型式こそ従来通りですが、多くの部分で設計が進化した軽量1.6リッターエンジンを搭載する待望のグレードです。ボディはセダンのG4と5ドアのSPORTの2種類、いずれもFFとAWDが設定されています。

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メーカー希望小売価格は、FFが192万2400円、AWDは213万8400円(いずれも消費税込)。税抜き本体価格で200万を切る価格帯で、これだけの安全装備を持っているのは新しい時代のベンチマークとなることでしょう。

●スバル・インプレッサSPORT 1.6i-L EyeSight(2WD)主要スペック
全長:4460mm
全幅:1775mm
全高:1480mm
ホイールベース:2670mm
車両重量:1300kg
乗車定員:5名
エンジン型式:FB16
エンジン形式:水平対向4気筒DOHC
総排気量:1599cc
最高出力:85kW(115PS)/6200rpm
最大トルク:148Nm(15.1kg-m)/3600rpm
変速装置:CVT
燃料消費率:18.2km/L (JC08モード)
タイヤサイズ:205/55R16
メーカー希望小売価格(税込):1,922,400円

(山本晋也)

小排気量車はターボチューンに注目!

スイフトスポーツやフィットのボルトオンターボ、アルトワークスやS660のタービン換装チューンにスポットを当てたREVSPEED 1月号(11月26日発売)の誌面小特集。小排気量エンジンと市販ターボのマッチングのよさを説き、その実例をインプレッション。インジェクターは足りるのか? エンジン制御は何で行う? ブースト圧はどうする? エンジンやミッションその他は耐えられる? などといった素朴な疑問にも答えている。

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ADVAN A052旋風を追え!

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話題のスーパーハイグリップラジアル、ADVAN A052のパフォーマンスを追跡取材。Kansai serviceはVAB型WRX STIとZC6型BRZを鈴鹿に持ち込み、NEOVA AD08Rとの比較テスト、arise motorsportはZN6型86で2回目の走行テスト、AUTO GARAGE MはAP1型S2000で265/35R18を10J幅のホイールに履いてのテストを行っているが、そこで見えてきたA052のポテンシャルや有効活用術、クルマ側に求められるリセッティングの内容などに注目! REVSPEED 1月号(11月26日発売)の誌面に掲載。

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新型ホンダ・フリードを買うならハイブリッドかガソリン仕様、どちらがベスト?

待望のフルモデルチェンジを受けたホンダ・フリード。発売前の「先行予約」も含めた発売1カ月での受注台数は2万7000台。10月単体での登録では9153台となっています。

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ライバルであるトヨタ・シエンタが先代から大胆なデザイン変更を受けたのに対し、フリードは新しさを感じさせながらもひと目でフリードと分かるもので、デザイン面ではキープコンセプトに写ります。こうした戦略がどう出るかはこれからの販売台数で答えが出るでしょう。

フリードには、1.5L直噴DOHCのNAエンジン車、1.5LアトキンソンサイクルのDOHCエンジンを積むハイブリッドの「i-DCD」があります。ハイブリッドにも4WDが設定されたことで選択肢が広がったのも朗報。

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ガソリン仕様とハイブリッド車は、同じ名称のグレードで見ると単純に40万円の差がありますが、同じグレード同士の比較でもハイブリッドの方が装備は充実しています。

たとえば、「G ホンダ・センシング」で比べると、ハイブリッドはLEDヘッドライト+LEDアクティブコーナリングライト、ナビ装着用スペシャルパッケージ+ETCが標準装備で、ガソリンはオプション。ほかにもハイブリッド専用エクステリアで先進感が強調されているのもハイブリッドの特徴です。

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さらに、ハイブリッドはエコカー減税が「免税」になり、税制面の差も見逃せません。装備差と税制面を考慮すると40万円の差が少なくても25万円程度にはなりそう。

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燃費だけで元を取るのは難しいかもしれませんが、ハイブリッドの利点である滑らかな走りや静粛性の高さも魅力に感じる人も多そうです。

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ただし、ハイブリッド仕様はタウンユースが中心で、毎日の通勤などある程度距離も乗る人こそお得感が強まるのも事実。サンデードライバーで近所に出かける程度であればガソリン仕様で十分といえます。

(文/塚田勝弘・写真/小林和久)

動画で観る最強ラジアル性能比較

動画で観る最強ラジアル性能比較
ADVAN A052 vs POTENZA RE-71R & RE-05D in 岡山国際サーキット

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2015年2月の発売以来、ハイグリップラジアルの頂点に君臨してきたPOTENZA RE-71R。そこに勝負を挑んできたのがADVAN A052だ(2016年7月発売)。そして、10月、86/BRZ RACE用の205/55R16のみだった、競技指向のPOTENZA RE-05Dに、215/45R17 と265/35R18が加わって、最強クラスが賑わいを見せている。レブスピードでは岡山国際サーキットでそれらの性能比較テストを実施。誌面に遅れること1ヵ月、11月26日発売のREVSPEED 1月号 特別付録DVDにその動画版を収録している。HSRフェニックスパワー86(2.1L自然吸気)に265/35R18の3銘柄を履き替えて、大井貴之が全開アタック&連続周回。それぞれの速さはもちろん、フィールやライフについても細かく言及している。車載映像は岡山国際サーキットのコース攻略にも有効だ!

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受注締め切り迫る!最上級の上質さとスポーティが融合した「LEGACY B4 SporVita」

2016年9月8日に発売開始となった「LEGACY B4 SporVita(スポルヴィータ)」。ベースとなるLEGACY B4 Limitedに専用の内外装を備え、より上質な仕立てとしたモデルで、現行レガシィB4初の限定モデルとしても注目の1台です。

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特徴的なインテリアには、タンカラーの専用本革シートを採用。ドアトリムやステアリングホイールなど内装もシートカラーと併せて随所にタンカラーを採用するとともに、シートとドアトリムにはステッチを波型に並べて立体感を出す「カーブキルト」を施すことで、独特の陰影と美しさを表現しています。

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このタンカラーのレザーシートには、イタリアの老舗革製品サプライヤーMALIO LEVI(マリオ・レヴィ社)製を採用。マリオ・レヴィ社はイタリア トリノを拠点とする自動車用皮革製品の老舗サプライヤーで、革を知り尽くした一流の技術と経験により生みだされるクオリティの高い製法が特徴です。

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マリオ・レヴィ社とのコラボモデルは、昨年の10月28日発表の「WRX S4 SporVita」につづく第2弾モデル。スポーツ性を重視したWRX S4に対し、レガシィB4のもつフラッグシップに相応しい知的さをより強調しています。

タンカラーのシートやドアトリムに合わせ、インパネやシフトノブにはピアノブラック調パネルや金属調パネルを施し、イタリアンレザーの風合いを引き立てています。

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エクステリアも専用装備を数多く採用しており、大人のスポーツセダンに相応しい上質なたたずまいを感じ取ることができます。主な専用装備としては、ブラックハイラスター塗装の専用アルミホイール、高艶ベロアメッキ付ブラックフロントグリル、高艶ベロアメッキ付ピアノブラック調フロントフォグランプカバー、サテンメッキドアミラー、高艶ベロアメッキリヤガーニッシュを装備。

随所に高艶ベロアメッキやピアノブラックを配置することで、B4のもつプレミアム感を加速させています。

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スバルのフラッグシップモデルであるレガシィB4の最上級モデルをベースとした「LEGACY B4 SporVita」。12月12日に300台限定の受注締め切りとなります。スバルの頂点に君臨する知的な大人のためのスポーツセダンを手に入れるチャンスはあとわずかです!

(井元 貴幸)

【関連リンク】

LEGACY B4 SporVita
http://www.subaru.jp/legacy/b4_sporvita/

カフェレーサー的ダークホース?! DUCATIから「Scrambler Cafe Racer」登場!

2016年11月7日にイタリア・ミラノで開催された「ドゥカティ・ワールド・プレミア 2017」にて、ドゥカティの「2017年モデル」のラインナップが一堂に登場しました。

その中でも特に目立っていたのが、人気の「Scrambler」から登場した新しい二台。今回は「Scrambler Cafe Racer」をご紹介します!

「カフェレーサー」といえば、モーターサイクルの世界に革命をもたらした「1960年代の伝説的バイク」の象徴ともいえるジャンル。「Scrambler Cafe Racer」は、スクランブラー流に「カフェレーサー」を解釈し直したモデルとして登場します。

何でしょう、このカッコよさは? 細かい部分を、じっくりと見ていきましょう。

見るからに「レトロ感」が漂うその存在感。1960年代の若者たちにインスパイアされた「自由な精神」そして「ブラック・コーヒー」を表現したカラーが施されました。

何色にも染まらない「黒」。非常にダークでありながら、良い意味で自己主張が強い印象です。さらに、17インチ・ホイールやレーサースタイルのセパレートハンドルを装備。

リア・エンドのデザインも完全に見直され、非常に質の高い仕上がりとなってます。

スクランブラーらしさを残しつつも、純粋なカフェレーサー・スタイルが創出されていますね。

まさに「カフェレーサー的ダークホース」と呼ばれるほど、人気を博しそうな1台です。

古き良き時代の若者たちが、カフェでコーヒーを飲み語り合いながら、広場で草レースを楽しんだことから根付いたことで「カフェレーサー」というジャンルが誕生したそうです。

近年再び注目を集めてきた、この「カフェレーサー」に、DUCATIもいよいよ本格的に参戦してきました。

近未来的なルックスのバイクが増えてきた現代に、レトロ感と確かな存在感が漂う「Scrambler Cafe Racer」は、21世紀を生きる若者にも、絶対に似合う1台だと思います。

(ライター:張山 和希/Moto Be バイクの遊び方を提案するWEBマガジン

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スクランブラーがオフ車になった?! Ducatiの2017年モデル「Scrambler Desert Sled」がかっこいい

イタリア・ミラノで開催された、ドゥカティ・ワールド・プレミア2017にて、ドゥカティの2017年モデルが発表されました。

その中でも目を引いたのが、Ducati Scramblerのニューモデル「Scrambler Desert Sled」です!


今回新しく発表されたDesert Sled(デザート・スレッド)は、1960年代から70年代にかけてカルフォルニアの砂漠や山脈を走り回っていたアメリカンオフロードバイクからインスピレーションされているそう。

確かに現代のオフロードバイクというよりもパッと見は旧車のオフロードバイクの方が強いように感じます。しかし中身は最新式!

スタンダードモデルから前後の車高を延長し、ホイール計もオフロードタイヤのサイズに変更。悪路を走る上では欠かせないエンジンガードも装備されています。

ハイマウントされたフロントフェンダー、リアフェンダーの延長され、ヘッドライトには新設計のメッシュガード付!

エンジンのセッティングも見直され、オフロードで重要視される低回転域でスムーズなパワーを発揮するようになっています。

これまた激渋なモデルが登場しましたね!年齢選ばずライダーなら誰もが刺激される部分があると思います。

乗ってみたいけど車高が高そう…と思ってる方でも安心な、ローシートもオプションで販売。今年はScramblerの400ccモデル「Sixty2」も公開されましたが、Desert Sledの小排気量バージョンがあっても面白そうな予感です!

(ライター:佐藤 快/Moto Be バイクの遊び方を提案するWEBマガジン

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三菱自動車がゴーン会長を筆頭とする新取締役人事を発表!

三菱自動車(以下三菱自)が11月28日、新役員体制を発表しました。

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それによると、代表取締役会長にカルロス・ゴーン氏、新任の社外取締役候補に日産自動車で副会長を務めた元通産省官僚の伊佐山建志氏、日産自動車専務執行役員の川口均氏、日産自動車 常務執行役員で経理担当の軽部博氏の3名が挙げられています。

これにより三菱自の取締役は、カルロス・ゴーン会長以下、益子修社長、山下光彦取締役、白地浩三取締役、池谷光司取締役の11名体制となる予定。

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また、今回の人事で国内営業担当の服部俊彦氏と生産担当の安藤剛史氏が取締役から退任する予定で、三菱自生え抜きの取締役は不在に。

益子修氏については以前にお伝えしたとおり、ゴーン氏からの強い要請により、一定期間に渡り、取締役社長として当面の経営にあたる予定。

将来的には日産から先行して派遣され、三菱自の立て直しに尽力中の山下光彦氏が同社の取締役社長職に就くものと予想されます。

新役員体制は、12月14日開催予定の臨時株主総会、並びに同総会後の臨時取締役会で正式決定されることになります。

Avanti Yasunori・画像:三菱自動車/日産自動車)

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小林可夢偉選手は新記録を更新できるか?「スピード×サウンドトロフィー」開催!

クルマの「速さ」や「音」をテーマに実走する車両の格好良さに酔いしれるイベント 「スピード×サウンド トロフィー」(略してSSトロフィー)が、2016年12月4日(日)に筑波サーキットコース2000で開催されます。

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サウンドトロフィーは、サーキットという極限の性能を引き出せる場において、クルマの大きな魅力である「速さ」や「音」を五感すべてで感じることができる、スペシャルなイベント。昨年度に引き続き2回目の開催となります。

スーパーフォーミュラ、D1マシン、全国のプロショップが仕上げたタイムアタックマシンなどによる筑波サーキット最速ラップタイムへのチャレンジや様々な企画レース、各ショップのブース展開など、SSトロフィーでしか体感できないコンテンツが多数行なわれるのですが、ここで私的おススメコンテンツを紹介します!

■小林可夢偉×スーパーフォ–ミュラ「SF14」新たな伝説に向けて、フルアタック

スーパーフォーミュラドライバー、そして2016年WEC富士で素晴らしい走りを見せトヨタを優勝に導いた小林可夢偉選手が今年もSSトロフィーにやってきます。

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昨年、スーパーフォーミュラの現行レースカーである「SF14」で、筑波サーキットコース2000をフルアタック、脇阪寿一監督がフォーミュラ・ニッポン車両でマークした記録を3秒近く更新する「44秒008」の驚異的なコースレコードを打ち立て、観客はもちろん業界関係者にも大きなインパクトを与えました。

走行後に小林選手が口にした「ニュータイヤがあともう1セットあったら43秒はいけた。」というコメントを現実のものとするべく、今年もフルアタックで記録更新に挑みます。

いまだかつて見たことがない領域のタイムが、たたき出されるのでしょうか? 歴史的瞬間を目の前で見ることができるかも! 小林選手のドライビングテクニックにも注目ですね。

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ここでビックニュース! なんと、今年は小林選手のチャレンジを盛り上げるべく、タイム当てクイズの実施が決定しました!! 見事1/1000秒まで的中した方の中から、このクイズでしか手に入れることができないスペシャルなプレゼントがあるそうなので、SSトロフィー公式ホームページからどしどし応募して下さいね。

■ドリフトレース「D1 X」

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日本最高峰のドリフト競技「D1GP」マシン&ドライバーがレースに挑戦。ドリフト競技のトップカテゴリーD1グランプリでは、出走マシンのチューニングレベルはどんどん向上し続け、ハイグリップタイヤを履いて、いかにトラクションを稼ぐか?が、最近のトレンドとなっています。また、軽量化に力を入れる車両や、1000馬力を超えるようなモンスターマシンも増えています。

そんなD1マシンたちが「普通のレース」で勝負したらどうなるのか?というのがドリフトレース「D1 X」です。ただ速さを競うだけでなく、第1ヘアピンと最終コーナーはドリフト区間として設定。ギャラリーの審査によって順位が入れ替わる可能性アリという変則ルールとなり、普段とは違ったD1を楽しむことができそうです。

■旧車最速ラップ

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全国各地の「速い旧車」が、タイムアタックの聖地筑波サーキットに一同に介して競いあいます。日産Zをチューンナップした「サンマルくん弐号機」が昨年記録したコースレコード「1分2秒006」の更新に期待がかかるほか、S30やハコスカ、TSサニーなど、選りすぐりのマシンたちが渾身のアタックを行ないます。果たして昨年のコースレコードを更新するクルマは現れるのでしょうか。楽しみですね。

■マフラーサウンドコンテスト、旧車エンジンサウンド

「音」にこだわったコンテンツ。イベントステージの前にずらっと集結したマシンが奏でるマフラーやエンジンサウンドを至近距離で体感することができます。一台づつ異なる音の違いと、音圧を思う存分味わってみてはいかがでしょう?

また、会場の各ブースでは各種イベントの他、チューンナップパーツなどの販売も行われます。

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さらにさらに! ステージでは、スペシャルゲストに脇阪監督を迎えてトークショーが行なわれるほか、ゲストドライバーに青木孝行選手、井出有治選手、「SST GIRLS」としてトップレースクイーンの藤木由貴さん、早瀬あやさんなどが、「SSトロフィー」を盛り上げてくれますよ。こちらもお見逃しなく!!

この他にも魅力的なイベントが盛りだくさんです。詳しくはSSトロフィー公式ホームページをチェックして下さいね。そして家族やお友達を誘って、12月4日(日)はSSトロフィーへGO!

(yuri)

【関連リンク】

SSトロフィー公式ホームページ
http://speedsound-trophy.jp/

電解液中のリチウムイオンの挙動を観察する手法をトヨタが世界で初めて開発

トヨタは、電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHV)に搭載されているリチウムイオン電池内部で、充放電する際に電解液中で移動するリチウムイオンの挙動を観察する手法を世界で初めて開発したと発表しました。

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トヨタでは、今回開発された手法を使えば、リチウムイオン電池の性能を低下させる電解液中のリチウムイオンの偏りをリアルタイムで観察することが可能になり、「EV・PHVなどの航続距離や電池寿命を向上させる研究の有効なツールとなる」としています。

リチウムイオン電池は、正極の金属酸化物と負極の炭素材料との間を、リチウムイオンを通過させる樹脂薄膜製のセパレーターで隔離・絶縁した状態で有機電解液中に漬した構造になっています。

リチウムイオン電池の充放電時には、電解液中のリチウムイオンが正極と負極との間を移動することで両極間に電流が流れるようになっているので、電解液中でリチウムイオンに偏りが発生すると電池の性能を低下させてしまいます。

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ところが、従来では電解液中のリチウムイオンの動きを観察することができなかったために、電解駅中のリチウムイオンの偏りを防止する研究が進まないという事情がありました。

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そこで、リチウムイオンの挙動を観察するために、豊田中央研究所が理研と高輝度光科学研究センター(JASRI)の協力を得て、大型放射光施設「SPring-8」に専用の豊田ビームラインを設置して、通常のレントゲン装置の約10億倍という大強度X線を用いて、リチウムイオンの動きを高解像度かつ高速に計測できる施設を準備しました。

見えない電解液中のリチウムイオンの挙動を観察するために開発した方法は、電解液を重元素を含有したものに変更するという方法。通常のリンを含む電解液から今回の重元素を含む電解液に変更すると、リチウムイオンが電解液中を移動する際に結合する「リン含有イオン」が「重元素含有イオン」に置き換わります。

このとき、重元素はリンに比べX線を透過させにくいという性質を持っているため、X線を透過させた撮影画像では「重元素含有イオン」が影の濃淡となって現れることで、電解液中で重元素と結合しているリチウムイオンが偏る動きを観察することが可能となります。

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この新開発の観察手法を使用して、車載されている製品と同等のラミネートセル型のリチウムイオン電池を実際に使用される環境・条件と同一の状態で、充放電の過程で電解液中のリチウムイオンの偏りが発生するプロセスをリアルタイムで観察することが可能になりました。

トヨタでは今後、正負極やセパレーター、電解液の材料や構造、電池の制御方法を変えてリチウムイオンの挙動を観察し、電池の性能が低下するメカニズムを解析することで、リチウムイオン電池の性能・耐久性向上につなげたいとしています。

(山内 博・画像:トヨタ)

これぞ、SSの極み!DUCATIの2017年モデル「1299 Superleggera」が最強すぎる

先日イタリア、ミラノで開催された「ドゥカティ・ワールド・プレミア2017」にて、ドゥカティの2017年モデルが発表されました。

今回は、ドゥカティが世界に向けて「スーパースポーツとはこうあるべき」と一石を投じるようなモデル「1299 Superleggera(スーパーレッジェーラ)」をご紹介します!

新しく発表された「1299 Superleggera(スーパーレッジェーラ)」は、市販バイクとして初めてカーボンファイバー製のフレーム、スイングアーム、サブフレーム、ホイールを装着しています。

これまで他のモーターサイクル・メーカーによって製作された市販モデルでは決して実現できなかった「最高峰のレベル」を目指し、至高のパフォーマンスを追求しているモデルになります。

この時点で「最強」であることがすでに感じ取れますが、この「1299 Superleggera」は「500台限定で生産」されるそうです。

ただ最強なだけではなく「プレミアムで、しかも最強」なバイクなのですね。

「1299 Superleggera」のカーボンファイバー製ボディパネルの中には、ハイパフォーマンス・バージョンに進化した「スーパークアドロ・エンジン」が搭載されています。

このエンジンにも最高レベルの「ドゥカティ・テクノロジー」が惜しみなく投入され、「市販のLツインエンジン」史上もっともパワフルな、最高出力215馬力を発生します(※イタリア本国仕様、Euro4規制に適合)。

215馬力を発生する高性能エンジンと、全身をカーボンファイバー製の装備にまとったスーパースポーツバイク。まさに、レースで「勝つ」ために生まれてきたバイクといっても過言ではないでしょう。

なんとも、ぶっ飛んだスペックのバイクが登場しましたね!全身にカーボンファイバー製の装備をまとった市販のバイクなんて、これまでに聞いたことがありません。

500台限定生産ということで、なかなかお目にかかる機会がなさそうな1台ではありますが、DUCATIユーザーのみならず、スーパースポーツに興味のあるユーザーにとっては、神的存在なバイクになりそうです。

(ライター:張山 和希/Moto Be バイクの遊び方を提案するWEBマガジン

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その購入計画、ちょっと待って!販売絶好調のノートe-POWERを買うなら12月12日以降がオススメ!?

ガソリンエンジンを発電機として利用し、発生した電気によってモーターを駆動させ走行するという新電動パワートレインを採用した、日産ノートe-POWERが11月2日に登場しました。

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発売開始から約3週間が経過した11月23日の時点で、月間販売台数の2倍となる2万台を突破したそうです。

購入した方のうち約8割がe-POWERを選び、最上級モデルで224万4240円のe-POWERメダリストが約30%を占めているそうで、皆さんイイ買い物していらっしゃいます。

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しかし、日産ノートe-POWERを購入するなら、12月12日まで待ったほうが良いのではないかと思います。それはオーテックジャパンから「モード・プレミア」が発売されるからです。

なぜ、モード・プレミアを待った方がいいと言えるのか。それは一足早く試乗することができたから……

オーテックジャパンは日産自動車のファクトリーブランドで、ライダーやアクシスといったコンプリートカーを製作しています。

今回オーテックジャパンはマイナーチェンジを行ったノートに従来のライダーではなく、モード・プレミアという新しいカスタムカーを提案しています。

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モード・カスタムはエクステリア・インテリアの高級感を高めて、上質な個性を求めるユーザーをターゲットにしています。エクステリアは専用デザイアンのフロントマスクを採用し、要所にメタル調塗装をアクセントとして使用し、スタイリッシュかつ洗練された上質感を表現しています。

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インテリアでは、ウォームトーンのグレージュとシックなブラックのシート地を選ぶことができ、専用の本革シートやシルバーフィニッシャーなど使用する素材にもこだわりハイセンスな空間を演出しています。

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そして最も重要なのが、ノートe-POWERモード・プレミアを選ぶと8万6400円のメーカーオプション、ツーリングパッケージを装着できてしまうことです。

ツーリングパッケージは伸びやかなパワーフィールをもたらすファインレスポンスVCM、そしてフロントクロスメンバー、フロント&リアサスペンションメンバーステーなどのボディ補強、専用チューニングサスペンションそして専用16インチアルミホイール&タイヤがセットになっています。

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しかもこのツーリングパッケージ、実はノートe-POWERニスモ用に開発されモード・プレミアが先行して装着しているというパーツなのです。

そう、見た目は高級仕様、中身はニスモというのがツーリングパッケージを装着したモード・プレミアの正体なのです。

実際にツーリングパッケージを装着したモード・プレミアを運転してみると、標準車に比べて加速と減速の仕方が大きく変わります。特にSモードにするとアクセルのレスポンスに対してリニアに反応し、鋭い加速を見せます。

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そしてモード・プレミアの注目のポイントは、専用サス+タイヤ、そしてボディ補強による操縦安定性です。今回はクローズドコースのみでしたが、設定されたスラロームコースでもステアリングを切ってからのクルマの動きは素早く、しかも姿勢の乱れが非常に少ないです。

乗り心地をスポイルすることなく加速時などに発生する前後方向の揺れや、コーナリング時の左右方向の揺れを極力抑えているので、運転していても安心感が高いですし、ロングドライブなどでは大きなメリットとなるでしょう。

ノートe-POWER Xベースのモード・プレミアにオプションのツーリングパッケージを装着した車両本体価格は229万3920円。ノートe-POWERメダリストとの差は約5万円ありますが、後々後悔したくないなら、決めるのはモード・プレミアを試乗してからでも遅くはないと思います。

(文・萩原文博、写真・小林和久)

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200万円切りで台数を伸ばせるか!? インプレッサの1.6Lモデルが発売開始。

2016年末発売予定とされていた新型スバル・インプレッサの1.6Lモデル。12月20日に発売を開始されることが発表されました。

価格は、5ドアのSPORT、4ドアセダンのG4ともに2WDが192万2400円、AWDが213万8400円です。

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2015年11月15日に発表された発売から約1カ月の受注状況では、5ドアのインプレッサSPORTが74%、4ドアセダンのG4が82%と圧倒的に2.0Lモデルの方が高くなっていました。

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2.0Lモデルが優勢なのは、どんなモデルにも言える傾向である、初期受注時は「高いグレードから売れていく」というのと、インプレッサに走りの良さを求める層が多いということではないでしょうか。

今回の1.6Lモデルの発売開始を受けて、ディーラーに試乗車が配備されれば、1.6Lエンジン搭載車のシェアも増えそうです。コアなファンだけでなく、他メーカーからの買い替えを促したいスバルとしても1.6Lモデルの成功は欠かせないはず。

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また、1.6Lモデルでも静粛性の高さや広くなった室内などの新型の強みは2.0Lモデルと同じで、街中中心の乗り方であれば115ps/148Nmというエンジンスペック(2.0Lは154ps/196Nm)でも不足はないでしょう。1.6Lエンジンはポート噴射ではありますが、「直噴化しないギリギリ」のところまで性能を高めたそうですからCVTを含めたパワートレーンの進化も享受できます。

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p06_02sなお、用意されるボディカラーは「クリスタルホワイト・パール(3万2400円高)」、「アイスシルバー・メタリック」、「クリスタルブラック・シリカ」、「ダークグレー・メタリック」、「ピュアレッド」、「ダークブルー・パール」、「クォーツブルー・パール」の計7色。

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200万円を切る(2WD)車両価格からいっても、モデルライフが進むに従って1.6Lエンジン車の存在感が高まりそうです。

(塚田勝弘)

地上ならどこでも行ける!? 週末冒険バイクはこれに限る。CRF250RALLYを見てきた

先日発売されたばかりのCRF250RALLYモデル。ミドルクラスでここまで完璧なラリーモデルは近年このバイクだけです。MotoBeでは一足先に一足先に実車を見物してきました!

■クラス上の質感・スタイル

CRF250RALLYを実際に見てまず思ったのは車格のデカさ!250とは思えない存在感を放っています。

しかしベースはCRF250Lなので、実際に触ってみたり跨ってみたりしてみるとデカい感じはしません。足付きこそ少し高めですが、身長170cmの足短め筆者が乗っても両足付きます。

■独特すぎるフロントマスク

このマシンが発表された時に話題になったのがこのフロントマスク。「ガスマスクみたいだ…」とも言われてました。

この異型ヘッドライトと長いスクリーン…。間近で見てもやっぱりかっこいい!

右側がLow、左側がHighとなっていますが、よくよくみてみるとHighの中に「RALLY」の文字が。手の込んだ仕様になっています!

■遠くにもいけるからこそのRALLY

オフ車ってよく「高速キツイ」とか「遠くにはいけない」って声を聞きますが、それじゃあ家の近くでしか乗れねーじゃねえか、って思いますよね?

しかしCRF250RALLYは違います。エンジンは低回転だけでなく、高回転にもパワーを降ることでツーリングなどの巡航も楽に。ウィンドウの効果もあって疲れを軽減してくれます。

足回りはCRF250Lからフロントを30mm延長。リアはサスペンション、リンク系を新設計し最低地上高を15mmアップ。

障害物などを乗り越すのもラクラクになりました。

■アフリカツインベースのABS搭載!

メーター周りもスッキリとしています。しかしよく見ると左下に何やらボタンが…。

これはリアのABSキャンセラー!ABS作動時はオフロードの上で初心者が乗っても止まりやすいセッティング。これはアフリカツインからきています。

リアだけABSを切ってワイルドに遊ぶ、なんてことも可能に。ハイテクだぞこのバイク!

■デザイン・機能全て満足

テール周りはかなりスッキリとしています。テールランプがフェンダーの下に付いていて、サイドカバーは小物入れになっています。

シートにも実際に跨ってみましたが、固すぎず、沈みすぎず、ポジションも楽なのでオフでもツーリングでも期待できる感触でした。

■ベースになったのはこのマシン!

今回のCRF250RALLYのベースとなったのはラリーレーサー「CRF450RALLY」。ダカール・ラリーなどのラリーレースで高戦績を収めているマシンです。ここで培った経験がCRF250RALLYに盛り込まれているわけですね。

スタイリングもまんまそっくりです!

ラリーを知っている人はもちろん、知らない人でも独特なこのスタイリングに惹かれる方も多いんじゃないでしょうか。とにかく質感・存在感がかなり高いバイクでした。

次回は試乗インプレッションをお届けできるかもしれません!お楽しみに!

(ライター:佐藤 快/Moto Be バイクの遊び方を提案するWEBマガジン

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2025年にEV販売100万台で首位狙う!VWが新戦略を発表

ディーゼル車の排ガス不正問題に伴い、11月22日に米国でのディーゼル車販売から撤退する方針を明らかにしたフォルクスワーゲン(VW)。

ドイツ経済誌によると、乗用車ブランドのトップを務めるヘルベルト・ディース氏が「今後、米国でディーゼル車を販売することはないだろう」と述べたそうです。

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同社は併せて、2025年までの経営戦略「TRANSFORM 2025+」を発表。組織改革により、新たな収益基盤を構築する考えで、18日にはグループ全体で最大3万人の従業員を削減する方針を表明しています。

製品戦略を再編し、電動車や収益性の高いSUVで攻勢をかけるそうで、2025年までにEVの販売を年間100万台とする考え。

新たな収益事業として、ネットワーク化したクルマで独自のデジタルプラットフォームを構築。将来的に世界で8,000万人の会員を獲得し、2025年には関連売上高で10億ユーロ(約1180億円)を狙うそうです。

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同社は北米市場で今後数年間に渡って充電インフラを中心に投資を進め、電動車用プラットフォーム「MEB」を採用したモデルを2021年から現地で生産する計画。

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VWでは、この新戦略を実行することで、次の10年間に売上高が大幅に増えると見込んでおり、営業利益率を2015年の2%から2020年に4%へ倍増、さらに2025年には6%を目指す考え。

EV戦略を前面に押し出して一大改革に踏み出したVWの今後の動きが注目されます。

Avanti Yasunori・画像:フォルクスワーゲン)

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モデル末期でも待望されるボルボXC60 Classicの魅力とは?

ボルボ各モデルに設定される「Classic(クラシック)」は、モデルライフの最終仕様であり、車種によってはフルモデルチェンジによる新型車の登場も予想させるグレードといえます。

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そうなると、新型車を待とうという向きが多くなりそうですが、ボルボの「クラシック」の場合、あえてファイナルエディションを待っている方も少なくないとか。

モデル末期といってもディーゼルエンジンの追加やフェイスリフトなど、毎年のようにアップデートされているうえに、XC60の安全装備は2014年時点ですでに「IntelliSafe10(インテリセーフ・テン)」と呼ばれるセーフティパッケージも全車標準装備されていますから、商品力は常に維持されています。

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さらに「クラシック」の魅力を高める充実装備を見てみましょう。チルトアップ機構付電動パノラマガラスサンルーフ、本革シート、12セグ地上デジタルTV、フロントシートヒーター、モダンウッド・パネルを標準化。

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写真の「XC60 T5 AWD Classic」は、エンジンを「Drive-E」と呼ばれる2.0L直列4気筒ターボに変更され、245ps/350Nmを発揮。燃費も11%アップとなる12.3km/Lに向上されています。

なお、「クラシック」以外のグレードも2017年モデルに設定されています。最上級の「XC60 T5 AWD R-DESIGN」がそれで、従来モデルから719万円という価格を据え置きながらチルトアップ機構付電動パノラマガラスサンルーフ、レザー・ダッシュボードを追加。また、20インチアルミホイールの「Ixion Ⅳ」も標準装備されています。

先述したようにボルボXC60には、歩行者・サイクリスト検知機能付追突回避・被害フルオートブレーキをはじめ、加速、減速ともに制御が巧みで自然な走行フィールが得られる全車速追従機能付ACC(アダプティブクルーズコントロール)を含む10種類以上の全方位の先進安全装備が用意されています。

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新エンジンを搭載する629万円のXC60 T5 AWD Classicの軽快かつ力強い走りも魅力的。また、599万円の最廉価クリーンディーゼルエンジンのXC60 D4 Classicは、エコカー減税対象車になっていますからオススメしたいグレードになっています。

(文/塚田勝弘・写真/小林和久)

ホンダ・アキュラの次世代車は運転席の近未来感がハンパない!【動画】

2016年ロサンゼルスオートショーにて、ホンダは高級ブランド「Acura(アキュラ)」における次世代インテリアコンセプト「Acura Precision Cockpit(アキュラ プレシジョン コックピット)」を公開しました。

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コンセプトモデルのため詳細は明かされていませんが、センターコンソールの中央に円形ダイヤルを配置する造形は、新型となって話題の「NSX」を彷彿とさせます。

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そのほか、インパネ上部とメーターに大型の液晶パネルを配置するなど、パソコンやスマホでお馴染みのタッチパッドを設けて様々な機能を指先で直感的に操作できるようになっているのも特徴です。

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しかし、「Acura Precision Cockpit(アキュラ プレシジョン コックピット)」の最大の見所は安全運転を可能とする新たな運転環境の提案であり、ドライバーの正面に設けられるディスプレイ上には走行状況をリアルタイムに映し出し、自転車の行動予測や突然の飛び出しなどをドライバーに警告します。

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自動運転技術をはじめ、ますます多機能になるからこそ、これまでのようにスイッチの数を増やすのではなくiPadのような端末をひとつ設けて、操作性はシンプルにするというのがクルマのインテリアのトレンドになりつつあります。

そうなると今後は、操作に対する反応や分かりやすいグラフィックデザイン、目的の機能まで簡単に辿りつける階層づくりが使いやすさの良し悪しを分けるはず。

今回発表された「Acura Precision Cockpit(アキュラ プレシジョン コックピット)」はもちろん今後発表されるであろう各社の次世代インテリアが、この点をどのようにつくり込んでくるのかには要注目です。

(今 総一郎)

日産エクストレイルにLEDヘッドライトやオートバックドアを備えた特別仕様車

日産の本格SUV「エクストレイル」は、状況に応じて前後駆動力配分をリニアに変化させる「ALL MODE 4×4-i」 に、「ヨーモーメントコントロール」などのシャシー制御技術を組み合わせたパフォーマンスが特徴的なモデル。

さらに、エマージェンシーブレーキ、インテリジェントパーキングアシスト付のアラウンドビューモニターといった先進安全装備も充実しているのも特徴です。

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そのエクストレイルに、特別仕様車「20Xtt」が登場しました。

ガソリン車20X“エマージェンシーブレーキパッケージ”をベースに、視認性を高める「LEDヘッドランプ」、「フォグランプ」、手をかざすだけで開く「リモコンオートバックドア」、新デザインを採用した「専用18インチアルミホイール&タイヤ」を特別装備しています。

さらに、アラウンドビューモニター(MOD[移動物検知]機能付き)、インテリジェントパーキングアシスト、BSW(後側方車両検知警報)等の先進安全装備や、ナビゲーションやオーディオをコントロール可能なステアリングスイッチと連携することで、使い勝手を向上させた「Nissan Connectナビゲーションシステム」を標準装備しつつ、お買い得な価格設定としているのも注目です。

2列シート、3列シート仕様が用意され、それぞれに2WDと4WDを設定。メーカー希望小売価格は282万8520円〜310万7160円となっています。なお、ナビゲーションレス仕様も選択可能です。

●日産エクストレイル20Xtt “エマージェンシーブレーキ パッケージ” 2列 4WD
全長:4640mm
全幅:1820mm
全高:1715mm
ホイールベース:2705mm
車両重量:1510kg
乗車定員:5名
エンジン形式:直列4気筒ガソリン直噴
総排気量:1997cc
最高出力:108kW(147PS)/6000rpm
最大トルク:207Nm(21.1kg-m)/4400rpm
変速装置:CVT
燃料消費率:16.0km/L (JC08モード)
タイヤサイズ:225/60R18
メーカー希望小売価格(税込):3,034,800円

(山本晋也)

カワイイ顔して本格派でした!MINIクロスオーバー ジョンクーパーワークス【夏江紘実ちゃんの次のクルマ選び Vo.02】

自らハンドルを握って、ぶらぶらとドライブするのが趣味という、タレントの夏江紘実さん。いまどき珍しい、真性クルマ好き女子です。最近、中古のトヨタ・プレミオ(渋い……)をゲットして、ますます自動車にのめり込んでいるカエちゃんが、次の愛車にしたいのは……!?

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今回、カエちゃんがチェックするのは、MINIクロスオーバー。MINIファミリー初の5ドアモデルとして2011年にデビューした、CセグメントのプレミアムSUVです。

外観では、張り出したフェンダーアーチやヘッドライト、六角形グリルなど、MINIのアイコンをしっかり継承。前席はもちろん、後席の居住性やラゲッジユーティリティにも優れています。FF(前輪駆動)のほか、走破性を高める4輪駆動システム「MINI ALL4」をMINIシリーズで初搭載。2014年のマイナーチェンジでクリーンディーゼルエンジン搭載モデルが追加されました。

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試乗車は、専用チューンが施された1.6Lターボエンジンを積む、ジョンクーパーワークス・バージョンです。価格は477万円。

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生粋のクルマ好き女子の夏江紘実さん。目下、次の愛車を物色中。MINIクロスオーバーに関しては……「名前はMINIだけど、サイズはちょっぴり大きめ。MINIらしさを残しつつ、アウトドアが似合いそう! ワイルドなスタイリングや荷物をたくさん載せられる実用性の高さが気になります」。

04 05

試乗したジョンクーパーワークスには、1.6Lターボの強大なパワーを、路面状態に応じてそれぞれのタイヤに最適に配分するフルタイム4駆機構「MINI ALL4」が採用されました。あらゆるシーンで、優れた走行安定性を披露します!

5ドアハッチバックと比べて、少しワイドなボディサイズ(5ドアクーパー比で全長+105㎜、全幅+65㎜、全高+105㎜)を持つクロスオーバー。サイドスカートにも、パフォーマンスSUVらしいアクセントが付けられます。

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「じゃ、ドライブ行ってみる?」の言葉に、顔をほころばせるカエちゃん。試乗車のボディカラーは、チリ・レッド。オプションのブラック・スポーツ・ストライプがスポーティなイメージを盛り上げます。

「以前試乗した3ドアハッチバックと比べると、シートポジションが高いですね。乗り降りがしやすいです! 分厚いドアを開け閉めした時に〝ドスッ〞という音がして、いかにもボディの建て付けが良さそう。安心感があります」。

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サイドシルにも、さりげなく「JOHN COOPER WROKS」のプレートが貼られます。

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「体全体がスッポリ包み込まれる感じで、まるでスポーツカーのシートみたい! 私が普段運転しているセダンより視点が高くなるので、見切りがいいですね」。

JCWのシートはサイドサポートの張り出しを強めることでコーナリング中のホールド性を高めています。「天気もいいし、ちょっと高速に乗って遠出しちゃおうかな」と想像を膨らませるカエちゃん。

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「世界一過酷なレース」と称され、南米大陸を2週間で9000㎞を走破するダカールラリーに、クロスオーバーベースの「MINI ALL 4RACING」で参戦! 実戦の場で、卓越したオフロード性能を証明しました。

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「もしもMINIクロスオーバーが自分の愛車だったら……」。そんなことを考えてしまうカエちゃんです。

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ステアリングホイール、エアコンルーバー、センターメーター、ドアノブに至るまで、「丸」型にこだわっています。

さらに、太いグリップのレザーステアリングに巻かれた赤いステッチが、さり気なくハイパフォーマンスモデルであることをアピール。ペダル類も滑り止めが付いたアルミ製。気合が入っています。

使い勝手の面では、冬のドライブを快適にするシートヒーターを標準装備。小物入れやドリンクホルダーを一体化した「センターレール」が室内を貫きます

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試乗車は6速ATですが、6速MTも選べます。ATでもマニュアルモードにしてステアリングのパドルでシフト操作を行なえば、MT並みのスポーティな走りを堪能できます。

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遊び心たっぷりのインテリアにマッチした、特徴的なパーキングブレーキ。バーを握りながら下ろすとサイドブレーキが解除されます。

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「ゴーカートフィーリング」を謳うMINIのスポーティな走りを際立たせたJCW(ジョンクーパーワークス)。大幅にパワーアップされたエンジンに合わせて、シャシーやブレーキが強化されます。外観も、大径ホイールやエアロパーツを纏ってスポーティ! MINIシリーズ屈指のハイパフォーマンスモデルです

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「背もたれが寝ているのでゆったり座れます。頭の上や足元にも余裕がありますね。ロングドライブでも快適に過ごせそう。移動中にリヤシートに座らせてもらいましたが、あまりの心地よさに熟睡しちゃった……」。

4mを超える全長のおかげで、後席は居住性に優れます。座面を前後に13cmスライドできるので、足元スペースも調整可能!

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JCWに搭載されている1.6L直4ターボエンジン。最高出力は160kw(218ps)/6000回転、最大トルクは280Nm/1900〜5000回転。ノーマルの(!?)「クーパーSクロスオーバー・オール4」と比較すると、28馬力のアップを果たしました。

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アクセルを強く踏み込まなくても、スッと加速するJCWクロスオーバー。高速道路での追い越しもラクラクです。「エンジン音が静か。乗り心地もいいのでドライブが楽しくなりますね。車高が高いのにカーブでも車体がフラつかず、路面にピッタリ吸い付くのには驚きました」とカエちゃん。

JCWチューンが施されたターボエンジンのおかげで、大柄なボディはスムーズに加速します。抜群のトラクション性能を誇る4WDを備えるので、ワインディングも安心して駆け抜けられるはず(確信)。使用燃料はプレミアムガソリン。JC08モード燃費は、12.0km/Lです。

JCWクロスオーバーのスリーサイズは、全長4145×全幅1790×全高1550㎜。ちなみにMINIファミリーでは、5ドアハッチバックとクラブマン、ペースマンが全長4m超えです。全高はハッチバックモデルより120㎜高いですが、ルーフアンテナのマウント形状を見直して、立体駐車場に対応させました。

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「こんなクルマが愛車になる日が来るのかな〜」。すっかりオーナー気分のカエちゃん。レンガ造りの建物が、MINIクロスオーバーによく似合う、横浜のみなとみらい周辺をドライブしてみました。

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後席、ラゲッジルームと、使い勝手のよさがジマンのMINIクロスオーバー。ラゲッジ容量は350Lと、MINIシリーズ最大です! 後席バックレストは、両サイドとセンターを、それぞれ単独で折り畳めます。すべて折り畳むと、荷室容量は1170Lに増大します。

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座面の前後スライドとバックレストの角度を個別に調整できるMINIクロスオーバー。後席でも最適なシートポジションが得られほか、荷室を「ちょっぴり拡大したい」微調整のときにも、重宝します。

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スキー板やスノーボードなどの長モノを車内に積む場合、真ん中のバックレストのみを倒します。乗車人数や積載物に合わせて自由にアレンジ可能。

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荷室フロアを開けると、床下収納にアクセスできます。バッグや貴重品を入れておけば、外から見られないので、防犯対策にも効果的。三角表示板やスノーチェーンなど普段使わないものを入れておくのにも便利です。

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後席のシートバックを畳むとフラット床面の、広大なスペースが出現。奥行きもあるので、市販のエアマットを敷けば車中泊もこなせそう。「毛布を常備しておいてドライブに疲れたら道の駅や高速のSAやPAで仮眠できますね」。

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ラゲッジスペースですっかりくつろぐカエちゃん。「ホームセンターで組み立て家具を買っても、これだけ荷室が広ければ余裕でお持ち帰りできそう。オシャレなのに使い勝手は、ミニバンやワゴン並み!」。

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ホイールは18インチが標準。タイヤサイズは225/45R18。オプションで、クロススポークの19インチも選べます。真っ赤なブレーキキャリパーにも「John Cooper Works」のロゴが入っています。

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元町商店街でショッピング。「アウトドアも似合うけれど、都会にも違和感なく溶け込んでくれます。アウトドアシューズを街中で履く感覚かな」。

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サイズのわりに見切りがいいので、街なかでの縦列駐車や狭い道も、思いのほか苦労しないMINIクロスオーバー。「イギリス生まれのMINIには石畳の道が似合いますね!」

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「MINIって、運転している人がみんなオシャレさんに見える。こんなに濃いキャラクターって輸入車の中でも珍しいですよね。5ドアのクロスオーバーなら人も荷物もたくさん載せられる。次期愛車候補の筆頭になりそうです!」。

すっかり好印象の夏江紘実さんでした。

■夏江紘実(かえ ひろみ)グラビアやイベントのほか、ラジオでも大活躍中の紘実チャン。FM NACK5「The Nutty Radio Showおに魂(毎週水曜20:00〜23:00)」では話題沸騰の古坂大魔王の相方を務める。ラジオ日本「Hello! I,Radio(毎週金曜9:00〜11:00)」も好評オンエアー中。木目パネルが似合う国産4ドアセダンをこよなく愛し、愛車は中古の先代トヨタプレミオをチョイス。購入後9ヶ月で走行距離が2万㎞を超えるほどのドライブ好きで、道の駅巡りにもハマっている。

(文:湯目由明/モデル:夏江紘実/ヘア&メイク:東なつみ/写真:ダン・アオキ)【関連リンク】

MINI
https://www.mini.jp/

夏江紘実
http://ameblo.jp/6363117/

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思わず「ジャケ買い」したくなる、イヴォーク・コンバーチブル
【夏江紘実ちゃんの次のクルマ選び Vo.01】
http://clicccar.com/2016/10/30/412549/

ボルボ XC60に熟成極まる「Classic」を設定! 新たに採用されたエンジンの走りは?

ボルボのファンの方は、XC60に「Classic(クラシック)」グレードが設定されたという発表を聞くと、モデル末期の最終モデルが登場したということが分かる、そうです。ボルボファンの中には、最後の「クラシック」を狙っている方も少なくないそうで、それだけ熟成極まったボルボに対する信頼の高さがうかがえます。

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最終モデルといってもXC60は、世界で最も売れているボルボ車らしく、あえて狙いたくなる魅力的な仕上がりになっています。

XC60の「クラシック」には、人気グレードの2.0L直噴ディーゼルターボが設定されるのはもちろん、「T5」には新開発となる「Drive-E」こと2.0Lの直列4気筒ガソリンターボを新たに搭載。同ガソリンエンジン車は、245ps/350Nmというアウトプットを得ているだけでなく、従来モデルのT5 AWDと比べて11%向上となる12.3km/LというJC08モード燃費を達成。

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試乗したのは、その「XC60 T5 AWD Classic」 で、ロックアップ機構付きの8ATとの組み合わせにより、走り出しから力強く、箱根ターンパイクの急な上り坂でも力強さは色あせることはありません。

むしろ全長4645×全幅1890×全高1715mmというワイドで背の高いボディサイズを感じさせない軽快感すら抱かせますから、ミドルサイズSUVでもフットワークのいい走りを求めるなら見逃せないモデルといえそう。

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一方、良好な路面では乗り心地は悪くはないですが、少し路面が荒れてくると235/55R19というタイヤサイズもあってかシーンによっては左右方向を中心にボディが揺すられることも。乗り味の面では、235/60R18タイヤを履くD4クラシックの方が若干マイルドかもしれません。

2009年、日本で初の完全停止まで制御するブレーキを採用したXC60。その後、2013年にサイクリスト検知機能を追加し、2013年にフェイスリフト、2014年に「Drive-E」パワートレーンを採用。2015年には先述したようにD4と呼ぶクリーンディーゼルエンジンも設定されています。

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価格は「XC60 D4 Classic」が599万円、「XC60 T5 Classic」が629万円。ほかにも、「XC60 T5 AWD R-DESIGN」が719万円で用意されています。

(文/塚田勝弘 写真/小林和久)

125ccがさらにアツくなるぞ!スズキが新型モデル「GSX‐S125」を発表

スズキのビッグニュースが止まりません!EICMAミラノショーにて、125ccのストリートスポーツバイク「GSX‐S125」を発表しました。人気の125ccクラスをさらに盛り上げてくれそうな、期待の1台です!

新型「GSX‐S125」は、2016年10月に「インターモト」で発表した「GSX-R125」の兄弟車。

「GSX-R125」と共通のエンジンとフレームを採用した、ストリートスポーツバイク「GSX-Sシリーズ」の新型モデルです。

軽量でコンパクトな車体に、水冷4バルブ単気筒DOHCエンジンを搭載。

初心者からベテランまで、幅広く楽しめそうなモデルですね。シリーズ共通のイメージとなる、低く構えたデザインを採用。

ワン・アクション式シャッター付ステアリングロックや「スズキイージースタートシステム」、さらにABSも標準装備。

街中でも快適に移動できる「シティーコミューター」的な存在でありながらも、しっかりと「GSX-S」の名前を語るにふさわしいバイクに仕上がっております。2017年夏より欧州を中心に販売を開始するとのことです。

インターモトで発表され話題になった「GSX-R125」に続き、今回発表された「GSX-S125」もかなり期待できそうな1台です。

日本でも、中型自動車免許で「原付2種」まで運転できる制度になりそうな動きもあり、125クラスは今後ますます注目されそうですね。

余談ですが、筆者も今年から125をセカンドバイクに乗り始め、その「自由さ」に感動している1人です。GSX-S125、日本での発売が待ち遠しいですね!

※記事中画像は一枚の画像から切り出した画像です

(ライター:張山 和希/Moto Be バイクの遊び方を提案するWEBマガジン)【関連記事】


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「走る気」にさせてくれるミドルアドベンチャー!CRF250 RALLYが世界初公開!

Hondaの英国現地法人であるホンダモーターヨーロッパ・リミテッドは、現地時間2016年11月7日(月)午後8時にEICMA2016(ミラノショー)への出展車両を発表。これまでプロトタイプやリーク情報が交錯していた「CRF250 RALLY」が世界初公開されるのでご紹介します。

CRF250 RALLYはダカールラリーのワークスマシンCRF450 RALLYのスタイルを実現したオフロードバイクです。オフロードバイクとしては珍しい大きなフロントスクリーンや、左右非対称な二眼LEDライトを採用しており、他を寄せ付けないスタイリングがイケてますね!

エンジンは水冷4ストロークDOHC単気筒の250ccで、低回転でのトルクと高回転での出力を両立させた扱いやすいものとなっています。さらにブレーキにはABSを採用、より安心して乗れる一台になったのではないでしょうか。

ダカールラリーで(道と呼べるかも怪しいような)過酷な道や砂漠などを走るために作られたのがCRF450 RALLYです。

このレプリカであるCRF250 RALLYはとにかく頑丈に、そして何より大事なエンジンを守る形状になっていることが画像から分かります。

シュラウドの形はもちろん、標準装備としては稀なアンダーガードやサイドカバーも今までと大きく異なっています。オフロードバイクというよりはアドベンチャーマシンと呼ぶのが相応しいでしょう。

カラーリングも新しくなり、ライダーをより”走ろう”と奮い立たせてくれるようなモデルですね。発売時期は公開されていませんが、CRF250 RALLYは日本での販売も計画されています。

ライダーを林道に行く気にさせるようなスタイリングのこのマシンに期待したいですね!

(ライター:駒月 麻顕/Moto Be バイクの遊び方を提案するWEBマガジン)【関連記事】


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待ってました!スズキからV-Stromシリーズのミドルクラスモデル「V-Strom250」登場

スズキからまたまたビッグニュースです!EICMAミラノショーにて、250ccのアドベンチャーバイク「V-Strom250」を発表しました!

「こんなバイクがほしかった!」という声も高かっただけに、期待の1台です。「シリーズ共通のイメージとしたスタイリングを採用した」というV-Strom250。ツーリングでの快適性はもちろん日常的な扱いやすさを両立した、新次元の「スポーツアドベンチャーツアラー」として世に送り出されます。

大型のスクリーンを純正で装備。これは長距離ツーリングも快適そうです。また、ヘッドライトも大きめのものを採用しているので、夜道の視認性も良さそうですね。

エンジンは画像で見る限り、250ccのパラレルツイン。海外の情報ではGSR250ベースのエンジンだとか。確かに形もそっくりです。どのような走りをするのか、期待ですね!

車体後方にはベースキャリアを装備。パニアケースなどを取り付けられそうな雰囲気です。

V-Stromシリーズといえば、大型のパニアケースを3つほどつけて、北海道などのロングツーリングを走っているイメージですが、果たして250はどうなるのでしょうか?

なお、中国向けに2017年夏から発売とされていますが、グローバル展開していくとのことで、日本での発売も期待できそうです!

250ccクラスにも、大型のタンクを採用したアドベンチャーバイクが欲しいという声が多かっただけに、今回のV-Strom250の発表は嬉しいライダーも多いかと思います。

アドベンチャーバイクって、どうしても「ビッグオフ」と呼ばれる大排気量が主流でしたので、ミドルクラスにも、こういうバイクが登場してくるのは嬉しいですね。

V-Strom250、日本での発売が本当に待ち遠しい1台です!

(ライター:張山 和希/Moto Be バイクの遊び方を提案するWEBマガジン

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Cセグメント随一のコスパモデル!? シトロエンC4ディーゼル搭載車の価格は279万円

プジョー、シトロエン、DSの各モデルに順次設定されているクリーンディーゼルエンジン車。ディーゼル大国フランス生まれだけにその実力が気になるところです。

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シトロエンでは、C4に加えてグランドC4ピカソ/C4ピカソにも2.0Lディーゼルターボが設定されるなど、PSAグループでのラインナップを拡充しています。

ここでは、C4のディーゼルエンジン搭載モデル「C4 FEEL BlueHDi」をご紹介します。

citroen_c4_02最大の注目点は車両価格です。高コストといわれる尿素水溶液のアドブルー式SCR(Selective Catalytic Reduction)を使っているのにもかかわらず、279万円というのが驚き。

メルセデス・ベンツなども採用しているアドブルー式SCRは高級車中心でしたので、Cセグメント車に搭載したことは他メーカーのディーゼルエンジン戦略に影響を与えるかもしれません。

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120ps/300Nmを発揮する1.6Lディーゼルターボは、コモンレール式高圧噴射システム、可変ジオメトリーターボ、約4kgの軽量化を実現したアルミ製シリンダーヘッド&ブロックなど、様々な燃費向上対策が施されています。JC08モード燃費は20.2km/Lです。

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プジョー308や508SWなどと同様、シトロエンC4の1.6Lディーゼルターボもトルクフルで、ディーゼルらしい力強さが市街地走行から高速道路まで感じられます。

ディーゼルならではの音や振動はそれなりに車内に伝えてくるものの、停車時はアイドリングストップ機構が作動すればもちろん無音になります。ただし、アイドリングストップの作動時間は少し短めの印象で、信号待ちの間にも再始動することが度々ありました。

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また、40〜50km/hの速度域でこもり音、ドラミングが車内に侵入してくるのが「C4 FEEL BlueHDi」で最も気になる点でした。こうした症状は3日間の試乗時どんなシーンでもこの速度域で感じられました。タイヤや車両の個体差によるものかもしれませんので、ディーラーなどで試乗する機会がありました確認したいところです。

一方、ガソリン車を含めてC4そのものの美点として乗り心地の良さが挙げられます。C4は本国では2010年6月、日本には2011年に導入されたため、最新世代にスイッチしたプジョー308と比べると、ハンドリングにキレは感じさせないものの、逆に言えば素直な特性で運転しやすいのが長所といえそう。

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走りに目を見張るようなスポーティ感があるわけではなくても、機械を操って「運転をしている」という感覚がステアリングやペダルフィールから伝わって来るのが不思議。

280万円を切る欧州CセグメントであるシトロエンC4ディーゼル車は、フランス車の良さを知り尽くした人にオススメできます。

(文/写真 塚田勝弘)

パナソニックが2020年までに自動運転式小型EVを製品化!

米テスラモーターズにEV用バッテリーを全面供給するなど、自動車関連事業を拡大中のパナソニックが、完全自動運転式の2人乗りパーソナルEVを自社開発、2020年までに製品化を目指しているそうです。

Panasonic

同社は自動車関連事業を新たな成長分野として位置付けており、これまで培ってきたカメラセンサーの技術を活かそうと、昨年10月に自動運転技術開発のためのプロジェクトチームを設置。

報道によると、既に試作車を完成させており、横浜市にある自社テストコースで走行試験を繰り返しているようです。

Panasonic

AI(人工知能)によるディープラーニング(深層学習)により、ドライビング経験を積むにつれて運転が上達する仕組みを採用。

死角を無くすため、高感度カメラセンサーを5基搭載しており、同社が得意とする防犯カメラのセンシング技術や画像解析技術を応用、周囲360度の映像を解析しながら走行します。

Panasonic

車両の周囲10mの範囲に存在する人や自転車などの動きを高精度に検知・予測。夜間や大雪、濃霧でも自律走行が可能で、40km/h以下の速度で1-2kmの圏内を走行するパーソナルEVを目指している模様。

Panasonic

来年からは本社がある大阪府門真市で公道試験を予定。人やクルマが行き交う実環境の中で、路車間や歩車間通信を含めた実証実験を予定しているそうです。

培った自動運転技術はパーソナルEVの他にも農業機械や鉱山用ダンプ、物流施設向けの無人走行システムとしても活かす考えとか。

日本国内では自動車業界にとどまらず、東芝やソニーなどの大手電機メーカーやレーザー技術を得意とするパイオニアなどが、これまで培ってきた技術を活かして新たなビジネスチャンスを掴もうと、 車載用のカメラセンサーなどを中心とした自動運転関連事業の強化に相次いで乗り出しています。

そうしたなか、パナソニックは自動車メーカーが開発中の完全自動運転車と競合しないジャンルの近距離移動用のパーソナルEVにターゲットを絞り、複数台の試作車による走行テストを実施している点で、競合メーカーを一歩リードしているといえそうです。

Avanti Yasunori・画像:Panasonic)【関連記事】

霧や逆光を見通す「電子の目」を搭載した自動運転車をパナソニックが公開!
http://clicccar.com/2016/09/22/400516/

【関連リンク】

Panasonic Camera
http://www.js-sys.com/product/panasonic/

完全エレクトリックモデル投入か!? BMW 3シリーズ次世代をキャッチ

BMW「3シリーズ」次世代型プロトタイプの姿を再び捉えました。今回捉えたプロトタイプはミュールボディではなく、次世代型の本物のパーツを纏っています。

Spy-Shots of Cars This image has been optimized for a calibrated screen with a Gamma of 2.2 and a colour temperature of 6500°K

これまでキャッチしてきたプロトタイプは、現行モデルのパーツを多数使用したミュールボディでしたが、今回はボンネット、前後バンパー、ドアなど全てに次世代型のパーツが採用されています。ただし、ヘッドライト及びテールランプの中身はダミーです。

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依然としてフルカモフラージュでディテールは不明ですが、レポートによれば、次世代型には「CLAR」プラットフォームが採用され、バンパーのエアインテークやヘッドライトは、欧州メーカーのデザイントレンドと言える、スクエア基調のデザインとされるとのことです。

パワートレインは1.5リットル直列3気筒、2リットル直列4気筒、プラグインハイブリッドがラインナップされますが、最大のサプライズとなりそうなのが、エンジンレス。

つまり完全なエレクトリックカーモデルが投入される可能性あることです。。

最高馬力310psを発揮する電気モーターを搭載し、最大航続距離は500km程度までに達すると噂されています。

3シリーズ次世代型のワールドプレミアは2018年ジュネーブモーターショー、エレクトリックモデルが投入されるなら、2019年または2020年が有力です。

(APOLLO)

トヨタが次期カローラにTNGA第2弾の2.0Lエンジン搭載!

トヨタ自動車が2019年に発売予定の次期カローラに、新開発の2.0Lエンジンを搭載するそうです。

同エンジンは、プリウスで初採用した新設計思想「TNGA」に沿って開発、日米欧など世界で年間100万基規模の生産体制を整える模様。

TOYOTA_Corolla

新聞報道によると、直4「AR」型エンジンの後継基となるようで、性能的には2.0Lながらも2.5L相当のパワーを発生するとか。

生産は愛知県豊田市の上郷工場を予定しており、海外ではポーランド工場のほか、米ケンタッキー州、中国・天津市、広州市の工場で生産予定。また搭載モデルによっては、ブラジルや西バージニア州での生産も検討しているそうです。

TOYOTA_Corolla

さらにトヨタでは、新エンジンの開発に要する投資額をTNGAによる設計手法により、従来比で40%低減する計画といいます。

次期カローラに加え、同車に搭載予定の新エンジンに関する今後の詳報が待たれます。

※画像は米国向け現行モデルです

Avanti Yasunori・画像:トヨタ自動車)

世界限定9台!現代に復活した伝説の名車、ジャガー「XKSS」のお値段は?

ジャガー・ランドローバー社には、スペシャル・オペレーションズに属するジャガー・ランドローバー・クラシックという部門があります。同部門では、世界中のジャガーとランドローバーのクラシックモデルのオーナーやファン向けに、車両をはじめサービスやパーツなどの提供を行っています。

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11月18日、ジャガーは米国ロサンゼルスのピーターセン自動車博物館で、「NEW ORIGINAL(新しくありながらオリジナルに忠実)」なジャガー「XKSS」を世界初披露しました。

jaguar_xkss_202シータースポーツのジャガーXKSSは、1954年から1956年にかけて、ル・マン24時間耐久レースで優勝した「D-TYPE」の公道仕様バージョンとしてラインオフされましたが、1957年に発生した英国ミッドランドにあるブラウンズレーン工場の火災により、北米へ輸出される予定だった9台が焼失し、結果的にわずか16台しか製造されなかった幻のモデル。

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今回、ジャガー・クラシックの手により、約60年の年月を経て製造を再開した「XKSS」を、米国ロサンゼルスのピーターセン自動車博物館で初披露しました。

ジャガー・クラシックのエンジニアリング・チームによって手作業で仕上げられた「シアーウッド・グリーン」の塗装をまとった美しいXKSSは、世界限定わずか9台で、2017年に納車される予定とのこと。かつてオリジナルモデルが9台消失した台数と同じです。

新しいワンオフモデルのXKSSは、約18か月におよぶ研究を経て作られたもので、1957年型「XKSS」をスキャンして、ボディからシャシーなど全パーツを完全なデジタルイメージで再構築。

2016 World Endurance Championship Round Five, 6 Hours of Mexico 5th - 7th April 2016 Mexico City, Mexico Photo: Nick Dungan / Drew Gibson Photography

ボディは、1957年当時と同じマグネシウム合金を採用。オリジナルの金型が現存しないため、ジャガー・クラシックが1950年代のオリジナルボディをもとに、新たに型を製作したそうです。ボディはこの型をもとに、ハンド・ホイーリングと呼ばれる伝統的な手法で成形。

熟練のエンジニアが原型となるフレームを製作し、それをもとにシャシー構築のためのCAD図面を作成しました。そして、フレームメーカーであり531チューブで有名なレイノルズ社と連携しながら、メトリック法ではなく帝国測定法を用いて新しいパーツを製作。また、当時の「XKSS」のシャシー・チューブと同様、フレームは銅溶接されます。

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気になるエンジンは、「D-TYPE」と同じ262hpを発生する3.4Lの直列6気筒を搭載。今回新たに鋳鉄ブロック、鋳造シリンダーヘッド、3つのウェーバー社製DC03キャブレターが採用されています。

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インテリアは、オリジナルのスミス社製ゲージがもたらす遊び心までも再現されていて、木製のステアリングホイールから、レザーシートのシボ、そしてダッシュボードの真鍮ノブに至るまで、1957年当時のまま再現されています。

現代に蘇った9台のXKSSは、全く新しいモデルでありながら、シャシー番号は往年の番号に続く数字となるなど粋な計らいも。

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なお、販売価格は100万ポンド(約1億4100万円)を超える見込みだそうですが、手作業のため、1台当たり、1万時間がかかる予定だそうですし、世界初のスーパーカーと表現されることもある同モデルにふさわしい設定といえそうです。

(塚田勝弘)

GT300チャンピオンVivaC 86 MC。最終戦優勝の瞬間、ピットは号泣!【SUPER GT2016】

2016年度のSUPER GT、GT300クラスでチャンピオンとなったVivaC 86 MC。

J SportsでSUPER GTの解説をするカーデザイナーの由良拓也氏が敬意をもって「アルミとリベット、パテで出来たクルマ」というほど、独自でなおかつ低予算で開発、改良を重ねてきたこのマシンは、ドライバーでエンジニアの土屋武士さんいわく「町工場の意地と魂のかたまり」。

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マザーシャーシ1年目で実戦開発をして、2年目の今年でチャンピオンを獲るという目標を掲げたチームは、1年目の昨年にすでにSUGO戦で優勝という快挙を遂げていましたが、土屋武士さんは「まさか本当に目標どおりチャンピオンになるとは思わなかった」とパルクフェルメのインタビューでも答えているほど、今から思えば順調過ぎる今年の成績。

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そして松井孝允選手の目覚しい成長も今年のトピックといえるでしょう。全日本F3選手権Nクラスに自費でスポット参戦し富士の2戦でポールtoウィンを決めたことは成長に大きく影響していることだと思います。今年の予選ではQ2のほとんどを松井選手が担当し、SUGOとタイではポールポジションを獲得。タイでは今季初優勝をポールtoウィンで飾っています。

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タイでの優勝でランキングトップに返り咲いたVivaC 86 MC。最終第8戦のもてぎでも磐石な体制かと思いきや、ライバルとのポイント差は僅差。特にポールポジションのプリウスが優勝した場合は4位以内でチェッカーをくぐらないとチャンピオンがないという状況で楽観はできません。

250kmという短いレース距離のために、多くのチームがタイヤ無交換作戦を実行するという予想を立てた土屋武士さんは、チームもタイヤ無交換でレースを進めるためにグリッド上でタイヤの内圧を下げるというギャンブルに出ます。

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そのために序盤はタイヤの内圧が上がりきらずに6〜7位という苦しいポジションでのレース展開となってしまいます。土屋選手がパルクフェルメのインタビューで語っていた「いろいろやってたから」というのは、この内圧の上がらないタイヤでできるだけペースを落とさずに走るという、とんでもない荒業をやっていたということなのです。

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そして14周目になるとドライバー交代の準備を終えた松井選手がピットロードに現れます。

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緊迫した打ち合わせがチームスタッフと土屋春雄監督の間で、ギリギリまで交わされます。

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そしてピットイン。タイヤ交換は行われず、給油とドライバー交代のみ。その時間はなんと20秒切り!

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走行を終えた土屋選手はヘルメットも取らずにモニターを食い入るように見入っています。

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アウトラップでLEON AMG GT3を仕留めた松井選手はペースアップの猛プッシュ。同じくタイヤ無交換でコースに戻ったPURIUSを猛追します。

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そして34周目、ついにPURIUSをとらえた松井選手。

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34周目のV字コーナーでPURIUSを抜き去りトップに躍り出ます。

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あとは無事にトップでチェッカーをくぐることだけを願うピット。

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いよいよファイナルラップ。この1周が第8戦、そして今年のシーズンとしてのファイナルラップ。これで全てが決まることを思えば、チームにとって一番長い周になっていることでしょう。

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そしてゴールの瞬間!万感の思いが駆け巡ったのか、土屋選手は目頭を押さえて涙を流します。

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父である春雄監督が土屋選手を抱き寄せ、ともに涙を流すという感動シーン。

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やっとピットウォールを出た土屋選手はスタッフらとも抱き合い、チャンピオンの喜びをかみ締めて行きます。

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レースクイーンの皆さんも喜びの「イチバン」!

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シーズンチャンピオンを最終戦優勝という最高のカタチで決めたVivaC 86 MCとVivaC team TSUCHIYA。土屋エンジニアリングとしては1998年のJGTC GT300チャンピオン以来、土屋武士選手にとっては初のチャンピオン獲得となります。

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そして土屋武士さんはSUPER GTのメインドライバーとしてのラストランを優勝、チャンピオンで締めくくったことになります。

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来期は若手起用でよりパワーアップを目指すVivaC team TSUCHIYA。チャンピオンをバネに、いっそうの飛躍を期待します。

(写真・文:松永和浩)

レクサスが28世紀の宇宙船をデザインしたらこうなった!

未来の乗り物はどんなカタチをしているのか? そのスタイルや機能などをあれこれ想像したことがある方は多いことでしょう。

今回、レクサスが28世紀の世界で活躍する宇宙船「SKYJET」を公開しました。

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大型の宇宙船に見えますが「SKYJET」は1人乗りと小柄。加藤 武明チーフエンジニアとデザイナーによる協力のもと、先進的なデザインと技術を予感させるリアルなデザインの船体正面にはレクサスのアイコンであるスピンドルグリルがあしらわれるほか、鋭い眼光を放つヘッドライトを採用し、ひと目でレクサスだと分かります。また、空力性能の高さとスポーティさも表現したとのこと。

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今回の企画の背景には、2001年にリュック・ベッソン監督によって創設された映像製作会社EuropaCorpとのクリエイティブパートナーシップの締結、および2017年7月に公開が予定されている映画「VALERIAN AND THE CITY OF A THOUSAND PLANETS」があります。

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原作は宇宙の平和を維持する2人のエージェントが活躍するフランスのSFコミック「Valérian and Laureline」。SKYJETはその二人が乗る宇宙船であり、公開された画像でも主人公の後ろに二台のSKYJETが鎮座しているのが確認できます。劇中でどのような活躍を見せるのかが気になるところです。

(今 総一郎)

ホンダ・CBR1000RRの2017モデルを撮影したら、美しすぎて鼻血出た…

満を持して発表されたCBR1000RRの2017モデル。CBR900RRから始まり、現在のCBR1000RRまで25年。様々な進化を遂げてきました。

記念すべき今回のモデルは、CBRの集大成とも言えるモデルです!

スタイリングの部分でこれまでのCBRとは少し変わった印象がある今回のモデル。しかしFirebladeの伝統的な部分、乗りやすさ・扱いやすさは今もなお受け継がれています。

今回のモデルのスタイリングコンセプトは「タイト&コンパクト」。その名の通り、車体はかなり小さく、250と比べても少し大きいかな?というくらい。

洗練されたフォルムと凝縮された車体は車体は見れば見るほど美しいラインを演出しています!

テールランプもうまくまとまっていていいアクセントに。

ウインカーもミラーに収めることでデザインの邪魔をしない、むしろ引き立て役になっていますね!

ここまで滑らかに流れるようなフォルムを持つバイクってそうそうありません。おまけにデザインを刷新したことで空力性能も向上しています。

フロントは「より操る楽しみを味わえる」を目的に軽量化。ABSも進化しました。

合わせてリアも軽量化され抜群のハンドリングを発揮しています!

エンジンは1/4の部品が新設計に。コントロールしやすい出力性能に加え、軽量化も施されています。左側のクランクケースとオイルパンはマグネシウム(簡単にいえばめちゃめちゃ軽い材質)を採用。

マフラーはチタン素材!徹底した軽量車体を実現させているわけです!

メーターは乗り手の好みによってエンジン・エンジンブレーキ・トラクションコントロールの設定ができるシステムが搭載されており、ハイテクかつ遊び心があるバイクになっています。

CBR1000RRにはSPモデルなんてのもあります。フレームの色は黒から銀に。

ホイールも金色になって純正装着タイヤもよりハイグリップなものになっています。

フロントリアともにブレーキも変更され、brembo製を採用。サスペンションはOHLINSの電子制御サスに変更されています。

メーターでサスペンションのセッティングも可能になっています!

他にもタンクがチタンになっていたり、シングルシートやオートシフターなど様々なハイテク装備が!

ただでさえハイテクなバイクなのにハイテクなバイクなのに更に煮詰めることでスペシャルな仕様になっているわけです。

ちなみにレースベース車のSP2モデルというのもありますが、こちらはエンジンの構造も変わり、サーキットを思う存分楽しめる仕様となっています!

Firebladeシリーズの第一弾となった初代CBR900RR。

Firebladeシリーズでは7代目となる2004年式CBR1000RR。

どのモデルにも共通していることは、初めて乗るライダーもベテランのライダーも同じように感動できるバイクということ。もちろん今回のモデルにも伝統は継承されています。

これをサーキットに行ってみようかな、という方にもおすすめできる、熟練された2017年モデルでした。

(ライター:佐藤 快/Moto Be バイクの遊び方を提案するWEBマガジン

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フォルクスワーゲン ゴルフ・ヴァリアントの魅力を再確認する

2014年1月に日本で発売されたフォルクスワーゲンのゴルフ・ヴァリアント。2015年にはTSI Comfortlineの装備を向上し、2015年5月にはゴルフRヴァリアントも追加されています。

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現在のラインナップは、TSI ComfortlineとTSI Highline、R-Line、そしてR Variantとなっています。

ゴルフ・ヴァリアント最大の魅力は、グレードを問わずフォルクスワーゲンらしいしっかり感のある走りと荷室の使い勝手の高さ。

試乗車であるTSI Comfortlineに搭載されている1.2Lの直列4気筒DOHCターボ(105ps/175Nm)でも意外に軽快に走ります。乗り心地もTSI Highline以上になるとやや硬めに感じさせるゴルフ・ヴァリアントですが、205/55R16というタイヤサイズもあって比較的平和な印象を受けます。取り回ししやすいサイズで使いやすい荷室を望むなら294万9000円という価格はお買い得かもしれません。

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また、上級グレードのTSI Highlineは、17インチアルミホイールやシルバーのルーフレールを装着し、上質感を演出。1.4L 直列4気筒DOHCターボにより140ps/250Nmを発揮。荷物を満載した状態でもモアパワーを抱かせるシーンは少ないはず。

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荷室容量は通常時でも605Lと十分な広さが確保されていて、60:40分割可倒式の後席の背もたれを前倒しするだけで最大1620Lまで拡大されます。開口部も大きく、路面から開口部下端までの距離も低めですから、大きな荷物でも容易に積載できます。また、トノカバーは荷物のサイズや量に応じて3段階でスライド位置の調整が可能で、外したトノカバーを荷室下に収納できるなど、使い勝手は良好そのもの。

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ハッチバックのゴルフでは積載スペースが足りないという方に最適なゴルフ・ヴァリアント。走りの面では、ハッチバックと比べるとボディ剛性や乗り心地の面で不利になります。それでも積載性というニーズがあるなら積極的に指名したいモデルといえそうです。

(文/塚田勝弘、写真/小林和久)

よりシックで都会的に。レクサス NXに特別仕様車「Urban Style」を設定

オフロードよりも都市が似合うSUVが多くなっています。ミドルサイズSUVのレクサスNXもそんな一台で、11月24日に発売された「Urban Style」は、スタイリッシュな外観に磨きを掛けた特別仕様車になっています。

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ベースモデルは、直列4気筒の2.5Lエンジンとリダクション機構付の「THSⅡ」からなるハイブリッドを搭載したNX300hと、2.0L直列4気筒ターボを搭載するNX200t。

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特別装備されるのは、スピンドルグリル&フレーム(特別仕様車専用ブラック塗装)、225/60R18タイヤ&アルミホイール(特別仕様車専用ブラック塗装)、オート電動格納式ドアミラー(ブラック塗装)カラードフェンダーアーチモール(ボディカラー同色)、メッキドアサイドモールで、ブラックをアクセントカラーとしたエクステリアが特徴。

「Urban Style」価格はNX300hのFFが516万円、4WDが542万円、NX200tのFFが452万円、4WDが478万円です。

(塚田勝弘)

低フリクション性なボルグワーナーのタイミングチェーンがスズキ・バレーノに搭載

米国の自動車部品大手 ボルグワーナーは、スズキの「バレーノ」にサイレントタイミングチェーンを供給すると発表しました。

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ボルグワーナー製のサイレントタイミングチェーンが使用されているのは、排気量1.2LのK12C型ガソリンエンジンを搭載しているモデルで、日本では「バレーノ XS・XG」(写真はバレーノ XS)に相当するものと見られます。

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バレーノに採用されたボルグワーナーのサイレントタイミングチェーンは、同社が「逆歯式」と呼ぶ最適化されたリンクバック設計とE研磨仕上げを施したことが特徴で、バレーノが生産されているマルチ・スズキの工場があるインドで現地生産されています。

このサイレントタイミングチェーンは、タイミングドライブのアームとガイドに沿ってチェーンがスライドするようになっているため、タイミングチェーンの接触面が小さくなり、構造的に摩擦抵抗を低減するのに適しています。

このようなサイレントタイミングチェーンの基本的な構造に加えて、逆歯式リンクバック設計による最適化とE研磨仕上げを施すことで低フリクション化が向上、耐久性とエンジン効率にも好影響を及ぼし、エンジンの燃料消費量を低減する効果を期待できます。

スズキ「バレーノ」へのサイレントタイミングチェーンの供給に際して、ボルグワーナー・モールスシステムズの社長兼事業本部長であるジョー・ファドゥール(Joe Fadool)氏は「当社の先進的なサイレントタイミングチェーンをマルチ・スズキに供給できることを大変嬉しく思います。当社の低フリクション技術を生かした現地生産により、当社がリードする同製品の市場における優位性をより強固にしてまいります。」と抱負を語っています。

(山内 博・画像:ボルグワーナー、スズキ)

【公道試乗】税込価格2370万円のホンダNSXはエブリデイスーパーカーなのか?

ホンダブランドの中で最も高価なプライスタグを掲げている新型NSXを、ついに動かすことができました。

日本ではホンダ・ブランドで売られているNSXは、北米などではACURA(アキュラ)ブランドで販売され、生産はアメリカ・オハイオにある専用工場で生み出されるれっきとしたアメリカ車。ホンダブランドですが、輸入車ということになります。

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そのお値段は車両本体価格(税込)で2370万円。現時点では113万4000円〜のカーボンセラミックローター装着車のオーダーが先行している状況で、実際の車両価格は2500万円を超える高価格車なのです。

しかも、専用工場での生産能力は一日8台と限られたもので、そこから世界中にデリバリーされています。日本への割当は初年度100台程度で、すでに2年待ちという状況。販売店も限られ、試乗車が用意されることもないでしょう。まさに貴重な機会となりました。

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さて、フロントに2つのモーター、リヤに3.5リッターV6ツインターボとワンモーターという構成のパワートレインを持つNSX、そのシステム最高出力は581馬力と発表されていますが、いつでもそれだけのパワーを出すわけではありません。

ダイナミックモードと呼ばれる機能で選択できる4つのドライブモードの中で、もっともハードな「トラック」モードを選んで、なおかつブレーキペダルを踏んだまま、アクセルペダルを踏み込む「ローンチモード」にして初めて581馬力を発生することになるのです。

つまり実質的に公道でフルパワーを発揮するという機会はないといえます。それではスーパースポーツらしいカタログスペックは飾りなのかといえば、そうとは言えないのがNSXの魅力です。

そもそもNSXのハイブリッドシステムはハイパワーを第一義としているものではないからです。フロントのツインモーターユニットは駆動力の上乗せにも使われますが、左右のトルクベクタリング(駆動力移動)によるハンドリングの向上がメインの役割。そして、そのハンドリング性能は低速域でも味わえるのがNSXの魅力というわけです。

そのフロントモーターは、左右合わせて74馬力ものポテンシャルがあり、エンジンを使わずにフロントだけでEV走行することも可能。ダイナミックモードで「クワイエット」と呼ばれるモードを選ぶと、積極的にEV走行をしてくれるので、早朝深夜の住宅街などでも気を遣わうことなく、出入りできるようになっています。

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そして、このEV走行時にはエンジンが停止しているので、スーパースポーツの緊張感から解放されるのもNSXの特徴。とくにファーストタッチの段階で、このEV的スムースさに触れるとスーパースポーツへ対峙する緊張感が和らぎます。

思えば初代NSXでは「エブリデイスーパーカー」といったコンセプトもありました。ドライブテクニックの要求度、耐久性、取り回し性などでハードルを下げ、毎日乗れるスーパーカーというキャラクターを世界に新提案したのです。そのスピリットは、新型NSXにもしっかり受け継がれているのでした。

とくに高張力鋼板を3次元熱間曲げ焼き入れすることで生み出された細いAピラーは視界を広くし、そのボディサイズを感じさせない市街地での取り回しの良さを実感させます。

フルパフォーマンスを発揮できないようなシチュエーションでも我慢がないどころか、走りを楽しもうという気になるスーパーカーなのです。

乗りやすいといっても、特別さがスポイルされているわけではありません。フロントのトルクベクタリングにより鍛えられたシャシーは低速域からシャープで、遊びのないハンドリングを味わうことができます。切り増すことなく、ピシッと思い通りに曲がっていく様は、速度域にかかわらず特別なクルマであることを実感させるのです。

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さらに、ナビ画面の車両設定・メーター表示を見ていくと「スピードリミッター機能」という項目が用意されているのに気付きます。これは、場所を問わずに180km/hのスピードリミッターをオフにできるというもので、位置情報に影響されることなく、クローズドコースであればそのポテンシャルを引き出せることが期待できる機能。

そこまでのスピードを出す当てがなくとも、リミッター機能をオフにするだけで特別なスーパーカーに乗っているという気分が味わえます。

ちなみに、NSXの最高速度は308km/h。その領域でもフロントのツインモーターはベクタリングを行なうことで、ハンドリングの精度を上げてくれるということです。

●ホンダNSX 主要スペック
車両型式:CAA-NC1
全長:4490mm
全幅:1940mm
全高:1215mm
ホイールベース:2630mm
車両重量:1780kg
乗車定員:2名
エンジン形式:V型6気筒ツインターボ
総排気量:3492cc
システム最高出力:427kW(581PS)
システム最大トルク:646Nm(65.9kg-m)
変速装置:9速DCT
燃料消費率:12.4km/L (JC08モード)
タイヤサイズ:前245/35ZR19 後305/30ZR20
メーカー希望小売価格(税込):2370万円

(写真と文 山本晋也)

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日産エクストレイルに、LEDヘッドランプやフォグランプなど装備を充実させた「20Xtt」を設定

日産の人気SUVエクストレイルは、登録車の販売ランキングで10位〜15位に前後に位置し、ここ半年では月販3000台〜4000台前後という推移になっています。

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少しずつ販売台数が落ちている状況ですから、3月の年度末に向けてもテコ入れが欲しいところで、11月24日に特別仕様車にエクストレイル20Xttが追加されました。

「20Xtt」は、ガソリン車の「20X エマージェンシーブレーキパッケージ」がベース。

夜間や悪天候時の視認性を高める「LEDヘッドランプ」、「フォグランプ」をはじめ、手をかざすだけで開く「リモコンオートバックドア」、ダイナミックな新意匠が印象的な「専用18インチアルミホイール&タイヤ」が用意されています。

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さらに、アラウンドビューモニター(MOD/移動物検知機能付き)、インテリジェントパーキングアシスト、BSW(後側方車両検知警報)といった先進安全装備や、ナビゲーションやオーディオをコントロールできるステアリングスイッチと連携することで使い勝手を向上させた、「Nissan Connectナビゲーションシステム」を設定(ナビレス仕様も用意)しています。

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エクストレイル20Xttの価格は、2WDの2列仕様が282万8520円、2WDの3列仕様が290万880円。4WDの2列仕様が303万4800円、4WDの3列仕様が310万7160円です。

(塚田勝弘)

フェイスリフトを受けたトヨタ・マークX用のカスタマイズアイテムがモデリスタから登場

トヨタ・マークXのマイナーチェンジと同時に、同車向けのカスタマイズアイテムがトヨタモデリスタインターナショナルからリリースされました。

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大胆なフロントマスクなど、スポーティに生まれ変わったマークXをさらにダイナミックなスタイリングへ変身させる「MODELLISTA エアロキット」をはじめ、インパクトのある表情を生み出す「フロントグリルガーニッシュ」、モデリスタオリジナルデザインのアルミホイール&タイヤセット「WingDancer」シリーズなど多数のアイテムが揃えられています。

エクステリア向けアイテムの価格は、「MODELLISTA エアロキット(フロントスポイラー、サイドスカート、リヤスカートのセット)」の塗装済が14万1480円、素地が11万5560円。

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存在感ある顔つきをさらに印象づける「フロントグリルガーニッシュ(ブラック+メッキ)」が3万3480円、「ミラーガーニッシュ(メッキ)」が1万6200円、「スタイリッシュモール(メッキ)」が3万6720円。

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足元をスタイリッシュに演出するアイテムでは、「19インチアルミホイール&タイヤセット(ロックナット付)」が38万8800円、「18インチアルミホイール&タイヤセット」が30万2400円。「ホイールロックナット」が1万260円、「LEDライセンスランプ」が8,640円、「LEDルームランプセット(面発光タイプ)」が3万9960円。

取扱店は、全国のトヨペット店(東京地区は東京トヨタおよび東京トヨペット)およびトヨタモデリスタ店となっています。

(塚田勝弘)

トヨタ・ルーミーのカスタマイズアイテムがモデリスタから登場

トヨタ車のカスタマイズアイテムを数多くリリースしているモデリスタモデリスタインターナショナルからトヨタ・ルーミー向けアイテムが発売されています。

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ボクシーなルーミーをさらに印象づけるアイテムやユーティリティ系が充実。外観向けのアイテムとして、大型のメッキ調加飾でワンランク上のスタイルを構築する「MODELLISTAエアロキット(LED 付)」をはじめ、スポーツテイストと圧倒的な変化を印象づける「リヤスポイラー」、立体感がありスタイリッシュなムードを演出する「クールシャインキット」など、ドレスアップアイテムが充実。

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さらに、モデリスタオリジナルの15インチアルミホイール&タイヤセット「SpinAirII」なども用意され、足元をスマートに見せることができます。

インテリアではLEDならではのクリアな面発光が車内を明るく、ムーディに照らす「LED ルームランプセット(面発光タイプ)」や、LEDインテリアパネルキットなどを用意。

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ユーティリティ系も充実しています。ロードバイクを積載できる「サイクルホルダー」やフィッシングロッドの収納が可能な「ロッドホルダー」が設定されています。

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価格はフロントスポイラー(LED付)、サイドスカート、リヤスカートからなる「MODELLISTA エアロキット(LED 付)」の塗装済みが14万4720円(素地は12万7440円)、フロントスポイラーにLEDが付かない「MODELLISTA エアロキット」の塗装済みが11万3400円(素地は9万6120円)。ロアグリルガーニッシュ、バックドアガーニッシュのセットの「クールシャインキット」が4万4280円。15インチアルミホイール&タイヤセットが9万8280円。

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「LED ルームランプセット(面発光タイプ)」が3万2400円、「インテリアパネルキット」が2万7000円、「サイクルホルダー」が2万9160円、「ロッドホルダー」が4万1040円です。販売店はトヨタ店、トヨタカローラ店およぶトヨタモデリスタ東京、神戸になります。

(塚田勝弘)

トヨタ・タンクをスタイリッシュに変身させるモデリスタのカスタマイズアイテム

新型トヨタ・タンクのカスタマイズアイテムが、モデリスタインターナショナルからリリースされています。

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エクステリア用アイテムとして、ワイド感のあるスタイリングと LED 加飾が印象的な「MODELLISTA エアロキット(LED 付)」をはじめ、スポーツテイストとノーマルからの圧倒的な変化を与える「リヤスポイラー」、立体的な造形でラグジュアリーな雰囲気をもたらす「クールシャインキット」、モデリスタオリジナルの15インチアルミホイール&タイヤセット「SpinAirII」などが用意されています。

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一方のインテリアでは、LEDのクリアな面発光が車内を明るく照らす「LED ルームランプセット(面発光タイプ)」、ユーティリティのアイテムとしてロードバイクの積載が可能な「サイクルホルダー」や、フィッシングロッドを収納できる「ロッドホルダー」などの実用性の高いアイテムも設定。

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価格は、フロントスポイラー(LED付)、サイドスカート、リヤスカートからなる「MODELLISTA エアロキット(LED 付)」の塗装済みが13万9320円(素地は12万2040円)、フロントスポイラーにLEDが付かない「MODELLISTA エアロキット」の塗装済みが10万8000円(素地は9万720円)。「クールシャインキット」が4万4280円。15インチアルミホイール&タイヤセットが9万8280円。

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「LED ルームランプセット(面発光タイプ)」が3万2400円、「サイクルホルダー」が2万9160円、「ロッドホルダー」が4万1040円となっています。

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ほかにもトヨタ・タンクをスタイリッシュにドレスアップするアイテムが揃っていて、すべて全国のトヨペット店、ネッツトヨタ店、トヨタモデリスタ店で購入できます。

(塚田勝弘)

いよいよ!「日本カーオブザイヤー、10ベスト試乗会」

11月初旬に、今年、販売されたクルマの中から最終決戦に残った10台が決定しました。

今度はその10台のオールラインナップ試乗会。

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今回の試乗は
「スバル インプレッサ」
「トヨタ プリウス」
「ホンダ フリード」
「日産 セレナ」
「メルセデスベンツ Eクラス」
「アウディ A4」
「BMW M2」
「ボルボ XC90」
「ジャガー F-PACE」
「アバルト 124スパイダー」。

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実は私は普段から個人的に試乗車をお借りして、試乗するようにはしていますが、それでも時間が経つと忘れてしまったり、中には密かにアップデートされていたり!?
なので、同じ条件でイッキに試乗できるのはとてもありがたいこと。
しかし、「試乗は1日に2台まで」と決めている(?)私にとってはとても厳しいことです。

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さすがに、疲れますから。
朝10時からはじまり、終了は午後3時。5時間もありますが、1台の試乗時間は短くても、各メーカーのブースでお話を聞いたり、食事をいただいたりしていると毎回あっという間。
いつも最後のほうはバタバタになります。
今回もそんな感じでした。
各メーカーは、それぞれのクルマの世界観で趣向をブースやグッズを用意するので、ちょっとしたお祭りです。そして最後には、メーカーの方々が違う会社の車に乗るという交流試乗も行われます。

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そして後日、投票をしますが、先ほど私はやっと投票を済ませたばかり。
今回は2日半もあったのに超難航し、私は終了2分前までギリギリ迷っていました。

12月9日(金)に「2016-2017 日本カー・オブ・ザ・イヤー」が決定します。
さて、私はどんなクルマに投票したでしょう?
乞うご期待!(笑)

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なんか今からドキドキする~~笑

(吉田 由美)

トヨタがFCV「ミライ」の技術を大型トラックに応用へ

トヨタ自動車が米カリフォルニア州で、大型トラックへのFC(燃料電池)搭載を目的とした技術・事業化スタディを進めると発表しました。

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同社はこれまでに市販を実現したFCV「ミライ」をはじめ、FCフォークリフト、家庭用の定置式燃料電池などで技術開発・商品展開を推進しており、経済産業省主導の「低炭素社会システム実証プロジェクト」では日野自動車と共同で「FCバス」を開発

2020年の東京五輪に向けては、観客や出場選手の送迎用等に100台を超えるFCバスの投入を予定しています。

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また2017年3月にトヨタブランドからFCバスの販売を予定しており、東京都交通局が運行する路線バスとして2台が採用される見込み。

同社は今後、大型FCトラックの実現により、「貨物輸送におけるゼロ・エミッション」に貢献することを視野に入れて調査を行なう予定で、プロジェクトの進捗に応じて、順次進展状況を公表するとしています。

Avanti Yasunori・画像:トヨタ自動車)

【関連記事】

トヨタが東京五輪に向けて100台超の燃料電池バスを投入!
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京都市がFCV・ミライを活用したカーシェアリング事業をスタート!
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トヨタ自動車、太陽光で製造する「CO2フリー」水素の実証試験へ!
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シトロエン「C4 PICASSO」にクリーンディーゼル追加、運転支援技術も搭載して価格は347万円から

シトロエンの5人乗りMPV「C4ピカソ」/7人乗り「グランドC4ピカソ」の日本仕様に2.0リッタークリーンディーゼル『BlueHDi 」を搭載したグレードが追加設定され、2017年春より発売開始となることが発表されました。

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同時に、フロントマスクもマイナーチェンジされ、5人乗り/7人乗りで共通の顔となっています。また、ハンズフリー電動ゲートや歩行者検知機能付きプリクラッシュブレーキ、先行車追従型クルーズコントロール(30km/h以上)、レーンキープアシスト、アクティブブラインドスポットモニターなど最新の安全装備もプラスされています。

5人乗り/7人乗りとも1.6リッターガソリンと2.0リッターディーゼルをラインナップ、いずれも6速ATが組み合わされています。メーカー希望小売価格は5人乗りガソリン車が347万円、5人乗りディーゼルが372万円、7人乗りガソリン車は355万円、7人乗りディーゼルは380万円となっています(消費税込)。

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さらに、2.0リッターディーゼルを搭載した7人乗り仕様「グランドC4ピカソ シャインフィールBlueHDi」が2016年11月21日より先行販売されています。カタログモデルとの大きな違いはプリクラッシュセーフティシステムを省いていることで、メーカー希望小売価格は372万円、限定200台となっています。

●グランドC4ピカソ シャインフィールBlueHDi
車両型式:LDA-B787AH01
全長:4605mm
全幅:1825mm
全高:1670mm
ホイールベース:2840mm
車両重量:1660kg
乗車定員:7名
エンジン型式:AH01
エンジン形式:直列4気筒ディーゼルターボ
総排気量:1997cc
最高出力:110kW(150PS)/4000rpm
最大トルク:370Nm/2000rpm
変速装置:6速AT
燃料消費率:18.0km/L (JC08モード)
タイヤサイズ:205/55R17
メーカー希望小売価格(税込):3,720,000円

(山本晋也)

マイナーチェンジを受けた日産ノートが発売後約3週間で2万台超!! 「e-POWER」の販売比率は?

11月2日に発売された日産ノートの発売約3週間の受注台数が発表されました(11月23日時点)。台数は2万台超となる2万348台で、今回追加されたシリーズハイブリッドの新電動パワートレーンの「e-POWER」が高い評価を得ているそうで、好調なスタートを切ったといえるでしょう。

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ノート e-POWERは、ガソリンエンジンで発電し、100%モーターで駆動するシリーズハイブリッドで、電動車両らしいスムーズな発進や加速フィールが魅力。

走行に必要な電力はエンジンで発電するため、外部電力からの充電なしで走行可能で、ガソリンスタンドがあればOK。ピュアEVのように電池切れを気にせずに走行できます。

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また、複数の走行モードを用意し、とくに「e-POWER Drive」は、慣れればアクセルペダルの踏み戻しだけで加速から減速までコントロールできます。

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ディーラーを訪れ、試乗を通じて「e-POWER」の魅力を感じてオーダーするケース方が多いとのことで、新型ノートの受注台数のうち、約8割が「e-POWER」をチョイスしているそう。

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グレード別受注構成で見ると、「e-POWER X」が47%でトップ。続いて上級グレードの「e-POWER MEDALIST」が約30%を占めています。3番目は1.2L直列3気筒を積むガソリンエンジン仕様の「X」で12%。

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オプションでは、アラウンドビューモニターや踏み間違い衝突防止アシスト、スマートルームミラーなどの先進安全装備セットの装着が約70%となっています。

ボディカラーは、「QAB (ブリリアントホワイトパール)」が23%、「K23 (ブリリアントシルバー)」が15%、「KAD (ダークメタルグレー)」が13%、KH3 (スーパーブラック)が10%と続いています。なお、写真の「HAJ ギャラクシーゴールド」は3%となっています。

(文/塚田勝弘 写真/小林和久)

トヨタが少数精鋭の「社内ベンチャー」でEV開発を加速!

トヨタ自動車がEV開発を担う新たな組織を立ち上げると発表しました。

EV分野の業務に特化した上で、スピード感のある仕事の進め方を目指す考えで、新聞報などによると、12月1日に「EV事業企画室」として発足させるそうです。

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既存の社内カンパニーや本部に所属しない独立した「社内ベンチャー」的な組織運営を目指すとしており、意思決定を迅速化することで、EVの早期商品化につなげる模様。

新組織は自社に加え、グループ企業であるデンソーやアイシン精機、豊田自動織機からそれぞれ人材を募り、4人の少数精鋭で構成する計画といいます。

昨年のEVの世界販売は32.8万台と、新車販売全体に占める割合は0.4%未満に留まっていますが、IEA(国際エネルギー機関)によると、2030年には8%程度にまで上昇すると予測しています。

トヨタ自動車では、米国の環境規制強化に伴い、これまでのエンジン搭載車に代わる電動車の拡充が急がれることや、バッテリー性能の著しい性能向上を背景に、現行のHVやPHV、FCVに加え、EVを含めた全方位体制でこの状況を乗り切る考えのようです。

また、トヨタとのと包括提携で基本合意しているマツダが同日、2019年までにデミオクラスのコンパクトEVを米国に投入すると発表しました。

北米に導入後、各国の規制動向に応じて中国や欧州、日本への導入も検討しており、家庭用電源でも充電できる「中・大型」クラスのPHVについても、2021年以降の投入を目指しているそうです。

新聞報道などによると、同社は昨年5月にトヨタ自動車と先進技術の包括提携で合意して以降、既に人的交流を進めているそうで、今後はEVの制御技術面で共同開発を検討しているとか。

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ただ、こうした米国の環境規制強化に向けた動きが加速するなか、トランプ次期大統領が、温暖化対策に対して慎重な姿勢をとっており、現時点では今後の米国の動向が見通せない状況にあるのも事実。

米国の新車市場ではガソリン安を背景に、全体の約6割がピックアップトラックなどの大型車が占めており、小型で高額なエコカーの販売が伸び悩んでいます。

自動車各社は今後、難しい舵取りを強いられそうで、方向性を見誤らないためにも、政情とリンクした経営戦略をとる必要がありそうです。

Avanti Yasunori

【関連記事】

トヨタがPHV/FCVに加えて、「EV」開発にも本腰を入れる理由とは?
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メルセデス・ベンツなどドイツ3強がEV投入を加速!
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BMWが米・テスラへの対抗で全モデルにEVを設定?
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フォルクスワーゲンが2020年に「MEB」搭載の新型EVを投入!
http://clicccar.com/2016/10/08/404829/

BMWがEV、電動化による新戦略「ナンバーワン・ネクスト」を発表!
http://clicccar.com/2016/03/28/362878/

新型ノートのVモーショングリルは、e-POWERのための国内限定デザイン!

■国内限定の大掛かりなフェイスリフト

ビックチェンジした新型ノートですが、目玉メカのe-POWERの搭載は、当面国内販売に限定されるとのこと。また。せっかく大掛かりなフェイスリフトも行ったのに、こちらのデザインも国内向けとのこと。生産の都合もあると思いますが、実質的にはe-POWERのためにフェイスリフトを行ったようなものなのです。

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従来のフロントマスクは、横方向のラウンド感をテーマにしていましたが、新型では、Vモーショングリルとフェンダーからショルダーに流れる縦基調のデザインを採用しました。リアデザインも、従来はリアゲートを中心に円を描くまとまったイメージでしたが、新型では逆に外へ外へと張り出していく勢いを重視しています。

■見せ場は、ダイナミックなVモーショングリル

新しいデザインの見せ場は、やはりフロントのVモーショングリルでしょう。Vモーションがグリル内にとどまらず、ボンネットからAピラーにかけて、ダイナミックに造形されているのですネ。

あまりの変貌振りに、バンパーやヘッドライトだけでなくボンネットも新設計かと思いきや、ボンネットはそのまま流用しているとのこと。

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Vモーショングリルは、ヘッドライト上部にあるライン状のポジションライトとも連続しており、フロントマスクを一層シャープに引き締めています。新型ノートのダイナミックな変貌振りに、e-powerにかけるデザイン陣の気合いと熱意を垣間見た気がしました。

(星崎 俊浩)

【関連リンク】

■第544弾新型ノートe-POWERのすべて (より深く知りたい方はこちらがオススメ)

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ガソリンを使わないF1!? フォーミュラEが丸の内を駆け抜けた!

2016年11月23日(水)、フォーミュラEを戦うマシンが東京丸の内にやってきました!

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フォーミュラEは、2014年9月よりスタートした電気自動車フォーミュラカーによる、FIA世界選手権。電気自動車なので、ガソリンは一切使用しないF1の近未来版といったところです。

都市部の大気汚染対策となる電気自動車の普及促進を狙い、レースは世界各地の大都市や有名リゾート地の市街地コースで行なわれます。2016-2017シーズンでサードシーズンとなり、世界中から注目を浴びているレースのひとつです。

そんなフォーミュラEのマシンが、「エコロジー&モビリティフェアin丸の内」のスペシャルコンテンツとして、東京丸の内仲通りでデモンストレーション走行を行いました。

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丸の内仲通りを駆け抜けたマシンは、サードシーズンで活躍しているABT SCHAEFFLER FE02。セカンドシーズンで優勝3回を含む10回の表彰台を獲得し、圧倒的なパフォーマンスを発揮した前モデルの基本コンセプトを踏襲しながらも、車両のさらなる軽量化と、パワートレインの高効率化を達成させ、更にパワーアップしています。

オープニングセレモニーに登場したのは、シェフラージャパン株式会社最高技術責任者アジアパシフィックアンドジャパンのトーマス・スメタナ氏。シェフラーは、テクノロジーパートナーとしてABT SCHAEFFLER FE02のパワートレインを開発しています。

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「シェフラーは走る楽しみや、エモーショナルといったような側面だけでなく革新的な高効率のソリューションなども提供しています。フォーミュラEにはその両方の要素がうまく融合されているのであって、純粋な電動駆動のエモーショナルなレースマシンでありつつ高効率でもあります。この東京において、モータースポーツのスリルを皆様に少しでも味わっていただきたい。デモンストレーション走行をぜひお楽しみください。」

ABT SCHAEFFLER FE02をドライブしたのは、ABTシェフラー・アウディスポーツチームのルーカス・ディ・グラッシ選手。

ディ・グラッシ選手はフォーミュラEがスタートした2014年からABTシェフラー・アウディスポーツチームから参戦し、記念すべき第1戦北京GPで見事優勝したのを皮切りに6度表彰台へ。次のセカンドシーズンでも史上初の2戦連続優勝を含めて7度表彰台に上るなど、2季通算13度の表彰台回数は全選手中最多を誇ります。

セカンドシーズンでは、セバスチャン・ブエミ選手(eダムスルノー)と最終戦でファステストラップを獲得したほうがドライバーズチャンピオンを獲得するという激しい争いを繰り広げ、ランキング2位に。サードシーズンの開幕戦香港GPは2位でフィニッシュし自身通算14度目の表彰台を飾りました。現在ランキング2位にたち、初の年間王座獲得へ期待が膨らみます。

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「こんにちは、東京! 私の名前はルーカス・ディ・グラッシです。」と日本語で挨拶し、会場を盛り上げたディ・グラッシ選手。

「今回、東京のストリートでフォーミュラEのマシンを運転することができ、嬉しいです。日本、もしくは東京での開催にむけて、これは第一歩ではないかというふうに思います。日本のファンの皆様を代表し、日本のどこかでフォーミュラEを開催することができることを期待しています。もうお待たせするのはやめて、早速マシンを運転しましょう!!」

と早くドライブしてくてたまらない様子。

午後1時と4時の二度行われた走行には、合わせておよそ1万1千人のファンや通行人が足を止め、デモンストレーション走行を楽しみました。

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電気自動車とだけあって、もちろん排気音は全くしません。マシンが近くに来ているのが気付かないくらい静かです。でも、加速時に聞こえるヒューンというモーター音は、クセになるかも!? もちろんタイヤの焦げた匂いも、たまりません。

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ディ・グラッシ選手はモーターならではのトルクの大きさをアピールするために、ホイールスピンをさせて路面に黒々とブラックマークを残してくれました! 丸の内仲通りを通る機会があれば、ぜひチェックしてみてくださいね。

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4時の走行ではイルミネーションの点灯式も行われ、イルミネーションの中をマシンが駆け抜ける姿はとても幻想的でした。やはり、走りを近くで見ると興奮しますね。たくさんの人にフォーミュラEの面白さを伝えるためにも、日本でレースを開催してほしいと心から思った瞬間でした。近い将来、実現しますように!!

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走行を終えたディ・グラッシ選手は、

「今の走行がうまくいったことを、大変嬉しく思います。東京のストリートにおいて、初めてフォーミュラEのマシンを運転することができました。これは誇りに思うことです。小さな一歩であったかもしれませんが、電動モビリティの未来にむけて正しい方向に進みだすことができたのではないかと思います。」

と目を輝かせていました。

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また、日本の印象についても話してくれましたよ。

「私は日本が大好きで、日本に初めてきたのは2008年のことです。当時はF1ルノーチームのリザーブドライバーとして来たんですけれども、それ以降は2010年にF1ドライバーとして来ました。そして、2014年から3年連続WECドライバーとして来ています。一番好きな食べ物は寿司で、どこにいっても寿司ばかり食べています(笑)。東京も大好きです。東京のライフスタイルは大都市でありながらクリーンで安全で……。東京は世界の大都市の素晴らしい例になるのではないかと思っています。」

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そうそう、幸運なことにディ・グラッシ選手と写真を撮ることができました。とっても優しくて、スタイルも抜群でかっこいい! 惚れ惚れしちゃいました。フォーミュラEサードシーズンは始まったばかり。今年こそはドライバーズチャンピオンを獲得してほしいです!!

(yuri)

新グレード「エレガンスライン」の追加などで、VWパサートが魅力アップ

フォルクスワーゲンの日本向けラインナップではフラッグシップ的な位置づけとなるサルーン「パサート」とステーションワゴン「パサートヴァリアント」が、新グレードの追加やLEDヘッドライトの採用など、その魅力をアップする進化を遂げています。

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これまで「TSIコンフォートライン」と呼ばれていたグレードは、アルカンターラレザーシートやパワーテールゲートの採用など装備の充実に合わせて「TSIエレガンスライン」と名称変更しています。

上級グレードの「TSIハイライン」には18インチアルミホイールが与えられたほか、メーカーオプションとしてデジタルメーターや駐車支援システムなどで構成される”テクノロジーパッケージ”を設定したことが主な変更点です。

メーカー希望小売価格は、パサートTSIコンフォートラインが379万9000円、パサートTSIハイラインが443万9000円、パサートヴァリアントTSIコンフォートラインは399万9000円、パサートヴァリアントTSIハイラインは463万9000円となっています。

●VWパサートTSIエレガンスライン 主要スペック
車両型式:DBA‐3CCZE
全長:4785mm
全幅:1830mm
全高:1465mm
ホイールベース:2790mm
車両重量:1460kg
乗車定員:5名
エンジン型式:CZE
エンジン形式:直列4気筒DOHCガソリン直噴ターボ
総排気量:1394cc
最高出力:110kW(150PS)/5000-6000rpm
最大トルク:250Nm(25.5kg-m)/1500-3500rpm
変速装置:7速DCT
燃料消費率:20.4km/L (JC08モード)
タイヤサイズ:215/60R16
メーカー希望小売価格(税込):3,799,000円

(山本晋也)

ミニバンの中でもVWゴルフ トゥーラン TSI R-Lineの走りが抜きんでている理由

11年ぶりにフルモデルチェンジを行なったフォルクスワーゲン・ゴルフ トゥーランに今年6月に加わったTSI R-Line。ベース車は上級仕様のTSI Highlineで、フォルクスワーゲンR GmbH社によるピリ辛仕上げの内・外装が最大の魅力といえます。

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美点は見た目だけでなく、硬質なしっかりした走りも見逃せません。初代からトゥーランは「ゴルフのミニバン」という雰囲気が漂っていましたが、2代目の新型トゥーランはさらに走りがブラッシュアップされています。

TSI R-Lineは、専用アルミホイールと組み合わせられる215/55R17タイヤが標準ですが、試乗車にはアダプティブシャーシコントロール「DCC」とセットになる225/45R18サイズのピレリ製Cinturato P7が装着されていました。

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ベース車のTSI Highline(こちらも215/55R17サイズ)からして硬めの乗り味を示すトゥーランですから、18インチになっているぶんハードな乗り心地になっています。

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ただし、ボディの剛性感が高いため、大きめの段差を乗り越えても揺れがダラダラと続くことはなく、路面状態が良ければフラットな姿勢が保たれます。

これなら長距離移動でもドライバーが安心してステアリングを握り続けられるでしょう。また、峠道や中央道のように上り下りやコーナーの多い高速道路でも余計な疲れが軽減されるはず。

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クルマ酔いしやすい子ども2列目に座れば(3列目はより突き上げが大きめ)快適なドライブを楽しめそう。

オプションのアダプティブシャーシコントロール「DCC」は、「スポーツ」にもできますが、乗り心地とハンドリングのバランスからすると「ノーマル」が最も同車に適している印象。「コンフォート」は中・低速が多い街中向きという感じを受けました。

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150ps/250Nmという動力性能以上に加速フィールが優れているように感じるのは、ターボの恩恵。わずかにターボラグを感じさせますが、中低速域のトルク感があることでほとんど帳消しといえるフィーリングが得られます。

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張りのあるシートは適度なフォールド性、そして快適性を両立している点も見逃せません。こうしたある程度硬さのあるシートもお尻などが座面に沈み込むことなく、長距離移動に向きそう。

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「ドライバーズミニバン」といえるゴルフ トゥーランR-Lineは、同乗者にも快適で使い勝手も優れています。とくに、日本製ミニバンはどうしても生活臭がしてイヤという人にオススメできます。

(文/塚田勝弘 写真/小林和久)

燃料はガソリンなのに100%電動!新型ノートe-POWERはエネルギッシュなデザインとスマートな走りを両立!

■ビックチェンジで、エネルギッシュなデザインとスマートな走りを両立

新型ノートのビックチェンジに参画した谷内RPM(リージョナルプロダクトマネジャー)は、「ノートは日産の最量販車ながら、エネルギッシュなデザインとスマートな走りが不足している」と指摘。特に走りの面では、アクアやフィットのハイブリッドに対抗するパワーユニットを持ち合わせていませんでした。

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そこで日産は、電気自動車リーフで培ったEV技術をフルに活用して、新しい電動システム「e-POWER」を開発。新型ノートにおいて「エネルギッシュなデザインとスマートな走り」を両立するべく、フェイスリフトとe-POWER搭載のビックチェンジを実施したのです。

e-POWERはライバルと全く異なり、エンジンは発電に徹してモーターだけで駆動する「シリーズ式ハイブリッド」を採用しています。

開発の狙いは、リーフの良さである「100%電動」をいかに活かし、弱点の「航続距離」をいかに克服するかがポイント。また今後、市場拡大が確実な電動車の力強い走りの魅力を、出来るだけ早く多くの人に知って欲しいという思いもありました。

■e-POWERは、リーフの電動技術をフルに活用

e-POWERは、リーフのモーターユニットを中核にして構成されています。ただやはりエンジンとバッテリーのバランスが非常に難しく、どちらかが偏ると、駆動モーターがフルに性能を発揮できないというから悩ましいところ。苦心の結果、開発陣は公道のいかなる走行状況でも80kwの駆動モーターの性能を発揮するために、58kwの発電用エンジンと55kw程度の駆動用バッテリーを組み合わせるというベストアンサーを導きだしたのです。

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また新システムだからといって、激戦区のコンパクトカー市場において、居住性や使い勝手が犠牲になることは許されません。そこで、パッケージングにも工夫を重ねています。

例えば駆動バッテリーはフロントシート下部に、また補機用の鉛バッテリーはリア荷室下部に配置するなどして、エンジン車と同等の室内空間を確保しています。

■ワンペダルドライブで、新しい走りを提案

さらに日産は新型ノートe-POWERで、新しいドライビングを提案しています。それは「走り出す〜走る〜減速する〜停まる」の一連の動作を、ブレーキを使わずアクセルだけで実現する「ワンペダルドライブ」です。

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e-POWERでは、一般的なノーマルモードとECO、そしてスポーツのSと、3つの走行モードが選択できます。中でもECOとSは、アクセルOFFでの電力回生を高めており、ノーマルモードの約3倍の回生ブレーキを効かせながら、減速から停止まで行います。つまりドライバーはアクセル操作だけで減速度合いを調整できる訳で、まさしく文字どおり「ワンペダルドライブ」を実現しているのです。

モーターを主役にすると、ドライビングでも新たな差別化がはかれるのですネ。e-POWERを開発した日産も見事なら、こんなにも多様なハイブリッドシステムをリーズナブルな価格で提供する日本の自動車メーカーも、本当に素晴らしいと思います!

(星崎 俊浩)

【関連リンク】

■第544弾新型ノートe-POWERのすべて (より深く知りたい方はこちらがオススメ)

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「5シリーズGT」改め「6シリーズGT」。BMWの新型グランツーリスモ、2017年誕生へ!

BMW『5シリーズ グランツーリスモ』(GT)次期型プロトタイプを、偽装が薄い状態で補足に成功しました。新LEDヘッドライトやフロントバンパーのエアインテークが一新されていることが確認できます。

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次期型では「6シリーズ グランツーリスモ」(GT)へ名称変更される可能性が高く、名実ともに生まれ変わることになります。

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リア部分はまだカモフラージュが重いがですが、現行モデルとは異なるリアゲート開口部が確認でき、荷物の積み下ろしなど使い勝手が向上するようです。

また「CLAR」プラットフォームにより80kg以上の軽量を達成し、現行モデルより広い居住空間を実現しています。

パワートレインは、1.5リットル直列3気筒、2リットル直列4気筒ターボのほか、「xDrive40e」プラグインハイブリッドのラインナップが予想されています。

(APOLLO)

EVとして蘇ったトミーカイラZZが「TOYOTA GAZOO Racing FESTIVAL 2016」に初参加

2016年11月27日に富士スピードウェイで開催される「TOYOTA GAZOO Racing FESTIVAL 2016(入場無料)」に、GLM社の第1号車種であり、日本初のスポーツEVの量産車トミーカイラZZが登場します。

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トミーカイラZZは、0-100km/h加速を3.9秒でこなす性能の持ち主。現行のポルシェ911GTSが4.0秒ですからその能力の高さがうかがい知れます。さらに、軽量EVスポーツカーらしい軽快なフットワークも特徴。

英国で最も格式の高いモータースポーツイベントである「Goodwood Festival of Speed 2015」でも驚きをもって迎えられたそうです。同車の航続可能距離は120km(急速充電CHAdeMO対応)、最高出力: 225kW(305ps)、最大トルク: 415Nm。99台限定で価格は800万円(税抜き)となっています。

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富士スピードウェイでは、その加速感を会場内の本コースで12:05から見ることができるほか、国内初披露となるトミーカイラZZによるドリフト走行をプロドライバーの川畑真人氏がドリフト専用会場「ドリフトエクスペリエンス(Drift Experience)」で4回(8:30〜、12:50〜、13:55〜、15:00〜 各会5分程度)披露する予定。

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多彩なイベントが用意されている「TOYOTA GAZOO Racing FESTIVAL 2016」。訪れる予定がある方は、貴重な機会であるトミーカイラZZの勇姿を目撃してみてはいかがでしょうか?

(塚田勝弘)

スポーティな内・外装と使い勝手の良さが美点のVWゴルフ トゥーラン「TSI R-Line」

2016年6月にフォルクスワーゲン・ゴルフ トゥーランに追加された「TSI R-Line」。今秋開催されたオールラインナップ試乗会で乗る機会がありましたのでご報告します。

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フロントグリル「R」のバッヂがスポーティミニバンであることを主張するゴルフ トゥーラン TSI R-Lineは、試乗車が鮮やかな色合いの「ハバネロオレンジメタリック」をまとっていることもあり、数あるフォルクスワーゲン車の中でも存在感は際立っていました。

同モデルは、上級仕様の「TSI Highline」をベースに、フォルクスワーゲンR GmbH社が手がけたスポーティモデル。

なお、フォルクスワーゲンR GmbH社は、日本で販売されているゴルフRをはじめ、世界ラリー選手権で参入初年度に総合優勝という快挙を達成したポロR WRCといったレーシングマシンの企画、開発などを担当するフォルクスワーゲンのインハウスチューニングメーカーです。

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フォルクスワーゲンR GmbH社が手がけただけあって、内・外装ともにかなりスポーティな仕上がりが印象的。

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外観は、専用フロントバンパーやサイドスカートのほか、リヤバンパーにクロームパッケージを装備することで、11年ぶりにフルモデルチェンジを受けたトゥーランのスタイリングを際立たせています。

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一方の内装も、R-Line専用のファブリックシートやドアシルプレート、アルミ調ペダルクラスターなどでスポーティかつ洗練されたムードに仕立てられています。

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ミニバン大国日本には数多くの選択肢があります。その中で輸入ミニバンを選ぶということは単に使い勝手だけでなく、走りやスタイルにもこだわりを持ちたいというニーズがあるはず。

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ゴルフ トゥーランは、両側スライドドアではなく通常のヒンジ式ドアになりますが、それ以外のシートアレンジや3列目の乗降性、最大1857Lという広大な荷室容量など日本製ミニバンに負けない使い勝手が美点。

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助手席まで完全にフラットに倒せるシートや、外したトノカバーを荷室床下に収納できるなど、非常に使いやすく実用性の面でも満足できるはず。なお、今回紹介したゴルフ トゥーランTSI R-Lineの価格は397万4000円です。

(文/塚田勝弘 写真/小林和久)

デザイン一新、先進安全装備も充実させたトヨタ・マークX

いまや貴重な国産FRセダン「トヨタ・マークX」が、スタイリングと安全性能に磨きをかけました。

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上位グレードにLEDヘッドランプにLEDクリアランスランプ/デイライトを組み合わせた角型6眼タイプを新採用するなど、一新したアピアランスが変更点として目立つところ。ボディ塗装には洗車などによる小さなすり傷を自己修復するクリア塗装「セルフリストアリングコート」を全色採用しています。

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さらに、ミリ波レーダーと単眼カメラを組み合わせた先進安全装備「トヨタセーフティセンスP」を全車標準装備、歩行者検知機能付衝突回避支援型プリクラッシュセーフティ、ブレーキ制御機能付レーダークルーズコントロール、オートマチックハイビーム、レーンディパーチャーアラートといった4つの先進安全機能を備えています。

インテリアでは、ディンプル付本革巻き4本スポークステアリングホイールやパドルシフトやアルミペダルなどが与えられました。新設されたRDSグレードにはアルカンターラのシート表皮とするなど贅沢なスポーツセダンの雰囲気を高めています。

2.5リッターV6を中心に、最上級グレードに3.5リッターを設定するパワートレインに大きな変更はありませんが、ボディの溶接スポット打点を増やし、構造用接着剤を用いるなど、ボディ剛性を強化しているのも見逃せません。

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メーカー希望小売価格は、265万6800円〜385万200円となっています。

●トヨタ・マークX 350RDS 主要スペック
車両型式:DBA-GRX133
全長:4770mm
全幅:1795mm
全高:1435mm
ホイールベース:2850mm
車両重量:1560kg
乗車定員:5名
エンジン型式:2GR-FSE
エンジン形式:V型6気筒DOHC
総排気量:3456cc
最高出力:234kW(318PS)/6400rpm
最大トルク:380Nm(38.7kg-m)/4800rpm
変速装置:6速AT
燃料消費率:10.0km/L (JC08モード)
タイヤサイズ:235/45R18
メーカー希望小売価格(税込):3,850,200円

(山本晋也)

日産自動車がエンジン生産工程で重要な加工技術のライセンスを工作機械メーカーに供与

日産自動車は、自動車エンジンの生産工程で使用するホーニング加工技術のライセンスを工作機械メーカーのエンシュウに供与すると発表しました。

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エンシュウは今回の日産からのライセンス供与を受けて、ボーリング加工とホーニング加工の工程を集約するホーニング機能付きマシニングセンタ(自動工具交換機能を備え、ボーリング加工、フライス加工などの異なる加工を行うことができる数値制御工作機械)を市販する予定です。

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ホーニング加工とは、自動車エンジンの重要な構成要素であるシリンダーブロックの内径を研磨する技術。一般にホーニング加工は、回転軸の周囲に円筒状に配置された砥石を研磨対象の円筒内面に押し付けることで、シリンダーブロックの内径を研磨します。

従来のシリンダーブロックの内径加工では、シリンダーブロックの荒加工を行うボーリング加工用のマシニングセンタと、仕上げ加工にあたる研磨用のホーニング加工機の2種類の工作機械が必要でした。

日産とエンシュウが共同開発したマシニングセンタは、1台のマシニングセンタのみでシリンダブロックの内径を荒加工と仕上げ加工を一連の工程で加工することが可能となりました。

これにより、日産のライセンスを利用したマシニングセンタでは、仕上げ精度の向上、異なる内径エンジンの混流生産、設備移設の簡便化、投資額の削減という効果が得られるとしています。

日産は、自社が保有する技術・ノウハウの利用を促進することで技術発展に寄与するとともに、ライセンス供与で得られる収入を新たな技術開発に投資して自社の技術開発を高めていきたい、と今回のライセンス供与に対する姿勢を説明しています。

通常、自動車メーカーは自社開発技術のライセンス、特に今回のようなエンジン生産の重要工程に関するライセンスを他社に供与することは稀なことで、業界では今回の日産のライセンス供与が話題になっています。

(山内 博・画像:日産自動車、東大阪市技術交流プラザ)

「5G」活用で無人運転バスを遠隔制御!DeNAとドコモが実証実験を実施

ディー・エヌ・エー(DeNA)とNTTドコモが、「5G」(第5世代移動通信方式)活用による自動運転車両の遠隔制御に向けた実証実験を共同で進めると発表しました。

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この実証実検は、DeNAの自動運転技術を使ったモビリティーサービスのノウハウと、ドコモのLTEや5Gのノウハウを組み合わせることで、遠隔地からの自動運転車両の制御に加え、運転状況の監視や乗客へのサポートの実現を目的としています。

DeNAでは仏イージーマイル社が開発した「ロボットシャトル」を使い、大型ショッピングセンターに隣接する公園内で今年の8月から試験運用を開始するなど、実用化に向けた実証実検を重ねており、各地で乗車体験会を開催。

また今月13日には、内閣府が秋田県仙北市の県道を使い、同バスに地元の乗客を実際に乗せて国内初となる公道を使った自動運転走行を実施しました。

今後DeNAとNTTドコモは、自動運転車両に複数のカメラを設置、周辺環境情報を高精細な映像で取得し、「5G」により瞬時に情報を伝送する実験を共同でスタートさせる計画。

次世代の移動通信方式「5G」は10Gbpsを超える超高速通信により、飛躍的な通信容量の拡大が可能となり、これを無人運転バスの遠隔制御に活用することで、より安心・安全な運行サービスが期待されます。

Avanti Yasunori・画像:DeNA、Docomo)

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トヨタ社長とクルマで遊ぼう! TGRFが今年も富士スピードウェイで開催

今年もモータースポーツシーズンが終了し、各自動車メーカーのファン感謝祭の季節になりました。その先陣を切り11月27日に「TGRF(TOYOTA GAZOO RACING FESTIVAL)」が富士スピードウェイで開催されます。

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このイベントには毎年伺っていますが、とにかく楽しい。GAZOO RACING総代表でトヨタ自動車社長の豊田章男氏がホストとなり、ゲスト(来場者)を楽しませるイベントとして企画されていますが、その本気度がスゴイです!

まず、入場料が無料!(注:駐車場代はかかります) ほかの感謝イベントでは一人ずつ入場料が必要ですから、会場内設けられたGAZOOMUAR(ガズー村)など、いつもはサーキットに出店していない美味しいグルメを楽しみましょう。

昨年のオープニングセレモニーでは、章男社長自身が元WRCチャンピオンのトミ・マキネン氏と2台でのドリフトパフォーマンスを披露しました。

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自らクルマ評価の腕を磨くため、レーシングドライバーとしてニュルブルクリンク24時間耐久レースを走り、またラリーストモリゾウとしてラリーに参加する章男社長だからできる最初のおもてなしでした。

そしてセレモニー会場へ、一緒にイベントを盛り上げるドライバーを握手で迎えます。こちらは2012年からの恒例行事。

国内トップクラスのレーシングドライバーでも普通はそう簡単に顔を会わせることができない章男社長からの呼び込み、イベントやファンサービス頑張らなきゃ!という気になりますよね。

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今年もオープニングセレモニーでは何か企画されているようです。楽しみですね。また、これ以降も章男社長はドライバーモリゾウとして会場のあちこちに出没します。お子さんはモリゾウさんに声を掛けるといい事があるかもしれませんよ。

TGRFでは他メーカーのクルマも走ります。メーカーの主催イベントでは、他社製レーシングカー・車はほとんどイベントに参加していない印象が多いですが、TGRFではトヨタ、ダイハツ、スバルなどトヨタ系メーカー車だけでなく、GT-RやZ、シルビアなどもガンガン走ります。この辺りはモータースポーツ全体を盛り上げようという心意気に溢れていています。

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また、スーパーGTやラリー、ニュルなど各カテゴリーごとにトークショーが開催され、とっておきの裏話を披露します。今年は脇阪寿一さんがMC?でお話を展開するようです。

普段のレースではなかなかドライバーと触れ合う機会が無いですが、TGRFではサインなどにも気さくに応じてもらえます。現役ドライバー以外にも「日本一速い男」星野監督や「マカオの虎」舘監督をはじめ、辰巳監督や近藤(真彦)監督など…レジェンドがたくさん会場に来ています。

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ほかにも、SUPER GT/SUPER FORMULA スペシャルバトルやAKB48、TEAM8のライブなど恒例のイベントや、「ワクワクPOTENZAドライブ」や「レーシングシミュレーター」などの体験型イベントが実施されます。

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そして今年は、「ラリー選手権 エキシビションマッチ」に注目です!これは全日本ラリー参戦車両を中心に、富士スピードウェイ構内の3カ所でデモンストレーションが行なわれるイベント。会場を本番SS(スペシャルステージ:タイムアタック区間)として走行します。
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このイベントには、95年にサファリラリーを日本人で唯一制覇した藤本吉郎氏が参加。ST185セリカも走行車両に含まれています。

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近年は展示だけで国内で走行シーンが披露されなかったGr.Aセリカの走りに期待が高まります。来年からWRCに復活参戦するトヨタ、ラリーのPRに力が入っている様です。

国内最大級のワンメイクレース「TGR 86/BRZ Race Round TGRF」と「TGR Netz Cup Vitz Race Grand Final」の決勝レースも開催されます。こちらはスタンド一杯の観客を前にした晴れ舞台。バッチバチの真剣勝負が繰り広げられます。

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ほかにも新旧レーシングカーの展示、各種レーシングカー・D1マシン・ラリーカーなどへの同乗走行やレーシングドライバーが操るサーキットタクシー、バスによるサーキットサファリも人気のイベントです。

エンディングとなるコースを開放してのグリッドウォークまで、クルマの楽しさ・面白さを再発見できるTGRF。車好きならメーカーの垣根を越えて一度行く価値の有るイベントです。

(川崎BASE)

トヨタ・カムリ次期型、クーペルックのスポーティーなボディが発覚!

今やトヨタを代表するグローバルモデルに成長したミドルサルーン『カムリ』の次期型プロトタイプを捉えました。

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まだフルカモフラージュが施されているものの、シャープで薄いヘッドライト、アグレッシブなフロントエアインテークが確認できます。

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そして何より、トランクリッドへ伸びるスポーティーなクーペルーフを持つ、セダンに生まれ変わることが分かりました。

新世代プラットフォーム「TNGA」(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)を採用し、軽量化が図られる次期型のパワートレインは、新世代8速ATトランスミッションと組み合わされる2リットル直列4気筒ターボエンジンになる可能性が高く、日本では、ハイブリッド専用車種としての販売が有力です。

顧客層の年齢が上がっている現行カムリから一転したスポーツデザインの採用により、どんな変化をもたらすか注目されます。

ワールドプレミアは2017年と予想されています。

(APOLLO)

塚本奈々美率いる女子カート部が「ジャパンEVフェス」を連覇!

私、塚本奈々美が2007年に設立した「シュアラスター女子カート部(JKB)」は、設立当初より女性ならではの視点で環境問題に取り組み、その一環として積極的にEVレースに取り組んで来ました。

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さる11月3日には、筑波サーキットで日本EVクラブが開催した第22回ジャパンEVフェスティバルに出場、電動レーシングカート(ERK)のERK1クラスで昨年に続き連覇を果たし、2011年の優勝と合わせて3回目の優勝となりました。

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今回のメンバーはJKBのさくらとさやか。この二人はカートに加え、JKBのドリフト部門でも活動しており、さやかは11月20日のD1レディースリーグ(日光)にもエントリーしています。

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今季秋ヶ瀬サーキットのエンジンカートで2勝し、既にフォーミュラの練習もしている高校生カーターの武村奈々花は、まだ免許不所持のために本大会は選手として参加できませんでしたが、監督としてピットから的確な指示を出してチームをサポートしてくれました。

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今回もDENSO、MITSUBAなど企業の「ワークス」チームを含む20台がエントリー、中には毎年「打倒JKB」を狙って挑戦されているチームもあるそうです(笑)

「燃費」ならぬ「電費」を計算しての綿密なレースが求められ、義務付けされた5回のドライバー交代を如何にスムースに行うか……、この辺はエンジンカートの耐久レースと同じで、JKBの抜群のチームワークが勝因の一つと言えます。

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同大会ではコンバートEVクラスのレースも行われ、22回目を迎えてますます盛り上がりを見せるジャパンEVフェスティバルでした。

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この大会に先立つ10月8日には、JKBが<塚本奈々美とカートでポルシェミーティグ>(@木更津サーキット)に参加しました。

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この日は生憎豪雨の中でのレースとなり、これだけウェットな中では体重が重い方が有利になってきますが、JKBがエンジンカートでも、そしてこれだけのウェットでも速いところを披露しました。

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さて、今季のモータースポーツシーズンもいよいよ終盤ですが、私は11月19・20日に開催される「D1東日本シリーズ&レディースリーグ最終戦(日光)」、11月27日の「TOYOTA GAZOO racing Festival GR86/BRZ特別戦(富士)」でドリフト、スプリントレースそれぞれの最終戦を迎えます。

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そして、12月3日には日本EVクラブと鳥取県が開催する「鳥取砂丘次世代自動車フェスティバル」に出演……と、今季も幅広く展開した活動を締めくくります。

(塚本奈々美 ・MotorFan’sYEAR2016 PR大使)

来年1月のトランプ大統領誕生で自動車産業はどう変わる!?

第45代アメリカ合衆国大統領選挙の結果、民主党候補のヒラリー・クリントン氏を破って共和党候補のドナルド・トランプ氏が勝利。来年1月20日にはトランプ政権が誕生します。

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CNNによると、トランプ氏は政権発足直後に「NAFTA※」(北米自由貿易協定)などの「貿易政策改革」に着手すると報じており、トランプ氏の方針には以下の5つの基本原則があるといいます。

・NAFTAの再交渉、または撤退
・TPP環太平洋経済連携協定中止
・不公平な輸入を停止
・不公平な貿易行動を終結
・米国での雇用機会拡大

「強いアメリカの復活」、「アメリカ・ファースト」を掲げるトランプ氏は、「NAFTA」による米国経済への影響を商務省や国際貿易委員会に再評価させる考えのようで、米国に不利だと判断した場合、「NAFTA」から離脱することも辞さないそうです。

※NAFTAは1994年に発効されたカナダ(資源)、メキシコ(労働力)、アメリカ(資本)の3ヶ国を結び付ける貿易協定

メキシコはアメリカより人件費が安く、日本を含む世界の主要自動車メーカーは「NAFTA」の恩恵により、米国にクルマを関税無しで輸出できることから、メキシコに組立工場を建設しており、付随する関連部品メーカーも相次いで進出しています。

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トランプ氏は、こうした状況が自国労働者の雇用を奪っているとして協定を見直し、メキシコからの輸入に高い関税を課すことを訴えてきました。

しかし、「NAFTA」の活用においては、GM、フォード、クライスラーも近年メキシコでの生産を強化しています。

米フォードのマーク・フィールズCEOは「高い関税が自動車産業全体にかけられればアメリカ経済は大きな影響を受けるだろう」と懸念を示しており、トランプ氏に政策の修正を働きかけていく考えを示しているそうです。

トランプ氏が選挙戦を勝ち抜くために主張してきた数々の持論を政権発足後にそのまま行使するかどうかは大いに疑問が残るところ。

また、自国の国益を最優先する方針に変わりが無いとすれば、米国に進出した日本の自動車メーカーが、現地で多大な雇用を生み出し、現地の材料を使って、アメリカ人の手で製造、販売している状況では、かつてのような日本車バッシングのような事態は起きないものと予想されます。

むしろ、懸念されるのはトランプ政権が保護主義を強め、米国内での「クルマの地産地消」を促進することで現地生産化がさらに進み、日本からの輸出が減少することで国内生産が減り、国内の雇用に影響が出ることかもしれません。

いずれにしても、こうした状況を踏まえ、引き続き来年の米国新政権発足後の動きを注視する必要がありそうです。

Avanti Yasunori

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【関連リンク】

Donald J. Trump facebook
https://www.facebook.com/DonaldTrump/

絶景の雪山を登った、メルセデス・ベンツ「ゲレンデ」次世代型

日本では「ゲレンデヴァーゲン」の名称で人気の、メルセデスベンツ最高級オフローダー『Gクラス』次期型のプロトタイプが、絶景の雪山で登山テストを行いました。

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発売以来38年間、マイナーチェンジを繰り返し、内装やインフォテイメントシステムのアップデートを繰り返してきた「Gクラス」ですが、2017年に初のフルモデルチェンジを行う可能性が高いようです。

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ハイライトは、次世代プラットフォームにより全幅を約10センチ拡大し、軽量アルミニウム素材を使用することで300kg程度の大幅減量が施されることです。

エクステリアは、2012年にロサンゼルスモーターショーで公開された近未来オフローダー「エナーGフォース コンセプト」から意匠を得るとも噂されますが、長年守り続けた伝統的エクステリアが、どこまでその新デザインを受け入れるのか注目です。

パワートレインも一新され、新開発の3リットル直列6気筒エンジン「256」を搭載、さらにハイブリッドモデルにも期待が集まります。

ワールドプレミアは2017年秋、フランクフルトモーターショーが最有力です。

(APOLLO)

新型インプレッサをSTIスポーツパーツやビルトインナビでドレスアップ!

■ドレスアップは機能性抜群のSTIスポーツパーツで!

新型インプレッサは、純正のアフターパーツも充実しています。外装のドレスアップなら、STIスポーツパーツがオススメ。フロントアンダースポイラーやリアサイドアンダースポイラーは、整流効果もしっかり発揮してくれます。またフレキシブルタワーバーは、中央のリンクボールで縦方向の突き上げをいなす高性能タイプで、新型インプレッサの走りを一層際立たせてくれます。

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ユーティリティの純正オプションでは、ラゲッジだけでなく後席背もたれまでカバーする樹脂製のカーゴトレーマットや、後席のペット用パートナーズカバー等の商品が盛り沢山。様々な便利グッズが、アクティブなカーライフをサポートしてくれます。

■内装では8インチのビルトインナビがオススメ

スバルは新型インプレッサから工場の生産ラインで取り付けるメーカーオプションのカーナビを廃止しました。これは開発に時間がかかり、最新版をタイムリーに提供できないのが理由とのこと。相当思い切った戦略転換で、ユーザーはディーラーのオプション品やカー用品店での市販品から、好きなカーナビを選ぶようになります。

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そこでスバルはディーラーオプションに、メーカーオプションと同等の魅力的なカーナビを準備しています。中でもパナソニック製のビルトインナビは、大型8インチディスプレイタイプで、コンソール全面が専用パネルで覆われた高級感溢れる仕様。もちろん、ステアリングスイッチやインパネ上部のマルチファンクションディスプレイとも連動しているからオススメです。

(星崎 俊浩)

【関連リンク】

■第543弾新型インプレッサのすべて (より深く知りたい方はこちらがオススメ)

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「赤いルノー」ルージュ フラム メタリックを買うなら、15万円引きがある12月25日までがオススメ!

ルーテシアやメガーヌなど、最近のルノーで印象的なボディカラーである「ルージュ フラム メタリック」。

このボディカラーは、「恋に落ちる」というキャッチを掲げたコンセプトカーのデジールと同じクリアレッドのトップコートを採用。最新ルノーを象徴するボディカラーとなっています。

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12月25日のクリスマスまで開催中のキャンペーン「#CodeRED Campaign(コードレッドキャンペーン)」は、赤いものを身につけてルノーディーラーを訪れ、「ルージュ フラム メタリック」の対象車を成約・登録すると15万円の購入サポートが受けられるというもの。

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さらに、年内限定の購入サポート「ルノー スペシャルオファー」を併用すると、金利0%や購入サポート最大15万円など(車種により異なります)も受けられ、「コードレッドキャンペーン」と合わせて最大30万円引きになる車種も。

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「コードレッドキャンペーン」の対象車種は、「ルージュ フラム メタリック」のルノー ルーテシア、ルーテシア ルノー・スポール、メガーヌ ルノー・スポール 273、メガーヌ ルノー・スポール 273 トロフィー2 の4車種となっています。 なお、「ルノースペシャルオファー」の対象車種は、ルーテシア、ルーテシアR.S.、キャプチャー、カングー、トゥインゴです。

印象的な「赤いルノー」に恋した人は、ルノーディーラーに行けば最大30万円のクリスマスプレゼント(購入サポート)がもらえますから急ぎましょう。

(塚田勝弘)

【関連リンク】

ルノー コードレッドキャンペーン
http://www.renault.jp/information/campaign/lp/code-red.html

「ペダルの踏み間違い事故」が激減する!? 町工場から画期的なアイテムが登場!

最近耳にする機会が増えている高齢者による歩行者等への加害事故。

人は年齢を重ねるごとに老化が進み、反射神経や視力の衰えからくる対応能力の低下から、誰しもが常に危険と隣り合わせの状態にあります。

中でも「ペダルの踏み間違い」による事故は、年間6,000件を超える規模で発生しており、その多くがコンビニやショッピングセンターなどの駐車場内での発進・後退時に起きているそうです。

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MT車の場合、運転時に常にギアの選択や、頻繁なペダル操作が必要だけに、脳が活性化される傾向にありますが、AT車が主流の現在では運転が「安楽化」しており、その副作用として「うっかり」や「ボンヤリ」による事故が増える傾向にあるようです。

「ペダルの踏み間違い」による事故は、実は「踏み換え忘れ」により発生しているといいます。運転時にパニック状態に陥ると、アクセルからブレーキへの踏み換え操作が省かれ、ブレーキを強く踏んだつもりが、実際にはアクセルを強く踏み続けることになってしまうようです。

当然クルマは急加速しますが、ドライバーは意図しない加速が発生したと勘違いし、その恐怖から、さらにアクセルペダル(ブレーキのつもり)を踏み続けることに……

そこで重要になってくるのが、こうした操作ミスの未然防止。現状のAT車に何らかの工夫を施す必要性が高まっていることから、最近では低コストで後付けが可能な画期的な発明品が登場しています。

その一つがナンキ工業が開発した「STOPペダル」。

例えペダルを踏み間違えたとても、前進、後退のどちらの場合でもクルマが止まる仕組みで、同社ではこの開発品を100台ほど生産し、希望者に無料提供していくそうです。

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また、熊本県の町工場、ナルセ機材からはアクセルとブレーキを一体化した「ワンペダル」と称する発明品が登場しています。

ペダルの踏み換え操作を不要にしたもので、操作方法は至って簡単。

ぺダルを踏めばブレーキが作動、足を横にずらせばアクセルが作動し、アクセルONの状態でブレーキを踏めばアクセルが解除される仕組みになっています。

ペダルを踏む操作をブレーキに限定することで、踏み間違える可能性を排除したという訳です。

最近では20代のドライバーでもペダルの踏み間違い事故が多発しているそうで、もはやこうした対策の必要性は高齢者だけに留まらない状況。

究極の対策としてAI(人工知能)を使った「自動運転車」が研究される一方で、こうした身近で即効性が期待できる打開策が、自動車メーカー側から一刻も早く提案されることを望まずにはいられません。

Avanti Yasunori

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安倍首相、高齢ドライバーによる加害事故多発で対策指示!
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高齢者の踏み間違い事故への救世主となるか?「ワンペダルフィーリング」
http://clicccar.com/2016/11/14/416892/

【関連リンク】

ナルセ機材有限会社「ワンペダル」
http://www.onepedal.co.jp/

自動運転技術を睨んだホンダの次世代コクピット【ロサンゼルスオートショー16】

2016年のロサンゼルスオートショーにて、ホンダの高級ブランドであるアキュラが、インテリアデザインとテクノロジーの方向性を示す運転席とインストルメントパネル周りのコンセプトモデル『Acura Precision Cockpit』を公開しています。

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ドライバーの視線移動に配慮した12.3インチの大型ディスプレイをダッシュボード中央に配置。その操作は、自動車用として初めて採用されたという、位置決めされたタッチパッドによって行なわれます。直感的に操作できるタッチスクリーンと、視線移動が少ないというリモートコントロールのメリットを併せ持つ新方式だということです。

メーターパネルも大型ディスプレイとなり、自動運転技術とドライバーをシームレスにつなぐ次世代の表示が提案されているのが注目点。これがすぐさま市販車に採用されるというわけではありませんが、今後の進化の方向性を示すテクノロジー&デザインのスタディモデルです。

(山本晋也)

マツダの新型「CX-5」で披露された新ボディカラー「ソウルレッドクリスタルメタリック」とは?

16日に開幕したロサンゼルスオートショー(LA2016)で、マツダが新型「CX-5」を公開して話題になっています。この新型「CX-5」で注目されているのが、新開発のボディカラー「ソウルレッドクリスタルメタリック」です。

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マツダのソウルレッドといえば、プロ野球の広島カープのヘルメットにも採用され、「赤ヘル」と呼ばれて自動車ファンだけに限らず、野球ファンや一般市民にも親しまれているマツダを象徴するテーマカラーです。

今回マツダは、同社の代表的なボディ・カラー「ソウルレッドプレミアムメタリック」を新しいボディカラー「ソウルレッドクリスタルメタリック」に刷新し、2017年2月に日本国内で新発売する予定の新型「マツダ CX-5」で初採用した後、マツダのテーマカラーとして広く他車種に展開していく予定です。

新色「ソウルレッドクリスタルメタリック」は、強さと鮮やかさ、クリアな深みと艶感を両立させることを目指して開発されたもので、従来のソウルレッドプレミアムメタリックより、彩度を約2割、深みを約5割増して、より瑞々しく艶やかな透明感が表現されています。

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この新色の特徴から従来より複雑な塗膜層が予想されますが、新色「ソウルレッドクリスタルメタリック」の塗膜層は、クリア層、透過層、反射層というシンプルな3層構成で従来より鮮やかで深みのある色彩を実現しています。

シンプルな3層構成で新色を実現するために、マツダ独自の塗装技術「匠塗 TAKUMINURI」を進化させた、ということです。

新色「ソウルレッドクリスタルメタリック」の透過層で採用された新技術は、1.高彩度な赤色の顔料を新開発、2.反射層には極薄の高輝度アルミフレークに「吸収フレーク」を加える、3.アルミフレークのサイズを均一化する、の3点です。

この3点の新技術から生まれる効果は、1.の新赤色顔料の採用で、よりピュアな赤色を発色させることに成功し、2.の反射層では、従来は2層でないと実現できなかった深みを1層で実現、3.のアルミフレークのサイズを均一化では、アルミフレークと光吸収フレークをボディの表面へ均等かつ平滑に分布させることで、より緻密に光を反射させることができました。

特に、3.のアルミフレークのサイズを均一化により、ハイライトの鮮やかさとシェードの深みが大幅に向上し、新色の表情を豊かにするのに効果が大きいと思われます。

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この新色「ソウルレッドクリスタルメタリック」で開発された新技術は、ほかのボディカラーにも応用できるものです。たとえば、マツダのもうひとつの注目カラーである「マシングレー」に適用すれば、最近発表された「ロードスタ RF」にぴったりのボディカラーになりそうです。

今後マツダから自動車ファンを楽しませてくれる新色が次々に登場してほしいものです。

(山内 博・画像:マツダ)

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ボルボS60/60ポールスターに加わった「Sport+」モードとスポーティな内外装

ボルボS60/V60ポールスターの最新モデルが100台限定で日本に上陸しました。6気筒から4気筒にシリンダーレス化された2.0Lの直列4気筒DOHCターボ+スーパーチャージャーエンジンを新たに搭載。

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最大トルクは30Nm減っていますが、16psの向上と、S60で-50kg、V60で-20kg減っていることもあり、加速の鋭さ、高回転域のパンチ力は増している印象です。

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今回のアップデートにより、新パワートレーンの魅力を最大限引き出す「Sport+(プラス)」モードも用意されています。

シフトポイントが2速以上で4000rpm以上となり、シフトスピードが高まるほか、エキゾーストバルブが解放されることで迫力あるサウンドも満喫できます。

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「スポーツ・プラス」モードにするには、車両を停止させ、ギヤレバーをSモードに入れ、パドルシフトの「+(プラス)」を引いたままギヤレバーを「-(マイナス)」方向に2度倒すと、メーターにSマークが点灯し、「スポーツ・プラス」になるという手間が必要。

公道で使う必要性は皆無ですし、サーキットで走りを楽しむ際に踏む手順と考えれば、こうした仕掛けも心躍る儀式となりそう。

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今後はポールスター部門がより市販車に関わってくるはずなので、フルモデルチェンジなどを機にもっとスマートな操作性が用意されるのではないでしょうか。

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走りだけでなく外観やエアロダイナミクスも見どころ。フロントスプリッターコーナーによりRデザインよりも21kgダウンフォースを増し、専用大型リヤスポイラーや大型ルーフスポイラーもボディを路面に押しつける役割を果たしています。

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ハイパワー化によりブレーキも強化されていて、ポールスター/ブレンボによる6ピストンキャリパー、371×32mmベンチレーテッドディスクなどのほか、新しいブレーキブースター、新メインシリンダー、ESCやABSもチューニングされています。

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高級感のある内装は、専用となるヌバック/本革スポーツシートやヌバック/本革ステアリングホイール、カーボンファイバー製パネル、スカッフプレートなどによるもので、スカンジナビアンデザインにセンスのいいスポーティなスパイスが加えられています。

価格はS60ポールスターが839万円、V60ポールスターが859万円。2016年11月中旬時点で販売店に在庫がどれくらいあるか分かりませんが、気になる方は問い合わせてみてはいかがでしょうか。

(文/塚田勝弘 写真/小林和久)

新型スバル・インプレッサにヨコハマタイヤの「アドバン」が採用

新型にスイッチしたスバル・インプレッサ。日本だけでなく、北米やオーストラリアに展開されるグローバルモデルで、「SUBARU GLOBAL PLATFORM」採用第1弾として新生スバルの今後を占う重要な1台でもあります。

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新型インプレッサのの走りを支える新車装着(OE)用タイヤとして、ヨコハマタイヤの「アドバン」が採用されています。

日本市場とオーストラリアでは「ADVAN Sport V105」、北米では「AVID S34」が装着されています。

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装着サイズは日本向けの「ADVAN Sport V105」が225/40R18 88W、オーストラリア向けとして225/40R18 92W、北米向けの「AVID S34」はP225/40R18 88Vとなっています。

日本向けの「ADVAN Sport V105」は、主にハイパワー、プレミアムカーに向けたサマータイヤ。高いドライビングパフォーマンスを発揮するとともに、優れた快適性や安全性を高次元でバランスさせているのが特徴。同タイヤを履いたインプレッサを長距離走る機会がありましたが、グリップと静粛性の高さは確かに印象に残りました。

2016112114tr001_3一方の「AVID S34」は、北米市場で販売されている乗用車用オールシーズンタイヤ「AVID」に「環境性能のさらなる向上+人に、社会にやさしい」をテーマとした横浜ゴムのグローバルタイヤブランド「BluEarth(ブルーアース)」の基盤設計や材料技術を採用して開発されています。優れた走行性能と安全性能を実現しながら低燃費性能も高めているのがポイント。

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2016年10月25日から発売された新型インプレッサは、順次各国・各地域での発売が予定されています。なお日本向け車両には、横浜ゴム社製のパンク応急修理キットが搭載されています。

※タイヤの画像はイメージです。ホイールも純正装着品ではありません。

(文/塚田勝弘 写真/横浜ゴム、小林和久)

ついに「ミラーレス」車が登場!? レクサス「LS」次期型、インパネも見えた!

レクサスの旗艦サルーン『LS』次期型のプロトタイプをカメラが捉えました。今回はそのインパネの一部も初めて補足に成功しました。

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「LF-FC」コンセプトのデザインからインスピレーションを得ると見られる、次期型のハイライトの一つは、現行モデルのV型8気筒NAエンジンから、新開発の3リットルV型6気筒ダウンサイジングターボエンジンへの進化です。

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そしてもう一つ注目されているのが「ミラーレス」。今回捉えたプロトタイプにはサイドミラーが付いていますが、これはダミーの可能性が高いようです。2015年東京モータショーで公開された「LF-FC」は、サイドに極小センサーカメラを搭載し、室内モニターで確認可能な「電子ミラー」が採用されており、「LS」次期型への搭載が期待されています。

また、今回初めて撮影に成功した室内の一部には、現行モデルとは異なるハンドルのスイッチ類レイアウトが確認出来ます。

ワールドプレミアは2017年初頭と見られており、1年後には最強モデルの「LS F」、さらに2年後には、水素燃料電池パワートレイン搭載モデルもラインナップされると予想されています。

(APOLLO)

【関連記事】

ミラーレスに死角? 高齢ドライバーには危険か、モニター式後方視界に思わぬ欠点
http://clicccar.com/2016/11/21/419402/

ホンダ・シビックSi プロトタイプは6速MTでLSDも装備!【ロサンゼルスオートショー16】

2016年のロサンゼルスオートショーにて、ホンダが「シビックSiプロトタイプ」を世界初公開しました。

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真っ赤なボディに、センター出しマフラーやリアウイングといったスポーティな出で立ちの「Si」は、北米市場ではおなじみとなっているシビックのスポーティグレード。

すでに発売されている10代目シビックに2017年に追加設定される予定の「シビック クーペ Si」と「シビック セダン Si」。その方向性を示すショーカーということです。

とくにセンター出しマフラーの多角形型エキゾーストパイプフィニッシャーは、NSXにも通じるものでホンダのスポーツ表現として広がっていきそうです。

エンジンは、吸排気に可変バルブタイミング機構を備えた1.5リッター直噴ターボ、そこにショートストロークタイプの6速MTが組み合わせられるというから、走りにも期待が高まります。

フットワークは235/35R19タイヤにドリルドローターといったスポーティなもので、メカニズム面でもアクティブダンパーやアクティブステアリングシステム、LSDなどを採用することで、シビック「Si」らしいスポーティーなパフォーマンスが期待できるものとなっています。

(山本晋也)

サプライズのアンベールイベントで新型プジョー・3008が日本初披露!

11月19日、浜松市で開催された「プジョーライオンミーティング2016」。あいにくの悪天候にもかかわらず、275台のプジョー車が集結し、来場者は700名に上ったそうです。

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同イベントのハイライトは、来春導入予定の新型プジョー 3008のジャパンプレミア。サプライズで用意されたアンヴェールイベントに場内は大いに盛り上がり、新しいプジョーのSUVスタイルに期待の声が数多く寄せられたそうです。

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去る2016年6月に発表された新型プジョー 3008 GT/3008 GT Lineの日本導入は未定とされていましたが、今回のアンヴェールイベントで来年春上陸予定と発表され、「プジョーライオンミーティング2016」に参加した人も、行けなかった人も新世代SUVを心待ちにしている方も多いでしょう。

新型プジョー 3008 GTは、2.0Lのディーゼルターボエンジン「BlueHDi 180 S&S」に6速ATが組み合わされます。外観は「Coupe Franche(クープ・フランシュ)」と呼ばれる独特なカラーリングが特徴。161121_plm2016_11

一方のプジョー 3008 GT Lineは、価格訴求力をもったエンジンを搭載すると発表済みで、こちらは1.6Lディーゼルターボになるのでしょうか。スポーティかつ高級感のあるエクステリアを両立させたとしています。

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欧州では2016年10月から販売を開始し、好評という新型プジョー3008。ディーゼルエンジンやスタイリッシュな内・外装などにより日本でも注目のSUVになりそうです。

(塚田勝弘)

大混戦のGT300。最終戦を制したVivaC 86 MCがチャンピオンに!【SUPER GT2016】

Audi R8 LMSが初優勝を果たした第3戦から一夜明けた翌日の11月13日、ツインリンクもてぎで予選・決勝を開催したSUPER GT最終戦「2016 AUTOBACS SUPER GT Round8 MOTEGI GT GRAND FINAL」。

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予選トップは31号車TOYOTA PRIUS apr GT。コースレコードでの予選トップとなりますが、ドライ路面かつ路面温度が低い朝一番の予選とあって、12番手までが昨年のコースレコードよりも速いタイムを出すというハイスピードな予選となりました。

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チャンピオン争いで25号車VivaC 86 MCを追う立場の筆頭と目されていた3号車B-MAX NDDP GT-Rは予選14番手と振るわず、チャンピオンからは遠いところからのスタートとなってしまいます。

チャンピオン争いのかかるライバルたち。ランキングトップのVivaC 86 MCの前にいるのは、ポールポジションを取ったことで12ポイント差まで近づいた31号車TOYOTA PRIUS apr GT。もしPURIUSが優勝した場合、VivaC 86 MCは4位までに入っていないとチャンピオンにはなりません。VivaC 86 MCの前はPURIUS以外全てFIA GT3車両。前日の第3戦も見てもGT3車両が圧倒的に有利に見えるのは否めません。

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白バイ先導のパレードランから始まりフォーメーションラップの後、13時37分に最終戦の火蓋が切って落とされました。

ポールポジションからスタートしたPURIUSは好調にスタート。予選3番手までは順位をそのままにオープニングラップを周回します。しかし予選順位4番手以降は大きく順位が変動。4番手だった9号車GULF NAC PORSCHE 911が5番手だった4号車グッドスマイル 初音ミク AMGに、予選6番手だった25号車VivaC 86 MCが7番手だった61号車SUBARU BRZ R&D SPORTにそれぞれ抜かれてしまいます。スタート直後に第1コーナーが迫るためにイン側の偶数グリッド有利という「もてぎセオリー」が発揮された中段のスタート風景。

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ここまで順位を落としてしまったVivaC 86 MCにチャンピオンの目はあるのでしょうか?

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トップを走るPURIUSに対抗するためか、15周目という早い段階でピットインしタイヤを交換する65号車LEON CVSTOS AMG-GT。しかし同じタイミングで入ってきたVivaC 86 MCはタイヤ無交換でピットタイム19秒7! LEONの背後にぴったりと張り付きながらピットアウト。

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そしてアウトラップの第3コーナーで、タイヤ無交換を敢行したVivaC 86 MCは新品タイヤでまだ温まっていないLEONをイン側から刺し抜き去っていきます。これで実質の2位浮上。

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その翌周にはPURIUSもピットイン。実質トップをキープするためにPURIUSもタイヤ無交換を敢行するというギリギリの戦いとなりました。

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しかしPURIUSがピットアウトした瞬間、その背後で最終コーナーを立ち上がるVivaC。ペースは明らかにVivaCの方が速い。PURIUSのタイヤ無交換は失敗だったようです…

ペースを上げたいPURIUSにVivaCはドンドンと差を詰めていき、34周目のV字コーナーでVivaCはPURIUSの前に出た!

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そこからはVivaC松井孝允劇場。背後のPURIUSはタイヤが苦しく、ついていくのが精一杯。2〜3秒差のポジションにとどまっています。

しかし、ラスト4周からVivaCもタイヤが苦しくなってきたようで、PURIUSが背後から迫ってきました。ここからが松井選手の腕の見せ所。お互いに苦しいタイヤを駆使しながらのトップ2台のバトル。しかしPURIUSをギリギリで寄せ付けないVivaCのドライブに松井選手の大いなる成長を見た気がします。

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そしてチェッカーフラッグをGT300で最初に通過したVivaC 86 MC。優勝でチャンピオンという、王道を極めたカタチでキメてくれました。

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マザーシャーシ初勝利を昨年のSUGOで達成。そして今年はマザーシャーシ初のチャンピオンという快挙を飾ったVivaC 86 MCとVivaC Team TSUCHIYA。

そしてこのレースが土屋武士選手のSUPER GTラストランともなります(第3ドライバー登録はするとのことですが)。

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3位には4号車グッドスマイル 初音ミク AMGが開幕戦岡山以来の表彰台となりました。

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今年の激戦ぶりを象徴するような最終戦。ここまで劇的なチャンピオン争いは、近年まれにみる戦いだったと思います。

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来シーズンも熱い戦いを期待します。

(写真:吉見幸夫 文:松永和浩)

第3戦の代換レース、GT300クラスはAudiが初勝利!【SUPER GT2016】

11月12日にツインリンクもてぎ予選、決勝の両方を開催した2016 AUTOBACS SUPER GT Round3。熊本地震の復興支援大会と位置づけられたこのレースは、4月14日から頻発した熊本地震により開催できなくなった第3戦の代換としてこの日に開催されたもの。

本来はSUPER GT最終戦の日程に第3戦を開催させるということで12日、13日ともに予選と250kmの決勝レースという過酷なスケジュールとなりました。

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この第3戦のポールポジションは11号車 GAINER TANAX AMG GT3。日ごろSUPER GTでなじみのあるノックダウン方式ではなくドライバー1人による一発勝負。一発勝負ならではの駆け引き一切なしな走りは普段とは違った凄みを感じさせるものでした。

そんな一発勝負の予選でポールポジションを得たビヨン・ビルドハイム選手のGAINER TANAX AMG GT3は雨は上がったものの、朝一の冷えた空気で路面が乾かないウェットの残る路面でたった一台だけの1分54秒台はお見事。

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そのGAINER TANAX AMG GT3、ビルドハイム選手が好スタートで2位の21号車 Hitotsuyama Audi R8 LMS以下をグイグイと引き離していきます。SLS時代はもてぎ最強といわれたメルセデス、AMG GT3になってもそれは健在なのか?という印象を与えます。

このオープニングラップでは次々と順位が変わっていきます。予選3番手だった61号車SUBARU BRZ R&D SPORTが4番手の31号車TOYOTA PRIUS apr GTにかわされ4位に落ち、7番手だった25号車VivaC 86 MCが6位に、そして12番手だった2号車シンティアム アップル ロータスが大きくジャンプアップして10位となります。

このまま順調にレースが進んでいくかのように見えた2周目、ファーストアンダーブリッジで7号車Studie BMW M6と5号車マッハ車検 MC86が接触。マッハ車検 MC86はコース上で停止してしまいます。そのすぐ後、今度はセカンドアンダーブリッジで55号車ARTA BMW M6 GT3がフロント部分を失うほどの大クラッシュ!これをうけてセイフティーカーが導入されることになってしまいました。

今回のセーフティーカー導入では、通常の導入時にあるのようなクラスごと順位順の整列は行われません。理由としてはまだGT500がGT300を追い抜いておらず、車両が順位の通りに走行していたから、だということです。

セカンドアンダーブリッジの飛び散った飛散物の処理に時間がかかり、ほぼ4周となったセーフティーカーラン。再スタートは7周終了時点。この再スタート時でもGAINER TANAX AMG GT3はHitotsuyama Audi R8 LMSを引き離していきます。

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そしてHitotsuyama Audi R8 LMSにはの31号車TOYOTA PRIUS apr GTがにじり寄るという展開。その背後のSUBARU BRZ R&D SPORTには0号車 GAINER TANAX GT-Rが迫るなど、またしても順位変動の予感。

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16周目には早くもピットインをするチームが出始めます。24周目にGAINER TANAX AMG GT3がピットインでタイヤ無交換。25周目にはHitotsuyama Audi R8 LMSが入ります。こちらもタイヤ無交換。ただしピット作業はHitotsuyama Audi R8 LMSのほうが早かったようで、なんとGAINER TANAX AMG GT3の前でコース復帰!これで順位が入れ替わります。

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ともにダンロップタイヤを履くGAINER TANAX AMG GT3とHitotsuyama Audi R8 LMS。ピット作業でのちょっとした差が順位の変動を生んだようです。

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GAINER TANAX AMG GT3にとってタイヤ無交換作戦は失敗に終わった感が否めず、後続の88号車マネパ ランボルギーニ GT3にも2位の座を明け渡して3位に後退。

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そのすぐあとには33号車Excellence Porscheにも抜かれてしまうなど、勝負権を失ってしまうのです。

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この時点で1位のHitotsuyama Audi R8 LMSと2位のマネパ ランボルギーニ GT3はタイヤ無交換。3位に浮上してきたExcellence Porscheはタイヤ交換しての安定感から上位陣にチャージをかけ、ファイナルラップの1コーナーでマネパ ランボルギーニ GT3を抜いて2位へ。

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しかし、Hitotsuyama Audi R8 LMSは強かった。Excellence Porscheはファイナルラップ中に追いつくことができず、ファーストチェッカーはHitotsuyama Audi R8 LMSがうけることになりました。

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Hitotsuyama Audi R8 LMSというよりもAudiがSUPER GTで優勝したのは、このレースが初めて。技、力、運の全てが揃った初優勝といえるでしょう。

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この優勝でHitotsuyama Audi R8 LMSはポイントランキングで2位の3号車B-MAX NDDP GT-Rと同点に躍り出ます。

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ランキングトップのVivaC 86 MCは7位。ポイントを再び積んだとはいえ、今回優勝したHitotsuyama Audi R8 LMSや同点のB-MAX NDDP GT-Rとの点差は9ポイント。これでシリーズチャンピオンの行方が全くわからなくなりました。

チャンピオン決定は翌日の最終戦「2016 AUTOBACS SUPER GT Round8 MOTEGI GT GRAND FINAL」に持ち越されることとなりました。

(写真:吉見幸夫 文:松永和浩)

ボルボ S60/V60ポールスターは「日常使いからサーキットまで」乗れる快速モデル

メルセデスのAMG、BMWのM社、アウディのAudi Sportなど欧州勢がスポーツ性能とプレミアム性を誇示するには欠かせないのがサブブランド。ボルボも例に漏れず、2015年に長年に渡ってビジネスパートナーだったポールスター社のパフォーマンス部門を買収したました。

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WTCCに参戦し、スウェーデンのチームとして初のワールド・チャンピオンを目指しているポールスター。「ポールスター・シアン・レーシング」という車名からも分かるように、市販化されたポールスターもシアン(青)のボディカラーが訴求カラーとなっています。

2016年に導入されたS60/V60は、S60が35台、V60が65台の計100台。11月16日時点で在庫状況は分かりませんが、台数の多いV60はまだディーラーにあるかもしれません。

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最新S60/V60ポールスターの見どころは、エンジンの刷新。直列4気筒2.0ターボ+スーパーチャージャーのダブル過給器になり、従来の6気筒からボルボ自前の4気筒にダウンサイジングされたことになります。

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気筒数が減っても16ps向上(最大トルクは30Nm減)し、367ps/470Nmというスペックを獲得していて、0-100km/h加速はS60が4.7秒、V60が4.8秒。従来型から0.2秒短縮されています。

また、エンジンだけでなく、トランスミッションも6ATから8ATに多段化され、ハイスペックモデルでも命題となっている燃費は、S60が12.2km/L(+2.6km/L)、V60が11.2km/L(+1.6km/L)に向上。ほかにも、新デザインアルミホイール(20インチ)の採用や「Sport+」モードも新たに用意。

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足まわりは、ポールスターとオーリンズによるダンパーのほか、オーリンズの特許であるデュアルフローバルブを搭載。また、スポーティグレードの「Rデザイン」よりも80%強化されたスプリング、スタビライザーも15%強化されているほか、カウント類やブッシュも強化。

走り出すと、ポールスターによるチューニングが施された電動パワーステアリングによる適度に手応えのあるフィーリングからもスポーツモデルであることが伝わってきます。

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強化されたサスペンションに加えて、245/35ZR20サイズのミシュラン「パイロット・スーパー・スポーツ」を履く乗り味も引き締まっていますが、路面が荒れていたり、目地段差が続いていたりと条件が悪い場所でも思ったより不快ではなく、日常使いでも十分に許容できる快適性が確保されているのが収穫。

動力性能はトルク減の影響をまったく感じさせず、高回転域の伸びは一般道では確認できないほど頭打ち感を抱かせません。

しかも、高速域のエンジンサウンドはなかなか迫力があり、DレンジからSレンジに入れるだけで加速感が増します。さらに停車時に先述した「Sport+」モードにすると鋭さが倍増します。

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6気筒から4気筒に減ったこともあり、車両重量がS60で-50kg、V60で-20kgとなり、感覚としては主にフロントノーズの重さが軽減された印象。

それが旋回性能の高さや軽快感に現れていて、ダイナミックなパワートレーン、そして軽快感のあるフットワークという美点を生み出しています。

(文/塚田勝弘 写真/小林和久)

注目の5台をピックアップ!新型SUVがロサンゼルスショーに大集結【ロサンゼルスオートショー16】

11月18日‐27日の会期で開幕したロサンゼルスオートショー16では、各社が新型車やコンセプトモデルを披露しています。今回は、その中でも注目度が高い5台をご紹介したいと思います。まずは日本勢による出展車から。

スバル VIZIV-7 SUV コンセプト

今回スバルがワールドプレミアしたのは、3列シートを装備した7人乗りのミッドサイズSUVで、ゆとりの有るキャビン空間が確保されています。

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車体のスリーサイズは、全長5,200mm×全幅2,030mm×全高1,860mmで、ホイールベースが2,990mmと、現行のフォレスターより一回り大きく、同社のラインナップ中、最大サイズとなります。

同社はこのミッドサイズSUVを2018年に北米市場に導入する予定としています。

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このモデルは、2014年まで米国など海外で販売されていたクロスオーバーSUV「スバル・トライベッカ」の後継車とみられます。

マツダ CX‐5

こちらのSUVはマツダが来年2月に国内発売予定の新型「CX-5」。

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SUVでありながら、品格や成熟さを感じさせるデザインを目指しており、ボディカラーには新色の「ソウルレッドクリスタルメタリック」を採用。

従来の「ソウルレッドプレミアムメタリック」よりも彩度を約2割、深みを約5割増しているそうで、艶やかな透明感を実現しています。

Mazda_CX-5

スリーサイズは全長4,545mm×全幅1,840mm×全高1,690mm、ホイールベースが2,700mmと、現行モデル比で5mm長く、15mm低くなっています。

ガソリンエンジンの「SKYACTIV-G 2.0」「SKYACTIV-G 2.5」、ディーゼルエンジンの「SKYACTIV-D 2.2」をラインナップしており、「SKYACTIV-D 2.2」には同社が独自に開発したノッキング音を抑える技術「ナチュラル・サウンド・スムーザー」や「ナチュラル・サウンド・周波数コントロール」を採用。

高回転域まで軽快に伸びるパフォーマンスやトルクフルな走り、クラストップレベルの優れた燃費性能を両立しているといいます。

Mazda_CX-5

車両運動制御技術「SKYACTIV-VEHICLE DYNAMICS」の第1弾、「G-Vectoring Control」を搭載。

トヨタ C‐HR 米国仕様

日本国内でもWebによる先行受注が開始されている「C‐HR」ですが、こちらの出展車は米国仕様となっており、前後ランプ類の仕様が国内向けとは異なっています。

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またフロントバンパー意匠も専用で、国内仕様よりも突出量が大きい分、よりスポーティな印象を与えます。

トヨタ自動車の発表によると、対米向けには146ps/190Nmを発生する2.0Lの4気筒エンジンが搭載されているようです。

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本場ザックス(SACHS)製のダンパーが走安性と乗り心地の両立に大きく貢献しているとの評判。また欧州向け等にはオーリス用のマニュアル・トランスミッションをベースに、シフトフィールを改良した6MT仕様車が存在しており、欧州における先行試乗会でも評判が良いようです。

「C-HR」はTNGA採用車が海外で生産される初のモデルで、欧州のトルコ工場で既に生産を開始しており、北米、カナダなどに輸出される計画になっています。

Toyota_C-HR_US

スリーサイズ(国内仕様)は全長4,360mm×全幅1,795mm×全高1,550mmと堂々としており、ホイールベースは2,640mm。

国内向けについてはトヨタ自動車東日本の岩手工場で生産される模様で、1.8LのFFハイブリッドモデルにはプリウス用、1.2Lの4WDターボモデルにはオーリス120T用のエンジンをそれぞれ搭載。車両価格帯は250‐290万円との予想。

ジャガー I-PACE

ジャガーカーズは同社初となるリチウムイオンバッテリー(90kWh)とモーターを搭載したEV仕様の5人乗りSUVコンセプト「I-PACE」を発表しました。

Jaguar_I-Pace_Concept

車体のスリーサイズは全長4,680mm×全幅1,890mm×全高1,560mmで、搭載モーターは400ps/700Nmを発生。0-100km/h加速が約4秒と、スーパースポーツモデル並みのパフォーマンスと、SUVのユーティリティを兼ね備えた一台となっています。

Jaguar_I-Pace_Concept

一充電当たりの航続可能距離は約500km。

一際美しいエクステリアデザインが映える「I-PACE」は2018年後半の市販を予定しているそうです。

Jaguar_I-Pace_Concept

アルファロメオ ステルヴィオ

世界的なトレンドにのってアルファロメオもSUV市場への参入を予定しており、今回のショーでアルファ ロメオブランド初のSUV「ステルヴィオ」を披露しました。

新型ジュリアと同じプラットフォームを採用しており、外観についもヘッドランプやフロントグリルなどに、同系統のデザインが施されています。

車体のスリーサイズは全長4,680mm×全幅2,160mm×全高1,650mm。

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最上級グレードに4WDの「クアドリフォリオ」が設定されており、同モデルに搭載されるフェラーリ・チューンの直噴2.9L V6ツインターボエンジンは、512ps/600Nmを発生。0-100km/h加速3.9秒、最高速284km/hを誇る高性能SUVとなっています。

その他にも、284ps/400Nmを発生する4気筒2.0Lターボエンジンに、8速ATを組み合わせたモデルもラインナップされるようです。

Alfa_Romeo_Stelvio_Quadrifoglio

以上、注目車種について見て来ましたが、各社ともにSUVの出展が主で、セダンが苦戦するなか、SUVやピックアップトラック系が人気の米国市場にジャストミートさせた出展内容になっていることが判ります。

Avanti Yasunori

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新型シビックSi プロトタイプ、Acura プレシジョンコクピットを出展
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【関連サイト】

ロサンゼルス オートショー2016
http://laautoshow.com/

ついにミッドシップへと進化!2017年モデルのポルシェ911 RSR発表

ポルシェが、2017年のモータースポーツシーンにおいてLM-GTEカテゴリーに投入する新型911 RSRを発表しています。

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エンジンは排気量4000ccの水平対向6気筒。ボア102mm、ストローク81.5mmという超ショートストロークで、レーシングエンジンらしく重心を下げつつ油圧も確保できるドライサンプ方式。リストリクターによって変わりますが、最高出力は375kW(510PS)と発表されています。

主戦場となるWEC(世界耐久選手権)やアメリカIMSAシリーズでは、LMP1などプロトタイプと混走になりますが、その対策として「コリジョン・アボイド・システム」と呼ばれるレーダーサポートによる衝突警告システムを装備。夜間にも高速のLMPプロトタイプを早期に検知して接触を回避するという、レース仕様のプリクラッシュセーフティシステムが導入されているのがニュースのひとつ。

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2017年モデルの911 RSRにおけるトピックスは、それだけではありません。市販車の911ではリヤエンジンであることがアイデンティティとなっていますが、このレーシングマシンはエンジンをミッドシップに搭載したのです。こうしてエンジン位置を動かしたことによるメリットは、後ろ姿で確認できる立派なリヤディフューザーが生み出すであろう空力性能など多岐にわたると想像されます。

その空力では、ポルシェのLMP1マシン「919ハイブリッド」譲りのトップマウント・スワンネックのリヤスポイラーも注目点。また、空力性能を引き出すために、マグネシウムケースの6速シーケンシャルトランスミッションも新設計されているということです。

(山本晋也)

日産のEVが80万円に!? 2018年までに中国販売を目指す

ルノー・日産アライアンスのカルロス・ゴーンCEOが、リスボン(ポルトガル)で行われたウェブサミットや、ニューヨーク・タイムズ紙主催のカンファレンスなどで、中国市場に約80万円(補助金除く)で購入できるEVを2年以内に導入する予定であることを発表しました。

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中国では昨年、約2,400万台の新車が販売され、都心部などで渋滞等に伴う大気汚染が深刻化しており、政府はEV1台当たり200万円を超える補助金を付けるなどして、普及を急いでいます。

この10年間で中国が世界最大のEV市場になるとの予想も有り、ゴーンCEOは将来、EVが自動車産業の中で大きなウエイトを占めるようになると予想している模様。

他方、中国と共に新車市場で大きなシェアを占める米国では、ガソリン安から日本が得意とするエコカーの販売が苦戦しており、大型ピックアップトラックが新車販売の大勢を占めている状況。

年初からの米国における電動車(EV、PHV)販売台数は約10万台程度で、同社としてはEV販売の活路を中国に見出したいところ。

既にダイムラーやVWが中国におけるEV販売の拡大方針を明らかにしていることや、「リーフ」の販売が安価な現地製EVに押され気味なことから、ゴーンCEOとしてもリーズナブルなEVの投入で、中国における販売を早期に拡大したいとの思いが透けて見えるようです。

Avanti Yasunori

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アクアを抜いてクラス燃費1位。新型ノートe-POWERは100%モーター駆動が魅力!

■ビックチェンジで100%モーター駆動のe-POWERを追加

日産の国内販売で屋台骨を支えるノートが、ビックチェンジを実施しました。今回は、大幅なフェイスリフトでイメージを一新するだけでなく、目玉として新開発した100%モーター駆動のe-POWERを投入。ハイブリッド優位のコンパクトカー市場へ最新システムで勝負をかけてきたのです。

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新型ノートのフロントデザインは、グリルのVモーションを強調した最新の日産トレンド。バンパーとヘッドライトのデザインを一新した精悍なマスクが、ボディサイドの個性的な造形とマッチして、エネルギッシュなイメージを強調しています。

新型ノートは、直列3気筒1.2Lガソリンエンジンをベースにして3種類を用意。NA仕様とスーパーチャージャー仕様は従来どおりCVTと組合せて搭載。そして新開発のe-POWERでは、エンジンは発電だけを担当してモーターが全ての駆動を担うシリーズ式ハイブリッドを採用しました。

■e-powerのモーターによる力強く新しい走り

新型ノートe-POWERの走りは、100%モーター駆動ならではの特性を活かしています。アクセルONの出力では、エンジン駆動ではできない卓越したレスポンスと加速を実現。またアクセルOFFの電力回生では、減速だけでなく停止まで行う新たな走行モードを備えています。

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ちなみにバッテリー容量が少ない状態でアクセルを踏み込むと、発電のためにエンジンもグワーっと回ります。まるでエンジンが、普通に駆動力を発揮しているようで、何やら可笑しかったりします。

実用面では燃料がガソリンなので、航続距離はエンジン駆動車と遜色ありません。カタログ燃費でも、37.2km/lを達成。これはハイブリッド・ベストセラーことアクアの37.0km/lを抜いてクラストップを奪取! 日産の新型ノートe-POWERにかける意気込みが、ビシバシ伝わってくるようです。

■新型ノートe-POWERは、ライバル他車とガチンコ勝負!

新型ノートの価格帯は約139.3万〜224.4万円で、中でもe-POWERは上位の約177.2万〜224.4万円に設定されています。コンパクトカー市場では、アクアやフィットとガチンコ勝負になります。新型ノートe-POWERは、他社対抗はもちろん新型ノート全体でも販売を牽引する商品力を有していると思います。

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e-POWERのグレードは3種類で、ベースグレードのSは、エアコンレスでオプション制限もある燃費スペシャル仕様。実用的には中位グレードのXが、エアコンはもちろんオプション制限もなく、200万の大台を切った戦略価格でオススメです。またトップグレードの「メダリスト」では、本革巻きステアリングや高級生地のシート、15インチアルミなどを装備して、高級感を演出しています。

(星崎 俊浩)

【関連リンク】

■第544弾新型ノートe-POWERのすべて (より深く知りたい方はこちらがオススメ)

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ポルシェ製新型V8を搭載したベントレー「ベビー」ベンテイガが登場!?

ベントレーに関する驚きの最新スクープ情報が、欧州エージェントから予想CGと共に届きました。

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そのレポートによれば、ベントレーは初のクロスオーバーSUV、『ベンテイガ』のコンパクト版『ベビーテイガ』(仮名)を開発中だということです。

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このベビー「ベンテイガ」は、専用のフロントエンドデザインを持ち、ホイールベース、リアオーバーハングを切り詰めコンパクトにし、正式名称は不明ながら、アウディ「Q7」やポルシェ「カイエン」と同クラスのSUVとなるようです。

パワートレインには「ベンテイガ」の6LツインターボW12に代わり、最高馬力500psから550ps程度を発揮する、新開発のポルシェ製4リットルV型8気筒を搭載する可能性が高いようです。

予想登場次期は2019年春と記されています。

(APOLLO)

デンソーが車両電子システムのプロセッサ開発を強化のため、イマジネーションテクノロジーズ社と共同研究を開始。

デンソーは、英国の半導体メーカー イマジネーションテクノロジーズ社とプロセッサ(CPU)内で、複数のタスクを並行処理する際の処理能力を高めることができる「ハードウェア・マルチスレッド(Hardware Multi-thread)機能」(マルチスレッド機能)についての共同研究を開始すると発表しました。

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高度運転支援(ADAS)や自動運転技術の技術開発が進む中、自動車の電子制御が進展し、自動車には多数のコンピューターが組み込まれていることは読者の皆さんもよくご存知だと思います。そのなかでデンソーとイマジネーションテクノロジーズ社が行う今回の共同研究のテーマであるマルチスレッド機能とはどんな技術なのでしょうか?

CPUのマルチ化というと、すぐ思い当たるのはパソコン用CPUでおなじみのマルチタスク技術です。このマルチタスク技術は、インテル社のCOREプロセッサに代表されるマルチ・コアCPUに採用されており、複数の処理を同時にこなすことができます。

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マルチタスク技術では、上図のように複数の処理を2つのCPUで分担して処理し、複数のタスクを同時に処理する能力を向上させています。

ところが、マルチタスク技術で2つのCPUが分担するタスクはあらかじめ固定されており、処理能力向上に限界がありました。

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そこで、登場したのがマルチスレッド機能で、上図のように複数のタスクをどちらのCPUに分担させるかを、アプリケーションとOSの側で決定し振り分けるようにして、空いているCPUの能力を最大活用することが特徴です。

一方、車載CPUの分野では、ADASや自動運転のように、CPUには車両の動き全体を制御する能力が要求され、従来より高速で反応できるCPUが必要になっており、CPUの処理能力向上がADASや自動運転の性能向上に直結するようになっています。

このような車載CPUを巡る事情からデンソーは、CPUの「マルチスレッド機能」で世界をリードする技術を持っているイマジネーションテクノロジーズ社との共同研究で、エンジン制御用CPUである複数のECU間を接続する機能を中心にマルチスレッド機能をより効率的に車載CPUに利用することを目指しています。

(山内 博・画像:デンソー、NATIONAL INSTRUMENTS社)

スズキ・バレーノに1.2Lエンジンを積む新グレード「XS」を設定、価格は154万4400円

コンパクトハッチバックでありながら広々したキャビンを確保するスズキ・バレーノに新グレードの「XS」が追加されました。

XGグレードをベースとした上級仕様で、1.2L車にも待望の上級仕様が設定されたことになります。なお、1.0L直噴ターボのラインナップは変わっていません。

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1.2LのNAエンジンを積む新グレード「XS」は、ディスチャージヘッドランプやLEDポジションランプ、フロントマルチリフレクターハロゲンフォグランプ、185/55R16タイヤ、16インチアルミホイールにより、外観をよりスタイリッシュに、質感を向上させています。

インテリアも質感を向上。フルオートエアコン、助手席シートヒーター、本革巻ステアリングホイール/ステアリングオーディオスイッチ、フロントセンターアームレスト、センターコンソールトレー/センターコンソールボックス、マルチインフォメーションディスプレイ(カラー)が用意されています。

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1.0L直噴ターボエンジン車は軽快な走りを披露する一方で、プレミアムガソリンを指定しますから、レギュラーガソリンを指定する1.2L NAエンジンの上級仕様「XS」の設定は選択肢を広げる朗報といえそうです。価格は154万4400円です。

(塚田勝弘)

ジープ・コンパスにナビやドラレコが付く「Free Drive Edition」を設定

4WDだけでなく、FFも用意するコンパクトSUVのジープ・コンパスに、限定75台の「Jeep Compass Free Drive Edition(ジープ・コンパス フリードライブエディション)」が設定され、11月26日に発売されます。

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同限定車には、ナビゲーションシステムやETC車載器、リヤビューカメラという人気の高いアクセサリー商品に加えて、ドライブレコーダーが標準装備されています。約34万円に相当するこれらのアイテムを搭載しながら、ベース車に10万円をプラスした価格設定に抑えることで買い得感のある仕様となっています。

なお、標準装備されるナビは三菱電機製の「DIATONE SOUND. NAVI」で、ドライブレコーダーは「Smart Reco HD+(Jeepオリジナルカモフラージュデザイン)」。

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エンジンは2.0Lの直列4気筒DOHCで、CVTとの組み合わせにより156ps/6300rpm、190Nm/5100rpmを発揮。駆動方式はFFのみで、右ハンドル、レギュラーガソリンを指定します。

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「ジープ・コンパス フリードライブエディション」の価格は318万6000円で、限定75台のうち「ブラック」が35台、「ブライトホワイト」が40台となっています。

コンパクトなボディサイズに加えて、ジープらしい見切りのしやすいボディ形状により狭い街中でも運転しやすく、4人家族のニーズも満たすジープ・コンパス。輸入SUVの入門編としても適任といえるでしょう。

(塚田勝弘)

Cセグメントのクルマをコスパで選ぶなら「素のゴルフ」TSI TrendlineとシトロエンC4でキマリ?

フォルクスワーゲンの美点がしっかり感のあるボディや、軽快でよく回るパワートレーン、直進安定性の高さなどの走りに加えて、そして何より長年付き合える飽きのこない内・外装やしつらえの良さとすると、それは素のグレードでも味わえるはず。

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今回、素のゴルフである「TSI Trendline」に乗る機会がありましたが、もちろん例に漏れないものでした。

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エンジンは直列4気筒ターボの1.2L TSI。最高出力105ps/4500-5500rpm、最大トルク175Nm/1400-4000rpmで、JC08モード燃費は21.0km/L。デュアルクラッチトランスミッションの7速DCTとの組み合わせになっています。

見た目こそハロゲンヘッドライトにスチールホイール(16J×15)など、華やかさとは言いがたいものがありますが、乗ってみると相棒として「これで十分!!」と思わせるものがあります。

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乗り味はリヤサスペンションがトレーリングアーム(最上級のHighlineは4リンク)ということもあってか、微細な揺れを少し伝えてきます。

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また、1.4L車と比べると、速度を上げていくペースは当然遅くなりますが、7速DSGの素早い変速もあってパーシャル域から強めに踏み込むとターボの助けにより「1.2Lなのによく走る!」と思わせる力強さもあり、街中中心であれば流れをリードするのも難しくありません。

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最大のインパクトは国産車が青くなりそうな249万9000円という価格。Cセグメントでは今年日本に上陸したばかりの1.6Lディーゼルターボを積むシトロエンC4がアドブルーを採用するのにも関わらず279万円という値付けとなっています。この2台がCセグメントのコスパの高いモデルといえそうです。

(文/塚田勝弘 写真/小林和久)

ジャガー初の電気自動車「I-PACE」コンセプトをワールドプレミア

世界中で燃費規制が高まっており、燃費規制を達成できないなら罰金を支払う、という時代になると新車を売って稼ぐという商売すらできなくなるかもしれません。そこで今後必須となるのが車両の電動化。

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欧州勢がPHV(PHEV)に注力し、さらにEV化を推し進めているのは、走行車両からのCO2削減、つまり燃費規制をクリアするためで、どんなメーカーでもPHVやEVはラインナップに欠かせない存在になりはず。

さて、今回初披露されたジャガー初の電気自動車の「I-PACE」は、2018年の市販化を見据えたコンセプトカー。

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EVの「I-PACE」は「F-PACE」同様、車名に「PACE」が付くことからも分かるように、5人が乗れるスポーツカーでありながら、ハイパフォーマンスSUVという位置づけになっています。

最新世代の電気モーターと90kWhのリチウムイオン・バッテリーパックを搭載する「I-PACE」は、ジャガー・ランドローバーが設計、開発。一晩充電すれば、世界でも平均的な通勤距離である約50km以上を走行することが可能。

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もちろん、急速充電にも対応。50kW直流充電器を使用した場合、90分で80%の充電が可能で、追加2時間で満充電となります。NEDCサイクル(New European Driving Cycle)での想定航続距離は500km以上、EPA米環境保護庁のモードでは220マイル以上に達します。

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「I-PACE」コンセプトは、走りの面でもジャガーらしい力強さを発揮するとしています。前後アクスルに電気モーターを搭載し、その総パワーは400ps、トルクは「F-TYPE SVR」にも匹敵する700Nmを生み出すということからも、その実力の一端がうかがえます。駆動方式はAWDで、0-60mph加速は約4秒という俊足ぶり。

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また、世界初の「ソーシャルVR」発表イベントとして披露されたのも、ジャガー・ランドローバーらしいユニークな試み。この種のVRイベントとしては最大規模を誇り、1日を通して300名以上がバーチャルリアリティを体験しました。「I-PACE」コンセプトのために特別に用意された仮想空間では、開発に携わったイアン・カラム氏とイアン・ホーバン氏がホストを務めています。

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I-PACEが登場すれば、EV化しやすいSUVの世界もさらに競争が激しくなることは必至。2020年に向けてこうしたハイパフォーマンス電気自動車SUVが定番になりそうです。

(塚田勝弘)

スズキ・バレーノにNAエンジンの上級グレードが追加設定

インドで生産される輸入車としても話題を集めたスズキ・バレーノに、新グレード「XS」が登場します。もともと、1.0リッター直噴ターボと1.2L NA(自然吸気)エンジンを設定するバレーノですが、今回設定された新グレードはNAエンジンの上級仕様となるものです。

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ターボグレード同様に、16インチタイヤやディスチャージヘッドランプ、ウインカー内蔵ドアミラーなどを装備。インテリアでもレザーステアリング、運転席&助手席シートヒーター、フルオートエアコン、マルチインフォメーションディスプレイなどが上級感を漂わせる仕様となっています。

メーカー希望小売価格は154万4400円。ターボグレードよりお手頃な価格となっています。

●スズキ・バレーノXS主要スペック
車両型式:DBA-WB32S
全長:3995mm
全幅:1745mm
全高:1470mm
ホイールベース:2520mm
車両重量:910kg
乗車定員:5名
エンジン型式:K12C
エンジン形式:直列4気筒DOHC
総排気量:1242cc
最高出力:67kW(91PS)/6000rpm
最大トルク:118Nm(12.0kg-m)/4400rpm
変速装置:CVT
燃料消費率:24.6km/L (JC08モード)
タイヤサイズ:185/55R16 83V
メーカー希望小売価格(税込):1,544,400円

(山本晋也)

トヨタ・スープラ次期型、高速ニュルアタックを動画で捉えた!

トヨタ スープラ次期型の初ニュルアタックの様子を捉えました。

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カメラマンのレポートの通り、初ニュルということで、恐らく7割程度の力の入れ方だったようですが、やはり速かったようです。

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動画からは、心地よい抑え気味のエキゾーストノーズに、ハードなサスペンション・セッティングが伺え、高速コーナーでも安定した走りが見られました。

パワートレインはBMW製直列6気筒ターボエンジン及び、直列4気筒エンジンのラインナップが予想されています。

(APOLLO)

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ついに現れた!トヨタ・スープラ後継モデル。FT-1デザインを継承か!
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スープラ後継モデル?トヨタ×BMWの次世代スポーツ市販版が姿見せた!
http://clicccar.com/2016/07/15/385615/

感動のブラジルGP。あの時マッサは何を思った?【F1速報×F1女子~ブラジルGP号~】

大雨の中、セーフティーカーと共に始まった2016 F1第20戦ブラジルGP。雨は止むことなく降り続け、大荒れのレースとなりました。

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レース中、メインスタンド前でクラッシュしリタイアとなってしまったフェリペ・マッサ選手(ウィリアムズ)がブラジル国旗を掲げながらガレージに戻る姿に、誰もが心打たれたはず。

今シーズン限りの引退宣言をし、最後のホームレースでマッサ選手はあの時どのような気持ちで歩いていたのでしょうか。11月17日(木)発売の「F1速報ブラジルGP」号に、マッサ選手の想いが記載されていますよ。

■フェリペ・マッサ最後の母国GP、ターン14に散る

マッサ選手にとっての最後のホームレースは、大観衆が見守るメインスタンド手前の大クラッシュで幕を閉じました。ガレージに戻る道すがらは他チームも含めたスタッフからの功労パレードにあらためて終わり方が最高だったと、自らの人徳が生んだ花道にマッサ選手は大きな感動と満足感を覚えていたそうです。

「ファンとブラジルのためにも、レースを完走できなかった時の気持ちを言葉にするのは難しい。僕にとっても特別な場所だからね。でも、神のみぞ知る、ということだろう。つまり、あの場所で止まったっていうのは、とても特別で素敵なことだ。ブラジルの人々や、パドックの皆、それにこれまでの長いキャリアのなかで一緒に仕事をしてきた人たちの想い……ただ『本当にありがとう』と口にしたい。ここにいて、この世界の一部でいるということは、とても誇らしく喜びに満ちていて……なんて言ったらいいんだろう。ファンの目の前で止まったのは神様の思し召しによるものだ。僕のキャリアを通してずっと応援してくれたこと、そして最後の瞬間も見守ってくれたことに感謝を伝えるためにね。」

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他チームのガレージ前を過ぎゆく際に、皆がねぎらってくれたことにも感動したマッサ選手。

「レースの途中だというのに、皆が表に出てきて、あれだけ大きなクラッシュの後で僕が歩いて行くのを見送ってくれたのは凄く特別なことだ。いい結果じゃないし、望んだような結果ではなかったけど、『本当にありがとう』って伝えたい。今日のことも、皆のことも一生忘れることはないよ。君たちは僕の心の中にずっと残るだろう。」

■once upon a grand prix

一枚の写真が語る、F1の歴史。今回は2003年4月18日サンマリノGP開始直前にタイムスリップです。

2003年第3戦ブラジルGPは雨が降り続く悪条件下、セーフティーカー先導でレースはスタートしました。滑ってコースを飛び出すドライバーは後を絶たず、王者ミハエル・シューマッハー選手(フェラーリ)も27周目にコースアウトする始末。71周予定のレースは大混乱のなか、55周目(と思しき周)に赤旗終了となりました。

大混乱のブラジルGP優勝したのはイタリア人のジャンカルロ・フィジケラ選手(ジョーダン)。この時30歳、F1グランプリ出走110戦目。96年F1デビュー当初から将来を嘱望されながらも、ここまでの7年間は、勝てそうで勝てないつらい日々でした。

赤旗時は走行周目の2周前の順位が採用されるというルール(トップ走行車を抑えず即刻中断となるため、全車が通常走行で完了した最終周を採るという判断)の適用を巡って関係者間で粉糾、掲示モニター上は55周終了順位(56周目)でフィジケラ選手がトップと一瞬表示されるも、直後に54周に戻り、53周終了時点ならキミ・ライコネン選手(マクラーレン)がトップ、2位フィジケラ選手、3位フェルナンド・アロンソ選手(ルノー)とされました。

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F1協議団がブラジルからパリのFIAに戻って審議を重ねた結果、レースから5日後(4月11日)、ジョーダン陣営の訴えが通ってフィジケラ選手の勝利が決定・発表されました。赤旗中断時点で、フィジケラ選手がすでに56周目に入っていた証拠が判明。つまり、最終結果は53周終了時点ではなく54周終了時のものが有効となります。フィジケラ選手は0.945秒差でライコネン選手をかわしていたのです。

インテルラゴスでは勝利を祝えなかったフィジケラ選手とジョーダンでしたが、2週間後の次戦サンマリノGPで粋な計らいが待っていました。ブラジルGP優勝トロフィーを持ち帰っていたマクラーレン陣営が、フリー走行開始直前のイモラのスターティンググリッド上でジョーダン陣営にトロフィー返還を行ったのです!

若々しいフィジケラ選手とライコネン選手、二人ともかっこよすぎる!! そしてチーム代表たる、ともにクセ者のエディ・ジョーダンとロン・デニスの笑顔も最高なんです。これはFIAの公式行事ではなく、あくまでも非公式なもの。人間の温かみを感じる、素敵な一枚です。

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本誌には今回のマッサ選手の感動シーンの他にも、マッサ選手の単独インタビューやF1関係者が語るマッサ選手との思い出などの引退特集、そして先程紹介したフィジケラ選手とジョーダンへトロフィー返還シーンと、レース中とはまた違った人間ドラマを知る事ができ、読んだ後に心がほっこりする「F1速報ブラジルGP号」でした(^^)

(yuri)

市販ナビに駐車支援機能を追加できる「カメラ機能拡張BOX」が登場

「カメラ機能拡張BOX(BSG17)」という駐車支援機能アイテムが、富士通テンから発表されました。発売は12月下旬となっています。

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このキットは、富士通テン社製のバックアイカメラ(リヤビューカメラ)に駐車支援機能を追加できるもので、ECLIPSEブランドのAVナビ「AVN」はもちろん、カメラ機能拡張BOX用汎用キットを使えば他社のカーナビでもビデオ入力があれば接続することができます。

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追加できるのは、バックアイカメラ映像の動きから、車両の進行方向を予測し描画する「進行方向予測線」、バックアイカメラ映像で後方の障害物を検知した場合に、画面表示/音で通知する「障害物検知」、見やすい高さに仮想的に視界を切り替えられる「視点切替」の3つ。「視点切替」は後退時に一端停止すると通常画面と俯瞰画面にスイッチできます。

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バックアイカメラやリヤビューカメラが普及する一方で、バック駐車での不安として「ハンドルを切る方向と進んでいる方向がわからない」、「後方の障害物に衝突しないか不安」、「バックカメラ映像では距離感が掴みづらい」といったカメラ映像そのものだけでは解決できない声が依然としてあるとのことで、バック駐車を苦手と感じているドライバーに向けてのアイテムになっています。

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価格はカメラ機能拡張BOX(BSG17)がオープンで、オプションのカメラ機能拡張BOX用汎用キット(BSGT17)が5000円(税抜き)です。

(塚田勝弘)

ルーフレールやフェンダーモールなどでSUV色を強調したスズキ・イグニスの特別仕様車

コンパクトカーとSUVを融合させたようなフォルムと個性的なディテールが目を惹くスズキ・イグニス。フロンテクーペや初代エスクードなど、過去の名車の一部をデザインモチーフにするなどして、ほかの国産コンパクトカートは一線を画す雰囲気を醸し出しています。

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限られた予算で個性的なモデルを作り上げるのはスズキが得意とするところで、アルトやハスラー、このイグニスも好例といえそうです。

11月16日に発売されたイグニスの特別仕様車「Fリミテッド」は、ルーフレールやフェンダーアーチモール、サイドアンダーモールを装備することで、よりSUVテイストを強調。

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内装も汚れを拭き取りやすいレザー調シート表皮や防汚タイプラゲッジフロアを採用することで、アクティブなユーザーのニーズに応えています。

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さらに、専用となる本革巻ステアリングホイール(シルバーステッチ付)や専用シフトブーツ、本革巻パーキングブレーキレバー、専用色センターコンソール(一部カーキ塗装)、専用色インサイドドアグリップ(一部カーキ塗装)、専用シート表皮(レザー調)などにより質感が引き上げられているのも見逃せません。

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ボディカラーは新色の「ミネラルグレーメタリック」をはじめ、「フレイムオレンジパールメタリック」、「ピュアホワイトパール」、「プレミアムシルバーメタリック」、「スーパーブラックパール」の全5色を用意。

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パワートレーンは、1.2L DOHCエンジン搭載のマイルドハイブリッドにCVTの組み合わせになります。「イグニス・Fリミテッド」の価格は、2WDが168万8040円、4WDが182万1960円となっています。

(塚田勝弘)

「海のF1、日本初開催を弾丸取材」~アメリカズカップ・ヨットレース

ご存じ、世界最速を決めるレース「F1」。日本での開催は45回にも及びます。
そして「空のF1」は「レッドブル・エアレース」。今年、2回目となる日本開催が千葉県・幕張で行われ、日本人パイロットの室屋義秀選手が優勝したことは記憶に新しいですよね。
陸、空、ときたら次は海!
「海のF1」ともいえる世界最高峰の国際ヨットレース「ルイヴィトン・アメリカズカップ・ワールドシリーズ」第9戦はアジア初の福岡で開催です。

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国対抗の競技なのでサッカーの「ワールドカップ」的な感じなのかも知れません。

実はこの「アメリカズカップ・ヨットレース」の歴史は古く、近代オリンピックやサッカーのワールドカップなどより早くに始まった、世界最古のスポーツトロフィー。

今回の「アメリカズカップ」は6チームで争われ、第8戦終了時点での結果は、1位が英国の「ランドローバーBAR」。ちなみにチーム名の「BAR」とは、チームオーナーでもあり、レースでも指揮役「スキッパー」のベン・エインズリー卿率いる「ベン・エインズリー・レーシング」の略。ちなみにエインズリー卿は、2000年からオリンピックで4試合連続金メダルに輝いた英国のスター。しかもイケメン(笑)。

レース開催は1日3レース。各25分で行われ、順位ごとのポイント制。
金曜日から3日間行われ、初日は予選ではありますが、万が一、土曜日か日曜日のレースができなかった場合には金曜日の点数が加算されるため、予選日から手が抜けません。そしてもうひとつ、点数制度で面白いのは日曜日がポイント2倍!…これって、なんだかソフトバンクっぽいですが、どうやらそれは関係ないみたい。でもそれがさらにレースを面白くします。ちなみにレースはソフトバンクの本拠地、福岡ドームの目の前の海辺で行われます。そして日本からは「ソフトバンク・チーム・ジャパン」が参戦。8戦までは第4位と健闘中です。

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レースは両脇のパイロンを回って往復しますが、そのパイロンは2本づつ。どちらを回ってもいいのですが、ポイントはヨットだけに風。風を読んだもん勝ち。直線時にはヨットを浮かせて走る…つまり水中翼船のようなもの。その最高速は時速70km。水上でのスピード感は陸上の数倍なので、体感スピードは時速200kmにも及ぶそうです! 乗っている人たちはものすごいスピード感の中で戦っているんですね。

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実は私、このレース観戦は土曜日一日のみ。朝、東京を出発し、飛行機で福岡へ。会場は福岡空港から車で15分程度でアクセスがいい場所。今回は初優勝が期待される、現在ポイントランキング1位の「ランドローバーBAR」チーム取材でした。ランドローバーは福岡タワー前で最新ランドローバーのポテンシャルや、今ドキなVR技術などを体験できるイベント「ランドローバー・エクスペリエンス・ウィークエンド in 福岡」を開催しています。

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その取材をした後、海上からレースを観戦…する予定でしたが、前日に購入した乗り物酔いの薬を忘れてきた私は、ちょっと心配。

私は「ボートオブザイヤー」の審査員もさせていただいていますが、毎回、軽い乗り物酔いをします。特に自分で操船せず、止まっているときが一番良いやすいのです。実は私、19歳ぐらいのころに熱海で開催された「パワーボートレース」観戦時に、ひどく酔ったことがトラウマになっているのかも。そのときは、結構長い時間、船上にいたので。
…というわけで、今回は陸上から観戦しました。

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福岡ドーム前のビーチ「シーサイドももち地行浜」が観戦のメイン会場で、ステージなどもあります。目の前で繰り広げられる迫力のあるレースを、実況付きの大画面スクリーンで観戦していた今回の「アメリカズカップレース」。とにかく順位の入れ替わりが早いので、目が離せません。

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ちなみに土曜日のレースは、安定した速さで英国の「ランドローバー」がポイントリーダー。しかし2レース目で「ソフトバンク」がトップフィニッシュ。日曜日の「ボーナスチャレンジ」がさらにレースを楽しくしてくれそう。私は今日だけで帰ってきてしまいましたが、日曜日のレースが見れないことが非常に残念です。
面白いレースになること間違いなしです!

(吉田 由美)

【トヨタC-HR試乗】リヤドアのアウターハンドルを「横」に配置したわけは?

スタイリングに最も力を注いだトヨタC-HR。最大の見どころはまさにエクステリアにあり、大人っぽさを表現し、官能的なという意味の「Sensual」、コンパクトキャビンや躍動感による「Speed」、大径タイヤやボディのリフトアップによるたくましい足まわりの「Cross」という3つのキーワードを掲げています。

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キャビンの天地方向を低くし、さらに内側に絞り込み、ボディ四隅に大径タイヤを置くという手法は、日産ジュークに似ています。

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C-HRは後発だけあってさらに先鋭化させるとともに、ピラーに埋め込まれたようなリヤのアウタードアハンドルを「縦ではなく横」に配置。

このデザイン処理、日産ジュークやアルファ ロメオのジュリエッタなど「縦」が多いだけに疑問でした。デザイン担当者に話をうかがうと、開閉操作を吟味したところ通常のドアハンドルのように「横」の方がやりやすいという結論に達したとのこと。

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また、フロントのドアハンドルよりもかなり高い位置にありますが、身長100cmの子どもでも操作できるように配慮されているそうです。

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フロントマスクを印象づけるフロントライトには、オプションのLEDタイプと標準タイプがあります。LEDは中央にハイビーム&ロービーム(Bi-Beam LED)を配し、その上に中央側に向かってターンLEDを配置、下側にアイライン風にクリアランス&デイライト(LED多灯)が備えられています。

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標準ライトは、Bi-Halogen(ハロゲン)のハイビーム&ロービーム、中央寄りにクリアランス&デイライト(LED3灯)、一番中央にターンライト(バルブ)を配置。

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一方のリヤランプは、オプションのLEDが中央上にバックアップランプ、真ん中にターン、その下にテール&ストップ、一番下にもテールを配置。なお、標準も配置はLEDと同様で、リヤフォグランプはオプションです。

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また、アルミホイールは18インチが切削光輝と艶有りブラック塗装が施された細身のスポークでスタイリッシュな仕上がりになっています。17インチアルミホールはシルバーメタリック塗装で、こちらは力強い造形になっています。

(文/塚田勝弘 写真/前田惠介、塚田勝弘)

ライバルはポルシェ911 GT3!コルベットZR1の次期型は歴代最強710馬力で2017年1月発表か?

シボレーコルベット『C7』のハイパフォーマンスモデル、『ZR1』次期型のプロトタイプを再び捉えました。

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以前はリアのみでしたが、今回はフロントをはじめとして細部の撮影にも成功しました。

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レーシングモデルの『C7 GT3-R』を彷彿させる巨大なリアウィング、フェンダーのベンチレーション、ネット越しに見えるフロントバンパーの大口エアインテークはまるでレーサーのようです。

パワートレインは6.2リットルV型8気筒スーパーチャージャーを搭載。ZR1史上最強の710psを発揮するとレポートされています。

MTミッション及び10速ATも投入予定で、ライバルのポルシェ「911 GT3」以上のパフォーマンスも予想されています。

ワールドプレミアは2017年1月のデトロイトモーターショーが最有力です。

(APOLLO)

新型「シビックSi」プロトタイプ、インテリアコンセプト「Acura Precision Cockpit」を出展【ロサンゼルスオートショー16】

11月18日から一般公開される「ロサンゼルスオートショー2016」において、ホンダから北米向けシビックの「シビックSiプロトタイプ」、アキュラブランドの「Acura Precision Cockpit」などが出展されています。

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「シビック Si」プロトタイプは、2017年に発売される予定の「シビック クーペ Si」と「シビック セダン Si」のデザインの方向性を示すモデル。

エアロパーツを随所に採用しているほか、多角形型エキゾーストパイプフィニッシャーが印象的なセンターマフラーや19インチハイパフォーマンスタイヤを装着するなど、シビックシリーズの中でもスポーティな佇まいが魅力。

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注目のエンジンは連続可変バルブタイミング・コントロール機構である「デュアルVTC」を備えた1.5L直噴DOHCターボ。

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トランスミッションは、ショートストロークの6速MTが組み合わされているほか、アクティブダンパーやアクティブステアリングシステム、LSD(リミテッド・スリップ・ディファレンシャル)などにより、走りもさらに鋭さが増しているそう。

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「Siプロトタイプ」のほか、セダン、クーペ、ハッチバック、今年9月にパリモーターショーで公開された「シビック TYPE R」プロトタイプなど、10代目シビックシリーズの全ラインアップが揃い踏み。

高級ブランドの「Acura(アキュラ)」ブースでは、今後の内装デザインと技術の方向性を示す運転席とインパネまわりのコンセプトモデルとして「Acura Precision Cockpit」が公開されています。

The instrument panel houses a wide, ultra-clear, 12.3-inch driver’s display. A matching center display is placed high in the cabin close to the driver’s natural line-of-sight.

ドライバーの視線移動に配慮した大型ディスプレイをはじめ、最新の自動運転技術を実現する画像認識システム、タッチスクリーンとリモートコントローラーのそれぞれの美点を採用したという新しいインターフェースなど、快適で安全な運転を可能とする新たな運転環境を提案。

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今年1月の北米国際自動車ショーで発表し、すでに量産車デザインへの適用も開始されている「Acura Precision Concept(アキュラ プレシジョン コンセプト)」とあわせて、今後の進化の方向性を示すものとしています。

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さらに、アキュラでは渋滞時の運転支援機能「Traffic Jam Assist」を来年発売のモデルに新たに追加することや、先進の安全運転支援システム「Acura Watch(アキュラ ウォッチ)」を搭載したアキュラ車が、7万台に達したことなども発表されています。

(塚田勝弘)

スバル史上最大サイズのフラッグシップ・コンセプトがデビュー【ロサンゼルスオートショー16】

2016年11月18日より一般公開となるロサンゼルスオートショーにて、スバルが次世代フラッグシップとなる大型SUVのコンセプト「SUBARU VIZIV-7 SUV CONCEPT」を世界初公開です。

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「Vision for Innovation」から生まれた「VIZIV(ヴィジヴ)」という名前は、スバルの次世代コンセプトカーに共通するものですが、そこに「-7」と付いていることからもわかるように、このコンセプトカーは7シーターの3列シート仕様となっています。

ゆったりとしたキャビンを実現するために、ボディサイズは全長5200mm・全幅2030mm・全高1860mmとスバル史上最大級。ホイールベースは2990mm、タイヤサイズは265/55R21と、シャシーも別格のサイズ感です。

また、フロントウインドウ上にはステレオカメラのイメージが確認できます。フラッグシップの登場に合わせて、スバルの特徴でもあるEyeSight(先進安全装備)の進化も期待されます。

なお、このコンセプトカーが示す次世代のフラッグシップSUVコンセプトは、2018年に北米市場に投入される3列シートのミッドサイズSUVにつながるということです。

(山本晋也)

新型マツダCX-5で初登場の「ソウルレッドクリスタルメタリック」とは?

「魂動デザイン」を掲げるマツダは、造形だけでなくカラーデザインとも呼ばれるようにボディカラーにも注力しています。

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第1弾の「ソウルレッドプレミアムメタリック」は、いまやマツダを象徴するカラーとして新世代商品群全体でも人気ボディカラーになっています。また、アクセラ、アテンザ、CX-3、デミオ、ロードスターRFという具合に順次採用されている第2弾の「マシーングレープレミアムメタリック」もアクセラで2割を超えるなど、有償色であっても着実に支持を集めています。

新型CX-5に初採用される「ソウルレッドクリスタルメタリック」は、生命感を抱かせるエネルギッシュな強さと鮮やかさ、濁りのない深みと艶感をより高い次元で両立させたカラーで、第1弾の「ソウルレッドプレミアムメタリック」を進化させた新色。

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第1弾の「ソウルレッドプレミアムメタリック」よりも彩度を約2割、深みを約5割増したことで、より瑞々しく艶やかな透明感を得たとしています。

具体的には、塗膜層を「クリア層」、「透過層」、「反射層」からなるシンプルな3層構成としつつ、マツダ独自の塗装技術である「匠塗 TAKUMINURI」を進化。

なお、「匠塗 TAKUMINURI」とは、熟練職人が手塗りしたような精緻で高品質な塗装を、量産ラインで実現するマツダの塗装技術で、第1弾の「ソウルレッドプレミアムメタリック」、第2弾の「マシーングレープレミアムメタリック」にも採用されています。

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透過層には新開発の高彩度な赤色の顔料を採用することで、赤色をよりピュアに発色。反射層には極薄の高輝度アルミフレークに加えて、光を吸収してシェードの濃さを強める「光吸収フレーク」を採用することで、従来は2層必要だった深みの表現を1層で実現。

また、アルミフレークのサイズを均一化するとともに、塗装の精度向上と乾燥工程で塗膜の体積を収縮させる手法により、アルミフレークと光吸収フレークのボディ面への均等かつ平滑な分布を達成し、より緻密に光の反射をコントロールさせています。これらにより、ハイライトの鮮やかさとシェードの深みを大幅に向上させたそうです。

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新色の開発ではボディカラー開発だけでなく、生産技術面も含めた進化が欠かせません。反射層を従来の2層から1層に減らすなど、生産効率向上やコスト削減、環境面への配慮につながると思われる技術も投入されているのも注目。

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実際に「ソウルレッドクリスタルメタリック」は、発色と機能を集約させる塗膜設計技術により、通常より多くの塗膜層を必要とする高意匠カラーをシンプルな層構成で達成。マツダが継続的に取り組んでいる環境に優しい塗装ラインでの生産に貢献しています。

(塚田勝弘)

【トヨタC-HR試乗】デザイン重視ながら後席はなかなかの座り心地。取り回し、使い勝手をチェック!

トヨタC-HRのボディサイズは、ハイブリッド(FFのみ)が全長4360×全幅1795×全高1550mmで、4WDのみとなる1.2Lの直噴ガソリンターボの全高が1565mmとなっています。ホイールベースは2640mmで、最小回転半径は5.2m。

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同じ「TNGA」を使うプリウスは、全長4540×全幅1760×全高1470mmで、ホイールベースは2700mm。C-HRの方が180mmも全長が短く、全幅は35mmワイドになっています。

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全長からするとロングホイールベースといえるC-HRは、ダイナミックな外観が特徴で、キャビンを小さく見せることにこだわったということで、室内の広さがどうなっているか気になるところ。

ハッチバック車などよりも高めの前席に乗り込むと、スタイリングの割に前方と左右の視界は良好。ただし、シートアジャスターを最も高く上げてもボンネットの先まで見通せるようなコマンドポジションにはなりません。

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逆に後方視界は外観デザインの影響を大きく受けています。テールゲートのウインドウがかなり寝かされているのに加えて、斜め後方も大きな死角が出現。車線変更時や後退時の取り回しには気を使いそう。

安全性を重視するならリヤビューカメラや「ブラインドスポットモニター」や「リヤクロストラフィックアラート」、「クリアランスソナー&バックソナー」などの選択は必須。

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後席に座ると、まず感じるのが閉塞感、よくいえば包まれ感の高さ。サイドウインドウが小さいうえに、窓の下側であるベルトラインが高めの位置になっているのに加えて、後方に行くほどラインが上がっていますから、左右方向の視界が限定されます。

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さらに、バケットシートをイメージしたという前席のバックレストが大きいため、前席シートスライド位置を後側にするとフロントシートからの圧迫感も大きく、前方視界も必然的に制約されます。

とはいえ、後席はその視界以外は気になる点はさほどありません。「座る」ということに関してはよく練られています。ロングホイールベースの恩恵で足元が広く、ハイブリッド車もガソリン仕様も前席下に足がすっぽりと余裕で入りますから、足を伸ばしてもいいですし、膝を立てるように深めに腰掛けても膝前に余裕が残ります。

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シート自体は座面の前後長、厚みともに十分に確保されているうえに、背もたれも長くゆったりと身体を預けられます。私は身長171cmですが、深めに座っても頭上には10cm程度の空間が残ります。ホンダ・ヴェゼルには開放感や広さでは及ばないものの、ジュークはもちろんCX-3よりも広くて座り心地も良好です。

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荷室容量は318Lで、荷室の奥行きは後席を立てた状態で770mmを確保。地面から開口部下側までの高さはFFが775mm、4WDが790mm。ちなみに、ホンダ・ヴェゼルが393L、マツダCX-3がサブトランクを含めて350L、コンパクトな日産ジュークが251Lとなっています。

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ヴェゼルのように低い位置から大きく開くテールゲートや大容量のスペースは持ち得ていませんが、C-HRはハイブリッドもガソリン仕様も同じ容量で、とくにハイブリッドは駆動用バッテリーを積むことを考えると納得できるのではないでしょうか。なお、後席は6:4分割可倒式で、シンプルに背もたれを前に倒して拡大するタイプになっています。

(文/塚田勝弘 写真/前田惠介)

「マイバッハ S 650カブリオレ」、「メルセデスAMG E 63 4MATIC」を披露【ロサンゼルスオートショー16】

2016年11月18日から一般公開されているロサンゼルスオートショー2016。メルセデス・ベンツからは「マイバッハ」ブランド初の「Mercedes-Maybach S 650 Cabriolet」、そしてEクラスのハイパフォーマンスモデル「Mercedes-AMG E 63 4MATIC」が披露されました。

Mercedes-Benz & smart auf der Los Angeles Auto Show 2016

メルセデス・ベンツは2016年年初から好調で、売上高は過去最高を記録しています。この好調は、ラインナップが強化されたSUV、新型Eクラスなどが牽引。

ロサンゼルスオートショーというステージにふさわしい「Mercedes-Maybach S 650 Cabriolet」は、世界限定300台。2017年春に300,000ユーロ(税抜き)という価格で売り出されるそうです。

Sクラスカブリオレをベースとしたマイバッハ仕様は、クロームのアクセントを多用し、フロントにマイバッハのエンブレムを配置。20インチの鋳造アルミホイールなどもあって圧倒的な存在感を醸し出しています。

Mercedes-Benz & smart auf der Los Angeles Auto Show 2016: Dietmar Exler, Präsident und CEO von Mercedes-Benz USA, anlässlich der Weltpremiere des neuen Mercedes-Maybach S 650 Cabriolet. ; Mercedes-Benz & smart at the Los Angeles Auto Show 2016: Dietmar Exler, President & CEO of Mercedes-Benz USA, at the world premiere of the new Mercedes-Maybach S650 Cabriolet.;

エンジンは、63kW(630hp)/1000Nm(737lb-ft)を誇る6.0LのV12エンジンを搭載。インテリアはゴージャスな仕上がりで、本革シートはクッションとブダペストスタイルのダイヤモンドのキルティングが施されているほか、Sクラス カブリオレの装備を網羅し、さらに、AIRCAP(エアキャップ)、AIRSCARF(エアスカーフ)、スワロフスキー・ヘッドランプなどが標準装備となっています。

もう1台の「メルセデスAMG E 63 4MATIC」は、4.0LのV8ターボエンジンを搭載し、420kW(571 hp)仕様と450kW(612hp)を用意。

Mercedes-Benz & smart auf der Los Angeles Auto Show 2016:Tobias Moers, Vorsitzender der Geschäftsführung der Mercedes-AMG GmbH, bei der Weltpremiere des neuen Mercedes-AMG E 63S Edition1.

シリンダー休止システムを搭載し、燃費に配慮しながら「メルセデス AMG E 63 S 4MATIC +」は、0-100km/h(62 mph)を3.4秒で加速(420kW仕様は3.5秒)するなど、Eクラスのハイパフォーマンスモデルにふさわしい動力性能を得ています。

トランスミッションは「AMG SPEEDSHIFT MCT(AMG マルチクラッチテクノロジー)の9速。また、「AMG Performance 4MATIC」は、前後可変トルク配分を可能にするなど、ハイパフォーマンスモデルにふさわしいスポーツ走行に対応するとしています。

(塚田勝弘)

アルファロメオ初のSUV「Stelvio Quadrifoglio」が登場!【ロサンゼルスオートショー16】

新規参入組を含めて世界的なSUVブームが続いています。アルファロメオ初となるSUV「Stelvio Quadrifoglio(ステルヴィオ・クアドリフォリオ)」は、同ブランドらしいエレガントなスタイリング、最上級グレードにはクアドリフォリオ(四つ葉のマーク)が示すとおり、4WDが設定されます。

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ボディサイズは全長4680mm×全幅2160mm×全高1650mmで、ロサンゼルスオートショーで披露されている「ステルヴィオ・クアドリフォリオ」は、スポーツキャラクターをより強調するカーボンインサートのボディカラーのサイドスカートを装着。

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前後バンパーと力強いホイールアーチを組み合わせることで、従来のSUVよりもスポーツサルーンのようなスポーティ感を生み出しています。なお、プラットフォームは新型ジュリアのそれを基本としてSUV化に対応。

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「ステルヴィオ・クアドリフォリオ」には、510hpを誇る2.9LのV6ターボエンジンが搭載され、ZF製8ATとの組み合わせにより圧倒的な動力性能も確保。

6気筒エンジンは、フェラーリの技術からもインスプレーションを得てアルミ製を採用し、フロントアスクルを中心に軽量化も図られています。気筒休止システムなど最新技術を投入することで、燃費を向上するなど時代の要請に応えるユニットとなっています。

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4WDシステムは通常走行時はリヤに100%駆動力が振り分けられ、前輪がスリップしそうになると、専用トランスファーケースを介してフロントアクスルに最大50%のトルクを伝達。

さらに、リヤディファレンシャルの2つのクラッチは、各ホイール間のトルク供給を別々に制御することが可能で、シーンを問わず効率的な駆動配分が可能になっています。

ほかに、280hpの直列4気筒2.0Lガソリンターボも用意されます。こちらもオールアルミ化され、400Nm/2250 rpmという最大トルクを発揮。「マルチエア」と呼ばれる電気油圧式バルブ駆動システムに加えて、ターボと200bar高圧直接噴射システムを備え、ハイパワー&大トルクと燃費の両立が図られています。

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アルファ ロメオ初のSUV「ステルヴィオ」の日本導入時期は現時点では不明ですが、日本での販売網再構築(アルファ ロメオ専売ディーラー)がアナウンスされているだけに、ジュリアとともに目玉モデルとして導入が期待されます。

(塚田勝弘)

新型インプレッサの爽快な走りは「ボディの歪み」と「人の感性」を分析した成果!

■SGPは、ボディ歪みと感性を分析して構築

新型インプレッサでの大注目は、今後スバルが全車種に展開する次世代プラットフォーム「スバルグローバルプラットフォーム(SGP)」の第一号であること。「世界最高水準の衝突安全性能」と「動的質感の向上」を目指して開発されました。

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特に「動的質感」では、走行時にボディがどのように歪むかを、ボディ骨格の200ヶ所に歪みゲージを貼って計測。そして1/1000秒単位で捉えた歪みの変化値を、ドライバーの官能評価と比較分析していきました。

その結果、ドライバーの違和感の原因を数値で捉えながらボディ開発ができるようになり、人の感性に響く走りを創り上げていったのです。

■SGPの驚異的な剛性アップが凄い!

完全新設計のSGPは、全長を一気に貫くメインフレームを左右に配置して、骨格結合部を強化することで、先代比で各部1.7〜2倍の剛性を確保。また連続的な剛性変化を適正化して、爽快な走りを実現。さらに衝突エネルギー吸収率を1.4倍に向上して、安全性能も進化させました。

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エンジンは「吹け上がりの質感」にこだわった改良を実施。例えばエンジンのゴロゴロ音対策として、クランクシャフトの支持剛性の強化を行い、約23%の振動低減を実現しています。2Lエンジンでは、直噴化により圧縮比を10.5から12.5にアップさせることで、レスポンスと燃費を向上させています。

■2つの最新安全装備を全車に標準装備

新型インプレッサは、ボディの衝突性能向上に加えて安全装備も充実強化しています。全車に標準装備される「アイサイト3.0」は、スバル独創の2眼カラーカメラ式運転支援システム。歩行者や自転車にも対応する衝突回避・軽減軽減ブレーキや全車速追従型オートクルーズ、車線逸脱抑止機能などを備えています。

ちなみにアイサイト登載車は、非登載車に比べて追突事故率が84%も減少しているのですから、本当に素晴らしい!

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アイサイトと合わせて全車に標準装備されるのが、「歩行者保護エアバック」です。これは事故の際にボンネット上にエアバックを展開して、歩行者頭部を保護する最新の安全装備。ボルボとランドローバーにつづいて世界3例目の採用ですから、まさに大奮発なのですネ。

新型インプレッサのメカニズムを見ると、スバルのクルマ創りが王道を歩み始めたと強く感じる次第です。

(星崎 俊浩)

【関連リンク】

■第543弾新型インプレッサのすべて(より深く知りたい方はこちらがオススメ)

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ドライブレコーダーとナビが一体化!富士通テンが「録ナビ」を新発売

いまや当たり前のAV一体型ナビ。富士通テン(ECLIPSE/イクリプス)がAV一体ナビを「AVN(Audio Visual Navigation)」として登録商標しているのは、マニアの方ならご存じでしょう。さらに、1DINタイプの6枚CDチェンジャーや世界初のTV/GPS一体型フィルムアンテナなどで市場を形成してきました。

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2016年11月14日に発表、12月上旬から発売される「録ナビ」は、「撮る」のが仕事のドラレコとカーナビ(AVN)を組み合わせたナビ。まったく新しいコンセプトではありませんが、富士通テンらしい分かりやすくて新しさを感じさせる愛称になっています。

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ドライブレコーダーをカーナビに内蔵させ、前方の記録だけでなく、バックアイカメラを活用して後方も同時に記録することが可能なのがポイントで、信号待ちや渋滞中の後方からの追突など、車両の後方への不安を軽減。

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バックアイカメラも前方カメラと同様に、「常時記録」「イベント記録」「手動記録」の3つの記録に対応しています。

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さらに、「もしもの時にすぐ見たい」、「風景の撮影後にすぐ見たい」、「後で思い出に浸りたい」といったニーズを3タイプの選択画面で実現。ナビ一体型の強みとして、ナビの大画面を活かしたインターフェース、直感操作での映像再生が可能になっています。

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また、ナビ一体型ドライブレコーダーなので本体をカーナビに内蔵し、GPSアンテナやマイクをカーナビと共用。カメラだけ追加で取り付けるため、前方の視界を妨げません。

画質の良さもポイント。温度や湿度、振動といった車ならではの過酷な環境下で様々なテストを繰り返し行うことで、高い品質を確保。明るさが変化する運転環境下でも高い視認性を実現する「HDR(high dynamic range imaging)合成技術」を搭載し、200万画素カメラとの組み合わせにより、ECLIPSE独自の視認性の高い映像が記録できます。その録画データはWi-Fi連携により手持ちのスマホに転送させることも可能です。

ナビやAVなどの操作性も高性能なトリプルコアCPUで大幅にアップさせたほか、ナビやAV機能も進化、充実しています。

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2016年冬モデルのラインナップは「AVN-D7/AVN-D7W(7型ワイド)」のDシリーズ、「AVN-S7/AVN-S7W(7型ワイド)」のSシリーズ、「AVN-R7/AVN-R7W(7型ワイド)」のRシリーズがあり、Dシリーズがカメラ(ドライブレコーダー)付となっています。

価格はすべてオープンで、市場想定価格はDシリーズが14万円前後、Sシリーズが15万円前後、Rシリーズが11万円前後となっています。

(塚田勝弘)

日産ノートe-POWERは、電気自動車嫌いを治す特効薬になるか?

日産リーフをはじめ電気自動車(以下EV)のシームレスな加速と高い静粛性に魅了される人は多いです。しかし実際にEV購入に踏み切れない理由として、“高・短・長”という3つのワードが挙げられます。

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“高”は、EVがガソリン車やハイブリッド車に比べて高価格であること。“短”は満充電時の走行距離が短いこと。そして“長”は充電時間が長いことです。

そんなEVが敬遠される3つのワードを打ち破るクルマが登場しました。それが日産ノートe-POWERです。

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日産ノートe-POWERはリーフのような純粋なEVではありません。リーフは充電システムを備えていて、電気を燃料として走行します。しかしノートe-POWERは充電システムがありませんし、使用する燃料はガソリンです。すなわちガソリンを燃料にして発電しモーターで走行する、充電する必要のないEVというのがノートe-POWERの特徴を最もわかりやすく表しています。

ノートe-POWERが走行するための駆動力は、リーフ譲りのモーターで発生します。そしてモーターを動かすエネルギーとなる電気は搭載する1.2Lガソリンエンジンで発電します。つまり、充電システムを搭載しないノートe-POWERは、ガソリンエンジンで電気を発生させてモーターを動かす、シリーズハイブリッド車なのです。

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一般的なハイブリッド車というとエンジンとモーターを搭載し、エンジンの弱点であるスタート時や加速する際など大きな負荷が掛かるときにモーターがサポートするというエンジンがメインで、モーターがサブという関係性です。しかしノートe-POWERは駆動するモーターがメインで、発電機であるエンジンはサブという全く逆の関係となっています。

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これによりノートe-POWERの走りは、リーフ譲りの高い静粛性とアクセルを踏むと瞬時に加速するリニア感、そしてスムーズな加速を実現しているのです。エンジンはスタート時や加速する際に掛かりますが、インパネ内の表示を見ていてもスタート時以外はほとんどわかりません。特に走行時はロードノイズが気になる程度でエンジン音や振動は感じられません。

そしてノートe-POWERのもう一つの特徴が、アクセルペダルだけで可減速が御可能なe-POWER Driveです。SモードやECOモードにしてアクセルを戻すと、強い減速力が発生しブレーキに踏み替えることなく、クルマを停止させることができます。

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最初はこの減速力にとまどうシーンもありましたが、慣れてくると信号待ちなどの停止線にピタッと停めることができるようになり楽しくなります。このアクセルペダルだけで、可減速ができるのも駆動力がモーターだからこそできる技です。

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気になる燃費ですが、JC08モード燃費でノートe-POWER Sが37.2km/L。そしてe-POWER X、メダリストが34.0km/Lです。燃料タンクはSが35L、Xとメダリストが41Lですから、モーターで走行するノートe-POWERは、ガソリン車やハイブリッド車と変わらない走行距離を実現しています。

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価格は177万2280円〜224万4240円とかなりリーズナブルです。しかも今回のノートe-POWERの発電用エンジンは1.2Lですが、バッテリーの大きさと発電用のエンジンを変更することで、ほかの車種にも搭載できるという話です。EVをリードする日産が提案するこのe-POWERがEVの食わず嫌いを治す特効薬になるのは間違いないでしょう。

(萩原文博)

安倍首相、高齢ドライバーによる加害事故多発で対策を指示!

高齢ドライバーによる加害事故が日々報道されるなか、11月15日に総理官邸で開かれた閣僚会議で、安倍総理が石井国土交通大臣、加藤一億総活躍担当大臣らを交え、事故の未然防止に向けた対策について協議したそうです。

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安倍総理は、来年3月に施行を予定している認知症対策を強化した改正道路交通法の円滑な施行に万全を期すとともに、自動車の運転に不安を感じる高齢者の移動手段の確保など、社会全体で高齢者の生活を支える体制の整備を着実に進めていくとしています。

新聞報道によると、総理は今後も高齢ドライバーの一層の増加が見込まれることから、取り得る対策を早急に講じ、喫緊の課題に一丸となって取り組むことで、事故防止に向けた対策を積極的に講じるよう指示した模様。

その一方で、交通網が脆弱な地方や山間部に住む高齢者にとっては、クルマが生活の足となっており、免許更新時の認知機能検査の強化や免許の自主返納だけでは解決し得ない課題になっています。

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政府は同日、こうした状況を受け、高速道路や一般道を利用して、自動車メーカーや部品メーカー、大学などと共同で大規模な自動運転の実証実験を行うと発表しました。

記者会見に臨んだ鶴保科学技術担当相は「高齢化が進んで運転したくてもできない人が増えてくる。ニーズは計り知れない」と述べたそうです。

実証実検は2017年9月頃から2019年3月末までに及び、首都高のほか、東名高速道路や新東名高速道路、常磐自動車道などの自動車専用道路計約300Kmの区間と、東京臨海地域の一般道、経済産業省が整備中のテストコースなどで実施する予定になっているそうで、海外の自動車メーカーにも参加を呼び掛けるそうです。

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基本的に人は年齢を重ねるにつれ、「老化」による認知・判断力の低下からは誰一人として逃れることができません。

従って、高齢化による事故の未然防止においては、難易度が高い「完全自動運転車」の実現をただ待つのではなく、その過程で普及できそうな運転支援機能(例:逆走防止やペダルの踏み間違い防止など)から順次、市販車に搭載していく必要が有ります。

また、それらの機能は別枠のオプション設定にするのではなく、標準仕様化してこそ効力を発揮するだけに、自動車メーカーにはコストダウンへの努力が求められます。

今後、ますます高齢化社会が表面化するなか、それに伴う加害事故未然防止への努力で成果を出した企業が業績を伸ばす時代になると予想されます。

Avanti Yasunori

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スズキ・イグニスにSUVテイストを強めた特別仕様車「Fリミテッド」が登場

スズキのコンパクト・クロスオーバー「イグニス」に特別仕様車「Fリミテッド」が登場しました。

ルーフレール/フェンダーアーチモール/サイドアンダーモールの特別装備に加え、ガンメタリック塗装の専用16インチホイール、ブラック塗装ドアミラーによりエクステリアのクロスオーバーSUVテイストを強めているのがポイント。

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ボディカラーは、新色となるミネラルグレーメタリック、フレイムオレンジパールメタリック、ピュアホワイトパール、プレミアムシルバーメタリック、スーパーブラックパールの5色を設定。メーカー希望小売価格は2WDが168万8040円、4WDは182万1960円となっています。

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インテリアではアクティブユーザー向けに汚れを拭き取りやすいレザー調シートを採用することで、上級指向のユーザーにも訴求しています。

そのほか、専用本革巻ステアリングホイール[シルバーステッチ]/専用シフトブーツ[シルバーステッチ]、専用本革巻パーキングブレーキレバー[シルバーステッチ]、専用色センターコンソール[一部カーキ塗装]/専用色インサイドドアグリップ[一部カーキ塗装]、防汚タイプラゲッジフロア(リヤシートバック背面、ラゲッジボード、スライドラゲッジボード)、ブラックインテリア(インパネロア、フロントドアロアトリム、リヤドアアームレスト)、助手席シートヒーター(2WD車)を与えられているのが充実した装備が特徴の特別仕様車です。

●スズキ・イグニス Fリミテッド(2WD)主要スペック
車両型式:DAA-FF21S
全長:3700mm
全幅:1690mm
全高:1595mm
ホイールベース:2435mm
車両重量:880kg
乗車定員:5名
エンジン型式:K12C
エンジン形式:直列4気筒DOHC
総排気量:1242cc
最高出力:67kW(91PS)/6000rpm
最大トルク:118Nm(12.0kg-m)/4400rpm
駆動モーター型式:WA05A
駆動モーター形式:直流同期電動機
モーター最高出力:2.3kW(3.1PS)/1000rpm
モーター最大トルク:50Nm(5.1kg-m)/100rpm
変速装置:CVT
燃料消費率:28.0km/L (JC08モード)
タイヤサイズ:175/60R16 82H
メーカー希望小売価格(税込):168万8040円

(山本晋也)

公道で使い切れる性能! S660は日本人のためのスポーツカーだ【等身大インプレ】

■S660のターボエンジンは中回転トルク型

首都高速から続いて東関東自動車道を抜け、千葉県の房総半島に向かいました。高速を降りてもう一度ルーフを外し、ウィンドウを下げたフルオープンで房総の里山を走り出すと、これがまた気持ち良い〜っ!

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ステアリングを切るとフロントが切れ味よく反応して、クルマがドライバーを中心に旋回しながら、コーナーをクリアしていきます。ホイールベースが長く前後オーバーハングが短いパッケージングなので、体感的には少し薄いものの、重量物のエンジンが運転席の後方にあるミッドシップならではのハンドリングを味わうことができます。

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コーナー入口では、手首だけで操作できる6速マニュアルのシフトダウンが、カチッと決まります。またコーナー出口でエンジンの一番美味しい4千〜5千回転を使うと、気持ち良い加速で立ち上がることができます。右足でアクセルを踏み込み、左足で駆動伝達を感じながら、俊敏で力強いマニュアルドライビングを堪能することができました。

ただ意外だったのは、エンジンパワーの特性です。5千回転から上も軽く回るのですが、回してもパワーがついてこないのですネ。「ホンダはNA&高回転」というイメージとは随分違う特性なので、正直最初は戸惑いました。でも4千〜5千回転域の太いトルクを活かした走りも新鮮で大いに楽しめました。

■お楽しみは、プシュープシュー音

それからS660には、もう一つお楽しみがありました。シート背面にある小振りなリアウィンドウは開閉式なのですが、最初は空調用だと思っていました。実際に開けると風通しが良くなるのですが、加えてシフトアップの度に遠くで聞こえていた「プシュー」音が、間近で聞こえるようになるのですネ。

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これはターボエンジンがアクセルオフ時にブローオフバルブから発する音ですが、山坂道でシフトアップしながらスポーティに走っていると、「プシュー、プシュー」と威勢のいい音がキャビンに飛び込んでくるのです。これがとてもリズミカルで心地良く、クルマ好きにはたまりませんでした。標準仕様で、こういう遊び心は大大、大歓迎デス!

■日本人による日本人のためのスポーツカー

そしてなにより嬉しかったのは、軽規格の小さいボディと自主規制パワーのおかげで、狭い農道や山道でも道幅やスピードの出し過ぎをあまり気にせず、ドライブできることでした。

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細い農道では田畑が織りなす日本らしい田園風景を、また写真のような狭くてうねった山道では森林浴とハンドリングを、それぞれ楽しむことができるのですネ。もちろん海岸線や山坂道では、アクセルを踏み込んだドライビングもOK〜っ!

つまりS660なら、日本中どんな場所でも四季折々の景色の中で爽快な走りが楽しめるのです。今もまさに、オープンカー・シーズンですよネ。S660はまさしく「日本人による日本人のためのスポーツカー」だと強く実感しました。

■燃費も疲れもミニマムな軽オープンスポーツ

今回のレンタル費は、9時間で約1万円。日曜日だったため首都高や国道で何度か渋滞に会ってしまいましたが、燃費は約270km走って18.6km/lでした。これだけ爽快な走りを楽しんでこの燃費なら、全く言うことありません。ちなみにトランクは、ルーフ収納専用で実質的には無いに等しいため、積載性への期待は禁物デス。

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かつて90年代の軽オープンカーは、公道のゴーカートのようなやんちゃさがありましたが、S660では高剛性ボディと思い通りのハンドリング、そして必要十分なパワーと快適なキャビンのおかげで安心してドライブできました。9時間乗り続けましたが、疲労感が少ないことも本当に素晴らしいと思います。

筆者は、将来子どもたちが全員独立したら、是非ともS660を手元に置こうと自分の将来に固く誓った次第です!

(星崎  俊浩)

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【トヨタC-HR試乗】「大人の空間」がテーマの内装。細部に宿るこだわりとは?

新型コンパクトSUVであるC-HRのインテリアは、トヨタらしく隙のない仕上がり。「大人の空間」というテーマにふさわしい質感の高さ、そして運転に集中できる設計になっています。

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インパネの最上面にソフトパッドを採用するだけでなく、ドアトリムアッパーまで拡大することで広がり感と高級感を両立。その下に金属調オーナメントを配し、オーディオまわりからドアトリムまでシームレスにつなげることで、上質感、スポーティさを演出しています。

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さらに、その下にピアノブラック調加飾を配するという3層のレイヤー設計で、シームレスで広がり感が強調されています。

ドライバーの操作系はメーターを中心にコクピット風にまとめられていて、運転操作がしやすいように一連のライン上に配置されています。また、ドライバーを囲むような非対称形状とすることで一体感を演出し、操作性向上にも寄与。

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細部では、ステアリングスイッチやメーターの指針、目盛り、ドアトリムオーナメント、天井のくぼみまで「ダイヤモンドモチーフ」を用いることで統一感を抱かせる空間になっています。

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さらに、すっきりした色使い、マテリアルを2種類に絞り込むことで質感の統一感も図るという凝りようで、「形、色、質感」にまとまりを感じさせる一因といえそう。

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ピアノブラック調加飾を広範囲に使ったステアリングは、上質なレザーや滑らかで凹凸感の少ない特別な縫製を採用することで、自然な握り心地と操舵感向上が意図されています。

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シートは、本革(ブラック/パーフォレーション付)、上級ファブリック(ブラック)+本革、ファブリック(ブラック)の3タイプ。インパネの加飾は上級の金属調+ソフト塗装、金属調塗装の2つが用意されます。

(文/塚田勝弘 写真/前田惠介、塚田勝弘)

アメリカ向け「セントラ NISMO」を初公開【ロサンゼルスオートショー16】

米国向けの主力モデルであるセントラをNISMOバージョンに仕立てた「セントラ NISMO」がロサンゼルスオートショーで初公開されました。

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ベース車から大幅な改良を受けたエクステリアに加えて、機能性を重視したインテリアデザインを採用。足まわりもNISMO専用のサスペンションチューニングが施されるなど、スポーティな内・外装、走りを期待するファンの声に応える仕様になっています。

外観はスポーツグレードである「セントラ SR」や「セントラ SRターボ」を超える迫力に満ちています。さらに、空力デザインでは、空力抵抗値(Cd値)を犠牲にすることなくダウンフォースを増大させることでゼロリフトを追求。

The 2017 Sentra NISMO is the latest in a long line of compact Nissan performance sedans going back nearly 50 years to the Datsun 510 and the original Sentra SE-R. The new, first-ever Sentra NISMO is also the first mainstream U.S. Nissan model to offer motorsports-inspired NISMO factory-tuned performance. It joins the GT-R NISMO, 370Z NISMO, JUKE NISMO and JUKE NISMO RS in the 2017 Nissan lineup.

従来モデルと同様のCd値0.29を維持しながら、揚力を30%低減させているそうですが、ニスモ専用のリヤスポイラーだけでなく、デザインを刷新したリヤバンパーも揚力低減に大きく貢献しているとのこと。

Nissan Sentra NISMO 2017 debuta en el Auto Show de Los ÁngelesNissan Sentra NISMO 2017 debuta en el Auto Show de Los Ángeles

デザインや機能面では、ニスモの特徴である「レイヤード・ダブル・ウィング」デザインを前後とサイドのボディパネルに採用することで、ひと目でニスモ仕様であることが分かります。また、パネル下部の赤いラインも目を惹くアクセントになっています。

Nissan Sentra NISMO 2017 debuta en el Auto Show de Los Ángeles フロントには、標準となるLEDデイタイムランニングライト、専用ダーククローム仕上げの「Vモーショングリル」、専用エンブレムを装備。

2017 Nissan Sentra NISMO

そのほか、専用のサイドシル、リヤデザイン、スポイラー、エキゾーストフィニッシャー、ダーククローム仕上げのドアハンドル、トランクフィニッシャー、リヤエンブレム、専用レッドライン入りウインカー搭載のサイドミラーキャップなど、ニスモならではの特徴が散りばめられています。

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足まわりは、米国向けらしくオールシーズン対応タイヤ「215/45R18パイロットスポーツ」を装着。ニスモの10本スポークアルミニウム合金ホイールが組み合わされています。

Nissan Sentra NISMO 2017 debuta en el Auto Show de Los Ángeles

インテリアもニスモらしいスペシャルな仕様になっています。サイドの強度を高めNISMOのロゴをあしらったフロントシートをはじめ、後席にもレッドステッチ入りの専用シート素材が採用されています。

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インパネには、専用の本革・アルカンターラ巻ステアリング、リング型エンジンスタートボタン、赤い文字盤のタコメーターを特徴とする専用メータークラスター、本革シフトレバー、専用刺繍を施したカーペットなど、スポーティ感を強調する赤のアクセントを用意。

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エンジンは「セントラSR」の2017年モデルに初搭載された新型1.6Lの直噴ターボガソリンエンジンで、最高出力188ps/5600rpm、最大トルク177 lb-ft/1600-5200rpmを発揮。

アルミニウム合金製となるDOHC16バルブ直列4気筒エンジンは、圧縮比10.5:1、連続可変バルブタイミング制御システム(CVTCS)を採用し、シリンダーボアには溶射皮膜のミラーコーティングが施されています。可変圧縮オイルポンプと低圧縮EGRシステムの採用により、排ガスの低温化とノッキングを改善しているのもポイントです。

足まわりは、フロントが専用チューンの施されたストラット式インディペントフロントサスペンションで、リヤがトーションビーム式でモノチューブリヤダンパーと専用チューンのフロントスプリングおよびストラットを採用。

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軽量型モノチューブ式ダンパーは、オイルとガスを切り離したチャンバーや高圧ガスチャージにより、ダンパーのストローク量や速度変化に対して素早いレスポンスを可能にするもので、ダンパーレスポンスを向上させることで、ステアリングやロードコンディションの変化により素早く対応することが可能となっています。

残念ながら日本に導入されていないセントラですが、米国でもニスモブランドのラインナップ強化が図られていて、「NISSAN GT-R NISMO」、「370Z NISMO」、「JUKE NISMO」、「JUKE NISMO RS」とともに「セントラNISMO」が同ブランドのプレゼンスを高める役割が期待されます。

(塚田勝弘)

マクラーレンの次世代スーパーカー、700馬力と刺激的フロントマスクで大刷新か?

マクラーレンのミッドシップスポーツ『650S』の後継モデルと思われる次世代スーパーカーの姿をカメラが捉えました。

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コードネーム「P14」と呼ばれるこの次世代モデルのプロトタイプは、9月にも捕捉に成功していますが、裸と見られていた当時のボディは実はダミーモデルで、今回カモフラージュされているパネルの下に、本物のボディが隠されているようです。

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この後継モデルでは、エクステリアが大刷新され、かなり刺激的なフロントマスクが採用されるとレポートが届いています。

最新のカーボンモノコックシャシーを採用し、3.8リットルV型8気筒ツインターボを搭載、最高馬力は700psに近いものと予想されており、0-100km/h加速は、マクラーレン史上最速のパフォーマンスと伝えられています。

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インパネの一部も今回撮影に初めて成功。ハンドル奥には新たなインフォテイメントシステムのようなものが設置されているようです。

ワールドプレミアは2017年3月のジュネーブモーターショーが有力です。

(APOLLO)

トヨタ・86に特別仕様車「ソーラーオレンジリミテッド」登場、ブレンボブレーキのオプション設定もあり

トヨタ・86に専用ボディカラーとなるソーラーオレンジをまとった特別仕様車「GTソーラーオレンジリミテッド」が登場します。

GTグレードをベースに、オレンジステッチのステアリングやシフトブーツなどでインテリアを彩り、シートは本革&アルカンターラで前席にはシートヒーターが標準装備となります。また、エクステリアではドアミラーをブラックとして、オレンジとのコントラストで引き締めるているのも注目点です。

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発売は2017年3月10日、2017年1月31日までの期間限定。さらに、オプションとしてブレンボ製ブレーキ、ザックスショックアブソーバーにより走りを磨く「ハイパフォーマンスパッケージ」を24万3000円でメーカーオプション設定しています。

トランスミッションは6速MTと6速AT、トヨタ86 GT “Solar Orange Limited”のメーカー希望小売価格は325万1880円〜331万8840円となります。

●トヨタ86 GT “Solar Orange Limited” 主要スペック
車両型式:DBA-ZN6-E2N8
全長:4240mm
全幅:1775mm
全高:1320mm
ホイールベース:2570mm
車両重量:1240kg
乗車定員:4名
エンジン型式:FA20
エンジン形式:水平対向4気筒 直噴DOHC
総排気量:1998cc
最高出力:152kW(207PS)/7000rpm
最大トルク:212Nm(21.6kg-m)/6400-6800rpm
変速装置:6速MT
燃料消費率:11.8km/L (JC08モード)
タイヤサイズ:215/45R17
ホイールサイズ:17×7J
メーカー希望小売価格(税込):325万1880円

(山本晋也)

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兄弟車といえるトヨタ・86にも、同様のアイテムで走りを磨いた新グレード「GT“Limited・High Performance Package”」が2017年2月7日より発売開始となることが発表されました。

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ザックスショックアブソーバーに前後ブレンボブレーキ(前4ポット・後2ポット)、そしてブレンボブレーキを収める17×7.5Jの専用アルミホイールを与えられたカタログモデルが『ハイパフォーマンスパッケージ』です。

メーカー希望小売価格は6速MTが339万4440円、6速ATが346万1400円。GT ”Limited”と比較すると約21万円、スバルBRZ GTと比べると8万円ほど高めの価格設定となっています。

(山本晋也)

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スバルが中国市場への「アイサイト」初導入を発表!【広州国際モーターショー16】

富士重工業が中国市場向けに、独自の運転支援システムである「アイサイト」を初導入すると発表しました。

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アイサイトはステレオカメラのみで自動車、歩行者、2輪車を識別、プリクラッシュセイフティ機能や、全車速追従クルーズコントロール機能を実現した世界初のシステム。

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11月19日に開幕する広州国際モーターショーに、現地仕様の「アウトバック」と「レガシィ」の出展を予定。アイサイト搭載車の更なる展開拡大を図るとしています。

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アイサイトは2008年4月の国内導入以降、豪州、北米、欧州に導入されており、搭載車両は世界累計で90万台を超えているそうで、今回の中国への導入により同社が海外販売するほぼ全ての地域に導入が進むことになります。

同社が今年1月、交通事故総合分析センターのデータを元に、2010年度から2014年度にかけて販売した車両の事故状況を調べた結果、バージョン2搭載モデルの事故発生件数が非搭載モデルに比べて約60%減、追突事故では84%減少していたそうです。

富士重工業では2014年6月に発売した「レヴォーグ」から進化版となる「バージョン3」を導入、その機能を年々進化させており、さらに2020年には車線変更を含めた高速道路における自動運転機能を導入する計画になっています。

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アイサイト搭載車は米国IIHSの前面衝突試験で最高評価「Superior」を獲得しており、国内JNCAPでは先進安全車プラス(ASV+)に選定、欧州でもユーロNCAPで最高評価のファイブスターを獲得するなど、その安全性には定評が有ります。

富士重工業では同社が掲げる「SUBARU ALL-AROUND SAFETY」の思想のもと、より一層の「安全」を実現していくとしています。

Avanti Yasunori・画像:SUBARU)

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クルマのブレーキと恋愛対象は「守ってくれる」感覚が肝心!?
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スバル「アイサイト」効果で追突事故が84%も減った⁉︎
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アイサイトについて、スバルのエンジニアが教えてくれなかったこと!?
http://clicccar.com/2015/07/06/315487/

【関連リンク】

広州国際モーターショー
http://www.autoguangzhou.com.cn/

NEDOがEVの行動範囲を拡大する実証事業「DRIVE the ARC」を米カリフォルニア州で開始

新エネルギー・産業技術開発機構(NEDO)、日産自動車、Nissan North America, Inc.、商社の兼松は、カリフォルニア州政府とEVgoの協力を受けて、米カリフォルニア州北部都市圏で電気自動車(EV)の行動範囲を拡大する実証事業「DRIVE the ARC」を11月14日から開始したと発表しました。

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本実証事業は、充電インフラに不安がある都市間を繋ぐ幹線道路沿いの20カ所以上に50基の急速充電器を設置したうえで、急速充電器の位置をEV利用者に案内する誘導サービスシステムを提供し、EVの行動範囲拡大を目指します。

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米・カリフォルニア州は、自動車メーカーに対してEVなどの販売を義務付けるZEV規制や、EVには優先レーンの通行を許可する法制を施行する環境先進州です。それでもEVの利用者には、EVの充電切れを心配してEVでは遠出しないというEV特有の心理的不安(Range Anxiety)があり、EVの活用が近距離利用に限定されてしまう原因になっているといわれています。

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そこで、今回の実証事業では、充電切れを心配するEV利用者の心理的不安を解消して、EVの行動範囲を拡大することに取り組みます。

NEDOでは、本実証の成果が他の地域へ波及し、世界各地のEV行動範囲が広がることで、EV市場が拡大することに期待しています。

(山内 博・画像:NEDO)

シボレー・コルベット・グランスポーツに3色15台限定車が登場!! 購入予約は11月22日まで

5年ぶりの復活となったシボレー・コルベット・グランスポーツに、3色15台のみの限定車「シボレー・コルベット・グランスポーツ ヘリテージ」が設定され、11月22日までの期間限定で購入予約受付が行なわれています。

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エンジンは6.2LのV型8気筒OHVで、466ps/630Nmという圧倒的なアウトプットを誇ります。

台数限定車であり期間限定車でもある「シボレー・コルベット・グランスポーツ・ヘリテージ」は、グランスポーツの象徴であるトーチレッドフェンダーハッシュマークが施され、存在感を増しています。

レッドストライプ付のサテンブラックホイールとレッドのキャリパーを装着(ボディカラーがイエローの場合はイエローキャリパー)することで足元もよりスポーティに変身。

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レッドもしくはグレーインテリアも特別なモデルにふさわしい仕上がりで、ラッシュドアルミハッシュマーク、ツートンスウェーデッドマイクロファイバーインサート付GTシート、スウェーデッドマイクロファイバーラップド3スポークフラットボトムステアリング、レッドカラーシートベルト(ボディカラーがコルベットレーシング イエローの場合はブラック)などにより、華やかなムードが漂います。

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限定車「シボレー・コルベット・グランスポーツ ヘリテージ」のトランスミッションは8ATのみで、価格は「ブラック」、「アークティックホワイト」が1243万円。「コルベットレーシング イエロー」が1255万9000円。購入希望者多数の場合は抽選になります。

(塚田勝弘)

【関連リンク】

特別限定モデル「シボレー コルベット グランスポーツ ヘリテージ」特設ページ
http://www.chevroletjapan.com/cars/corvette-grand-sport/corvette-grand-sport-heritage.html

※WEB先行受付期間:2016年11月22日(火)20:00まで

スバル・インプレッサが発売約1カ月で1万1050台を受注!過半数が他メーカーからの乗り替え

10月13日に発表された新型スバル・インプレッサの発売1カ月の受注台数が発表されました。これは他メーカー同様、発売前の先行予約分を含めたもので、インプレッサは9月1日から先行予約されていましたから、9月1日〜11月14日までとなります。

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その間の受注台数は1万1050台で、月間目標販売台数の4倍超となっています。内訳はセダンのインプレッサG4が2226台、5ドアハッチバックのインプレッサSPORTが8824台。

販売台数のうち、スバル以外のクルマに乗っている人からの乗り替えが全体の51%と過半数超えしていて、スバルの拡販を担う期待の新世代モデルという役割をまずは果たしているといえそう。

グレード構成比をインプレッサG4から見ていくと、「2.0i-S EyeSight」のAWDが35%と最も多く、ついで「2.0i-L EyeSight」のAWDが24%、「2.0i-L EyeSight」のFFが13%。排気量別では2.0L車が82%、1.6L車が18%となっています。

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インプレッサSPORTも「2.0i-S EyeSight」のAWDが一番人気で27%、つぎに「2.0i-L EyeSight」のAWDが24%、「1.6i-L EyeSight」の2WDが16%と続いています。

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排気量別では、1.6L車が26%、2.0L車が74%で、G4よりも1.6L車の割合が高め。なお、1.6L車の比率が低いように感じるかもしれませんが、こちらは2016年末の発売となっているため、今後はさらに増えるはず。

ボディカラーは、G4が「クリスタルホワイト・パール」と「アイスシルバー・メタリック」が26%で1番人気。以下、「クリスタルブラック・シリカ」が15%、「ダークブルー・パール」が10%と続いています。

SPORTも「クリスタルホワイト・パール」が32%と最も多く、「アイスシルバー・メタリック」が24%、「クリスタルブラック・シリカ」が12%、「クォーツブルー・パール」が10%、「ダークブルー・パール」も10%となっています。

(文/塚田勝弘 写真/小林和久)

トヨタ紡織、従来より耐衝撃性を向上させた高耐衝撃プラスチック事業で三井化学と業務提携へ

トヨタ紡織は、プラスチックの耐衝撃性能を向上させる技術を開発し、当該技術を自動車シートやドアトリムに活用するとともに、自動車用以外の用途にも広く応用を拡大する業務提携の覚書を 三井化学と締結したと発表しました。

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今回、トヨタ紡織が豊田中央研究所と共同で開発した技術は、「高耐衝撃プラスチック」をプラスチックに添加する改質剤として利用する技術で、「高耐衝撃プラスチック」を通常のプラスチックに添加することで耐衝撃性を飛躍的に向上させることができます。

この「高耐衝プラスチック」は、 植物由来樹脂のポリアミド 11と石油由来樹脂のポリプロピレンに、三井化学製の相容化剤を複合化させて、衝撃を吸収できる構造にしたプラスチックのことです。

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「高耐衝撃プラスチック」が高い耐衝撃性を持っているなら、例えば自動車シートの骨材を全て「高耐衝撃プラスチック」で製造すれば、と単純に考えるのですが、「高耐衝撃プラスチック」を通常のプラスチックに添加する「改質剤」として使用する点がキーポイントのようです。

新開発されたプラスチックの耐衝撃性を飛躍的に向上させる技術は、トヨタ紡織が製造している自動車シートやドアトリムに限らず、 耐衝撃性が求められる樹脂を使用する色々なプラスチック製品に応用できるので、トヨタ紡織は三井化学との業務提携を結ぶことで、同社の販路を利用して広く他の業界への拡大を目指しています。

(山内 博・画像:トヨタ紡織)

シボレー・コルベット・グランスポーツが5年ぶりに復活

2016年11月10日に発表、発売となったシボレー・コルベット・グランスポーツは、先代が2012年に日本導入されて以来5年ぶりの復活した限定モデルです。

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「シボレー コルベット グランスポーツ」は、1960年代にサーキットで活躍した伝説のモデル名。コルベットレーシングに多大な影響を与えただけでなく、コルベットの歴史に欠かせない存在です。

レース参戦を目指し、1963年にわずか5台のみ製造された特別なコルベット・プロトタイプに与えられた名称で、第4世代(1996年)と第6世代(日本では2012年導入)のみに存在していました。

今回、伝説のモデル「シボレー コルベット グランスポーツ」がさらなる進化を遂げ、再登場しただけに期待が高まります。

同モデルは、コルベット史上で最も純粋なスポーツモデルで、自然吸気でありながらパワフルな6.2L V8の「LT1」エンジンに、究極の軽量エアロダイナミクスボディ、レース技術を最大限に活用したシャシーシステムを組み合わせ、速さはもちろん、操る楽しさを追求したハンドリングマシンとなっています。

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外観は、グランスポーツ専用のワイドボディをはじめ、カーボンフラッシュペインテッドグラウンドエフェクトパッケージ、ボディカラードカーボン製ルーフパネルなどによりスポーティで精悍な印象。

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足まわりも強化されています。グランスポーツ専用のサテンブラックアルミホイール(レッドストライプ付)、フロント19インチ、リヤ20インチのミシュラン「パイロットスーパースポーツランフラットタイヤ(フロント:P285/30ZR19、リヤ:P335/25ZR20)」を装着。

In addition to the track-focused chassis and suspension components, the Grand Sport coupe and convertible feature unique exterior elements, including specific front fender inserts and Z06-style grille, as well as wider fenders and rear quarter panels to accommodate a wider track.

ブレンボ製ブレーキシステムは、フロントが6ピストン式キャリパー(370mmディスク)、リヤが4ピストン式キャリパー(365mmディスク)で強化されています。

ほかにも多くの専用装備が用意されているシボレー・コルベット・グランスポーツ。価格はクーペの7MTが1210万円、クーペの8ATが1227万円、コンバーチブルの8ATが1287万円となっています。

(塚田勝弘)

これがプジョー208次期型なのか!衝撃のレンダリングCG入手

プジョー『207』の後継モデルであり、Bセグメントコンパクトモデルの『208』次期型のショッキングなレンダリングCGが欧州エージェントから届きました。

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これまで大人しい安定したイメージだったフロントマスクが一変、LEDデイタイムランニングライトを備えたアグレッシブなヘッドライト持つ、スポーティーなデザインとなる可能性があるようです。

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ハイテク面でも大きな進化を遂げます。

12.3インチ高解像度デジタル タッチスクリーンを装備する、プジョーの第二世代コックピット「New i-Cockpit」を採用し、Apple「CarPlay」にも対応します。

パワートレインは新開発の1.2リットル3気筒ターボエンジンを搭載、200ps以上のハイエンドモデルもラインナップされると思われます。

ワールドプレミアは2017年春になりそうです。

(APOLLO)

ドコモとDeNAが、自動運転車両を第5世代移動通信方式を利用して遠隔管制する実証実験を実施

NTTドコモ(ドコモ)とディー・エヌ・エー(DeNA)は、第5世代移動通信方式(5G無線技術)を利用して自動運転車両を遠隔管制する実証実験を共同で進めることを合意したと、それぞれ両社のHPで発表しました。

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5G無線技術は、10Gbpsを超える超高速な通信速度で通信容量を拡大できることが特徴です、IoTの普及に対応できる次世代の移動通信方式として研究開発と国際標準化が進行しています。

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今回の実証実験は、運転手のいない自動運転車両と遠隔地にいるオペレータとの間を5G無線技術でつなぐもので、具体的には、走行中の自動運転車両周辺の高精細映像をカメラで撮影し、5G無線技術を使って遠隔地のオペレータに伝送する実験を実施します。

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両社は、ドコモの5G無線技術に関するノウハウと、私有地で無人の自動運転バス「Robot Shuttle (ロボット シャトル)」を活用したモビリティーサービスを手がけるDeNAのノウハウを組み合わせ、遠隔地からの自動運転車両の監視や乗客へのサポートなどに5G無線技術を利用して、運転手のいない自動運転の実用性・利便性を向上させることを目論んでいます。

発表された実証実験の内容を見ると、5G無線技術は自動運転車両の監視や乗客へのサポートに利用されるようで、自動運転車両の運行を5G無線技術で制御するものではなく、補助的な遠隔管制にとどまっていますが、今後は5G無線技術で無人の自動走行車両の運行を直接に遠隔管制する方向に発展することが期待されます。

(山内 博・画像:ドコモ、DeNA)

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DeNAが8月からイオンモールに「自動運転バス」を導入!
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ソフトバンク子会社SBドライブが「喋る無人運転バス」を実証実験開始!
http://clicccar.com/2016/11/07/414575/

もう箱とは言わせない! ─ 新型フリードのダイナミック・デザインとは?(後編)

ダイナミックさを追求した2代目フリードのデザイン・インタビュー。後半はリアボディからインテリアについて聞きます。

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[語る人]
株式会社本田技術研究所
四輪R&Dセンター デザイン室 1スタジオ
主任研究員 田中幸一
研究員 八木橋慎吾

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── ボディの後ろに移ります。リアドアからのラインはリアパネルまでつなりますが、ここまで目立たせる理由は?

「まずは足周りをしっかり見せて安定感を出したい。また、リアまでラインを回すことによってサイド面とリア面が連続して、箱のイメージが薄くなるんですね。とくに、サイド面はリアに向けてあまり絞っていないので、そのままだと箱そのものになってしまう」

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── リアランプは、シャープなボディの中でかなりボリュームがあり、ちょっと異質です

「それは意図的です。先代が比較的小さいランプで商用車っぽく見えてしまったのに対し、今回は乗用車らしさを狙った。また、ランプの面積が小さくなくなるとリアパネルが重く感じてしまうこともあります」

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── 左右に大きく張り出したリアバンパーは、ちょっと後付け感があってビジーです

「ボディ上部にボリュームがあるので、それに負けない踏ん張り感が欲しかった。もちろん、空力の処理にも効いています。リア正面から見ると、ボディにちゃんと溶け込んでいるのも分かってもらえると思いますが(笑)」

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── ボディカラーは青と黄色だけが明るい色ですが、全体的に明るいイメージで統一しなかったのは?

「先代はボディカラーやインテリアなどで若干質感が足りないとの指摘があった。今回はその点全体的に質感向上を意識し、ベーシックカラーでその部分を支え、その上で世界観を築く2つの訴求色を与えました」

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── インテリアです。ダイナミックな外観に対し、インテリアを水平基調にしたのは?

「初期には流麗な案もありましたが、質感や爽快感をシンメトリーデザインで表現し、断面やタッチで抑揚を付けようと考えました。今回リゾートをコンセプトに、木目を使ったのもその考えからです」

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── 外はダイナミック、中はリゾートというのは一見関係がないように思えますが

「一般的にエクステリアとインテリアでテーマが違うことは珍しくありません。外観と日常である室内とでは目的が異なる。また、ホンダ車のインテリアはいま、構成をシンプルにしつつ質感を上げようという動きがあるんです」

── 最近はやたらとシルバー加飾が目立ちますが、フリードではあまり感じません

「そこは派手にならないよう、意識して素材の構成を考えました。近頃のドイツメーカーもその辺は考えているようですが、今回はメッキは入れても細いラインにするなど、華美な表現は避けています」

── 最後に。ダイナミックな表現としてボディに多くのラインを入れる傾向にありますが、デザインの時間的な耐久性を考えた場合、よりシンプルにという考えもあります

「時代の変化の中でシンプルをどう考えるか、私たちも常に議論をしています。その中で、走るモノの本質的な表現を外さないことが重要だと考えています。先代もかなりラインが入った造形でしたが、ユーザーの評価は高かった。つまり、現在のシンプルさにミートすることも重要だと考えています」

── なるほど、本日はありがとうございました。

(すぎもとたかよし)

トヨタがPHV/FCVに加えて、「EV」開発にも本腰を入れる理由とは?

トヨタ自動車が2016年度上期(4〜9月)の決算発表で、今後のパワートレーン戦略について明らかにしました。

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それによると、短期的には重点的に投資している従来車の燃費向上や、排ガスのクリーン化促進、HVのバリエーション拡充に取り組む予定で、中期的にはPHV、FCVに加え、EVの開発にも力を入れる方針といいます。

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同社はこれまで日産などに比べ、バッテリー容量に起因する航続距離の課題から、EV開発には積極的ではありませんでした。しかし昨今、バッテリー性能が向上しつつあることや、欧州勢の電動化推進状況を踏まえ、EV開発にも力を入れることにしたもの。

FCV開発からの方向転換という訳では無く、当初からの計画に則ったものであり、構造的に難易度が高い燃料電池車から優先的に実現したというスタンス。

FCVは水素の充填時間や一充填あたりの航続距離など、ほぼ現行車と同様に扱えるメリットが大きく、排ガスを一切出さないため、「究極のエコカー」とされています。

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FCVもモーターで走行する一種のEVであり、外部充電する代わりに、水素燃料を使ってFCスタック(燃料電池)で自車発電する構造で、技術的にはHV/PHV/FCVからEVへの移行は同社にとって比較的容易なもの。(その逆は難易度大)

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同社は2017年初めに新型「プリウスPHV」の発売を予定しており、2018年には「カローラレビン」のPHV投入を予定するなど、PHVの展開を加速する構えのようですが、主力市場の米国では、カリフォルニア州で「ZEV(Zero Emission Vehicle)」規制強化が待ち受けています。

2018年以降、排出ガスを一切出さない電動車(EV、FCV)の販売比率が、現状の14%から16%に引き上げられる見通し。

同州以外でもZEV普及に積極的なことや、欧米勢がEVの開発に余念が無いことから、トヨタとしても持ち前の開発力と資金力を活かし、「EV」の品揃えを充実させ、フルライン体制で米国の規制強化を乗り切る考えのようです。

Avanti Yasunori

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もう「箱」とは言わせない! ─ 新型フリードのダイナミック・デザインとは?(前編)

ちょうどいいサイズとして「小さな箱」を表現した初代フリード。「Dynamism and Functionality」を掲げた2代目はそこから何を引き継いだのか、担当デザイナーに話を聞きました。前半はコンセプトからサイドボディまでを語っていただきます。

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[語る人]
株式会社本田技術研究所
四輪R&Dセンター デザイン室 1スタジオ
主任研究員 田中幸一
研究員 八木橋慎吾

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── はじめに、造形上のコンセプトから教えてください

「コンパクト、スポーティ、パーソナルの3つをキーワードとして、機能の詰まった躍動感、つまりダイナミックさの中に広いパッケージを凝縮するイメージとしました」

── 先代は△+□という表現でコンパクトな箱を打ち出しましたが、今回は少し違う?

「はい、箱という考えはないですね。フィットとステップワゴンの間を埋める商品として、誰にでも使いやすいコンパクトさと、同時に広いキャビンも訴求したい。そうした相反する要件の中で、今回はよりスポーティな躍動感を前面に出しています」

── では前から見て行きます。フリードは最近のホンダ車に準じた顔ですが、『ソリッド・ウイングフェイス』とはこの表現に限定されるのでしょうか?

「いえ、あくまでも機能を集約する見せ方であって、表現の幅は広いと考えます。たとえば、極端な話N-ONEも展開のひとつです。現行フィット以降、何となくライトとグリルのセットがソリッドウイングなんでしょ、と思われがちですが、それは違うんですね(笑)」

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── アンダーグリルですが、中央の台形グリルと外側に広げた逆台形ラインの関係性が少し分かりにくいですが…

「他社さんも含め、両サイドにガーニッシュを入れてワイド感を強調する例が多い。ただ、今回はそれをやってしまうとフロントの要素が増えて塊感が薄れてしまうと考えました。もちろん、ワイド感は欲しいですし、サイドビューでノーズを短く見せる役割も兼ねています」

── フロントのコーナー部はいろいろなラインが集まって少々複雑です。とくに、バンパーラインとボディサイドからのラインは衝突しているでは?

「裏事情として、フロントはバンパービームを覆いつつ、同時にコーナー部は歩行者保護として大きくカットする必要があった。その折り合いが非常に難しかったのは事実です。実際、空力も含め、モデリングではかなりいろいろな検討を繰り返しましたので」

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── サイドからのラインは、ホイールに合わせてそのままクルッと下ろしてはダメ?

「それをやるとフロントが重くなってしまうんですね。今回はそれを避けたかった。たしかにラインが集まってはいますが、最終的にはコントロールできたと考えています」

── サイドに移ります。先代のキャラクターラインはフロントホイール部からリアに向けて上り基調でしたが、今回はほぼ平行ですね。

「まずはダイナミックさ、前後への伸びやかさです。また、歩行者保護によりノーズが高くなっていますので、あまり低い位置からラインが始まると前のめりなイメージになってしまうんです」

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── サイドグラフィックは、もっとシンプルな形状にはできなかったのでしょうか?

「初期には単純なアーチ型やリアに抜けた案もありましたが、伸びやかさのために強いベクトル感を出したかった。ちょうど矢印が前後に向かうようなイメージですね。なので、リアクオーターガラスも、とくに先代を意識したわけではないんです」

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── ボディ下部の「切り欠き」はよく見られる手法ですが、上側にフレアを付けてまで強調するのは珍しいですね

「ミニバンの縦横比の中でも、より走りの印象を出すためにキースケッチからあった表現ですね。もちろん5ナンバーの制約は大きかったのですが、ボディのピークから下りてきた面を、ここでもう一度出すことで巧く処理できたと思います」

── なるほど。では続きは後半でお聞きします。

(すぎもとたかよし)

ボッシュのバイク用ABSがカワサキとスズキの2車種に採用

自動車部品大手のボッシュは、同社の新型二輪車用アンチロックブレーキシステム「ABS10」が、カワサキVersys-X 300 ABSに量産車として初搭載され、続いて2018年モデルのスズキGSX-S125 ABSにも搭載される予定と発表しました。

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二輪車用アンチロックブレーキシステム(ABS)については、欧州連合(EC)が125cc以上の二輪車に搭載を義務付け、日本国内でも125cc以上の二輪車にABSの搭載が法制化されました。その他にも、米国、オーストラリア、ブラジル、インド、台湾で二輪車のABS搭載義務化が進行しています。今回のカワサキ・スズキ2メーカーのABS搭載は、これらの法制化に対応したものと見られます。

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二輪車用のABSは、1987年にBMWが「K100」で初めて搭載し、その後、1994年にボッシュが二輪車用ABSとなる「ABS2L1」を開発しました。

二輪車用ABSが難しいのは、ABSを搭載するスペースを確保することが困難であること、作動するときの「ガクガク」としたブレーキショックが二輪車では転倒につながってしまうことの2点です。

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ボッシュは、これらの二輪車用ABSの課題に対して改善を続け、1994年の「ABS2L1」では4.5kgだったABSの重量も、2011年の「ABS9」では0.7kgに軽量化されました。そして、今回の新型「ABS10」では重量が0.45kgになり、「ABS9」と比較して約30%の軽量化と、約45%の小型化が達成されています。

二輪車用ABSは元来特定の大型バイクのみに採用されていました。一方、50ccの原付バイクから大型バイクまでフルラインで車種を揃えている日本の大手二輪車メーカーでは、小型バイクに搭載しにくいABSに対して消極的な姿勢をとらざるを得ないという事情もありました。

ボッシュでは、世界の二輪車生産の90%を占める中国、インド、東南アジア諸国などのアジア地域でABSの普及を進め、インドネシアとタイだけでも、年間約2万1,000人にのぼる二輪車事故の死亡者数を減少させたい、としています。

そこで気になるのが、日本の二輪車メーカーのABSに対する取り組みです。当然ボッシュはABSのパテントを保有しており、ボッシュのパテントを回避したABSを日本の二輪車メーカーが開発するには、相当の困難が予想されます。

今後、日本の二輪車メーカーがABS搭載の義務化の流れを受けて、カワサキ・スズキの2社に続いて、ボッシュのABSを導入することになるのか、自社開発のABS搭載を目指すことになるのかに注目が集まっています。

(山内 博・画像:ボッシュ)

トヨタ・86にオレンジをまとった期間限定車とブレンボ製ブレーキを備えた「Limited・High Performance Package」を設定

2016年夏、マイナーチェンジを受けたばかりのトヨタ86に、特別設定色「ソーラーオレンジ」を採用した特別仕様車「GT Solar Orange Limited」と、ブレンボ社製ブレーキを装備した「Limited・High Performance Package」の2台が設定されました。

スバルBRZにも100台限定の「イエローエディション」が用意(完売)されていましたから、86への設定も待たれていた限定車といえそうです。

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「GT Solar Orange Limited」は、来年3月10日の発売予定で、注文受付は2017年1月31日までの期間限定になっています。つまり、発売日にオーダーしても買えません。

ベース車は車名からも分かるように「GT」。冒頭で紹介したように、特別設定色の「ソーラーオレンジ」が最大の特徴です。ブラックを基調とした内装は、シートやステアリングなどにオレンジのステッチを配することで、スポーティムードをさらに向上。

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また、本革×アルカンターラのシート表皮を採用し、グランリュクス(セーレン社のスエード調人工皮革)を使ったインパネにするなど、質感向上にも余念がありません。また、前席にはシートヒーターも用意されます。

もう1台の「86 GT Limited・High Performance Package」は、「GT Limited」がベース。

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ブレンボ社製ブレーキのほか、専用17インチアルミホイールやZF社製のSACHS(ザックス)アブソーバーを装備することで、走りの質が高められています。

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なお、「GT Limited・High Performance Package」のパッケージ装備は、期間限定販売の86特別仕様車「GT Solar Orange Limited」でも装着可能。ブレンボ社製17インチベンチレーテッドディスクブレーキ&専用17インチアルミホイールやSACHSアブソーバーに加えて、リヤスポイラーとフロアアンダーカバーをセットにした「High Performance Package」としてオプションで用意。

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価格は、特別仕様車の「GT Solar Orange Limited」の6MTが325万1880円、6ATが331万8840円。「GT Limited・High Performance Package」の6MTが339万4440円、6ATが346万1400円となっています。

(塚田勝弘)

ホンダN-ONEの低全高モデルに「N360」を強くイメージした期間限定車を設定

1550mmの高さ制限がある立体駐車場に入庫可能なホンダN-ONEの「低全高モデル」に、ホンダ「N360」の50周年を記念した特別仕様車Premium Tourer・LOWDOWN 「SS(Suzuka Special)ネオクラシックレーサーパッケージ」が新たに設定されました。

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N-ONEはN360をモチーフに、現在のソリューションを活用した復刻版といえるモデル。

モチーフとなったN360はホンダ初の市販軽乗用車として今から50年前に登場。「Nコロ」の愛称で親しまれ、広い室内空間と愛らしいルックスで支持されたほか、ドレスアップして楽しむ人もいたそうです。

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さて、今回発売された「SSネオクラシックレーサーパッケージ」は、11月11日から2017年10月31日までの生産分で受注を終了する期間限定車。

N360をモチーフに開発されたN-ONEの外観デザインを活かし、当時流行したドレスアップをほうふつとさせるボンネットストライプ塗装やチェッカーデカールなどが施されています。

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さらに、フロントグリル、アウタードアハンドル、N-ONEエンブレム、アルミホイールなどをブラックに統一することで、精悍で引き締まった印象が魅力。黒によく映えるタンレザーをイメージした専用「タンカラーコンビシート」が目を惹くインテリアは上質感が重視されています。

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前後両席のシートヒーターや「あんしんパッケージ」など、人気のオプション装備を標準搭載としながらも、軽自動車の特別仕様車らしく買い得感のある価格設定で、179万8000円(FF/ターボのみ)となっています。

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また、N-ONEに用意されている「Modulo X(モデューロ エックス)」も一部改良を受けています。

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新色となる「シャイニンググレー・メタリック&レッド」、「ミラノレッド&ホワイト、ブリリアントスポーティブルー・メタリック&ホワイト」をボディカラーに追加し、ラインアップを刷新。また、シート表皮やエアコンアウトレットリングにレッドを採用することで、インテリアをよりスポーティに演出されています。「Modulo X」の価格は189万8000円で、こちらもFF・ターボのみです。

(塚田勝弘)

内・外装をリフレッシュしたメルセデス・ベンツGクラスに「COMAND システム」を搭載

じつに37年もの間、スタイルやボディなどの基本設計を変えずに、パワートレーンや装備を最新のものにすることで絶大な支持を得てきたメルセデス・ベンツGクラス。とくにメルセデスAMG系の迫力とデコラティブな内外装は、他の追従を許さない次元にまで到達しています。

65_front_1935094乗り味はまさにクロカン4WD系そのものですが、それでも年を追うごとに着実に洗練されていて、芸能人ならずとも「いつかはGクラス」と憧れている人も多そう。

2016年11月11日に受けた一部改良では、装備の充実化が図られています。全車に標準装備された最新のCOMANDシステム」が最大のトピックス8インチのディスプレイが用意され、後退時のパーキングアシストリヤビューカメラの作動においては、ガイドラインの表示も追加されています。

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車載インフォテイメント機能も強化されています。Apple「CarPlay」、Googleの「Android Auto」に対応。COMANDシステムではカーナビやラジオ、TV、オーディオはもちろん、ビデオやハンズフリー電話、アドレス帳、インターネット接続、車両の設定など豊富な機能を用意。

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また内装では、上質なナッパレザーを採用したツートーンダッシュボードが設定され、「Merceds-AMG G 65」に標準装備、「Merceds-AMG G 63」にオプションとなっています。

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外観は足まわりを中心にリファインされ、スポーティで精悍なブラックホイールを用意(「G 550」は19インチ、「Merceds-AMG G 63」および「Merceds-AMG G 65」は20インチ)。

65_rear_1935095サイドにはカーボンファイバーデザインサイドストリップを「Merceds-AMG G 63」および「Merceds-AMG G65」に標準装備し、スポーティかつ軽快感のあるスタイリングを印象付けています。

価格は3.0LのV6直噴ディーゼルターボを積む「G 350 d」が1080万円、4.0L V8直噴ターボの「G 550」が1530万円、5.5L V8直噴ツインターボを搭載する「Merceds-AMG G 63」が1971万円、6.0L V12ツインターボの「Merceds-AMG G 65」が3564万円となっています。

(塚田勝弘)

ホントに軽オープン!?  S660は、ボディ剛性と安定感が半端じゃない!【等身大インプレ】

■くるくる脱着ルーフと極低シートがS660の特徴

東京近郊にあるマニュアル車専門のレンタカー店で、ホンダS660の6MT仕様を見つけました。そこで日産GT-Rの「等身大インプレ」に続く第2弾は、ヘビー級ハイパワー4WDマシンのGT-Rとは対極にありながら、本格オープンスポーツとの呼び声の高い軽自動車のS660にすることにしました。

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当日のレンタカー店では、最初にキャンバスルーフのくるくる脱着とボンネット内にあるトランクへの収納の方法について、説明を受けました。実際に自分でやってみると、キャンパスルーフは骨組が太くて多少重いとか、いちいちボンネットを開けて腰を曲げて作業するのはおっくうだとか、思わなくはありません。でも何やら出発の儀式めいていて、クルマ好きの心がくすぐられますから、筆者は割と好きだったりします。

早速オープンのままS660に乗り込みました。まずは、着座位置が低いことにビックリ。乗り込む際にドシンと腰を落としてしまうほどでした。オープン状態の運転席は狭からず広からず。かまぼこ型のステアリングのおかげで足元にも余裕があり、173cm/75kgの中年体型がいい具合に収まりました。

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インパネのメーターは、アナログ式タコメーターの中にデジタルスピードメーターが収まるデザインで、80年代のシティターボを思い出します。ただインパネにナビの搭載スペースを設けないのは、さすがにやりすぎ感もありますが、ここまで徹底するといかにもホンダらしい割り切りだと清々しささえ感じるから不思議です。

■大型トラックも怖くない、軽を全く感じさせない剛性感みなぎる走り

当日は天気に恵まれたので、日焼け止めを顔と手に塗りたくって準備完了!  ウインドウを下げて早速街中を走り出すと、見た目はゴーカートのような軽オープンカーなのに、安定感が抜群に高いことに気づきました。右折レーン待ちで前方から大型ミニバンがカッとんで来てすれ違っても、国道で大型トラックが妙に近くで並走しても、軽のひ弱さやオープンの怖さを感じることがありませんでした。

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運転を始めて、すぐにクルマ好きの血がワクワクしてきました。交差点を左折する時には、いちいちヒール&トゥでブリッピングしてシフトダウンをかましたいし、信号待ちではアクセル全開のスタートダッシュが待ち遠しいのですネ。運転してから10分余りで、いつでもどこでもオープンの爽やかさを堪能していたいと強く感じました。

またそう感じる要因は、①軽オープンを超越した高剛性ボディ、②中回転域で力強く走るトルク&パワー、③オープンでもウィンドウを上げれば、エアコンとオーディオがしっかり届くキャビン、の3点だと思います。

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S660は街中を走るだけでも、スポーティなオープンの楽しさに加えて、軽オープンのレベルを越えた快適さ&頼もしさが実感できました。

■高速道路ではキャンバスルーフが効果的

続いて、首都高速に乗り入れました。料金所からアクセルを踏み込むと、軽ではありますが、気持ちよく加速していきます。アクセル全開でのシフトアップは、やっぱり理屈抜きで楽しいですヨ。中回転トルクが太いので加速や追い越しも楽々。高速道路でも日本の法定速度以上のパフォーマンスを有していると実感しました。

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ただ小さいボディの哀しさなのでしょう。高速でのオープン走行は、速度に比例して風の抵抗でボーボー音が高まるため、高速巡行中はあまりオープンにする必要性を感じませんでした。

そこでPAに入って、ボンネット内からルーフを取り上げて、ルーフにくるくると装着すると、仕立ての良いキャビンに早変わり。ルーフはキャンバス仕様ながら骨組みがガッシリしているため、室内は予想以上に静かで、高速クルージングが快適になりました。これにはリアに隔壁を備えたタルガトップ形状が、相当効いていると思います。

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ちなみにルーフの有無で、乗降性は全く異なります。ルーフ付きのキャビンになると、当然体が通るスペースが激減する訳でして、体の固い中年オヤジにとって乗り降り動作はちょっこし苦行になっちゃいましたネ。

次は、房総ドライブ編に続きます。

(星崎 俊浩)

目を見張るグレードアップを実現した、新型インプレッサの内装

■目を見張る内装のグレードアップを実現

新型インプレッサのドアを開けると、大幅にグレードアップした内装が迎えてくれます。インパネは、スバルらしい機能的なレイアウトを踏襲しながら、ナビ両側にエアアウトレットを縦型で配置してクールな印象を演出。中央上部の大型マルチファンクションディスプレイでは、水温や油温、アイサイトの動作状況などが確認できます。

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特に目を見張るのが高級感で、インパネはソフトパットで造作し、2L仕様では贅沢にも本物のステッチを採用しています。またステアリングステーや空調、コンソールの枠等をシルバー調の枠で囲い、シャープさと高級感を演出。特にこの立体感を持たせたシルバー枠が、内装のグレードアップに効いています。

■大切なのは運転しやすさと使いやすさ

フロントシートは先代よりもホールド性を高めた形状ですが、ウレタンを2倍にして振動吸収性を高めており、タイトというよりも体の収まりが良く快適な仕上がりとなっています。頭上中央にあるアイサイトのユニットも、小型のVer3.0なので目立たなくなりました。また、太目のステアリングと2眼式のアナログメーターから、運転のしやすさと楽しさを大切にするスバルのポリシーを感じます。

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リアシートは、ハッチバックの「スポーツ」もセダンの「G4」も、リアシートの座面幅が広く、座面中央の盛り上がりも少な目なので、横3人でも座りやすくなっています。足元も十分広く、頭上高は「G4」が「スポーツ」がよりも少くなっていますが、標準以上の居住性を確保しています。

荷室では、リアサスペンションの張り出しを抑えることで容量と使い勝手を向上。「スポーツ」は、ゴルフバック3個が後席背もたれ上部よりも低い位置に収まるのが自慢。また後席格納では、6:4分割可倒式を採用しています。「G4」のトランクは、ゴルフバック4個が収まる大容量を確保。ここでも使い勝手や使う楽しさを重視するスバルのポリシーが、強く感じられました。

(星崎 俊浩)

【関連リンク】

第543弾新型インプレッサのすべて(より深く知りたい方はこちらがオススメ)

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自動車向けCFRPの世界需要は2020年には28,000tに増加。矢野経済研が需要予測を発表

矢野経済研究所が、自動車向け炭素繊維強化プラスチック(CFPR)の世界需要予測を発表しました。

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今回の発表された予測の調査は2016年7月〜10月に実施されたもので、調査対象は自動車メーカー、炭素繊維メーカー、関連メーカー、研究開発機関に及んでいます。

調査対象のCFPRとは、強化材に炭素繊維を用いた繊維強化プ ラスチックの総称で、マトリックスに熱硬化性樹脂を使用する炭素繊維強化熱硬化性プラスチック(CFRTS)、熱可塑性樹脂 を使用する炭素繊維強化熱可塑性プラスチック(CFRTP)を調査対象に含めています。

発表された調査結果によると、自動車向けCFPRの世界需要量は 2015年の時点で9,231tと推計され、2020年には28,000tに増加すると予測しています。ただし、今回の需要量集計には、燃料電池自動車(FCV)の水素タンクのCFPRは含まれていません。

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調査結果の分析によると、自動車向けにCFRPが本格的に採用されはじめるのは2017年頃からで、2020年頃までは車体構造材のモノコックにCFRPを採用するのはBMWの i3/i8 のような高級車に限定されるとしています。

高級車の車体構造材でのCFRP採用や、部品材料の鉄からCFPRへの置き換えを中心とする需要で、2020年の自動車向けCFRP需要量は28,000tに増加するという予測結果を導き出しています。

その後、自動車の「マルチマテリアル化」が進展し、2025 年には世界の自動車向け CFRP需要量は、85,231tに達すると予測しています。

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2020年から2025年のCFPR需要量増加予測は、車体設計全体での材料採用の見直しとハイブリッド材料(鉄+CFRP、アルミニウム+CFRP)に代表される「マルチマテリアル化」が自動車向けの素材分野で進み、その過程で、高級車からより低価格帯の大衆車にCFRP採用が拡大することによると分析しています。

今回の予測全体を最近の自動車業界の動向に照らし合わせてみると、素材メーカーでは東レ、帝人などが自動車向けのCFPRを手がけており、CFPRを採用する高級車以外の自動車メーカーでは、トヨタが新型プリウスPHVのバックドアにCFPRを採用し、CFPRを含むバックドアの量産性確保のために新型プリウスPHVの発売開始が遅れているのでは、と噂されていることが想起されます。

(山内 博・画像:矢野経済研究所、東レ、帝人)

受賞なるか?トヨタ「C-HR」が欧州COTYにエントリー!

世界的にSUVモデルが人気を博すなか、トヨタ自動車が11月10日に国内でWebによる先行受注を開始した新型クロスオーバー「C-HR」。

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欧州ではトヨタモーターヨーロッパが、TMMTのトルコ工場で生産を開始しており、欧州の各国をはじめ、北米、カナダ、台湾、南アなどに輸出される計画になっています。

ちなみに「C-HR」は、TNGA採用車が海外で生産される初のモデル。

HV用のエンジンはイギリスで生産され、海外向けに設定されている1.2L用M/T(マニュアル・トランスミッション)はポーランドで生産するなど、生産工場が欧州の各地に広がっているのも特色のひとつ。

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国内向け「C-HR」についてはトヨタ自動車東日本の岩手工場で生産される予定で、11月10日時点の受注台数が9,000台を超えるなど、生産計画の6,000台/月を大きく上回っており、来年には13,000台/月ペースに引き上げる計画になっている模様。

車体のスリーサイズは全長4,360mm、全幅1,795mm、全高1,550mmと堂々としており、ホイールベースは2,640mmとなっています。

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グレードは4種類で、1.8LのFFハイブリッドモデル(G/S)にはプリウス用、1.2Lの4WDターボモデル(G-T/S-T)にはオーリス120T用のエンジンをそれぞれ搭載。

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その個性的なルックスから、国内をはじめ、欧州でも発売前から評判が良いようで、欧州7ヶ国の自動車雑誌が主催するヨーロッパ・カーオブザイヤーにもエントリーするなど、各方面から注目が集まっています。

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開発陣がこだわりをもって仕上げた海外向け1.2Lモデルのミッション(6MT)は、オーリス用のMTを流用しながらも、レバー、ケーブル、シンクロコーン、ディテント機構が見直されており、そのシフトフィールは試乗会で高評価を得ているそうです。

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欧州COTYでは、11月28日に38モデルの中から、受賞対象車7台が発表される予定で、その中に「C-HR」が食い込めるかが注目されており、来年3月のジュネーブショーで大賞受賞車が発表される予定。

1993年に日産マイクラ(マーチ)が日本車で初受賞して以来、トヨタ ヤリス(ヴィッツ)や2代目プリウス、日産リーフ(EV初)が受賞していることから、「C-HR」についても受賞に向けて期待がかかります。

Avanti Yasunori・画像:トヨタ自動車、EURO COTY、TANNIS TEST)

【関連記事】

トヨタが欧州でコンパクトSUV「C-HR」 の市販モデルを公開!
http://clicccar.com/2016/10/04/404598/

トヨタが「C-HR」の受注開始!パリでも市販モデル公開へ
http://clicccar.com/2016/09/21/400863/

トヨタが「C-HR」のインテリアデザインを初公開!
http://clicccar.com/2016/06/28/382172/

ニュル24H耐久でトヨタ「C-HR」がクラス3位で完走!
http://clicccar.com/2016/05/31/375178/

【関連リンク】

トヨタ「C-HR」
http://toyota.jp/c-hr/

ヨーロッパ・カーオブザイヤー
http://www.caroftheyear.org/

TANNIS TEST
http://www.tannistest.com/

走りだけにとどまらない!ステップワゴンモデューロXの魅力とは?

ホンダの純正用品メーカーであるホンダアクセスが開発したカスタマイズパーツを装着するモデューロXの第3弾モデル、ステップワゴン モデューロXが2016年10月21日に発売されました。

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ステップワゴンが属する2Lクラスのミニバンは最量販クラスというだけであって、トヨタ ヴォクシー/ノアにはG’s、日産 セレナにはライダーといった、ワークスブランドが手掛けたコンプリートカーが存在します。ステップワゴン モデューロXは、そのライバルの中に割って入ることができるのでしょうか。

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トータルパッケージでカスタマイズされたコンプリートカーのモデューロXは、N-BOX モデューロX、続くN-ONE モデューロXと軽自動車をベースとしていました。しかし、今回は初めて登録車がベースです。モデューロXの特徴として、優れた空力性能を発揮するボディワークとしなやかに路面を追従する専用のサスペンションが挙げられます。

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ノート「e-POWER」がハイブリッドと名乗らなかったワケは?

いま、ワタクシはパソコンの前でこの原稿を一字一句進めています。キーボードのキーを打つたびに画面上には文字が綴られ、逆に「delete」キーを押すごとに文字は消えていく。さらにコピー&ペーストも使えば、好きな位置に文章を瞬間移動させられます。非常に便利ですが、この操作の裏側、つまり仕組みについて考えたことはありません。

思うに、クルマについても同じことが言えるのではないでしょうか?

多くの人にとってクルマとは、アクセルを踏めば前進、ブレーキを踏めば減速、そしてハンドルを傾けた方に移動するモノであり、エンジンが生みだしたパワーがトランスミッションやドライブシャフトを介してタイヤに伝わったことで動き出すという仕組みについては二の次のはず。

だからこそ、ひょっとしたら知らない方もいるかもしれません。日産が販売するコンパクトカー「ノート」に加わった「ノートe-POWER」が、エコカーとして人気の “ハイブリッド”とはひと味違う仕組みで動いているということを。

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そもそも、現在人気のハイブリッドカーのほとんどは、あくまでエンジンが主役でモーターは脇役。ガソリン消費量を抑えるためにエンジンを小型化する一方で、発進時などエンジンが心許ない場面でモーターがアシストすることで、動力性能と燃費性能を両立させています。

「ノートe-POWER」もエンジン(79ps/10.5kgm)とモーター(109ps/25.9kgm)の両方を搭載する点は共通。ですが、エンジンは駆動用モーターを動かすために必要な電力を賄う発電機であり、モーターがタイヤを動かしている点が決定的に異なります。その結果、加速の滑らかさや走行時の静粛性などは向上し、電気自動車(EV)に近い感覚に仕上がっています。

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すでに日産は「リーフ」と「e-NV200」など電気自動車を次世代エコカーとして普及させようとしていますが、当初から充電インフラと航続距離がネックとなることを予想しており、その解決策のひとつとしてこの「e-POWER」の開発は行なわれたと言います。

実際、「ノートe-POWER」は、充電の必要は無く、ガソリンを給油するだけとお手軽。電気自動車の魅力はそのままに弱点を克服していることから、慣れ親しまれている“ハイブリッド”というバッジではなく、一歩先を行くエコカーというニュアンスを込めて「e-POWER」と冠したと思われます。

ハイブリッドや電気自動車さらには燃料電池車など、新たなパワートレーンが登場するたびに指摘されるのが居住空間や荷室など実用性の低下でしょう。

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「ノートe-POWER」の場合、ガソリンエンジン車とほぼ同じボディサイズ(全長:4100mm×全幅:1695mm×全高:1520mm)にエンジン/モーター/バッテリーを収めるために、プラットフォームの構造がガソリンエンジン車と異なる専用品を採用し、ガソリンエンジン車と同等の空間を確保しています。その上で、インテリアには電気自動車「リーフ」と共通のギヤセレクターを採用し、先進性を強調。

「ノートe-POWER」は、使えば使うほど後戻りできない先進性が随所に宿った一台に仕上がっています。

(今 総一郎)

【関連リンク】

より深く知りたい方にはこちらがおススメです。

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ヴァレオの自動運転車「Cruise4U」がヨーロッパ一周13000キロの公道実証走行へ出発

欧州の自動車部品大手・ヴァレオは、同社の自動運転車「ヴァレオ Cruise4U(クルーズ4U)」が10月26日にヨーロッパ一周の公道実証走行へ出発したと発表しました。

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ヴァレオ Cruise4Uは、一年前のフラン ス一周、今夏の米国一周、一カ月前のパリ環状道路 24 時間走行に続いて、5 週間かけて欧州の主要地を巡る13000キロの公道を自動運転で実証走行することになります。

今回の自動運転による公道実証走行は、まず英国からスタート。エジンバラからプリマスまで走行した後、大陸に渡り、ドイツでベルリン、カールスルーエ、ミュンヘンなどの都市を走行して、オランダのアムステルダムで U ターン。チェコ・プラハまで走行した後、フランスとスペインを走行し、 セビリアからパリに戻るというコースを巡ります。

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ヴァレオ Cruise4Uがどのような自動運転システムを備えているかは発表されていませんが、今回ヨーロッパ一周・6カ国を自動運転モードで走行することで、ドライバーの代わりに運転操作を担うヴァレオが開発したソフトウェアを実際の道路状況の中でテストする絶好の機会が得られるとしています。

(山内 博・画像:ヴァレオ)

新型プリウスPHVで始まるクルマの「つながる化」。トヨタのConnected戦略とは?

トヨタ自動車は「グローバル通信プラットフォーム」の構築を、クルマの「つながる化」に向けた重要技術に位置付けています。

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2002年にはいち早く一部の高級モデルに「DCM(車載通信機)」を搭載。

今年1月には、ビッグデータの集約と活用を図るためにマイクロソフト社と共同で北米に新会社「Toyota Connected」を設立、4月にはコネクティッドカンパニーを設置しています。

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続く6月にはKDDIと共同で「グローバル通信プラットフォーム」の構築を推進すると発表しました。

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クルマをネットワークに常時接続するためのDCM/クラウド間の通信を高品質、かつ安定的に供給すべく、国や地域で仕様が異なっているDCMを2019年までにグローバルで共通化していくとしています。

そして今回、11月1日に同社のコネクティッドカンパニーの友山茂樹プレジデントが「トヨタのConnected戦略」を発表しました。

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トヨタスマートセンターにおいて、DCM搭載車の情報をビッグデータとして吸い上げ、運転中のドライバーに故障やメンテナンスの必要性を通知したり、車載カメラの情報から道路の混雑状況や障害物の情報をドライバーに伝えることも可能になる模様。

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また、新型プリウスPHVに標準搭載される「DCM」関連のサービス「ポケットPHV」では、スマホ向けの専用アプリにより、車両の充電状況や充電ステーションの検索、エアコンのリモート制御などができるそうです。

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スマホによる操作や指示は、トヨタスマートセンターのクラウドを経由して車両のDCMに指令を送るシステムになっており、セキュリティにも配慮されています。

同サービスは新車契約から3年間無償で通信サービスが利用できるとともに、4年目以降も年額1万2000円(1000円/月)で継続利用できます。

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トヨタは今後、KDDIと共同で2020年までに日米の市場で販売されるほぼ全ての乗用車にDCMを標準搭載する計画で、その他の主要市場においても順次搭載を進めていくそうです。

国内タクシー事業者向けの新サービス開発や、次世代タクシーへの活用なども予定しているようで、今後の同社の「つながるクルマ」に向けた動きが注目されます。

Avanti Yasunori・画像:トヨタ自動車)

【関連記事】

トヨタ、KDDIと共同で日米の全車両をネット常時接続化!
http://clicccar.com/2016/06/07/376715/

トヨタがフォードとの連携で「T-Connect」を進化させる?
http://clicccar.com/2015/06/07/310838/

トヨタが新テレマティクスサービス「T-Connect」を披露!
http://clicccar.com/2014/10/14/272959/

自律走行に必須? 2025年にネット通信で走る「コネクテッドカー」が6割に !
http://clicccar.com/2013/09/25/231556/

ピンクのボディカラーを初めてまとったザ・ビートルの300台限定車「#Pink Beetle」

最近では、ピンクのボディカラーといえばクラウンを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか? ほかにもヴィッツや軽自動車などに設定されていますが、カラーを含むデザインで選ばれることが多いザ・ビートルには、今までピンクのボディカラーが設定されていませんでした。

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11月9日、300台限定で発売された特別限定車の「#Pink Beetle(ハッシュタグピンクビートル)」は、フォルクスワーゲンやビートルのファンの声によってネーミングされた、ピンクのボディカラーをもつモデル。

目を惹くのはボディカラーだけでなく、VWのモデルラインアップの中で初めてモデル名に「#=ハッシュタグ」が付くモデルだそうですが、車名に#(ハッシュタグ)が付くというのはほかにもほとんど見かけたことがありません。

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同モデルは、2015年のニューヨークオートショーでコンセプトカーとしてデビューして以降、ソーシャルメディアを中心に世界中で話題を集め、限定車として日本に導入されました。

正式には「フレッシュフクシアメタリック」というボディカラーで、鮮やかな発色がとても印象的なフクシアの花(日本ではホクシャとも呼ばれるそう)をイメージ。

ベース車は「The Beetle Design」で、ブラック塗装されたドアミラー、サイドモールディングがアクセントになっているほか、リヤスポイラーと専用の17インチアルミホイールを装備することでキュートなだけでなくスポーティなイメージも付与されています。

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一方の内装は、ゴルフ、ポロでお馴染みのスポーティグレード「GTI」専用のタータンチェックをピンク色にアレンジしたファブリックシートを採用するなど、ピンクを差し色としたコーディネイトになっています。

また、ベース車ではオプションになる「ブラインドスポットディテクション(後方の死角を検知してドライバーに警告を発する機能)」や「リヤトラフィックアラート(後退時警告・衝突軽減ブレーキ機能)」を標準化するなど安全面も強化されています。

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ほかにも、人気オプションの「バイキセノンヘッドライト(ハイトコントロール機能付)」や純正ナビゲーションシステム「716SDCW」を標準とするなど、装備も充実。「#Pink Beetle(ハッシュタグピンクビートル)」の価格は307万円で、300台限定となっています。

(塚田勝弘)

あなたもトヨタが好きになる!? 大きすぎる自動車メーカー「トヨタ」の可愛すぎる「アイデアコンテスト」

4年連続販売台数世界一を誇るトヨタ。2015年の世界販売台数は1015万1000台にも上ります。総従業員数は34万8877名(2016年3月現在)。まさに日本が誇る‘マンモス企業’。

しかし日本人気質なのか、自動車ファンは意外とトヨタに厳しい面があります。大きな自動車メーカーで開発費にバンバン費用を費やせる企業より、小規模で限られた予算の中、コツコツがんばっている自動車メーカーを応援したくなる傾向があるように思うのです。

しかし、その大きすぎる巨大メーカー「トヨタ」には可愛らしい一面があります。

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それが「TESアイデアコンテスト」。
「TES」とは「トヨタ技術会」の略で、1947年に開設されたトヨタ社員の中で有志が作る団体。現在会員数は約3万人。
そのTESが年に一度、社内の部署対抗で、ものづくりの「アイデアコンテスト」を行います。
しかも歴史は古く40年前から行われ、今年は第39回の開催となります。

作品の発表&投票の場は豊田市内で行われる「わくわくワールド」内「TESフェスティバル」。こちらは豊田市が行う「とよたものづくりフェスタ」とのコラボレーションした、ものづくりを見たり体験したりするイベント。ちびっこからご年配の方までいろいろな方とトヨタ社員たちが『ものづくり』を通じて触れ合える面白いイベントです。会場前から長蛇の列ができるほど人気で、体験モノはすぐに定員オーバーになってしまいます。

「アイデアコンテスト」には今年も50ほどの部署がノミネートし、決勝の場に進んだのはそのうちの上位10チーム。自分たちの部署の得意技術を生かしたものが多いのも特徴です。通常の業務を行いつつ、コンテストの作品を作るため、休日なども返上して行われるそうです。
私は昨年から審査員を務めさせていただいていますが、採点項目は5つ。各10点満点でプレゼンテーションも採点基準に含まれますが、中には素人が作ったとは思えないクオリティの高いプロモーションビデオに驚きます。また、社員の家族が登場することもあり、まさに家族の理解と協力も重要のようです。

ちなみに審査員内の予想では、「三好・明知工場企画室」のパイプを曲げ2本の大車輪をつなげてカタツムリの殻のような形を作り、モーターで動かす「はやいぞ?エスカルGO!」か、「車両技術開発部」のレクサスGSからエンジンが出てきて、しかもそれが形を変え、ゴリラのオブジェ(?)が登場して乗り物になって動く、その名も「えんじんカー」。これは「エンジン」と「猿人」をかけたものですが、このあたりが優勝候補ではないかと思われました。

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が、優勝は「生産開発部」が作った、前後はもちろん左右独立モーターで6つ脚歩行する、メカメカしい宇宙の物体のような「ARC-Y2」。

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実は、4人の審査員のほかに、プレゼンテーション後に会場で試乗する時間が設けられ、一般の方も参加できる審査方法のため、見た目にインパクトがある「ARC-Y2」に点が流れたと思われます。確かにこのブースにはかなりの人が集まったり、試乗していました。
先日、アメリカの大統領選挙でトランプ氏が予想に反して逆転勝利しましたが、まさに今年の「アイデアコンテスト」も大逆転で「トランプ」っていました。

とはいいつつ、トランプ氏と大きく違うのは、どこのチームも嫌われていないどころか「アイデアコンテスト」のお陰でそれまで繋がりの無かった他部署とも交流ができ、仕事やコンテストでも協力しあっているとのこと。だからこそ、参加者はもちろん、そこにいる人が全員笑顔になる素敵なイベントなのです。

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来年「アイデアコンテスト」は記念すべき40回目。今年以上に各部署共に気合が入っていそうだし、楽しそう。来年もまた審査員させていただきたいな(笑)。

(吉田 由美)

ポルシェ・パナメーラの3.0L V6(330ps)モデルの予約受注を日本でも開始

新開発の3.0L V6エンジンを搭載する新型ポルシェ・パナメーラ、パナメーラ4、パナメーラ エグゼクティブの予約受注が日本でも12月9日から開始されます。

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最近のポルシェは、モーターショーなどで披露された新型モデルの予約受注を長い間をおかずに開始しています。この新型パナメーラ、パナメーラ4、パナメーラ エグゼクティブも例に漏れず、11月16日に開幕するロサンゼルスモーターショーで発表されるモデルです。

Panamera Turbo Executive

新型のV6ターボエンジンは、先代パナメーラに搭載されていた最高出力を20ps向上させながら、燃費は1.0L/100km低減。

最高出力330psに達するパナメーラとパナメーラ4に加えて、150mm長いホイールベースを備えるエグゼクティブの最上級グレードという構成で、ボディを拡大し、装備も充実されています。

Panamera 4S Executive

ショーファードリブンとして設計されたロングバージョンには、4WDのパナメーラ4エグゼクティブ(330ps)、パナメーラ4 E-ハイブリッドエグゼクティブ(340kW/462ps)、パナメーラ4Sエグゼクティブ(324kW/440ps)、およびパナメーラ ターボエグゼクティブ(404kW/550ps)を展開。

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充実装備も魅力で、標準装備として大型パノラミックルーフ、前後席のマルチウェイ電動調節式コンフォートシート(ヒーター付)、電子制御ダンパーシステム(ポルシェ・アクティブサスペンション・マネージメントシステム/PASM)を含むアダプティブエアサスペンション、および後席ヘッドレスト後方のロールアップサンブラインドが追加されます。

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また、パナメーラ4Sエグゼクティブとパナメーラ ターボエグゼクティブには、リヤアクスルステアとソフトクローズドアも標準装備。最もパワフルなモデルであるパナメーラ ターボエグゼクティブには、4ゾーンクライメートコントロール、「ポルシェ・ダイナミック・ライトシステム(PDLS)」を含むLEDヘッドライト、およびアンビエントライトなども追加されます。

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さらに、ポルシェ・パナメーラ エグゼクティブの全モデルに、2組の折り畳み式テーブルと新開発の大型リヤセンターコンソールがオプションで用意されています。エグゼクティブバージョンの外観は、既存のパナメーラと同様にスポーツデザインパッケージによってさらなる個性化を図ることが可能。

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なお、エグゼクティブ仕様は、とくに中国と米国でショーファードリブンとしてニーズが高いそうで、最新世代のポルシェ・リヤシートエンターテイメントをオプションとして設定。前席のバックレストに統合された10.1インチディスプレイは取り外して使用することが可能なだけでなく、車外でもタブレットとして使用できます。

Panamera Turbo Executive

2代目となる新型パナメーラは4WDモデルのパナメーラ4S、パナメーラ4 E-ハイブリッド、パナメーラ ターボの予約受注がすでに日本国内でも開始されています。3.0L V6エンジン(330psバージョン)とエグゼクティブモデルの追加によって、ポルシェ・パナメーラは最高出力330psから550psまでの9グレード展開となります。

価格はパナメーラが1094万円、パナメーラ4が1144万円、パナメーラ4エグゼクティブが1303万円、パナメーラ4 E-ハイブリッド エグゼクティブが1529万円、パナメーラ4Sエグゼクティブが1762万円、パナメーラ ターボエグゼクティブが2540万円です。

(塚田勝弘)

トランプ次期アメリカ大統領の専用車がスクープされる!「あらゆる事態に対処できる」とは?

世界中に衝撃を与えたアメリカ大統領選挙。世間の予想を覆し当選したドナルド・トランプ氏が第45代アメリカ合衆国大統領となりました。

その新大統領が執務で移動する際に乗り込む大統領専用車を、海外のクルマメディア「motor1.com」がゼネラル・モーターズのテストコースで捕捉。スクープとして報じました。

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詳細については当然ながらトップシークレットですが、motor1.comが掲載したスクープ写真からは、フロントマスクが同社SUV・エスカレードのデザインを使用しているのが窺えます。

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推測されるスペックは、

・車重15,000〜20,000ポンド(約6,800kg〜9,000kg)
・軍用グレードの装甲板で固められたボディ
・分厚い防弾ガラス
・ロケット弾、手榴弾、路上爆弾にも耐えうる防御性
・パンクしても走行可能なランフラットタイヤ
・最新鋭のセキュリティ、輸血装置、酸素ボンベ等

と、移動する大統領の執務室としてふさわしい性能を備えていると考えられます。

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こちらも憶測になりますが、オバマ大統領が使用した専用車と基本的なシステムは同じで、装備がアップデートされたもので構成されるのではないかと思われます。

これはオバマ大統領就任時のトラブルを撮影した動画。オバマ大統領の前任であるジョージ・W・ブッシュ前大統領が使用していた専用車でアイルランド・ダブリンのアメリカ大使館から移動しようとしていた時に起こった出来事でした。

このような事態をも想定して開発が進められている(であろう)新しい大統領専用車は、来年1月20日の大統領就任式にお披露目されると予想されます。

ところで今まで使用していた個人の愛車は一体どうなるのでしょうね。トランプ氏は、特別仕様のロールスロイス・ファントムを始め、数多くのクルマを所有しています。

過去には自身の名が刻まれたランボルギーニ・ディアブロVTを所有しており、現在はオークションで売りに出されているとか。現在所有しているクルマもプレミアがついてオークションに掛けられるのでしょうか。

(栗原 淳)

【関連リンク】

Donald Trump looks to make the presidential limo great again
http://www.motor1.com/news/128198/donald-trump-presidential-limo/

レーシングドライバーも魅了する「トヨタ プリウスPHV」の走りとは?

1997年に初代モデルがデビューして以降、エンジンとモーターを組み合わせたハイブリッドによる低燃費でその人気を高め、いまではエコカーの代名詞ともいえる「トヨタ・プリウス」。

2015年に登場した現行型である4代目は、クルマづくりの新しいコンセプトであるトヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー(TNGA)のもとで新プラットフォームを採用したほか、パワートレーンにも徹底した改良が施された結果、燃費は最良で40.8km/Lという前人未到の領域に足を踏み入れました。

トヨタでは現代のエコカーである「プリウス」をはじめ、燃料電池車「MIRAI」のようにもっと先の時代を見据えたモデルも販売しています。そして、2016年末にはこのギャップを埋めるモデルとして「プリウスPHV」の発売を予定しており、これによって今後のエコカーの発展への道筋が確立されると言います。

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とはいえ、ハイブリッドをはじめ、いわゆるエコカーにありがちなのが薄味のドライビングフィールです。従来のエコカーではアクセルとブレーキさらにはハンドリングの反応がいずれも希薄でした。しかし、現行型「プリウス」ではその点を煮詰めて、走りの気持ち良さも一つのウリとなっています。

だからこそ、それをベースにつくられたプラグインハイブリッド「プリウスPHV」も走りは期待できるのではないでしょうか? その実力をアジアF3で活躍したレーシングドライバーである三浦 健光さんがサーキットで試しました。

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「プリウスPHV」の特徴は、ケータイを充電するように内蔵するリチウムイオンバッテリーへ充電できる点(200V<16A>で約2時間20分)であります。また、バッテリーは約2倍の総エネルギー量を実現しており、モーターだけでの航続は約60km(目標値)。さらに、モーターとジェネレーターを駆動に使用できるデュアルモータードライブの採用で最高速度135km/h(社内測定値)までの力強いEV走行を可能にしています。

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試乗ではその力強さはアクセルを踏んだ瞬間から体感できるほどで、滑らかに40km/hへ。そのままアクセルを踏み込み、90km/hへ達してもエンジンはかからないため、街中から高速までエンジンの出番は滅多になさそう。モーターだけで気持ち良さを追求しようというのが良く分かる感じだと言います。

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コーナーでは、新プラットフォームが実現した低重心とダブルウィッシュボーン式サスペンションががっちりと路面を捉え、姿勢変化の少ないコーナリングを披露。4本のタイヤの接地感が強く、ハンドリングの手応えはしっかりしており、安心感が非常に強いそうです。

さらにバッテリーなどによる重量増はどっしりとした重厚感に繋がっており、モーター駆動による静粛性と瞬発力と相まって、乗り心地は上質。その印象は『今までになかったクルマ』と語っています。

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高速域もモーターだけで走れるほか、防音材を増やしたことで静粛性もアップし、その走りの上質感も持ち味となった「プリウスPHV」。となると、気になるのが、そもそもエンジンとは?といったことではないでしょうか。

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「プリウスPHV」にとってエンジンは、燃費をさらに良くするための補助であり、走行状況に合わせてモードを変更することで恩恵を受けられます。

例えば、パワーモードでは坂道や多人数乗車などで出足にもたつきが感じられる場面で有効。また、バッテリーの残量が少ない時にはバッテリーチャージモードを選べば駆動と充電が同時に行なわれるため、それこそ充電設備がなくてもガソリンを給油するだけでも十分なのです。

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モーターが駆動のメインとなる点やバッテリーへの充電など、プラグインハイブリッド(PHV)はこれまでのクルマとは一線を画する次世代環境車と言われていますが、今すぐにでも乗ってほしいほど違和感のないクルマだそうです。

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(今 総一郎)

産総研が電気分解で水素を大量に製造できる酸化物ナノ複合化陽極材料を開発

産業技術総合研究所(産総研)は、電気分解で従来より水素を大量に製造できる酸化物ナノ複合化陽極材料を開発したと発表しました。

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この新しい陽極材料を開発したのは、産総研の 島田 寛之 主任研究員と山口 十志明 主任研究員で、水素社会の実現を促進する技術になると注目されています。

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今回開発された新陽極材料は、サマリウムストロンチウムコバルタイト(SSC)とサマリウム添加セリア(SDC)という二種類の10 nmレベルの酸化物ナノ微粒子を均質に複合化したナノ複合粒子(二次粒子)で作られれていることが特徴で、ナノ複合粒子内にイオンの伝導経路を形成し、電極反応点数を飛躍的に増加させて、従来より大量の水素を電気分解で製造できるようになりました。

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新陽極材料を使用した固体酸化物形電解セル(SOEC)の電流密度は、既存の水電気分解技術と比較して2〜10倍に達する2.3 A/cm2(750 ℃、電解電圧1.3 V)を実現しました。

このことは既存の電気分解技術より大量の水素を製造できることを表しており、水素ステーション用などの水素製造装置に新陽極材料を使用すれば、電気分解装置をコンパクト化することが期待でき、太陽光パネルで発電した電力で水素を製造できるエコ水素ステーションの実現・普及に近づくことができます。

(山内 博・画像:産総研)

Eクラス クーペ次期型、仕上げのニュル高速テストに姿を見せる!

メルセデスベンツの中核を担う『Eクラス』の派生モデルとなる「Eクラス クーペ」次期型が、仕上げとしてニュル高速テストを行いました。

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「セダン」「エステート」「オールテレーン」に続く第4のモデルは、無骨なワゴンスタイルから一転、流れるような美しいルーフを持つ優雅な2ドアクーペとなります。

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次期型では、独自の「MRA」モジュラーアーキテクチャーを採用し、Cクラスとは完全な独立モデルとなります。

パワートレインは240psを発揮する2リットル直列4気筒ターボ、及び400psを出す3リットルV型6気筒ターボ、さらにはハイブリッドがラインナップされ、2017年3月のジュネーブモーターショーでワールドプレミアが期待されています。

(APOLLO)

5000万円超で1台限定!! ファイナルファンタジーXVとコラボした「The Audi R8 Star of Lucis」

とんでもない限定車がバーチャルではなく現実世界に登場します。

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「The Audi R8 Star of Lucis」は、アウディとスクウェア・エニックスのコラボにより誕生した限定車。

11月29日に全世界同時発売が予定されているゲームソフト「ファイナルファンタジーXV(以下、FFXV)」と連動したフルCG長編映像作品である「KINGS GLAIVE FINAL FANTASY XV」に登場するという王国の公用車という設定です。

バーチャル世界と現実世界が融合する形で誕生したクルマというのが最大の特徴で、今年7月に発売された新型アウディR8がベース。

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目を惹くのがゲームの舞台となる「ルシス王国」で最も高貴な色とされる黒色を基調としたボディで、随所に王家の祈りの装飾模様とされる唐草模様のレリーフがあしらわれています。

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掃除するのが大変そう!? なアルミホイールは、「ルシス国章」と王家に伝わる能力の象徴としての剣をモチーフにデザインするなど、ルシス王国を象徴する「完璧な美」を追求したとのこと。このホイールだけでおいくらなのでしょうか。

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なお、2016年3月31日に米国ロサンゼルスで開催されたイベント「UNCOVERD FINAL FANTASY XV」で一台だけの限定生産が発表されて話題となりましたが、「The Audi R8 Star of Lucis」として本当に販売されることになったわけです。

気になる価格は5015万円(税抜)で限定わずか1台の抽選販売。11月21日の申込受付開始に先駆けて、11月11日からFFXV開発チームが全面監修したスペシャルCMと特設サイトも公開されています。欲しい!という方は、特設サイトから申込受付が可能です。

(塚田勝弘)

【関連リンク】

The Audi R8 Star of Lucis特設サイト
http://www.audi.jp/ff15/

新型インプレッサのデザインは、躍動感と塊感のかけ算でできている!

■躍動感と塊感は、たし算ではなくかけ算

新型インプレッサは、次世代プラットフォーム「SGP」を最初に採用するでなく、スバルの次世代デザインの先駆けでもあります。スバル次世代デザインのテーマは「ダイナミック×ソリッド」で、躍動感と塊感を融合したスタイルを目指しています。

ポイントは、躍動感と塊感の関係が「足し算」ではなく「掛け算」ということ。つまり全てのスバル車が同じ割合ではなく、車格やキャラクターに応じて割合を変化させていくというのです。

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新型インプレッサのデザイン開発は、ダイナミックが7でソリッドが3の割合で造形。躍動感を強調して、若年層マーケットへアピールする狙いがあります。

ちなみに他の車種はどうかというと「SUVのフォレスターなら3:7、フラッグシップのレガシィなら5:5という割合になるかもしれません」とは、石井デザイン部長兼商品開発企画部長のコメント。

■若々しい「スポーツ」と伸びやかな「G4」

あらためて、新型インプレッサのデザインを見てみましょう。フロントマスクは中央にフロントグリルを置いて、両サイドにコの字型のポジションライトを配置する最近のスバルトレンド。

またヘッドライト前のうねるような段違いの面構成と力強いフロントフェンダーを加えて、新たな個性を主張。更にショルダーライン下を凹面に切り取ることで、サイド面に躍動感と塊感を与えています。

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なおハッチバックの「スポーツ」とセダンの「G4」は、フロントセッションからリアドアまでが共通ですが、リアセッションのシルエットと造形で「スポーツ」では若々しさを、また「G4」では伸びやかさを表現しています。

新型インプレッサでは、デザイン陣が狙ったダイナミック7とソリッド3のかけ算が、異なるボディタイプでもしっかり具現化されているのです。

(星崎 俊浩)

【関連リンク】

■第543弾 新型インプレッサのすべて (電子本はこちら

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ひと目惚れならぬひと踏み惚れ(!?)してしてまう、日産 ノートe-POWERの加速とは?

日産が販売するコンパクトカー「ノート」に、新パワートレーン『e-POWER』が追加されました。

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エンジンとモーターを組み合わせる点から一般的なハイブリッドを想像しますが、すでに販売されている競合車「トヨタ・アクア」「ホンダ・フィット」とは異なり、1.2L直列3気筒エンジン(79ps/10.5kgm)はモーター(109ps/25.9kgm)を動かすための電力を賄うためだけに搭載されています。

燃費は最良値で37.2km/Lと、「アクア」を打ち破ったことも話題です。

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100%モーター駆動と聞くと同社の電気自動車「リーフ」をイメージしますが、「ノートe-POWER」は電気自動車に不可欠な充電の手間が不要です。普通のクルマと同じくガソリンスタンドで給油するだけとお手軽です。

「ノートe-POWER」の真骨頂は、その走行フィール。これまでのハイブリッドカーは発進時などエンジンに負担が掛かるような場面をモーターでアシストが行なわれ、スルスルと滑らかに動き出す感覚に未来感を感じさせられました。

しかし、「ノートe-POWER」では、わずかにアクセルを踏むだけで瞬時にトルクを発揮するという特性をもつモーターがあらゆる速度域での駆動を担うため、発進時の滑らかさは留まるところを知らず、バッテリー残量が十分なら発電用エンジンが掛からないため音も静かなのです。

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キィイイインと高周波な音が微かに響く中、小柄なボディがみるみる速度を上げていく加速は一度体感したらクセになること間違いなし。実際に「ノートe-POWER」の加速を体感した方のうち、約96%がひと踏みで惚れるような爽快なフィーリングに魅了されたそうです。

(今 総一郎)

新型マツダCX-5、公開直前にレンダリングCGが流出!

11月16日から開催されるロサンゼルスモータショーでのワールドプレミアを控える、新型マツダ『CX-5』のレンダリングCGが欧州エージェントから流出しました。

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かねてから噂されていた通り、キープコンセプトのエクステリアですが、LEDデイタイムランニングライトバーを備えたフロントバンパー、薄くなったヘッドライトやリアコンビランプ、エアインテークの形状により、現行モデルよりスポーティーになった印象です。

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パワートレインの予想ラインナップは、「SKYACTIV-G」2リットル直列4気筒DOHCエンジン、「SKYACTIV-D」2.2リットル直列4気筒ディーゼルエンジン、そして最高馬力235psを発揮する「SKYACTIV-G」2.5リットル直列4気筒DOHCターボエンジンです。

また、最新の安全運転支援システムを搭載、大幅な燃費向上が予想されます。

(APOLLO)

ホンダが水素インフラ不要の高圧水電解型「70MPa スマート水素ステーション」の実証実験を開始

ホンダは、太陽電池パネルの電力で水を電気分解して高圧水素を製造できる充填圧力70MPa(メガパスカル)の「70MPa スマート水素ステーション(70MPa SHS)」の実証実験を東京都江東区青海で開始したと発表しました。

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70MPaの高圧水素を製造できる水電解型水素製造ステーションは世界初(ホンダ調べ)となります。

この実証実験は、環境省のCO2排出削減対策を強化・誘導する実証事業として、太陽光エネルギー由来の水素を製造する70MPa小型水素ステーションを実際に運用した場合の効果を実証するために実施されます。

70MPa SHSの特徴は、①水素ステーションまで水素を輸送するインフラが不要、②70MPaの高圧で、市販されているFCV(燃料電池自動車)を満タンにできる、という点です。

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この70MPa SHSを市街地に設置して、ホンダのFCV「クラリティ フューエル セル」と可搬型外部給電器「Power Exporter 9000」を使用すれば、FCVが走行するときのCO2を削減できるとともに、停電時にはFCVを家庭やオフィスの発電設備として活用することができます。

今回の実証実験を通じてホンダは、FCVが自動車として走行するときにCO2排出量を削減できるだけではなく、駐車時には発電設備として機能することをアピールして、FCVの普及を推進するねらいがあるようです。

(山内 博・画像:ホンダ)

フォルクスワーゲン・ゴルフが2017年モデルでビッグチェンジを敢行!

フォルクスワーゲンの主力モデルであり、Cセグメントのベンチマークと言われる「ゴルフ」がビッグチェンジです。

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フォトデビューを果たした2017年モデルは、ルックスから大きく進化したことが明確です。ゴルフの標準モデルだけでなく、ステーションワゴンのヴァリアント、スポーティグレードのGTIやゴルフRも同時にルックスを刷新するという規模の面でもビッグなチェンジです。

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LEDデイタイムランニングライトと組み合わせたLEDフロントライトが、ひと目でビッグチェンジを実施したことを理解させます。さらにフルLEDとなったリヤコンビネーションランプには光の流れる表現も与えられているということです。

また、先進安全技術に使われるレーダーをフロントグリルのエンブレム部分に仕込むことで、グッと雰囲気を変えているともいいます。レーダーを使ったアダプティブクルーズコントロールは渋滞対応にまで進化、レーンアシストと組み合わせることで、より自動運転に近いレベルのドライバー支援システムへと進化していることが期待できるのです。

インテリアでは、9.2インチタッチスクリーンの「Discover Pro」インフォテインメントシステムを頂点に、あらゆるグレードで進化しているのがポイント。シート地やインパネ加飾などキャビンの雰囲気も大きく洗練されていることがオフィシャルフォトからも見て取れます。

パワートレインもベンチマークにふさわしい進化を遂げています。スタンダードグレードには新世代の気筒休止システム付き1.5リッターエンジン「EA211」が搭載されるのがトピックス。新しい1.5リッターガソリン直噴ターボの最高出力は110kW、最大トルクは250Nmとアナウンスされています。

また7速DSG(デュアルクラッチトランスミッション)も新開発、これまで6速DSGだったグレードも順次、7速に置き換えられていくというのも見逃せない進化といえそうです。

(山本晋也)

自動運転に対応する日本初の自動車保険特約を東京海上日動が発表。来年4月から導入

自動運転システムの開発・市場投入が続いていますが、システムを搭載した車を使用するときに気になるのは、万一の事故のときに自動車保険が使えるのか、という点ではないでしょうか。

今回、自動運転システムに対応する日本初の自動車保険が、東京海上日動火災保険から登場しました。

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同社では、自動運転中に発生した事故に対して、保険金を支払う新特約制度の新設を発表。来年4月以降に契約・更新される全自動車保険に無料で付与されます。

従来の自動車保険では、自動車側の不具合で事故が発生した場合には、ドライバーに過失が無くても保険金は支払われず、自動車メーカーに別途損害賠償を請求するしか被害が救済される方法はありませんでした。

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新特約では、自動運転システムが作動しているときに事故が発生した場合、ドライバーの過失の有無が不明の段階でも保険金が支払われ、被害を迅速に救済できるようにしたことが特徴です。

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保険金が支払われた後に、自動車メーカーに責任がある場合には同社がメーカーに対して賠償請求を行い、ドライバーに責任があるとなった場合には通常の賠償責任保険などの仕組みを使って補償されることになります。

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東京海上日動火災保険が新特約を設定したのは、これまで何らかの自動運転システムを搭載している市販車は、米テスラ・モーターズなどの一部高級車に限られていましたが、日産が「セレナ」に高速道路で同一車線を維持するシステムが搭載されたように、大衆車でも自動運転システムを搭載する車種が増えてきていることに対応したものと考えられます。

(山内 博・画像:ボッシュ、日産自動車)

ホンダが新型SUV「WR-V」 を2017年前半に南米投入!

11月10日に開幕したサンパウロ国際モーターショーで、ホンダが新型コンパクトSUV「WR-V」の市販予定車をワールドプレミアしました。

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Honda R&D ブラジルで開発が行われ、タフでありながら都会的なSUVデザインと高いユーティリティー、広い室内空間をコンパクトなボディーサイズで実現したといいます。

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優れた燃費性能と安定したハンドリング性能を兼ね備え、日常生活からレジャーまで、アクティブに生活を楽しむユーザーの期待に応えるモデルとして、2017年前半に発売を予定しているそうです。

ブラジルでは同社のSUV「CR-V」と「HR-V」が若い世代を中心に人気を集めており、現地顧客の声を開発に活かした、より小型の「WR-V」を投入することで、さらに需要を掘り起こしたい考え。

トヨタ自動車は新型SUV「C-HR」を出展、また日産も小型SUV「キックス」を2017年4月から生産を開始予定。ホンダも「WR-V」の投入により、現地でシェアを伸ばしているGMや、VWなどに対抗することになります。

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欧・米・中を主に、世界的にSUV人気が高まっているなか、ホンダはSUV投入に積極的に動いており、「WR-V」がどこまで現地で健闘するかが注目されます。

Avanti Yasunori・画像:HONDA)

【関連記事】

ホンダがブラジルで7人乗り新型コンパクトSUV「WR-V」をワールドプレミア!
http://clicccar.com/2016/10/19/409564/

SUV系が人気の中国で日本車がモテモテ? ホンダが好調!
http://clicccar.com/2016/09/28/402832/

【関連リンク】

サンパウロモーターショー2016
http://www.salaodoautomovel.com.br/en/

ランボルギーニ、650馬力の「ペルフォマンテ」がニュル再来!

ランボルギーニ『ウラカン』のハイパフォーマンスモデルと見られているプロトタイプが、ニュルブルクリンク北コースで高速テストを再び開始しました。

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このハイパフォーマンスモデルに与えられる名称は、「スーパーレジェーラ」または「スーパーヴェローチェ(SV)」と予想されていましたが、最新情報で『ペルフォルマンテ』と名乗る可能性が高いことが分かりました。

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ヌードに近い状態のボディは、フロントエアスプリッター付き大口径エアンテーク、リップスポイラー、大型リアウィング、センター出しデュアルエキゾーストパイプ、リアデュフューザーなど、最新鋭フルエアロキットが確認出来ます。

軽量カーボンによるボディは、約100kgの減量に成功、パワートレインには5.2リットルV型10気筒エンジンを搭載し、最高馬力は650psを発揮します。

0-100km/h加速は3秒と思われる「ペルフォマンテ」は、前回のニュル高速テストより気合を入れた、全速に近い速度でテストをしていたといいます。

ワールドプレミアは2017年3月のジュネーブモーターショーと見られています。

(APOLLO)

ダイハツ・トール/トール カスタム、トヨタ・ルーミー/タンク、スバル・ジャスティってどんなクルマ?

「コンパクトカー以上、ミニバン未満」のクルマというと、背を高くした2BOX系に行き着きます。

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トヨタ・bB(ダイハツ・クー)や日産キューブなどの2BOX系コンパクトカーが以前ほどの存在感を示していないなか、トヨタではポルテ/スペイドなどがユーザーをある程度吸収してきたのでしょう。

ひと回り小さなボディサイズで「コンパクトカー以上、ミニバン未満」というモデルとなると、現状では両側スライドドアを採用するスズキ・ソリオ(OEM:三菱デリカD:2)のみ。

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ダイハツとトヨタ、スバルがコンパクト2BOXの両側スライドドア車に参入するのは、現状のマーケットを踏まえると十分理解できます。

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ダイハツが開発、生産するトール/トール カスタム、トヨタ・ルーミー(トヨタ店およびカローラ店)/タンク(トヨペット店およびネッツ店)、スバル・ジャスティの見どころは、全長3700(3725)×全幅1670×全高1735mmというコンパクトなサイズに、両側スライドドア、前後席間のウォークスルーを加えたミニバン的な要素。

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追いかけられることになったスズキ・ソリオは全長3710×全幅1625×全高1745mmで、ソリオの方が45mm狭く、最小回転半径は4.8mとなっています。

しかし、トール/ルーミー&タンク/ジャスティは全幅が45mワイドでも最小回転半径を4.6m(一部4.7m)にするなど、取り回しの面でも気が配られています。

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パワートレーンの見どころは新開発の直列3気筒1.0Lターボで、98ps/140Nmというスペックは、1.5Lクラスの最大トルクを発揮するとしています。そのほか1.0LのNAエンジンも設定し、気になる燃費は2WD車が24.6km/L、4WD車は22.0km/L。1.0Lのターボ車は21.8km/Lを達成。

なお、スズキ・ソリオは全車1.2LのNAエンジンを搭載し、ハイブリッドが27.8km/L(FF)、1.2Lのガソリンが24.8km/L(FF)。発売が遅れているフルハイブリッドなしでも燃費で負けていません。

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価格帯はトヨタとダイハツが146万3400円〜200万8800円。スバル・ジャスティはグレード数が少なく、価格帯は152万8200円〜207万1440円 となっています。

(塚田勝弘)

【関連記事】

ダイハツからトールタイプの小型車「THOR(トール)」誕生。トヨタ、スバル4兄弟の合計6チャネルで販売!
http://clicccar.com/2016/11/09/415517/

ゴルフ最速の座は譲れない!? 350台限定のゴルフGTI「クラブスポーツ ストリートエディション」

素のフォルクスワーゲン・ゴルフGTIは走りと乗り心地のバランスがよく、MTも設定されるなど、GTIの良さをストレートに伝えてきます。その上位にシリーズ最高峰のゴルフRを戴くという図式がカタログモデルで成立います。

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しかし、GTIファンという固定支持層の中には、ゴルフRの後ろ姿を追いかけるのは我慢ならないと感じている向きもいそう。

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そのなかで「FFニュル最速」を記録したストーリーをもつゴルフGTIの「Clubsport Street Edition(クラブスポーツ ストリートエディション)」は、350台限定、しかも10秒間のブーストモード時限定とはいえ、ゴルフRの280ps/380Nmを超える290ps/380Nmを絞り出すとなると気になって仕方ない存在であるはず。

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外観は専用前後バンパー、リヤディフィユーザー、リヤスポイラーにより「クラブスポーツ トラックエディション」のブラックルーフ、19インチアルミホイールほどの迫力はありませんが、素のGTIとはひと味違った精悍さが漂ってきます。

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上質な内装も魅力。とくにアルカンターラ&ファブリックのスポーツシート、専用3本スポークマルチファンクションステアリングもアルカンターラ素材で、シートに座って、ステアリングを握る度に高い満足感が得られそう。

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素のゴルフGTIよりも50万円増しの449万9000円という価格も魅力的。350台限定は少ないような気もしますが、リセールなどその価値を維持するにはちょうどいいのかもしれません。

(文/塚田勝弘 写真/小林和久)

フェラーリの伝説的名車「ディーノ」が50年振りに帰ってくる!V6搭載で2019年に復活

1967年から1969年まで発売され、フェラーリが製造した初のミッドシップ2シーターモデル『ディーノ』。

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フェラーリ創業者、エンツォ・フェラーリの長男の愛称から取られた「ディーノ」は、フェラーリ伝統のV型12気筒モデルと差別化するため、独立ブランドとされていました。

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そのディーノがなんと50年ぶりに復活するというレポートが、レンダリングCGと共に欧州エージェントから届きました。

エクステリアは「ディーノ」の意匠を継承しつつ、最先端のデザインへ生まれ変わるものとなるようです。心臓部には、最大600psを叩き出す3リットルV型6気筒ツインターボ搭載が予想されます。

「ディーノ」名称が採用された場合、当時と同様に別ブランドとして発売される可能性もあるようですが、いずれにせよ新たなフェラーリのエントリーモデルとして発売されるであろうこのV6モデルは今後のフェラーリに大きな影響を与えるに違いありません。

(APOLLO)

クロスオーバーSUV要素を注入!シトロエンC3ピカソ次期型をキャッチ

オペル・プジョーと共同開発が進む、シトロエンのコンパクトMPV『C3ピカソ』の次期型を偽装が薄い状態で捕捉しました。

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2016年パリモーターショーでワールドプレミアされたシトロエン『C3』を始め、プジョーのクロスオーバー『2008』や、オペル『メリーバ』次期型と多くのコンポーネントを共有し、PSAグループの「PF1」アーキテクチャーが採用されます。

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次期型では「C4カクタス」からインスピレーションを得た、クロスオーバーSUV風デザインや、新開発6速AT(EAT6)の採用が最大の目玉となりそう。

パワートレインには、110psを発揮する1.2リットル直列3気筒「ピュアテック」ガソリンエンジン及び、120psを発揮する1.6リットル「BlueHDi」ディーゼルエンジンの搭載が予想されます。ワールドプレミアは2017年3月が有力です。

(APOLLO)

新型インプレッサが「次世代スバルの成功の試金石となる」とは!?

■新型インプレッサは、次世代スバルの成功の試金石!

スバルは中期経営計画で、「際立とう2020」というスローガンを打ち出しています。しかし競争厳しいクルマ市場では「ダントツ」で良くならない限り際立つことなどできません。

そこでスバルは、今後10年近くレガシィやフォレスターなど、全スバル車の基盤となるプラットフォームの刷新を計画。性能を大進化させた次世代プラットフォーム「スバルグローバルプラットフォーム(SGP)」を開発しました。

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従来のプラットフォームでは、開発陣がやりたくてもできない制約が数多く存在します。しかし全く新しいプラットフォームならば、できなかったことが実現できるのですネ。

新型インプレッサ開発責任者の阿部PGM(プロダクトゼネラルマネジャー)は、「SGP採用第一号の新型インプレッサは次世代スバルの幕開けであり、次世代スバルの成功の試金石」と表現しました。まさに社運をかけたプロジェクトであることが、コメントから滲み出ています。

■ダントツに良くなっても、発揮しているポテンシャルはまだ6〜7割程度

そこで新型インプレッサの開発陣は、あらゆる領域で「ダントツ」を目指しました。

エクステリアとインテリアでは、パネルの繋ぎ目や見映え品質等の「静的質感」を大幅に向上。ボディ開発では、走行時の連続するボディ剛性の変化を適正化して「動的質感」を進化させてきました。また衝突安全ボディや安全装備でも、大幅なアップグレードを果たしています。

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しかも阿部PGM自身が「新型インプレッサでは、狙った性能を実現できた」と満足を語る一方で、「SGPが発揮しているポテンシャルは6〜7割程度にすぎず、伸び代はまだまだある」と自信満々にコメントしていますから、将来への期待もますます膨らむばかりです。

■開発も生産も営業も、心をひとつに!

新型インプレッサは初めてSGPを採用するため、開発陣は関連部署と密に連携してきました。

生産面では、高剛性化のためにボディ溶接に接着剤を併用していますが、生産サイドからすると手間が増えて大変なのですネ。そこで接着剤有りと無しの試験車を用意して、生産担当者に走行性能や快適性の変化を実体験して貰い、接着剤の必要性を相互に共有しました。

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安全性能も、運転支援等の安全装備は車両価格が割高になるため、営業サイドが標準装備に難色を示すケースが一般的です。ところが新型インプレッサでは、アイサイト3.0だけでなく国産車初の歩行者保護エアバックも標準装備にする企画について、営業サイドは反対どころかごく自然に合意!  既にスバル社内ではアイサイト等の安全機能は当たり前の装備なのですネ。

「次世代スバルの成功の試金石」と位置づけられた新型インプレッサは、まさしく「ダントツ」の期待を裏切らない仕上がりで誕生したのです。

(星崎 俊浩)

【関連リンク】

■第543弾 新型インプレッサのすべて (電子版はこちら

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飛んで跳ねてドリフトして転がって……ラリーゲームの歴史を振り返る【後編】

歴代のラリーゲームを振り返る記事。今回は「後編」として、21世紀に入ってからのゲームを紹介していきます!

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PS3/Xbox 360世代になると、海外ゲームも日本仕様のハードで遊べるようになったので、後編は遊んだ記憶があるのが多いタイトルがたくさん出てくると思います!

■WRC1〜4(2001年〜2005年)

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初のWRCオフィシャルゲームです。オフィシャルゲームだけにマシンのリアリティは当時としては群を抜いていましたね。各国のコースもそれぞれ特徴を捉えていています。

オフィシャルなので、チームだけではなくドライバーも実名で収録されています。ただし、コリン・マクレーだけ自身のゲームの関係上「Ford Driver」という覆面レーサーに入れ替わっています。

サファリのコースを選択するとラリーカーにシュノーケルがついたサファリ仕様になるなど、細かい演出も見どころ。初代発売前後に放映されていたTVCMがなかなか面白かったです。

「WRC II 〜EXTREME〜」では、ラリーファンを楽しませるためにコ・ドライバーの言語を変えられるようになりました。さらに、ラリーカーをベースに考えた“EXTREME Car”という徹底的に改造を施したマシンを隠しマシンとして収録し、ゲームとしてのボリュームも十分なものでした。

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「WRC 3」「WRC 4」では、マシン、ドライバーそしてコースが2003年WRCシーズンのものが反映されています。クルマのグラフィックがパーツの1つ1つ丁寧に作り込まれており、それ証明するかのように3Dモデルの分解モードがあったりします。

「WRC4」では、プレイヤーが新人ラリードライバーとして1600ccのFFラリーカーからキャリアをスタート、最終的にWRカーのトップチームのエースドライバーとしてドライバーズチャンピオンを目指す「プロドライバーチャレンジモード」が実装されています。

初収録のラリー・ジャパンのコースは、道幅が狭いのに平均速度が高いコースになっていました。

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■リチャード・バーンズ・ラリー(2005年)

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コリン・マクレーの後を継ぐようにスバルのエースドライバーとなったリチャード・バーンズが監修したラリーゲームです。

グラフィックは先に紹介したWRCシリーズと比較すると見劣りしてしまいますが、先行車と後続車で路面状況の変化にともなう細かい挙動が異なったり、非常にシビアなダメージ表現(例えば、ジャンプで鼻先から着地してしまうとラジエター破損からエンジンに深刻なダメージを与えてしまう)といった、ゲームというよりシミュレーター要素が詰まっている作品です。

PC版ではファンメイドのクルマやコースなどを追加することが可能で、発売から11年経過した現在でも非常に人気があります。

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■DiRT1〜3(2007年〜2011年)

「コリン・マクレー ザ・ラリー」を開発したCodemasters社が「ラリー」ジャンルをすべて詰め込んだゲームがこの「DiRT」シリーズ。PS3/Xbox 360世代のゲームになったので段違いにリアリティになりました。土煙もより濃く長くコースに留まったり、マシンの挙動もリアル寄りにセッティングされています。

WRCのような一般的なラリーコースだけでなく、600馬力近いハイパワーマシンが短い特設コースを複数台同時に走って1位を目指すラリークロス、ピックアップトラックとバギーで周回コースでライバルと競うレースもあります。

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「DiRT 2」は、プレイヤーがトレーラーハウスで世界中を転々するドライバーとしてエクストリームスポーツの祭典「X Games Rally」にライバル(トラビス・パストラーナやケン・ブロックといった実在のドライバーと)とともに挑んだり、徹底的なカスタマイズをしたモンスターマシンを操って最速タイムを叩き出すタイムアタックモードが用意されています。

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「DiRT 3」からはケン・ブロックが監修し、彼が実際にラリーで走行させていたモンスター×DCシューズカラーのフォーカスWRCや、スーパードラテク映像「Gymkhana 3」で登場したフォード・フィエスタを操ってトリックを決めたりする「Gymkhana」モードが追加実装されました。

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すべてのタイトルを購入して遊び倒しましたが、どれもこれも優れている点があって優劣つけるのはとても難しい、飽きが来ない面白いシリーズです。

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■セバスチャン・ローブ ラリーEVO(2016年)

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前人未到のWRC9連覇を達成し、現在も様々なレース出ては優秀な成績を収めているセバスチャン・ローブ全面監修の本格ラリーゲームです。メインは、その彼自身のキャリアを追体験できる「セバスチャンエクスペリエンス」モード。

収録されているクルマは、彼が厳選したというビッグボリュームの80台。彼の相棒であったシトロエンのラリーカーはもちろん、プロトン・サトリアネオ、トヨタ・セリカ、ランチアデルタS4、スズキSX4パイクスピークなど、ラリー界の名車がこれでもかというほど収録されています。

コースは実在するステージをスキャンしたものも含まれています。一見難しそうな印象を受けますが、アシスト機能も実装されているのでラリーゲーム初心者から玄人まで幅広く楽しめます。

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■DiRT Rally(2016年)

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DiRT Rallyは、DiRTシリーズの最新作になります。今までのDiRTシリーズは、トラックやバギーなど多種多様でしたが、今作はラリーに完全に焦点当てたものになっています。

ミニ・クーパーから最新のVW ポロR WRCや、セバスチャン・ローブが昨年のパイクスピークで初出場でレコードタイムを更新したプジョー208T16 Pikes Peakも登場する本格的なラリーゲームです。

路面状況のシミュレートが細かく、アスファルトステージで突然出てくるブラックアイスバーンや途中からスノーに変化すると、あっという間にクルマの制御が難しいものになります。

日本では正規販売されていないということもあるのか、ナビゲーションが実際のラリーのように早いので、きちんと聴き取ることが勝敗を分けるポイントになります。

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■WRC 6(2016年)

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WRC 6は、10月に発売したばかりの最新ラリーゲーム。再びWRCオフィシャルゲームが発売されました。WRC 6ではマシンの挙動を表現する物理システムがリニューアルされています。さらに、来年WRCに復活するトヨタのマシン、ヤリスWRCのテストカーが追加コンテンツで登場しています。

まだ購入していないのですが、プレイ動画をみた感じだとそれなりに追い込んで走るとシビアさも見え隠れし、なかなかドライブしがいのある1作だと期待しています。

いかがでしょうか?紹介しきれていないものもあるかもしれませんが、どれもこれも自分にとっては非常に楽しい時間を過ごせた素晴らしいゲームには間違いないです。これからラリーゲームをやってみたいと思っていましたらぜひ参考にしてみて下さい!

(栗原 淳)

フォルクスワーゲン「Golf GTI ClubSport」は「Street Edition」でも走りは強烈!!

400台限定で投入されたフォルクスワーゲン・ゴルフGTIの「トラックエディション」に続き、350台限定で設定された「ストリートエディション」に試乗する機会がありました。

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注目のエンジンは「トラックエディション」と同様の265ps/350Nmを発揮する2.0L TSIで、デュアルクラッチトランスミッションの6速DSGが組み合わされています。また、約10秒間ゴルフRを超える290ps/380Nmのブースト機能が得られるのも同じ。

「トラックエディション」が専用19インチタイヤを履くのに対し「ストリートエディション」は18インチになっていますが、電子制御油圧式フロントディファレンシャルロック、アダプティブシャシーコントロールの「DCC」は「トラックエディション」同様に用意されています。

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走り出しから剛性感の高さを抱かせるのは「トラックエディション」と同じ。さらに、「DCC」をコンフォートモードにして減衰力を低い設定にしても硬い乗り味なのも「トラックエディション」と同様ですが、1インチダウンされていることもあって凹凸を超えた際のショックはいくぶん抑えられている印象です。

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ノーマルのGTIよりも45ps向上となっていますから加速は強烈そのもの。どこから踏んでもトルク感があり、高速域の伸びも一般道ではうかがいしれません。さらに、ハンドリングも正確でFFのハイパワーモデルであってもコントロールしやすいのは美点。

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フロント340×30mm、リヤ312×22mmというベンチレーテッドブレーキディスクによる制動力もフィーリングも抜群で、限られた試乗条件下ではありますが、パワーアップへの対応も抜かりなしという感じを受けました。

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中・低速域から爆発する強烈なパワーと引き締まったシャーシが「Golf GTI ClubSport Street Edition」が魅力。ゴルフRではなくGTIを選びたい、そしてもっと刺激的な走りを求めるなら迷わず指名したいところです。

(文/塚田勝弘 写真/小林和久)

「空飛ぶタクシー」を米Uberが10年以内に実現する?

米配車サービス大手のUberが先頃、空飛ぶ配車サービスの具現化に向けた計画「Uber Elevate」を公開しました。

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「未来の都市型オンデマンド航空輸送を加速するために」と題された98ページに及ぶ資料によると、2026年を目処にVTOL(垂直離着陸機)による「フライトシェアリングサービス」の開始を目指しているそうです。

世界的に交通渋滞が蔓延するなか、同社は仏エアバス社と共同でヘリコプター手配サービスの試験導入を試みるなど、「空の移動」をビジネスにしようと動き出しています。

VTOLはヘリコプター同様、空中でホバリングしたり、垂直離着陸が可能で、かつヘリコプターに比べてタクシー輸送の面で遙かに効率的で静粛性が高く、安価。

Uberでは郊外からの通勤や街中の移動といった用途を想定しており、VTOLの機動性の良さから利用者が増えれば料金も引き下げれるとの考えで、15分程度の空の旅を約2,200円以下で実現しようとしているようです。

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同社は計画書の中で、計画中のVTOLの機体イメージや、VTOL用ヘリポートのイメージを披露。

既に自律走行車を使ったカーシェアリングにトライしており、これを空路に適用する狙いがあるとみられ、同構想が実現すれば10年以内に自動飛行するVTOLで通勤、通学することも可能になるかもしれません。

Avanti Yasunori・画像:Uber)

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Uber
https://www.uber.com

BMW 6シリーズ グラン クーペに「ブラック・サファイア」をまとった33台限定車が登場

BMWのラグジュアリークーペである6シリーズ グラン クーペに、わずか33台の限定車が設定されました。「Celebration Edition Exclusive Sport」という長い車名だけでも豪華でスポーティな仕様なのがうかがえます。

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ベースは精悍なデザインが魅力の「M Sport」で、「ブラック・サファイア」のボディカラーを採用しているのをはじめ、存在感のある「20インチMライト・アロイ・ホイール」、サイドウインドウ・モールディングにアルミ仕上げが施された専用の「BMW Individualアルミニウム・ライン」を特別装備。

特別感のあるインテリアも見どころです。コニャックとブラックのカラーコーディネイトが気品ある高級感を演出する「エクスクルーシブ・ナッパ・レザー・インテリア」に、贅沢な雰囲気をさらに強調する「アルカンタラ・アンソラジット・ルーフ・ライニング」や、ピアノの製作工程と同様のピアノ・ラッカー技術を利用し、製造される高品質な「BMW Individualピアノ・フィニッシュ・ブラック・インテリア・トリム」といった特別装備を組み合わせるとともに、フロントベンチレーションシートなどが用意される豪華仕様になっています。

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ほかにも、サスペンションのダンピング特性を自動的に制御し、良好な乗り心地を実現する「ダイナミック・ダンピング・コントロール」、16個のスピーカーからなる高音質の「harman / kardonサラウンド・サウンド・システム」、車両周辺の状況をコントロールディスプレイで確認することができる「トップ・ビュー+サイド・ビュー・カメラ」なども装備されています。

BMW 6シリーズ グラン クーペ「Celebration Edition Exclusive Sport」の価格は1340万円です。

(塚田勝弘)

1.4L TSIエンジンを搭載したVW「The Beetle R-Line」は力強い走りが魅力

2016年9月にマイナーチェンジを受けたフォルクスワーゲンのThe Beetle(ザ・ビートル)に、1.4L直列4気筒DOHCターボを搭載した「R-Line」が加わりました。

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フォルクスワーゲン・ザ・ビートルには、105ps/175Nmの1.2L 直列4気筒SOHCターボを搭載する「The Beetle Base」、「The Beetle Design」のほか、211ps/280Nmの2.0L 直列4気筒DOHCターボを積む「The Beetle 2.0 R-Line」が用意されています。

2016年11月9日に設定された「The Beetle R-Line」に搭載される1.4L TSIエンジンは、150ps/5000-6000rpm、250Nm/1500-3500rpmというスペックで、デュアルクラッチトランスミッションの7速DSGとの組み合わせ。

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1.2Lと2.0Lの間を埋める「The Beetle R-Line」は、2.0Lターボまでは要らないけれど、1.2Lではモノ足らないというニーズに応える新グレードといえます。なお、ゴルフのTSI Highlineに搭載されている1.4L TSIの140ps/4500-6000rpm、250Nm/1500-3500rpmと比べると、最大トルクは同値ですが、ゴルフよりも10ps向上。

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17インチタイヤを履く「The Beetle R-Line」は、1.2L搭載車よりもやや硬めの乗り味で、「R-Line」の名に恥じないスポーティな走りが堪能できます。

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中・低速域のトルク感は必要十分で、ターボが過給を始めると力強さがグッと増し、スムーズなだけでなく変速フィールもスポーティな7速DSGの恩恵も最も感じられるのが50〜60km/hから踏んだ時の加速感。

逆に言えばストップ&ゴーが続く街中であれば1.2Lでも不足はなく、ワインディングや高速道路などで1.4Lの効果が分かりやすく伝わってきます。

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もちろん「The Beetle R-Line」の魅力はパワフルなエンジンだけでなく、「R-Line」のバッジやリヤスポイラー、アルミ調ペダルクラスターなど専用装備によるスポーティな佇まいも見逃せません。294万5000円という価格設定で新たなファンの獲得を託された新グレードとなっています。

(文/塚田勝弘 写真/小林和久)

今すぐバイクとサーフィンがしたくなる映画「South to Sian」を見に行こう

見ただけでバイクに乗りたくてたまらなくなってしまうムービーって中々ありません。

でも今回紹介するサウス・トウ・サイアン(South to Sian)を見たら、間違いなくバイクで大地を走りたくなります。楽しそうだし映像きれいだしバイクもライダーもオシャレ。

古いクルマにバイクと山盛りの荷物を積んで旅する様子を見たら、「ああ、オレもこんな旅がしてみてぇ」って思うこと、間違いありません。

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映画の内容は簡単。ハリソン・ローチとザイ・ノリスっていうオーストラリアの超有名なサーファーが、最高のサーフィントリップをするため70年代のランドローバー・ディフェンダー(このクルマがまたシブい)にバイク2台とたくさんのボードを積み込んでインドネシアの色々なスポットでサーフィンしたりバイクを走らせ続けるだけ。

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正直な話、ストーリーも何もあったもんじゃないんです。だってただ旅してるだけだから。でもだから逆に小難しいこと考えなくていいし、ひたすら素晴らしい映像に没頭できるわけです。

「バイクに乗りたくなる映画って書いたくせにサーファー?」って思うかもしれません。

そう、実はこれ、サーフィンの映画です。バイクは2番目。

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でも、バイクって主役じゃない時の方が自然にその楽しさが感じられるんだってMotoBeは思っています。

バイク主役になるどうしてもコテコテになってしまって、バイク好きじゃないと見れないものになってしまうじゃないですか。その点、この映画は誰でも見ることができます。

「えー、バイクの映画?パス」なんて言う彼女にだって、「イケメンがサーフトリップする映画だから」って言えばたぶん、「えー、じゃあ観てみようかなぁ」って言うはずです。

そして観終わった頃には「サーフィンとかバイクってなんか楽しそうだね」って言うに違いありません。この映画にはそれくらいのパンチがあります。

何がいいって、まずは登場する2人。力の入っていないユルーイ感じがいい。オシャレなんだけどオシャレすぎない。すべてが自然体。旅のスタイルもクルマのチョイスも同じ。

そしてこの人たち、サーファーの癖してメッチャバイクが上手。「いゃ、あんたらサーファーなんだからバイクはもう少し下手くそに乗ってよ。ライダーの立場ないじゃん」って思ってしまいました。

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しかもジャングルの奥深いサーフィンのスポットにはバイクにボードを取り付けてノーヘルTシャツ、裸足でジャングルの中を走って行ったりします。

ユルさの極致。サンダルを履くみたいな気楽さでバイクに接している雰囲気が最高にいいんですよ。

もちろんこの2人、そんな時は無茶な走りなんてしてません。サーフィンとバイク、旅がしたくてたまらなくなる。

たぶんこの映画を見たらサーフィンもしたくなるしオフロードバイクにも乗りたくなるしバイクのカスタムもしたくなるし古いクルマも欲しくなります。そして何より旅に出たくなります。

それでいいんです。バイク好きな若者ってそういうものです。サウス・トウ・サイアンを見て「オレも人生思い切りエンジョイしてぇ」って叫んでください。

チケット販売はこちらからとなっています。

サウス・トウ・サイアン(South to Sian)と同時公開されるサーフィン映画「FISH」も見逃せません。こちらは完全にサーフィン映画でバイクは登場しませんが、サーフィンに興味がある人にはおすすめのサーフカルチャー映画となっています!

(ライター:後藤 武/Moto Be バイクの遊び方を提案するWEBマガジン

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東芝がコネクテッドカー・自動運転車対応のソフトウエアプラットフォームを販売開始。電機大手の車載機器事業進出が続く

東芝は、コネクッテドカー・自動運転車に対応するソフトウエアプラットフォーム「Next CGW」の販売開始を発表しました。

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先日は日立グループの日立オートモティブが自動運転技術への進出を発表するなど、電機大手の車載機器事業進出が続いています。

東芝のソフトウエアプラットフォーム「Next CGW」は、自動車や二輪車はもちろん、建設機械、農業機械などを含む多様な車両や機械・機器で行う移動体通信に対応できるIoTデータを扱う車載機器向けの次世代テレマティクスを実現するための通信制御ソフトウエアプラットフォーム。自動車・二輪車だけに限らず、幅広い移動体通信全体をカバーできることが目新しい点です。

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たとえば建設機械の移動体通信に関しては、パワーショベルなどの建設機械にGPS端末を搭載して端末からの位置情報を利用することで、一時新聞紙上をにぎわした盗難建設機械によるATM破壊事件が激減したというセキュリティ面での事例があり、このような建設機械を含めた幅広い車載機器向けの次世代テレマティクスに対応できます。

東芝のソフトウエアプラットフォーム「Next CGW」の特長は、①車載ネットワーク側の機器とクラウド間通信のセキュリティ機能、②通信状態の監視して通信経路を選択・自動切り換えする機能、③クラウド選択機能で通信コストを低減、④通信切断時でも継続したサービスが可能、⑤データバッファリング機能でクラウドへの再送信を実現する機能を備えていることです。

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東芝は、自社が保有する組込みソフトウエア開発、ICカード技術などの産業機器、通信・制御技術、セキュリティ技術を活用して、車載IoTシステム・機器でのソフトウエア開発から、安全なクラウドの構築・提供までをトータルで対応できる広範囲な車両・機械・機器間をつなぐ移動体通信の制御ソフトウエアプラットフォームを手掛けることになります。

電機大手は、従来の電機業界での収益減少に対応して車載機器事業へ進出する事例が続いており、電機業界各社の車載機器事業への進出に注目が集まっています。

(山内 博・画像:東芝)

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http://clicccar.com/2016/10/31/412672/

スポーティな外観と走りが魅力。「The Beetle R-Line」が249万5000円で登場

マイナーチェンジを受けたばかりのフォルクスワーゲンのザ・ビートルに、1.4L TSIエンジンを積む「The Beetle R-Line」が追加されました。

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従来の1.2L、2.0Lの間を埋める「The Beetle R-Line」は、1.2Lよりも余力を感じさせる走りはもちろん、18.3km/Lというカタログ燃費も特徴。燃費性能は17.6km/Lの1.2L TSI搭載車を上回っています。なお、2.0L TSIは13.4km/Lとなっています。

外観で目を惹くのはフロントバンパーのクロームストリップ、リヤのブラックペイントディフューザーやリヤスポイラー。さらに、ブラックペイントサイドスカート、ホイールハウスエクステンション、17インチアルミホイール、デュアルエキゾーストパイプの効果もあって引き締まった印象を受けます。

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また、最上級の「The Beetle 2.0 R-Line」譲りの内装も見どころ。ブラック基調のインパネのほか、アルミ調ペダルクラスターにより、派手さはそれほどですがスポーティムードが増しています。

フォルクスワーゲンが力を入れている車載インフォテイメントの「Composition Media」の標準装備も魅力のひとつ。スマホと接続することで「Mirror Link」、Apple「CarPlay」、「Android Auto」の3つに対応。

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さらに、オプションの純正ナビシステム「716DCW」をチョイスすれば、スマホ対応に加えて、精度の高い渋滞情報や地図差分更新などが利用できます。

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ボディカラーは「ストーンウォッシュドブルーメタリック」、「ボトルグリーンメタリック」、有償オプションカラーの「ハバネロオレンジメタリック」など全8色を展開。

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安全面では、ドライバー疲労検知システムやリヤトラフィックアラート(後退時警告・衝突被害軽減ブレーキ機能)、ブラインドスポットディテクション(後方死角検知機能)が標準装備されています。新グレードの「The Beetle R-Line」の価格は294万5000円です。

(文/塚田勝弘 写真/小林和久)

今年は新車不作!?「日本カー・オブ・ザ・イヤー2016-2017」の10ベストカーが決定

「日本カー・オブ・ザ・イヤー2016-2017」の「10ベストカー」が選出されました。今年、とくに上半期は新車不作といえるほどフルモデルチェンジ、ブランニューモデルが少なく、また複数の要因で当初の発売予定から延期するモデルもいくつかありました。

全35台のノミネート車から選出された「10ベストカー」は下記のとおりで、数少ない新型車から選ばれているだけに順当といえるでしょう。

●スバル インプレッサスポーツ/G4

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●トヨタ プリウス

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●ホンダ フリード/フリード+

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●日産 セレナ

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●BMW M2クーペ

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●アウディ A4シリーズ(セダン/アバント/オールロードクワトロ)

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●ジャガー F-PACE

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●アバルト 124スパイダー

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●メルセデス・ベンツ Eクラス

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●ボルボ XC90

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軽自動車が1台も入っていないのは新型車不足ですから仕方ないところでしょうか。今秋と噂されていた通り新型ワゴンRが発売されていれば10台に入っていたはず……ともあれ、この10台の中から12月9日に「カー・オブ・ザ・イヤー」が選出されます。

なお、今年も読者の皆様参加できる「clicccar of the year(クリッカーオブザイヤー)」が開催される予定です。詳細は後日発表されますのでお待ちください!!

(文/塚田勝弘 写真/小林和久、塚田勝弘、FCAジャパン)

自動調整スポイラーを装備!パナメーラのワゴンモデルがニュルを疾走

2017年登場が予想される、ポルシェの4ドアサルーン『パナメーラ』のワゴンモデルを『パナメーラ シューティング ブレーク』と伝えてきましたが、最新情報で『パナメーラ スポーツツーリズモ』として発売される可能性が高いことが分かりました。

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新開発「MSB」を採用する「スポーツツーリズモ」は「パナメーラ」のBピラー以降を延長。後席の居住空間をアップし、大容量ブートスペースを持ちます。

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今回、再び高速テストに現れたプロトタイプに、自動調整リアスポイラーが装着されている所に注目です。ライバルとなるメルセデスベンツの「CLS シューティング ブレーク」より高いスポーツ走行性を持たせるという、ポルシェのこだわりが見えます。

パワートレインは3.6リットルV型6気筒ターボのほか、4リットルV型8気筒ツインターボ、そしてハイライトは3リットルツインターボと電気モーターを組み合わせた、最大470psを発揮する「パナメーラEハイブリッド」モデルがラインナップされると思われます。

ワールドプレミアは2017年3月のジュネーブモーターショーが有力です。

(APOLLO)

おしゃれすぎるミーティング「Motor!! Motor!!」が開催決定!今回は初心者大歓迎オフロードパーティ!

MotoBeでも紹介したおしゃれすぎるミーティングイベント「Motor!! Motor!!」
今回で第5回目の開催となります。

第5回はなんと川越オフロードビレッジで開催される、初心者対象のオフロードパーティー!

Motor!!Motor!!とは、バイクアパレルブランドのROARS ORIGINALが主催するミーティングイベント。

「バイクに乗りたくなる」「バイクがもっと楽しくなる」「バイクが欲しくなる」をキーワードに、免許取り立ての初心者や、バイクに乗ってるけどあんまり詳しくないという方など、誰でも気兼ねなく参加できるミーティングイベントです。

「オフにチャレンジしてみたい!!」「けどオフ車買う、ってところまでは踏み切れない…」というライダーってたくさんいると思います。

確かにオフって知らない人から見ると敷居が高いし、きっかけでもない限り踏み出しにくい部分なのかもしれません。そんな人にもオフを知ってほしい!ということから今回の企画を思いついたとか。

今回のイベントをきっかけに本格的にオフを始めてみてもいいし、逆に試してみて違うと思ったら一回で終わってしまってもいいし、とにかく体験してみて欲しい!というわけです。

コースも初心者でも十分に楽しめるコースを用意!


今回のMotor!! Motor!!ではバイクの貸出しもやります!もちろんバイク持参で走ってみる!というのも可能です。つまり「バイクに乗れる格好で来ればオフ車乗っていいぞ!」というまさに入門編にはピッタリのイベントなんです。

今回もMotor!! Motor!!らしい、おしゃれなミーティングスペースもあります!飲食や生演奏など、楽しそうな企画も準備してあるので家族連れで来ても楽しめるイベントです。

オフロードとおしゃれなミーティングスペースが同時に楽しめるイベントって今まであったんでしょうか?

これは行きたい…!ということで…MotoBeも参加します!

あまりにもMotoBeにもぴったりなイベントなので、今回は一緒に参加してイベントを盛り上げようと思います!会場で会いましょう!

参加希望の方は下のリンクからエントリーをお願いします!エントリーはこちら!

締め切りはイベント二日前の17日まで。人数制限もありますので気になった方はお早めにエントリーしてください!

Motor!!Motor!! vol.05 OFF-ROAD PARTY
日程:2016年11月19日(土曜日)
時間:10:00〜16:00
開催地:埼玉県川越オフロードビレッジ
URL:NEXT motor!!motor!! – motor!!motor!!

(ライター:佐藤 快/Moto Be バイクの遊び方を提案するWEBマガジン

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米Uberが自動運転の長距離トラックでビール5万本を配送!

Uberの子会社「Otto」が、自動運転トラックで5万本のバドワイザービールの長距離配送に成功したそうです。

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このトラックは、完全自動運転が可能な「レベル4」を満たしているそうですが、複雑な交差点が存在する一般道ではドライバーが運転を担当。ハイウェイに入ると、ドライバーは運転席後方の仮眠用スペースに移動して自動運転中の様子を確認。

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トラックは安全な車間距離を維持し、システムが必要と判断した際に車線変更を実行、コロラド州フォート・コリンズからコロラド・スプリングスまでのハイウエイ部分120マイル(約190km)を自動運転で走りきったそうです。

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米国の運送業界では、需要に対して4.8万人のドライバーが不足しているそうで、2024年には17.5万人にまで拡大すると予想されています。

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Uberはこの点に着目し、今年の8月に約7億円で「Otto」を買収。

「Otto」の自動運転システムは一式約300万円程度で、一般的なA/T仕様の大型トラックにも取り付け可能といいます。

同社はサンフランシスコ地域に6台のテスト車両を配置しており、システムの更なる改良に向けて実験走向を繰り返している模様。

日本でも運転手不足に伴う過重労働により、バスや大型トラックの事故が絶えず、こうした自動運転システムは乗用車よりも先に実現すべきなのかもしれません。

Avanti Yasunori

飛んで跳ねてドリフトして転がって……ラリーゲームの歴史を振り返る【前編】

皆さん、こんにちは!モータースポーツのシーズンもいよいよ終盤に差し迫ってきました。それと同時にレースに参加するチームは既に来年に向けての準備を急ピッチに進めています。シーズンオフから開幕までの間、画面の中で自分が思い描く展開を応援しているチームで再現してみませんか?

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それができるのがレースゲームなのです。今回の記事では、代表する世界的2大モータースポーツカテゴリー「ラリー」、「F1」の歴代ゲームを前編後編に渡って紹介していきます!

それでは、「ラリー」編の前編いきます!

■Lombard RAC Rally (1988年)

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1988年にイギリスで販売された「Lombard RAC Rally」。有名なRACラリー(現:ラリーGB)のゲームで、登場車種はパッケージに描いてあるフォード・シエラコスワースのみ。恐らく最初のラリーゲームだと思われます。コクピット視点のみですが、きちんとドライバーが操作しているアニメーションがあります。またクラッチの表現もあって、エンストもします。

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■Sega Rally Championship(1995年)

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日本ではお馴染み「セガラリー」。1995年の登場です。実は、僕が初めて遊んだラリーゲームだったりします。ゲームを監修していたのは、名ドライバーであるユハ・カンクネンとディディエ・オリオール。その両名の共通点でこのデルタとセリカが選択されたのでしょう(隠しクルマでランチア・ストラトスが出現)。ナビゲーターの声は、名コドライバーのニッキー・グリストが担当しました。

ゲームシステムは、「デザート」、「フォレスト」そして「マウンテン」の3つのステージを最後尾(15番手)からスタートし、制限時間内でクリアするというもの。1位でクリアすると隠しステージ「レイクサイド」が出現します。3つのステージを1位でクリアするのは、意外と難易度が高いです。

また、新宿ジョイポリス(2000年に営業終了)には、アーケード版として実車のデルタとセリカに乗り込んでプレイするスペシャル仕様もありました。僕も父親にせがんでよく連れてってもらいました。

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■V-Rally(1997年)

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V-Rallyは、歴史あるAtari社が開発したラリーゲームです。このラリーゲームも同時走行のスタイルを取っていましたが、背景や路面の作り込みが当時としては拘っていてラリーの空気感を感じられた一作でした。

1997年のWRCはWRカー、キットカーが登場した年で、2ドアインプレッサやアスファルトではバカっ速なプジョー306マキシが印象的でしたね。ゲーム内でも一番使い勝手よかったのがプジョー306でした。

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■コリン・マクレー ザ・ラリー(1998年)

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「オール・オア・ナッシング」でお馴染みだった故コリン・マクレーが全面監修したラリーゲームの第1作目です。登場するクルマは、WRCの98年シーズンのものとマクレーがセレクトした過去の名ラリーカー(アウディクワトロ、プジョーなど)。このゲームから実際のラリーにならってスペシャルステージは1台で走るタイムアタック形式になりました。

インテリアはイマイチでしたが、外観がリアル再現されていました。コースもギリシャ、ニュージーランド、スウェーデン、コルシカ、グレートブリテンとバリエーション豊かでした。

公式攻略本などに掲載されていた隠しコードでクルマの馬力をパワーアップさせたり、ゲーム内の重力を月と同じくらい(1/6)にしてジャンプでフワフワすっ飛ばしたり、僕も相当ハマった1作でした。

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■セガラリー2(1998年)

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当時話題になったCMで注目を集めたセガのドリームキャストから発売されたセガラリー2。基本的なシステムは前作と同じです。

ドリームキャストよりもゲームセンターで多くプレイしました。アーケード躯体にはサイドブレーキが実装されており、アスファルトでのヘアピンカーブを確実に切り抜けるのに必須アイテムでした。

上記のコリン・マクレー ザ・ラリーがリアル派だったので陰が薄かったですが、1年早く出ていればよりヒットした1作だと思います。

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■コリン・マクレー ザ・ラリー2(2000年)

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前作から2年後にコリン・マクレー ザ・ラリーの2作目が登場しました。

マクレーがフォードに移籍して2シーズン目の作品なので、パッケージデザインはフォード・フォーカスWRCがイメージカーになっています。前作からボリュームアップとグラフィックの向上が図られています。サウンド面が改善され、バックファイアがより迫力のあるサウンドとグラフィックになっています。

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■V-Rally2(2000年)

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コリン・マクレー ザ・ラリー2と時同じくして発売したV-Rally2。1台のみ走るモード「チャンピオンシップ」モードが実装されたり、26台で12カ国84コースというビックボリュームでなかなかやりごたえのある1作でした。

当時はV-Rally2の方がプレイ時間が長かったです。ダメージ表現などコリン・マクレー ザ・ラリーよりもシビアで、しょっちゅう横転しました。前作よりもクルマの動きに引っかかりのなくスピード感溢れています。

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■RalliSport Challenge(2002年)

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Xboxから初めて発売されたラリーゲームです。Xboxは当時持っていなかったのですが、友人から借りて少しの間遊んでいました。

当時としては素晴らしいグラフィックで、轍ができたり反射光もなかなか表現力が高いです。個人的にはフォード・エスコートコスワースRSが収録されていたのがポイント高かったです。R34GT-Rが収録されていたり、インプレッサがWRカーではなくPWRC(プロダクションラリー選手権)仕様だったり、ちょっと風変わりなものでした。

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こうして振り返ってみてと改めてプレイしてみたくなったタイトルもあるのではないでしょうか? 今でもAmazonで手に入るソフトもあったりしますので、プレイしたい方はぜひ探してみて下さい。

(栗原 淳)

【新型スバル・インプレッサ公道試乗】最新アイサイトの完成度は?

スバルの「安心・安全」という考え方は、「アイサイト」の「ぶつからないクルマ?」という積極的なプロモーションもあって、「走り」と並んで同社の大きな強みになっています。

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「SUBARU GLOBAL PLATFORM」採用第一弾となる新型インプレッサには、歩行者用エアバッグが採用されるなど、最新の安全装備が満載されています。

今回試乗した車両には、メーカーオプションの「スバルリヤビークルディテクション(後側方警戒支援システム)」とハイビームアシストからなる「アドバンスドセイフティパッケージ」も装備されていました。

車線移動の際に重宝したのが、「スバルリヤビークルディテクション(後側方警戒支援システム)」。ドアミラーとルームミラー、斜め後方の直接目視はドライバーの責任なのは当然としても、ドライバーの「うっかり」を防いでくれる安全装備は助かるシーンがありそうです。

新型インプレッサに搭載されている最新の「アイサイト3」そのものは、既存の搭載車で定評あるものと同様のシステムです。

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プリクラッシュブレーキ、アクティブレーンキープ(車線中央維持/車線逸脱抑制)、AT誤発進抑制制御、AT誤後進抑制制御、車線逸脱警報/ふらつき警報という多彩な安全装備。それに加え、全車速追従機能付クルーズコントロール、定速クルーズコントロール、先行車発進お知らせ機能、電動パーキングブレーキ(ヒルホールド機能付)の運転支援系からなります。

今回、名古屋から東京まで移動しましたが、とくに高速道路で重宝するのがアクティブレーンキープ(車線中央維持/車線逸脱抑制)、ACC(全車速追従機能付クルーズコントロール、定速クルーズコントロール)です。

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「アイサイト」は長年培われてきたスバル自慢の技術だけあって、トータルでの性能に不満はありません。精度や安心感は追従メーカーに比べ先頭を走っている感はあります。

ただし、部分自動運転技術が浸透し、積極的にステアリングやブレーキに介入させてくるメーカーが増えてきた欧州勢などと比べると、相対的にアクティブレーンキープ(車線中央維持/車線逸脱抑制)の介入が弱めに感じます。

これは、ドライバーがあくまで主体という考え方と、完全自動運転をにらんで積極的に介入するのかという、メーカーの哲学の違いにもよるでしょう。いずれにしても、高度なシステムの精度は必要です。

しかし、アクティブレーンキープ(車線中央維持/車線逸脱抑制)の効果があるのも確かで、新型インプレッサで長距離走らせても疲れにくかったのは間違いありません。もう少しコーナーで介入してくれればよりラクなのかな? というのはドライバーの堕落かもしれません…

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一方のACCは、高めの速度域でのブレーキングが「わかってて走ってる人」くらいに丁度いいというか、他社のものよりゆっくりめに感じます。もちろん認識率が悪いとか前走車に近寄りすぎるというわけではありません。逆に前走者がいなくなった時の加速はもう少しアクセルを踏んで先行車に追いついて欲しいという印象。そのほうがドライバーの感覚もしくは交通の流れに沿ったものになるでしょうが、これは安全方向に振ったセッティングと思われます。

なお、新型インプレッサのマルチファンクションディスプレイには、先行車キャッチの有無、車間距離がイラストで表示され、アイサイトがちゃんと働いていることがわかり、安心感も増します。

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停止時までサポートし、ストップ&ゴーもラクな「アイサイト3」(最近こうしたACCも増えましたが、依然として輸入車、国産車ともに低速域は解除されるACCが多いのも確か)、トータル性能は依然トップクラス。

シンプルなシステムにより比較的安価で、スバル車のコアモデルであるインプレッサにも用意されているのはもちろん大歓迎。「アイサイト3」の装備がインプレッサを高く評価すべきひとつの大きなポイントなのは、新型でももちろん変わりません。

(文/塚田勝弘 写真/小林和久、塚田勝弘)

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ついにトヨタのトップ3が崩れた!2016年10月の登録車セールスランキングはミニバンに注目

一般社団法人 日本自動車販売協会連合会(自販連)より、2016年10月の登録車(軽自動車と海外ブランドを除く)の車名別の販売ランキングが発表されました。

しばらく、プリウス、アクア、シエンタというトヨタのハイブリッドカーによるトップ3独占状態が続いていた登録車セールスランキングですが、ついにその牙城が崩れました。

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自動運転技術「プロパイロット」を初搭載した日産セレナがアクアに迫る3位となったのです。さらに5位にはホンダ・フリードが登場。先進安全性能や環境性能、そして利便性で話題を集める新型ミニバンが市場に元気を与えています。

セレナとフリード、いずれも前年比300%を超える数字で、新車効果はもちろんですが、新機能が市場に評価されていることも数字が示しています。

●2016年10月 登録車販売ランキングトップ10(自販連調べ)
1位 トヨタ プリウス 14,053台
2位 トヨタ アクア 12,480台
3位 日産 セレナ 12,408台
4位 トヨタ シエンタ 10,778台
5位 ホンダ フリード 9,153台
6位 トヨタ ヴォクシー 7,936台
7位 ホンダ フィット 7,585台
8位 トヨタ カローラ 6,663台
9位 トヨタ パッソ 5,868台
10位 トヨタ ノア 5,769台

そのほかの注目は、トヨタ・ヴォクシーとノアというMクラスミニバンの躍進。とくにノアは前年比112.6%と伸びています。新型モデルの登場により、ミニバン市場が活気を取り戻したといえそうです。

ちなみに、トヨタのMクラスミニバンといえばエスクァイア(10月のセールスは3,457台)を含めた3兄弟モデルとなっていますが、3モデルの合計は17,162台。モデルライフでいえばライバルよりも長くなっていますが、まだまだ高い評価を受けているといえそうです。

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ムーヴの躍進で2016年10月の軽自動車セールスランキングに動きあり?

ホンダN-BOXとダイハツ・タントによるトップ争いに終止符が打たれました。

2016年10月の軽自動車(四輪車)の販売ランキングが全国軽自動車協会連合会より発表されましたが、キャンバスを追加したダイハツ・ムーヴが2位となっています。

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前月の速報ではムーヴとムーヴキャンバスが別扱いになっていましたが、訂正が行われ、10月からは合計値としてランキングに数えられるようになりました。これにより、ムーヴ全体としての販売台数は前年比で182.8%と大幅な伸びを見せています。

●2016年10月 軽乗用車販売ランキング(軽自協調べ・速報)
1位 ホンダ N-BOX 13,891台
2位 ダイハツ ムーヴ 12,502台
3位 ダイハツ タント 10,559台
4位 日産 デイズ 9,499台
5位 スズキ アルト 7,248台
6位 スズキ ハスラー 6,388台
7位 スズキ スペーシア 6,155台
8位 ホンダ N-WGN 6,086台
9位 スズキ ワゴンR 5,929台
10位 ダイハツ ミラ 5,126台

ムーヴの躍進以外には大きな動きはなく、顔ぶれにも変化はありません。なお、軽四輪乗用車全体の販売台数は104,870台で、前年比96.6%といった数字。増税や燃費不正などの影響により軽自動車離れが目立った上半期に比べると、回復している状況といえそうです。

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2016年9月の軽自動車販売、ムーヴキャンバスが単独ランクイン!
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丸みを帯びたデザインの「ムーヴ キャンバス」登場。価格は118万8000円から
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「ワクドキカー」製作で技術を競うイベントをトヨタが開催!

トヨタ自動車のお膝元、愛知県 豊田市のスカイホール豊田で11月6日(日)に「トヨタ わくわくワールド」が開催されました。

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同イベントはトヨタ自動車社員で構成するトヨタ技術会の「TESフェスティバル」と、豊田市のとよたものづくりフェスタ実行委員会による「とよたものづくりフェスタ」で構成されており、秋の恒例行事となっています。

今回の「TESフェスティバル2016」では「クルマでワクドキ!つくろう!みんなの未来」をスローガンに、クルマの魅力や楽しさ、モノづくりに込めたエンジニアの情熱などを通して、クルマファンを広げることを狙いとしています。

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メニューのアイデアコンテストでは、「乗って楽しい!ワクドキカー!」をテーマに、社内から選抜された10チームのエンジニア達がアイデアを具現化して披露します。

その歴史は古く、今年で39回目を迎えるそうで、製作した車に込めた発想・実演方法・作り方を競い合う名物コンテストとなっています。

アイデアコンテストにはトヨタ技術会の会長を務めるトヨタ自動車の加藤副社長をはじめ、豊田市の太田市長らが列席。

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また審査員にはトヨタ自動車の中嶋常務役員や、昨年に続きカーライフ・エッセイストの吉田由美さんがゲストで参加。

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MCのテンポの良い進行に沿って、今回も開発部門や生産技術部門から、ユニークな動きをする作品が次々に登場。各チームともに電子制御を取り入れているのが特徴で、ステージへの登場時にはこの日のために制作したPR動画を流すなど、準備万端。

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まず最初に登場したのは生技開発部による「ARC-Y2」。蟹足で移動するこのマシンは車高調整が自在で、山道や階段の上り下りなどを想定しているそうです。名前の由来は「歩くやつ」とか(笑)

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続いて登場したのはエレクトロニクス生技部の「NON-STYLE」。スポーティな外観で後輪によるステア機構を採用しています。最高速度は何と100km。

最大の特徴は変身メカニズムを装備している点で、変身後は車高や着座位置を上げてオフロード走行仕様となります。

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駆動・HVユニット生技部からは「どこでも走る次世代HV」が登場。「ARC-Y2」と同様の多足系で、蟹足により岩場や山中、階段、さらには川渡りをこなすそう。

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三好・明知工場企画室が出展したのは、カタツムリに見立てた大きな輪の中に人が乗る可愛い「エスカルゴ」。ステアリングのアレンジにより、立ち乗りが可能になっており、その際は後席にもう1名搭乗できます。

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パートナーロボット部は体を傾けることでステアする「エグゾホイール」を出展。

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鋳造生技部は車体下部3方に設けたボールローラーで縦横無尽に動き回ることができる「ARボールローラー」を実演。

ステアリングが無く、AR(拡張現実)技術を採用しており、モニターに手をかざして操縦します。走行には少々コツが要るようですが、斜め方向への移動も可能。

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傍目にはドライバーが車上で何やら占いでもしているかのような風情が漂います。

今回のコンテストで来場者の度肝を抜いたのが、車両技術開発部による、レクサス「GS F」を贅沢に丸一台使ったコンセプトカー。

フロントバンパーが前にせり出したかと思うと、ボンネットフード&ラジエータグリルが上方へ跳ね上がり、エンジンルームからエンジンに見立てた乗り物が出現。

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あっけにとられていると、今度は前方から何やら赤いエアバッグのような物がムクムクと膨れ始め、エアシリンダーで動き回るゴリラになるという、子供ウケ狙いの一台。

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今年の干支が「申(さる)年」であることや、エンジンに「猿人」をかけて、ゴリラを登場させたのだとか。(笑)

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コンテスト会場の審査員達もその奇抜さに驚きを隠せない様子。

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トヨタ自動車では、長らくこの「アイデアコンテスト」を継続しており、夢の有るクルマの開発を通して、来場者が一緒になって楽しめる機会を設けています。

社員による手作りコンテストだけに、豊田章男社長が提唱する「もっといいクルマづくり」にも、作品の製作過程で得た知識が活かされていくに違いありません。

Avanti Yasunori

【関連リンク】

TESフェスティバル
http://www.toyota.co.jp/jpn/insidetoyota/dreamers/

豊田市
http://www.city.toyota.aichi.jp/index.html

トト・ウォルフがパスカル・ウェーレインに付けた不思議なニックネームとは?【F1速報×F1女子~メキシコGP号】

10月30日(日)に開催された2016年F1第19戦メキシコGPでは、レッドブル両ドライバーとセバスチャン・ベッテル選手(フェラーリ)が終盤、3位をめぐり激しいバトルを繰り広げました。

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そして表彰式終了後の審議で3位が代わるという衝撃のラストとなりましたが、私的にはメキシコの「死者の日」の骸骨メークでサーキットに登場した、ダニエル・リカルド選手(レッドブル)とマックス・フェルスタッペン選手(レッドブル)の姿が一番の衝撃だったかも!?(笑)

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11月3日(木)発売の「F1速報メキシコGP号」にも衝撃ニュースはあるのでしょうか。早速見どころをチェックしてみましょう!

■SCOOP UP!! ぬか喜び

レッドブルとフェラーリが、異なる戦略で最終盤に急接近。表彰台を賭けた激しい争いは、ふたつのペナルティによって決着という、なんとも後味の悪い幕切れとなりました。

68周目、ターン1でベッテル選手は前を走るフェルスタッペン選手をオーバーテイクしようと仕掛けるも、ブロックされ失敗。しかし、守ったフェルスタッペン選手は止まりきれずにオーバーランし、ベッテル選手の前でコースに復帰します。

レッドブルのエンジニアが「ポジションを譲れ。」と無線で指示を出しましたが、フェルスタッペン選手は従わず……。その状況にベッテル選手の怒りは頂点に達してしまったのです。

「さっさとどけよ。××××野郎め、アイツは本当に××××野郎だ。みんなも見たでしょ。アイツは僕をリカルドに抜かさせようとしているんだ。××××!!」

と無線で怒りをぶちまけるベッテル選手の予感は的中し、直後の70周目にリカルド選手がターン4で襲いかかります。

サイド・バイ・サイドの攻防はタイヤが接触するほど激しいバトルとなりましたが、両者のポジション争いは変わらず、3人はそのままの順位でチェッカーを受けることになりました。

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表彰式控え室へ向かったフェルスタッペン選手でしたが、審議の結果、5秒加算のペナルティが課せられベッテル選手が3位へ繰り上がったのです。フェルスタッペン選手に代わって表彰台に上がったベッテル選手は、まるで優勝したかのようにトロフィーを高々と揚げて喜びました。

しかし約3時間後、審査委員会にリカルド選手と共に呼び出されたベッテル選手は、異例な方向転換を行ったとして10秒加算ペナルティを受け、最終的な順位は3位リカルド選手、4位フェルスタッペン選手、5位ベッテル選手となりました。

レース後、パドックで記者会見を行ったフェラーリとレッドブルの両チーム代表にはもちろん笑顔はありませんでした。

「我々の表彰台は、官僚制度によって奪い去られてしまった。この裁定はあまりに厳しく、不当とも言えるものだ。」(アリバベーネ)

「マックスに対する裁定は我々にとってかなり厳しいものだった。あれがペナルティだというなら、なぜスタート直後のルイス・ハミルトンにはなんのおとがめがなかったのか。ダニエルの件で我々の主張が認められたのは良かったが、彼が表彰台に上がる機会が失われたことが残念でならない。」(クリスチャン・ホーナー)

■Tetsu’s Technical Check

サーキットの特性に合わせてマシンのパーツを変更しているのは分かりますが、「このパーツは何の役割があるのかな?」と思うことがほとんど。このページでは、F1のメカニックとして活躍したモータースポーツジャーナリストの津川哲夫氏が、最新メカニズムを分かりやすく解説してくれます。今回、特に興味深かったのはレッドブルの冷却対策。

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標高が高く空気が希薄、かつ高温なメキシコシティの気候は空力に大きな影響を与えるが、なかでも冷却には神経を使う。空気が希薄な分ラジエター類のクーリングが通常よりも苦しくなるため、より大容積の冷却空気を取り込まねばならず、その効率を上げるには排熱用エアアウトレットの拡大は必須だ。レッドブルはリヤサスペンションのアッパーアームのマウント部に巨大なバルジを装着し、後方に向けてエアアウトレットとしている。(津川氏)

■100の質問 パスカル・ウェーレイン

待ってました!「100の質問」!! 今回の回答者は、ドイツとモーリシャスの血を引くエキゾチックな風貌、マノーのパスカル・ウェーレイン選手(1994年10月18日生)の登場です。デビューイヤーで新鮮なのか、しょっちゅう笑いのツボにはまってくれたそうですよ(笑)。

Q15.ニックネームは?

A.トト(ウォルフ)にリトル・プリンス(星の王子様)って呼ばれてるんだけど、なんでかな(笑)。

Q20.特別な資格を持っていますか?

A.学校を卒業したのが15歳で、その後は3年間メカニックの職業訓練を受けたよ。

Q51.ドリームチームのメンバーは?

A.えーと、メルセデスで、ドライバーはもちろん僕、もうひとりは誰でもいいよ。チームはそのままで……言っとくけど、どこか変えたか方がいいと思ったとしても、言わなくていいからね(笑)。ともかく、そのままで。

Q62.縁起を担ぐ?

A.うん、いろいろね。数字の13が嫌いだよ。13日の金曜日は一歩も外に出ないほうがいいと信じている(笑)。

Q99.何があってもやらないことは?

A.パラシュートとスカイダイビング。

3

気難しそうだな、という第一印象を持っていましたが、「13日の金曜日は一歩も外にでないほうがいいと信じている(笑)」と回答するなどチャーミングな一面があってびっくり! なぜニックネームがリトル・プリンスなのかも気になりますよね。今度サーキットで会えたら「ハロー!リトル・プリンス!」と声をかけてみようと思います(笑)。

(yuri)

エントリーグレード「TSI Trendline」から見えるパサートの実力とは?

プレス向けに用意される試乗車(広報車両)は、最上級グレードにオプション全部のせのハイスペックであることが多く、その下の中間グレードがその次に続くというのが一般的。ただし、エントリーグレードが用意されることも(たまに)あります。

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あまりトッピングされていない素の味を知るには、最廉価仕様を乗りたいところ。2016年秋に開催されたフォルクスワーゲンのオールラインナップ試乗会には、エントリーグレードも用意されていました。

パサート セダンの「TSI Trendline」は、後から追加された「2.0TSI R-Line」をのぞく全車に搭載される1.4Lの直列4気筒DOHCターボを積み、デュアルクラッチトランスミッションの7速DSGが組み合わされています。

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150ps/5000-6000rpm、250Nm/1500-3500rpmというスペックは、1.4Lという排気量から想像するよりもとくに高速域のパンチ力があります。

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ターボが過給するまでの「間」は多少感じさせますが、7速DSGのスムーズな変速もあって速度が乗ってしまえば不満はありません。ただ、極〜低速域の変速にデュアルクラッチトランスミッションならではのクセを感じさせます。

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全長4775×全幅1830×全高1485mmという大きめのサイズでも1.4Lターボで過給ダウンサイジングターボとして実用上、成立しているのは間違いなく、同じ日に「2.0TSI R-Line」の余裕ある走りとGT的な性能を堪能すると、素の「TSI Trendline」はどうなるか気になるところ。

最も感心したのは乗り心地の良さで、「2.0TSI R-Line」ほど芯の硬さはなく、荒れた路面でも快適性が保たれています。さらに、1460kgという適度な車重もあって狭い山道でも運転がしやすく、「2.0TSI R-Line」の1560kg(ヴァリアント)より100kg軽い車重の恩恵は予想以上でした。なお、装着されていたタイヤはハンコックの「KINERGY ECO(215/60R16)」。

また「2.0TSI R-Line」がヴァリアント、「TSI Trendline」がセダンということもあってか、ボディの剛性感も後者が一段と高く、後輪由来の揺れがすぐに収まってくれますし、旋回時の安定感も街中や郊外路に限って言えば高く感じるほど。

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高負荷時や高速走行時は「2.0TSI R-Line」の方が当然上回るでしょうが、普通に乗る分には、やや地味な内・外装を許容できる(あるいは好みであれば)329万円のパサート セダン「TSI Trendline」も検討範囲に入るのではないでしょうか。

(文/塚田勝弘 写真/小林和久)

音楽好きにはたまらない!ハイクオリティな「ギターペイント」のヘルメット

音楽とバイクって結構密接な関係ですよね。有名バンドマンは実はライダーだった、という話は国内国外問わずよく聞く話です。

今回は有名ギターリストたちのギターペイントがペイントされているヘルメットを発見したのでご紹介します!

このヘルメットはライコランド東雲店のオリジナル商品。音楽好きの店員さんがオリジナルの面白いヘルメットを作りたい!ということで「72 JAM JET HELMET」の協力により実現したとのこと。

音楽好きが作ったこだわり深いヘルメットなんです。

■THモデル白・¥20,520(税込み)

こちらは誰もが知っているあの人のギターペイント。被ったら今にもキレキレのギターサウンド聞こえてきそう…!

ファッション性もあって町中で注目されること間違いなしです!

■THモデル黒・¥20,520(税込み)

THモデルは色違いの黒ベースもあります。白ベースはわりと尖った感じのデザインですが、黒ベースになると多少落ち着いた感じもありますね。

クラシック系のバイクにも似合いそうなデザインです!

■ヴァンヘイレンモデル・¥21,600(税込み)

こちらは大ヒット曲「JUMP」でも有名なヴァンヘイレンモデル。あのギターそのまんまのペイントなのでかなり派手目なデザインです!

ひと目見ただけで目に焼きつくようなインパクトがありますね!

■ランディローズモデル・¥21,600(税込み)

次はオジー・オズボーンの初代ギターリストとしても知られるランディローズモデル。ギターを見るとおしゃれかっこいい感じですが、球体のヘルメットにペイントしてみるとめちゃくちゃかわいい!

おしゃれな男性だけでなく、スクーターの女性が被っていてもかわいく見えるデザインですね!

■サンバーストモデル・¥27,000(税込み)

最後はストラトキャスターのサンバーストをイメージしたモデル。落ち着いててきれいな色合いです!色のグラデーション部分もしっかり再現されています!

サンバーストは色も綺麗ですが、ギターの木目も特徴の一つ。なんとこのヘルメット、木目まで完全再現されているこだわりようなんです!

アメ車のダッシュボードに使う木目シートを使い、綺麗な木目を再現してるとか。

他のモデルより少し値段が上がりますが、さすが音楽好きが作ったというだけあってハイクオリティなペイントです!

今回紹介したヘルメットはライコランド東雲店で購入することができます。

どうしても欲しいけど遠くて買いに行けない…という方は電話での注文も可能です。お店に電話して担当の「小山さん」に相談してみてください。

音楽が趣味のライダーの方にもおすすめですが、音楽に全然関係ない人でもかぶれるようなファッション性があって面白いですね。

実はこのヘルメット、何かで調べて取材に行ったのではなく、ライコランド東雲に偶然立ち寄った時に発見したものなんです。「これはすげぇ!」と思って、その場で撮影・取材させてもらいました。

実物は写真よりももっとかっこいいので、行ける方は是非実物手にとって見てみてください。

(ライター:佐藤 快/Moto Be バイクの遊び方を提案するWEBマガジン

【店舗情報】

ライコランド TOKYO BAY 東雲
〒135-0062 東京都江東区東雲2-7-12
営業時間:平日11:00〜20:00
土日祝10:00〜20:00
TEL:03-3527-7431
店舗HP:ライコランド TOKYO BAY 東雲

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新型インプレッサは、ドイツ車に匹敵する走行性能とボルボに負けない安全性能を全車標準装備

■次世代プラットフォームでドイツ車に匹敵する走行性能と、アイサイトでボルボに負けない安全性能を標準装備

アメリカでの販売戦略が成功して、大いに勢いに乗るスバル。その勢いを更に加速させるために、スバルはグローバル車種に成長したインプレッサのフルモデルチェンジを実施しました。新型インプレッサの一番の特徴は、クルマの基盤となる次世代の「スバルグローバルプラットフォーム(SGP)」をスバル車種で最初に採用したことでしょう。これにより新型インプレッサは、VWなどのドイツ車に匹敵する走行性能を実現することができました。

また、スバルでは安全装備にも力を入れています。新型インプレッサでは、最新版「アイサイト3.0」と国産車初「歩行者安全エアバック」を全車に標準装備して、ボルボに負けない安全性能を確保しているのです。

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ボディ形状は、4ドアハッチバックの「スポーツ」と4ドアセダンの「G4」の2タイプを用意。ヘキサゴングリルやCシェイプのポジションランプをアイコンとしながら、ボディサイドのダイナミックなフェンダーやキャラクターラインで力強いボリューム感を訴求しています。

インテリアも質感を大幅に向上。インパネは機能性をそのままにデザインを刷新するとともに、シルバー調の枠加飾を効果的に配置して高級感を演出しています。

■水平対向NAエンジンとCVTの組合せにFFとAWDを用意

新型インプレッサのエンジンはNAのみの設定で、直噴化した水平対向NA・2Lと改良を施した1.6Lの2種類。ミッションは、全車にマニュアルモード付のリニアトロニック(CVT)を組合せて、自分でギア操作する楽しさを用意してくれました。そして2種類のエンジン双方に、FFと4WDを設定しています。

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新型インプレッサで特筆すべきは、2つの安全装備です。ひとつはスバルお馴染みのアイサイトで、2眼カラーカメラ式の最新版アイサイト3.0を全車に標準装備しました。

さらに、人身事故の際にボンネットに激突する歩行者を保護する「歩行者保護エアバック」を国産車初めて搭載。コストアップ覚悟で全車に標準装備しているのですから、スバルの安全に対するポリシーは本当に素晴らしいと思います!

■グレードと価格はシンプルで特徴的な設定

新型インプレッサの車両本体価格帯は約192.2万〜259.2万円。ハッチバックの「スポーツ」もセダンの「G4」も共通の価格設定になっています。グレードは1.6L仕様が「L」だけ、2.0L仕様が「L」と「S」の2つというシンプル構成。それぞれFFの約20万円増で、4WDを選択することができます。

またLグレードの燃費を見ると、1.6L仕様のFFが18.2km/l、4WDが17.0km/l。2.0L仕様のFFが17.0km/l、4WDが16.8km/lとなっています。

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Lグレードの装備を見ると、16インチアルミや分割可倒式リアシート、アイドリングストップ、アイサイト3.0、歩行者エアバック等が標準で、非常に充実しています。

特に200万を切ってアイサイト3.0を装備した1.6L仕様は、大いに魅力。また内装の高級感を増し、17インチアルミを装備した余裕の2L仕様もおススメです。

2L仕様のSグレードは、パワーシートや18インチアルミ、トルクベクトリング機能等、価格差以上の装備が付いてお買い得。どのグレードにも特徴があって、わかりやすい設定だと思います。

星崎 俊浩

【関連リンク】

第543弾 新型インプレッサのすべて(電子版

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日産ノート モード・プレミアは、オーテックジャパンによるワンランク上の内外装を装備

新しくなった日産ノートには、オーテックジャパンの手による内・外装の質感向上がメニューの「モード・プレミア」もラインナップに加えられています。こちらは、12月12日から発売が開始されます。

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外観は、専用デザインのフロントマスクやアルミホイールなどをはじめ、随所にメタル調塗装が施されています。

内装は、ウォームトーンのグレージュ、シックなブラックのシート地から選択が可能で、専用本革巻ステアリング、シルバーフィニッシュなどとのコーディネイトによりスタイリッシュな仕上がりになっています。

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さらに、「モード・プレミア」の「e-POWER」仕様には、「ファインレスポンスVCM(Vehicle Control Module)」を採用した「ツーリングパッケージ」をオプション設定。電動パワートレーンの走行性能を制御するVCMを専用チューニングすることで、加速時の反応向上、追従走行時のパンチ力を高めるもので、日産リーフのカスタムモデルでもおなじみの装備です。

ほかにも、16インチタイヤやサスペンション、パワステの特性などもチューニングされていて、ロングツーリングでも安定した走りが可能となっています。

「モード・プレミア」の価格帯は169万200円から220万7520円です。

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なお、オーテックジャパンからは、福祉車両の「助手席回転シート」、「助手席スライドアップシート」もベース車同様の一部改良が施されて新たにリリースされています。

こちらの価格は「助手席回転シート」が158万2200円〜205万6320円、「助手席スライドアップシート」が181万〜211万7000円です。

(塚田勝弘)

独占潜入!現在ランキング2位の脇阪ルマンを支えるWAKO’S Mobile Lab.って何?【SUPER GT2016】

いよいよ来週、11月12〜13日に迫ったSUPER GTのファイナルラウンド「2016 AUTOBACS SUPER GT Round8 MOTEGI GT GRAND FINAL」。

地震で中止となった第3戦オートポリス戦の代換えレースと最終戦の第8戦の2連戦を、土日の2日間でそれぞれ予選決勝を戦うという過酷なラウンドです。

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そんなSUPER GTシリーズの中で、失礼を承知で言ってしまえば意外にもGT500ランキングの2位につけ、チャンピオンの可能性もかなり高い位置につけているのがLEXUS TEAM LEMANS WAKO’Sの6号車「WAKO’S 4CR RC F」。

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鈴鹿で4位、タイでは念願の表彰台3位と、最近上り調子とも言える活躍。特に大嶋選手のキレのある走りは最近注目が集まっているようです。

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そして監督は云わずと知れたミスターSUPER GTの脇阪寿一さん。鈴鹿戦の前にはマル秘トークをぶっちゃけに編集部までいらっしゃったのも記憶に新しいところです。

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その脇阪ルマンがランキング2位まで登ってきたこととメインスポンサーのWAKO’Sは決して無関係ではありません。WAKO’Sはオイルだけを提供しているわけではないのです。

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秘密はこのハイエース。SUPER GTのパドックに必ず停まっているこのハイエースは「Mobile Lab.」と名づけられ、名前の通り動く研究所となっているのです。

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物々しい計器が並ぶ車内。ここでは、今走ってきた6号車 WAKO’S 4CR RC Fからオイルを抜き取り、その都度オイルの解析を行っているのです。

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走行後のオイル内に含まれる金属粒子や未燃焼のガソリン燃料、使用後の粘度などを調べることによってオイルの配合だけではなく、燃焼の具合や通常では見ることのできない燃焼室内部の様子を知ることができるというのです。

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ここで得られたデータはリアルタイムにチームエンジニアと共有し、エンジンのセッティングなどに活用されるとのこと。このスピード感が他にはないMobile Lab.のメリット。

F1の世界では半ば常識化しているというこのシステムですが、国内レースでやっているのはWAKO’Sだけ!と担当のエンジニアの方は胸を張っていらっしゃいました。

本来は社外秘というこのMobalie Lab.の車内、モニターの数値にモザイクをかけるということを条件にclicccarだけに特別公開していただきました。

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このような取り組みがSUGOでのポールポジションなどをはじめ、現在のGT500ランキング2位となる原動力のひとつとなっているのです。

11月12〜13日のSUPER GTファイナルラウンド「2016 AUTOBACS SUPER GT Round8 MOTEGI GT GRAND FINAL」では、LEXUS TEAM LEMANS WAKO’S以外でも行われているこのような様々な取り組みにも目を向けて観戦してみるのも面白いかもしれませんね。

(写真・文:松永和浩)

【関連リンク】

GTの監督はレース中に何してる?チームルマン脇阪寿一監督、鈴鹿1000kmを語る【SUPER GT 2016】
http://clicccar.com/2016/08/25/394797/

日産・スカイラインに本革シート、BOSEサウンドシステムを採用した60周年記念車を設定

1957年4月24日に誕生した日産スカイライン。2017年4月に60周年を迎えることを記念して、2016年11月7日に特別仕様車の「60th Limited」を発売。同時に一部仕様向上も受けています。

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13代目となる現行モデルは、「ダイレクトアダプティブステアリング」や「全方位運転支援システム」など歴代のスカイラインと同様に、その時点での最新装備が搭載されています。

今回発売された「60th Limited」は、「350GT HYBRID Type SP」、「350GT FOUR HYBRID Type SP」、「200GT-t Type SP」がベース。

注目は、従来よりも柔らかな本革にセミアニリン加工が施された高級本革シートを全席に採用している点で、フロントシートにはホールド性の高いスポーツシートが採用されています。また、内装のトリムに木目の風合いをそのまま活かす塗装仕上げを用いたオープンポアウッドを採用し高級感を演出。

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なお、「60th Limited」は2017年9月末日受注分までの期間限定販売で、価格は3.5L V6エンジン+モーターの「350GT HYBRID Type SP 60th Limited」が581万400円、「350GT FOUR HYBRID Type SP 60th Limited」が609万1200円。2.0Lターボの「200GT-t Type SP 60th Limited」が496万3680円です。

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また、カタログモデルも一部仕様向上を受けています。国産車初となる「BOSE Performance Seriesサウンドシステム」がオプション設定されています。左右のリヤドアに新規でツイーターを設定して16スピーカー構成となっているのが特徴。

さらに、フロントドアのツイーターを刷新するともに、スピーカーグリルをより薄く、洗練されたデザインに変更、さらに音響特性がよいメタル素材を採用し、上質で豊かな音響空間を実現したとしています。

ボディカラーは、過去のスカイラインで採用したヘリテージカラーを受け継いだ特別な車体色である「オーロラフレアブルーパール(2P)」を採用。こちらは、スカイラインGT-R Vスペック R34(1999年)のボディカラー「ベイサイドブルー」がベースです。同色の設定により合計9色(ガーネットブラックパールはメテオフレークブラック2コートパールに変更)が用意されることになります。

(塚田勝弘)

独ランクセスの「テペックス」を使用したオールプラスチック製ブレーキペダルが全米プラスチック技術者協会で受賞

ドイツの特殊化学品大手・ランクセス(LANXESS)は、同社の「テペックス(TEPEXいずれも登録商標)」を使用したオールプラスチック製のブレーキペダルが、全米プラスチック技術者協会(SPE)主催の「Automotive Award(オートモーティブ・アワード)」・「ボディー内装」部門で最優秀賞を受賞したと発表しました。

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このブレーキペダルは、ランクセスとボーグ・エラストメタル社(BOGE Elastmetall)が共同開発し、「ポルシェ パナメーラNF」と「ベントレー コンチネンタルGT」に採用されています。

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両社が共同開発したオールプラスチック製ブレーキペダルの特徴は、①スチール製と比べて重さが約半分、②多軸配向された連続繊維構造で曲げ強度とねじれ強度を向上、③量産に適した高い生産性、の3点です。

これらの特徴を実現するためにブレーキペダルの断面を内側層、外側層の2つの層に分けて、「テベックス」インサートシートの使い方を工夫しています。

まず、ブレーキペダルの骨格を形成する内側層では、積み重ねられる「テベックス」インサートシートの繊維配向を+45°/-45°方向に配列して、ブレーキペダルのねじれ強度を向上させる機能を発揮しています。

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次の内側層の上に形成される外側層では、積み重ねられる「テベックス」インサートシートの繊維配向を同じ方向に揃えて、ブレーキペダルの張力や曲げ強度を向上させるようになっています。

このように「テベック」繊維を積層して構成されたブレーキペダルの量産性を向上させるために、成形工程では最短のサイクル時間で成形できるワンショットハイブリッド成形工程を採用しています。

この工程では、ブレーキペダルの形に形成された「テペックス」インサートシートを、60%のガラス短繊維で強化されたランクセスのポリアミド6繊維である「デュレタンBKV 60 H2.0(DurethanBKV 60 H2.0、いずれも登録商標)」を素材として射出成形されています。

このようにして製造されたオールプラスチック製ブレーキペダルは、表面の透明なプラスチック層を通して透視できる連続ガラス繊維の完璧で規則的なパターンが外観の特徴となっています。

オールプラスチック製ブレーキペダルは、今のところ高価格の高級車に採用されはじめたばかりですが、スチール製の約半分という軽量化の効果を考えると、今後大衆車にも採用が広がることが予想されます。

(山内 博・画像:ランクセス)

往年の名モデル・928が復活!? 謎のコンパクト・パナメーラの正体とは…

ポルシェ謎のプロトタイプをキャッチしました。

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一見、4ドアサルーン「パナメーラ」ですが、よく見るとホイールベースが切り詰められ、リアドアが不自然に短くされており、2ドアボディを偽装している可能性が高いです。

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欧州エージェントのレポートによれば、このプロトタイプはポルシェが1978年から1995年まで製造した2ドアハッチバック『928』後継モデルの可能性があるようです。

「928」は「911」に続く新たな主力モデルとして開発され、当時、次世代フラッグシップとして発売されました。

4.5リットル水冷V型8気筒エンジンをフロントミッドシップにマウントし、絶大な人気を誇りましたが、ポルシェの経営悪化に伴って惜しまれつつ生産中止に追い込まれました。

以降、「928」後継モデルは存在していませんが、23年振りに復活する可能性があるといいます。ポルシェはすでにパナメーラのコンパクト版である、4ドア「パジュン」のプロジェクトを進めており、ラグジュアリー2ドアクーペの計画があっても不思議ではありません。

パワートレインは3.5リットルV型6気筒、及び新開発の4リットルV型8気筒ツインターボエンジンを搭載する可能性が高いようです。

ワールドプレミアは2018年頃になりそうです。

(APOLLO)

モーターファン/オートスポーツのバックナンバーを探しています

モーターファン募集

三栄書房では現在雑誌の資料化を進めています。それにともない、かつて発行した昭和時代の「モーターファン」「オートスポーツ」誌を探しています。古いバックナンバーをお持ちの方は、ぜひ三栄書房にお譲りください。送料は弊社負担のうえ、提供いただいた方には薄謝を進呈いたします。ぜひご連絡ください!

対象媒体

1975年(昭和50年)以前に発行された「モーターファン」誌/「オートスポーツ」誌

お問い合わせ
株式会社サンズ
mail:backnumber@san-eishobo.co.jp
TEL:03-6897-4804

募集期間:2017年1月27日(金)まで

・損傷(破れ、折り目、落書き、ページ抜け、水濡れ、シミ)がないもの。紙の経年劣化は問題ありません。
・送料は弊社で負担いたします。
・発送の際の荷造りはお手数ですがお願いいたします。
・モーターファン誌には「アメリカ通信社」「モーターファン社」「自動車日本社」名義で発行しているものと、「自動車日本」というタイトルで発行しているものが存在します。今回はこちらも募集の対象です。
・譲渡していただいた刊行物はいかなる事情があってもご返却できません。

〒351-0023 埼玉県朝霞市溝沼777 三栄書房・朝霞アーカイブセンター

スポーティ仕様に最新の安全装備、テレマティクス機能を追加したVWパサート「2.0TSI R-Line」

2016年9月に追加されたパサート(セダン、ヴァリアント)の「2.0TSI R-Line」は、ゴルフGTIと同じ鋳鉄製シリンダーブロックを採用する直列4気筒DOHCターボを搭載。220ps/350Nmというスペックを快速仕様となっています。

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また、セダンが499万円、ワゴンのヴァリアントが519万9000円というプライスを掲げるだけあって、内・外装、装備すべてがベース車からアップデートされています。

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外観は、「R」のバッジが目を惹くエクステリアは専用前後バンパーをはじめ、サイドスカート、リヤスポイラー(ヴァリアント)により迫力十分で、19インチアルミホイール&タイヤにより精悍さを増しています。

内装は専用のナッパレザーやアルミ調ペダルクラスター、レザーマルチファンクションステアリングなどにより、クオリティアップだけでなくスポーツ心を感じさせる仕上がり。

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安全装備は、プリクラッシュブレーキシステムやレーンキープアシスト、れーチェンジアシストシステム、リヤトラフィックアラートなどをはじめとした全方位型安全装備が標準装備されています。

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さらに、自動駐車支援システムや「アクティブインフォディスプレイ」、フロントカメラで、対向車や先行車の位置や距離を算出し、ヘッドライトの照射エリアを細かく調整。周囲のドライバーを眩惑することなく、前方を広範囲に明るく照らすことが可能な「ダイナミックライトアシスト」をセットにしたテクノロジーパッケージを12万9600円で用意しています。

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車載インフォテインメントも最新システムにアップデート。標準の「Discover Pro」はナビの性能を向上させるだけでなく、専用サーバーと通信することでオンラインVICS情報の受信やGoogleの検索も可能。

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地図も通常の地図画面に加えて「Google Earth」、「Google Street View」などで目的地周辺の情報を確認できるほか、駐車場の満空情報やガソリンスタンド(給油料金)の情報もリアルタイムで取得できます。ほかにも、Apple「Car Play」、「Android Auto」にも対応しています。

(文/塚田勝弘 写真/小林和久、フォルクスワーゲン グループ ジャパン)

メルセデス・ベンツ初のピックアップトラック、「Xクラス」コンセプト公開

メルセデス・ベンツといえば、とりわけ日本では高級車ブランドとして有名ですが、実は海外ではトラックなども手掛けています。日本でもスリーポインテッドスターを掲げる大型トラックを目にしたことがある方もいるのではないでしょうか?

そのメルセデス・ベンツが新たなコンセプトモデル「Xクラス」を発表しました。この「Xクラス」は、日産の「NP300ナバラ」とフレームを共有するピックアップトラックです。

Mercedes-Benz Concept X-CLASS / Artipelag / Stockholm 2016

アメリカではポピュラーなクルマの車種ですが、リリースによるとピックアップトラックはプライベート用としての注目も高まっていることから、そこに「Xクラス」を投入することでプレミアムピックアップトラックという市場の開拓を狙っていると言います。

今回の発表では白いボディの“stylish explorer”と黄色いボディの“powerful adventurer”という二種類の異なるテイストの「Xクラス」が姿を現しました。

Mercedes-Benz Concept X-CLASS – Erster Ausblick auf den neuen Pickup mit SternMercedes-Benz Concept X-CLASS – Erster Ausblick auf den neuen Pickup mit Stern

“stylish explorer”は温かみ溢れる居心地の良さを表現するための素材や色遣いなのに対し、“powerful adventurer”は助手席前に消火器を置くためのスペースを設けるなど武骨な印象で差別化が図られています。

Mercedes-Benz Concept X-CLASS – Erster Ausblick auf den neuen Pickup mit SternMercedes-Benz Concept X-CLASS – Erster Ausblick auf den neuen Pickup mit Stern

両車ともデザインは異なりますが、プライベート用としての需要の高まりを受けて快適性と実用性への配慮は抜かりなく、5人が乗れる居住空間には人間工学を採り入れたシートや、車内のネット環境などが揃っているとのこと。もちろん、カメラやレーダーを使った安全装備も充実しています。

「Xクラス」の詳細なスペックは明かされていませんが、V型6気筒ディーゼルが搭載されると言います。また、電子制御トラクションシステムと2つのデフロックを組み合わせた4WDシステムを搭載し、極限の悪路でも安心して進める実力を誇るそうです。

Mercedes-Benz Concept X-CLASS – Erster Ausblick auf den neuen Pickup mit Stern

気になる発売時期は2017年中を予定しており、価格は未定。主要なマーケットはヨーロッパ、アメリカ、アフリカ、オーストラリアとのことです。

(今 総一郎)

さらにイケメンに進化!ヤマハ「MT-03」「MT-25」の2017モデルが登場

ヤマハ“MTシリーズ”のライトウェイトモデル「MT-03」「MT-25」は、街中でも扱いやすく、長距離ツーリングでも実力を発揮する、大人気のモデルです。

今回発表された2017年モデルでは、主にカラーリングが洗練され、さらにスタイリッシュになりました。

2015年10月より発売が開始された「MT-03」「MT-25」は、「大都会のチーター」をコンセプトに開発されました。

人工物と人々にあふれる大都会に、サラっと溶け込みながらも、存在感を残して駆け抜ける。躍動感のあるスタイリングと軽快な走りは、まさに「チーター」でしょう。

2017年モデルは3つの新色が施され、チーターは「イケメン」に進化しました。それぞれのイケメンカラーリングをご紹介します。

■ディープパープリッシュブルーメタリックC(ブルー)

MotoGPの雰囲気漂う「ディープパープリッシュブルーメタリックC(ブルー)」。ヤマハといえば「青」がイメージカラーですが、まさにこのカラーは「THE YAMAHA」。気分は誰よりも速く駆け抜ける為に存在する、MotoGPのレーサーになれそうですね。

タンクはもちろん、フレームや前後のタイヤリムもブルーなのが、筆者的にはストライクです。

■シルバー8(シルバー)

どこかスポーツアパレルを彷彿とさせる「シルバー8(シルバー)」。全体的に施されたシルバーは、往年の渋いスポーツバイクをも連想させる、落ち着きのあるカラーです。

しかし、タンクにはさりげなく自己主張したイエローのラインと「MTロゴ」。渋いけど渋すぎない、若者から大人まで受け入れられそうなカラーリングですね。

■ブラックメタリックX(ブラック)

アグレッシブ感と大人感を合わせもつ「ブラックメタリックX(ブラック)」。黒いバイクは、いつの時代も「何色にも染まらない」という存在感があります。

ちなみにこの「ブラックメタリックX」のみ、「MTロゴ」には昼と夜で異なる表情を見せる「反射グラフィック」が採用されております。

昼と夜で違う顔を持つなんて、罪なカラーリングだ……。

バイクの性能だけではなく、車体の見た目にもカッコよさを求めてしまうのがライダーの常です。

「カッコよさ」は人それぞれに違いますが、今回の2017年モデルは、まさに「スタイリッシュ」を求めるライダーには、うってつけのカラーリングになりました。

これからバイクに乗ってみたい方にも、大型バイクに長年乗っていて、「久しぶりに中型クラスに乗ってみたら、めっちゃ楽しかった!」という私のような方にも、おススメのモデルだと感じました。

発売は2016年12月15日から!! 楽しみですね!!

(ライター:張山 和希/Moto Be バイクの遊び方を提案するWEBマガジン

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ソフトバンク子会社SBドライブが「喋る無人運転バス」を実証実験開始!

ソフトバンクグループの「SBドライブ」が、自律型ヒューマノイド・ロボット「Pepper(ペッパー)」の開発を手掛けた同グループの「Cocoro SB」と連携して、自動運転車の会話機能を開発。愛知県で実証実験を開始しました。

SoftBank

今回の実証実検は、愛知県が実施している自動走行社会受容性実証実験事業の一部を「SBドライブ」が受託。アイサンテクノロジーやZMP、名古屋大学が開発した自動運転車に会話機能を搭載しています。

クラウドAI(人工知能)サービスなどに取り組んでいる「Cocoro SB」が無人タクシーを疑似体験できるアプリケーション「cocoro Drive(ココロドライブ)」を開発。

「Pepper」に搭載した人間の感情を表現する「感情エンジン」を活用しており、無人バスの車内に設置したタブレットを乗客が操作することにより、モニターを通して乗客と会話したり、運転状況や走行ルート周辺の施設を案内したりするほか、目的地や所要時間などを画面に表示することが可能になっています。

乗客がタブレット端末に話しかけると、その音声情報を携帯電話網でデータセンターに送信、内容を認識した後で乗客に返答するシステム。

「SBドライブ」は同機能を「無人運転車のインターフェース」と位置付けており、開発中の無人運転バスの運用地域として、高齢化が進んだ過疎地などを想定。

会話で多くの機能を動作できれば、高齢者に使いやすい無人バスになると考えているそうです。

「感情エンジン」のモビリティへの活用については、今年の7月21日にホンダがソフトバンクと共同研究をスタートさせると発表するなど、動きが出ています。

SB_Drive

「SBドライブ」では今回の実証実験事業への参画を通して、自動運転技術を活用したスマートモビリティーサービスの事業化を目指しており、2018年後半に実験運行を目指している無人運転バスに今回の技術を採用する考えのようです。

SoftBank

過疎が進む地域では、既存の交通システム存続が危ぶまれており、こうした地域で自動運転による無人の路線バスを走らせれば大幅な人件費節約が可能となり、交通網を存続できる可能性が高まるだけに、今後の取組みが注目されます。

Avanti Yasunori・画像:SoftBank)

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【関連リンク】

SoftBank SB Drive
http://www.softbank.jp/drive/

「エアレース中継観戦のポイントは?」室屋選手にエアレースの気になる点をインタビュー

シーズン報告会の際、デモフライトの終了後に単独でお話を聞く機会がありましたので、室屋選手に気になる点をお伺いしました。

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──  千葉戦の当日に、スーパーGTのSARDチームとの提携で改良したホイルパンツ(スパッツ)を装着することで0.1〜0.2秒タイムアップしたと伺いました。その後の決勝で0.1秒差でファイナル4に優勝。正に提携効果があった訳ですが、その後も提携によるパーツ投入は行われているのでしょうか。

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千葉戦の後にも改良されたパーツは見える所そうでない所を含めてほぼ毎レース投入されています。アスコットとラスベガスはコースレイアウトが昨年と同じだったのですが、アスコットでは2秒のタイムアップをしています。機体はどんどん進化していて、シーズン中だけでなくシーズンオフも開発競争は続いています。昨年終盤の懸案であった、勝ち進むにつれてのエンジンや補機類のオーバーヒートも発生しなくなりました。

──  結局、今シーズン中にウイングレットは装着が許可されませんでした。そんな中、シリーズ最終戦で予選トップタイムを叩き出していますが、装着は諦めたのですか?

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予選ではタイムを出せていますが、余裕を保った状態での勝利という状態には辿り着けて居ません。他の選手のように小さなウイングレットを付ける事も可能ですが、それではあまり面白くない(開発中に一度認可されたが、担当者の交代後に不認可となった経緯があるため)。

若干根比べのようですが、小さなウイングレット装着を改めて開発するより、既に時間もコストもかけた申請中のウイングレットを装着できるように働きかけていきます。

──  TVで観戦する際、計時やライバル機のゴースト表示が無いと速さを比べる事が難しいです。選手やチームスタッフは中継のどこを見て、速さを判断しているのでしょうか。

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ハンガーでも中継(TV放送)と同じ映像を見ています。飛行機に乗っているから多少余計に判るという所はありますが、パイロンを含めた対象となる物が無いとわかりづらいのは我々も同じです。

パイロンなどが映っている時は、バルーン(パイロン・ゲート)に対して飛行機の進入してくる角度を気にしてみると次のパイロン・ゲートへのつながりで速い・遅いの差がわかりやすくなります。

映像的には尾翼につけられたカメラのライブ画像が一番判りやすいです。選手的には「コックピット内の映像はどうでもいいから、尾翼カメラのライブ映像を映して〜!」…って感じです(笑

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シーズン終了報告会は盛況のうちに終了しましたが、11月の室屋選手は毎週末エアショーに出演し、年内はイベントやインストアイベントでのトークショーが予定されているそうです。室屋選手から直接話を聞く機会は、公式ホームページやフェイスブックなどで随時発表されるそうですので、要チェックです。

(川崎BASE)

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メルセデス・ベンツ初のピックアップ「X-クラス」はこんなクルマ!

米国をはじめ、世界的にSUVや中型ピックアップモデルの人気が高まるなか、ダイムラーがメルセデス・ベンツ初のピックアップトラック「X-Class」を示唆するコンセプトモデルをワールドプレミアしました。

Mercedes-Benz_X-Class

同社がストックホルム市立美術館で公開したのは「パワフル アドベンチャー」と「スタイリッシュ エクスプローラー」の2モデル。

「パワフル アドベンチャー」は、アウトドア派向けのヘビーデューティなクロスカントリータイプ、一方の「スタイリッシュ エクスプローラー」は都会派向けに仕立てられています。

Mercedes-Benz_X-Class

ダイムラーによると、2017年後半に発売するとしており、コンセプトモデルとしながらも、インテリアの質感など、市販車を思わせる仕上がりとなっています。

サイドビューからは日産の海外向けモデル「NP300 NAVARA(ナヴァラ)」の面影が感じられますが、それもそのはず、このモデルはダイムラーとルノー・日産アライアンスとの提携により誕生したもの。

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プラットフォームなど、多くのパーツを「NP300 NAVARA」と共用しているようです。

NISSAN_Navara

しかし、そこはメルセデス・ベンツ。車両の前後意匠は近年のデザイントレンドを取り入れたものとなっています。

Mercedes-Benz_X-Class

AWD仕様で、2.3L直4ターボエンジン(190ps)をはじめ、トップグレードモデルにはV6エンジン(260ps)が搭載される模様。

ダイムラーによると、同モデルは日産のスペイン・バルセロナ工場で生産するそうで、欧州、豪州、中南米、南アなどが主要市場とのこと。

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日本に導入されるかどうかは現時点で不明ですが、スタイリッシュなピックアップモデルだけに、SUV系のファンにとっても、気になる存在ではないでしょうか。

価格は日産NP300 NAVARAの海外向け価格から推測して、恐らく300万円台後半から400万円台クラスが中心になるものと思われます。

限定販売などを含めた今後のメルセデス・ベンツ日本の動向が注目されます。

Avanti Yasunori・画像:DAIMLER/NISSAN UK)

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日産ノート「e-POWER」はブリヂストンのエコタイヤ「ECOPIA」を装着

日産のシリーズハイブリッドであるノート「e-POWER」の新車装着タイヤとして、ブリヂストンの「ECOPIA(エコピア)」が選定されました。

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今回装着される「ECOPIA EP150」は、ブリヂストンの材料技術である「ナノプロ・テック」が適用されたゴムを採用することなどにより、安全性能や操縦性能を維持しながら低燃費タイヤらしく、転がり抵抗の低減を追求したタイヤです。

2016110401さらに、日産ノートe-POWERの特徴である高い低燃費性能に加えて、操縦安定性能や快適な乗り心地の実現にも貢献。同車向けのタイヤサイズは185/70R14 88S、185/65R15 88Hとなっています。

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ブリヂストンの「ECOPIA」ブランドは、安全性能や操縦性能、乗り心地性能などタイヤに求められる諸性能を高次元で維持しながら、転がり抵抗の低減を追求したタイヤという位置づけです。

現在では様々な車種に向けた商品ラインアップをとなっていて、高い評価を獲得。同社では今後も「ECOPIA」の展開、新車装着の拡大を積極的に推進していくとしています。

(塚田勝弘)

まるで雑技団!? BMWミニに乗って中国人ドライバーがニュル世界最速タイムを樹立!?

ドイツのニュルブルクリンク・ノルドシュライフェ。一周20.8kmという世界一長くサーキットで、コンパクトカーのミニクーパーが「ある方法」で世界最速タイムを樹立し、ギネス記録に登録されました。

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そのミニクーパーは

・エンジンや直接パフォーマンスを向上させるような改造は一切していない
・記録アタック中に万が一に備えた安全装備(6点シートベルト、ロールバー等)を装着

という、とても世界最速タイムを樹立できるような性能を備えているようには思えません。

ちなみにニュルブルクリンク・ノルドシュライフェの最速ラップを持っているのは、ポルシェ918スパイダー ヴァイザッハパッケージで6分58秒です。

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この世界最速記録とは、長いニュルブルクリンクを『片輪走行』で1周したという、前代未聞の記録なのです。

タイムは45分。恐らく今後誰も挑戦することはないだろうとんでもない記録を樹立したのは中国のプロカースタントドライバーであるハン・ユエさん。

今回の記録を樹立するためにハンさんがドライブしたミニは、左側のタイヤがオフロード用に交換されています。これは、片輪走行で接地面積が著しく狭いところに1トン以上の重量がのしかかるため、通常のタイヤでは柔らかすぎて20km強のコースを走りきるには耐えられないため。

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ほかにサーキットを走行するための安全装備などを施した片輪走行専用ミニは、前後にカメラカーと万が一に備えたサポートカーに挟まれながら20〜30km/h前後のゆっくりとした速度で走行。サーキットとしても道路環境がよくないニュルブルクリンクを無事に完走しました。

なぜこんな記録に挑戦することに至ったのかを考えるのは野暮な話。ただ単純に「誰も考えたことがないことをやってみよう」、ただそれだけではないかと思います。

ニュルブルクリンクの公式Youtubeチャンネルには、ミニの前方を走っていたカメラカーからの1周分の映像が公開されていますのでお時間がある時にゆっくりご覧ください……

(栗原 淳)

新型プリウスPHVに3年間無償で提供される「ポケットPHV」とは?

今冬に登場するトヨタ・プリウスPHVの新型モデルは、プラグインハイブリッド(PHV)の本格的な普及に大きく貢献しそうなモデル。

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欧州勢が急速に進めているPHV(PHEV)は、日本市場では500万円以上の高級車が中心で、三菱アウトランダーPHEVも459万円ですから、なかなか手が出ないという方も多いかもしれません。

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350万円を大きく下回る価格設定が期待される新型プリウスPHVは、急速充電も対応するなど、価格だけでなく使い勝手での面もニーズにマッチするようになっています。

そこで、欠かせないのがトヨタ コネクティッドカンパニーによる「Connected戦略」で紹介された「クルマとスマホ」や、「クルマとトヨタスマートセンター」が「つながる」サービス。

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新型プリウスPHVには、一部グレードをのぞき車載通信器のDCMが標準装備され、3年間無償で通信サービスが利用できます。なお、4年目以降は年額1万2000円(月1000円)で継続利用もできます。

「ポケットPHV」と命名された同サービスは、スマホでプリウスPHVのエアコンを操作する「リモートエアコン」、充電情報の表示、充電ステーションの検索などが可能。

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さらに、「Connected戦略」では「eケアサービス」も紹介されました。車両の警告灯が点灯するとトヨタスマートセンターでデータの解析を行い、異常要因の推定、走行可否判断などが自動的に生成されるもの。オペレーターによる対応だけでなく、担当販売店への連絡などのリアルタイムで万全のバックアップが用意されます。

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ほかにも、「故障予知サービス」を用意。こちらはビッグデータを活用し、車両のトラブルを予知してメールや点検入庫を促すサービス。ユーザーの利便性を向上はもちろん、販売店側にとっては入庫につながるサービスとして期待が高まります。

(文/写真 塚田勝弘)

どのバイクにでも合う!? SHOEIのオフロードヘルメットに新色追加。その名は「VFX-W HECTIC」

世界中のオフロードライダーから信頼されるSHOEIの「VFX-W」に4種の新色が追加されました。新モデルの名前を「VFX-W HECTIC」としており、VFX-Wシリーズのグラフィックモデルの一種という位置付けになります。

マットカラーなのがクールで良いですねー!

VFX-Wシリーズはこれまで単色の白・黒モデルや、個性の強いグラフィックを施したモデルがラインナップされていました。

今回のVFX-W HECTICはこの中間にあたるような派手さのグラフィックを施しており、「単色では地味だなぁ…」と思うライダーや、逆に「これは派手すぎて…」と思うライダーにはうってつけのモデルですね!

VFX-Wシリーズの特徴である凹凸がグラフィックにより目立っています。このまま使ってもステッカーなどを貼っても映えるのではないでしょうか!


口の部分が尖っているのがいかにもSHOEIらしいといえますね。

今回紹介したVFX-W HECTICは受注限定販売モデルとなっています。発売予定は2017年1月です。評判が良く人気の高いモデルなので、売り切れる前に是非入手してください!

(ライター:駒月 麻顕/Moto Be バイクの遊び方を提案するWEBマガジン

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白黒でシンプル!SHOEI「X-Fourteen ASSAIL」に新色登場

SHOEIの最高級グレードのフルフェイスである「X-Fourteen」に新色が発表されました。

X-Fourteenってどんなフルフェイスなの?と疑問に思う方は過去の記事をご覧ください。現在ホワイト・ブラック・マットブラックと、X-Fourteen ASSAILの3種のグラフィック、そしてGPライダーのレプリカモデルが2種ラインナップされています。

今回の新色は今までラインナップされていなかった無彩色のグラフィックなので、多くのライダーの需要を満たしてくれるのではないでしょうか?

多くのプロライダーが愛用するSHOEIの最高級モデル。性能はもちろんのこと、グラフィックも豊富になってきてさらに人気が出ることでしょう!

今回紹介したX-Fourteen ASSAILの新色は2017年1月を発売予定されています。

(ライター:駒月 麻顕/Moto Be バイクの遊び方を提案するWEBマガジン

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2016夏の思い出「美女と愛犬」Fiat 500Cで葉山へ!【森谷まりん×愛犬ティティ】

前編からの続きです→

森谷まりんと愛犬ティティが「フィアット 500C」で向かったのは、神奈川県は三浦半島にある海辺の町「葉山」とその周辺。ソフィスティケートされた大人のリゾートであり、マリンスポーツのメッカでもある美しい街です。

■緑あふれるドッグラン「南郷上ノ山公園」

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最初に訪ねたのは緑深い「南郷上ノ山公園」。
観光地ではないが、大きな芝生の広場や運動場があり、地元の人たちの憩いの場となっているスポットです。

【南郷上ノ山公園】
http://www.town.hayama.lg.jp/tanoshimu/shisetsu/nango.html

公園内にある「葉山町ドッグヤード」は、愛犬家グループの署名運動により設置されたドッグランです。

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一般的なドッグランとは違い、登録を申請し、受理された利用者のみが利用できる施設で、利用者は単にサービスを受けるのではなく、自らが施設の運営・管理者としても活躍します。まさに地元の人々が育てるドッグランです。

「ティティは登録していないから使えないけれど、素敵な活動だねえ」

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ドッグヤード利用には登録が必要ですが、公園内を散歩なら誰でもリードをつけて楽しむことができます。

■秋谷・立石海岸へ!

ぽむぽむと楽しい2気筒エンジンのFiat 500Cを走らせて、まりんとティティは葉山町のおとなり、横須賀市にある「秋谷・立石海岸」に向かいました。

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こちらは無料の「県営立石駐車場」が隣接しているので、ドライブがてらに立ち寄るには絶好のスポットです。

【横須賀観光情報 ここはヨコスカ(秋谷・立石海岸)】→https://www.cocoyoko.net/spot/akiya-beach.html

周辺のスポットと比べて静かで落ち着いた浜で、海水浴シーズンを過ぎても、ゆっくりとした海辺の時間を楽しむ人の姿がちらほら。

「あれ、あの素敵な建物は何かな?」

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県営立石駐車場すぐそばに佇む、南欧風の建物は……

■ここはモナコ⁉︎ レストランDON 秋谷店

ここは「レストランDon  秋谷店」。海岸に向けせり出すように佇む瀟洒なレストランです。テラス席は犬連れOKで、1人と1匹はお大喜び!

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「なんだかお腹が減ったから、お散歩より先にお昼にしちゃおう!」

眼前には雄大な相模灘の風景。キラキラ光る初秋の日差しが差し込むテラスは、まるでコートダジュールのカフェのようです。

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「ティティ! ウィンドサーフィンやスタンドアップパドルをしてる人たちも見えるよ!」

レストランDonでは、この美しい風景を眺めながら、地元食材を活かしたお料理を楽しむことができます。本格コースや、こだわりの一品料理とともに、ゆったりとワインを楽しむ方の姿も。

ランチタイムには、ピザやパスタをメインにした気軽なセットも用意されています。

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「潮風に吹かれながら食べると、余計においしい!」

パスタランチ(サラダ・ガーリックトースト・デザート・コーヒーor紅茶付き)
1580円(税抜き)

【レストランDon 秋谷店】
http://www.don-akiya.com/

■海水浴シーズンを過ぎても、海には楽しみがたくさん!

「お腹がいっぱいになったところで、磯遊びしよう!」

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真昼の眩しい日差しを受けて、まりんとティティは海岸を散歩します。

「カニ、いるかな?」磯には動くものがたくさん。ティティの視線が楽しそうに動き回ります。

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立石海岸の名前に冠されている『立石』は、巨大な奇岩の名前です。この海岸からは天候に恵まれれば、富士山を背景とした立石の威容を眺めることができます。

南欧のようなの瀟洒な雰囲気と、浮世絵のような日本の美しさ、どちらも楽しめるのも葉山周辺の魅力です。

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「この海岸はサンセットも素敵なんだって! また一緒に来たいね」

■三浦半島は山も素敵!

次に向かったのは湘南国際村。三浦半島のほぼ中央、小高い山の上に位置する国際交流拠点です。

眼下に相模湾をのぞむ美しい景観の中には、数々の研究施設や研修施設が点在しています。個人向け宿泊プランや、一般客も利用できるレストランもあり、緑に囲まれての穏やかなステイを楽しむこともできます。

【湘南国際村】
http://www.shonan-village.co.jp/

こちらの写真の広場では、犬の保護活動に取り組む団体「KDP」による保護犬の譲渡会も定期的に行われており、多くの犬たちと飼い主が新しい出会いを見つけています。
(写真は、株式会社オオバさまご協力のもと特別な許可をいただき撮影しております)

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「1頭でも多くのワンちゃんに幸せになってほしいね」

■森戸海岸で過ぎた夏を惜しむ

秋谷・立石海岸から逗子方面へ500Cを走らせて、立ち寄ったのは森戸海岸。葉山で一番広い砂浜を持ち、葉山の総鎮守である森戸大明神の祭られている場所でもあります。

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神社から夕暮れ迫る海辺へ通じる「みそぎ橋」を渡る2人。

近くには名島の鳥居や裕次郎灯台などの名所も多く、年代を問わず人気のあるスポットです。

【葉山町HP】
http://www.town.hayama.lg.jp/tanoshimu/kankou/sea.html

■サンセットは500Cのルーフから

いよいよ小旅行も終わりが近づき、2人はクルマを止めて夕日が落ちるのを見守ります。
こんなとき、500Cの気軽に開閉できるキャンバストップが嬉しい。

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「ティティと私の特等席だね!」

2016年、眩しい思い出を残しあっという間に通り過ぎた夏。秋の訪れを感じさせる夕暮れの風の中に、そっと身を寄せるまりんとティティの姿がありました。

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「ティティ、500C、ありがとう! 夏が終わっても、またドライブを楽しもうね」

(文:くぼきひろこ/モデル:森谷まりん/ヘア&メイク:中田愛美/写真:ダン・アオキ)

リニューアルしたホンダ・アコードは、エンジニアによって作られた先進技術が結集

1976年に初代モデルが登場して以来、2013年には9代目への進化を果たした「アコード」。ホンダのミドルセダンとして長く親しまれてきたモデルですが、現行型は従来型とは一線を画する存在として登場したことが話題となりました。

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最も特徴的なのがパワートレーンです。いまや当たり前であるハイブリッドを採用しており、アコードに搭載されるハイブリッドシステム「SPORT HYBRID i-MMD」はエンジンとモーターを組み合わせる点では変わりません。

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しかし、モーターは発電用と駆動用の2種類が搭載されており、2.0L直列4気筒エンジンはもっぱら発電に使用しているのがポイント。つまり、一般的なハイブリッドカーがモーターを補助として使うのに対し、「アコード」ではエンジンが補助に徹しているのです。

そんな「アコード」も現行型の登場から時を経て、2016年5月にマイナーチェンジが行なわれました。

搭載されるモーターは、コイル巻線を丸型銅線から角型銅線に変更することで高密度化と23%の小型化と軽量化を実現。その結果、走行用モーターの最高出力は184ps、最大トルクは315Nmへ性能は向上しています。ちなみに燃費は最良で31.6km/Lとミドルセダンとしては驚異的な数値を出しています。

パワートレーンの改良もさることながら、新型「アコード」では近未来感を強調したスタイリングへの刷新も目を引きます。とくに新型のフロントマスクは改良前の面影が微かに残っているほどのレベルで変更され、薄くて鋭い翼のような広がりを見せるインラインタイプのLEDヘッドライトが先進性を一層強調しています。

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インテリアでは、上級車種の「レジェンド」や燃料電池車「クラリティ」と同様のエレクトリックギアセレクターへと変更。木目調パネルの色柄変更と合わせて、先進性と上質感に磨きが掛けられています。

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さらに、今回の改良に際して新機能も追加。5000か所を上回る交差点を対象に、高度化光ビーコンから得られる信号予定情報を考慮して「信号通過支援」「赤信号減速支援」「発進遅れ防止支援」を表示する信号情報活用運転支援システムがスムーズな運転を助けてくれます。ほかにも、衝突被害軽減ブレーキをはじめとした8つの機能が詰まった安全装備「Honda SENSING」が標準装備されています。

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新たに公開されたCMでは、エンジニアが手のひらをかざしたところから次第にクルマが出来上がっていくという近未来を舞台に、「アコード」の先進性が強調されています。

(今 総一郎)

VWパサートに追加された「2.0TSI R-Line」は、ゴルフGTI同様220ps/350Nmを誇る

フォルクスワーゲン・パサートのセダン、ワゴンに新たに設定された「2.0TSI R-Line」は、2.0Lの直列4気筒DOHCターボを搭載。最高出力220ps/4500-6200rpm、最大トルク350Nm/1500-4400rpmを誇るパサート・シリーズ最速モデルになります。

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ローンチ時から搭載されている1.4L TSIエンジン車でもシーンを問わず力不足を感じさせることはほとんどなく、ダウンサイジングターボとして十分に成り立っています。

それでも、よりパワフルな走りを期待する声もあるそうで、ゴルフGTIと同じ2.0Lの直列4気筒DOHCターボエンジンを搭載することで走りを強化。組み合わされるトランスミッションは、デュアルクラッチトランスミッションで湿式の6速DSG。なお、最終減速比は同一ですが、2〜5速のギヤ比はパサート向けに調整されています。

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ゴルフGTIよりもセダンは120kg、試乗車のワゴンは170kg重く、全長やホイールベースも長くなっていることもあって、ゴルフGTIのような軽快感、切れ味鋭い走りとはいえませんが、大きめのボディを軽々と加速させるパンチ力、そして下からのトルク感は1.4TSI(150ps/250Nm)とは明らかに次元が異なります。

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235/40R19タイヤを履く足まわりは、フロントがマクファーソンストラット、リヤが4リンクと1.4L TSIと同じですが、アダプティブシャーシコントロールの「DCC」、電子制御ディファレンシャルロックの「XDS」が用意されています。

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足まわりはパサートの1.4L TSIモデル同様に硬めで、「DCC」で走行モードを「コンフォート」にすればいくらか当たりが柔らかくなりますが、良くも悪くもフォルクスワーゲンらしい硬質な乗り味。

なお、パサートのベーシック仕様「TSI Trendline」にも今回試乗する機会がありましたが、乗り心地のバランスが最も良かったのは「TSI Trendline」でした。

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日本では大型セダン、ワゴンに分類できるパサートに加わった「2.0TSI RLine」は、ワインディングや高速道路を走る機会が多い人の相棒に向くGT的なキャラとなっています。

(文/塚田勝弘 写真/小林和久)

 

新型NSXは、横置きから縦置きミッドシップへ大変更!

■新型NSXは、横置きから縦置きミッドシップへ大変更

当初新型NSXは、レジェンドの横置きSH-AWDユニットを流用すべく、開発が進められていました。実際、2012年のプロトタイプでは横置きミッドシップでしたが、世界のスーパーカーと闘うために500ps超えのハイパワーを目指す方針に変更。

そしてハイパワー化と熱対策、さらに操縦性向上を踏まえ、縦置きミッドシップへの設計変更が決まりました。

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縦置き化とハイパワー化にともない、新型NSXではエンジンもDCTもボディも新開発&専用設計になりました。コストダウンのために量販車種のコンポーネントを流用するのではなく、スポーツハイブリッドとして最高かつ最適な性能の実現を目指して、新たなメカニズムの開発がすすめられたのです。

■スポーツハイブリッドSH-AWDのトータルパワーは581ps

スポーツハイブリッドSH-AWDの心臓部は、V6・3.5lのツインターボエンジンで507psを発揮。バンク角を75度にするとともに、オイルのドライサンプ方式を採用して、徹底した低重心化をはかりました。圧縮比はターボとしては高めの10.0に設定して、ドライバビリティと燃費を両立しています。

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パッケージングでは、V6エンジンに48psのリアモーターと9DCTを組み合わせてミッドに搭載しています。リアモーターは、発進やターボラグ等での出力補助と電力回生を担当。また前輪には、左右にそれぞれ37psのフロントモーターを配置して4WDとして動作させるとともに、トルクベクトリング制御によりハンドリング性能を大きく向上させているのです。

なおハイブリッドシステムでのトータルパワーは、581psを発揮。また燃費も非常に優秀で、トヨタ86/スバルBRZと同等の12.4km/Lをマークするのですから、本当に素晴らしいと思います。

■高剛性ボディと低重心パッケージの両立

先代NSXは、総アルミボディで世界中をあっと言わせました。今度の新型NSXではあえて総アルミにこだわらず、フロントピラーに高張力鋼板を組み合わせるとともに、外装でも樹脂製フェンダーやカーボン製ルーフを採用して、高剛性化と軽量化を実現しました。

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パッケージングでも、パワーユニットの縦置き化にともない、当初センターコンソールに配置していた駆動用バッテリーをシート後方下部へ移設。パワーユニットに加えて駆動用バッテリーでも低重心化をはかり、徹底して操縦安定性を高めているのです。

■第542弾  新型NSXのすべて  (電子版はこちら

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(星崎  俊浩)

「e-POWER」以外も大幅に進化。日産ノートのプレミアムコンパクトらしい装備に注目

ガソリンエンジンで発電、モーター駆動のみで走る日産ノート「e-POWER」に注目が集まっています。

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今回は、「e-POWER」以外のポイントについてご紹介します。

外観はVモーショングリルとシャープなヘッドランプが印象的で、リヤバンパーやリヤコンビネーションランプなどを変更することで、ワイド感が強調されています。

トップグレードとなったノート「e-POWER」は、VモーショングリルにBlueのライン、バックドアなどに専用エンブレムが配されています。また、ボディカラーは「プレミアムコロナオレンジ・パールメタリック」など全13色を設定(5色を新色)として設定。

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インテリアでは、ステアリングリムの下側をフラットにしたD型3本スポークを全車に採用しているほか、「e-POWER」に専用メーター、高い質感を誇る専用インテリアを用意。上級グレードの「MEDALIST」には、フル合皮シートが際立つ「プレミアムホワイトインテリア」をオプション設定しています。

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走りでは、「e-POWER」の静粛性向上を図るべく、入念な遮音対策が施されています。中でも最上級の「e-POWER MEDALIST」は、ボディ側面の静粛性をさらにアップさせるなど、コンパクトプレミアムモデルにふさわしい念の入りよう。

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そのほかの装備では「インテリジェントアラウンドビューモニター」表示機能付のスマートルームミラーに注目。また安全面では、「インテリジェントエマージェンシーブレーキ」、「LDW(車線逸脱警報)」、踏み間違い衝突防止アシスト、LEDヘッドランプを設定。

なお、「インテリジェントエマージェンシーブレーキ」、「LDW(車線逸脱警報)」は「e-POWER S」をのぞいて全車標準装備になっています。日産ノートの価格帯は、139万3200円〜224万4240円です。

(塚田勝弘)

ホンダ VTRシリーズのカラーリングが一新!特別カラーの「Special Edition」が渋い

ホンダ VTRシリーズは乗りやすさとスタイリングから男女問わず多くのライダーに人気があるミドルクラス。

今回、VTRシリーズのカラーリングが一新され、Special Editionが追加されました。

スペシャルエディションの車体色はマットビュレットシルバー。フレームやヘッドライトリムなどのパーツをブラックで引き締め、極めつけはホイールのマットグレー。渋さ全開であります。

タンクにはストライプ柄のオリジナルグラフィックを採用し、立体エンブレムやブラウン色のシートで上品さをもたせています。ひと目見ただけで目に焼きつく珍しいカラーリングです。

実はこのカラー、今年の東京モーターサイクルショーで展示されたVTR250のカスタムコンセプトモデルがモチーフ。

かなりコンセプトモデルに近い状態での市販化となりました!

ハーフカウルが付いたモデルのVTR-Fもカラーリングが変更され、マット色になりました。フレームのレッドが効いてよりスポーティーなイメージに仕上がってますね。

スタンダードモデルは二色を採用。上質かつ落ち着きのあるカラーリングになりました。

カラーリングが一新されたVTR、かっこいいですね。SEモデルは今までのライダー層とは異なる方たちも気になるカラーリングになっているんじゃないでしょうか?

発売は全カラー・モデル共に2016年10月21日(金)となっています!

(ライター:佐藤 快/Moto Be バイクの遊び方を提案するWEBマガジン

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さすがポルシェ!カイエンS次期型、ニュルで圧倒的スピードを魅せる

ポルシェの旗艦クロスオーバーSUV、『カイエン』次期型がニュルブルクリンク・北コースで高速テストを行いました。

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クワッドエキゾーストパイプが装着されているため、上級モデルの「S」と思われるプロトタイプは、スキール音をけたたましく鳴り響かせ、圧倒的加速スピードを魅せていたようです。

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次期型では軽量プラットフォーム「MLB Evo」を採用し、初代比-340kgまで軽量化が進むと思われ、そのパフォーマンスを十二分に発揮しているといいます。

エクステリアは、空力向上をさせたクラムシェルフードを持ち、SUVの形をしたスポーツカーへと進化し、ワールドプレミアは2018年秋が有力です。

完全EV、プラグイン、燃料電池…電気自動車ファミリー大集合!【ジャパンEVフェスティバル2016】

数年前からお手伝いさせていただいている電気自動車と触れ合うイベント「ジャパンEVフェスティバル」。
自動車ジャーナリストの舘内端さんが主宰のため、業界発展のために自動車ジャーナリストたちがほぼボランティアで参加しています。

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イベントは参加型。自分たちで作ったEVを持ち寄って、会場である筑波サーキットのショートコース「コース1000」を走らせたり、展示したり、レースしたり。

私が担当したのは各メーカーの最新電気自動車、プラグインハイブリッド車(PHV)、燃料電池車(FCV)のサーキット試乗の同乗インストラクター。
筑波サーキット内のショートコース「つくば1000」をお客様に2周づつ試乗していただきます。
ちなみに私が同乗したのは、BMWのプラグインハイブリッドモデル「BMW 225xeアクティブツアラー」。航続距離が280㎞に伸びた100%電気自動車「日産 リーフ」。アウディ初のプラグインハイブリッドモデル「アウディA3 eトロン」。

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「225xe」は前輪はエンジン、後輪はモーターで駆動する四輪駆動で、車内の広さと燃費、そして走りのバランスが絶妙。
「リーフ」は、スタートスイッチを押した瞬間から、音やメーターなどの演出が‘ほのぼの’とした感じ。
そして「A3 eトロン」は、なかなかシャープに走るといった印象。

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中には水素で発電した電気で走る燃料電池車「トヨタ ミライ」などもありましたが、2周なんてあっという間。
しかし、なかなか一度にいろいろなメーカーの‘電気自動車ファミリー’にサーキット試乗できる機会はそうないので、興味のある方にはいいチャンスだったのではないでしょうか。

(吉田 由美)

意外や意外!新型GT-Rが箱根ターンパイクの下りで発揮したハンドリング性能とは!?【等身大インプレ】

■箱根ターンパイクの急な上り坂で、アクセルが踏めない!?

東名高速での高速巡行を終え、いよいよ有名スポットのMAZDA箱根ターンパイクにやってきました。新型GT-Rの走りを、MTモードを駆使して体感してみましょう。

料金所を抜け、最初の見通しの良い上りの直線でアクセルを踏み込みました。すると新型GT-Rは非常に強いGで加速するのですが、何しろ2速でアクセルを踏み込んだ直後に法定速度に達してしまうのですネ。さらに3速と4速でも加速が強烈で、急な上り坂なのに次のコーナーが一気に眼前に迫ってくるような勢いでした。

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新型GT-Rが素晴らしいのは、暴力的な加速Gなのに乗心地が滑らかなこと。レスポンスとパワーの特性がリニアで、パワーコントロールがとてもしやすいこと。そしてあり余るパワーのおかげで、サイドウインドウの景色が急角度で傾いているのに、全くドライブ中は全く上り坂に感じないこと、でした!

■箱根ターンパイクの急な下り坂も、下りに感じない!?

箱根ターンパイクの下り坂といえば、クルマを突っ込んで止めるための「緊急避難所」があります。箱根ターンパイクがどれだけ長く急なワインディングであるかは、「頭文字D」でR32GT-Rのブレーキがフェードしたエピソードでもお馴染みですよネ。

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そんなフロントヘビーなイメージを思い浮かべながら、新型GT-Rで下りのワインディングに入っていくと、意外や意外、全く異なる印象が待っていました。

コーナーの手前で強めにブレーキをかけると、クルマ全体がググッと沈み混むように減速。そしてステアリングを切ると、ドライバーを中心軸にしてクルマが旋回していきます。この挙動は、前後の重量バランスにこだわったFRのBMWやマツダロードスターに近い感覚なのですネ! まさか重量級ハイパワーマシンのGT-Rが、同様の挙動を示すとは夢にも思っていませんでした。

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R35GT-Rでは、R32からR34GT-Rが抱えていたフロントヘビーの悪癖を消すために、エンジンとミッションを前後に分離した「PMパッケージ」を採用しました。これにより重量バランスを改善した訳ですが、まさにその素性を、箱根ターンパイクの過酷な下りで体験することができたのです。ひょっとすると、過酷な環境だからこそ、その素性が顕著に現れたのかもしれません。

さらに、強靭なボディと逞しい足回り、そして野太いタイヤが、下りのワインディングでしなやかに踏んばり、安定したままコーナーを駆け抜けていくのですから本当に素晴らしい。新型GT-Rの基本的な素性は、実はPMパッケージを基盤とした「爽快なハンドリングマシン」だったのです!

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しかも自分自身、新型GT-Rをドライブしていて、事故を起こす気がしませんでした。というのも、自分が体で覚えている公道での体感限界よりも、新型GT-Rの性能の方が比較にならないほど高いのですネ。だから万一誤って体感限界を超える領域に入ってしまっても、クルマが逞しくカバーくれるという不思議な信頼を感じていました。

新型GT-Rを運転して、あらためて非日常の超性能が安全に資すると実感できたように思います。

■でも1000万円のクルマですから、何かと気疲れしちゃいました!

ところで新型GT-Rは、車両価格1000万円のクルマですから、事故はもちろん傷でもつけたら大変です。ただとにかく目立つし、出ているんですよネ、強烈なオーラが! コンビニやファミレスの駐車場に停めるだけでも、イタズラが心配で冷や冷やものでした。

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また追い越しや割り込みでは、前後のクルマが何度も道を譲ってくれました。いつもどおり流れに合わせて運転していても、相手方が率先して道を開けてくれるのですネ。新型GT-Rは、フロントマスクが精悍さと迫力を増したから尚更なのでしょう。

ちなみに今回の費用ですが、割引期間中の24時間レンタル代で約4万円。気になる燃費は、434km走って約7.2km/lでした。これだけ走りを楽しませて貰って、この費用と燃費なら大満足です!

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「箱根の山は天下の険」と言いますが、峻険な箱根の山をもろともしない新型GT-R。極低速での柔軟性や圧倒的な加速力、そして重量級なのにハンドリングマシンという超性能の素晴らしさを、あらためて実感した次第です。

絶え間ない進化と熟成の勝利だ!凄すぎるゾ、技術の日産!

【関連記事】ビックリ仰天!新型GT-Rの低回転域での柔軟性とワープのような加速感が凄い【等身大インプレ】

(「第540弾新型GT-Rのすべて」の関連記事もどうぞ@星崎俊浩

トヨタ スープラ次期型、いよいよニュル高速テストを開始!

開発が進むトヨタ スープラ次期型が、いよいよニュルでの高速テストを開始しました。

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カメラマンのレポートによれば、エキゾーストノートは抑えぎみながらも心地よいサウンドで、サスペンションはハードなセッティングだったようです。

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今回も擬装が重いですが、盛り上がるロングノーズ、FT-1コンセプトばりのフェンダーが確認できます。

パワートレインは、BMW製直列6気筒ターボエンジンや、直列4気筒モデルもラインナップされると思われます。

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初のニュル高速テストということで7割程度の走りだったようですが、次回はニュルでのフル加速が見たいものです。

ワールドプレミアは2018年秋が有力です。

(APOLLO)

【関連記事】

ついに現れた!トヨタ・スープラ後継モデル。FT-1デザインを継承か!
http://clicccar.com/2016/09/21/401051/

スープラ後継モデル?トヨタ×BMWの次世代スポーツ市販版が姿見せた!
http://clicccar.com/2016/07/15/385615/

日本導入もあるぞ!ジャガーXFスポーツブレーク、ニュルで高速テスト

ジャガーは2016年パリモーターショーで、新型『XF』にワゴンモデル『XF スポーツブレーク』の投入をアナウンスしていますが、その市販プロトタイプがニュルで高速テストを開始しました。

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パワートレインは、XFサルーン同様の2リットル直列4気筒ターボ、及び340psまたは380psを発揮する3リットルV型6気筒スーパーチャージャーがラインナップされる予定です。

アルミ素材を多数使用し、200kg近い軽量化を図り、スポーツ性を高めると共に、ブートスペースは600L、後席折りたためば1700リットルのクラス最大級の容量を持ちます。

ワールドプレミアは2017年。日本でも徐々に人気復活の気配を見せているジャガーですが、スポーツブレークが日本に初導入される可能性も高いようです。

(APOLLO)

勝負は一瞬でついた!? スーパーカー2台とバイクが加速対決【動画】

わたくし、クルマも好きですが、バイク乗りなんで、バイクとクルマが勝負する企画っていうのは好きなんですよね。あ、自分ではやりませんよ。バイクはすぐ死にますからね。

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今回もさまざまな高性能車の加速勝負をする『GT BOARD』の動画です。

おなじみの滑走路のような長い直線路でローリングスタートし、加速力を比べる企画なんですが、登場するのはマクラーレンMP4-12Cスパイダー、ランボルギーニ・ウラカンLP610-4というスーパーカー2台。そして唯一のオートバイはカワサキ・ニンジャH2です。

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MP4-12Cは600馬力で2WD、ウラカンLP610-4は610馬力で4WD、ニンジャH2は200馬力で1WDってところですね。

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一定区間を並走して、あるところからアクセル全開。さあ、前に出るのはどの車両か? その模様は次のページの動画でどうぞ。

いやー、もう一瞬でしたね。さすがにH2はモンスターすぎる。リッターバイクでもほかのモデルだったらちがってたかもしれないですね。

それと、誤差の範囲って感じですが、マクラーレンMP4-12Cがランボルギーニ・ウラカンLP610-4に先行していましたね。この速度域のローリングスタートになると、4WDのトラクション性能というのはもう関係ないのかな? そうなるとパワー的にはほぼ五分ですもんね。そんな感じの結果でしたね。

冒頭でも書きましたが私はバイク乗りなので、500万円そこそこのバイクが数千万円のスーパーカーを置き去りにするというのは、ちょっと気持ちがいい。でも、H2があまりにもすごすぎるので、これに対抗できる車両に出てきてほしい気もします。

(まめ蔵)

【関連記事】

モンスターバイクの祭典!? カワサキH2、ヤマハYZF-R1M、アプリリアRSV4が加速対決!【動画】
http://clicccar.com/2016/11/03/413328/

シトロエンC4の乗り心地に惚れた!? ─ 注目のCセグメント・ディーゼル車3モデルを比較

VWゴルフがベンチマークとなる、欧州Cセグメントに属するマツダアクセラスポーツ、シトロエンC4、BMW1シリーズにディーゼルエンジンが追加設定され、注目が高まっています。

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マツダアクセラスポーツが2016年7月14日にマイナーチェンジを行い、従来の2.2Lに加えて、デミオに搭載されている1.5Lディーゼルエンジンを追加設定しました。一方の輸入車ブランドでは、いち早くクリーンディーゼルエンジンを導入したBMWが、2016年5月21日にエントリーモデルとなる1シリーズに新世代直列4気筒ディーゼルターボエンジンを搭載した118dを追加しました。

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さらに2016年7月12日にプジョー、シトロエン、DS AUTOMOBILESの3ブランドを展開しているPSAグループがディーゼル車導入を発表。シトロエンブランドの中核となるC4のディーゼルエンジンを搭載するフィールブルーHDiは輸入車ディーゼル車の最安価格となる279万円という戦略的な価格設定で登場しています。

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それでは注目のCセグメントのディーゼル車3モデルをボディサイズや価格など様々な面で比較してみましょう。

今回比較する3モデルはマツダアクセラ15XD L パッケージ、BMW118dスタイル、シトロエンC4 フィール ブルーHDiです。

まずはボディサイズ。アクセラスポーツは全長4470mm×全幅1795mm×全高1470mm、ホイールベースは2700mmで車両重量は1360kgです。BMW118dは全長4340mm×全幅1765mm×全高1440mm、ホイールベース2690mmで車両重量1480kgです。

そしてシトロエンC4は全長4330mm×全幅1790mm×全高1490mm、ホイールベース2610mmで車両重量1380kgです。

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アクセラは最もボディサイズは大きいですが、車両重量が軽いのが特徴です。シトロエンC4は一般的な立体駐車場を利用できる大きさをキープしながら、全高を1490mmと3台中最も高くすることで、室内空間を広く確保しています。この3台の中ではBMW118dが最もコンパクトで、FR(後輪駆動)を活かした取り回しの良さがポイントです。

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続いて、パワートレインです。アクセラスポーツに搭載されているのは1.5L直列4気筒ディーゼルターボエンジンで組み合わされるミッションは6ATです。最高出力は77kW(105ps)、最大トルクは270Nmを発生し、JC08モード燃費は21.6km/Lを実現しています。

シトロエンC4は1.6L直列4気筒SOHCディーゼルターボエンジンに6ATが組み合わされます。最高出力は88kW(120ps)、最大トルクは300Nmを発生し、JC08モード燃費は20.2km/Lを実現しています。そしてBMW118dは2L直列4気筒DOHCディーゼルターボエンジンに8ATが組み合わされます。最高出力は110kW(150ps)、最大トルクは320Nmを発生し、JC08モード燃費は22.2km/Lを実現しています。

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排気量が最も大きなBMW118dが最高出力、最大トルクと共にカタログ燃費が最も優れているのには驚きです。やはり多段化した8速ATの効果は大きいようです。しかし最高出力の発生回転数を見ると、唯一SOHCのシトロエンC4の方が低回転域で発生。そして最大トルクもわずか250回転差とパフォーマンスは互角です。

アクセラスポーツのエンジンはパワーと燃費性能のバランスが非常に良いと感じます。排気量が最も小さいため、パワーではリードされていますが、燃費性能でリカバリーしています。

3つ目は安全装備と価格です。

マツダアクセラスポーツ15XD L パッケージの車両価格は268万9200円。衝突回避軽減ブレーキをはじめ、レーダークルーズコントロール、レーンキープアシストといった先進安全装備はすべて標準装備となっています。

シトロエンC4 フィール ブルーHDiの車両価格は279万円とアクセラスポーツと約12万円差です。しかし、先進安全装備がほとんど装着されていないというのが少々残念です。

そしてBMW118dスタイルの車両価格は378万円と、他の2台より約100万円高です。しかし衝突回避・被害軽減ブレーキや車線逸脱警報システムなどがセットになったドライビングアシストが用意され、万が一の時に役立つBMWコネクテッドドライブスタンダードなどが標準装備となっています。

安全装備の充実度と価格的な魅力はアクセラが一番です。

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最後はインプレッションです。BMW118dスタイルはスポーティさを前面に出していないため、やや柔らかめの乗り心地にビックリしてしまいました。しかし、高速走行時やコーナリング時の安定感はやはりBMWらしく、駆け抜ける歓びは健在です。

アクセラスポーツ15XDLパッケージは新機能であるGベクタリングを搭載し、コーナリングや高速走行の安定性に磨きを掛けています。ただ、3台の中で最もパワーがないため、走行中のエンジン音が大きいのが気になります。

最後にシトロエンC4 フィール ブルーHDi。このクルマは東京から仙台を往復するロングツーリングを行いました。シトロエンC4 フィール ブルーHDiのJC08モード燃費は20.2km/Lでタンク容量は60Lなので、単純に計算すると満タンで1200kmは走行できることになります。

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シトロエンC4の乗り心地は本当にソフトです。母国の首都、パリでもまだ石畳の道も残っているので、サスペンションを良く動かして路面からの衝撃を吸収してくれます。サスペンションのストローク量を大きくさせ、ゆったりとした味付けが特徴です。その効果はロングドライブでも大きく、非常に疲れづらいです。

直進安定性も高く、日帰りで仙台を往復した約850kmも一人でラクラクこなせました。しかも854km走行しても燃料計はまだ残量がタップリで平均燃費は17.2km/L。満タンで1000kmは余裕でこなせるという計算です。

仕事柄、遠くまでクルマで行くことが多いため、シトロエンC4の疲労感の少なさと財布に優しいディーゼルに心が奪われてしまいました。ただ、安全装備がもう少し充実してくれるとさらに魅力が増すと思います。

(萩原文博)

要らないものは置いてきた!トライアンフから「真のボバー」Bonneville BOBBERが登場

トライアンフモーターサイクルズジャパン株式会社は10月19日、水冷ボンネビルシリーズのニューモデル「Bonneville BOBBER ボンネビル ボバー」を発表しました。

Bonneville BOBBERは一言でいえば、Bonneville T120を極限までボバーに突き詰めたマシン。メーカーがここまで突き詰めたボバースタイルのマシンを発表するのはとても珍しいですね!

最初に目につくのはやはりシート形状。タンデムシートが大きい・小さいではなく、そもそも無いという相当攻めた設計をしていることがわかります。

また、スッキリとしたメーターやヘッドライト、バーエンドに付けられたミラーもボバースタイルを象徴するような形状になっています。

とはいえ、このマシンは単純にボバースタイルの見た目だけを追求したものかと問われれば、断じて違うと言えます。

先進的なメーターを搭載したり、前後・上下に動かせるシートを採用したり、人間がより快適に乗ることができる機能が多く組み込まれています。

Bonneville T120と同じ1200ccのエンジンは、低回転域で高いトルクとハイパワーを発揮します。

マフラーはステンレススチール製の二重構造で、Bonneville T120より短く軽量になり、豊かで美しい音を奏でます。

さらに、リアエンドに合わせた新型フレーム、特別設計のフォーク、調整のできるライディングポジションが、より高いレベルの走りを実現します。

ゆったり乗っても楽しい、少し攻めても楽しいと思える1台でしょう!

Bonneville BOBBERはカスタマイズすることを前提に作られており、150を超えるアクセサリーが用意されています。ライダーそれぞれが思うオンリー1なマシンを作ることが可能で、レーシーに寄せるもツーリングに寄せるも良しですね。

スペックや日本での発売時期、価格等は11月のEICMA以降を予定しています。

(ライター:駒月 麻顕/Moto Be バイクの遊び方を提案するWEBマガジン

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トヨタが「つながるクルマ」によってライドシェアやカーシェアで「稼ぐ」方法とは?

トヨタのコネクティッドカンパニーが発表した「Connected戦略」のひとつに、「モビリティ」関連サービスがあります。クルマを「作って売る」という従来のビジネスに加えて、ライドシェアやカーシェア事業者との提携を強化するというもの。

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こうしたサービスに進出すると、肝心の新車が売れなくなるのでは? という疑問が浮かびますが、そうしたニーズもある以上は手をこまねいているワケにはいかないのでしょう。

日本では「白タク」行為として道路運送法違反になるほか、タクシー事業者から反発を受けているライドシェア。アメリカでは一般向けにパイロットサービスとして、2016年12月から開始されます。

ライドシェア事業者との提携では、トヨタとトヨタファイナンシャルサービスが手を組み、ユーザーがライドシェアのドライバー(運転手)として得た収入から月々のリース料金を回収するという「フレキシブルリースプログラム」と命名されたビジネスモデルを構築しました。

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一方、日本でも急速に普及しているカーシェア。北米では個人のカーシェア会員が増えていますが、課題となっているのが安全かつ便利なクルマのキーの受け渡し。日本よりも車両盗難が多いアメリカだけに、確かに課題となりそうです。

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従来は、キーをコンソールボックス内で受け渡す(キーが持ち去られるリスクがある)、特殊な通信装置をクルマのCANにつなぐ(外部からハッキングされる恐れがある)などの方法が採られることがあったそうです。

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そこで、トヨタが開発したのがスマートキーボックス(SKB)。車両を改造する必要がなく、車内にこの箱を設置するだけでカーシェアのユーザーが手持ちのスマホでドアロック、エンジン始動が可能になるというもの。

安全性の確保は、SKBにアクセスする暗号キーをユーザーのスマホに送信し、スマホを近づけるとSKBが反応。暗号キーが承認されてキー操作が可能になります。つまり、1台ずつに割り振られたスマートキーのような機能を果たします。

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具体的には、北米のGetaround社と2017年1月にSKBを使ったパイロットサービスを開始。先述したように、トヨタファイナンシャルサービスからユーザーに車両をリースし、ユーザーがカーシェアで得た収入を回収するというリースプログラムも併せて提供されます。

このSKBのシステムは、アメリカだけでなく日本、中国でも特許出願済みとのことで、日本でも同様のサービスが開始されるかもしれません。

(文/写真 塚田勝弘)

「e-POWER」が投入された新型ノートは、フィット・アクアを追い越せるか?

待望の新型セレナは好調なスタートを切っており、100%モーター駆動で走る「e-POWER」を追加して一部改良を受けたノートにより、国内市場での存在感をさらに増したい日産自動車。

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同社によると、日本国内のコンパクトカー市場ではトヨタ・アクアが31%でトップを独走し、フィットが18%、ノートが15%と続いています。また、日産の予想では同マーケットのガソリン車のシェアは徐々に縮小し、ハイブリッド車が伸張するとしています。

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ハイブリッド車のシェアを拡大するには、燃費などのランニングだけでなく、イニシャル面でのコスト削減が必須。ノートがフィットを抜いて、アクアにどれだけ迫れるかは「e-POWER」の販売成績が大きなウェイトを占めるのは間違いありません。

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コンパクトカーで最も気になる価格は、ノートの「e-POWER」が177万2280円〜224万4240円。JC08モード燃費は、177万2280円の「e-POWER S」が37.2km/L、34.0km/Lの「e-POWER X」が195万9120円、「e-POWER MEDALIST」が224万4240円。

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ノートがすぐにでも追い越したいフィット・ハイブリッドのカタログ燃費は、FFが31.4km/L〜36.4km/L。4WDが27.6km/L〜29.0km/Lとなっています。

価格は、169万円(FF)/188万4400円(4WD)〜205万9000円(FF)/222万1000円(4WD)で、広い後席や折りたたみ式後席など独自のシートアレンジのほか、4WDも設定する点がフィットの強みといえるでしょう。

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いまやプリウスと並ぶ国民車となったアクアはハイブリッド専用車。噂では4WDの設定も来年あたりにあるのでは? とされていますが、2016年11月時点ではFFのみです。JC08モード燃費は、33.8km/Lの「X-URBAN」をのぞいて全車37.0km/L。

価格帯が176万1382円〜243万1963円と幅広いのは、「X-URBAN」や「G’s」仕様など多彩なバリエーションを設定しているため。

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このように、日産ノートのカタログ燃費が僅かとはいえトップに躍り出たことで、国産コンパクトカー市場が大きく変化する起爆剤となりそうです。価格設定もフィットはもちろん、アクアを強く意識したものになっています。

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あとは、モーター駆動ならではの力強さ、発電用に使われるエンジンの静粛性などがどれだけ確保されているかといったハイブリッドの快適性能と、デザインや広さ、使い勝手、安全装備などクルマとしての総合力が試されます。

(塚田勝弘)

最終戦鈴鹿で新チャンピオン誕生!バンドーンは有終の美【スーパーフォーミュラー2016】

10月30日に鈴鹿サーキットで決勝が行われた2016年 全日本スーパーフォーミュラ選手権 最終戦「第15回JAF鈴鹿グランプリ」。

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今シーズンのスーパーフォーミュラーは大混戦。この最終戦の鈴鹿予選終了の段階でチャンピオン候補がなんと6人!

決勝はRACE1、RACE2の2レース制で行われ、各レースともに優勝は8ポイント、予選でのポールポイントは各レース1ポイントずつということで、最大18ポイントを獲得できるレースとなっています。

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このレースの両方のポールポジションを獲得したのが昨年のチャンピオン、P.MU / CERUMO・INGING SF14の石浦宏明選手。しかし石浦選手がチャンピオンを獲るためには、ポールポジションを獲得しながらもなお両方のレースで優勝しなくてはなりません。

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RACE1の直前の時点でポイントランキングトップは、ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14の関口雄飛選手。しかし予選が全く振るわず18番手からのスタート。

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ランキング2位がP.MU / CERUMO・INGING SF14の国本雄資選手。RACE1は2番手からスタート。

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RACE1ではポールポジションの石浦選手、セカンドポジションの国本選手ともに同じチーム。同じチーム同士でのチャンピオン争いは精神的な負担がかなり大きいのではないでしょうか。

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スタート時刻9時49分22秒。見事なスタートを決めたのは国本選手。トップで第1コーナーを抜け、そのままS字コーナーへと進入していきます。

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2周目以降も2位のVANTELIN TEAM TOM’S アンドレ・ロッテラ選手をどんどんと引き離していきます。

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危なげないレース運びで確実に後続を引き離しトップをキープ。

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国本選手はRACE1で見事に優勝を決めました。チームメイトの石浦宏明選手は残念ながらチャンピオン争いから脱落です。

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RACE1で優勝を決めた国本選手。これでランキングトップに躍り出ます。しかしRACE1の時点でもチャンピオン候補は4人。素直に優勝を喜ぶにはまだ早いのか、国本選手の表彰式での面持ちは険しいまま。

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つづくRACE2。予選3番手の国本選手はグリッドでも平常心のように見えましたが、実際の闘志はかなり燃え上がっているのではないでしょうか。

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好スタートを切ったのはDOCOMO TEAM DANDELION RACINGのストフェル・バンドーン選手。石浦選手のスタートも堅実ではあったものの、バンドーン選手のロケットスタートはそれを大きく上回っていました。

最もチャンピオンに近いはずの国本選手はスタートに失敗し、スタート周のS字コーナー進入では6位まで後退してしまいます。

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その後のバンドーン選手はかなりの勢いに乗って周回を重ねていきます。

RACE2は35周という比較的レース距離の短い周回数ですが、タイヤ交換義務があるために1周目からタイヤ交換でのピットインをするチームも比較的多く、4番手を走行していたVANTELIN TEAM TOM’Sの中嶋一貴選手などもピットイン。4番手以降の順位が大きく変わります。

ランキングトップの国本選手、第5戦岡山のRACE2では1周目ピットイン作戦で優勝をもぎ取りましたが、今回はなかなかピットインをしません。23周目に各車ピットインをした段階でも、国本選手とKONDO RACINGのジェームス・ロシター選手はピットインをしていません。

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24周目にREAL RACINGの伊沢拓也選手がスプーンコーナーでクラッシュしセーフティーカー導入となると、23周目には暫定トップとなっていた国本選手がやっとピットイン。タイヤ交換をしてコースに復帰します。このときの順位は7位。トップはバンドーン選手に。国本選手は優勝からは程遠い位置となってしまいます。

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27周目にセーフティーカーが解除されると残り7周はスプリントレースの様相。バンドーン選手のトップは変わらず。ここで2位の石浦選手と3位のロッテラー選手がオーバーテイクシステムを使って追い上げようかという矢先、29周目最終コーナーでTEAM 無限の山本尚貴選手がクラッシュ!

またしてもセイフティーカーが導入されます。

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32周目にセーフティーカーが解除されると、残り4周。ここでレースが大きく動きます。3番手を走行していたロッテラー選手が石浦選手をオーバーテイク!2位に浮上しバンドーン選手を追いかけます。ラップタイムはロッテラー選手のほうが速く、見る間に差をつめてきますが、バンドーン選手も動じません。

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ロッテラー選手はバンドーン選手を0.7秒台まで追い詰めますが、もうそこはファイナルラップのコントロールライン。トップチェッカーはバンドーン選手の頭上で振られることになりました。

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国本選手は6位でフィニッシュ。このチェッカーで2016年スーパーフォーミュラーのシリーズチャンピオンが決定。

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来年からマクラーレンからF1に参戦することが決定しているバンドーン選手にとって、日本でのシリーズ参戦はこの鈴鹿戦が最後となります。

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その最後のレースを優勝で飾ったバンドーン選手は、まさに有終の美。

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同じパルクフェルメでは、チャンピオンとなった国本選手が、予選、決勝を含めて2日間のレースで初めて満面の笑みを見せてくれました。

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2016年スーパーフォーミュラーで新しく誕生したチャンピオン、国本雄資選手。スーパーフォーミュラーの大きな大きなトロフィーに、国本選手の名前が刻まれることとなりました。

(写真・文:松永和浩)

従来の約2倍「形状が復元しやすいゴム」を作り出す材料技術を豊田合成が確立

豊田合成は、車載用電池のシール材に最適な、高温で長時間の力を加えても形状が復元しやすいゴムを作り出す材料技術を確立したと発表しました。

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このゴム材料の新技術によって、長期にわたって安定した耐久性が求められる次世代自動車(EV、PHV、FCVなど)用の車載バッテリーユニット等に用いられるシール部品の薄型化、軽量化、長寿命化を達成することができます。

一般に、ゴムは高温で長時間にわたって圧縮し続けると弾性が衰え、「永久ひずみ」が生じるという性質があります。この「永久ひずみ」が発生すると、ゴムのシール性能が低下します。

「永久ひずみ」を防止するためにゴムの弾性を強くした場合、伸びにくい硬いゴムになってしまい、組み立てが難しくなるなど、ゴムのシール部品として不具合が発生します。

そこで同社は、ゴムに配合する複数の薬品に熱に対する耐久性を向上させる薬品を新たに選定。ゴムの配合設計を最適化することで、元の形状から4倍以上伸びる大きな弾性を持ちながら、圧縮永久ひずみが従来比で約2分の1(同社調べ)となる材料配合技術を確立することに成功しました。

これにより、従来品と比較して形状が約2倍復元しやすいゴムを製造することができます。

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この技術は日本ゴム協会の「第71回ゴム技術進歩賞」を受賞しています。同社では、このゴム材料の新技術を利用して、次世代車の車載電池用シール部品のグローバルサプライヤーとして展開することを目指しています。

(山内 博・画像:豊田合成)

モンスターバイクの祭典!? カワサキH2R、ヤマハYZF-R1M、アプリリアRSV4が加速対決!【動画】

自動車を愛するみなさん、ご機嫌いかがですか? みなさんは、カワサキのニンジャH2Rというオートバイをご存じですか? 排気量998ccのエンジンにスーパーチャージャーを搭載し、なんと310馬力を出してしまうオートバイです。

繰り返します。オートバイです。310馬力の。当然ですが、市販されている乗り物としては、地上最強クラスの加速力を誇ります。

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そのニンジャH2Rに、ヤマハが誇るスーパースポーツバイクYZF-R1M、そしてイタリアのスーパースポーツ、アプリリアRSV4が挑みます。

当サイトの動画記事がお好きな方なら見覚えがあるかもしれません。滑走路のような場所を使って、さまざまなクルマをローリングスタートからの加速力で勝負させる動画が人気のYouTubeメディア『GT BOARD』の動画です。

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いつものように3台が併走し(クルマのときは2台ですが)、ある地点からフル加速します……って、行っちゃった。見えないじゃん。

それはそうですよね。いつもクルマの加速勝負のときは、助手席のひとが手持ちで撮影していますが、バイクじゃそうはいかないですもんね(H2Rは1人乗りだし)。

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でもご安心ください。1台のバイクの後方に向けて、車載カメラが取り付けられています。その1台のバイクとは……わかりますよね。一番速そうなヤツです。

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スペックを比べるとニンジャH2Rが310馬力。YZF-R1Mが200馬力、RSV4が184馬力ぐらいだと思います。ぐらいだと思うっていうのは、バイクは仕向地によって馬力が違ったりするもんで。

というわけで、一番速いバイクは予想がつきますが、実際はどんな感じでしょう。その模様は次のページの動画でご覧ください。

まぁ、さすがにニンジャH2Rが速いですね。でもYZF-R1Mが意外とついていっているなぁ。ヤマハあなどりがたし!

ちなみに、私は750ccの約100馬力のバイクに乗ってるんですが、それでもフル加速ってすごいですよ。幽体離脱して自分の背中が見えそうなくらい。ましてニンジャH2Rなんて想像しただけでも……くわばらくわばら。

(まめ蔵)

新技術「e-POWER」を手にして生まれ変わった、新型・日産ノート

日産のコンパクトカー「ノート」が生まれ変わりました!

従来から定評ある1.2リッターエンジンを高効率なミラーサイクルとして発電専用に利用。同社の電気自動車「リーフ」譲りの電動モーターによってフロントタイヤを駆動する、シリーズハイブリッドのパワートレインが新搭載されたのです。

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新しいパワートレインには「e-POWER」という名前が与えられました。2.0リッター級のエンジンを積む2モーターハイブリッド車にはエンジンで発電、モーターで駆動するというモードを持つタイプもありますが、コンパクトカーのハイブリッドシステムとして電動モーターだけで駆動するシリーズハイブリッドを採用したのは量産車としては世界初。

254Nmというモーターならではの大トルクや、駆動系の雑味を排したことで、クラスを超えた走り味を実現しているといいます。

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そんな新型ノートですが、「e-POWER」搭載車はあくまでも追加設定。従来通り、2種類のガソリンエンジン(1.2リッターNA、1.2リッタースーパーチャージャー)もラインナップしています。

なお、「e-POWER」の登場に合わせて新世代の日産フェイスへとマイナーチェンジをしており、「Vモーショングリル」や「ブーメランシグネチャー」といったデザインランゲージがアピールしています。

さらにe-POWER専用色のプレミアムコロナオレンジなど5つの新色を加え、全13色のカラフルなボディ色設定となっているのも見逃せません。また、Dシェイプのステアリングホイールが全車に与えられるなど、インテリアも一新されています。

メーカー希望小売価格は、ガソリンエンジン車(2WD)が139万3200円〜198万5040円、ガソリンエンジンの4WD車が171万1800円〜192万9960円、そして新ラインナップのe-POWER(2WDのみ)が177万2280円〜224万4240円となっています。

先進装備として、カメラの映像をルームミラーに映し出す「スマート・ルームミラー」をオプション設定。インテリジェントエマージェンシーブレーキや車線逸脱警報、LEDヘッドランプといった安全装備も充実しています。

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●日産ノート e-POWER X 主要スペック
車両型式:DAA-HE12
全長:4100mm
全幅:1695mm
全高:1520mm
ホイールベース:2600mm
車両重量:1210kg
乗車定員:5名
パワートレイン:HR12DE-EM57
エンジン形式:直列3気筒DOHCミラーサイクル
総排気量:1198cc
最高出力:58kW(79PS)/5400rpm
最大トルク:103Nm(10.5kg-m)/3600-5200rpm
モーター形式:交流同期電動機
モーター定格出力:70kW(95PS)
モーター最高出力:80kW(109PS)/3008-10000rpm
モーター最大トルク:254Nm(25.9kg-m)/]0-3008rpm
燃料消費率:34.0km/L (JC08モード)
タイヤサイズ:185/70R14 88S
メーカー希望小売価格(税込):1,959,120円

(山本晋也)

新型NSXがレースゲームに登場!「Forza Horizon 3」の拡張パックにラインナップ

Windows 10版も同時発売し、日本のみならず世界中でプレイヤーを増やしているオープンワールドレーシングゲーム「Forza Horizon 3」。

米国時間の1日未明に追加カーパック「Alpinestars Car Pack」が発表され、配信も開始されました。なお、タイトルにある「Alpinestars」は、4輪車と2輪車それぞれのドライビングギアを開発生産しているメーカーの会社名です。

今回のカーパックでForza Horizon 3の舞台であるオーストラリアの大地に魅力的なマシンが新たにやってきますが、なんといっても注目は「2017 Acura NSX」。

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2016年5月に発売を開始した新型NSXが、ついにバーチャルの世界に登場しました。

オーストラリアなのにアキュラブランドというのが若干違和感がありますが(オーストラリアでは「ホンダNSX」として販売)、世界中のクルマ好きが注目する1台が登場したことによってForza Horizon 3がより賑やかになるのは間違いないでしょう。

まだ現実世界でも行われていないチューニングができるので、自分が考える理想のNSXを作り上げることができます。また、ペイント機能で最新鋭のスポーツカーを痛車仕様にしたり、レーシングカーのレプリカを作り上げることもできます。

これからしばらくは、Forza Horizon 3の世界ではNSXばかりが走り回っているでしょう。3.5L V6ツインターボエンジン+モーターのハイブリッド4WDシステムと、あらゆるコーナーをスムーズかつハイスピードに駆け抜けることを可能にした「トルクベクタリングシステム」がどう再現されているのかが楽しみです。

もちろん新型NSX以外にも魅力的なクルマが追加されています。

・1998 Nissan Silvia K’s(Rocket Bunnyエアロ装着車)

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・1990 Mazda Savanna RX-7 (FC3S)

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・1967 Ford Falcon XR GT

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・2016 Dodge Viper ACR

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・2016 BMW M4 GTS

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・1979 Talbot Lotus Sunbeam

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今回追加されたクルマは、クルマ好きにとっては垂涎の魅力的なラインナップですが、やはり個人的にはNSXを走らせたいですね。また、レースだけではなく、ゆっくりのんびりドライブしながらオーストラリアの壮大な風景を楽しむのもいいかもしれません。

そして、今回のカーパックの告知ページの末尾には「One last thing」の文字が…

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今シリーズのイメージカーとなる「ランボルギーニ・センテナリオ」が雪にまみれた姿で海岸線に停まっている画像。これは、すでに販売されていながらコンテンツ内容が判明していない「Forza Horizon 3 拡張パック」の1つとして用意している拡張コンテンツのイメージ画像とのことです。

冬が到来し、ロードコンディションが変化するとのことで、スノーコンディションが導入されると予想されます。新しいロードコンディションでは、クルマがどんな挙動をするのかが楽しみです!

公開時期は今年末を予定しているそうです。

(栗原 淳)

【関連リンク】

Forza Motorsport
http://forzamotorsport.net/

Forza Motorsport – Alpinestars Car Pack
http://www.forzamotorsport.net/en-us/news/FH3_Alpinestars_Car_Pack

好調ジャガーを支えるXEとXFに、スポーティな限定車「JET DIESEL EDITION」を設定

新型にスイッチしたDセグメントのジャガーXE、EセグメントのXFは、サルーンが中核モデルであるジャガー・ブランドを牽引する存在です。両モデルともにドイツ勢が強さを発揮していますが、「ゲームチェンジャー」になりえる実力の持ち主なのは間違いないでしょう。

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そのXEとXFに台数限定の特別仕様車が設定され、2016年11月1日から受注を開始しました。「XE JET DIESEL EDITION」が100台限定、「XF JET DIESEL EDITION」が30台限定の販売です。

両モデルとも、「INGENIUM(インジニウム)」と呼ばれる2.0Lの直列4気筒ディーゼルターボを搭載。ベース車は「XE PRESTIGE」、「XF PRESTIGE」(2017年モデル)で。最高出力180ps、最大トルク430Nmというエンジンスペックに加えて、スムーズな変速を披露する8速ATが組み合わされています。

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「XE JET DIESEL EDITION」は、グロスブラック仕上げのサラウンド、ラジエーターグリル、サイドウィンドウ・サラウンド、サイドパワーベントからなる「ブラックパック」や18インチMatrix 7ツインスポークのグロスブラックフィニッシュのアルミホイールなどによりスポーティな外観に仕立てられています。

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内装は、ジェット/モルジヌ・ヘッドライニング、グロスフィギュアド・エボニーウッドパネルにより高い質感を実現。

もちろん装備も充実しています。ステアリングホイールヒーター、電動サンルーフ、電動式トランクリッドなど人気の高いオプションを用意し、デザインや快適性、上質感がさらに高められています。

インテリアカラーには「ジェット」、エクステリアカラーには「イタリアンレーシングレッド」と「アンモナイトグレー」の2色を用意。「XE JET DIESEL EDITION」の価格は590万円です。

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「XF JET DIESEL EDITION」も「ブラックパック」をはじめ、19インチの「Blade 5スポーク・グロスブラック・フィニッシュ・アロイホイール」、LEDヘッドライトを用意。

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装備では、ブラインドスポットモニター(クロージングビークルモニター、リバーストラフィックディテクション付)、電動式トランクリッド、ステアリングホイールヒーター、電動チルト/スライド式サンルーフが用意され、こちらも充実の装備となっています。「XF JET DIESEL EDITION」の価格は790万円です。

(塚田勝弘)

スバル女子がレオーネ〜最新インプレッサを試乗!走りの進化を体感。【SUBARU テックツアー 2016 Vol.2】

今回のテックツアーで私が楽しみにしていた1つ、「プラットフォーム50年の熟成」の「プラットホーム進化確認試乗」についてお伝えします。

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用意されたクルマは、AA型 レオーネ ツーリングワゴン GT(3代目)、BC型 レガシィ GT  セダン(初代)、GP型 インプレッサスポーツ(4代目)、GT型 インプレッサスポーツ(5代目)の4台。

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まずはGP型インプレッサスポーツから試乗です。この1年、数々のスバル車に試乗してきましたが、4代目インプレッサは現在販売されている他のスバル車との共通点が多く、現行モデルの基本となっている部分を再認識しました。

ベーシックなモデルながら、しなやかな中にもしっかりとした安定感のある乗り味。今でも色あせない魅力的なクルマといえます。

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続いて、新型インプレッサスポーツ(GT型)。4代目インプレッサのあとに新型に試乗できるなんて恵まれてるな〜と思いつつクルマへ。

まず、めちゃくちゃカッコいい!4代目と比べるとキリッとした印象で、プレスラインにうっとり。これが「ダイナミック&ソリッド」かぁ、と思いつつ乗り込みます。ほかにも内外装について書きたいことは山ほどありますが……今回は割愛させていただきます。

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ご存じのとおり、新型インプレッサには新世代プラットフォーム(SGP=スバル グローバル プラットフォーム)が採用されました。走り出しからまるで違う!思わず声が出るほどの安定感。路面に吸いついていくような感覚ですごくなめらかな走り、思い通りに反応してくれるこの感じ。乗っていて気持ちいいです。コースを2周したのですが、「全然足りない。もっと乗りたい」と思えるクルマでした。

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次に試乗したのは、3代目 レオーネ  ツーリングワゴン GT(AA型)。新型インプレッサのあとの試乗ということもあり、時代を感じた1台です。まず乗車して驚いたのは、飛行機のコックピットのようなインパネ周り!スイッチのレイアウトにも困惑してしまいました(笑)

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ステアリングスポークの形状も、今のクルマからは考えられない独特な形でびっくり!いつもの感覚で試乗していると予想以上に曲がりません。でも、乗り心地は思っていたよりもシッカリとした印象を受けました。

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「プラットホーム50年の熟成」を締めくくるのは、初代レガシィ GT セダン(BC型)。レオーネと比べると一気に近代的になったインパネは現代でも通じる印象です。室内の装備もパワーシートやフルオートエアコンといった快適装備まで至れり尽くせり。

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ただ1つ気になったのはドアのロックノブ。現行型のクルマと比べると4倍くらいはあるんじゃないか?という大きさに最初は戸惑いすら覚えました……

実際の乗り心地もレオーネと比べると最近のスバル車に近く、座学の時にうかがった「赤字を出してまで開発された話」にも納得です!きびきびとしたコーナリングやしなやかな乗り心地は、すでにこの時代に確立されつつあったのですね。

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1980年代の3代目レオーネから、最新の新型インプレッサまで一気に試乗することで、スバルの走りの進化を体感できたのは非常に貴重な体験でした。

座学の時からレオーネは「曲がらないクルマ」というのを聞いていましたが、これまで3代目インプレッサ以降のモデルしか乗ったことのない私にとっては、ある意味非常に勉強になりました。

もちろん、新型インプレッサが先代モデルから大幅に進化した乗り心地であることも実感。これまでプラットフォームという名称や役割は知っていても、クルマの動きに対してどのくらいの役割を持つものなのかはピンと来ていませんでしたが、今回の試乗でその重要さと走りに大きく影響する部分であることも理解できました。

次回はスバル360をはじめ、貴重なスバル車の試乗記をご紹介しちゃいます。

(文:岩本 佳美/写真:井元 貴幸)

【関連記事】

テックツアー第2弾!スバル歴史講座に行ってきました【SUBARU テックツアー 2016】
http://clicccar.com/2016/10/30/407823/

ヒュンダイとBASFがレーシングカーモデルのコンセプトカー「RN30」をドイツの展示会で披露

韓国のヒュンダイモーター(現代自動車。以下ヒュンダイ)、ドイツの総合化学会社 BASFは、レーシングカーモデルのコンセプトカー「RN30」をドイツの展示会で展示し、「化学の力」を取り入れた斬新なデザインとテクノロジーを披露しました。

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今回、両社が出展したのは10月19日〜26日までドイツ・デュッセルドルフで開催されたK Fair(国際プラスチック・ゴム産業展)で、展示されたコンセプトカー「RN30」は2017年初頭に新発売される市販モデル「ヒュンダイi30」シリーズの原型となるということです。

高性能車の車体軽量化では炭素繊維強化プラスチック(CFRP)を採用する例が多いのですが、展示された「RN30」はBASFが提案する合成樹脂の軽量素材を採用しているのが特徴です。

たとえば「RN30」のフェンダーやスポイラーのように曲面を複雑に組み合わせたデザインを軽量化と両立するために、BASF の硬質樹脂材料であるElastolit(登録商標:エラストリット)や、ボディパネル用に開発された反応射出成形(RIM)技術が採用されています。

BASFによると、同社のエラストリット樹脂は優れた流動性を備えており、「RN30」 のフェンダーやスポイラーのような非常に難易度の高い設計を可能にしています。しかもエラストリット樹脂で成形された部品の表面は、仕上げ加工なしで塗装できるクラスA サーフェスの高品質だということです。

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また、「RN30」には随所に「化学の力」が活躍しています。項目だけを列挙しても、1.電子基板などの電子コンポーネント、2.ダッシュボードの樹脂材料、3.ウィンドウ・フィルム、4.座席シートの骨格、5.ロールバー、6.フェンダーとスポイラー、7.車体の遮熱塗装、8.座席シートの表面材とステアリングホイール、9.ブレーキ液、10.トランク・フロアーに、それぞれ化学素材が使用されています。

このように見直してみると、1台のクルマには実に多くの化学素材が使われていることに改めて驚かれる方も多いかと思います。しかし、これはガソリン車の場合。EVやHV・PHVのような電動車になれば、これにバッテリー関係の化学素材が加わり、ますます「化学の力」が活躍するフィールドが大きくなります。

改めて1台のクルマに使われている化学素材の種類の多さと、「化学の力」に気付かされた両社のK Fairの展示でした。

(山内 博・画像:BASF)

新型スバル・インプレッサを350km走らせて分かった「走り」の長所と短所は?

「SUBARU GLOBAL PLATFORM」を初めて採用した新型インプレッサ。10年、15年単位で一新されるプラットフォームですから走りに期待が高まるのは当然でしょう。

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プロトタイプを限られた条件下(日本サイクルスポーツセンターの自転車専用コース)で味見したのと、量産車を一般道で走らせての相違点、あるいは同じ点などをご報告したいと思います。

プロトタイプ試乗会が開催された日本サイクルスポーツセンターは、自転車競技用コースということもあって路面の状態は良好。上り下りや多様なコーナーがあってもボディが大きく揺すられることはあまりありませんでした。

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今回の試乗では、量産仕様の5ドアハッチバックである「IMPREZA SPORT 2.0i-S EyeSight」を借り出し、愛知県半田市にある半田工場(航空宇宙カンパニー)を出発。トレーラーやトラックが数多く走る工業地帯ということもあって路面には多様なアンジュレーションがあり、乗り心地を感じるには格好のスタート。

路面状態を考えると、225/40R18タイヤ(ヨコハマ・アドバンスポーツ)の割に乗り心地の良さが伝わってきます。路面の凹凸を乗り越える際は、18インチなのでそれなりに当たりは大きめですが、ボディのしっかり感があるため、不快とはいえません。

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しかし、距離を重ねて一般道や高速道路を走っていると熟成不足と感じさせるシーンもあります。概ね「よく動く足」という美点がある一方で、ボディ(上屋)の動きが一発、二発で収束せずに、揺れの余韻が残ってしまう点です。

100km/h巡航時の高速道路で路面のアンジュレーションがきついと特に顔を出す悪癖で、「リヤスタビの車体直止め」という工場(ライン)での工程数を増やすという手間を踏んだ割には……というのが正直なところ。

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プロトタイプ試乗会でも感じた点ではありますが、おそらく量産車も17インチの方が(セダンのG4ならなおさら)乗り心地、ボディの揺れなどは抑制されるのではないでしょうか。

また、高速道路の直進安定性、スタビリティはもう少し向上して欲しいところです。

ステアリングのセンター付近が不感気味であるのに加えて、路面が良くて風が弱いシーンでもアクティブレーンキープ(車線中央維持/車線逸脱抑制)が助けになっているものの、フォルスワーゲン・ゴルフやプジョー308、メルセデス・ベンツAクラスのように矢のようにピタッと巡航するというところまではいっていません。

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154ps/196Nmという2.0Lの動力性能は「I」モードだとややトルクが細い印象。「S」モードにすれば元気にスタートダッシュを決めてくれますし、「I」モードでも流れに乗ってしまえば不足はありません。ただし、デフォルトの「I」モード時にもう少しトルク感があった方がアクセルをそれほど深く踏まなくなる分、実燃費が改善する気もします。

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一方、新型インプレッサの明らかな美点は静粛性の高さ。中・低速域のこもり音などはほとんど感じさせず、高速道路で流れに乗って走るようなシーンでも静かな車内が保たれるため、長距離移動でも疲れを誘いません。

(文/塚田勝弘 写真/小林和久、塚田勝弘)

歴代最強!コンチネンタルGT次期型、600馬力のラグジュアリークーペがニュル見参

ベントレーのプレミアム2ドアクーペ『コンチネンタルGT』次期型が、ニュルブルクリンク・ノルトシュライフェで高速テストを開始しました。

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次期型ではスタイルが一新されます。アウディ「Q7」、ポルシェ「パナメーラ」などと共有する最新モジュラープラットフォーム「MSB」が採用され、2016年ジュネーブモーターショーで公開されたベントレー「EXP 10スピード6 コンセプト」から多くのインスピレーションを得るようです。

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プロトタイプのボディを分析すると、フロントオーバーハングは切り詰められ、ホイールベースが延長されており、より贅沢で刺激的なスポーツボディに生まれ変わります。

また、フロントグリルはワイドになり、ヘッドライトの位置も移動されているようです。

パワートレインは、コンチネンタルGT歴代最強となる600psを叩き出す、6リットルW型12気筒ターボエンジンや、大胆にダウンサイジングされる、4リットルV型8気筒ターボエンジン搭載も目玉となります。

さらに0-100km/h加速でも、過去最高の4秒という数値を出すというレポートが届いています。

ワールドプレミアは2017年3月のジュネーブモーターショーが有力です。

(APOLLO)

フォルクルワーゲン「Polo with beats」は高級オーディオと個性的な内・外装が自慢

Bセグメントのフォルクスワーゲン・ポロの現行型は2009年の登場。7年の年月を経ていますが、ステアリングやボディなどから伝わってくるしっかり感のある走りは、やや硬めの足まわりと相まって未だに国産コンパクトカーとは異なった次元に到達していてイイモノ感があります。

逆に言えば、乗り心地はややハードともいえるのですが……

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質実剛健と表現されることが多い内・外装も、スポーティなGTIやSUV風のクロスポロ、スポーティかつエコなBlue GTをのぞくと、人によってはやや地味な印象を受けるかもしれません。

2016年11月2日に発売された400台限定の「Polo with beats(ポロ・ウィズ・ビーツ)」は、中間グレードの「Polo TSI Comfortline」をベースに、プレミアムサウンドシステムの「beats sound system」を搭載。

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「beats」はアメリカの世界的オーディオブランドで、スピーカーやヘッドフォンなどのアイテムで知られています。

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「Polo with beats」には、300W/8チャンネルのパワーアンプにデジタルプロセッサーを組み合わせ、6スピーカーとサブウーファーからなる計7つのハイエンドスピーカーが配置されています。

低音から迫力あるサウンドを楽しめるのが最大の特徴ですが、ほかにも内・外装に専用装備を用意。「ピュアホワイト」もしくは「フラッシュレッド」の2色が設定されるボディカラーに合わせて専用ドアミラー(ピュアホワイトにフラッシュレッド、フラッシュレッドにブラック)が組み合わされます。

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ほかにも、専用デコレーションフィルム(ピュアホワイトにフラッシュレッド/シルバー、フラッシュレッドにブラック/シルバー)、16インチアルミホイール(ピュアホワイトにホワイト、フラッシュレッドにブラック)などを用意。

「Polo with beats」の価格は239万9000円で、台数はピュアホワイト、フラッシュレッドともに各200台、計400台限定となっています。

(文/塚田勝弘 写真/小林和久)

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クルーの動きを見よ!ピットストップ2秒を可能にするF1のチームワーク【動画】

タイヤ交換に約2秒!

2秒ですよ。ジャッキアップして、緩めて、外して、はめて、締めて、ジャッキダウン。この作業ぜんぶにかかる時間が2秒なんですよ!

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F1でのピット作業、昔はもっとかかってたんですけどね。システムの進化と練習の成果で、信じられないほど速くなったんです。レッドブルチームは2秒を切ったことがあります。

そして、このピットストップにかかわる人数は18人だそうです。1台のクルマに18人ですよ! ジャッキだって前と後ろの2箇所。タイヤだって4本しかついていないというのに18人。訓練してなければ右往左往しているあいだにぶつかったりして、かえって能率が下がりそうな人数です。

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そのピットクルーの作業を、GoProカメラを使って解説した動画をRedbull Racingが作りました。Redbullはこういう演出が本当に上手いですね。非常にわかりやすく、そしてクールにできています。

まず、リヤジャッキ担当者が1人います。各タイヤにつき、ホイールガンを操作する担当者、タイヤを外す担当者、タイヤを装着する担当者が1人ずついるので、4輪で計12人です。なお、左右のフロントタイヤを外す担当者は、ストップマーカーを出す仕事も兼ねています。

さらにフロントジャッキ担当者が1人います。ロリポップマンが1人います。ロリポップマンというのは、停止位置を指示したり、ゴーサインを出す係で、昔は棒の先に標識をつけて表示してたんですが、いまは信号の操作をしてるのかな? そしてリヤジャッキのバックアップスタッフが1人います。

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あれ? あとふたりは? 18人って書いてあるわりには、16人分しか紹介されないんですが……。まぁいいでしょう。おそらくタイヤ交換とはちがう作業をするスタッフがあと2人いるのでしょう。

それにしても、動画でじっくり個別に見てみると、ひとりひとりの作業はあわただしくない。ごくシンプルに確実に少ない作業を行っているだけです。そこがまたすごい。

それでは、レース中はあまりにも速すぎてなかなか見られないところまで、次のページの動画でじっくり見てください。

なんか、ジャッキとかストップマーカーとかの道具もいちいちカッコいい。昔のピットクルーはヘルメットとかはかぶってなかったんですが、いまは全員がレーシングスーツにヘルメットといういでたちになっているところも、なんかサイバーな感じでカッコいいですね。

ちなみに、タイヤ交換を1本あたりひとりでやった場合と、3人でやった場合で、どれくらいタイムがちがうかも、下の動画で紹介されています。よかったらどうぞ。

(まめ蔵)

世界初!ホンダが70MPaの高圧水素を充填できる「スマート水素ステーション」を実証開始

ホンダが世界初となる充填圧力70MPaを実現したスマート水素ステーション「70MPa SHS」を都内に設置し、実証実験を開始したと発表しました。

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この実証実験は、環境省による 「CO2排出削減対策強化誘導型技術開発・実証事業」に基づき、太陽光エネルギー由来の水素を製造する小型水素ステーションの運用効果を実証するもの。

開発品は従来型から小型化を図っており、約6平方メートルのサイズに収めた独自の高圧水電解システム「Power Creator」により、圧縮機を使わずに77MPaの高圧水素を最大で1日あたり2.5kg製造することが可能で、製造した水素を約18kg貯蔵できるそうです。

水素の充填圧力をこれまでの35MPa→70MPaに高めたことで、1回の充填で「クラリティ フューエル セル」が約750km走行できる量の水素が供給可能になっています。

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今回の実証実験では、同ステーションと可搬型外部給電器「Power Exporter 9000」を使って、実際の都市環境下でのCO2削減効果と緊急時における移動可能な発電設備としての実用性を検証します。

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政府がFCVの販売台数を2025年までに20万台、2030年までに80万台の普及を目指すなか、水素を供給する水素ステーションの設置費用が従来のガソリンスタンドに比べて約5倍と高額なことから、拡充に時間がかかっている状況。

そこでホンダは岩谷産業と共同で、ユニット式の小型水素ステーション「SHS」(スマート・ハイドロゲン・ステーション)を開発、設置に向けた工期やコストの抑制を目指しているという訳です。

充填圧35MPaのSHSは、すでにホンダの青山本社ビルや地方自治体などで運用が始まっており、今回の70MPa版の登場に伴い、FCVへの水素供給における実用性が高まったことで、水素ステーションの拡充に威力を発揮しそうです。

Avanti Yasunori・画像:HONDA)

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ガラスコーティング材が進化する!?「キズがついても元に戻る」透明で曇らない膜を産総研が開発

愛車のフロントガラスに残るワイパーの拭き跡は憂鬱なものですが、こんな悩みの解消につながりそうな、新しい防曇処理技術を産業技術総合研究所(産総研)が開発しました。

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今回、産総研が開発した防曇処理技術のポイントは、自動車のフロントガラスなどの透明な基材に簡単に処理でき、処理膜にキズがついても元に戻る自己修復性のある透明な膜が開発された点です。

従来の防曇膜は、ガラスの表面に親水性素材を膜状に塗布するというものでしたが、その防曇膜は表面が物理的に傷つけられるとガラス基材から剥がれてしまい、防曇機能を失ってしまうという問題がありました。

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新開発の防曇技術は、水溶性ポリマーの一種のポリビニルピロリドン(PVP)と、AMP-ナノクレイ というナノメートルサイズの粘土粒子とからなるゲルを皮膜として、ガラスなどの透明な基材の表面にコーティングすることが特徴です。

AMP-ナノクレイとは、アミノプロピル基を表面に付けたタルクに似たフィロケイ酸塩を基本組成とする、粒子の大きさがナノメートルサイズに微細化された粘土のこと。

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新開発の防曇皮膜は、光線を曲げずに直進させる光学特性に優れ、表面の曇りを防ぐ防曇性が高く、皮膜にキズがついてもAMP-ナノクレイとPVPが空気中の水分を吸収して膨張し、キズを埋めるように移動するので、表面が元に戻る自己修復性を備えていることが確認されました。

しかも、基材に対する密着性が高く、水がついても性質が変わらず安定性に富み、水中で油をはじく性質(はつ油性)にも優れているので、処理した表面には油が付着しなくなるという利点もあります。

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今回、産総研が開発した新防曇技術を自動車のフロントガラスに使用できるようになれば、従来ドライバーを悩ませていたフロントガラスにつくワイパーの拭き跡や曇りなどの解消につながりそうです。

しかも、ガラスに限らず様々な基材表面にも容易にコーティングすることができるので、自動車のフロントガラス以外にも、メガネ・ゴーグル・建物用ガラス・太陽光パネル・各種産業機器などいろいろな分野への活用することが可能で、早期の実用化が期待されています。

(山内 博・画像:産総研)

オーディオと華やかさにこだわったポロの新境地!? 「Polo with beats」が限定販売

ドアミラーカバーや専用デコレーションフォルムなどをまとったフォルクスワーゲン「Polo with beats」が400台限定でリリースされました。

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最大の特徴は、高級オーディオブランド「beats」社による高音質サウンドと、「ピュアホワイト」、「フラッシュレッド」の2色のボディカラーに組み合わされる専用ドアミラーなどのカラーコーディネイト。

20161006vw-polo-with-beats_003GTIやクロスポロなどをのぞくと、やや地味な印象もあるポロですが、こうした装備を用意するだけで華やかさが増しますから、オシャレな輸入コンパクトを探している人にオススメできそうです。

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見た目の変化が分かりやすい外装だけでなく、内装も専用アルカンターラ&ファブリックシートが質感向上を印象づけているほか、レッドステッチの全席3点式シートベルトがスポーティさを演出。

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インテリアには、ドアトリムやダッシュボード、シートカラーにグレーが採用され、さらに「beats」のロゴである「b」マークが専用シートにデザインされています。

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機能装備では、純正インフォテインメントシステム「Composition Media」が標準装備され、モバイルオンラインサービス「Volkswagen Car-Net」に対応することで、多彩なアプリが使用できます。

「Volkswagen Car-Net」は、スマホと接続することで「Mirror Link」、「CarPlay」、「Android Auto」という3つの異なる通信プロトコルを利用できるもので、フォルクスワーゲンが最近力を入れているスマホ連携機能。

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「Polo with beats」に搭載されるエンジンは、1.2Lの直列4気筒DOHCターボで90ps/4400-5400rpm、160Nm/1400-3500rpmというスペック。組み合わされるトランスミッションは、デュアルクラッチトランスミッションの7速DSGです。

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やや硬質な乗り味を提供する足まわりは、フロントサスペンションがマクファーソンストラット、リヤがトレーリングアーム。ホワイトもしくはブラックの専用アルミホイールを装着し、タイヤサイズは215/45R16となっています。

(文/塚田勝弘 写真/小林和久)

約350kmを走破した新型スバル・インプレッサの実燃費は?

ディーラーにも試乗車が配備され、新型インプレッサが公道を走り出しました。

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プレス向けには、プロトタイプ試乗会と題して日本サイクルスポーツセンターを試乗ステージにステアリングを握る機会があり、当サイトも含めて多くのメディアに取り上げられていますが、ナンバーが付いたばかりの新車(オドメーターで約1342km)名古屋から東京まで走らせる機会がありましたので、ここでは気になる実燃費についてお届けします。

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試乗車は「FB20」型の2.0L水平対向エンジンを搭載した「IMPREZA SPORT 2.0i-S EyeSight」で、トランスミッションはCVTのリニアトロニック。ボディサイズは全長4460×全幅1775×全高1480mmで車両重量は1350kg。タイヤは225/40R18サイズ。

154ps/6000rpm、196Nm/4000rpmという2.0Lエンジンは、本体や動弁まわり、クランクシャフトなどの主運動系、吸排気系など積み重ねることで質量を12kg低減させ、CVTも7.8kg軽量化するなどパワートレーンも念入りに改良が施されています。

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レギュラーガソリンを指定する2.0L車のJC08モード燃費は、15.8km/L(CO2排出量は147g/km)となっています。

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名古屋から東京への移動は新東名と東名高速道路が主体で、名古屋市内、都内も走行しましたが、名古屋高速道路に乗る前に給油したため、約9割強が高速道路。トータルの走行距離は352.4kmで、給油時のメーター(車載)の平均燃費計は13.8km/Lを指していました。

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同距離を走った後の給油量は28.35Lで、一般的には誤差の多い満タン法では12.43km/L。平均燃費計とは1.34km/Lの差が出ています。

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なお、瞬間燃費計は高速道路の平坦地(見た目)で100km/L巡航時(ACC使用)で2.0km/Lを超えることもある一方、上り坂や一般道のストップ&ゴーでは10km/L程度のこともあり妥当でしょうか。

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15.8km/LのJC08モード燃費からすると、瞬間燃費計の13.8km/Lはカタログ燃費の約87%、満タン法の12.34km/Lは約78%に達していますので、高速道路主体であることを感じさせる良好な燃費といえるかもしれません。

(文/塚田勝弘 写真/小林和久、塚田勝弘)

トヨタが東京五輪に向けて100台超の燃料電池バスを投入!

トヨタ自動車が2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向け、都内を中心に100台超の水素で走る「FCバス」導入を予定しているそうです。

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経済産業省の「次世代エネルギー・社会システム実証地域」として、トヨタのお膝元の愛知県豊田市が選定され、2010年8月に「豊田市低炭素社会システム実証プロジェクト」を立ち上げたことを受け、日野自動車と共同で「FCバス」を開発。

2013年11月に豊田市で実証試験運行をスタートさせ、昨年1月には「FCバス」を豊田市へ納車、豊田市内を走る基幹バスとしての営業運行を通じて、実用性を検証、着実にノウハウを蓄積してきました。

この「FCバス」では出力を高めるため、同社が開発した燃料電池車「MIRAI」用の燃料電池システム「TFCS」を2基搭載。高圧水素タンクを10本(総容量600L)搭載しており、1回の水素充填で200km以上の走行が可能。

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実証試験運行で得た知見をもとに、外部電源供給(V2H:Vehicle to Home)システムに改良を加えており、非常時には学校体育館等の避難所照明用の電力を約1週間程度(最高出力9kW、235kWh)を供給できるそうです。

同社は今年10月21日、これまで走行実証を重ねてきた「FCバス」を2017年3月にトヨタブランドから販売、東京都交通局が運行する路線バスとして2台が採用される予定であることを明らかにしました。

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今後、順次導入台数を増やし、東京オリンピック・パラリンピックでの活用を通じて「水素社会」の実現に貢献すべく、2018年からは新型のFCバスによる導入拡大を目指し、鋭意開発を進めているそうです。

2020年の東京五輪開催時には、都内を走る同社の燃料電池バスの姿があちこちで見受けられることになり、海外からも大きな注目を集めそうです。

Avanti Yasunori・画像:トヨタ自動車)

ソーラーパネルが不要!? テスラが「発電する屋根材」を開発

米テスラモーターズが10月28日、買収交渉中のソーラーシティ社と共同で、屋根用タイルと一体化した太陽光発電用の「ソーラールーフ」を発表しました。

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ガラスタイルと太陽電池で構成された屋根素材で、発電効率を落とさずに、外観からは太陽光パネルだと判らないデザインに仕上がっています。

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米ニューヨーク州の新工場で生産、来夏に米国で出荷を始めるそうで、米国の屋根市場で数年内にシェア5%を目指すそうです。

また、テスラは「ソーラールーフ」とセットで提案する家庭用の壁掛け型蓄電池「パワーウォール2」と、大容量「パワーパック」のニューモデルを併せて発表しました。

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「パワーウォール2」は、1基あたり税込み61.7万円〜(14kWh)。インバーターを一体化することで競合他社製品の半額以下に抑えています(設置費用とハードウェア11.2万円を含み総額72.9万円)。

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こちらは既に日本でもWebサイトで予約を開始しており、来年以降の納品を予定しているそうです。

テスラモーターズのイーロン・マスクCEOは今年6月、自身が会長を務め、いとこのリンドン・ライブ氏がCEOを務める太陽光発電ベンチャー、ソーラーシティ社に対して買収提案を実施。

ソーラーシティ社は11月17日に株主総会を開き、テスラによる買収を受け入れるかどうかを決めるそうで、新聞報道によると、マスクCEOは「買収が遅れれば製品開発に遅れが出る」と株主にアピールしている模様。

ソーラーシティの買収が実現すれば、「ソーラールーフ」で発電して「パワーウォール」に蓄電、「EV」がその電力を使うという循環構造が出来上がり、マスクCEOがかねてから目指している「化石燃料からの脱却」と「持続可能エネルギー」へのシフトが加速するというわけです。

Avanti Yasunori・画像:TESLA)

【関連記事】

米・テスラが自社のEVに完全自動運転のためのAIを搭載か?
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イーロン・マスクCEOが先進的な「新事業計画」をブログで公開!
http://clicccar.com/2016/07/23/387813/

テスラが格安「家庭用蓄電池」を開発、8月に販売開始か?
http://clicccar.com/2015/07/17/317738/

【関連リンク】

テスラモーターズ ジャパン
https://www.tesla.com/jp/

テスラ パワーウォール
https://www.tesla.com/jp/powerwall

トヨタの「つながるクルマ」で何ができるようになる?

クルマのキーワードとして最近注目を浴びている「自動運転」は、日本語なので分かりやすい反面、「何でも自動でやってくれそう」という誤解を受ける可能性もあります。

一方で「Connected Car(つながるクルマ)」と聞くと、具体的に何を意味するのか判然としない気もしますが、自動運転とともにこれから頻繁に聞くことになりそうなキーワードです。

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2016年11月1日、トヨタ自動車 コネクティッドカンパニー プレジデントである友山茂樹氏が発表した「トヨタのConnected戦略」は、トヨタのこれまでの取り組みと、コネクティッドカンパニーによる今後の事業展開、そして具体的なサービス内容まで多岐にわたっていますが、ここでは概要をお届けします。

クルマとインターネット(サーバーやクラウド)を接続するには、いくつかの方法があり、トヨタでは2002年に車載通信機DCMを実用化しています。

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携帯電話(スマホ)や通信会社による通信機器を使うよりも車両のイニシャルコストが嵩む傾向があるため、高級車中心のラインナップでしたが、その時点でベストといえるセキュリティを確保。

現在は、トヨタ独自のTプローブ交通情報を活用した渋滞回避ルートの提供をはじめ、緊急通報サービス、盗難追跡サービス、先読み情報サービスなどがビッグデータから提供されています。

DCM搭載車(コネクティッドカー)からは、位置や速度情報をはじめ、エンジン、センサー、制御系情報が収集されビッグデータになるわけです。

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今回発表された重要なポイントとして、まず2020年までに車載通信機DCMをグローバルで共通化し、日米でほぼすべての乗用車に標準搭載。さらに順次主要なマーケットに拡大していくという計画。

さらにKDDIと共同で、車両の位置情報から国・地域ごとに選定された通信事業者に自動接続し、グローバルな通信プラットフォームを構築するとしています。

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これにより、世界中を走るトヨタ車(レクサス車)の情報を集めるだけでなく、マイクロソフトと共同で北米に設立された「Toyota Connected」により、ビッグデータとしての集約と活用が図られることになります。

こうしたビッグデータは、渋滞回避など現状のサービスだけでなく、将来的には自動運転につながる高度な地図や車両制御などに活用されるでしょう。

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もちろん、「つながるクルマ」個々の故障や整備の発見だけでなく、メンテナンスの予知にもつながるほか、車両データの遠隔操作まで広がります。

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ほかにも、保険会社への情報提供やライドシェア事業者との提携、カーシェア事業者との提携と課題(スマートキーボックスで解決)、アメリカのGetaround社との提携、国内タクシー事業者との連携強化、新型プリウスPHVの国内向けサービスなど多岐にわたっていますので、別記事でご紹介します。

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「つながるクルマ」により、将来は各ユーザーにAIも活用したエージェントが付き、車載ディスプレイやスマホなどの端末を媒体にして自動運転車両を動かすだけでなく、ドライブや移動のサポート、家庭の家電操作などを完璧にこなしてくれる付き人のようなサービスも実現しそうです。

(文/写真 塚田勝弘)

片輪走行で時速○○○キロ!ギネス世界記録がバカバカしいほど速い【動画】

は、速い!そして予想以上にカッコいい!

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タイトルから内容は想像つくんですけどね。だって『Fastest side wheelie in a car – Guinness World Records』だもん。片輪走行を『サイドウイリー』っていうのは知らなかったけど(ほかのいいかたもあるかも)、だいたい想像つくし。

というわけで、そういう動画です。フィンランドにある空港の滑走路を使って、スタントドライバーが片輪走行のギネス最速記録に挑戦しました。

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片輪走行って技術的にはすごいんだろうけど、どこかユーモラスで、片輪のままトコトコ走っているとなんかほほえましい感じがするんですが、動画で見てもある意味それだけなんですよね。

だから、今回も「そんなもんかな」と思って見てみたんですが、この動画なかなかスゴい。このプロジェクト自体がノキアンタイヤとコラボして行っているようですが、撮影用ヘリまで飛ばして気合い入ってるんです。

あと、どうでもいいですが、ヨーロッパ人ってヘルメットかぶってレーシングスーツ着てても、あまりグローブつけないのね。なにか理由があるのかな?

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ちなみに片輪走行は、ふつうのデファレンシャルギヤのクルマではできません。空転しているほうの駆動輪ばかりが回っちゃうから。だから、片輪走行用のクルマというのはふつうデファレンシャルギヤを溶接するなどして左右を直結させちゃうんです。

さぁ、片輪走行のギネス最速記録。始まってみると意外と速いです。か、かっこいい! マジでこんなスピードで片輪走行するの? たしかにこの速度域だとタイヤがかなり心配です。

何km/h出たのかは、次のページでどうぞ。

というわけで、見事に186.269km/hを達成し、ギネス世界最速記録をマークしました。ちなみにこれまでのギネス世界最速記録は181.25km/hだったそうです。

また、このアタック時の360度動画も公開されています。ブラウザやスマホの機種によっては見られないこともあるので、対応するブラウザやスマホで見てくださいね。

(まめ蔵)

速っ!ヒュンダイの300馬力ミッドシップハッチ市販モデル、ニュルに現れる

韓国ヒュンダイが2016年6月の釜山モータショーで公開した、ミッドシップエンジンのホットハッチモデル「RM16 N レーシング コンセプト」の市販バージョンと思われる、プロトタイプをカメラが初めて捉えました。

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「RM16 N」は、ヒュンダイの小型スポーツクーペ、『ベロスター』をベースに開発されたコンセプトカーで、ミッドシップレイアウトのコンセプトモデル『RM14』、『RM 15』の最新進化系です。

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カメラマンによると、ニュルブルクリンク・北コースに姿を見せた市販モデルは、フルカモフラージュされていますが、コンセプトモデルのスタイリッシュでパンチ力あるエクステリアは健在で、ホットハッチらしく高速でニュルを走り込んでいたとようです。

コンセプトモデルと比較すると、ヘッドライト、フロントバンパーのエアダクト形状もほぼ同一デザインですが、フロントフェンダー後部には、新たにエアベントが設けられています。さらにはリア・エアスプリッター、エアアウトレットなどを備えているのも確認できます。

パワートレインには最高馬力300ps、最大トルク383Nmを発揮する排気量2.0L 4気筒直噴ターボエンジンを搭載し、2018年の市販化を目指しているようです。

(APOLLO)

新型NSXのセンターコンソールからシフトノブが消えた!?

■センターコンソールにシフトノブがない!?

新型NSXのドア開けると、太いサイドシルとお尻とペダルの高さがほとんど変わらないローポジションが迎えてくれます。メーターは、中央に大型タコメーターを置き、その内側の液晶でデジタルスピードメーターやタイヤ空域圧等の各種情報を掲示。両脇の小型メーターに、ハイブリッドのチャージ/アシストとバッテリー残量計を配置しています。

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運転席で一番の特徴は、センターコンソールにシフトノブが存在しないことでしょう。代わりにスイッチ式が採用されており、Dはプッシュ、Rはプル式とするなど、人の感覚を大切にしています。

9速DCTのマニュアル操作はステアリングのパドルシフトで行います。シフトノブがないのは正直寂しい気もしますが、ホンダが提案する最新の操作方法は、合理的な仕立てになっています。

■4つの走行モードでポテンシャルを適正化

走りでは、4つの走行モードをセンターコンソールのダイヤルで選択することができます。

走行モードは、①クワイアット②スポーツ③スポーツ+④トラックがあり、街中のエコ走行から峠、サーキットにいたるまで、様々な走行シーンに合わせて適正なポテンシャルを引き出すことができます。

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ユーティリティは、簡易な脱着式ドリンクホルダーを採用するなど、あえて必要最低限にとどめています。トランクも先代NSXではゴルフバッグの搭載に強くこだわっていましたが、さすがにメインマーケットのアメリカではニーズがなかったようで、新型NSXでは2人分のミニトランクや旅行バックが入る位の容量を確保。

スーパーカーでありながら、日常生活やドライブ旅行に充分対応できるのも魅力です。

■第542弾 新型NSXのすべて (電子版はこちら

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(星崎 俊浩)

ホンダのFCV「クラリティ フューエル セル」がEPA評価で航続距離589kmを達成!

ホンダが年末に米国に投入予定のFCV(燃料電池車)「クラリティ フューエル セル」が、EPA(米国環境保護庁)による評価で航続距離366マイル(約589km)を達成したそうです。

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テスラ「モデルS P100D」は315マイル(約507km)、トヨタ「MIRAI」は312マイル(約502km)となっており、ホンダによれば米国で販売されている電動車の中で最高の航続距離としています。

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「クラリティ フューエル セル」ではFCスタック(燃料電池本体)をV6エンジン並みにコンパクト化することでエンジンルーム内に搭載、5名がゆったりと乗車できるキャビンを実現しているのが特徴です。

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同社は水素ステーション数が多いカリフォルニア州で年内にリース販売(500ドル/月)を予定しており、燃料となる水素は無償提供されるようです。

2017年には同モデルのシリーズ車として、PHVやピュアEVが追加される模様で、2050年を目処に、CO2企業総排出量50%減を目指すホンダの今後の電動化戦略が注目されます。

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【関連リンク】

Honda Clarity
https://automobiles.honda.com/clarity

EPA(Environmental Protection Agency)
https://www.epa.gov/fuel-economy

Cセグメントの新ベンチマークとなり得る、新型スバル・インプレッサの居住性、使い勝手

いよいよ新型インプレッサが公道を走り始めました。全長4460×全幅1775×全高1480mmのボディサイズで、先代よりもひと回り大きくなっています。

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ボディサイズ拡大の恩恵は、前後席のワイド感のある横方向、そして後席フットスペースで顕著に感じられます。

身長171cmの私がドラポジを決めて後席に座ると、膝前にこぶし3つ分、頭上に1つ分強のスペースがあり、前席下に足先が入るため、足を伸ばして座ってリラックスできますし、小柄な方であれば足を組んで座れそうです。

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身長171cmの私の場合、後席の座面高(フロアから座面までの高さ)は少し低めに感じるもの、横方向、タンデム(前後席間の距離)が明らかに拡大しているため、先代よりもリラックスできますし、開放感を抱くレベルにまで広くなっています。

最小回転半径は先代と同じ5.3mに抑制されているとはいえ、大きくなったということは狭い道での取り回しが気になります。実際、狭くて入り組んだ道が多い住宅街(東京杉並区)ではすれ違いなどで気を使うシーンもありました。

しかし、前方、左右ともに視界が良好で1775mmという全幅の割には取り回ししやすいといえそう。

また、疲れにくいシートも長所といえそうです。ホールド性と座り心地の「良いとこ取り」したような前席は一見普通に見えますが、腰痛持ちの私が約350km走ってもほとんど痛み、疲れを感じさせませんでした。

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低めのフロア開口部と大きな開口部をもつラゲッジは、重い荷物でもラクに乗せ降ろししやすそうですし、小柄な女性でも特に閉める際に苦労することはないでしょう。リヤゲートの開閉操作も力要らずでラクにできるため、重いドアの開閉が苦手な人でも気にならないはず。

また、385Lの荷室容量も350L〜360L程度が多いCセグメントモデルの中にあって広め。後席は6:4分割式でほぼフラットに可倒できるほか、荷室下に小さめですが工具や洗車用品などが少し入りそうなサブトランクが備わっています。

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静粛性の高さ、快適なシート、広いキャビン、そして質感の高さを抱かせる内装は欧州Cセグメント車と比べてもトップクラスであり、新たなベンチマークになりえる実力の持ち主といえそうです。

(文/塚田勝弘 写真/小林和久、塚田勝弘)

来年は頂点を目指す。ゆくゆくは宇宙へも!? ── レッドブル・エアレース 室屋選手シーズン報告会

レッドブル・エアレース参戦中の室屋義秀選手のシーズン報告会が10月28日に室屋選手のホームグラウンド、福島スカイパークで開催されました。今シーズンの結果と来年に向けての抱負などをお伺いしました。

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──  今年の振り返りは

進化をしたが、歯車が噛み合い切れなかったシーズンでした。

──  開幕戦アブダビ、第2戦シュピールベルクとGオーバーで失格しました。

シーズン開幕前に、勝ちに行くためにウイングレットを製作しましたが、レギュレーション(使用認可の)変更により装着できなかったり、Gセンサーシステムの変更が直前に行われたりと、出ばなをくじかれました。しかし、得られたデータからはポテンシャルが確認でき、次戦千葉以降はライバルと戦えるという実感を得て、日本に戻ってきました。

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──  千葉での優勝では他の選手が喜んでくれたと聞いていますが。

特にトレーニング時代から苦楽を共にし、同期デビューを果たした「2009年組」(マティアス・ドルダラー、マット・ホール、ピート・マクロード)で一番最後の優勝でした。

それぞれの初優勝の時は皆で喜んだのですが、私の時も同じように皆喜んでもらえました。千葉戦は全力で戦い、実力で勝ち抜いた。皆も全力で戦い天候に左右されるところも少なかったので、納得の1位だったのではないかなと思います。

──  中盤のブダペスト(ハンガリー)は5位、アスコット(イギリス)は8位、ラウジッツ(ドイツ)は14位と残念ながら振るいませんでした。

ブダペストは予選中止でしたが、他は3位、4位と悪くなかった。予選は全力を出す、一発のタイム勝負なので好きです。

しかし、レースに入ると相手に勝つ・先にフィニッシュする事は必ずしも全力を出さなくてもよいのです。ある程度余裕を残して勝ち進めばいいのですが(エンジン等への負荷が抑えられえる)、その調整が上手くいかなかったのが反省点です。対策としてメンタルコントロールのトレーニングをしています。

──  ランキングは昨年と一緒でしたね

昨年はシーズン終盤に追い上げての6位に届いたという感じでしたが、今年はもっと上を目指せる感じだったのに、色々あって6位に収まりました。全体的なチーム力としては今年の方がずっとあると思っています。

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──  得意なコースはどちらですか?

テクニカルなコースの方が好きですが、機体は直線が長い高速コースが得意です。
低速の旋回が続くコースでは、ウイングレットが付いている機体の方一歩先を行くので、高速かつテクニカルなコースという事になります。

──  具体的には?

千葉ですね(笑) 千葉は横長で直線部分が長いですけど、バーティカルターンもあります。技術的には非常に難しいレイアウトですが、千葉はある意味全部がマッチングしていたと思います。

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──  苦手なコースは?

特にないですが、シンプルなコースでしょうか。機体が改良され、直線スピードは一番速いのではないかと思ってます。あまり直線が長いと、その先の旋回で一人だけオーバーGの可能性があります。

具体的には、速度域が340〜350kmを越えるとオーバーGするエネルギーに達するボーダーラインがあるのですが、他の機体はまだそこに達しないのでオーバーGの危険が低いのに対して、我々だけがそこを越えてオーバーGになってしまいます。速すぎる分、来年の対策が必要です。

──  自身の強みはどこでしょう。

他のパイロット13人は全員すごいプロフィールの持ち主なんですよね。空軍のパイロットだったり、実家が飛行機学校やっていたり……2009年組も同様で、皆に一歩先に行かれてしまいます。

環境的なところもありちょっと置いて行かれる事もありますが、1年ぐらい遅れて必ず追いついています。今年マティアスが優勝で、マットが2位ですから、来年あたり……コツコツと亀のように追いかけるのが得意です。しつこくやります(笑)

──  今年、ナイジェル・ラム選手が引退されました。ブライトリングパイロット同士で交流が有ったと聞きましたが。

ヨーロッパ戦が続いている時、オックスフォードの自宅に2週間ほど居候させてもらいました。その中で生活を見せてもらい、ナイジェル選手はあの歳(今年還暦)まで現役を続けられているのだなと勉強させてもらいました。

フライトになると真剣勝負で「コドモか!」と思う程負けず嫌いで衰えていません。レースを離れると非常に温和で余裕のある方です。

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ブライトリングチームは来年フランス人の若いパイロット、ミカ(2015年チャレンジャークラス・チャンピオンのMikael “Mika” Brageot選手)が参戦します。めっちゃくちゃ上手くて、今ものすごいトレーニングをしています。若干ビビってます(笑

──  来シーズンのテーマは?

やはり来年は総合優勝というところに(チームの)ポテンシャル的には届いていますので、いかにレースで勝ち進んでいくか-そこに焦点を当て、最終的に総合で勝てるという事を目指す年だと思います。

今も準備は進んでいて、機体もカリフォルニアの方で改造を進めており、あと2週間ほどで来年に向けたテストが始まります。チームとしては完全に2017年に向かって動いています。

自分自身は国内でフィジカル・メンタルトレーニングをはじめ、ありとあらゆる準備をしようと思っています。実力も溜まっているので来年は面白くなると思います。

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──  国内活動について教えて下さい

エアーショーを岩国基地(山口)や高松(香川)など、九州から北海道まで日本全国を回っています。この後も笠岡(岡山)や御坊(和歌山)、土浦(茨城)などで開催する予定です。

エアーショー、私はなかなか見る事は無いのですが(笑)、生でみると音と迫力がTVと全然違いますから、ぜひ生で見て欲しいですね。追っかけて回るのは大変ですから、我々の方から出掛けて行ってアビエイションの魅力を知って頂きたいと思います。

──  エアレースでの優勝以来、スカイスポーツの目にする機会が増えたように思います。

今年もNHKさんが全戦放送してくれて、優勝の後は民放さんにもよく取り上げていただきました。

エアレースといえば「何か風船の間をこんなん(手をくねくね)だよね」感じにはなりました。前はエアレースというと「へー、何?」とか「”エアギター”みたいななんちゃってレーサー?」そんな会話でしたが、ここ1,2年で飛行機がパイロンの間を飛ぶ競技……くらいには広まったと思います。

──  世界で活躍する室屋さんを見て、将来パイロットになりたいお子さんたちも増えているのでは?

航空に興味を持った子が必ずしもパイロットになる必要は無くて、整備とか管制官とか航空関係の仕事に興味を持つきっかけになり、進める環境ができると良いですね。

ここ福島県では子供たちを対象に航空教室を大規模にやっています。これを長く続けていけば、参加した子供たちが大学・専門学校を卒業しています。その頃にこの地域に航空産業が育っていれば、自然と興味を持った世界に就職していける。そういう地域を作っていきたいと思っています。

航空先進国に比べると日本はまだまだで、アメリカにはこのような小型機が40万機ありますが、日本は700機程度。その位規模が違う。これから広がっていけば、まだまだ爆発的に広がるポテンシャルはあると思っています。

──  福島の復興にかける想いは?

’98年に開港して、良い環境だったのでそれを機会に引っ越してきました。この空港で練習させてもらって、トレーニングを積んで、それで初めて世界の頂点に手が届きました。

この結果は、地元の支援、皆さんの力の賜物なんです。僕はコックピットにいて喋る役なので目立つのですが、これは全員の力によるもの。頂いた力はなるべく地域に還元してそれを次の世代に…となってくると思います。

航空宇宙産業の発展というのは県知事も明言されてますし、これからもっと大きい施設、何だったら宇宙基地を作るとか色々なことを妄想では思っていますが、そのうち実現するんじゃないかとも思っているんですけどね。

──  室屋さんもゆくゆくは宇宙に飛び立つんですか?

実現するころには、僕はもう老齢なんで、僕はそこでアクロバットの練習だけできたらいいと思ってます(笑)次の世代が飛んでると思います。

──  最後にファンの皆さんにメッセージをお願いします。

2016年もエアレース、エアショー含めて皆さんのお蔭で無事に終わりました。一歩成長できたと思ってます。

来年はさらにもう一歩成長して、本当に頂点を目指す戦いに入ってくると思いますので、本当に皆さんの力が必要です。オールジャパンで戦っていかないと、勝てる世界ではないので、また来年もよろしくお願いしたいと思います。

インタビューの後、デモフライトが行われました。

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使用されたのはEXTRA 300L。レッドブル・エアレースでもチャレンジャークラスに使用される機体と同系列です。

わずかな滑走でふわりと浮くと、その高さを維持したまま取材陣の前を通過、滑走路端で垂直に急上昇。急旋回や垂直降下、機体を斜めに傾けたまま滑走路上をフライバイなど、スタントパイロット室屋選手のテクニックが披露されました。

エアレースの会場も、ちょっとした望遠レンズ(200mm)でパイロットの顔を撮れるほど飛行機に近いですが、今回は手を振っているのや表情もわかりました。100mを切る距離での飛行は流石に迫力満点。見る機会があれば、ぜひ現場に足を運ばれることをお勧めします。

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お話しをお伺いすると、今年の分析と来年の準備も順調に進んでいるようでした。来シーズンのエアレースでは総合優勝を目指す室屋選手の活躍に期待しましょう。

(川崎BASE)

ホンダ・フリードはハイブリッドよりガソリン車の方が速い!?

発売1か月で2万7000台ものオーダーを集めたというホンダのコンパクトミニバン「フリード」に、横浜みなとみらいの街中で試乗することができました。

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初期受注では、ミリ波レーダーと単眼カメラを使った先進安全技術「ホンダセンシング」の装着率が82%を超えているというのも注目ですが、それだけ安全・安心を求めているユーザーが選んでいるということでしょう。

実際、運転してみても市街地走行であっても、リヤタイヤがどっしりと落ち着いた印象があり、車高の高いミニバンにありがちな不安は感じません。それでいて、ハンドル操作への反応がダルというわけではなく、むしろリニアに向きを変え始めるという印象。

1.5リッターのハイブリッドとガソリン直噴のパワーユニットを積むことから同社のコンパクトカー「フィット」派生のミニバンと思われているフリードですが、今回のフルモデルチェンジでは実質的に専用設計といえるプラットフォームを与えられているのです。その成果は、安心感のあるシャシー性能につながっているといえるでしょう。

ところで、ハイブリッドとガソリンエンジンが設定されるクルマでは、モーターによるひと押しがある分だけハイブリッドのほうがパフォーマンスに有利という印象もありますが、意外にもフリードについてはガソリン車のほうが速いのだとか。

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環境負荷も抑えるレアアースフリーのネオジム磁石を世界で初めて使ったハイブリッドパワートレインは、ファイナルギヤだけでなく7速DCTの変速比もフリード専用に仕立てるほど力の入ったものですが、その変更は燃費と加速性能をバランスさせるというのが大きな狙い。

そのため、1.5リッターエンジンは、ヴェゼルハイブリッドなどが使う直噴タイプではなく、効率重視のアトキンソンサイクル(ポート噴射)仕様となっています。

一方、ガソリン車に与えられたi-VTECガソリン直噴エンジンは、最高出力131馬力もあるパフォーマンス重視のキャラクター。

実際、アクセルを踏んでみてもグッと出ていく印象が強いものとなっています。また最高出力発生回転が6600rpmという、いまどきのエンジンとしては高回転寄りなキャラクターも、CVTならではの伸びやかな加速とも相性がいいのかもしれません。

その辺りの印象について開発者に理由を訊くと、「ガソリン仕様のほうがハイブリッドよりも少しだけ加速は鋭いのは事実です。社内測定による0-100km/h加速ではコンマ数秒ほどガソリン車が速くなっています」と言います。

とはいえ、パワートレインの性格差だけではなく「車重が違う(ハイブリッドのほうが60kgほど重い)のが一番効いているかもしれません」と物理的な違いが大きいことも、エンジニア氏は教えてくれたのでした。

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●ホンダ・フリード ハイブリッドB(FWD)
車両型式:DAA-GB7
全長:4265mm
全幅:1695mm
全高:1710mm
ホイールベース:2740mm
車両重量:1400kg
乗車定員:6名
エンジン型式:LEB
エンジン形式:直列4気筒DOHC(アトキンソンサイクル)
総排気量:1496cc
最高出力:81kW(110PS)/6000rpm
最大トルク:134Nm(13.7kg-m)/5000rpm
変速装置:7速DCT
モーター型式:H1
モーター形式:交流同期発電機
モーター最高出力:22kW(29.5PS)/1313-2000rpm
最大トルク:160Nm(16.3kg-m)/0-1313rpm
燃料消費率:27.2km/L (JC08モード)
タイヤサイズ:185/65R15
メーカー希望小売価格(税込):227万6000円

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●ホンダ・フリードB(FWD)
車両型式:DBA-GB5
全長:4265mm
全幅:1695mm
全高:1710mm
ホイールベース:2740mm
車両重量:1340kg
乗車定員:6名
エンジン型式:L15B
エンジン形式:直列4気筒ガソリン直噴
総排気量:1496cc
最高出力:96kW(131PS)/6600rpm
最大トルク:155Nm(15.8kg-m)/4600rpm
変速装置:CVT
燃料消費率:19.0km/L (JC08モード)
タイヤサイズ:185/65R15
メーカー希望小売価格(税込):190万円

(写真:門真 俊 文:山本晋也)

40年間のF1ゲームの進化は、実物のF1よりはるかにすごかった!?【動画】

遠くから『グランツーリスモ』のゲーム画面を見たときに、実写だと思ったことがあります。それくらい最近のゲームのグラフィックスはリアルですよね。

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今回紹介する動画は、1976年から2015年までのF1ゲームの歴史をまとめたもの。

残念なことに、私はテレビゲームをほとんどやらないので、F1のゲームもやったことがないんですが、すごいですねー。1976年のヤツとか、白黒グレーの3色だよ。方眼紙にサインペンで描けるような描画ですよ!

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でもね、次の1981年とか、意外と頑張ってると思うんですよね。直線路だけみたいだけど、けっこうF1っぽい。

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なんか、大変革が起こった感じがするのが1991年ですね。グラフィックスはむしろシンプルになってるんだけど、バーチャル感がそれまでとちがう。あまり詳しくないのでよくわからないんですが、これがポリゴン化された頃のやつかな?

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そしてそのあとは、新しくなるごとにどんどんリアルさを増していきますね。遠めに見たら実写だと思うことだってあるでしょう。

それでは、実際の動画は次のページでどうぞ。

それにしても、この40年のコンピューター技術、コンピューターグラフィックスの技術の進歩にはあらためて驚かされますね。なんだか末恐ろしくもなります。

(まめ蔵)

新型NSXの空力デザインは、冷却との闘いを制した成果だ!

■本田宗一郎の意志が根付くデザイン

新型NSXのデザイン開発は、不況と天災の逆風が吹きすさむなか、日本発の企画として立ち上がりました。当初デザイナーは、NSXオーナーズミーティング等に参加してオーナーの声を聴き、「NSXを未来につなげてほしい」という熱い熱意を強く感じたそうです。

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デザイン陣は、新型NSXに「環境を考えながら走りを両立する」という二律背反のテーマを設定。この難題に取り組むデザイン陣を支えたのは「もし今の時代に本田宗一郎が生きていたらどう考えたのか?」というイメージでした。新型NSXは、性能だけで認められるべきではなく人間が中心の存在であると定め、「人間中心の高性能」をデザイン目標に掲げたのです。

■日本で産まれアメリカで磨いたデザイン

デザイン開発では、最初に日本で各国デザイナーを交えたコンペを実施。そして、キャビンフォワードのシルエットに前後のフェンダーが交差して重なりあうキースケッチを作成するとともに、プロトタイプでは高性能メカを複数の表皮が包むワイド&ローの造型を生み出しました。

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ただ2012年と2013年のデトロイトショーモデルでは、完成度の高いシルエットと個性派マスクを備えながらも、線の細さが残りダイナミックな力感が不足気味。そこで更なる高みを目指して、アメリカホンダが中心となって量販モデルのデザインを磨き込んでいったのです。

■冷却との闘いを制した空力デザイン

量販デザインの迫力アップに加えて、スポーツハイブリットSH-AWDのモーターやバッテリーの冷却も重要な課題でした。特にサーキット走行をこなすには、冷却機能の強化は不可欠。ただクルマの冷却機能は、スタイルや空力性能に大きく影響するのが難しいところです。

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そこで市販モデルではサイドインテークを切り口鋭く大口径化して、迫力スタイルと冷却機能を両立しました。ただこれでもバッテリーが冷却不足に陥るため、なんと室内用エアコンから冷風を引き込んで対策しました。

新型NSXは、冷却との闘いを制し、空力とスタイルのベストバランスから産まれたデザインなのです。

■第542弾 新型NSXのすべて (電子版はこちら

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(星崎 俊浩)

テックツアー第2弾!スバル歴史講座に行ってきました【SUBARU テックツアー 2016】

栃木県佐野市にあるスバル研究実験センター(SKC)にて、テックツアー第2弾としてメディア向けスバル歴史講座が開催されたので、クリッカー編集長の小林さんと共に参加させていただきました。

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テックツアーは、スバルの歴史や取り組みをメディア向けにわかりやすく体感しながら学べるプログラム。第2弾となる今回は、歴史車試乗やプラットホーム進化確認試乗に加え、座学などもおこなわれました。

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まず最初に、開発OBの大林眞悟さん、新型インプレッサPGM(プロジェクト・ジェネラル・マネージャー)阿部一博さん、スバル第一技術本部 車両研究実験第一部 部長の藤貫哲郎さんによるフリートーク【スバルプラットホーム50年の歴史】が行われました。

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スバル1000について3人の思い入れでトークがスタート。スバルの水平対向エンジンの原点であるスバル1000は、今のスバルの「革新」の原点であり、阿部さんからは「軽くて楽しい!」といった感想も述べられ、この後の試乗にも期待が高まり、テンションがあがってしまいました!

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続くレオーネからレガシィへの話では、レオーネは排ガス規制などによって、エンジニアの方々がとても苦労して、思い通りに作れなかった部分があったことや、スバル1000の良かった部分を伸ばせなかったという苦労話もとても興味深かったです。

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初代レガシィでは、その思いを受け継ぎ、コスト度外視であった部分もあったそうで、会社として開発で赤字となった話には驚きました。しかし、そうした妥協を許さないクルマ作りをしたことで、初代レガシィは今でも語り継がれるほどの名車となったことは皆さんもご存じだと思います。

その後に登場したSVXやR2などの話も飛び出しましたが、次に興味深かったのは、なんといってもプラットフォームの話。

長きにわたり開発に携わった大林さんも「美しい!」と絶賛した新型インプレッサのSGP(スバル グローバル プラットフォーム)には、スバルの本気を感じる力作であると感じ、こちらも、この後の試乗にめちゃめちゃ期待しちゃいました!

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2代目レガシィのマイナーチェンジで登場したGT-Bに280psのエンジンを搭載したとき、そのハイパワーを受け止める足としてビルシュタインのダンパーが装備されましたが、ビルシュタイン側からは、生産するにあたり工場の拡張などを伴うために、「何台売れるの?」という質問があったそう。スバルは「月販500台」と答えたそうですが、実際は月5000台も売れるほどの大ヒットとなったそうです。

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続く座学では、スバル第一技術本部 車両研究総括部 部長 新田亮さんによる「人を中心とした安心と愉しさのクルマづくり」の歴史について語られました。

スバル360の開発では、わざわざ専用タイヤをブリジストンに発注したという開発秘話や、衝突実験がスバルP-1の時代から行われていたという話は、当時から他のメーカーより時代を先取りしたクルマづくりをしていたことを実感するお話でした。

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続いて登壇されたのは、スバル第二技術本部 エンジン設計本部 兼 PU先行開発統括 主査 小野大輔さん。お話しの内容は「スバルの水平対向エンジンの歴史」について。

スバルの象徴ともいえる水平対向エンジンを採用した理由は、全長が短く、室内を広くでき「ひとめ見るだけではっきりと斬新なシステムと理解できる」というこだわりからとのことで、ほかにも低重心によるハンドリングの良さなど様々な理由があるのは皆さんもご存じだと思います。この水平対向エンジンは初搭載のスバル1000から今年で50周年を迎え、大きくわけて3世代のモデルが存在します。

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初代のEA型エンジンは初のオールアルミエンジンとして誕生しましたが、当時としては鉄に比べ14倍もの価格となるアルミ製エンジンは、現行モデルの水平対向エンジンまで受け継がれる素材であることにも驚きです。

その後はターボを組み合わせたものも登場しましたが、OHVだったこともあり120psにとどまり、他メーカーの同クラスと比較して若干非力だったそうです。今のハイパワーなスバル車のイメージからするとちょっと考えにくいですよね。

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第2世代のEJエンジンでは、いよいよDOHC化され、初代レガシィには水冷式のインタークーラーターボを備えるモデル「GT」や「RS」といった当時クラストップレベルのパワーを発揮するモデルも登場!残念ながら私はまだこの世に登場していません(笑)

もちろんEJ20エンジンは今でも生産されており、スバルのスポーツフラッグシップであるWRX STIに搭載され、今では308PSというスバルでも最強のエンジンとしてファンも多い名機です。

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そして、現行モデルの多くが搭載する第3世代のFA、FBエンジンでは水平対向エンジンが苦手としてきた低燃費化実現のためにロングストローク化をはじめとした環境性能を強化。

BRZに搭載されているFA20エンジンでは極力隙間を減らしたことで高さを65mm、エンジンの搭載位置をなんと60mmも下げたことで、エンジニアの皆さんは腰痛になったとか(笑)

もちろんスバル自慢のターボエンジンはFA20DITとして直噴化などによりハイパワーで低燃費を実現。新世代のユニットながら登場時から300PSを誇り、これからのスバルを象徴するエンジンとして進化に期待です。

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座学では、スバルのプラットフォームやクルマの歴史、そして代表的なメカニズムである水平対向エンジンの歴史を学んだことで、試乗の時間がさらに期待が高まりました。

しかし、歴史車試乗では思わぬ落とし穴があることに、この時は気付かず……驚きと爆笑の試乗編はまた次回!是非お楽しみに!

(文:岩本 佳美/写真:井元 貴幸)

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ビックリ仰天!新型GT-Rの低回転域での柔軟性とワープのような加速感が凄い【等身大インプレ】

■東京近郊で、最新型GT-Rのレンタカーを見つけた!

筆者は、サーキットや峠の「走り屋」ではなく、クルマの素性や個性を味わいながらドライブをエンジョイする「ドライブ派」です。カーライフでも、日常は家族を乗せて安全運転を、また山坂道ではクルマと対話するような爽快な走りを心がけてきました。

そこで、そんな自分なりのカーライフの視点から、レンタカー等でじっくり試乗した”等身大インプレ”をお届けしたいと思います。

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今回は、東京近郊で見つけた「新型GT-R」のレンタカー! まだ2000kmしか走行していないバリバリの新車を24時間借りて、首都高〜東名高速〜箱根ターンパイク〜箱根スカイライン等のコースで、総走行距離434kmを走ってきました。

■ビックリ仰天、新型GT-Rの極低回転域での柔軟性

ドアを開けて運転席に乗り込むと、高級感がアップしたインパネが迎えてくれます。1000万円超のスーパーカーながら乗用車ベースなので、視界は前後左右とも良好。窮屈な姿勢を強いられることも、視界を遮る構造物もありません。

全幅が広いのがちょっと心配でしたが、運転席からは常時ボンネットが見えるため、車幅が気にならず運転しやすいですネ。何よりどんなに速度域でもクルマが思った通りに動いてくれるので、ドライビングでボディサイズに不安を感じるシーンはありませんでした。

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街中を走り出すと、新型GT-RのATモードは、積極的にシフトアップしていくエコ優先設定であることがわかります。どのギアでも1000〜1500回転の間で粘って走る様子は、まるでディーゼルエンジンのよう。大排気量3800ccの強味を引き出していると思います。

新型GT-Rは、570psを捻り出すモンスターマシンとは思えないほど、極低回転域でもとてつもない柔軟性を備えているのです。

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唯一残念なのは、ATモードでは低回転域に留まりすぎるため、室内にエンジン音がこもりぎみになるところ。でもパドルシフトでシフトダウンすると、パワーがクルマ全体に行き渡り、音も挙動も乗り心地も活き活きして別物に変身したようでした。

とはいえ、本当に高いギアでもよく粘り、6速2000回転強で100km/hが出ますから、ちょっと回しただけでも速度が出すぎてしまうので注意が必要です。

■いよいよ高速道路に突入、まるで”ワープ”のような加速感!

次は首都高に入りましたが、混雑していたので流れに乗って走りました。首都高名物のワインディングでは、重量級のボディに関わらず良く曲がってくれます。4WDのトルクメーターを見るとほとんど後輪駆動のままでしたから、FRとして非常に素性が良いことが伺えます。

足回りは固めで、道路の継ぎ目や荒れた路面を結構拾い、わだちではハンドルが取られる印象。そこでサスをコンフォートモードに切り替えたところ、固さにしなやかさが加わりドイツ車風の乗り味になりました。

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首都高ではアクセルを踏めず終いだったので、東名高速の料金所から加速を体感すべくアクセルを踏み込むことに。すると次の瞬間「おいおいおい〜っ」と絶叫している自分がいました。

何しろ、今までクルマの運転で体験したことないスタートダッシュが炸裂! アクセルを踏み込んだのはほんの数秒なのに、強烈かつ滑らかな加速を発揮して、まるで一瞬で前方のクルマまで”ワープ”したようでした。

正直ビビッて、すぐに右足をブレーキペダルに移しましたヨ。街中での柔軟性に驚いた後に、今度は570psの超性能の片鱗を見せつけられた次第です。

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ただこの光景を目撃した白バイが静かに追跡してきたので、東名高速では流れに合わせつつ、たまに前車を「プチワープ」で追い越して、快適なクルージングを楽しみました。

箱根ターンパイク編に続きます。

(「第540弾新型GT-Rのすべて」の関連記事もどうぞ@星崎俊浩

アウディS4/S4アバントの日本発売がスタート。新たに採用された「Bサイクル」エンジンとは?

日本では今年4月から新型にスイッチしたアウディA4 。セダン、アバント、そしてオールロードクワトロという3つのバリエーションを擁していますが、高性能モデルのS4の投入も既定路線で、日本導入を待っていた方も多いでしょう。

Audi S4

10月25日から受注を開始し、12月下旬から納車が開始されるアウディS4/S4アバント。搭載される3.0 TFSIエンジンは、ミラーサイクルの一種といえる「Bサイクル」と呼ばれるアウディ独自の燃焼方式が採用されています。

一般的なミラーサイクルエンジンでは、吸気時にバルブを通常のエンジンよりも早めに閉じ、空気量を下げて(圧縮行程前段階の)膨張比をアップさせ燃費効率を高めています。

アウディではこれに、ターボチャージャーによる過給システムと可変バルブタイミング機構を組み合わせ、さらに圧縮比を高く設定することで、高出力と高燃費を両立させた「Bサイクル」と呼ばれる独自の燃焼方式を開発しました。

Audi S4

その効果は、JC08モード燃費が従来型の12.6km/Lから12.7km/Lとほとんど変わっていないにもかかわらず、従来型よりも出力は15kW/21ps、トルクは60Nmも増強されています。

これだけの出力アップを果たしながら燃費を維持できているのが、「Bサイクル」エンジンの特徴であり、スポーティモデルであるS4に最適なエンジンといえるでしょう。

過給方式も従来のスーパーチャージャーからターボチャージャーに変更することで、トルクとレスポンスを改善。シリンダーブロックをアルミ化するなどして、エンジン単体の重量を従来型比14kgも削減しているそう。

Audi S4 Avant

前40:後60の割合で分配する「quattro(クワトロ)フルタイム四輪駆動システム」には、トルクベクタリング、リヤスポーツディファレンシャル(オプション)が加えられていて、スポーティ仕様にふさわしいトラクションと敏捷性を獲得。また、スポーティなセッティングが施された前後ウィッシュボーン式サスペンションにより、車高を通常のA4よりも20mm下げられています。

Audi S4

安全装備もアウディ最新の技術が投入されており、アシスタンスシステムについては、新しいアウディA4や Q7などに採用済みの衝突防止システム「アウディプレセンス」の機能を拡張。

Audi S4

前方だけでなく、後方や側方もセンサーやカメラを使って常時監視されるようになっています(アウディサイドアシスト及びアウディプレセンスリヤを標準装備)。

さらに、標準装備の「トラフィックジャムアシスト付きアダプティブクルーズコントロール」は、渋滞時にアクセル、ブレーキに加えてステアリング操作まで自動化するシステムで、将来の自動運転につながる先進技術。

アウディの特徴のひとつである「MMIシステム」は、最新ナビが搭載されているほか、「バーチャルコックピット」やヘッドアップディスプレイなどの最新機能も、S4としては初めてオプションで用意。

Audi S4Audi S4 Avant

価格はアウディS4が839万円、アウディS4アバントが868万円。両車ともに右/左ハンドルが用意されています。トランスミッションは両モデルともに従来の7速ティプトロニックから8速ティプトロニックに多段化されています。

(塚田勝弘)

アウディA4/A4アバントに1.4TFSI搭載車とローンチ記念限定車を設定

現行アウディA4は、FF向けに190ps/320Nm、AWDのクワトロに252ps/370Nmの2.0L TFSIエンジンが投入されています。

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今回、エントリーモデルとして新たに1.4 TFSIが追加されました。このエンジンは、A4として初めて搭載されるエンジンになります。

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1.4L直列4気筒直噴ターボエンジンは最高出力150ps/250Nmというスペックで、トランスミッションにはDCTの7速Sトロニックが組み合わされています。

ダウンサイジング(ライトサイジング)化の最大の狙いは、車両価格だけでなく燃費にもあります。JC08モード燃費は、2.0LのFFモデルが18.4km/Lなのに対して、1.4TFSIは16.6km/Lとなっています。

エントリーモデルとはいえ、「プレセンスシティ」「プレセンスベーシック」など最新の安全装備も搭載されているほか、「Audi connect」、スマートフォンインターフェイスなどの車載インフォテイメントも標準装備されています。

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スポーティグレードである「A4/A4 Avant 1.4 TFSI sport」は、クローム調のスポーツエクステリアや、17インチアルミホイールによる精悍なスタイルが特徴。

インテリアにはサポート性に優れたシートヒーター付きのスポーツシートが採用されているほか、スポーツサスペンションの採用によってスポーティかつ快適な乗り味を得ています。

装備では「アドバンストキーシステム」や、先述したセーフティ機能に加えて、リヤビューカメラ、アウディパーキングシステムのアシスタンス機能も標準装備。さらにオプションで先進のアシスタンス、安全機能を備えたセーフティパッケージが選択できます。

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同時設定された限定車の「A4/A4 Avant 1.4 TFSI 1st edition」は、上記の「1.4 TFSI sport」がベース。通常は設定のない「S lineエクステリアパッケージ(S line専用のフロント&リヤバンパー、ドアシルトリム、リヤディフューザーなど)」を装着。

これ以外にも3ゾーンオートマチックエアコンディショナーや、メタリックボディカラー(グレイシアホワイトM、ミトスブラックM、デイトナグレーP)を備えた買い得感の高いモデルです。販売台数はSedanが220台、Avantは230台の限定。

価格はカタログモデルの1.4L TSFIが447万〜478万円(セダン)、アバントが476万〜507万円。限定車はセダンが509万円、アバントが538万円です。

(塚田勝弘)

思わず「ジャケ買い」したくなる、イヴォーク・コンバーチブル【夏江紘実ちゃんの次のクルマ選び Vo.01】

自らハンドルを握ってドライブするのが趣味という、タレントの夏江紘実さん。

いまどき珍しい、真性のクルマ好き女子です。最近、中古のトヨタ・プレミオ(渋い……)をゲットして、ますます自動車にのめり込んでいるカエちゃんが、次の愛車にしたいのは……!?

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横浜某所に並ぶ2台のランドローバー。向かって右が、スタイリッシュかつ存在感のあるダイナミックなフォルムで「ラグジュアリー・コンパクトSUV」という独自のジャンルを確立したレンジローバー・イヴォーク。向かって左が、今回の注目モデル、イヴォークコンバーチブルです!

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手前がデビューしたばかりのイヴォークコンバーチブル。4シーターのSUVにして、オープンカーという、異色のクルマ。奥には、同朋ジャガーのSUV、F-PACEが見えます。

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イヴォークコンバーチブルは、オリジナルモデルの特長であるSUVとクーペの要素を融合させた流麗なデザインはそのままに、スイッチ操作ひとつでスピーディにルーフを開閉できるソフトトップを採用しました。

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じゃーん! タレントの夏江紘実さんです。現在ラジオパーソナリティとしても活躍中の、クルマ大好き女子です!!

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イヴォークコンバーチブルの内装を見て「ダイヤル式のシフトセレクターやタッチ式のインフォメーションなど、スイッチの凹凸が少なくて外観同様にとても洗練されていますね。シートやステアリングもレザー張りでセレブ感がプンプン漂っています」とのこと。

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リアシートにも座ってみました。

「あくまでフロントシート優先で、後ろは〝オマケ〞程度。……そう思っていたけれど、体全体がしっかり包まれる感じで安心感があります。これなら女子会ドライブでどのシートに座っても快適に過ごせそう」。

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トランクスペースもしっかり確保されます。

「ルーフが開閉する代わりに、トランクが狭くて使い物にならない……かと思いきや、意外と奥行きがある。これならゴルフバックもしっかり入れられます!」。

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イヴォークコンバーチブルのエンジンは、オールアルミの2L直4ターボ。軽量化されたボディと相まって力強い加速を堪能できます。9速ATの変速フィーリングもとても滑らかで、操縦安定性を高める4WDシステムとともにエンジンのパフォーマンスを引き出します。

※編集部注:エンジンスペックは最高出力177kW(240PS)/5500回転、最大トルク340Nm/1750回転です。

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イヴォークコンバーチブル、日本でのラインナップは、HSEダイナミック(765万円)の1グレードのみ。滑りやすい路面や下り坂でもステアリング操作のみで一定速度で低速走行できるオールテレイン・プログレス・コントロール・システムを標準装備。ステレオデジタルカメラを使った自動緊急ブレーキ、レーンデパーチャー・ウォーニング(車線逸脱警告)機能など安全装備も充実。展開式のロールオーバー・バーは万一車両が転倒した際に90㎜/秒で2本のアルミバーが飛び出し、乗員の頭部を保護します。

「夏江ちゃ〜ん、試乗車の準備ができましたよ」

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夏江ちゃんチームに割り当てられたイヴォークコンバーチブル。ブラックアウトされたグリルやフェンダー、ホイールとのコントラストがカッコいい、フェニックス・オレンジのボディカラーです。

※編集部注:撮影車のシートは「エボニー」、インテリアトリムは「グロスブラックストラータ」です。

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ちゃっかりドライバーズシートに座る夏江ちゃん。

「シートヒーター付きだから冬でも快適ですね。ステアリングはグリップが太めでスポーティな印象。メーターも見やすくスイッチは直感的に操作できます」。

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「シフトレバーが見当たらなくて一瞬焦りましたが、ダイヤル式なんですね。ダイヤルをクリックしながらシフトを操作するのって、とっても新鮮。停車時には、収納されるので、コクピットまわりがとてもスッキリとした印象を受けます」。

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エンジンは、スターターボタンを押してスタート。

「主張し過ぎず、ステアリングの脇に〝遠慮気味に〞付いているのが奥ゆかしくて好感を持てます。ちなみに、私の愛車、先代プレミオは昔ながらのキーを回してエンジンをかけるタイプです」。

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すばらしい開放感。「ルーフを閉じると〝背の高い2ドアクーペ〞といった雰囲気なのに、スイッチ操作ひとつで開放感たっぷりのオープンカーに変身するというギャップがたまりません。これってTPOに合わせてファッションをコーディネートするのと同じ感覚じゃないですか?」

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すっかりアゲアゲな夏江ちゃん。

「まだドライブしていないのに、スタイリングとインテリアの雰囲気にすっかり魅せられちゃいました。レコードやCDをパッケージのデザインだけで〝ジャケ買い〞する感じ!?」

では、ドライブに行きますか。

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助手席で試乗を楽しむ夏江ちゃん。

「オープンカーって、スピードを上げると盛大に風が車内に入り込んで、せっかくセットした髪がボサボサになる! ……と思ったけど、想像以上に髪が乱れないのにビックリ!」。

どうやらウィンド・ディフレクター(オプション)が効果を発揮しているみたいです。

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クローズド状態でも、スタイリッシュなイヴォークコンバーチブル。

「たとえば海沿いやワインディング、高原のリゾート地ではオープンにして、高速に乗ったら音楽や会話を楽しむためにルーフを閉じる。そんなふうに、ドライブするシチュエーションに合わせてスタイルを選べるのは魅力的。思わず振り返っちゃうほど、リヤビューもセクシーです」。

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あらゆる部分が電動仕掛けなのにルーフ開閉だけは手動で……なんて訳がありません。センターコンソールにあるスイッチを長押しすると、ウインドウが下がり、幌が自動で格納されます。

48km/h以下なら走行中でも21秒でフルオープンになり、一方、18秒でルーフを格納することもできます。

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オープン状態のイヴォークコンバーチブル。「カラッとした秋晴れの中、高原や海沿いをドライブしたら気持ちよさそう。でも、すれ違う対向車のドライバーや歩行者の注目度が半端ないので、ヘアスタイルやファッションにも気を遣わなきゃ」と、いつの間にか、オーナー気分の夏江ちゃん。

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「ワタシのクルマ〜」と、すっかり気に入った様子。「もう、このまま乗って帰りたい」。

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「こんなクルマが自分のものだったらなぁ……」短い逢瀬は終わり、帰路に就きます。

「イヴォークコンバーチブルって、ルーフを開けるだけで別世界に連れて行ってくれるクルマだね」と夏江ちゃん

いつか、オーナーになる日を夢見るのでした……。

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■夏江紘実(かえ ひろみ)

グラビアやイベントのほか、ラジオでも大活躍中の紘実チャン。FM NACK5「The Nutty Radio Showおに魂(毎週水曜20:00〜23:00)」では話題沸騰の古坂大魔王の相方を務める。ラジオ日本「Hello! I,Radio(毎週金曜9:00〜11:00)」も好評オンエアー中。木目パネルが似合う国産4ドアセダンをこよなく愛し、愛車は中古の先代トヨタプレミオをチョイス。購入後9ヶ月で走行距離が2万㎞を超えるほどのドライブ好きで、道の駅巡りにもハマっている。

(文:湯目由明/モデル:夏江紘実/ヘア&メイク:東なつみ/写真:ダン・アオキ)

【関連リンク】

ランドローバー
http://www.landrover.co.jp/

夏江紘実

http://ameblo.jp/6363117/

トヨタ、ポーランドでハイブリッド用部品の現地生産を開始。EUでのハイブリッド車の生産体制を強化

トヨタは、欧州のトランスミッションおよびエンジン生産拠点であるポーランドのトヨタ・モーター・マニュファクチャリング・ポーランド(Toyota Motor Manufacturing Poland Sp.zo.o:TMMP)で、2018年からハイブリッド用トランスアクスルの生産を開始すると発表しました。

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ハイブリッド用トランスアクスルは駆動系最重要部品で、トヨタが欧州で生産しているハイブリッド車には、日本で生産したハイブリッド用トランスアクスルを輸出していますが、2018年からはTMMPでの生産に移管することになります。

当面TMMPでは、欧州で販売するオーリス・ハイブリッドとオーリス・ツーリング・スポーツ・ハイブリッドに搭載するトランスアクスルを生産しますが、今年末には欧州で販売開始される新型クロスオーバー「C-HR」のハイブリッド車にも、TMMP製トランスアクスルが搭載される予定。

2015年8月にハイブリッド車世界累計販売が800万台に達し、1000万台超えも目前になっており、今回のTMMPでのハイブリッド用トランスアクスル生産開始で、ハイブリッド車の普及、世界標準化への体制を強化する構えです。

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TMMPは2003年に開所以来、トヨタの駆動系部品のマザー工場である衣浦工場からの技術移転を受けて生産技術を磨いてきました。TMMPのあるポーランドは欧州の中央に位置し、欧州全域へ製品を供給するのに有利なポジションにあります。

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一方、欧州のエコカー市場では、最大手のVWがディーゼル不正問題で電気自動車(EV)へエコカーの軸足を移行させざるを得ない状況で、ハイブリッド車が弱いといわれている欧州エコカー市場の今後の動向が注目されます。

(山内 博・画像:トヨタ)

デンソーと東芝が自動車向け「AI」技術を共同開発

デンソーと東芝が、高度運転支援や自動運転の実現に向け、「AI(人工知能)」に関する技術を共同で開発すると発表しました。

DENSO

自動運転の実現には、様々な障害物や標示、車両が走行するためのスペース、危険が予想されるシーンの認識などが必要となります。

そこで、デンソーがこれまで開発してきた「AI」技術を東芝の画像センサーに応用、高性能な高度運転支援、自動運転システムの実現を目指すそうです。

具体的には、人間と同等以上の高精度な認識処理を可能にすべく、画像認識システムに「AI」技術を合体させ、自ら対象物の特徴を抽出。さらに、人間のように学習する「ディープラーニング」を取り込むことで、センシング能力の飛躍的な向上を目指すそうです。

人間の脳の神経回路をモデルとする「ディープラーニング」では、大量のデータを元に「AI」が自ら学び、分析することで進化。

TOSHIBA

自動運転の分野では、安全面から歩行者や障害物を正確に認識することが不可欠なため、今回共同開発に乗り出したという訳です。

両社によると、年内に本格始動し、2020年以降の実用化を目指しているそうです。

Avanti Yasunori・画像:DENSO、TOSHIBA)

【関連リンク】

DENSO
http://www.denso.co.jp/ja/

TOSHIBA
http://www.toshiba.co.jp/index_j3.htm

トヨタが個人間カーシェアリングを仲介するベンチャー企業に10億円出資!

2007年1月に国内の主要都市でカーシェアリングサービス「トヨタカーシェアクラブ」をスタートさせたトヨタ自動車。

2010年1月には「トヨタカジュアルレンタカー」へ改名し、2012年4月からは24時間いつでも気軽に低価格で利用できる会員制のレンタカーシステム「ラクモ」をスタートさせています。

Getaround

一方、米国ではGMなどの大手が相次いでカーシェア企業との提携を進めており、フォードやBMWも参入を表明していることから、トヨタも米国でカーシェア事業の展開を計画しているようです。

トヨタは先頃、カリフォルニア州で2009年から個人間のカーシェアを手掛けている「ゲットアラウンド」社と提携、今後の事業化に備えて約10億円を出資した模様。

ゲットアラウンド社は、自家用車を貸したい人と借りたい人を繋ぐ仲介サービスを提供しており、米国で30万人超が利用登録しているそうです。

1時間あたり5ドルからの低料金でを借りることが可能で、貸し手はクルマを使っていない時間を活用して賃料収入を得られる仕組み。

個人間のカーシェアで先行する米国では、賃料収入を見込んで新車を購入する動きも出ていることから、同事業が新車の需要喚起に繋がるとして、ゲットアラウンド社を後押しすることにしたものとみられます。

新聞報道によると、トヨタは車両借用時にスマートフォンでキーの開閉などができる車載機器を開発済みで、年内にも米国で通信可能なトヨタ車ユーザーを対象に実証試験を始める計画としています。

トヨタは今年5月、ライドシェア(相乗り)世界大手の米Uber(ウーバー)社とも提携するなど、カーシェアリング事業への参入に積極的な動きをみせています。

その背景には、自動運転普及に伴い、無人タクシーの登場が予想されることから、カーシェア事業を通して予め足掛かりを構築しておきたいとの思惑があるようです。

Avanti Yasunori・画像:Getaround、Uber)

【関連記事】

京都市がFCV・ミライを活用したカーシェアリング事業をスタート!
http://clicccar.com/2016/08/17/393190/

日本国内のカーシェアリング会員数が前年比24%の大幅増
http://clicccar.com/2016/06/28/382004/

トヨタ自動車が「ライドシェア」のUber社に戦略的出資!
http://clicccar.com/2016/05/25/373938/

国家戦略特区プロジェクト「自動運転タクシー」実証開始!
http://clicccar.com/2016/03/14/358394/

カーシェアリング拡大!カーシェア先進国スイスとの共通点とは?
http://clicccar.com/2013/04/24/218541/

【関連リンク】

Getaround
https://www.getaround.com/

ランボルギーニ・ウラカンが新作ヒーロー映画「ドクター・ストレンジ」でスクリーンデビュー

スパイダーマンやアイアンマンなど8000以上ものキャラクターを保有し、75年以上にわたって様々なメディアを通じてコンテンツ提供してきたマーベル・エンターテイメント。

そのマーベル・スタジオが新たに送り出す作品が2017年1月27日に日本公開予定の「ドクター・ストレンジ」です。

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2016年11月4日の全米公開に先立ち、「ドクター・ストレンジ」のワールドプレミアが10月21日のロサンゼルスで開催されました。

会場に展示されたグリジオ・リンクス色のランボルギーニ・ウラカンを横目に、レッドカーペットには主役のドクター・スティーブン・ストレンジを演じるエミー賞俳優のベネディクト・カンバーバッチやオスカー女優のティルダ・スウィントンをはじめ多くの出演者が顔を揃えて、夢のような一夜を盛り上げました。

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この「ドクター・ストレンジ」は、これまでマーベル・スタジオが製作した従来のヒーロー映画とは一線を画した画期的な作品です。

主人公である世界的な神経外科、ドクター・スティーブン・ストレンジが交通事故によって両手の機能が損なわれ人生が一変。従来の医学では治癒の見込みがないと悟り、治癒と希望を求めて魔術を取得したストレンジが富と名声が約束された地位をとるか、それとも全てを捨て、世界最強の魔術師として世界を救う闘いに挑むかという選択を迫られる。というストーリーです。

本作の中で、世界的な神経外科医であるドクター・スティーブン・ストレンジに相応しい愛車として、共同スポンサーとして参加したイタリアを代表するスーパーカー、ランボルギーニが選ばれました。

映画の重要なシーンで主人公である魔術師ドクター・スティーブン・ストレンジとともに、圧倒的な迫力を誇るランボルギーニ・ウラカン・クーペが登場し強烈な印象を残します。

MARVEL'S DOCTOR STRANGE - Susie Allnut ý 2016 MVLFFLLC. TM & ý

革新的でありながら、スポーティでダイナミックなランボルギーニ・ウラカンはV10エンジンの圧倒的なパワーとともに存在感を見せつけ、マーベル映画作品へのデビューを飾るとともに、映画をおおいに盛り上げています。

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アウトモビリ・ランボルギーニのCEOであるステファノ・ドメニカリは

「ウラカンには人々の心の内に眠るヒーローを解き放つ力があるため、本作にランボルギーニが相応しいのは明らかでした。新たに誕生したヒーローの紡ぐユニークなストーリーは、弊社ブランドの生みの親であり、見る者には夢を見させ、乗る者には刺激を与えるクルマを作る才能の持ち主でもあったフェルッチオ・ランボルギーニのストーリーを思わせます。
多くのランボルギーニのオーナー同様、ドクター・ストレンジは勇気と熱意に溢れ、自分の道を切り拓く力を持った人物です。彼は平凡な結果には満足せず、行く手に困難が待ち受けようとも決してひるむことなく、いかなる苦境をも打破します」

と語っています。

マーベル・スタジオが送る新しいヒーロー「ドクター・ストレンジ」と、その主人公の愛車として登場するランボルギーニ・ウラカン。一体スクリーンでどんな活躍をするのか、今からワクワクします。

(萩原文博)

【スーパー耐久2016】第5戦岡山ラウンド、ST-4クラスでロードスターが初優勝!地元戦でマツダ車が大活躍

10月22〜23日に岡山国際サーキットで開催された第5戦「 スーパー耐久レース in 岡山」。

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決勝レースは23日の午前、午後に別れて2レースが行われ、午前はST-4、ST-5クラスのグループ2が3時間の耐久レースを走りました。

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ST-5クラスをポールポジションでスタートしたのは「村上モータースMAZDAロードスターND」。第2戦SUGOではポールtoウィンを決めた新型ロードスターは、岡山でもポールポジションを獲得。

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スタートでフィット3に抜かれ3位に後退するも、序盤から中盤はフィット3勢とサイドbyサイド、テールtoノーズのトップ争いを繰り広げ、ST-5クラスここにあり!とレースをかなり盛り上げてくれましたが、駆動系トラブルで後退を喫してしまいます。

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NDロードスターが後退をした後に3位まで登り詰めてきたのが「DXLアラゴスタ・NOPROデミオSKY-D」。順調に追い上げを見せ、最後のドライバー交代を迎えたそのとき、なんとタービントラブルで長時間ピットストップ。こちらも戦線から離脱してしまいます。

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ST-5クラスはスタートでトップをもぎ取った19号車「BRP★J’S RACINGホンダカーズ三重北FIT」が優勝。2位に69号車「BRP★J’S RACINGホンダカーズ浜松北みきゃんFIT」が入り、69号車はこれでポイントランキングトップに返り咲くことになりました。

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NA換算2000ccまでのST-4クラスでは「TC CORSE iRacing ROADSTER」がなんと初優勝。初エントリーから3年越しの優勝です。

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このクラス、今期はトヨタ86が開幕から4連勝。昨年まで強かったホンダ勢も表彰台に登るのがやっとといった状況下で、孤軍奮闘のNC型ロードスターの優勝は快挙といえるでしょう。

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2位には「埼玉トヨペットGreenBrave86」。3位は、1位の表彰台に上がりながらペナルティーで30秒加算の3位となった「ENDLESS・ADVAN・86」。

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中国地方唯一の国際サーキットである岡山国際サーキットは、マツダの地元ともいえる場所。そこで新型1500ccのNDロードスターがポールポジション、そしてNCロードスターが86やS2000を抑えての優勝と、まさに故郷に錦を飾ったレースとなりました。

ST-4、ST-5クラスは岡山戦終了時点でもまだシリーズチャンピオンが決定していません。熱い戦いは11月19〜20日の最終戦オートポリスまで持ち越しとなりました。

(写真・文:松永和浩)

911のSUVモデルか!? クーペボディをもつポルシェの新型SUVをキャッチ!

ポルシェのラインナップにはない、謎のボディを持つプロトタイプをキャッチしました。

Porsche Cayenne Coupe 8 small

カメラマンからのレポートによれば、「カイエン」もしくは「マカン」のクーペと推測されますが、新型モデルの可能性もあるといいます。

Porsche Cayenne Coupe 3 small

「カイエン」「マカン」というSUVで販売台数を伸ばしているポルシェは、メルセデスベンツ「GLC」、BMW「X6」に対抗するクーペSUVが欲しいところ。また、レンジローバーにもクーペSUVが投入される見込みで、新モデルの開発を進めている可能性は極めて高いと思われます。

まだ開発初期段階と思われますが、プロトタイプを見る限り、他ライバルよりもルーフの傾斜が強く、より走りに特化したスポーツモデルとなることが予想されます。

さらに、別の関係者の話しによれば、既存モデルをクーペにするというより、「911」をSUVにした方が正しい、とも伝えれており、ポルシェが自信を持って開発していることが伺えます。

ベースとなるパワートレインは、3リットルV型6気筒及びプラグインハイブリッドとなり、次期型カイエンよりもパフォーマンスが期待出来るスペシャリティーSUVが期待できそうです。

(APOLLO)

世界販売台数4年連続トップのトヨタ、2016年はVWが奪取か?

2015年の世界販売台数(1-12月)で2位のフォルクスワーゲン(以下VW)に14万台の差をつけ、4年連続首位を維持しているトヨタ自動車。

TOYOTA

しかし今年に入って、その状況にブレーキをかける事象が次々に同社を襲いました。

1月8日には愛知製鋼知多工場の爆発事故により特殊鋼の調達が滞り、国内全ての組立工場が約1週間に渡って稼働休止に追い込まれ、約9万台の生産に影響が出ました。

そうしたなか、ディーゼルエンジンの排ガス不正問題で揺れていたVWが、中国・欧州市場での好調により、1-3月の世界販売でトヨタを上回りました。

そこへ4月14日に熊本地震が発生、トヨタは再び8万台の減産を強いられます。

さらには、5月30日に系列の部品メーカー、アドヴィックスの刈谷工場で爆発事故が発生。この影響でブレーキ関連部品の供給が滞る事態が発生しています。

トヨタを襲った度重なる国内生産工場の稼動停止に加え、ダイハツの軽自動車販売減などの影響も手伝って、上半期(1-6月)のグループの世界販売は499.2万台(前年同期比-0.6%)と、VWに12.5万台の差をつけられました。

この時点でのVWグループの世界販売台数は、傘下のアウディやシュコダ、ポルシェの好調に支えられ、511.7万台(同+1.5%)。

その後、トヨタは懸命に生産台数の挽回を図り、同社が10月27日に発表した1-9月の世界販売台数は752.9万台(前年同期比+0.4%)と、VWの760.9万台(同+2.4%)との差が8万台にまで縮小しています。

TOYOTA_Corolla

しかしながら、世界販売の4割近くを中国に依存するVWは、同政府が昨年から景気刺激策として導入した小型車減税効果により、引き続き販売を伸ばしている状況。

一方、米国市場を主力とするトヨタは、おりからのガソリン安により同市場で大型トラックやSUVの人気が高まるなか、主力セダンの「カムリ」や「プリウス」などのHVシリーズが苦戦しており、残り3ヶ月でどこまでVWを追い上げられるかが、今後の首位争いにおける焦点となりそうです。

Avanti Yasunori

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面白アンケート!ドライバーのお気に入りの曲は何だ?【F1速報×F1女子~アメリカGP号~】

2016F1第18戦アメリカGPで、ルイス・ハミルトン選手(メルセデス)が第12戦F1ドイツGP以来となる6戦ぶりの優勝!ドライバーズランキング1位のニコ・ロズベルグ選手(メルセデス)に26ポイント差までせまり、チャンピオン争いがますます面白くなってきましたよね。

ハミルトン選手が久しぶりにポディウムの頂点に、そして表紙に帰ってきた10月27日(木)発売の「F1速報アメリカGP号」の見どころを紹介します!

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■FOCUS

ハミルトン選手は開口一番「今日はシーズンでも最高のスタート。完璧だったね。」と自画自賛。

日本GPで三年連続のコンストラクターズ選手権チャンピオンを決めたメルセデスは、直後にイギリス、ブラックレーにある本拠地で1000人以上を集めて盛大な祝賀会を開きました。

もちろん、ドライバー二人は主役として招集されましたが、ロズベルグ選手が翌日すぐに帰宅したのに対し、ハミルトン選手はアメリカ行きをさらに一日遅らせ、シミュレーターで「スタート練習」をしていたのだそうです。

「スパはまずまず。予選まで素晴らしかったモンツァでは出遅れて、シンガポールもダメ。セパンは良かったけど、鈴鹿は最悪だった。シーズン後半はとにかくスタートが結果を左右してしまったね。今回は先週、ファクトリーでエンジニアと一緒にやった対策の効果が出た。今日は最初から、うまくやれる自信があったんだ。こんな感触は今年になって初めてだった。もっと早くやっていれば良かったと思うくらいだよ。」(ハミルトン選手)

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鈴鹿での惨敗後に迎えたアメリカGP。ハミルトン選手はどのように気持ちを切り替えたのでしょうか。

「アメリカっていう国が好きなんだ。どこよりもリラックスできる。相性のいいこのサーキットは、僕のハンティング場のようなものだしね。鈴鹿を終えてすぐに、いや、正直に言うと翌日だったかな。起こったことは全て忘れて、いつまでもグダグダ考えるのをやめにしたんだ。レースは続くし、前を向くしかないわけだからね。とにかく僕自身は、自分に何ができるか分かっているし、邪魔をするものがあるとしたらそれはマシンに起因することしかない。今日はそれがなかったから、本当に気分がいいよ。」

■グランプリここだけの話 CATCH THE EYE

アメリカGPの主催者が、F1ドライバーに「お気に入りの曲は何か?」という興味深いアンケートを行いました。

22人がすべて回答した結果、最も多くのドライバーからお気に入りの曲として挙がったのが、ブルース・スプリングスティーンの「Born in U.S.A」とザ・イーグルス「Hotel California」だったそうです。

「Born in U.S.A」を聴いていると答えたのは、セバスチャン・ベッテル選手(フェラーリ)、バルテリ・ボッタス選手(ウィリアムズ)、ケビン・マグネッセン選手(ルノー)で、「Hotel California」を挙げたのはフェリペ・マッサ選手(ウィリアムズ)、ニコ・ヒュルケンベルグ選手(フォースインディア)、マーカス・エリクソン選手(ザウバー)。

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よくヘッドホンをしているハミルトン選手のお好みは、タイ・ダラー・サインの「Wavy」と「Campaign」、Made in TYOの「I Want」の3曲だそうですよ。

知らない曲がほとんどだったので調べて聞いてみたのですが、最も多くのドライバーからお気に入りの曲として挙がった2曲は70年代後半からと80年代前半に大ヒットした曲ということにびっくり! 多くの人から愛されている曲は世代をこえるのですね。

ロック調が好きなドライバーが多いのに対し、ハミルトン選手はヒップホップ系を選曲。あのヘッドホンからこの曲が流れているんだと思うと、めちゃくちゃ似合っているしかっこいい! ぜひみなさんも聞いてみてくださいね(^^)

■ピットストップグランプリ

レースの勝敗において、一瞬のミスが命取りとなるピットストップ。2010年にレース中の再給油が禁止されて以降、道具の進化はもちろんメカニック達の鍛錬もあり、今季は静止時間1秒台のタイムが生まれています。

道具の進化のなかでも最も大きく進化したのがホイールガンとホイールナット。かつてのピットストップといえば、ロリポップマンが作業終了の合図を目視して確認してからロリポップを上げていましたが、現在はロリポップが信号機に変わりました。

そのため、手を挙げる動作もホイールガンに搭載されたボタンを押すだけに簡略化されました。このボタンは4輪ガンマンと前後のジャッキマンが押すことになっており、ロリポップマンが誤って信号機を青にしても、6カ所すべてのボタンが押されていない限り、青信号に変わらない仕組みになっているそう。

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今季ここまでの最速タイムをマークしたウィリアムズの白幡勝広メカニックは、

「タイヤを取ったり付けたりする人には、ある程度の腕力が必要だということは想像できると思いますが、そのほかにもガンマンはマシンが停止する位置が多少ズレても対応できるように、腕の長い人が担当することになっています。ウチの左前輪担当のメカニックは腕が長く、ピット作業もナンバーワンです。」

と解説しています。

そして、ウィリアムズのピットストップの高速化に大きく貢献しているのがマッサ選手の正確なマシン停止能力で、それはボッタス選手も学んでいるそう。

ガンマンは腕が長い人が担当しているとは知りませんでした! 他のチームもそうなのでしょうか。気になるところです。まさに神業ともいえるピット作業。レース展開の中でも重要な役割を担っていますよね。

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本誌では各グランプリのピットストップタイム・ベスト5、そして総合ベスト10が掲載されていて興味深いですよ。そして、次戦のメキシコGPピットストップトップタイムはどこのチームがたたき出すのでしょうか。レース中のピット作業にも注目ですね!!

(yuri)

2024年末に「自動車IT」の世界市場が6兆円規模へ拡大

世界の交通IT市場における収益が2015年末時点で2兆円を超えたそうです。

米調査会社トランスペアレンシーマーケットリサーチによると、最先端の輸送管理システムが41%のシェアを占めたそうで、都市間や都市内を繋ぐ次世代交通管理ネットワークシステムへの需要が高まっているとしています。

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このペースで行くと、2024年末までに年平均成長率は12.9%に達し、その市場規模は約5.9兆円にのぼる見込みとか。

アプリケーション別でみると、待ち時間や移動を最小化する「ITS」(高度道路交通システム)が大きなシェアを占めており、2024年末まではその座を維持し続けるとしています。

地域別では北米(米国・カナダ・メキシコ)が41.2%のシェアを占めるとの予想。

社会的・経済的成長を支える交通システムが麻痺すると、燃料消費、移動時間、コストが絡む大きな問題に発展するだけに、「交通IT」はそれらに対処するための重要な役割を担っています。

自動車IT業界ではこうした背景から、「ITS」によりアフターサービス市場が活発になり、目覚ましい成長を遂げると予測しているようです。

Avanti Yasunori

【関連リンク】

トランスペアレンシーマーケットリサーチ
http://www.transparencymarketresearch.com/

国土交通省 国土技術政策総合研究所
http://www.nilim.go.jp/lab/qcg/index.htm

米・テスラが自社のEVに完全自動運転のためのAIを搭載か?

世界の自動車メーカーは、将来の完全自動運転に向けた取り組みを進めています。

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そうした中、米・テスラが、今後製造する全てのモデルに完全自動運転システムを搭載するとしており、AI(人工知能)に役立つ機能も採用するそうです。

同社が新たに搭載するのは、周囲監視用カメラ8台と改良版の12個の超音波センサー、そして電波により雨や濃霧、粉塵など悪条件の中でも障害物を見通すレーダー。

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さらに従来の40倍以上の処理能力を持つ車載コンピューターを搭載、人間の脳の神経回路を模したニューラルネットワークの採用により、今後のAI搭載に繋がる「ディープラーニング(機械学習)」機能を持たせるようです。

これにより、人間の感覚では捉えきれない情報まで認識可能になるそうで、ニューラルネットワークを採用したEVは既に購入できる状態にある模様。

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将来的にはワイヤレスアップデートにより、完全自動運転が実現するようで、今後もEV、そして自動運転で先行するテスラから目が離せません。

Avanti Yasunori・画像:TESLA)

【関連記事】

テスラが完全自動運転に対応するハードウェアを装備すると宣言
http://clicccar.com/2016/10/22/410286/

BMWが米・テスラへの対抗で全モデルにEVを設定?
http://clicccar.com/2016/10/17/408715/

イーロン・マスクCEOが先進的な「新事業計画」をブログで公開!
http://clicccar.com/2016/07/23/387813/

2020年に「先進運転支援システム」市場が1.4兆円規模に!
http://clicccar.com/2016/07/22/386990/

テスラ・モデルSが米国の公道で自動運転中に初の死亡事故
http://clicccar.com/2016/07/02/383006/

三菱・パジェロがマイナーチェンジ。新色追加や内装を一部変更

三菱自動車のオールラウンドSUV「パジェロ」が商品改良を受けました。

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ロングボディの「SUPER EXCEED」と「EXCEED」に、新色・ディープブロンズメタリックを設定したのが外観の主な変更点。

内装では、「EXCEED」「GR」(ロングボディ)、「VR-II」「VR-I」(ショートボディ)のドアトリムに合成皮革を採用することで、最上級グレードの「SUPER EXCEED」(ロングボディ)と同等としています。

また、「GR」と「VR-I」には、光沢のあるピアノブラックのインパネセンターパネルを採用。こちらは「EXCEED」や「VR-II」に従来から採用されているもので、全体にクオリティを底上げしています。

そのほか、「SUPER EXCEED」に標準装備となる7 インチ WVGAディスプレイメモリーナビゲーション「MMCS」 の操作性を向上させています(「EXCEED」及び「VR-Ⅱ」にメーカーオプション設定)。

メーカー希望小売価格は、3.0リッターV6エンジンを搭載する「VR-I」の292万6800円から、3.2リッター4気筒ディーゼルを搭載する「SUPER EXCEED」の495万1800円までとなっています。

(山本晋也)

【新型スバルインプレッサ公道試乗】クルマのブレーキと恋愛対象は「守ってくれる」感覚が肝心!?

もうすぐ始まる今年一番のクルマを決める「日本カーオブザイヤー」投票。

その前に、10台を選出する「10ベスト」の投票が行われますが、それに向けて各メーカー試乗会も私個人の試乗も大忙し。私は日ごろからいろいろなクルマに試乗しているのに、それでもまだ試乗していないクルマがあるという…(-_-;)

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そんな中、新型「スバル インプレッサ」の公道試乗会が行われました。

試乗会のコース選びは、短時間にそのクルマの個性やメーカーの世界観をアピールする意味もあり、実は重要。

ちなみに新型「インプレッサ」のプロトタイプはすでにサーキット試乗を行っているので、走りには自信があるということなのでしょう。

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そんな新型「インプレッサ」のお話。
今回は10月25日に発表された5ドアハッチバックの2リッター「インプレッサ スポーツ」。
試乗コースは名古屋から蒲郡まで。
その間に私が真っ先に気が付いたのは、ブレーキです。
新型「インプレッサ スポーツ」乗り込んだ後、駐車場から一般道に出る手前のブレーキ操作でその効き具合を体感。
特に意識せずに、どちらかといえばラフに踏んだブレーキでしたが、私の想像以上に効きが良く、「なるほど」…。
このブレーキのファーストインプレッションは、とても重要なのです。それでその後、そのクルマのブレーキの踏み方が変わって来ますから。効きが良すぎる、いわゆる「カックンブレーキ」も困りもので、その『味付け』が難しいのですが、「自分を守ってくれそう」というブレーキと「恋愛対象」は大歓迎。まさに新型「インプレッサ」はそんな印象でした。

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エクステリアの華やかさはありませんが(ごめんなさい)、インテリアの質感はかなりグレードアップした感じがあります。「高価」とか「ゴージャス」というわけではありませんが、手に触れる部分の素材や手触りを替えたり、ちょっとしたポイント使いがされ、見栄えはかなり変わった感があります。

しかしなにより、クルマの骨格を「スバル・グローバル・プラットフォーム」に変えたことも新型「インプレッサ」に走りの安定感を与えている模様。

ほかにもこの新型「インプレッサ」には、国産車初の歩行者保護エアバッグと7つの乗員保護エアバッグ、そして最新の「アイサイト」を標準装備するなど、かなり攻めてます。

ちなみにそんな新型インプレッサの試乗の目的地は愛知県蒲郡の蒲郡クラシックホテル。
ここは、ドラマ「華麗なる一族」のドラマロケ地となった素敵な洋館。

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そしてその後は、「富士重工業 航空宇宙カンパニー 半田工場」で手掛ける旅客機「ボーイング777」と「ボーイング787」、そして今後稼働する「ボーイング777X」の「中央翼」を製造する工場見学。
その後、セントレアに移動して、それが使用されている「ボーイング787ドリームライナー」を見学。

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なるほど、富士重工業(スバル)はクルマはもちろん、航空ビジネスも行っていて、そこからインスパイアされている部分も多いのかも。

そしてボーイングといえばANA。ANAといえばドラマ「GOOD LUCK!!」…この共通点から『キムタク』を連想したのは私だけでしょうか(笑)

(吉田 由美)

Sタイヤがついに解禁!? D1GPのタイヤ戦争が激化したワケは…【TOKYO DRIFT】

D1GPに大きな変革が訪れています。それはタイヤ規定の変更です。

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従来、D1GPでは市販ストリート用タイヤだけが使用可能でした。レース用タイヤや、いわゆるSタイヤは使用できませんでした。

ここでご存じないかたのためにSタイヤというカテゴリーを紹介しておきましょう。

法規上、公道走行は可能ながら、耐久性の問題や騒音、振動などの面から公道走行は向かないとされるスポーツタイヤが、各メーカーから発売されています。これらはセミレーシングタイヤ、セミスリックタイヤ、略して『Sタイヤ』と呼ばれてきました。サーキット走行を主な目的としているのでグリップ力は高いです。

今まで、これらのタイヤはD1GPでは禁止されてきました(ごく初期は規定がなかったので使ってもOKでした)。ところが、このSタイヤの使用が来季から解禁になりそうなのです。

というか、なし崩し的にすでに解禁されているといっていいでしょう。先日行われたD1GP第7戦では、一般的にSタイヤだといわれている銘柄の使用を認可されたチームもあったからです。

これにはいろいろな背景があります。もともとタイヤ消費量が極端に多いドリフトにとってタイヤメーカーは最も重要なスポンサーといってもいい存在です。そのタイヤメーカーとD1主催者の意向によって、一般ユーザーがふつうに使えるストリートタイヤでやろうというのがD1GPの趣旨でした。

ところが近年、中国や台湾、インドネシアなどからの輸入タイヤがD1GPにも増えてきました。しかし、『Sタイヤ』というカテゴリーは、明確なスペック上の規定はなく、日本だけの慣例的な分類です。メーカーが「Sタイヤじゃないですよ」といえば、Sタイヤじゃないわけです。

海外、とくにアジアンタイヤメーカーにとっては、そんな『Sタイヤ』とかいう風習は関係ないので、日本でいえばSタイヤに匹敵するグリップ力のタイヤを出してきちゃうわけです。

でも文句はいえない。『Sタイヤ』というのは、現代においてはある意味ガラパゴス的なカテゴリーになってきちゃったというわけですね。

近年の齋藤太吾選手が使っていたのがまさにそういうタイヤで、昨年までのアキレス、今年のワンリーともに、日本のストリートタイヤではかなわないグリップ力を発揮して、圧倒的な強さを発揮してきました。ここまでひとりの選手が(しかもこういう形で)強いというのは、競技としてはあまりいい状況ではありません。

いっぽうで、日本のタイヤ業界にも変革が訪れます。86レースにおけるタイヤ開発競争が激化するとともに、Sタイヤに匹敵するグリップ力がありそうな、でも『Sタイヤ』とは自称していないタイヤが各メーカーから出てきてしまったのです。

そしてそれらは次々とD1GPにデビューしてきました。

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2016年シリーズで2勝した村山選手は、86レースから生まれたダンロップのハイグリップタイヤ、ディレッツァβ02を見事に使いこなしたことが勝因のひとつでした。そして、昨年のチャンピオンでありながら、今季前半は齋藤選手のスピードにまったく歯が立たなかった川畑選手も、TOYOのニュータイヤR888Rを投入したことで、最終戦では齋藤選手と互角の走りを見せました。

つまり、この“SタイヤみたいだけどSタイヤとはいっていないタイヤ”は、D1GPがつまらなくなることを防いでくれているのです。

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そんな状況もあって、D1GPの主催者は、有名無実となりつつある『Sタイヤ禁止』規定を来年には廃止してしまおうと考えているようです。

ただ、これまた難しい問題が出てくる可能性があります。

国内のメーカーが高価なSタイヤを今までのストリートタイヤと同じようにD1GPに出してくれるのか? 現在D1で使うサイズにSタイヤ相当の銘柄を持っていないグッドイヤーはどうするのか? といった問題です。

海外タイヤを排除するというのは、経済も含めてグローバル化が進む現在、時代に逆行するのであまりいい手ではないでしょう。D1主催者にとっては、競技の面白さやルールの明確さを保ちつつ、スポンサーにも納得してもらわないといけないなかで、むずかしい舵取りを強いられる状況になっています。

いずれにしろタイヤ戦争は激化の一途をたどっており、そのおかげで超絶ハイスピードバトルが楽しめるようにもなっています。

10月22日にお台場で行われたD1GP最終戦では、ワンリータイヤを履く齋藤選手と、TOYOのニュータイヤR888Rを履く川畑選手が決勝で対戦した結果、川畑選手が斎藤選手をプッシュしてしまって齋藤選手が勝ちました。

いっぽう翌日に行われたエキシビションマッチの追走では、またしても齋藤選手と川畑選手が決勝で対戦した結果、齋藤選手が川畑選手をプッシュしてしまって川畑選手が勝ちました。

いずれも、以前は考えられないほどものすごいハイスピードドリフトの応酬でした。

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D1GP第7戦の模様は11月26日発売の『ビデオオプションvol.273』に収録予定。

ビデオオプションの情報は公式サイトへ。また、D1グランプリの詳しい情報は、D1公式サイトまで。

(まめ蔵・写真提供:サンプロス)

マツダがロサンゼルス自動車ショーで新型「マツダ CX-5」を世界初公開!

マツダが11月18日に開幕するロサンゼルス自動車ショーで、新型「マツダ CX-5」を世界初公開すると発表しました。

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新型CX-5は、デザインと技術の全てを磨き上げ、あらゆる領域で「走る歓び」を深化させたクロスオーバーSUVとなっている模様。

同社によると、「魂動-Soul of Motion」のコンセプトをより高い次元へと昇華させ、洗練と力強さを備えた、研ぎ澄まされた美しさを追求したとしています。

今回、ティーザー画像を先行で公開、同車の伸びやかなサイドビューが見てとれます。

Avanti Yasunori

デンソーがソニー製イメージセンサーを使用して車載用画像センサーを高性能化

デンソーは、先進運転支援システム(ADAS)や自動運転の目となる車載用画像センサーに、ソニーセミコンダクタソリューションズ(以下ソニー)のイメージセンサーを採用し、夜間でも歩行者を認識できるように高性能化しました。

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車載用画像センサーは、ADAS・自動運転において道路上の白線や前方の物体を識別するセンサーとして開発されています。

今回デンソーは、ソニー製イメージセンサーを採用するため、車載用として要求される搭載性、耐熱性、耐振性などを向上させ、車両搭載を可能にしたということです。

同時に同社では、イメージセンサーで得られたデータの画像処理に関しても、ソニーの画像処理装置(ISP:Image Signal Processor)を活用して、ノイズリダクション・露出の設定を最適化することで認識性能を向上。従来品の画像と比べて夜間の歩行者を認識しやすく撮影できるようにしました。

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ソニー製のイメージセンサーは、世界中のデジタルカメラ・スマートフォン・監視カメラ・産業機器に多用されており、世界的にトップシェアを誇っています。

業界では、同業他社に対して2年以上の技術的アドバンテージを保っているといわれており、先日の熊本地震では熊本県菊池市にある画像センンサーの生産拠点が被災、ソニー製イメージセンサーの供給が滞るのではないか、と危惧されたほどです。

夜間の交通事故では、ドライバーが歩行者の存在を目で視認できないケースが多く、重大な事故につながる危険性があります。

日本・欧州が採用している自動車アセスメント「NCAP(New Car Assessment Program)」の安全性能評価基準では、自動ブレーキによる衝突回避の対象に夜間の歩行者を加えることが検討されており、今回デンソーが開発した画像センサーはこれに対応することができます。

(山内 博・画像:デンソー、ソニーセミコンダクタソリューションズ)

新世代メルセデスにレーダーセーフティパッケージを無償提供。交通事故ゼロを目指す

ここ数年、クルマ選びでは燃費に次いで「安全性」が重視されています。 とくに事故を未然に防ぐためのシステムは各メーカーがこぞって取り入れ、高級車だけでなく軽自動車に至るまで広く普及しています。

その効果は非常に有効で、スバルのアイサイトの場合、車両同士の追突事故で約8割、対歩行者事故で約5割、トータルで約6割も人身事故件数が減っています。

メルセデス・ベンツは、1939年に衝突安全性の研究に着手してから、1959年には世界に先駆けて衝突試験を実施し、1969年には路上での事故調査をスタート。しかも、これまで培ってきた数々の技術は無償で公開されています。すべては「事故なき運転」の実現のためだと明言しています。

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さて、最近のメルセデス・ベンツの特徴として、2013年から「Aクラス」をはじめとしたコンパクトカーを「新世代メルセデス」として続々と投入されていることが挙げられます。

現在では「Aクラス」「Bクラス」「CLA」「CLAシューティングブレーク」「GLA」と、全5種類を展開するまでラインナップは広がっています。

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今回、これら新世代メルセデスの安全性を高めるため、同社が用意する安全装備「レーダーセーフティパッケージ」を無料で提供するキャンペーンが実施中です。

無料で装着される「レーダーセーフティパッケージ」は、カメラとレーダーで車両の周囲を検知し、必要に応じて運転をサポートするもの。

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車線変更時に死角に入り込んだクルマの存在を知らせるブラインドスポットアシストや、前車との車間を保ちつつ追従するディスタントパイロット・ディストロニック、車線逸脱を警告するレーンキーピングアシストのほか、万が一の衝突を回避・軽減するプレセーフなど、第一線の実力を誇る機能が一式揃っています。

通常は19万9000円のオプションとして用意されているのですが、2016年10月1日〜12月 28日の期間中にwebサイトにて応募の上、対象となる新車を成約・登録した場合に無料で提供されます。

なお、このキャンペーンは来年以降も継続して実施する予定とのことです。

(今 総一郎)

620馬力のスーパーセダン、アルピナB5ビターボ次期型がニュルで初テスト

2016年10月にワールドプレミアを果たしたBMWのミドルセダン、新型『5シリーズ』。

BMW恒例のハイパフォーマンスモデル『アルピナ B5 ビターボ セダン』次期型が、ニュルの高速テストに始めて姿を見せました。

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キャッチしたプロトタイプは、5シリーズ新型より大口のエアインテーク及び、異なるホイールやクワッドエキゾーストパイプが確認出来るほか、専用の「スポーツ サスペンション」やブレーキセッティングが施されます。

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「M」モデルほどアグレッシブなエアロパーツは装着されていませんが、心臓部には4.4リットルV型8気筒ターボを搭載、最高馬力は620psに達するとレポートされています。

ワールドプレミアは2017年3月のジュネーブモーターショーが有力です。

(APOLLO)

ジャガー・ランドローバーがテストを開始した自動運転技術の目標とは?

好調な販売が続くジャガー・ランドローバー社。環境対策や自動運転技術の開発は、自動車メーカーにとって直近の業績が好調でも待ったなしの課題となっています。

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同社は今秋、英国において車両間通信を可能にする新しいコネクテッド技術の試験運用を初めて実施しました。

HORIBA MIRA社で実施されたUK Autodriveのデモンストレーションの一環として、最新のコネクテッド自動運転車両(CAV:Connected and Autonomous Vehicle)技術を披露しましたもので、ジャガー・ランドローバーはフォードおよびタタ・モーターズ欧州技術センターと協力し、車両間、そして車両と信号機をはじめとする道路インフラとの通信(路車間)を可能にするコネクテッド技術を英国で初めてテスト。

コネクテッド自動運転車両技術は、ジャガー・ランドローバーとしての重要プロジェクトのひとつに掲げられています。今後4年間で同分野の開発およびテストを幅広く行うために、100台を超える研究用車両を用意するという気合いの入れよう。

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最終的にはこの技術によって、ドライビング体験が向上するだけでなく、よりスマートかつ安全で、クリーンな運転が実現できることを目指しているそうです。

具体的には、下記の3つが挙げられます。

■Advanced Highway Assist(先進道路走行アシスト)
ドライバーがステアリングやペダルの操作をせずに、車両は道路の車線に沿って走行し、自動で追い越しが可能な技術。

■Electronic Emergency Brake Light Assist(電子緊急ブレーキライトアシスト)
前を走行する車両が急に、または予想外のタイミングでブレーキをかけた際、ドライバーに警告。濃霧のなかでの運転や、前方の車両が見えない場合にとくに役立ちます。

■Green Light Optimal Speed Advisory(青信号最適速度アドバイザリー)
車両が信号機と接続し、青信号で通過できるための最適な走行速度をドライバーに助言します。これにより交通の流れやCO₂排出量、さらにはドライビング・エクスペリエンスも向上します。渋滞の多いロンドン中心部やパリを走行中、すべての信号が青で通過できることをイメージしています。

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ちなみに「Green Light Optimal Speed Advisory(青信号最適速度アドバイザリー)」と似た装備として、ホンダがアコードや新型フリードに一部搭載し、日本でも導入済み。

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ジャガー・ランドローバー社では、運転する楽しさを維持したうえで、運転技術を必要とする走行や、退屈な道を走行する場合にドライバーを支援できるように完全自動および半自動運転車両技術の開発に取り組んでいます。

また、最終的なビジョンとして、オンロードのみならずオフロードを含めた路面状況や天候条件など、現実社会のあらゆる運転環境に対応する自動運転車両を提供するとしています。

(塚田勝弘)

2.2LディーゼルのデリカD:5に、2台の特別仕様車が登場

三菱自動車のミニバン『デリカD:5』2.2リッター・ディーゼルエンジン車に、2台の特別仕様車が登場です。

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本革の7名シート仕様となる「ROADEST ROYAL TOURING(ローデスト ロイヤルツーリング)」は2016年10月27日から、メッキパーツが外観を引き締めた「CHAMONIX(シャモニー)」は11月10日からの販売となります。

●特別仕様車「ROADEST ROYAL TOURING」(7人乗り)の主な特別装備
ベース車:「ROADEST D-Power package」(8人乗り)
<エクステリア>
アルミホイール:スパッタリング仕様
ボディカラー:ウォームホワイトパール(3万2400円高)、ダイヤモンドブラックマイカ
<インテリア>
セカンドシートをキャプテンシートに変更
本革シート(ブラック)を採用
運転席と助手席にシートヒーターを採用
運転席パワーシート(スライド、リクライニング、ハイト、チルト)

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●特別仕様車「CHAMONIX」(8人乗り)の主な特別装備
ベース車:「D-Power package」(8人乗り)
<エクステリア>
アウタードアハンドルとウインカー付電動格納式リモコンドアミラーカバーをメッキに変更
ボディカラー:ウォームホワイトパール/クールシルバーメタリック(3万2400円高)、クールシルバーメタリック/アイガーグレーメタリック、ウォームホワイトパール(3万2400円高)、ダイヤモンドブラックマイカ)た。
<インテリア>
本木目&本革巻ステアリングホイール
木目調パネル(インパネセンター、アッパーグローブボックス、フロアコンソールリッド、パワーウインドウスイッチパネル)、
ルーフビームガーニッシュ(ホワイト天井照明)
運転席パワーシート(スライド、リクライニング、ハイト、チルト)

メーカー希望小売価格は「ROADEST ROYAL TOURING」が401万2200円〜429万8400円(消費税込)、「CHAMONIX」が361万1520円〜378万8640円(消費税込)となっています。

(山本晋也)

エンジニアやデザイナーのこだわりが作り上げた、ホンダ ステップワゴン Modulo X

これまでのミニバンといえば、広々とした室内空間をもち、快適性と実用性に徹したクルマの定番でしたが、最近はさらに付加価値を加えたモデルが登場しています。

よりスポーティでワイルドな方向にキャラクターを強めるのも一つの手法であり、トヨタの「ノア」「ヴォクシー」にはTOYOTA GAZOO Racingが手がけた「G’s」が設定されたほか、日産「セレナ」にもAUTECHが仕立てる「Rider」が設定されています。

「ノア」「ヴォクシー」「セレナ」と並んで、国産ミニバンの定番であるホンダの「ステップワゴン」にも「ステップワゴン Modulo X」が設定されました。

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「Modulo X」は、エンジニアやデザイナー自身がテスト走行に参加して得られたデータや感性に基づいてつくり上げられるコンプリートカーであり、これまで「N-ONE」「N-BOX」の2台を開発。「ステップワゴン」は第3弾にあたります。

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すでに「ステップワゴン」には、標準タイプとエアロパーツで精悍さが増したスパーダを展開していましたが、「ステップワゴン Modulo X」は見た目も中身もさらにダイナミックさを増し、最も尖った「ステップワゴン」に仕立てられています。

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正面から見ると「X」を象っている大開口グリルはエンジンルームに多くの空気を取り組むほか、車体下部のフィンで整流することで直進安定性も向上しています。さらに、専用サスペンションの採用で旋回時の路面追従性も上がっています。

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インテリアは基本的なレイアウトこそ共通ですが、室内の雰囲気をシックに見せるだけでなく質感の良さも実感できるように、コンビシートやステアリングホイールはブラックを基調としたカラーリングと手触りの良いレザーをあしらった専用アイテムが与えられています。

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「ステップワゴン Modulo X」の価格は366万5000円。

ちなみに「ノアSi“G’s”」と「ヴォクシーZS“G’s”」は311万9237円で、「セレナ ライダー」は294万9480円〜332万8560円。多くの人と被ることもあるミニバンだからこそ、他の方とは違う雰囲気を楽しみたい方は検討してみてはいかがでしょう?

(今 総一郎)

メルセデス・ベンツ GLA改良型、マトリクス・フルLEDヘッドライトの装備を確認

メルセデス・ベンツのプレミアムコンパクトSUV『GLA』改良型の最新のスパイショットをカメラが捉えました。

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2013年にフランクフルトで登場した「GLA」は、今回が初めての大幅改良となります。

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メルセデス・ベンツのSUVラインナップの中で最も軽快でスポーティーといえるエクステリアはキャリーオーバーされる見込み。ハイライトは新デザインのマトリクス・フルLEDヘッドライトです。

今回は、その新フルLEDヘッドライトの撮影に成功し、ドットタイプのマトリクスライトが新たに装着されているのを確認しました。

その他、グリル、エアダクトを含むフロントバンパー、リアコンビランプ、リアバンパーが刷新されます。

パワートレインは1.6リットル及び、2リットル直列4気筒ターボチャージャーがブラッシュアップされ、それぞれ7馬力程度パワーアップ。頂点に立つ「GLA 45 AMG」は360psから381psへ大きく馬力アップするとレポートされています。

ワールドプレミアは2017年ジュネーブモーターショーが有力です。

(APOLLO)

「簡単脱着、洗濯可能」なシートクロスなど、ユニークなオプションがあるムーヴ・キャンバス

全高1600mm台の両側スライドドアというスタイルで、新市場を切り開くダイハツの新型軽自動車「ムーヴ・キャンバス」には、ユニークな純正アクセサリー(ディーラーオプション)が用意されています。

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その中でも注目したいのは「簡単脱着&洗えるシートクロス」。

通常のシートカバーは、シートとのフィット感を重視していますが、このシートクロスはシート用エプロンといった構造で、シートの側面をカバーしない前提でデザインされているのが特徴。

そのため脱着が簡単で、汚れが気になったらすぐに外して手洗いすることができます。

用意されているシート地は「チェック」、「ストライプ」、「シンデレラ」、「ブラウン・ディズニー」の4タイプ。メーカー希望小売価格は、「チェック」と「ストライプ」が3万2400円、「シンデレラ」と「ブラウン・ディズニー」は4万8600円となっています(いずれも消費税込)。

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インテリアでは、ウッド調インナーミラーカバー(メーカー希望小売価格・消費税込 6653円)、ウッド調パワーウインドウスイッチパネル(同 1万7626円)などのアイテムが用意されます。

アピアランスを引き立てる外装アイテムも充実のラインナップ。クラシックタイプのルーフキャリア(同 4万9637円)や、ウッド調フューエルリッドガーニッシュ(同 1万5466円)、ウッド調デカールパック(同 5万1624円)などが、キャンバスらしさをアピールします。

(写真:小林和久 文:山本晋也)

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輸送中の姿を捕捉!激変するフィアット500L改良型

フィアット500の派生MPVモデルである「500L」の改良型プロトタイプが輸送中の姿を撮影に成功しました。

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「500L」は2013年から発売されているグローバルモデルで、「500」の派生モデルでありながら、異なるプラットフォームが採用されています。

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通常、改良型プロトタイプは前後バンパーが擬装されている程度ですが、今回捉えたプロトタイプは、フェイスリフトとは思えないフルカモフラージュが施されているのが特徴です。

擬装されたバンパーのネット奥には、「500」の改良型と同様にハニカムメッシュになった新エアインテークが確認でき、フロントエンドは一新される様子です。そのほかヘッドライト、ボンネット、テールライト、リアゲートまでリフレッシュされているようで、大幅改良される可能性が高いです。

室内では、フィアット・クライスラーオートモービルの最新インフォテインメントシステム「Uconnect」を装備、車両情報をはじめとして様々な情報をコントロール可能にします。

ワールドプレミアは2018年初頭が噂されています。

(APOLLO)

車種別 壊さないための予防策

サーキットでガンガン走ると壊れやすい箇所、そして、その予防策を知り、実践することは、思いがけない巨額の出費を避けることにつながる。レブスピード2016年12月号(10月26日発売)では、86/BRZ、RX-8、S2000、シビックTYPE R(FD2)ランサーエボリューション(CZ4A/CT9A)、WRX STI(GRB/GVB/VAB)、フェアレディZ(Z33/Z34)、スイフトスポーツ(ZC31S/ZC32S)、ロードスター(NA/NB/NC/ND)に施したい予防策をまとめている。

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母娘の日常用途だけでなくファミリーユースにも応えられるムーヴ・キャンバスのパッケージング

ムーヴ・キャンバスは、「母娘」の同居親子をメインターゲットに据えて開発されたそうですが、車名に「bus(バス)」を付けたことからも分かるように、軽ミニバン的な広さ、両側スライドドアというファミリーユースにも十分応えてくれるパッケージングを備えています。

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スライドドアの開口幅は運転席、助手席ともに595mm(タントは運転席側が595mm、助手席側が605mm)。チャイルドシートへの子どもの乗せ降ろし、ベビーカーの出し入れなども容易にできそうです。

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室内長は、タントの2200mmからわずか5mm少ない2115mm、室内幅もタントから-5mmとなる1345mmと、ほぼ変わらない寸法になっています。前後席間のタンデム距離、シート左右間の広さともに大人が4人座っても窮屈さは感じさせないはず。

タントとの大きな違いは室内高で、タントの1365mmという見上げるほど高い天井までは至っていませんが、ムーヴよりも5mm高い1285mmで、ヘッドクリアランス、開放感ともに十分に確保されています。

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使い勝手の面では、国産車初採用の「置きラクボックス」が「ありそうでなかった」といえる装備。後席の座面下に引き出し式のボックスが用意されています。なお、助手席下にも大型シートアンダートレイが標準装備されています。

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高さ30mmの「ケースモード」時は、折り畳み傘やエコバッグ、ブランケットなどの嵩張らない荷物がスマートに収納可能。ボックスを立ち上げると高さが130mmまで増す「バスケットモード」になり、荷物の入った買い物袋や小さめのバッグ、観葉植物など倒したくないモノの積載に対応します。

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積載性も十分に合格点を与えられます。後席は左右分割式のシングルフォールディングで、後席座面を前倒しすると斜めに倒れてやや段差が残ってしまいますが、こちらは後席座面下収納の「置きラクボックス」を採用したことによるもの。

フロアボードの下に大容量のアンダーボックスもありますし、日常の買い物に加えて、週末などに少し長い荷物や大きめの荷物を積む程度であれば十分に使えるでしょう。

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安全面では、軽自動車初の「AFS(Adaptive Front-lighting System)」がトピックス(「G」グレードに標準)。ステアリングの操作に反応して、ヘッドライトの照射方向を的確に照らします。コーナーや交差点などでも進行方向をしっかりと照らしてくれます。

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ダイハツ初となる「パノラマモニター」はメーカーオプション。ボディ前後とドアミラー下に計4つのカメラが配置され、トップ&リヤビューをはじめ、トップ&フロントビュー、両サイド下側を映し出すなど全6パターンの表示が可能。

こちらは、駐車時こそ最も役立つ装備ですが、狭い道でのすれ違いや見通しの悪い交差点などでも重宝します。

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ただし、後退時に自動的にトップ&リヤビューが表示されるのに、「切り返し」するため前進させると、カメラ画像からナビ画像などに切り替わってしまいます。そのため、切り返しのため前進する際、引き続き映像が必要な場合はカメラ用スイッチを押す必要があります。

現在では、前進時に速度が上がると自動的に映像からナビに切り替わる速度感応式が主流になっているだけに少し気になりました。

(文/塚田勝弘 写真/小林和久)

誰でも履きこなせるように誂えられた「ビンテージスニーカー」のような2台のコンパクト

オーテックジャパンが、創立30周年を記念して30台限定で販売したマーチボレロA30。

価格は356万4000円で 、高い走行性能を実現するため、エンジンをはじめとして足回り、ブレーキをチューニング。高級感を演出するため、インテリアまで手を加えられたコンプリートカーです。

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コンパクトカーのマーチが支払総額約400万円というのにはビックリするかもしれませんが、同価格帯のコンパクトカーが他にもありました。

それは「アバルト595コンペティオーネ」です。5速MT車が353万1600円、ATモード付きの5速シーケンシャルミッションが369万3600円。

価格だけでなく、ボディサイズなどもライバルといえそうな、マーチボレロA30とアバルト595コンペティオーネを比較してみました。

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まずボディサイズです。マーチボレロA30は全長3865mm×全幅1810mm×全高1510mmでホイールベースは2450mmとなっています。対してアバルト595は全長3655mm×全幅1625mm×全高1500mm、ホイールベースは2300mmです。

5ドア車であり、リアの居住性は圧倒的にマーチボレロA30が優勢ですが、全幅1810mmというのは、若干取り回しに気を遣うのは間違いありません。その点、アバルト595コンペティオーネは室内空間の広さは一歩譲りますが、取り回しという点ではリードしています。

続いてインテリアです。マーチボレロA30はフロントシートにレカロ社製のバケットシートを装備しています。そしてハンドルもシルバーステッチをあしらった専用の革巻きステアリングを採用しています。

対してアバルト595コンペティオーネは、フロントシートにサベルト製のスポーツシートを採用。アルカンターラとレザーのコンビシートがスポーティさを際立たせますし、リクライニングを調整するダイヤルにもアバルトのサソリのエンブレムが彫られています。

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装着されるタイヤサイズはマーチボレロA30が205/45ZR16に対して、アバルト595コンペティオーネは205/40ZR17と1インチ上回り、ホイールの中には赤いブレンボ社製のブレーキキャリパーが収まっています。サスペンションはマーチボレロA30がカヤバ製、アバルト595コンペティオーネはKONI製です。

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搭載されるエンジンは、マーチボレロA30は高回転仕様にチューニングを施された1.6L直列4気筒DOHCエンジン。最高出力は110kW(150ps)を7000回転で発生し、最大トルクは160N・mを4800回転で発生します。組み合わされるミッションは5速MTのみ。

一方のアバルト595コンペティオーネは、1.4L直列4気筒DOHCターボエンジンを搭載。最高出力は132kW(180ps)を5500回転で、最大トルクは230N・mを2000回転で発生します。組み合われるミッションは5MTと5速セミATの2種類となります。

両車ともに使用燃料はハイオクです。

車格も価格もコンセプトも似ているマーチボレロA30とアバルト595コンペティオーネですが、乗り味は全く異なります。

アバルト595コンペティオーネはサーキット走行を見据えて徹底的に締め上げたサスペンションのセッティング。路面からの衝撃はダイレクトにドライバーに伝わりますし、バンピーな路面では跳ねることもあります。

一方のマーチボレロA30はサーキットではなく、普段の街乗りで楽しめる走行性能を目指しており、アンジュレーションやバンピーな路面でも衝撃を吸収して、上質な乗り味を実現しています。

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マーチボレロA30とアバルト595コンペティオーネ、2台の乗り味は異なるものの、誰でも運転する楽しさを味わえるという点では非常に似ています。

コンパクトカーは日常のアシとしてカジュアルで機能的なスニーカーに例えられますが、今回紹介した2台のコンパクトカーは、価格は高いけれども誰もが履きこなせるように誂えられたビンテージのスニーカーのようでした。

(萩原文博)

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アヴェンタドール最後の改良型がニュルで勇姿を見せる

ランボルギーニ・アヴェンタドールの改良型プロトタイプが、ニュルブルクリンクのノルトシュライフェで高速テストを開始しました。

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このアヴェンタドール改良型は、プラグインハイブリッドの後継モデルへ繋ぐ、最後の自然吸気モデルとなると思われます。

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現行モデルと比較して、ワイルドなデザインとなるフロントのエアインテークや、軽量化されるリップスポイラーをはじめ、センターエキゾーストパイプ及びデュフューザーもリフレッシュ。空力性能が大幅に向上し、より完成されたスーパーモデルとなることが予想されます。

パワートレインは6.5リットルV型12気筒NAエンジンで、現行モデルの700psから730psへと引き上げられるといいます。

ワールドプレミアは2017年3月のジュネーブモーターショーと伝えられています。

(APOLLO)

サーキット対応ストリート 快走チューンの実例集

スポーツドライビングとそのためのチューニングを楽しむ人々を応援するレブスピードが提唱するCOOL SPECは、サーキットにおけるタフでコントローラブルな性能と、普段乗りでもワクワクするドライブフィールやシブイ内外装を併せ持つ、保安基準適合のチューニングカー。プロショップが顧客のために、もしくはショップオーナー自身のためにつくったCOOL SPECの実例11台をレブスピード2016年12月号では掲載している。プロショップならではのつくり込みや創意工夫、プロショップとカスタマーのつき合い方などを楽しく読み取っていただければ幸いだ。

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最強のナナハンネイキッド!新型「スズキ・GSX-S750」が発表

「GSX-S750」は2014年の「インターモト」で発表され、日本では2015年7月に発売されました。昨今では珍しくなった「ナナハン」クラスのバイクですが、鋭敏なスロットルレスポンスと扱いやすさで、好評を得ているモデルです。

今回のインターモトで新型モデルが発表されましたので、ご紹介いたします。

まずは、ぱっと見て「かっこいいバイク!」と誰もが感じられるデザイン。

GSR750をベースに「GSX-S1000」を彷彿させるデザインとなったスタイリング。全体的に低く構えたデザインは、シリーズ共通のものとなっています。

今回の新型は、3段階から選択可能なトラクションコントロールや、ラジアルマウントフロントブレーキキャリパーなどを採用。見た目も性能も一段階レベルアップしました。

新型GSX-S750では、細かい個所も新型らしい進化をとげています。

前後輪に花弁形状のペータルブレーキディスクを装備。ハンドルには中央部を大径化したテーパー形状のハンドルバーを採用しています。

 

さらに、発進時や低回転走行時にエンジン回転数をわずかに上げる「ローRPMアシスト」を搭載。発進・停車を繰り返す市街地走行などで、快適な操作をアシストします。

また、スタータースイッチを押し続けずにワンプッシュするだけでエンジンが始動する「スズキイージースタートシステム」も採用。バイクとしての利便性がさらに高められました。

エンジンは749cc直列4気筒を搭載。「GSX-R750」ゆずりの高揚感のある加速と、一般公道での扱いやすさを追求した高出力を実現。排ガス規制の「ユーロ4」もクリアしました(欧州仕様車)。

さらに今回の新型モデルでは、ABS仕様車も設定されております。「ナナハン」らしい過激な加速を味わえそうですね。

800ccクラスのバイクに乗っている筆者にとって、今回発表された新型GSX-S750は心躍るモデルです。

リッターバイクにはない「軽快感」を持っていながら、リッターバイクに劣らない加速性能、操作性能を秘めているのが、いわゆる「ミドルクラス」とよばれるバイクです。

「気軽に乗れる大型バイク」として再び人気が出てきたミドルクラスに、さらなる追い風が吹きそうな新型GSX-S750。日本での発売は2017年春を予定とのことです。楽しみですね!

※記事中画像は一枚の画像から切り出した画像です。

(ライター:張山 和希/Moto Be バイクの遊び方を提案するWEBマガジン

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アドベンチャーツアラーとしてさらに磨きをかけた、新型「スズキ・V-Strom1000/650」

スズキの「V-Stromシリーズ」は、ヨーロッパを中心に高い支持を受ける「アドベンチャーツアラー」と呼ばれるジャンルのバイク。日本でもツーリングユーザーに大人気のモデルです。

先日の「インターモト」で「V-Strom1000」と「V-Strom650」の新型モデルが発表されました!

新型「V-Strom1000」、「V-Strom1000XT」は、高速道路から山岳路まで、長距離ツーリングでの様々な状況でさらに快適な走行を楽しめるように全面改良されました。

今回の新型は「1988年に発売した【DR750S】からヒントを得たデザインを採用した」とのこと。自社のアドベンチャーバイクの「原点」を学ぶことからも、スズキの本気度が感じられますね!

また、ナックルカバーとアンダーカウリングの標準装備や、高さと角度の調整が可能な可変ウインドスクリーンを従来より高くすることで、快適性を高めました。

走行性能も同じく改良され、コーナリング時のブレーキングにおいてもABSの作動が可能になったとのこと。

フロントブレーキ圧が一定以上加わると自動的にリヤブレーキ圧を加えて車体を安定させる「モーショントラック・ブレーキシステム」や「ローRPMアシスト」、「スズキイージースタートシステム」なども新採用。安全性や利便性も高められました。

また、低速域での衝撃吸収性を高めるワイヤースポークホイール仕様の新型モデル「V-Strom1000XT」には、テーパー形状のハンドルバーを標準装備しました。

「V-Strom650」、「V-Strom650XT」は、市街地での軽快感を活かしつつ、長距離ツーリングも難なくこなす「中型排気量スポーツアドベンチャーツアラー」として人気のモデルです。こちらも全面改良されました。

日本では2016年8月に発売された「SV650」と共通の645cm3V型2気筒エンジンが新型モデルに搭載されました。これにより全域の出力とトルクを高め、排ガス規制の「ユーロ4」もクリア(欧州仕様車)。

デザインは新型「V-Strom1000」と共通化されました。さらに、「トラクションコントロール」「ローRPMアシスト」「スズキイージースタートシステム」などを新たに採用。「V-Stromシリーズ」として統一感を持たせ、さらに進化しました。

ワイヤースポークホイール仕様の「V-Strom650XT」には、ナックルカバーとアンダーカウリングが標準装備されます。

長距離ツーリングの快適さが評判のV-Stromシリーズ、今回の全面改良でさらに磨きがかかりました。

ちなみに筆者は、「どちらか1台選べ」と言われたら、迷わず「650」を選んでしまいそうです。でも「1000」に乗って北海道を延々と走ってみたいなぁ。

結局、どっちも魅力的です!

(ライター:張山 和希/Moto Be バイクの遊び方を提案するWEBマガジン

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待望の「6速MT」モデルがBMW M2クーペに登場!価格は768万円

3.0リッター直列6気筒 Mツインパワーターボエンジンを積むBMWのコンパクトクーペ、M2に6速MTが追加設定されることが発表され、予約注文が始まりました。

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これまでM2クーペは7速DCTのみの設定でしたが、ヨーロッパ仕様で最高出力272kW(370ps)/6500rpm 、最大トルク465Nm(47.4kgm)/1400-5560rpmというパワフルなエンジンパフォーマンスを意のままに操ることができる6速MT仕様は、マニア待望といえるでしょう。

HDDナビゲーションや19インチアルミホイールといった充実した装備を与えられたM2クーペ(6速MT)、そのメーカー希望小売価格は768万円と発表されています。

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(山本晋也)

マーチ ボレロA30の楽しい乗り味に、プリンスのDNAを感じた

オーテックジャパンは、エルグランドやセレナのライダーやマーチボレロなどのメーカー純正のカスタムカーを手がける日産の特装車メーカー。1986年に設立され、今年で30周年を迎えました。

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創立30周年記念してリリースされた「マーチボレロA30」は、限定30台、356万4000円で発売。即完売となりました。

今回、この限定30台というレアなモデルに試乗できることができました。

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これまでオーテックジャパンは技術継承を目的として、創立10周年にA10、創立25周年にはA25や、マーチをベースにエンジンをミッドシップに搭載したMID-11というクルマを課外活動にて製作しました。

しかし、これらのクルマは販売を目的としたものではなく、あくまでも社内活動の一環による“まかないクルマ”でした。

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こうしたクルマたちは年に一度大磯プリンスホテルで開催され、全国のオーテック車ユーザーが終結するオーテックジャパン主催のAOG(オーテック・オーナーズ・グループ)湘南里帰りミーティングでなどで展示され、ユーザーからは販売を望む声が多く聞かれました。

そこで、今回の30周年記念車は販売を前提としてプロジェクトが発足。アンケートを行った結果ベース車はマーチに決まったのです。

ノーマルのマーチ・ボレロは158万6520円、最高グレードのNISMO Sでも184万2480円のマーチ。A30の356万4000円という価格に驚くかもしれませんが、細部に至るまで徹底的に手が加えられています。

搭載する1.6L直列4気筒DOHCエンジンのHR16DEは、ノーマル比+1000回転の7000回転まで最高出力が発生するように高回転化が図られています。

専用のカムや強化バルブスプリング、バランスを向上したクランクシャフトなどを使用。コンロッドやピストンは重さの誤差がわずか0.1gという精密さを誇ります。そして職人の手によるシリンダーヘッドのポート研磨を施したうえ、一基ずつ手組されています。

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パワーアップしたエンジンを十二分に楽しめるよう、約90mmワイドトレッド化されたボディは、リアフロアのフラット化&メンバーの追加をはじめとして5点の剛性強化パーツを追加することでボディ剛性を向上。

足まわりには、専用のサスペンション、サイズアップしたスタビライザーを装着。さらにエンケイと共同開発した専用の16インチ鍛造アルミホイールには、30周年記念車の刻印が施されています。専用ホイールに組み合わされる205/45R16インチのタイヤは、優れたハンドリングとロングドライブの直進安定性を両立させたミシュランパイロットスポーツ3チョイス。

そのほかにもブレーキの大径化や、VDCのリセッティングなど、ここでは書ききれないほどのチューニングが施されています。

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筆者はマーチボレロA30のプロトタイプを追浜のグランドライブで試乗していますが、完成車の大きく張り出したブリースターフェンダーから、ただならぬポテンシャルを期待させます。

ドライバーの体をしっかりとホールドしてくれるレカロシートに腰掛け、触り心地のより革巻きステアリングを握ると、ワクワク度が一気に上昇します。

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今回の試乗は、アンジュレーションや段差のある一般道で行いました。乗ってまず感じるのが、乗り心地の良さ。ボディ剛性の向上やストリートでの使用を重視したサスペンションシステムによって抜群の乗り心地を実現しています。

試乗コースの西湘バイパスは、路面のつなぎ目などがありバンピーなうえ、路面もガタガタで乗り心地が悪い部分があります。しかし、マーチボレロA30はそんな路面状況でも路面からの入力をいなしてくれ、非常にフラットな乗り味となっています。

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そしてエンジンですが、「本当に気持ちイイ!」の一言につきます。アクセルを踏んでいくと、高回転までパワーの落ち込む部分がなく、気持ち良くレッドゾーンまで回ります。ただ、エンジンの回りが気持ち良すぎるため、ミッションがもう一段欲しくなるシーンもありました……。

最近では国産車でも最高出力600psというハイパワーなクルマもありますが、このマーチボレロA30の150psはドライバーが楽しく使い切るベストなパワーだと思います。誰が乗っても扱えるようにボディやサスペンションがセッティングされており「思わずにやけてしまう走行性能」に偽りはありませんでした。

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2016年は日産とプリンスが合併して50周年を迎えます。航空機系の企業だったプリンスはスカイラインなどがモータースポーツシーンで活躍した自動車メーカーでした。そして今年創立30周年を迎えるオーテックジャパンの初代社長はプリンス出身でスカイラインの父を呼ばれた櫻井眞一郎さんです。

30台の限定車であるマーチボレロA30には、メイドイン茅ヶ崎の職人の誇りと高い技術力というプリンスのDNAが息づいているのを感じました。

(萩原文博)

最新ハイグリップラジアル対決 ADVAN A052 vs POTENZA RE-71R vs POTENZA RE05D

ハイグリップラジアルの世界に殴り込んできた新進気鋭のADVAN A052と、そこで栄華を極めているPOTENZA RE-71Rを車種=ZN6 86、サイズ=265/35R18、コース=岡山国際サーキットというイコールに近い条件で直接比較! そこにサイズ拡充がなされたPOTENZA RE05Dも加えての乗り比べレポートは、サーキット走行をたしなむ読者にとって大きな関心事といえるだろう。レブスピード2016年12月号(10月26日発売)では、そのタイム、フィール、ライフについて記事にまとめている。そして、2017年1月号(11月26日発売)の付録DVDにも、さらなる分析を加えて収録。

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BMW 4シリーズ グラン クーペにスタイリッシュな「Celebration Edition IN STYLE」を設定

2ドアクーペ、カブリオレ、4ドアクーペのバリエーションを有するBMW4シリーズ。

4ドアクーペは「グラン クーペ」を名乗っており、4ドアモデルでありながらクーペならではの流麗なスタイリング、そして後席への乗降性はもちろんのこと、頭上空間などの居住性が重視されたモデル。

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その4シリーズ グラン クーペに、200台限定の「Celebration Edition IN STYLE」が設定されました。ダイナミックな外観と走りが特徴の「M Sport」モデルがベースになっています。

P90240372_highRes_4-series-gran-coupe-迫力あるスタイリングが特徴で、存在感溢れるバイカラーの19インチアルミホイールを特別装備するとともに、ウインドウモールディングとフロントフェンダーのエアブリーザーに、サイドビューを際立たせる専用サテンアルミ仕上げが施されています。

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内装も魅力です。専用ブルーステッチ付きのブラックの「ダコタ・レザーシート」に、「アッシュ・グレイン・インテリア・トリム」と「BMW M Performanceステンレス・スチール・ペダル・セット&フットレスト」が組み合わされています。

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BMW 4シリーズ グラン クーペには、歩行者検知機能付き「衝突回避・被害軽減ブレーキ」や、車間距離を維持しながら自動的に速度制御を行うことが可能な「アクティブ・クルーズ・コントロール」、ドライバーから死角になる自車の左右後方を走行する車両や、追い越し車線を急接近してくる車両をドライバーに警告する「レーン・チェンジ・ウォーニング」、万が一の事故発生時に車両の通信機能を介して自動的にSOSコールセンターに接続する「BMW SOSコール」などの安全装備が標準装備されています。

さらに今回の限定車には、車速やルート案内など様々な情報をフロントウインドウスクリーンに直接表示する「BMWヘッドアップ・ディスプレイ」が用意されています。

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ほかにも、ダイナミックで精悍なフロントマスクを印象づけるとともに、夜間や日中の悪天候の中でも優れた視認性を提供する「アダプティブLEDヘッドライト」を標準車から追加装備。

「420i Gran Coupe Celebration Edition IN STYLE」の価格は642万円。発売は2016年11月5日からとなっています。

(塚田勝弘)

大人気のタントじゃダメなの? ムーヴ・キャンバスが必要とされるワケ

ダイハツから新登場した軽自動車「ムーヴ・キャンバス」が好調です。

両側スライドドアを採用したことなどにより、軽自動車としては比較的高価な設定となっていますが、発売1か月で2万台もの受注を集めるほど支持されています。

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とはいえ、ムーヴ・キャンバスの商品コンセプトが掲げるメインターゲットは「親と同居している30代独身女性」という非常に限定されたもの。ここまでの人気を集めるというのは意外にも思えますが、そのコンセプトには、実は新たなニーズを掘り起こす狙いが隠されていたのです。

そのヒントは「ミニバン世代」という言葉にあります。スライドドアのミニバンが国内市場に生まれてからずいぶんと経っています。たとえば、日産セレナにしてもすでに5代目であり、スライドドアと共に成長してきた世代が増えています。

そうしたユーザーにとっては、一人でクルマに乗るときであってもスライドドアは便利な機構という認識だといいます。この意識が軽自動車においてダイハツ・タントやホンダN-BOXといったスライドドアモデルの売れ行きを支えているという面は否めません。

しかし、ダイハツの市場調査によると、タントには「子育て用クルマ」といイメージが強く、「後席への荷物の積みやすさなどスライドドアの利便性は欲しいのだけれど、子育て中と思われるのはイヤ」という理由から選びづらい面があったといいます。

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だからこそ、全高1600mm台として子育て感を薄くしたスライドドアモデルのムーヴ・キャンバスが、「待ってました」とばかりに受注を集めているのでしょう。

実際、ムーヴという名前はついていますが、スライドドアによりキャンバスの車両重量は920kg(FWD)と、車重的にはムーヴ(820kg)よりタント(930kg)に近く、パワートレイン(最終減速比など)はタントと共通となっています。

インパネがセンターメーターデザインとなっているのもタントに近い印象を受け、実際にはタントのチョップド仕様という面もありそうですが、それでもムーヴという名前を使っているのは、タントという名前が持つ「子育て」イメージを払拭するためでしょう。

実際、市街地を走行してみても、重心こそ低く安定感はありますが、加速感などはタントに近いもの。ただし、後席に乗員が乗っているときのフラット感はこのクラスとしては上々で、親世代と同居している30代というコンセプトから考えられる大人3名乗車での移動を意識した足回りに仕上がっているといえそうです。

●ダイハツ・ムーヴキャンバスGメイクアップSA II(2WD)主要スペック
車両型式:DBA-LA800S
全長:3395mm
全幅:1475mm
全高:1655mm
ホイールベース:2455mm
車両重量:920kg
乗車定員:4名
エンジン型式:KF型
エンジン形式:直列3気筒DOHC
総排気量:658cc
最高出力:38kW(52PS)/6800rpm
最大トルク:60Nm(6.1kg-m)/5200rpm
変速装置:CVT
燃料消費率:28.6km/L (JC08モード)
タイヤサイズ:155/65R14
メーカー希望小売価格(税込):1,544,400円

(写真:小林和久 文:山本晋也)

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澤 圭太のドラテク講座 アクセルワーク編

アクセルを加速だけに使うのはもったいない。「ハンドルを切ったままアクセルONに移り、加速しながら少しずつハンドルを戻していく」というイメージの操作で、「コーナリングフォースを逃さず、加速しながらもまだ曲がる」というコーナー立ち上がりをマスターしたい。そういったプロのアクセルワークをわかりやすく解説しているのが、レブスピード2016年12月号(10月26日発売)のドラテク特集。サーキットタイムはもちろん、日常ドライブのスムーズ化にも大きく影響するはずだ。

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伝説のWRC最強マシン、ランチア デルタ インテグラーレが復活!?

通算46勝、WRC6連覇の偉業を達成した、ランチア デルタ インテグラーレが復活するというレポートが、レンダリングイラストと共に欧州から届きました。

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レポートによれば、FCA(フィアット・クライスラー・オートモービル)が、販売が縮小している「ランチア」ブランドの復活を検討しているといいます。

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日本ではランチアといえば、第一次スーパーカーブーム世代の「ストラトス」をはじめとして、「インテグラーレ」や「デルタS4」など、最強マシーンが多数ある名門として知られています。

FCAは「ランチア」ブランド復活の足がかりとして、まずは「デルタ インテグラーレ」の次世代型を提案しているようですが、後に続く新型モデルを考えると、ブランドの再確立と継続は難しいような気もします。

とはいえ、ランチア「デルタ インテグラーレ」のブランド力は、VW「ゴルフR」、ホンダ「シビック タイプR」などの人気ホットハッチモデルにも引けを取らないため、限定生産でなどの販売手法を取れば、復活の可能性は十分にあり得ます。

(APOLLO)

前/後期86をファイナル4.3同士でダイナパック計測データ比較

「よくなった」と好評の後期型86だが、前期型に対して絶対優位なのか? また、それぞれ、どんなチューニングを施すことで、それぞれの長所を伸ばすことができるのか?……などを探るべく、MCRでは前/後期86のデータ徹底解析をスタート。その手始めとして、ファイナルギアレシオを4.3同士、純正トルセンL.S.D.を装着した状態でのダイナパック計測を行った。それによると、意外にも前期型の健闘が光る結果に……。詳しい分析はレブスピード2016年12月号(10月26日発売)に掲載している。

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パリ・サロンで見えた「フランス流」「ドイツ流」、それぞれの電動駆動とは?

 

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フランクフルトショーと並んで、欧州で重要なモーターショーであるパリ・サロンが開催されました。電気自動車に熱心なお国柄もあって、当然その展示内容も電気駆動中心となっています。ですが、よーく見るとフランス勢とドイツ勢にそれぞれの意図が見えてきます。華やかな舞台の真の意味を、あるいは裏側を考えてみました。

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フランス勢といってもPSAとルノー日産では、電動化への取り組みは異なります。やはりルノー日産はEVの実用化に積極的で、PSAの対応はそれに比べるとひとあし遅れているように見えます。ルノーの発表したコンセプトカーのトレゾールは、スタイリッシュな電動GTでこれからのルノーの新しいデザイン言語を提示しました。フロントフードからルーフまでが一体となって開くジュエリーボックスのごときボディ構造と、フロントフード上のハニカム状エアインテークに目を奪われますが、全体的なプロポーションや雪平鍋のようなボディパネルの面処理が新しいルノーの方向性を感じさせます。

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一方のドイツ勢、メルセデスが選んだキーワードはCASE。Cはコネクテッド、Aはオートノマス、Sはシェアリング、Eはエレクトリックの頭文字で、これら4つの要素が「自動車産業の未来を変革させる」と定義し、それを具現したコンセプトカーとしてジェネレーションEQを発表したのです。さらにフォルクスワーゲンも“ビジョナリーI.D.”を発表しました。EV専用プラットフォームをベースに構築され、電動化、コネクテッド、自動運転を含んでいます。もはや単なる電気駆動というだけでは、何のビジョンも感じられなくなっているのかもしれません。次回のパリではAIとビッグデータとの連動かな……? と思いを巡らせました。

GENROQ 2016年12月号ではパリ・サロンの詳細をレポートしていますので、ぜひご覧ください。

(GENROQ 吉岡卓朗)

メルセデス Eクラス・クーペ次期型、スタイルがほぼ見えた!

メルセデスベンツのミドルクラス4ドアセダン、『Eクラス』第4の派生モデルとなる、「Eクラス・クーペ」が薄い擬装で姿を見せました。

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新型「Eクラス セダン」には、ワゴンの「エステート」、オフロードを意識した「オールテレーン」がラインナップされており、この「クーペ」はこれらに続くバリエーションとなります。

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今回捉えたプロトタイプは、これまでのものよりカモフラージュが薄く、他バリエーションとは異なる、スポーティーなシングルバーのフロントグリル、美しいルーフライン、ドアパネルなどスタイルがほぼ露出した形となっています。

「Cクラス」とシャシーを共有していた現行モデルとは異なり、次期型ではFR用「MRA」モジュラーアーキテクチャーを採用、Cクラスとは全く別モデルとなるのが特徴です。

パワーユニットは240psを発揮する2リットル直列4気筒ターボ、400psを発揮する3リットルV型6気筒ターボ、ハイブリッドモデルがラインナップされます。

ワールドプレミアは2017年ジュネーブモーターショーが有力です。

(APOLLO)

ホンダが誇るスーパースポーツマシンを見よ!新型「CBR1000RR Fireblade SP/SP2」発表!

ドイツのケルンで現地時間10月4日に開催された「インターモト ─ 国際オートバイ・スクーター専門見本市 2016」にて、新型「CBR1000RR Fireblade SP/SP2」が発表されました。

ライダーであれば一度は聞いたことがあるCBRブランドの1000ccクラスのマシンということで、ホンダは相当力を入れていることが分かりますね。

CBR1000RR Fireblade SPは、これがこれからのホンダのスーパースポーツか!と期待できるような大きな外見の変更がされていますね。

フロントフェイスは、ホンダCBR600RRやヤマハYZF-R25のような形状が目立っています。

サイドカウルの形状も大きく変更され、以前のモデルと比べフレームが大きく露出する形状となっていて、カウル自体の面積も小さくなっているような印象を受けます。

走る場面に応じて出力を変えるシステムや、トルクの制御システムも搭載されました。

そして何より目を見張るのはサスペンション!リアルタイムで最適な調整を行ってくれるものを採用しています。

CBR1000RR Fireblade SP2はSPをベースとしたサーキットマシンという位置付けをされており、エンジン内部を新設計のものに変更、ホイールも最高級のものを採用しています。

外見は、カウルのカラーリングとホイールの形状、そしてホイールのリムステッカーなどに違いが見られますね。

SPでも十分すぎるレースマシンのように思えますが、SP2はさらに力を入れスポーツ性能を上げたマシンとなっているようです。

また、サーキット走行に適した性能を引き出す「レーシング・キット」の発売も予定されています。

カウルや装備等は大きく変更されていますが、公開された画像を見る限り、フレームやエンジンの形状には大きな変更は加えられていないようです。ただし、諸元は発表されていませんので、実車が公開されるまでは詳細は不明です。

ただ、現行型にモデルチェンジされたのが2008年ということを考えれば、フルモデルチェンジではないかと筆者は考えています。

CBR900RRから続く「操る楽しみ」のコンセプトを継承したホンダのスーパースポーツマシンはどのような乗り味でどのように変わったのか楽しみですね。

多くのライダーの期待に応えてくれるマシンであることを願っています!

(ライター:駒月 麻顕/Moto Be バイクの遊び方を提案するWEBマガジン

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これが最終デザイン? VW最小クロスオーバーSUVのレンダリングCGを入手

フォルクスワーゲンが現在開発している、ポロベースの新型クロスオーバーSUVの最終デザインと思われるレンダリングCGを欧州エージェントから入手しました。

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この新型SUVは、2016年ジュネーブモーターショーで公開された「T-クロス ブリーズ」の市販版になると噂されており、VWラインナップで最小のクロスオーバーSUVの誕生となります。

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コンセプトモデルの「T-クロス」はスポーティーな2ドアオープンでしたが、市販版ではアグレッシブなフロントエンドはそのままに、オーソドックスな5ドアへ変更されています。

プラットフォームの「MQB」を始め、多くのコンポーネントを「ポロ」と共有し、「ポロSUV」とも伝えれていますが、正式名称は確定していません。

パワートレインは1リットル3気筒ターボ、及び新開発1.5リットル直列4気筒ターボなどが予想され、2017年秋のワールドプレミアに向け、開発最終段階へ向かっているようです。

(APOLLO)

エアコンダクトで燃費向上? 断熱性能による燃費向上効果を計測したデータが公開

プラスチック製品企業のキョーラクが、自社製の「発泡ダクト」をインパネダクトに使用したときの燃費向上効果を、実車での測定データを公開してアピールしました。

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今回の測定データは日本自動車輸送技術協会(JATA)で測定されたもので、実際の走行車両でインパネダクトに発泡ダクトを使用することで燃費向上効果が実証されたのは初めて(キョーラク調べ)ということです。

インパネダクトは、エンジンルームに配置されているカーエアコンから送られてくる冷風(冷房の場合)を、インパネの空気出口まで導く空調用の空気通路のことです。

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従来、インパネダクトにはポリエチレン(PE)樹脂を0.8ミリの板厚で単に筒状に成形したものが一般的に使われていましたが、キョーラクではポリプロピレン(PP)樹脂を発泡させた材料でインパネダクトを成形することに成功し、発泡ダクトを製品化しています。

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キョーラク製の発泡ダクトは、PP樹脂を板厚2.5ミリに発泡させてインパネダクトを成形したもので、今回の測定では市販の軽自動車でエアコンを稼動させて、JC08モードの走行条件で燃費を測定しました。

この測定で得られたデータによると、板厚2.5ミリの発泡ダクトを使用した場合には、従来の板厚0.8ミリのPE製インパネダクト(発泡なし)と比べて、リッター当りの走行距離が発泡率2.8倍の発泡ダクトで180メートル延長され、発泡率4.0倍の発泡ダクトでは255メートル延長させることが実証されたということです。

この測定結果は、発泡ダクトの断熱効果でエアコンの負荷が少なくなったことによるもので、車両を15kg以上軽量化したときに得られる燃費向上に相当するということです。

近年、地球温暖化による気温上昇でエアコンを使う期間が延びており、エアコン負荷の低減は実走行燃費の向上に大きく寄与するはずです。

従来、インパネダクトに発泡ダクトを採用する目的は、車体の軽量化ニーズに応えるという理由からでした。今回、燃費向上効果が実証されたことで、キョーラクでは発泡ダクトの燃費向上効果を完成車メーカーに強くアピールする計画です。

同社では、ドイツで開催されるK2016 国際プラスチック・ゴム産業展で測定データを公開、広く世界の自動車業界に展開することを目指しています。

(山内 博・画像:キョーラク)

ホンダ フリード/フリード+が好調。発売1ヵ月で販売計画の4倍以上を受注

9月16日に発売された新型ミニバン「ホンダ・フリード」の販売が、1ヵ月で累計受注台数2.7万台と、好調に推移しています。

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販売計画である6,000台/月の4倍超を受注しており、「フリード」(3列シート/6〜7人乗り)は子育て層、「フリード+」(2列シート/5人乗り)は独身や子離れ層の顧客が多くを占めているそうです。

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同社によると、好評点として以下を挙げています。

・先進の安全運転支援システム「Honda SENSING」
・エクステリアデザイン
・多彩なシートアレンジと広い室内空間
・車中泊が可能なフラット空間、超低床下収納
・力強い走りと低燃費を両立したパワートレイン

2代目となったフリードシリーズでは、兄弟車の「フリードスパイク」が「フリード+」に改名され、HV用の駆動モーターには大同特殊鋼と共同開発したレアアースを使わない世界初のネオジム磁石が採用されています。

ガソリンモデルには1.5L直4エンジン(131ps/15.8kgm)を搭載。ハイブリッドモデルには1.5L直4エンジン(110ps/13.7kgm)に駆動用モーター(29.5ps/16.3kgm)が組合わせられます。

販売台数の構成比は、フリードが36%、同HVが38%、フリード+が11%、同HVが15%と、いずれもハイブリッドモデルがガソリンモデルを上回っており、全体ではハイブリッドモデルが半数を超えている状況となっています。

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グレード別で見ると、ガソリンモデルでは「G Honda SENSING」(70%超)、ハイブリッドモデルでは「HYBRID G Honda SENSING」(50%-60%超)がそれぞれ売れているようです。

メーカーオプションでは「Honda SENSING」の装着率が80%を超えています。

気になる燃費は、ガソリンモデルが19.0km/L(4WDは17.6km/L)、ハイブリッドモデルが26.6-27.2km/L(4WDは25.2km/L)となっており、ハイブリッドモデルの燃費がトヨタ シエンタと同一であることから、ホンダが同車をライバル視していることが読みとれます。

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車両価格はフリードが188万円〜(HVは225.6万円〜)、フリード+が190万円〜(HVは227.6万円〜)となっており、4WD仕様はさらに22〜23万円高の設定。

新型は内外装のデザインも洗練されており、販売が好調なのも頷けます。

Avanti Yasunori・画像:HONDA)

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「ちょうどいいミニバン」新型ホンダ フリードが発売へ!
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ホンダがHV用モーター磁石の「脱レアアース」で世界初の新技術!
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【関連リンク】

ホンダ フリード/フリード+
http://www.honda.co.jp/FREED/

世界に誇るべき! NSXとGT-R NISMOの相対性理論。

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なにかと話題の二代目ホンダNSX。先進的な3モーターハイブリッドシステムを搭載したこの最新鋭のスーパースポーツカーは、いま世界中から注目される存在です。一方、同じくジャパン・ブランドとして名を馳せるニッサンGT-Rは、10年という歳月を経て大幅な改良を実施。しかもGT-R NISMOに関してはノーマルをベースにさらに強化され、スーパーGTマシン譲りの空力性能まで受け継ぐというツワモノもリリースされました。

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いずれも“究極”を豪語するだけに、気になるのはその数値のみならず、実際に得られる印象です。世界を相手にするにもその点はかなり重要ですが、NSXはまさに新時代のスーパースポーツに相応しい完成度を実感できます。システム合計出力581psを誇るというものの、極度の緊張感とは無縁、日常の延長に速さを体験できるという、超高性能を自慢せずに提供する絶妙なバランスが印象に残ります。しかし、スポーツ・プラスモードを選択すると激変、素晴らしい加速を見せて異次元のフィーリングで魅了します。しかも、それでも安定性は抜群。さすがはハイテクスポーツ4WD! 新世代スポーツカーの理想を具現化できていると思い知らされます。

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その点、GT-R NISMOは真逆。もはやこれを公道で乗ることは反則と思えるほどに刺激満載。本当にGTマシンが路上に放たれたような印象で、本気でこの性能を試すことなどサーキットでなければ不可能といえます。とにかくこの600psはその数値以上の速さを体感できます。まさにレーシング・クオリティ! NISMO専用のサスペンションをもつこのシャシー性能も半端なレベルではないし、専用のGT3タービンも急激な加速を示すので、生半可な気持ちで扱うと確実にしっぺ返しを食らうことになるでしょう。とにかく尋常ではない完成度なのです。

最新のジャパンパワーを体験できるとはいえ、この両者の対比性は世界レベルで見るとユニークそのもの。NSXは洗練の一言に尽きる一方、GT-R NISMOは完全なる武道派を“ウリ”にしています。どちらが良いかという評価などできるわけがありません。どちらが好みかで決めるべきです。価格も世界レベルですが、いずれも世界に誇れるスーパースポーツカーであることは間違いありません。

GENROQ 2016年12月号では、この2台を徹底試乗したレポートを掲載しています。ぜひご覧ください。
(GENROQ 野口 優)

カバンに入るサイズの超小型電気自動車!? 立ち乗りスタイルの「WALKCAR」が登場

COCOA MOTORS.は、カバンで持ち運びできる立ち乗りタイプの超小型電気自動車「 WALKCAR(ウォーカー)」の予約販売を、2016年10月21日(金)13時から同社のオンラインサイトで受付を開始しました。

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「WALKCAR」は、13インチノートパソコンとほぼ同じサイズで、スニーカーがはみ出すほどのカーボン製小型ボディを採用して重さ2.8kgに軽量化しています。最高時速は16キロで、60分の充電で約60分間の走行できるということです。

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「WALKCAR」にはハンドルもアクセルもブレーキもなく、重心移動だけで操作する仕組みなっており、発表された発売価格はUS$1,280です。

同社では、電車移動の後に目的地まで歩行する代わりに「WALKCAR」に乗って楽に移動するという使い方を想定しているようです。

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気になるのは交通法規上の扱い。同社では「各国の法律に従って使用してください」としているのみで、「WALKCAR」を購入しても公道で合法的に使用できる保証はないようです(現段階では、日本国内の公道では使用することができません)。

(山内 博・画像:COCOA MOTORS.)

キャンバスのデザインは「陶器の輝き」─ ダイハツ・デザインの新ジャンルをインタビュー(後編)

軽の新ジャンルとして登場したムーブ・キャンバスのデザインインタビュー。後半はボディのリアからインテリア、ボディカラーの話を訊きました。

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[語る人]
ダイハツ工業株式会社
デザイン部デザイン室主任 畑 延広 氏
カラーマテリアルフィニッシングユニット 小池久弥代 氏

── 後編はボディの後ろから伺います。リアパネルは、横から見ると大きくカーブを描いています。一般的なバスのようにルーフを後ろまで引っ張ることもできたのでは?

「テーマであるラウンド感をしっかり持たせたかったのと、タントとの差別化もあります。実際、このボディでルーフを後ろまで引くと、リアに相当な違和感が出てしまうと思います」

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── 横長のフロントに対し、リアランプはほぼ正方形です

「フューエルリッドの位置など機能的な制約もありますが、たとえば前後で横長にしてしまうとボディが短く見えてしまう。ちなみに、フロント同様リアランプもジュエリーがモチーフで、宝石のように見る角度によって表情が変わるよう工夫しています」

── ホイールについてお伺いします。今回は2色塗りのホイールキャップがウリですが、なぜアルミではなかったのですか?

「上級グレードにアルミを付けて特別感を出すより、ホイールキャップで様々な表現を作った方が今回は訴求力があるだろうと。キャップ中心の広い面は、大きなキャビンを支える意図と、同時に愛らしさも兼ねています」

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── ホイールにボディカラーを入れるという発想はありませんでしたか?

「それも検討しましたが、実際にやってみると色があちこち散ってしまう。また、ストライプカラーではホイールとルーフの色を合わせると非常にしっくり来ることが分かったんですね。今回、ホワイトとグレーの2色にしたのはそのためなんです」

── 次にボディカラーです。今回のウリであるツートンのストライプカラーに具体的なモチーフはありますか?

「いえ。一口にツートンと言っても塗り分け方は様々なので、そこの検討をかなりやりました。その中で新ジャンル感があり、かつボディの長さを表現する手法として今回のパターンにたどり着きました」

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── ホワイトのツートンは流行ですが、グレーは珍しいですね

「はい、実は新ジャンルとして男性をイメージしました。メインの母娘に対し、ここは母息子でも父娘でもいいと(笑)。この配色は社内の男性役員にもウケがよかったですね」

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── 一方のモノトーンですが、ツートンとは異なるモノトーンならではの見せ方は考えたのですか?

「そこは何かを強調するのではなく、あえて素のよさを見せたかった。色も、陶器のようにハイライトが白っぽく抜ける、濁りのないモノを作りました。いまどきの2色性のあるギラギラした塗料でなく、より素直な色ですね」

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── メイクアップシリースですが、元々こちらがオリジナルという発想だったのでしょうか?

「そこは難しいところですね(笑)。見せ所であるボディを一周するメッキが似合うデザイン、という発想は当初からありましたので。メイクアップとキャンバスは同時発想と言えるかもしれません」

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── 室内に移ります。インテリアの造形コンセプトは?

「エクステリアに準じますが、ナチュラルさとして大きな面構成による居心地のよさを、アクティブさとしてメッキやカラーでのアクセントを出す。また、革ではなく布目のシボを使うことでもナチュラルさを表現しています」

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── アクセントカラーの3色は何を意図したものですか?

「茶色はナチュラルと上質、ミントはこのクルマのキーカラーとしてアクティブさを、ピンクはやはり女性を意識しました。実は、ピンクはパンプキンイエローと最後まで迷ったのですが、まずは順当にピンクかなと(笑)」

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── シートは3色とも単色で落ち着いたものですね

「インパネやドア内張りのアイボリーと協調する色としました。キャンバスはシート自体が主張をするようなクルマではありませんので、穏やかでシックなイメージにしています。ブラック内装は、男性を意識したグレーツートンのボディに用意しました」

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── 最後に。キャンバスはボディに目立ったラインもなく非常にシンプルですが、デザインの耐久性を意識したものなのでしょうか?

「はい。より長く愛着を持っていただけるよう飽きの来ない造形を意識しています。シンプルなボディですが、基本骨格、面の張り剛性をしっかり確保していますので、長い時間に耐え得るデザインと言えるでしょう」

── なるほど。本日はありがとうございました。

(すぎもとたかよし)

キャンバスのデザインは「陶器の輝き」─ ダイハツ・デザインの新ジャンルをインタビュー(前編)

ミラ・ココアの後継かと思われたムーブ・キャンバスは、まったく新しいジャンルの軽として発表されました。

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そこで「デザインにおける新しさとは何か」を、デザイナーにインタビューしました。前半では、コンセプトからサイドボディのデザインについてお伺いしました。

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[語る人]
ダイハツ工業株式会社
デザイン部デザイン室主任 畑 延広 氏
カラーマテリアルフィニッシングユニット 小池久弥代 氏

── はじめに、造形上のコンセプトから教えてください

「ナチュラル、愛着、アクティブの三つのキーワードから『ステキ・リラックス』としました。女性をメインターゲットとして、「ナチュラル」は柔らかいラウンドシルエット、「アクティブ」は使えるロングシルエット、「愛着」は斬新なツートンのストライプカラーとして表現しています」

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── 昨年の東京モーターショー出品の『Hinata』がオリジナルかと思いますが、有名なVWバス(タイプ2)のイメージも重なりますね

「Hinataの直接の市販版ではありませんが、デザインスタディといえます。VWバスについては、楽しい雰囲気をどう演出するかの検討段階で話に出ましたが、それを目指そうとはなりませんでしたね」

── 近いカテゴリーにタントやミラ・ココアがありますが、2台との棲み分けは?

「家族のタントに対し、母娘のキャンバスは全高を下げ、よりパーソナルなイメージとしています。ミラ・ココアとは同じ『テイスト系』ですが、ロングキャビンによる使い勝手重視のパッケージがキャンバスの独自性でしょう」

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── では、フロントから見ていきます。横楕円のフロントランプには何かモチーフがありましたか?

「いえ、形状自体にはありません。リアに向けて流れるボディラインの出発点としつつ、同時に愛らしさを持たせました。一方で、ランプ内部はジュエリーをモチーフとして、リングと宝石を表現しています」

── サイズに厳しい軽では珍しく、グリルとバンパーに明快な段差を設けていますね

「特徴であるツートンのストライプカラーを際立たせるため、ここはわざわざ別パーツで構成しました。こうした立体造形は質感のアップにもつながるんですね」

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── 丸いエンブレムはかなり大きめですが、アクセントの意図があるのですか?

「はい。ミラ・ココアもそうですが、テイスト系のクルマでは社名のDの字以外の専用表現としています。今回は『canbus』のCとBをモチーフとし、女性が身につけるアクセサリーをイメージしてまとめました」

── ボディサイドに移ります。ルーフの前後ではかなり丸みを持たせましたね

「シンプルな面でラウンド感を出したかったのがひとつ。もうひとつは愛着の表現でもありますが、思わず手で触りたくなるような優しい面の質感を出したかった」

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── 一方で、左右方向は大きく絞りませんでした

「タントほどではありませんが、やはり適度な広々感は必要です。また、左右の角をあまり削ってしまうと、ルーフラインの前後長がなくなり、キャビンが短く見えてしまうんですね」

── すべてのピラーがブラックアウトされていますが、これは必須条件でしたか?

「はい。前から後ろにスッと抜けることで、サイドボディの大きな面がうまく分割され、前後への長さ感が出てきます。同時に、シルエットをタントと異なる表現にしたかったこともあります」

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── その広いサイドボディですが、メッキモールの少し上に折れ線というか、淡いラインを入れたワケは?

「これだけ広い面なので、張りを持たせるためには面を一旦凹ませて再び出す必要がありました。これがないとペナペナになってしまう」

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── ホイールアーチについて、最近は強い凹面でキッチリした表情を出す例が多いですが、キャンバスはずいぶん穏やかな面です

「実は、当初からボディを陶器のように滑らかに見せたい意図があって、強い表現はやりたくなかったんです。また、ことさら走りを強調する必要もないので、最低限の凹面で微妙な表情を作ったわけです」

続きは後編にて…

(すぎもとたかよし)

ついに日本到来!MotoGPでも活躍するKYTヘルメットの日本発売が決定

MotoGPでも活躍する「KYTヘルメット」の日本発売が決定しました!

あまり聞いたことないぞ?という方もいると思いますが、数々の専属レーサーもいる老舗なメーカーなんです。

KYTプロジェクトは1998年から「世界で通用するヘルメット」をコンセプトに始まったメーカー。イタリアのヘルメットメーカー「SUOMY」と協力体制を結んで開発、デザインはイタリアベースで行われています。

MotoGPやMXGP(モトクロス選手権)EWC(エンデューロ世界選手権など)多くのトップレースシーンでも活躍しており、ヨーロッパ、アジアなど世界的にシェアがある凄いメーカーなんです。

一番メジャーどころでいうと「アレックス・エスパルガロ選手」も使用しています(もちろんレプリカモデルも発売中)。

ヘルメットのバリエーションはオン・オフともに多くのモデルが日本で発売予定。海外メーカーというだけあって日本のヘルメットメーカーではあまり見ないデザインもありますね。

ヘルメットの安全規格「SG規格」の認証を受けており、一部のモデルでは更に厳しいとされる「SNELL規格」、レースに必要な「MFJ規格」に認証されているモデルもあり、安全性はお墨付き。

機能面も内層を自分に合わせてセッティングできる豊富なオプションもあります。

発売前ですが、実際にKYTのヘルメットを被ってみました。今回被ったのは「KR-1」という軽量ヘルメットの「アレックス・エスパルガロ レプリカ ブルー」。

確かにかなり軽量なモデルで、余裕でヘッドバンキングできました(笑)

締めつけ感が少し強めに感じましたが、内層の肌触りも良く、レースのようなハードな環境でもかなり楽そう。

実際に走ってみて、風切音や横風がどうなのか気になるところです。

KYTヘルメットは11月中旬頃から販売店に入荷する予定です。お店に並び始めるのも間近なので、ぜひ試着してみてください。

なお、最新情報はKYT JAPANのFacebookでも確認することができます!

(ライター:佐藤 快/Moto Be バイクの遊び方を提案するWEBマガジン

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クーペSUVだった!アルファ初のSUV、衝撃のスポーツボディを初公開

アルファロメオ初のクロスオーバーSUVとなる「ステルヴィオ」の偽装が軽くなった姿をカメラが初めて捉えました。

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これまで目撃されていたプロトタイプは、Cピラー以降がボックスや分厚い布で完全に隠されており謎に包まれていましたたが、かねてから「クーペSUV」と指摘していた予想が的中した形となりました。

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BMW 「X1」、アウディ「Q3」、メルセデスベンツ「GLA」のドイツ御三家を始め、プレミアムコンパクトSUVは世界でも人気の激戦区となっており、後発のアルファロメオは絶対的アドバンテージが欲しい所です。

そこで目指したのが、このクラス初となる「クーペSUV」デザイン。プロトタイプのスポーティーなエクステリアは、前記した3車種を圧倒するスピード感があるように思えます。

後部座席の居住性など不明な部分はありますが、ワールドプレミアでは強烈なインパクトを放つのは間違いないでしょう。

パワートレインには、180psを発揮する2.2リットル直列4気筒ディーゼルターボ及び、210psを発揮する2リットル直列4気筒ガソリンターボが予想され、ハイエンドモデルには、510psを叩き出す2.9リットルV型6気筒ターボ搭載「クアドリフォリオ」モデルが君臨すると思われます。

ワールドプレミアは2017年3月のジュネーブモーターショーと予想しますが、11月のLAショーでサプライズデビューの可能性もあります。

(APOLLO)

NEDO、フィリピンで電動3輪車による新公共交通システムの実証事業を開始

国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、フィリピンで電動3輪車を使った新公共交通システムの実証事業を開始したと発表しました。

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今回のNEDO実証事業は、フィリピンの貿易産業省(DTI)およびイントラムロス監督庁(IA)と共同で、日本のソフトバンクを委託先として、電動三輪自動車とEVエコシステムを組み合せた新公共交通システムの実証事業を行うものです。

具体的には、2016年10月から2018年9月までの2年間で、マニラ市内の観光・文教地区であるイントラムロスで実施され、現地の交通事情に合わせた定期運行管理、車両稼働率管理、EV充電管理を行って、現地ニーズに適合した公共交通システムであるかを検証する、ということです。

フィリピンでは、125ccのガソリンバイクにサイドカーをつけた「トライシクル」と呼ばれる3輪タクシーが400万台も走っており、年式の古いトライシクルが大気汚染や交通渋滞の原因になっています。

フィリピン政府はトライシクルの電動化を進めており、愛媛県の渦潮電機が2014年からトライシクルを電動化した「e-トライクル」を現地で生産する事業を開始しています。

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今回の実証事業は、現地で生産されている「e-トライクル」に代表される電動3輪車にクラウドを利用した「EVエコシステム」を組み合わせて、①個別認証を含む充電インフラ、②運行管理・アセット管理をするテレマティクス、③運賃課金等のサービスプラットホーム、④車両に搭載する通信機器の4テーマについて実証するものと見られます。

NEDOは、今回の実証事業で電動3輪車を使った新公共交通システムを実現して、エネルギー消費量を85%削減することを目指しています。

(山内 博・画像:NEDO、渦潮電機)

想定ユーザー・用途に特化? ダイハツ ムーヴ・キャンバスの「走り」をチェック

ムーヴ・キャンバスにはターボエンジンの設定はなく、52ps/60NmというNAエンジンのみが用意されています。

キャンバスの車両重量は、最も軽いのが最廉価グレード「L/2WD」の910kgで、売れ筋の2WDモデルは920kg。最も重いのは4WDの「X」、「G」系で970kgとなっています。

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実際に試乗してみると、この車重とNAエンジンの組み合わせでは、動力性能に不安が残ります。街中であってもNAエンジンには荷が重く、発進・加速時ともにモアパワーの印象を抱かせます。

日産デイズ、三菱eKワゴン系の初期型(登場時)のNAエンジン仕様ほど「遅い!!」と驚かされるほどではありませんが、流れに乗るにはアクセルも深く踏み込む必要がありました。

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そうなるとエンジン音も高まり、加速感と音がシンクロせずに、CVTを含むパワートレーンの音ばかり高くなるという課題も顔を出します。とくに、首都高速を走らせてみると、やはりターボ車は必須だと実感。

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ターゲット層を考えるとNAエンジンで不足はないだろう、という判断でしょう。しかし実際には、郊外などでは一般道でも結構な速度になることが多々あり、ターボの設定を望む声も出てきそうです。

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操縦安定性では、パワステの設定が妙に軽すぎることなく、直進安定性も高速道路での流れ程度なら十分に確保されているのが確認できました。また、静粛性も最新の軽自動車にふさわしいレベルで、とくに前席は国産スモールカーと比べても快適な空間といえるだけに、NAエンジンのみでかなり回さないと走らないシーンがあるのが残念です。

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タウンスピードでの乗り心地は、ムーヴやキャスト系(アクティバ・スポーツをのぞく)ほどのしっとり感までは得られていません。ダイハツだけでなく軽自動車全体の中でも最上といえる乗り味を誇るキャスト・アクティバよりも35mm高い全高が影響しているのか、背高系ならではの微小な上屋の動きも気になります。

ただし、2台試乗したうち1台はこうした動きもやや抑えられていたので、試乗車の個体差があるかもしれません。

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シャーシはムーヴ用を基本としていて、ダンパーには「フリクションコントロールダンパー(FCD)」が採用されており、バルブ応答性改善、サイズアップ(フロントC30、リヤC25)が図られています。

それでもムーヴやキャストとの乗り心地の差は、確かに感じられます。ダイハツ九州 開発部 開発室の大坪 稔さんによると「タント同等以上のボディ剛性(曲げ、ねじり)を確保していますが、ムーヴまでは到達していない」とのことで、両側大開口スライドドアという利便性を得ていますが、乗り心地とのトレードオフになっているようです。

(文/塚田勝弘 写真/小林和久)

一番じゃなきゃダメなんです!? ダンロップの新しい耐摩耗技術「ADVANCED 4D NANO DESIGN」

ダンロップの住友ゴム工業は、タイヤの耐摩耗性能を大幅に向上させたエナセーブの新製品「エナセーブ NEXT II」を11月1日(火)から発売すると発表しました。

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「エナセーブ NEXT II」は、耐摩耗性能を51%向上させたという点が特徴で、同社では「ADVANCED 4D NANO DESIGN」という新技術を初めて「エナセーブ NEXT II」で採用したということです。

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「ADVANCED 4D NANO DESIGN」とは、分子構造をシミュレーション技術を利用して設計した「新フレキシブル結合剤」をタイヤのゴムに配合して、ゴムが変形したときにゴムの分子内部で局所的にかかる力を逃がしてゴムの組織の破壊を防止する新技術です。

この「ADVANCED 4D NANO DESIGN」を採用することで耐摩耗性能の51%向上。さらに、低燃費性能とウエットグリップ性能を両立することができたということです。

同社では、大型放射光研究施設「SPring-8」(兵庫県佐用町)・大強度陽子加速器施設「J-PARC」(茨城県東海村)・スーパーコンピュータ「京」(神戸市)という3つの大規模研究施設を連携して活用することで、ゴムの内部構造をナノからミクロンレベルで連続的かつ鮮明にシミュレーションできる新材料開発技術「ADVANCED 4D NANO DESIGN」を2015年に完成させ、この新技術を「エナセーブ NEXT II」に初めて採用したということです。

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これらの大規模研究施設は「1番でなければダメなんですか?」と、多額の予算を追求されたことを思い出しますが、最近ではさまざまな自動車技術の開発に利用されていることが目立ちます。

多額の予算を要する大規模研究施設を利用しなければ、自動車技術も開発できない時代になったのかもしれません。

(山内 博・画像:住友ゴム工業)

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マツダと兵庫県立大学が大型放射光施設SPring-8を活用して触媒材料を研究
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「燃えにくい電解液」で高電圧と安全性を両立したリチウムイオン電池
http://clicccar.com/2016/07/09/384131/

石油を一切使わないタイヤ、ダンロップから2013年に発売へ!
http://clicccar.com/2012/10/01/199735/

VW トゥアレグ次期型、高性能PHEVの走りを捉えた!

フォルクスワーゲンのクロスオーバーSUV『トゥアレグ』次期型プロトタイプの姿をキャッチしました。

ディテールは不明ですが、2016年北京モータショーで公開された、『T-プライム GTE』からインスピレーションを得たデザインとなる可能性が高いようです。

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プラットフォームには最新のアウディ『Q7』と同様の「MLB2」を採用し、大幅な減量がなされます。

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ワールドプレミアは2017年3月のジュネーブモーターショーが最有力です。

(APOLLO)

トヨタ・86の対抗馬!? 「ライトウェイトスポーツ」オペル GT市販版は165馬力で発売か?

オペルの次世代スポーツと期待され、2016年3月のジュネーブモーターショーで満を持して公開された『GTコンセプト』。その市販モデルのレンダリングCG、及び最新情報を欧州エージェントから入手しました。

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「GTコンセプト」は、曲面を多用したボディに、スポーティーなフロントエンドやルーフラインを特徴とした未来的エクステリアでした。最新レポートによれば、市販版でもコンセプトモデルの意匠から、多くのインスピレーションを得たデザインとなる模様です。

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パワートレインは、コンセプトモデルと同様の1リットル直列3気筒ターボエンジンを搭載する模様。

ただ、欧州ではトヨタ「GT86」ハンターとも目されており、ライバルとなる「GT86」や「124スパイダー」との競争力を高めるため、市販モデルでは最高馬力を145psから165psへ引き上げる可能性が高いようです。

ワールドプレミアは2018年秋頃と噂されていますが、ライトウェイトスポーツが人気を集める日本でもオペル復活に期待がかかります。

(APOLLO)

新型NSXの開発責任者、テッド・クラウスLPLのハートが熱い!

■リーマンショックの大どんでん返しからの再出発

実は2代目NSX開発の道程には、大どんでん返しがありました。2008年のリーマンショックにより、世界規模で不況が勃発。ホンダも大打撃を受け、V10を搭載したFRベースの2代目NSXが、発売間近にも関わらず発売中止に追い込まれました。発売延期や限定販売ではなく発売中止ですから、大変な経営判断だったと思います。

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そしてリーマンショック後も、東日本大震災やタイ水害、また円高に苦しめられつつも、ホンダは激変した社会を先取りすべく、全く新たに2代目NSXの開発を推進したのです。

再出発した新型NSXの開発責任者に任命されたテッド・クラウスLPLは、20代の若き頃に初代NSXに魅せられてホンダ入社を決意。クライスラーから転職したアメリカ人技術者です。自分の未来を決定付けた車種の開発責任者になるなんて、まさしくホンダドリームですよネ。

■開発責任者テッド・クラウスLPLのコメントが熱すぎる!

開発コンセプトについては、テッド・クラウスLPLの熱いコメントから紹介しましょう。

「NSXという車名の意味は、初代では”ニュースポーツ・エクスペリメンタル=実験的な新しいスポーツカー”でした。新型ではその意味を”ニュースポーツ・エクスペリエンス=新しいスポーツカー体験”と定義していますが、新しい走りの提案、そしてクラフトマンシップなど、初代の”エクスペリメンタル”という心は忘れていません。」

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「NSXは初代も新型も、人間をブロックするものではなく、その能力をサポートすることが最大のコンセプトです。NSXは人間ばなれした筋力や反射神経を要求しませんし、サーキットに持ち込まないと楽しめないクルマではありません。そこには当然、好き嫌いはあるでしょう。100%に好かれようとは思っていません。しかし、これが次世代に向けたスポーツカーの姿のひとつと確信しています」

生粋のホンダマンは、日本人とかアメリカ人とかの国籍に全く依存しないのが、本当に素晴らしいと思います。

■行けるところまでトコトン行くのが、ホンダのスポーツカー開発

新型NSXが採用した3モーター式ハイブリット”SH-AWD”は、トルクベクトリング機能を備えた4WDシステムです。開発当初は、レジェンドの横置きFFベースを流用する予定でしたが、ミッドシップスポーツに相応しい縦置きに変更するために、エンジンやDCTを専用開発! 初代NSXでも総アルミボディとV-TECエンジンを専用開発しましたから、行けるところまでトコトン行くのが、ホンダのスポーツカー開発なのでしょう。

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新型NSXの開発では、日本が企画とプロトタイプ開発を行い、米国が市販モデルの開発を担当。まさに国境を越え、グローバルで開発が進められました。創業者の本田宗一郎氏が伝えたホンダの熱いDNAは、世代と国境を越えて確実に継承されているのです。

■第542弾 新型NSXのすべて (電子版はこちら

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(星崎 俊浩)

熟成極まった現行型のBMW 5シリーズにお買い得な限定車が登場

新型BMW 5シリーズがデビューしましたが、日本での発売時期はまだ明らかにされていません。7シリーズ顔負けの新技術が満載された新型を待つのも良いですが、熟成極まった現行型を購入する手もまた良しでしょう。

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10月29日から発売される現行5シリーズの限定モデル「THE PEAK(ザ・ピーク)」は、スポーティな走りとスタイリングをさらに際立たせる人気グレードの「M Sport(エム・スポーツ)」モデルがベース。

19インチの「Mライト・アロイ・ホイール」と専用の「ブラック・キドニーグリル」を標準装備することでスポーティなキャラクターをより強調しています。

インテリアでは、ブラックの「ダコタ・レザー・シート(フロントシート・ヒーティング付)」に「ファインライン・アンソラジット・ウッド・トリム」を組み合わせることで、質感高いシックな仕上がりになっています。

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また、シリアルナンバーが刻印された「インテリア・バッジ」、「レザー・キー・ケース」などの専用装備品も用意されています。

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価格は2.0L 直列4気筒ターボの「523i M Sport THE PEAK」が712万円、同ガソリンエンジンでステーションワゴン「523iツーリングM Sport THE PEAK」が747万円。

2.0L 直列4気筒ディーゼルターボの「523d M Sport THE PEAK」が735万円、ステーションワゴンで同ディーゼルエンジンを積む「523dツーリングM Sport THE PEAK」が770万円。

この価格は、一部の標準装備を見直すことにより、ベース・モデルである「M Sportモデル」から14万円(セダンの価格上昇値。ツーリングは、ベース・モデルの価格から15万円の上昇)の上昇に抑えられています。

(塚田勝弘)

アウディ・A6シリーズが「S line」のエクステリアを標準化

現行アウディA6は、2011年8月にセダン、翌年にステーションワゴンであるアバントが設定され、2012年には限定車という形でオールロードクワトロも設定されました。

今回、一部変更を行い、外観では質感と存在感をさらに引き上げるべく、オプション設定だった「S line」のエクステリアが標準化されました。

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従来は一体型だったフロントバンパーのエアインレット部を3つに独立させることで、立体感を強調し、より力強いスポーティなデザインなデザインに仕立てられています。さらに、サイドシル部をより拡幅することで、ワイド&ローのスタイルを主張するとともに、リヤディフューザーのデザインを変更することにより高級感を演出しています。

また、「S line」パッケージ装着車には、アウディS6と同意匠のシングルフレームグリルを採用。エアインレット部も新デザインとなりクロームの水平バーが備わります。

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エンジンは、エントリーグレードでFF仕様の「Audi A6/A6 Avant 1.8 TFSI」に、190ps/320Nmを発揮する1.8 TFSI を搭載し、トランスミッションは7速Sトロニックを搭載。

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また、quattro のエントリーグレードとして「Audi A6/A6 Avant 2.0 TFSI quattro」が設定され、2.0 TFSIエンジンは252ps/370Nmと、2.0Lながらも一般的な3.0Lに匹敵する出力が確保されています。

そして最上級の「Audi A6/A6 Avant 3.0 TFSI quattro」に搭載される3.0LのV6 エンジンは、333ps/440Nmとスポーツカー並みの高出力を発揮。7速Sトロニックとクワトロの組み合わせにより、ハイパワーを余すところなく正確に路面へと伝えます。

クワトロシステムは、A4オールアバントに採用された「ultra」技術を使った、後輪への駆動系統を切り離すシステムではないものの、最新世代が採用され、通常時には前後輪に「40:60」とトルクを非対称に配分。路面状況によってその配分を前後「70:30〜「15:85」の範囲内でダイナミックに制御することで、優れたトラクションと回頭性を両立しています。

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また、「Audi ultra」の軽量化技術を駆使したコンポジットボディは、モノコックの20%以上にアルミを使用。さらに、ボンネットやフロントフェンダー、ドアやトランクリッドなどボディ中心から遠い部分にアルミを採用することで慣性モーメントを最小化。

これらにより、アウディの伝統ともいえるエアロダイナミクスの面でもトップクラスのCd0.26(セダン)を達成しています。

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こうした改良点を盛り込みながらも車両本体価格は従来から据え置きで、価格帯はセダンのアウディA6の628万円〜A6アバント 3.0 TFSI quattroの926万円となっています。

(塚田勝弘)

新型インプレッサは、まだ実力の6割しか出していない!?

クルマ選びにおいて、具体的なブランドや車種よりも、まず検討するのは「どのボディタイプにするか」ではないでしょうか?

セダンやワゴンさらにSUVなど様々なジャンルがありますが、なかでも操縦性と実用性から、ハッチバックの人気は根強いものがあります。

そのなかでも車両価格などのバランスの良さから、「フォルクスワーゲン・ゴルフ」に代表される『Cセグメント』のクルマは各メーカーのメインストリームとなっています。

海外では「フォード・フォーカス」や「プジョー・308」といったモデルが売れ筋となっており、国産ブランドもこのクラスにおいてはグローバルを視野に入れたモデルを開発・生産しています。

その過酷な戦いの中にスバルが送り込んでいるのが「インプレッサ」です。1992年の初代「インプレッサ」の登場時から、実用的な乗用車という側面を持つ一方で、WRC(世界ラリー選手権)も視野に入れるほど武闘派の一面も持ち、その名前に特別な想いを抱く人は少なくありません。

試乗記

その「インプレッサ」が新型となって登場しました。

5代目となる新型のトピックスは、新しいプラットフォーム「スバルグローバルプラットフォーム」と歩行者保護エアバッグを含めた安全性の強化です。

とはいえ、「先進環境技術の採用で圧倒的な低燃費を実現!!」や「自動運転技術を初搭載!」といったことが声高に叫ばれるなかでは、新型「インプレッサ」の内容は「ちょっと地味」に見えませんか? しかし、この部分こそが販売台数の多い『Cセグメント』には欠かせない魅力なのです。

■クルマの基本を徹底的に極める

近年、自動車の土台であるプラットフォームの刷新がトレンドになっており、トヨタやフォルクスワーゲンを筆頭に、ひとつのプラットフォームをベースに様々なクルマを仕立てることで生産や開発の効率化が図られています。

メカニズム

新型「インプレッサ」に初めて採用された「スバルグローバルプラットフォーム」もまさにそれ。今後、レガシィやフォレスターの次期型にも展開される予定だといいます。

そうなると、最初の一歩が肝心。計測技術の進歩によりドライバーが違和感を覚えるツボを特定できたほか、剛性の連続性を高めるために骨格の途切れや屈曲を極力減らしたことでポテンシャルは大幅上昇。新型「インプレッサ」では、その実力のうちまだ6〜7割ほどしか引き出せていないそうです。

開発ストーリー

また、新型「インプレッサ」でスバルの持ち味である安全性はさらにワンランク上へ。その大きな要素が25-60km/hで作動する歩行者保護エアバッグです。すでに海外ブランドでは採用例がありますが、国産車としては初なうえに、全車に標準装備されるのも魅力。社内では「スバル=安全」という考えが浸透しており、標準装備化はさも当然の如く進んでいったそうです。

■デザインから機能まで全面刷新!

新プラットフォームの採用はクルマの走りを磨いただけでなく、インテリアの仕立てを含めた質感向上にも貢献しています。

使い勝手

インテリアで最も目を引く8インチの大画面をもつナビゲーションシステムと、6.3インチへ拡大したマルチファンクションディスプレイが設けられたインパネをはじめ、エアコンユニットも全面刷新され、より使い勝手が良くなっています。

こうした内容を踏まえると、ハイブリッドや自動運転技術といった飛び道具こそ持たないですが、普段当たり前に思っているからこそ忘れがちなクルマの本質(走る、曲がる、止まる、使う)が徹底的に磨かれたことが分かります。

より深く知りたい方にはこちらがおススメです。

表紙

(今 総一郎)

ムーヴ・キャンバスが、タントのミラクルオープンドアを「採用しなかった」理由とは?

ムーヴ・キャンバスは車名にムーヴが付くように、ムーヴの派生モデルという位置づけ。とはいえ、助手席側が大開口になるピラーレス構造の「ミラクルオープンドア」を備えるタントとの関係性も気になります。

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全高はムーヴが最も低い1630mm、キャンバスが1655mm、タントが1750mm。ホイールベースは全車2455mm。そこで気になるのは、キャンバスがなぜタント同様にミラクルオープンドアを採用しなかったのか? という点。

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ミニバン的なキャラであるタントが採用しているのは、小さな子どもを含めた乗降のしやすさはもちろん、大きな荷物の出し入れなどが理由でしょう。

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一方のキャンバスは、ファミリーユースでも十分に使えるものの、最大のターゲットは母親などとシェアする独身女性が中心になっているという事情もありそうです。もちろん、タントよりもパーソナル感の強いムーヴの派生モデルという位置づけもあるはず。

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キャンバスの開発に携わったダイハツ九州 開発部 開発室の大坪 稔さんにお伺いすると、「質量(車両重量)が重くなってしまうのと、コストがかかるため」というのが大きな理由だそうです。

対象とするユーザー層や使用されるシーンを想定すると、両側スライドドアでも良好な乗降性、そして荷物の出し入れのしやすさも十分に担保されていますから、デメリットを考えると採用する理由はなかった、ということでしょう。

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さらに、「キャンバスは、タント/ウェイクをベースとしていますが、ピラーレス構造であるミラクルオープンドアにすると、ねじり剛性など開口剛性を確保するのが非常に難くなります(重量増に直結する)。そのため、もっと長い開発期間が必要になります」と続けてくれました。

そう、キャンバスは車名にダイハツの顔といえる「ムーヴ」の冠こそ頂いていますが、ベースはウェイクとムーヴの両方になっています。タントをベースとしなかったのは、ピラーレス構造と全高の違い(95mmもタントの方が高い)が理由だそうです。

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もっと正確に言うと、キャンバスのフロントフロアはウェイク、リヤアンダーはムーヴがそれぞれベースになっています。

ただし、キャンバスはウェイクやタント、ムーヴなどと全高が異なるためドアパネルも新設したとのこと。これには、デザイン部門からも外観の差別化から流用は避けて欲しいという要求もあったようです。他には、ピラー関係もインフォース系をのぞいて新規開発、ボンネットやリヤドアなどもパネル新規に金型を起こしています。

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ムーヴ・キャンバスという車名から、言葉は悪いですが一見小手先の派生モデルに感じるかもしれませんが、2台分開発するくらいのエネルギーを注いだ、というキャンバス。今後の主力モデルの1台になりそうです。

(文/塚田勝弘 写真/小林和久)

アメリカ軍に採用されたオフロードビークル「MRZR4」が日本での公道走行可能に!

愛知県のホワイトハウスオートモービルは、同社が米国から輸入するオフロード車「MRZR4(エムレーザーフォー)」が日本で大型特殊自動車としてナンバーを取得し、公道走行が可能になったと発表しました。

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この「MRZR4」は、米国・ポラリス社の軍事用オフロード車を日本で災害救助用に使用するために輸入されたもので、2016年10月19日(水)〜21日(金)に、東京ビッグサイトで開催されたRISCON TOKYO:危機管理産業展で公開されました。

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「MRZR4」は、ポラリス社の小型オフロード車「RZR(レーザー)」をベースに、米軍のUSSOCOM(特殊作戦軍)の要望に応じて、災害現場、戦場などの過酷な環境でも対応できるように開発された車両。CV-22・オスプレイなどの航空機で現場まで輸送することができるということです。

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「MRZR4」は、全長 359cm×全幅 155cm×全高 188cmの車両サイズで、重量900kgの4人乗りの車体に、875ccの2気筒 4ストロークDOHC ガソリンエンジンを搭載。切り換え可能なオンデマンド式 AWD/2WD駆動装置を備えています。

最大積載量は200kgで、車体のシート部分はパイプ製のロールゲージで保護されており、ウィンドゥ・ガラスの無いスパルタンなスタイルになっています。

輸入元のホワイトハウスオートモービルでは、日本国内で起きている様々な災害発生時に、狭い道や傾斜地に立地する住宅地での救助活動に「MRZR4」が威力を発揮するとしています。

(山内 博・画像:ホワイトハウスオートモービル)

【関連リンク】

DEFENSE MRZR4[エムレーザー]|ポラリス・オフロードビークル[POLARIS OFF-ROAD VEHICLES]
http://www.whitehouse-orv.jp/defense/mrzr4/

ダイハツ・ムーヴ・キャンパスは、内装にも細やかな工夫あり!!

現行ムーヴ以降のダイハツ車(とくに軽自動車)は、近年少し失われていた感のある内装のクオリティを再び引き上げ、スズキやホンダ、日産・三菱連合と比べてもアドバンテージといえるレベルに達している印象を受けます。

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ムーヴ・キャンパスも例に漏れず、軽自動車トップクラスといえる上質感のあるインパネを採用。プラスチック・パネルの梨地のシボも上質感があるうえに、ダッシュボード上辺は革系の素材にシボ加工が施されるという凝った仕上がりになっています。

20160926DaihatsuCanbus053もちろん、インパネには傷が付きにくい素材が選ばれていて、バッグの金具などが当たってしまっても傷つきにくく、目立ちにくいように配慮されています。

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内装色はアイボリー調が基本で、「メイクアップ」系グレードには「ファインミント」や「ミストピンク」、「マイルドモカ」の差し色が入り、差し色が入らないベーシックな内装色のほか、シックで男性ユーザーにも受けそうな「ブラックインテリアパック」も用意。

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なお、ドアアームレストとオーディオパネルまわりの差し色は、少しコストが嵩む塗装が採用されていますが、そのぶん艶(ツヤ)感が出されています。

それでも40代まで含めた女性層をターゲットにしているため、差し色が派手になり過ぎないようにミントでもピンクでも少し「くすませて」いるほか、同じ色でも面積の大きいグローブボックス部分を少し暗く、オーディオパネル部分を明るめにするなど、彩度を変えているそうです。

ピンクなどの差し色を派手になり過ぎないように「抑えた」のは、以前明るめの色を採用したところ女性からの恥ずかしい、という声もあったからだそうです。

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なお「ブラックインテリアパック」のオーディオパネルやシフトパネルには、ピアノブラック調加飾が配されています。

(塚田勝弘)

レトロの皮を被った刺激的ハイパワーマシン、ヤマハ・XSR900に新色追加!

ヤマハ発動機が「ネオレトロ」と謳うロードスポーツマシン「XSR900」の新色がラインナップに追加されることが発表されました!

新色の名は「ブラックメタリック X」。「XJR1300」や「FZ1 FAZER」などヤマハの多くのバイクでラインナップされているカラーですね。

ほとんどのパーツにブラックの塗装を施しており、タンクには白いラインとYAMAHAの文字が目立っています。

フロントフェンダー・ラジエターサイドカバー・リアフェンダーなどに専用のブラックパーツを採用し、統一感のある見た目になっていますね。

XSR900の魅力は何よりこのギュッと締まったボディ!マシンが大きすぎず小さすぎず、街にも人にも馴染む”ネオレトロ”な外観にこだわっています。

このまま乗ってもカッコイイですが、XSR900はカスタム次第でカフェレーサーにもスクランブラーにもなり得る一台です。もちろん、パフォーマンスの面でも妥協をしておらず、見た目も良し、走りも良しというマシンとなっています。

845ccのエンジンは最高出力110馬力!外観と裏腹に驚くべきパワーを持っています。

今まではマットグレーメタリックとグレーイッシュブルーメタリックという2色のラインナップ(限定車を除く)でしたが、新色が追加されることにより、さらに人気が加速するのではないでしょうか。

新色を採用したモデルの発売日は2016年12月15日です。

(ライター:駒月 麻顕/Moto Be バイクの遊び方を提案するWEBマガジン

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VW・スポーツクーペGTEの市販モデルが市街地を快走!

フォルクスワーゲンの4ドアクーペサルーン『CC』の後継モデルと思われるプロトタイプをキャッチしました。

後継モデルは「MQB」モジュラープラットフォームをベースに、現行CCから全長を4900mmへ拡大、ホイールベースを500mm延長し、後席ヘッドルームをより快適にしているといいます。

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エクステリアはアウディ「A7」を彷彿とさせる伸びやかなクーペスタイルで、ジュネーブショーで公開された「スポーツクーペGTE」を忠実に再現しているようです。

パワートレインは218psを発揮する4気筒GTEプラグインハイブリッドが搭載されます。

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ワールドプレミアは早ければ2016年9月のパリモーターショーの可能性もあるようです。

(APOLLO)

テスラの新車は完全自動運転に対応するハードウェアを装備すると宣言

現在、新型車「モデル3」の予約受付中の電気自動車メーカー「テスラ」のビッグニュースです。今後、テスラの工場で生産されるすべての車両には、将来の完全自動運転機能に対応可能なハードウェアが搭載されることが発表されました。

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ハードウェアの具体例として発表されているのは、クルマから最長250mまで360度の視界を提供する8台のサラウンドカメラ、従来の約2倍もの距離まで物体を認識するアップデートされた12個の超音波センサーをはじめ、最先端技術が採用されたフォワード フェーシング レーダーにより、豪雨、霧、塵などでも前方を走るクルマを見通すことが可能といいます。

さらに、これらのハードウェアから得られるすべてのデータを理解するために、初代の40倍以上の処理能力を持つ新型車載コンピューターが搭載されるということです。

こうしたデータをマシンラーニングのニューラルネット(アルゴリズムの1種)で処理することにより、予測結果などをアウトプット。それにより、新しいシステムは全方向を同時に監視し、人間の感覚だけでは感知し得ない情報を取得し、安全に寄与するといいます。

将来的には、ワイヤレスアップデートにより完全自動運転が実現することが期待される、テスラの先進的な試みです。

フィアット・ブランド初の装備を設定したフィアット500Xの特別仕様車が登場

フィアット500Xは、ジープ・レネゲードのブランド違いの兄弟車的存在。内・外装の巧みな作り分けによって、それぞれの銘柄らしい異なる世界観を構築しています。

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そのフィアット500Xに、日本導入1周年を記念した初の特別仕様車が2台用意されました。

100台限定の「Fiat 500X Black Tie(フィアット500X ブラックタイ)」は、同モデルで最も人気のある2WD仕様の「ポップスタープラス」をベースに、限定のブラックカラー、インテリアには500Xで初めてレザー(ブラック)を採用。

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また、特別装備としてフィアット・ブランドで初めて「アダプティブクルーズコントロール(ACC)」を設定しているほか、17インチのブラックホイール、「BeatsAudioプレミアムサウンドシステムスピーカー」が用意されています。

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140台限定の「フィアット500X イエロークロス」は、4WD仕様の「クロスプラス」をベースに、限定ボディカラーのイエローカラー、インテリアにはレザー(ブラウン)を採用。

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また、「ブラックタイ」と同様に「アダプティブクルーズコントロール」を装備、さらに専用デザインの18インチホイールが設定されます。

両モデルに装備される「アダプティブクルーズコントロール」は、レーダーセンサーにより前方車両を認識し、車間距離に応じて自動的に走行速度を調整するシステム。

車間距離が短くなった場合は減速し、十分な距離が空いた場合は設定した速度まで再加速。また、時速30km以下になると自動的に解除され、ブレーキを踏むよう警告音でドライバーに注意喚起されます。

449_news_500X_BlackTie2WDの「Fiat 500X Black Tie」は、1.4Lターボに6速DCTの組み合わせ。価格は315万3600円。4WDの「Fiat 500X Yellow Cross」は、1.4Lターボに9ATの組み合わせで価格は349万9200円です。

(塚田勝弘)

次期カローラは大イメチェン!? 世界販売台数ナンバーワンのカローラ誕生50年で出た秘話、実話!

1966年10月20日にトヨタ カローラは誕生しました。
それから今年で50年。現在までに11世代のカローラが誕生し、現在では日本のみならず世界154か国で販売され、販売台数は4362万台で世界ナンバーワンを誇ります。
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そんなカローラの生誕50年を記念した「カローラ生誕50年フェス」が東京・お台場にある「メガウェブ」にて開催されました。これまでの歴代11代の「カローラ」展示に加えて、ユーザーの方が乗っている「カローラ」も展示。最新のカローラで、初代カローラをインスパイアしたカローラ生誕50年記念特別仕様車「カローラアクシオ・ハイブリッドG・50(ゴーマル)リミテッド」や、これまた初代カローラを木で作った「木製カローラ」なども展示されていました。また、外にあるショートコースでは初代カローラの同乗試乗も体験できます。私も試乗させていただきましたが、シートベルトもヘッドレストも無く、ハンドルが細い!
ちなみにパワーステアリングが無い、いわゆる「重ステ」。
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そして私はこのイベント内トークショーのMCという大役を仰せつかりました!

まずはオープニング。
そしてトークショー第一部。「カローラのこころを語る」。
トークショーのお相手は、カローラの10代目と11代目を手掛け、現在、カローラプロジェクトの取りまとめをしているトヨタ自動車の安井慎一常務、次期カローラの開発を担当している小西良樹チーフエンジニア、4代目カローラから歴代のカローラを乗り継ぎ、「カローラ先生」呼ばれるほどのカローラ大好きフリーライターの小林敦志さん。皆さんそれぞれのカローラとの関わりや魅力、次世代カローラは大イメージチェンジするというお話などをお聞きしました。
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お次は「カローラクイズ」。
初代カローラは「80点主義+α」という、『よいクルマなのはもちろん、さらにそこに「わくわく感」や付加価値などの魅力をつける』という話や、今や普通のことですが、「トランクゲートがバンパ―上から開く」のは、カローラが最初だったという話など、その前のトークショーをしっかり聞けば答えが分かることばかり。

そして第二部は「カローラファンの集い」。
すでにステージにいるお三方に加えて、オーナー代表で4代目カローラセダンGTオーナーの黒川恵則さん。販売店代表としてトヨタカローラ徳島の代表取締役会長の北島義貴さん。国内カローラ開発責任者の原田友康さんが会場に来ているファンの方々の質問に答えます。
「万が一、質問が少なかったら」ということで予備の内容も考えていましたが、そんな心配は全く無し。
10代目カローラのオーナーの方からは「フロント周りだけ、旧いカローラに変えられるようなものは販売しないのか?」とか、女性オーナーからは「MT仕様は無いのか?」などなど、想像以上に活発にご質問いただいたため、質問した方へのプレゼントが早々に無くなってしまうという嬉しいハプニング。
しかも、放っておいたらしばらく質問が続きそうなほどの質問の嵐に、カローラファンの熱意と愛情、そして幅広い層からの根強い人気を感じました。さすが、世界販売台数ナンバーワンのカローラなんですね。

(吉田 由美)

作業時間は約2000時間!完璧にレストアされたランボルギーニ350GTが納車された場所とは?

2016年9月に神宮で開催されたランボルギーニ100周年記念イベントに、1971年式の緑のランボルギーニミウラが展示されていました。

このミウラはランボルギーニの歴史的モデルに関するレストアや鑑定を行う部門として2015年春に新設されたランボルギーニ・ポロストリコが完璧に修復したクルマです。

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ランボルギーニ・ポロストリコはミウラのほかにLM002、カウンタック、そして350GTと4つのフルレストアを手掛けました。そして今回ミウラに続いて350GTのレストアが完成し、オーナーへの納車式が10月13日に開催されました。

ランボルギーニ初の量産市販車となった350GTは、1963年のトリノ・モーターショーで350GTVのプロトタイプが披露され、翌年の1864年にジュネーブモーターショーで350GTを発表し、世界中にランボルギーニ・ブランドを印象づけました。

ボディパネルはアルミ製で、シートはフロントに2席、リアに補助的な1席が設置されています。生産台数は諸説ありますが、130台程度と言われています。

回レストアしたシャシー番号0121の350GTは初回に生産した15台のうちの1台という貴重なモデルのため、シャシーとボディはオリジナルの配置に戻されました。そしてエンジンやブレーキ、キャブレターといった燃料システムにも大幅な修理と真正性の保持に努めています。

ボディはきめ細やかなホワイトカラーで再塗装を施しています。ニトロアクリルの塗料配合と塗装技術はなんと製造当時のもので、22層もの塗装構造を採用し、各層の間に手作業による湿式研磨を掛けたことで、クルマのフォルムに優美で鮮やかな流れが生まれました。

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ブラックレザーの内装もボディカラー同様にブラックレザーの内装も製造された当時の同じプロセスを用いて改装されています。木製のハンドルやアクセルなどのペダル類も摩擦や劣化を残しつつレストアされています。その上、装着されていたカーラジオも1964年当時の姿で蘇り、軽快な音を流すなど完全に機能しています。

こうして、車体と内装の作業に掛かった時間は1150時間。さらに電気系統機能などの修復に780時間を費やし、約1年振りにシャシー番号0121の350GTはオーナーの手に戻りました。

レストア後にサーキットでの初走行を望んだオーナーの意向を反映して、初テスト走行と納車がモデナ・サーキットで行われました。サーキットを貸し切りにして、オーナーの目の前でレストアされた350GTは80kmを走行、無事完走しました。

全般的なクルマのバランスと性能はもとより、ギアチェンジの機密性やブレーキの応答性などパーフェクトな結果となり、より厳しい走行環境においても優れたドライビングとハンドリングが実証されました。

ポロストリコが次ぎにレストアが完成させるモデルが一体何なのか興味が尽きません。

(萩原文博)

開発責任者が語る、新型NSXとSH-AWDに込められた想いとは?

スーパーカーと聞いて思い浮かべるイメージは、地を這うように低く構えて風を切り裂くような強烈なスタイリングや、轟かせる爆音から想像させるような圧巻のパフォーマンスでしょう。

また、それと同時に、サーキットのような場所でしか本領を発揮できず、公道ではその実力を持て余しているだけなのではないか?とも……

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なかにはサーキットでの走行にフォーカスした硬派なモデルもありますが、今年8月に日本での販売がスタートした新型「NSX」はサーキットのような場面はもちろん、公道でもそのパフォーマンスを満足できるように開発されています。

その走りに欠かせないのがSPORT HYBRID SH-AWDです。

クランクシャフトに直結したダイレクトモーターが9速DCTを介して、ガソリンエンジン単独の場合よりもリニアでトルクフルな加速フィールを発生。さらに、前輪に搭載される左右独立のモーターをそれぞれ制御することで左右のタイヤにかかる駆動力を緻密に制御するというユニークなシステムです。

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自身も初代「NSX」に魅了されてホンダの門を叩いたほどのファンで新型「NSX」の開発を率いたテッド・クラウス氏が言うには、新型「NSX」のすべてにおいてドライバーが第一で、ドライバーが頭の中で思い描く走行ラインを正確になぞることに重きを置いているとのこと。

その他にも、新型「NSX」には乗る人への配慮に抜かりはなく、エアコンやオーディオなどのスイッチは自然に手が届く位置に配置。スーパーカーではないがしろにされがちな荷室もしっかり車両後方に用意するなど、走り以外でも徹底して“人”を大切にして開発されています。

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また、新型「NSX」はホンダのDNAを具現化したものであり、高度なパフォーマンスと驚くべきレスポンスを提供しながら、きめ細かい効率性も備えているといいます。

そして、そういったホンダのチャレンジ精神はいまなお健在であり、走りと社会性を両立した素晴らしい価値をもつ商品の提供を追求しているそうです。

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冒頭にも記しましたが、「スーパーカー」と呼ばれるクルマはドライバーに自身の世界観を見せつけることこそを目的に開発されていましたが、初代「NSX」が打ち出したドライバーを第一にするという考えを受けて、現在では普段使いも困らない実用性を備えています。

さらに新型「NSX」はSPORT HYBRID SH-AWDなどを通して、非日常と日常のさらなる両立を果たしました。テッド・クラウス氏の表情には達成感だけでなく、この新しい提案が再びスーパーカーの世界を塗り替える引き金となることへの期待も感じられます。

(今 総一郎)

マツダデザインの歴史とデザイナーとエンジニアの共創【戦後から1980年代まで】

マツダにとって5年連続の出展となる「Tokyo Midtown DESIGN TOUCH 2016」では、開発者トークセッションも開催されています。プレス向けに開催されたトークセッションは、同期間中と同じ「マツダデザインの歴史」、「デザイナーとエンジニアの共創」がテーマ。

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ここでは、マツダのデザイン本部 ブランドスタイル統括部 主幹の田中秀昭氏による戦後から1980年代までのトークの概要をお届けします。

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現在、クルマ以外のマツダのデザインを担当している田中氏は、マーチャンダイジングなどのほか「デザインタッチ」などのイベントにも携わっています。以前は世田谷にあったエムツー(M2)でロードスターの「1001」、「1028」なども担当していたそうです。

マツダの歴史は戦後の焼け野原からスタート。戦後、三輪トラックを作っていた頃からインダストリアルデザイン(工業デザイン)を採り入れていて、当時、インダストリアルデザイナーの第一人者であった小杉二郎氏に三輪トラックのデザインを依頼。

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三輪トラックからスタートしたマツダのデザインは、1960年代のモータリゼーションを迎えると「ピラミッドビジョン」を掲げます。

同ビジョンは、一番下に軽自動車があるという需要構造を見立て、マツダのクルマも小さな軽自動車から段階を踏んで大きなクルマへと行く考え方。つまり、乗用車需要の底辺を支えようという意図です。

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1959年12月、デザインルームである機構構造型課 造型係が発足。なお、上の写真はキャロルのドアを開発、設計している様子です。

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1960年、マツダが初めて販売した乗用車「R360 Coupe」は、戦後初めて車名にクーペの名が付いたモデル。メインのデザイナーは先述の小杉二郎氏ですが、1958年に入社したマツダ初のデザイナーである小林平治氏(1年後にはコスモスポーツをデザイン)も一緒にデザインしていました。

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「R360」は、ドアやボンネット、トランクなどにアルミを使うなど徹底した軽量化が図られているほか、薄い鉄板に強度を持たせるためビードが入れられています。これが、寸詰まり感のある軽自動車を伸びやかに見せ、あえて「2+2」になりきることでキャビンを小さくすることで、当時の軽の中で、最も全長が短く、全高が低くても存在感を放つことができました。

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さて、今回の「Tokyo Midtown DESIGN TOUCH 2016」に展示されている「ルーチェ ロータリー クーペ」に話が飛びます。三角ウインドウもBピラーもないハードトップは日本初の試みで、マツダ初のFFでもあります。当時、ベルトーネに在籍していたジウジアーロのデザインであることは広く知られていますが、実際は異なるそうです。

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まず、ベルトーネ(ジウジアーロ)のデザインモデルを元に、マツダ社内で4ドアセダンを試作。さらに、これをベースにルーチェのセダンが生まれ、さらにセダンをベースに社内のデザイナーがクーペ化を図ったという流れ。

同車のオーバーハングが短くできたのは、「13A」型ロータリーエンジンの高さ方向を大きくし、全長を短く(厚さ)を薄くすることで実現。エンジニアとデザイナーが一緒になっていい物を作り上げるというのは、現在の魂動デザインと同じような考え方といえます。

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そのほか、北米への輸出の時代を迎え、マスキー法を逆手に取った経営戦略を採り、「サバンナ」が登場。世界唯一のロータリーエンジンは力強さが特徴であり、それを積む「サバンナ」は、百獣の王であるライオンを表現。もちろん、サバンナが持つ誇りや力強さが込められています。

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オイルショック後、エコなモデルにシフトしていき、1980年代に入って5代目ファミリアが登場。フォードからデザイナーが多く来日し、フォード・レーザーをデザインする彼らの仕事ぶりを隣で見て刺激を得ていたそうです。

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「コスモAP」はオペルに一度移ってから再度マツダに戻ってきた河岡徳彦氏による仕事で、ヨーロピアンな香りが漂っています。しかもCd値は0.32で世界屈指の空力性能を誇ったボディでもありました。

(文/写真 塚田勝弘)

マツダの「マシーングレープレミアムメタリック」は、塗装プロセスにもさまざまな工夫を凝縮

リアルな金属質感を目指して開発されたマツダの「マシーングレープレミアムメタリック(以下、マシーングレー)」は、かなり難しいチャレンジだったそうで、当然ながら塗装プロセスにおいても新しい試みがなされています。

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通常のボディカラー開発は、デザインがある程度ターゲットユニットとして決まり、設計、性能要件、生産と工場(単位)にシフトしていく流れの中で進んでいきますが、こうした流れだとどうしてもそれぞれの要件に壁があるそうです。

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そこで「マシーングレー」では、デザインのイメージ段階からデザイン、設計、生産、サプライヤーが集まった「共創」活動でアイディアを出しながら開発。この活動が、「マシーングレー」を商品化できた大きなポイントになっています。

「マシーングレー」が目指したのは「金属質感」、「鉄の黒光り感」、「みずみずしいツヤ感」。

まず、「金属質感」をどうやって出したかというと、一番下に鉄、錆防止などの下塗り、カラー層、その上にアルミフレーク(ラメ)の入った薄いカラー層(メタリック層)、一番上がクリア層になっています。

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通常と異なるのは、カラー層が1色ではなく別々の塗料で2層に分けている点で、「金属質感」をどう「捉えるか」に注力。

そのため、新潟県燕市の金属加工の職人に協力してもらい、金属プレートの磨き度合いの異なるサンプルをいくつも出してもらったそうです。燕市の金属加工といえば、iPodの研磨で世界的な話題になったこともありました。

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磨き方によっては鏡のような状態までになりますが、表面に若干研いだ後が残るような研磨状態が今回マツダの考えた「マシーン感」と決定し、さらに分析すると、表面にごく僅かな凹凸が残っているために、光が反射した時に「マシーン感」を醸し出すことが分かったとのこと。

しかし、その質感を塗装で表現するのが課題。そこで、メタリックを入れたアルミフレーク層に「段差」をわざと付けることで、金属の凹凸のようにならないかと考え、「マシーン感」が得られる「段差」を試行錯誤しながら決定されました。

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つぎの「鉄の表現(黒光り感)」は、鉄そのものを使えれば表現しやすいものの、錆の原因になるため塗装の中には使用できません。そこで、アルミフレークを使いながら鉄を表現するという、相反する課題にチャレンジ。

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まず、「黒光り感」は何かを分析すると、光を当てたときアルミは90%以上を反射させ、鉄は50〜60%以上反射させる点に着目。鉄は光を半分くらい吸収することで「黒光り感」が出ていると考え、10ミクロンくらいのアルミフレークとアルミフレークの間に隙間を設けることで、その隙間に入った光が黒のカラー層に吸収させています。その隙間の比率を調整することで、鉄と感じる(鉄の反射率に近づく)ように設計されています。

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「マシーングレー」の塗装は、噴霧(塗装の小さな粒)の大きさが20〜30ミクロンで従来よりも小さくなっていて、この粒子の中にアルミニウムが1つ入っているそうです(厳密には1つは究極の理想で、時々2つ入ることもある)。

ボディ全体に噴霧した時は、アルミニウムがばらばらな方向を向いていて、その後塗装が蒸発(水分やシンナーが蒸発)していくと、塗装の厚みが薄くなり、体積の圧縮とともにアルミフレークを並行にして、最終的には0.5ミクロンという普通の塗装の1/6くらいまで薄くなるそうです。そこまで薄くすることでアルミを綺麗に並べられます。

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そして、塗装表面の滑らかさもポイント。厚く塗れば可能になりますが、生産台数に制約が出てくるため、鋼鈑の表面から平滑にしていくという挑戦もなされています。下塗り、カラー層(ブラック)も塗装そのものが真っ平らになるように開発されていて、反射層を塗る頃にはかなり平滑になっていて、アルミフレークを並べ、最後にクリア層が塗られています。

(文/塚田勝弘 写真/小林和久)

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ソウルレッドに並ぶマツダ車のプレミアムボディカラー「マシーングレープレミアムメタリック」に込めた思いとは?
http://clicccar.com/2016/10/18/409150/

ホンダ・ステップワゴンに待望の「Modulo(モデューロ) X」が登場!! 価格は366万5000円

すでにアナウンスされていたとおり、ホンダ・ステップワゴンに「STEP WGN Modulo(モデューロ) X」が加わりました。10月21日から発売が開始されます。

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「Modulo(モデューロ) X」は、ホンダアクセスが開発した専用のカスタマイズパーツを量産過程で装着し、販売するコンプリートカーブランド。N-BOX、N-ONEに設定されていて、登録車では今回のステップワゴンが初になります。

「ステップワゴン Modulo X」は、足まわりに専用サスペンション(全高:SPADA比でマイナス約15mm)や専用17インチアルミホイールを装着。

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外観は、空力特性に優れたフロントエアロバンパー、エンジンアンダーカバー、リヤロアディフューザーという専用エクステリアなどのほか、専用フロントグリル、専用フロントビームライト、専用LEDフォグライト、専用リヤエンブレムによりスポーティな佇まいとしています。

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インテリアも専用装備を数多く用意し、ブラック コンビシート(プライムスムース×ソフトウィーブ/Modulo Xロゴ入り)、本革巻ステアリングホイール(ディンプルレザー&スムースレザー/ピアノブラック調)、本革巻セレクトレバー(ディンプルレザー)、インパネミドルパッド(ピアノブラック調)、フロアカーペットマット(プレミアムタイプ/Modulo Xアルミ製エンブレム付)という専用装備をはじめ、9インチプレミアムインターナビ(Gathers/専用オープニング画面/USBジャック)、ドライブレコーダー(ナビ連動タイプ)、ETC2.0車載器(ナビ連動タイプ)が用意されるなど、充実装備となっています。

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ボディカラーは、「プレミアムスパイスパープル・パール」、「プレミアムスパークルブラック・パール」、「ホワイトオーキッド・パール」の3色で、インテリアカラーは「ブラック×シルバー(コンビシート)」のみ。

「ステップワゴン Modulo X」の価格は366万5000円。日産セレナのマイナーチェンジで、競争が激しくなっているミドルサイズのBOX系ミニバン。チューニング、ドレスアップのニーズが比較的高いミニバンに「モデューロX」を投入することでステップワゴン全体の販売テコ入れになるか注目です。

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また、「ステップワゴン Modulo X」の発売に伴い、テレビCMも刷新されます。チューニングカー漫画として人気を博した「よろしくメカドック」とのコラボレーションが実現。

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10月20日から読切コミック「よろしくメカドックSTEP WGN Modulo Xの巻」がホームページで公開されます。この「よろしくメカドック」は、40代の私にはドンピシャで、1982年から1985年まで「週刊少年ジャンプ」(集英社)に連載された、次原隆二氏による作品です。

(塚田勝弘)

ポルシェ製V6を搭載!? アウディS7次期型、ニュルで高速テスト

アウディの旗艦4ドアクーペ『A7』のハイパフォーマンスモデル、『S7』次期型の姿をカメラが捉えました。

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ニュルブルクリンク・ノルトシュライフェに現れた次期型「S7」プロトタイプは、ワイドになった六角シングルフレームグリル、スクエアデザインのヘッドライト、力強いプレスラインなどが確認できます。

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次期型ではベースの「A7」同様、アウディ自慢の軽量「MLB Evo」プラットフォームによりホイールベースを延長し、よりエグゼクティブな居住空間を実現するといいます。

パワートレインは、4リットルV型8気筒ターボエンジンが見込まれていますが、このニュルで捉えたプロトタイプは、ポルシェ・パナメーラ「4S」の2.9リツトルV型6気筒ターボを搭載し、テストをしている可能性が高いとレポートされています。

ワールドプレミアは2017年秋と思われます。

(APOLLO)

レクサスISがマイナーチェンジ。内・外装と走りを「深化」させ、最新の安全装備も搭載

レクサスの主力モデルのひとつといえるレクサスISが10月20日にマイナーチェンジを受けました。内・外装やサスペンションの変更、最先端の安全装備を搭載するなど、比較的大がかりな変更になっています。

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まず外観は、ISの特徴であるスポーティなイメージをより際立たせるため、「スピンドルグリル」を基点とした強い立体構成と走りの良さを予感させるスタイリングに変更することで、よりアグレッシブなデザインになっています。

フロントマスクは、スピンドルグリルから始まるセンター部の立体と大きく張り出した台形状のバンパーコーナーの造形がコントラストを生み出し、踏ん張り感をさらに強調。

20161020_01_04_sヘッドランプは、内側に延長された特徴的な形状となり、L字型のクリアランスランプとの連続性を高めることでさらに鋭い印象に。一方のリヤコンビネーションランプは、多灯LEDに変更し、内部に大胆な造形のL字を層状に重ねたデザインになっています。

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機能性と質感向上が図られたインパネは、ナビのディスプレイを10.3インチに拡大されたのが大きな変更点で、ナビゲーションやオーディオの情報をより大きく表示するとともに、リモートタッチ側面にENTERボタンを設置することで使い勝手も改善されています。

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質感向上を担っているのは、ヒーターコントロールパネルとオーディオパネルに施されたヘアライン調(金属の表面に細かい傷を一定方向に入れる加工方法)の加飾で、大型化したニーパッドで両端から挟み込むことにより車格感を向上。さらに、パームレストの革巻き部を拡大し、ステッチを追加することで質感が高められています。

オーディオでは、標準設定のレクサスISプレミアムサウンドシステム、スピーカーを10個に増設し、よりクリアな音質で広がりと奥行き感を伴う臨場感を実現。

オプション設定の「マークレビンソン」プレミアムサラウンドサウンドシステムにもチューニングが施され、全席でより正確かつ立体的なサウンドを味わうことができます。

足まわりも改良を受けています。サスペンションのストローク速度が極めて低い状態から十分な減衰力を発揮する改良型のダンパーが採用されたほか、フロントサスペンションロアアームをアルミ製に変更し、剛性アップと軽量化を両立。

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さらに、スプリングブッシュの特性や、電子制御式の「AVS(Adaptive Variable Suspension system)」、パワステである「EPS(Electric Power Steering)」の制御など、細部に至るまでチューニングを施し、操縦安定性と乗り心地をより高次元で両立することで、ドライビングの気持ちよさを追求したとしています。装備面の目玉は、低速域から高速域まで衝突回避または被害軽減を支援する予防安全パッケージ「Lexus Safety System +」の標準化。

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「Lexus Safety System +」は、歩行者検知機能付衝突回避支援タイプ「プリクラッシュセーフティ」をはじめ、車線逸脱による事故の予防に貢献する「レーンディパーチャーアラート(ステアリング制御機能付)」(LDA/ Lane Departure Alert)、夜間歩行者の早期発見に寄与しロー・ハイビームを自動で切り替える「オートマチックハイビーム」(AHB/ Automatic High Beam)、設定車速内で先行車の車速に合わせて速度を調節することで一定の車間距離を保ちながら追従走行できる「レーダークルーズコントロール(ブレーキ制御付)」がパッケージ化されたレクサス最新の安全装備です。

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改良を受けたレクサスISの価格は、3.5L V6を積む「IS350」が559万9000円〜630万3000円、2.5Lエンジン(+リダクション機構付THSⅡ)を搭載するハイブリッドの「IS300h」が515万円〜638万5000円。2.0L直列4気筒ターボの「IS200t」が470万〜530万8000円となっています。

(塚田勝弘)

【スーパー耐久2016】デミオ・ディーゼルがST-5クラスのランキングトップ! 第5戦岡山で大勝負か?

2016年のスーパー耐久シリーズも残すところ2戦。

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そのうちの1戦が今週末の10月22、23日に岡山国際サーキットで開催される「スーパー耐久シリーズ2016 第5戦 スーパー耐久レース in 岡山」。

今年のスーパー耐久の波乱ぶりは例年には無いほど。そのなかでも混戦に次ぐ混戦で誰が勝つのか本当に予想できないのが排気量の一番小さいST-5クラス。第4戦の富士9時間レースが終わった段階でのランキングトップは、今シーズンの初めには誰一人予想だにしていなかったあのマシン!

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17号車「DXLアラゴスタ・NOPROデミオSKY-D 」。そうデミオ・ディーゼルがランキングトップなのです。

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昨年の覇者で、今年も第3戦鈴鹿サバイバルまでトップだった69号車「BRP★J’S RACINGホンダカーズ浜松北みきゃんFIT 」が、第4戦富士9時間ではトラブルで9位に後退。ポールポジションポイントを含めて5ポイントしか得ることができませんでした。

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かといってデミオディーゼルが優勝したかというと、走行中にリアハッチが開いてしまうというトラブルや、ターボゆえに気温が高いことが不利に働き、結果は4位。

ただし、富士では9時間という長丁場であったためにボーナスポイントが付与されるため、獲得したポイント数は16ポイント。通常の3時間フォーマットのスーパー耐久シリーズでは2位と同じポイントです。

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第4戦富士を優勝したのは69号車のチームメイト「BRP★J’S RACINGホンダカーズ三重北FIT 」。

この3台が現在のスーパー耐久ST-5クラスのポイントランキング3台で、シリーズチャンピオンを自力で取ることのできる3台ということになります。

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カタログ馬力で132馬力もあり、車重によるハンデが60kgも課せられていながらもまだまだ速いホンダFIT3勢を相手に、1トン切るかどうかの車重でカタログ馬力105馬力のデミオ・ディーゼルがランキングで上に立つというのは常識的に考えれば無茶な話です。

それでも、現在のランキングを実現してしまったのは、ホンダFIT3勢の1.5倍はあるというレース中の好燃費と、0周ピットインなどの奇抜な作戦を駆使するチームの柔軟性によるところが大きいのではないでしょうか。

17号車のデミオディーゼルがランキング首位とはいえ、69号車のFIT3との差は0.5ポイント。岡山戦だけでなく、最終戦オートポリスまでギリギリの戦いを繰り広げなければ、この決着はつかないかもしれません。

今まさに、スーパー耐久のST-5クラスでは燃費 vs パワーの戦いが繰り広げられているのです。

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その他のクラスに目を向けてみますと、NA換算2000ccまでのST-4クラスでは、ランキング首位の13号車「ENDLESS・ADVAN・86 」と、2位の86号車「TOYOTA Team TOM’S SPIRIT 86」が7ポイントの僅差でこちらもかなりの激戦。86同士の戦いは熾烈さを極めることでしょう。

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NA換算3500ccまでの2輪駆動車で競われるST-3クラスは新旧レクサス対決。38号車「MUTA Racing TWS IS 350 」の開幕3連勝に対して、62号車「DENSO Le Beausset RC350 」が富士9時間で優勝。38号車の連勝にストップをかけたカタチです。この優勝で62号車が一気にランキング2位なり、38号車とのポイント差は15.5ポイント。岡山次第ではチャンピオンも狙える位置に来ました。

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NA換算3500ccまでの四輪駆動車で競われるST-2クラスでは、首位の59号車「DAMD MOTUL ED WRX STI」と、2位の6号車「新菱オートDIXCELエボⅩ 」のポイント差が20ポイント。両車の優勝回数はともに2回。ボーナスポイントのつくもてぎ5時間と富士9時間を制したのは59号車。対して6号車はSUGO3時間、鈴鹿サバイバル4時間を制し、得意な分野が異なることが明確になりました。残りの岡山、オートポリスは両方とも3時間レース。このポイント差がどうなるかは岡山戦にかかっています。

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SUPER GTのGT300クラスでもお馴染みのFIA GT3マシンで競われるのがST-Xクラス。ランキングトップは24号車「スリーボンド 日産自動車大学校 GT-R」、2位は3号車「ENDLESS・ADVAN・GT-R」でその差は18.5ポイント。GT-R同士による激しいバトルは他のクラスとは迫力が違います。

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今年のシリーズチャンピオンを占う上での重要なレースとなる第5戦岡山は、ST-4、ST-5クラスがグループ2、それ以外がグループ1として、10月23日の午前と午後に分かれて各グループごとに3時間レースが行われます。特にグループ2は追い抜いてくる上位クラスがいないためにラップタイムの向上が見られ、各クラス本来のポテンシャルが発揮されるという面で必見といえるでしょう。

(写真・文:松永和浩)

ステップワゴンModulo Xがついに登場、空力がミニバンの走りを変えた!

ホンダの純正アクセサリーを開発するホンダアクセスは、走りを磨くパーツブランドとして「Modulo(モデューロ)」を展開しています。

そのノウハウを活かしたコンプリートカー『Modulo X』は、これまでにN-BOX、N-ONEといった軽自動車をベースに生み出されてきましたが、ついに人気のMクラスミニバン、ステップワゴンをベースとしたモデルが誕生しました。

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ステップワゴンModulo Xのポイントはサスペンションと空力デバイスにより、四輪の接地性を向上させるなど走りを磨いていること。ミニバンに求められる乗り心地と、高い車高が苦手とするキビキビした走りを両立させていることが期待されます。

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機能系パーツとして専用に与えられているのは次の通り。

専用サスペンション(全高:SPADA比でマイナス約15mm)
専用17インチアルミホイール
専用フロントエアロバンパー
専用エンジンアンダーカバー
専用リアロアディフューザー

シャシー性能と空力性能によりバランスよくハンドリングを引き上げているというのがポイントです。

さらに専用フロントグリル、専用フロントビームライト、専用LEDフォグライト、専用リアエンブレムといったエクステリアでもコンプリートカーらしい差別化をはかります。

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インテリアでは、Modulo Xロゴ入り専用ブラック コンビシート(プライムスムース×ソフトウィーブ))、専用本革巻ステアリングホイール(ディンプルレザー&スムースレザー/ピアノブラック調)、専用本革巻セレクトレバー(ディンプルレザー)、専用インパネミドルパッド(ピアノブラック調)、プレミアムタイプの専用フロアカーペットマット(Modulo Xアルミ製エンブレム付)が与えられています。

ボディカラーは、プレミアムスパイスパープル・パール、プレミアムスパークルブラック・パール、ホワイトオーキッド・パールの3色を設定。メーカー希望小売価格は、366万5000円(消費税込)となります。

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ステップワゴンとしては高価に見える部分もありますが、Gathersの9インチプレミアムインターナビ(専用オープニング画面仕様)のほか、USBジャック(1か所)やナビ連動タイプのドライブレコーダーとETC2.0車載器を搭載するなど、Modulo Xという名前のコンプリートカーにふさわしい装備内容となっています。

(山本晋也)

【関連記事】

ステップワゴンModulo Xを生み出したのは「メカドック」…ではありません。
http://clicccar.com/2016/10/20/409951/

ホンダ・ステップワゴンに設定される「Modulo X」のティザーサイトが公開
http://clicccar.com/2016/09/02/396676/

ホンダ純正のコンプリートカー「Modulo X」チューニングとは調律だ!
http://clicccar.com/2015/08/14/321243/

ステップワゴンModulo Xを生み出したのは「メカドック」…ではありません。

ステップ ワゴン Modulo Xの発売に合わせて、チューニングカー漫画として一世を風靡した人気コミック「よろしくメカドック」とのコラボレーションが実現しました。

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スポーツカーのオーナーがミニバンに乗り換え、しかしスポーツ心を忘れないチューニングを施したい、その気持ちに応える名チューナーといったストーリーが、WEBの読み切りコミックとして公開されています。

漫画の中では、ステップワゴンModulo Xを生み出したのは伝説のチューニングショップ「メカドック」となっていますが、実際はホンダの純正用品メーカーであるホンダアクセスが開発したパーツを、量産工場で組み付けたコンプリートカーとなっていますから、お間違いなきよう。

【関連リンク】

「よろしくメカドック STEP WGN Modulo Xの巻」公開ページアドレス
http://www.honda.co.jp/STEPWGN/mechadoc/

560馬力!メルセデス新最強モデル「AMG C63 Rクーペ」、2017年登場か

メルセデス『Cクラス』のトップモデルである『AMG C63 S クーペ』をさらにハイチューンした、新たな最強モデル「AMG C63 Rクーペ」が、ニュルの高速テストに姿を見せました。

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これまでの最強シリーズである「ブラックシリーズ」に取って代わる、この「R」のエクステリアには、効率の良い空気の流れを生む新リップスポイラー、ワイドフェンダー、リアにはより強力なダウンフォースを生む新デュフューザー、固定式大型ウィングを装備しています。

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パワートレインには、現最強モデル「AMG GT R」の4リットルV型8気筒ツインターボエンジンを積むと思われ、最高馬力は560psを叩き出します。

そのパフォーマンスは0-100km/h加速3.6秒で達し、Cクラスの軽量を活かす、メルセデス最高レベルのパフォーマンスを実現すると見られます。

ワールドプレミアは2017年3月のジュネーブモーターショーが有力です。

(APOLLO)

横浜ゴムがバイオマスから合成ゴムを合成する2つの技術を技術展で展示

横浜ゴムは、10月25日から28日まで北九州市で開催される「IRC 2016 Kitakyushu ゴム・エラストマー技術展」で、バイオマスから合成ゴムを合成する2つの技術を展示すると発表しました。

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バイオマスとは生物資源を総称する用語で、今回は植物から合成ゴムを合成する2つの技術を紹介しています。同技術によってタイヤ製造の石油への依存度が下がり、二酸化炭素削減に貢献することができます。

1つ目の技術は、植物繊維の主成分であるセルロースからタイヤの原料になるブタジエンを直接合成する触媒の開発です。

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この触媒は、横浜ゴムと東京工業大学との共同研究で開発されたもので、現在石油精製の副産物として生産されているブタジエンを植物由来のセルロースから合成できるようになります。

今後横浜ゴムでは、量産化に向けた触媒の設計を進め、2020年代前半には実用化することを目指しています。

2つ目の技術は、植物の細胞を操作して植物からタイヤの原料になるイソプレンを合成する技術。こちらは、横浜ゴム、国立研究開発法人理化学研究所(理研)、日本ゼオンの3者の共同研究により開発されました。

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イソプレンは自動車タイヤの原料となるポリイソプレンゴムという合成ゴムの製造原料に使用されています。現在、イソプレンはガソリン精製の過程で、ナフサ熱分解の副生成物として生産されていますが、新技術の開発で、タイヤ生産の石油依存度を低減して、地球温暖化の原因とされる二酸化炭素を削減できるということです。

(山内 博・画像:横浜ゴム、東工大)

ユーザーと共に半世紀。「カローラ50周年特設サイト」がオープン

遡ること50年前、1966年10月20日に産声をあげたトヨタ自動車の「花冠」こと、カローラ。

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モータリゼーションの足音が聞こえ始めた時期に登場した同車は、今年10月20日に生誕50周年を迎え、これまで累計4,400万台を販売、ファミリーカーとして世界中で愛されてきました。

デビュー当時のライバル車である日産サニー1000よりも100cc余裕を持たせた水冷直列4気筒1,100cc(60ps)エンジンを搭載。

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今では当たり前となったテール部をスパッと切り落としたデザインを早々に採用するなど、見所の多いクルマでした。

「カローラ」は初代モデルの登場後、世界13ヵ国で生産され、150ヵ国以上で年間130万台以上販売されるトヨタの「グローバルベストセラーカー」に成長。

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現在も、国内新車販売台数で常にトップ10内にランクインするなど、息の長い看板モデルとして君臨しています。

そうしたなか、トヨタ自動車が同車の生誕50周年を記念して「カローラ50周年特設サイト」を開設しました。

同サイトでは、ユーザーとカローラの思い出、歴史、開発者の思いなど、さまざまな角度から改めてカローラにスポットを当てていくそうです。

・Story 国内外のお客様の「カローラストーリー」
・History 初代誕生・歴代カローラと時代背景など
・Message 歴代カローラ開発責任者からのメッセージ
・Feature AE86レビン試乗動画、「カローラオタク」マニアック解説
・Gallery 歴代カローラや主な歴史の写真
・Link 関連ニュースリリース・ウェブサイトなど

これを機に、当時のカローラとの思い出に浸るのもよいかもしれません。

Avanti Yasunori・画像:トヨタ自動車、筆者撮影)

【関連リンク】

カローラ50周年特設ページ
http://newsroom.toyota.co.jp/jp/corolla50th/

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カローラ生誕50周年記念企画【Carolla Stories】

こだわりの「ストライプカラー」がムーヴ・キャンバスにもたらす効果とは?

ダイハツとしては久しぶりに女性ユーザーを強く意識したというムーヴ・キャンバス。

実際に購入しているのは、同社の市場調査による狙いどおり同居している「母娘」家族が中心で、20代〜30代の女性が中心になっているそうです。また、シックな色は男性にも好評とのこと。

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女性ユーザー中心となると、オシャレなカラーやデザインがより重要になります。ダイハツ デザイン部 デザイン室 カラーマテリアルフィニッシングユニットの小池 久弥代さんに女性の「色」へのこだわりについてうかがうと、たとえば「赤からピンクまでの色合い」を男性は3〜4カテゴリーに分けるそうですが、女性は口紅のように非常に細かく識別できるそうです。

そうなると、まず気になるのがボディカラーやインテリアがオシャレかどうか、ということでしょう。最も目を惹くのは、訴求カラーのパールホワイトⅢ×ファインミントメタリックをはじめとした2トーンカラー。

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ダイハツでは「ストライプカラー」と呼んでいて、ルーフとドア上辺(アウターハンドルの上)、ドアミラー、そしてボディの下側が、ボディを囲むようにホワイトもしくはグレー(シルバーではない)でペイントされています。

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先述の小池さんによると、こだわったのがこの「ストライプカラー」で、マスキングの量を減らし、作業しやすい塗装方法を吟味して選択したとのこと。

実際の生産工程では、最初にボディカラーを塗装、つぎにマスキングしてホワイトもしくはグレーが塗布されています。なお、ボンネットとバックドアもホワイトもしくはグレーになりますが、これはホワイトもしくはグレーのモノトーン仕様のものが使用されています。

こうしたストライプカラーを採用したのは、流行している2トーンカラーモデルの中で埋没しないように、また、伸びやかなサイドビューを印象づけるためだそうで、その狙いは実車からも十分に伝わってきます。

見た目の印象を「横長」、まさに「バス」のように見せているキャンバスは、タントとの違いも強調するために採られたデザイン手法ともなっています。

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この「ストライプカラー」は6万4800円のメーカーオプションで、最廉価の「L」グレード以外の全車で選択可能。予算に余裕があればぜひ選択したいカラーコーディネイトです。

(文/塚田勝弘 写真/小林和久)

ブリヂストンがAIを使う最新鋭タイヤ成型システム「EXAMATION」を海外工場へ展開

ブリヂストンは、人工知能(AI)を実装した最新鋭タイヤ成型システム「EXAMATION(エクサメーション)」を、2016年内に同社の海外乗用車用タイヤ工場のひとつ、ハンガリーのタタバーニャ工場へ展開すると発表しました。

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今回、はじめて海外へ展開される最新鋭タイヤ成型システム「EXAMATION」は、本年5月に同社の彦根工場に初導入されたタイヤ製造装置で、国内のマザー工場で確認された新技術を海外工場へ展開したことになります。

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ハンガリー北部、首都ブタペストの東に位置するタタバーニャ工場は2008年から操業を開始し、現在800人の従業員で日産6,000本のタイヤを製造しています。現在、この工場を2017年上期中に生産能力を日産約18,000本にまで増強する計画を進めており、今回の新技術導入も増強計画の一環となります。

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また、2016年内に稼働開始予定のロシア新工場にも、「EXAMATION」システムを展開する予定で、今後日本国内で開発された新技術を海外工場へ展開する動きを加速させる模様です。

(山内 博・画像:ブリヂストン)

【関連記事】

ブリヂストンがICTとAIを搭載したタイヤ成型システム「EXAMATION」を彦根工場に初導入
http://clicccar.com/2016/05/28/374153/

ボルボ最小クロスオーバーSUV「XC60」次世代型の詳細が明らかに

ボルボのエントリー・クロスオーバーSUV『XC60』次世代型プロトタイプをキャッチ、インパネ写真とともに、その詳細レポートも入手しました。

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エクステリアはフルカモフラージュされていますが、ボルボデザイントレンドの一つである、”雷神”T字型デイタイムランニングライトや「XC90」に似た、リアコンビランプなどが確認できます。

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室内を見ると、インパネセンターには「XC90」に似た縦型9インチディスプレイが設置されています。エアコン吹き出し口は「XC90」より細長いデザインです。

次世代型には、「XC90」などにも採用されている、最新の「SPA」軽量アーキテクチャーを流用し、ホイールベースの延長が予想されています。

パワーユニットには、2リットル直列4気筒ターボガソリンエンジンとディーゼルのほか、航続距離が50kmを超えるプラグインハイブリッドもラインナップされると思われます。

(APOLLO)

日産ブランドの新しい情報発信拠点「NISSAN CROSSING」を動画でチェック!

東京の一等地である銀座。その四丁目交差点に新たな複合商業施設「銀座プレイス」が9月24日に開業しました。

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地上11階、地下2階で構成され、銀座の新たなランドマークとしての存在感を表現したという白亜の塔ですが、その1階と2階では日産ブランドの発信を目的とした「NISSAN CROSSING」が展開されています。

同所では、1963年8月から「日産ギャラリー」が親しまれていたのですが、ビルの建て替えに伴い2014年より一時休館しており、この度、大幅なリニューアルを受けての再スタートとなります。

「NISSAN CROSSING」の狙いは、“ワクワクする未来のドライビング体験”の提供とのこと。

ビル正面の入口をくぐった先には最先端の自動運転技術搭載車や電気自動車など日産ブランドのクルマが数多く展示されているほか、2階では日産の歴史やモータースポーツでの活躍を紹介。

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さらに、360度バーチャルリアリティコンテンツを通して、あたかも運転しているかのように「GT-R」が参戦するモータースポーツを体感できたり、ミニカーやオリジナルグッズの販売店やカフェも併設されており、ちょっと立ち寄るだけでも十分楽しめるコンテンツが盛り沢山。

また、通常の販売店と異なり、クルマの購入を考えていなくても気兼ねなく立ち寄れるのも嬉しいポイントでしょう。

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この「NISSAN CROSSING」の設営の舞台裏や用意されているコンテンツ、そして来場者の興奮の声をまとめた動画も公開中。ぜひ、チェックしてみてください。

[NISSAN CROSSING]

住所:東京都中央区銀座五丁目8番1号
営業時間: 10:00〜20:00
電話番号:03-3573-0523
休館日:不定期

(今 総一郎)

ネオレトロに新たな風。トライアンフ・ボンネビル T100/T100 Black発表

ドイツ、ケルンで開催されている「INTERMOT」で、フルモデルチェンジした水冷のボンネビルシリーズの新たなモデルとして「ボンネビル T100/T100Black」が発表されました!

昔ながらの「伝統のスタイル」にこだわった「T100」と「T100 Black」が完全に生まれ変わりました。

かつての空冷エンジンは水冷化されつつも、伝説の1959年式ボンネビルにインスパイアされたスタイリングで、当時のデザイン、シルエット、強烈な個性を色濃く反映。

往年の名車の魅力をこれまで以上に味わうことができます。

T100とT100 Blackには、新設計の水冷900ccエンジンが搭載されます。そして、なんとアクセサリーは「140種類以上」! 自分仕様にカスタマイズできる楽しさがあります。

14Lの燃料タンクはくっきりとしたライン、丹念に細工されたエンジンプレート、様々な機能に対応したスタイリッシュな2連式メーター。

上質なブラシ仕上げのアルミ製カバー、ボルト式のクラシカルなTriumph バッジなどは、この2モデルにだけ装着されるものです。

また、ミラー、フェンダー、ハンドル バー、ヘッドライトベゼルは、深みのあるクローム仕上げとなっています。

T100 Blackでは、スタイルと洗練性がさらに高められています。

ホイールリムを始め、各部をブラックで統一。ツインマフラーはマットブラック仕上げ。
エンジンカバーもブラックにするなど、他とは一線を画すルックスに仕上がっています。

2モデルとも、低いシート高とリラックスしたライディングポジション。専用の前後 サスペンションセッティングとの相乗効果によって、ライダーはかつてないほどの「乗りやすさ」を体感できるモデルとなっています。

かつての「空冷」から「水冷」へと進化したボンネビルシリーズは、伝統的なスタイルを現代に伝えるために、ますますの成長を遂げました。

昔ながらのテイストを感じさせるバイクでありながらも、各所に技術の進歩を感じさせる「T100」と「T100 Black」。人気の「ネオレトロ」のジャンルに、新たな風を吹き込むモデルになりそうです!

(ライター:張山 和希/Moto Be バイクの遊び方を提案するWEBマガジン

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ADAS・自動運転の目に期待! 富士通、世界最高レベルのミリ波信号源CMOS回路を開発

富士通の研究機関である富士通研究所は、先進運転支援システム(ADAS)や自動運転の「目」を実現できるCMOSミリ波信号源回路を開発したと発表しました。

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今回富士通研究所が開発した車載レーダー向けのCMOSミリ波信号源回路は、76〜81ギガヘルツ(以下、GHz)の広い周波数域において世界最高速で周波数を変調できることが特長です。

この特長を聞いても、何がよくなるのか素人には分かりませんが、自転車と歩行者などのように速度の異なるターゲットを見落とす危険を無くし、時速100kmで対向する車両(相対速度時速200km)でも相手の距離と速度を検知できるようになるということです。

そもそもミリ波レーダーはADAS・自動運転の目の役割を担う技術の1つとして、夜間、霧や降雨、逆光など悪環境時に車載カメラの弱点をカバーする監視装置として開発が進められてきました。

ところが、現状のミリ波レーダーでは、ミリ波信号の周波数の速度を周期的に変調させるFMCW方式(Frequency Modulated Continuous Wave)によるものが主流で、同方式では歩行者と自転車のように速度の異なるターゲットが近接すると、片方を見落としてしまうという問題がありました。また、対向して走行する車両を検知できる相対速度は時速50km程度が限界でした。

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このような問題を解消するために、ミリ波信号の周波数の変調速度を高速化して、距離分解能や対象物の速度の検知範囲を広げることができるFCM方式(Fast-Chirp Modulation)の開発が試みられています。

今回、富士通研究所が開発した車載レーダー向けのCMOSミリ波信号源回路は、このFCM方式のミリ波レーダーのキモになる技術なのです。

新開発の高速度で周波数を変調できるミリ波信号を使う車載レーダーシステムでは、自転車と歩行者など速度の異なるターゲットの見逃しを防ぐことができ、時速200kmの相対速度で対向する車両を検知することが可能になります。

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しかも、併せて開発された4チャンネルCMOS送信回路と組み合わせることで、一方向の監視に限らず、車両の周囲全方向を高精度にスキャンすることが可能になるため、高速走行と周辺監視の両方を1台でこなせる車載レーダーの実現が期待できます。

今後富士通研究所では、高機能な演算を行うプロセッサーをワンチップに集積したミリ波CMOSレーダーチップの開発を計画しており、2020年以降の実用化を目指しているということです。

ADAS・自動運転の実現のためには、ミリ波信号を使う車載レーダーシステムひとつをとってみても、現状の技術では、見落としの危険、検知能力の限界があり、ADAS・自動運転を実用化するにはハードルが高いことが実感されます。

(山内 博・画像:富士通研究所)

一式67万円!DIATONEが車載用の高級スピーカーを発売

今年で誕生後70周年を迎えた国産オーディオブランド「DIATONE」(ダイヤトーン)から車載用高級スピーカー「DS-SA1000」が登場しました。

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おりしも同社がハイエンドカーオーディオ市場に参入後、10周年を迎えるのを機に、11月15日に発売を予定しているそうです。

同スピーカーの2ウエイセット(3.6cmツゥイーター×2、17cmウーファー×2、ハイ&ローパスフィルター)の価格は、なんと67万円(税別)。

スピーカーのコーン材(振動版)に求められるのは強度、軽さ、固有音の無さの3要素とされており、それぞれが相反する性質を持っているといいます。

同商品の場合、構造自体は従来から変わりませんが、トゥイーター(高音用)のコーンに音の解像度が高い「ボロン材」を使用しているのが特徴。

従来の「プラズマ溶射法」に代わり、新たに「新常圧焼結セラミックス製法」を採用したことで、理想的なコーン形状に成形することが可能になり、広帯域再生能力と高エネルギー密度再生能力が向上しているそうです。

一方、ウーファー(中低音用)のコーンには新たに開発した新素材「NCV」(Nano Carbon Velocity)が使われており、カップ積層型カーボンナノチューブの採用や、原料配合の最適化を図り、音の伝搬速度を向上させているとのこと。

これにより、正確かつ効率的に空気を振動させることで、微細な音楽表現が可能となり、低音量でもリアルで存在感の有るサウンドが得られるようになっている模様。

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ダイヤトーンでは発売に先立ち、同システムをメルセデス・ベンツ「Aクラス」(A180スポーツ)に組み込んで各地で試聴会を開催しており、情報によると、かなりの高評価を得ているそうです。

同車の場合、標準で「DIATONE」のオーディオシステムが採用されていることもあり、元々サウンド面では不満が少ないようですが、「百聞は一聴にしかず」ということで、読者の皆さんも機会があれば更に上を行く67万円のサウンドを経験されてみてはいかがでしょうか。

Avanti Yasunori・画像:DIATONE)

【関連リンク】

DS-SA1000(スピーカー)
http://www.mitsubishielectric.co.jp/carele/car_diatone/product/ds-sa1000/index.html

DIATONE試聴用デモカー情報
http://www.mitsubishielectric.co.jp/carele/car_diatone/democar/mercedes-benz_a180sports/index.html

メルセデス・ベンツなどドイツ3強がEV投入を加速!【パリモーターショー16】

10月16日に会期を終えたパリモーターショー16。今回のショーでは、メルセデス・ベンツやフォルクスワーゲンが出展した次世代のEVが注目を集めました。

メルセデス・ベンツは新たに電動パワートレイン車に特化した「EQ」ブランド初となるコンセプトカー「ジェネレーション EQ」を初公開。

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ディーター・ツェッチェCEOによれば、「EQ」は「エレクトリック・インテリジェンス」を意味しているそうで、知能を持たせた電動車両シリーズとしています。

スポーティなエクステリアデザインを纏ったボディに408ps/71.4kgmを発生する強力な電動モーターを前後に搭載しており、子会社である独アキュモーティブ製70kWhの大容量リチウムイオンバッテリーとの組み合わせにより、0-100km/h加速は5秒以下、最大航続距離は500kmとなっています。

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2019年に同タイプのディーゼル車並みの価格で市販予定で、2025年までに「EQ」シリーズ(SUV、サルーン、クーペ、カブリオレ等)を10車種投入、販売台数の15-25%をEV化する計画といいます。

同社はこれまで、2017年までにPHVを10車種投入するとしていましたが、バッテリー性能の急速な向上が見込まれることから、EVへのシフトを明らかにした形。

フォルクスワーゲンも先回の記事でご紹介したとおり 、同ショーでEVのコンセプトハッチバックモデル「I.D.」を発表。

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「I.D.」はEV専用のプラットフォーム「MQB」(Modular Electric Platform)を採用した初のモデルで、航続距離は400-600km、2020年発売を目指しているそうです。

2025年には「IDパイロット」装備により、自動運転にも対応する模様で、現行のゴルフのEVモデルについても2017年に航続距離を50%向上させる計画とか。

VW_I.D.

同社は2025年までにEVを30車種投入予定で、販売台数の20-25%をEV化するなど、ディーゼル排ガス問題からのイメージ転換を図る姿勢を鮮明に打ち出しています。

一方、BMWは電動車ブランドの「iシリーズ」を2013年に立ち上げており、コンパクトEVの「i3」やPHVのスポーツモデル「i8」を既に市場投入しています。

パリモーターショー16では今後i3に続いて全車種にEVを設定すると宣言するなど、ドイツ勢3強はEVの販売が好調な米テスラに刺激され、EVシフトを加速させる構えをみせています。

FCVよりも、まずEV投入に注力する方向性を強く打ち出した欧州勢と、それに対抗するトヨタなど国内勢の今後の動きが注目されます。

Avanti Yasunori・画像:Mercedes Benz、VW)

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BMWが米・テスラへの対抗で全モデルにEVを設定?
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フォルクスワーゲンが2020年に「MEB」搭載の新型EVを投入!
http://clicccar.com/2016/10/08/404829/

【関連リンク】

パリモーターショー2016
http://www.mondial-automobile.com/en/visiteurs/

スズキの「全方位モニター付メモリーナビゲーション」が「Android Auto」に対応

スズキが、軽自動車ではスペーシア・アルト ラパン・ハスラー、コンパクトカーではソリオ・イグニスにメーカーオプション設定しているApple「CarPlay」対応の「全方位モニター付メモリーナビゲーション」。

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ハーマンインターナショナルとの共同開発によるもので、スマホ連携では多彩なスマホ・アプリに対応する「NaviCon」、インターネットラジオの「aha」をはじめ、先述したApple「CarPlay」にも対応しています。

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2016年10月17日に発表されたのは、「Android Auto」への対応。

Android搭載スマートフォンをUSB接続することで、通話や音楽再生、メッセージなどスマホの様々な機能をナビ画面で操作が可能。また、音声認識機能を使った操作にも対応します。

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ほかにも、より高精度の渋滞回避案内が可能となる新交通情報サービス「VICS WIDE」や、ETC2.0車載器と連携した高速道路料金割引などの新サービスにも対応することでドライブをサポート。

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すでに上記5車種の対応車種で全方位モニター付メモリーナビゲーションを利用しているユーザーは、今回配信のソフトウェアに更新することで機能を向上させることができます。

また、今後の生産車については、ソフトウェア更新済の全方位モニター付メモリーナビゲーションが搭載されることになります。

(塚田勝弘)

わずか5台限定の「RANGE ROVER EVOQUE EMBER LIMITED EDITION」はどんな仕様?

世界限定600台、日本向けはわずか5台限定という「RANGE ROVER EVOQUE EMBER LIMITED EDITION」の抽選販売が2016年10月17日から特設ウェブサイトで開始されています。

世界600台ならもう少し日本にも割り当てて欲しい!! というイヴォークのファンの声が聞こえてきそう。

RANGE ROVER EVOQUE EMBER LIMITED EDITION_2017MY_14

さて、「RANGE ROVER EVOQUE EMBER LIMITED EDITION」は、2017年モデルの「HSE DYNAMIC」がベース。「EMBER」は「燃えさし(木炭が燃えて赤くなっている部分)」を意味するそうで、その色が表現された赤と黒のコントラストのある内・外装が特徴。

具体的には、「プレミアムメタリック・サントリーニブラック」のボディに、「フィレンツェ・レッド」のコントラストルーフ、レッドのフロントとリヤのトウイング・アイフィニッシャーなどのエクステリアデザインが最大の特徴になっています。

2トーンルーフカラーの流行は日本車だけでなく、輸入車でも珍しくなくなっていますが、写真を見る限りイヴォークのスタイリングもあって非常に目を惹く仕様になっています。

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内装には「ピメント・コントラストステッチ」をアクセントとした「オックスフォードレザー」のエボニーシート、「グロスブラック・ストラータトリム」を採用。さらに、明るく開放的なインテリアを実現するパノラミックグラスルーフも装備されていて、モダンで心地よい空間に仕立てられています。

RANGE ROVER EVOQUE EMBER LIMITED EDITION_2017MY_07RANGE ROVER EVOQUE EMBER LIMITED EDITION_2017MY_06

装備面では「ブラインド・スポットモニター」、「レーンデパーチャー・ワーニング(車両逸脱警告機能)」、自動緊急ブレーキ、「ACCキューアシスト機能」、「インテリジェント・エマージェンシー・ブレーキアシスト」などドライバー支援システムが充実。

さらに、リヤバンパーの下で足先を軽く横に振るだけでリヤゲートを操作できる「ハンズフリー・パワー・テールゲート」や、10.2インチのタッチスクリーンを搭載した最新のインフォテインメントシステム「InControl Touch Pro」も用意されています。

価格は905万円で、下記の専用サイトから抽選販売のエントリーが可能です。

(塚田勝弘)

【公式サイト】

RANGE ROVER EVOQUE EMBER LIMITED EDITION
http://www.landrover.co.jp/vehicles/range-rover-evoque/ember-limited-edition/index.html

新型「NSX」に期待するのは発想の転換!?【ゆとり世代のチョイ乗り報告】

自分にとって最も古い記憶を遡ると、1994年、幼稚園での給食の時間にトマトを泣きながら食べさせられたことを思い出します。ちなみに、このトラウマのせいでトマトは今でも食べられません。

それはさておき……

つまり1990年の「ホンダ・NSX」の登場がもたらした熱狂をワタクシはそもそも知りません。しかし、スーパーカーブームやホンダF1全盛期をリアルタイムで経験し、1990年のあの光景を昨日のことのように思い出せる人にとって「NSX」は栄光と憧れであり、新型「NSX」復活のニュースは再び熱狂と興奮を呼び覚ました。

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とくに2013年の東京モーターショーでの光景は印象的で、「NSX」を噛る程度しか知らないワタクシには「NSX」を取り巻く光景は、さながら引退したアイドルが行なうライブのようだったことを覚えています。

この温度差には、個人差もあるでしょうが、やはりホンダのイメージに対するギャップも少なからず関係があると思います。

「NSX」の復活に血沸き肉躍る人のホンダ像が“スポーティな技術屋”なら、10代〜20代の中のホンダは「フィット」「ステップワゴン」そして「N-BOX」を開発した「アイデア豊かな発明家」でしょう。

だから、こうして新型「NSX」に触れられるとなっても、我を忘れるほどの熱狂と興奮は訪れるはずがないと……タカをくくっていた……のですが……、カッ、カッコイイ!!

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まずは、そのルックス。高剛性の押出成形アルミ材を中心とした複数素材によるスペースフレームをもつボディは、全長:4490mm×全幅:1940mm×全高:1215mmとワイド&ロー。ただ停まっているだけでボディを撫でる風が見えるようで、空力に愛されていることが伝わってきます。

さらに、6つのLEDが輝く切れ目のヘッドライトが放つ只ならぬ雰囲気は、なんというか、ワタクシの知るホンダ車らしくない。

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着座位置の低いシートに腰を下ろして眺めるインテリアも、センターコンソールに置かれたダイヤルやシフトセレクターなどが独創的かつ戦闘的。ワタクシの知るホンダ車のインテリアは、もっとこう……遊び心にあふれたアイデア収納が目立っていたような気が。

しかし、ステアリング外周から250mmの範囲にスイッチ類を配置することで操作性を確保したり、エアコンやナビゲーションは表示と操作性だけでなく質感までも慣れ親しんだものとするなど、あくまで実用性重視であることに変わりはないようです。

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次いでエンジンを掛けると、背中に積んだ3.5L V6ツインターボが迫力のあるサウンドを一発轟かせますが、動力はすぐさまモーターへバトンタッチして、獰猛な唸り声の代わりに電子的な音が車内を満たします。

前輪に2個、後輪に1個のモーターを搭載する駆動システム「SPORT HYBRID SH-AWD」や9速DCTといったメカニズム全体の連携がとにかく滑らかでスイスイと動き、この自然さがかえって不気味に思えますが、同時に技術の開発と研鑽がなければなし得ない業であることも十分伝わってきます。

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こうして新型「NSX」を見て触れるほどに、ホンダの言わんとするスポーティや先進性の姿が浮き彫りとなり、実感として感じられるようになりました。

とはいえ、新型「NSX」の車両本体価格は2370万円です。さらに製造台数は6〜8台/日で、日本に入ってくるのはとりあえず100台と少なく、その姿を実際に目にすることも手で触れられる機会は限られています。そして、これこそが課題だとも。

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ところで、現在公開されている映画『君の名は。』をご存じでしょうか?

興行収入100億円を突破するほどの大ヒット作品ですが、劇中でモデルとなった岐阜県飛騨市には連日多くの人が訪れています。そもそも飛騨牛や飛騨高山温泉などの名物と名所はありましたが、そこに「アニメ」という新しい架け橋ができたことでさらに多くの人を呼び込むことに成功しました。

そして、まさに新型「NSX」に必要なのは、かつての栄光やハイブリッドスーパースポーツという側面でのアピールだけでなく、様々なコンテンツとの間に架け橋を設けることではないでしょうか?

例えば、バーチャルリアリティ(VR)は大いに期待が持てる技術でしょう。すでにレーシングゲームへの採用も考えられているようですが、プロドライバーがニュルブルクリンクや鈴鹿サーキットなどを攻めるのを同乗体験できるといったコンテンツを無料で配信すれば、物は試しに……と興味を持つきっかけにはなるはず。

クルマ好きは「乗れば楽しさが分かる」と言いがちですが、実はそのハードルは想像以上に高いのかもしれません。そして「NSX」のようなモデルならなおさら。

いよいよ国内でのローンチを無事終えて一段落した新型「NSX」。新時代のスーパースポーツ体験(New Sports eXperience)がどのように広がるのか? 今後にこそ注目したいところです。

(今 総一郎)

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新型NSXは、スーパーカーらしい○○○と、らしからぬ○○○で勝負!

■新型NSXは、スポーツハイブリットSH-AWDでスーパーカーと真っ向勝負!

スポーツハイブリットSH-AWDで武装した新型NSXが、颯爽と登場しました。

今回は2代目に当たりますが、実は数年前、幻のNSXが存在したのをご存知でしょうか? あのリーマンショックのために、フロントにV10エンジンを搭載したNSXが発売中止に追い込まれ、幻となってしまいました。

そのため新型NSXは、メカニズム的には3世代目に相当するといえます。

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あらためて2代目となる新型NSXの実車を見ると、スーパーカーの王道を行く超ワイド&ローのエアロダイナミクスボディをまとっています。

またアグレッシブなジュエルアイLEDヘッドライトや広いウィンドウエリア、鋭利な切り口のサイドインテーク等で強烈な個性と存在感を訴求。21世紀に相応しい斬新なデザインで、スーパーカー・オーラをビンビン発散しています。

■ツインターボエンジンと3モーターでスポーツハイブリットSH-AWDを実現

新型NSXのパワーユニットは、3.5LのV6ツインターボに大型モーターと9速DCTを組合わせて、シート後方に縦置きミッドシップ。これはもちろん、NSX専用設計です! 更に2つの小型モーターをフロント左右に向けて搭載して、スポーツハイブリットSH-AWDを実現しました。

パワーもスーパーカーらしく強烈で、エンジン単体で3.5Lから507psを発揮。またエンジンとモーターを合算したシステム最大出力では、なんと581psに到達しています。

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スポーツハイブリットSH-AWDのハイブリッド機能は、モーターの出力と回生だけに留まりません。走りでコーナーに入ると、イン側のフロントモーターが回生するとともに、アウト側のモーターが出力を実施。つまり左右のフロントモーターがトルクベクトリング制御を行い、コーナーリング性能を飛躍的に向上させているのです。

■スーパーカーらしからぬ燃費と日常性、スーパーカーらしい価格と走り

新型NSXは燃費も素晴らしく、スーパーカーらしからぬ12.4km/l(10.15モード)を実現しました。昭和の大排気量スーパーカーを思い起こすと、到底信じられないほどの優秀な値をマークしています。

しかも新型NSXは、日常の公道走行から非日常のサーキット走行まで、特別なスキルがなくてもドライビングを楽しめるのですネ。先代NSXをはるかに超える柔軟性とポテンシャルを備えているのですから、本当に素晴らしいと思います。

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ちなみに専用設計の縦置きミッドシップを奢ったためか、お値段もスーパーカーらしく2370万円となっております。新型NSXは、世界最先端のスポーツ&ハイブリット技術で、ドイツやイタリアのスーパーカーに真っ向勝負を挑んでいるのです。

■第542弾 新型NSXのすべて (電子版はこちら

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(星崎 俊浩)

スズキを代表するスーパースポーツバイク、新型「GSX-R1000」「GSX-R1000R」発表!

「GSX-R」といえば、レースシーンにおいて数々の伝説を残した、スズキが世界に誇るスーパースポーツバイクです。

今回、実に8年ぶりの全面改良モデルとして、MotoGPで培われた技術を採用し、さらに進化させた新型「GSX-R1000」「GSX-R1000R」が発表されました!

今回の全面改良では特に「エンジンと車体の進化」に力を注ぎました。

これまでのモデルから「走る・曲がる・止まる」の基本設計を徹底的に見直し、高次元でバランスさせたモデルとなりました。

新開発の直列4気筒エンジンは、MotoGPで開発された技術を取り入れた新機構「ブロードパワーシステム」を採用。「高回転域での出力向上」と「低中速域での出力」の両立が可能な高次元で「走る」バイクになりました。

新開発のフレームは、全幅を抑えることで空力性能を高めています。さらにエンジンの搭載角度を変更し、前輪の中心からスイングアームの前軸までの距離を短縮。

これにより、コーナリング性能と操縦性が高められた更に「曲がる」バイクになりました。

前輪には、ブレンボ社製「ラジアルマウントブレーキキャリパー」を採用。さらに「T‐ドライブブレーキディスク」を量産車向けに改良して装備。

ABS仕様車(「GSX-R1000R」は標準装備)は、フルブレーキ時に後輪が浮くのを抑制する「モーショントラック・ブレーキシステム」を採用。

ほかにも、発進時や低回転走行時において、エンジン回転数をわずかに上げる「ローRPMアシスト」や、スタータースイッチを押し続けずに、ワンプッシュするだけでエンジンが始動する「スズキイージースタートシステム」も採用。

「GSX-Rシリーズ」の特長はしっかりと残しつつ、正当に進化した「究極のモデル」といえるでしょうね。

上級モデルの「GSX-R1000R」は、さらに充実の装備です!

「ローンチコントロールシステム」は、エンジン回転数とトルクを制御し、前輪が浮くのを抑制することで、より効率的なスタートを支援する装備です。スズキの競技車両以外の市販車で「初めて採用」されました。

「クイックシフトシステム」は、より機敏でスムーズな変速が可能となる装備。こちらは「スズキの二輪車で初めて採用」とのことです。さらに、レースで開発されたSHOWA社製の高性能な前後サスペンション「バランスフリーフロントフォーク」と「バランスフリーリヤクッションライト」を標準装備。

究極のバイクの、さらに上級グレードにふさわしい、充実の装備。たまりませんね。

MotoGPで培われた経験をいかし、実に8年ぶりの進化を遂げた「GSX-R1000」と「GSX-R1000R」

誰よりも速くサーキットを走る為に、スーパースポーツバイクの進化は止まりません。販売開始時期は「2017年 春を予定」とのことですが、今から待ちきれませんね!

(ライター:張山 和希/Moto Be バイクの遊び方を提案するWEBマガジン

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BMWが米・テスラへの対抗で全モデルにEVを設定?

昨年あたりから、EV普及のネックになっているバッテリー容量拡大に関する情報が流れ始め、それに連動してEVの航続距離拡大が注目されるようになってきました。

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BMWは今年3月、電動車両と自動運転車の拡大を柱とする2025年までの経営戦略「NUMBER ONE NEXT」を発表。

ハラルド・クルーガーCEOによれば、今後PHVやBMW「i3」に続くピュアEVなど7モデルを投入するそうで、年内にバッテリー性能の向上により、航続距離を200km(+40%超)に拡大した「i3」を発売する計画とか。

一方、米テスラは年間8万台のペースでセダンやSUV系のEVを生産しており、2018年までに年間50万台を生産できる体制を着々と準備中。来年には従来モデルよりも低価格なセダン「モデル3」の投入を予定しているようです。

こうした状況を受け、同CEOは10月11日、米WSJの取材に対して「全てのブランドとモデルのEV化を組織的に進める」と述べたそうです。

BMWでは既存モデルのハイテク化に取り組んでおり、先月には「MINI」のピュアEVを2019年に、BMW「X3」のピュアEVを2020年にそれぞれ投入すると発表。

10月16日には同社のHP上でMINIのPHVバージョンを紹介するなど、電動化をアピールしています。

しかし米国では、昨年来からの原油価格低下によりガソリン価格が低下しており、従来のように低燃費車よりも大型SUVへの人気が高まっており、HVやPHVも含め、電動車へのニーズが低減しているのが実情。

調査会社オートデータによると、「i3」の2015年の世界販売台数は約2万5000台でしたが、今年9月の米国における同車の販売台数は、前年同月比で77%減の391台と低迷しています。

こうした状況から、米市場でのEV展開に際しては、やはりリーズナブルな価格帯のSUV系ラインナップから充実させる必要性がありそうです。

Avanti Yasunori・画像:BMW)

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フルエアロ装着、BMW 最強レースカー「M4 GT4」公道走テストをキャッチ!

BMWが「M3クーペ」をベースに、2018年レースシーズン用に開発を進める、新型レースカー「M4 GT4」の公道テストをキャッチしました。

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BMWはすでに「M4 GT4」の存在を、イメージスケッチと共にアナウンスしています。

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今回捉えたプロトタイプは、フロント&リアスポイラー、サイドスカート、フロントエアスプリッター付きベンチレーション、リアデュフューザー、「M4 GTS」より巨大なリアウィングなど、バリバリのレースカー仕様となっています。

その心臓部には、M4 GTSの3リットル直列6気筒エンジンをブラッシュアップし、更なるパフォーマンスの向上が図られると見られます。

レースデビューは2018年1月。市販化も期待できそうです。

(APOLLO)

新型ホンダCR-Vが北米デビュー!! 日本向けはどうなる?

日本向けのホンダCR-Vは2016年8月に販売を終了し、好調な販売が続くヴェゼルが後を継ぐ形になっています。

4161014_007Hヴェゼル(全長4295×全幅1770×全高1605mm)とCR-V(全長4535×全幅1820×全高1685mm)では、ひと回り以上CR-Vの方が大きく、乗り心地の良さもCR-Vの方が際立っていました。

とはいえ、ヴェゼルのスタイリングの良さ、ハイブリッドも設定することで燃費も良好で、しかも後席も広く、積載性もまずまず…となればヴェゼルに目が向くのも当然でしょう。

では、日本向けの次期CR-Vがあるのか、あるとすればどう生まれ変わるのか気になるところ。

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そんな中、2016年10月13日にアメリカン・ホンダモーターが北米向け新型CR-Vを発表しました。

CR-Vは米国で1997年にデビューし、人気のSUVセグメントの中でも20年近くベストセラーの地位を維持し、これまで米国内で累計約400万台を販売。

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5代目となる新型CR-Vは、従来からある2.4Lの直噴DOHC i-VTECエンジンに加えて、1.5L 直噴ターボエンジンを初搭載し、最高出力190psの力強い走りと優れた燃費性能を両立しています。また、トランスミッションは全車CVTで、ホンダ独自の変速制御「G-Design Shift」が適用されているのも注目ポイント。

さらに、「液封コンプライアンスブッシュ」を採用したフロントストラットサスペンションとリヤマルチリンクサスペンションの足まわりにより、上質で快適な乗り心地を得たとしています。

4161014_011H4161014_009H外観は、伸びやかなボンネットラインやロングホイールベース、短いリヤオーバーハングが特徴で、引き締まったエクステリアデザインが印象的。さらに、ウイング形状のLEDポジショニングライト、ワイドに張り出したフェンダー、シャープで力強いフロントまわりなどにより、従来よりもアグレッシブな佇まいになっています。

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CR-Vの美点であるルーミーな空間が新型になりさらに拡大。現行モデルよりも2.1インチ(約5.3cm)以上長くなり、クラストップレベルの広さを得ているほか、ハンズフリーのパワーテールゲートをホンダとして初採用。

車体後部下に設置されたセンサーに足をかざすだけで開閉操作ができ、両手が塞がった状態での荷物の積み下ろしも可能にするなど、積載性、利便性が向上しています。

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また、先進の安全運転支援システム「Honda SENSING」の「アダプティブ・クルーズ・コントロール(ACC)」に渋滞追従機能が追加される機能、装備の充実化も図られています。

日本での発売や仕様などは分かりませんが、3列シートも設定するミドルサイズSUVとしてリリースされれば、日産エクストレイルなどと競合するのは必至でしょう。

(塚田勝弘)

商品改良を受けたマツダ・デミオにキルティング加工シートの特別仕様車が登場

2016年10月14日にマツダ・デミオの商品改良が発表されました(発売は11月17日より)。

今回の商品改良では、マツダが実用化に漕ぎ着けたエンジンによるハンドリングアシスト「G-ベクタリングコントロール」の標準装備化や「アクティブドライビングディスプレイ」の視認性向上、対向車や先行車に配慮した配光のアダプティブLEDヘッドライトをメーカーオプションとして新設定しています。

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さらに、クラスレスの存在を目指すデミオらしい、上質感を狙った特別仕様車「「Tailored Brown」が新設定されているのも見逃せません。

ディーゼルエンジンの「XD Touring」と、ガソリンエンジンの「13S Touring」のAT車をベースに、ライトブラウン&ブラックを基調としつつ、オレンジのさし色に加えるといった上品なカラーコーディネートに、キルティング加工を施したスエード調人工皮革のシートをあしらったインテリアによりアート空間を表現しているのが特徴。

外観では高輝度ダーク塗装のアルミホイールを与えることで、スタイリングを引き締めています。

特別仕様車「「Tailored Brown」のメーカー希望小売価格は、ガソリンが171万7200円(2WD)/192万2400円(4WD)、ディーゼルは199万8000円(2WD)/220万3200円(4WD)となっています。

(山本晋也)

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特別仕様ながらレギュラーモデル宣言。マツダCX-3 XDノーブルブラウンは高級革シートを採用

2015年2月にデビューしたマツダのコンパクト・プレミアムSUV「CX-3」がはやくも2度目の商品改良です。

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2016年10月14日に発表、11月24日から発売される新しいCX-3は、外観など基本的な部分はそのままに、ディーゼルエンジンの気持ちよさを向上させる「ナチュラルサウンド周波数コントロール」や、パワートレインがハンドリングをアシストする「G-ベクタリングコントロール」、そして安全装備では歩行者検知機能を追加したアドバンスト・シティ・ブレーキ・サポート」を採用するなど、出し惜しみなく進化を遂げています。

それでいて、一部にグレード名の変更はあったものの、メーカー希望小売価格は237万6000円〜と、価格据え置きの魅力的な商品改良となっています。

さらに上級グレードにあたる特別仕様車「XD Noble Brown(クロスディーノーブルブラウン)」が追加されたのもニュースです。

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今回の商品改良で追加された新色マシーングレープレミアムメタリックにジャストフィットするようなブラウンとグレーを組み合わせたインテリアが特徴的な「Noble Brown」。

そのシートは高級なナッパレザーとスエード調人工皮革を組み合わせたもので、4WD車では300万円を超える価格となるのも納得といえる高級感を醸し出しています。

外観では高輝度ダーク塗装のアルミホイールが、実際以上に伸びやかなサイズ感をアピールしているのもクロスオーバーSUVとしてのプレミアム感を強調しています。

特別仕様車ながら最上級グレードとしてのキャラクターも担うという「Noble Brown」。メーカー希望小売価格は、2WDが284万400円、4WDが306万6400円。いずれも6速MTと6速ATが設定されています。

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●マツダCX-3 XD Noble Brown(4WD)主要スペック
車両型式:LDA-DK5AW
全長:4275mm
全幅:1765mm
全高:1550mm
ホイールベース:2570mm
車両重量:1340kg
乗車定員:5名
エンジン型式:直列4気筒DOHC直噴ディーゼルターボ
エンジン形式:S5-DPTS
総排気量:1498cc
最高出力:77kW(105PS)/4000rpm
最大トルク:270Nm(27.5kg-m)/1600-2500rpm
変速装置:6速MT
燃料消費率:23.4km/L (JC08モード)
タイヤサイズ:215/50R18
メーカー希望小売価格(税込):306万6400円

(山本晋也)

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マツダの「魂動デザイン」の魅力が分かる「Tokyo Midtown DESIGN TOUCH 2016」

2020年に100周年を迎えるマツダ。CX-5やアテンザ、アクセラ、デミオやCX-3、ロードスターといった新生代商品を擁し、黒い外観が印象的な新世代店舗の展開など、ブランド力向上に注力しています。

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しかし、マーケティング戦略だけでブランドとして認知されるほど甘くないのは重々承知で、商品そのものを絶えず磨き上げているのが上記の新世代商品というわけです。

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マツダの魅力といえば、「走り」はもちろんですが、デザインテーマに「魂動(こどう)」を掲げることで、ファンを着実に増やしています。

マツダのデザインの魅力を訴求する場として、5年連続となる「Tokyo Midtown DESIGN TOUCH 2016」に出展しています(10月14日〜23日まで開催)。

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今年のテーマは「Mazda Design Elegance」で、今秋日本で予約販売を開始する予定になっているマツダ ロードスター RFの北米仕様モデル「Mazda MX-5 RF」をはじめ、1969年に発売されたマツダ初のFFモデル「ルーチェ ロータリークーペ」を展示。

なお、同モデルはイタリアのベルトーネによる4ドアセダンのデザインを元に、マツダ社内のデザイナーが独自のテイストを加えたクーペデザインが特徴です。

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初日の14日には、マツダ デザイン本部 ブランドスタイル統括部 主幹の田中秀昭氏、デザインモデリングスタジオ 部長の呉羽博史氏がマツダのブランドストリーをデザインの面から語るトークセッションが開催されました(こちらは別記事でご紹介します)。

そして、東京ミッドタウンのプラザ1F(キャノピー・スクエア)に展示されていたMazda MX-5 RFを前に、チーフデザイナーであり現在の主査でもある中山 雅氏が最もこだわりがつまったファストバックスタイル、リトラクタブルハードトップの開閉動作の美しさについて解説。こちらも別記事でご紹介します。

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そのほか、資生堂と一緒に開発したマツダの「魂動(こどう)」デザインの世界観を表現したというフレグランス「SOLE of MOTION」も出展。10月23日(日)まで東京ミッドタウンで開催されていますので、気になる方は訪れてみてはいかがでしょうか。

(文/写真 塚田勝弘)

ルノーのキュートなEV「ZOE」、航続距離が400kmに伸長

日産がアライアンスを組むルノーでは、「SM3 Z.E.」、「ZOE(ゾエ)」、「Kangoo Z.E.」、「Twizy」の4車種のEVを販売しており、2011年10月の「KangooZ.E.」発売以降、世界で累計10万台のEVを販売しています。

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その中の「ZOE」はジュネーブショー12でデビュー、同年11月にフランスで販売を開始し、欧州で販売を伸ばしているキュートなデザインを採用したピュアEVです。

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全長4,084mm×全幅1,788mm×全高1,562mmと、トヨタ「アクア」を少し大きくしたような5ドアハッチバックモデルで、発売後3年半で累計生産台数が5万台に達するなど、年間1万台以上を生産する人気車となっています。

発売当初のスペックは最高出力88ps/最大トルク22.4kgmを発生するモーターと韓国LG製のリチウムイオンバッテリー(22kWh)の組み合わせにより、NEDC(新欧州ドライビングサイクル)による航続距離が210kmとなっていました。

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その後、昨年3月に開催されたジュネーブショー15では、電気制御の最適化により、モーターの効率を向上させ、航続距離を240km(+30km)に延長、車載充電システム「カメレオン・チャージャー」の改良により同車の充電時間を10%短縮したと発表。

さらに今年のパリモーターショー16では航続距離400km(NEDC)を達成したと発表、実用上で300km程度の性能を有しており、約270万円からの価格帯で販売を予定しているようです。

ただし、同車に搭載するリチウムイオンバッテリーはリース方式をとっており、年間走行距離7,500Km当たり約8,000円のリース料金が別に発生する模様。

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ルノーでは今後、ZOEに自動運転機能の搭載を予定しているそうで、中国の自動運転モデル地区で走行テストを開始するようです。

自動運転機能付きのEVといえば米「テスラ」を思い浮かべますが、ZOEは超コンパクトモデルだけに、使用性や価格面からも普及する可能性が高そうです。

昨今、PHVなど主にモーターで走行する電動車に注目が集まるなか、ようやく実現し始めたバッテリー性能の向上に伴い、再びEVにも目が向けられ始めており、今後はZOEのようなエントリークラスのEVが各社から登場する可能性が出てきました。

Avanti Yasunori・画像:RENAULT、パリモーターショー)

【関連記事】

日産/ルノーが累計35万台のEVを販売、4.5億トン超のCO2排出を抑制!
http://clicccar.com/2016/09/21/400666/

キュートとサプライズをデザインするルノーのデザイン力に脱帽
http://clicccar.com/2016/09/11/398956/

【関連リンク】

パリモーターショー2016
http://www.mondial-automobile.com/visiteurs/

ルノー ZOE
https://group.renault.com/vehicules-groupe/decouvrir/renault-vehicules-electriques/

国交省が保安基準を改定、「オートライト」や電動車の「接近音」装備義務付けへ

国土交通省は10月7日、国連欧州経済委員会の自動車基準調和世界フォーラムで新たな国際基準が採択されたことを受け、車両保安基準等を一部改正、「車両接近通報装置」及び「前照灯の自動点灯(オートライト)機能」の搭載を義務付けました。

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「車両接近通報装置」は歩行者等に電動車(HV、PHV、FCV、EV)の接近を電子合成音で知らせるもので、OFFスイッチが無いことを条件としています。

同省では、歩行者が音の静かな電動車の接近に気付かず危険なことから、2010年にガイドラインを策定し、装置の普及を促して来ましたが、手動での発音停止が可能だったため、これを禁止。

発進から車速約20km/hの速度域と後退時に自動で発音すると共に、これまでより音量をアップ、聴き取り易い周波数を採用する方針といいます。

新型車への適用は2018年3月8日から、継続生産車は2020年10月8日からとなっています。

一方、「オートライト」は薄暮時等に周囲の明るさに応じて、自動的にロービームを点/消灯させるもので、こちらも手動による解除ができないことが条件となっています。

JAF

新型車への適用時期は2020年4月から、継続生産車は2021年10月から、また定員11名以上の乗用車や車両総重量3.5t超の貨物車については新型車が2021年4月から、継続生産車が2023年10月からとなっています。

また、灯火器関連では、今回の改正で「DRL(デイタイムランニングランプ)にかかる基準を新設、「灯火器の取付けに係る協定規則(第48号)」の要件に適合するDRL装着を正式に認めました。

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今回の保安基準改正により、国内販売される日本車についても、ようやく灯火器類の仕様が欧州車と同様になり、日中の被視認性が向上することで、安全性や商品性向上に寄与しそうです。

Avanti Yasunori・画像:JAF)

【関連記事】

薄暮・夜間の事故を減らせ! トヨタが進める「マチホタル計画」とは?
http://clicccar.com/2016/09/14/399072/

【関連リンク】

国土交通省
http://www.mlit.go.jp/

JAF(オートライト)
http://www.jaf.or.jp/eco-safety/safety_light/autolight/(前編)
http://www.jaf.or.jp/eco-safety/safety_light/autolightlatterpart/index.html(後編)

車両接近通報装置(トヨタ自動車)
http://www.toyota.co.jp/jpn/tech/safety/technology/technology_file/active/audible.html

アウディがメキシコ新工場で新型「Audi Q5」の生産を開始

北米市場への輸出に有利なメキシコに自動車メーカーが次々に進出していますが、アウディも北米初の自動車組み立て工場を開設しました。

Audi Mexiko: Guests of the inauguration event in the Audi plant in San José Chiapa at the finish line in Assembly. © AUDI AG

アウディはプエブラ州サンホセ チアパスに立地するメキシコ新工場に10億ドル以上を投資して、従業員数4,200名、生産能力年15万台の生産拠点を持つことになります。

アウディの取締役会会長のルパート・シュタートラー氏は「メキシコ工場の開設は、我々の会社の歴史におけるマイルストーンであり、国際化を推進するアウディにとって、大きなステップといえます。これは、アメリカ大陸におけるもっとも近代的な工場のひとつです。アウディは、この生産設備により、世界中のお客様に製品を供給する重要な拠点を確立することができました」と述べて、50ヶ国以上の国々と合計12の自由貿易協定を結んでいるメキシコに新工場を開設する意義を強調しました。

JIS Park at the Audi site in San José Chiapa.

アウディは工場の建設でバーチャル・テクノロジーを駆使したことも注目されます。

同社はバーチャル・テクノロジーによって様々な分野の設計者が工場の設計段階で、完成後の工場の様子を検討して工期を短縮できたとしています。実際、アウディは敷地面積400ヘクタールの規模のプレス工場、ボディ工場、塗装工場、及び組み立てラインを完備した自動車工場を、わずか3年半という短期間で建設し、従来と比べて30パーセントも早く工場の操業を開始できたということです。

In the body shop at the Audi plant in San José Chiapa, robots of the latest generation assemble the bodies of the Audi Q5 with the most modern technology available.

もうひとつの新工場の特長は、工場敷地に隣接して、同社がサプライヤーパークと呼ぶ、協力メーカーの施設を集めたエリアを設けていることです。

このサプライヤーパークでは、部品メーカーと物流会社の7社が、Audi Q5の生産スタートに合わせてすでに操業を開始しています。

同社では、このような新工場の生産環境を「JIS(ジャスト イン シーケンス)パーク」と名付けて、部品メーカーの工場と完成車の組み立てラインが短い距離で結ばれていることを強調しています。

The Audi site in San José Chiapa is located at 2,400 meters above sea level and is the most modern plant in the Audi world. The plant has an annual production capacity of 150,000 Audi Q5 vehicles.

アウディは新工場が生産を開始の時点で、すでに新型Q5の部品の70パーセント以上をNAFTA(北米自由貿易協定)地域から調達して高い現地調達比率を達成していますが、さらにその比率を増やしていくことを計画しています。

Workers on the occasion of the internal inauguration of the body shop.

メキシコ新工場で生産される「Audi Q5」は、現在までに世界中で160万台が販売され、中国とインドでもそれぞれ現地での生産が継続されているアウディの世界戦略車で、今後の「Audi Q5」の販売動向が注目されます。

(山内 博・画像:アウディ)

塚本奈々美のD1ロシアレポート

9月24・25日、D1GPチーム「K’SPEC MOTOR SPORTS PEAKY ARCS」(ドライバー:日比野哲也)に帯同し、「2016アジアパシフィックD1 PRIMRING GP」ロシア大会(@ウラジオストク)に行って来ました。

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来季は私も海外のドリフト大会出場を目論んでおり、今回はその視察も兼ねています。

しかし、ロシアでのドリフト競技が盛り上がっていることは話に聞いていましたが、まさかここまでとは!と嬉しい驚きでした。

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到着早々に「ロシア版ドリエン」(?)の熱烈歓迎を受けてデレデレのD1GPトップ選手たち。

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記者会見では国営テレビを含めたたくさんのメディアが集まり……と、日本での想像をはるかに超えたドリフトの人気の高さが感じられます!

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PRIMRING サーキットの広〜い観客席に開場前に潜入。

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開会式では、RDS(ロシアドリフト大会)で8連勝を誇り、現地でも「ヒビーニャ」の愛称で大人気の日比野哲也選手が先頭になってスープラで入場。

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チーム「K’SPEC MOTOR SPORTS PEAKY ARCS」のピットにて。

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日本が発祥のドリフト競技、車作りも選手のレベルも日本がダントツにトップだと思っていましたが、ロシアをはじめ近隣国ではものすごい速さでメカニック技術も、ドライバーのテクニックも上がっていることがヒシヒシと感じ取れました。

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今大会、川畑真人選手との日本人対決を制した斎藤太吾選手の優勝で幕を閉じ、上位陣は日本人ドライバーが占めましたが、ロシア勢もあなどれず!というロシアンドリフトの現状を目の当たりにしました。

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D1は今季も中国・ロシアで開催されていますが、Cool Japanコンテンツとして、東アジアを中心にさらに海外での展開に大いに期待したいし、私自身もぜひ来季は海外のドリフト大会に参戦したいとの想いを強めて帰国の途に就きました。

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(塚本奈々美 (MotorFan’sYEAR2016 PR大使)・D1SL瀬戸内海大会にて)

【F1速報×F1女子~日本GP号~】フェルスタッペンがF1速報を見てびっくりした訳は?

年に一回のビッグイベント、F1日本GPが終わり心にぽっかり穴が開いた状態の方多いのではないでしょうか? そんな時は10月13日(木)発売の「F1速報日本GP号」を読んで思い出にひたりましょう!

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■HONDA Strikes Back

マレーシアGPでの大健闘もあり、ホンダとして期待の高かった日本GP。しかし、ハース、トロロッソにもラップタイムが届かず、事前のシミュレーションでは好調を維持できるはずだった鈴鹿で、一体何が起こったのでしょうか?

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長谷川総責任者は言葉少なに語ります。

「まったく、予想外の結果です。何が悪かったのか、まだはっきり分かりません。ただトラブルや不具合が出たわけではなく、車体とパワーユニット、総合的なパッケージの力不足ということです。とても戦えるレベルではありませんでした。」

予想以上にグリップが低く、鈴鹿の肝と言うべきターン1〜ターン2からS字にかけて連続する中高速コーナーで、パワーがしっかり路面に伝わりません。それを改善するために最高速を犠牲にしてダウンフォースを目一杯つけましたが、区間タイムが伸びず……。

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「エンジンパワーとダウンフォースが足りないために、中高速コーナーの脱出で十分にスピードが乗らない。このふたつはF1マシンとして最も重要な要素なんですが、その欠点が鈴鹿ではあからさまに出てしまったということです。」

と言う長谷川氏。しかし、「サーキットの特性からしても残り4戦はここまで難しいサーキットではないと思いますし、とにかくこのままでは終われません。」と気持ちを切り替え、次戦に向けての意気込みも見せています。

日本GPは期待していた分、本当に残念な結果となってしまいましたが、残り4戦は来シーズンに向けて良いステップになるようなレースになるといいですよね。

■FROM THE PADDOCK 2016

楽しい写真とコメントで振り返る、FROM THE PADDOCK2016。今回は日本GP超拡大スペシャルです!

マグネットが集めるのが趣味のダニール・クビアト選手(トロロッソ)に、日本ならではの「和もの」マグネットをプレゼントしたところ、「一番」マグネットが特に気に入ってくれたんだとか。マグネットをおでこにあてるクビアト選手、キュートです!!

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応援しているドライバーの手作りグッズを身に着けたファンの方もたくさん! 手作り衣装やクマちゃんにチームのお洋服を着せたりとクオリティが高くてびっくりです。上位チーム&マクラーレンが人気だったそうですが、ニコ・ヒュルケンベルグ選手(フォースインディア)とロマン・グロージャン選手(ハース)推しも多数いたそうですよ。

■花よりF1!! 来日ドライバーを追っかけまわしましたSpecial!!

日本GP期間中は年に一度、来日したF1ドライバーを目にできるチャンス! ということで、GPウィーク中に東京で開催されたF1イベントに出席しドライバーを追っかけちゃいました!!

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ホンダウェルカムプラザ青山で行われた、「McLaren-Hondaドライバーズアピアランス」にジェンソン・バトン選手とストフェル・バンドーン選手が登場。バトン選手がバンドーン選手に日本語を教えるシーンがあったのですが、「Cute=可愛い、Beautiful=キレイ。これだけできっと大丈夫。君、まだ独身だろ?」と衝撃発言! でも、かっこいいから気にしません!!(笑)

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レッドブル共同記者会見で、ダニエル・リカルド選手とマックス・フェルスタッペン選手にインタビューすることができました! リカルド選手にマレーシアGPでの優勝のシューイの味は格別だったか質問すると、

「汗をたくさんかいたレースだったけど、決して美味しかったとは言えないです。ニコ(ロズベルグ)にもう二度とごめんだと言われて、ならオレに勝て!と言い返しました。」

と笑いながら白状してくれましたよ。

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フェルスタッペン選手にF1速報を見せたところ「雑誌の表と裏の位置が逆だ!」と、とてもびっくりしていました。何度も表と裏をひっくり返して確認している姿にキュンキュンしちゃいまいた(^^)

この他にもF1日本GPの出来事がたくさん詰まった、F1速報日本GP号。ぜひ購入して思い出の一冊にしてくださいね!

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ヤマハ・MT-09がマイナーチェンジ!イメージはまるで”闇堕ち”?!

YAMAHA MTシリーズは、「官能的なライディングを実現する新ロードスター」をコンセプトに作られた人気シリーズ。その中でもMT-09は乗りやすさとスタイリングから多くのファンがいる人気車種。

そんなMT-09が今回初のマイナーチェンジを遂げ、欧州で販売されることが発表されました!


今回のマイナーチェンジはスタンダードモデルのイメージからガラッと変わっています。

例えるならば「悪かっこいい!!」と言った感じでしょうか。スタンダードモデルが”闇堕ち”するとこんな感じになるのかもしれません。

フロントマスクはLED・4灯のヘッドライトと大型エアインテークを採用。リアフェンダーも片持ち可動タイプに。

エンジン内部はシフトダウン時に穏やかな車体挙動をするようにしてくれるA&S(アシスト&スリッパー)クラッチや、シフトアップを滑らかにしてくれるQSS(クイック・シフト・システム)などを新しく採用しています。

どのカラーも個性が輝く良いカラーですね。

MTシリーズの最大排気量クラス、MT-10もかなり悪かっこいい感じを極めていますが、09の次は10、と考えるとMTシリーズが生き物のようにも思えてきます笑。

今回のモデルの発売日は欧州にて2016年12月下旬発売予定となっています!
※記事中画像は欧州仕様です。

(ライター:佐藤 快/Moto Be バイクの遊び方を提案するWEBマガジン

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メルセデスAクラス次世代型、ロー&ワイドなスポーツボディがニュルで躍動する!

メルセデスベンツのコンパクトハッチバック『Aクラス』次世代型が、ニュルブルクリンク北コースで、高速テストを開始しました。

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ディテールが隠されたエクステリアですが、大きく変化する次世代型の特徴が確認できます。

Mercedes A-Klasse 08

次世代型は、現行「MFA1」をベースに進化を遂げた「MFA2」プラットフォームを採用。軽量かつ剛性アップを図り、フロントオーバーハングやホイールベースを延長させ、「ロー&ワイド」なスポーツボディへと進化しています。

ギアボックスは、現行の7速DCT(デュアル・クラッチ・トランスミッション)から、9速DCTへ変更され、1.6リットル及び2リットルガソリン、1.5リットルディーゼルエンジンとの組み合わせになります。

また、航続距離50km超えと言われる、プラグインハイブリッドもラインナップされる可能性高いようです。

ハイテク面では、最新世代のインフォテインメントシステムを搭載、デジタル・ディスプレイ&タッチパネルが採用される他、Apple CarPlayや、Android Autoにも対応します。

今回のプロトタイプには、フロントウィンドウにステレオカメラが装着されている。恐らく、新世代安全装備の開発も同時開発されている可能性があります。

ワールドプレミアは早ければ2017年秋、遅くとも2018年春には公開されるでしょう。

(APOLLO)

新型フリード/フリード+の個性と利便性を両立するドレスアップはこちら!

■新型フリード/フリード+の個性と利便性を両立する「モデューロ」

新型フリード/フリード+のスタイルは、男女を問わないユニセックスなデザインを備えています。しかし売れっ子ライバルのシエンタは、歌舞伎役者のような隈取りフェイスで個性を発散していますから、新型フリード/フリード+のプレーンなノーマルデザインでは、物足りなさを感じる方もいるかもしれません。

そんな声に応えるべく、ホンダは2種類の純正アクセサリー&エアロパーツを用意してきました。

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ひとつはホンダアクセスが提供する「モデューロ」。銀の羽を広げたようなグリルや両サイドに張り出したフロントバンパーは、新型フリードに力強い個性と存在感を与えてくれます。

また新型フリード+用のラゲッジ活用アクセサリーでは、快適な車中泊を約束するラゲッジクッションマットや収納性を向上するラゲッジマルチボード等、広大な超低床ラゲッジ空間の利便性をより一層高めてくれます。

■ホンダのスポーティカスタマイズ・ブランド「無限」

2つ目は、ホンダ車のスポーティカスタマイズで知られる「無限」。アグレッシブなグリルやバンパーに加え、専用マフラーまでラインナップ。また5本のツインスポーク・アルミホイールなどで、ドレスアップが楽しめます。

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インテリアでは、赤く縁取られた黒いフロアマットを設定。車種とパワーユニット毎に、ジャストフィットサイズを用意しています。またハイブリット用のカーボンセレクトノブはリアルカーボン製で、ドライブ気分を高めてくれます。

新型フリード/フリード+の個性と利便性を両立する「モデューロ&無限」で、自分なりのドレスアップをエンジョイしてみてはいかがでしょう!?

■第541弾 新型フリード/フリード+のすべて (電子版はこちら

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星崎 俊浩

持ち運べるノートPCサイズのEV、「WALKCAR」 受注開始!

とかく体力を消耗する、広大な展示場やショッピングセンターでの「見て歩き」。

そんな時に誰もが一度は「あったらいいな」と思う乗り物「WALKCAR」を開発した日本のEVベンチャー「ココアモーターズ」を以前にご紹介しました。

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その後、量産・販売体制に目処が付いたようで、いよいよ受注を開始するそうです。

「WALKCAR」はバッグに入れて持ち運べる13インチノートPCサイズで、カーボン製ボディの採用により僅か2.8kgと非常に軽量。

最高速度は16km/h、フル充電で約1時間の継続走行が可能とか。

創業者の佐藤国亮代表によれば、大学入学で上京、それまでの車中心の生活から電車と徒歩の生活に一変。その結果、行動範囲が狭まり、長時間の徒歩が苦痛に感じたため、5年前から独自にソフトウエア開発に取組んで来たそうです。

開発目標はクルマを携帯する「Car in your bag」だったとか。

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ハンドルもコントローラーも無く、運転操作は実に簡単で、重心移動により進行方向の切替が可能になっており、ボディから降りるだけで自動的に停止する安全設計。

もちろん駐車場の心配も要りません。

来年9月からの世界13ヶ国での発売に先駆け、10月21日(金)13:00より、同社のWebサイトで受注を開始。

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発売価格は12.8万円で、来年9月より順次発送を開始するそうです。

大型ショッピングモールやイベント会場内での利用など、用途が色々と考えられるだけに、ヒット商品になる可能性を秘めていそうです。

Avanti Yasunori・画像:COCOA MOTORS)

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【関連リンク】

COCOA MOTORS
http://www.cocoamotors.com/

新世代スバルのスタンダード、新型インプレッサを知る3つのキーワード

インプレッサがフルモデルチェンジして5代目となりました。単一モデルのフルモデルチェンジではなく、スバル自身のフルモデルチェンジとまで言わしめるほど革新的なニューモデルです。

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従来通り、ボディタイプは5ドアハッチバックの「SPORT」と4ドアセダンの「G4」を用意。それぞれに、エントリー役を担う1.6i-L EyeSight(2016年末発売予定)、スタンダードといえる2.0i-L EyeSight、18インチタイヤを履く2.0i-S EyeSightの3つのグレードを設定。2.0リッター車は10月25日からの発売となります。

この新型インプレッサを理解するには、3つのテーマが挙げられます。

スバル・グローバル・プラットフォームの採用
新デザインフィロソフィー「ダイナミック×ソリッド」
国産初採用を含む先進安全装備の充実

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新型インプレッサから順次スバル車に採用されていく、新世代アーキテクチャーである「スバル・グローバル・プラットフォーム」は、剛性と軽さという相反する要件を満たすクルマの基礎となるも。

危機回避や衝突時の乗員保護といった面での「安全」と、優れたハンドリングや乗り心地が示す動的質感といった運転する「愉しさ」を高次元で両立することを目指したものです。

1/1000秒単位の車体各部の動きを定量化することにより生み出された次世代プラットフォームは、フロント曲げ剛性で90%増し、ねじり剛性で70%増しとなっているなど走行性能につながる面を進化させただけでなく、電動車両にも対応する将来性をも兼ね備えた設計となっているのがポイント。

つまり、新型インプレッサの走りというのは、まさしくスバルの未来につながるものなのです。

インプレッサのみならず、スバルのクルマづくりにおけるキーワード「安心と愉しさ」をカタチで表現するのが、デザインフィロソフィー「ダイナミック×ソリッド」です。

これまでも年次改良により、各車にエッセンスが採用されてきた「ダイナミック×ソリッド」ですが、新型インプレッサのスタイリングには、その考え方が全面採用されています。

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躍動感(ダイナミック)と塊感(ソリッド)という基本概念が持つ2つの要素を、インプレッサというキャラクターに合わせてバランスさせたことで、インプレッサ自体が目指した「スポーティ&アドバンス」を実現したスタイリングです。

注目ポイントは、サイドのキャラクターライン。

前後フェンダーをつなぐまっすぐな強いラインと、その下に配された後方に向かって跳ね上がる、まるで毛筆のような強弱を持ったラインの相乗効果はダイナミックなサイドスタイルを生み出しています。

また、ダイナミック×ソリッドの考え方はインテリアでも表現されています。ステアリングホイール、シフトノブ、パワーウインドウスイッチなど手に触れる部分を一新しているだけでなく、インパネのシボ模様まで刷新された、新世代スバルを示すキャビンとなっているのです。

なによりも、先進安全技術を採用しているのが新型インプレッサの特徴といえます。

Cセグメントながら、重要な安全装備は全車標準装備とするなど、セーフティへの高い意識を感じさせる設定となっていることは、新型インプレッサの美点といえるでしょう。

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先進安全技術の主だったところでも、歩行者保護エアバッグ(国産車初採用)、ニーエアバッグを含めた7エアバッグ、ステレオカメラによるプリクラッシュセーフティシステム「EyeSight(ver.3)」は、エンジンや駆動方式にかかわらず全車に標準装備。

EyeSight(アイサイト)が実現する全車速追従クルーズコントロールについてはエコ、コンフォート、スタンダード、ダイナミックと4つのモードを用意して、ドライバーの意思に合った加速を選ぶことができるように進化しています。

また、白線を認識して車線の中央を走るようにステアリング操作をアシストする「アクティブレーンキープ」についても、きついコーナーにも対応できるよう進化しているのは新型インプレッサのポイントです。

そのほか、進化ポイントの多いインプレッサのキャッチコピーは「愛でつくるクルマが、ある。」というもの。じっくりと付き合っていく中で伝わる魅力にも期待される一台です。

メーカー希望小売価格は、1.6i-Lが192万2400円(2WD)/213万8400円(AWD)、2.0i-Lが216万円(2WD)/237万6000円(AWD)、2.0i-Sは237万6000円(2WD)/259万2000円(AWD)となっています。

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●インプレッサG4(4ドア)1.6i-L EyeSight 2WD主要スペック
全長:4625mm
全幅:1775mm
全高:1455mm
ホイールベース:2670mm
最低地上高:130mm
車両重量:1300kg
乗車定員:5名
エンジン型式:FB16
エンジン形式:水平対向4気筒DOHCガソリン
総排気量:1599cc
最高出力:85kW(115PS)/6200rpm
最大トルク:148Nm(15.1kg-m)/3600rpm
変速装置:CVT
変速比:3.600〜0.512
燃料消費率:18.2km/L (JC08モード)
タイヤサイズ:205/55R16
価格:192万2400円(税込)

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●インプレッサSPORT(5ドア)2.0i-S EyeSight AWD主要スペック
車両型式:DBA-GT7
全長:4460mm
全幅:1775mm
全高:1480mm
ホイールベース:2670mm
最低地上高:130mm
車両重量:1400kg
乗車定員:5名
エンジン型式:FB20
エンジン形式:水平対向4気筒DOHCガソリン直噴
総排気量:1995cc
最高出力:113kW(154PS)/6000rpm
最大トルク:196Nm(20.0kg-m)/4000rpm
変速装置:CVT
変速比:3.600〜0.512
燃料消費率:15.8km/L (JC08モード)
タイヤサイズ:225/40R18
価格:259万2000円(税込)

(写真:小林和久/SUBARU 文:山本晋也)

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型式名もカッコ良く「GT」! 大注目の新型スバル・インプレッサ遂にデビュー
http://clicccar.com/2016/10/13/407306/

新東名と東北道の一部区間が最高速度110km/hに!

警察庁が13日、静岡県の新東名高速道路と岩手県の東北自動車道の一部区間を対象に、来年度中を目処に最高速度を110km/hへ試験的に引き上げると発表しました。

国内の高速道路で最高速度制限(100km/h)が引き上げられるのは、1963年7月に名神高速道路が開通して以来、初めての事となります。

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最高速度引き上げの対象となるのは、設計上の最高速度が120km/hで、カーブが緩やかな片側3車線の事故発生が少ない区間。

警察庁では、試験的に1年以上継続、その結果を検証した上で、他の高速道路についても引き上げの可能性を検討するそうです 。

今回、最高速度が引き上げられるのは、新東名高速道路の新静岡IC-森掛川IC間の上下線約50.5km区間と、東北自動車道の花巻南IC-盛岡南IC間の上下線約30.6kmとなっています。

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特に新東名高速道路の試行区間は片側3車線の割合が多いことから、有識者懇談会おいて、標準的な2車線の高速道路に比べ、死傷事故率が3割程度低いと評価されているそうです。

一方で大型貨物車などの規制速度は現状どおり80km/hとする方針。

この場合、上り坂等で加速性能の劣る大型貨物車が中央の追い越し車線等に出て来た際、後続車との速度差が相対的に拡大し、危険な状況が発生する可能性が高そうです。

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警察庁によると、今回の試行区間と同様に設計速度が120km/hの区間は、関越自動車道、常磐自動車道、東関東自動車道、東名高速道路、九州自動車道にも存在しており、距離にして834.3kmに上る模様。

これらの路線にも順次、制限速度変更が適用されると予想されるため、今回の2路線での試行に際し、事故未然防止の観点から、海外のハイウェイのように車線別に走行車種の目安を設けたり、最低/最高速度を標識で明示するなどの配慮が必須となりそうです。

Avanti Yasunori

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警察庁、新東名と東北道の最高速度120km/hに見直しへ!
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新東名の開通区間「55km」を走ってみてわかったことは?
http://clicccar.com/2016/02/20/355132/

新東名55km区間開通で御殿場‐豊田間が60分短縮!
http://clicccar.com/2016/02/13/353613/

新東名高速の最高速が120km/hになるってホント?
http://clicccar.com/2015/07/24/317588/

20年ぶりの復活!BMW・8シリーズの次世代型を捕捉

1999年まで生産されていたBMWのフラッグシップ・クーペ『8シリーズ』が、20年ぶりに帰ってくる事が分かりました。

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次世代型「8シリーズ」は、現行の『6シリーズ』の後継モデルにあたります。過去に「3シリーズ クーペ」が、「4シリーズ」へ移行したケースと同じです。

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ライバルをメルセデスベンツ「Sクラス クーペ」など、最高級クーペを想定しているため、現行6シリーズよりハイクオリティな装備、質感を持たせるといいます。

まだフルカモフラージュですが、2013年に公開された「ピニンファリーナ・グランルッソ・クーペ」の意匠を継ぐ、ワイドなキドニーグリル、グラマラスなボディ、つり上がったヘッドライトなどが確認できます。

パワートレインは、3リットル直列6気筒ターボ、及び4リットルV型8気筒エンジンを搭載。ハイエンドモデルにはV型12気筒モデルも予想されています。

ワールドプレミアは2019年とレポートされており、クーペ登場後、派生モデルとなるカブリオレもラインナップに加わりそうです。

初代8シリーズは、高級車の割にトランクや室内が狭いなど、実用性が良かったとは言えず、当時ライバルであったメルセデスベンツ「SL」に販売面で惨敗、この次世代モデルにかけるBMWの意気込みは相当なものと伝えられています。

(APOLLO)

タイのスーパーGT、コースサイドレポート!

一週間のご無沙汰です!

ごめんなさい。先週はバンコクからのレポートをお届けする予定でしたが、私がうっかり
「由美すべ」の締め切りを忘れてしまいました💦
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というわけで、遅ればせながらタイでの「スーパーGT」のお話し。

タイの人たちはクルマ好きでクルマ愛もたっぷり。
レースも好きなようで、さらに親日家の人も多い様子。
なので、日本のGTレースの最高峰「スーパーGT」がそのままタイに行ったタイラウンドは
バンコク市内からクルマで約4時間以上もかかるチャーン・インターナショナルサーキットで開催されているというのに、なかなかの人気。
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日本人のレーシングドライバーも、日本から来ているチームのレースクイーンも人気。
加えてタイ限定GT300参戦となるタイのチーム「Auto 86 MC」はオーナーがタイの大手ビールメーカー「シンハー」の方。決勝では14位スタートでしたが、決勝レース前にお客様が乗るバスがサーキットコースを走る横をGTマシンが追い越す「サーキットサファリ」というプログラムで、まさかのコースアウト。
大慌てでマシンを直し、無事にグリッドにつけたということもありました。
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日本からもたくさんのスーパーGTファンの方が来ていましたが、驚くのは「グッドスマイル 初音ミク AMG」ファンの方。ピットウォークの時には、ピットロードにあるチームの指令ブースの横に初音ミクの人形を飾って応援しています。
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「スーパーGT」には、いろいろな応援の仕方、楽しみ方があるようです。
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(吉田 由美)

※このイベントはタイのプミポン国王がお亡くなりになる以前のものです。プミポン国王のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

エコなのはパワートレインだけじゃない。BMWの電気自動車・新型i3の魅力をチェック!

現在、クルマのパワートレインは、ガソリンエンジンとディーゼルエンジンだけでなく、ハイブリッドや電気といったようなものも加わり、徐々に脱・化石燃料の流れが強まっています。

そのなかでも、バッテリーに蓄えた電力でモーターを駆動させて走る電気自動車は、登場時は航続距離の少なさや充電の手間などが指摘されましたが、最近ではバッテリーの進化によってこれらの課題を徐々に克服し、その存在感を高めています。

電気自動車の分野において日本で有名なのは、日産自動車のリーフ、アメリカのテスラ・モーターズ、そしてBMW iです。

なかでも社会とクルマの持続的な関係の構築を理念にスタートしたブランド「BMW i」は、クルマだけでなくその素材や製造に至るまで徹底したエコが特徴なのをご存じでしょうか?

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第一弾として登場した「i3」は小柄なボディのフロアにバッテリーを敷き詰め、モーターで後輪を動かして走ります。

そのボディサイズとモーター(170ps/250Nm)のスムーズな走行感覚で街乗りでの活用を中心とする一方で、航続距離を稼ぐためと充電の手間を省くために発電用のエンジンを搭載する「レンジ・エクステンダー装備車」も用意し、長距離ドライブもこなせる実力を持っています。

これだけでは電気自動車としては想定の範囲内なわけですが、「i3」ではモーターやバッテリーを搭載することで増加する車重を相殺するために軽量なカーボンをふんだんに使用したパッセンジャーセルを採用しています。

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また、インテリアもエコな素材で仕立てられています。

具体的には、原材料の約84%が再生ペットボトルのリサイクル材で構築され、レザーのなめしはオリーブオイル生産の際に廃棄される抽出液で行ない、ウッドパネルは最も成長の早いユーカリを使用、そしてプラスチックの代替としてケナフ麻を使うなど徹底しています。

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さらに、「i3」はその製造もとにかくエコ。カーボンの加工を行なう工場は水力発電所の電力を100%使用し、ライプツィヒ工場も使用するのは100%再生可能エネルギーなのです。

そして2016年9月に、一部改良を施した新しい「i3」の販売がスタート。それに合わせて、「i3」の魅力を網羅した動画も公開されています。

今回の改良で、搭載するバッテリーが96セル(21.8kWh)になり、航続距離は約70%アップの最大390kmを実現。さらに、レンジ・エクステンダー装備車では最大511kmもの走行を可能とします。

そのほか、内外装のラインナップを見直し、一部グレードには自動ブレーキや前車追従クルーズコントロールが標準装備されます。

環境へ配慮しつつ、でもやっぱり走りも楽しみたい。そんな方にとって、“駆け抜ける歓び”を謳うBMWが送り出す新型「i3」は魅力的な選択肢といえます。

(今 総一郎)

新井敏弘選手も参戦した「魅せる」ラリークロス・レッドブルGRC最終戦LAラウンド

PWRCで2度の世界チャンピオンに輝いている国内屈指のラリードライバーとなる新井敏弘選手が、WRX STIを駆りGRC(Redbull Global Rally Cross)に参戦するということで話題を浴びた最終戦のロサンゼルスラウンド。

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10月8日の土曜日にラウンド11、9日の日曜日にラウンド12の2戦が行なわれました。

GRCはダートとターマック(舗装路)が混在するコースに、20mを越えるジャンピングスポットが設けられているのが特徴になります。

通常は1.5km程度の特設コースが作られるのですが、ロサンゼルスラウンドは約1.2kmと今シーズンでもっとも短いコースとなりました。

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コースレイアウトは、短い直線をタイトなヘアピンコーナーと直角コーナーで繋げていて、計9つのコーナーが設けられています。勝負どころとなるダート路面は5〜7コーナーまでで、その中にジャンピングスポットを設置。

直線が短いといっても0-100km/hの加速がわずか1.9秒というモンスターマシンは、200km/hに迫るトップスピードを出します。

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金曜日に実施されたプラクティスでは、シリーズチャンピオンを狙う2台のフォルクスワーゲン・ビートルが速さを見せ、2台を追うのはフォード・フィエスタ。WRX STIとホンダ・シビックは、苦手なコースレイアウトということもあり、やや劣勢な展開でした。

迎えた土曜日のラウンド11の予選。ここではタイムアタックにより1周のタイムを競いあいます。トップタイムをマークしたのは、ポイントランキングトップに付けているフォルクスワーゲンの♯41スコット・スピード選手で43秒745。2位にコンマ3秒差をつけて他のドライバーを圧倒しました。

3台が出走しているSRTUSA(スバル・ラリーチームUSA)は、エースの♯55クリス・アトキンソン選手が44秒104で4位、♯75デビット・ヒギンズ選手が10位、♯88新井敏弘選手はマシンの特性を掴みきれず13位となりました。

ただ予選は走行順位を決めるもので、GRCは予選のあとにヒートレース、セミファイファイナルレース、LCQ(ラスト・チャンス・クオリファイ)、決勝と複数回のレースを実施して勝者を決めます。そのため、予選で出遅れても挽回は可能になっているのです。

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ところが予選レースで新井選手のマシンから出火してしまいレースの途中でマシンを止めることになってしまったのです。原因は燃料ラインからの出火とのことで、エンジンハーネスなどが燃えてしまったため決勝レースを走ることはできませんでした。

ヒートレースと予選レースでもフォルクスワーゲン勢の強さは変わらず、全セッションでトップをマーク。スバル勢は、アトキンソン選手と予選レースを3位で終えて決勝レースへ進出。ヒギンズ選手もLCQから決勝レースへ駒を進めました。

12台で競われた決勝レースもフォルクスワーゲン勢の強さが光りました。2台が競り合って逃げていきデットヒートを展開。結果は予選でトップタイムをマークしたスピード選手が勝ちシリーズチャンピオンに一歩前進したのでした。

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スバル勢はヒギンズ選手が6位、アトキンソン選手が7位となり今シーズンのベストリザルトとなりました。

翌日のラウンド12は、予選でアトキンソン選手で好走。前日のタイムを大幅に上回る42秒594で初のトップタイムをマーク、僚友のヒギンズ選手は12位となりました。

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新井選手はベストタイムが抹消されるというジャッジにより13位。しかし前日よりも1秒以上はタイムアップしていて、マシンにも慣れたと語っていました。

予選後のヒートレースは1Aをフォード・フィエスタを駆る♯00スティーブ・アルピン選手が1Bをフォルクスワーゲンの♯34ターナー・ファウスト選手が制しました。そして決勝進出を争うことになる予選レースは、Aレースをスピード選手、Bレースをホンダの♯31ヤニ・ウィーマン選手がトップで通過。

スバルの3台は予選レースAとBで上位3台に入れずLCQに回ることになりました。LCQでアトキンソン選手は2位、ヒギンズ選手は6位となり決勝レースに駒を進めることになりましたが、7位だった新井選手は残念ながらここでレース終了となりました。

12台の決勝レースは、フォード・フィエスタの♯38ブライアン・ディーガン選手とスピード選手が激しいトップ争いを演じ、中盤でスピード選手を抜いたディーガン選手がトップチェッカーを受けました。2位に入ったスピード選手は、この結果により年間のシリーズチャンピオンが決定しています。

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スバル勢は表彰台争いを行なったヒギンズ選手が5位、アトキンソン選手が6位と前日のリザルトを上回ってチームに有終の美をもたらしました。

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今シーズンは、チーム体制を整えることやマシンの熟成を図るためにシーズン途中からの参戦となったSRTUSA。尻上がりにリザルトを残すようになり、来シーズンの活躍が期待できる後半戦のシーズンとなりました。

(真鍋 裕行)

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SUBARUラリーチームUSAから、世界の新井敏弘選手がレッドブルGRC最終戦LAラウンドに参戦決定!
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707馬力のヘルキャット・エンジン搭載!ダッジ・チャレンジャーにモンスターモデルが追加

ダッジ・チャレンジャーのハイパフォーマンスモデルとなる「ダッジ・チャレンジャー ADR」のプロトタイプをカメラが捉えました。

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降りしきる雨のなか現れた新型は、ワイドなボディからはみ出したタイヤが目を引きます。

レポートによれば、フロント290mm、リア350mmサイズのワイドタイヤを履いていると言います。

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パワートレインには、ダッジ「チャレンジャーSRT ヘルキャット」から流用される、6.2リットルV型8気筒スーパーチャージャーを搭載。最高馬力は707psを発揮します。

「SRTヘルキャット」より軽量化が図られ、そのパフォーマンスはダッジ最強とも噂されています。

クライスラーはこの「ADR」の他、V型6気筒エンジンを搭載する「チャレンジャー GT AWD」の投入も計画しているようです。

ワールドプレミアは2017年後半になると思われます。

(APOLLO)

宇部興産が車載用リチウムイオン電池向けセパレータ製造設備を増強

最近、車載用リチウム電池向けのセパレータを手がける素材メーカーで、製造設備を増強する動きが続いています。

宇部興産でも車載用リチウムイオン電池の需要増大を見越して、同社堺工場(大阪府堺市)でセパレータ製造設備を増強することを決定しました。

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リチウム電池のセパレータとは、リチウム電池の正極と負極を絶縁しながら、電解液中のリチウムイオンを通過させる微小な孔があいた分離膜のことです。

宇部興産が計画している設備の増強は、2018年4月完工予定で、現在堺工場で建設中の新規設備に続いての設備増設となります。この増強が完成すると、宇部ケミカル工場と堺工場を合わせた合計の生産能力は2.5億平方mになります。

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宇部興産では、単に製造能力を増やすだけではなく、供給拠点を2カ所に分割することで、セパレータの安定供給につなげたいとしています。

同社の関係するセパレータ事業としては、2011年に日立マクセルと合弁で設立した宇部マクセル社(京都府乙訓郡)が手がける高機能塗布型セパレータがあり、この塗布型セパレータは新型プリウスのリチウムイオン電池に採用されています。

リチウム電池のセパレータはEV、HV、PHVといった電動車の性能に直結する素材で、素材メーカー各社のセパレータ事業の動きに注目が集まっています。

(山内 博・画像:宇部興産)

VW・ゴルフRに100台限定の「カーボンスタイル」が登場。価格は556万円より

280馬力を発生する2.0リッター4気筒ターボとフルタイム4WDを組み合わせたパワートレインを持つ「最強のゴルフ」フォルクスワーゲン・ゴルフRに、装備を充実させた特別仕様車の登場です。

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100台限定で登場した「Golf R Carbon Style」は、カーボンドアミラー、カーボン調ナパレザーシート、19インチアルミホイール(タイヤサイズ:235/35R19)といった特別装備により、ゴルフRの持つスポーツ性を高めたモデルです。

ボディカラーはラピスブルーメタリックとオリックスホワイトマザーオブパールエフェクト(6万4800円高)の2色。限定台数とボディカラーは次のようになっています。

6速MT(ラピスブルーメタリック)20台:556万円
6速DSG(ラピスブルーメタリック)50台:566万円
6速DSG(オリックスホワイトマザーオブパールエフェクト)30台:572万4800円

(山本晋也)

トヨタとスズキが共同会見。提携の噂はやはり本当だった!

トヨタとスズキが10月12日夜、トヨタ東京本社で豊田章男社長、鈴木修会長の出席のもと共同記者会見を開き、業務提携に向けた検討を進めていることを発表しました。

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今回、スズキがトヨタとの提携に踏み出したことで、国内自動車業界はトヨタ、日産、ホンダ3陣営への集約がいっそう加速されそうな状況になってきました。

トヨタは2005年にスバルと資本提携、2010年にはRAV4のEV開発で米テスラと提携、翌2011年にはBMWとの共同開発で業務提携。さらに2015年5月にはマツダとも業務提携を結んでいます。

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トヨタが他社との提携を積極的に進めている件について、豊田章男社長は会見の中で、

「これまで自前がトヨタの姿だったが、環境が激変する中で生き抜くためには変化に対応する力が必要。それぞれ車会社としての思想や得意分野があり、色々と学ばせてもらっている状況」

と説明しています。

今後、トヨタ×スズキ連合が実現すれば、国内の自動車業界に与えるインパクトはかなり大きなものになりそうです。

というのも、インド市場におけるスズキのシェアは47%と強大で、シェアが5%未満のトヨタにとって大きな魅力であり、同市場の今後の成長率を考慮すると、その相乗効果は計り知れません。

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同様に、国内軽市場においても、トヨタが完全子会社化したダイハツと、スズキの販売台数を合わせると、シェアが6割を超えることから、豊田社長は「独占禁止法との兼ね合いも踏まえて提携を検討する」としています。

振り返れば、スズキは世界最大の自動車メーカーだった米GMと資本提携していましたが、その後リーマンショックの影響でGMの業績が急激に悪化したため、2009年に提携を解消。代わりにフォルクスワーゲン(以下VW)と資本提携を結びます。

しかし、2011年には経営の独立性の確保をめぐり、VWと対立。スズキは資本提携の解消を求めて提訴。

国際仲裁裁判所がVWにスズキ株の売却を命じたことで、4年間に渡って争った提携解消問題に昨年8月末、ようやく目処が付いたばかり

その後、スズキは他社(特に海外メーカー)との提携に慎重になっています。

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その一方で、環境技術や自動運転技術には莫大な開発費が必要になるため、その後も国内で提携先を模索していたようです。

そうしたおり、今年の1月にトヨタとスズキの提携話が新聞等で報道されました。

両社は報道を否定するコメントを出していましたが、トヨタが、ダイハツの完全子会社化を発表したのはまさにその頃であり、ダイハツに小型車開発を任せることで、スズキとの棲み分けを予め明確化しておく必要があったとの見方も。

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スズキはインドでは大きなシェアを持っているものの、先進技術では他社に比べて出遅れ感が否めず、鈴木会長自身も今回の会見で「伝統的な自動車技術を磨くだけでは将来が危うい」、「自動車産業の変化が早く、共有しないと生きていけない」と会見で述べるなど、将来への不安を隠しません。

トヨタとしては、かつてVWがそうであったように、タイやインドネシアに続くインド市場でのシェア拡大が期待できるだけに、恐らく今後提携が実現するのも時間の問題と予想されます。

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これにより、各社が個々に調達していた部品を共通化してコストを下げたり、販売車種の重複を回避することが可能になります。

トヨタは、日本のモノづくりを守るための「オールジャパン構想」の実現に向けて動いており、スズキとの提携についても、その実現に向けた動きの一環とみられます。

Avanti Yasunori

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発売約1カ月で2万台超は月間目標台数の何倍?ダイハツ ムーヴ・キャンバスが好調なスタート

ダイハツ・ムーヴ・キャンパスが発売約1カ月で約2万台を受注し、好調なスタートを切ったそうです。

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最近のダイハツの軽自動車は、意外にも「女性をメインターゲットに据えたモデルが少なかった」ということで、ムーヴ・キャンパスへの期待値は高く、同居している「母と娘で使う」という乗り方はもちろん、最近の新しい家族のカタチとして注目を集めている「近居」している母娘で使うということも想定しているのでしょう。

平日は母が使い、休日は主に娘が乗るというニーズに注目したというムーヴ・キャンパスは、世代・トレンド評論家である牛窪 恵さんが定義した「育自ウーマン」を中心に「この背の高さで、スライドドアはありそうで無かった」「かわいいデザインや、個性的なカラーが好み」などといった特徴が支持を受けているそうです。

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NAエンジンのみということで、男性はもちろん女性ユーザーでも走りを重視する層がどう判断しているか分かりませんが、好調なスタートダッシュを切ったと言うことはNAエンジンで十分というユーザーが多いのでしょう。

なお、主な購入層は20〜30代の女性で、シックなカラーは男性にも好評とのこと。

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そのほか、月間目標台数の4倍となる約2万台を受注したという、ダイハツ・ムーヴ・キャンパスの主な好評点は下記のとおりです。

・全高1655mmと水平基調のロングキャビンによる、のびやかなスタイリング
・ストライプスカラーによる、新感覚の2トーンカラー
・クラス初の両側スライドドアと、新開発の「置きラクボックス」による抜群の使い勝手
・パノラマモニターやAFS(Adaptive Front-lighting System:ステアリング連動ヘッドランプ)など、運転が苦手な方にも安心の新装備
・ダイハツならではの高い基本性能による、街乗りでのフラットな乗り心地の良さ

(文/塚田勝弘 写真/小林和久)

ダイハツ・ムーヴ キャンバス、月販目標の4倍となる2万台を受注!

ダイハツ工業が10月11日、今年9月7日に発売した新型軽乗用車「ムーヴ キャンバス」の累計受注台数が、発売後約1ヶ月で月販目標台数(5,000台/月)の4倍となる約2万台に達したと発表しました。

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9月度の軽自動車販売台数は約16万台(前年同月比-8.0%)で、徐々に回復傾向にはあるものの、昨年1月以来、長らく前年割れが続くなか、同車は9月の軽自動車販売台数ランキングでいきなり9位に登場

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単月で6,258台を販売するなど同車の人気ぶりに注目が集まっています。

「ムーヴ キャンバス」は 近年の女性の行動特性に着目、自身のライフスタイルを楽しむ女性をターゲットに企画・開発を行ったそうで、親との同居世帯の増加に伴い、世帯内でクルマを共有する傾向が増えていることから、幅広い世代で使いやすい軽自動車を目指したといいます。

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こうした市場背景を捉え、デザイン性と機能性を両立した新感覚のスタイルワゴンとしたことが奏功した模様。

主な購入層は20〜30代の女性で、主な好評点としては以下となっています。

・水平基調/ロングキャビンが特徴のスタイリング
・新感覚の2トーンによるカラーリング
・全高1,700mm以下の軽乗用車で初となる両側スライドドア採用
・パノラマモニターやAFS(ステアリング連動ヘッドランプ)等を装備
・「置きラクボックス」による使い勝手の良さ
・待ち乗りでのフラットな乗り心地

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装備を大幅に充実させつつ、118〜154万円(4WD除く)の価格帯に抑えていることも、好評点の一つなのではないでしょうか。

Avanti Yasunori・画像:ダイハツ工業)

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9月の新車販売、プリウスが10ヶ月連続首位、ムーヴキャンバス9位に初登場!
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クラウン級の装備を採用したダイハツ「MOVE CANBUS」の魅力とは?
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三菱自動車が次世代店舗「電動 DRIVE STATION」第1号店を東京世田谷にオープン

新生三菱自動車への第一歩となる、新たな動きがあります。

日産自動車とのシナジー効果が出るのはまだ先になるはずで、そうなる前に少しでも国内市場では信頼回復が必須の三菱自動車。

新たにCMも展開されていて、「今度こそ大丈夫?」と思った三菱オーナーもいるでしょう。

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三菱が全国に展開する次世代店舗「電動 DRIVE STATION」、その第1号店として、関東三菱自動車の世田谷店(東京都世田谷区)がリニューアルされ、10月8日にオープンしました。

「電動DRIVE STATION」は同社の強みである電動車両を前面に押し出した店舗で、通常の店舗機能(新車販売やアフターサービスなど)に加えて、EVやPHEVの意義と価値、魅力を多くの人に広めるべく、プレゼンテーションツールやデモンストレーションコーナーを備えた次世代型の店舗です。

「電動DRIVE STATION」には、太陽光発電システムとV2H(V2:Vehicle to Home の略。電動車に蓄えた電気を家に供給する仕組みのこと)機器を設置し、太陽光で発電した電力を電動車への充電に使用。

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また店舗内では、日本のエネルギー問題に対して電動車が果たす役割に加えて、災害時に電動車の外部給電機能がもたらす価値について、デジタルサイネージシステム(デジタルサイネージシステム:電子看板。電子的な表示機器を使って情報を発信するシステム)やタブレット端末などで紹介されます。

さらに、一般家庭のダイニングルームを模した「ライフスタイルコーナー」では、停電発生時のV2H機器による電力供給を実演する「停電デモンストレーション」や、電動車の100V AC電源(1500W)で家庭の電化製品を同時に複数使用できることを実演する「1500W体感デモンストレーション」も行われます。

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そのほか、エネルギー、環境をテーマにした小中学生向けワークショップや防災イベントの開催、防災への取り組みをはじめとする地域情報を自治体と連携して発信するなどの活動を通じ、地域社会への貢献を目指すとしています。

繰り返されてきたリコール隠しやディーゼル不正問題などで、愛想を尽かした現ユーザーや元ユーザーもいることでしょう。それでもどうやって信頼回復を成し遂げるか。

今後、「電動 DRIVE  STATION」も含めた三菱自動車の動きに注目です。

(塚田勝弘)

マツダがSUV「CX-9」増産へ!CX-4国内発売の可能性は?

世界的にSUVの人気が高まるなか、マツダがSUVの2018年度の世界販売台数を昨年度実績の約1.5倍となる80万台程度に増やす計画を掲げています。

同社は、広島市の本社工場で生産しているSUV「CX-9」の生産を10月以降、これまでの3割増となる月産5,500台体制を敷いており、5万台/年の販売を見込んでいるそうです。

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現在米国で「CX-9」を2,000台/月ペースで販売しており、オーストラリアやサウジアラビアでも人気が高いそうで、当面堅調な需要が見込めると判断した模様。

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同車は昨年11月のロサンゼルスオートショーでワールドプレミアされた7人乗りのSUV。

254ps/42.9kgmを発生する2.5L SKYACTIV4気筒ターボエンジンを搭載し、全長5,065mm×全幅1,930mm×全高1,728mm、ホイールベースが2,870mmと、レクサス「LX」に匹敵する大型モデル。

新聞報道によると、国内市場で「デミオ」が苦戦するなか、収益性の高いSUVを軸に海外販売を増やすことで国内の販売減をカバーする考えのようで、今後はアジアでも発売する予定になっているようです。

また、同社は今年4月の北京モーターショーで、CX-5、CX-3に続くクロスオーバーSUV「CX-4」をワールドプレミアしました。

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車両サイズは、全長4,633mm×全幅1,840mm×全高1,535mm、ホイールベースが2,700mmとなっており、これまでのマツダCXシリーズで最も車高が低く、スポーティなデザインを採用。全長が現行CX-5(4,540mm)よりも長いのが特徴です。

MAZDA_CX-4

マツダは中国で今年の6月に既に「CX-4」の販売を開始しており、発売後1ヶ月が経たないうちに1万台以上を受注するなど、売れ行きは好調に推移しているようです。

一方、国内向けには、2012年2月に発売した「CX-5」のフルモデルチェンジが来年2月に迫っている模様。

現行モデルは世界累計生産台数が100万台超えるヒットモデルとなっており、11月のロサンゼルスモーターショー16での新型デビューが注目されます。

このように、世界規模でSUV人気が高まっているなか、マツダは積極的に新型SUVの導入に動いており、現時点では「CX-9」、「CX-4」共に日本に導入する予定は無いようですが、今後の動きが大いに注目されます。

Avanti Yasunori・画像:マツダ)

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MAZDA CX-9
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MAZDA CX-4
http://www.faw-mazda.com/market/cx4yure/index.html

新型アウディQ5の女性ドライバーが赤面したワケは!?

2016年パリモーターショーでワールドプレミアされた、新型アウディ・Q5が、池袋で走行テストをする姿を捉えました。

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日本では未公開ということで、欧州と同じカモフラージュが施されているが、国内では見慣れない偽装車だけに非常に目立ちます。

目撃したカメラマンによると、ドライバーは女性でしたが、あまりの注目に赤面、うつむき加減だったとか。

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2代目となった新型「Q5」は、エアロダイナミクスに配慮したデザインを採用、立体的六角シングルフレームグリルは存在感抜群。ヘッドライトには最新のマトリクスLEDを採用、ダイナミックターンシグナルを内蔵するタイプです。

発表された欧州仕様パワートレインは、252psを発揮する直噴2リットル直列4気筒ターボTFSIのほか、ディーゼルのハイエンドモデルには、286psを発揮する、直噴3リットルV型6気筒ターボTDIエンジンなどが搭載されています。

日本発売は2017年春以降となりそうです。

(APOLLO)

5ナンバー枠でよくぞ! 新型フリード/フリード+は、ダイナミックなフォルムに機能を満載!

■「ダイナミズム&ファンクショナリティ」が共通スタイルのテーマ

先代フリード&フリードスパイクでは、乗員数やラゲッジスペースの機能面だけでなく、スタイルでも異なるデザインを採用。機能とスタイルの両面から、差別化をはかっていました。

しかしスタイルの市場調査を行ったところ、スパイク・ユーザーはフリードとの差別化よりも、クルマとしてのカッコ良さを重視していることが判明。

そこで今回の新型フリードと新型フリード+では、あえてボディデザインを分けずに統一することにしたのです。

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デザインテーマは「ダイナミズム&ファンクショナリティ」。

デザイン開発では、パーソナルでダイナミックなA案とビックキャビンで機能的なB案を選抜。そして双方の良いところを融合して、両車共通のデザインを練り上げました。

■デザインポイントは、A案のアンダーボディとB案のキャビンの融合

デザインのイイトコ取りポイントは、A案の彫りの深いアンダーボディと、B案の伸びやかなキャビンの融合です。

実車を見ると狭い5ナンバー枠でよくぞというくらい、A案の彫りの深いボディサイドが、ダイナミックな立体感を訴求。またスライドドアのレールがリアランプに刺さるように伸びているのも特徴的で、個性的な造型を実現しています。

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一方B案からは、広いフロントウィンドウと、伸びやかなルーフライン、更に切れ上がったリアサイドウィンドウを採用しました。

またフロントウィンドウの上端中央では、ルーフが凸面形状になっています。これはグリル形状を反復したデザインで、新型フリード/フリード+の新しいワンポイントアクセントになっています。

■第541弾 新型フリード/フリード+のすべて (電子版はこちら

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星崎 俊浩

208馬力のテンロクターボ、DS 3パフォーマンスは限定40台・369万円から

プジョー・シトロエン・ジャポンは、DS 3のハイエンドモデルとなる「DS 3 PERFORMANCE」を限定40台で発売しました。

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DSブランドのエントリーモデルといえるDS 3に、208馬力を発生するテンロク(1.6リッター)ターボエンジンと6速MT、トルセンLSDまでも搭載した、まさに名前通りのハイパフォーマンスモデルです。

ボディカラーは3色。限定40台の内訳は、ブランパンキーズが20台、ルージュアデンが10台(いすれもルーフカラーはノアールオニキス)。そしてBlack Specialと名付けられたマットブラックが10台(ルーフカラーはブリリアントゴールド)となっています。

メーカー希望小売価格は369万円。Black Specialは399万円となります。

■DS 3 PERFORMANCE 主要スペック
車両型式:ABA-A5X5G04
全長:3970mm
全幅:1730mm
全高:1455mm
ホイールベース:2455mm
車両重量:1210kg
乗車定員:5名
エンジン型式:5G04
エンジン形式:直列4気筒DOHCターボ
総排気量:1598cc
最高出力:153kW(208PS)/6000rpm
最大トルク:300Nm(30.6kg-m)/3000rpm
変速装置:6速MT
燃料消費率:17.5km/L (JC08モード)
タイヤサイズ:205/40ZR18
メーカー希望小売価格(税込):3,690,000円

(山本晋也)

超個性派「シトロエン C4 CACTUS」が初回200台の限定発売。価格は238万円より

ボディを守るポリウレタンの『AIRBUMP』が個性的なアピアランスを生み出す、シトロエンのクロスオーバーモデル・C4 CACTUSが初回200台限定で日本に正規導入を開始します。

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『AURBUMP』はボディサイドのほかヘッドライト部分などにも配されています。こうしたユニークなスタイリングは、ワールド・デザイン・カー・オブ・ザ・イヤーに輝くほど世界でも評価されているということです。

ボディカラーは、ブラン パールナクレ(白)、ハロー イエロー(黄)、ブルー ラグーン(青)、ルージュ アデン(赤)、ノアール オブシディアン(黒)の5色。

ブラン パールナクレのAIRBUMPはチョコレートカラー、それ以外のボディカラーではブラックが組み合わされています。

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クロスオーバーらしい「旅」をイメージさせるインテリアは、スーツケースをモチーフにした造形となっています。インパネ中央下にはシフトレバーの代わりに「N/D/R」のボタンからなるイージープッシュが置かれているのもユニークなものとなっています。

インテリアカラーは、ブラン パールナクレについてはハバナカラーにベロアシートを、それ以外はストーングレーやブレックでファブリックシートを基本としています。ブルー ラグーンのボディ色についてはシートがブルーとなっています。

パワートレインは1.2リッター3気筒に5速ETG(ロボタイズドMT)。メーカー希望小売価格は、ファブリックシートが238万円、ベロアシートが241万円です。

■シトロエン C4 CACTUS主要スペック
車両型式:ABA-E3HM01
全長:4155mm
全幅:1735mm
全高:1530mm
ホイールベース:2595mm
車両重量:1070kg
乗車定員:5名
エンジン型式:HM01
エンジン形式:直列3気筒DOHC
総排気量:1199cc
最高出力:60kW(82PS)/5750rpm
最大トルク:118Nm(12.0kg-m)/2750rpm
変速装置:5速AMT
タイヤサイズ:205/50R17
メーカー希望小売価格(税込):238万円

(山本晋也)

【SUPER GT2016】第7戦タイはタイヤ無交換作戦を敢行したVivaC 86 MCがGT300優勝!

10月9日にタイ・ブリーラムのチャン・インターナショナルサーキットで開催されたSUPER GTの海外ラウンド「2016 AUTOBACS SUPER GT Round7 BURIRAM SUPER GT RACE」の決勝レース。

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天候は快晴となりスタート時の気温は33度、路面温度は44度と、とてつもない暑さの中でのスタートとなりました。

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そのタイのGT300クラスを制したのは25号車 VivaC 86 MC。ポールtoウィンです!

タイ・ブリーラムのチャン インターナショナルサーキットはタイヤの負担が比較的軽いとされ、タイヤ無交換も可能とされるサーキット。しかしこの気温と路面温度でそれは実現できるのか?

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ポールポジションからスタートしたVivaC 86 MCですが、序盤に予選2位の3号車 B-MAX NDDP GT-Rと予選3位の0号車 GAINER TANAX GT-Rに抜かれ3位となります。この順位はしばらく動くことはありません。

しかし、ピットインのタイミングでその順位は大きく変わってしまいます。

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24周目、先にピットに入ったのはB-MAX NDDP GT-R。その間にGAINER TANAX GT-Rはトップに踊り出し、猛チャージで2位以下を引き離そうと試みますが、27周目の最終コーナーでなんとGT500マシンをプッシングしてしまいフロントバンパーを破損。VivaC 86 MCがトップとなり淡々と周回を重ねます。

そして29周目にピットイン。土屋武士選手から松井孝允選手に交代、タイヤ無交換を実行。ピットタイムはなんと21秒台。B-MAX NDDP GT-Rの前に余裕でコース復帰します。

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後半、トップはVivaC 86 MC、2位に18号車 UPGARAGE BANDOH 86、そしてB-MAX NDDP GT-Rというオーダーになります。

そのB-MAX NDDP GT-RはUPGARAGE BANDOH 86に追いつき後半残り15周ほどから激しいバトルを展開。これには観客も大興奮となるのですが、このバトルに後ろからGT500のポイントランキング首位の1号車 MOTUL AUTECH GT-Rと2位の38号車 ZENT CERUMO RC Fが、こちらも激しいバトルを展開しながら迫ってききます。

ここでUPGARAGE BANDOH 86とMOTUL AUTECH GT-Rがまさかの接触!

神業のように接触した2台をかわしたB-MAX NDDP GT-Rのヤン・マーデンボローは勢いに火がついたのか、激しい猛プッシュを継続。20秒以上あったVivaC 86 MCとの差をラストラップでは1秒189にまで追い詰めました。

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しかしあと一歩及ばず、優勝はVivaC 86 MC!今季初優勝!

最後のギリギリのところで燃料ポンプのトラブルに見舞われながらも優勝に賭けた意気込み。本当にギリギリの戦いで勝ち得た優勝です。

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この優勝でVivaC 86 MCは再びGT300のポイントランキングトップとなりました。ランキング2位はB-MAX NDDP GT-R、3位には55号車 ARTA BMW M6 GT3。奇しくもこのタイの表彰台の順位がそのままポイントランキングの順位ということとなります。

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次戦は11月11日から13日の2連戦「2016 AUTOBACS SUPER GT Round8 MOTEGI GT GRAND FINAL」。泣いても笑ってもこの2連戦でチャンピオンが決まります。

(写真:高橋秀彰 文:松永和浩)

 

マツダのエンジニアが語った「共創」による開発体制とは?

9月25日(日)、好天に恵まれた富士スピードウェイで、マツダが「人とクルマの絆を、もっともっと深くする」と題したファンイベント「Be a driver. Experience at FUJI SPEEDWAY」を開催。

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早朝から多くのマツダファンが押し寄せ、6,000人が来場した同イベントでは、実行委員長を務める寺田陽次郎氏の挨拶に続き、モータージャーナリスト竹岡圭さんの司会進行により、マツダの開発陣を交えたトークショーが行われました。

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ステージ上には「アクセラ」「CX-5」の開発主査、児玉眞也氏、同チーフデザイナーの玉谷 聡氏、ロードスター アンバサダーの山本修弘氏、ロードスターのチーフデザイナーで開発主査の中山雅氏が登壇。

「ND」系開発主査を務めた山本氏(画像中央)が、同社のシンボル的なロードスターの主査業務を後任者へ引き継ぐにあたり、「ロードスター愛」が最も強かったとして、同車のデザインを担当した中山氏(画像左)を開発主査に推薦したエピソードを紹介。

MAZDA

マツダではユーザーに高い次元の「ワクワク」を届けるため、部門の垣根を超えて力を合わせる「共創」に取組んでおり、「SKYACTIV」、「魂動デザイン」、「モノづくり革新」といった大きな動きがある中で、企画、デザイン、設計、実験、生産技術、購買部門が各々「ありたい姿」を描き、全てが一丸となって活動しているそうです。

ともすると大企業では「開発」側の思いと、「生産」側の思いが噛み合わずに対立しがちですが、山本氏によれば、マツダでは「開発側がその価値をきちんと伝えれば、各部門はそれを実現するための知恵を出してくれる」、「阻害している要因、課題をブレイクスルーによって克服するという風土が長い時間をかけて根付いている」といいます。

山本氏は、’91年にルマン24H耐久レース参戦で総合優勝したマシン「787B」用のロータリーエンジン開発を経て、それを確信したようで、今回のトークショーでも「無理と思える難題も、全員の力を結集すれば、大きな目標を達成することができる」と力をこめて説明。

おりしも、マツダがイベントの3日後となる9月28日に発表した8月のグローバル生産台数は12.6万台(+9.2%)で、国内生産が7.2万台(+4.7%)、海外生産が5.4万台(+16%)と伸びています。

生産車種でみると、国内ではCX-5(+16.5%)、アクセラ(+17.1%)、アテンザ(+6.3%)、海外ではアクセラ(+7.3%)、デミオ(+19.3%)が伸長。

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その一方、8月の国内販売では1.5万台(-14.1%)と前年実績を割り込んでおり、1月からの累計販売でも13.9万台(-21.4%)と落ち込みが目立ちます。

先頃改良を施したアクセラが2,708台(+42.9%)、同アテンザが1,357台(+83.4%)と好調なものの、昨秋あたりから主力のデミオの販売が急減しているのが影響しているようです。

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これは開発陣による商品力向上への努力に連動させて、商品価値に見合った収益を確保する方針へと切替えたことが要因のようで、かつてトヨタ自動車が同目的で国内に「レクサス」ブランドの逆輸入に踏みきった際の状況に似ているかもしれません。

こうした現状の販売状況に歯止めをかけれるかが、今度はマツダの販売サイドの腕の見せどころ。

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値引きが無くても新車が売れるようになるまで、マツダの国内販売台数減は続く可能性が高そうですが、ここは踏ん張りどころ。

同社の今後の国内市場における販売努力が注目されます。

(Text/Photo: Avanti Yasunori

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富士SWに6千人のマツダファン!「787B」デモラン披露
http://clicccar.com/2016/09/30/403221/

【関連リンク】

Be a driver. Experience at FUJI SPEEDWAY
http://fuji.beadriver-experience.com/

MAZDAの取組み「共創」
http://www2.mazda.com/ja/about/dealer/recruit/copro/copro.html

新型フリード/フリード+で、家族構成や世代、趣味にマッチしたカーライフをエンジョイ!

■新型フリード/フリード++は、居住性も視界も広いのが自慢!

新型フリード/フリード++の運転席に乗り込むと、ステアリング越しのデジタルメーターが目に入ってきます。インパネは、センターのカーナビ画面から木目調パネルが水平に広がり、爽やかな印象を演出しています。

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またデジタルメーターを薄型化して前方の見通しを改善するとともに、フロントウィンドウも頭上近くまで拡大。視界はより明るくより広く、上方の信号も見えやすいのが特徴です。

■新型フリードは、まさしくファミリーにちょうどいい!

新型フリードはコンパクトなサイズながらも3列シートを備え、多人数が無理なく乗れる居住空間を確保しています。2列目シートは、2座のキャプテンシートとタンブル収納式の3人乗りベンチシートから選択。

3列目シートは跳ね上げ収納式。背もたれが小振りながら縦長のヘッドレストが備わりますし、座面クッションもしっかりしており、実用的な仕立てとなっています。
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新型フリードは、街乗りや小旅行が中心で、時々に祖父母や友人家族を乗せるようなファミリーにピッタリ。まさに日本の家族事情にマッチした「ちょうどいい」クルマだと思います。

■新型フリード+をトコトン使い倒してみたい!

新型フリード+は、2列シートの5人乗り仕様。圧巻なのは、底が抜けたような超低床がもたらす広大なラゲッジ空間。福祉用車イス仕様と共通構造なので、外観からは想像できないほどの容量を備えています。

また2列目シートの背もたれを倒してラゲッジにユーティリティボードを被せると、173cmの筆者が縦に寝れるフラットなスペースが出来上がります。
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例えば新型フリード+なら、ヤングファミリーが装備のかさ張るアクティブレジャーに出掛けても、大抵の荷物を飲み込んでくれるでしょう。また夜討ち朝駆けの釣り紀行であれば、ユーティリティボードでラゲッジを寝床仕様にしたままでも、ボード下部のラゲッジ空間にクーラーや釣竿などを収納できるので大変便利。

新型フリード/フリード++なら、家族構成や世代、目的や趣味に合ったカーライフを、存分に堪能できると思います。

■第541弾 新型フリード/フリード++のすべて (電子版はこちら

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星崎 俊浩

トヨタのコミュニケーションロボ「KIROBO mini」、今冬先行予約開始!

トヨタ自動車が、昨今の「単身化社会」の進展による、コミュニケーションレス問題の緩和を目的に、ロボットと人間の新しいインターフェースで解決の方向性を見出せないか?とスタートさせた「きぼうロボットプロジェクト」。

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同社は夢のあるプロジェクトとして、ISS(国際宇宙ステーション)に長期間滞在する若田光一JAXA宇宙飛行士との世界初「宇宙でのロボットと人の会話実験」を企画。

そして2013年6月26日に、MS製品企画部 新コンセプト企画室 主査の片岡史憲氏が、ロボットクリエーターの高橋智隆氏と共同で開発した世界初のロボット宇宙飛行士「KIROBO(キロボ)」を公開、大きな話題を呼びました。

「KIROBO」は無重力状態などの各種実験にパス、晴れて同年8月4日にJAXAの「こうのとり」4号機で種子島を発ち、ISSに1年半に渡って滞在、若田氏とのミッションをこなし、SPACE X社の宇宙船「ドラゴン」で2015年2月11日に無事地球に帰還

KIROBO

その後トヨタ自動車は、同年に開催された第44回東京モーターショーで「KIROBO MINI」を披露しているので、見られた方もいるのではないでしょうか。

同社は宇宙に行った「KIROBO」を手のひらに収まるサイズ(座高10cm)にスケールダウン。「常に寄り添うコミュニケーションパートナー」として、全国のトヨタ車販売店を通じて「KIROBO mini」を2017年に発売すると発表しました。

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様々なしぐさや会話を「KIROBO mini」本体と専用アプリをインストールしたスマートフォンをBluetoothでつなぐことで実現。

本体に搭載したカメラにより、人の表情を認識し、感情を推定しながら人の気持ちに寄り添った動作や会話を行うとともに、クルマや家から取得する情報を踏まえた会話を可能にしています。

また、人の好きなことや嫌いなこと、一緒に行った場所などを覚えることが可能で、話していくうちに相手に合わせた会話ができるようになるそうです。

満充電まで約3時間、連続コミュニケーション可能時間は約2.5時間となっています。

若田飛行士が宇宙で経験したように、単身生活時や高齢者の話し相手などで、早速持ち前の能力を発揮してくれそう。

トヨタでは全国販売に先立ち、今冬には東京都・愛知県の一部販売店で「KIROBO mini」の先行販売を計画しており、WEBによる事前予約を受け付ける予定とのこと。

本体価格は税抜39,800円(専用アプリ使用料:月額300円程度)となるようで、今後「KIROBO mini」の宇宙仕込みのコミュニケーション能力に注目が集まりそうです。

Avanti Yasunori・画像:トヨタ自動車)

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CEATECにKIROBO miniとMIRAIカットボディを出展!
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ロボット宇宙飛行士「キロボ」が1年半ぶりに地球帰還!
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トヨタのロボット宇宙飛行士「KIROBO」が8月4日種子島から打ち上げへ !
http://clicccar.com/2013/07/23/225995/

【関連リンク】

きぼうロボットプロジェクト
http://kibo-robo.jp/

KIROBO mini
http://toyota.jp/kirobo_mini/

ROBO GARAGE
http://www.robo-garage.com/top.html

一番安いモデルは意外にも!? 人気中古車ランエボの最安値モデルをチェック!

最終進化形となるファイナルエディションを発売し、惜しまれつつ2016年3月に販売終了となった三菱ランサーエボリューション。WRC(世界ラリー選手権)参戦車として1992年10月のエボIが販売開始され、エボXまで13モデルが販売されました。

中古車検索サイト カーセンサーnetによると、現在ランエボの中古車は約450台流通していて、エボIからエボXファイナルエディションまで全モデル揃っています。

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中古車の価格は年式や走行距離、コンディションなど様々な要因によって決まりますが、一般的に年式が古くなればなるほど安くなります。しかし、人気の高い中古車ではその法則が当てはまらないケースがあります。

そこで、今回は絶版車となり中古車で人気のランエボの最高値と最安値の中古車を紹介したいと思います。なお、記事中の価格は取材時点での流通価格で、変動している場合がありますのでご注意下さい。

まずは最高値から。現在、ランエボの中古車で最も高額なのは、限定1000台のランエボXファイナルエディションです。

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新車時価格は430万円でしたが、最高価格は550万円とプレミアム価格となっています。

走行距離は400km、ボディカラーはシルバーです。ファイナルエディションは新車時価格を上回る中古車はかなりの台数が流通しており、高コンディションのクルマが手に入れやすい状況となっています。

一方の最安値ですが、一般的に中古車は年式が価格決定に大きな影響を与えます。

その法則からすると、1992年に登場したエボIが最安値と思われがちですが、エボIの中古車はわずか1台しか流通していないこと。そしてランエボは各世代それぞれにファンがいることもあって、エボIが最安値ではありませんでした。

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では、最安値だったランエボの中古車は?というとランエボIVという結果になりました。

1996年8月に販売開始したランエボIVはベース車のランサーがフルモデルチェンジを行い、第2世代へと進化したモデルです。エンジンの出力は280馬力へとパワーアップし、AYCという電子デバイスを搭載することでさらに戦闘力をアップしました。

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ランエボIVの中古車は現在27台流通していて、価格帯は35万〜148万円となっています。

ランエボシリーズの中古車の最低価格は35万円のランエボIVで、ボディカラーは白、走行距離は12.1万kmとなっています。ランエボIVぐらい年式が古いと走行距離10万km超えの中古車が多くなっています。

最安値の中古車となった個体はタイミングベストが交換済なので、購入した際も大きな出費は免れそうです。タイミングベルトをエンジンに使用している場合、走行距離が少なめで未交換の中古車より、距離は多いけれども交換済の中古車のほうが、購入後のメンテナンス費用を抑えられると考えられます。

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新車では人気が高くても価格が高くなるということはありませんが、中古車の場合、人気の高さによって価格が変わるという特徴があります。

(萩原文博)

BMW・1シリーズの限定車「Celebration Edition MyStyle」が373万円で登場

136ps/220Nmを発揮する1.5Lの直列3気筒DOHCターボでありながら、8ATの助けもあってスムーズかつ元気な走りを披露してくれるのが最新のBMW 118iです。

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低速域では3気筒らしいややラフな音・振動面ではあるものの、速度が乗ってしまえば気になりませんし、何よりノーズが軽く、Cセグメント唯一のFRらしい回頭性の良さがヒシヒシと伝わってきます。

10月15日に400台限定で発売される「BMW 1シリーズCelebration Edition MyStyle」は、118iをベースに、人気のボディカラー「アルピンホワイト」をまとい、躍動的なデザインが印象的な17インチアルミホール「Yスポーク・スタイリング・アロイ・ホイール」を特別装備。

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ウインドウモールディングとBMWお馴染みのキドニーグリルにクローム仕上げが施され、スタイリッシュでモダンな仕上がりになっています。

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内装も質感を向上。「ハイグロスブラックトリム」に「マット・オキサイド・シルバー」のハイライトが組み合わされた専用インテリアトリムをはじめ、フロントシートヒーティングを用意するなど装備も充実しています。さらに、ブラックの「Sensatec」レザーシート(合成皮革)も特別装備。

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ほかにも、BMW 1シリーズ全モデルですでに標準設定されているiDriveナビゲーションシステム、車載の通信モジュールを利用して乗員の安全を見守る「BMW SOSコール」に加えて、狭いスペースでの駐車をサポートするリヤビューカメラやパークディスタンスコントロール(リヤ)も用意されます。

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さらに、歩行者検知機能付の衝突回避・被害軽減ブレーキ、車線の逸脱をドライバーに警告するレーンディパーチャーウォーニングなども標準化されるなど、充実の装備となっています。

「118i Celebration Edition MyStyle」の価格は373万円です。

(塚田勝弘)

トヨタ自動車が上半期(4-9月)の登録車販売ランキングでTOP3を独占!

日本自動車販売協会連合会(自販連)によると、本年上半期(4-9月)の国内新車販売台数(登録車)は前年同期比4.0%増となる154.6万台となっています。

もっとも売れたのはトヨタ自動車の「プリウス」で、前年同期比で2.5倍超となる13.7万台を販売。

TOYOTA_PRIUS

同車は昨年12月にフルモデルチェンジして以降、今年だけで既に20.8万台を販売するなど好調が続いており、特に4月以降は各月とも前年比で2倍超え(7月は約3倍)の状況が続いています。

登録車販売台数TOP10のうち、首位のプリウス、2位のアクア、3位のシエンタが上位TOP3を独占、トヨタ車が10車中、7車を占めている状況。

TOYOTA_SIENTA

また、「シエンタ」は上半期に前年同期比で2倍超となる6.3万台を記録。

さらに同社は今年4月、「軽じゃないK」の謳い文句で「パッソ」をモデルチェンジ。

価格帯を軽自動車並みの115-166万円(4WD除く)に抑えるなど、軽からの顧客誘導を図っており、こちらも上半期の販売で6位(4.2万台)にランクインしています。

登録車市場はトヨタ自動車が牽引することで、昨年4月以降からもち直しつつあり、長らく前年割れが続く軽自動車市場においても、完全子会社化したダイハツから装備を大幅に充実させた「ムーヴ キャンバス」 を118-154万円(4WD除く)の価格帯で登場させるなど、今後も同社の動きから目が離せない状況が続きそうです。

Avanti Yasunori・画像:トヨタ自動車)

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8月の国内新車販売、9ヶ月連続でプリウスが首位!
http://clicccar.com/2016/09/09/397782/

「クルマのあるライフスタイルをサポートする」ボルボが始めたリフレッシュプロジェクト

『クラシックカー・リフレッシュプログラム』を掲げ、かつての名車であるP1800やヒット作・850シリーズを新車同様に蘇らせたボルボ・カー・ジャパン。

CLASSIC GARAGE①

新世代車が好調なボルボが、いまなぜ旧車に目を向けるのか。話を聞いてみました。

【語る人】

ボルボ・カー・ジャパン株式会社
クラシック・ガレージ マネージャー
阿部昭男

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──  まず、今回の『クラシックカー・リフレッシュプログラム』を始めたきっかけを教えてください

「直接的には、弊社代表取締役社長の木村隆之が偶然P1800に出会ってレストアを行ったことですが、同時期にメルセデス・ベンツさんが190シリーズで同様のプログラムを始めたこともありましたね。ボルボも、旧いクルマの残存率が高いのでいろいろできるだろうと」

CLASSIC GARAGE④

──  対象車を100、200、700、850、900シリーズとした理由は?

「最初にボルボが正規輸入された60年代初頭以降、FR車の最後となる1998年までを対象にしたということです。期間は長いのですが、中規模メーカーとしてエンジンの種類もそう多くなく、たとえばオイルフィルターなどはずっと共通部品だったりするんですよ」

CLASSIC GARAGE③

──  国産メーカーの多くは、新車販売に影響が出るとか中古車に興味がないなど、こうした企画に消極的ですが

「ボルボのオーナーは、クルマをライフスタイルのひとつとして捉えている方が多い。そうであれば、ウチはそのサポートをさせていただこうと。正規ディーラーが責任を持ってメンテナンスすることで、より永くボルボ車に乗っていただける。それが結局はユーザー増につながると考えています」

──  レストアや修理自体はどこでもできますが、ディーラーが行うリフレッシュの特徴は?

「やはり純正部品の使用による品質基準の高さです。ボルボは本国に『ジェネラル・クラシックパーツ』という部署があって、一旦生産が終わった部品も再生産できる仕組みがあります。せっかくお金をかけてレストアをしても、精度や耐用年数で劣る社外部品を使うことで、寿命が縮む例は少なくないんです」

CLASSIC GARAGE②

──  技術的な違いはどうでしょう?

「手前味噌ですが、私自身が入社後30年以上を経て、60年代以降のボルボ車と付き合ってきた経験があります。それを木村社長が汲み上げてくれたことで、今般クラシックガレージを設けるに至りました。私にとっては夢のような企画ですが、自分の技術を生かしつつ、それを伝承して行く責任もありますね」

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──  クラシックガレージとリフレッシュプログラムの関係は?

「グラシックガレージ自体は、ディーラー品質の修理をオーナー様の希望に応じて行う工房です。一方、リフレッシュプログラムは、自社登録のクラシックカーを、先のP1800や850のようにこの工房で新車同様に仕立てて販売しようというものです」

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──  いま両者の状況はどうなっていますか?

「修理では240と780の2台が入庫中です。リフレッシュプログラムは240が進行中ですが、これは850などの記事を見た関西のオーナー様が、25年間乗ったワンオーナー車をわざわざ譲ってくれものなんですよ」

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──  今後販売を行う場合、価格設定はどのように考えていますか?

「まあ、掛かった費用を回収する程度でしょうか(笑)ボルボのユーザーは一部輸入車メーカーのようにコアで濃いマニアとはチョット違う。いくらでも払うというタイプじゃないんですね(笑)私たちも中古車はあくまでも中古という認識です」

──  今後の展開で考えていることはありますか?

「リフレッシュプログラムについては、現状ほかにもベース車両があります。それを自分たちの考えでレストアしてもいいのですが、あらかじめオーナー希望者さんを募り、その要望に沿って仕上げて行くという方法もあり得ると考えています」

──  なるほど。今日はありがとうございました。

(すぎもとたかよし)

【関連リンク】

ヒストリックカー・リフレッシュプロジェクト | ボルボ・カー・ジャパン
http://www.volvocars.com/jp/about/our-stories/classic_cars

9月の新車販売、プリウスが10ヶ月連続首位、ムーヴキャンバス9位に初登場!

日本自動車販売協会連合会(自販連)と全国軽自動車協会連合会(全軽自協)が発表した9月度の軽自動車を含む国内の新車総販売台数は47.7万台(前年同月比-0.5%)となっています。

2016.09

自販連によると、登録車の販売台数は31.7万台(前年同月比+3.7%)で、もっとも売れたのは昨年12月にフルモデルチェンジしたトヨタ自動車の「プリウス」。

前年比2倍超となる2万台以上を販売するなど、10ヶ月連続で首位を維持しています。

TOYOTA_PRIUS

そのほかにも、2位のアクア(1.5万台)や3位のシエンタ(1.2万台)を含め、トヨタ車が トップ10中、6車種を占めている状況。

全軽自協によると、9月度の軽自動車販売台数は約16万台(前年同月比-8.0%)で、徐々に回復傾向にはあるものの、昨年1月以来、2年近くに渡って前年割れが続いています。

そうしたなか、もっとも売れた軽自動車はホンダ「N-BOX」で、2万台(+16.9%)を販売。

HONDA_N-BOX

トップ10中、ホンダが2車種、ダイハツが3車種、スズキが4車種、日産が1車種の構成比となっています。

注目はダイハツ「ムーヴキャンバス」がいきなり9位に登場したことで、6,258台を販売するなど、今後の伸びが期待できそうです。

DAIHATSU_Move_Canbus

一方、三菱自動車からOEMを受けている日産「デイズ」は1.1万台(-21.1%)を販売、8月度の7,268台から一気に1.5倍増加するなど、2位のダイハツタントの1.2万台に続く3位のポジションを確保しており、燃費不正の影響は限定的とみられます。

NISSAN_DAYZ

全体を俯瞰してみれば、軽自動車の販売についても徐々に回復傾向にあり、今後の動向が注目されます。

Avanti Yasunori

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農業をスマートに!グッドデザイン賞のトラクターのカッコ良さとは!?

ヤンマーのトラクター「YT3シリーズ」が、日本デザイン振興会主催の「2016年度 グッドデザイン賞」を受賞しました。

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トラクターというと、従来ではデザイン性よりも実用性重視で無骨なイメージがありました。

ところが、今回グッドデザイン賞に輝いたヤンマーの「YT3シリーズ」では、一体プレス工法のフルラウンドキャビンを採用して、すべての方向の視界性を向上しながら、トラクターのデザインにスマートさを取り入れた新しいデザイン・トレンドを示しています。

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さらに、運転席の右側部分に運転操作に必要なモニターや操作レバーをまとめて操作性・作業性を向上するように配慮した点も今までのトラクターにはなかったことです。

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こんなカッコいいトラクターでこそ、農業という仕事のイメージをスマートに転換できるというものです。

それもそのはず、この「YT3シリーズ」のデザインはイタリアのピニンファリーナ社などのカロッチェリアでも活躍した奥山清行氏の「KEN OKUYAMA DESIGN」が担当しているのです。

「YT3シリーズ」のカッコ良さが、若者の農業離れを防止して、高齢化と就農者の減少に悩む日本農業の救世主となることが期待されます。

(山内 博・画像:ヤンマー)

プリウスに港町・横浜をイメージした「キタムラ仕様」登場!

神奈川トヨタと、お洒落で上品なバッグメーカー「キタムラ」がコラボレーションし、女性を意識した特別仕様車「横濱プリウス」、ニックネーム「濱プリ」を開発しているそうです。

TOYOTA_KITAMURA

神奈川トヨタ(1939年〜)とキタムラ(1882年〜)はともに横浜生まれ、横浜育ち。

両社は自動車とファッションという異業種でありながら、地域貢献などの分野でパートナーシップを築いており、今回のコラボレーションに至ったそうです。

「濱プリ」は新型プリウスをベースに専用装備を施したカスタムモデルで、神奈川トヨタが培ってきたクルマづくりのノウハウと、キタムラの全てにこだわった上質な商品づくりを活かした一台となっています。

TOYOTA_KITAMURA

同車の内外装は「港町横浜」をクルーズするイメージを表現。白と青を基調とした爽やかなデザインを採用しています。

専用ボディサイドデカール、専用カラードホイールキャップを装備しており、インテリアにも専用シート表皮、専用革製ステアリングホイールなどを採用。

さらに「濱プリ」限定デザインのハンドバッグ型革製キーケースや、車内での転がり防止に配慮したショルダーバッグ、プリウスのコンソールトレイにフィットする革製コインケースなどを併せて提供する予定とのことです。

KITAMURA

Avanti Yasunori・画像:神奈川トヨタ)

【関連リンク】

神奈川トヨタ
http://www.kanagawatoyota.com/

KITAMURA
http://www.motomachi-kitamura.com/

「CITIZEN × TOYOTA 86」コラボ第3弾の腕時計登場!

「道がクルマを鍛え、人を鍛える」を念頭に「もっといいクルマづくり」を目指すトヨタ自動車。

TOYOTA_86

早いもので「トヨタ86」のデビューから4年が経過、その間、同車は世界中の過酷な道で鍛えられてきました。

そして今年8月にビッグマイナーチェンジを受け、「走り」の性能が大きく進化

TOYOTA_86

外観変更に加え、クロノグラフ風の3眼メーターが特徴のインテリアでは、タコメーター表示の7,000回転(最高出力)を真上に変更、瞬間燃費や航続距離に加え、「Gモニター」・「パワー・トルクカーブ」・「ストップウォッチ」などのリアルタイム情報をドライバーに提示する「マルチインフォメーションディスプレイ」を採用しています。

そうしたなか、シチズンが10月5日、「TOYOTA 86」とのコラボレーションによる光発電タイプのクロノグラフ2種を11月中旬に各860本限定で発売すると発表しました。

TOYOTA_CITIZEN

ちなみにシチズンはANAともコラボレーションするなど、積極的に商品開発を進めています。

今回の「TOYOTA 86」とシチズンのコラボレーションは第1弾(2012年)、第2弾(2014年)に続くもので、これまでもハチロク・ファンだけでなく、多くのユーザーから好評を博しているそうです。

第3弾となる今回のモデルでは、計器パネルを連想させる3つのインダイヤルを備えた文字盤デザインを採用しており、色違いの「BL5495-64E」(文字盤:黒)と「BL5495-64W」(文字盤:赤)を用意。

TOYOTA_CITIZEN

「BL5495-64W」の文字板は、TOYOTA 86のボディカラー「ピュアレッド(M7Y)」をイメージした塗色で仕上げられています。

最大の特徴として挙げられるのが、定期的な電池交換の必要が無い「エコ・ドライブ」機能の搭載。ワールドワイドに展開しているシチズン独自の技術で、光発電エコ・ドライブを駆動装置としています。

微弱な光でも自動的に充電され、突然の電池切れの心配が無いことから、筆者も「エコ・ドライブ」搭載モデルを数年前から日常的に活用している次第。

CITIZEN

3ヶ所のインダイアル部のみを受光部とすることで、金属文字板の高品質な表現を保ちつつ、フル充電時約8ヶ月間可動も実現。

文字板の8時位置にTOYOTA 86のマークを配置、コラボレーション限定商品であることを表現しており、ケース裏蓋にもTOYOTA 86のマークを刻印。

TOYOTA_CITIZEN

今回のモデルには以前のコラボレーションモデルには無かった、替えバンドが付属しており、専用BOXに収められています。

価格は赤/黒の2モデルとも55,000円(税別)。

自動巻機械式時計に比べると、比較的リーズナブルな価格設定となっており、ハチロク・ファンのみならず、クロノグラフ好きなら、気になる限定商品となりそうです。

Avanti Yasunori・画像:TOYOTA、CITIZEN)

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【関連リンク】

TOYOTA 86
http://toyotagazooracing.com/jp/86/

CITIZEN「エコ・ドライブ」
http://citizen.jp/event2016/jp.html

即完売必至!? 左ハンドルのメガーヌ ルノー・スポール273トロフィーSは50台限定

左ハンドルの「メガーヌ ルノー・スポール 273」と同時に10月5日に発表、発売された「メガーヌ ルノー・スポール273トロフィーS(LHD)」。

車名からも分かるように左ハンドルモデルで、こちらは50台の限定車になっています。

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ニュルブルクリンクでタイムアタックを行ったモデルが左ハンドルであることから、そのイメージを反映させるべく設定され、装備も強化されています。

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アルカンタラのステアリング、サイドブレーキハンドル、シフトブーツをはじめ、カーボンエンド付アクラポヴィッチ製チタンマフラー、オーリンズ製調整式ダンパーのほか、足元はスピードライン製の19インチアルミホイール「Turini」を装備。

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ほかにも、TROPHYのロゴ入りとなるF1タイプエアインテークブレード、レザー&アルカンターラコンビレカロシート、専用デカール(シルバー/TROPHYのロゴ入り)などが用意されています。

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ボディカラーは、「ジョン シリウスM」、「ブラン ナクレM」、「ノワール エトワールM」の3色(Mはメタリック)。なお、「ジョン シリウスM」は15万6600円高、「ブラン ナクレM」は2万1600円高となっています。

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「メガーヌ ルノー・スポール273トロフィーS(LHD)」の価格は456万円。50台限定なので気になる方は早めに販売店に足を運んだ方がいいかもしれません。

(塚田勝弘)

ニュルFF最速モデルの系譜を受け継ぐ「メガーヌ ルノー・スポール 273」を399万円で発売

10月9日のF1日本グランプリの決勝まで4日と迫った10月5日、ルノー・スポール F1チームのドライバーであるジョリオン・パーマーをゲストに迎えて披露された「ルノー・スポール 273」。

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同モデルは、2014年6月時点でFF市販車最速タイムを更新したメガーヌ ルノー・スポール トロフィーRと同じ273psを誇る2.0Lターボエンジンを搭載。なお、パーマー選手もロンドンを拠点にメガーヌR.S.と電気自動車に乗っているそうです。

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エンジンは「F4R」型の直列4気筒DOHCターボで、273ps/5500rpm、360Nm/3000rpmを発揮し、6MTとの組み合わせになります。

装備では、F1タイプブラックエアインテークブレードをはじめ、レザー調&ファブリックコンビまたはレザーとなるレカロ製バケットシート、R.S.モニター、3連アナログメーター、ブレンボ製モノブロック4ポットフロントキャリパーなどを装備。

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そのほか、R.S.ダイナミックマネジメント(3モードESC:Normal、Sport、Off)やLSDなどが標準で用意されています。

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価格は399万円(レザーシート仕様は10万円高)という設定で、ボディカラーは「ジョン シリウスM」、「ブラン ナクレM」、「ルージュ フラムM」、「グリ チタニアムM」、「ノワール エトワールM」の5色(Mはメタリック)。「ジョン シリウスM」は15万6600円高、「ブラン ナクレM」は2万1600円の有償色となっています。

(塚田勝弘)

25年ぶりの展示!マツダ787Bは18号車と55号車が並ぶ【Be a driver. Experience at FUJI SPEEDWAY】

9月25日(日)に富士スピードウェイで開催された「Be a driver. Experience at FUJI SPEEDWAY」。多くのマツダファンにとって、そのメインディッシュであるといえるのが、レジェンドマシンのマツダ787B。

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今回はホワイト/ブルーのマツダワークスカラーを身にまとった18号車が25年ぶりに公開。55号車と並んでディスプレイされ、往年のマツダファンの感涙を呼びました。デモンストレーション走行では、マツダ787Bの55号車を寺田陽次郎氏がドライブ。

そのほかRX-3、カペラ、ファミリアロータリークーペ(R100)レースマシンと、スーパー耐久を戦う、ロードスターやデミオディーゼルなど、現代のレーシングマシンがコース上で競演。

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ガソリンレシプロエンジンはもとより、ロータリーエンジンや、ディーゼルエンジンなどが奏でるマツダならではのレーシングサウンドに酔いしれることができました。

またスーパー耐久参戦マシンは、ピットワークのデモンストレーションなども実施しました。

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このほか展示のみですが、本年度北米のレースシーンで好成績をおさめているマツダプロトタイプや、バーチャルの世界から飛び出したマツダ LM55 ビジョン グランツーリスモなども来場者の目を楽しませました。

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3階からホームストレートや1コーナーを見渡せるピットビルには、細かく会場全体図とスペースごとの展示内容を示す看板が設置されており、初めて訪れたユーザーでもわかりやすくなっていました。

惜しむらくは、マップがないとトイレの位置わかりにくかったこと。グランドスタンド側は元々トイレサインが多数表示されているが、普段は走行に来るユーザーがメインとなるエリアがメイン会場となったため、アナウンスの看板などが大きくなく人ごみではわかりにくい状況がありました。

また、せっかくならばコースで開催されているイベントの様子を流すモニターが会場内の色々な場所に設置されていれば、サーキットイベント感がよりいっそう演出できたかもしれません。

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というのも、6割から7割の参加者がサーキット初体験だったのではないかと推測されたからです。

パドックを歩いていて聞こえてきた会話をかいつまんで紹介すると、「それでサーキットはどこ?」「ここはサーキットの中だよ。うちのクルマもコースの内側に停めてるの」「回りにコースがあるの!」「そうそう」や、「あそこの芝生に人が座っているねえ」「レースの時ならぎゅうぎゅうのいっぱいだよ」「ええ、あそこにそのまま座るの」「ピゴザを敷いたりしてね」、「あの塔の上に表示されているのは時計、その下は……順位と」「ゼッケン番号だね」「ふーん」「レースカーは陸上選手みたいにゼッケンがついてるから」といったもの。

初めてサーキットへ来た家族や友人と、連れて来たオーナーとの会話がそこかしこで展開されているのが印象的でした。

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この贅沢なサーキット体験。これがスタンダードメニューになれとは言いませんが、ほかのサーキットイベントでも、こういったセンスの取り組みが数レースあっても面白いかもしれませんね。

(文と写真:古川教夫)

フォルクスワーゲンが2020年に「MEB」搭載の新型EVを投入!【パリモーターショー16】

2025年までに30車種以上のEV投入を目指すフォルクスワーゲン(以下VW)が、10月1日に開幕したパリモーターショーにコンセプトカー「I.D.」を出展しました。

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ハーバート・ディエスCEOによると、同車はVWが今後投入するEVの考え方を具現化したコンセプトカーで、電動車用に開発した新世代のモジュラープラットフォーム「MEB」(Modular Electric Platform)を採用した最初のコンパクト・ハッチバックモデルになるそうです。

「オープンスペースコンセプト」を採用したインテリアは広く開放的で、乗降時にはリヤドアが後方にスライドする構造。

従来の「キー(鍵)」に代わるのが、同車の車名にも由来するID(デジタルキー)。

スマホで同車の充電状況を確認したり、自身の居場所への配車が可能で、ユーザーID認識機能により、シートポジションやエアコンの設定、お気に入りのラジオ局やメディアのプレイリスト、サウンドシステムを呼び出せます。

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ステアリングホイール中央のVWロゴマークをタッチすると、自動運転機能「IDパイロット」が起動。自動走行中はステアリングホイールがダッシュボードに格納されるマルチファンクションステアリングホイールを採用しています。

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さらに、クラウド環境と連携したコネクテッドカーとしての機能も持ち合せています。駆動用モーター(125kW)は最高出力170psを発生、航続距離は満充電で400-600km。

VW_I.D.

VWでは2020年に「I.D.」の市販を目指しているそうで、2025年には「IDパイロット」を装備する予定としています。

Avanti Yasunori・画像:VW、パリモーターショー)

【関連リンク】

パリモーターショー2016
http://www.mondial-automobile.com/en/visiteurs/

新型NSXの走りを支えるテクノロージを3つのプロモーション映像からチェック!

1990年に“ニュースポーツ・エクスペリメンタル(実験的な新しいスポーツカー)”として登場した初代「NSX」。

2016年に販売が始まった新型は“ニュースポーツ・エクスペリエンス(新しいスポーツカー体験)”と掲げています。

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そんな新しいスポーツカーらしさを感じさせる最大の特徴として、車両の前後に合計3つのモーターを搭載する点が挙げられます。

3.5L V6ツインターボにモーターを組み合わせたハイブリッドシステムは、最高出力で581ps、最大トルクは646Nmを誇ります。

しかし、「NSX」の走りを支えるための技術はこれだけではありません。

今回はパワートレーン以外にもNSXの走りを支えるテクノロジーを、動画とともにご紹介いたします。

■運動性能と居住性の両立を果たしたパッケージ

スポーツカーにとってパワートレーンの性能と同じく、重要なのがパッケージです。

エンジンやトランスミッションなどの駆動系はもちろん居住空間も考慮し、さらに車両の重量バランスや小型&軽量化など、様々な要素を高いレベルで両立させなければなりません。さらに新型「NSX」の場合はハイブリッドシステムの搭載も必要。

そこで、まずは車両のバランスを良くするためにミッドシップレイアウトを採用。V6ツインターボエンジンはドライサンプ化し、さらに低い位置に置かれています。

その上で、バッテリーなど重量のあるハイブリッドシステムは居住空間とエンジンの間に立てかけるように置かれています。その結果、前後重量バランスは42対58を達成。ドライバーの操作に対する素直な挙動変化に繋がっています。

■パワーを的確に伝えるための強靭なボディとしなやかなサスペンション

強大なパワーを生む心臓を優れたバランスで配置した新型「NSX」ですが、それをフルに路面へ伝えるための強靭な肉体としなやかな足腰が重要となります。

一般的に肉体の強度を高めるには筋トレが有効です。クルマの場合では使用する素材を増やし、弱いところの補強を増やしていくことが必要です。ただ、それでは重量が増えるばかりでせっかくのパワーが無駄に使われることになってしまいます。

そこで「NSX」のような超高性能モデルの場合、ボディには量が少なくても強固な素材が用いられます。初代「NSX」ではオールアルミ製モノコックが話題となりましたが、新型はアルミだけでなく、Aピラーには視界確保と強度を両立するために3次元熱間曲げ焼き入れ超高張力鋼管が使用されています。

また、タイヤを介して路面にパワーを伝えるためには、一瞬ごとに異なる路面の凹凸を正確無比にいなす足腰も重要。四輪のストロークやボディの上下加速度をセンシングしてミリ秒単位で減衰力を制御するアクティブダンパーシステム(内蔵する電磁石に電流を流してオイル粘度を調整)を採用しています。

■持続的な高性能に欠かせないエアロダイナミクス

パワフルな心臓、強靭なボディ、優れた体幹。一流アスリートにとって必要な最後の要素はスタミナです。

とくにハイブリッドシステムを搭載する新型「NSX」では、ダウンフォースだけでなく、システムのパフォーマンスをいつでも引き出すための冷却効率をいかに高めるかも課題でした。

そこで、フロントマスクの大開口グリルから取り入れた空気をボンネット上の穴から抜くことでダウンフォースを稼ぎつつフロントルーム内のデバイスの冷却も遂行。新型「NSX」の外観の特徴でもある横長のサイドミラーは、ここから抜けてきた風を邪魔することなく後方へ導くための工夫でもあります。

さらに、低いフロントノーズは車体前から後ろにかけて流れる空気の配分を調整し、後方のデバイスも効率よく冷却。結果として、高いパフォーマンスを持続的に発揮することへ貢献しています。

(今 総一郎)

新型フリード+の超低床ラゲッジに、人に優しいMM思想の真髄を見た!

■ちょうどいいサイズのまま居住性向上、ハイブリッドではレアアースレス・モーターを開発

新型フリード/フリード+開発責任者の田辺LPL(ラージプロジェクトリーダー)は、歴代フリードの全長である4.2〜4.3m枠が、まさしくコンパクトミニバンの「ちょうどいいサイズ」だと判断。

その枠内で全長を50mm伸ばしつつ、1〜3列目のヒップポイント間距離を90mm拡大して、居住性を改善しました。

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また新型フリード/フリード+では、コンパクトミニバンとしては初めて、4WDにハイブリッドを設定しました。

さらに、資源として希少で高価なレアアース(重希土類)を使わないハイブリッド用モーターを新たに開発。磁石の配置や冷却方法等の様々な創意工夫を組み合せて、世界初のレアアースレス技術の実用化を達成したのです。

■フリード+の超低床ラゲッジ空間は、目から鱗のワクワク大発見!

新型フリード+は、先代フリードスパイクのエンジョイ・コンセプトを引き継ぎました。

リアのハッチバックを開けると、眼前に底が抜けたような広大な超低床ラゲッジ空間が展開されるのですから、ビックリ仰天! この今まで見たことのない空間が、アクティブレジャーから車中泊まで、ワクワクするようなカーライフの可能性を予感させてくれるのです。

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例えばユーティリティボードを使ってラゲッジをフラットにすると、快適な寝床とともに、ボード下部に大きなラゲッジ空間が確保できるのですね。そのため従来は、雨降りでも車外に置くしかなかった荷物や道具を、ラゲッジ内に収納することができます。

この超低床ラゲッジは、いかにもホンダらしい目から鱗の大発見だと思います。

■福祉用車イス仕様とエンジョイ仕様の統合に、MM思想の真髄を見た!

この超低床ラゲッジのきっかけは、福祉用車イス仕様の検討でした。

「高齢化が進行する中、車イスの搭乗はもはや特別ではない」というシビアな議論から「車イスを載せるための超低床をラゲッジとして使うことで、新しいカーライフを提案できる」とポジティブな発想に思い当たったというのですから素晴らしい!

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ただ、開発では様々な難問があったそう。

最大の難関はボディ剛性の確保が困難なこと。リアハッチバックの大開口部と超低床の大空間はボディ剛性には不利な要素ばかりなのですね。そこで新型フリード+では、福祉用車イス仕様を統合。同一ボディとして開発したことで設計の共通化がはかれ、コストを抑えたボディ開発が可能になったのです。

筆者は、福祉とエンジョイ仕様を両立する新型フルード+のコンセプトに、人に優しいホンダのMM思想の真髄を見た思いがしました!

 ■第541弾 新型フリード/フリード+のすべて (電子版はこちら)

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(星崎 俊浩)

あのGSX-Rシリーズに125ccモデルが登場!スズキが新型「GSX-R125」を海外向けに発表

GSX-Rシリーズといえばライダーなら一度は名前を聞いたことがあるスズキの歴史あるシリーズ名。レースシーンでもよく見るスーパースポーツバイクです。

そんなGSX-Rシリーズに125ccが追加されました!


今回発表された「GSX-R125」は歴代のGSX-Rシリーズの中で最も小さな排気量。世間では250が来るだろうと言われていた中、まさかの125が先にデビューを飾りました。

軽量でコンパクトな車体に水冷4バルブ単気筒DOHCエンジンを搭載。

キーレスイグニッションシステムや「スズキイージースタートシステム」なども盛り込まれ、ハイテク豪華な仕様です!

ABSも標準装備。GSX-Rの名を語るにふさわしい軽量スポーティーな仕上がりのバイクとなっています。

グラフィックも他のシリーズと同じデザインで「GSX-R」の伝統を受け継いだデザインです。

海外発売は2017年夏となっていますが、日本発売に関してはまだ未定となっています(記事中画像は一枚の画像から切り出した画像です)。

ついにスズキからもMTの125が登場しました。

今回はドイツ・ケルンで開催されている「インターモト」での発表でしたが、11月にイタリア・ミラノで開催される「EICMA2016(ミラノショー)」でも、新型モデル4車種を発表する予定とのことなので250の希望もまだありえる、はず!?

(ライター:佐藤 快/Moto Be バイクの遊び方を提案するWEBマガジン

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一見ゴリゴリのカスタムマシン!新しく追加される上位グレード「Honda CB1100RS」がかっこよすぎ!

CB1100の2017年モデルと同時に公開された「CB1100RS」。東京モーターショーでコンセプトモデルが展示され話題を呼んでいたバイクです。

MotoBe編集部は一足先に実車撮影してきました!

あれ?こういうマシン、カスタム誌とかで見たことあるぞ?と思ってしまうような豪華な仕様!

CB1100EXは昔ならではの乗り味、フィーリング、ルックスを活かして作られたバイクですが、その良さを残しつつ「走り」の面を引き立たせたのがこのCB1100RS。

主な変更点としては足回り関連。

ホイールは前後17インチのワイドタイヤを装着。フォークの太さも変わり、キャリパーもよりグレードの高いものが装着されています。

リアにはSHOWA製ショックを採用。さらに限界性能が高いバイクとなりました。

細かい電装系部品もLEDを採用して存在感を増しています。

ヘッドライトはEXと同じですがウインカーがLEDに。

タンクはもちろん2017モデルから採用された「フランジレスタンク」。RSオリジナルのグラフィックとなっています!

こちらもEX同様、発売時期は未定となっています。

前モデルから上位グレードは存在しましたが、今回のモデルはズバ抜けて走りに振ったグレード。

純正のマシンを買って徐々にカスタムマシンを作り上げていくより、純正でここまで質の高い装備のグレードがあるなら、結果的に安くてかっこいいマシンに乗れるんじゃないでしょうか。

旧車、カスタム車好きはたまらない一台が登場しました!

(ライター:佐藤 快/Moto Be バイクの遊び方を提案するWEBマガジン

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ホンダとカブクが3DプリンターでマイクロEVを製作【CEATEC16】

「CEATEC JAPAN 2016」のホンダ・ブースの見どころのひとつは、カブクと共同で製作されたマイクロEV。

多様なユーザーニーズを反映させたカスタマイズ商品をオンデマンドでデジタル製造できるカブクの「Rinkak マス・カスタマイゼーション・ソリューション」を活用し、ボディのデザインから設計、製造まで包括的に行っているもの。

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今回展示されているのは、鎌倉市にある豊島屋のオーダーに応えたマイクロEV。狭い道が多い鎌倉市ならではの「地域宅配サービスがしやすく、宣伝もできる配送車両」というニーズに応えたカマスカスタマイズ車両で、カブクとホンダにより共同された車両になります。

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迅速な3Dデザインと3Dプリンターの活用により、金型レスの開発プロセス、デジタル製造工場ネットワークの活用を実施。総工程を約2か月に大幅短縮させ、時間もコストも削減したオリジナル車両。隣には、ホンダのマイクロEV「MC-β」が展示されていました。

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3Dデザインと3Dプリンターを活用したビジネスモデルがここ日本でも車両にまで及んでいますが、自分だけのEVをオーダーできる日が来るかもしれません。

(塚田勝弘)

クルマから会場まで3分!サーキットなのに雨でも濡れない展示ブース【Be a driver. Experience at FUJI SPEEDWAY】

9月25日(日)に富士スピードウェイで開催された「Be a driver. Experience at FUJI SPEEDWAY」では、事前の予約が必要で有料ではあったものの、マツダ車特別駐車券が用意されました。

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このエリアに駐車できると、メインのイベント会場であるピットビルまで坂道もなく、いちばん遠い場所からでも、子供の足でも3分足らずで移動できます。

大型商業施設よりも良好なアプローチです。近い場所なら30秒で会場にたどりつけてしまうという状況。

通常のレースイベントでは、チーム関係のトレーラーやホスピタリティのテントが並ぶエリアです。もちろんレース好きならばこの駐車スペースに愛車を止めることが、そして参加者の誰もが同じ車種を並べての駐車が可能となったのは、たまらないポイントだったのではないでしょうか。

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もうひとつの特徴が、主なステージ、参加型イベントが建物の中で開催されたこと。

イベント会場はステージを含めてその多くがピットビル内に設営されており、屋根付き。広いサーキットで雨の屋外観戦は濡れるし、駐車場からも遠いと持ち物も多くなり大変ですが、そんな心配もありません。

ゆっくり展示を楽しみ、時にホームストレートを走リ抜けるパレードランのマツダ車や、往年のレーシングマシン、同日開催となった「ロードスター・パーティレースIII」「富士チャンピオンレース」を戦う新型ロードスターや歴代ロードスター、デミオなどの勇姿を眺めるという次第。

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そんなピットビルでのイベントの主な出展内容は、マツダの開発リーダーや経営陣などのトークセッションがメイン。

「This is Mazda Design」と題した展示、「モノづくり展示&体験」では、マツダのエンジニアの部品へのこだわり、「人馬一体講座」による人間中心設計の解説など、たくさんの企画が用意されていました。

さらに、デザインラボでの製作体験や、モノづくり体験、車両整備・ペイント体験、そして同乗走行など、さまざまな体験イベントも用意されていたのも特徴のひとつ。

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2015年に55年におよぶ歴史の幕を閉じたF工場の「工場再現模型展示」は、10万ピースものレゴブロックと80台の工場創業当時のマツダ車の模型によって再現され、子供だけでなく、大人の興味も惹いていたのが印象的でした。

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このほかアフターパーツメーカーの展示も盛んで、オートエクゼ、RE雨宮などをはじめとしたマツダ車専門のメーカーのほか、シートのブリッド、ブレーキのエンドレスなども出展。販売のほかユーザーの相談にのっているシーンなどが見られました。

さらには、タミヤによるRCカーの体験コーナーもあり、子供連れでにぎわっていました。

(文と写真:古川教夫)

スバル水平対向エンジン50年の歩みとプラットフォーム進化の歴史【後編】

スバルがメディア向けに開催した「SUBARU歴史講座」では、1967年式のSUBARU 1000からこの秋に発売される新型インプレッサまで用意され、まさに水平対向エンジン50周年にふさわしいスバル車の進化を体感することができました。

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今回、2台のレオーネ・ツーリングワゴンに乗ることができましたが、レオーネの印象は、今も昔もけっして良いものではありませんでした。

あらためて試乗した2代目レオーネ・ツーリングワゴンはバタバタとした乗り心地で、SUBARU 1000であれほど高いレベルにまとまっていたシャシーがなぜ失われてしまったのか不思議なほど。

ただ、時代のニーズに合わせていくための方向性も違えば、またスバルに対して優れた耐久性が求められていたということも、その乗り味に影響していたのかもしれません。

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最終進化形といえるレオーネ・ツーリングワゴンGTエアサスは、記憶を書き換えなければいけないと思うほど、芯の感じられる乗り心地でしたが、それでもハンドリングのレベルは記憶の通り。その後に登場したレガシィとの差が大きいことを確認することになったのです。

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第二世代ボクサーエンジンを搭載することになった初代レガシィは、現在の自動車産業では重要な要素となっているプラットフォーム戦略が最初にとられたモデルともいえます。

その初代レガシィが出たときの記憶をたどれば、レオーネとはすべてが異なるレベルに向上したと感じたことを思い出します。

しかし、あらためて乗ってみると、じつは圧倒的というほどではなかったことに気付きます。レオーネの最終進化形は、それほどブラッシュアップされていたのでした。

もっとも、今回の試乗車については、レオーネ(3代目)とレガシィ(初代)ともに労って試乗するコンディションということだったので、そうした部分を差し引かねばなりませんが。

それはさておき、スバルのプラットフォームは、この初代レガシィを第一世代とすると、間もなく発売される新型インプレッサでは第三世代にまで進化することになります。

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第二世代プラットフォームの初採用は4代目レガシィ。その後、インプレッサ(3代目と4代目)、フォレスター(3代目と4代目)にも広がります。

レガシィについては5代目以降、パワーユニットの搭載方式が「クレードルマウント」となりますが、基本的には第二世代プラットフォームなのだそうです。

先日、新型インプレッサ(プロトタイプ)を伊豆の日本サイクルスポーツセンターで試乗した際にも比較していますが、今回もテストコースに設けられた大きなコーナーやパイロンスラロームにおいて第二世代プラットフォームの最終形といえる現行インプレッサ(4代目)と新型インプレッサを比べることができました。

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乗り心地については第二世代プラットフォームも十分なレベルで、圧倒的な違いを感じるほどではありませんが、ハンドリングは別次元といえる仕上がりになっていることを再確認。

スラロームでは4代目インプレッサで気持ちよく走ることのできる速度を基準に、同じようなスピードで第三世代プラットフォームの新型インプレッサで進入するとドライバーが感じる余裕が一段上のレベルなのです。

第二世代プラットフォームではリズムが崩れるとスラロームを駆け抜けられないと感じる速度から加速もできますし、リズムにのったスラロームの最中にわざとブレーキをかけても姿勢の乱れは感じません。

なるほど第三世代の大きな進化を感じることができました。

そして、初代ボクサーエンジンといえるSUBARU 1000と最新の新型インプレッサまで、快適性とハンドリングにおいて自然さを追求しているという点において、スバルが目指している先に大きなブレがないことも実感することができたのです。

(写真:SUBARU/YsPlanning 文:山本晋也)

【関連記事】

スバル水平対向エンジン50年の歩みとプラットフォーム進化の歴史【前編】
http://clicccar.com/2016/10/05/404486/

台数上限なし! 期間限定販売WRXの特別仕様車「WRX S4 tS」そのお値段は?

スバルテクニカインターナショナル(STI)は、スバル WRX S4をベースとした特別仕様車「WRX S4 tS」を、2016年10月4日から2017年3月12日までの期間限定(台数制限なし)で発売します。

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チェリーレッドストラップの入ったメッシュタイプフロントグリル、過渡領域でのエンジントルクアップ、しなやかに引き締めたサスペンションに19インチタイヤ、大径ホイールの中にはブレンボ4ポットキャリパー(フロント)を収めるなど、STIのノウハウを活かしたコンプリートカーとなっています。

基本となる「WRX S4 tS」の価格は496万8000円。ドライカーボン製リヤスポイラーなどを装備したNBR CHALLENGE PACKAGEは529万2000円で用意しています(いずれも消費税込)。

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【WRX S4 tS主要装備】

■足回り/メカニズム
・STI製低背圧パフォーマンスマフラー(STIロゴ入り)&エキゾーストパイプリヤ
・STI製低圧損エアクリーナーエレメント
・CVTオイルクーラー&ラジエーターファン強化タイプ
・STI製ビルシュタイン フロントストラット(DampMatic®II、倒立式)&コイルスプリング
・STI製ビルシュタイン リヤダンパー&コイルスプリング
・STI製255/35R19 92Yタイヤ(ダンロップSPORT MAXX RT、特殊吸音スポンジ付)
・brembo製17インチ対向4ポット フロントベンチレーテッドディスクブレーキ(STIロゴ入り)
・STI製フレキシブルタワーバー(フロント)
・STI製フレキシブルドロースティフナー(フロント)
・STI製ピロポールブッシュリヤサスリンク(ラテラルリンクフロント内側、ラテラルリンクリヤ内側)
・STI製フレキシブルサポートサブフレームリヤ

■ エクステリア
・STI製BBS19インチ×8 1/2J鍛造アルミホイール(シルバー)
・メッシュタイプフロントグリル(チェリーレッドストライプ、STIオーナメント付)
・大型フロントアンダースポイラー
・ブラックルーフアンテナ(シャークフィンタイプ)
・STIエンブレム付サイドガーニッシュ
・リヤバンパー(チェリーレッドストライプ)

■ インテリア/その他
・ルミネセントメーター(マルチインフォメーションディスプレイ付、STIロゴ入り)
・本革巻ステアリングホイール(高触感革、メッキベゼル、金属調フィニッシャー、シルバーステッチ)
・STI製本革巻シフトレバー(STIロゴ入り)+ピアノブラック調加飾パネル
・STI製プッシュエンジンスイッチ(STIロゴ入り、レッドタイプ)
・STI製RECAROバケットタイプフロントシート[本革(メイン:ブラックセミアニリン、サイド内側:ブラック)、
・シルバーステッチ+シルバーアクセント、シートヒーター付、STIロゴ型押し、SRSサイドエアバッグ]
・リヤシート[本革(ブラック)、シルバーステッチ+シルバーアクセント]
・インパネ加飾パネル(レッド)&オーナメント(tS LIMITED EDITION)
・サイドシルプレート(STIロゴ入り)

■「NBR CHALLENGE PACKAGE」専用装備
・STI製BBS 19インチ×8 1/2J鍛造アルミホイール(ブラック)
・STI製ドライカーボンリヤスポイラー(STIロゴ入り)
・NBR CHALLENGE PACKAGE 専用エンブレム(リヤ)
・ウルトラスエード巻ステアリングホイール(メッキベゼル、金属調フィニッシャー、シルバーステッチ、シルバーセンターマーク付)

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■WRX S4 tS主要スペック
車両型式:DBA-VAG
全長:4635mm
全幅:1795mm
全高:1475mm
車両重量:1550kg(参考値)
エンジン型式:FA20
エンジン形式:水平対向4気筒直噴ターボ
最高出力:221kW(300PS)/5600rpm
最大トルク:400Nm(40.8kg-m)/2000-4800rpm
変速装置:スポーツリニアトロニック(CVT)
燃料消費率:km/L (JC08モード)
タイヤサイズ:255/35R19
メーカー希望小売価格(税込):496万8000円

(山本晋也)

ETC2.0搭載車なら高速道路を「途中下車」しても同料金になる!?

昨年6月末までにETC2.0対応車載器を購入された読者の皆さんは、再セットアップを済まされたでしょうか?

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ITSサービス高度化機構「ITS-TEA」では、昨年6月30日以前に「ETC2.0対応車載器」を購入・セットアップしたユーザーを対象に、全国の指定カーショップなどで無料再セットアップ(バージョンアップ)を実施しています(2017年3月31日まで)。

再セットアップを行うことで、今後展開される各種サービスを受けることができます。

新聞報道によると、国土交通省が「ETC2.0」搭載車を対象に、高速道路で途中下車し、「道の駅」を利用後、再度乗り直しても利用料金が割高にならない新制度を2017年度に導入するとしています。

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本来、高速道路のSA(サービスエリア)は50km程度の間隔で設置するのが基本となっているそうですが、現在でも整備されていない路線があることから、国土交通省が対象路線で新たに「ETC2.0」のメリットとして付加するもの。

地元の特産品などを販売している「道の駅」利用者が増えており、地域の活性化に寄与するほか、ドライバーの疲労回復にも繋がるため実施に踏み切ることにしたそうです。

具体的には、道の駅の入り口と出口にクルマと送受信を行う「ETC2.0」通信ポイントを設置、利用時間などを自動的に証明する仕組み。

これにより、高速道路外に出ている時間が規定内だった場合に通行料金が割高にならずに済むという訳です。

NEXCO

同省は今年度中に実証実検を開始する計画のようで、既に北陸自動車道の一部区間で、給油で高速道路から降りても割高にならない実験を行っているそうです。

こうしたサービスを受けるには「ETC2.0対応車載器」が必要になるため、再セットアップが必要な場合は、無料サービス期間内に済ませておいた方が良さそうです。

Avanti Yasunori・画像:ITSサービス高度化機構)

【関連記事】

国土交通省が2016年度に導入予定の「ETC2.0」とは?
http://clicccar.com/2014/12/13/281925/

NEXCO中日本がETC車限定で「路外給油サービス社会実験」を開始。
http://clicccar.com/2016/07/04/383173/

【関連リンク】

ITSサービス高度化機構
https://www.go-etc.jp/etc_cp/setup.html

コンチネンタルが提案する自動運転を含む最新HMIとは?【CEATEC16】

2016年10月4日から7日まで一般公開されている「CEATEC JAPAN 2016」。

今回、初出展したドイツの自動車部品のメガサプライヤーであるコンチネンタル(コンチネンタル・オートモーティブ・ジャパン)。

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同社が「ホリスティック(包括的)・ヒューマン・インターフェイス」と呼ぶHMI分野のコクピット・デモンストレーションを披露しました。

コンチネンタルでは、タイヤはもちろんパワートレーンからシャーシ、そして自動運転技術まで幅広いハード、ソフトウェアを手がけています。

また「Toyota Safety Sense C」のサプライヤーとしても話題になりましたが、同社のグローバルシェアのうち1/3超が日本市場となっています。

日本初公開となる「インタラクティブ・コクピット・デモンストレータ」では、手動運転時のドライバーの注意喚起、ナビゲーションなどを警報音だけでなく、仮想現実感HUD(ヘッドアップディスプレイ)による誘導などで促したり、スマホを車両のドアロック、アンロック、エンジン始動に使ったりするなど、最新の技術を披露。

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たとえば、スマホをリモコンキーとして使う機能では「グラス・コントロール」として提案。スマホをかざすとサイドウインドウがスモーク状態(ドアロックが掛かっている状態)からクリアな状態(ドアロックが解錠された状態)に変化するなど、視覚的に分かりやすい仕組みが用意されています。

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また、手動運転時でもドライバーから見えない死角になっている車両などを知らせたり、ショッピングモールなどの大型駐車場の空きスペースに案内したりと、具現化されれば便利だと思われる機能を提案。

自動運転時には、ドライバーを監視するインカメラを使って眠気やよそ見、脈拍なども計測することで、手動運転時はもちろん、自動運転から手動運転に切り替わる際に備える(リバース・デリゲーション……ドライバーに手動運転に切り替わることを伝える方法、手段がHMIの課題のひとつ)などの機能も試験車を使ってテストされています。

そのほか、自動運転時の渋滞時運転支援機能、パーキング・アプリ、車線逸脱警報などを3Dサングラスをかけて体感できるようになっています。

(文/写真 塚田勝弘)

約5万円のスーパーカー!? マクラーレンが「P1」のキッズカーを10月末に発売!

ジュネーブショー2013でワールドプレミアされ、その後375台が限定発売された「マクラーレンP1」。

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737ps/720Nmを発生する3.8L V8ツインターボエンジンと、179ps/260Nmを発生するモーターの組み合わせにより、システム出力916ps/900Nmものパワーを発生するハイブリッドシステムを搭載しており、0-100km/h加速2.8秒、最高速度は350km/hに達します。

日本でも1億円に迫る9,661万5,000円(税込み)の高値で発売されました。

そんなマクラーレン「P1」のキッズ用EVモデル(対象:6歳以下)が、10月末から375ポンド(約48,800円)で全世界の玩具店で販売されるそうです。

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近頃ではフェラーリやランボルギーニ、ポルシェなどのキッズカーが販売されるなど、その人気が高いことから、マクラーレンも発売に踏み切ることにした模様。

モーターと前進3段/後退1段のトランスミッションの組合せにより、僅か2秒で最高速度4.8km/hに到達するそうです(笑)

ボディカラーには「ボルケーノ・イエロー」を採用。

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ドライバー席をセンターに配置、キャビン内にMP3プレイヤー、オーディオシステムを標準装備したオープントップモデルで、ドアはガルウイング仕様となっています。

マクラーレン自らこのキッズ向けEVを破格?で発売する背景には、将来のユーザー獲得に向けた思惑があるのかもしれません。

Avanti Yasunori・画像:マクラーレン)

【関連リンク】

マクラーレン P1
http://cars.mclaren.com/P1

コンセプトカーのような市販車!? 超ユニークな「シトロエンC4カクタス」が200台限定で発売

2015年に欧州で登場し、同年秋の東京モーターショーでも話題を集めたシトロエンC4 CACTUS(カクタス)が200台限定車という形で日本にも上陸しました。

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シトロエンが掲げるコンセプトである「Be Different, Feel Good!(より独創的に、もっと楽しく!)」を具現化したモデルで、生活とカーライフを豊かで楽しいものにすることに徹底的にフォーカスして作られたというフランス車らしい遊び心にあふれたものになっています。

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何と言ってもシトロエンらしい奇抜なデザインが最大の特徴。「AIRBUMP(エアバンブ)」と呼ばれるボディ保護用のポリウレタンが目を惹きます。また、柔らかなフォルムやまさに「顔」を思わせる細めのライトユニットによるフロントマスクも非常に印象的。写真のルーフレールも全車に標準装備されます。

一方のインテリアは、シンプルかつモダンな仕立て。「旅をすること」をテーマに掲げ、スーツケースをモチーフとしたダッシュボードのトップボックスや、ワンタッチでシフト操作ができるイージープッシュ&パドルシフトなど、こだわりのデザインと機能性が与えられています。

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また、水平基調のダッシュボードには視認性に優れたフルデジタルディスプレイと直感的な操作が可能な7インチタッチスクリーンを採用。タッチスクリーンにはエアコンや走行データ、リヤカメラなどの機能を集約し、ドライバー正面にはデジタルの速度計のみをデザイン、シンプルさを究極まで追求しているそう。

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操作系もユニークそのもので、シフトレバーの代わりに設けられた「N/D/R(ニュートラル/ドライブ/リバース)」のプッシュボタンはイージープッシュと呼ばれ、オートマチックによる簡単なドライブ操作と、パドルシフトを使ってのマニュアル変速が可能です。

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搭載されるエンジンは1.2Lの直列3気筒DOHC、トランスミッションはシングルクラッチの「ETG5(エフィシェント・トロニック・ギアボックス)」。82ps/118Nmという数値ながら1070kgという車両重量ですから力不足ということはないでしょう。

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なお、ボディサイズは全長4155×全幅1735×全高1530mm。価格はファブリックシート仕様が238万円、ベロアシート仕様が241万円となっています。

(塚田勝弘)

2016年9月の軽自動車販売、ムーヴキャンバスが単独ランクイン!

2016年9月の軽自動車(四輪車)の販売ランキングが全国軽自動車協会連合会より発表されています。

燃費不正から販売を停止していた日産と三菱の軽自動車が7月に販売再開してから2か月、9月7日には久しぶりの新型車となる「ムーヴキャンバス」がダイハツから登場するなど販売増が期待されましたが、全体では前年同月比92.0%となる15万9723台の販売にとどまっています。

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そうした状況において注目なのはホンダN-BOX。9月には、そのバリエーションであるN-BOX スラッシュがマイナーチェンジを果たした影響もあってか、前年同月比116.9%の2万406台とセールス好調です。

また、9月の速報においては新型車ムーヴキャンバスはムーヴとは別カウントでありながら、9位にランクイン。するどいスタートダッシュを切ったことが見て取れます。

●2016年9月 軽乗用車販売ランキング(軽自協調べ・速報)
1位 ホンダ N-BOX 20,406台
2位 ダイハツ タント 12,034台
3位 日産 デイズ 10,939台
4位 スズキ アルト 8,632台
5位 スズキ スペーシア 8,396台
6位 ホンダ N-WGN 8,361台
7位 スズキ ハスラー 8,317台
8位 スズキ ワゴンR 6,379台
9位 ダイハツ ムーヴキャンバス 6,258台
10位 ダイハツ ミラ 6,002台
※参考 11位 ダイハツ ムーヴ 5,250台

なお、同月における登録車のセールストップであるトヨタ・プリウスの販売台数は2万43台。わずかな差ながら、N-BOXが新車販売全体でのトップに立ったのもニュースのひとつです。

(山本晋也)

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丸みを帯びたデザインの「ムーヴ キャンバス」登場。価格は118万8000円から
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ホンダN-BOXスラッシュが一部改良。アウトドア風味のインテリアを新設定
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2016年9月の登録車販売ランキング、相乗効果でミニバンが伸長傾向か?

登録車の販売ランキングに変化あり。

一般社団法人 日本自動車販売協会連合会(自販連)より、2016年9月の登録車(軽自動車と海外ブランドを除く)の車名別の販売ランキングが発表されています。

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●2016年9月 登録車販売ランキングトップ10(自販連調べ)
1位 トヨタ プリウス 20,043台
2位 トヨタ アクア 15,493台
3位 トヨタ シエンタ 12,290台
4位 ホンダ フィット 10,226台
5位 トヨタ ヴォクシー 9,525台
6位 ホンダ ヴェゼル 8,296台
7位 トヨタ パッソ 8,164台
8位 トヨタ カローラ 8,117台
9位 日産 セレナ 6,488台
10位 ホンダ ステップワゴン 6,014台

プリウス、アクア、シエンタというトップスリーに変化はありませんが、フルモデルチェンジが近いとウワサされる日産ノートがトップ10圏外になるなど、顔ぶれに若干の変化が見えています。

その中で注目したいのは、トヨタ・ヴォクシー、日産セレナ、ホンダ・ステップワゴンといったMクラス・ミニバンモデル。

フルモデルチェンジ直後にリコールが発生し、思うようなスタートダッシュを決めることができなかったセレナが伸び悩んでいるところに、ステップワゴンが2016年初のトップ10内に躍進したという状況です。

前年同月比でみると、ヴォクシーが117.4%、セレナが105.8%、ステップワゴンは104.9%。自動運転技術「プロパイロット」を搭載するなどセレナが話題を集めたことで、Mクラスミニバン全体が注目され、活気づいているといえそうです。

(山本晋也)

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2016年8月の登録車セールスランキング、トップ10中トヨタ車が7台
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http://clicccar.com/2016/09/29/403465/

新型・セレナの販売が絶好調! 発売約1カ月の受注台数は?
http://clicccar.com/2016/09/28/402908/

トヨタがノア・ヴォクシーに採用していた「導電性テープ」の驚きの効果とは?
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ホンダ・ステップワゴンに設定される「Modulo X」のティザーサイトが公開
http://clicccar.com/2016/09/02/396676/

まるでグランピングのようなサーキット体験!【Be a driver. Experience at FUJI SPEEDWAY】

アウトドア界で流行している「グランピング」のような贅沢な体験。

それをサーキットイベントで満喫できたのが、9月25日(日)に富士スピードウェイでマツダの特別協賛にて開催された「Be a driver. Experience at FUJI SPEEDWAY」といえるでしょう。

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事前にマツダ車特別駐車券を購入すると、ピットまで3分の駐車エリアに駐車が可能。

建物に入れば、雨が降っても濡れないイベントブースに、座席のあるステージでトークショーやコンサートが開催され、デザインや技術を紹介するエリア、子供向けの塗装体験など数多くのコーナーがユーザーを待ち受けます。

フードカーでは有名レストランが食事を用意。さらにコース上を愛車でパレード。

そしてクライマックスには、日本のモータースポーツシーンで至宝ともいえるルマン24時間レース優勝マシン、マツダ787Bの4ローターサウンドを堪能。歴代のレーシングマシンもそれに続きます。

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このイベントの特徴は、何といっても日常、サーキットに足を運ぶことのないユーザーが楽しめるコンテンツを、サーキットというシチュエーションが必要でないものも含めて、惜しみなく展開したことにあるといえるでしょう。

造り手と直接触れ合える体験の場として設定され全国各地で展開されている「Be a driver. Experience」。それらと同様に興味の入り口を広く持たせながら、その実、今回は富士スピ―ドウェイという場を活かし、マツダのヘリテージでもある国内外で活躍したレーシングマシンの勇姿を、サーキット初心者のユーザー達の目と耳に焼きつける。

さらに、パレードラン等でユーザー自身も愛車でサーキットを走り、マツダの走りのDNAをカラダに染み込ませて帰っていってもらう、という作戦があったのではないでしょうか。

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発表された来場者数は6,000人。もちろん参加しているユーザーは老若男女、終始笑顔。スペシャルな体験の数々とともにあった一日。

その成果は、マツダ車への愛を深めたというだけでなく、今まではハードルの高かったサーキットという場所にも親近感を持ち、レーシング・イベントも楽しめてしまったところにあるといえるのではないでしょうか。

(文と写真:古川教夫)

スバル水平対向エンジン50年の歩みとプラットフォーム進化の歴史【前編】

スバルがメディア向けに「SUBARU歴史講座」を開催しました。

これは座学と試乗により同社の歴史を一気に肌で感じるというもので、会場となったテストコースには1967年式のSUBARU 1000からこの秋に発売される新型インプレッサまで用意され、まさに水平対向エンジン50周年にふさわしいイベントとなったのです。

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今回乗ることができた水平対向エンジンの生き証人ともいえる試乗車を、古い順に並べると次の通り。

SUBARU 1000(昭和42年式)
レオーネ・ツーリングワゴン4WD(2代目)
レオーネ・ツーリングワゴンGTエアサス(3代目)
レガシィ2.0ターボ(初代)
インプレッサ(現行型)
新型インプレッサ(2016年秋発売予定)

2016年に50周年を迎えたスバル水平対向エンジンの進化と、また新型インプレッサから採用される新世代プラットフォームにつながる流れを、同時に体感することができました。

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まず、エンジンの進化は、EA、EJ、FA/FBの3世代に大きくわけることができます(6気筒やディーゼルを除く)。

EA系というのは初代スバルボクサーエンジンである4気筒OHV・977ccの「EA52」型からはじまり、OHCとなったレオーネの最終モデルまで使われたもの。排気量は倍近く増えていますが、クランクシャフトが3ベアリングタイプとなっているのが共通点です。

非常にロングライフなエンジンとなったこともあり、初期には十分なパフォーマンスだったといいますが、最後の方はライバルの後塵を拝することも多かったようです。

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そこで、EA系から「100馬力アップ」を目指して新開発されたのが、初代レガシィから採用されたEJ系です。初代レガシィのトップグレードに採用されたEJ20 DOHCターボの最高出力は220馬力。国産2.0リッターターボのトップランナーとなりました。

それ以前のレオーネなどに搭載された1.8リッターOHCターボの最高出力は135馬力でしたが、その測定方法はグロスという古いもので、現在使われているネット換算すると120馬力程度になりますから、たしかに目標は達していたのでした。

このEJエンジンは現在のWRX STI(308馬力)まで使われています。結果としては200馬力アップに迫る進化を遂げたというわけです。

そして、第三世代のボクサーエンジンが2010年に登場。当初はフォレスターのマイナーチェンジで搭載され、レガシィ、インプレッサ、レヴォーグ、エクシーガ、BRZとスバル車の主力エンジンとなっています。

EA型からEJ型へと大きく進化したときの印象が強く、EA型は時代遅れのエンジンというイメージもありましたが、ボクサーエンジンの始祖といえるSUBARU 1000に乗って、そうした思いは覆されます。

当時、会社としての売上に匹敵するほど多額の開発費を投じたというSUBARU 1000のOHVエンジンは、生産から半世紀近くが経ったいまでもスムースに回っています。

恥ずかしながら、アイドリングしている状態からセルモーターを回そうとカギに手をかけそうになったほどキャビンは静かだったのです。アイドリングでボンネットを開けてもエンジンがブルブルと震えている様子はありません。

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さらに驚いたのは、SUBARU 1000の乗り心地。当時の日本国内の事情を考えれば当然ですが、未舗装路を前提としたサスペンションは豊かなストロークがあります。

また、横幅の広い水平対向エンジンをフロントに搭載しながらサスペンションのスペースを確保するためにセンターピボットのウィッシュボーン・サスペンションをフロントに採用したこともあり、ハンドリングも素直で現在のレベルで見ても、大きな不満は感じないものだったのです。

最初に生み出した乗用車が、これほど高いレベルでまとまっていたことは本当に驚きでした。

ただ、ここから順調に発展したわけではなかったようです。

【後編】へつづく。

(写真:SUBARU/YsPlanning 文:山本晋也)

ドルダラー選手が最終戦を待たずにチャンピオン獲得!室屋選手にも復活の兆し【レッドブル・エアレース】

レッドブル・エアレース 第7戦がアメリカのインディアナポリス・モーター・スピードウェイ(インディアナ州)で催され、ドイツのマティアス・ドルダラー選手がアメリカ・モータースポーツの聖地でのエアレースを制しました。

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ドルダラー選手は今大会含め、7戦中優勝3回、2位3回と抜群の成績をおさめ、最終戦を待たずにワールドチャンピオンの座を獲得しました。

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日本期待の室屋義秀選手はここ数戦オーバーGによる失格やペナルティによる敗退が続いていましたが、今回は予選をトップで通過。

緒戦のラウンド・オブ・14での対戦相手は、今回初出場となったクリスチャン・ボルトン選手(故アルヒ選手に替わり今回より参戦。千葉戦チャレンジャークラス優勝者)。室屋選手は2秒以上の差をつけて勝利しました。

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続くラウンド・オブ・8でマティアス・ドルダラー選手と対戦。室屋選手はラウンド中の全体2位の1分03秒730の好タイムを叩き出しました。

しかし、ドルダラー選手はこれを上回る1分02秒827をマーク、ラウンド・オブ・8で惜敗しました。しかし、室屋選手はこのラウンドの敗者の中では最速、5位を獲得しました。

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この結果、室屋選手のシリーズランキングは6位に浮上、最終戦の結果次第ではチャンピオンシップの3位以内の可能性が残りました。

また、チャレンジャークラスでは今シーズンからエアレースに参戦している唯一の女性、メラニー・アストル選手が2位に入賞・初表彰台を獲得しました。

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最終戦はラスベガス。室屋選手にとってここは昨年ファイナル4に残った相性の良い場所です。ウイングレットを非装着のままでも善戦を続ける室屋選手。最終戦の表彰台獲得に期待しましょう。

(川崎BASE・Photo:Joerg Mitter / Balazs Gardi/Red Bull Content Pool)

「ハーレーダビッドソン」がディスカバリーチャンネルでドラマ化!3夜連続で放送

バイクに興味がある人なら、バイクが登場する映画やTVドラマは、思わず見ちゃいますよね?

世界最大級のネットワークを持つ「ディスカバリーチャンネル」で、10月初旬に
「ハーレーダビッドソン」の誕生と知られざる物語を描く連続ドラマが放送されます。

ドラマ「ハーレーダビッドソン」は、2016年10月8日(土)19時より3夜連続で放送されます。

世界にその名を馳せる「ハーレーダビッドソン」は、20世紀初頭アメリカ・ウィスコンシン州ミルウォーキーで「ウィリアム・S・ハーレー」と「ダビッドソン兄弟」の出会いによって誕生しました。

マジで!? それで「ハーレーダビットソン」って名前になったの? と、筆者はこの文章を書きながら感動しました。

この名前の由来は意外と知られていないのでは?

その後、ハーレーダビッドソン社は大きく成長し、数々のレースシーンを席巻、アメリカのシンボル的な存在となります。

当時の若き開発者たちは、どのように伝説を築いていったのか?

そして、社会情勢の変化などを乗り越え、激動の時代の中で夢を実現していく様子が、壮大なスケールで描かれます。

そんな実話をもとにしたドラマです。

これはバイクファンのみならず、家族全員で、友達同士でも楽しめそうですね。3夜連続で放送される、気になるあらすじをご紹介します!

・エピソード1:伝説の始まり(2016年10月8日(土) 19:00〜21:00)

あらすじ:アーサー、ウォルターのダビッドソン兄弟とビル・ハーレーは自転車にエンジンを搭載し、人々の移動手段を劇的に変えることを夢見ていた。彼らは試行錯誤の末、第1号車を製造。会社を設立する。

ウォルターは”ハーレーダビッドソン”の名前を広めるため、自らレーサーとなり、レースに出場。ライバルのインディアンモーターサイクルと戦う。ウォルターの命も社運もレースにかかっていた。

・エピソード2:最強への挑戦(2016年10月9日(日) 19:00〜21:00)

あらすじ:友人がレース中に事故で亡くなり、ウォルターとアーサーは、それぞれ自分たちの選んできた道に疑問を持つようになる。ウォルターは無謀な走行をするようになり、アーサーはレースから撤退しようと主張する。

一方ビルは、ライバルのインディアンモーターサイクルに打ち勝つため、最速のマシンを設計しようと試みる。

・エピソード3:大いなる遺産(2016年10月10日(月) 19:00〜21:00)

あらすじ:世界恐慌がアメリカを襲い、バイク業界も大打撃を受けた。ハーレーダビッドソンも社も存続の危機に陥る。そんな中、日本からライセンス生産のオファーが届く。
そしてウォルターとアーサー、ビルは従来型の方式と決別し、野心的な新型エンジンの開発に乗り出した。

筆者は「大型バイクに乗っている」と言えば「もしかしてハーレー?」とよく聞かれるくらい、「ハーレーダビッドソン」という名前は、超有名です。

実際にハーレーに乗っているライダーはもちろん「ハーレーには乗ったことがないけど、興味があるぜ!」という人たちも、このドラマを見れば、ますますハーレーに乗りたくなっちゃうかも!?

10月8日からの放送を、お楽しみに!

※記事内画像のバイクは番組用に製作されたレプリカです

(ライター:張山 和希/Moto Be バイクの遊び方を提案するWEBマガジン

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タイヤに新機能を搭載!レクサスとグッドイヤーがコラボレーション【パリモーターショー16】

10月1日に開幕したパリモーターショー16で、レクサスのコンパクトSUVの将来像を示すコンセプトカー「UX Concept」がワールドプレミアされました。

Goodyear

現行モデルのレクサス「NX」よりも230mm短く、55mm広く、125mm低い、走りを予感させるクーペライクなプロポーションを採用しています。

中でも、スクエアなオーバーフェンダー内に収まる21インチのアロイホイールや、見慣れないタイヤが目を引きます。

Goodyear

サイドウォール部に彫刻的なデザインが施され、オフロードでの高いグリップ性能をイメージさせると共に、アロイホイールのスポーク部との連続感を出すことで、ホイールがより大きく見えます。

このタイヤは「Goodyear」が同モデル用に専用開発したもので、「アーバン・クロスオーバー」のイメージを表現しているそうです。

走行時のタイヤ空洞共鳴音のピークを減衰(タイヤ内面にポリウレタンフォームを装着)し、ロードノイズ低減に寄与する「サウンド・コンフォート・テクノロジー」や、タイヤ内に埋め込んだセンサーにより、タイヤ内のエア圧や発熱温度などを車載コンピュータに送信する「チップ・イン・タイヤ・テクノロジー」を採用。Goodyear

また、パンク等で完全にエアが抜けた状態でも、強化したサイドウォールにより、最高で80km/hの走行が可能な「ランオンフラット・テクノロジー」を採用しています。

レクサスは昨年3月のジュネーブショーに出展したコンセプトモデル「LF-SA」にもGoodyear製の新機能を持たせたタイヤを装着していました。

Lexus_LF-SA

「Triple Tube(トリプルチューブ)」と称するこのタイヤでは、トレッドに3本のチューブを備えており、走行中の速度などのシチュエーションにあわせて内側/中央/外側の空気圧を自動調整し、タイヤを変形させることが可能になっています。

例えば全てのチューブの空気圧を高めれば、転がり抵抗が低減されて燃費が向上。

また雨天時には左右チューブを減圧。中央部のみが接地することで極細タイヤのようになり、ハイドロプレーニング現象を起き難くすることが可能というもの。

また一昨年のパリモーターショーに出展したトヨタ「C-HR Concept」にも、やはりGoodyear社が提案する発電するタイヤ「BH‐03」が装着されていました。

こちらは、走行中に発生する路面との摩擦熱や、駐車時に吸収した太陽熱を電力に変換したり、走行中のタイヤ変形エネルギーを利用してカーカス層に張り巡らせた圧電素子で発電、その際の電力で駆動用2次バッテリーを充電する仕組み。

このようにトヨタ自動車は今回を含め、3度に渡って新機能を持たせたコンセプトタイヤを披露しており、将来の市販車への採用を示唆している可能性が高そうです。

「発電するタイヤ」が実現した際には、自動車業界に大きなインパクトを与えそうで、今後の技術開発が期待されます。

Avanti Yasunori・画像:Lexus、Goodyear)

【関連記事】

トヨタ次期プリウスベースのコンセプトカーに「発電タイヤ」を搭載していた!
http://clicccar.com/2015/07/24/319046/

【関連リンク】

Lexus UX コンセプト
http://www.lexus-int.com/motorshow/2016-paris-motor-show/?contents=ux

Goodyear
https://corporate.goodyear.com/en-US/media/news/goodyear_presents_th.html

日産リーフの世界累計販売20万台を記念した特別仕様車「thanks edition」が発売

2016年10月3日、日産リーフの特別仕様車「thanks edition」が発売されました。

2009年12月に日米で発売されたピュアEVのリーフが世界累計20万台に到達したことを記念する特別仕様車。

161003-02-02-1200x8732015年12月に追加された30kWh駆動用リチウムイオンバッテリーを搭載したモデルは、一充電走行距離280km(JC08モード)を実現するなど、度重なる価格改定などを経ながら着実に進化されています。

今回発売された「thanks edition」は、2015年12月のマイナーチェンジで追加された30kWh駆動用バッテリー搭載モデルの「X」、「X エアロスタイル」、「G」、「G エアロスタイル」がベース。

特別装備の内容は、「X」、「X エアロスタイル」がLEDヘッドランプ(ロービーム、オートレベライザー付き)、オートライトシステム(フロントワイパー連動、薄暮れ感知 おもいやりライト機能付き)、17インチアルミホイール(エアロスタイルはベース車に標準装備)。

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「G」と「G エアロスタイル」には、本革シート(エアロスタイルはモダンホワイトレザーシート)ヒーター付ドアミラー、アラウンドビューモニター(トップビュー/サイドブラインド/フロントビュー/バックビュー)、「BOSE Energy Efficient Series 7スピーカー」を用意。

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また、新たに3色のボディカラーが追加され、全12色となったカラーバリエーションは「thanks edition」に加えて、カタログモデルを含めたすべてのグレード(福祉車両「ライフケアビークル」(LV:Life Care Vehicles)も含む)で選択できます。

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日産リーフ「thanks edition」の価格帯は、372万3840円〜456万4080円。なお同車は、CEV補助金(クリーンエネルギー自動車等導入促進対策費補助金)を受給対象で、24kWhバッテリー搭載モデルは補助金が26万4000円、30kWhバッテリー搭載モデルは補助金が33万円となります。

(塚田勝弘)

マツダ・ロードスターのハードトップが生産開始。各国で順次販売!

マツダは、すでに内外で発表しているロードスター(海外名:MX-5)のリトラクタブルハードトップモデルの生産を、日本国内の本社宇品第一工場にて開始したことを発表しました。

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すでに発売されている4代目ロードスターは、手動で開閉するソフトトップ(幌)となっていますが、これまでのロードスターにはなかったファストバックスタイルのリトラクタブルハードトップが新ネーム「RF」を与えられてデビューすることは既定路線です。

公開されている写真は左ハンドル仕様。つまり生産を開始した「MX-5 RF」は、北米・欧州市場向けのモデルです。これらは2017年初頭からの発売が予定されています。

また、日本国内向けの「ロードスター RF」については年内での販売開始を予定しているということです。

(山本晋也)

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http://clicccar.com/2016/05/29/374515/

トヨタ、8月国内生産12%増!災害による減産を年内挽回へ

トヨタ自動車では、今年1月の愛知製鋼の爆発事故や、4月の熊本地震でグループ会社の被災により、約17万台を減産。さらに5月末にもアイシン精機の子会社で爆発事故が発生するなど、減産が続いたため、現在、挽回に向けて生産を増強しています。

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そうしたなか、同社の8月の国内生産は前年同月比で12.1%増となる約24万台と、2ヶ月ぶりに前年同月実績を上回りました。

また海外生産についても、北米・中南米・欧州・アジア・オーストラリア・アフリカで需要が増加、同13.5%増となる約49万台と、こちらも2ヶ月ぶりに前年同月実績を上回るとともに、8月として過去最高を記録。

グローバルでは同13.1%増となる約73万台を生産しています。

一方、国内販売は前年同月比で15.6%増となる11.4万台と、6ヶ月連続で前年同月実績を上回っており、輸出についても中南米・欧州・アジア・アフリカ向けの需要増加により、同3.2%増となる約12.9万台と、2ヶ月連続で前年同月実績を上回っています。

トヨタでは年内中に災害による生産遅れを挽回するとしており、販売への影響を最小限に食い留める考えのようです。

Avanti Yasunori・画像:トヨタ自動車)

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コペンの「DRESSパーツ」の選択肢が拡大。一般公募で誕生した「コペンアドベンチャー」も発売

外板パネルを樹脂化することで、内外装着脱構造の「DRESS-FORMATION」を実現したダイハツ・コペン。

2016年8月末時点の累計販売台数は、約1万8000台だそうで、ホンダS660とともに軽オープンスポーツカーのマーケットを支えています。

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2016年10月3日、「コペンセロ」から「コペンローブ」への外板交換が可能なDRESSパーツがセットで販売されました。

すべての外板をコペンセロからコペンローブへ交換可能な「フルセット」に加えて、フロントパーツのみの交換を行う「フロントセット」、リヤパーツのみ交換を行う「リヤセット」の3つが用意されています。

フルセットの価格は37万4760円(消費税込み、工賃のぞく)、フロントセット/リヤセットは20万6280円となっています。

copen_20161003002copen_20161003003また、DRESSパーツ特別色としてコペンセロ専用色の「ブリティッシュグリーンマイカ」も設定されています。従来、コペンローブには設定のないボディカラーで、DRESSパーツ購入者のみまとうことができるもの。

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そのほか、「D-SPORT」より、コペンエクスプレイ用のDRESSパーツ「コペンアドベンチャー(販売予定価格は25万円)」ボディキットも同日発売されています。

コペンセロの発売と同時に実施した「コペンドレスフォーメーションデザインアワード」にて一般公募の中から最優秀賞に輝き、「東京オートサロン2016」で実車化された「コペンアドベンチャー」を市販仕様にリファイン。

SPKが運営しているダイハツパーツの取り扱いWebサイト「DRESS CLOUD CONCEPT」を通じて全国のディーラーで購入できます。

(塚田勝弘)

モバオク日本レースクイーン大賞コスチューム部門グランプリ決定!ギャルパラ秋祭りで発表。

10月2日、新宿文化センターで開催されたギャルパラ秋祭り。

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レースクイーンとファンの交流イベントとして開催されたギャルパラ秋祭りでは、普段はレースクイーンとしてチームの衣装を着ているレースクイーンが、それぞれ趣向を凝らしたコスプレで登場。

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普段では見ることのできないコスプレ姿にファンの皆さんは大喜びの様子。

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キョンシーからアニメキャラ、ファンタジーなバニーやオリエンタルな王女様と、レースクイーンの皆さんも気合が入りまくりです。

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SUPER GTやスーパー耐久でレースクイーンユニットとしてライブも行うフレッシュエンジェルズもキョンシーのコスプレでライブパフォーマンス。

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さらに、佐崎愛理ちゃん、安藤麻貴ちゃん、渡辺順子ちゃんによる、ギャルパラ秋祭り限定のユニット「あまにゃべ」も登場するなど、ステージイベントも盛り沢山。

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そんなギャルパラ秋祭りの会場で「モバオク日本レースクイーン大賞コスチューム部門」の発表が行われました。

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グランプリはWeds Sports Racing Gals。

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ギャルパラ秋祭りに参加していたWeds Sports Racing Galsの藤木由貴ちゃんが、受賞の喜びのあまりに涙ぐむシーンも。

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こちらがグランプリを受賞したWeds Sports Racing Galsのコスチューム。

イベント後のWeds Sports Racing Galsの藤木由貴ちゃんに受賞後の感想をインタビューしました。

みんなで獲ったんだなって思うと嬉しくて。twitterなどでも、あーちゃん(河瀬杏美ちゃん)やももちゃん(小山桃ちゃん)からもすぐにツイートがあって、あーちゃんは電車の中で泣きそうになりましたとか。それぐらい本当に3人でがんばってきたから本当に嬉しいです。

チーム(LEXUS TEAM WedsSport BANDOH)のドライバーさん(関口雄飛選手、国本雄資選手)も今本当にイケイケなので、チーム全体が今一番勢いに乗っていると思ってます。次のタイでは私たち3人も行きますので、この勢いで優勝して欲しいです

本当におめでとうございます。

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コスチューム部門グランプリの発表のあとは、2016東京オートサロンのイメージガール「2016A-Class」のラストライブ。

このライブをもって2016A-Classは卒業となります。

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そして2017A-Classにそのバトンが引き継がれることに。

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その2017A-Classのメンバーには、荒井つかさちゃん、早瀬あやちゃんが選ばれました!

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ギャルパラ秋祭りは、ファンとの交流、重大発表などレースクイーンファンにはたまらないないよう盛り沢山なイベントとなりました。

(写真:sin 文:松永和浩)

新型フリードが「プラス」した、広大な超低床ラゲッジ空間とは!?

■新型フリードは、広大な底抜けラゲッジをもつ「フリード+」をプラス

新型フリードのフルモデルチェンジは実に8年振り。

一足先にモデルチェンジして大ヒットをかっ飛ばしているトヨタ・シエンタを追撃すべく、3列シートのフリードと2列シートのフリード+の2種類のボディで登場しました。

2つのボディといっても外側のスタイルはほぼ共通で、フィットファミリーに準じたユニセックス風デザインを採用。その分実利本位で内側のラゲッジ構造を大幅に変更し、それぞれ全く異なる機能や使い勝手を実現しています。

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3列シートの新型フリードは、従来どおり多人数ミニバンながらコンパクトなサイズを継承。2列目がキャプテンシートの6人乗りと、ベンチシートの7人乗りを設定しています。

注目は、スパイク後継車である2列シート5人乗りの新型フリード+。

人が座ったままの車イスを乗せられる程、床底をごっそりとくり抜いた「超低床ラゲッジ空間」を出現させました。

この広大さは本当に見事で、シートやユーティリティボードのアレンジによって、装備がかさばるアウトドアから車中泊まで様々なカーライフシーンが目に浮かんでくるようです。

■パワーユニットは、ハイブリッドにも4WDを設定

新型フリード/フリード+ともにパワーユニットは、直4・1.5Lガソリンエンジン+CVTと直4・1.5L+モーター内蔵7速DCTのハイブリッド仕様の2種類。

更にエンジン仕様だけでなく、ハイブリッド仕様にも4WD(フリードは6人乗りのみ)を設定。燃費はエンジン仕様が17.6〜19km/l、ハイブリッド仕様が25.2〜27.2km/lと優秀です。

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このように新型フリードは、先行するシエンタを追撃するべく、従来の多人数仕様に磨きをかけるとともに、新型フリード+で今までにない超低床ラゲッジを提案。

更にコンパクトミニバンでは初となるハイブリッド4WDを設定し、充実したラインナップで攻勢をかけてきたのです。

■ホンダセンシングが付いた上級グレードがお買い得

新型フリード/フリード+の価格帯は、190万〜約273万円。

フリードとフリード+の価格差は、6人乗りフリードより5人乗りフリード+の方が2万円高く、7人乗りフリードが更に数千円高くなっています。またハイブリッドは約38万円高、4WDは約23万円高の価格設定になっています。

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新型フリード/フルード+では、家族構成やカーライフ、予算等に応じて、本当に幅広い選択肢が用意されています。

お買い得なのは上級グレードに運転支援機能が付いた「G Honda SENSING」で、価格以上の機能と装備が魅力。ただ同じグレードでも、フリードとフリード+、またガソリンとハイブリッド仕様で装備が微妙に異なりますから、ご注意ください。

■第541弾 新型フルード/フルード+のすべて (電子版はこちら

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(星崎 俊浩)

スバル「WRX S4 ts」を2017年3月12日までの期間限定で販売

10月25日から発売されるスバルXV HYBRID tsに続き、「WRX S4 ts」が10月4日から来年3月12日までの期間限定で発売されました。

STIコンプリートカーとして圧倒的な支持を集めた「S207」の技術を受け継ぎながら、「アイサイト3」や「アドバンスドセーフティパッケージ」などのスバルの最新安全装備が搭載されています。

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FA20型の水平対向4気筒直噴ターボエンジンは、吸排気系の通気抵抗を低減し、加速中の過渡トルクを最大約10%向上 (STI測定値)することで強化されています。

また、オイルクーラーを追加するなど、スポーツリニアトロニック(CVT)のクーリング性能も強化され、耐力を向上。

足まわりでの注目点は、「S207」で採用された可変減衰力サスペンション「DampMaticⅡ(ダンプマチック)」の装備で、操縦安定性と乗り心地を両立させています。

ブレーキは、フロントにブレンボ製対向 4ポットブレーキにより制動能力も向上されているほか、VDC とアクティブトルクベクタリングは専用となる前後2輪制御とすることにより、旋回時のライントレース性能を向上。

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さらに、STI 製のフレキシブルタワーバー(フロント)、フレキシブルドロースティフナー(フロント)、プロポールブッシュリヤサスリンク、フレキシブルサポートサブフレームをリヤに装備することで、ステアリングの応答性が高められています。

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アグレッシブな外観も見どころで、STI製BBS 19インチ鍛造アルミホイール(シルバー)やメッシュタイプフロントグリル(チェリーレッドストライプ、STI オーナメント付)をはじめ、大型フロントアンダースポイラー、ブラックルーフアンテナ(シャークフィン タイプ)、STI オーナメント付サイドガーニッシュ、チェリーレッドストライプ入りリヤバンパーが専用装備されています。

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インテリアは、セミアニリンレザーが採用されたSTI製レカロ・バケットタイプのフロントシートや STI ロゴ入りルミネセントメーターなどを専用装備。

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なお、WRX STIで参戦しているニュルブルクリンク 24 時間レースにおいて、2015 年、2016 年とスバルがクラス優勝したことを記念して、STI製BBS 19インチ×8 1/2J 鍛造アルミホイール、STI 製ドライカーボンリヤスポイラー、NBR CHALLENGE PACKAGE 専用リヤエンブレムといった特別な装備が追加された「NBR CHALLENGE PACKAGE」も設定されています。

価格は「WRX S4 tS」が496万8000円、「WRX S4 tS NBR CHALLENGE PACKAGE」が529万2000円です。

(塚田勝弘)

初代から豹変!510馬力のアウディ「RS5」次期型、ニュルを爆走

アウディの2ドアクーペ『A5』の最強ハードコアモデル、『RS5』次期型のプロトタイプが、ニュルブルクリンクのノルトシュライフェで高速テストを開始ししました。

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これまでのミュールボディから一転、市販モデルにカモフラージュが施されています。

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拡大されたトレッド、大口エアインテーク、新六角シングルフレームグリル、スクエアなヘッドライトなど、全てが刷新されているのがわかります。

パワートレインは、現行モデルの4.2リットルV型8気筒「TSI」から、3リットルV型6気筒ターボ「TFSI」へダウンサイジングされる新エンジンで、初代を凌駕する最高馬力510psへ進化すると噂されています。

ニュルブルクリンクでの高速テストを撮影したカメラマンによれば、現行モデルと比べてパワフルで、高速域の安定などパフォーマンスはかなり向上しているとレポートが届いています。

ワールドプレミアは、2017年3月のジュネーブモーターショーが有力です。

(APOLLO)

新型smartにもEVを設定。4人乗り仕様のsmart forfourも初EV化

新型smartにもEVが設定されるのは予想どおり、既定路線といえるものでしたが、パリモーターショーで新型smartのEV版がワールドプレミアされました。

Mercedes-Benz auf der „Mondial de l’Automobile 2016“

ルノー・日産連合とダイムラーとの提携により生まれた新型smartのEV版は、ガソリンエンジンモデルに続くもので、同車に搭載される新型モーターはルノーのクレオン工場で生産されます。

バッテリーの生産はドイツのカーメンツにあるダイムラーの子会社である「Deutsche ACCUmotive(ドイチェ アキュモーティブ)」社が受け持っています。

今回初めて4人乗りのsmart forfourにもEV仕様が設定されたことで、内燃機関と電池駆動の両パワートレーンを全車種にラインアップする初のブランドになりました。

smart electric drive; Exterieur: schwarz; Interieur: schwarz ;Elektrischer Energieverbrauch gewichtet: 13,1 - 12,9 kWh/100 km; CO2-Emissionen kombiniert: 0 g/km smart electric drive; exterior: black; interior: black; Electric power consumption, weighted: 13.1 - 12.9 kWh/100km; CO2 emissions combined: 0 g/km

クーペとコンバーチブルだけでなく、4人乗りのsmart forfourにもEV仕様が設定されたことで、利便性が向上。取り回しのしやすさを含めたシティコミュータとしての使い勝手は、BMW i3よりも上かもしれません。

EVとしての実力を図る目安であるバッテリー容量17.6kWh。リヤに搭載されるモーターの出力は、60kW/160Nmで、航続可能距離は160km(NEDC)と、先代の145kmから延びています。

smart ed tailor madeWorld premiere for the fourth generation smart electric drive

充電時間は欧米の家庭用急速充電240Vで2時間半、オプションとなる22kWの新しい急速充電器なら45分以下でフル充電が可能。

装備面では、エコモードが用意されるほか、「スマートコントロール」と呼ばれる機能の多くをスマホ用アプリで呼び出せるのも特徴です。充電スポットの検索や充電量の確認、エアコンの設定などができます。

World premiere for the fourth generation smart electric driveWorld premiere for the fourth generation smart electric drive

smart for two electric driveは2017年春の販売開始予定で、ドイツでの価格は2.194万ユーロ(日本円に単純に換算すると約248万円)です。

(塚田勝弘)

スバル・クロスオーバー7に水平対向エンジン50周年記念車が登場

スバルがBOXER(水平対向)エンジンを最初に搭載した「スバル1000」の発売(1966年5月14日から50周年を記念した特別仕様車の第五弾が、クロスオーバー7(正式名称:「EXIGA CROSSOVER 7」)に設定されます。

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特別仕様車「Active Style」のベースとなっているのは、「2.5i EyeSight(税込メーカー希望小売価格:275万4000円)」。

チャコールグレーとタンカラーを組み合わせた専用撥水シートやリバーシブルカーゴフロアボードがMPVとしての使い勝手を高めているのが特徴です。

そのほか、内装ではタン&ブラックレザー調のインパネ加飾や撥水ファブリックのドアトリムなどを採用。外観ではガンメタリック塗装と切削光輝の17インチアルミホイールを採用しています。

特別仕様車「クロスオーバー7 Active Style」のメーカー希望小売価格は276万4800円(消費税込)と非常にお買い得な設定。2016年10月3日より発売されています。

(山本晋也)

スバル・フォレスター特別仕様「スタイルモダン」はボクサーエンジン50周年記念モデル

スバルのアイデンティティともいえるコア・テクノロジー「BOXER(水平対向)エンジン」の市販50周年を記念した特別仕様車の第六弾としてフォレスター「Style Modern」が登場しました。

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特別仕様車のベースに選ばれたのは2.0リッターNAエンジンを搭載する「2.0i-L EyeSight(税込メーカー希望小売価格:268万9200円)」。

キーレスアクセス&プッシュスタートや運転席&助手席のパワーシートなど快適性を向上させる装備を与えられています。

インテリアでは、ウルトラスエード/合成皮革シート(ブルーグリーンステッチ+専用タグ)、ウルトラスエードドアトリム/合成皮革ドアトリムアームレスト(ブルーグリーンステッチ)、インパネ加飾(クロスメッシュ+シルバー塗装)で仕上げているのも特徴です。

さらに、メーカーオプションとして、18インチアルミホイール、パワーリヤゲート、シルバールーフレール、アドバンスドセイフティパッケージが設定され、より上級仕様に仕上げることも可能です。

メーカー希望小売価格は280万8000円(消費税込)となっています。

(山本晋也)

世界各地のレーシングカーに採用されている、レース用電動パワーステアリングのメーカーは?

最近のレース用車両では、一般の乗用車と同様に電動パワーステアリング(EPS)が普及しています。

このレース用EPSの分野で圧倒的なシャアを誇っているのが日本の自動車部品メーカー KYB(カヤバ)であることをご存知でしょうか。

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KYBがレース用EPSに進出したのは、1994年の全日本ツーリングカー選手権車両向けにEPSを供給したのがはじまりでした。その後、2001年にはル・マン24時間レースのレース車両向けにEPSの供給を開始しました。

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近年では同社の独自設計によるモーターとECUを開発し、2013年以降は標準型化されたコラムEPSをレース市場にリリースするほど、同社のレース用EPSはレース業界に浸透しています。

実際に世界各地のレースで同社のレース用EPSの採用実績が高くなっています。

たとえばル・マン24時間レースでは、2016年度全出場車中45%の採用率を確保しており、中でもトップカテゴリー のLe Mans Prototype(LMP)クラスに至っては32台中23台、採用率にして72%に達しています。

また、デイトナ24時間レースでも、Prototypeクラスで88%のシェアを誇っています。

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その他、世界各地のモータースポーツではFIA(国際自動車連盟)主催のWorld Rally Cross(WRX)参加車両へもEPSの供給を開始し、国内のスーパーGT、スーパーフォミュラーなど世界中のレースシーンで同社のEPSが活躍しています。

さらに今後の取り組みとして、2016年には無人EVレース「ROBORACE」車両など新たなカテゴリーの車両にEPSの供給を開始しました。

自動車部品メーカーは、目立たない縁の下の力持ち的存在ではありますが、いろいろな分野での活躍が期待されます。

(山内 博・画像:KYB)

スバルBOXERエンジン50周年記念車「レヴォーグ・スマートエディション」登場

スバルBOXERエンジン50周年特別記念車の第四弾として、特別仕様車「レヴォーグ 1.6GT EyeSight Smart Edition」が発表されました。

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この特別仕様車のベースに選ばれたのは「1.6GT EyeSight」(税込メーカー希望小売価格:277万5600円)。

リヤビークルディテクションなどで構成されるアドバンスドセイフティパッケージを標準装備し、スバルの安全哲学をアピールする仕様となっています。

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エクステリアでは、上級グレードである「1.6GT-S EyeSight」と同デザインのLEDヘッドランプ(ブラックベゼル)、ダークメッキ加飾+ブラック塗装フロントグリルを採用。専用17インチアルミホイールやブラックカラードドアミラーも与えられています。

さらに、インテリアには運転席8ウェイパワーシートとアルミパッド付スポーツペダルを標準装備することで、レヴォーグらしいスポーツツアラーさを強調しています。

メーカー希望小売価格は290万5200円(消費税込)と、装備を考えると非常にリーズナブルなのも注目といえそう。発売開始は2016年12月12日となっています。

(山本晋也)

トヨタが欧州でコンパクトSUV「C-HR」 の市販モデルを公開!【パリモーターショー16】

トヨタ自動車が10月1日、欧州で開幕した「パリモーターショー2016」で、12月末に発売予定のコンパクトSUV「C-HR」の市販モデルを公開しました。

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日本でも11月上旬からトヨタ自動車の公式サイト(Web)で受注が開始される予定になっており、同車の購入を考えている読者の皆さんは、ボディカラーの選択などで色々と思いを巡らしている頃ではないでしょうか。

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C-HRでは「センシュアル スピード-クロス」をデザインコンセプトに、明快に際立たせた彫刻的なダイヤモンド形状と、豊かに張り出した前後ホイールフレアにより、大胆でセクシーなサイドビューを表現。

リヤドアハンドルの存在感を抑えており、2ドアクーペのような印象を与えます。

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また、低重心パッケージや高剛性ボディの採用により、優れた操縦安定性と快適な乗り心地を両立させるべく、欧州をはじめとする世界の様々な道や国内外のサーキットコースで走りを徹底的に鍛え上げたそうです。

コンパクトSUVの市場規模が、ここ4〜5年間で拡大傾向にあるなか、C-HRでは個性的な外観はもちろん、意のままの走りやクラストップレベルの燃費を追求。

20代から30代の若年層を含めた情報感度が高いコンパクトSUV層を中心に、SUVでありながらクーペのような「新ジャンル感」を訴求することで、コンパクトSUV市場を牽引していく考えとしています。

国内仕様のボディカラーには、新色のメタルストリームメタリックと、ラディアントグリーンメタリックを含む全8色が用意されています。

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一方、既存色のホワイトパールクリスタルシャイン(070)や、イエロー(5A3)も、スタイリッシュなC-HRの個性を上品に引き立ててくれそう。

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年末の発売に先立ち、11月26日(土)に富士スピードウェイで開催される先行試乗会で、一足先にC-HRの走りを体感してみるのも良いかもしれません。

Avanti Yasunori・画像:トヨタ自動車、パリモーターショー)

【関連記事】

トヨタが「C-HR」の受注開始!パリでも市販モデル公開へ
http://clicccar.com/2016/09/21/400863/

トヨタが「C-HR」のインテリアデザインを初公開!
http://clicccar.com/2016/06/28/382172/

ニュル24H耐久でトヨタ「C-HR」がクラス3位で完走!
http://clicccar.com/2016/05/31/375178/

【関連リンク】

パリモーターショー2016
http://www.mondial-automobile.com/en/visiteurs/

トヨタC-HR
http://toyota.jp/c-hr/

C-HR特別先行プロト試乗会in富士スピードウェイ
http://toyota.jp/c-hr/testdrive/

リカルドが今シーズン初優勝!恒例のシューイーもスペシャルバージョンに!!【2016 F1第16戦マレーシアGP】

10月2日(日)、2016 F1第16戦・マレーシアGPが、セパン・インターナショナル・サーキット(全長5.543km、周回数56周)で開催されました。

18年連続18回目の開催となるマレーシアGPですが、今年はサーキットのアスファルトを再舗装し、9つのコーナーを変更するなど大改修が行われました。

また、ほぼ赤道に直下に位置するサーキットであるため年間を通じて高温多湿。決勝の気温は33度、路面温度は52度まで上がり、ドライバーにとって、とても過酷な環境でのレースとなりました。

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オープニングラップから波乱のスタートとなったマレーシアGP。

好スタートを切った5番手スタートのセバスチャン・ベッテル選手(フェラーリ)が、ターン1で3番手スタートのマックス・フェルスタッペン選手(レッドブル)のインを突きますが、2台ともタイヤをロックさせて止まりきれず、ベッテル選手が2番手スタートのニコ・ロズベルグ選手(メルセデス)に追突して左フロントを壊しリタイアしてしまうというハプニングが発生! ロズベルグ選手もスピンして16番手まで下がってしまいました。

この事故により、ベッテル選手には次戦F1日本GPで3グリッド降格ペナルティが科せられます。

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この接触によりバーチャルセーフティーカーが導入され、ポールスタートのルイス・ハミルトン選手(メルセデス)と3番手スタートのフェルスタッペン選手の順位は変わりませんでしたが、4番手スタートのダニエル・リカルド選手(レッドブル)は2番手にジャンプアップ。

パワーユニット交換で計45グリッド降格ペナルティを受け最後尾スタートだったフェルナンド・アロンソ選手(マクラーレン)が混乱をうまくすり抜け、11番手まで浮上しました。

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9周目にはロマン・グロージャン選手(ハース)の左リアのブレーキがトラブルに見舞われ、ターン15でコースオフしてストップし、再びバーチャル・セーフティーカーが導入。

上位勢はステイアウトしましたが、フェルスタッペン選手、ロズベルグ選手らがピットインし、フェルスタッペン選手はソフトタイヤからソフトタイヤへ、ロズベルグ選手はソフトタイヤからハードタイヤへ履き替えます。

タイヤを履き替えたロズベルグ選手は猛プッシュ! 前を走るマシンをどんどん抜いていきます。他のチームを軽々とオーバーテイクするメルセデスの速さは、もはや異次元の世界にいるかのようでした。

ファステストラップを刻みリードを広げていくハミルトン選手。

その後方では、フェルスタッペン選手が6周分新しいハードタイヤを装着し、リカルド選手を上まわるタイムで後ろから追いかけます。

ここまできたらチームオーダーが出るかな?と思いきや、特に出ずコース上でホイール・トゥ・ホイールの激しいチームメイトバトルが展開され、レースを観ている私達ファンを楽しませてくれましたよね。

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レッドブルがチームメイトバトルをしている間に、更にリードを広げ優勝が見えてきたハミルトン選手に悲劇が訪れます。なんと、41周目のメインストレートで突然リアから白煙と炎を吐いてストップ。

「Oh!No—!No—!!」という悲痛な叫びがチーム無線で響き渡ります。ターン1でマシンを止め降りたハミルトン選手は大きく肩を落とし、その場でしゃがみ込んでしまいました。

ドライバーズチャンピオンシップをかけた大事な一戦で、ここで勝てばトップのロズベルグ選手に並ぶことができたはず……。ハミルトン選手の気持ちを考えると胸が痛みます(涙

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ハミルトン選手のマシンストップにより、またしてもバーチャルセーフティーカーが導入。また、エステバン・グティエレス選手(ハース)のフロントタイヤがいきなり外れるというハプニングも発生し、大波乱のレースとなりました。

この波乱のレースを勝ち抜いたのは、リカルド選手! 2014年ハンガリーGP以来の優勝となりました。

2番手は9月30日に19歳の誕生日を迎えたフェルスタッペン選手、そしてスタートの接触で後退し素晴らしい走りで4位まで浮上したロズベルグ選手は、レース終盤でキミ・ライコネン選手(フェラーリ)をオーバーテイクする際、接触し10秒ペナルティを科せられましたが、猛プッシュの甲斐があり、ライコネン選手に13秒差をつけて10秒ペナルティを跳ね返し3位を獲得しました。

マクラーレンはアロンソ選手7位、ジェンソン・バトン選手9位でダブルポイントを獲得。これは次戦の日本GPでも期待できそうですね!

リカルド選手が優勝ということは、当然やりますよね。シューイー(笑)。ポディウムの下では、チームスタッフが自分のシューズを持ってリカルド選手に「絶対やれよ!」と言わんばかりのアピールをし始めたではありませんか!

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その期待に応えるかのように、レーシングシューズにシャンパンを入れ(ロズベルグ選手も一緒になって注いでいました)、思いっきりシャンパンを飲んだのはいいのですが、今回はリカルド選手だけでは終わりません。

なんと、一緒にポディウムに上がったレッドブルチーム代表のクリスチャン・ホーナー氏、チームメイトのフェルスタッペン選手、そしてロズベルグ選手、全員にすすめたのです! 3人とも若干苦笑いでしたが、リカルド選手のあの笑顔にはかなわなかったようです(笑)。

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今年のF1流行語大賞は「シューイー」に決まりですね(笑) 。

さぁ、いよいよ次戦は待ちに待った日本GP! ドライバー達もぞくぞくと来日し、レースウィークが始まるまでどのように過ごすかも楽しみなところです(^^

マレーシアGPリザルトは以下の通りです(ポイント圏内のみ)。

順位/No./ドライバー/チーム
1/#3/ダニエル・リカルド/レッドブル
2/#33/マックス・フェルスタッペン/レッドブル
3/#6/ニコ・ロズベルグ/メルセデス
4/#7/キミ・ライコネン/フェラーリ
5/#77/バルテリ・ボッタス/ウィリアムズ
6/#11/セルジオ・ペレス/フォースインディア
7/#14/フェルナンド・アロンソ/マクラーレン
8/#27/ニコ・ヒュルケンベルク/フォースインディア
9/#22/ジェンソン・バトン/マクラーレン
10/#30/ジョリオン・パーマー/ルノー

(yuri)

新型GT-Rで熟成したメカと製造精度とは!?

■熟成の極み、PMパッケージとV6・3.8Lツインターボ

R35GT-Rが採用したプレミアムミッドシップパッケージ(PMパッケージ)は、2007年の登場当時から変わらず、新型GT-Rも踏襲しています。

おさらいするとPMパッケージは、エンジンはフロントに搭載したまま、ミッションを車両後方に配置したトランスアクスル方式の4WDシステムです。重量物のミッションがリアに移ったことによって、R32〜34GT-R時代の悪癖だったフロントヘビーが一気に解決しました。

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エンジンは3.8LのV6ツインターボで、標準車では発売当初の480psから2015年モデルの550ps、そして新型では、気筒別点火時期制御といった制御系の熟成で、20psアップの570psを達成しました。

ミッションは、2ペダル式の6速DCT。フライホイールダンパーの特性変更等によって、駆動系ノイズと変速ショックを低減し、静粛性や快適性を向上しました。

また4WDは、有り余るパワーを確実に路面に伝え、いかなる速度域や路面状況でも安定した走りを実現しています。

■ボディはバランス向上に加え、製造精度も進化

新型GT-Rでは、堅牢なボディ剛性のバランス向上にも注力。特にねじり剛性の前後バランスを改善するために、フロントウィンドウまわりを補強し、乗心地や操縦安定性を改善しました。

また、超高速の300km/h走行時には、ボンネットが130kgの揚力で変形して空力を悪化させていたことが判明。そこで新型では、ボンネットの剛性を33%高めて、揚力による変形を抑えています。

これらのきめ細かいメカニズムの熟成によって、新型GT-Rは高級スーパースポーツカーとしての完成度を大幅に向上させたのです。

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ちなみにR35GT-Rは、フーガやスカイライン、フェアレディZ等のFRベースのFMパッケージ車を担当する栃木工場で製造されています。他の市販車に比べて、高度な製造技術を要するにも関わらず、混成ラインを活用して製造されていることでも知られています。

中でもR35GT-Rは、全ボディを対象にした「全数加振テスト」を生産開始以来継続しており、今では検査失格で廃棄されるボディはほぼなくなったとのこと。R35GT-Rの車両性能UPとともに、栃木工場の製造精度も進化していることが伺えます。

■第540弾 新型GT-Rのすべて (電子版はこちら

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(星崎 俊浩)

日産セレナが「2016年度グッドデザイン賞」を受賞した理由とは?

自動運転技術「プロパイロット」や「ハンズフリーオートスライドドア」、「デュアルバックドア」など装備面が話題の新型セレナ。発売から約1カ月で2万台強を受注し、待望の新型モデルにふさわしいスタートダッシュを切っています。

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装備以外にも、グローバルで展開されている新世代の日産デザイン言語が適用され、歴代からのセレナらしさを継承しつつも次世代ミニバンとしての新しさが表現されているほか、2トーンカラーを含めた13色のボディカラーなど見どころ満載。

そのセレナが「2016年度グッドデザイン賞」を受賞しました。

今回の「2016年度グッドデザイン賞」の受賞は、

「5ナンバーサイズ(一部グレードは3ナンバー枠)ながら、広大な室内空間を実現することに注力している。サイドのシュプールラインをより強調するとともに、クラス初の2トーンカラーを採用し、一目でセレナとわかる個性を実現した」

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「前方視界やインテリアの質感も大幅に改善。死角を減らすピラーのスリム化や、狭い場所でも分割して開閉ができるデュアルバックドアの採用など実用面にも配慮が行き届いている。先進運転支援技術であるプロパイロットをいち早く採用」

という点が高く評価されたそうです。

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セレナに限らず、5ナンバー枠でしかも空間効率を極限まで高めようとすると、箱型になるのは必然で、衝突安全や空力性能などの面からもデザイン性を高めるのは難しいはず。

モデルライフを通してヴォクシー/ノア/エスクァイア、ステップワゴンとの競争をどう勝ち抜いていくのか、デザインの力も試されています。

(塚田勝弘)

今度は「Z5」だ! トヨタ×BMWの共同プロジェクト、着々と進行中

トヨタとBMWで共同開発を進める新型「スープラ」と新型「Z5」。

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先日のスープラに続いて「Z5」の姿をカメラが捉えました。

BMW Z5 (14)

フルカモフラージュされたボディから、デザイン・ディテールは不明ですが、ロングノーズと切り詰められたリアオーバーハング、ワイドなフロントグリル、ツインエキゾーストパイプなど、スポーティーなエクステリアが見て取れます。

ルーフには電動開閉式ソフトトップが採用される可能性が高く、軽量化とパフォーマンスの向上を目指しています。

ハイブリッドが予想されている「スープラ」に対し、「Z5」のパワートレインには、2リットル直列4気筒ターボ及び6気筒エンジンがラインナップされると見られています。

ハイエンドモデルとなる「Z5 M」には、最高馬力425psを叩き出す、3リットル直列6気筒エンジンの搭載が噂されています。

ワールドプレミアは早ければ2017年後半となりそうです。

(APOLLO)

【関連記事】

ついに現れた!トヨタ・スープラ後継モデル。FT-1デザインを継承か!
http://clicccar.com/2016/09/21/401051/

新型ディスカバリーは2列目と3列目のリモート操作が可能【パリモーターショー16】

英国のソリハル工場近くでワールドプレミアされた新型「DISCOVERY(ディスカバリー)」。パリモーターショーでもジャガー・ランドローバー社の目玉モデルとして披露されました。

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機能面での注目点は、スマホを介してセカンドシートとサードシートをリモート操作できる世界初の「インテリジェント・シートフォールド・システム」。

同機能により乗車人数や荷物の量に合わせてシートアレンジが容易になり、雨で傘を差していたり、荷物を抱えていたりする場合でも楽にシートの操作が可能になります。

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また、最大9つのUSBポート、6つの12Vパワーソケット、最大8つのデバイスまで接続が可能な車内Wi-Fiホットスポットを備えることで、様々なデジタル機器を活用したシーンに対応。

さらに、ジャガー・ランドローバーが新しく発表した「Spotify」アプリも見どころで、同アプリを起動すると、ラジオや車内でよく聴く音楽、ユーザーの嗜好を参考にカスタマイズされたプレイリストが再生されるというもの。

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ジャガーブランドでは、新モデルの「XF Sportbrake」に関してもアナウンスがありました。

全天候型で4WDとなる同車は、すでにプロトタイプによる開発テストや英国での路上テストが開始されているそうで、来年の公開に向けて準備が進められているそうです。

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ほかにも、ジャガー初のEVレーシングカー「I-TYPE 1」を初めて一般公開し、モータースポーツ界への復活も宣言。

「パナソニック・ジャガー・レーシング」は、10月に開催されるフォーミュラE第3シーズン開幕戦から、ジャガー史上初となる電気自動車のレーシングカーで参戦する予定になっています。

(塚田勝弘)

スマートの日産版が出る!? ルノー・日産とダイムラーの協力関係を両社のトップがアピール【パリモーターショー16】

2016年9月30日、パリモーターショーにおいて開かれた記者会見において、7年目を迎えたルノー・日産とダイムラーのパートナーシップ関係が順調に発展していることを発表しました。

Daimler und Renault-Nissan Pressegespräch 2016, Paris

記者会見に臨んだのは、ルノー日産のカルロス・ゴーンCEOと、ダイムラー取締役会長のディーター ツェッチェの両氏。それぞれが協力関係が順調に進んでいることをアピールしました。

両グループの協力関係は、日本においても、スマートとルノー・トゥインゴが共同プラットフォームを用いていることや、スカイラインがダイムラー由来の4気筒ターボを搭載していることなどで知られていますが、三大陸をまたぎ全領域において共同プロジェクトを進めることで、スケールメリットを生み出しているというわけです。

Mercedes-Benz auf der „Mondial de l’Automobile 2016“

パリモーターショーでは、そうした協力関係を示す一例として、ルノーのクレオン工場で生産されたモーターを搭載した新型「スマート フォーツー」、「スマート カブリオ」、「スマート フォーフォー」のEV版が世界初公開されています。

(山本晋也)

新型アウディA5/S5スポーツバックが披露。天然ガスにも対応する「g-tron」も設定【パリモーターショー16】

登場から早くも7年周年を迎えたというアウディA5スポーツバック。

エレガントな5ドアクーペの佇まいは依然古さを感じさせませんが、すでに発表されているA5クーペに続き、パリモーターショーで待望の新型モデルが披露されました。

Dr. Dietmar Voggenreiter (Member of the Board of Management of A

全長4733mm×全幅1843mm×全高1386mm、ホイールベースは2824mmで延長されたホイールベースが特徴。さらに、短い前後オーバーハング、パワードームを備えた長いラップアラウンドのボンネットにより、躍動感が強調されています。

フロントマスクの特徴は、立体的な造形が与えられたシングルフレームグリルで、従来型よりずっと低くワイドになっています。仕様によりラジエータグリルが繊細なブラックマット仕上げになり、スポーティムードを強調。

Audi A5 Sportback

A5スポーツバックの特徴であるショルダーラインは、立体的な造形が強調されることでより印象的なサイドビューになっています。

また、水平ラインを基調としたリヤビューも立体感のあるもので、アルミニウム製のトランクリッドの末端部分は、スポイラー効果のあるエッジにより空力特性改善に貢献しています。

[nextpage title=”天然ガスにも対応する「g-tron」を設定”]

The new Audi S5 Sportback, Paris Motor Show 2016

質感の向上とともに広くなったキャビンも注目。

従来型よりも室内長は17mm、前席のショルダールームは11mm、後席ニールームも24mm拡大。荷室容量はクラストップレベルの480Lを確保し、トランクリッドは電動開閉式が標準になるほか、オプションで、センサーコントロールで自動開閉するシステムも選択することも可能。

Audi S5 SportbackAudi S5 Sportback

操作系は、標準装備のアナログタイプのほか、お馴染みの「アウディ バーチャルコクピット」をオプションで設定。また、MMIタッチ付MMIナビゲーションンプラスには、8.3インチモニターや10GBのフラッシュメモリーなどが用意されます。

Audi A5 Sportback

新型アウディA5スポーツバック最大の注目はパワートレーンで、2タイプのTFSIと3タイプのTDIユニットを設定。出力範囲は140kW(190hp)~210kW(286hp)で、従来型から最高出力を最大17%向上させながら、燃料消費量は最大22%削減されています。

http___audi-press.jp_press-releases_2016_09_Audi_A5_Sportback_011

組み合わされるトランスミッションは、6速MT、7速Sトロニック(デュアルクラッチトランスミッション)、8速ティプトロニックの3タイプ。駆動方式は、FFとフルタイム4WDのクワトロで、210kW(285hp)を発生する3.0 TDI搭載車にはquattroが標準装備。

V6ターボエンジンを搭載する最速グレードは、0-100km/hを4.7秒でクリアし、最高速度は250km/h(電子リミッター作動)に到達。クワトロと8速ティプトロニックが組み合わされます。

Audi S5 Sportback

さらに、多様な燃料に対応する「g-tron」モデルの追加も見逃せません。搭載される2.0 TFSIエンジンは、最高出力125kW(170hp)を発生し、燃料は「Audi e-gas」のほか、天然ガスや通常のガソリンでも走行することができます。

(塚田勝弘)

スーパーカーより速い「EVバン」、その1/4マイル加速タイムは?【動画】

あいつが性能アップして帰ってきました。

そう、約2ヵ月前に当サイトでも紹介した、フェラーリよりも速いバン「Edna」です。

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あらためて紹介しておきましょう。

これは、アメリカのAtievaという企業が開発しているEVです。これは実験車両でEdnaと名づけられています。

2ヵ月前に紹介した動画でも、加速でフェラーリをぶっちぎり、驚愕の速さと駆動系の強さを証明したEdnaですが、なんでもインバーターを変更したそうで、性能が上がったようです。

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そしてまた滑走路を使ったクローズドコースで、こんどはマイカーを持ち込んでくれた有志の方々と加速勝負をします。

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以前のインバーターは最大トルクが600Nmで、こんどのものは700Nmになっているそうです。

以前のテストでは、0-60mphが2.94秒。こんどはどうなるでしょうか? そして1/4マイルの通過タイムは? その模様は次のページの動画でどうぞ。

なんか、動画のなかの最初のレースでは負けていたような気がしましたが、そのあとはブッちぎってますね。

RACE2ではフェラーリとGT-Rに勝っているようです。RACE3のスタートダッシュの速さは本当に圧巻ですね。

さて、0-60mphのタイムは2.74秒。前回から0.2秒タイムアップしました。そして1/4マイルのタイムは11.3秒だったようです。

ちなみに、『テスラ・モデルS P100Dとランボルギーニ・ウラカン、1/4マイルはどっちが速い?【動画】』の記事では、テスラ・モデルS P100Dは10.8秒で走っていたので、単純比較すればテスラ・モデルS P100Dのほうが速いですね。

もっとも、モデルSはドラッグコースで走っていたので、スタート地点の路面グリップなどの面から有利かもしれません。

また、『新型NSXも参戦!「第6回世界一すごいゼロヨン」の結果は?【動画】』のタイムと単純比較すれば、Ednaより速いクルマが何台も出てきますが、それでもメルセデスAMG GTSやジャガーFタイプSVR、ポルシェ911カレラSなどは、このEdnaより遅いタイムです。

このEdna、開発車両なので、まだまだ進化するかもしれません。この技術を市販車にフィードバックできるといいですね。

(まめ蔵)

新型ルノー・トゥインゴを買うなら10万円高のキャンバストップが狙い目!?

新型ルノー トゥインゴは、スポーツサスペンション仕様を日本に導入することで、1550mmの高さ制限のある機械式立体駐車場などのへの入庫を可能にしているなど、日本市場にマッチする配慮がされています。

また、サイドストライプも日本向けは全車標準となっています。

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価格も189万円からという設定で、キャンバストップ仕様は10万円高と買い得感のある「売る気満々」という車両本体価格になっています。

カタログモデルは「インテンス」グレードのみで、パワートレーンも0.9Lターボ+6速DCTの6速EDC(エフィシェント デュアル クラッチ)のみ。

カタログモデルの購入時に迷うのは、アクセサリー類をのぞいて、オシャレな6色のボディカラー、そしてキャンバストップの有無でしょう。

また、ナビは用意されまずにスマートフォンクレードルがアクセサリーとして設定されますから、スマホのナビアプリを使う際はぜひ選択したいところ。

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スマートフォンクレードルは、ルノー製(サプライヤーはもちろんあるでしょうが)で、USB端子付でスマホの充電も可能になっています。

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あとは、先述したキャンバストップの有無をどうするか。

10万円高という価格設定は、キャンバストップの価格だけを考えると出血大サービスだそうですから、試乗した印象からもトゥインゴというキャラを考えても選ばない手はないという印象。

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確かに耐候性や防犯性、ボディ剛性感の不足(将来も含めて)などを懸念する声もありそうですが、前席、後席ともに心地よい開放感に包まれるうえに、風の巻き込みもほとんど気にする必要がなく、スイッチ操作で容易に開閉できます。

(文/塚田勝弘 写真/小林和久)

三菱自動車が不正防止対策のため組織変更。副社長直轄体制で監査機能を強化

三菱自動車が9月30日、国土交通省(以下国交省)へ燃費試験にかかる不正行為への対応について報告したそうです。

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同社は今年4月に軽自動車(4車種)の燃費改ざんが発覚後、対象車の販売を停止、国交省へ修正した燃費値を提出、7月に販売を再開しました。

しかし、その後の国交省の調査で、軽自動車以外のSUVなど8車種についても届出値からの乖離が大きいことが判明し、8月30日に同省へ修正版の燃費値を提出するとともに、対象車の販売を停止しました。

さらに、社内で燃費データを再測定した際にも不正を重ねていたことが国交省の調査で判明しており、今回の報告は、今後の新型車の燃費データ届け出時に実施する新たな再発防止策についてになります。

具体的には、性能実験部が提出するデータを検証する立場にある「認証部」を開発本部から独立させ、山下光彦副社長が直轄(10月15日〜)。監査機能を強化するとともに、開発本部に法規担当窓口を設置します(2017年1月〜)。

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また、法律に則った燃費測定(惰行法による)を行うためのマニュアル改定や、人的なデータ改ざん防止を目的とした、走行抵抗データ処理の自動化(12月1日〜)なども織り込んでいるそうです。

一連の不正の影に潜む重要な案件として、トヨタ自動車のOBを含む特別調査委員会の調査で明らかになった「開発工数見積りツール」の脆弱さについては、「慢性的な開発工数不足」に直結するため、工数検討委員会(8月30日設置)で工数管理システムを構築し(〜12月末)、見積り精度を向上させ、今後は商品計画段階で必要なリソース充当を図るとしています。

確かに自動車開発では部品も多く、特に燃費向上等では多大な「工数」を要するだけに「人の確保」が何より重要であり、粛々と開発を遂行するには、採用活動の段階から体制を強化する必要性が高そうです。

Avanti Yasunori・画像:三菱自動車)

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小気味よく走る新型ルノー トゥインゴは「ファン・トゥ・ドライブ」度満点

メルセデス・ベンツの4人乗りスマート(smart forfour)とブランド違いの兄弟車であるルノー トゥインゴの新型モデルが9月15日から発売されました。

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新型ルノー トゥインゴと4人乗りのsmart forfourは、スロベニアにあるルノーのノボメスト工場で生産され、2シーターのsmart fortwoはフランスにあるダイムラーのハンバッハ工場でラインオフされています。

3代目となった新型トゥインゴ(トゥインゴⅢ)は、ローンチエディションとして1.0L NA+5MT仕様が50台限定で導入されましたが、即完売状態。

カタログモデルは、0.9L(897cc)の直列3気筒ターボに、デュアルクラッチトランスミッションの6速EDC(エフィシェント デュアル クラッチ)の組み合わせのみとなっています。

MT派の方は2017年以降の日本導入予定となっているそうなので、少し待ちという手もあります。また、ホットバージョンのトゥインゴGTの日本導入も今後あるかもしれませんし、ぜひ期待したいところ。

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さて、荷室下の奥、後席直後に49°寝かせて(傾けて)搭載されたRR(ミッドシップに近い)採用する新型ルノー トゥインゴ。

まさに、メルセデス・ベンツでお馴染みのスマートに打って付けといえるレイアウトですが、「新型スマートありきで」で新型トゥインゴが開発されたわけではなく、当初からRRレイアウトで行くという決断があったそうです。

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ルノー・日産連合とダイムラーの提携が活用され、新型スマートにもこのレイアウトが使われることになり、スケールメリットも享受できたというのが真相のようです。

さて、0.9Lターボ+6速DCTの組み合わせになる新型トゥインゴの走りは、見た目を裏切らない小気味よい走りが美点です。

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ルーテシアやキャプチャー、カングーなどルノー車でお馴染みの6速DCT(6速EDC)はゲトラグ製。変速時にアクセルを戻してあげるなど、スムーズな変速には多少のコツがいりますが、3ペダルMTやシングルクラッチなどの経験者であればすぐに慣れるはず。

逆にトルコン付ATやCVTしか乗ったことのない人には、2ペダル車とはいえ、変速時の「間」がギクシャクとしたものに感じるかもしれません。

中低速域のトルク感や高速域の伸びなど、ターボ付とはいえ900ccに満たない排気量のキャパも感じさせますし、ターボラグも最近にしては大きめという印象。

それでも、首都高速程度ならフロアにあるシフトレバーをマニュアル操作させることで流れをリードできます。パドルシフトが欲しくなりますが、そうなると189万円(キャンバストップは199万円)という価格設定はできなかったでしょう。

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乗り心地も「軽快」といえるもので、3.6m超の全長と2500mmに満たないホイールベース、1t程度の車両重量により少し跳ねるようなシーンもありますが、こうした条件の割にはよくまとめられています。

なお、日本向けは全高を1545mmに抑えるため(立体駐車場対策)スポーツサスペンション仕様を導入。その割には乗り心地も犠牲になっていない感じがします。

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フロントノーズにエンジンがないため、タイヤの切れ角を大きくできるのもあって最小回転半径はわずか4.3m。

全幅は1650mmと軽自動車よりも170mmワイドになっているものの、狭い住宅街でもスイスイとクリアできますから、取り回しのストレスもほとんど感じさせません。

日本人の平均的な体型であれば大人4人でも短時間なら移動できますし、小さな子どもが2人いても使えそう。セカンドカーとしてだけでなく、ファーストカーとしても頼りになる相棒になってくれるはずです。

(文/塚田勝弘 写真/小林和久)

中古車市場で不動の人気を誇る「ランエボ」のレアモデルとは?

先日、北米三菱モータースのチャリティオークションに出品されたランサーエボリューション「ファイナルエディション」が7万6400ドル(約780万円)で落札されたというニュースがありました。

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色々な話題で注目されている三菱自動車ですが、新車は少々元気がないものの、中古車では不動の人気を誇るモデルがあります。

それが絶版車となったランサーエボリューションです。

ランサーエボリューションは1992年に登場し、2016年4月までエボX(10)が販売されていました。ランエボは大きく4つの世代に分けることができ、それぞれの世代・モデルにこだわりのあるファンがいます。

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現在、中古車検索サイトカーセンサーnetで調べてみると、ランサーエボリューションのセダンの中古車は全国に430台流通しています。

その中で、最もレアで手に入れづらいモデルは何かを調べてみました。なお調べた時点で中古車の流通台数が5台以下だったエボ1とエボ2は対象から外しています。

現在ランサーエボリューションの中古車で手に入れづらいレアなモデルは、流通台数8台の2000年1月に発売された「ランエボVI トミ・マキネンエディション」でした。

トミ・マキネンといえば、先日開催されたパリサロンにおいて、2017年からWRCに参戦する「TOYOTA GAZOO Racing」のチーム代表に就任した人物です。

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トミ・マキネンは現役時代、三菱ワークスのエースドライバーを務めていました。そのトミ・マキネンが当時史上初の4年連続してドライバーズタイトルを獲得。その偉業を記念して発売されたモデルが、ランエボVI トミ・マキネンエディションです。

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エクステリアは空力特性の向上とエンジンの吸気温度の低下を防ぐ新デザインのフロントバンパーを採用し、GSRにはラリーカーと同じデザインのOZ製の17インチホイールを装着しています。

また、ワークスラリーカーのディテールを再現するスペシャルカラーパッケージもGSRに設定されていました。

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エンジンは中低速域でのトルク及びレスポンスの向上を狙ってチタンアルミ合金ターボを採用。さらにターマック(舗装路)に合わせて初期応答性を高めた専用チューニングを施したサスペンションを採用し、車高がエボVIと比べて10mm下がっていました。

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そしてインテリアではトミ・マキネンロゴを追加したレカロ社製のバケットシートをGSRに標準装備し、インパネはブラック盤面にレッド文字、目盛の専用カラーメーターなどを標準装備しています。

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発売から16年が経過した現在でも中古車相場は125万〜354万円で、新車価格を上回る中古車もあります。

中でもボディカラーがワークスカラーのパッションレッドの人気があり、価格が高くなっています。手に入れたい人は焦る必要はないですが、常に中古車の流通をチェックする必要でしょう。

(萩原文博)

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初代から10年、待望の新型アウディQ5が登場【パリモーターショー16】

初代のアウディQ5が登場したのが2006年ですから、10年もの年月を経て登場した新型アウディQ5。ただし、欧州での発売は2017年からで日本への導入時期は現時点では分かっていません。

Dr. Dietmar Voggenreiter (Member of the Board of Management of A

まずデザインから見ていくと、エアロダイナミクスに配慮したフロントマスクは、彫刻的な造形のシングルフレームグリルによりひと目で最新のアウディモデルだと分かります。

ヘッドライトは、LEDまたは高輝度のマトリクスLEDテクノロジーが設定され、マトリクスLEDにはダイナミックターンシグナルが内蔵されます。

The new Audi Q5, Paris Motor Show 2016

SUVらしく力強く強調されたホイールアーチは、quattroであることを想起させ、低いグリーンハウスが後方に向かうに従って流れるように傾斜。リヤビューの水平ラインがクルマの幅の広さと存在感を強調し、Cピラーの部分にまで回り込んだリヤゲートは、アウディのQモデルに共通する特徴です。

5人乗りとなるインテリアは、水平基調のラインにより、幅広く快適な雰囲気で、インパネを左右に横断するトリムストリップが、印象的な3次元のラインとなっています。

Audi Q5

3分割された後席は、前後スライドとシートバック角度調整機能をオプションで追加することができます(欧州仕様)。荷室の容量はリヤシートの位置によって550〜610Lまで確保されていて、従来型から10L増加。後席を完全に折りたたむことで、最大1550Lにまで増やすことが可能です。

Audi Q5

操作系では、オプションで12.3インチの「アウディ バーチャルコクピット」をはじめ、最上級のインフォテイメントシステムである8.3インチディスプレイを装備したMMIタッチ付MMIナビゲーションプラス(LTEモジュール、Wi-Fi対応)を選択すると、タッチパッドがロータリープッシュボタンに組み込まれるのが特徴。

The new Audi Q5, Paris Motor Show 2016

欧州仕様に搭載されるエンジンは、5種類のエンジン(4タイプのTDIと1タイプのTFSI)が用意されています。これらのエンジンは、従来型に対してパワーが最大で20kW(27hp)向上しながらも燃料消費量を大幅に削減。

とくに110kW(150hp)、120kW(163hp)、140kW(190hp)の3つの出力が用意されるディーゼルの2.0 TDIエンジンは、高効率なエンジンに仕上がっているそう。

一方で、2タイプが設定されるガソリン、ディーゼルのハイスペックエンジンは、ハイパワーと高効率を巧みに融合。

中でも従来から大幅に改良された2.0 TFSIは、185kW(252hp)の最高出力を発生する一方で、100km走行あたりの燃料消費量は6.8L(CO2排出量は154g/km)に抑えられています。

大幅な改良が加えられた3.0 TDIは、最高出力210kW(286hp)、最大トルク620Nmまで増強されています。なお、トランスミッションは6速MT、7速Sトロニック、8速ティプトロニック(3.0 TDI専用)が用意されます。

Audi Q5

クワトロシステムは、先日日本でも発表されたアウディA4オールロードクワトロと同様に「ultraテクノロジー」が採用された新しいシステム。リヤアクスルは、必要がない際は駆動系から切り離されており、必要に応じて予測的に連結されます。

クワトロならではのトラクションやドライビングダイナミクスを損なうことなく、FFのような利点を得ることで、燃費効率を改善することが可能。さらに、トルクベクタリングシステムにより、FFバージョンでも、quattroバージョンでも、洗練されたハンドリングを享受できるそうで、都市型SUVに多いFFへのニーズを満たしながら走りも楽しめそう。

そのほか、アウディ最新の安全装備を用意するなど10年分の進化を果たしているはずと期待したくなる新型アウディQ5。

競争が激化しているDセグメント系プレミアムSUVでどれだけ存在感を放てるか今から楽しみです。

(塚田勝弘)

400hp/480Nmを誇るアウディRS3セダンがデビュー【パリモーターショー16】

アウディのCセグメントモデル「A3」シリーズで最強となるアウディRS3セダンが初めてお披露目されました。

直列5気筒の2.5L TFSIエンジンを搭載し、従来よりも33hpアップの294kW(400hp)という最高出力に加えて、1700-5850rpmという幅広い回転域で発揮される480Nmもの最大トルクが見どころ。

Stephan Winkelmann (CEO quattro GmbH) in front of the new Audi R

0-100km/h加速は4.1秒で、最高速度はリミッターにより250km/hに制限されますが、カットすれば280km/hまで引き上げることも可能です。

5気筒ユニットならではのサウンドは、隣り合うシリンダーと離れたシリンダーを交互に点火する設計により、さらに際立ったものになっているそうで、ボリュームと音質は、「アウディ ドライブセレクト」によって調整することができます。

2.5 litre five cylinder TFSI engine in the Audi RS 3

また、軽合金製のクランクケースを採用したことで、エンジン重量は従来の5気筒エンジンより26kg軽量化されています。さらに、インテークマニホールドと燃焼室の両方にガソリンを噴射するデュアルインジェクションと、排気バルブのタイミングを可変制御するアウディバルブリフトを採用。

その結果、燃費を向上させながらも出力性能を最適化することができたそう。組み合わされるトランスミッションは、Sトロニック7速DCT(デュアルクラッチトランスミッション)です。

The new Audi RS 3 Sedan, Paris Motor Show 2016

駆動方式はもちろんフルタイム4WDの「quattro」。駆動トルクは電子油圧制御式の多板クラッチを介して、前後のアクセルに可変配分されます。

さらに、クワトロは「アウディ ドライブセレクト ダイナミックハンドリング システム」に統合されていて、「アウディ ドライブセレクト」で「comfort」、「auto」、「dynamic」の3モードから選択することが可能。

オプション設定されるアダプティブダンパーコントロール機能を備えた「RSスポーツサスペンションプラス」も「アウディ ドライブセレクト」を介して変更することができます。

Cockpit

そのほか、トルクベクタリングといえる機能や標準モデルよりも25mm車高を下げるなどによりライントレース性を高めるなど、サーキット走行にももちろん対応。

ブレーキも標準車から強化されていて、フロントのディスク径は370mm(リヤのブレーキディスク径は310mm)、ライニング面積を広くとった8ピストンキャリパーとの組み合わせにより、優れた制動力を発揮します。

Static photo Colour: Catalunya Red

フロントブレーキについては、オプションでカーボ ファイバーセラミック製のディスクも設定。タイヤ&ホイールは、235/35タイヤと19インチホイールの組み合わせが標準で、フロントには255/30タイヤがオプション設定されています。

(塚田勝弘)

ここまでしてるの!? F1マシンに使われる「たった一つ」のネジのストーリーが分厚い【動画】

いやー、ぜいたくだわー。専用設計で、徹底的に点検してからつけるのね。

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レーシングカーというのは市販車とちがってスペシャルなパーツがいろいろ使われているわけです。その中でももっとも予算がかけられているF1マシンなんか、専用部品のオンパレードなんですね。

そこで、レッドブル・レーシングが公開したのが、この動画です。

F1マシンのフロントサスペンションに使うボルトひとつが、いかにしてできあがっているかを追った動画です。

イメージスケッチ(?)から始まって、ボルトを製作するんですが、そのあとの検査の工程もすごい。こんな小さなボルトひとつに、ここまで手間をかけているのか!

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BGMのおかげもあって、なかなか高尚な雰囲気にできあがっているこの動画、次のページでどうぞ。

いやー、F1ってぜいたくですねー。

たぶんですけど、F1でもなければ、そうとう上のほうのカテゴリーの競技車両であっても、こんなところに専用設計のボルトなんか使わないと思うんですよね。

というのは、たいていのモノづくりの場面においては、コストや工期の制約のなかでいいものを作るというのが重要なわけです。だから専用のネジなんか要求しようものなら「そんなん、汎用品でできんかったら、お話にならんやろが、ぼけ」とかいわれることが多そうです。

もちろん、そこに専用品を使うことで得られるメリットが絶大だったら話は別ですが。

そういう意味では、F1っていうのは本当に異質な世界ですね。きっと、極限まで軽さとかレイアウトとか空力とか強度とかの性能面を追求しないといけないので、こんなネジまで専用設計しないといけないんでしょうね。

(まめ蔵)

コニカミノルタが測定能力を高めた自動車外装/内装向け分光測色計の新製品2機種を発売

コニカミノルタは、自動車の製造工程で色彩を管理するための色彩測定能力を高めた分光測色計の新製品2機種を発売すると発表しました。

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今回発売されるのは、自動車の外装色の測定に適したマルチアングル分光測色計「CM-M6」(発売日:10月26日)と、内装色の測定に特化した分光測色計「CM-25cG」(発売日:10月7日)の2機種です。

まず外装用のマルチアングル分光測色計「CM-M6」は、ボディやバンパーなど曲面が多い実車の色彩を、高い測定精度で安定して測定できることが特徴です。

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この「CM-M6」では、1方向照明6角度受光方式を採用したため、従来機種の3角度と比べて、多くの受光測定値が得られ、従来では色彩の管理が難しかったメタリック・パール塗装の検知能力がさらに向上しています。

また、ダブルパス光学系を採用したことで、傾いた測定対象から反射する光に対しての誤差が相殺され、半径300mm程度の曲面でも高い測定安定性を実現しています。

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さらに測定可能面積が従来の直径12mmから直径6mmに小径化されたので、小面積の色彩を測定することができるようになりました。

しかも「CM-M6」は、1.1kgの小型軽量サイズで、持ちやすく片手でも安定して測定できる縦型のボディタイプで作業性・操作性にも配慮されています。

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内装色の測定用の分光測色計「CM-25cG」は、色と光沢を同時に測定可能な「Two in One」分光測色計であることが特長です。

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自動車の内装品は色彩だけに限らず、光沢も品質を管理するための重要な要素となります。この「CM-25cG」は色彩値と光沢値を1秒の短時間で同時に測定できるので、大量の測定対象でも測定時の作業性が高く、作業の効率化に貢献できます。

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また、機器ごとの測定結果の差が極めて小さいため、部品メーカーから完成車メーカーまで自動車のサプライチェーンを通じて共通の物差しとして、内装部品の色彩管理に使用することができます。

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しかも色彩値、光沢値とも色彩を測定できる測定径を大小に切り換えることができ、内装部品の色彩測定に便利なように本体の左右両側に操作ボタンを設けているなど、生産現場のニーズに合った工夫が凝らされています。

(山内 博・画像:コニカミノルタ)

超カワイイEV「rimOnO」の開発に中部地区6社が協力!

EVベンチャーの「リモノ」が9月20日、愛知県名古屋市で2人乗りの超カワイイEV、「rimOnO」の試乗会を開催しました。

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「リモノ」社のネーミングは「乗り物」から「NO」を無くす意味で命名したもので、従業員は42名、同車の開発には10名が関わっているそうです。

経産省で数々の国家プロジェクトを手掛けて来た伊藤慎介氏と、元トヨタ自動車のカーデザイナーで「Camatte(カマッテ) 」シリーズや、木製車「Setsuna(せつな)」のデザインを手掛けたznug design代表の根津孝太氏が発足させたEVベンチャー。

「rimOnO」では着せ替え可能な「布製ボディ」を採用、車重を200kg以下に抑えるのが目標で、内外装の素材を帝人子会社や三井化学などが提供。愛知県豊田市でシートの縫製を手掛けるビー・クラフトなど、中部企業6社が協力しています。

交換式のカセット型バッテリー「e-cell」を搭載し、一充電当たりの航続距離50kmを目指しているそうで、車両スリーサイズは全長2.2m×全幅1.0m×全高1.3mとコンパクト。大人2名(または大人1人と子供2人)が乗車できます。

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小型車先進地域のヨーロッパでは「欧州L6e」という規格があり、原付免許で運転できる定員2名のマイクロEVの販売が可能。

フランス、イタリア、スペインなどでは既に2人乗りの量産車が街中を走っていますが、現在の日本の法律では2人乗りのEVが認められていません。

そこでリモノ社では、2017年夏までに1人乗りのミニカー規格に適合したモデルを発売、2019年に2人乗りタイプの発売を計画しているそうです。

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伊藤社長は元キャリア官僚というバックグランドを活用して「日本版L6e」の実現を呼びかけており、近い将来、日本版L6e規定が誕生すれば、月産1,000台を目指し、40万円前後の車両価格を実現したいとしています。

リモノ社ではもっと多くの人たちが気軽に移動できることが、社会全体に「やさしい」と考えており、同社の今後の市販に向けた動きが注目されます。

Avanti Yasunori・画像:リモノ)

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【関連リンク】

rimOnO
http://www.rimono.jp/

znug design
http://www.znug.com/

新型GT-Rのインテリアは「スパルタン」から「高級」に大進化!

■高級感と機能性を両立した新造形のインパネ

当初は走り重視の硬派なクルマとして登場したGT-Rですが、9年間の熟成の中で価格もアップしてきました。

今回のビックチェンジでは、5つのグレードのうち4つが1000万円の大台を突破。そこはまさに、ドイツ車が君臨する高級スーパーカーの領域といえるでしょう。

そこで新型GT-Rでは、持ち前の日常性はそのままに、車格に相応しいインテリアにするべく全面的に変更してきました。

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新型GT-Rのドアを開けて運転席に座ると新造形のインパネが迎えてくれます。

これまでは、走り優先のスパルタンなデザインで「男の仕事場」という印象でしたが、今度の新型では、機能性はそのままに、センターコンソールを中心に高級感溢れる造形と色合いに変更。

「大人の余裕」を感じさせるインテリアで、全く別のクルマと言っても良いほど大幅にアップグレードしてきました。

■日常性を確保した居住空間とユーティリティ

GT-Rのプレミアムミッドシップパッケージ(PMパッケージ)は、走行性能と重量バランスを高次元で両立する4WDシステムを実現しました。

ただミッションがリアシート下部にあるために、リアの室内空間やトランク容量が取りにくい構造になっています。それでもリアシートは、小柄な女性や子どもが座れる位の空間ではありますが、クッションの効いた居住性を確保しています。

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トランクも外観から想像するほど広くはありませんが、ゴルフバッグが2個入るだけの容量をキープしているので、某ドイツ車のようにリアシートに押し込まなくても大丈夫。大人のゴルフエキスプレスとしても、充分なユーティリティを保持しています。

高級にシフトしたスーパースポーツカーでありながら、しっかり日常性を確保しているところが新型GT-Rの特徴なのです。

■第540弾 新型GT-Rのすべて (電子版はこちら

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(星崎 俊浩)

「BMW M3」の30周年記念車「30 Jahre M3」は、450psまで強化された30台限定車

2016年9月30日に全世界500台、日本限定30台で予約受付が開始されたBMW M3「30 Jahre(ドライスィッヒ・ヤーレ 30)」は、1986年に誕生した初代M3の30周年記念モデル。

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外観の見どころは、初代M3の特別色として初めてBMWのラインアップに加わった「マカオ・ブルー・メタリック」をはじめ、軽量構造の20インチ鍛造「Mライト・アロイ・ホイール」や、ハイグロスブラック仕上げのキドニーグリル、サイドギル、リヤのモデルバッジといったM3のファンにはたまらない装備の数々でしょう。

P90236757_highRes_the-new-bmw-m3-30-yeインテリアは、前席のヘッドレストに「30 JAHRE M3」のステッチが施されたブラックとフィヨルドブルーの専用バイカラー仕上げの「メリノ・レザー・インテリア」を用意。

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さらに、ブラックのクロームハイライトが印象的なカーボンファイバー製インテリアトリムには、「30 JAHRE M3」のロゴに加えて、全世界500台限定のうちの1台であることを示すレタリングが施されるなど、スポーティかつ特別感あふれるキャビンとなっています。

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走りの装備では、BMW M3のパフォーマンスをさらに引き上げる「コンペティション・パッケージ」の標準化が最大の注目点です。

自然吸気のような官能的な吹け上がりの良さと、ターボによる圧倒的なパワーを併せ持つ3.0L直列6気筒Mツインパワー・ターボ・エンジンの最高出力を、通常モデルから14kw(19ps)アップの331kw(450ps)まで向上。0-100km/h加速は4.0秒という俊足ぶり(ヨーロッパ仕様車値)。

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足まわりも強化されています。専用タイヤ(前265/30ZR20、後285/30ZR20)をはじめ、ダンパーおよびスタビライザーの特性を専用チューニングした「アダプティブMサスペンション」を標準装備。

電子制御式多板クラッチによりパワーを左右のリヤホイール間で自在に配分する「アクティブMディファレンシャル」やDSCにも専用のチューニングが施されています。

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BMW M3「30 JAHRE M3」に用意されるのは7速M DCTのみで、価格は1340万円。希望者多数の場合は、購入当選者を抽選にて決定し、納車は10月末からとなっています。

(塚田勝弘)

マフラーは3本出し!新型シビック・タイプRが世界初公開【パリモーターショー16】

2016年のパリモーターショーでサプライズです。

ホンダがイギリスで生産する欧州シビックをベースとしたタイプR(プロトタイプ)の姿を世界初公開したのです。

Flashbay

スペックについては、赤いブレーキキャリパーや20インチタイヤを履いているといった外観からわかることが示されている程度で、まだまだ謎めいた存在ですが、センター出しの3本マフラーを採用するなど、よりアグレッシブなスポーツマシンになっていることが感じられます。

エンジンフードにエアダクトが設けられるなど、いかにもパワフルなエンジンを積んでいることを感じさせるプロトタイプは、市販を前提としている風情。着実にタイプRの開発が進んでいるという強い意思を示す一台です。

(山本晋也)

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http://clicccar.com/2016/09/25/401847/

アストンマーティンがマリン分野にも進出。プレミアムなパワーボートを発表

アストンマーティンは、ヴァルカンやDB11などのニューモデルを続々と発売している、英国のプレミアムスポーツカーブランドです。

そのアストンマーティンが、モナコのヨットショーで初のパワーボートを公開し、陸上だけにとどまらずマリン分野へも進出を果たしました。

Aston Martin - AM 37

アストンマーティンAM37と名づけられたパワーボートは、全長37フィート(約11.3m)のデイクルーザーとして設計されており、テーブルをベッドに変えることで一晩を船内で過ごすことができます。

キャビンには優雅な雰囲気を演出する照明をはじめ、エアコンや冷蔵庫、電子レンジそしてトイレも完備されるなど究極の快適性を実現しています。

さらに最高品質のレザーを使用してレイアウトされたリアシートには最大で8人が乗船することができます。

AM 37 AM 37

このAM37の研究開発にはアストンマーティンからデザイナーやクルマの製作に携わっている熟練工が参加し、研究・開発に2年の歳月が費やされました。

デザインチームは造船技師集団のモジュラーデザインと密接に協力し、プロジェクトを慎重に検討。そして熟練工の経験や技術はオランダのクインテッセンス・ヨットの手により革新的なパワーボートへと移植されています。

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AM37のエクステリアに設置されたラップアラウンド・ウインドスクリーンは一枚のガラスで製作され、美しい曲線を描いています。また、ダッシュボードにはアストンマーティンの最も先進的なスポーツカーのスタイリング要素が反映されたカーボンを採用しています。

さらにステアリングホイール、スロットルハンドル、光沢メタル製ジョイスティックといった操作系には高品質のレザーを採用するなど、クルマと同じこだわりが感じられます。

Aston Martin - AM 37 AM 37

AM37には2つのバージョンが用意されていて、スタンダードのAM37は、マーキュリー製の370psを発生するディーゼルエンジンもしくは430psを発生するガソリンエンジンを選択でき、予測最高速度は45ノット(約83.3km/h)です。

高性能バージョンのAM37Sは、520psを発生するガソリンエンジンが搭載され、予測最高速度は50ノット(約92.6km/h)に達します。

Aston Martin - AM 37 AM 37

クルマの世界では最高のラグジュアリーブランドという地位を確立しているアストンマーティンが、このAM37により、ボートにおいてもクルマ同様に最高のラグジュアリーブランドとしての地位を確固たるものにするのも時間の問題かもしれません。

(萩原文博)

ジープ・レネゲードとラングラーに人気装備満載の「Jeep Mojave Edition」を設定

ジープ・レネゲードはFIAT500Xのブランド違いの兄弟車ですが、言われなければ分からないほど、それぞれのブランドらしさが内・外装で表現され、FCAによる作り分けには感心させられます。

Cafe sign along historic Route 66 in Texas.

一方の軍用四駆を祖とするラングラーは、現在のジープラインナップの中でもタフさが特徴のモデル。

2016年10月8日から発売されるジープ・レネゲード、ラングラーの限定車「Jeep Mojave Edition(モハベ エディション)」には、カリフォルニア州、ユタ州、ネバダ州、アリゾナ州にまたがるモハベ砂漠の色をイメージした特別カラーの「モハベサンド」が採用されています。

限定車らしく、人気の高い多くの装備を設定しながら買い得感の高い価格設定としているのも特徴。

「レネゲード・モハベ エディション」は、上級グレードの「リミテッド」に装備されているすべての安全装備を標準化しながら、ベース車から10万8000円高に抑制。

Old Gas Station Sign at Amboy on Route 66

「ラングラー・アンリミテッド モハベ エディション」は、ナビ(三菱電機製 DIATONE SOUNDナビゲーションシステム)と専用開発のドアミラーカバーを装着しながら、ベースモデルより5万4000円高に抑えられています。

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ほかにも、アメリカを代表するブランドのひとつであるジープならではの星条旗デカールをボディ左右に装着している点もポイント。星条旗の星は通常左上にありますが、「進行方向に星が来るようにする」という考えに基づき、ボディ右側のデカールについては右上に星が配置されています。

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1.4Lの直列4気筒「マルチエア」ターボを搭載する「レネゲード・モハベ エディション」の価格は307万8000円。台数は100台となっています。3.6LのV6DOHCエンジンを積む「ラングラー・アンリミテッド モハベ エディション」は、401万7600円。こちらも100台限定です。

(塚田勝弘)

ホンダ・シビック欧州仕様が初公開。エンジンは3種類【パリモーターショー16】

2016年9月29日に開幕したパリモーターショーにおいて、ホンダが欧州シビック(5ドア)を世界初公開しました。

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グローバルに数えると10代目となる新型シビックは、ねじり剛性を52%高めた新世代シャシーを与えられています。サスペンション形式は、フロント:ストラット、リヤ:マルチリンクです。

エンジンは、新開発のダウンサイジングターボが中心。ガソリンは1.0リッター3気筒ターボと1.5リッター4気筒ターボ、そして遅れて1.6リッターディーゼルが加わる予定となっています。

センター出しマフラーとするなどアグレッシブでダイナミックな造形のボディとなっていますが、ラゲッジルームも478リッターと広く、実用性も高いレベルで両立したスタイルとしているのも特徴のひとつ。

欧州での発売は2017年初頭を予定しているということです。

(山本晋也)

どこが違う? メルセデス・Sクラス、改良型と現行モデルのツーショット撮影に成功!

メルセデスベンツのフラッグシップ・セダン『Sクラス』改良型のプロトタイプを再びキャッチ、今回は現行モデルとツーショット撮にも成功しました。

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リアビューのみですが、バンパー、エキゾーストパイプのデザインがリフレッシュされているのが確認できます。

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テールライトはアウトラインが同じながら、クローズアップ画像で見るとグラフィックが新しくなっていることが分かります。

ヘッドライトは「マルチビームLEDヘッドライト」を装備し、フロントバンパーも一新されます。

室内では「コマンド・タッチパネル」が採用される可能性が高いほか、最新のインフォテインメントシステムへと改められるようです。

この改良型のハイライトとなりそうなのが、新開発9速オートマチックと組み合わさられる、直列6気筒エンジン及び、2リットル直列4気筒ターボエンジンです。

ワールドプレミアは2017年3月のジュネーブモーターショーが有力です。

(APOLLO)

コンパクトSUVに新風を巻き起こすか!? BMW X2コンセプトが登場【パリモーターショー16】

BMW X2コンセプトがパリモーターショーで披露されました。

クーペとSUVを融合させたスタイリッシュな「BMW X2コンセプト」は、都市ユーザーをターゲットにしたスポーティモデルという位置づけ。

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写真を見る限り、日本でも都市部を中心にかなり遭遇するメルセデス・ベンツGLAを意識したようなコンセプトモデルに見えます。ニッチとはいえ、コンパクトクロスオーバーSUV市場でBMWとしてもライバルにばかり良い思いをさせないということでしょうか。

いかにも速く走りそうなスタイリングに、BMWのXモデルならではの堅牢なボディで構成され、ロングホイールベース、ショートオーバーハングのボディが特徴です。

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BMWらしさを感じさせるフロントマスクは、「鮫の鼻」を感じさせる新たな造形が採り入れられたキドニー・グリル、大型のエアインテークが存在感を高めています。

サイドビューは、細長いルーフラインとスリムなウインドウグラフィックが印象的で、SUVとクーペのクロスオーバーモデルであることを強調。力強さを感じさせる前後フェンダーには21インチの軽合金ホイールが収まっています。

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発表されたリリースにはデザインスタディモデルなのでしょうか、スタイリング以外で言及はほとんどありません。

しかし、BMW X1がFF化されたことから、市販モデルになれば都市部のユーザーを狙うということからもFFと4WDが設定されるのではないでしょうか。

(塚田勝弘)

小さなスーパースポーツ「カワサキ Z125 PRO」にKRT Editionが追加!

近年、125ccの人気が衰えることなく伸び続けています。ただ、現行の125ccバイクの中でMT車ってかなり少ないですよね。

「MTの練習するためにバイクがほしい。でも、排気量大きいと怖いし維持費も…」という声も叶えてくれるのがこのZ125 PRO。

今回、限定500台のKRT Editionが発表されました!

スタンダードモデルからグラフィックが変更され、特別仕様になっています。

デザインコンセプトになったのは、ファクトリーマシンNinja ZX-10R!
世界で戦うスーパーマシンの意思がぎゅっと凝縮された濃い〜モデルなわけです。

タンクにはワールドスーパーバイク世界選手権チャンピオンデカール、フロントフェンダーには「Kawasaki Racing Team」デカールを採用し、ホイールにピンストライプが入っていたりなど、細かい部分にも手が入っています。

走りの面でも定評のある「Z125 PRO」。Zの名にふさわしいアグレッシブな一面もあるバイクです。

発売は2016年11月1日(火)からとなっています!

(ライター:佐藤 快/Moto Be バイクの遊び方を提案するWEBマガジン

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自動で動くイス「プロパイロットチェア」を日産が製作。飲食店などに貸与する計画も

新型にスイッチした日産セレナは、発売約1カ月で2万台超と好調なスタートを切りました。

看板装備のひとつである同一車線限定、部分自動運転技術の「プロパイロット」装着車は約7割に達したそうです。

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そんな中、日産が開発した自動で動くイス「プロパイロットチェア」の動画が公開されました。

2016年2月に自動駐車支援技術「インテリジェントパーキングアシスト」の役割を疑似化したような「インテリジェントパーキングチェア」の動画を公開し、SNS上で好評を得ているそうで、今回の動画は第2弾になります。

160927-02-06-1200x675「プロパイロットチェア」は先行するイスを認識し、一定の距離を保ちながら追従する機能だけでなく、指定されたルートに合わせて自動でストップ・アンド・ゴーを行い、自動操舵で移動できます。

新型セレナに搭載された「プロパイロット」が渋滞によるドライバーのストレス緩和に貢献するように、「プロパイロットチェア」は人気飲食店の店先などでの行列時に、イスから立っては移動してまた座るという煩わしさを解消するものとしています。

実際のイスの製作は、最先端のデジタルプロモーションを手掛けるインタラクティブカンパニー「BIRDMAN」が担当。

この自動で動くイス「プロパイロットチェア」は単なるプロモーション用動画だけでなく、実際に「プロパイロットチェア」の試用を希望する飲食店などへの無償貸与を実施する予定だそうです。

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お客さんなどの行列待ち(渋滞)のストレスから解放させたい、とお考えのオーナー様いかがでしょうか?

(塚田勝弘)

【プロパイロットチェア試用の応募方法】

●募集期間

9/27(火)16:00〜12/27(火)17:00

※店舗募集については、予告なく中止する可能性があり、募集の方法や期間についても変更する可能性もあるそうです。無償貸与の対象は日本国内のみ。

●応募方法

自身のSNS(ツイッター、フェイスブック、インスタグラム)のアカウントより 「 #NissanProPilotChair #Wanted 」 とハッシュタグを付け、店舗情報がわかるサイトのURLなどの必要事項を記載の上、応募した希望者(店舗、会社など)には、公開設定で投稿されたツイートの中から、情報や走行条件等を精査した上で、事務局より当選の連絡があります。

ギネス記録となるレゴ製ステージで、新型ランドローバー・ディスカバリーがワールドプレミア

すでにアナウンスされていたジャガー・ランドローバー社の新型SUV「DISCOVERY(ディスカバリー)」がパリモーターショーで披露されましたが、その前にワールドプレミアされたのは新型ディスカバリーが生産される英国ソリハル工場近くに用意された特設会場。

SOLIHULL, ENGLAND - SEPTEMBER 27: Bear Grylls poses as he places the final piece on a Lego structure of Tower Bridge, during the launch of Land Rover's 'New Discovery' at Packington Hall on September 27, 2016 in Solihull, England. Land Rover revealed their brand new Discovery with the help of ambassadors Zara Phillips, Bear Grylls and Sir Ben Ainslie against the backdrop of the replica of London’s Tower Bridge, made entirely from Lego. The structure broke the Guinness World Record for the greatest number of Lego bricks used in a sculpture with over 5.8 million pieces. (Photo by Dan Kitwood/Getty Images for Land Rover) *** Local Caption *** Bear Grylls

そのステージは、レゴブロックで高さ13mのロンドンの観光名所タワー・ブリッジが製作されました。ギネス世界新記録を樹立したということですから、新型ディスカバリーのお披露目に花を添えるド派手なデビューイベントになったようです。

制作されたタワー・ブリッジは、これまでのギネス世界記録よりも47万646個多い580万5846個ものレゴブロックを使って制作されたもので、ディスカバリーもロゴブロック製かと思ってしまうほど精巧にできています。

使用した全てのレゴブロックを一列に並べると、その距離は200マイルにもおよび、ロンドンのタワー・ブリッジからパリまでの距離に相当するといい、パリモーターショーでも披露された新型ディスカバリーとの凝った仕掛けには感心させられます。

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このレゴブロック製のタワー・ブリッジは、英国で唯一のレゴ認定プロ・ビルダーであるダンカン・ティットマーシュ氏と彼の専門チームが、5か月間かけて完成させたものだそうです。

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このタワー・ブリッジと新型ディスカバリーの披露はドラマチックな演出だったようで、英国の冒険家ベア・グリルス氏が、巨大なレゴブロック製タワー・ブリッジの上部から降り立ち、同車の近くに出現。

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そして最後に、ランドローバーBARのプリンシパルであるベン・エインズリー卿(女王エリザベス2世陛下とエディンバラ公爵殿下(フィリップ王配殿下)の2人目の孫)が、セーリング・チームのメンバーを率いて新型ディスカバリーをドライブし、タワー・ブリッジの下に設けた水深900mmの水場を移動しながら登場。

この際、新型ディスカバリーは、18万6500個のレゴブロックで精巧に作られた来年アメリカズカップに挑戦する「ランドローバーBAR」のボートを牽引し、同車の多用途性も披露されました。

(塚田勝弘)

AI(人工知能)を利用して車両データから危険運転を自動検知するNTTコムのシステム

NTTコミュニケーションズ(NTTコム)およびレンタカー・カーリースの日本カーソリューションズ(NCS)は、車両データから交通事故の原因となり得る危険な運転を人工知能(AI)を利用して高精度で自動検知することに成功したと発表しました。

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両社は2016年9月に、車両から取得したドライブレコーダーや速度などの車両データを人工知能(AI)により解析する共同実験を行い、危険運転を自動検知できることを確認したということです。

従来から、NCSはカーリース契約者に安全運転促進のための自動車IoTツールとして「NCSドライブドクター(登録商標)」を提供し、オプションとして「NCS交通安全プログラム」の映像解析サービスを行っていました。

このサービスでは、専任スタッフが手作業で、車載器の膨大な映像データの中から、「交通違反」「ヒヤリ・ハット」などの危険運転シーンを抽出し分類する作業を行っています。

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一方、NTTコムでは2015年から映像解析にAIを活用することに取り組んでおり、今回NTT研究所のAI技術である移動状況推定技術を活用することで、ドライブレコーダーから得られる映像や速度などマルチモーダル(複数のインターフェースを持つデータのこと)で時系列なデータから、より早く・正確に危険運転を自動で判別できると考え、両社で実験を開始しました。

実験では「危険運転の対象を自転車などが車両の前面に飛び出してきて、接触しそうになるシーン」を代表的な「ヒヤリ・ハットシーン」としています。

実験は次のような手順で実施されました。

1.データ抽出

「NCSドライブドクター」から映像データ、各種センサーデータ(3軸加速度センサー情報、速度情報等)といった時系列なマルチモーダルデータを抽出

2.判定モデル生成

抽出したデータから時系列なマルチモーダルデータをディープラーニングに基づき分析する移動状況推定技術を用いて、ヒヤリ・ハット判定モデルを生成

3. 危険運転を自動検出

生成モデルを用いて、ヒヤリ・ハットシーンが含まれるドライブレコーダーデータを自動検出

実際の実験では、約85%の確率でヒヤリ・ハットシーンの検出に成功したということです。

今回実験の対象になった「出会い頭」の事故は、警察庁交通局発表の『平成27年における交通事故の発生状況』データによると、交通事故の発生状況のうち「追突」に次いで2番目に多く、約24%を占めています。

今後両社は、AIにより自動認識できる対象を路面や交通状況などに拡大するとともに、映像やセンサー情報のビッグデータを解析する能力を高め、車両データから危険運転を検知・解析する技術の高度化を目指したい、としています。

(山内 博・画像:NTTコム、NCS)

トヨタがマイクロソフトとのタッグを発表。2017年からWRCに参戦

2017年のWRC(世界ラリー選手権)への参加に向けての準備を発表していたトヨタ。

パリモーターショーで豊田章男社長が明らかにしたのは、マイクロソフトとタッグを組み2017年からのWRC参戦。

20160929_02_02_sなお、マイクロソフトといえば、2011年から日産と、そして先日コネクテッドカーでルノー・日産連合とのコネクティビティ強化での提携が発表されています。

トヨタとも2011年から次世代テレマティクス分野で提携していて、今回はマイクロソフトが、2017年のWRC(FIA世界ラリー選手権)における「TOYOTA GAZOO Racing」の「テクノロジー・パートナー」として参画することで基本的合意に達したというもの。

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トヨタは今後、マイクロソフトの技術を活用してレース活動やチームデータ共有のための情報プラットフォームを開発し、レース活動を強化。

また、極限走行の車両から得られる情報を集約し、最先端のデータ解析を行うことにより、「もっといいクルマづくり」に向けたデータの研究、活用していくそうです。

今回のマイクロソフトとの提携は、下記の3つに集約されるようです。

・走行中のデータ分析プラットフォームの開発
走行に関わる各種情報を集約・可視化し、分析することで、レース活動にデータを活用。

・チーム活動の情報共有システムの活用
クラウドを利用して、画像や動画などの各種素材をより円滑に共有できるようにすることで、効率的・効果的な情報発信活動を支援。

・ファンとのコミュニケーション強化
クラウドを活用したファン向けサービスの提供や、イベントにおけるマイクロソフトの展示デバイス使用などを通じ、レース活動を魅力的かつスピーディーにファンに届ける。

気になるのが2017年に向けてのトヨタWRCの体制でしょう。

トミ・マキネンをチーム代表のもと着々と準備を進めているそうで、DMG森精機とパナソニックもWRCにおけるパートナーとして基本的合意に達しています。

また、今回発表されたヤリスWRCテストカーは、上記3社及びチームへのタイヤの供給メーカーであるミシュランのロゴを掲出したデザインとなっています。

(塚田勝弘)

コンパクトSUVのデザインと快適性を提案する、レクサス「UX Concept」【パリモーターショー16】

パリモーターショーの開幕前にフォトデビューしていたレクサスのコンパクトクロスオーバーSUV「UX Concept」が披露されました。

全長4400×全幅1900×全高1520mm、ホイールベース2640mmというサイズは、レクサスNXの全長4630×全幅1845×全高1645mm、ホイールベース2660mmよりも230mm短く、55mmワイドで、125mm低くなっています。

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「UX Concept」はあくまでデザインスタディのショーモデルですから、全幅が強調され、全高も低くなるのは必然でしょう。もし市販されれば、レクサスNXよりもひとクラスコンパクトなSUVということになるのでしょうか。

見どころは、将来のコンパクトクロスオーバーの将来像を示したとするデザインだけでなく、快適性も確保することで、先進的な都市生活者の期待に応えている点。

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ひと目で分かるクロスオーバーらしい力強いエクステリアに、低めの車高とクーペのようなドライビングポジションが、コンパクトでありながらダイナミックな走りを予感させる革新的なパッケージを採用。

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外観を上から眺めるとエクステリアとインテリアがキャビンを中心にした「X線状」でつながり、強い相乗効果を生み出す「インサイド・アウト」と呼ぶコンセプトが具現化されています。

また、ホイールアーチやルーフバー、電子ミラーを同じ素材感で仕上げることで、キャビン内側との一体感や連続性を演出。

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レクサスの顔つきといえば、スピンドルグリル。フロントグリルを取り囲むボリューム感ある造形が同ブランドのアイデンティティを強調するだけでなく、三次元的な立体効果を狙っているそうです。

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彫り深く、繊細な面の造形がクラシックスポーツカーを彷彿とさせるとともに、全体を貫く力強さが最新のレクサス・デザインらしさとなっています。

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一方のインテリアは、前後席それぞれが異なった雰囲気が醸し出されています。

フロントは人間工学に基づきドライバーが主役のデザインで、ホログラムなどのヒューマンマシンインターフェイス技術を採用。三次元による先進的なドライビング体験を提供するとしています。

逆にリヤは、寛ぎの快適空間を演出。また、キャビン中心を縦に貫くコンソールや室内配色で、前後席空間の違いを際立たせているのも特徴です。

(塚田勝弘)

新型C3やコンセプトカー「CXPERIENCE」などを披露【パリモーターショー16】

お膝元で開催されるだけに、パリモーターショーで披露される新型C3や、コンセプトカーの「CXPERIENCE」、「E-Mehari」、「Space Trouser」、マイナーチェンジ版のC4ピカソなど、多彩なモデルを出展するシトロエン。

Copyright William Crozes @ Continental Produtions

新開発となるEVのビーチカー「E-Mehari」、MPVの「Space Trouser」、そして新型C3がワールドプレミアされるモデルで、こちらは「C4 Cactus」を想起させる外観のディテールが目を惹きますし、インパネも従来のシトロエンとは異なる新しいテイストでまとめられています。

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新型C3のほか、もう1台ワールドプレミアされる「CXPERIENCE」は、4ドアクーペフォルムで、従来のデザインと快適性の常識を覆したコンセプトカーという位置づけ。

Post-production : Astuce ProductionsBase de donnée : Astuce ProductionsBase de donnée : Astuce ProductionsCL16.074.009

ほかにも、シトロエンにとって新たなスポーツ・アドベンチャーの始まりを象徴する2つ目のコンセプトカーも用意されるそうで、こちらは近日詳細が発表されます。

(塚田勝弘)

メルセデスがEVの新ブランド「EQ」を発表。第一弾は最長500km走行可能なコンセプトカー【パリモーターショー16】

年々厳しくなる燃費規制をクリアするためには、内燃機関の改良やハイブリッドだけでは厳しく、欧州勢は電気自動車(EV)に軸足を移しています。

今後は官民で充電スタンドを整備させ、普及への課題もクリアしてくるでしょう。

Mercedes-Benz auf der „Mondial de l’Automobile 2016“

ドイツのダイムラー(メルセデス・ベンツ)がパリモーターショーで披露した「ジェネレーションEQ」は、2つのモーターにより300kWという最高出力、最大トルク700Nmのアウトプットを得て0-100km/h加速は5秒以内、最長500kmの航続が可能なEVコンセプトです。

「Electric Intelligence」から命名されたという「EQ」ブランドは、EVシリーズの新ブランドという位置づけになります。

Mercedes-Benz auf der „Mondial de l’Automobile 2016“

「EQ」シリーズは、機能拡張や規模の拡大に対応できるのが見どころで、バッテリー、電気モデルのために特別に開発されたアーキテクチャーを使用。

ホイールベースや全幅だけでなく、バッテリーなどすべてのシステムコンポーネントがモジュラーブロックシステムにより、SUV、セダン、クーペなどEVであれば対応できるのが特徴です。

充電は誘導システムまたはウォールボックスを使ったコードレス充電システムに対応しています。

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今回の「ジェネレーションEQ」は、ダイナミックなクーペフォルムで、SUVのテイストを盛り込んだクロスオーバーコンセプトです。ドアミラーやアウターハンドルなどを廃止することで空気抵抗を削減。

Generation EQ, Exterieur ; Generation EQ, exterior;

Generation EQGeneration EQ

インテリアはドライバー中心の設計で、左右非対称のインパネにフローティング式の24インチワイドスクリーンディスプレイが採用されています。速度などのメーターや地図画面などが表示され、コンテンツの表示も選択可能です。

(塚田勝弘)

DSブースは流行のVRを使った世界初公開の「バーチャルDS」がテーマ【パリモーターショー16】

PSAグループの高級ブランド「DS」のブースは、同ブランドらしいユニークなもので、バーチャル空間でありなが現実空間のような臨場感が得られる体験を提供。

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「DS Virtual Vision」と命名された臨場感あふれる3D技術が駆使され、「DS3」、「DS3 CABRIO」、「DS4」と「DS4 CROSSBACK」のいずれかに乗りこむと、あっという間に、コンコルド広場の中心部に到着するという仕掛けになっているほか、「HTC Vive」のヘッドセットを装着するだけで、カスタマイズされた多種多様なオプションを確認できます。

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Post-production : Astuce Productions

さらに、バーチャル空間では、DSの伝統、技術や革新などが分かりやすく提示されるほか、モデルとしては「DS E-TENSE」、「DS 5 Commande Spéciale」、「DSV-02(FIAフォーミュラE選手権サード・シーズン向けの全電動シングル・シーター)」、「DS Performance Line」、特別仕様車の「DS COMMAND SPECIAL」などによるDSらしい技術が披露されています。

(塚田勝弘)

フォルクスワーゲン「I.D.」は最長600km走行可能な次世代EV【パリモーターショー16】

フォルクスワーゲンがパリモーターショーで初めて披露した「I.D.」は、125kWの電気モーターを搭載し、400〜600km走行可能なコンパクトEV。

2025年以降に実用化を目指しているという完全自動運転の技術を備えたコンセプトカーでもあります。

Volkswagen Showcar I.D. I.D. ? die Revolution. Der erste Volkswagen auf der vlig neuen Elektrofahrzeug-Plattform. Der erste Volkswagen, der f・ das automatisierte Fahren vorbereitet ist.Volkswagen Showcar I.D. I.D. ? die Revolution. Der erste Volkswagen auf der vlig neuen Elektrofahrzeug-Plattform. Der erste Volkswagen, der f・ das automatisierte Fahren vorbereitet ist.

しかも、単なるコンセプトモデルではなく、今回同時に発表された「e-Golf」などとともに2020年にコンパクトEVとして市販化することも見据えているそうですから、中身が気になるところです。

Volkswagen Showcar I.D. I.D. ? die Revolution. Der erste Volkswagen auf der vlig neuen Elektrofahrzeug-Plattform. Der erste Volkswagen, der f・ das automatisierte Fahren vorbereitet ist.

フォルクスワーゲン「I.D.」は、EVであることが視覚的に分かるように「Iconic Design(アイコニックデザイン)」を採用。

さらに注目は、新しい「MEB」車両アーキテクチャーに基づいたVW初のコンパクトコンセプトカーであること。

MEBは「Modular Electric Drive Kit/モジュラー エレクトリック ドライブキット」」の略で、ピュアEVのために新たに考案されています。

Volkswagen Showcar I.D. I.D. ? die Revolution. Der erste Volkswagen auf der vlig neuen Elektrofahrzeug-Plattform. Der erste Volkswagen, der f・ das automatisierte Fahren vorbereitet ist.

インテリアは「オープンスペース」コンセプトと命名され、ラウンジにいるようなくつろいだ雰囲気を演出。

電気モーターを含めて駆動系をリヤアクスルと一体化し、高電圧バッテリーを床下に収めた車両レイアウトによって実現したもので、全長わずか4m程度でも広くて明るく、そして柔軟に使えるスペースとなっています。

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「I.D.」は既存のポロやゴルフ、パサートなどと同様に量産車としてラインナップを拡充していくコンパクトEVというポジションになるようです。

(塚田勝弘)

新型GT-Rのデザインは、ゲーム「グランツーリスモ」に由来する!?

■新型GT-Rの精悍なデザインは、ゲームのグランツーリスモに由来していた!?

ビックチェンジを受けた新型GT-Rの実車は理屈抜きにカッコいい!

9年に及ぶモデルライフの中で、遂に理想のデザインにたどり着いたと思えるくらい、精悍かつ重厚な存在感を放っています。

その新型GT-Rのデザインのモチーフには「日産コンセプト2020 ビジョン グランツーリスモ(NC2020VGT)」が採用されました。昨年の東京モーターショーに超アグレッシブな1/1モデルが出品されていましたが、もともとはゲームのグランツーリスモ「GT」用にデザインしたコンセプトカーなのです。

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そして新型GT-Rでは、このNC2020VGTが持つ2つのモチーフを取り入れています。

ひとつは、Vモーショングリルからボンネットに続くラインの外側にフロントフェンダーのカタマリがあること。2つ目は、グリルの両サイドの面がフェンダーの裏側を通ってボディサイドに伸びること。

これらのデザインモチーフが、新型GT-Rに新たにダイナミックな印象を与えているのです。

■「GT-Rコンセプト」に原点回帰したデザインも新鮮!

また従来と大きく異なるのが、ヘッドライト下部のフロントバンパー・デザインです。

2007年の市販以来ボディ同色のデザインでしたが、今回新たにブラックガーニッシュを新設しました。どこかで見覚えがあると思いきや、実は01年発表の「GT-Rコンセプト」と05年発表の「GT-Rプロト」が、ヘッドライトからブラックガーニッシュに伸びるデザインを採用していました。

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また新型GT-Rでは、NC2020VGT譲りのフロント両端のエッジに加え、リア両端でもエッジを効かせました。実はこのリア造形も「GT-Rコンセプト」に織り込まれていたデザインで、空力的にもしっかりと清流効果を発揮。15年の時を経て原点回帰した「GT-Rコンセプト」のデザインが、機能面でも効果を発揮しているのです。

今回の新型GT-Rのスタイルには、ゲーム用のコンセプトカーと15年前のコンセプトカーがモチーフとして採用されているわけですが、新旧様々なデザイン要素を融合させることで、こんなにも大きく印象が変わるものなのですね。

クルマのデザインとはかくも奥が深いものかと、改めて実感した次第です。

■第540弾 新型GT-Rのすべて (電子版はこちら

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(星崎  俊浩)

富士SWに6千人のマツダファン!「787B」デモラン披露

マツダは、9月25日(日)に富士スピードウェイで「人とクルマの絆を、もっともっと深くする」と題したファンイベント「Be a driver. Experience at FUJI SPEEDWAY」を開催しました。

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早朝から多くのマツダ車が続々と押し寄せ、約6,000人もの来場者で会場は大いに賑わっていました。

イベント開始にあたり、実行委員長である寺田陽次郎氏が挨拶。

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同イベントでは、幅広い層にマツダブランドを体感してもらおうと、同社の開発陣が来場者と直接対話したり、経営陣や開発リーダーによるトークセッションに加え、最新技術搭載車の体験試乗などが行われました。

一方、サーキットコースでは「コスモスポーツ」や「サバンナRX-3」、「カペラロータリー」、「RX-7」、「ファミリアロータリークーペ」など歴代レーシングカーのデモランや、ロードスターの公認レースなどが行われるなど、サーキットならではのコンテンツが実施されました。

さらにイベントの目玉として、1991年にルマン24時間耐久レースで総合優勝を果たし、 普段は広島県のマツダ本社内のマツダミュージアムに展示されている「MAZDA 787B」(55号車)のデモランが行われました。

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最高出力700psを絞り出す総排気量2.6L(654cc×4)の「R26B」エンジンが放つハイトーンなサウンドは今なお健在。寺田陽次郎氏がドライバーを務め、エンジン全開でサーキットを4周しました。

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クリッカーでは4年前、鈴鹿サーキット50周年記念イベントで、同氏による787B 55号車のデモランの様子をご紹介しましたが、今回はそれに続くものとなります。

前回はメインスタンド前ストレートを疾走する同車の様子をお伝えしましたが、今回は近距離からコース路面とほぼ同じ高さでマシンを捕捉できる名所、「プリウスコーナー」から撮影。

コクピット内で寺田氏が懸命に787Bを操る様子が窺えます。

SKYACTIVシリーズとしてのロータリーエンジン復活を望む声が高まる中、ファンにとっては垂涎のビッグイベントとなった次第。

次回は同社の経営陣やデザイナーによるトークショーの模様をご紹介したいと思います。

(Text/Photo: Avanti Yasunori

【関連記事】

鈴鹿に響く「787B」ロータリーサウンドに6万人が歓喜 !【動画】
http://clicccar.com/2012/09/04/196891/

【関連リンク】

Be a driver. Experience at FUJI SPEEDWAY
http://fuji.beadriver-experience.com/

次期マーチは3ナンバー&ダウンサイジングターボを搭載?日産・マイクラGen5が世界初公開【パリモーターショー16】

4代目となる現行マーチは、タイで生産されているというイメージもあってか、また登場時は確かに質感の面で物足りなさを感じさせたのも確かです。

軽をのぞいた日産のエントリーカーであっても、同社を代表するコンパクトカーでもあり、「安かろう悪かろう」では満足されるわけもありません。

新興国向けのスモールカーでは日本市場で受け入れられないのは、三菱ミラージュと同じ。

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少し辛口になってしまいましたが、それだけマーチに対するユーザーの期待は大きく、日産も販売台数に直結するというのは実感したのではないでしょうか。

パリモーターショーで披露された「マイクラGen5」は、歴代のマーチ(マイクラ)と比べてロー&ワイドなプロポーション。そして、広い室内空間が確保されているそうです。

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「マイクラGen5」のボディサイズは、全長3999mm×全幅1743mm×全高1455mmで、現行よりも174mm長く、77mmワイドで、55mm低くなっています。新型マーチがどうなるか現時点では分かりませんが、このままいくと3ナンバーのワイドボディということになります。

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また、欧州勢を中心に定着したダウンサイジングターボのほか、ディーゼルとガソリンのNAを設定。最大の注目である0.9Lの直列3気筒ターボは、最高出力66kW(90hp)、最大トルク140Nm(ブーストアップ時は10Nmアップ)。

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直列4気筒の1.5Lディーゼルも最高出力66kW(90hp)、最大トルク220Nm。直列3気筒の1.0L NAエンジンは、最高出力54kW(73hp)、最大トルク95Nm。なお、組み合わされるトランスミッションはすべて5MTです。

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ドライバーに重点を置いたという室内は、質感向上も図られているそうで、拡大された全幅と長くなったホイールベースにより、クラストップレベルの室内空間の広さを実現。また「グライディングウィング」形状のダッシュボードにより、洗練されたムードが醸し出されています。

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内・外装ともに印象的なデザインと革新的な技術が採用され、安心感のある軽快なドライビングパフォーマンスを提供することで、従来のBセグメント上回る仕上がりを得ているという5代目マイクラ(マーチ)。

ルノー・日産アライアンス戦略の一環として、フランスにあるルノーのフラン工場で生産され、2017年3月に欧州で発売予定とアナウンスされています。

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塚田勝弘

【関連記事】
パリモーターショー特集

フォルクスワーゲン「I.D.」は最長600km走行可能な次世代EV【パリモーターショー16】http://clicccar.com/2016/09/30/403554/

ポルシェ・パナメーラ4 E-ハイブリッドと911 GT3 Cupがデビュー【パリモーターショー16】http://clicccar.com/2016/09/30/403168/

MTモデルが復活!ポルシェ911GT3の改良型、ニュルで仕上げの高速テスト

ポルシェ『911』のハイパフォーマンスモデルの一つである『911GT3』の改良型が、ニュルブルクリンク・北コースで仕上げの高速テストに姿を見せました。

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未だカモフラージュが重く、ディテールは不明ですが、フロントバンパー、エアインテークなどが刷新される見込みです。

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パフォーマンスは、最高馬力475ps/8250rpmを達成、7速デュアルクラッチと組み合わされる3.8リットルNAフラット6を搭載し、最高速度は315km/hとなります。

ハイライトは、現行911GT3で廃止されたMTモデルが改良型で復活すること。今回ニュルで目撃されたプロトタイプは、そのMTモデルの可能性が高いとレポートされています。

(APOLLO)

日産新型「マイクラ」は5代目で大変革!元気な日産に期待します【パリモーターショー16】

今年も来ました!「パリモーターショー」通称「パリサロン」。

秋の欧州でのモーターショーといえば、ドイツ・フランクフルト、そしてこのパリのモーターショーが隔年開催され、今年はパリの年。
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フランクフルトに比べると、広さはそれほどではありませんが、それでも欧州で行われるモーターショーということで欧州メーカーの気合は十分。
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6つのホールで7フロアが使われていますが、第1パビリオンにフランスメーカーが集約されていて、今回はプジョーはSUV「3008」と「5008」、シトロエンは「C3」、ルノーはEVスポーツカーのコンセプトカー「トレゾア」をそれぞれ発表。

そしてルノー傘下の「日産も新型「マイクラ Gen5」(日本名 マーチ)を世界初公開。
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「マイクラ(マーチ)」といえば、日産の主力モデルだったにもかかわらず、現行型の4代目はデザインも残念。さらにトピックだった「タイ生産」ということも、特に日本ではむしろイメージダウンとなってしまった可哀相なモデル。

しかし、「マイクラ」は5世代目でまたまた大きく舵を変えスタイリッシュ方向に大転換。

日産自動車の専務執行役員でチーフクリエイティブオフィサー(CCO)の中村史郎氏は「マイクラとGT-Rは同じDNAで繋がっています」と、今後の日産デザイン方向性が決まったことを示唆。

これで、日産の「デザイン迷子」は終止符を打つのかもしれません。

ルノー・日産アライアンスはその他にもダイムラー社と共同記者会見を行い、「今年で7年目を迎えた両社のパートナーシップをより発展させる」とのこと。両社は部品からプラットフォームなどを共同開発、共同生産し、来月にはメルセデスベンツから「GLT」というピックアップトラックを発表。
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私も元気な日産を期待しています!

(吉田 由美)

ポルシェ・パナメーラ4 E-ハイブリッドと911 GT3 Cupがデビュー【パリモーターショー16】

10月11日から日本でも予約受注を開始するポルシェの「パナメーラ4 E-ハイブリッド」、そして競技専用車両である「911 GT3 Cup」がパリモーターショーで披露されます。

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電子制御式4WDを備えるパナメーラ4 E-ハイブリッドは、330psの2.9L V6エンジンと100kWの電気モーターにより、計462psの最高出力を誇るスポーツハイブリッド。

最大トルクは700nMに達し、モーターのみで50km走行することが可能です。燃料消費量は新ヨーロッパ走行サイクル(NEDC)で2.5L/100kmと、年々厳しくなる燃費規制に対応しています。

ほかにも、新型パナメーラの全モデルと「マカンターボ・パフォーマンス」も一般公開されます。

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「マカンターボ・パフォーマンス」は、3.6LのV型6気筒ツインターボエンジンを強化し、「マカンターボ」を40ps上回るシリーズ最高の最高出力440psを発生。

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0-100km/h加速タイムはわずか4.4秒(0.2秒減少)で、最高速度は272km/h(6km/hプラス)に達します。最大トルクは600Nm(50Nm増加)/1500-4500rpmで、駆動力が増大する「スポーツ・プラスモード」では、80-120km/h加速のタイムが2.9秒(0.2秒減少)にまで短縮。

メルセデスAMGのGLC 43 4MATICなどのライバルを凌駕する走りを手に入れています。

(塚田勝弘)

マツダ・CX-5の次期型はSKYACTIV-G 2.5T搭載で11月デビューか!?

マツダのクロスオーバー『CX-5』の次期型プロトタイプをカメラが捉えました。

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LEDと思われる新ヘッドライトは薄く切れ上がり、リアコンビランプと共に、よりスポーティーに。

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フロントグリルはワイドになり立体感を持たせ、存在感が増しています。また、サイドビューを見ると、フロントオーバーハングがかなり切り詰められているのが分かります。

パワートレインは『CX-9』から流用される2.5リッター直噴ターボエンジンの「SKYACTIV-G 2.5T」が搭載される可能性が高く、2リットル直列4気筒、2.2リットル直列4気筒ディーゼルもラインナップ予定です。

ワールドプレミアは2016年11月のロサンゼルスモーターショーが最有力と思われます。

(APOLLO)

BMW 3シリーズに新しいエントリーグレード「BMW 318iセダン/リーリング」を設定。価格は409万円から

現行のBMW3シリーズは320i系がエントリーグレードでしたが、2016年10月1日からラインナップに加わるのがBMW 318i。

ついに3シリーズにも1.5L直列3気筒DOHCターボエンジンが搭載されることになります。

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136ps/4400rpm、220Nm/1250-4300rpmというスペックは、1シリーズ(118i)などに搭載されている1.5Lの直列3気筒エンジンと同一。

BMW自慢の新世代モジュラーエンジンである1.5Lの直列3気筒BMWツインパワーターボには、ターボチャージャーや高精度ダイレクトインジェクションシステムをはじめ、無段階可変バルブコントロールシステムのバルブトロニック、バリアブルカムシャフトコントロールシステムのダブルVANOSといったBMW独自の革新的なツインパワーターボ技術が投入されています。

弟分の118iを走らせたことがありますが、絶対的なパワーはないものの、中・低速域で十分なトルク感があり、不満を抱かせるシーンはほとんどありません。

しかも、その気になれば「結構走ってくれる」エンジンという印象。

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ひと回り以上大きく重い3シリーズでも実用上は「モアパワー」を感じさせることはないでしょうが、その走りが気になるところです。

同エンジンは、バランサーシャフトを備えた軽やかな吹け上がりと自然なレスポンス、スポーティなエンジンサウンドだけでなく、ダウンサイジングターボらしく燃料消費率(JC08モード)は、17.2km/Lの低燃費を実現。

装備では、夜間や日中の悪天候の中でも優れた視認性を提供する「LEDヘッドライト」、「LEDフォグ・ランプ(フロント&リヤ)」に加えて、万が一の事故発生時に、車両の通信機能を介してコールセンターに接続し、救急や消防といった機関を早急に手配することが可能な「BMW SOSコール」などの先進の通信技術、3年間にわたり主要項目のメインテナンスなどを無償提供するメンテナンス・パッケージ「BMWサービス・インクルーシブ」を全車標準装備。

さらに、歩行者検知機能付きの「衝突回避・被害軽減ブレーキ」、車線の逸脱をドライバーに警告する「レーン・ディパーチャー・ウォーニング」、車線変更をサポートする「レーン・チェンジ・ウォーニング」といった先進安全装備も充実(318i SEをのぞ標準装備)。

価格帯はセダンが「318i SE」の409万円から「318i M Sport」が489万円。ワゴンが「318i SEツーリング」の431万円から最上級グレードの「318i M Sportツーリング」の511万円となっています。

なお、318iは「平成32年度燃費基準」および「平成17年排出ガス基準75%低減レベル(★★★★低排出ガス車)」を達成。エコカー減税の減税率は、自動車取得税で60%、重量税が50%減税、翌年度の自動車税も75%減税になります。

(塚田勝弘)

BMW 3シリーズ グランツーリスモがマイナーチェンジ。最新の2.0L4気筒ターボを搭載

セダンを超えるかと思わせるしなやかな乗り味、そして、クーペのようなフォルムと高い積載性などの実用性を兼ね備えたBMW3シリーズ グランツーリスモ。

今秋、マイナーチェンジを受け、2016年の10月1日から新型モデルが発売されます。

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外観の見どころは、新世代の「コロナ・リング・デザイン」の採用で、夜間走行時にスポーティで目を惹く4灯デザインの「アダプティブLEDヘッドライト」に加えて、「LEDフォグ・ランプ」、「LEDリヤ・コンビネーション・ランプ」が新たに標準装備される点です。

一方のインテリアは、センター・パネルにハイグロス・ブラック仕上げが施され、エアアウトレット周辺部にクロームアクセントが追加されるなど、質感をさらに向上。

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「M Sport」では、洗練された室内空間を強調する「アッシュ・グレイン・インテリア・ウッド・トリム(インレイ付)」、スポーティかつ美しいコックピットを演出する「BMW M Performanceステンレス・スチール・ペダル/フットレスト」が新たに標準装備されます。

エンジンもBMW最新のモジュラーエンジンにスイッチ。

2.0Lの直列4気筒ガソリンエンジンを新たに搭載し、最高出力184ps/5000rpm、最大トルク 270Nm/1350-4600rpmというスペックを得ているだけでなく、15.4km/L(JC08モード)という燃費も自慢。

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なお、「平成32年度燃費基準」および「平成17年排出ガス基準75%低減レベル(4つ星の低排出ガス車)」を達成し、エコカー減税対象モデルとなり、自動車取得税60%、重量税50%減税、翌年度の自動車税が75%減税となります。

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装備では、歩行者検知機能付きの「衝突回避・被害軽減ブレーキ」、前方の車両との車間距離を維持しながら自動的に速度制御を行う「アクティブ・クルーズ・コントロール(ストップ&ゴー機能付)」といったドライバー支援システムに加えて、万一の事故発生時、車両の通信機能を介してコールセンターに接続し、救急や消防といった機関を早急に手配することが可能な「BMW SOSコール」などの先進の通信技術、足元の操作などでリヤゲートの自動開閉が可能な「オートマチック・テール・ゲート・オペレーション」などがすでに従来型から標準装備されていますが、新型モデルではさらに大幅な快適、安全装備の充実化が行われています。

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具体的には、夜間や日中の悪天候の中でも優れた視認性を提供する前述の「アダプティブLEDヘッドライト」をはじめ、安全な車線変更をサポートする「レーン・チェンジ・ ウォーニング」、複数のカメラによってクルマの周囲の情報をコントロール・ディスプレイに映し出す「トップ・ビュー+サイド・ビュー・カメラ」、後席シートバックレストのリリース機能やダンパー機能付ラゲージフロアを含む「ストレージ・パッケージ」、上質なサウンドと共にスタイリッシュなドライブ を演出する9スピーカーの「HiFiスピーカー・システム」、3年間無償提供されるメンテナンス・パッケージ「BMW サービス・インクルーシブ」などを新たに標準装備。

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価格は8速ATの320iグランツーリスモLuxuryが633万円、8速スポーツATの320iグランツーリスモM Sportが639万円となっています。

(塚田勝弘)

光岡自動車が台湾で初の霊柩車輸出を開始。パールホワイトのボディカラーも設定

カスタムカーメーカーの光岡自動車が、初の霊柩車輸出を台湾で開始すると発表しました。

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光岡自動車は、2015年3月から台湾国内で法門開發股份有限公司(FAHMAN MOTORS)と霊柩車販売代理店契約を結んでいましたが、台湾国から車両認証を得たことから本格的な販売を開始することになりました。

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光岡自動車が台湾で販売を開始する霊柩車は「ミツオカリムジンタイプⅤ(5名乗車)」。

同社の「ガリュー」をベースに、センターを1,200mm、リヤオーバーハングを400mm延長して、全長6,560mm×全幅1,840mm×全高1,776mmの大型リムジン型霊柩車となっています。排気量は2,488ccで、駆動方式は2WD/FFです。

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台湾での法規に対応して左ハンドル仕様となっているほか、細部の仕様が日本仕様とは異なる台湾仕様になっています。

ボディカラーについても日本の霊柩車はほとんどが黒ですが、台湾へはブラックとパールホワイトを主なボディカラーとしているのも特徴です。

10月より販売活動を開始し、年間10台の販売を見込んでいます。

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今回、日頃目にすることが少ない霊柩車の内部照明など、細部仕様を表す画像が発表されましたので、画像ギャラリーをご覧ください。

台湾では1987年に埋葬禁止令が制定されてから、日本と同様に火葬化が進展し、現在では火葬率が90%以上に達しています。

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日本と同様、台湾でも霊柩車は葬儀場から火葬場までの搬送用途に使用されています。

現在、台湾国内では輸入された霊柩車が市場を席巻している状態で、米国車、欧州車をベースにした霊柩車が使用されています。

現在、台湾で使用されている霊柩車には「ミツオカリムジンタイプV」のようなクラシカルデザインの霊柩車は存在していないので、光岡自動車では台湾でも多くの方に受け入れてもらえると確信している、ということです。

(山内 博・画像:FAHMAN MOTORS)

新型NSXの開発者が「叶えた」夢と「叶えたい」夢とは?

この瞬間を待っていた方は多いのではないでしょうか?

そう、遂に新型「NSX」が日本での販売をスタートさせたのです。

試乗記

初代モデルが発表されたのは1989年のこと。オールアルミ製ボディの後方にV6エンジンを搭載するミッドシップレイアウトを採用した和製スーパーカーである「NSX」は、その性能から国内をはじめ海外でも多くのファンを獲得し、登場から20年以上が経った現在でも強い憧れを抱いている方は少なくありません。

開発を率いたテッド・クラウス氏もその一人。「初代NSXに憧れてホンダに入社した」と公言するほどのNSXファンです。

テッド・クラウス氏とNSXの出会いは90年のデトロイト・オートショーでのこと。

周囲が気にならなくなるほど強烈な出会いから9ヵ月後にはホンダR&Dアメリカに入社し、栃木県にある四輪R&Dセンターに駐在。その際に両親が遊びに来たタイミングで青山にある本社下のギャラリーにてNSXと再会を果たしました。

その後は、アメリカにてシャシー領域の研究に従事していたわけですが、入社から25年を経て、初めて開発責任者を務めることとなったのが新型「NSX」だったのです。

開発ストーリー

登場を待ち望まれていた新型「NSX」は、オールアルミ製ではないものの適材適所を考え抜いたボディの後方に3.5L V6ツインターボを搭載するミッドシップレイアウトを踏襲。

さらに前輪に2個、後輪に1個と合計3つのモーターを搭載するハイブリッドとして登場しました。

車両本体価格は2370万円と初代よりも圧倒的に高価になりましたが、同価格帯のモデルと比べても決して見劣りしないユニークな魅力となっています。

これらの先進的なメカニズムもさることながら、やはりそれを包み込むデザインも新型の見所。

「人間中心の高性能」と掲げたデザインでは、第一に乗員が車体の中心に座ることとし、次いで意図した感覚そのままで運転できるための要素(広い視界、直感的な操作が出来るレイアウトなど)を織り込み、その上でバッテリーなどの搭載位置が決められていきました。

見た目/機能性/走行性能と様々な要素が高いレベルで実現する上で創業者である本田宗一郎の意志(「世界一へのこだわり」「他にないものをつくる」)も支えになったとか。

デザインインタビュー

人間中心でつくられた新型NSXのコックピット周りは、色使いや細部の造形にこだわりがある一方で、ステアリングの外周から250mmの範囲に操作系がまとめられており、シフトは「レジェンド」と同じくボタンとレバーを組み合わせて操作性と先進性を表現したものが採用されています。

また、ナビやエアコンなどの操作系は慣れ親しんだホンダ車のそれで直感的な操作が可能なのが美点です。

使い勝手

初代NSXに憧れ、そして新型NSXの開発の舵取りを担ったテッド・クラウス氏によると「初代が“実験的な新しいスポーツカー”であるなら、新型は“新しいスポーツカー体験”であり、サーキットでなくともスポーツカーの歓びや楽しみを感じられるようにした」といいます。

そして「環境をはじめとした逆境の中で開発したNSXこそ次世代のスポーツカーの在り方を示してくれるに違いない」と。

より深く知りたい方にはこちらがおススメです。

(今 総一郎)

表紙

独・コンチネンタルがアジア地域での先進運転支援システム(ADAS)の強化を発表

ドイツの自動車部品大手コンチネンタルは、アジア地域で先進運転支援システム(ADAS)を強化すると発表しました。

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今回のコンチネンタルの強化策は、

 1) 日本とインドでの開発能力を向上させる
2)フィリピンと中国でレーダーセンサーの生産能力を向上させる

ことの2点を柱としています。

同社はアジア地域の自動車業界について、全世界で生産される車両の半数以上をアジアの自動車メーカーが生産する車両であり、日本の自動車メーカーの生産台数が世界全体の約30%を占めており、アジアが世界の自動車業界で成長センターとなっているとしています。

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さらに2020年の東京オリンピック開催を契機に、 日本の自動車メーカーを含む世界中の自動車メーカーが自動運転を含むADASという革新技術の開発にしのぎを削っています。

コンチネンタルでは、すでにカメラ、レーダーシステム、高解像度のレーザーセンサー、電子制御ユニットやソフトウェアなどの自動運転やADASに関する主要な要素技術を持っています。

コンチネンタルのADAS事業部の責任者、カール・ハウプト(Karl Haupt)氏は

「先進運転支援システムは、成長が最も著しい分野です。今年は周囲をモニタリングする環境センサーのおかげで、10億ユーロ以上の売上を達成する見込みであり、2020年には20億ユーロ以上への拡大を見込んでいます。つまり、わずか5年でさらに倍増することになります。」

とADAS分野の急成長を予測しています。

今回のADAS強化策のひとつ、日本とインドでの開発能力向上については、日本でADAS機器のハード部分の開発を行い、インドでソフトウェアとアルゴリズムの開発を行うことを計画しています。

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実際に、トヨタ自動車の衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense C」向けのカメラ・レーザーレーダー一体型センサーモジュール(MFL)で、コンチネンタルのADAS事業部が二度目となるトヨタ自動車の技術開発賞を受賞しているように、日本でコンチネンタルのADAS機器は高く評価されています。

もうひとつの強化策、フィリピンと中国でのレーダーセンサーの生産能力向上については、コンチネンタルの「in the market for the market(その市場で、その市場のために)」というスローガンに応じた現地化施策ということができます。

コンチネンタルは、2015年、短距離レーダーセンサーの製造をフィリピンのカランバで開始。この短距離レーダーセンサーは、死角検出、車線変更支援、後退時のトラフィックアシストなどの機能を自動車に提供しています。

同社では、将来的にはカランバ工場で1000万台以上の短距離レーダーセンサーと、100万台以上のカメラシステムを製造する計画で、多機能カメラ一体型レーザーセンサーも今年秋には生産を開始する予定としています。

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自動運転・ADASというこれからの自動車の鍵を握るキーテクロジー分野で、日本を含むアジア地域でのコンチネンタルの動向に注目が集まっています。

(山内 博・画像:コンチネンタル)

ポルシェ、8月の世界販売台数が6.7%アップ。 『カイエン』が前年同月1.7倍に

ドイツのスポーツカーブランドであるポルシェによると、8月の世界新車販売が1万9100台にのぼり、前年同月比で6.7%のアップを果たしたとのこと。

市場別では、米国での販売が回復傾向。前年同月比3.5%アップの5181台と2カ月ぶりに前年を上回りました。

しかし、モデル別にみると「911」シリーズが749台(前年同月比:20.2%減)、「ボクスター」および「ケイマン」は474台(38.5%減)。さらに、新型の発売が迫った「パナメーラ」は445台(4.5%減)と、スポーツカーとサルーンについては軒並み前年割れ。

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その一方で、販売を支えているのがSUVです。

「マカン」は前年同月比39.3%減ですが、2304台と同社のラインナップの中でも桁違いの販売台数を確保。「カイエン」に至っては1067台と前年比1.7倍と唯一プラスに転じました。

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■カイエン

Cayenne

2002年に「新しいカタチのスポーツカー」をコンセプトに登場した「カイエン」は、それまで純粋なスポーツカーを手掛けていたポルシェにとって全く新しい領域に踏み出す意欲作でした。

プラットフォームこそフォルクスワーゲンの旗艦モデル「トゥアレグ」と共有していましたが、エンジンや足回りなどは独自に仕立てられ、SUVならではの高い実用性と相まって「ポルシェがSUVなんて…」という声を覆す大ヒットを達成しました。

現行型は2010年に登場し、2014年にマイナーチェンジを受けた2代目。

先代よりもボディは大型化する一方で軽量化も達成しています。さらにV6やV8だけでなく、モーターだけで最長36kmの走行が可能なプラグインハイブリッドと、豊富なパワートレーンを用意するのも同車の特徴です。

ちなみに、新型のプロトタイプがすでに各地で目撃されており、発表は2018年秋と目されています。

■マカン

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現在、SUVでは“走りの良さ”がトレンドとなっています。「BMW・X4」や「ジャガー・F-PACE」など、SUVでありながらスポーツカーに匹敵する走りも身に付けたモデルが続々登場しています。

そんな新しいSUVに早々と投入されたのが「マカン」です。

デビュー当初は「カイエン」の弟分や、ベースモデルで685万円という価格から手の届きやすいポルシェとして注目を集めましたが、2016年には競合車の相次ぐ登場を受けてか高性能の追求が行なわれ、3.0L V6ツインターボエンジンを強化し360ps/500Nmを発揮する「GTS」の販売をスタート。

さらに、9月には3.6L V6ツインターボの性能を440ps/61.2kgmまで強化し、0-100km/hで4.4秒、最高速度は272km/hを誇るシリーズ最強の「ターボ パフォーマンス」を発表。「ターボ パフォーマンス」では新開発のブレーキも与えられているのですが、日本への導入および価格は現在未定となっています。

(今 総一郎)

メルセデス・ベンツ Cクラスに初のカブリオレが登場。価格は606万円〜

メルセデス・ベンツのセダンベースのカブリオレといえば、Eクラス・カブリオレが思い浮かびます。また、クーペベースとはいえ、4シーターのCLKカブリオレもありましたから、Cクラスベースのカブリオレがなくても商品ラインナップとして大きな隙間があったわけではないでしょう。

C_Cab_180_01Cクラスとしては初となるカブリオレは、現行Cクラスをベースに、1.6L直列4気筒ターボ、2.0L直列4気筒ターボ、3.0LのV6ツインターボ、そして最上級の「メルセデスAMG C 63 S カブリオレ」に組み合わされる4.0L V8直噴ツインターボを設定。すべてのエンジンが直噴化されています。

外観は、ロングボンネットとショートオーバーハングが特徴のフロントセクション、サイドはフロントバンパーからフェンダーライン、ワイドなリヤまで一体感のあるスポーティかつエレガントな仕上がりになっています。

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カブリオレの大切なポイントであるシルエットは、オープン時はもちろん、ソフトトップを閉じた状態でも、スタイリッシュな美しさが追求されています。

Archivnummer: SSPIP61593C_Cab_300_01電動開閉式の「アコースティックソフトトップ」は、高い遮音性と耐候性を備えており、ボディカラーに合わせて鮮やかな3色(ブルー、ブラック、ダークレッド)が用意され、クリアな後方視界を確保するためガラス製のリヤウインドウを採用しています。

もちろん走行中でも開閉が可能で(50km/hまで)、約20秒という短時間で開閉が完了します。

また、オープン時は車外からチラ見される可能性のあるインテリアも大切。高級な素材を用い丁寧に作り込まれていて、Cクラスに共通する上質さと実用性が両立されています。

目を惹くスポーツシートは一体感があり、高い快適性を持ちながらホールド性も良く、スポーツドライビングにも適応。

オープンドライブ時に、室内への風の巻き込みを抑え快適性を向上させる「エアキャップ」や、ヘッドレスト下部から温風を吹き出して首の周囲を確実に暖める「エアスカーフ」など、メルセデス・ベンツのオープンモデルでお馴染みの装備も用意され、寒い季節などでも快適なオープンドライブを提供するカブリオレ専用の装備が追加されています。

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積載性では、トランク内左右のスイッチによりワンタッチで(50:50分割可倒式)後席シートを倒せるトランクスルー機能を備え、セダンベースらしい高い実用性も備えています。

そのほか、アルミなどを使った軽量ハイブリッドボディ、最先端の安全装備を網羅する「レーダーセーフティパッケージ」など、メルセデス・ベンツの最新モデルにふさわしい充実ぶり。

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価格は、1.6L直列4気筒ターボの「C 180カブリオレ」が606万円、受注生産で2.0L直列4気筒ターボを積む「C 300 カブリオレ」が768万円、3.0LのV6ツインターボを搭載する「メルセデスAMG C43 4MATIC カブリオレ」が960万円、4.0L V8直噴ツインターボを積む「メルセデスAMG C63 S カブリオレ」が1403万円です。

(塚田勝弘)

ポルシェ・パナメーラ4 E-ハイブリッドはPHEVでもポルシェらしい性能を発揮!

2016年6月にフルモデルチェンジが行なわれた高級サルーン「パナメーラ」に、新たにプラグインハイブリッド版「パナメーラ4 E-ハイブリッド」が追加されました。

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同車の最大の特徴であるパワートレーンはV型6気筒ツインターボ(330ps/45.9kgm)+モーター(136ps/40.8kgm)で、システム全体では462ps/71.4kgmを達成します。

さらにトランスミッションは8速ATから8速デュアルクラッチトランスミッション(8速PDK)へ変わり、そのパフォーマンスは0-100km/hで4.6秒、最高速度は278km/hを記録します。

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「E-ハイブリッド」と冠するプラグインハイブリッドならではの特徴が、モーターのみでの走行が可能な点です。

全部で6種類用意される走行モードのうち「Eパワー」を選択すると、モーターのみで最長約50kmを走ることができます。

外部電源によるバッテリーへの充電もでき、標準チャージャー(3.6kW)を使用した場合(230V、10A)で約6時間。オプションで選べるチャージャー(7.2kW)を使用(230V、32A)すれば3.6時間で済ませられるため、夜間などに充電すれば、ガソリン消費を抑えることができます。

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「パナメーラ4 E-ハイブリッド」は9月29日〜10月16日にかけて行なわれるパリモーターショー2016にてワールドプレミアが予定されていますが、それに先駆けて走行動画が公開されています。

街中を颯爽と走る純白の「パナメーラ4 E-ハイブリッド」。しかし、聞こえるのは路面とタイヤが発するサーッという音だけで、すぐさまモーターだけで走っていることが分かります。

市街地と流れの速い幹線道路を抜け、傾斜のある山道に場面が移れば、今度は勇ましいサウンドとともにエンジンが目覚め、軽快な走りを披露しています。

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そして極めつけはサーキットです。全長:5049mm×全幅:1937mm×全高:1423mmという大きさを感じさせないほど俊敏な身のこなしを見せていますが、その姿は是非動画にてご覧ください。

なお、日本への導入もすでに決まっており、予約受注は10月11日からスタート。車両本体価格は1407万円となっています。

(今 総一郎)

ヒュンダイから日産・ジュークハンターのライバル登場? 新型SUVの名は「X」

カメラマンから届いたヒュンダイの新型SUVのスパイショットには「日産ジュークハンター」と記されていました。

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カモフラージュの隙間からは、薄くシャープなヘッドライト、スポーティーなリアコンビランプが覗いているのが確認できます。

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パワートレインは1.5リットル直列4気筒を搭載、車名は『X SUV』となることが予想されています。

ヒュンダイは今年、「プリウス ハンター」といわれた「アイオニック」を発売していますが、この「X SUV」はワールドワイドで発売される日本産人気モデルをターゲットにした第2弾となります。

パフォーマンスの詳細などは不明ながら、グローバル戦略モデル「ジューク」の強力ライバルとなることは間違いないようです。

(APOLLO)

BMWジャパンが公共充電サービス「ChargeNow」を導入。普通充電の利用料金は永年無料

マイナーチェンジを受けた新型BMW i3を導入するのと同時に、10月1日からBMWジャパンの公共充電サービス「ChargeNow」が開始されます。

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ピュアEVやプラグインハイブリッドなどの電動化車両を積極的に導入しているBMWは、2020年のFCVの発売もアナウンスするなど、環境負荷低減はもちろん燃費規制をクリアするために積極的に次世代エコカーモデルを投入。

現時点で市販化されているモデルだけでも、電気自動車の「BMW i3」、プラグインハイブリッド自動車の「BMW i8」、「BMW X5 xDrive40e」、「BMW 330e」、「BMW 225xeアクティブ ツアラー」といった具合に着実にラインナップを増やしています。

日本は普通/急速充電ともに充電インフラは急速に増えていて、FCVよりも現実的な選択肢として根付きつつあります。

また、テスラがCHAdeMO(チャデモ)に対応しつつ、独自の充電スタンドもホテルなどに展開しています。

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BMWジャパンの公共充電サービス「ChargeNow」は、全国にある約1万4000基の提携充電ステーションにおいて、カード1枚で簡単に利用できるもので、初年度の料金は無料、普通充電の使用料金は永年無料という内容。

具体的には、BMW専用のChargeNowカードにより、国内最大の充電器ネットワークである「NCSネットワーク(日本充電サービスが提供する急速および普通充電器の全国ネットワークサービス)」の充電器の利用が可能となるもの。

2016年8月末時点の設置数は、普通充電器が約8,500基、急速充電器が約5,500基、合計で約14,000基となっています。

ほかにも、車載されているナビゲーションシステムや無料の専用スマホアプリ「ChargeNow App」内、全国の提携充電ステーションをマップ上に表示したり、充電ステーションの詳細(急速充電器と普通充電器の設置数など)や、充電器ごとのリアルタイム満空情報を入手したりすることが可能。

これにより、運転中に充電が必要な際に、最寄りの充電ステーションの充電器の空き状況が手軽に確認できます(満空情報が提供されている充電ステーションに限る)。

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対象車種は普通充電器向けサービスが、BMW i8、BMW X5 xDrive40e、BMW 330e、BMW 225xeアクティブ ツアラーで、月会費は1年目が無料で2年目より2500円。普通充電の利用料金は無料です。

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普通・急速充電器向けサービスは、BMW i3が対象。月会費はこちらも1年目が無料、2年目より5000円。普通充電の利用料金は無料で、急速充電は2年目より15円/分となっています。

新型BMW i3では航続距離を大きく延ばしながら価格も据え置くなど、電動化車両の普及に向けての本気ぶりがBMWから伝わってきます。

テスラも充電の「しやすさ」を訴えていて、こうした充電サービスの充実も電動化車両の競争を左右する側面になる時代が来るかもしれません。

(塚田勝弘)

新型・セレナの販売が絶好調! 発売約1カ月の受注台数は?

部分自動運転技術の「プロパイロット」をはじめとして、「デュアルバックドア」、「ハンズフリーオートスライドドア」など、フルモデルチェンジにふさわしい最新装備、そして目を惹く2トーンカラーなど気合いを感じさせる充実ぶりが目を惹く新型セレナ。

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日産の販売現場にとっては久しぶりのフルモデルチェンジモデルですから、販売にも力が入っていそうで、8月24日からの発売約1カ月の受注台数が公表されました。

9月26日時点の受注台数は2万784台で、8000台に設定されている月間目標販売台数の約2.5倍。

冒頭で紹介したように、同一車線に限定した部分自動運転技術「プロパイロット」などが好評だそうで、非常に好調な立ち上がりと日産では分析。

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「プロパイロット」の装着率は約7割に達するそうで、同技術に対する期待の高さが感じられます。

また、キーを携行していればスライドドア下に足を抜き差しするような操作で開閉する「ハンズフリーオートスライドドア」も全体の7割以上が装着。その便利な機能が幅広い年代の方から好評を得ています。

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新規設定されたボディカラーの2トーンカラーは、全体の約2割が選択しているそうで、こちらは当初計画の約2倍になるそう。

購入している人の年齢層は、30〜40代が6割以上でミニバンらしい結果になっています。

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グレード別では、2WDのハイウェイスターが24.0%、2WDのハイウェイスター Gが18.0%、ハイウェイスター プロパイロットエディションが16.2%、Xが12.9%と続いていて、ハイウェイスター人気は新型も同様のようです。

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新型に移行した日産セレナ。まずは順調な滑り出しと言えそうです。

ヴォクシー/ノア/エスクァイア、ホンダ・ステップワゴンとの競争がこれからモデルサイクルを通じて繰り広げられることになりますが、フルハイブリッド仕様の設定など強烈なカンフル剤が必要な時期も来るかもしれません。

(文/塚田勝弘 写真/冨士井明史、塚田勝弘)

この快音を聴け! 「音」で楽しむサーキットイベント「サウンドオブエンジン」が鈴鹿で開催

サーキットってどんなイメージですか? レースを「見る」?レースに出て「走る」?

それ以外に”聴く”を楽しもう!というのが、11月19日・20日に開催される「RICHARD MILLE SUZUKA SOUND of ENGINE」です。

このイベント、【バイク限定】というわけではありません。バイクもクルマも名車という名車が勢揃いして走行するイベントなんです。

マニアでもない限り、「エンジン音聴いても違いなんかわかるかよ」なんて思う方もいると思います。

しかし、本当に「いい音」がするエンジンって人を感動させる深みがある音がするんです。

現行のバイクやクルマも素晴らしい音がするものもありますが、あの時代だから出来た音や、今じゃ出せない音が聴けるのがこのイベント。

バイクに詳しくなくたって、一度聴いたら耳から離れなくなるような感動が味わえるはずです。

出場するのは主にバイク、車の旧車がメイン。

60年代のマン島TTで活躍した伝説の車両達や、WGP250で活躍した2ストレーサーなどが登場します!


※今回紹介した出場車種は変更になる可能性があります。

こんな名車達が一度に集まって更に走行するのは、世界的にもかなりレアなイベントです。間違いなくここでしか聴けない、体験できない感動があるはず!

チケットは絶賛発売中です!

SUZUKA SOUND of ENGINEの詳しい情報はこちら
チケット発売はこちら

(ライター:佐藤 快/Moto Be バイクの遊び方を提案するWEBマガジン

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最新のデザイントレンド導入でフェイス一新、プジョー308改良型をキャッチ

プジョーのCセグメントハッチバック&SW(スポーツワゴン)、『308』改良型の姿をキャッチしました。

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外観の主な改良点は、フロントバンパー、ヘッドライト、グリルがリフレッシュされ、今年発表されたコンパクトクロスオーバー『3008』同様、最新のプジョーデザインが採用される可能性が高いようです。

インテリアでは、操作感がアップした最新世代の「i-Cookpit」を装備するほか、12.3インチの高画像デジタルスクリーンが採用される模様です。

ワールドプレミアは2017年3月のジュネーブモーターショーと思われます。

(APOLLO)

規格化が進む48Vマイルドハイブリッド向け双方向降圧/昇圧コントローラICが販売開始

米国のアナログICメーカー リニアテクノロジーは、48V/12V の自動車用デュアル・バッテリ・システムに対応できる双方向降圧/昇圧コントローラIC「LTC3871」の販売を開始したと発表しました。

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現状の12V自動車電源システムでは、最近の電気装備の増加で、供給可能な電力量の限界である3KWに近づいており、より大電力を供給できる電源システムが要望されています。

一方、欧州の自動車メーカー・部品メーカーでは、48Vマイルド・ハイブリッドの規格化が進み、日本勢が先行する200Vストロング・ハイブリッドに対抗する動きがあります。

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今回のリニアテクノロジー社による新IC「LTC3871」は、このような最近の自動車電源システムの動向をにらんで、利用可能な電力を増やす自動車用 48V/12V電源に対応した双方向同期整流式降圧/昇圧 DC/DC コントローラを実現するものです。

新ICは、48V/12Vシステム向けに提案されている新規格 LV148 に対応して、既存の12V システムに48Vバスを補助的に組み合わせて、最大10KWの電力を供給する能力があり、48V電源システムには、48Vマイルド・ハイブリッド向けにベルト駆動スタータジェネレータ(BSG) またはモーター機能付きジェネレータ (ISG)、48V リチウムイオン・バッテリ、双方向 DC/DC コンバータが用意されています。

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新IC「LTC3871」の耐圧限度は100V/30V で、3つの温度グレードが設定されており、高温車載グレードは-40℃〜150℃の動作温度範囲が保証されています。

リニアテクノロジー社の新IC担当副社長である Don Paulus 氏によると、

「自動車の電気システ ムの一部を48Vで駆動することは、利用可能なエネルギーを増やすと同時にワイヤーハーネスの軽量化や損失低減を行う上で中心的な役割を果たすでしょう。このようにしてエネルギー容量を増やすことにより、新しい技術への道 が開けるので、性能を落とすことなく、より安全で、より効率的な車を実現することができます」

と新ICのメリットを説明しています。

欧州勢の48Vマイルド・ハイブリッド車登場が近づく中で、日本勢が優勢の200Vストロング・ハイブリッド・システムがどう進化してゆくのか、すでにマイルド・ハイブリッド車を販売しているスズキが欧州の新規格にどう対応するのかが、今後注目される点になります。

(山内 博・画像:リニアテクノロジー)

SUV系が人気の中国で日本車がモテモテ? ホンダが好調!

昨年の軽自動車を含む国内新車販売台数は505万台(前年比9.2%減)で、今年は8月までの販売台数が330万台と、年間販売が500万台を切りそうな状況となっています。

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一方、中国では日系ブランド車が年々販売を伸ばしており、1-8月の累計販売台数が265万台と、初めて400万台を突破しそうな情勢。

エンジン排気量1,600cc以下の小型車に対して、新車購入1台当たり10万円前後の減税措置策が続いており、新車販売に大きく寄与しているようです。

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SUV系モデルが人気(前年比+44%)のなか、いち早く「VEZEL」「CR-V」「XR-V」などのSUVを投入したことや、減税対象車が主力車の中に多いことから、ホンダが販売を伸ばしており、8月単月で10.7万台(+36.3%)を販売。

年初からの累計で75.1万台(+22.7%)を販売するなど、好調を維持しています。

また日産も8月:10.4万台(+16.6%)/累計:80.6万台(+5.9%)を販売、トヨタが8月:9.6万台(+1.8%)/累計:78.6万台(+12.3%)、マツダが8月:2.4万台(+47.9%)/累計:16.3万台(+9.6%)をそれぞれ販売。

日産は小型車減税の対象車となる「シルフィ」やSUV「キャシュカイ」が好調で、今後はEVについても販売を強化する構えを示しています。

トヨタは減税政策の恩恵を受けて「カローラ」や「レビン」が引き続き好調。マツダは「アクセラ」や6月に投入した現地生産のSUV「CX-4」が好調となっています。

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日米の新車市場が足踏みするなか、中国では市場の成熟に伴って、大型車からSUVやコンパクトモデルに人気が移行しつつあり、年内に減税処置が終了した後、どこまで現在の勢いを持続できるかが、今後の焦点になりそうです。

Avanti Yasunori・画像:HONDA、MAZDA)

3人のジャーナリストによる、新型ホンダNSXの真の評価とは? GENROQ新刊発売中

日本が誇るスーパースポーツがハイテクミッドシップとして帰ってきました。もちろん新型ホンダNSXのことです。GENROQでもさっそくサーキット、一般道、はたまた海外での取材も含めて徹底的にその真価を問いました。

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まずはポルトガルでの試乗についてですが、「ハイテク対ピュア」をテーマにしてマクラーレン570GTと比較試乗しました。両車ともに最優先項目に掲げたのは、パフォーマンスと実用性の最高のコンビネーションなのですが、そのいずれもがハイレベルと言える内容でした。
しかし、あえて、そのふたつの資質に同じウェイトを置くならホンダNSXに軍配を上げるでしょう。サーキットからタウン走行、平滑路から多少の不整路まで能力を発揮する範囲が広いのは事実です。ただし……、この続きはぜひ本誌にてご覧ください。

さて、新型NSXの特徴の中でも大きなトピックとして挙げられるのがトルクベクタリングです。このトルクベクタリングは、もちろんスポーツカーの本質たるハンドリングに当然大きな影響を与えるもので、興味と不安が入り交じります。アルミボディに最新のハンドリング技術を与えたホンダの“本気”がどれほどなのでしょうか? ということで、鈴鹿サーキットでテストを実施しました。

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メインテスターとしてNSXを試乗した田中哲也さんをして「フロントの左右輪の駆動の味付けがグリップに対して絶妙で印象的。これは後輪駆動のミッドシップでは感じられない独特のフィール。コーナリングを素晴らしいバランスで走り抜ける楽しさを与えてくれる」と絶賛しました。そして、他のジャーナリストのなかには操作感覚に違和感を覚えるコメントを述べる方もいましたが、田中さんはむしろフィールが多い部分もあると高評価でした。

さて、鈴鹿サーキットでのテストを終えたNSXを今度は神戸の街に連れ出して、ふたりのジャーナリストが本質を明らかにしました。今やスーパースポーツだからといって一般道での快適性が、おそろかになっていいはずはなく、当然価格なりの質が求められます。

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モータージャーナリストの大谷達也さんは「重要な役割を果たすのがパワートレインの完成度である。3.5リッターV6ツインターボエンジンは、基本設計が優れているのもさることながら、ターボラグの解消にモーターを活用することで過給エンジンであることが信じられないくらい、リニアで素早い反応を示す。この領域で同じ土俵に上れるのは、自然吸気エンジンを採用するウラカン、R8、そして911GT3の3モデルだけといっても過言ではないほどだ」と説明し、さらに「トータルで見た時にこのハイブリッドシステムが非常に洗練されている」と評価しています。

そして、もうひとり。モータージャーナリストの高平高輝さんは「もちろん、日常における実用性にも配慮したNSXが、世界の老舗スポーツカーメーカーの態度を変えさせたことは歴史の通りである。それでも、もっと荒々しいスポーツカーが好みだという方は、もう少し待てばいいのではないかと私は想像する。初代のように“次”があるはずだ」と締めくくってくれました。

新型ホンダNSXに対する多くのコメントが賛辞にあふれましたが、たしかに不満もまったくないわけではありません。そのあたりの指摘については、ぜひ本誌にてご覧いただければと思います。

 

 

GENROQ 2016年11月号

特別付録 小冊子
『ASTON MARTIN WORLD』付き

特別定価980円 (特別本体価格907円)

購入ページ

BMW 3シリーズ・グラン ツーリスモ発表。発売は10月1日から

BMW 3シリーズをエレガントとユーティリティという両面で魅力をアップさせる「グラン ツーリスモ」が、新世代ツインパワーターボエンジンを搭載するなどの進化を遂げます。

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2016年10月1日より販売開始となる新しい320i グラン ツーリスモに与えられたエンジンは、最高出力135kW(184PS)、最大トルク270Nm(27.5kg-m)の2.0リッター4気筒DOHCターボ。

8速ATと組み合わされた結果、JC08モード燃費は15.4km/Lと平成32年度燃費基準をクリア。排ガス性能においても平成17年排出ガス基準75%低減レベル(★4つ)を達成しています。

先進安全装備では、歩行者検知機能付きの「衝突回避・被害軽減ブレーキ」や車間距離を維持しながら自動的に速度をコントロールする「アクティブ・クルーズ・コントロール(ストップ&ゴー機能付)」などを備えてるほか、斜め後方から接近する車両を検知して警告を出す「レーン・チェンジ・ウォーニング」を装備。

エクステリアの変更点は、コロナ・リング・デザインを採用したLEDヘッドライト。LEDリヤ・コンビネーション・ライトやLEDフォグ・ランプも新たに標準装備となっています。

モデルラインナップは、エレガンスを強調する「Luxury」と19インチホイールなどでスポーティさを示す「M Sport」の2つ。メーカー希望小売価格(消費税込)は、Luxuryが633万円、M Sportが639万円となっています。

(山本晋也)

BMWがFCVの試作車を公表。航続可能距離500km以上、価格は既存車から1割増しで投入へ

トヨタとスポーツカーとFCV(燃料電池車)の両面で提携しているBMW。FCVのテスト車両および市販化までのロードマップを紹介するプレス向けの説明会を開催しました。

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公開されたテスト車両は、南フランスのテストコースで開催された「BMW Group Innovation Days 2015」などでデモ走行も披露されている5シリーズ・グランツーリスモがベース。

燃料電池システムはトヨタのそれで、5シリーズ・グランツーリスモ用にアジャストされているそう。

なお、FCVの試作車はほかにも2シリーズ アクティブツアラーなどがあります。

BMW_FCV_05公開された試作車は、電気モーターの出力が150kW/200psで、最高速は180km/h、0-100km/h加速は8.4秒、水素充填量および航続可能距離(EUサイクル)は4.5kgで450km、7.1kgで700kmとなっています。

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BMWもトヨタとの協業により、FCVとして技術的には現在でも市販化できるところまで酷暑、極寒の地を含めてテストされているのでしょうが、2020年までに市販化とアナウンスしたのは、水素ステーションなどの「インフラ整備」そして、「価格面」をクリアする必要があるとのこと。

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インフラ整備は、ドイツでは2018年までに140の水素ステーションが設置予定で、導入状況により2023年までに260追加される見込み。

なお、トヨタとの協業は、燃料電池システムの技術面だけでなく、水素インフラ整備を官民に働きかける、充填システムなどといった業界に統一規格化を主導するという面も大きいそうです。

価格は、従来のBMW車に対して1割までの価格上昇がユーザーに許容される範囲と予想、現時点では残念ながらクリアできないそう。

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ほかにも、ベース車に対して居住性や積載性が大きく犠牲にならず、BMWらしい「駆け抜ける歓び」ももちろん追求されています。

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今回は残念ながらBMW i8をベースとしたFCVの実車はなくプレゼンの写真だけでしたが、BMWならではのFCVが従来モデルよりも1割アップの価格でリリースされればかなりの反響がありそうです。

(文/写真 塚田勝弘)

新型NSXも参戦!「第6回世界一すごいゼロヨン」の結果は?【動画】

NSXは速いのか? 勝てるのか?

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アメリカの『モーター・トレンド』誌は、毎年各種スポーツカーを集めて『世界一すごいゼロヨン』っていう企画をやってるんですね。

マッスルカーやスポーツカー、合計10数台を並べて、広いコースで一斉にドラッグレースをやるわけです。

この企画ももう6回目なんですが、2015年の優勝はシボレー・コルベットZ06、2014年はポルシェ911ターボS、2013年は日産GT-Rでした。

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今年の目玉はやっぱり新型NSXが参戦しているところかな。

NSXって、あまりマッチョな感じではないので、ドラッグレースとイメージがむすびつきにくいですが、ハイブリッドで4WDだから、案外速いかもしれません。

エントリーされている車両は、

アストンマーティンV12 VANTAGE S(565馬力)
シボレー・カマロSS 1LE(455馬力)
フォード・マスタング・シェルビーGT350R(526馬力)
BMW M4 GTS(493馬力)
ダッジ・ヴァイパー ACR(645馬力)
ポルシェ911カレラS(420馬力)
ジャガーFタイプ SVR(575馬力)
メルセデスAMG GTS(530馬力)
日産GT-R(565馬力)
マクラーレン570S(562馬力)
アウディR8 V10(PLUS)(602馬力)
アキュラNSX(573馬力)

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以上です。さぁ、このゼロヨン大会の結果は!? 次のページの動画でどうぞ。

なお、けっこう前フリが長いので、手っ取り早くレースが見たいかたは、6:20くらいから見るのがおススメです。

ふーん。NSXとGT-Rがいい勝負なんですねー。

余談ですが、ふだん、400mフル加速する機会なんて、そうそうないですよね。こんなふうに、手軽に400m競争ができるイベントとかあるといいですね。

なお、第1回から第4回の動画は、こちらの記事から見ることができます。

(まめ蔵)

【関連記事】

BMW i8のタイムは? 第4回「世界一すごいゼロヨン」GT-Rとポルシェの一騎打ち!【動画】
http://clicccar.com/2014/09/29/270765/

新型GT-Rは、グランドツーリングの「GT」とレーシングの「R」、2極に深化

■グランドツーリングの標準車とレーシングのNISMOで2極深化

2007年の登場以来、日産GT-Rは着実に進化を遂げてきました。そして2014年からは、持ち前の超性能をベースにして、標準車ではグランドツーリング性能を、またNISMOではレーシング性能を大きく向上させています。

そして今回は、9年目にしてビックチェンジを実施。新型GT-Rは、内外装をスーパースポーツに相応しいデザインに仕立て直すとともに、GTのグランドツーリングとRのレーシングの2極のベクトルで、更に性能を深化させてきたのです。

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■精悍なVモーショングリルに重厚なインパネ、パワーアップを実現!

新型GT-Rのスタイルは、フロントマスクにVモーションを織り込み、精悍さと存在感をアップ。

内装では、インパネを全面変更して重厚な高級感を演出しています。パワーユニットは、お馴染みのV6の3.8Lターボに6DCTと4WDを組み合わせた日産の独自技術を継承。エンジンは発売時の480PSに対し、標準車で570PS、NISMOで600PSを発揮しています。

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またボディと足回りでは、NISMOとNISMOチューンの標準車で、ボディパネルを接着剤で補強するボンディングボディや専用サスペンション、専用アルミ&タイヤを採用。

さらにNISMOは、空力性能を突き詰めた赤いライン入りのエアロパーツで武装して、標準車以上にアグレッシブなデザインを採用しました。

■標準車とNISMOチューンの標準車、NISMOの3つの個性で1000万円の大台へ

思い起こせば、デビュー時には777万円の衝撃プライスで発売されたGT-Rも、アップデートを繰り返すうちに1000万円の大台に乗ってきました。今回の新型GT-Rは、装備や性能面から3つのカテゴリーに分けられます。

1つ目の標準車では、装備毎に「ピュア、プレミアム、ブラックエディション」のグレードがあり、車両本体価格は約996万〜約1186.9万円となっています。

2つ目はボディや足回りをNISMOチューンで固めた「トラックエディション」で、価格は約1370万円。実はこのグレードが、コンセプト的には一番GT-Rらしいかもしれません。

3つ目は、サーキットで走るために生まれてきた「NISMO」で、約1870万円のプライスタグとなっています。

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新型GT-Rは、標準仕様でもアウトバーンを300km/hで安全快適にドライブできる超性能車。その上にニュルブルクリンク対策を施したNISMOがあるのですから、新型GT-Rは、真に日本を代表するスーパーカーに成長したと強く実感した次第です。

■第540弾 新型GT-Rのすべて (電子版はこちら

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(拓波幸 としひろ)

メルセデスAMG E63エステート、次世代型に新グリル採用か?

メルセデス AMG E63エステート次期型のレンダリングCGを、欧州エージェントから入手しました。

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大きな変化は、『AMG GT R』同様のフィンが縦に配置された「AMGパナメリカーナ」グリルが装備されている点。これまでのドットの入ったグリルと決別し、今後この新グリルを全てのAMGモデルに取り入れるようです。

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フロントバンパーやエアインテークも新デザインが採用されています。

パワートレインはダウンサイジングされる4リットルV型8気筒エンジンを搭載し、最高馬力は571psと伝えられています。

ワールドプレミアはセダンが2016年内、エステートは2017年3月が有力です。

(APOLLO)

全国限定240台プジョー208 GT Line – ICE EDITIONの価格は259万円

プジョー208に特別仕様車「208 GT Line – ICE EDITION」の登場です。

ボディカラーはアイス・ホワイトとアイス・シルバーの2色。エンジンは1.2リッター3気筒ターボで、全国限定240台のスポーティバージョンです。

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名前が示すように、氷のような塗装を施したことが差別化ポイントとなるテクスチャー塗装のボディカラーのほか、さりげなく赤いロゴが配置された専用フロントグリル、GT Line バッジ、専用17 インチアロイホイールなどがエクステリアを彩ります。

イン テリアは TEP レザー&ファブリックのコンビネーションシー ト、革巻き小径ステアリングなどで差別化。7インチタッチスクリーンなどを採用した i-Cockpitも搭載しています。

さらにレーザーを使ったアクティブシティブレーキや超音波センサーによるバックソナー、フロント・フロントサイド・カーテンからなる6エアバッグといった安全装備も備わっています。

設定されるステアリング位置は右。メーカー希望小売価格は259万円となっています。

●プジョー208 GT Line – ICE EDITION主要スペック
車両型式:ABA-A9HN01
全長:3975mm
全幅:1740mm
全高:1470mm
ホイールベース:2540mm
車両重量:1160kg
乗車定員:5名
エンジン形式:直列3気筒DOHCターボ
総排気量:1199cc
最高出力:81kW(110PS)/5500rpm
最大トルク:205Nm(20.9kg-m)/1500rpm
変速装置:6速AT
燃料消費率:18.2km/L (JC08モード)
タイヤサイズ:205/45R17
メーカー希望小売価格(税込):2,590,000円

(山本晋也)

【IAA 2016】ダイムラーがEVトラックを来年後半に導入!

ドイツのハノーバーで9月22日に開幕した商用車ショー「IAA 2016」。

同ショーでダイムラーが、メルセデス・ベンツの大型EVトラック「Urban eTrack」と、FUSOの小型EVトラック「eCanter」をワールドプレミアしました。

Daimler_Urban_eTrack

ダイムラーでは、市街地での騒音・排気ガス問題など、社会ニーズへの対応として、ディーゼル車に代わるEVトラックの開発を急いでいるそうです。

「Urban eTrack」は車両総重量26トンで、都市部での食料品輸送などの用途を想定しており、高性能リチウムイオン電池(2.5トン)搭載により、出力100kWの場合、2〜3時間で充電を完了。

Daimler_Urban_eTrack

最大で200Kmまでの輸送が可能で、自動運転(CityPilot)やコネクテッドカーの機能を搭載して、2020年頃の実用化を目指しているそうです。

また「eCanter」は、FUSOの「キャンター」をベースにした「eCELL」の第3世代となる7.5トンクラスで、最大航続距離は100km、市内での積荷配達等での利用を想定しているそうです。

Fuso_eCANTER

ディーゼル車比で維持費を30%削減可能で、初期費用を2年で回収できるとか。

ポルトガル工場と川崎工場で製造、単眼カメラによるレーン逸脱防止機能を搭載しており、リチウムイオンバッテリーの搭載数を用途に応じて変更できるモジュール形式を採用。2017年後半から欧州、北米、日本の市場に投入する計画。

IAA_2016

日本でも依然として坂道にさしかかると、黒鉛を吐きながら重い積荷を苦しげに運搬するトラックが散見され、近隣への環境や後続車への影響を考えると、EV化は本来、乗用車よりもトラックを優先させるべきなのかもしれません。

Avanti Yasunori・画像:ダイムラー、IAA)

【関連リンク】

IAA(ハノーバーモーターショー)
http://www.iaa.de/

新型GT-Rの開発責任者はGT-RコンセプトとR34 GT-R Mスペックの産みの親!

■新型GT-R開発責任者は、GT-RコンセプトとR34GT-R Mスペックの産みの親!

縁は異なもの味なものといいますが、新型GT-Rにも不思議な縁を感じます。

開発責任者の田村CPS(チーフプロジェクトスペシャリスト)は、かつてR35GT-Rの原点ともいうべき2001年発表の「GT-Rコンセプト」を立案。当時は斬新すぎて2ペダルに対する反発も強かったというエピソードからも伺えるとおり、まさしくR35GT-Rの基本構想の産みの親なのです。

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さらにR34GT-R時代には、走りを極めたVスペックに対し、大人のプレミアムな乗り味を実現したMスペックを開発してGT-Rの新しい価値を創造しました。ちなみにR34GT-Rでは、MスペックはVスペックと同じくらいの販売台数を誇るとのこと。

そして今回の新型R35GT-Rのビックチェンジでも、腕を振るうことになったのです。

[nextpage title=”標準車で目指したのは、非日常の超性能と日常のプレミアム性能の両立”]

■標準車で目指したのは「非日常の超性能」と「日常のプレミアム性能」の両立

新型GT-Rの開発では、1000万円を超えるスーパースポーツカーとして、速さの追求はもちろんのこと、Mスペック同様に大人が味わいを堪能できる性能の実現を目指しました。
ただそれは、非日常の走りを堪能できる超性能と、日常では快適性と高級感を備えたプレミアム性能を同時に両立すること。

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開発陣にとって、この難易度は「目標」というよりも「理想」に近いものかもしれません。そのため、フルモデルチェンジではないにも関わらず、開発における熟成の手は、タイヤ以外全てに及んだそうです。

[nextpage title=”R36、R37GT-Rと呼べる程の進化で「究極のドライビングプレジャー」を実現”]

■R36、R37GT-Rと呼べる程の進化で「究極のドライビングプレジャー」を実現

例えばボディ剛性では、前後のねじり剛性のバランス改善に着目。しかしながら調整は微妙で大変難しく、技術要素を見つけ出すまでに様々な試行錯誤を要したとのこと。同様にエンジンやトランスミッションでも技術要素の改善を積み上げるとともに、精力的に走行試験も実施。

特に速度域の異なるクルマが混走するアウトバーンを超高速で徹底的に走り込むことで、300km/hで安全かつ快適にドライブできるクルマに仕上っています。

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新型R35GT-Rは、田村CPSが「R36とかR37と言ってもいいくらいの進化をしています」と胸を張るくらい、新たな高みに到達。非日常の超性能と日常のプレミアム性能を両立し、「究極のドライビングプレジャー」を実現しているのです。

■第540弾 新型GT-Rのすべて (電子版はこちら

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(拓波幸 としひろ)

ホンダ・シビックのWTCC参戦、2017年も継続!

ホンダのモータースポーツ活動は多岐にわたりますが、そのひとつがWTCC(世界ツーリングカー選手権)です。

欧州シビックをベースとしたマシンでエントリーしているWTCCは、2016年でフル参戦4年目。9月にツインリンクもてぎで開催された日本ラウンド・オープニングレースでワン・ツー・スリーと表彰台を独占するなど好調です。

WTCC Rd9 - Twin Ring Motegi - Japan

さて、そのWTCCに参戦しているカストロール・ホンダ・ワールドツーリングカー・チームのWEBサイトにて次のような発表がありました。

Honda to continue in FIA World Touring Car Championship in 2017

ホンダレーシングは、2017年も引き続きWTCCに参戦するというわけです。もちろん、ワークス体制であることもアナウンスされています。

2016年以上の活躍が期待できるホンダのWTCCに、ますます期待が高まります。

(写真:Honda 文:山本晋也)

スズキ スイフトスポーツ次世代型がスゴイ!150馬力ブースタージェット搭載だ

スズキ・スイフトのハイスペックモデルとなる『スイフト スポーツ』市販型プロトタイプの姿をカメラが捉えました。

Suzuki Swift Sport 1

大口エアインテークやツインエキゾーストパイプ、大型リアスポイラー、大径アロイホイールなどがホットモデルとしての存在感を高めています。

Suzuki Swift Sport 8

心臓部には1.4リットル直列4気筒「ブースタージェット」を搭載、最高馬力は150psとも噂されています。

また、新プラットフォームにより大幅な軽量化に成功、パフォーマンスが飛躍的に向上すると見られています。

ワールドプレミアは9月のパリモーターショーで、『スイフト』新型モデルと同時公開される可能性もあるようです。

(APOLLO)

295馬力へ!VW ゴルフ・ヴァリアントの最強モデル「R」に改良型登場

フォルクスワーゲン・ゴルフのワゴンモデル、ヴァリアントの最強モデル『Rヴァリアント』の改良型プロトタイプの姿をカメラが初めて捉えました。

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山脈をバックに、美しいリアビューが目を引く改良新型では、アウディの新型TT 8Sに酷似したフルLEDヘッドライトを装備、バンパー及びエアダクトなどが一新されます。

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ハイテク面では、ジェスチャーコントロールなど、次世代インフォテイメントシステムを導入し、9.5インチ大型タッチスクリーンが設置される見込みです。

パワートレインは2リットル直列4気筒をアップデート、最高馬力はゴルフ最強の295psへ向上するようです。

ワールドプレミアは2017年3月が有力視されています。

(APOLLO)

BMW X1に待望の2.0Lクリーンディーゼルモデルを追加設定

2代目となる現行型BMW X1には、FFに直列3気筒の1.5Lガソリン、4WDに直列4気筒の2.0Lガソリンターボが搭載されています。

10月1日から発売される「BMW X1 xDrive18d」は、コンパクトクラス(全長が短いという意味で)の輸入SUVでは唯一となるディーゼルエンジン搭載車になります。

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BMWやMINIに搭載されるディーゼルエンジンは順次新世代にスイッチしていて、X1に搭載される2.0Lの直列4気筒クリーンディーゼルも例に漏れず、最新のコモンレール・ダイレクト・インジェクション・システムと可変ジオメトリーターボを組み合わせ、最高出力150ps/4000rpm、最大トルク330Nm/1750-2750rpmと厚みのあるトルクを得ています。

組み合わされるトランスミッションは8速ATで、アイドリングストップなどの搭載によりJC08モード燃費は、19.6km/Lとクラストップレベルを実現。

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また「X1 xDrive18d」の車名からも分かるように、駆動方式は4WD。

通常走行時には効率的な走行のため駆動トルクの大部分が前輪に伝えられますが、ステアリングの切れ角やホイールの回転速度などのデータからオーバーステアやアンダーステアなどの兆候を察知すると、 ファイナルドライブに一体化された電子制御式多板クラッチにより、瞬時に前後アクスルへの駆動トルクが可変配分されるシステムになっています。

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価格は「X1 xDrive18d」が440万円、「X1 xDrive18d xLine」が468万円、「X1 xDrive18d M Sport」が486万円。

なお、エコカー減税対象車になるため、自動車取得税・重量税が免税(100%減税)となり、翌年度の自動車税も75%減税となります。

※写真と当該グレードは一部異なります。

(塚田勝弘)

ジャガー・ランドローバーがガソリンエンジンと最新ATを新たに開発する狙いとは?

フォード傘下から離れたマツダやボルボと同様に、ジャガー・ランドローバーも自前で最新エンジンを手がけており、「INGENIUM(インジニウム)」という名称で、ジャガーXE、F-PACEなどのほか、欧州向けのディスカバリー スポーツなどに搭載されています。

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従来はディーゼルでしたが、新たにラインナップを拡大し、直列4気筒ガソリンエンジンも追加されるそう。

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なお、先に投入されているディーゼルエンジンは、トルクフルな走りや燃費だけでなく、静粛性もトップクラスであるのも美点。もちろん、車体側の対策も功を奏しているはず。

年々厳しくなる環境規制(CO2排出量)に対応すべく、同社でもすべてのモデルで排出ガスを削減し、燃費を向上させるという長期的なコミットメントを掲げていて、高効率な代替パワートレインの採用、得意とするアルミなどを使った車体の軽量化、車両の省エネルギー化を進めています。

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排出ガスの削減戦略の中核である新開発の4気筒「INGENIUM」ガソリンエンジンは、ジャガー・ランドローバー社が10億ポンド(約1,300億円)を投資して建設、拡張されたエンジン・マニュファクチャリング・センターにおいて製造。

デザイン、エンジニアリング、マニュファクチャリングはすべて英国で行われていて、同社が開発するものとしてはもちろん最先端のエンジンになります。従来のエンジンと比較すると、パワーを最大25%向上させながらも燃費を最大15%削減できるとのこと。

BMW同様に、1気筒あたり500ccの排気量を基本構造として、最大限の柔軟性と拡張性を両立。そのため、スポーツサルーンやSUVといった様々なモデルに適用した開発が可能になります。

また、同エンジンには、電動油圧式バルブトレイン、一体型のエキゾーストマニホールドとセラミック・ボール・ベアリング技術を使用したツイン・スクロール・ターボチャージャーなどの最新技術が搭載されます。

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さらに、組み合わされるトランスミッションも新たに開発中だそうで、今後の市販車モデルの効率性を向上させると同時に、全輪駆動の能力をさらに高める革新的な先進的なATになるそう。

3,000万ポンド(約39億円)規模の先進的な研究プロジェクト「TRANSCEND(トランセンド)」と呼ばれるもので、ローレンジ・ギアボックス、デュアル・ クラッチ、ハイブリッド技術を組み合わせ、「20:1」という極めて高いギア比を採用。新たな水準のオフロード性能に貢献しながら燃費を約10%改善できます。

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ディーゼルに加えて、ガソリンエンジンの刷新、そして新しいトランスミッションの開発、ボディの軽量化などによりジャガー・ランドローバー社の今後のモデルにもより注目が集まりそうです。

(塚田勝弘)

シボレー・コルベットC8、これが次世代ミッドシップボデイだ!

シボレー・コルベットの次世代型、『C8』プロトタイプの姿をカメラが捉えました。

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コルベットといえばFRレイアウトですが、より高いパフォーマンスを求めて、次世代型ではミッドシップレイアウトへの変更が噂されています。

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そして今回、それを決定づけるショットをカメラに収めることができました。

望遠で捉えたショットには、切り詰められたフロントノーズに、独立し延長された後部は、まさにミッドシップボディといえます。

パワートレインは7速デュアルクラッチミッションを組み合わせた新開発の6.2リットルV型8気筒エンジンを搭載、最高馬力は700psを超えると噂されています。また、プラグインハイブリッドモデルの投入も期待されています。

ワールドプレミアは2018年1月のデトロイトモーターショーが有力です。

(APOLLO)

先進運転支援システムに! アラウンドビュー向け4chデコーダーICを米インターシル社が発表

米国の半導体メーカーIntersil(インターシル)社は、クルマのアラウンドビュー向けに最適な4チャネル・アナログ・ビデオ・デコーダーIC「ISL79985/ISL79986」を発表しました。

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このICの特長は、4つの差動入力端子を備え、4つのアナログカメラCVBS入力を同時にサポートできる点です。さらに処理可能な入力データは差動入力に加えて、疑似差動入力やシングルエンド入力にも対応できます。

このICが車両の周囲360°のイメージを処理するアラウンドビューに最適である理由は、車体の4隅に配置されるカメラの入力データを同時に処理できる4チャンネルのデータ処理能力を備えているからです。

車両の上方から俯瞰した車両の周囲360°の連続画像を鮮明に表示するには、4つのカメラから入力される輝度やコントラストの異なるデータを一連のデータに合成する能力が要求されます。

たとえば車両の右側から日射を受けている場合には、右側のカメラから入力されるイメージデータは明るくて、左側のカメラから入力されるイメージデータは車両の影で暗くなります。

このように、それぞれ輝度やコントラストなどの条件が異なる4つのカメラからのイメージデータを処理して一連の360°画像を形成するには4チャンネルのデータ処理能力が欠かせないというわけなのです。

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そのために、新ICの4つの入力端子の後段には、4つのAFE(Analog Front End)が設けられており、各AFEの後段にはアナログ・ビデオ・デコーダーに相当するNTSC/PAL/SECAMが構成され、Y/C分離用4Hアダプティブ・コム・フィルターと、色相エラー補正のためのPALディレーラインを備えています。

さらに、4つの入力回路には自動コントラスト調整(ACA)回路を備えており、車両と日射の向きで各カメラの輝度やコントラストが変動しても、自動的に画像の最適化が可能になり、光量が少ない条件下や太陽光でまぶしい条件下の視認性と安全性を向上させることができます。

なお、新製品のIC1チップで最大9個のディスクリート部品を代替し、基板スペースを有効に利用できるようになっています。

今回発表された2種類のIC、ISL79985とISL79986の違いは、出力インターフェースにあります。

ISL79985にはMIPI-CSI2出力インターフェースを備えており、MIPI標準仮想チャネル識別機能を備えています。MIPI-CSI2は端子数が少ないため、先進運転支援システム(ADAS)向けアプリケーションプロセッサーに接続するのに好適です。

一方、ISL79986は、108MHz時分割多重ITU-R IT.656出力インターフェースを備えており、8ビット・データ・バス上での4チャネルの出力が必要な場合に最適です。

インターシルでは、今回の新ICは車両の周囲の対象物を検知するとともに、後進時と駐車時のドライバー支援のために、360度アラウンド・ビュー画像を生成する4チャネル・アナログ・デコーディング性能を発揮できるとしています。

ADASや自動運転向けに今後自動車にはアラウンドビュー・カメラ・システムが装備されることが増加すると予想されており、インターシルの新ICの動向に注目が集まっています。
(山内 博・画像:インターシル)

700馬力へ…これがマクラーレン650S後継モデルだ!

マクラーレンのミッドシップスポーツ『650S』の後継モデルと噂されている、コードネーム『P14』の姿をカメラが始めて捉えました。

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フロントエンドには「ウルトラ・パワフルLEDライト」を装備した新デザインのヘッドライト、バンパー、エアインテークなどが確認できるほか、リアバンパーやツインエキゾーストパイプも刷新されているようです。

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パワートレインには3.8リットルV型8気筒ターボユニットが搭載される可能性が高く、その最高馬力は700ps超となりそうです。

ワールドプレミアは2017年3月、スーパーカーの祭典「ジュネーブモーターショー」が最有力と噂されています。

(APOLLO)

ホンダ シビック「Type R」新型、パリでサプライズ公開か!?

ホンダ シビックのハイパフォーマンスモデル『タイプR』の新型が、9月のパリモーターショーでサプライズ公開される可能性が高いことが分かりました。

Honda Civic Type R 2

そしてその市販モデルの姿を再び捕捉に成功しました。

Honda Civic Type R 8

大迫力のフロントマスクには、エアスプリッター、リップスポイラーを装備するほか、フロントフェンダー後部にはエアアウトレットも見られます。

また、幅広フェンダーや大径アロイホイール、大型リアウィング、そして何より嬉しいのは、前回のプロトタイプでは外されていた、センター出しトリプルエキゾーストパイプが復活装着されています。

高性能スポーツ仕様で武装する「タイプR」の心臓部には、2リットル直列4気筒ターボエンジンを搭載、最高馬力は340psまで進化するとレポートされています。

(APOLLO)

フェラーリ史上初となるV8ターボ搭載の4シーター「GTC4Lusso T」がパリショーでデビュー

9月29日のプレスデーを皮切りに10月1日から一般公開されるパリモーターショーにおいて、フェラーリ史上初となるV8ターボエンジンを搭載した4シーターモデルである「GTC4Lusso T(GTC4ルッソ T)」 が公開されます。

City Square

スポーツカーとしてはもちろん、居住性や多用途性に富むフェラーリ「GTC4Lusso」には、最高出力690ps/8000rpm、最大トルク697Nm/5750rpmを誇るV12気筒エンジンを搭載。さらに、4WDに加えてリヤホイール・ステアリング機構を備えるなど、グランツーリズモとして一級の性能が追求されています。

間もなく開催されるパリモーターショーで公開される「GTC4Lusso T」には、フェラーリの4シーターに初めてV8ターボが搭載されるのがトピックス。

3.9LのV8 ターボエンジンは、610ps/7500rpm、760 Nm/3000-5250 rpm を誇り、「2016 年インターナショナル・ エンジン・オブ・ザ・イヤー」の総合部門1 位にも輝いた最新のエンジンになっています。

Empty parking area with sea landscape

V12を上回る最大トルクが目を惹きますが、V8 ターボエンジンは日常の市街地走行に適しているそうで、低回転域ではサウンドも控えめでありながら、一転して高速走行でのパワフルなサウンドを響かせるのが特徴。

さらに、フレキシブルなモジュラー・トルク伝達により低回転域からレスポンスよく、迅速なピックアップを広範囲で実現させているそうです。

同モデルの加速感は、低速域から高速域まで、ターボラグを一切感じさせないスロットルレスポンスを実現させた可変ブーストマネージメントによって強化。エンジン回転の上昇とともに途切れることなく滑らかにGを高め、3速から5 速の間のトルク曲線は、「GTC4Lusso T」の特徴的なスポーツ性と加速感をもたらします。

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また、ドライバーの意思に対応すべく、レスポンスを高めるためのチューニングも施されています。「サイドスリップコントロール(SSC3)」とともに装備された 4WS システムは、リヤホイール・ステアリングによりコーナーの入口と出口で前輪と同方向に後輪をステアさせることで、ステアリング操作に対する応 答性能をさらに鋭敏されているそうです。

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シューティングブレーククーペのコンセプトを備えたエクステリアは、ファストバックを思わせるシルエットを描く、鋭い流線型のフォルムが特徴。

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キャビンは、フェラーリならではのスタイリングと4 シーターGT のエレガンスを表現。ドライバーとパッセンジャーがドライビング・エクスペリエンスを共有できるように開発された「デュアルコックピット・アーキテクチャー」が採用されていて、10.25 インチの HD 静電容量方式タッチスクリーンを備えた最新インフォテイメントシステムも見どころになっています。

(塚田勝弘)

クラリオンがIoT社会に対応する多彩な技術を披露【CEATEC JAPAN 2016】

2016年10月4日から7日まで幕張メッセで開催される「CEATEC JAPAN 2016」。

日立グループであるクラリオンは、あらゆるモノがインターネットにつながるIoT社会に向けた技術プレゼンテーション「Smart Access for life by IoT」をメインテーマにブースを出展します。

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ブースはステージ、統合HMI技術ゾーン、カメラ技術ゾーン、アフターマーケットゾーン、「Full Digital Sound」ゾーン、コマーシャルビークルゾーン、日立グループ連携ゾーンで構成される予定になってるとのこと。

ステージでは、先述したようにクラリオン独自のクラウドサービスである「Smart Access(スマートアクセス)」を核としたIoT社会に向けた車載情報システム技術がプレゼンテーションで披露されるそうです。

自動運転関連では「総合HMI技術ゾーン/Smart Cockpit」に注目。

キャビン型モックアップによるスマートコックピットで、自動運転社会に向けた同社の技術をアピール。表示、音声、振動などにより、ドライバーに確実に情報を提供する統合HMI技術を体感できます。

Smart-Cockpit

自慢のカメラ技術も披露されます。運転時の視認性向上を目的に開発を進めるメガピクセルカメラや、水滴や汚れの付着を防御するレンズコート技術「親水コート」を展示。

さらに、車体に取り付けられた4台のマルチカメラ映像を独自の画像処理技術で高精度な合成画像として表示することで、ドライバーが不安を感じる車両の周辺視界を補助し、安全走行・駐車をサポートする映像システムである「SurroundEye(サラウンドアイ)」も紹介されます。

同技術は、ポルシェ・パナメーラやフォルクスワーゲン・ゴルフ/ゴルフ・ヴァリアントなどで実績を積み重ねているものです。

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また、音源からスピーカーまでの完全デジタル再生を実現する車載用「Full Digital Sound」では、最新のスーパーワイドナビゲーションも装着したデモカーも用意され、視聴が可能。

なお、デモカーには、センターユニットの「MAX776W」と、「Z3」(サウンドプロセッサー/コマンダー/ツィーター)、「Z7」(フルデジタルスピーカー2本一組)、「Z25W」(フルデジタルサブウーファー)を搭載。

さらに、10月から発売されるフルデジタルサウンドテクノロジー搭載ヘッドホン「ZH700FF」の展示、試聴が可能。また、住宅向け天井埋め込み式フルデジタルスピーカーなど、FDSシリーズのラインアップも紹介されます。

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ほかにも、業務車両向けの車載端末「CV Solid AD」を展示や、設定した時間になると音声案内と画面表示で服薬を告知することで、高齢者や介護を必要とする人の薬の過剰摂取や飲み忘れ、飲み間違い、誤薬防止を行う介護ロボット「服薬支援ロボ」でのスマートフォン連携のデモも行われます。

(塚田勝弘)

2016年下半期、要チェックの最新軽自動車はこの2台!

ひと昔前に比べて、落ち着きが戻りつつある軽自動車。

新車の登場も減ってしまい、なんとなく元気がなくなってしまった印象を得ますが、維持費の安さなどは変わらないため、いまでも魅力的なジャンルであることに変わりはありません。

むしろ一時期の「とにかく新車で低燃費!」といった流れから解放されたおかげで、新しく生まれた軽自動車は、コンセプトをはじめ機能性などが丁寧につくり込まれている印象があります。

なかでもダイハツが販売を開始した「ムーヴキャンバス」は注目の一台です。

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開発におけるコンセプトはズバリ「自身のライフスタイルを楽しむ女性」。

プロポーションは「タント」や「ウエイク」のようにボックス型とし、室内空間を広く取る点は共通するものの、それを包み込むルックスはファミリーや男臭さを感じさせないテイストで仕立てられています。

インテリアはテイストを踏まえつつ、より軽自動車の使われ方に沿った進化を果たしています。

例えば、乗降性に定評のあるスライドドアはそのままに、荷物をサッと置きがちな後席足元に引き出し式のボックスを新たに用意。中敷を立ち上げれば走行中の荷崩れを防げるといった細かな配慮も嬉しいです。

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安全面の強化にも注目。カメラとレーダーで前方の車両と人を検知し、緊急時には自動でブレーキを掛けて事故を未然に防ぐスマートアシストⅡはもちろん、ダイハツで初となるパノラマモニターで、駐車や狭い路地でのすれ違いをアシストします。

さらに、軽自動車で初となるアダプティブフロントライティングシステムを採用。これはクルマの進行方向に合わせてヘッドライトの照射方向を自動で調節し、夜間の安全性を向上させます。

ヘッドライト

グレードは全部で3種類を用意し、最上級の「G“メイクアップSAⅡ”」でも154万4400円(FF車)〜166万8600円(4WD)とお手頃。

開発におけるターゲットは女性でしたが、グレーやブラウンのようなシックな色合いも用意されており、意外と若い男性にも似合うのではないでしょうか?

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もう一台の注目が「トヨタ・ピクシスジョイ」です。

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すでにダイハツから「キャスト」の名で販売されていますが、2016年8月31日から全国のトヨタカローラ店74社、ネッツ店105社、軽自動車比率の高い地域で取扱希望のあったトヨタ店15社、トヨペット店16社を含む販売店210社にて「ピクシスジョイ」の名での販売を開始。

基本的な構成は「キャスト」と同じく、外観上ではエンブレムが異なる程度。搭載される安全装備もカメラとレーダーを併用するスマートアシストⅡが採用されています。

「キャスト」の最大の魅力がひとつのボディで3つの異なるバリエーションを展開している点であり、こちらも「ピクシスジョイ」で踏襲。

インテリアに鮮やかな色彩を放つカラーパネルとメッキを配してオトナの上質感を醸し出す「ジョイF」。

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樹脂製ガーニッシュや大径タイヤに加えて、最低地上高も180mmへとアップさせて悪路走破性を高めたSUVテイストの「ジョイC」。

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そして、エアロパーツのほか、内外装にレッドのアクセントを加えてルックスと実力ともにスポーティな「ジョイS」は、スポーティサスペンション(FF車)とMOMO製革巻きステアリングホイール(パドルシフト付き)など魅力的なアイテムも盛り沢山。

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なお、価格も「キャスト」を踏襲しています。これまで近くにダイハツの販売店がなかったために欲しくても買えなかったという人の手にも渡るようになりました。

(今 総一郎)

ホンダ『新型NSX』はこうして生まれる!

復活を遂げ、いよいよ日本での販売もスタートした新型「NSX」。

2370万円という車両本体価格も話題となりましたが、それと同じく開発そして生産がアメリカで行なわれたことも話題を呼んでいます。

新型「NSX」は、オハイオ州のメアリズビル四輪車工場の隣接地に新設された専用工場「パフォーマンス・マニュファクチュアリング・センター」にて行なわれています。

おそらく多くの方が想像するクルマの製造光景といえば、クルマが吊るされた状態で各工程を巡り、流れ作業的に組み立てられていくものだと思います。確かにこの作業方法は効率的で大量生産には有効です。さらに、設計を共用化して多彩なモデルを同一のラインに流せれば、効率はさらにアップします。

しかし、新型「NSX」のような高性能かつ高品質なモデルの場合、要求されるレベルは大量生産車とは別次元にあると言えます。さらに、一般的なスーパーカーではボディの製造などで外部サプライヤーの手を借りることもあるのですが、新型「NSX」ではボディの製造から最終組み立てまで完全内製化を実現しています。

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そんな新工場は、機械化による精密さと職人の感覚の見事な調和を果たしています。

NSXだけの専用ボディ製造をはじめボディパネルの塗装などは、専用開発されたマシーンが手掛ける一方、インテリアの組み付けや仕上がりの確認などは人の手によって行なわれています。

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この新工場では熟練の従業員(約100名)が携わっているわけですが、筆記試験や面接に加えて、NSXへの熱い想いも選抜の基準だったとか。

新型「NSX」の圧倒的パフォーマンスとそれをつくり上げている舞台裏を感じられる動画も公開されています。ぜひ、チェックしてみてください!

(今 総一郎)

新型セレナのエンジンにはGT-Rのエンジンコーティング技術が採用されている!

■先代から継承したプラットホームをきめ細かく熟成

新型セレナは、先代から評価の高いプラットホームを熟成させることで、基本性能を向上させています。

ボディでは高張力鋼板の利用を拡大するとともに、結合部構造の最適化とサス取り付け部等の補強により、剛性アップと軽量化を両立しました。

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サスペンションも、フロントはストラット、リアはFFがトーションビームで4WDがマルチリンク式を継承。リアダンパーをサイズアップして、安定感のある乗り心地に改善しています。

またデュアルバックドアでは、上半分のバックドアを樹脂製して、大幅な軽量化を実現しています。

■GT-R譲りのシリンダーコーティング技術

新型セレナのエンジンは型番こそ変わりませんが、中身は大幅に改良されました。

一番のポイントは、圧縮比を11.2から12.5に大幅に高めたこと。高圧縮比による効率向上を実現するために、日産は様々な技術を投入してきました。

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中でも注目なのが、エンジン冷却効果を高めるためにシリンダー内の鋳鉄ライナーを廃止して、低炭素鋼の薄膜コーティングを採用したこと。

これはGT-Rのエンジンに使われている先進技術で、新型セレナでは更にシリンダー研磨まで実施。この「ミラーボアコーティング」によって、冷却効果に加え、大幅なフリクションの低減を実現しました。

このように1000万円のスーパースポーツカーの技術が、ファミリー向けのミニバンに採用されることこそ、技術の進歩であり醍醐味だと思います。

■第539弾新型セレナのすべて (電子版はこちら

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(拓波幸 としひろ)

ジャガーの旗艦クロスオーバー「Jペース」誕生へ…ディーゼル・ハイブリッド搭載か?

ジャガー初のクロスオーバーSUV『Fペース』に続く新型SUV、『Jペース』のプロトタイプをカメラが捉えました。

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「Jペース」は、「Fペース」より大きなボディを持ち、ポルシェ『カイエン』やアウディ『Q7』をライバルとする、ジャガーのフラッグシップSUVとなります。

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このプロトタイプは、まだ「Fペース」のミュールを纏っていますが、その心臓部には2リットル直列4気筒ディーゼル・ハイブリッド、及びプラグインハイブリッドが搭載される可能性が高いようです。

また、公開間近の新型ランドローバー・ディスカバリーと多くのコンポーネントを共有すると見られています。

ワールドプレミアは2018年秋と予想されています。

(APOLLO)

F1の舞台モナコで不慮の自動車事故に… 女性はみんな大好き!グレース・ケリー

Facebookのタイムラインで見かけた「グレース・ケリー展」☆
東京では今月26日が最終日というので、滑り込みセーフで鑑賞です。

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グレース・ケリー…ご存知、女優からモナコ王妃になった美しい方。

モナコと言えば、美しい街を走るコースで人気の「F1モナコグランプリ」が行われる場所ですが、モナコ公国は皇居の約2倍しかないという小さな国。
そんなモナコが一躍脚光を浴びたのがモナコ大公レーニエ3世とグレース・ケリーとの結婚。
まさに「シンデレラストーリー」。
しかし、1982年に自らが運転する「ローバー3500」で事故に遭い、命を落としてしまうということまで映画みたい。ドラマチックすぎます。
そのせいか、グレース・ケリーのファンは若い方から年配の方まで女性なら誰もが憧れます。

「グレース・ケリー展」では、グレース・ケリーの写真はもちろん、ドレスや靴、バッグ、ドレッサールームなどが展示されています。
ドレスや洋服はどれも今でも素敵なものばかり。
洋服はフランスのブランドを中心に、クリスチャン・ディオールやシャネル、セリーヌ、バレンシアガなどなど。中でもクリスチャン・ディオールがお気に入りだったようで、香水に至るまでクリスチャン・ディオール。
エルメスは女優時代から愛用していたそうですが、たまたま妊娠している時にそのバッグでお腹を隠したところから「ケリーバッグ」という名前が付いたのはあまりにも有名な話。会場には限定で販売されたグレース・ケリーの顔が描かれた「ケリーバッグ」が展示されていました。

しかし、なんと言っても私の目を釘づけにしたのは、結婚式に着たウェディングドレス。履いていた靴や聖書もありましたが、結婚式の時のグレース・ケリーは特に美しい…。

お花が好きで、レーニエ大公はグレース妃のためにモナコに「プリンセスグレース・ローズガーデン」を作ったり、「プリンセス・ドゥ・モナコ」というバラがあったり…。

以前、行ったときに、バラ園や事故現場などにも行きましたが、今回この「グレース・ケリー展」を観て、またモナコに行きたくなりました。
次は映画「グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札」を観て予習して行きます!

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(吉田 由美)

ランエボのファイナルモデル、ラスト1台がアメリカのオークションで780万円で落札!

北米三菱モータース(MMNA)が、ランサー エボリューション「ファイナル エディション」をチャリティオークションに出品。9月15日に76,400ドル(約780万円)の高値を付けて落札されたそうです。

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米国では昨年10月に「ファイナル エディション」が1,600台限定で発売されており、オークションにかけられた固体は最後の1台(No.1600)でした。

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一方、国内では昨年4月10日に「1,000台限定」で同モデルの先行受注がスタート。同年8月20日に429.8万円で発売され、今年の春までに順次納車されています。

国内仕様は、ランサー「GSRエボリューションX」の5MT仕様車をベースに、通常はメーカーオプション設定の「ハイパフォーマンスパッケージ」を標準装備。

RECAROシートやBBS製18インチ鍛造アルミホイール、ブレンボ製ブレーキ、ビルシュタイン製ショックアブソーバー、アイバッハ製コイルスプリングが奢られており、専用の2.0L直4ターボエンジンは313ps(+13ps)、43.7kgm(+0.7kgm)を発生。

軽量化を目的にフードなどに高価なアルミ製パネルを使用、ベースモデル比で約14万円アップに抑えており、まさにバーゲンプライスといえる内容になっていました。

米国仕様についても「GSRエボリューションX」の5MT仕様車をベースに、エンジンスペックがオリジナルから307ps/42.2kgmに高められており、ブレンボ製ブレーキやビルシュタイン製ショックアブソーバー、アイバッハ製コイルスプリングやなどが標準装備されています。

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米国でも「ランサーエボリューション」の復活を望む声が多いのは言うまでもありませんが、もし将来復活する際は「アウトランダーPHEV」で培った、モーターで自由に駆動力を操れる先進の4駆システムが搭載されるものと予想されます。

今回の北米三菱モータースによるチャリティオークションの収益は、米国内で飢えに苦しむ人々の食糧支援に役立てられるそうで、同社のドン・スウェリンゲン副社長は「オークションの収益が支援に役立つことを誇りに思う」とコメントしています。

Avanti Yasunori・画像:三菱自動車)

【関連記事】

三菱自がパリで次期アウトランダーPHEV?のコンセプトモデルを公開
http://clicccar.com/2016/09/23/401532/

【関連リンク】

三菱ランサーエボリューション・ファイナルエディション(国内版)
http://www.mitsubishi-motors.co.jp/evo/special/final_2015/info.html

(米国版)
http://media.mitsubishicars.com/channels/2015-Evo-Final-Edition/presskits/2015-lancer-evolution-final-edition-press-kit

レクサスGSに4気筒直噴ターボを追加、GS Fは足回りを進化

レクサスGSに、2.0リッター4気筒ガソリン直噴ターボを搭載した「GS200t」が新設定されました。

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最高出力180kW(245PS)、最大トルク350Nmの4気筒ターボに組み合わせられるトランスミッションは、最短0.2秒での変速を可能とした8速AT。JC08モード燃費は13.2km/Lです。

また、スポーティグレード“F SPORT”の2WDにはトルセンLSDをオプション設定しています。

新設定されたGS200tのメーカー希望小売価格は、577万円〜677万7000円となっています。

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あわせて、5.0リッターV8エンジンを搭載するトップグレード「GS F」は、足回りを中心に走りをリファインしています。

具体的には、サスペンションと電動パワーステアリング、VSC(横滑り防止装置)のセッティングを変更。ナビゲーションのコーナー情報を元にショックアブソーバーの減衰力を電子制御するNAVI・AI-AVSを標準設定しています。

そのほか、ドライブモードセレクトにCUSTOMIZEモードを新たに設定。パワートレーン、シャシー、エアコンの各制御の組み合わせをドライバーの好みで選択可能となりました。

GS Fのメーカー希望小売価格は1111万円です。

(山本晋也)

コメダ珈琲とトヨタが「ながらスマホ運転」防止でコラボ!

トヨタ自動車が本社を置く愛知県では、昨年1年間で人身事故が4万件以上発生、213名が亡くなるなど「交通事故死亡者数13年連続全国ワースト」が続いています。

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加えて、運転中の携帯電話使用等違反の検挙数についても、県内で5万件以上発生しており、「ながらスマホ運転」の増加が問題となっています。

そこで、同社では新たな事故未然防止活動として「AICHI 脱ワースト」プロジェクトをスタート。

先頃ご紹介した、地元メディア10社と連携、9月6日に開始した「マチホタル計画 」と併せ、9月20日からは愛知県における「ながらスマホ運転」による事故の低減に向け、スマートフォンアプリ「Driving BARISTA」を活用した取組みを開始しました。

「Driving BARISTA」は愛知県内で利用できる、運転中のながらスマホ運転防止を目的としたアプリ。

愛知県名古屋市に本社を置く「コメダ珈琲店」、「KDDI」と連携、運転中にスマホ画面を伏せた状態の走行距離を計測し、走行した距離が100km分蓄積されると、コメダ珈琲店にてブレンドコーヒーまたはアイスコーヒーと交換できるクーポンを入手できるという日本初の取組みとなっています。(走行距離蓄積期間:10月6日まで コーヒー引換期間:10月31日まで)。

スマートフォン本体の傾きを判定するジャイロセンサーや移動距離を判定するGPSを活用したアプリとなっており、Driving BARISTA HPからダウンロードが可能。

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トヨタなど3社によれば、今回のDriving BARISTAでは、「スマホを単純に禁止するのではなく、発想を変えて新しい体験価値提供を通じて事故防止に貢献したいとの思いで開発した」といいます。

「飴と鞭」作戦ともいえるこのキャンペーン、事故低減への効果が注目されます。

Avanti Yasunori・画像:トヨタ自動車)

【関連記事】

薄暮・夜間の事故防止でトヨタがメディア10社と進める「マチホタル計画」とは?
http://clicccar.com/2016/09/14/399072/

【関連リンク】

Driving BARISTA HP
http://www.au.kddi.com/cmp/driving-barista/

SUNOCOの「みのこ」こと、藤井みのりチャンが土屋武士選手と編集部にやってきた!

SUNOCOといえば特徴的なロゴでお馴染みのアメリカ発祥のオイルメーカー。日本でもスーパーフォーミュラーを中心に様々なカテゴリーでそのロゴを見ることができます。

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特にスーパーフォーミュラーでは、SUNOCO TEAM LEMANSとしてナレイン・カーティケヤン選手と小林可夢偉選手の2台体制でシリーズに参戦。

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9月10〜11日に開催されたスーパーフォーミュラー第5戦岡山国際サーキットでは、2レース制の第1レースでナレイン・カーティケヤン選手が3位で表彰台に上がるなどの大活躍を見せました。

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そんなスーパーフォーミュラーでのSUNOCOの活躍で忘れてはいけないのがイメージガールの藤井みのりちゃん。

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愛称は「みのこ」。由来は髪型からという噂もありますが、そこは定かではありません。

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その「みのこ」こと藤井みのりちゃんが、スーパーフォーミュラー岡山の翌日に編集部に来てくれました!

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なんとSUPER GTのGT300、VivaC 86 MCのドライバーである土屋武士さんも一緒に登場。

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第2戦富士500kmで3位、第4戦SUGOで2位で現在ランキング5位。そしてSUGOではポールポジションも獲得しているVivaC 86 MC。残りあと3戦で充分にチャンピオンを狙える位置にいます。

VivaC 86 MCは、エンジンオイルに市販のSUNOCO『BRILL』をそのまま使用しているとのこと。

実はSUGOでの公式テストでスタッフがエンジンオイルの積み込みを忘れて、あわてて販売店を検索、仙台市内のグランドスラムに買いに行ったというエピソードも。このエピソードを詳しく知りたい方は土屋武士さんのtwitterをご覧下さい。

そして、VivaC 86 MCのレースクイーンも藤井みのりちゃん!

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このように、モータースポーツで大活躍中のSUNOCOでは、10月1日から12月31日まで「SUNOCOどう?買って試して貰っちゃおう!キャンペーン」を開催します。概要は下記。

<開催概要>

クローズド懸賞:
対象製品を税抜き3000円以上ご購入の上、専用はがきにレシートを添付して応募する「オイル交換キャンペーン」
賞品:
・Aコース 蟹三昧 10名様
・Bコース アラジン グラファイト グリル&トースター 3名様
・Cコース YAMAHAキーボード PSR-E253ポータトーン 3名様
・Dコース リンベル 選べる宿泊ギフト 3名様

期間:
2016年10月1日〜2016年12月31日
応募締切:
2017年1月10日(火)当日消印有効

オープン懸賞:
SUNOCO公式WEBサイト(※10月1日開設)から誰でも応募できる(1)「WEBキャンペーン」、Twitterで簡単に応募(フォロー&ツイート)できる(2)「Twitterキャンペーン」

WEBキャンペーン賞品:
・タカタふとんサービス じぶんまくらギフト券 2名様
・フィリップス マルチチョッパー 2名様

Twitterキャンペーン賞品:
SUNOCOオリジナル可夢偉デザインJTBトラベルギフト1万円分 5名様

オープン懸賞期間:
2016年10月1日〜2016年12月31日23:59受信分まで

個人的にはAコースの蟹はそそりますね。

そして土屋武士さんのVivaC 86 MCでも使っているSUNOCO『BRILL』はパッケージをリニューアル。店頭では順次新パッケージに置き換わるとのことで、BRILLの新パッケージを購入したら即キャンペーン応募がいいかもしれませんね。

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(写真・文:松永和浩)

新しいフォルクスワーゲン「ザ・ビートル」はどこが変わった?

4年ぶりに刷新されたフォルクスワーゲン・The Beetle(ザ・ビートル)。

一見、どこが変わったの? と思ってしまうのは、VWにとって不動の「デザインアイコン」であるからかもしれません。

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外観では前後バンパーを変更することでスポーティさを強調。

スッキリした印象が得られるのに加えて「The Beetle Turbo」改め「The Beetle 2.0 R-Line」には、新デザインのフロントバンパーにクロームストリップ、フロントフェンダーに「R-Line」バッジを配置するなど精悍さを増しています。

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さらに、新デザインのリヤバンパーにブラックのリヤディフューザーを装着すことで、従来型よりも低く見えますから、マイナーチェンジでスポーティな方向に振ったというのはこの「The Beetle 2.0 R-Line」に顕著といえそう。

なお、プレス向けの後に一般公開もされた発表会には、ベーシックな「The Beetle Base」は展示されませんでしたが、新デザインのフロントバンパー、リヤバンパー、リヤディフューザーにクロームを配した「The Beetle Design」が展示されていました。

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ブラックとベージュが用意される内装も新たなデザインが採用されていて、「The Beetle Design」には、ダッシュパッド、ドアトリム、ステアリングトリムをボディカラーと同色としているほか、ブラックまたはベージュの専用格子調ファブリックシートやオプション装備のレザーシートと組み合わせることより、最大32パターンのカラーコーディネイトからチョイスできるのもポイント。

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一方の「The Beetle 2.0 R-Line」には、3連メーター(油温計、ストップウォッチ、ブースト計)やアルミ調ペダルクラスターをはじめ、専用ファブリックシートが採用されています。なお、レザーシート(ブラックまたはベージュ)はオプションになります。

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車載インフォテイメントシステムも進化しています。

「App-Connect」を搭載した純正インフォテイメントシステムの「Composition Media」を新たに全車標準装備。スマホと接続するだけで、「Mirror Link」やAppleの「CarPlay」、Googleの「Android Auto」の利用が可能。

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安全面では、新たにドライバー疲労検知システムの「Fatigue Detection System」が全車に標準装備されたほか、「ブラインドスポットディテクション(後方死角検知機能)」や「リヤトラフィックアラート(後退時警告・衝突軽減ブレーキ機能)」を「The Beetle 2.0 R-Line」に標準、「The Beetle Base」と「The Beetle Design」にオプション設定されています。

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大きなアピールポイントである多彩なボディカラー(カラーコーディネイト)に加えて、フォルクスワーゲン最新のコネクティビティ、安全装備が用意されたマイナーチェンジ後のザ・ビートル。現行ザ・ビートルが登場してからの数年間は、ゴルフに次ぐ販売の主力モデルだったそうですから、同社の販売巻き返しの切り札になるか注目です。

(文/写真 塚田勝弘)

ダイハツ・ムーヴ キャンバスのつくり込みは「女性がうれしい」スタイルと装備が自慢

ファミリー向けの「タント」、そしてアウトドアレジャーなどアクティブな人向けの「ウエイク」など、そのコンセプトを明確にしたモデルの開発が目立つダイハツから、新たなモデル「ムーヴ キャンバス」が発売されました。

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この「ムーヴキャンバス」の開発でターゲットとしたのは、ライフスタイルを楽しむ女性。

背高で四角いボディは同社の「タント」や「ウエイク」と同じですが、柔和な顔つきやボディ上下で塗り分けられたカラーリング、さらにメッキやカラーパネルをアクセントに加えたインテリアなど、ファミリーやアクティビティとは違ったカジュアルさを醸し出しており、クルマというよりもペットといった雰囲気が特徴です。

新たなコンセプトのもと生み出された「ムーヴキャンバス」は、実用性でも女性目線でつくり込まれています。

助手席もしくは後席足元に荷物を置く方がほとんどのはず。しかし、走行中に荷崩れしてしまうことがありました。また、荷室に荷物を置く場合にネイルを傷つけてしまうこともあります。

そこで「ムーヴキャンバス」では「タント」や「ウエイク」でも好評のスライドドアはそのままに「置きラクボックス」を採用したことで、この課題を見事に解決しているのです。

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さらに安全性の強化も見所。ダイハツでは初となるパノラマモニターを採用し、駐車時はもちろん狭い道でのすれ違いでもボディ側面を映し出すことで安全を確保。

また、夜間の視界確保に役立つアダプティブフロントライティングシステム内蔵のLEDヘッドライトを軽自動車として初めて採用しています。

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女性を前提として開発された「ムーヴキャンバス」ですが、その内容に加えて、ブラウンやブラックなどシックなカラーリングも用意されていることから男性が選んでも良さそうです。

そんな「ムーヴキャンバス」の魅力を約7分で掴める動画も公開されています。

(今 総一郎)

プジョー・2008 SUV次世代型、スペインの公道でキャッチ!

PSAグループとオペルが共同で開発を進めている、プジョーの新型コンパクト・クロスオーバーをスペインで補足しました。

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カメラマンによると、このプロトタイプはプジョー「2008 SUV」の次世代型で、オペル「メリーバ」、シトロエン「C3ピカソ」次期型と兄弟車となり、多くのコンポーネントを共有すると見られています。

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パワートレインは、1.2リットル直列3気筒エンジン及び1.4リットル直列4気筒ターボディーゼル「BlueHDi」などが搭載される可能性が高いようです。

ワールドプレミアは2017年3月のジュネーブモーターショーが有力だです。

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次期「アウトランダーPHEV」? 三菱自動車がパリモーターショーでコンセプトモデルを公開

三菱自動車が9月21日、「MITSUBISHI GT-PHEV Concept」をパリモーターショー16でワールドプレミアすると発表しました。

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トリプルモーター方式のPHEVシステムを搭載した次世代クロスオーバーSUVで、先進かつ独自の電動技術と四輪制御技術により、様々な走行条件下でのドライブを可能にしているといいます。

存在感のある押し出しの強いフロントマスクを採用、サイドビューは水平基調のフォルムとすることで、最上級クロスオーバーSUVとしての上質感と走りの安定感を表現。

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PHEVシステムは、次世代の大容量駆動用バッテリーや、高出力・高効率のトリプルモーター(フロント:1基、リヤ:2基)、発電・動力性能を向上させたPHEV専用エンジンなどで構成。

同モデルは2018年頃の発売を目指す次期「アウトランダーPHEV」のコンセプトカーとみられ、フルタイム4WDと車両運動統合制御システム「S-AWC」により、力強い走りを実現するとともに、EV航続距離を120km、総航続距離を1,200km以上として、快適なロングドライブを可能にしているそうです。

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今回のショーでは昨年の東京モーターショーに出展したSUVタイプのEV、「MITSUBISHI eX Concept」を併せて出展するとともに、先進安全技術を新たに搭載した「アウトランダー」や、EV走行を優先させるEVプライオリティモードを採用した「アウトランダーPHEV」の2017年モデル(欧州仕様)も初公開するそうです。

国内が燃費不正問題で揺れるなか、同社は得意とする「電動化」を前面に打ち出すことで、イメージの回復を目指す考えのようです。

Avanti Yasunori・画像:三菱自動車)

【関連記事】

三菱自動車の燃費不正問題が現行販売車にも波及
http://clicccar.com/2016/08/31/396294/

元初代プリウス開発者が精査した三菱自動車の開発実態は?
http://clicccar.com/2016/08/04/390331/

三菱自動車、燃費不正問題に関するユーザーへの賠償額を公表
http://clicccar.com/2016/06/19/379750/

三菱自動車、日産との提携を正式に締結!「外の目」で体制立て直しへ
http://clicccar.com/2016/05/31/374144/

日産がいち早く発動した三菱自とのシナジー戦略とは?
http://clicccar.com/2016/05/25/373756/

【関連リンク】

三菱自動車 パリモーターショー出品概要
http://www.mitsubishi-motors.com/jp/events/motorshow/2016/pms2016/

新型 VW ザ・ビートル画像ギャラリー ─ スタイリングを変更し、価格は234万9000円〜

フォルクスワーゲンの伝統を感じさせるブランドアイコンモデル「ザ・ビートル」がスタイリングや安全性能を向上させるマイナーチェンジを実施しました。

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外観での主な変更点は、前後バンパーの意匠です。とくにフロントは左右に大型フォグランプベゼルを配したことで、スポーティな雰囲気に変身しています。

安全性能では、ドライバー疲労検知システムの標準装備がトピック。スマートフォンと連携するインフォテイメントシステムも標準装備となっています。

ボディカラーは、ボトルグリーンメタリック(新色)、ストーンウォッシュドブルーメタリック(新色)、 ピュアホワイト 、 トルネードレッド、 ブルーシルクメタリック、 サンドストームイエローメタリック 、 ディープブラックパールエフェクト 、 ハバネロオレンジメタリック(3万2400円高)の8色となりました。

エンジンは1.2リッターSOHCターボと2.0リッターDOHCターボ、グレードとメーカー希望小売価格は「ザ・ビートル ベース(234万9000円)」、「ザ・ビートル デザイン(269万9000円)」、そして「ザ・ビートル 2.0Rライン(345万9000円)」です。

●ザ・ビートル 2.0R-Line主要スペック
全長:4285mm
全幅:1825mm
全高:1495mm
ホイールベース:2535mm
車両重量:1380kg
乗車定員:4名
エンジン型式:直列4気筒DOHCターボ(4バルブ)
総排気量:1984cc
最高出力:155kW(211PS)/5300-6200rpm
最大トルク:280Nm(28.6kg-m)/1700-5200rpm
変速装置:6速DCT
燃料消費率:13.4km/L (JC08モード)
タイヤサイズ:235/45R18
メーカー希望小売価格(税込):345万9000円

(山本晋也)

アウディS1/S1スポーツバックにA1 クワトロをイメージした限定車を設定

BセグメントのスポーティモデルであるアウディS1/S1スポーツバックに限定車「S1/S1 Sportback quattro limited edition」が設定されました。

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同限定車は、2012年に欧州で333台のみ販売された「Audi A1 quattro」をイメージしたモデル。

外観をブラックハイグロススタイリングパッケージ (Audi exclusive)、ブリリアントブラックのコントラストルーフ、プライバシーガラス、5アームデザインのマットブラック18インチアルミホイールで仕上げることで引き締まったムードを強調しています。

さらに、レッドラインが配されたバイキセノンヘッドライト、カラードブレーキキャリパー(Audi exclusive)、ブラックハイグロスフロントリップ、専用リヤウイング、ボディサイドの「quattro」のロゴ、ボディカラー同色ドアミラーをアクセントとすることでスポーティに演出。

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インテリアも特別仕様車らしい装備が多数用意されています。

カラーシートバック&センターコンソールをはじめ、ファインナッパレザーのSスポーツシート、アルミニウムシフトノブ、レッドインナーリング付ハイグロスブラックエアコン吹き出し口カラードスリーブを特別装備。

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ほかにもシートヒーターやBOSEサラウンドサウンドシステムなどを採用することで、プレミアムコンパクトであるS1/S1スポーツバックにふさわしい充実ぶりが目を惹きます。

パワートレインは2.0LのTFSIガソリン直噴ターボエンジンと、6速MTの組み合わせで駆動方式はAWDのクワトロです。

Audi S1_S1 Sportback quattro limited edition_001

気になる価格は、25台限定の「S1 quattro limited edition」がベースモデル比 26万円アップの449万円(グレイシアホワイトメタリック/ミサノレッドパールエフェクト)、468万円(ペガサスイエロー)。

90台限定の「S1 Sportback quattro limited edition」は、471万円(グレイシアホワイトメタリック/ミサノレッドパールエフェクト)、490万円(ペガサスイエロー)となっています。

(塚田勝弘)

最高にCOOLな神グッズ「ラーメン、コーヒー、そして俺」がすごい!

最近「バイクに乗るの、だりぃ……」なんて弱音を吐いているライダーのみなさん!(特にメンズ)

今回はそんなあなたに、喝を入れるべく開発された商品をご紹介いたします!

ツーリング先で「最高にカッコいい状況」といえば、どんなシチュエーションを思い浮かべますか?

言うまでもなく「バイクを停め、お湯を沸かし、ラーメンを煮て、コーヒーも飲む」という状況ですよね!?

なに?「そんな場面に出くわしたことない」って? あなたには、この商品が必要ですね!

今回ご紹介するのは、アウトドア用品ブランド「ドッペルギャンガーアウトドア」が発売した、その名も「ラーメン、コーヒー、そして俺」。

ツーリングでキャンプをしまくった経験のある筆者でも、こんな斬新な名前のグッズは見たことも聞いたこともありません。

「ラーメン、コーヒー、そして俺」は「調理・湯沸かし用の蓋付きクッカー」に、コーヒーを淹れるための「パーコレーターストレーナー」、さらにコーヒー豆を挽くための「ミル」がセットになった製品です。

最大の特徴は、クッカーとパーコレーターストレーナーが一体となっている点。

これにより、ラーメン用・コーヒー用それぞれの道具を用意する必要がなく、ひとつのクッカーでお湯を沸かし、ラーメンと食後のコーヒーを作ることが可能になってます。

ラーメンを煮て、ついでにコーヒーもいただく。COOLだ……最高にCOOLなシチュエーションだ……。

キャンプツーリングを経験したことのあるライダーなら「荷物は最小限にまとめる」ということの大切さがわかると思います。意外に、キャンプの荷物ってかさばるんですよね。

「ラーメン、コーヒー、そして俺」はすべてがコンパクトに設計されているので、キャンプはもちろん「日帰りでちょっと奥多摩まで……」というスタイルにも最適なグッズです!

「バイクでアウトドア? 楽しいの?」と、興味が出てきたみなさんもぜひこの商品をチェックしてみてください!!

大事な事なので、もう一度言います。「ツーリング先でラーメンを煮て、食後のコーヒーも飲んじゃう俺」がこれから「最高にカッコいいライダー」と呼ばれます!!

「ラーメン、コーヒー、そして俺」
・カラー:グレー / レッド
・希望小売価格:5,800円+税

商品の詳細はこちら!

(ライター:張山 和希/Moto Be バイクの遊び方を提案するWEBマガジン

【関連リンク】

ラーメン、コーヒー、そして俺[ドッペルギャンガーアウトドア]
http://www.doppelganger-sports.jp/product/rc1_468/

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おしゃれカスタムの祭典「Deus Bike Build Off 2016」に興味津々!

カスタムバイクってどんなイメージですか?

バイクのスペックを更に上げるためのカスタム、スタイルを極めたカスタム、ハーレーで言えばチョッパー、ボバー…など様々なカスタムがあります。

そんな様々なカスタムバイクが集まるイベント「Deus Bike Build Off 2016」がお台場で開催されます!

Deusとは、オーストラリア発のバイク×サーフブランドのブランド。

最近では街を歩けば「Deus」と書かれたTシャツをよく見かけるので、アパレルブランドと思われがちですが、アパレルも扱っているカスタムバイクのブランドなんです。

それカスタム!やれカスタム!とバイクカスタムだけのブランドではなく、幅広いライフスタイルを提案するブランドとして知られています。

Deus Bike Build Offはシドニー、バリ、L.A,ミラノ、東京の5都市で開催されるカスタムバイクイベント。

アマチュア部門、オープンクラス、プロフェッショナル部門(250cc 以上、250cc 以下)があり、素人からプロまで参加することが出来るんです。

1.「最小限で最大限を表現すること」
出場する車両に排気量の制限はありません。

小さい方から言えば50cc以下のポケバイや、芝刈り機のエンジンを積んだ車両でもOK。
大きい方で言えば1600ccだって車のエンジンだって大丈夫。

バイクとして認識できるオリジナルマシンならなんでも出場できるイベントなんです。

2.「走行可能で、ブレーキがかかること」

どんなに凄いカスタムバイクでも、走らなきゃそれは鉄のかっこいい形をした置物。
バイクとしてちゃんと動かないと意味がありません。

今年は会場内に走行エリアもあり、目の前でカスタムバイクの走行を見ることができます!

3.「己の工夫と、果てることのない情熱で創り上げること」

世の中で人からスゲーと言われるものには必ず誰かの情熱が感じられるものです。

高いパーツを使えばいい!工作技術が高ければいい!ということではなく、誰かが情熱を注いで人を驚かす事ができるようなバイクが出て欲しい!ということです。

【開催要項】

開催日:2016年9月24日(土)
時間:10:00am〜5:00pm
開催場所:お台場 青海 J地区
一般入場料:¥1000 (当日会場にて)
※未成年者は無料・二輪車駐輪場̶無料

これはバイクの知識とか関係なく楽しめるイベントなんじゃないでしょうか。

筆者も個人的に行きたいイベントです。概念に固定されず、常に新しいものを創りだして行く感じがクリエイティブ魂をくすぐられますね。

入場料も安いので気になった方は是非ひょっこり顔を出してみてください!

(ライター:佐藤 快/Moto Be バイクの遊び方を提案するWEBマガジン

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トヨタ自動車九州が「J.D.Power」の品質調査で世界一に!

レクサス「RX」、「ES」を生産している福岡県宮若市のトヨタ自動車九州宮田工場が、米国市場調査会社J.D.パワーによる「IQS」(自動車初期品質調査)の工場部門で世界一となるプラチナ賞を受賞、9月14日に同工場において、授賞式が行われました。

TOYOTA

宮田工場 第2ラインが受賞するのは、2000年、2001年、2011年に続く、世界最多の4度目となります。さらに、同工場が技術支援している米ケンタッキー工場も同時受賞。

IQS(Initial Quality Study)では、米国内で2016年型車を購入、またはリース契約した8万人以上を対象に、車両購入後90日間の品質をアンケート調査、不具合指摘の少ない順にランキングしています。

調査実施時期は今年の2月から5月で、本ランキングは自動車33ブランドにおける世界各地の164生産ラインが対象。

Lexus_RX

同工場に受賞をもたらしたレクサス「RX」は、1997年に国内で発売された「トヨタ・ハリアー」が起源で、翌年レクサスとして海外展開直後から米国で爆発的な人気を博し、現在に至っています。

またレクサス「ES」は、1991年に発売された「ウインダム」の輸出モデルを起源としており、2006年1月に国内販売を終えて以降は海外専用モデルとなっています。

Lexus_RX

レクサスが海外で高品質車として認知され、ユーザーの信頼を勝ち取って来た背景に、九州宮田工場の製造品質に対する多大な努力が有ったことはいうまでもありません。

Avanti Yasunori・画像:トヨタ自動車)

【関連リンク】

J.D. パワー米国自動車初期品質調査(プラントアワード)
http://japan.jdpower.com/ja/press-releases/2016_US_IQS

トヨタ自動車九州
https://www.toyota-kyushu.com/info/company.html

Lexus RX http://www.lexus.com/models/RX
Lexus ES http://www.lexus.com/models/ES

雨にも負けず風にも負けず、そのうえ豪華な最新プレミアムSUV 6選

ゲリラ豪雨や予想以上の降雪の中、立ち往生するクルマを横目に力強く走っているクルマがあります。そのクルマこそSUVであります。

押し寄せる波をかき分け、降り積もる雪を四輪で踏破する力強さもさることながら、そこに豪華で快適な機能が加われば、もはや無敵ではないでしょうか?

ただ、SUVの人気は高く、これまでSUVの気配がなかったブランドも名を連ねており、何を選べば……と思っている方もいるはず。

というわけで、SUVのなかでも無敵の実力を有する最新モデルをピックアップ。まずは、最大7人が乗れる大型SUVから。

■メルセデス・ベンツ GLSクラス

GLS

2016年はSUVのラインナップ充実と掲げているメルセデス・ベンツ。その旗艦モデルである「GL」がマイナーチェンジを機に「GLS」と改名されました。

最新のデザインに仕立てなおされたボディには3列シートを備えており、最大で7人乗車が可能。運転席周りはもちろん、3列目に至るまで上質な素材で仕立てられており、乗員全員が贅沢な気持ちに浸ることができます。

GLSインテリア

また、路面や走行状況に応じて車両の特性を変えられる多彩なモードに加えて、電子制御式エアサスペンションや、横風に対して自動で走行安定性を保つクロスウインドアシストなどであらゆる道を快適に突き進みます。さらに、新たに9速ATを採用し、その走りの質感はより上質になっています。

■ボルボ・XC90

XC90

北欧のスウェーデンで生まれたボルボ。かつては角ばったボディをもつモデルが印象的なブランドでしたが、「V40」以降に登場したモデルはいずれも優美な雰囲気を漂わせています。その最新作が「XC90」です。

漆器のような滑らかさと近未来的なフロントマスクを組み合わせたボディは大きく、最大で7人が乗れるほど室内は広々。さらに温かみのあるウッドなどで仕立てられたインテリアは心地良く、クルマに乗っていることを忘れさせてくれるような居心地の良さが感じられます。

XC90インテリア

メカニズムでは、新たにプラグインハイブリッドを設定したのもポイント。家庭用電源からバッテリーへ直接の充電が可能な上に、モーターだけでの走行も可能。大きくて重いボディだけに燃費が心配されますが、プラグインハイブリッドではその心配も少ないです。

■マセラティ・レヴァンテ

Small-729-MaseratiLevante

イタリアのスーパーカーブランド「フェラーリ」と少なからぬ関係にある「マセラティ」。これまでは大型サルーンやスーパーカーを手掛けてきましたが、ここ数年で中型セダンの「ギブリ」そしてSUV「レヴァンテ」と、新たな分野でもその存在感を示しています。

ひと目でマセラティであることが伝わるデザインをもつボディは、全長:5004mm×全幅:1968mm×全高:1679mmで乗車定員は5名。50:50という前後重量配分とクラストップレベルの低重心による走りの良さに加えて、6段階の車高調整を可能とするエア・スプリング・サスペンションにより、舗装路から悪路まで頼もしい走りを実現します。

エンジンはフェラーリと協力して開発し、さらに製造もフェラーリのマラネッロ工場で行なわれる3.0L V6ツインターボを採用。そのほかにもディーゼルエンジンもラインナップ。

■ジャガー・F-PACE

F-PACE_Fukuoka Motor Show 2015_01

イギリス生まれの高級車ブランド「ジャガー」も、この「F-PACE」でSUVに初参戦。スポーツカーのDNAを受け継ぐハイパフォーマンスSUVと謳うように、ボンネットをはじめとしたボディの筋骨隆々とした逞しさがまず目を引きます。

そのテイストはインテリアにも。コックピット感が強めのスポーティな室内は使用する素材も質感は高く、またメーターはフル液晶と先進性も兼ね備えているのもポイント。

パワートレーンはガソリンエンジンのほかディーゼルエンジンもラインナップ。日本投入の際に設定された50台限定の「ファーストエディション」が1108万9000円と高めだったものの、後に販売がスタートしたモデルでは最安で639万円と戦略的な価格も魅力的。

■メルセデスAMG GLE43 4MATIC

GLE

メルセデス・ベンツが販売するSUV「GLE」をベースとする高性能モデルといえば「GLE63 4MATIC」ですが、新たに「GLE43 4MATIC」が加わりました。

搭載するV6エンジン(367ps/520Nm)は、最大圧力200barのインジェクターとスプレーガイド式燃焼システムさらにシリンダーフォールには摩擦低減と高強度を実現するNANOSLIDE加工が施されるなど、メルセデス・ベンツのチューニングを数多く手がけてきたメルセデスAMGの最新テクノロジーが詰まっています。また、四輪駆動システムや排気系にも手が加えられています。

GLEエンジン

ちなみに車両本体価格は1150万円と、メルセデスAMGブランドの手掛けるSUVの中では比較的手頃なプライス。

■BMW・X4 M40i

X4

メルセデスAMGと同じく、BMW Mもこれまでより手頃な価格で手に入れられる高性能モデルを充実させています。SUVの中では「X4 M40i」がそれに該当します。

SUVとクーペを合体させたプロポーションを持つ「X4」をベースに、外装はよりダイナミックさを強調するエアロパーツで武装。シャシーや駆動システム、足回りに専用のチューニングが施されるだけでなく、エンジンにも手が加えられており、最高出力で360ps、最大トルクで465Nmを発生し、0-100km/hは4.9秒(ヨーロッパ仕様車値)と、スポーツカーに匹敵する動力性能を実現しています。

(今 総一郎)

モーターファンズイヤー・クルマプレゼントキャンペーン ロードスター当選者レポート

モーターファンズイヤー・クルマプレゼントキャンペーンにたくさんご応募いただきありがとうございました。このほどマツダ・ロードスターとダイハツ・コペンの当選者が決定し、マツダ・ロードスターは静岡県の望月正人様に当選しました。こちらの写真のとおり、先日、地元の静岡マツダ・富士宮店で車両授与が行われ、ピカピカのソウルレッドプレミアムメタリックのロードスターが納車されました。望月さん、大切に乗ってくださいね。本当におめでとうございます!!

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フォルクスワーゲン「ザ・ビートル」がマイナーチェンジ。ボディカラーは8色に!

フォルクスワーゲンのアイコンモデル「ザ・ビートル」がマイナーチェンジを受け、新しいアピアランスとなりました。前後バンパーの意匠変更により、グッとスポーティな装いとなったのが特徴です。

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そのほか、iPhoneやAndroidとつながるインフォテイメントシステム「Composition Media」を標準装備するなど、コネクティビティの進化も見逃せません。

安全装備としては、ドライバー疲労検知システムを全車に標準装備。さらに上級グレードにはブラインドスポットディテクションやリヤトラフィックアラートを標準装備しています(下位グレードにはオプション設定)。

ボディカラーは新色を加えた8色の設定。ボトルグリーンメタリック(新色)、ストーンウォッシュドブルーメタリック(新色)、 ピュアホワイト 、 トルネードレッド、 ブルーシルクメタリック、 サンドストームイエローメタリック 、 ディープブラックパールエフェクト 、 ハバネロオレンジメタリック(3万2400円高)となっています。

なお、エンジンとトランスミッションの組み合わせは、1.2リッターSOHCターボ&7速DSG、2.0リッターDOHCターボ&6速DSGと従来通りで、スペックも変更ありません。

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新しいビートルのグレードは3つ。1.2リッターエンジンの「ザ・ビートル ベース(234万9000円)」と「ザ・ビートル デザイン(269万9000円)」、2.0リッターエンジンの「ザ・ビートル 2.0Rライン(345万9000円)」となっています。※()内はメーカー希望小売価格

メーカーオプションとしては、安全装備を充実させるバイキセノンパッケージ(15万1200円〜19万4400円)、純正ナビゲーションの716DCWパッケージ(19万9260円)、レザーシートパッケージ(21万6000円〜30万2400円)、電動パノラマスライディングルーフ(15万1200円)が用意されています。

●ザ・ビートル デザイン主要スペック
全長:4285mm
全幅:1815mm
全高:1495mm
ホイールベース:2535mm
車両重量:1300kg
乗車定員:4名
エンジン型式:直列4気筒SOHCターボ(2バルブ)
総排気量:1197cc
最高出力:7kW(105PS)/5000rpm
最大トルク:175Nm(17.8kg-m)/1500-4100rpm
変速装置:7速DCT
燃料消費率:17.6km/L (JC08モード)
タイヤサイズ:215/60R16
メーカー希望小売価格(税込):269万9000円

(山本晋也)

霧や逆光を見通す「電子の目」を搭載した自動運転車をパナソニックが公開!

パナソニックは、事業の柱である家電部門が厳しい競争に晒されるなか、自動車関連事業を新たな成長分野に位置付けています。

Pabasonic

一方、検索サイト大手の「Google」や、ベンチャー企業の「テスラ」などが自動運転技術の分野で大きな成果を上げていることもあり、国内家電メーカーについても得意とする電子技術を活かし、同分野への参入を狙っている状況。

そんな状況の中、パナソニックは、雨や霧、雪など視界が悪い中でも人や車などを正確に見極める画像処理技術を開発したそうです。

従来の画像センサーでは、対向車のヘッドライトなど、強い光を受けると映像がホワイトアウトしやすく、夜間の信号色や歩行者が見分けにくいという課題がありました。

Pabasonic

そこで同社は、テレビや防犯カメラで実用化した技術をカメラセンサーに適用、夜間に高速で通過する車のナンバーまで見分けられるといいます。

材料を従来のシリコンから有機材料の薄膜に換え、光を電気信号に変換する際のノイズを独自の回路設計で抑制、電極部の構造も見直し、僅かな光をも効率よく取り込めるようにしており、撮影可能な明るさは従来品の100倍に達しているそうです。

そうしたなか、パナソニックはこの技術を搭載したカメラを5台使い、周りを確認しながら自律走行する自社製の小型自動運転車を開発、公開しました。

NHK

高齢化社会が進むなか、全国的にバス路線の縮小や減便が続いており、病院通いや買い物に利用できる「足」として今後、自動運転のニーズが高まると予想。

2020年代半ばを目標に、自宅と最寄り駅や病院間などの近距離を、安全な40km/h以下の速度で往復する、街乗りに適した自動運転技術を目指しているそうです。

NHK報道によると、同社は車間通信の分野において、携帯電話の開発で培ったセキュリティー技術が活かせると考えているそうで、今後はプロのドライバーの運転技能を備えたAI(人工知能)の開発にも進出、自動運転車向けの製品開発を加速していくとしています。

このように、自動運転技術の高度化に向け、自動車メーカーはもちろん家電メーカーからの参入も増加すると予想され、今後はオールジャパンによる技術革新が本格化するものと思われます。

Avanti Yasunori・画像:Panasonic、NHK)

【関連リンク】

Panasonic
http://www.panasonic.com/jp/corporate/technology-design/technology/ai.html

NHKニュース
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160917/k10010690591000.html

絶対にパンクしない!? 最強のバイク用タイヤが存在した!

「パンク」って言うと、バイクより車や自転車のほうが多いように感じるかもしれませんが、バイクのパンクって結構あるんです。

よくある例としては、走ってたら釘とかネジが刺さっていたパターン。ひどい場合は完全に空気が抜けてバーストなんてことも…。

筆者は実際に完全に空気が抜けるレベルのパンクをしたことがありますが、パンクしたままだと危なくて乗れたもんじゃありません。

しかし!海外では絶対にパンクしない最強のバイク用タイヤがあったんです!

釘が出まくった板の上を走るバイク……普通のタイヤだったらもう間違いなくパンクして空気が抜けるはず。

「あ、こいつ終わったわ」と思いきや、なんと無傷!

何度やってもパンクしないんです!

証拠に石鹸水をかけてみても、パンクしていたら穴から空気が漏れて気泡が出るはずなんですがどこからも漏れず!!

海外のショップが作ったパンクしないタイヤ「RHINOTIRE」は、普通のバイク用タイヤの裏側に特殊素材ポリマーを吹き付け、パンクによって空いた穴をポリマーが塞いでくれるという摩訶不思議な技術。

自動車用でパンクした状態でも多少の距離を走ることができる「ランフラットタイヤ」なんてものもありますが、バイク用は販売されていませんし、RHINOTIREの方が格段に優れているそう。

しかもRHINOTIREはタイヤバランスも崩さないし、ホイールのリム側に影響を出すこともないそうです。

唯一のデメリットは特殊ポリマーの吹付けが専用技術で誰もが簡単に出来るようなものではないこと。

RHINOTIREは現在バイクだけでなく車用のタイヤも制作しているそうです。

公式サイトに詳しい情報が記載されています。が、残念ながら日本での販売は不明…

絶対にパンクしないタイヤ、まさに夢のようですね…!もうタイヤに釘が刺さっていても悲しい気持ちになることがなくなるかもしれません!

新品、中古問わず施工できるようなので日本でも手軽にできたらかなりブレイクするんじゃないでしょうか?

ライダーに夢を与えてくれるテクノロジーでした!

(ライター:佐藤 快/Moto Be バイクの遊び方を提案するWEBマガジン

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クロスオーバーSUVをSTIチューン!スバルXVハイブリッド tSは10月25日に発売

2016年7月28日から先行予約の始まっていた「スバルXVハイブリッドtS」がついに正式デビュー。発売日は2016年10月25日であることも発表されました。

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オレンジのアクセントカラーが印象的な内外装を与えられた「tS」は、SUBARU XVハイブリッドに足回りの専用チューンも施したSTIコンプリートカー。

そのコンセプトは、「Enjoy Driving Hybrid」と掲げられています。

より具体的にいえば「誰がどこで乗っても気持ちがよく、運転が上手くなるクルマ」に仕上げることがターゲット。STIらしいシュアなハンドリングとSUVに期待される乗り心地を高度にバランスさせているということです。

ボディカラーは、クリスタルホワイト・パール(3万2400円高)、クリスタルブラック・シリカ、ハイパーブルーの3色。メーカー希望小売価格は消費税込332万6400円です。

sxv16705s

■スバルXVハイブリッドtS主要専用装備

足回り/メカニズム
・ STI製フロントストラット&コイルスプリング
・ STI製リヤダンパー&コイルスプリング
・ STI製フレキシブルタワーバーフロント
・ STI製フレキシブルドロースティフナーフロント
・ 17インチアルミホイール(オレンジ塗装&切削光輝)

視界
・ HIDロービームランプ(ブルーインナーレンズ、ブラックアイライン)

シート
・ 専用シート[メイン:ウルトラスエード&本革(ブラック)/サイド:合成皮革(オレンジ)&トリコット(アイボリー)、オレンジステッチ、STIロゴ型押し、フロントシートヒーター付]
・ 可倒式&上下調整式フロントシートヘッドレスト(オレンジステッチ)
・ リヤシートヘッドレスト(オレンジステッチ)

内・外装
・ STIロゴ入りステンレス製サイドシルプレート(フロント)
・ STI製フロントスポイラー(オレンジピンストライプ)
・ STI製サイドアンダースポイラー(オレンジピンストライプ)
・ フロントフォグランプカバーデカール(STIロゴ入り)
・ ルーフエンドスポイラー(LEDハイマウントストップランプ内蔵、オレンジピンストライプ)
・ STIオーナメント(フロント、リヤ)
・ tSオーナメント(リヤ)

■SUBARU XV HYBRID tS 主要スペック

車両型式:DAA-GPE
全長:4485mm
全幅:1780mm
全高:1550mm
車両重量:1530kg
エンジン型式:FB20
エンジン形式:水平対向4気筒エンジン
最高出力:110kW(150PS)/6000rpm
最大トルク:196Nm(20.0kg-m)/4200rpm
メーカー希望小売価格(税込):332万6400円

(山本晋也)

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XVハイブリッドにも「tS」が追加!「XV HYBRID tS」の先行予約開始。価格は332万6400円
http://clicccar.com/2016/07/28/389066/

ホンダ・シビック欧州仕様がフォトデビュー。129馬力の3気筒ターボを新搭載

現在、日本ではラインナップされていませんが、ホンダの主力モデルといえば「シビック」。その欧州仕様の5ドアハッチバックがフォトデビューを果たしました。

All-new 2017 Civic hatchback

フロント:ストラット、リヤ:マルチリンクサスペンションの新世代プラットフォームにダウンサイジングターボエンジンを搭載した新型シビックは、基本的には世界共通のグローバルモデルであり、現在のトレンドをキャッチしたニューモデルです。

エンジンは、日本でもおなじみの1.5リッター4気筒VTECターボエンジンに加えて、1.0リッター3気筒VTECターボも設定。それぞれスペックは次のようになっています。

●1.5リッター4気筒VTECターボ(MT仕様)
最高出力:182 PS(134 kW) / 5500 rpm
最大トルク:240 Nm / 1900 – 5000 rpm

●1.0リッター3気筒VTECターボ(MT仕様)
最高出力:129 PS(95 kW) / 5500 rpm
最大トルク:200 Nm / 2250 rpm

トランスミッションは、6速MTと7速マニュアルモード付きCVTとなっています。

All-new 2017 Civic hatchback

ボディサイズも欧州基準のCセグメントとして、確実に成長しています。

●新型シビックハッチバック(欧州仕様)ボディサイズ
全長:4497 mm
全幅:1800 mm
全高:1421 mm
ホイールベース:2700 mm

まるでコンセプトカーのようなセンター出しエキゾーストが印象的。このようにスポーティさをアピールする新型シビック・ハッチバックは、従来通りにイギリスで生産されます。

さらに先進安全技術である「ホンダセンシング」も標準装備するなど、最先端のテクノロジーを採用した妥協のない「大衆車」として進化を遂げているといえそうです。

(山本晋也)

日産/ルノーが累計35万台のEVを販売、4.5億トン超のCO2排出を抑制!

日産自動車が2010年12月にピュアEV「日産リーフ」を発売以来、今年8月までに世界で累計25万台以上のEVを販売したそうです。

NISSAN_LEAF

「リーフ」の累計走行距離は27億kmを超えており、世界で約4.5億トンのCO2排出を削減。2014年以降は「リーフ」に加えて「e-NV200」を国内と欧州を中心に導入。

NISSAN_e-NV200

同社がこれまでに世界で販売した25万台のうち、米国、日本、欧州の3地域が全体の9割を占めており、中でも米国が9.7万台と最も多く、次いで日本が6.8万台、欧州が6.1万台の割合になっているそうです。

一方、日産がアライアンスを組むルノーでも、「SM3 Z.E.」、「ZOE(ゾエ)」、「Kangoo(カングー)Z.E.」、「Twizy(トゥイジー)」の4車種のEVを販売しており、2011年10月の「KangooZ.E.」発売以降、世界で累計10万台のEVを販売。

Renault_SM3_Z.E.Renault-ZOE

ルノー・日産アライアンスとして、これまでに累計35万台を販売するなど、世界で販売されたEVの半数を占めており、中でも「日産リーフ」はグローバルで累計23万台以上を販売する業界最量販EVとなっています。

日産は昨年11月、同車の航続距離を250kmに向上させたモデルを米国と日本に導入、欧州でも今年初めに発売。

Renault_Kangoo_Z.E.Renault-Twizy

またルノーも昨年「ZOE」の航続距離を+30km延長、充電時間を10%短縮、電気制御の最適化によりモーターの効率を向上させるなど、ルノー・日産アライアンスでは今後もEVの革新を続ける考えとしています。

Renault-ZOE

さらにアライアンスは今年1月、2020年までに自動運転技術を10モデル以上に採用する計画を発表。

今後主要な量産車に手頃な価格で搭載することで、「ゼロ・エミッション」、「ゼロ・フェイタリティ」の実現に向けたコミットメントを確固たるものにするとしています。

Avanti Yasunori・画像:NISSAN、RENAULT)

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乗りやすいスポーツミドル「KAWASAKI Ninja250」に2017年モデルが登場!

Ninjaシリーズは代々続くカワサキのスポーツモデルの称号。免許がない人でも「Ninja」は知ってる!というくらい有名なバイクです。

そんなNinja250の2017年モデルが登場しました!

今回のスタンダードモデルはブルーとブラック。

ブラックは定番でかっこいいですが、ブルーは今までにないちょっとだけライト系のブルーになっていて更にクールさが増しました!

発売予定日は2016年9月1日(木)からとなっています!


Ninja 250 ABS Special Editionは今までないカラー!サイドカウルに描かれたNinjaロゴがフルカウルならではのスポーツ感と高級感を出しています。

発売予定日はこちらも2016年9月1日(木)からとなっています!

定番のライムグリーンはNinja 250 ABS KRT Edition。

Ninjaといえばこのカラーというくらい定着したカラーですが今回のグラフィックもNinja感抜群のデザインですね!

発売予定日はこちらも2016年9月1日(木)から!

2017年は250クラスが盛り上がりそうな予感ですが、カワサキも遅れを取らないクールなNinja達が仕上がりましたね!

(ライター:佐藤 快/Moto Be バイクの遊び方を提案するWEBマガジン

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ついに現れた!トヨタ・スープラ後継モデル。FT-1デザインを継承か!

トヨタ・スープラの後継モデルと噂される、新型スポーツクーペ・プロトタイプの姿を始めてカメラが捉えました。

Toyota Supra 1

ヘッドライトはダミーが装着され、フルカモフラージュのためディテールは不明ですが、デザインのヒントが見えてきたようです。

Toyota Supra 5

ロングノーズに盛り上がるボンネットや「ラ・フェラーリ」を彷彿させるリアフェンダーからは、2014年に公開された「FT-1コンセプト」の意匠が垣間見えます。

このスープラ後継モデルはBMWと共同開発されており、BMW版は「Z4」後継モデル「Z5」としてデビューが噂されています。

パワートレインはBMW製3リットル直列6気筒ターボが噂されているほか、トヨタのハイブリッドシステムを組み合わせたユニット搭載の可能性もあるようです。

現在の擬装具合からも、ワールドプレミアは2018年頃になりそうです。

(APOLLO)

トヨタが「C-HR」の受注開始!パリでも市販モデル公開へ

トヨタ自動車の欧州法人・トヨタモーターヨーロッパが、9月29日に開幕(一般公開は10月1日-16日)するパリモーターショー16で、新型SUVトヨタ「C-HR」の市販モデルを公開すると発表しました。

TOYOTA_C-HR

今年の3月にスイスで開催されたジュネーブモーターショー16では、同車の外観が公開されましたが、今回のショーでは、インテリアやパワートレインを含めてその全貌が公開されます。

諸情報によれば、スリーサイズは全長4,350mm×全幅1,795mm×全高1,555mmで、競合車となりそうなホンダ「ヴェゼル」より若干大き目のスペック。

1.2Lターボ(最高出力116ps/最大トルク18.9kgm)が2グレード、現行プリウスと同システムを搭載したHVが2グレードと、計4グレードが用意されている模様。(海外向けにはNA仕様の2.0L 150ps/19.7kgmエンジン搭載モデルもあり)

気になる燃費(JC08モード)と車両価格は、ターボ車が15.2km/Lで220万円前後、HVが30km/Lで280万円前後との予想。

TOYOTA_C-HR TOYOTA_C-HR

ボディカラーは4色(ホワイトパール、ブラックマイカ、イエロー、ブルーメタ)、インテリアには3色(ブラウン、ブルー、ブラック)が用意されているようで、国内向けにはルーフ部を塗り分けた2トーン仕様はラインナップされていないようです。

また、LEDヘッドランプ(オプション)には、レクサスのSUV「RX」にも装備された「流れるウインカー」を設定。

TOYOTA_C-HR

モデリスタ/TRDバージョンはもちろん、後にはG’sバージョンも登場するようなので、こちらも楽しみ。

同車は9月初旬から国内でも受注を開始しており、12月14日とされる正式発売に向けて着々と生産が進んでいるようです。

また、発売が延期された新型「プリウスPHV」についても、ほぼ同時期に発売になるようで、こちらも今回のショーに出展予定。

TOYOTA_PRIUS_PHV

「C-HR」は今年5月のニュルブルクリンク24H耐久レースで、そのドライビング性能の高さが証明されているだけに、国内発売に向けて期待が高まります。

Avanti Yasunori・画像:トヨタ自動車)

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ニュル24H耐久でトヨタ「C-HR」がクラス3位で完走!
http://clicccar.com/2016/05/31/375178/

【関連リンク】

トヨタ C-HR
http://toyota.jp/c-hr/

パリーモーターショー16
http://www.mondial-automobile.com/en/

新型ホンダ・フリードとライバルのトヨタ・シエンタを徹底比較【安全装備、価格編】

好調トヨタ・シエンタと期待の新型フリードは、燃費もボディサイズも大差なく、あとは積載性やシートアレンジの差、そして安全装備と価格の差が気になるところ。

HONDA_FREED_12

ここでは、安全面と価格について比較していきたいと思います。

まず、衝突被害軽減ブレーキは、フリードが約5km/h以上〜約80km/h以下で作動。シエンタは、約30km/h〜80km/hの領域ではプリクラッシュブレーキアシストが作動となっていて(自動ブレーキは約10km/h〜80km/hの車速域で作動)、対歩行者も謳うのはホンダのCMBSとなっています。

さらに新型フリードは、約10km/h〜約40km/hでの走行中に路側帯などの歩行者と衝突しそうになると警告するだけでなく、ステアリングを制御。約50km/h以上で車線逸脱警報のみとなるシエンタに差をつけています。

HONDA_FREED_7HONDA_FREED_8

安全装備では、シエンタよりも後発だけに新型フリードの装備が若干リードしていて、価格面にも一部現れています。シエンタが160万円台〜、フリードが190万円近いエントリーグレードという設定。

siet1507_01_sハイブリッドは225万円前後からという価格設定ですからほぼ互角。ただし、シエンタ(ハイブリッド)は5万4000円の「トヨタ・セーフティ・センスC」を付けても223万円台〜。

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一方、フリード(ハイブリッド/6人乗り)は「ホンダ・センシング」装着車が250万円近い設定となっていて、安全装備の差があるとはいえ少し高めの価格となっています。

(塚田勝弘)

【関連記事】

新型ホンダ・フリードと好調トヨタ・シエンタを比べて見ると?【燃費、ボディサイズ編】
http://clicccar.com/2016/09/20/400067/

新型ホンダ・フリードをライバルのトヨタ・シエンタと徹底比較【燃費、ボディサイズ編】

ホンダ・フリードがフルモデルチェンジを受けました。

以前から2015年秋くらいという噂もありましたが、フィットやヴェゼルなどのリコール問題の影響により当初の予定よりも遅くなったのでしょう。

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ライバルのトヨタ・シエンタは2015年7月に発売されて以来、ハイブリッドはミニバントップクラスの27.2km/L、1.5Lガソリンでも20.6km/Lという燃費を武器に月1万台ペースで売れまくっています。登録車販売台数ではプリウス、アクアに続いて3位が定位置。この3台で表彰台独占状態が続いています。

シエンタが好調なのは、燃費やパッケージングだけではないでしょう。インパクトのあるエクステリアをはじめ、デザインのさじ加減が絶妙。コストを抑制しながらも安っぽく見えない内・外装の質感もヒットの要因といえそう。

siet1507_03_s一方の新型フリードは、ひと目でフリードと分かる正常進化といえるもので、初代発売から8年近くを経て登場しただけに、先代ユーザーの買い替えも促したいという意図が感じられます。

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さて、気になる燃費は、アトキンソンサイクルの1.5Lガソリンに、重希土類完全不使用のネオジウム磁石を使ったモーターを組み合わせたハイブリッドが最高値で27.2km/L。また、シエンタにはないハイブリッドの4WDを用意し、25.2km/Lという燃費を達成。

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なお、1.5LガソリンはFFが19.0km/L、4WDが17.6km/Lとなっています。ハイブリッドの燃費はシエンタに並んだものの、ガソリン車では僅かに追いつけなかったというところ。

ただし、実燃費ではなくカタログ値であり、またこの程度の差なら走らせ方次第で挽回できるはずなので燃費はほぼ互角ではないでしょうか。

次に気になるのは、ボディサイズ。

シエンタは全長4235×全幅1695×全高1675mmで、ホイールベースは2750mm。最小回転半径は5.2mとなっています。新型フリードは、全長4265×全幅1695×全高1710mmでホイールベースは2740mm。最小回転半径は5.2m。

フリードの方が全長が30mm長く、全高も15mm高くなっていますが、大差はありません。

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シートは、5人乗りの2列シート、6人もしくは7人乗りの3列シートを用意するのも両車同じ。

ただし、フリード・スパイクの流れも組むフリードは、2列シート車と3列シート車でより明確な作り分けがされています。荷室フロアやリヤバンパー下側の専用設計、またセカンドシートも2列シート車と3列シート車では異なった作りになっていて、前者は訴求点であるシートのフラット化に対応する設計となっています。

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居住性の違いは、シエンタの2列目、3列目がかなり高めの位置に座らせるのに対し、フリードはそれほど高い位置に陣取る感じではありません。それでも2列目は、前方視界もよく圧迫感を抱かせません。

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また、3列目の乗降時も足元、頭上ともに広めのスペースが確保されています。3列目のフットスペースは短時間なら許容できそうな広さにとどまりますが、頭上には身長171cmの私で10cm強の余裕が確認できました。

ただし、とくに3列目はフロアから座面までの高さが低めなので、座り心地はもう少し。子どもなら常用できそうですが、身長170cmを超える人は短時間用の域を出ないでしょう。

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燃費とボディサイズ、取り回しに大きな差はなく、パッケージングやシートアレンジ、2列シート車と3列シート車の作り込みなどがシエンタとフリードの違いのひとつといえそうです。

(塚田勝弘)

新型フリードの進化とスマホの進化に共通するものとは?

先日、AppleからiPhone7とiPhone7 Plusが発売されました。

新型では防水機能や電子マネーでの支払い機能も加わり、さらにiPhone7 Plusには2つのカメラが備わって綺麗な写真を撮ることができると言います。

この数日間、いま持っている「iPhone5S」から変えるかどうかで頭を悩ませています。

すでに型落ちとなって久しく、例えばカメラの性能が上がればもっとクルマを綺麗に撮影できますし、たまにアプリが落ちることにイライラ、そしてバッテリーの消耗が激しいなどの細かな不満があるのも事実。

とりあえず日常生活に支障はないものの、スマホの役割は日々大きく広がっており、このままでは時代に取り残されることは明らか。

だからこそ、暮らしをより豊かにするには、その時代に“ちょうどいい”ものを持つことが大切だと思う次第であります。

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これが「フリード」に繋がります。

初代モデルが登場した頃は、依然として室内の広いミニバンの人気が高かった一方で、ただ大きくなるだけではかえって運転が難しくなるため、両方を上手く掛けあわせたモデルのニーズが高まっており、ホンダが提案した「フリード」は市場から評価され、大ヒットしました。

しかし、その登場は2008年。数回の改良が行なわれているものの、新しいレジャーが増えるなど使われ方の幅が広がり、いつしか痒いところに手が届かなくなりつつありました。

そこで新型「フリード/フリード+」では、実際の使い方に近いかたちで検証が入念に行ない、いまのニーズにしっかり応えられるようにしていると言います。

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「フリード」そして「フリード+」の名前で販売がスタートしたわけですが、両者の決定的な違いは2列目シートから後ろの空間にあります。

3列目シートを備えて6人または7人乗りが可能な「フリード」は、3列目シートの位置を先代モデルから後ろに下げたことで足元の空間を広げて、より快適に。

その一方、「フリード+」では3列目シートがないため乗車定員は5人。その代わりにボディ下端まで伸ばしたテールゲートにより荷室の広さと積載性がアップしています。

さらに、荷室を上下二段に分割するユーティリティボードのおかげで、車中泊も可能なほど広大でフラットな空間をつくることもできます。

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そんな荷室をさらに便利にするための純正アクセサリーも多数用意しているのもポイント。開発のハードルは当然高くなりますが、DIYではできない領域まで踏み込んだ機能性を有しています。

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機能性では「フリード」および「フリード+」の両者の違いは明確ですが、その一方でデザインの違いは少なく、見分けるポイントはテールゲートの長さくらいのものです。

先代の「フリード」および「フリードスパイク」では外観でも違いを表現していましたが、見た目を変えるということは大きな投資が必要になります。当然、開発時も議論があったわけですが、ユーザーへの聞き取りで“見た目より中身が大切だ”ということに気付いたそうです。

しかし、それは見た目を妥協することではありません。

新型では「ダイナミズム&ファンクショナリティ」として機能性と躍動感をどう表現するか?さらには表情も男性的もしくは女性的ではなく中性的を狙ったと言います。

ボディサイドにある力強いラインと大きな抉り、さらにリヤフェンダーの張り出しが目を引く下半身に伸びやかなグラスエリアで室内の広さを表現した上半身を合体させて、それを実現。誰が乗ってもしっくりくるポイントの狙い撃ちを完遂しています。

クルマがあることで得られる便利さを徹底的にアップデートした新型「フリード」。新規の方も、乗り換えの方も検討してみては?

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より深く知りたい方にはこちらがおススメです。

(今 総一郎)

表紙

【バイクファッション】バイクを知らない服飾学生がバイクウェア作ったらこうなった! vol.2

前回から始まったバイクを知らないファッション専門学生がバイクウェアを作ってみよう!というこの企画。

vol.1ではこの企画の講師、ROARS ORIGINALの高橋さんと打ち合わせの後、仮縫い製作に入りました。

打ち合わせからサーキット走行までは残り一週間…!それまでに仮縫いを終わらせなければいけないので、かなりのレーシングスピードな作業が求められます。

「仮縫い」とは、服を作る工程の一つで本番の服を作る前に仮の布・素材で実際に服を作り、サイズや細かい部分などの誤差を確かめるもの。

これがないと、せっかく服を作ったのに腕が曲がらない!とか、前傾姿勢のバイクに跨った瞬間破れた!なんてことがあるわけです。

ましてや今回製作するのはバイクを知らない生徒たち…。どこに負担がかかるかなんて大体の予想しかつきません。

なんとか仮縫いが終わり、バイクに触れ合うためいざサーキットへ!今回お邪魔したのは足立区千住にある「シティカート」

普段はカート限定のコースですが、今回は特別に!ということでバイクにふれあえる機会を頂きました。

さらに、YAMAHAの協力によってBOLT、YZF-R25、MT-25、SEROW、トリシティ、E-Vinoを用意して頂きました!

コースも用意してくれて、バイクも用意してくれるなんて…スーパーVIP待遇ですね(笑

初めてバイクに跨り、楽しそうな生徒さん達!

触ったのも初めて、という方もいました。

やっぱり第一印象で人気なのはBOLTとYZF-R25のようですが、E-Vinoなども「かわいい〜!電気凄い〜!」と人気でした!

YAMAHAの担当者さんからバイクの説明を受け、いざ乗ってみることに!

と言っても「じゃあよろしく〜!」と触れ合ったばかりの生徒さん達に運転させるという無茶苦茶なことはできないので、MotoBeの編集メンバーを含む免許所持者たちが運転してタンデムでバイクを体験!

「きゃー!」と楽しそうな生徒もいれば、「うおっ!」とちょっとおっかなびっくりな生徒もいました(笑

確かに初めてバイク乗った時ってちょっと怖かったりしますよね。

しかしこれで得たものはかなり大きかったようです。

バイクを体験したら仮縫いを跨った状態で合わせてみます。

こちらが仮縫いの服たち!

※仮縫いなので生地の色・素材は実際のものと異なります。

バイクを体験しただけで得たものは大きく様々な誤差を書き込んで行きます。

股下が浅過ぎたり、脇がキツかったり…。書き込んだのを元に型紙に修正を加えるそうです。

仮縫い時点でおしゃれな形の服がたくさんありますね!

これは完成が楽しみです!

次は完成に向けて本番の布で製作開始!お楽しみに!

……続く!

(ライター:佐藤 快/Moto Be バイクの遊び方を提案するWEBマガジン

【関連リンク】

文化服装学院
http://www.bunka-fc.ac.jp/

ROARS ORIGINAL
http://www.roars.jp/index.html

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子供はチャイルドシートで後席へ ─ 国交省が改めて注意喚起するわけは

国土交通省は9月16日、子供を車に乗せる際に「チャイルドシートを使い、できるだけ後席に乗せる」という注意喚起を「秋の全国交通安全運動」に合わせて発表しました。

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これはシートベルトやエアバッグが成人の体型を前提に設計されているために、体が小さい子供を不用意に車に乗せると、事故の際に被害を大きくすることがあり、6歳未満の子どもを車に乗せる際には、チャイルドシートを適切に使用しなければならないという従来からの規定を、改めて注意喚起したものです。

これは、電柱に衝突した軽自動車の助手席に3歳の女児を座らせていて、エアバッグによる圧迫で死亡させた母親が、助手席に子どもを乗せるのは配慮を欠くとして9月1日に有罪判決を受けたことにも配慮したものと見られます。

チャイルド2

国交省が発表したリーフレットでは、①子供を車に乗せる時は、必ずチャイルドシートを使用する、②子供はできるだけ後席に乗せる、③安全基準に適合したチャイルドシートを使う、ことを注意喚起しています。

チャイルド4

子供がチャイルドシート無しでシートベルトを使用すると、事故の際に首などに重大な障害を負う恐れがあります。また、子供を抱っこして乗車するのも、衝突時に子供を支えられず、大変危険です。

また、助手席に子供を乗せると、衝突時に膨張するエアバッグで子供が被害を受ける危険があります。助手席にチャイルドシートを取り付ける場合は、助手席を一番後ろに下げて、前向きに取り付けてください。後ろ向きは危険です。

チャイルドシートを正しく使用して、秋のドライブシーズンを楽しみましょう。

(山内 博・画像:国交省)

【関連リンク】

チャイルドシートコーナートップページ|国土交通省
http://www.mlit.go.jp/jidosha/child/

プジョー308に搭載される1.6Lディーゼルターボの小気味よい走り

今夏、「プジョー」ブランドに3モデル設定されたクリーンディーゼルモデル「BlueHDi」。

AdBlue(アドブルー/尿素水溶液)式のSCR(Selective Catalytic Reduction/選択触媒還元脱硝装置)を搭載し、NOx(窒素酸化物)を無害な窒素と水に分解するという、欧州車に比較的多いシステムが採用されています。

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日本のCセグメントモデルでクリーンディーゼルが搭載されるのは、ボルボV40、実質的に同セグメントに分類されるMINIクラブマン、BMW 2シリーズ アクティブツアラーなど少数。

プジョー308 BlueHDiは、アドブルー式SCRを搭載することを考えると299万円〜という価格は、戦略的な値付けといえそうです。なお、上質さがウリのボルボV40(ディーゼル車)は364万円〜という設定になっています。

プジョー308に積まれる1.6LのBlueHDiは、アルミ製のシリンダーヘッド、ブロックなどにより先代のディーゼルよりも約4kg軽量化。

最高出力120ps/3500rpm、最大トルク300Nm/1750rpmというスペックは、試乗車の308 Allure Blue HDiの1340kgというCセグメントとしては少々重めのボディを加速させるには力不足の懸念もありました。

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ガソリン車の308 Allureと比べて、50kg重くなっていますが、ディーゼル車らしく発進時から力強い加速を披露してくれます。組み合わされるアイシンAW製の6ATは、驚くほどのスムーズさはないものの、変速を意識させられるほど不器用ではありません。

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高速道路の合流時や追い越し時など、より力強い加速が欲しい際はややパンチ力不足や、加速の伸びに頭打ち感を少し抱かせますが、日常域で普通に走る分には不満は出ないはず。

中低速域のエンジンのダイレクト感もありますから、流れをリードするのも難しくありません。

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そして、プジョー308の魅力であるフットワークと直進安定性の両立ぶりも見事で、高速道路を巡航するのも非常に楽。もちろん、21.0km/Lという燃費も魅力で、長距離ドライブの多い方ならより満足度は高いのではないでしょうか。

(文/塚田勝弘 写真/前田惠介)

ジャガーXJに2017年モデルが登場。車載インフォテイメントシステムを標準化、新グレードも追加

DセグメントのXE、EセグメントのXF、スポーツカーのFタイプ、SUVのF-PACEが新生ジャガーといえる最新モデルになっていて、2010年に発表された最上級サルーンのジャガーXJは、日本でのラインナップの中で最古参になります。

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最上級サルーンにふさわしい堂々たるボディサイズ、特徴的なリヤテールランプによる印象的なルックスは年月ほどの古さを感じさせません。

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また、クラス最軽量を誇るオールアルミボディによるモノコック車体構造を採用し、ジャガーのフラッグシップサルーンらしい快適性と機能性を提供しています。

ジャガーXJの2017年モデルでは、スポーティなスタイリングが目を引く「R-SPORT」を新たなグレードとして追加。

さらに、ジャガーが順次標準化しているインフォテインメントシステム 「InControl Touch Pro」に、通信機能「InControl コネクトプロ」がオプションとして初めて導入されるのもポイントです。

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まず、3.0LのV6スーパーチャージャーエンジンを積む「R-SPORT」は、スポーツシートや「R」スタイルサイドシル、リヤスポイラーなどを装備し、スポーティな個性をより強調したモデル。

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さらに、「グロスブラック・ラジエーターグリル・サラウンド」、「グロスブラック・ロワーグリル」、「グロスブラック・フロントバンパー・サイドエアインテイク」を含む、「R-SPORT」専用のブラックパックもオプション設定されています。

「InControl Touch Pro」は、12.3インチTFTインストルメント・クラスターと直感的なタッチ操作、ホーム画面を自由にカスタマイズできる8インチ静電式タッチスクリーンの最新インフォテインメントシステムで、全グレードに標準装備。

さらに、オプションの通信機能を選択すれば、緊急時のサポート、スマホを介して車内の温度調整などが可能になります。

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2017年モデルのジャガーXJの価格帯は、「XJ LUXURY (2.0L)」の997万円〜「XJ AUTOBIOGRAPHY LONG WHEELBASE、5.0L V型8気筒スーパーチャージャー」2042万円。

新グレードの「XJ R-SPORT(3.0L V型6気筒スーパーチャージャー)」は1404万円です。

(塚田勝弘)

ランボルギーニ・ディ2016でイケメンドライバーに同乗!

とにかくイベント続きの今日この頃。
それはこの後もしばらく続きそうですが、今日も素敵なクルマ系イベントが!

「ランボルギーニ・ディ2016」。
ランボルギーニの創業者フェルッチオ・ランボルギーニさん生誕100周年、「ランボルギーニ・ミウラ」の誕生から50年ということで開催されたランボルギーニのお祭りです。
この日のプログラムがは何部かに分かれていて、私は第一部の「カーボン・フォーラム」は別件があったので残念ながら参加できず。
午後からの「メディアコンファレンス」と「コンクール・デレガンス」、そして「オーナーズ・パレード」
に参加しました。

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この日のステージ真ん中に陣取っていたのは、ランボルギーニの創業者フェルッチオ・ランボルギーニさんの生誕100周年を記念して作られた限定モデル「チェンテナリオ」。「チェンテナリオ」とは、イタリア語で「100周年」の意味。
今年のジュネーブモーターショーで発表されたモデルで、アジア初公開。
一番のトピックはふんだんに使用されたカーボン・ファイバー。ボディはモノコックをはじめ、全パーツがカーボン。グロス仕立てで、ボンネットからシザードアパネル、フロントスプリッタ―、サイドスカートなどなどに使用。
クーペとロードスターはそれぞれ20台が販売され、価格は2億1600万円。
しかし残念ながら(!?)すでに完売。日本では2台が販売されたとのことです。

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ランボルギーニの最新モデルから旧いモデルまでがたくさん展示されていましたが、驚いたのはモデル数の多さ。「ミウラ」「カウンタック」、SUVの「LM002」などのほかにも、たくさんあるのね…。
しかも日本に。
聞くとランボルギーニは日本が世界新車販売3番目の市場。スーパーカーが大好きな国なのです。

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そして「オーナーズ・パレード」では私に嬉しいハプニング!

スタート前に先頭付近で写真を撮っていると、広報の方が「よろしければ先導車にお乗りになりませんか?」とのこと。もちろん「はい」「ぜひ!」(笑)
さすがに急遽なので運転では無くて同乗。しかもランボルギー二ではなく「アウディRS3」。
ドライバーはイケメンレーシングドライバー番場琢さんの弟さんで、ご自身もラリードライバーの番場彬さん。もちろんお兄様以上のイケメンです。残念ながら既婚のようですが(笑)
参加車両は70台以上。

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東京、青山の絵画館前を出発し、表参道~原宿~渋谷~絵画館というコース。夕方で道が渋滞し、隊列を整えるのは難しいようでしたが、沿道ではたくさんの方が写真を撮っていました。
やっぱりみなさん、スーパーカーがお好きなようです。

(吉田 由美)

先代フリードのオーナーは新型フリードに買い替えるべきか?

初代ホンダ・フリードの登場から8年近く経って、新型に移行した2代目フリード。

すでに先行予約で1万2000台(発売日前日の9月15日時点)受注しているそうですから、絶好のスタートを切ったといえそうです。

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先代フリードは50万台以上のオーナーがいるそうで、こうしたお客さんに買い替えを促すのが、まずは新型フリードの役割とのこと。

では、新型に買い替えるべきでしょうか?

先代フリードの4WD(ガソリン車のみ)に乗っていた方で、ハイブリッドの4WDが欲しかったのなら「買い」でしょう。シエンタにもハイブリッドの4WDはありませんから、25.2km/hという燃費は、先代フリードの4WD(13.2km/L)から倍近くになっています。

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さらに、出力の面でも118ps/144Nm(1.5Lガソリン、4WD)から、新型ハイブリッドはガソリンが110ps/134Nm、モーターが22kW(29.5ps)/160Nmという数値で、モーターによる力強い発進、加速が期待できます。

先代フリードの「IMA」ハイブリッドシステムに乗っていた人はどうでしょうか。

燃費は21.6km/Lから27.2km/Lに改善し、エンジンは88ps/132Nmの1.5LのSOHCから新型は直噴の1.5L DOHCになり、ハイブリッド用のLEB型は110ps/134Nmに引き上げられています。

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モーターも先代の10kW(14ps)/78Nmから、新型フリードでは22kW(29.5ps)/160Nmに引き上げられています。走りの面でも先述したように、発進や加速時に恩恵を感じられるはず。

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一方、先代フリードの1.5Lガソリン(FF)に乗っている場合は、16.0km/Lから19.0km/Lと燃費だけ見ると微妙なところですが、ポート噴射から直噴化された新型は出力でも131ps/155Nmと、先代の118ps/144Nmから着実に増強されています。

燃費や出力だけでクルマを買い替える人は少ないでしょうが、ガソリン車に関してはエンジンの数値上では「圧倒的な」強みは感じられません。

パッケージングの面ではどうでしょうか?

確かにシートの座り心地をはじめ、シート間の前後距離(タンデム)やシート左右間の距離、頭上空間、荷室の広さや使い勝手など着実な進化を遂げているようですが、5ナンバーコンパクトミニバンという制約の中、某ビフォーアフターのような「劇的」な変化は最初から望むのは酷というもの。

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とはいえ、居住性・積載性に関してはオーナーならすぐに新型の利点を理解できるでしょうから、ディーラーで念入りにチェックしたいところです。

では、先代オーナーが買い替えるべき最大のポイントはというと、ずばり「安全面」でしょう。

「ホンダ・センシング」搭載車は初期受注でその割合が高めとはいえ、7〜8割くらいに達しているそうです。

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先代フリードからの買い替えであれば駆動方式や2列の3列シート配列を問わず「ホンダ・センシング」搭載車をチョイスすべきで、安全面は当然のこと、ACC(アダプティブクルーズコントロール)やLKAS(車線維持支援システム)、先行車発進お知らせ機能などのドライバーサポート機能といった最新装備も「買ってよかった」と実感できると思います。

(塚田勝弘)

ホンダ・フリードは、3列シートより2列シートのほうが「重い」!?

ホンダのコンパクトミニバン「フリード」がフルモデルチェンジ。

3列シートのフリードは6名乗車と7名乗車を設定、旧型ではスパイクのサブネームが付いていた2列シートは、新たに「フリード+(プラス)」という名前に生まれ変わっています。

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それにしても、3列シートの「フリード」に対して、シートが減っている2列シート車に『プラス』という名前が選ばれたのは、ちょっと不思議な感じもします。

そうした疑問を開発責任者である田辺 正さんにぶつけると「3列目シートがなくなっているのでフリード『マイナス』のほうがわかりやすいという冗談めいた話もありました」と言いながら、興味深いことを教えてくれたのです。

「じつはシートが減っていても、フリードプラスのほうが重量がプラスになっています」。

たしかにカタログで確認すると同等グレードでの比較でフリードプラス(5人乗り)はフリード(6人乗り)に対して10〜20kgほど重くなっています。

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基本構造は共通ながら、低床フロアパネルを採用するなどモノコックボディから別物となっているフリードプラス。

その低床フロアは、車いす仕様車でも使えるよう十分な強度が与えられています。つまり、補強が入っているためにフロアがかなり重くなっており、結果的に重量増につながっているというわけです。

また、フロア構造が異なるために、フリードプラスのリヤサスは、フリードに対してストロークが短くなっているともいいます。だからといって乗り心地に影響があるほどではないのですが、一人乗車でのコーナリングを比べると、フリードプラスのほうが早めにリヤがバンプタッチする感触があり、フロア構造の違いによるサスペンションの差を感じることもできます。

ちなみに、重量差はそれほど大きくないためバネレート自体はフリード、フリードプラスともに共通になっているということです。

(山本晋也)

新型セレナは、広くて使える快適空間が魅力!

■パノラマ感がある見晴らしの良いフロントシート

新型セレナのドアを開けて運転席に乗り込むと、低いインパネと見晴らしの良さに気づきます。またAピラーが細く左右のフロントドアのガラス面が大きいので、前方のパノラマ感がとても素晴らしく印象的です。

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デジタルスピードメーターと並んで配置される7インチ液晶ディスプレイでは、タコメーターや燃費、走行距離等を表示。またインパネ中央には9インチの大型ディスプレイ(オプション)が鎮座して、存在感をアピール。ステアリングは下面を真っ直ぐにして、ゆったり感や乗降性を向上させました。

■すべてのシートが使える広くて快適な空間を実現

2列目シートは、前に大きくスライドしてフロントシートの肘掛にもなるスマートマルチセンターシートが自慢。上級グレードでは、左右にスライドする機能も備えています。またシートベルトを背もたれから出して、3列目乗降の邪魔にならないようにしました。

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3列目シートでは、座面と幅に十分なサイズを確保するとともに、スライド機能を持たせて足元空間を確保できるようにしています。またUSB電源ソケットを最大で6か所設置できるので、どの席でもバッテリー残量を気にすることなく、スマホやゲームを楽しむことができます。

■使い勝手に優れたデュアルバックドアと新型スマートルームミラー

新開発のデュアルバックドアは、上半分とバックドア全体が開く優れもの。これまで大きくて重いバックドアを開けるのが面倒で、2列目シートの足元に荷物を置く人が多かったそうです。特に上半分のバックドアは、樹脂製で軽く作られていますから、手軽に使えますネ。

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カメラ映像で後方を映し出すスマートルームミラーも、新型セレナ用では、カメラとデジタル処理の向上でより鮮明な表示に進化しました。

ミニバンの場合、通常のルームミラーでは、人や荷物を満載すると後方が見えにくくなりますが、スマートルームミラーなら安心です。日産は、駐車時のアラウンドビュー機能をはじめ、視界のスマート化について先進的に取り組んでいます。

■第539弾新型セレナのすべて (電子版はこちら) 

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(拓波幸 としひろ)

FF世界最速へ再び ─ ルノー・メガーヌRS次期型、いざニュルへ

世界を代表するルノーのホットハッチ『メガーヌRS』次期型プロトタイプが、ニュルブルクリンク北コースへ姿を見せました。

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ここ北コースは、「メガーヌRS」にとって因縁の場所。一度はFF世界最速記録を打ち立てましたが、現在はVW「ゴルフGTIクラブスポーツS」にその座を奪われています。

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次期型では、FF世界最速の座を奪還すべく、開発が進められているようです。

プロトタイプは「メガーヌGT」のミュールボディですが、ワイド化されたフェンダーに、ブレンボ製ブレーキセット、センター出しツインエキゾーストパイプなど、ハイパフォーマンスモデルのエクステリアが見て取れます。

世界王者奪還へ託されたパワートレインは、デュアルクラッチトランスミッションEDCと組み合わされた、2リットル直列4気筒ターボエンジンを搭載し、最高馬力は305ps〜310psを発揮します。

また、新たな4WDシステムの採用も期待されています。

ワールドプレミアは2018年。FF世界最速記録へのカウントダウンが始まりました。

(APOLLO)

トヨタがノア・ヴォクシーに採用していた「導電性テープ」の驚きの効果とは?

トヨタ自動車が「ノア・ヴォクシー」や「エスクワイア」、レクサス「RX」に標準装着している謎の「導電性アルミ箔テープ」が巷で大きな話題を呼んでいます。

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この「導電性アルミ箔テープ」を前後バンパーの両側裏面に貼り付けるだけで、空気抵抗が低減、車両の走行性能が向上するそうです。

同社はこのテープの存在を特にアピールしていませんが、純正用品(75895-28010)としても販売されています。

同技術を製品化したトヨタの技術者は、この効果を試験中に偶然発見したそうで、本技術について国際特許(WO/2015/064195)を出願しており、既に公開されています。

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走行時には、大気との摩擦により樹脂製バンパー表面が帯電しており、これが走行時の抵抗となっているため、導電性アルミ箔テープを貼って放電してやれば空気抵抗が低減するそうです。

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「信じるか信じないかはあなた次第」といったイメージのこの商品、プラシーボ効果?と相まって、装着すればその効果を実感できるそうなので、興味がある読者はテープを入手して試されてみてはいかがでしょうか。

ちなみに、その効能は車種を問わないようです。

Avanti Yasunori

【関連リンク】

世界知的所有権機関 (WIPO)
http://www.wipo.int/portal/en/

ランボルギーニ・ディ2016でイケメンドライバーに同乗!

とにかくイベント続きの今日この頃。
それはこの後もしばらく続きそうですが、今日も素敵なクルマ系イベントが!

「ランボルギーニ・ディ2016」。
ランボルギーニの創業者フェルッチオ・ランボルギーニさん生誕100周年、「ランボルギーニ・ミウラ」の誕生から50年ということで開催されたランボルギーニのお祭りです。
この日のプログラムがは何部かに分かれていて、私は第一部の「カーボン・フォーラム」は別件があったので残念ながら参加できず。
午後からの「メディアコンファレンス」と「コンクール・デレガンス」、そして「オーナーズ・パレード」
に参加しました。

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この日のステージ真ん中に陣取っていたのは、ランボルギーニの創業者フェルッチオ・ランボルギーニさんの生誕100周年を記念して作られた限定モデル「チェンテナリオ」。「チェンテナリオ」とは、イタリア語で「100周年」の意味。
今年のジュネーブモーターショーで発表されたモデルで、アジア初公開。
一番のトピックはふんだんに使用されたカーボン・ファイバー。ボディはモノコックをはじめ、全パーツがカーボン。グロス仕立てで、ボンネットからシザードアパネル、フロントスプリッタ―、サイドスカートなどなどに使用。
クーペとロードスターはそれぞれ20台が販売され、価格は2億1600万円。
しかし残念ながら(!?)すでに完売。日本では2台が販売されたとのことです。

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ランボルギーニの最新モデルから旧いモデルまでがたくさん展示されていましたが、驚いたのはモデル数の多さ。「ミウラ」「カウンタック」、SUVの「LM002」などのほかにも、たくさんあるのね…。
しかも日本に。
聞くとランボルギーニは日本が世界新車販売3番目の市場。スーパーカーが大好きな国なのです。

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そして「オーナーズ・パレード」では私に嬉しいハプニング!

スタート前に先頭付近で写真を撮っていると、広報の方が「よろしければ先導車にお乗りになりませんか?」とのこと。もちろん「はい」「ぜひ!」(笑)
さすがに急遽なので運転では無くて同乗。しかもランボルギー二ではなく「アウディRS3」。
ドライバーはイケメンレーシングドライバー番場琢さんの弟さんで、ご自身もラリードライバーの番場彬さん。もちろんお兄様以上のイケメンです。残念ながら既婚のようですが(笑)
参加車両は70台以上。

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東京、青山の絵画館前を出発し、表参道~原宿~渋谷~絵画館というコース。夕方で道が渋滞し、隊列を整えるのは難しいようでしたが、沿道ではたくさんの方が写真を撮っていました。
やっぱりみなさん、スーパーカーがお好きなようです。

(吉田 由美)

トヨタ「5大陸走破プロジェクト 第3弾」のコンセプトムービー公開!

トヨタ自動車株式会社は8月23日、南米で5大陸走破プロジェクトの第3弾をスタートしたと発表しました。

このプロジェクトは、2014年に豪州にてスタートし、従業員80名が砂漠や悪路が続く過酷な約20,000kmを走破。2015年には北米にて約28,000kmの道を走破。世界各地の厳しい環境を走ることで「もっといいクルマづくり」のための知見を得てきたといいます。

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その第3弾となる舞台「南米」では、約110名が約3か月半にわたり、南米大陸の多様で厳しい道を走破する予定。その旅路は、ブラジルとパラグアイで未舗装路と泥濘路にはじまり、チリ/ペルー/ボリビアのアンデス山脈を縦断し、アルゼンチンとウルグアイの高速道路や高地山岳路を走るとのこと。

豊田章男社長は「今回の南米走破は国や地域によって『道が変わる』だけでなく、『気温や高低差が変わる』クルマにとってもドライバーにとっても数多くの困難に直面するプロジェクト。さまざまな壁を乗り越える中で、それぞれの感性を磨いてきてほしい」と述べた。

また、プロジェクトのスタートに合わせてコンセプトムービーも公開されています。

過酷な道のりを一糸乱れぬ隊列を組んで進む一行。水辺や砂漠さらには細かな石が敷き詰められたような道を突き進み、トラブルに遭えば一丸となって乗り越える。その姿からは「もっといいクルマづくり」の熱意がヒシヒシと伝わってきます。

今回のプロジェクトで得るノウハウが今後のトヨタ車にどのように織り込まれていくのか?要注目です。

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(今 総一郎)

2017年モデルの日産・GT-Rはラグジュアリーセダンと錯覚する快適さを実現

2007年のデビュー以来、最大規模の変更を施された2017年モデルの日産GT-R。

車両本体価格が996万840円からという高価格帯のクルマながら、2016年7月27日の販売開始から、わずか1カ月で年間の販売台数である800台を超えており、ユーザーからの注目の高さも伺えます。

その注目の17年モデルのGT-Rに公道で試乗することができました。

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まずは変更点をおさらい。エクステリアデザインでは、フロントからリアまで大幅に変更されています。エクステリアの変更の目的はスポーティでシャープに見せるだけでなく、空気抵抗、ダウンフォース、冷却性能という3つの性能を高次元でバランスさせています。

フロント部分では新デザインのグリルを採用し、開口部を拡大させパワーアップしたエンジンの冷却性能を向上させています。また、開口部の拡大に伴い空気抵抗の増加をふせぐため、バンパーサイドの形状を最適化することで、従来の空気抵抗・ダウンフォースを維持しています

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サイドではこれまで直線的なデザインだったサイドシルを、空気の流れを改善させるため前方を張り出させています。

リアは新形状のサイドアウトレットを採用することで、リア廻りの空気の流れを改善させています。さらに新デザインのシルバーフィニッシャーのリアディフューザーを囲むバンパー下部とボディカラーを分けるラインは高い位置に変更され、よりワイドに見せる効果を発揮しています。

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インテリアではインパネやセンターパネルのデザインが大幅に変更されました。ナビのディスプレイはこれまでの7インチから8インチに拡大。一方、操作するスイッチも27個から11個へと減少。

そしてパドルシフトがステアリングホイール固定式となり操作性が向上しています。インパネには高級本革のナッパレザーを使用し質感も高めています。

それでは、いよいよ17年モデルのGT-Rの試乗です。

試乗したモデルはGT-Rプレミアムエディション。

GT-Rに乗り込み、走り出して感じたのは静粛性の高さです。吸音材や遮音構造の徹底的な見直しを行ったため、エンジン音や風切り音の室内への侵入が抑えられ、車内での会話やオーディオの音が非常に明瞭に聞こえます。その静粛性の高さはプレミアムブランドの高級セダンに匹敵するレベルです。

走行安定性の高さも17年モデルGT-Rの特徴です。2007年当時のGT-Rは路面のキレイなサーキットなどでは抜群の速さを発揮しましたが、硬いサスペンションとワイドタイヤによって、路面にアンジュレーションのある一般道ではハンドルが取られることがありました。

しかし、17年モデルのGT-Rはボディ剛性の前後バランスの調整などを行ったことで、ハンドルを修正するという操作がほとんど必要ありません。サスペンションは一般道でも高速道路でも路面からの入力をしなしてくれ、快適に走行することができます。

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最高出力570ps(419Nm)、最大トルク637Nmまでパワーアップした3.8LV6ツインターボエンジンは、非常に扱いやすいです。試乗した日はあいにくのウェット路面でしたが、安心して踏み込むことができますし、高速道路での追い越し加速も右足に少し力をいれるだけで、スッと加速してくれます。

2速や3速といったギアでレッドゾーンの始まる7000rpmまで回してもまったくパワーダウンすることがなく、スカッとする気持ちの良い加速を見せてくれました。

GT-Rは日本的なおもてなしの精神で上質な乗り心地そしてどこまでも気持ち良く乗り続けられるGT(グランツーリスモ)性能と圧倒的な速さのR(レーシングテクノロジー)という2つの両立をさせることを目指しているクルマです。

今回試乗した17年モデルのGT-Rは世界基準の圧倒的な走行パフォーマンスとラグジュアリーな装備そして乗り心地を両立させたモデルへと進化しています。

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GT-Rは登場した当時は速さが際立ったモデルでしたが、9年という時間の経過による熟成によって、速さとラグジュアリーを両立した日本のスーパースポーツカーに相応しいモデルに仕立てられています。

これまでは欧州のプレミアムブランドのスポーツカーが目標でしたが、この17年モデルのGT-Rはそれらに肩を並べるレベルまで来たといえます。

(萩原文博)

「悪魔」の名を持つDucati Diavelが、映画「デスノート Light up the NEW world」に登場!

2016年・秋に公開される待望の最新作、映画「デスノートLight up the NEW world」にて、作品内の重要人物で池松壮亮が演じるLの後継者・竜崎の愛車としてDucati Diavel(ディアベル)が登場することを、ドゥカティ ジャパン株式会社が発表しました。

劇中の様々なシーンで圧倒的な存在感を放つ”Diavel”が活躍します。

2003年に原作・大場つぐみ、作画・小畑健により「週刊少年ジャンプ」で読み切りが掲載され、同年12月から20065月まで連載された累計発行部数3000万部を誇る、カリスマ的人気コミック・デスノート。

2006年には実写映画『DEATH NOTE』『DEATH NOTE the Last name』の前・後編の二部作が公開されました。

今回の『デスノート Light up the NEW world』は「夜神月とLの死後から10年経った世界」の話で、前作の正当な続編であり完全新作映画として公開されます。

そしてこの作品内で、「Lの遺伝子を持つ後継者」である竜崎(池松壮亮)がDucati Diavelに乗って登場します。

Diavel(ディアベル)とは、ドゥカティ本社があるイタリア・ボローニャの方言で「悪魔」の意味を持ちます。

開発初期段階にプロトタイプ(試作モデル)が組み立てられ、ドゥカティ設計陣の前に初めて姿を現わした日のこと。開発者の1人が後方からのシルエットを見て、

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つまりボローニャの言葉で「悪魔だ、まるで悪魔みたいだ!」と思わず発したことに由来しているのです。黒を基調としたファッションで登場する竜崎にぴったりのバイクですね。ワイルドかつ洗練された見た目です。

そして見た目だけではなく、最新のテクノロジーを導入することにより非常にスムーズで「快適性」と「実用性」を両立させた、クルーザータイプでは珍しい「走りを重視したモーターサイクル」なのです。

大人気シリーズということもあり、すでに「見に行こう!」と決めていた人は多いでしょう。映画をご覧の際はこのディアベルにも注目してみてください。

様々なシーンで池松壮亮さん演じる竜崎と共に登場するので、あまりのかっこよさに自分まで乗りたくなってしまうかもしれません。

(ライター:阿部 ゆうな/Moto Be バイクの遊び方を提案するWEBマガジン

【関連リンク】

映画『デスノート Light up the NEW world』公式サイト
http://wwws.warnerbros.co.jp/deathnote2016/

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アウディ・A5次期型、レンダリングCGが流出!

アウディ『A5』の4ドアクーペバージョンである、『A5スポーツバック』次期型のレンダリングCGが、欧州エージェントからリークされました。

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次期型はお馴染み「MLB Evo」軽量プラットホームにより、約100kgの軽量化を図り、最新「A4」から多くのコンポーネントが流用されます。

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リークされた画像を見ると、スクエアを基調としたフロントエンドは、やはり最新A4から受け継いでいるようです。

パワートレインは、アップデートされる2リットル直列4気筒TFSIエンジン他がラインナップされます。

ワールドプレミアは2016年9月のパリモーターショーの可能性が高いようです。

(APOLLO)

現役続行?それとも引退? 新型GT-Rの決断とは……

「GT-R」というネーミングに興奮を覚えないクルマ好きは少ないのではないでしょうか?

その歴史は長く、古くは1969年の“ハコスカ”こと「スカイライン2000GT-R」から始まり、全日本ツーリングカー選手権をはじめとした活躍が輝かしい「スカイラインGT-R(R32)」など、「GT-R」を冠するモデルはいずれも人気が高いです。

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2002年に販売を終了した「スカイラインGT-R(R34)」までは同社のセダン「スカイライン」をベースとした高性能グレードでしたが、2007年の「NISSAN GT-R(R35)」ではスカイラインから独立した専用モデルとして登場したことが話題を呼びました。

デビュー当初のスペックで最高出力は480ps、ドイツのニュルブルクリンクで7分38秒54を記録するなど、高性能モデルから距離を置いていた国産メーカーの中で明らかに異彩を放っていました。

さらに「NISSAN GT-R(R35)」では、2007年から2014年にかけて毎年欠かさず改良を行なって、その実力を研鑽してきたのも特徴のひとつであります。

そして、2016年7月。2017年モデルにあたる新型GT-Rが登場しました。

デビューから9年が経過し、一流アスリートでは現役の続行もしくは引退がちらつく頃のはず。ひょっとしたら、2017年モデルはR35の集大成として役目を終えて、R36の登場を期待している方もいることでしょう。

しかし、開発を率いた田村宏志氏が言うには「R36とかR37と言っても良いくらいの進化をしている」そうです。

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2017年モデルのGT-Rの改良内容を見ると、エンジンに新たに気筒別点火時期制御を採用してトルクの向上を図ったこともポイントですが、とくに大きく手が加えたのがボディです。なかでもAピラー周りの強化が肝。この解答を見つけ出すのに2年間を費やしたそうです。

エンジンそしてボディの強化が進めば、次はサスペンション。4輪の接地荷重を最適化するためのチューニングが行なわれ、結果としてスラローム時の車速が約4%向上しています。

これらメカニズムの改良が運動性能の向上をもたらすのはイメージしやすいですが、実はボディのデザインもクルマの性能向上には欠かせない要素なのです。

新型GT-Rではエンジンのパワーアップに伴って、グリルの開口面積が20%拡大しており、それによって空気抵抗が増えてしまったのです。それをいかにして取り戻すかがデザインの命題ですが、これはフロントとリヤのフェンダーを延ばすことで対処に成功。

そのほかにもフロントバンパーやサイドシルさらにはボンネットの形状も変えてダウンフォースを向上させています。

その上で、最近の日産車が採り入れているVモーショングリルを織り込むなど、新型GT-Rのデザインは緻密な計算のもと成り立っているのです。

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とにかく卓越した走行性能を追求してきたのがGT-Rでしたが、実は2014年に行なわれた改良で、その趣に変化が起きたことをご存知でしょうか?

デビューから数年は走行性能をひたすらに追い求めたストイックなキャラクターでしたが、2014年の改良を機に、通常のGT-Rでは走りに加えて日常での快適性や上質感も含めた総合力の高さを追求。その一方で、走りをひたすらに磨くのは「GT-R NISMO」と、その役割を分担しています。

今回の新型では快適性や上質感をさらに押し上げるべく、インパネの水平基調を強めたほか、新たに8インチのタッチパネル式ナビを搭載してスイッチの数を半減して、視認性と操作性を改善。

さらに「プレミアムエディション」のインパネには牛革を一枚使って余計なステッチのない上質な空間づくりが行なわれています。新型GT-Rの内容を見る限り、まだまだ現役続行の意思が伺えます。

使い勝手

より深く知りたい方にはこちらがおススメです。

(今 総一郎)

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ホンダN-BOXスラッシュが一部改良。アウトドア風味のインテリアを新設定

軽自動車のナンバーワンヒットモデル、ホンダN-BOXのチョップドモデルである「N-BOXスラッシュ」がマイナーチェンジです。

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個性的な内外装を用意しているのはN-BOXスラッシュの特徴ですが、今回のマイナーチェンジでは新たに「トレッキングスタイル」というインテリアカラーパッケージを設定しています。

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ボディカラーにも新色を追加しています。

モノトーンでは「シャイニンググレー・メタリック」および「クリスタルブラック・パール」の2色を新設定。2トーンカラースタイルに、「シャイニンググレー・メタリック&ブラック」、「クリスタルブラック・パール&ホワイト」を設定しています。

さらに、2トーンの新たな組み合わせとして、「サーフブルー&ブラック」、「アッシュグリーン・メタリック&ブラック」が加わり、モノトーン全9色、2トーン全16色のラインナップとなりました。

また、ターボグレードの15インチアルミホイールが新意匠となっています。

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エンジンは660ccNAとターボの2種類、トランスミッションはCVT(ターボはパドルシフト付き)、それぞれFFと4WDの駆動方式を設定。メーカー希望小売価格は、132万円〜184万円です。

(山本晋也)

日本車のデザインは本当に「つまらない」のか?を検証

皆さんは欧州車のデザインを手掛けた日本人カーデザイナーをご存知でしょうか?

アウディの「顔」ともいえる「シングルフレーム」を初めて採用した 「A6」や、「Q7」、「A5」のエクステリアデザインを手掛けたのがその一人、和田 智氏。

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1998年に日産からアウディに移籍、2009年に同社を退社するまでの間に、3台のプロダクトカーと2台のショーカーを手がけるなどの功績を残しています。

日産時代には初代「セフィーロ(1988年)」や、同「プレセア(1990年)」のエクステリアデザインを担当していたそうです。

そして、もう一人のデザイナーが先頃の記事で触れた奥山清行氏。

米GMをはじめ、ポルシェやピニンファリーナのデザイナーとして活躍するなど、華麗な経歴を持つ日本人デザイナーです。

代表的な作品として、フェラーリ「エンツォ」や、マセラティ「クアトロポルテ」があり、イタリア人以外で初めてフェラーリをデザインしたことでも有名。

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現在は両者共に自身のデザインブランドを展開しており、クルマに限らず、眼鏡や時計のデザインも手掛けるなど、多方面で活躍しています。

彼らが海外の自動車メーカーのデザイン業務を通して身に付けたのは、それぞれのブランドが持つ歴史や哲学を重んじながらデザインを進化させる技法。

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「日本車のデザインがつまらない」と言われる背景には、国内メーカーの風潮として、モデルチェンジでデザイン担当が代わると、過去の作品を重んじる事無く、一旦リセットする傾向があるといいます。

販売部門や上位から「代わり映え」や「インパクト」の部分を強く要求されるため、結果的に一貫したブランド性が構築され難い傾向にある模様。

欧州メーカーでは日本車のデザインについて、我々が想像する以上に研究しているそうで、それらをヒントにオリジナルとして昇華させるケースが見受けられるそうです。

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一方、日本の自動車メーカーの場合、自分達のアイデアを育てて、後々のモデルに反映することが少ないため、むしろ彼らにアイデアを持って行かれている状況なのだとか。

その結果、日本のユーザーが日本車=つまらない、欧州車=魅力的と感じているとすれば、何とも皮肉な話。

日本人のカーデザイナーが海外に出て、彼らのデザイン哲学を学び取り、世界が認める魅力的なクルマをデザインし得ている現実が、本来日本人が持つ潜在的なデザイン能力の高さを証明しているのではないでしょうか。

もしかすると、それを阻害しているのは日本人の「新し物好き」のDNAなのかもしれません。

Avanti Yasunori

【関連記事】

「日本人デザイナーが米で「kode57」をワールドプレミア!
http://clicccar.com/2016/08/24/394375/

【関連リンク】

SWDESIGN
http://www.swdesign-office.com/

KEN OKUYAMA 「kode57」
http://www.kenokuyamadesign.com/kode57/

帝人、米国CSP社を完全子会社に。自動車向け複合材事業を強化

帝人は、米国の自動車向け複合材料成形メーカー コンチネンタル・ストラクチュラル・プラスチックス社(Continental Structural Plastics Holdings Corporation:CSP社)の全株式を取得し、完全子会社化すると発表しました。

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今回のCSP社の完全子会社化で帝人は、自動車向け複合材料製品事業を強化することになります。買収金額は総額825百万米ドル(8,4000億円)ということです。

帝人は2008年に複合材料開発センターを開設し、複合材料事業に進出。2012年には米国に複合材料用途開発センター、松山事業所にCFRTP(炭素繊維強化熱可塑性樹脂)のパイロットプラントを新設し、複合材事業を推進してきました。

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また、2015年に複合材料製品の国際的な試験所認定規格である「ISO/IEC 17025」を認証取得し、欧米の自動車メーカーがTier1メーカー(ティアワン:自動車メーカーに直接納入する一次部品サプライヤー)に対して認証取得を必須としている品質マネジメントシステム規格「ISO/TS 16949」も取得。グローバル水準の自動車部品メーカーとしての体制を整えています。

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一方CSP社は、1969年の設立以来、自動車向け樹脂製車体部品を北米の自動車メーカーに供給しており、北米最大のTier1メーカーとして有力な自動車部品会社です。

CSP社は、熱硬化性複合材料を使用した自動車向け部品に強みを持ち、特に自動車業界で「クラスA」と言われている塗装を施したような美麗な外観の外板部品では、業界のグローバルリーダーとして、米国・欧州・日本の自動車メーカーに数々の採用実績があります。

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帝人は、将来の自動車車体の軽量化を見据えて、今後CSP社の技術・販売網を活用して自動車部品事業の拡大を目指すものと見られます。

(山内 博・画像:CSP社)

プジョー2008がSUVテイストを強化するマイナーチェンジ!

2017年に向けて、プジョーが掲げるブランド戦略『SUV』のトップバッターとして、2008がマイナーチェンジを受けました。SUVらしい力強い存在感を増したエクステリアが特徴です。

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エクステリアは、見る角度によって光沢が変化する大型フロントグリルや前後のアンダーガードとブラックバンパーなどでSUVらしさを強調。LEDリアコンビネーションランプはプジョーのエンブレムでもあるライオンの爪を思わせる造形となっています。

パワートレインは、2年連続でインターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤーを受賞した名機、1.2リッター3気筒ターボエンジンと第3世代の6速ATを搭載。

またSUVらしい機能として、上級グレードにはエンジントルクやブレーキを制御することでスリッピーな路面でのドライブをアシストする「グリップコントロール」を標準装備しています。

16インチタイヤを履く2008 Allureと17インチタイヤの2008 GT Lineという2グレード構成となり、メーカー希望小売価格は262万円〜285万円。

ボディカラーはアルティメット・レッド(パール、新色)、アルタンス・グレー (メタリック、新色)、 パール・ホワイト(パール) 、 エメラルド・クリスタル (メタリック)、 ペルラ・ネラ・ブラック (メタリック) 、ビアンカ・ホワイト (ソリッド)の全6色となっています。

●プジョー2008 Allure主要スペック
車両型式:ABA-A94HN01
全長:4160mm
全幅:1740mm
全高:1570mm
ホイールベース:2540mm
車両重量:1230kg
乗車定員:5名
エンジン形式:直列3気筒DOHCガソリン直噴ターボ
総排気量:1199cc
最高出力:81kW(110PS)/5500rpm
最大トルク:205Nm/1500rpm
変速装置:6速AT
燃料消費率:17.3km/L (JC08モード)
タイヤサイズ:195/60R16

(山本晋也)

日産デザインをもう一歩先に! ─ 新型セレナのチャレンジ(後編)

スタイリングを一新した新型セレナのデザイン・インタビュー。後半はボディサイドからインテリアに迫ります。

[語る人]
日産自動車株式会社
グローバルデザイン本部プロダクトデザイン部
プログラム・デザイン・ダイレクター
入江 慎一郎

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──  ボディサイドの話を続けます。屋根を浮かす『フローティングルーフ』は比較的コンパクトなクルマで有効とされますが、このサイズであっても必要ですか?

「これは日産車のグローバル・デザイン言語ですが、今回は国内専用であるセレナでも同等の表現にしたかった。また、新型は重厚さやボクシーさよりも、スポーティさや開放感を優先させたかったと」

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──  ブラックアウトしたAピラーについて2点。まず、ピラーはすべて黒いのではなく、ルーフの手前からボディ色になっていて、若干中途半端に見えますが

「たとえば、GT-Rのようにルーフラインでスッと色を切ってしまうと、ボディとルーフが完全に断絶してしまって弱さを感じてしまう。ミニバンはモノフォルムに近くノーズも短いので、それが強調されてしまうのです。その点を試行錯誤し、ここに落ち着きました」

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──  もう1点はAピラーの付け根で、フェンダーとの段差が大きく、クルマとしては異例に強い鋭角表現になってしまいました

「はい、機能的な制約もありそうなっていますね。ただ、それよりもフロントランプからショルダーへの流れを強調したかった。そのためにピラーの下端はわざわざ別パーツとして作って横へのラインを入れているんです。本来はひとつのパーツでも可能なんですが」

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──  途中で止まったリアピラーと縦長のリアランプの組み合わせですが、リアガラスが上下に広く、支えるパネル面がないので少々不安定に見えます

「リアガラスは、後方の広い視界を表現するためにこれ以上ボディパネルで狭くしたくない。不安定さについては、リアピラーをしっかり太くすることで支えられていると認識しています」

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──  次にボディカラーです。先代までは水色などソリッドな表現が特徴でしたが、一転メタリック基調になりました

「デザイン自体が品格を上げ、より上質な方向に振っていますので、カラーもリッチな表現にしています。とくに『カシミアグレージュ』というベージュは角度によって色が変化し、質感を上げています」

──  青系と茶系が2色ずつありますが、その分もっと他の色は考えなかった?

「青のうち濃い方は、先代までの紫に近い青を引き継ぐという位置づけです。もうひとつの青は、実は若干グリーンを加えているんですよ。茶系はデザインテーマの上質感とともに、暖かみや親しみも同時に感じる色として2色を用意しました」

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──  インテリアに移ります。インパネは翼を表現し『グライディングウィング』と呼ばれていますが、それにしてはドライバー側が大きく凹んでいますね

「最初は左右とも真っ直ぐだったんですが、実はステアリン越しに平行線ばかりが見えると鬱陶しいんです(笑) また、視認性の面でも、横方向だけでなく前方への開放感が必要なんですね」

──  パッド調のセンターパネルはマーチやノートと似ていますが、これは日産車の決めごとなんですか?

「それはないですね。セレナでやりたかったのはフローティング感です。シルバー加飾で囲み、インパネに埋め込まれない独立した面で、同時に視認性も上げたかった」

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──  そのシルバー加飾は一種の流行で、本当に金属のようなメッキから安っぽいものまで各社で多用されていますが、セレナではどのように考えましたか?

「セレナというよりブランドで考えていて、日産は『マットクローム』を全車で展開したいと。メッキもあまりピカピカしているとかえって安っぽくなるし、逆にプラスティッキーなものじゃいけません。下地のクロームを大切にしつつマット感を出したい」

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──  インテリアカラーでも茶系をプッシュしているのは、ボディカラーとの絡みですか?

「ボディと同様上質感を狙っていますが、濃い茶色のプレミアムカラーは社内でもかなり評判がいいんです。また、ハイコントラストの淡いグレージュは欧州ハッチバックなどで見られる表現ですが、ミニバンでは例がない試みだと思います。これもチャレンジですね」

──  なるほど。本日はありがとうございました。

(すぎもと たかよし)

マツダ・CX-3の……!? MGから新型SUVが登場!

現在は中国・上海汽車(SAIC)の傘下にあるイギリスの名門ブランド「MG」から、新たにラインナップに加えられる新型クロスオーバーSUV『MG ZS』の姿をカメラが捉えました。

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「ZS」はサブコンパクトクラスのSUVで、コンパクトスポーツセダンの『MG6』、コンパクトハッチの『MG5』、コンパクトクロスオーバーSUVの『MG GS』、スポーツハッチの『MG3』に続く第5のニューモデルとして注目されています。

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今回は初めて本物のボディを捉えましたが、そのスポーティなフロントエンドは、マツダのコンパクトクロスオーバーSUV『CX-3』を彷彿とさせます。

パワートレインは、7速デュアルクラッチミッションと組み合わされた1.5リットル直列4気筒エンジンを搭載される可能性が高いようです。

ワールドプレミアは2017年春頃になると思われます。

(APOLLO)

新型セレナのベースデザインは、押しの強いハイウェイスターだった!

■グローバルな新世代デザインと「BIG,EASY,FUN」のセレナらしさの融合

新型セレナのスタイリングは、日産のグローバルデザインである「エモーショナル・ジオメトリー」と、ファミリーを象徴するセレナのコンセプトである「BIG,EASY,FUN」をいかに融合させるかが、大きな課題でした。

言うなれば、「革新と保守の融合」という難しいデザイン・チャレンジだったのです。

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開発初期デザインでは、日産の最新トレンドであるVモーショングリルやフローティングルーフ、ブーメランランプで構成。さらに彫りの深いサイドのシュプールラインやリアサイドラインのキックバックを織り込み、革新の塊のようなデザインが採用されました。

一方でカプセルキャビンをイメージして、居住空間を最大限確保しているところが、セレナらしさだといえるでしょう。

■デザイン開発のベースは、押しの強いハイウェイスターの方だった!

デザイン開発が進むにつれて、強烈な印象のブーメランランプは無くなりましたが、その他のデザイン要素はしっかりとスタイルに反映されました。

またフロントマスクでは、Vモーショングリルが重厚なデザインとなって進化。標準車でも、堂々たるグリルを備えています。

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ちなみに一般的には、大人しい標準車が先にベースとしてデザイン開発されます。

ところが新型セレナでは、押しの強いエアロパーツで武装したハイウェイスターを優先して開発したとのこと。確かに初期デザインのアグレッシブ振りを見れば、納得ですよね。

また、ボディカラーでは、ルーフとボディを塗り分けたバリエーションも4タイプから選べるので、様々な印象のセレナを楽しむことができます。

■第539弾新型セレナのすべて (電子版はこちら

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(拓波幸 としひろ)

ホンダ・フリードがフルモデルチェンジ。超低床ラゲッジの「フリード+(プラス)」を新設定

ついにホンダ・フリードがフルモデルチェンジです。

そのルーツといえる「モビリオ」の誕生によってコンパクトサイズのスライドドア・ミニバンというカテゴリーを確立したフリードが2代目へと進化しました。

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「ちょうどいい」というキャッチコピーが話題を集めた先代モデルのコンセプトを、さらに一歩進めた新型フリードのコンセプトワードは、『セブンデイズ・ワンダフル・モビリティ』。1周間通じて「ダントツにちょうどいい」を目指しています。

3列シートの「フリード」を基本に、2列シートの「フリード+(プラス)」をラインナップ。

従来は「スパイク」のサブネームだった2列シート仕様ですが、新型では専用の低床フロアを与えられ、テールゲートも長くなるなど、よりラゲッジの使い勝手を進化させています。

パワートレインは1.5リッターのガソリン直噴エンジンとスポーツハイブリッドi-DCDを用意。ライバルとなるトヨタ・シエンタの場合、ハイブリッドはFFだけの設定ですが、フリードはハイブリッドにも4WDが設定されているのがアドバンテージです。

なお、ハイブリッド車のJC08モード燃費はFFで27.2km/L、4WDは25.2km/Lとなっています。

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乗車定員は3列シートが6人乗りと7人乗り(FFのみ)、フリード+は5人乗りとなります。

さらに6人乗りの助手席リフトアップシート車、4人乗りの後席サイドリフトアップシート車、全部で6人乗車が可能な車いす仕様と、シートレイアウトと駆動方式により全16通りのバリエーションを誇ります。

メーカー希望小売価格は、フリードが188万円〜272万800円、フリード+は190万円〜274万8000円。

車いす仕様は244万円〜272万2000円、助手席リフトアップシート車は240万円、サイドリフトアップシート車は238万円〜266万2000円となっています。

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●フリード ハイブリッドG(6人乗り・FF) 主要スペック
車両型式:DAA-GB7
全長:4265mm
全幅:1695mm
全高:1710mm
ホイールベース:2740mm
車両重量:1410kg
乗車定員:6名
エンジン型式:LEB
エンジン形式:直列4気筒DOHC
総排気量:1496cc
最高出力:81kW(110PS)/6000rpm
最大トルク:134Nm(13.7kg-m)/5000rpm
モーター型式:H1
モーター形式:交流同期電動機
モーター最高出力:22kW(29.5PS)/1313-2000pm
モーター最大トルク:160Nm(16.3kg-m)/0-1313rpm
変速装置:7速DCT
燃料消費率:27.2km/L (JC08モード)
タイヤサイズ:185/65R15
メーカー希望小売価格(税込):2,376,000円

(山本晋也)

ボルボ、公道実証実験「Drive Meプロジェクト」用自動運転車の第1号車をラインオフ

ボルボ・カーズは、9月9日にスウェーデンのトースランダ工場で同社の公道実証実験「Drive Meプロジェクト」で使用される自動運転車の第一号車をラインオフさせたと発表しました。

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実際にプロジェクトで使用される自動運転車がラインフしたことで、公道で一般ユーザーが自動運転実験を行う、いままでに例のない「Drive Me プロジェクト」がスタートします。

ボルボは現在、販売している90シリーズのモデルに、「パイロットアシスト」と名づけたレベル2に相当する半自動運転機能を搭載しています。

この「パイロットアシスト」は、緩やかなステアリング操作によって運転をアシストする機能があり、時速130kmまでの速度であれば、前走車がいなくても走行車線をキープして走行することができます。

今回のプロジェクトに使用されるのは、XC90にDrive Meプロジェクト用の自動運転テクノロジーを搭載した車両です。

「Drive Meプロジェクト」用の自動運転車は「パイロットアシスト」に加えて、ボルボが「自動運転頭脳(Autonomous Driving Brain)」と呼ぶ、1段階進歩した自動運転機能を搭載しています。

ボルボでは「自動運転頭脳」について、イェーテボリ周辺に設定した自動運転ゾーンでは、ハンドルを離したままで、さらにアクセルやブレーキを操作する必要なく安全に運転することが可能であると説明しています。この「自動運転頭脳」機能をもたらす装置の詳細は未発表です。

ボルボが明らかにしているように、今回のプロジェクトでの自動運転が特定の「自動運転ゾーン」でのみ機能するということから、車両側の装置だけではなく、道路側にもなんらかの自動運転を補助する仕組みが付加されていることが考えられますが、この点についてもボルボは発表していません。

あるいは、ボルボが指定した「自動運転ゾーン」とは、単なる自動運転に適した道路という意味かも知れません。

ともあれ今回の「Drive Me プロジェクト」がユニークなのは、一般ユーザーが日常生活の中で公道を自動運転車で走行するという点です。

このことは、ボルボ・カーズのアクティブセーフティ部門でシニアテクニカルリーダーを務めるエリック・コリン氏が、

「お客様は私達エンジニアとは違った目で車を見ます。そのため、お客様が日常生活の中でこれらの車をどのように使うのか、またどんな意見が出るのかを楽しみにしています」

と語っていることからも理解できます。

ボルボは今回のイェーテボリで行われる実証試験と同様のプロジェクトを、2017年にロンドンでも実施する予定で、さらに今後数年以内には中国でも「Drive Me プロジェクト」を実施することを予定しているということです。

最近のボルボは、自動運転技術について積極的に他社と提携を進めています。

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本年8月には、米国の配車サービス大手のウーバー(Uber)と次世代の自動運転車を共同で開発する提携を開始。ウーバーとの提携で開発される自動運転車も公開されています。

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さらに9月には、次世代の自動運転ソフトウェアを開発するために、スウェーデンの自動車安全システム大手であるオートリブ(Autoliv)との合弁会社をスウェーデンに設立することを発表しています。

このように自動運転分野で活発な活動を見せるボルボが今後どのような自動運転技術を開発してくれるのかに期待が高まっています。

(山内 博・画像:ボルボ)

トヨタが工場に燃料電池発電を導入!「工場CO2ゼロチャレンジ」の実現を目指す

トヨタ自動車は、2015年のトヨタ環境フォーラムで「工場CO2ゼロチャレンジ」の実現に向けた取り組みを進めていると発表。

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今年の6月28日には、福岡県の宮田工場で再生可能エネルギー由来の電力を一旦水素に置換して貯蔵、工場内のFC(燃料電池)フォークリフトによる活用を目指す実証プロジェクトをスタートさせています。

さらに同社は太陽光発電や燃料電池システム、プリウスの使用済みリチウムイオン電池などを利用した新たな省エネシステムを本社工場内のエネルギー管理棟に導入、9月12日に実証運転を開始したと発表しました。

8月に完成したエネルギー管理棟(3階建、床面積:1,120㎡)では、電力需給制御システムを使ってエネルギーの需要予測を行っており、燃料電池発電/太陽光発電/蓄電池の各電力を組み合わせることで、効率的なエネルギー供給を実現、施設内の電力消費(8万kWh)を全て賄う計画といいます。

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ちなみに今回導入した定格出力3.5kWの定置式純水素燃料電池は、小規模オフィス向けに新たに開発したもので、商用として運用を開始した初の事例とか。

さらに、燃料電池システムによる発電時に発生する廃熱を空調に利用する徹底ぶり。

同社が保有する世界中の生産工場に、今後これらのシステム導入が進めば、エネルギーの地産地消に大きく寄与することになりそうです。

トヨタでは、今回の実証結果などを踏まえ、工場内建物での効率的な水素活用技術を開発、「工場CO2ゼロチャレンジ」の実現に向けた取り組みを着実に進めていくとしています。

Avanti Yasunori・画像:トヨタ自動車)

【関連記事】

トヨタ自動車、太陽光で製造する「CO2フリー」水素の実証試験へ!
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トヨタが2020年に水素でFCVを生産!年内に実証実検へ
http://clicccar.com/2016/02/11/353500/

日産デザインをもう一歩先に! ─ 新型セレナのチャレンジ(前編)

先進の自動運転支援技術「プロパイロット」を搭載した新型セレナは、スタイリングもまた一新されての登場となりました。

そのアグレッシブなスタイルの秘密について、早速チーフデザイナーにインタビューを試みました。前半は、コンセプトからボディサイドについてを紐解きます。

[語る人]
日産自動車株式会社
グローバルデザイン本部プロダクトデザイン部
プログラム・デザイン・ダイレクター
入江 慎一郎 氏

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──  まずは全体的なところからお聞きします。歴代セレナは日産のヒット作となりましたが、デザイン面から見たヒットの理由はどこにあったと分析していますか?

「セレナは先々代にあたる3代目までで、ほぼセレナらしさが確立されたと言えますが、それは『誠実さ』だと考えます。ユーザーが接することで得られる安心感や親しみやすさ、あるいは優しさですね」

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──  それは具体的にはどんなところでしょう?

「たとえば、セレナの特長であるボディサイドのシュプールライン。ミニバンであってもスポーティでスピード感のある表現としつつ、機能的には視界の確保と開放感を与えている。単なるスタイル優先に走らない姿勢が誠実さを生んでいると思います」

──  新型は、いま日産車が展開する『エモーショナル・ジオメトリー』と呼ばれるデザイン・フィロソフィを反映していますが、そもそもこの発想はどのように生まれたのですか?

「他社と日産との表現の違いを考えたとき、インフィニティブランドはエモーショナルオンリーに特化させ、一方で日産ブランドはジオメトリー(幾何学的)な要素を加えました。さらに、そこへリッチなテイストを加えたのが特徴です」

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──  かつて、V字回復時の日産車は非常にプレーンな表現でしたが、いまなぜエモーショナルなのでしょう?

「いや、ベースはあくまでも当時のモダンな造形が基本なんです。そこに面の抑揚や豊かなサーフェスを加えた。それによって、もう一歩先の新しい日産テイストが表現できるだろうと。変わったのではなく、進化ですね!」

──  新型セレナ独自の造形コンセプト、あるいはキーワードのようなものは設定しましたか?

「チャレンジです。歴代のよさは残しつつ、次のステップへ進むために私たち自身の殻を破りたかった。当初はキープコンセプトな案もありましたが、結局もうひとつのアグレッシブ案を採ったわけです」

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──  では、フロントから各パートを見ます。先代後期に準じた二段構造のランプとしましたが、これはそれほど重要な要素なんですか?

「いえ、これは単純な二段構造ではなく、上下で別モノと考えています。上はシュプールラインにつながるサイド面のスタート地点で、下はグリルの一部なんです。それぞれがまったく別の要素になっている」

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──  Vモーションの表現を標準車で2段、ハイウェイスターで3段と多層にしたのは? また、メッキ部分をボディ色にする案はなかった?

「当初はマーチなどと同じ1段だったのですが、ボディサイズに対してちょっと弱かった。ただ、あくまでも最下段がメインの表現です。色については、ボディカラーを挟んでしまうとグリルが煩雑になるし、そもそもVモーションはメッキによる表現が日産での定説なので」

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──  では、ボディサイドに移ります。見せ場の大きなキャラクターラインですが、本来張りのある広い面にあえて強い線を流した必然性は?

「まず今回のチャレンジング案では、当初からプレーンな面は作らないと決めていました。ショルダーの張り出した面をこのラインで一旦大きくエグって、もう一度下で膨らませる変化を見せたかった。もうひとつは、ミニバンの宿命であるスライドドアレールへの対応で、機能としてのレール部分を、今回はキャラクターの一部にしてしまおうと。実際には、直線のレールと曲線のラインをつなげるのは至難の業でしたげど(笑)」

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──  このラインは、少し上のシュプールラインとは逆方向で、いわば2本が泣き別れの流れになっていますね

「サイド面では、フロントがキャラクターラインより下のフェンダー部に張り出しを持たせているのに対し、リアへ向けては次第にラインの上の部分が張り出して来る。そうした、交差する彫刻美のような表現にすることで見せ場を作っているんです」

──  なるほど。では続きは後編で。

(すぎもと たかよし)

ニュル高速テストで好タイム!メルセデス AMG GTにロードスターモデルが追加?

メルセデスのスーパースポーツ『AMG GT』に、新たにラインナップされるオープンモデル『メルセデス AMG GT C』ロードスターが、ニュルでの高速テストに初めて姿を見せました。

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ハードトップにも見えるルーフは、実際はファブリック・ソフトトップとなります。

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この「AMG GT」ロードスターモデルには、幾つかの噂が流れていますが、最新の情報によれば「AMG GT R」の下に位置するモデルになるようです。

パワートレインは7速デュアルクラッチギアボックスが組み合わされた4リットルV型8気筒エンジンを搭載し、最高馬力は456psとリポートが届いています。

今回の高速テストでは、ニュルブルクリンク・北コースをテスト走行ながら、7分30秒程度のラップを出したと伝えられています。

ワールドプレミアは2017年春が有力です。

(APOLLO)

「悪っぽさ」全開!? 「クライスラー 300S アロイエディション」を20台限定で発売

2015年秋にマイナーチェンジを受けたクライスラー 300に、限定車の「クライスラー 300S アロイエディション」が設定されました。

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W210型メルセデス・ベンツ Eクラスのリヤサスペンションなどの一部コンポーネンツを流用しながらも別モノ感満載に仕上げられたクライスラー 300Sは、日本では貴重なアメリカンセダンでもあります。

20台限定の「クライスラー 300S アロイエディション」は、パワフルで大胆なアメリカンサルーンの存在感をより際立たせるカラーコントラストが特徴。

20インチのダークブロンズアルミホイールやデュアルマフラーカッター(チタンカラー)が際立つ迫力ある外観は、「グロスブラック」のボディカラーが採用されています。

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内装もブラックを基調とし、専用のキャメルカラーのステッチを採用しているほか、コンソールベゼルやセンターパネルに施されたピアノブラックとチタンカラーのアクセントがラグジュアリーな雰囲気を演出。

また、特徴的なアナログ時計はセンターパネルに配置されていて、ベース車の背景がシンプルなホワイトであるのに対し、同限定車はホワイトニッケルとシルバーで凝ったデザインとなっています。

搭載されるエンジンは286ps/340Nmの3.6L V型6気筒DOHCで、トランスミッションは8AT。「クライスラー 300S アロイエディション」の価格は577万8000円です。

(塚田勝弘)

新型インプレッサは電子制御にもタイヤにも頼らず走りが良い!

伊豆・修善寺の日本サイクルスポーツセンターにて、スバルの新型インプレッサ(プロトタイプ)に試乗することができました。

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非常に路面コンディションがよく、クルマの印象がポジティブに感じられるステージだというのを差し引いても、スバルの新世代プラットフォーム「スバル・グローバル・プラットフォーム(SGP)」の乗り心地の良さを実感する試乗となりました。

一方、コーナリングでのフィーリングはどうでしょう。

サイクルスポーツセンターで乗ることができた新型インプレッサ(プロトタイプ)は、新開発の2.0リッター4気筒水平対向ガソリン直噴エンジンを積む5ドアのインプレッサ・スポーツ。17インチタイヤの2.0i-L EyeSightと、18インチタイヤ2.0i-S EyeSightとなりました。いずれも駆動方式はAWDです。

18インチタイヤを履く2.0i-S EyeSightには、ブレーキを利用した「アクティブ・トルク・ベクタリング」が備わり、さらにコーナリング性能を高めているといいます。

ちなみに、旋回時に内輪側にブレーキをかけ、外輪の駆動力を増すことで旋回性能をサポートするという「アクティブ・トルク・ベクタリング」は、すでに同社のレヴォーグにも搭載されている機能です。

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今回、自転車用のコースのためタイヤを鳴らしてはいけない(スキール音の禁止)というお達しがあり、クローズドコースだからといって飛ばしたわけではなく、あくまでもワインディングを模したロードコースという風に走らせています。

まずノーズの入り方でいえば、今回からステアリングギアレシオが13.0とクイックになったこともあり、非常にスパッと向きを変え始めるといった印象。かといって、リアタイヤのグリップを落として旋回の初期応答性を上げているというわけではありません。

コース内には、かなりタイトなコーナーもあり、ステアリングを切り増すようなアクションもしてみましたが、グイグイと曲がっていく様は、これまでのインプレッサとは桁違いといえるほどで、AWDとは思えないほど自然に曲がっていきます。

さらに、ボトムスピードも高く、四輪がしっかりと接地している印象を受けます。

とくに新プラットフォームになって変わった感じを受けるのはリア内輪の接地感で、脚を伸ばしてタイヤを押し付けているという感覚ではなく、そもそもロールを抑えることにより、きっちりと接地させているように感じるのです。

つまり、タイヤサイズや電子制御に頼らずとも、基本となるシャシー性能が高いという風に感じたのです。逆にいうと、今回のシチュエーションにおいて、「アクティブ・トルク・ベクタリング」と225幅の18インチタイヤを履くスポーティグレードのアドバンテージは実はそれほど感じませんでした。

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むしろ、路面とのマイルドな当たり感などで、205幅・50扁平の17インチタイヤの好印象が記憶に残ったほど。もちろん、スタイリングの面では18インチのスタンスが効いた様子も魅力ですが。

今回は、同じパワートレインの2グレードしか乗っていませんからインプレッサのベストチョイスは17インチとは言えませんが、シャシーの持つ素性の良さからすると、タイヤサイズどころか、駆動方式も関係なく、四輪をうまく接地させていく新プラットフォームの走りを味わえそう。

つまり、新型インプレッサは、どのグレードを選んでも気持よく走れることが期待できるのです。

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●インプレッサSPORT(5ドア)2.0i-L EyeSight AWD主要スペック(開発目標値)
全長:4460mm
全幅:1775mm
全高:1480mm
ホイールベース:2670mm
最低地上高:130mm
車両重量:1400kg
乗車定員:5名
エンジン型式:FB20
エンジン形式:水平対向4気筒DOHCガソリン直噴
総排気量:1995cc
最高出力:113kW(154PS)/6000rpm
最大トルク:196Nm(20.0kg-m)/4000rpm
変速装置:CVT
燃料消費率:16.8km/L (JC08モード)
タイヤサイズ:205/50R17

(写真:前田惠介 文:山本晋也)

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デンソーが富士通テンの筆頭株主へ。自動運転などを強化

自動車部品大手のデンソーは、デンソーの富士通テンへの出資比率を10%から51%に引き上げることで、富士通テンに出資している富士通・トヨタ自動車と基本合意したと発表しました。

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今回の合意で富士通テンの資本構成は、現在のデンソー10%、富士通55%、トヨタ35%から、2016年度内を目途にデンソー51%、富士通14%、トヨタ35%に変更される予定で、富士通の持分がデンソーに移動する形です。

デンソー・富士通・トヨタの3社が合意したデンソーの増資が完了すれば、デンソーは富士通テンの筆頭株主となり、富士通テンはデンソーグループ入りすることになります。

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富士通テンは、以前からオーディオ、マルチメディアに強みを持つカーエレクトロニクスメーカーですが、近年はミリ波レーダ、周辺監視システム、緊急通報システムなど自動運転関連技術にも注力しています。

最近の自動車業界では、特に高度運転支援・自動運転関連で人と車のインターフェースをどのようにつないでいくかがカギになっており、 こうした中でデンソーは富士通テンをグループ会社として高度運転支援・自動運転・電子基盤技術を強化することを目指しているようです。

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今後両社から、人と車のインターフェースに関する、どのような新技術・新製品が登場するかが期待されます。

(山内 博・画像:富士通テン)

随所に円周率が施された遊び心満点の「Fiat 500 Genio(ジェニオ)」

日本とイタリアの国交150周年を記念した限定車が相次いで設定されています。

9月7日にアナウンスされた「Fiat 500 Italy」に続き、「Fiat 500 Genio(ジェニオ)」が発表されました。

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「Fiat 500 ジェニオ」は、Fiat 500 Italy と同様にFCAのデザイン部門である「チェントロスティーレ」が日本のためだけにデザインした特別な限定モデル。

ベース車はキャンバストップの「フィアット 500 ツインエアラウンジ」で、ボディカラーはメタリックグレー、内装色は通常のアイボリーではなくブラックを基調に変更され、専用の「ポルトローナ・フラウ」製のレザーシートが用意されています。

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ダッシュボードをはじめ、Bピラーやキーケースに現行フィアット 500のデザイナーであるロベルト・ジョリート氏が黒板に描いたラフスケッチが採用されるという遊び心もFiat 500に似合うポイントといえそう。

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さらに、ミラーカバーはクローム、ホイールは限定車専用の16インチアルミホイールで、センターキャップには円周率が施されるというユニークな仕掛けも。なお、モデル名の「Genio(ジェニオ)」はイタリア語で天才を意味するそうで、上記のような細かな演出が用意されているわけです。

442_news_genio_side_2搭載されるエンジンは、「ツインエア」こと直列2気筒ターボで、85ps/145Nmというスペック。トランスミッションは、シングルクラッチのATモード付5速シーケンシャル「デュアルロジック」となっています。「Fiat 500 Genio(ジェニオ)」の価格は271万7280円です。

(塚田勝弘)

新型でもミニバン販売No.1へ 新型セレナの王道を行く進化が凄い!

クルマのグローバル化が進む中、今やミニバンは日本における独自かつ専用のカテゴリーになってきました。

NA2000cc級のパワーと全幅1700mm程度のサイズでCVTを搭載し、両側スライドドアと7〜8人が乗れる広い居住空間を備え、FFと4WDが選べる設定が定番となっています。

ファミリー世代にとってこんなに便利で快適な乗り物が、なぜもっと世界に広まっていかないのか本当に不思議なくらいです.

そんな中で新型日産セレナは、単一車種としては国内販売台数No.1を誇ってきました。

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今回のフルモデルチェンジでは、従来の「BIG・EASY・FUN」のコンセプトを更に進化。そしてマーケットの王道を突き進むべく、スタイリッシュなデザインとより便利な使い勝手を実現するとともに、日産の戦略的商品である自動運転技術「プロパイロット」を搭載して登場したのです。

■王道を行く進化と最新の自動運転技術「プロ・パイロット」

新型セレナは、従来どおり標準車とハイウェイスターの2タイプをラインナップ。

日産デザインの最新トレンド「Vモーショングリル」と彫りの深いウエーブしたサイドラインで、躍動感のあるスタイリッシュなデザインを実現しています。

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室内はメーターを低くして広々感を演出。また3列目シートにスライド機能を付けて、居住性も向上させました。バックドアでは、上半分が開くデュアル式を採用して、使い勝手も進化させています。

パワーユニットは、直4のNA2000ccエンジンにCVTを組み合わせたFF仕様と、エンジン+モーターにCVTを組み合わせたスマートハイブリッドにFFと4WD仕様が設定されています。

燃費は、スマートハイブリッドのFF仕様が17.2km/l、4WDでも15.8km/lで優秀です。

「プロパイロット」と命名された自動運転機能は、車線中央走行と先行車追従走行機能等を駆使して、高速道路での巡航と渋滞時の自動運転を実現しています。一定条件の元ではクルマがアクセル・ブレーキ・ステアリングを制御してくれますが、現時点ではTV-CMのような完全自動運転には届いておらず、ドライバーがコントロールすることを前提とした仕組みとなっております。

■お買い得なグレードは「G」

新型セレナの車両本体価格は、約231.6万〜約313.5万円。パワーユニットはNAエンジンを搭載したFFと、NAエンジンにモーターを組み合わせたスマートハイブリッドにFFと4WDを用意。

スポーティと豪華さで人気のハイウェイスターは、後者に設定されています。なおスマートハイブリッドは、ジェネレーターをアシストモーターとして活用する仕組みで、アイドリングストップ等による燃費向上を実現しています。

お買い得グレードは、標準車ではスマートハイブリッド仕様で、LEDヘッドライトや3列目スライドシート、両側オートスライドドアやアルミホイールを装備したGがお勧めです。

また自動運転の「プロパイロット」はオプションですが、エアロパーツで武装したハイウェイスターでは、期間限定オプションの「プロパイロットエディション」がお勧め。価格帯は291.6万〜318.7万で、贅沢仕様のGは装備以上にお買い得です。

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■第539弾新型セレナのすべて (電子本はこちら)

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(拓波幸としひろ)

薄暮・夜間の事故を減らせ! トヨタがメディア10社と進める「マチホタル計画」とは?

トヨタ自動車が本社を置く愛知県では、2015年に県内で213名が交通事故で亡くなるなど、13年連続で交通事故死亡者数「全国ワースト」が続いています。

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同県で交通事故が減らない要因として引き合いに出されるのが「名古屋走り」と揶揄される運転マナー。車両保有台数が全国でトップの状況のなか、運転マナーでは黄信号での交差点進入などが目立つようです。

また、愛知県では交通事故による死者のうち、65歳以上の高齢者が約6割を占めていることから、特に夜間の黒っぽい服装での外出が危険視されている状況。

そこでトヨタ自動車は、新たな事故未然防止活動として地元メディア10社と連携、「マチホタル計画」を県内の販売店とともに9月6日にスタートさせました。

同活動では発生頻度が高い薄暮時・夜間等の歩行中の交通事故防止に向け、ドライバーには対向車がいない場合に「ハイビーム運転」を、歩行者には自分の存在をアピールする「反射材着用」を推奨。

「マチホタル計画」は暗い道でも光が溢れるようにという思いから名付けたそうで、同社では9月21日から10月末にかけて全国の販売店へと活動を拡大するそうです。

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独自のキャラクターを活用したWEBサイト開設や、販売店での啓発チラシ、反射材、小冊子等のツール配布を通じてその有効性を広くアピールしていく考えとしています。

愛知県のドライバーが運転中に聴く機会が多いラジオ番組「FM愛知」でも、「Do! Safety」と題した100日間に及ぶ無事故無違反コンテストを毎年開催しており、9月23日から安全運転キャンペーンがスタート。

このように、愛知県ではクルマを作る側の自動車会社と、広報を司るメディアが一丸となって「AICHI 脱ワースト」を目指す考えのようです。

Avanti Yasunori

【関連サイト】

トヨタ自動車「マチホタル計画」計画
http://toyota.jp/wows/machihotaru/

オペル次世代EVコンパクトハッチをワールドプレミア直前にキャッチ!

シボレーの新型EV、『ボルトEV』のオペルバージョンとなる『アンペラe』が、市街地にほぼフルヌードの状態で姿を見せました。

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スタイリッシュな5ドアハッチバックスタイルには、最高馬力204ps、最大トルク36.7kgm、0-50km/h加速3.2秒で駆け抜ける、高性能モーターが搭載されます。

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また、オペルでは最高クラスの航続距離を達成するとレポートされています。

ハイテク面では、最大7つのモバイル機器を繋ぐことができるWi-Fiホットスポットを装備し、コンパクトながら高性能で利便性の高いモデルです。

ワールドプレミアは2016年9月のパリモーターショーと予告されています。

(APOLLO)

中国の若者は「黒色の自動車」が大好き!? 中国の大学生のクルマに対する嗜好は?

BASF が同済大学(中国・上海)のデザイン&イノベーション学部と実施した自動車の好みに関する共同調査で、中国の若者は「黒色の自動車」が大好きで、「環境重視でエコカー好み」であることが分かりました。

同済大学との共同調査①

今回の調査は、中国市場に参入しているドイツの化学会社で自動車用塗料のサプライヤーであるBASFと、中国の主要大学のひとつで国際志向の優秀な学生が集まっている同済大学とが、同済大学に通う1995年以降生まれの100名の学生を対象に、自動車産業の重要なトレンド指標である「ライフスタイル」、「色」、「車の好み」についての調査を行ったものです。

同済大学デザイン&イノベーション学部の准教授・Wenqing Yang氏によれば、

「今回の調査対象として選ばれた学生は、中国における将来の中流階級を代表しており、将来の消費者像を予測するのに最適で、彼らのライフスタイルや、車、色の好みを理解すれば、今後の自動車トレンドに影響を与える彼らの消費者としての好みや行動を予測することができる」

としています。

同済大学との共同調査②

今回の調査結果のハイライトは「好きな自動車の色は黒」であるという点です。自動車の塗色について中国の若者は「黒」は控えめで知的、シック、落ち着いていてスタイリッシュという好印象を持っています。

昨年は中国でローズゴールドのスマートフォンが爆発的に売れたということですが、少なくとも今回の調査では自動車の塗色について中国の若者は「ピンク」ではなく「黒」に好印象を持っていることが分かりました。

また今回の調査結果では、自動車の購買決定を行う際に環境保護を重視する傾向が高まっていることから、従来のガソリン車よりもエコカー(電気自動車やハイブリッドカー)が好まれることも明らかになりました。

さらに人気のある自動車の種類としては、女性回答者にはSUV(スポーツ多用途車)が人気で、男性回答者の約20%がスポーツカーを好むという結果になりました。

そして、自動車の購買を決める際に最も影響するポイントは価格で、それに次いで僅差で外観が自動車の購買を決める要因であることが窺えます。

今回の調査結果を総括すると、現代中国での95年以降生まれの若者世代にとって、現在のライフステージでは価格はコントロールできない要素であるため、塗色を含む広義の自動車の外観が、重要な購買意思決定要因になっているようです。

(山内 博・画像:BASF)

「ちょうどいいミニバン」新型ホンダ フリードが発売へ!

ホンダがフルモデルチェンジを予定している「ちょうどいい」サイズのコンパクトミニバン「FREED(フリード)」。

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同社は6月24日に次期モデルに関する情報を一部公開、既に先行受注を開始しており、9月16日(金)とされる正式発売を前に、かなり好調に受注が推移している模様。

HONDA_FREED

公開されたフロントマスクは「フィット」や「ステップ ワゴン」に近くなっており、全長4,265mm(+50mm)×全幅1,695mm(±0)×全高1,715mm(±0)と、従来同様、小回りが利くサイズを踏襲。

HONDA_FREED

コンパクトなボディに3列シートを装備しており、新型では1列目と3列目のシート間距離を90mm拡大、2列目シートの前後スライド量を+120mm増すなど、室内の居住性をさらに向上させています。

ガソリン/ハイブリッドの両仕様を用意、前者は1.5L直噴 i-VTECエンジン(132ps/15.8kgm)とCVTの組み合わせ、後者は1.5Lアトキンソンサイクルi-VTECエンジン(110ps/13.7kgm)+モーター(29.5ps/16.3kgm)に7速DCTを組合わせた「Sport HYBRID i-DCD」仕様となっている模様。

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なかでも注目は、ハイブリッドモデルに搭載されている駆動用モーターにおいて、脱レアアース化を実現している点。

通常、モーターに使われるネオジム磁石はエンジンルームなど高温下での性能維持のため、ジスプロシウムやテルビウムといったレアアースの添加が不可欠となっています。

このレアアースが中国への依存度が高く、調達や価格高騰などのリスクを伴うため、ホンダは大同特殊鋼と共同で高耐熱性と高磁力を兼ね備えたレアアースを使わないネオジム磁石を世界で初めて実用化、 新型「フリード」に搭載。

また、ミリ波レーダーと単眼カメラを融合した精度の高い検知機能で安全運転を支援する「Honda SENSING」を新たに搭載。

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さらに、ハイブリッド車にも4WDモデルをラインナップするなど、バリエーションを充実させています。

車両価格はガソリンモデル(FF)が188万円から、ハイブリッドモデル(FF)が225.6万円から(4WDモデルは各22〜23万円高)となる模様。

6人乗りと7人乗り(FFモデルのみ)が用意されており、2列シート仕様で5人乗りの兄弟車、フリード スパイクについては車名が「フリード+(プラス)」に改められるそうです。

同車の恰好のライバルとなりそうなトヨタ「シエンタ ハイブリッド(27.2km/L)」に対して、新型ホンダ「フリード ハイブリッド」が燃費でどこまで迫るのかが注目されます。

Avanti Yasunori・画像:HONDA)

【関連記事】

発売直前!新型・ホンダ フリードをチェック
http://clicccar.com/2016/08/20/393558/

ホンダがHV用モーター磁石の「脱レアアース」で世界初の新技術!
http://clicccar.com/2016/07/18/385856/

【関連リンク】

新型ホンダ フリード http://www.honda.co.jp/FREED/new/

好調なセールスが続くGLCに863万円の「メルセデスAMG GLC 43 4MATIC」を追加

メルセデス・ベンツのプレミアムミドルサイズSUV「GLC」に、プラグインハイブリッドモデルと、ここでご紹介する「メルセデスAMG GLC 43 4MATIC」の2モデルが2016年9月8日に追加されました。

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注目点のひとつであるエンジンは、「Mercedes-AMG」専用開発となる3.0L V型6気筒ツインターボ「BlueDIRECT」。

最大圧力200barを誇るピエゾインジェクターによるスプレーガイド式燃焼システムにより、常に最適な燃焼状況を作り出せるだけでなく、クランクケースと シリンダーヘッドをアルミニウム製とすることで軽量化も実現。

こうしたMercedes-AMGの最新テクノロジーによって最高出力367ps(270kW)、最大トルク520Nmを発揮し、0-100km加速は4.9秒を記録(欧州仕様値)。

ハイパワー化に伴い4WDシステムも強化されています。Mercedes-AMGが開発した「AMG 4MATIC」は、駆動力の変動によるステア特性の変化が少ないため、直線でもコーナーでもドライバーの意志に忠実に、正確に路面をトレースする安定した挙動を実現しているそうです。

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さらに、「31:69」とリヤ寄りのトルク配分により、スポーツ走行時などで強力なトラクションと安定感あるハンドリングを実現しているとのこと。

足まわりも「Mercedes-AMG」の手による「AMGスポーツサスペンション」を採用。

「AMGダイナミックセレクトスイッチ」もしくは専用ボタンの操作で「Comfort」、「Sport」、「Sport+」の3つのモードから電子制御ダンピングシステムの減衰特性を選択することが可能。ダイナミックなスポーツ走行はもちろん、快適な長距離ドライブまで高い俊敏性と快適性を両立しているというのも美点でしょう。

ブレーキも強化されています。フロントに360mmのドリルドベンチレーテッドディスク、リヤに320mmのベンチレーテッドディスクを装備。ハイパフォーマンスに対応する強大な制動力と耐フェード性、ペダル操作に対する優れた応答性を発揮。

ほかにも、クルージング走行からスポーツ走行まで、センターコンソールのスイッチを操作するだけでセッティング可能な「AMGダイナミックセレクト」を用意。

トランスミッションのシフトプログラムに加えて、エンジン特性やサスペンションの減衰特性、ステアリング特性、ECOスタートストップ機能が連動して可変します。

AMGらしさでは、軽量かつ低背圧タイプの「AMGスポーツエグゾーストシステム」が見どころ。モータースポーツを想起させる迫力あるサウンドを発生し、とくに「S+(Sport Plus)」モードでは官能的なV6サウンドが楽しめるそうです。

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また、エクステリアにサイドミラーやフロント&サイドスカートなど随所に艶のあるブラックのアクセントが配された「ナイトパッケージ」が装備されるとともに、足元にはツインカラーの21インチ「AMG 5ツインスポークアルミホイール」を設定することでスポーティムードを強調。

気になる「メルセデスAMG GLC 43 4MATIC」の価格は863万円となっています。

(塚田勝弘)

PHVのメルセデス・ベンツ「GLC 350 e 4MATIC Sports」を863万円で追加

メルセデス・ベンツのプレミアムミドルサイズSUVである「GLC」は、2016年2月に発売を開始し、好調なセールスを続けているそう。

2016年9月8日、「GLC 350 e 4MATIC Sports」と「メルセデスAMG GLC 43 4MATIC」が追加されました。ここでは「GLC 350 e 4MATIC Sports」についてご紹介。

GLC_350e_4MATIC_Sports_f車名に「e」が付くのは、セダンの「C 350 e アバンギャルド」などのように、メルセデス・ベンツではプラグインハイブリッドを表します。

パワートレーンは、「GLC 250 4MATIC」に搭載される最高出力211ps(155kW)、最大トルク350Nmとなる2.0Lの直列4気筒BlueDIRECTエンジンに、最高出力116ps(85kW)、最大トルク340Nmを発生し、ブースト機能も併せ持つ電気モーターが組み合わされています。

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「GLC 350 e 4MATIC Sports」は、システム全体で320ps(235kW)、最大トルク560Nm(欧州仕様値)を発生し、ガソリンエンジンとモーターを状況に応じて使い分けることで、ガソリンエンジン車、EV、ハイブリッドの特徴を活かす走りが美点。「C 350 e アバンギャルド」と同様に単なるエコカーではない、ハイパフォーマンスを誇るプラグインハイブリッドです。

EV走行時の航続可能距離は30.1km(欧州仕様値)。

なお、メーターには25km以上の数字は表示されないそう。実走行となると距離はもっと短めになると思われますが、走行中にも回生ブレーキなどによりバッテリーの充電を行うため、充電設備がない場合でも電気モーターのみでの走行が可能。

JC08モード燃費は13.9km/L。リチウムイオンバッテリーの充電時間は、フル充電まで「CHARGE」モードで1時間以内、 AC200V電源を使用すると約4時間で完了します。

ラゲッジスペースは、大容量のリチウムイオンバッテリー(8.31kWh)を搭載しながらもゴルフバッグが3セット積載できる容量を確保しており、プラグインハイブリッドモデルであるにも関わらず、十分なユーティリティ性を確保。

走行モードは計4つ。「HYBRID」は、走行環境やバッテリーの残量に合わせてエンジンと電気モーターを併用。モーターのブースト機能によって途切れのない加速感が得られるそう。

電気モーターのみで30.1kmの走行となる「E-MODE」は、市街地から高速道路まで高い静粛性を実現。ほかにも、その時点でのバッテリーの充電量を維持する「E-SAVE」、走行しながらバッテリーを充電する「CHARGE」を用意。

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装備もガソリン車からアップデートされています。特別装備として「Mercedes-Benz」ロゴ付ブルーブレーキキャリパーが装着されるほか、「PLUG IN HYBRID」デザインのサイドバッジが用意されます。

Archivnummer: SSPIP49036

さらに、本革シートやパノラミックスライディングルーフに加え、AIRMATICサスペンション、ランニングボード、20インチホイールを装備し、GLCのラインアップの中でも最も充実した標準装備になります。また、GLCラインアップでは唯一の左ハンドル設定となるのも特徴。

「GLC 350 e 4MATIC Sports」の価格は863万円。「エコカー減税」の自動車重量税、自動車取得税が100%免税となるほか、「クリーンエネルギー自動車等導入促進対策費補助金」を最大9万5000円受け取れます。

(塚田勝弘)

ミニバン販売No.1の実績とプライド。新型セレナの揺るぎないコンセプトとは!?

日本の5ナンバーミニバン市場は、セレナ、ヴォクシー/ノア、ステップワゴンの3車種が中心となってしのぎを削ってきました。

ライバル他車が様々なパッケージや付加機能、パワーユニットにトライする中、セレナはいささかもぶれることなく進化を続け、先々代と先代の過去11年間においてミニバン販売No.1の王座を維持してきました。

セレナの原点は「モノより思い出」というキャッチコピーです。これは1999年からのCMですが、17年経っても全く色褪せないのは、この言葉がセレナの本質とユーザーの本音を言い当てているからなのでしょう。

そして新型セレナは、変わらぬコンセプトをベースにして、最新のアイディアと技術を織り込んで開発されたのです。

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■揺るがない「BIG,EASY,FUN」の基本コンセプト

新型セレナ開発責任者の遠藤RPM(リージョナルプロダクトマネージャー)は、歴代セレナの人気の秘密を「BIG,EASY,FUN」の価値が受け入れられたからだと語ります。

それはまさしく「室内が広く、使いやすく、家族みんなが楽しめる」ということ。歴代セレナは、「クルマで家族、友人、知人をもてなしたい」「クルマはみんなで乗った方が楽しい」という子育て世代のニーズに合致していたのです。

また最近では、子育て世代と親が1時間以内に住む「近居率」が増加しており、更に「家族の範囲」が、祖父母や兄弟姉妹の家族にまで拡大傾向にあるとのこと。そのため3列目シートの利用頻度が、これまで以上に増えてきているのだそうです。

そこで新型セレナでは、3列目のスライド化やバックドアのデュアル化をはかり、居住性や乗降性、使い勝手のおもてなし度を大幅に向上させました。

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■ワクワクする新たなユーティリティも大量投入

開発陣は新たなユーティリティにもこだわりました。足をスライドドア下にかざすと自動開閉する「ハンズフリーパワースライドドア」や6個のUSBソケット設定は、開発陣から商品企画に逆提案したもの。

また3列目への乗降の動線を確保するために2列目のシートベルトを背もたれ内蔵式に変更したり、ママのネイルを傷つけないようにキャップレス給油口を採用する等、なるほどアイディアを機能に盛り込みました。

自動運転「プロパイロット」も、新型セレナで初搭載された新機能です。日産の世界戦略技術ですが、最初から世界市場に出すのではなく、国内でしっかり熟成させる方針とのこと。ファミリー世代がドライブに出かけた場合、月曜の子どもの学校を考えると、渋滞とわかっていても帰路につかざるを得ません。だからこそミニバンのセレナにプロパイロットが必要との判断は、本当にそのとおりだと思います。

ただですネ、「セレナは国内市場で横綱相撲ができている、日産では数少ない車種です。」なんて言わないでくださいまし。いつだって多くの日産ファンが、新型セレナのように開発陣の魂がこもった魅力的でリーズナブルなクルマの登場を心待ちにしてるんですから!

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■第539弾新型セレナのすべて (電子版はこちら

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(拓波幸 としひろ)

ポルシェ・パナメーラ4 E-ハイブリッドの予約受注を開始! 価格は1407万円

7年ぶりのフルモデルチェンジで2代目にスイッチしたポルシェ・パナメーラに、プラグインハイブリッドの「パナメーラ4 E-ハイブリッド」が追加され、10月1日から一般公開されるパリモーターショーで初披露されます。

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最近のポルシェは発表と同時に予約受注を開始するのが通例になりつつあり、日本でも早速10月11日から予約受注を開始されます。

パナメーラ4 E-ハイブリッドは、車名の「4」からも分かるように、電子制御式の4WDを備え、モーターのみによる航続距離は50kmに到達。

システム最高出力は、約340kW(462ps)を発生し、燃料消費量は新ヨーロッパ走行サイクル(NEDC)で2.5L/100kmとなっています(CO2排出量は56g/km)。

常に電気走行となる「Eパワーモード」でスタートし、ゼロエミッション車として最高速度は140km/hに達しますので、街中から高速道路までバッテリー容量が残っていればEVとしてまかなえます。

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エンジンが始動すると、最高速度が278km/hに達し、静止時から700Nmものシステムトルクを発生し、わずか4.6秒で100km/hに到達する4ドアサルーンに豹変。

強大なトルクは4輪すべてに伝達され、標準装備の3チャンバーエアサスペンションが快適性とダイナミズムのバランスを常時確保するそう。

また、モーターのパワーである100kW(136ps)の出力、400Nmのトルクは、アクセルペダルに触れると、すぐに引き出されるようになったのも進化のポイントです。

先代モデルでは、EVの追加パワーを引き出すためにペダルを80%以上踏み込む必要がありましたが、新型では電気モーターとエンジンが最初から調和を取りながら連動。いつでも追加のパワーを得るためにモーターが使えるようになったため、新しい2.9L V6ツインターボエンジンのパフォーマンス 243kW(330ps)、450Nmと相まって、モーターとターボをベースにした圧倒的なブーストが可能になっています。

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トランスミッションは、先代の8ATからデュアルクラッチトランスミッションの8速PDKに変更。

また、荷室のフロア下に設置されるリチウムイオンバッテリーは、容量が9.4kWhから14.1kWh に増大したにもかかわらず、重量は従来型と同等で、230V、10A接続でフル充電まで5.8時間で完了。

パナメーラに標準装備される3.6kWのチャージャーの代わりに、オプションの7.2kWの車載チャージャーと230V、32A接続を選択すると、3.6時間でフル充電されます。ディスプレイと操作コンセプトも同モデル専用設計で、タッチパネルと個別に設定が可能なディスプレイを備えた「ポルシェ アドバンストコックピット」を標準装備。

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アナログのレブカウンターの両側に2つの7インチディスプレイが設置されるほか、他のパナメーラモデルとは異なり、ハイブリッド専用のパワーメーターが装備されています。パワーメーターには、電気パワーやエネルギー回生の状況などが表示されます。

スポーツ&ラグジュアリーサルーンであり、高い環境性能も与えられたパナメーラ4 E-ハイブリッド。価格は1407万円となっています。

(塚田勝弘)

トヨタが「PIXIS JOY」を発売!深まるダイハツとの関係

トヨタ自動車は今年の1月29日にダイハツ工業の完全子会社化を発表。

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持続的成長に向け、ダイハツの小型車開発におけるノウハウをベースに、初期構想段階から両社間で技術戦略を共有、小型車事業においても「もっといいクルマづくり」をさらに進化させていく考えを明らかにしています。

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同社はこれまでもダイハツから軽自動車「ピクシス スペース(ムーヴコンテ)」や「ピクシス エポック(ミライース)」、「ピクシス メガ(ウェイク)」、「ピクシスバン/トラック(ハイゼット)」の計4車種の供給を受けています。

そうしたなか、同社はダイハツから軽自動車「キャスト」の供給を受け、8月31日に5車種目のOEM車となる「ピクシス ジョイ」を発売しました。

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ダイハツ「キャスト」とは基本的にエンブレムマーク以外共通で、生産工場についてもダイハツの大分県中津市の九州大分工場で行っています。

トヨタが7月末までに販売したダイハツの軽自動車(OEM)の累計台数は16.6万台。

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トヨタにとって、ダイハツからのOEMはトヨタ車ユーザーのセカンドカーとして売り込めると共に、ラインナップの拡充に寄与します。

OEM元のダイハツにとっても、トヨタが保有する大規模な全国の販売店網を活用できるメリットがあるという訳です。

勿論、登録車と軽自動車の双方を所有するユーザーにとっても、メンテナンスなどの面で販売店が同一の方が何かと便利なのは言うまでもありません。

冒頭でも述べたとおり、ダイハツがトヨタ自動車の完全子会社となったことで、今後は軽自動車についても、OEMの域を超えた協力関係が構築されることになりそうです。

Avanti Yasunori・画像:トヨタ自動車)

【関連記事】

トヨタの完全子会社になっても「ダイハツ」ブランドは消えません!
http://clicccar.com/2016/01/30/351805/

トヨタ自動車がダイハツ工業の完全子会社化を正式発表!
http://clicccar.com/2016/01/30/351768/

【関連リンク】

トヨタ PIXIS JOY
http://toyota.jp/pixisjoy/

アウディRS4アバント次期型、レンダリングCGが流出!

アウディのDセグメント・ワゴン、『A4アバント』のハイスペックバージョン『RS4アバント』次期型のレンダリングCGが、欧州エージェントから流出しました。

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フロントバンパー左右には、「A4アバント」より拡大されたエアダクトを備え、サイドスカート、リアにはツインエキゾーストパイプ、リアスポイラー、20インチアロイホイールなどを装備します。

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パワートレインは新開発の3.6リットルV型6気筒「TFSI」ダウンサイジング・ターボチャージャーエンジンを搭載する可能性が高いようです。

最高馬力は510psともレポートされており、ライバルとなるメルセデス「AMG C63」やBMW「M3」と同等以上のパフォーマンスは確実と見られています。

ワールドプレミアは最速で2016年秋ですが、遅れれば2017年3月以降となる可能性もあるようです。

(APOLLO)

ナビ画面で操作、表示が可能なナビ連動型ドライブレコーダーをケンウッドが発売

急速に市場が拡大しているドライブレコーダーは、いまや参入メーカー、モデル数も多岐にわたっていて、どれを選べばいいのか迷う状況になっています。

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JVCケンウッドもドライブレコーダーに注力していて、カーナビの「彩速シリーズ」とともに大きな柱に育てようとしています。2016年3月から発売している、独立型ドライブレコーダー「DVR-610」「DVR-410」は、好評を得ているそうです。

2016年11月上旬から発売されるナビ連携型ドライブレコーダー「DVR-N520」は、先述した「DVR-610」、「DVR-410」と同様に、3M(メガ)の高解像度録画機能、運転支援機能を搭載。

注目ポイントは、彩速ナビの新モデル「MDV-Z904W/Z904」、「MDV-Z704W/Z704」と連携することで、ナビ画面にドライブレコーダーの画面が表示できるだけでなく、タッチパネルで容易に操作できる点。

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ほかにも、記録映像再生時に自車の向きや走行位置をナビの地図上に表示する地点連動表示機能も用意されます。また、駐車録画があった場合に画面のポップアップで知らせたり、再生映像をナビ画面で拡大表示(2倍、4倍)や地図との2画面表示にも対応したりします。

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価格はオープンプライスで、店頭予想価格は2万2000円前後となっています。

(塚田勝弘)

メルセデス・ベンツ「Eクラス」画像ギャラリー ─ 自動車線変更から先進的なインパネまで最新技術を満載!!

Cクラス、Eクラス、Sクラスと、メルセデス・ベンツのブランドの核となるのは今も昔もセダン。最近は遠くから眺めると、一見CなのかEなのかSなのか(CとSはサイズ感もあってさすがに分かりますが)分からないほど似通って感じます。

コアとなるセダンだけに、意図的にこうしたデザイン・フォルムが採用されているのでしょう。

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しかし、新型EクラスはCクラスとは異なり、「アバンギャルド」を中核モデルとして展開し、最上級グレードとしてSクラスと似た印象の強い「エクスクルーシブ」を据えています。

最廉価グレードでもAMGラインのスポーティな「アバンギャルド」となっているのが新型Eクラスの特徴。

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ボディサイズは全長4950×全幅1850×全高1455mm(写真のE 200 アバンギャルド スポーツ)で、先代のE 250 アバンギャルドは全長4890×全幅1855×全高1455mmですから60mmも全長が長くなっています。

Sクラスに続き、12.3インチのワイドディスプレイを2つ配置したインパネも見どころ。

左右のディスプレイを1枚のガラスカバーで覆うことで、横方向への広がり感を演出。各ディスプレイの解像度は1920×720画素で、精緻なアニメーション表現が可能になっています。

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操作系では、世界初となるタッチコントロールボタンをステアリング両サイドに配置。

スマホ感覚の操作でステアリングから手を離すことなくナビやオーディオ、車両設定などインフォテイメントシステムの全機能をコントロールが可能。ただし、初めてちょっと使うだけでは到底使いこなすのは無理という印象を受けました。

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ほかにも、ロングドライブでも疲れを誘わないシート設計が採用されていて、写真の「アバンギャルド スポーツ」は、背もたれが「アバンギャルド」よりもスポーティな形状になり、深さのあるサイドボルスター、幅広のショルダーを備えることでフォールド性を向上。

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そのほかトランク容量も540L(VDA方式)と先代W212の515L〜531Lから全長が拡大していることもあって拡大されています。

(文/塚田勝弘 写真/水野孔男、塚田勝弘)

塚本奈々美、テリー伊藤さんと「くるまマイスター検定」記者発表に出演!

9月7日、私塚本奈々美がアンバサダーをつとめる「くるまマイスター検定」の記者発表(メガウェブ)に、応援団長のテリー伊藤さんとともに出演し、11月27日に全国10会場で実施される検定のプレゼンテーションを行いました。

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また、同時に開催された「ベスト・カー・フレンド賞授賞式」ではタレントのヒロミさん、壇蜜さんと女子レスリングの栄監督も登場、クルマにまつわる楽しいトークでステージが盛り上がりました。

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受検者以外の人も応募できる大プレゼントキャンペーンの目玉『ルノー・トゥインゴ』を紹介するテリー伊藤さんと塚本。

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スーパーGTやスーパー耐久に出場し、またD1GPではゲスト審査員も務められた芸能界トップクラスのレース愛好家ヒロミさん、以前からずっとお目にかかりたいと思っていました。

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そして、楽しみにしていた壇蜜さんとの初顔合わせ♪ホントに美しかったですね。

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私はこのイベントに先立つ9月3日、GAZOO86/BRZレース第6戦(富士スピードウェイ)にて、クラブマンクラス81台がエントリーする中、13位で完走。

まだまだ満足のいく結果ではありませんが、次戦10月29日、30日の最終戦(鈴鹿)でも頑張りたいと思います。

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(塚本奈々美 MotorFan’sYEAR2016 PR大使)

街中で熱い視線を浴びること間違いなし!? レンジローバー・イヴォーク・コンバーチブルを受注開始

日本では2012年3月に発売されたレンジローバー・イヴォークは、従来のランドローバー(レンジローバー)車のイメージを覆す大胆なエクステリアをまとい、多くの新しい顧客を獲得してきました。

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4年半が経過した今でも数あるSUVの中で、存在感は決して薄れてはいません。それでもデザインアイコンとして鮮度は、当然ながら年月とともに下降傾向になるでしょう。

そこで、イヴォークシリーズのカンフル剤にもなりそうなレンジローバー・イヴォーク・コンバーチブルが日本にも登場しました。

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2016年9月9日から受注を開始するイヴォーク・コンバーチブルは、世界初のラグジュアリー・コンパクトSUVのコンバーチブルを謳っています。

これまで165以上の国際的な賞を獲得しているというレンジローバー・イヴォークの定評あるデザインをはじめ、快適なオンロードでの走りや、オフロードでの高い走破性能を備えていてオールシーズンに対応。

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なお、レンジローバー・イヴォーク・コンバーチブルの追加により、イヴォークは全7モデル展開になります。

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外観は、ダイナミックな形状が特徴のフロントバンパーや流麗なボディラインといったイヴォークのデザインを損なうことなく、個性的なシルエットを生み出す洗練されたZ型格納式ソフトトップ・ルーフ(防音仕様)を採用。

センターコンソールに配置されているスイッチを操作することで、48km/hまでであれば走行中でも、21秒でルーフを展開、18秒でルーフを格納することが可能です。

単に、既存のクーペおよび5ドアモデルのデザインをそのまま継承したのではなく、折りたたんだルーフを収納するためのスペースを設けるために、フロントドア後部の車体やテールパイプ、スポイラーを新設計。これらは室内空間を犠牲にすることなく実現しているそうです。

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一方のインテリアは、「レンジローバー」ブランドにふさわしく、オックスフォードレザーなど随所に高級素材を採用。大人4名がゆったりと座れる広々したスペース、ルーフの開閉を問わない251Lのラゲッジルーム、直感的なタッチ操作が可能な10.2インチの最新インフォテインメントシステム 「InControl Touch Pro」ももちろん用意されています。

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ブランドのアイデンティティである走破性では、あらゆる路面状況下でドライバーがペダル操作をせずに、トラクションを最適化して車両を一定の速度(1.8km/h〜30km/h)で前進、後退させることが可能な「オールテレイン・プログレス・コントロール・システム(ATPC)」を標準装備。

また、コンバーチブルモデルでも安全性の確保に抜かりはありません。横転保護のためにAピラーを強化されているほか、リヤクォーターパネル内に展開式ロールオーバー・バーが装備されています。

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この横転保護システムは、万一車が横転した場合、自動的に2本のアルミ製のバーを90ミリ秒で作動させ、乗員のための安全なスペースを確保するもの。ステレオデジタルカメラを用いた自動緊急ブレーキ(AEB)やレーンデパーチャー・ウォーニング(車線逸脱警告)などの先進の安全技術もオプションで用意。

エンジンは240ps/340Nmの2.0L 直列4気筒ターボで、トランスミッションは9ATを搭載。グレードは「RANGE ROVER EVOQUE CONVERTIBLE HSE DYNAMIC」のみで、価格は765万円です。

(塚田勝弘)

テスラからSUVタイプのモデルXが登場!! 価格は895万円〜

セダンのモデルS、モデル3に続き、SUVのモデルXがテスラから登場しました。

9月12日からすでにウェブで予約受注を開始し、店頭では9月16日にテスラ青山、17日からテスラ心斎橋にて販売、展示されます。

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「ファルコンウィングドア」と呼ぶガルウイングドアを採用し、3列7人乗り(もしくは6人乗り)としているモデルX。

センサーが付いていて障害物がある場合は開かないようになっているのはもちろん、全開させると大人でも立つことができます。両サイドに30cmしか隙間がないような場所でも開閉が可能。また、フロントドアにも自動開閉する機能が用意されています。

全長5037×全幅(ミラー格納時)2070×全高1680mm(ドアを閉めた状態で、オープン時は2200mm)。ホイールベースは2965mmとなっています。なお、アクティブスポイラーを備えたモデルXはCd値を0.24とSUVトップクラスを達成しているそうです。

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バージョンは全部で5つ。60D(新ドライビングサイクルのNEDC値で航続可能距離355km、最高速210km/h)、75D(417km、210km/h)、90D(489km、250km/h)、P90D(489km、250km/h)、P100D(542km、250km/h)となっていて、最上級のP100Dは0-100kph加速を3.1秒でこなすという俊足ぶり。

なお、自動運転のバージョンが7.2から8.0にアップデートされ、自動運転の「レベル2」は変わらないものの、ソフトウェアの進化により検知するデバイスをレーダーに変更しているとのこと。

駆動方式はAWDで、前輪と後輪へのトルクを独立させてデジタル制御することによりSUVに求められるトランクション性能を確保。

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居住性は、サードシートは頭上、足元ともに少し狭いですが、1列目、2列目は十分な広さが用意されています。トランク容量はフロントが187L、「6シート インテリア レイアウト」と呼ぶ状態で最大2180Lもの容量を誇っています。

なお、モデルXの納車は、現時点で2017年前半の納車が予定されているそうです。

(文/写真 塚田勝弘)

【関連記事】
これがテスラモデルX「ファルコンウィングドア」の開き方http://clicccar.com/2016/09/12/399248/

住友化学、リチウムイオン二次電池用セパレータを大幅増産

住友化学は、同社が商標名「ペルヴィオ(登録商標)」として販売しているリチウムイオン二次電池用セパレータを大幅に増産すると発表しました。

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同社は、現在リチウムイオン二次電池用セパレータを、愛媛県の大江工場と子会社の SSLM 社(韓国大邱市)で生産していますが、今回SSLM社の生産能力を現行比4倍に増強すことを決定し、2017年8月以降、順次量産を開始するということです。

今回のセパレータ増産は、EV・HY・PHVの販売増に応じて車載用リチウムイオン二次電池の需要が急増していることに対応したものと見られます。

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リチウムイオン二次電池は、正極と負極との間にセパレータを挟み込んでリチウムイオンを含んだ電解液を満たした構造になっており、セパレータには、リチウムイオンの移動を許容しながら耐熱性と絶縁性を保つことが必要です。

住友化学の「ペルヴィオ」は、ポリオレフィン基材にアラミド樹脂で耐熱層を形成したことが特徴で、主に車載用途で採用されています。

今後EV・HV・PHVのような電動車の増加に伴ってリチウムイオン二次電池関連の化学メーカーの活躍が自動車業界でも目立つようになりそうです。

(山内 博・画像:SSLM社)

依然高いニーズのある1DINカーオーディオをケンウッドが新発売

1DINのカーオーディオは、クルマで手軽に音楽を楽しめるとあって幅広い層から依然として高い支持を集めているそうです。スマホを音楽プレイヤーとして活用するなど、再生機器やメディアが時代とともに変わってもレシーバーとして欠かせない存在といえそう。

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2016年10月中旬から発売されるケンウッドの1DINレシーバーは計4モデル。全モデルで高音質音声ファイルフォーマットの「FLAC」に対応し、原音に忠実な高音質での再生が可能です。

「U360BT」と「U320BT」上位2モデルはBluetoothを搭載し、スマホで普段聞いている楽曲再生がワイヤレスで可能なほか、ハンズフリー通話にも対応。さらに、スマホなどの音声認識に対応した「ボイスコントロールモード」により、スマホ内の電話帳検索や収録済みの音楽の検索、再生を音声操作で行えます。

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また、スマホやデジタルオーディオ機器などの充電が可能な1.5A出力のUSB端子を備えているほか、Android端末の急速充電にも対応。

設定メニューも豊富で、音楽を聴くシートに合わせて各スピーカーの距離とレベルを詳細に設定できる「タイムアライメント調整」機能を搭載しているほか、車内でのスピーカー特性の調整などもできます。

スマホ・アプリ連携では、Android端末用の無料アプリケーション「KENWOOD Music Play」をインストールすることで、USB接続されたスマホ内の楽曲をアーティスト、アルバムなどの項目から選択、再生が可能。

ラジオでは、ワイドFMに対応し、AM番組がノイズの少ないクリアなFM放送で楽しめます。ほかにも、インターネットラジオが楽しめるアプリにも対応。

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2017年モデルの1DINオーディオの価格はすべてオープンプライスで、店頭予想価格は「U360BT」が1万7000円前後、「U320BT」が1万5000円前後、「U320W(ホワイト)」と「U320L(ブルー)」が1万2000円前後です。

(塚田勝弘)

300台限定!スバル・レガシィにイタリアンレザーの特別仕様車「B4 SporVita」誕生

スバルのフラッグシップセダン「レガシィB4」に、特別仕様車『LEGACY B4 SporVita(スポルヴィータ)』が300台限定で登場です。

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すでにWRX S4に『SporVita』は登場していますが、同様にイタリアの老舗レザーサプライヤーであるマリオ・レヴィ社とコラボレーションしたタン色レザーのインテリアが特徴です。

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シート、コンソールリッド、ドアトリム、シフトブーツ、ステアリングなどにタンカラーのレザーを採用。各種パネルのピアノブラック調加飾や、エアベントやカップホルダーのメッキリングがゴージャスなキャビンを演出します。

エクステリアでは、高艶ベロアメッキ付ブラックフロントグリル、高艶ベロアメッキ付ピアノブラック調フロントフォグランプカバー、高艶ベロアメッキリアガーニッシュ、サテンメッキドアミラー、18インチアルミホイール(ブラックハイラスター塗装)が差別化のポイント。

販売台数は300台限定、受注期間は2016年9月8日から12月12日までとなっています。

メーカー希望小売価格は340万2000円です(消費税込)。

(山本晋也)

話題の新型インプレッサ、気になる価格は? グレードは?

SGPと呼ばれるスバルのまったく新しいプラットフォーム(SUBARU GLOBAL PLATFORM)や国産車初の対歩行者用エアバッグ、FFモデル初のアイサイト装着車の展開など、話題を集めている新型インプレッサ。

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筆者もつい先日、静岡県で開催されたプロトタイプの試乗会にお邪魔しましたが、その進化度に驚愕しました!

これまでのスバル車のモデルチェンジの中で最も進化、感動したモデルといえます。

内外装の質感の高さはもちろん、なによりその走りの進化はコースインする際にステアリングを少し切っただけでわかるレベル!今までも進化に驚くスバル車は数多くありましたが、これほどまでに大きく進化したモデルは今までなかったのではないでしょうか。

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さて、実際の試乗インプレッションなどは、他の記事を見ていただくとして、気になる価格のほうはいったいいくら位なのでしょう。

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すでにディーラーでは先行予約が始まり、その価格やグレード展開は誰でも店頭で知ることができるようです。ラインナップは5ドアのSPORTと4ドアのG4という2種類のボディ構成は変わらず。エンジンラインナップも1.6Lと2.0Lという排気量構成も同じです。

ただ、エンジンに関しては2.0Lに新開発の直噴エンジンを採用しているほか、1.6Lモデルもスペックは不変ながら各部をブラッシュアップし改良が施されているそうです。

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駆動方式は各排気量ごとにFFとAWDを設定している点も現行モデルと変わりません。ただし、1.6Lモデルに設定されていたMT(マニュアルトランスミッション)が消滅しました。

アイサイトについては現行モデル末期に1.6Lにも追加設定されましたが、新型ではさらにFFでもアイサイトを標準装備としました。

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これにより2つのボディ形状に2種類のエンジン、2つの駆動方式の組み合わせとなり、2.0Lモデルでは標準モデルともいえる2.0i-Lとスポーティな専用サイドシルスポイラーや18インチアルミホイールなど充実装備の2.0i-Sの2グレード、1.6Lモデルは標準の1.6i-Lのモノグレード構成となっています。

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アイサイトのほか、話題の対歩行者用エアバッグも全車標準装備となっており、内外装や走りの質感だけでなく安全面でも魅力的な仕様といえるでしょう。

価格帯は1.6LのFFでは100万円台後半からとなるようで、この質感、装備で考えたら猛烈なバーゲンプライスといえるでしょう。現行インプレッサでは1.6Lの価格が159万8400円からとなっていましたが、FFではアイサイトが装備されておらず、AWDからしか選択できなかったことを考えると価格自体は据え置きと考えてもいいかもしれません。

もちろん、新たな装備や質感までも考えたら値下げといっても過言ではないでしょう。

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上位モデルとなる2.0i-Sでも250万円程度とされており、まさにいずれのグレードも”買い”といえるのではないでしょうか。

スバル最新のプラットフォームとクラスを超えた質感をこの価格で手に入れることができるのはクルマの進化や性能につづきますます驚きのポイントといえるでしょう。

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全国の一部のディーラーでは新型インプレッサのプロトタイプの実車が展示される店舗もあるようなので、実車と合わせて是非価格もチェックしてみてください。

(井元 貴幸)

レクサスUX Conceptは次世代クロスオーバーSUVか!?

2016年9月29日から開催される「パリモーターショー2016」に、次世代レクサスのデザインの方向性を示すというレクサス「UX Concept」が出展されます。

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レクサスのSUVは、LX、RX、NXと「●X」という車名が与えられていて、あくまでデザインスタディのコンセプトカーなので分からないものの、UXは欧州勢を中心に流行しているクロスオーバーSUVというカテゴリーになるのでしょうか。

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いかにもコンセプトカーらしい大胆なデザインが目を引く「UX Concept」。デザインを手がけたのは、フランスのニースに拠点を置く「ED2(EDスクエア)」が担当。

写真を見る限り、フロントドアパネルとリヤドアパネルの間にアウタードアハンドルがまたぐように配置されているように見えます。観音開き式の5ドアモデルなのか少し気になりますが、そこはコンセプトカー。実際に、どういったフォルムやディテールが市販車に反映されるかが気になるところ。

見どころは、クーペのように天地に薄いキャビン、力強いフェンダーまわりやワイド感のあるリヤテールランプなどの大胆な外観だけでなく、伝統の匠と先進技術を融合させたインテリアも合わせた独自の価値観を提案しているそうです。

今年のパリモーターショーには、ほかにもマイナーチェンジしたレクサスIS、2017年春登場予定のラグジュアリークーペのレクサスLCなどの展示が予定されています。

(塚田勝弘)

【F1速報×F1女子~イタリアGP号~】これがあればF1日本GPは完璧!特別付録「2016日本GPパーフェクトガイド」をゲットしよう!!

9月4日(日)に開催された、歴史と伝統を誇るイタリアGP。レースウィーク中、衝撃的なニュースが2つも飛びこんできましたよね。

フェリペ・マッサ選手(ウィリアムズ)の引退発表と、ジェンソン・バトン選手(マクラーレン)がアンバサダーとしてマクラーレンと2年契約更新発表。もちろん、9月8日(木)発売の「F1速報イタリアGP号」にもこの2人の発表について詳しく記載されています。

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■THE TRUTH OF F1 NEWS

今季限りでF1を去ることを明らかにしたマッサ選手の記者会見は、木曜日の昼過ぎに行われました。ウィリアムズのモーターホームには入りきれないほどの人々が詰めかけ、マッサ選手はスタンディングオベーションを受けます。

感極まって涙を浮かべるマッサ選手に、思わずもらい泣きしたチーム関係者やメディア関係者も少なくなっかったそうです。

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引退発表の場がモンツァだったのには、理由がありました。

「モンツァを選んだのは、10年前にミハエル(シューマッハー)が引退発表をした場所だったから。彼が2006年末で1度目のF1引退を決めたから、僕は2007年もフェラーリに乗ることができたんだ。」(フェリペ・マッサ)

■緊急レポート 急転直下、バトン残留へ

マクラーレン・ホンダが土曜日の予選後に、毎回行う定例会見。

通常はふたりのドライバーとレーシングディレクターのエリック・ブーリエ、そしてホンダから長谷川祐介ホンダF1プロジェクト総責任者が出席し、レースの見通しなどを語ることになっているそうなのですが、この会見に登場したのは、マクラーレン・グループCEOのロン・デニス、そしてバトン選手の2人だけだったのです。

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ロン・デニス氏は「来季はフェルナンド(アロンソ)のチームメイトとして、ストフェル・バンドーンを起用する。ジェンソンとは2018年までの2年契約を結んだ。来季からはアンバサダーとしてマシン開発をはじめ、重要な役割を担ってもらう。必要ならレース出場もありえる」と発表。

バトン選手は

「シュミレーターに乗ったり、よりいいチームになるよう、できる限り力を貸す。でも基本的には17年は、自分の決めたスケジュールで生活する。家族と頻繁に会うことを始め、F1にすべてを捧げてきたために、これまでできなかったことが山ほどある。トライアスロンにもっと出たい。来年はそういうことを、思い切りやり遂げるつもりだよ。」

「グランプリの現場にも、せいぜい2、3戦しか来ないつもり」

と語っています。また、親しいイギリス人ジャーナリストに、「18年は絶対に復帰できるから」と自信たっぷりに話していたそうです。

個人的に一番の衝撃だった、大好きなバトン選手の発表。移籍でも引退でもなく、「休養」って……!? チームに残留するのは嬉しいですが、やっぱりレースをしているところが見たかった(涙)。

グランプリの現場にも2、3戦しか来なくて本当に2018年にレース復帰できるのでしょうか。不明な点が多々ありますが、残りのレースを楽しく走ってほしいなと願うばかりです。

いよいよ来月にせまった、F1日本GP(10月6日〜9日)。

鈴鹿サーキットで現地観戦する方、たくさんいらっしゃるのではないでしょうか。F1速報イタリアGP号には、特別付録「2016日本GPパーフェクトガイド 鈴鹿ナビ」がついているんです!

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今年初めて鈴鹿サーキットに行く方にぜひチェックしてもらいたいのが、鈴鹿サーキットコースガイド&観戦エリアマップ。

ドライバーが最も「攻め甲斐のあるサーキット」と称賛する鈴鹿サーキットは各コーナー見所満載です。金曜日は自由席になるので(パドック内、V席、カメラマンエリアを除く)どこで見るか考えておくとGood☆

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ドライバーエントリーリストで、ドライバー・チーム・カーナンバー・ヘルメットのデザインも確認できますよ。応援するドライバーを探してみては?(^^)

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レース以外にもイベントがたくさんあります。憧れのドライバーからサインが貰えたり、トークショーで近くで見る事ができちゃうかも!? イベント情報は要チェックです!

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せっかく鈴鹿に行ったからには、地元の美味しい料理を食べて帰りたい!という方、「鈴鹿の『うまいもん』を一挙紹介!」ページをご覧ください。F1関係者納得の料理店も紹介されていて、お得なクーポン付きです!

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今年の日本GPもオフィシャルグッズのバリエーションは豊富。今回のテーマ「THE 1 AND ONLY ファンのために。ファンとともに」が描かれている、定番のTシャツやタオルから、クールなデザインのピンズまで、魅力的な商品が盛りだくさんです。どれも欲しくて迷っちゃいますね(笑)。

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この鈴鹿ナビ、お家で読んで終わり。じゃダメなんです!

鈴鹿サーキットの「F1速報ブース」に、鈴鹿ナビを持って行くと、出場ドライバーとヘルメットが記載されている「F1速報2016日本GPクリアファイル」を貰えます。ただし、先着5000名様限定なので欲しい方はお早めに(配布期間:10月7日〜9日)!!

(yuri)

新型インプレッサとマツダ・アクセラ、VWゴルフのフットワークはどう違う?

スバル・インプレッサが新型に移行するにあたって、「輸入車を含めてCセグメントでトップを取る!!」という意気込みで開発されたことがプロトタイプの走りからも伝わってきました。

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従来型インプレッサのガチンコとなるライバルは、マイナーチェンジを受けたばかりのマツダ・アクセラ。スバルによると、従来型インプレッサを買った人も、アクセラを買った人も購入時に同じような比率でライバル車として意識(競合させた)していたそうです(割合でいうと20数%)。

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一方、従来型インプレッサとCセグメントのベンチマークとして自他ともに認めるフォルクスワーゲン・ゴルフではどうでしょうか。

インプレッサを買った人はゴルフを「ほとんど見ていない」そうで、比率は10%以下のひと桁台。逆にVWゴルフを買った人は、「そこそこ」インプレッサを競合として見ていたそう。

ここでは新型スバル・インプレッサ、マツダ・アクセラ、フォルクスワーゲン・ゴルフの3台を取り上げてフットワークの違いをチェック。ただし、インプレッサはプロトタイプという条件付き。

また、同じコースで、同条件下で乗り比べたわけではありませんので参考程度です。

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スバル・インプレッサの魅力は、なんといっても「ハンドリングと乗り心地」のバランスがCセグメント随一といえる次元にまで引き上げられている点。

足を引き締めてフットワークを機敏にすることは可能ですが、突き上げが大きくなるなど乗り心地への影響が出る場合が多く、そうしたモデルはいくつもあります。

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現行VWゴルフの登場時は、とくに高速域で圧倒的なスタビリティを披露する一方で、コツコツとした乗り心地傾向にありましたし、最新モデルでも多少そうした乗り味があります。

また、日本車と異なるのがとくに高速域の直進安定性で、矢のように走り抜くのであれば、GTIでなくても「TSI Highline」でも十分に期待に応えてくれるはず。

マツダ・アクセラは、まずハンドリング命といえるほど旋回性能に注力。マイナーチェンジで採用された「G-VECTORING CONTROL」がそのキモとなっています。エンジンの駆動トルクを制御して減速Gを発生し、フロントへの荷重移動をスムーズにするというもの。

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FF車で、ある程度速く走るときに、前荷重をかけて曲がることを意識しなくても「スー」っと自然に曲がっていく感じ。アクセラの新旧モデルを乗り比べると「G-VECTORING CONTROL」の有無でフットワークは明らかに異なり、運転が上手くなったようが気がします。

一方の新型インプレッサの「アクティブ・トルク・ベクタリング」は、従来どおり横滑り防止装置のVDCを使って旋回時に内輪側(FFは前輪のみ)にブレーキを掛けることで、外輪側の駆動力を大きくして旋回していくものです。

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新型インプレッサでは、最近の他モデル同様に介入をあまり意識させない自然なフィーリングになっているという条件をクリアしつつ、ノーズが容易にインを向き「曲がる!! 曲がる!!」と驚かされました。

走り慣れている公道で、実際にどういった旋回性能を披露してくれるか気になるところではあります。

(文/塚田勝弘 写真/前田惠介、ダン・アオキ)

新型Eクラスの「ステアリング パイロット」は道路の白線が不明瞭でも車線を維持できる?

自動車線変更の「アクティブレーンチェンジアシスト」をメルセデス・ベンツとして初めて採用した新型Eクラス。

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同機能は、ウインカーを2秒以上点灯させると、約80〜180km/hの速度内で周辺の車両を検知して自動で車線変更する機能で、こちらは高速道路での使用を前提としています。メルセデスとしては初出ですが、高い精度での作動は十分に確認できました。

ほかにもドライバーエイドといえる安全装備が満載されています。世界初として採用されているのが「アクティブエマージェンシーストップアシスト」。

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「アクティブレーンチェンジアシスト」の作動条件である「ステアリング パイロット」の起動時に、ドライバーが一定時間ステアリングの操作をしないと、警告灯と警告音によりステアリングを握るように促し、さらにステアリングもしくはアクセル、ブレーキ、タッチコントロールの操作がないと、警告音を発しながら緩やかに停止する安全装置。

停止後は自動的にパーキングブレーキが作動します。こちらは、部分自動運転が高度化する現在、必要不可欠な機能と言えそう。

車線維持で注目なのが、先述した「ステアリング パイロット」。自動車線変更の「アクティブレーンチェンジアシスト」をオンにするには、先述したように「ステアリング パイロット」もアクティブになっていることが欠かせません。

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また、「ステアリング パイロット」そのものも機能を強化。

車線維持機能は、前走車や車線の白線を認識するタイプが主流になっています。同機能は車線や前走車に加えて、カーブそのものやガードレールなども認識。

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車線が不明瞭な道でも「ディスタンスパイロット・ディストロニック」により車間距離を維持しながらステアリング操作をアシスト。

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約130km/hまで作動する「ステアリング パイロット」の精度は、市販車の中でも確かにトップクラスにあります。

それでも市街地、高速道路を問わず多様なコーナーをもちろん手放しでクリアできるものではなく、あくまでアシスト程度。長距離移動などの際にドライバーをフォローしてくれる頼もしいサポート役ではありますが、依然として主役はドライバーです。

(文/塚田勝弘 写真/水野孔男、塚田勝弘)

軽量で燃えにくい新構造の太陽電池モジュールが登場。車載用に期待

産業技術総合研究所(産総研)の太陽光発電研究センター:モジュール信頼性チームの原 浩二郎 上級主任研究員らは、信越化学工業(信越化学)と共同で、燃えにくくて軽量な、新構造の太陽電池モジュールを開発したと発表しました。

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新開発の太陽電池モジュールの構造は、アルミ合金板の裏面材の上にシリコーンゴムでできたシート状の封止材を載せ、この封止材の中に結晶シリコン太陽電池セルを封入し、表面を高分子フィルムで覆った形になっています。

新開発の太陽電池モジュールでは、従来型の太陽電池モジュールに必要だった重いガラス基板や可燃性の有機部材が不要になるという特徴があり、長期にわたる高い信頼性や、高い難燃性や、軽量化、割れない、設置し易いなどのメリットを備えています。

新構造と従来構造の太陽電池モジュールに鋼球を落下させる試験を行って、試験後の発電能力を比べたところ、下図に示すように、従来構造では出力が87%に低下するのに、新構造では99%の出力を発揮できることが確認されました。

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これらの新太陽電池モジュールのメリットは、車載用に最適なもので、今後車載用の太陽電池モジュールとして開発が進むことが期待されています。

発売開始が近づいている新型プリウスPHVでは、ルーフ上に太陽電池パネルを設置して、太陽電池パネルで発電した電力を走行用バッテリーの充電に利用するという新しい車載太陽電池の活用法が採用されているようで、今後EV・PHVに太陽電池パネルの搭載が拡大することが予想されます。

(山内 博・画像:産総研)

ケンウッドからハイレゾ音源対応の新プレミアム・ナビ「TYPE Z」 が登場

ハイレゾ音源という言葉を最近よく聞くのではないでしょうか。

市場規模は年々倍増しているそうで、JVCケンウッドは2015年2月に高音質ハイレゾ音源(192kHz/24bit)の再生を可能にした彩速ナビゲーション「TYPE Z」として市場に投入し、ヒット商品になったそうです。

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JVCケンウッドには、ビクターエンターテイメントグループが運営する音楽スタジオ「ビクタースタジオ」があり、音楽配信サービスの「VICTOR HD-Music」を展開しているほか、ケンウッド、JVCのブランド名でホーム用オーディオシステムやヘッドフォン、ポータブル ヘッドホンアンプなどもリリースしています。

車内は音楽を聴くのに最適な空間ですから、音にこだわりたいというニーズはかつてからありました。しかし、こだわるほどお金もかかる奥深い世界ですから、カーナビ(+スピーカーくらいで)いい音が聴ければ、という需要も根強くあるでしょう。

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10月中旬から発売されるケンウッドの「TYPE Z」シリーズは、上位機種の「MDV-Z904W/Z904」がハイレゾ音源に加えて、より原音に近い高音質DSD(ダイレクト・ストリーム・デジタル)ファイルの再生に対応。

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さらに、ワイドモデルの「MDV-Z904W」、「MDV-Z704W」には、新開発となる完全フルフラット静電タッチパネルが採用されているのもトピックス。なお、通常の2DIN幅向けの「MDV-Z904」、「MDV-Z704」は下側にハードキーを配した従来型の配置となっています。

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上級モデルの「MDV-Z904W」、「MDV-Z904」には、ハイレゾ対応以外にも「Apple CarPlay」や「Android Auto」への対応、理想的な高音質再生を可能にする「プロモード EQ」の搭載などを搭載。

ナビ機能では、新たに自車位置表示能力を強化したほか、「VICS WIDE」への対応、ルートガイドの時間、距離、道幅、渋滞回避などの強度を任意で設定できる「マイルートアジャスター」を搭載しているほか、案内ポイントまでの距離をカウントダウン表示する「新・ここです案内」などの新機能を用意しています。

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操作系では、新しいGUI(グラフィカル・ユーザ・インタフェース)を採用し、より直感的な操作が可能になったほか、AV/地図/Widgetなどを一画面に集約したエンタメ系の画面と、よく使う機能などのショートカットを集約した「マイメニュー」機能などを新たに装備。

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今回発表された新プレミアムモデル「TYPE Z」シリーズの価格はすべてオープン。なお、店頭想定価格は「MDV-Z904」と「MDV-Z904W(ワイドモデル)」が14万円前後、「MDV-Z704」と「MDV-Z704W(ワイドモデル)」が12万円前後となっています。

(文/写真 塚田勝弘)

フォルクスワーゲン・パサート/ヴァリアントにスポーティな「2.0 TSI R-Line」を追加

2015年7月、新型フォルクスワーゲン・パサートを日本でも発売がスタートし、スポーティグレードの「R-Line」には、1.4L TSIエンジン+7速DSGを搭載していました。

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そして、2016年9月6日、パサートのセダン、ワゴンであるヴァリアントに「2.0 TSI R-Line」が設定されました。

エンジンはその名のとおり2.0LのTSIエンジンで、フォルクスワーゲンの中でも最もスポーティな「R」の流れを受け継ぐモデルにふさわしい動力性能を得ています。

エンジンスペックは、ゴルフGTIと同じ220ps/350Nm。アダプティブシャシーコントロール「DCC」も標準装備することで、スポーティな走りに加えて、快適性も確保されています。

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安全装備は、パサート同様に全方位型の最新安全装備が標準装備されるほか、オプションとして、デジタルメータークラスターの「Active Info Display」やステアリングを操作することなく自動駐車できる駐車支援システムである「Park Assist」、ヘッドライトの動きを制御して夜間での安全な運転をサポートする「ダイナミックライトアシスト」などのフォルクスワーゲンの最新技術をセットにしたテクノロジーパッケージが用意されています。

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外観もリフレッシュされています。従来どおりアグレッシブなデザインとなる専用フロントバンパーやリヤバンパー、サイドスカート、リヤスポイラー (ヴァリアントのみ)に加えて、従来の「R-Line」から1インチアップとなる19インチアルミホイールを装備。

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内装は、専用ナパレザーシートをはじめ、アルミ調ペダルクラスター、やレザーマルチファンクションステアリングなどの「R-Line」専用インテリアが採用されていてスポーツムードが強調されています。

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車載インフォテイメントシステムも最新バージョンにアップデート。「Discover Pro」は、ナビの検索性能と案内精度、また快適性を大幅に高める「Volkswagen Car-Net」の新しいテレマティクス機能である「Guide&Inform(ガイドアンド インフォーム)」を採用。

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同機能は、「Discover Pro」をスマホなどの通信機器を介して専用サーバーと通信することで、オンラインVICS交通情報を受信することができ、ルート案内の精度を高められることに加え、Googleのサーチエンジンを利用したオンライン検索(テキスト/ボイス)も利用できるシステム。

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通常の地図表示に加えて、「Google Earth」で地図を表示したり、「Google Street View」で事前に目的地周辺の情報を目視できたりもします。ほかにも、目的地周辺の駐車場の空き状況やガソリンスタンドの場所、燃油料金などの情報をタイムリーに入手できるなど、利便性を大幅に向上。

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また「Apple Car Play」や「Android Auto」に対応したコネクティビティ機能である「App-Connect」、「VICSワイド」も利用可能になるなど、さらなる機能強化が図られています。

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価格はセダンの「Passat 2.0 TSI R-Line」が499万円、ワゴンの「Passat Variant 2.0 TSI R-Line」が519万9000円です。

(塚田勝弘)

レンジローバー・イヴォークも2017年モデルで「InControl Touch Pro」を搭載

レンジローバー・イヴォークは、エクステリアデザインでランドローバー(レンジローバー)が新境地に到達したことを印象づけ、実際に販売店で話を聞くと、新しい顧客を獲得してきたそうです。

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9月2日から受注を開始した2017年モデルには「オールテレイン・プログレス・コントロール・システム(ATPC)」が標準装備されたほか、高速かつ直感的なタッチ操作が可能な10.2インチの最新インフォテインメント・システム「InControl Touch Pro」が追加されています。

Range Rover Evoque_2017MY_INT_01「ATPC」は、アクセル操作なしで坂道や悪路などにおいて1.8km/h〜30km/h内で車両を前進、後退させることができる機能。これにより凍結した坂道などでステアリング操作に専念でき、安心して走破できます。

「InControl Touch Pro」は、ナビやオーディオなどの各種設定を10.2インチのワイド画面でタッチ操作ができる最新の車載インフォテイメントシステムで、ジャガー、ランドローバー各モデルで順次採用されています。

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また、ボディカラーのラインナップも変更。新たに「シリコン・シルバー」、「ファラロン・ブラック」、「カルパチアン・グレイ」、「アルバ」が追加され、計17色を用意。

さらに、同モデルのスタイリッシュな外観を引き立てる「グラファイト・デザインパック」を「HSE DYNAMIC」と「AUTOBIOGRAPHY(オートバイオグラフィー)」に設定。

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ほかにも、新車登録日から3年間、走行距離6万kmまでの保証修理、ロードサイドアシスタンス、定期点検(2回)と指定交換部品、一部の消耗部品の交換を含むメンテナンスを無料で行うプログラム「LAND ROVER PREMIUM CARE(ランドローバー・プレミアムケア)」もすでに導入されています。

「ジャガー」ブランドから初のSUVであるF-PACEを登場させるなど、プレミアムSUVの競争は激化しています。デザイン力と装備の充実化で存在感を維持できるかが注目点でしょうか。

なお、2017年モデルのレンジローバー・イヴォークの価格帯は、502万円〜832万円となっています。

(塚田勝弘)

新型インプレッサは全3グレード展開で、1.6Lと2.0L、AWDとFFを用意

今秋、正式に発表・発売となる新型インプレッサは、9月1日から先行予約を開始しています。受注は順調のようで、お客さんも販売現場、もちろんメーカーもまさに待望の新型といえるでしょう。

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あくまでプロトタイプでの詳細となりますが、気になるグレード展開は、インプレッサSPORT、G4ともに「1.6i-L EyeSight」、「2.0i-L EyeSight」、「2.0i-S EyeSight」の3つ。

エンジンはポート噴射ながら大幅に改良された1.6Lと、直噴化された2.0L。全車CVTのリニアトロニックで、駆動方式はAWDとFFを用意。

JC08モード燃費は、1.6LのFFが18.2km/L、AWDが17.0km/L。2.0Lは、「2.0i-L EyeSight」のFFが17.0km/L、AWDが16.8km/L。「2.0i-S EyeSight」のFFが16.0km/L、AWDが15.8km/L。この数値はあくまで社内測定値で、届け出値ではありません。

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ボディカラーは「クリスタルホワイト・パール」、「アイスシルバー・メタリック」、「ダークグレー・メタリック」、「クリスタルブラック・シリカ」、「ダークブルー・パール」、「クォーツブルー・パール」、「ピュアレッド」の全7色が予定されています。

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内装色はブラック基調のみで、インパネの加飾(パネルタイプ)は2.0Lが「ダークシルバー金属調」、1.6Lが「カーボン調」となっています。シート表皮は、2.0Lのメイン部がファブリック、サイド部がトリコット。1.6L車はメイン、サイドともにトリコット。

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なお、「ブラックレザーセレクション」を全車にオプション設定し、LEDハイ&ロービーム+ステアリング連動ヘッドランプ、クリアビューパック、本革巻ステアリングホイール&セレクトレバー、運転席&助手席8ウェイパワーシート、前席シートヒーターなど快適装備がセットで用意されます。※画像や仕様、装備はプロトタイプで変更される可能性があります。

(文/塚田勝弘 写真/前田惠介)

BOXERエンジン50周年記念「スバル・アウトバック Xアドバンス」はイエローグリーンステッチが特徴

2016年はスバルの水平対向「BOXER」エンジンの50周年という記念すべき年。

そのBOXERエンジン50周年記念の特別仕様車第3弾として、レガシィ アウトバックをベースとした「アウトバック Xアドバンス」が登場です。

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特別仕様車のデザインテーマは「本物の機能性を備えたスタイリッシュなアウトドアギア」。

まず、インテリアでは、撥水ファブリックと合成皮革を組み合わせて機能性を高めた専用シートを採用。シートのほか、ステアリングやシフトブーツ、レザー調ドアトリムなどにイエローグリーンステッチを施すことで洗練された印象を表現しています。

エクステリアは、ルーフレールとドアミラーをブラック化に加えて、アルミホイールをガンメタリックとすることで機能性を表現しています。さらに、サイドクラッディングに付くOUTBACKオーナメントのカラーをイエローグリーンとすることで、インテリアとの一体感を出し、特別なクルマであることをアピールしています。

メーカー希望小売価格は321万8400円(消費税込)。特別な内容でありながら、お買い得な価格設定となっているのも注目です。

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(山本晋也)

新型インプレッサに速攻試乗。正常進化ではなく、まったくの別物だった!

2016年秋の発売に向けて、予約も始まっている新型インプレッサ。

スバルのエントリーモデルであり、完全新設計の「スバルグローバルプラットフォーム(略称:SGP)」を与えられたCセグメントのスタンダードを狙う力作に乗ることができました。

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今回、クローズドコースで試乗できたのはプロトタイプということですが、その感触はほぼ市販モデル。ボディパネルのチリもきれいに仕上がった状態です。

さて、新型インプレッサは新プラットフォームに、新しい2.0リッター直噴エンジンといったメカニズムが特徴ですが、サスペンション形式は見慣れたものですし、エンジンしても型式は従来通りのFB20ですから、正常進化版かと思っていました。

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しかし、ステアリングを握れば、そのフィーリングは完全に別物。レガシィやレヴォーグさえも超えたと感じるほど、フロントのしっかり感は高いレベルになっています。

具体的には上り下りが続くワインディングを模したクローズドコースにおいて、フロントタイヤの接地感は安定していて、ステアリング操作に機敏に反応するのです。

下りながらのコーナーでリアの接地感に変化を感じるのは当然ですが、仮にそうなってもフロントがしっかりと喰いついている感覚なので、安心して曲がっていけるのです。

コーナーのボトムスピードも高くなっているように感じます。

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試乗コースには、旧型(現行?)インプレッサも用意されていました。そこで同じ17インチタイヤを履くグレード同士で乗り比べてみると、圧倒的な差がありました。

あくまでメーター読みですが、新型インプレッサが70km/h程度で曲がっていける(それも余裕しゃくしゃく)コーナーを、旧型で同じように走ろうとすると不安感が漂います。

実際、メーター読みでは60km/h少々のボトムスピードになっています。いくらSGPという新プラットフォームを手に入れたとはいえ、ここまでの違いがあるというのは予想以上の進化ぶり。

いや、進化というよりは完全に別物といえるほど走りのレベルが違ったのです。

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エンジンやトランスミッションからのノイズも格段に小さく、キャビンのNVH性能も段違い。ただし、18インチタイヤを履いているグレードに限り、リアタイヤ由来のポンポンといった共鳴音が気になりましたが、今回の試乗車はあくまでもプロトタイプ。発売までの改善を期待したいところ。

それにしても、スバルのエントリーモデルだと思って乗ると、その高フィーリングに驚くこと必至。そして、旧型インプレッサのオーナーは、もし試乗したら買い換えたくなってしまいそう。そう感じるほど、走りがレベルアップしているのです。

こうした走りに加え、ステレオカメラを使った先進安全システム「アイサイト」や、国産車としては初採用の歩行者保護エアバッグを全グレードに標準装備している新型インプレッサ。

Cセグメントの新しいベンチマークと市場で評価されそうな予感ビンビンのプロトタイプ試乗となりました。

●インプレッサSPORT(5ドア)2.0i-S EyeSight AWD主要スペック(開発目標値)
全長:4460mm
全幅:1775mm
全高:1480mm
ホイールベース:2670mm
最低地上高:130mm
車両重量:1400kg
乗車定員:5名
エンジン型式:FB20
エンジン形式:水平対向4気筒DOHCガソリン直噴
総排気量:1995cc
最高出力:113kW(154PS)/6000rpm
最大トルク:196Nm(20.0kg-m)/4000rpm
変速装置:CVT
燃料消費率:15.8km/L (JC08モード)
タイヤサイズ:225/40R18

(写真:前田惠介 文:山本晋也)

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新型Eクラスの注目点は自動車線変更だけじゃない!? 未来を感じさせるインパネも必見!

新型メルセデス・ベンツEクラスにはいくつものトピックスがありますが、インテリアデザインも見逃せない点で、近未来を感じさせるのはSクラスと同じかそれ以上のインパクトがあります。さらに、インターフェイスの面でも新たな装備を用意。

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Sクラスと同じように、2つの高精細ディスプレイを配置したインパネは先進感にあふれていて、2つのディスプレイを1枚のガラスカバーで覆うコクピットディスプレイ形式になっています。

こちらは先進性だけでなく、インパネの水平方向の流れを意識させる役割も担っていて、ワイド感が車格をさらに引き上げている印象も受けます。

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中央のディスプレイにはナビやオーディオ、車両設定、多彩で高精度なカメラ映像などの表示に対応するほか、コクピットディスプレイは「クラシック」、「スポーツ」、「プログレッシブ」の3つから好みや状況に応じてチョイスできます。

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また、メーターが表示されるディスプレイには、ナビをはじめ、ECO表示や燃費履歴、走行モードの切替などを表示。

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冒頭で紹介した新しいインターフェイスは、世界初のタッチコントロール機能をステアリングに配置したもので、スマホ同様にタッチセンス機能を内蔵し、横、縦方向のスワイプに反応。

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ナビ(地図画面)の拡大・縮小を含め、インフォテイメントシステムの各機能の操作などのほとんどをステアリングから手を離すことなく操作できるのがウリ。短時間の試乗だと使いこなすには至りませんでしたが、オーナーになれば慣れるのでしょうか。

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そのほか、COMANDシステムのタッチパッド(手書き入力)や音声認識システムなど最近のメルセデス・ベンツでお馴染みの機能も用意されています。

ただし、エアコンや一部の安全運転支援機能を起動、停止できるショートカットボタンを採用し、安全運転支援機能のショートカット操作は新型Eクラスが初になるそう。

また、64色から選べるアンビエントライトを用意し、ダッシュボード下やドアパネルなどを広範囲に彩る演出も質感向上に一役買いそうです。

(文/塚田勝弘 写真/水野孔男)

最新鋭ハイテク搭載のアウディA7スポーツバック次世代型、ボディは拡大へ

アウディの4ドアスポーツ・クーペ『A7スポーツバック』次世代型のリアルボディの初補足に成功しました。

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カモフラージュは比較的薄く、概要がわかる状態で、六角形になったシングルフレームグリル、薄くシャープなヘッドライトなど、2014年に発表された『アウディ プロローグ コンセプト』の意匠を受け継いだデザインが予想されています。

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プラットフォームには「MLB Evo」を採用、ホイールベースを延長し、居住空間の充実を図りつつ、大幅な軽量に成功しているようです。

テクノロジーでは、アウディ自慢のバーチャル・コックピット、最新鋭の自動運転システムを搭載すると思われます。

パワーユニットは2リットル直列4気筒ターボチャージャー、V型6気筒、4リットルV型8気筒ターボの他、プラグインハイブリッドもラインナップされるでしょう。

ワールドプレミアは2017年秋が有力です。

(APOLLO)

妨害電波を抑制し、EVバス用ワイヤレス急速充電の実用化につながる技術を東芝が開発

東芝は、EVバスなどの大型車用ワイヤレス急速充電システム向けに妨害電波の抑制技術を開発したと発表しました。

東芝では、この技術により他の無線通信を妨害する不要な電磁波を抑制することができ、ワイヤレス急速充電システムを実用化する際に必要な電波法の規制をクリアできるとしています。

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東芝ではEVバス向けに標準化が進む85KHzの周波数で、44KWの電力を伝送するワイヤレス充電システムを開発しています。

この開発中のワイヤレス充電システムを実用化するためには、10kHz以上の高周波を利用しているので、電波法における高周波利用設備としての許可を受ける必要があり、システムから出る他の無線通信を妨害する不要な電磁波を抑制する必要があります。

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今回東芝では、EVバス向けの44kWワイヤレス急速充電システムを2系統に分割し、2か所の送受電パッドからそれぞれ22kWの出力で逆相の電力を送電する方法を採ることで、それぞれのパッドから放射される電磁波が打ち消し合い、不要な電磁波を抑制しました。

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さらに、2か所の送受電パッドの位置関係にも、バスの底面に「斜めかつ水平」に配置する工夫をしてパッド間で生じる干渉の抑制を実現しています。この2か所のパッドの配置は、2か所のパッドの最適な位置関係を電磁界シュミレータで割り出すことにとって見出したということです。

これらの技術により、対策前と比べて距離が10m離れた位置における電磁波が約1/10に抑制され、EVバスに必要な44kWので送電量を確保しながら、電波法上の高周波利用設備の許容値を満たすことが可能になりました。

東芝では、早稲田大学理工学術院紙屋雄史教授研究室と共同で環境省からの委託を受けて「CO2排出削減対策強化誘導型技術開発・実証事業」として、2016年2月から行っているEVバスの公道実証実験にも本技術を採用しています。

この公道での実証実験は2016年末ごろまで実施される予定で、その後はワイヤレス急速充電システムの早期の実用化に向けて研究を進めたい、としています。

(山内 博・画像:東芝)

【関連記事】

東芝、共同開発したワイヤレス受電のEVバスを公道実証実験【動画】http://clicccar.com/2016/02/21/355188/

「FIAT 500 Italy」まるでイタリアンジェラートの限定150台特別仕様車

メルセデス・ベンツのスマート、ルノー トゥインゴの新型モデルの登場で、輸入スモールカーへの注目が集まっています。

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欧州Aセグメントには、人気のFIAT 500が控えていて、アバルトはもちろん、カブリオレの500Cなど非常に多彩なモデルラインナップとなっています。

加えて、多彩な限定車を投入することで注目度維持を図っており、9月17日からは「FIAT 500 Italy」を150台限定で販売を開始します。

「FIAT 500 Italy」は、日本イタリア国交150周年を記念したフィアット500の限定車。

FCAのデザイン部門「チェントロスティーレ」が日本のためだけにデザインした特別な限定モデルになっています。

441_news_ITALY_main_ill2ベースモデルは、「ツインエア」こと875ccの直列2気筒ターボエンジンを積む「フィアット 500 ツインエアラウンジ」。

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見どころはボディカラーで、三層仕上げパールペイントの「アイスホワイト」を採用し、インテリアはブラックを基調に専用の「ポルトローナ・フラウ」製のレザーシートを用意。

441_news_ITALY_TOP_2441_news_ITALY_side_2また、シートバックの「トリコローレ」カラーのロゴ、ルーフのイタリアンフラッグステッカー、特別デザインのBピラーバッジとキーカバーも特別装備されます。さらに、ミラーカバーはクローム、ホイールはポリッシュ加工された15インチアルミホイールで、センターキャップの外周がホワイトになっています。

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車両価格は271万7280円。通常16万2000円のオプションである「アイスホワイト」をボディカラーとして、レザーシートや専用の特別装備を追加したにも関わらずベースモデルから12万5280円高に抑えられています。

小気味よい走り、そしてイタリア車らしさ全開の限定車「FIAT 500 Italy」は、個性的なスモールカーをお探しの方にピッタリかもしれません。

(塚田勝弘)

Bluetooth、8倍速CD録画対応の「ストラーダ」スタンダードナビが登場

2016年10月中旬にパナソニックから発売される「ストラーダ」のスタンダードナビ。

AV一体型ナビの大型化や多機能化が進む一方で、基本機能を充実させながらも価格を抑えたスタンダードなモデルの需要が拡大しているそうです。

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市販ナビはスマホ用のナビ・アプリに押されているような印象も受けますが、パナソニックによると下降線をたどっているわけではなく、ここ数年ほぼ横ばい状態。根強いニーズがあるようです。

今回発表された「ストラーダ」のSDスタンダードナビ(16GB)は、新交通情報サービス「VICS WIDE」を活用。

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渋滞回避に対応するパナソニック独自の新旧ルート比較ができる「スイテルート案内」に加えて、BLUETOOTHオーディオや8倍速CD録音、ワイドFMなど要望の多いAVソース再生に対応することで、上位機種譲りの高いナビ機能、AV機能を搭載。

加えて「CN-RA03WD/D」は、新規道路開通後も安心して長く使える無料地図更新にも対応しています。

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同時発表された上位機種の「CN-RX03WD」、「CN-CN-RX03D」のようにブルーレイディスクプレイヤーは搭載されていませんが、車内では上記のAV機能があれば十分で、それよりも価格を抑えたいというニーズは強そう。

ナビ機能を詳しく見ていくと、渋滞回避ルート探索に必要だったビーコンユニットを使うことなく、「VICS WIDE」情報を活用した渋滞回避ルート探索や案内が可能な「スイテルート案内」機能を搭載。

「スイテルート案内」は、「VICS WIDE」の渋滞、規制情報の変化に伴うルートの再探索機能に加えて、新旧ルートの比較機能も用意され、ドライバーの嗜好や状況にあったきめ細やかなルート選択が可能。

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また、「VICS WIDE」から提供される交差点の進行方向(直進、右折、左折など)ごとの通過時間情報を利用し、 レーン別に渋滞状況を色分け表示することで、より渋滞の少ない方向への右左折ができるようになります。

さらに、オプションのETC2.0車載器(CY-ET2000D)と連携することで、ETC2.0からの広域の高速道路交通情報を活用したルート探索にも対応。

「VICS WIDE」からのゲリラ豪雨等の気象、災害情報、大津波や火山噴火などの緊急特別警報(地震を除く)も画面に表示されます。

AV機能の注目は、先述したようにCDを別売のSDメモリーカードに、最大8倍速の高速録音が可能な点。録音が終了すると、ディスクなしでも車内でお気に入りの音楽が楽しめます。

スマホの音楽をワイヤレスでカーナビに接続して楽しめるBLUETOOTHオーディオは、高音質再生が楽しめる「AAC(Advanced Audio Coding)」形式にも対応しています。

ラジオは、AMラジオ番組をFM放送で楽しめる「ワイドFM」の受信が可能で、電波干渉を受けやすい都市部などAMラジオが入りにくいエリアでも、より受信が安定し、ノイズの少ないFM放送品質で聴くことができます。

ほかにも、スマホをリモコンとして使えるスマートフォンアプリ「CarAV remote」に対応し、後席からも選曲やAVソースの切り替えが可能

ストラーダお馴染みのスマホ用アプリ「ここいこ」にも対応し、豊富な検索データの中から、最新の地点情報の検索ができます。また、検索した地点情報をスマートフォンからカーナビ本体にBLUETOOTHで送信し、簡単に目的地設定もできます。

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価格はオープンプライスで、店頭予想価格は180mmコンソール用「CN-RA03D」と200mmワイド用の「CN-RA03WD」が9万円前後(税込)。180mm用の「CN-RE03D」200mmワイド用の「CN-RE03WD」が8万円前後(税込)。

なお、高価格モデルの「CN-RA03D」と「CN-RA03WD」は、インターネット経由で、3年間で1回の無料地図更新が可能(2018、2019、2020年度版から選択が可能)。道路地図や地点検索データを含むすべての地図データを更新できます。

(塚田勝弘)

AFSやパノラマモニター、クラウン級の装備も採用したダイハツ「MOVE CANBUS」の魅力とは?

ダイハツが9月7日に販売を開始した「ムーヴ キャンバス」(MOVE CANBUS)。

車名の「CANBUS」は帆布を意味する「CANVAS」を語源に、「CAN(できる)」と「BUS(バス)」を組み合わせたものだそうです。

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自身のライフスタイルを楽しむ女性ユーザーをターゲットに開発されたハイトワゴンで、同社の軽自動車「タント」のプラットフォームをベースに、乗降性に配慮した両側スライドドアを採用しています。

バックドアを開閉しなくても、後席下部に装備されている引き出し式の「置きラクボックス」に日常の買出し品を「ポン」と置けるため、運転中の不意のブレーキングやコーナーリング時にも荷物が散乱せず安心です。

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やや丸みを帯びたボディシルエットに、往年のVW「T2」を連想させるお洒落なツートーンカラーがよく似合っており、凝ったデザインのホイールキャップもボディデザインにマッチングしています。

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スリーサイズは全長3,395mm、全幅1,475mm、全高1,655mm。

KF型660cc直3エンジンは、最高出力52ps/6800rpm、最大トルク5.2kgm/5200rpmを発生。FFモデルの燃費は28.6km/L(JC08モード)、4WDモデルの燃費は27.4km/L(同)となっています。

フロント周りではパッチリと見開いたデザインのハイ・ロービーム一体式LEDヘッドランプが目を引きますが、何より画期的なのがヘッドランプに組み込まれた軽自動車で初採用となる「AFS」(Adaptive Front-lighting System)装備。

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トヨタ「クラウン」やレクサス「LS」など、高級モデルを中心に装備されている機能で、夜間、コーナリング時にステアリング操作に連動して進行方向を明るく照らし出してくれるスグレモノです。

その他にも同社初となる「パノラマモニター」にも注目です。

前後左右に設定された4つのカメラでクルマの周りの状況を捉え、自車を車両上方から鳥瞰できるため、駐車時や車庫入れの際に大いに重宝しそう。

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特に狭い道で対向車とすれ違う際、助手席側の路肩状況が気になりますが、そんな時もドアミラー下部にビルトインされたサイドカメラが大いに役立ちます。

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安全面では衝突回避支援システム「スマートアシストII」や、坂道発進時に後退を抑制する「ヒルホールドシステム」を装備。

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FFモデルの車両価格帯は118.8万円から154.4万円、4WDモデルは131.2万円から166.9万円。

ダイハツ「MOVE CANBUS」は、販売が堅調な登録車に対して伸び悩みをみせる軽自動車の販売に風穴をあけるべく、ダイハツが本気で開発した一台といえそうです。

Avanti Yasunori・画像:ダイハツ工業)

【関連記事】

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新レクサスLSに「AHS」搭載 ! ヘッドランプはここまで進化した !
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【関連リンク】

ダイハツ ムーヴ キャンバス
https://www.daihatsu.co.jp/lineup/move_canbus/

AFSヘッドランプコントロールシステム(DENSO)
http://www.denso.co.jp/ja/aboutdenso/technology/product/electronics/afs/

キュートとサプライズをデザインするルノーのデザイン力に脱帽【ルノー・トゥインゴ】

ものすごくキュートなクルマに出会いました☆

新型「ルノー・トゥインゴ」。

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今週はトゥインゴの試乗会がありましたが、私のFacebookのタイムラインにはトゥインゴの写真をアップしている方が多数。
でもそれ、わかります。

新型「トゥインゴ」といえば「スマート・フォーフォ―」と共同開発されたクルマ。
とはいえ、見た目はまったく違いますが。
製造工場では、同じラインに「スマート」と「トゥインゴ」の2車が作られているとか。今度是非、見学しに行きたいものです。

そして新型「トゥインゴ」は、‘パリが育てた’という、パリの街に似合いそうな旧さと新しさの融合「ネオレトロ」。ルノーの名車「サンクターボ」のイメージも受け継いで、カッコ可愛いテイストにしたのだとか。
そしてパリといえば狭い道と石畳、そして渋滞。
エンジンを後ろに積んだリアエンジン・リアドライブ(RR)にすることでタイヤの切れ角を増やして小回りが効くようにしたり、石畳の道や田舎道も元気に走ります。
フロントデザインは「笑顔」に見えるデザイン。確かにくりくりした瞳には思わずにっこりしてしまいます。
ボディカラーは全部で6色。ボディカラーも可愛いけれど、インテリアとのコーディネートに思わず♡。ヘッドレスト一体型のフロントシートにはインテリアに使われているボディカラーと同色のバイピング。フロアマットに「トゥインゴ」のイラストも可愛い。

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私が今回、試乗したのはパステルブルーの「ブルートラジェ」。
この色が施されたインテリアとシートのバイピングがとってもキュート。
しかも屋根の開く「トゥインゴ インテンス キャンバストップ」。屋根の開口部は68㎜。屋根いっぱいに開く感じ。
エンジンは「ルーテシア ZEN」と同じ3気筒0.9リッターエンジン+6速デュアルクラッチの組み合わせ。

しかし、私が一番驚いたのはボンネットの開き方。
これ、説明されなければ絶対に開けられない「からくりボンネット」。
動画でご紹介したいぐらい。
気になる方は、ルノーのディーラーや自動車系イベントでどうぞ!
わくわくするよ~☆

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(吉田 由美)

車線中央維持機能を搭載! スバル・レガシィ改良型は10月3日から発売開始!!

スバル・レガシィ アウトバック/B4が安全性能などをアップ、2016年10月3日より発売されます。

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両モデルに共通する改良ポイントは、車線中央維持機能を追加したこと。あわせて、アクティブレーンキープ機能の作動速度を60km/h以上としています(従来は65km/h以上)。

また、スイッチオンから約10分で38度まで温めるというステアリングヒーターを標準仕様としています。

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さらに、アウトバックには専用の新色「オークブラウン・パール」を追加しています。

2.5リッター水平対向4気筒エンジンとリニアトロニック(CVT)を組み合わせたAWDというパワートレインは従来通り。メーカー希望小売価格は、セダンのレガシィB4が293万7600円〜315万3600円。SUVのアウトバックは320万7600円〜347万7600円となっています(いずれも消費税込)。

(山本晋也)

VWトゥアレグ次期型、目玉は航続距離90kmのPHEV!

フォルクスワーゲンのフラッグシップ・クロスオーバーSUV『トゥアレグ』次期型プロトタイプの姿をカメラが初めて捉えました。

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前後にマスキングが施されており、ディテールは不明ですが、2016年北京モータショーで公開された『T-プライム GTE』からインスピレーションを得たデザインとなる可能性が高いです。

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プラットフォームには、最新のアウディ『Q7』と同様の「MLB2」を採用し、大きな減量がなされる模様です。

次期型の目玉とされるのが、モーターのみ最高航続距離80km〜90kmともレポートされているプラグインハイブリッド。これが実現すれば、ボルボ「XC90」他ライバルたちの脅威となるのは間違いないです。

ワールドプレミアは2017年3月のジュネーブモーターショーが最有力です。

(APOLLO)

エンジンは同じでも弟分より一枚上手?新型メルセデス・ベンツ Eクラスの走りをチェック!

メルセデス・ベンツの新型Eクラスのプレス向け試乗会に用意されていたのは「E 200 アバンギャルド スポーツ」。2.0Lの直列4気筒ターボエンジンと9ATが組み合わされています。

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第3世代の直噴システムである「BlueDIRECT」テクノロジーを搭載し、最大圧力200barのピエゾインジェクターをはじめ、スプレーガイド式燃料システム、マルチスパークイグニッションなどを採用し、184ps/300Nmというアウトプットと、14.7km/LというJC08モード燃費を実現。

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このエンジンは、CクラスのC 200系と同一でスペックも同じ。車両重量が重くなっているEクラスでの走りっぷりが気になるところです。

なお、C 200アバンギャルドとE 200アバンギャルドを比較すると130kg増、C 200アバンギャルド AMGラインとE 200 アバンギャルド スポーツを比べると165kg増になっています。

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大人2〜3人近い重量増ですが、動力性能に不足はありません。高速道路への合流や追い越しをかけるシーンでも余裕綽々とまでは言えないものの、容易にこなしてくれます。

さらに、9ATの俊敏かつスムーズな変速もあって流れをリードするのも日本の高速道路ならたやすいはず。

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高張力鋼板が多用されているのはもちろん、フロントフェンダーやボンネット、トランクリッドなど意欲的にアルミを採用した軽量、高剛性ボディもあって、全体的に軽やかなフットワークも美点。

逆に言えば、Eクラス単体で乗ってしまうと軽快感という意味ではCクラスとの違いを感じにくいという皮肉な点も浮かんできます。それでも、ロードノイズや風切り音などが徹底して遮断された高い静粛性や、しなやかな乗り心地など、弟分よりも確実に一枚上手になっています。

(文/塚田勝弘 写真/水野孔男)

日産ノートにモータードライブの「セミEV」が登場する!?

日産が年内にマイナーチェンジを予定している「ノート」に発電専用エンジンを搭載、モーターで走る「シリーズ式ハイブリッドシステム」採用のHVを設定するようです。

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これにより、EV「リーフ」に匹敵する軽快な走りと、静粛性、優れた加速性能、低燃費を実現している模様。

これは同社が「Pure Drive e-Power」と呼ぶシステムで、6月の定時株主総会の際にカルロス・ゴーンCEOがこのシステムに言及、その存在が明らかになっています。

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このシステムは来春の発売が予想される次期「ジューク」や、先頃発売された新型「セレナ」にも来夏頃に搭載される模様で、「ノート」への搭載が第一弾となるようです。

発電専用エンジンは1.2Lクラスの直列3気筒エンジンとみられ、走行中に最も発電効率の良い条件でエンジンを回し続けることで燃費効率を高める仕組み。

最高出力80kW、最大トルク254Nmを発生する「リーフ」用のモーターに発電用エンジンをプラスした構成となり、リチウムイオンバッテリー搭載量を減らせることから、コストを抑制できる可能性があります。

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気になる燃費はトヨタ「アクア」のJC08モード燃費「37.0km」を上回る見込みで、車両価格も200万円以下となると予想され、同車の強力なライバルモデルとなりそう。

新型「ノートHV」はEVと異なり、ガソリン給油によるエネルギー補給が可能で、航続距離の心配や充電の手間が無いことから今後の普及が期待されます。

Avanti Yasunori・画像:日産自動車)

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8月の国内新車販売、9ヶ月連続でプリウスが首位!

自販連(日本自動車販売協会連合会)が発表した8月度の登録車販売台数は22万3,273台で、前年同月比5.7%増となっています。

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もっとも売れた登録車は昨年12月にフルモデルチェンジしたトヨタ自動車の「プリウス」で、9ヶ月連続で首位を維持。

同車を含め、トヨタ車がTOP10中、7車種を占めている状況。

1位 トヨタ プリウス   17,503台
2位 トヨタ アクア     11,220台
3位 トヨタ シエンタ    9,518台
4位 ホンダ フィット    7,034台
5位 トヨタ パッソ     6,476台
6位 トヨタ ヴォクシー   6,412台
7位 トヨタ カローラ    5,944台
8位 日産ノート      5,606台
9位 トヨタ ヴィッツ   5,204台
10位 ホンダ ヴェゼル   5,066台

全軽自協(全国軽自動車協会連合会)によると、8月度の軽自動車販売台数は11万3,388台で、前年同月比で2.0%減となっています。

もっとも売れた軽自動車はホンダ「N-BOX」で、1万3,276台を販売。

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TOP10中、ホンダが2車種、ダイハツが3車種、スズキが4車種、日産が1車種の
構成比となっています。

1位 ホンダ N-BOX  13,276台
2位 ダイハツ タント  10,677台
3位 日産デイズ      7,268台
4位 スズキ アルト    6,297台
5位 スズキ スペーシア 5,787台
6位 スズキ ハスラー  5,637台
7位 スズキ ワゴンR   5,396台
8位 ホンダ N-WGN  5,332台
9位 ダイハツ ムーヴ  4,892台
10位 ダイハツ ミラ   4,718台

また、8月度の軽自動車を含む国内の新車総販売台数は前年同月比2.9%増の
33万6,661台と、今年の4月以来4ヶ月ぶりに前年増に転じました。

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日産デイズが4月に三菱自の燃費不正の影響で販売を停止したものの、影響は限定的だったようで、8月度は3位に返り咲いており、軽自動車全体の販売についても6月以降、回復傾向を示すなど、今後の動向が注目されます。

Avanti Yasunori

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ホンダ・フィットにナビを付けるのに必要な装備を揃えた特別仕様車が登場

ホンダの売れ筋コンパクトカー「フィット」の1.3リッターモデルに特別仕様車『ファインエディション』の登場です。

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ベースとなるのは、13G・Fパッケージと13G・Lパッケージ。

それぞれリアワイドカメラや照明付きオーディオリモートコントロールスイッチなどからなる「ナビ装着用スペシャルパッケージ」を装備したお買い得な仕様となっています。

そのほか、13G・Fパッケージには「アームレスト付センターコンソールボックス(アクセサリーソケット<DC12V>付)」を追加。13G・Lパッケージには「コンビシート(プライムスムース×ファブリック)&専用インテリア」と「リアセンターアームレスト」が追加されています。

駆動方式はFFと4WDを設定。メーカー希望小売価格は、143万8000円〜179万2400円となっています。

ボディカラーは、プレミアムホワイト・パールII、 ミラノレッド、 ティンテッドシルバー・メタリック、 アラバスターシルバー・メタリック、 クリスタルブラック・パール、 ブリリアントスポーティブルー・メタリックの6色を用意しています。

(山本晋也)

新型Eクラスの「自動車線変更」はどこまで自動運転に近付いた?

新型にスイッチしたメルセデス・ベンツ Eクラスには、最新技術が惜しみなく投入されています。

ここではEクラスの看板技術である「アクティブレーンチェンジングアシスト」をご紹介します。

同機能は部分自動運転機能のひとつで、新型セレナが「同一車線」において部分自動運転機能を搭載していますが、新型Eクラスのそれは「複数車線」で実現しているわけです。

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今回、新型Eクラスに初めて導入された自動車線変更の「アクティブレーンチェンジングアシスト」は、高速道路などでウインカーを2秒以上点滅させると、変更したい車線に先行車や後続車がいないか検知し、自動で車線変更する機能。

「アクティブレーンチェンジングアシスト」は、「ステアリングパイロット」が作動状態であり「2秒以上ウインカーが点滅させる」ことが自動車線変更の条件です。

「ステアリングパイロット」は、車線のカーブと先行車を認識するだけでなく、車線が消えかかっていたり、消えていたりする道路でもガードレールなどを認識し、車間を保ちながらステアリングをアシストする機能。

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この自動車線変更機能は、作動前に一瞬の間を感じます。初めは反応が遅く感じますが、進路変更の3秒前にウインカーを出すという法規がある以上、理に適っているといえるでしょう。

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さらに、移りたい車線に先行車がいる場合、もちろん車線変更はされずに直進します。また、微妙な車間距離だとどうでしょうか? 行けそうで行けないような車間距離だと、「一瞬車線変更するような動き」がステアリングと車両から感じられます。この動きは、同機能がオフになっているのではなく、きちんとアクティブ(作動状態)になっていることをドライバーに知らせるものだそう。

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レーダーセンサーやステレオカメラにより全方位ほぼ360°監視している高度なシステムを搭載しているメルセデス・ベンツ Eクラス。ロングドライブで疲れている際などに威力を発揮してくれそうです。

(文/塚田勝弘 写真/水野孔男、塚田勝弘)

出力向上と省燃費・エコ性能を両立させるボッシュのガソリンエンジン向け水噴射システム

ドイツの自動車部品大手 ボッシュは、出力・トルク向上と省燃費・省エミッションを実現するガソリンエンジン向け水噴射システムを開発したと発表しました。

同システムはBMW M4 GTSに搭載されます。

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ボッシュの発表によると、新開発の水噴射システムは、ターボチャージャー付きダウンサイジングエンジンにも好適で、ガソリンエンジンの出力・トルクを5%向上させながら、最大13%の省燃費と、4%のCO2低減を実現することができるということです。

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発表で明らかにされた水噴射システムは、水タンクに貯留された蒸留水を吸気ポートにインジェクタで噴射するようになっています。インジェクタへの蒸留水を加圧するポンプと水噴射量を制御する制御装置については、今回の発表では公表されませんでした。

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新開発の水噴射システムは、ガソリンエンジンに供給されるガソリンの一部が燃焼室・エンジンブロックの冷却のために浪費されていることを知見して開発に着手したもので、噴射された水の気化熱で燃焼室・エンジンブロックの温度を下げ、同時に水が分解して発生する酸素でガソリンの燃焼を促進することで、効果を発揮します。

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新燃費基準のWLTCによる計測では、水噴射システムを搭載したエンジンは最大4%の燃費向上という結果が得られました。ただし、ボッシュでは省燃費効果について、実走行ではこの数字がさらに上がるポテンシャルがあるとしており、急加速時や高速道路の走行時には、最大で13%もの燃費向上が可能になるとしています。

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今回の水噴射システムでは、蒸留水の消費量は走行100km当たり数百ミリリットル程度のわずかな量で、水タンクへの蒸留水の補給は3000kmごとに1度行うだけで済み、万一水タンクが空になっても、通常のガソリンエンジンとして動作可能です。

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心配されるのが、冬季に水タンク内の蒸留水凍結することですが、ボッシュではエンジンの暖機で凍結した蒸留水を融解させるようにしているようです。

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これまでも水噴射エンジンは開発が試みられてきましたが、今回のボッシュのシステムはBMW M4 GTSに搭載されて市場に登場するように完成度が高く、今後の普及・発展が期待されます。

(山内 博・画像:ボッシュ)

最新ジャガーをドライブできる「THE ART OF PERFORMANCE TOUR」がお台場で開催!

セダンのXEやXF、SUVのF-PACEなど立て続けに新型車を投入しているジャガー。

ワインディングを気持ちよくクリアできるスポーティな走りに加えて、伝統の乗り心地の良さなど、最新のジャガーは従来のブランド像を超えた魅力を商品として具現化している印象を受けます。

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そんなジャガーの最新モデルに「一度乗ってみたい!」という方にとって絶好の機会といえるのが、グローバルで展開されている試乗体験イベント「THE ART OF PERFORMANCE TOUR(ザ・アート・オブ・パフォーマンス・ツアー)」。

日本でも2016月9月21日(水)から23日(金)の間、東京・お台場特設コースにて(東京都江東区青海2丁目1)で初開催されます。

上記の最新モデルに加えて、ピュアスポーツカーのFタイプ、フラッグシップサルーンのXJがすべて揃うイベント。

「THE ART OF PERFORMANCE TOUR」では、自動車業界初となるスマートコーン・システムを活用した試乗プログラム「スマートコーン・チャレンジ」が用意されます。

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スマートコーン・システムは、コース上に置かれたコーンの上部にライトがセットされており、このライトが進行方向を示します。ドライバーはランダムに点灯する2つのコーンの間を車両が通過すると、スピード、走行距離、走行にかかった時間、走行ラインの正確性を計測し、独自のアルゴリズムを使ってドライビング・パフォーマンスを得点化。

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このシステムを活用することで、ドライバーはジャガー車の能力を安全かつスリリングに体験でき、自身のスキルを知ることが可能。さらに、インストラクターが同乗する「公道ドライビング・エクスペリエンス」がセットになっています。

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ジャガーのブランド・アンバサダーを務める錦織 圭選手も最新ジャガーで「スマートコーン・チャレンジ」に日本人として初めて挑戦することになっています。

また、「スマートコーン・チャレンジ」で錦織圭選手の得点を上回った一般参加者の中から抽選で1組2名様に、2017年ウィンブルドン選手権観戦ツアーをプレゼントするキャンペーンも実施されます。

【THE ART OF PERFORMANCE TOUR 開催概要】

開催日時:2016年9月21日(水)、22日(祝・木)、23日(金)

セッション1:10:00〜12:00 (各日共通)
セッション2:13:00〜15:00 (各日共通)
セッション3:15:00〜17:00 (各日共通)

開催場所:臨海副都心J地区(東京都江東区青海2丁目1)

参加方法:特設ウェブサイト内のエントリーフォームに必要事項を記入の上、応募。抽選で200名に「THE ART OF PERFORMANCE TOUR」試乗体験をプレゼント

応募期間:2016年9月19日(祝・月)23:59まで

費用:無料

試乗内容:スマートコーン・チャレンジ、公道ドライビング・エクスペリエンス

(塚田勝弘)

【関連サイト】

THE ART OF PERFORMANCE TOUR
http://www.jaguar.co.jp/campaign/event/theartofperformancetour.html

カセットテープの人気が再燃で、車載用カセットデッキが新発売って本当!?

最近では「初めて買ったCDは?」なんて聞かれるのかもしれません。

昭和40年代生まれの私が初めて買ったのはアナログレコードで、友人や貸レコード店から借りたレコードをカセットにする際は、親のレコードプレイヤーの前にカセットデッキを置いて録画するということもしていました。

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いま、若者などを中心にカセットやレコードが人気だと聞くと、昭和世代の自分には信じがたい気がします。レコードは根強いマニアがいるのを耳にするものの、カセットってサービスエリアの売店で演歌くらいしか見かけないような……。

一方で高音質のハイレゾ音源関連も大人気で、マーケットは毎年倍増しているそうですからだそうですから、あまりにも両極端な流れには驚かされます。

昔のクルマには、カセットの再生が可能なデッキが不可欠で、専用ケースにズラリとカセットを並べて(もちろん演歌ではなく)、ダビングやラジオのエアチェックで録音した音楽を楽しんだものでした。FM情報誌で「エアチェック」したり、カセットレーベルの付録を楽しみにしたりと、現在の「クリックひとつでダウンロード」とは隔世の感がありあり。

さて、一部根強いマニアがアナログを支持しているとはいえ、デジタル全盛のいま、車載カセットデッキを新発売すると聞くとカセット人気は本当なんだ!? と認識させられます。

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カセットデッキを発売するのはビートソニックで、1DINサイズの「HCT3」にカセット用の差し込み口があるのを見るだけで懐かしくなります。

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しかし、単なるリバイバル品ではなく、microSDやUSBメモリーなどにも対応し、SDカードとUSBメモリーではMP3の再生も可能。3.5mm径のミニジャックは、スマホなどのイヤフォン端子から音声入力もできるなど、最新のデジタル機器にも対応しています。

もちろん、以前のカセットデッキでも可能だったAM/FMラジオの受信にも対応し、アナログからデジタルまで音楽をゆる〜く楽しむには最適。発売日は2016年9月16日で、価格は1万6000円(税抜)となっています。

(塚田勝弘)

カーデザインも「AI」で!? 次期「GT-R」や「フェアレディZ」に活用か?

日産自動車がカーデザインへの「AI」(人工知能)導入に挑戦しているそうです。

8月31日に同社が開催したシンポジウムで、総合研究所の上田哲郎氏が明らかにしたもので、同氏によると、まだ実験段階としながらも、すでに「AI」にデザインを任せたことがあるとしており、実用化への可能性を示唆しています。

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手法としては、「AI」に膨大な画像を認識させることにより自動車の共通点を抽出、演算させることでデザインのベースとなるアイデアをアウトプットできるそうです。

昨年3月にジュネーブモーターショーで同社が公開した次期「マーチ」のコンセプトモデルとみられる「SWAY(スウェイ)」 や、10月の東京モーターショーに出展したコンセプトカー「日産 IDS」、さらには次期「フェアレディZ」次期「GT-R」などでも「AI」が創出したデザインモチーフが取り入れられている可能性も。

「AI」がすぐに人間のデザイナーに取って代わる訳ではないものの、常に新しいアイデアを求められるデザイナーにとって、心強いパートナーになりそう。

日産ではデザイナーにインスピレーションを与えることが可能としており、これまでに見たことが無いようなデザインが得られたことから、今後はスポーツカーやコンパクトカー、ミニバンなど、カテゴリー別にアウトプットできるように改良するそうです。

一方、トヨタ自動車は今年1月、「AI」を開発する新会社「TRI」(Toyota Research Institute)を米国に設立 。

自動運転や家庭用ロボットの分野での「AI」活用を研究しており、今後はいっそう、「クルマ」と「AI」の関わりが深まりそうな状況になって来ました。

Avanti Yasunori・画像:日産自動車)

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2016年8月に売れた軽自動車、前年同月比で伸びているのは超ハイトモデルだけ?

2016年8月の軽乗用車セールスランキング(速報)が、一般社団法人 全国軽自動車協会連合会より発表されています。

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●2016年8月 軽乗用車販売ランキング(軽自協調べ・速報)
1位 ホンダ N-BOX 13,276台
2位 ダイハツ タント 10,677台
3位 日産 デイズ 7,268台
4位 スズキ アルト 6,297台
5位 スズキ スペーシア 5,787台
6位 スズキ ハスラー 5,637台
7位 スズキ ワゴンR 5,396台
8位 ホンダ N-WGN 5,332台
9位 ダイハツ ムーヴ 4,892台
10位 ダイハツ ミラ 4,718台

上位2台の顔ぶれは、もはや固定と思えるほど安定しています。7月から販売再開した日産デイズが確実にランクアップ、以前の定位置といえる3位まで順位を戻しています。

また、軽自動車全体としても、全体では88,625台を販売。前年同月比97.9%となっています。軽自動車離れと言われる昨今ですが、それほど落ち込んでいる数字ではありません。

しかしながら、トップ10の中で前年同月比100%を超えているのは、ホンダN-BOX(127.7%)、ダイハツ・タント(104.8%)、スズキ・スペーシア(132.1%)、スズキ・ハスラー(107.9%)の4車種だけとなっています。

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ハスラーを除くと、スーパーハイトワゴンと呼ばれる全高の高いモデルに人気が集中している状況というわけです。

一方で、スズキ・ワゴンRの前年同月比は70.8%、ダイハツ・ムーヴは66.4%と、かつて全盛を誇ったハイトワゴン系モデルは売れ行きを落としています。

軽自動車のトレンドが大きく変わりつつあると感じられる、2016年8月のセールスランキングです。

(山本晋也)

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2016年8月の登録車セールスランキング、トップ10中トヨタ車が7台

一般社団法人 日本自動車販売協会連合会(自販連)より、2016年8月の登録車(軽自動車と海外ブランドを除く)の車名別の販売ランキングが発表されました。

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●2016年8月 登録車販売ランキングトップ10(自販連調べ)
1位 トヨタ プリウス 17,503台
2位 トヨタ アクア 11,220台
3位 トヨタ シエンタ 9,518台
4位 ホンダ フィット 7,034台
5位 トヨタ パッソ 6,476台
6位 トヨタ ヴォクシー 6,412台
7位 トヨタ カローラ 5,944台
8位 日産 ノート 5,606台
9位 トヨタ ヴィッツ 5,204台
10位 ホンダ ヴェゼル 5,066台

プリウス、アクア、シエンタのトップ3は盤石の体制。トップ10全体でも前月に続き、トヨタは7車種をランクインさせています。

8月にフルモデルチェンジした日産セレナは、その新車効果が現れるまで若干の時間を要すると予想されているだけに、トップ10の顔ぶれが変わるのは、ちょっと先になりそうです。

ランキングで気になるのは、ここ数か月にわたり前年同月比を10〜20%ほど下回っているアクアの今後。アフォーダブルな価格のコンパクトハイブリッドカーは、ふたたびトップを奪い返すような輝きを見せるのでしょうか。

また、コンパクトミニバンのホンダ・フリードは9月16日のフルモデルチェンジに向けて、ティザーサイトを展開しています。その初速は9月のランキングに大いに影響を与えそうです。

(山本晋也)

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トヨタ系ハイブリッドだけが「5桁」販売。〜2016年7月の登録車セールスランキング
http://clicccar.com/2016/08/06/390900/

進化した最新G’sスタイル ─ トヨタ「ヴォクシー/ノア G’s」 画像ギャラリー
http://clicccar.com/2016/08/17/393010/

グレード選びはどうする?ヴォクシー/ノアのエアロ仕様にも追加されたハイブリッド車
http://clicccar.com/2016/08/16/392893/

発売直前!新型・ホンダ フリードをチェック
http://clicccar.com/2016/08/20/393558/

見えた!ランドローバー ディスカバリー、次世代型の攻撃的フロントマスク

ランドローバー『ディスカバリー』次世代型と思われるプロトタイプが、フロントマスクも露わに姿を見せました。

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その姿は2014年のニューヨークオートショーで公開された、「ディスカバリー ビジョン コンセプト」を彷彿とさせる、薄くシャープなヘッドライト、フロントバンパー左右の縦に口を開けるエアインテークなど、アグレッシブなフロントマスクが特徴です。

また、リアコンビランプはサイドに回り込む横型デザインに変更されているようです。

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次世代型では、レンジローバー・スポーツ同様の軽量アーキテクチャーを採用、大幅な軽量化が図られます。

パワートレインは、2リットル直列4気筒エンジン、3リットルV型6気筒エンジン他をラインナップ予定で、2017年内のワールドプレミアが予想されています。

(APOLLO)

キャデラックATSクーペ ホワイトエディション、限定5台の価格は595万円

203kW、400Nmを発生する2.0リッター4気筒ターボを積むアメリカンクーペ「キャデラックATSクーペ」に、専用カラーにコーディネートされた特別仕様車「ホワイトエディション」の登場です。

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特別装備の内容は、クリスタルホワイトトゥリコート&ライトプラチナムの特別内外装、ハイグロスサペリウッドトリムのインテリアパネル、電動スライディングルーフ、ETC 2.0車載器となっています。

メーカー希望小売価格は595万円(消費税込)、限定5台でハンドル位置は左のみとなっています。

(山本晋也)

SBドライブがスズキ、遠州鉄道、浜松市と自動運転の連携を締結

SBドライブ、スズキ、遠州鉄道、浜松市の4者は、浜松市で自動運転技術を活用したスマートモビリティーサービスを事業化する連携協定を締結したと発表しました。

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SBドライブは、ソフトバンクと東大の研究グループが自動運転の技術コンサルタントのために設立した会社で、これまでもスマートモビリティーサービスに関して、北九州市、白馬村などと協定を締結しています。

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今回の4者による協定で注目されるのは、いままでのSBドライブとの連携に参加していなかった自動車大手のスズキが参加している点です。

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SBドライブは、親会社のソフトバンクが発売している人型ロボット「pepper:ペッパー」で開発したロボット技術を本格的に自動車の自動運転に応用するすることを目指しており、一方スズキも、自動運転技術で有力な提携先を探しており、両社の思惑が今回の協定で一致した形です。

自動車自体の技術に関して実績が少ないSBドライブの自動運転技術と、スズキの連携でどのような自動運転車が生まれるかが注目されています。

(山内 博・画像:SBドライブ、ソフトバンク)

BDプレイヤーを搭載し各種機能を強化した7インチSDナビ、パナソニック・ストラーダ

市販ナビ初のブルーレイディスクプレイヤーを2014年に投入し、2016年6月には発表時点でじつに144車種に対応する9V型大画面モデルの「CN-F1D」を登場させるなど、新モデル攻勢を続けているパナソニック。

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2016年10月中旬に発売されるお馴染み「ストラーダ」ブランドのSDナビは、依然高いニーズのある7V型インダッシュナビ。ストラーダの強みであるブルーレイプレーヤーに加えて、9V型大画面「CN-F1D」の高いナビ・AV機能を継承したとしています。

新交通情報サービス「VICS WIDE」を活用した渋滞を回避する「スイテルート案内」や「安心運転サポート」機能を搭載。また、こだわりの高性能音響パーツを新たに採用することで、高音質再生にこだわるユーザーの声にも応えています。

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さらに2016年4月にスタートした首都高速道路の新料金情報を収録。オプションのETC2.0車載器(CY-ET2000D)との連携で、圏央道、新湘南バイパスでの「ETC2.0限定割引」にも対応。

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ブルーレイに加えて、DVDや地デジなどの音源も音楽CDの最大4.35倍のサンプリング周波数である192kHz/24bitでサンプリングすることで高音質再生が可能。ほかにも、AMラジオ番組をクリアでノイズの少ないFM放送品質で楽しむことができる「ワイドFM」の受信も可能です。

CN-RX03D

タイプは、200mmワイドの「CN-RX03WD」、180mmコンソール用の「CN-RX03D」を用意。価格はオープンで、両モデルともに店頭予想価格は12万円前後となっています。

(塚田勝弘)

NSX、アストンマーティンDB11だけじゃない!今注目の2000万円オーバースポーツカー7選

8月25日に発表されたホンダNSXが2370万円。そして8月31日に国内初披露されたアストンマーティンDB11が2380万円と、車両本体価格2000万円オーバーのスーパースポーツカーが続々と登場しています。

Aston Martin DB11 Launch. Siena, Italy. July 2016.Photo: Drew Gibson

そこで、NSXやDB11と同じ2000万円台の予算でどんなスーパースポーツカーが購入できるのかを紹介しましょう。

・アストンマーティン DB11

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発表されたばかりのアストンマーティンDB11の新車価格はDB11が2380万円、DB11ローンチエディションは2591万5720円です。アルミを多用したシャシーをはじめ、空気の力を利用してダウンフォースを生み出すエアロダイナミクスに優れたボディデザインは歴代DBシリーズを踏襲しながらもエレガントさが増しています。新開発の5.2LV12ツインターボエンジンとともに業務提携しているメルセデス・ベンツのエッセンスを取り入れたインテリアのモダンな操作系も見逃せません。

・ホンダ NSX

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約26年振りにフルモデルチェンジを行い、ハイブリッドカーとして生まれ変わったホンダNSX。新車価格は2370万円で、新開発の3.5LV6ツインターボエンジンと高効率・高出力の3モーターを組み合わせたハイブリッドシステム「SPORT HYBRID SH-AWD」を搭載し、リニアで力強い加速と異次元の回頭性能を実現しています。

・アウディR8

Audi R8 V10

NSXやアストンマーティンDB11と相次いで登場したため、うっかり忘れてしまいがちですが、アウディR8も2016年に登場したばかりのモデルです。スタンダードモデルのV10クーペ5.2FSIクワトロが2456万円、上級モデルのV10プラス クーペ5.2FSIクワトロは2906万円。アルミとCFRP(カーボンファイバー)素材を組み合わせたアウディスペースフレームボディに5.2LV10エンジンを搭載。そしてアウディ独自の4WDシステム“クワトロ”が必要に応じて、最適なトルク配分を行うため天候や道路状況の変化に神経質になる必要はありません。

・ランボルギーニ・ウラカン

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スーパーカーの代名詞といえばランボルギーニです。現在ランボルギーニはトップモデルのアヴェンタドール。そしてベビーランボことウラカンともに4WDが中心ですが、ウラカンには車両本体価格2535万840円の580-2という後輪駆動モデルが追加されました。ミッドシップに搭載する5.2LV10エンジンは最高出力580psを発生。2WD化によって4WDモデルと比べて33kg軽量化され、車両重量は1389kgを実現。大出力を後輪だけで駆動させるため、サスペンションのセッティングを大幅に改良することで危うさを除き、2WDらしいの楽しさを演出しています。

・ポルシェ911ターボ

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2015年に行われたマイナーチェンジでGT3を除く全モデルがターボエンジンを搭載したポルシェ911。911ターボクーペの車両本体価は2236万円です。最高出力540ps、最大トルク660N・mを発生する3.8L水平対向6気筒ターボエンジンをリアに搭載し、0-100km/h加速はスポーツ黒のパッケージ装着時3.0秒を実現しています。駆動方式は4WDを採用し乗車定員は4人乗りで実用性の高さも魅力です。ミッションはPDKと呼ばれる7速デュアルクラッチシステムのみとなります。

・ベントレー・コンチネンタルGT

英国の高級車ブランドのベントレー・コンチネンタルGT V8Sは2310万円です。最高出力528psを発生する4LV8ツインターボエンジンを搭載し、駆動方式は4WDを採用。4人乗りのクーペながら、0-100km/h加速は4.5秒を実現しています。

・マセラティ・グラントゥーリズモ

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最後はイタリアの高級車ブランド、マセラティの2ドアクーペグランツーリズモの最上級モデルMCストラダーレが2216万円です。乗車定員は4人で、フロント49:リア51という理想的な重量配分を実現したFRの駆動方式を採用。搭載される最高出力4.7LV8自然吸気エンジンは官能的なサウンドを奏でます。

こうして見てみると日本、ドイツ、イタリア、イギリスの誇る自動車メーカーのスーパースポーツカーが勢揃いしています。手に入れるのは夢と諦めるのではなく、年末ジャンボ宝くじ購入資金をこれから貯金しましょう!

(萩原文博)

911GT3を凌駕する!史上最速コルベット「ZR1」は710馬力!!

第7世代である最新のシボレーコルベット「C7」に投入される、「ZR1」新型のプロトタイプの姿をカメラが捉えました。

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エクステリアを見れば、リアには巨大な固定式ウィング、5スポーク大径アロイホイール、センター出しクワッドエキゾーストパイプなどを装着し、カーボンやアルミフレームにより軽量化が図られています。

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コルベット史上最強が想定されるパワートレインには、6.2リットルV型8気筒スーパーチャージャーを搭載し、最高馬力は710psとも噂されています。

0-100km/h加速を2.8秒で駆け抜け、ポルシェ「911GT3」をも圧倒するパフォーマンスを見せると思われます。

ワールドプレミアは2017年1月のデトロイトモーターショーが最有力でしょう。

(APOLLO)

7人乗りフルサイズSUVの新型LANDROVER DISCOVERY(ランドローバー・ディスカバリー)がフォトデビュー!

現在、DISCOVERY(ディスカバリー)の名を冠するモデルは、4代目であるランドローバー・ディスカバリー4、そしてフリーランダー2の後継的モデルでもあるディスカバリー・スポーツの2モデルが販売されています。

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最近のランドローバー、レンジローバー各モデルは、デザインアイコン的な存在であるレンジローバー・イヴォークを筆頭に最新世代にふさわしいエクステリアが与えられているだけに、現行ディスカバリー4の次期モデルがどうなるか気になるところ。

2016年9月6日、9月28日のワールドプレミアに先駆けて次期DISCOVERY(ディスカバリー)の2枚の写真が公開されました。

7人定員のフルサイズSUVと定義する新型ディスカバリーは、飽くなき冒険心と英国らしさを兼ね備え、ランドローバーが掲げる「Above and Beyond」の精神を具現化したモデルとのこと。

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ランドローバーのチーフデザインオフィサーであるジェリー・マクガバン氏は

「新型DISCOVERYはラージ SUVを再定義するモデルになります。デザインチームとエンジニアリングチームは、羨望のまなざしを受けるようなデザイン、究極の多用途性を有する高性能なプレミアムSUVを開発するためにDISCOVERYのDNAに変革をもたらしました」

とデザイン面での大幅な進化を示唆しています。

今回公開された2枚の写真を見ると、歴代モデルよりもAピラーが内側に絞り込まれているほか、コンパクトでスマートなフロントグリルなどによりかなり洗練されたスタイルになっているのがうかがえます。

ディスカバリーの特徴といえる太くて力強さを感じさせるCピラーや左右非対称デザインのテールゲートなどが踏襲されるか注目ですが、スクープ写真などを見る限りでは、サイドウインドウグラフィックは踏襲、リヤゲートはオーソドックスなものになりそう。

いずれにしても歴代4モデルよりもかなりスタイリッシュになることは間違いでしょう。

(塚田勝弘)

BMW2シリーズ・カブリオレに新世代の2.0L直列4気筒ターボを搭載

全長4440×全幅1775×全高1415mmのコンパクトボディに、4シーターを配したオープントップモデルのBMW2シリーズ・カブリオレ。50km/h以下なら走行中でもルーフの開閉が可能(約20秒)となっています。

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今回、「BMW 220iカブリオレ」にBMWの新世代モジュラーエンジンである2.0L直列4気筒BMWツインパワーターボガソリンエンジンが新たに搭載されました。同モデルには、従来から2.0L直列4気筒ターボが搭載されていました。

新しい2.0L直列ターボエンジンには、ツインスクロールターボをはじめ、高精度ダイレクトインジェクションシステム、無段階可変バルブコントロールシステムの「バルブトロニック」、バリアブルカムシャフトコントロールシステムの「ダブルVANOS」を組み合わせた最新のBMWツインパワーターボテクノロジーが採用されています。

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最高出力184ps/5000rpm、最大トルク270Nm/1350-4600rpmというスペックを得ながら、15.8km/LというJC08モード燃費を達成。なお、184ps/270Nm、15.8km/Lという数値は従来から変わっていませんが、ドライバビリティの向上が期待されます。

価格は220iカブリオレSportが535万円、220iカブリオレLuxuryが554万円、220iカブリオM Sportが576万円。なお、価格は改良前から据え置かれています。

(塚田勝弘)

人気のBMW2シリーズ・アクティブ ツアラー、グラン ツアラー が一部改良

実用的なモデルで一定の需要がある4WDをのぞくと、駆動方式の違いを意識してクルマ選びする人は日本のみならず世界でも少数派かもしれません。

BMW 220i Gran Tourer

そうした傾向はBMWによる調査結果でもあるそうで、2列5人乗りのBMW 2シリーズ・アクティブ ツアラー、3列7人乗りのグラン ツアラーは、主にメルセデス・ベンツBクラスへの対抗馬(アクティブ ツアラー)として、綿密なマーケティングにより生まれたモデルだと想像できます。

2016年9月、BMW 2シリーズ・アクティブ ツアラーとグラン ツアラーが一部改良を受けました。

よりダイナミックなスタイリングを強調する「M Sport」モデルのうち、「BMW 218dアクティブ ツアラー M Sport」、「BMW 218dグラン ツアラー M Sport」、「BMW 220iグラン ツアラー M Sport」の3モデルに、パドルシフト付きの8速スポーツATを新たに標準装備。

なお、225i xDriveアクティブ ツアラーは従来モデルからパドルシフト付8ATが用意されています。

BMW 220i Gran Tourer

BMW2シリーズ・アクティブ ツアラーの価格帯は342万円〜509万円。グラン ツアラーは368万円〜464万円。

なお、価格が改定された「218dアクティブ ツアラー M Sport」は407万円、「218dグラン ツアラー M Sport」は437万円、「220iグラン ツアラー M Sport」が464万円です。

(塚田勝弘)

パワーもトルクも燃費も向上したBMW M140i、M240iクーペが登場

「真性」のMモデルほど辛口ではなくても十分なパフォーマンス向上を享受できる「M Performance Automobiles」によるモデルが続々と登場しています。

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第一弾は2012年8月1日に発表されたM135iで、SUV(BMW流でいうところのSAV/)のX4 M40iなどラインナップを拡充。

2016年9月1日から発売されたBMW M140i、BMW M240iクーペも「M Performance Automobiles(エム・パフォーマンス・オートモービルズ)」シリーズで、前者はM135iに代わるモデル、後者はM235iクーペからバトンを受け取った形になります。

それぞれ車名の数字が変わったことからも分かるように、まず注目は動力性能が引き上げられている点。

エンジンは最新の3.0L直列6気筒ターボを搭載。ツインスクロールターボをはじめ、高精度ダイレクトインジェクションシステム、無段階可変バルブコントロールシステムの「バルブトロニック」、バリアブルカムシャフトコントロールシステムの「ダブルVANOS」といったBMW自慢の先進技術に加えて、BMW M社による専用チューニングが施されています。

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最高出力は従来モデルよりも14ps向上、最大トルクも50Nm増強され、340ps/500Nmというアウトプットを達成し、0-100km/h加速(8AT仕様)は4.6秒(欧州仕様値)クリア。なお、M240iクーペの6速MTは同4.8秒となっています。

燃費性能も向上し、JC08モード燃費は約10%改善となる13.4km/Lとなっています。M240iクーペの6速MTは12.7km/L。

従来モデルでも十分パワフルな加速を享受できましたが、今回、動力性能と燃費向上を達成しながら価格を従来モデルから据え置いているのも見逃せません。価格は、8ATのみのM140iが578万円、M240iクーペの6MTが613万円、M240iクーペの8ATが627万円です。

(塚田勝弘)

日産GT-R、17年モデルが受注好調で中古車ならば手が出るか?

2007年に販売開始した日産GT-R。

2016年7月に発表された17年モデルは、登場以来最大規模となる変更を行い、エクステリアのみならずインテリアそして走行性能が大きく進化。その結果、年間販売台数計画の800台をわずか1カ月で超える858台(2016年8月25日現在)を達成しました。

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1000万円クラスのスポーツカーが、わずか1カ月で800台を超える受注を記録することに正直驚きを隠せませんでした。

しかし、これだけ販売台数が伸びると俄然注目が集まるのが中古車相場でしょう。17年モデルのGT-Rを予約した人の多くが現在GT-Rオーナーである可能性が高いと考えられるからです。

そこで、現在のGT-Rの中古車の状況を調べてみました。

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中古車情報サイト、カーセンサーnetを見ると現在日産GT-Rの中古車は177台流通しています。

約9年間販売されてきて中古車が177台ですから、17年モデルの800台受注という数字がいかに凄いかがよく分かります。中古車の平均価格は3カ月間が約763万円で、今月も約753万円と10万円ほど値落ちしていますが、それほどまだ 目立った動きではないと言えます。

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GT-Rといえば、最近では変更する間隔が伸びていますが、以前はイヤーチェンジで進化を遂げてきたモデルです。そこで、イヤーチェンジごとに中古車相場の推移を見てみましょう。

初期の2007年〜2008年式はGT-Rの中古車の約3割という流通量を誇りますが、平均価格は3カ月前の554万円に対して、今月は550万円とほぼ横這いなって。これは当面の底値と言える状況です。しばらくは目立った動きはなさそうです。

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以降のモデルでは、2008年〜2010年までの平均価格は値上がり傾向を示し、一転して2010年〜2014年までは値落ち傾向と動きが大きく分かれています。

特に値落ちが大きいのが2010〜2011年式で、3カ月前の約794万円に対して今月は約720万円と約74万円の値落ちを記録。続いて大きいのが2012〜2013年の約43万円となっています。

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また、体制が変わった2013年以降は、2013年〜2014年が34万円値落ちする一方で、2014年〜2016年は約100万円の値上がりと動きが分かれています。

ココから見えてくるのは、2011年や2013年など大幅な値落ちを示した年式はちょうど車検サイクルに当たる年に当たっているということ。

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GT-Rもほかのクルマと同様に3年、5年の車検サイクルに当たる年式の中古車は買いのタイミングと言えるでしょう。しかし、現在受注の入っている800台のうちその1/4である200台が中古車市場に流通すると、現在の相場は大きく変わるはずです。

2014 Nissan GT-R 2014 Nissan GT-R

しかし、それは100万円でGT-Rを買えようになる!ということではなく、流通台数が増加することで、割高感のあった相場が最適化され、憧れの存在からより身近な存在になるのではないかと予測しています。

しかし、GT-Rは海外でも非常に高いモデルなので、増加した中古車は日本に流通せず、海外に輸出なんてこともありえるかもしれません。17年モデルのデリバリーが開始されてからの、中古車相場をしっかりと確認していく必要があるでしょう。

(萩原文博)

1000kmのロングドライブでわかった!スズキ・アルトの3つの凄さ

スズキの軽自動車においてベンチマークといえるアルト。

2014年12月にフルモデルチェンジを行い、8代目となる現行モデルが登場。続いて2015年3月にはターボエンジンを搭載したスポーティモデルのターボRSを追加。そして12月に往年のボーイズレーサーモデル、アルトワークスが復活しました。

アルト走り

最近は、ターボRSやワークスの中古車が出回りはじめると同時に、アフターパーツも続々と登場してきました。

今回、大阪までアルトターボRSのチューニングカーに乗る機会があり、そのチューニングカーのインプレと、約1000kmのロングドライブで改めて実感したアルトの3つの凄さを紹介しましょう。

今回チューニングカーのアルトターボRSを用意してくれたのは大阪にあるコンプリートスピード。ワンメイクレースに参戦しながら、ターボRSだけでなくワークスのチューニングパーツも販売しているショップです。

2台がらみ リア

試乗したアルトターボRSにはパワー系のチューンではエアクリーナーとインタークーラー。そしてオールステンレス製のマフラーを装着。数値的には5馬力ほどのアップですが、アクセルのレスポンスと加速性能の向上を目指しています。

アルトエンジン マフラー

そして前後のサスペンションには車高調整式サスを装着。ショックの減衰力を調整できるだけでなく、スプリングの組み合わせによって街乗りからサーキットまで幅広く対応しています。

アルトフロントサス アルトリアサス

インプレッションはワインディングを中心に行いました。試乗車のアルトターボRSは直前にサーキット走行を行ったため、スプリングはかなりハードなセッティングでしたが、比較用に持ち込んだノーマル車で走行した時にフロントノーズの入りが遅いと感じたコーナーでも、ステアリングのギア比が変わった?と思うほどクイックにノーズが切れ込んでくれます。

アルトコンプリート走り ノーマルアルト走り

ステアリングフィールが向上した結果、アクセルを踏むタイミングも速くなり、アルトターボRSの軽快な走りをスポイルすることなく、さらに俊敏さが増しています。まさにワインディングで自由自在に操ることができます。

ターボRSはセミオートマの5AGSでも十分楽しめますが、5MTを設定するワークスならさらにアグレッシブな走りが楽しめるでしょう。

しかし、驚いたのはサーキット用セッティングのサスペンションを装着しても、しっかりとした剛性の高いアルトのボディです。硬いサスペンションを装着してワインディングを走っても、4輪ともにしっかりとした接地感があり、コーナリング時のボディの歪みも感じません。

アルトから採用した軽量で高剛性の新プラットフォームの高いポテンシャルによってチューニングしても、ボディ補強はそれほど必要ないようです。

ボディ剛性の高さは高速走行にも良い影響を与えています。

今回は1泊2日で約1000kmというロングドライブを行いましたが、高速道路の直進安定性は抜群で、疲労も非常に少なかったです軽自動車というと街乗り中心と思いがちですが、最新の軽自動車はロンドライブもラクラクこなしてくれます。

ちょっとシートのホールド性が物足りない感じがしましたが、それはレカロシートが標準装着のワークスを選べば解消できます。

アルトターボフロント アルトターボリアアルトターボインパネ アルトターボシート

最後に凄い!と思ったのは大阪から東京まで無給油で帰って来られたこと。

ワインディング走行前に給油を行い、東京まで548.3km。東京到着時の給油量が22.94Lで、東京〜大阪を無給油で走破できるだけでなく、23.9km/Lという高い燃費性能を発揮しました。

JC08モード燃費が25.6km/Lなので、達成率93.3%という燃費面でも高い実力の持ち主と言えます。

なかなか行うことのない軽自動車でのロングドライブとチューニングカー試乗によって、アルトのシャシー性能の高さ、高速安定性、そして燃費性能をという3つの凄さを再認識することができました。

(萩原文博)

まるで走るプライベートジェット! 次世代メルセデス・ベンツの超豪華ミニバンがすごい

メルセデスベンツのコマーシャルバン『スプリンター』をベースに誕生した、超豪華ミニバン『スプリンターグランドエディション』次期型の姿を、カメラが捉えました。

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目指したのはファーストクラス。プライベートジェットのラグジュアリーを車で体感できます。

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このプロトタイプには、ダミーのシートが備えられていますが、販売時には立派なレザーシートになり、ヒーターはもちろんマッサージ機能や、室内数カ所に32インチ液晶ワイドディスプレイ、冷蔵庫も装備されます。

さらに、ビジネスシーンでも大活躍できるよう、タブレット、コードレス電話、WiFi回線によるインターネット接続、カラープリンター、衛生テレビやワイヤレスヘッドホンも完備し、CarPlay及びAndroid Autoにも対応します。

現行モデルもほぼ同様の装備を持ちますが、全てがアップデートされ、最新インフォテイメントシステムにブラッシュアップされるようです。

パワーユニットは3リットルV型6気筒ターボディーゼルをブラッシュアップ、強いトルクでスムーズな加速を生みます。

(APOLLO)

トライアンフジャパンが応援!男性の健康をサポートする「ジェントルマンズ ライド」とは?

今回は、トライアンフモーターサイクルズジャパン株式会社が応援する、ライダーたちのイベント「ジェントルマンズライド」をご紹介します!

ジェントルマンズライド(DGR)は、男性の健康をサポートするために世界最大規模で同日に一斉に開催される、バイクチャリティーイベントです。

社会貢献の一環として、古きよき時代のバイクスタイル、ファッション、そしてその当時の理想にスポットライトを当てたイベントです。

DGRは2012年、シドニーで「マーク・ハーワー」が始めた活動です。

マークは、テレビドラマ「マッドメン」の主人公ドン・ドレーパーがおしゃれなスーツを着込み、クラシックバイクにまたがっている写真を見て、インスパイアされました。

男性がバイクに乗るにあたってのネガティブな先入観を払拭すると同時に、チャリティー活動につなげようと立ち上げたのがDGRです。

DGRは初年度から64都市・2500人以上の参加者が集まった大きなイベントです。

昨年2015年には、79ヵ国410都市の37,000人以上が参加し、前立腺癌研究のため、募金230万ドルが集ったとのこと。

日本ではイベント運営組織が存在していなかったため開催していませんでしたが、今年度よりオーガナイザーが誕生し、初めて「千葉県」で開催されることになりました。

開催日:2016年 9月 25日(日)午前中開催予定
場所:千葉県 海浜幕張周辺をスタート。千葉ポートタワーにて再集合、稲毛海岸付近でゴール

※約20kmほどのルートを参加者で走る予定です。

詳細については、トライアンフジャパン・ホームページトライアンフジャパン・フェイスブックなどで案内する予定とのこと。

「ジェントルマンズライド」に参加するためには、ウェブサイトでの事前の登録が必要です(英文のみのウェブサイトになります)、

参加資格は「マナーを持って小粋なジェントルマンな装い(エレガントな女性も歓迎です)」。

ちなみにバイクに関しても「カフェレーサー」「トラッカー」「スクランブラー」「モダンクラシック」「スクーター」など、ジェントルマンに似合う車体が望ましいとのこと。

日本では初開催となるイベントのため、参加しにくいという方も多いかもしれません。しかし、紳士的なファッションでバイクに乗るイベント、それも世界中で同時に開催とは、なかなか粋な内容ですね。

「ジェントルマンズライド」ぜひ注目してみてくださいね!

(ライター:張山 和希/Moto Be バイクの遊び方を提案するWEBマガジン

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天空のランデブー。ポルシェ カイエン次世代型が高地テスト開始!

美しいアルプス山脈をバックに、2台のポルシェ・カイエン次世代型が姿を見せました。

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カイエン次世代型テストもいよいよ中盤、今度は高地テストに入った模様で、この2台は長時間、一定の間隔を保ったまま、山頂へ向かって走りこんだようです。

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進化し続けるカイエンは、次世代型でアウディ「Q7」の「MLB Evo」軽量プラットフォームを採用し、初代と比べて340kg近い軽量化が図られます。

ダミーパネルで覆われているフロントビューは流れるようなクラムシェルフードにアグレッシブな顔を持つと噂されています。

パワートレインは流行のダウンサイジングターボを搭載する可能性が高いです。

ワールドプレミアは2018年秋と予想されています。

(APOLLLO)

2017年モデルの日産GT-Rに採用されたチタン合金製マフラーの特徴は?

新日鐵住金(新日鉄住金)は、同社のチタン合金「Super-TIX10CU」(スーパータイエックス10CU)が、日産自動車の新型「GT-R」のエキゾーストシステムに採用されたと発表しました。

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スーパータイエックス10CUはチタンに1.0%の銅(Cu)を添加し、合金組織中の酸素を低減したチタン合金で、純チタンと同等の室温加工性を保ちながら、排気系に要求される高温強度と耐食性が高いという特徴を備えています。

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新型「GT-R」では排気系部品をチタン化することによって、従来、四輪車用マフラーの主要素材に使われてきたステンレスと比較して軽量化を達成できたということです。

さらに、チタンエキゾーストシステムによる心地よいエンジンサウンドを楽しむことができ、新型「GT-R」のチタン・サウンドに期待が膨らみます。

先日、ホンダが量産二輪車の燃料タンクにチタン薄板を採用したことが明らかになったばかりですが、高価とされるチタン素材が自動車部品にどれだけ広がって行くのかに注目が集まっています。

(山内 博・画像:新日鉄住金)

「自動運転」の国際基準作りで政府が国連会議を主導か?

日産自動車が8月24日、国産車で初となる運転支援機能「プロパイロット」を搭載した5代目「セレナ」を発売しました。

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高速道路における渋滞走行時や長時間の巡航走行において、アクセル、ブレーキ、ステアリング操作の全てを自動的に制御するもので、政府が策定した自動運転技術ロードマップによると「レベル2(準自動走行システム)」に相当します。

「レベル2」では、システムはあくまで「ドライバーの補助」としての位置付けで、アクセル・ブレーキ・ステアリング操作のうち、複数の操作をクルマが自動で行うものを指します。

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欧米では既にテスラやメルセデス・ベンツが実用化しており、トヨタ、ホンダも2020年には「レベル2」の車両を市販する予定になっているようです。

そうした中、政府(国土交通省)は今年5月24日、官民からなる連携組織「自動運転基準化研究所」を設立しました。

国交省をはじめ、経産省、日本自動車工業会、日本自動車部品工業会、自動車技術会、JASICなどが参画しており、政府としては日本の技術を背景とする国際基準を「世界標準」とすることで、国際競争力を高めたい考え。

01

自動運転は、自動ブレーキなどの「レベル1」から人が運転に関与しない「レベル4」まで、難易度に応じて4段階に分類されています。

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今回、国交省が策定する基準は、「レベル2」に対応するもの。

新聞報道などによると、国連の専門家会議で2018年にも基準が確定する見通しの中、国交省は「日本案」をベースに国連の議論を主導したい考えのようで、2017年度予算の概算要求において、自動運転関連で3億4,100万円を要求するそうです。

政府は2020年を目処に、高速道路上での車線変更や追い越しを伴う自動運転「レベル2」を実用化させる方針。

人的要因が大半とされる交通事故撲滅に向け、日本が得意とする技術力を活かし、「自動運転」の国際基準作りで世界をリードしたい考えのようです。

Avanti Yasunori・画像:総務省、日産自動車)

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限定10台のお買い得価格。限定カラーコンビネーションのキャデラックATS特別仕様車

キャデラックのエントリーモデルといえるコンパクトなFRサルーン「ATS」に、白く輝くボディカラーとライトプラチナム内装という限定カラーコンビネーションの「ホワイトエディション」が登場です。

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全国限定10台の「ホワイトエディション」は、キャデラックATSセダン・プレミアムグレードをベースにした特別仕様車。

専用コンビネーションの内外装色に加え、ハイグロスサペリウッドトリムのインテリアパネル、電動スライディングルーフ、ETC 2.0車載器といった装備を与えられています。

メーカー希望小売価格は585万円(消費税込)、ベースグレードの価格が570万円で、ボディカラーと電動スライディングルーフのオプション価格を合わせると27万8000円となりますから、ホワイトエディションの価格設定はかなりお買い得に感じます。

(山本晋也)

今一番注目のホンダCBR250RRデザイン担当に聞いた「コンセプトモデルよりカッコイイ」ワケは!?

今一番盛り上がっているといっても過言ではないHonda新型CBR250RR。今回はデザイン担当の方と話す機会を頂いたのでズケズケと問い詰めてみました!

そもそもこのCBRが世に出たのは2015年の東京モーターショーの時。当時は詳細不明のコンセプトモデルとして展示されていました。

デザイン担当の方に最初に言われたのは「コンセプトモデルよりもかっこいい市販モデルが今まであったか?」という部分。

確かに仰るとおり、コンセプトモデルで期待して市販はちょっとがっかりというのは恒例パターンになりつつありましたが、今回のCBRは見事コンセプト超えを果たしています!!

「デザインコンセプトは?」という質問に対して、やはりモーターショーで公開した時と変わらず「アグレッシブ&スピードシェイプ」とのこと。

確かにこのエッジの効いたデザインとフォルム、スポーツ感が溢れて止まらない戦闘的なスタイルはコンセプト通りですね。

このバイク、よーく見てみると細かい部分がかなり複雑な形をしていると思いませんか?例えばタンクひとつ取っても、この形を今の加工技術で作るのはかなり難しそうです。

ここを問い詰めてみると発売前から新たな楽しみ方を教えてくれました。

実は、Hondaのロゴが入っている部分などはタンクではなくタンクカバー。テールカウルも分解すると4ピースに別れるそうです。

ライダーが後々カウルの一部だけ色を変えるなどのカスタム面でも楽しんで欲しい、という思いもあってこのような形にしたそうです。

確かにこれならカスタムもしやすいし、転倒した時にタンクに傷がはいった場合、丸ごと交換ではなく一部のパーツ交換のみで済ますことができます。

今回撮影した車両はエンジンはかけられませんでしたが、電装系は撮影することができました。

250クラスでこんな豪華なメーター見たことありません…!

筆者はメーターマニアですが現時点でTOP5に堂々ランクイン決定です。

このバイクの注目ポイントの一つ「スロットルバイワイヤシステム」というハイテクシステム。

スロットルを開けると「ウィーンウィーン」とモーターが動いている音がします。左手のスイッチでモード切り替えが可能でメーターに現在のモードが表示されます。

3種のモードはこんな感じ!

Sport:オールラウンドにリニアな加速が楽しめる標準モード
Sport+:より力強い加速が楽しめる、トルク感を強調したモード
Comfort:タンデム時や、よりリラックスした走行が楽しめる、快適性を重視したモード

個人的にはSport、Normal、Tandemかな?と思っていたんですがまさかの標準モードの時点でスポーツ。さすがアグレッシブバイク!

ちなみに左手のスイッチ類の中には「LAP」というストップウォッチ機能ボタンも!

全体的に見なおしてみても、やはりミドルクラスとは思えない車格とデザイン。

個人的に気になったのは二点。

まずはテール周りのすっきり感。最近のミドルクラスはリアがどうしても重いデザインのものが多く、一部の人はスーパースポーツのテールカウルを流用して軽いデザインに変える人もいるくらい。

今回のCBRは後ろから見ても横から見ても「スパッ!!」と言わんばかりのすっきり感が素晴らしいと思いました。

あと一点はミラーのかっこよさですね。ミラーって、見た目に大きく影響してくる部分でデザインが難しいですがCBRは違和感なくデザインの一部としてしっかり主張しています。

細長くても見やすく、デザインの邪魔をしないミラーは感動しましたね。

今回のCBRはハンドルがトップブリッジの下についていてかなり前傾?と噂されていますが実際跨ってみるとちょうどいいくらいの角度。

ステップ位置も高めですが、腰も痛くならないし、めちゃめちゃ前傾!ってわけではありません。

サーキットではなくあくまでストリートでも活躍して欲しい!ということからベストなセッティングを研究したそうです。

今回の撮影はここまででした。

デザイン担当の方に結構深い所まで聞きましたが半端じゃない情熱…!バイク愛を感じましたね!

次回は試乗会にて走りのインプレッションをご期待ください!

(ライター:佐藤 快/Moto Be バイクの遊び方を提案するWEBマガジン

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【WEC第5戦メキシコ】トヨタ6号車が3位に入賞! ドライバーズ選手権も2位に浮上!!

9月3日(土)、FIA世界耐久選手権(WEC) 第5戦・メキシコ6時間レースが開催されました。

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25年振りの開催となったエルマノス・ロドリゲス・サーキットは、メキシコシティの中心地から車で20分程度の距離にあり、メキシコシティ国際空港近くの市立公園内にあります。

この一帯にはスポーツ施設が集まっており、サーキットの最終コーナー内側にはフォロ・ソルという野球場があったのですが、2015年の改修で野球場のスタンドを観客席として再利用するなど、なんとも個性的なサーキットです。

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ポールポジションを獲得したアウディ8号車と3番手スタートのアウディ7号車が、スタートでワン・ツー体制に。ポルシェの2台がすぐ後ろに続き接近戦を展開しますが、39周目にトップのアウディ8号車がLMP2クラスの接触を避けるためコースオフ。その隙を突いて、2番手を走行していたポルシェ1号車がトップの座を奪います。

1周が4.304kmでWECの行われるサーキットでは1周が最も短く、LMP1-H車両にとればトラフィックが大きな問題になり、通常とは異なるハプニングも発生しました。

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レースが半分を過ぎた頃、雨が降り始め、お客さんも大慌て! 急いでレインコートを身に着けている様子が映っていましたね。

各クラスのマシンがピットに向かいレインタイヤに交換するなか、アウディ8号車はインターミディエイトタイヤを選択しましたが、その直後に激しいクラッシュ……。マシントラブルに起因するクラッシュで、修復に30分以上を要したため表彰台争いからは完全に脱落。最終的に27位でレースを終えました。

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2番手を走行していたポルシェ2号車がLMP2クラスのマシンに追突され、破損したリアカウルを修復するため緊急ピットイン。

これによりトヨタ6号車が接近し、ステファン・サラザン選手(トヨタ6号車)がオーバーテイクを決め3位になります。その後も6号車のペースは良好で、レース残り20分のところで、2位を走行していた7号車のアウディに接近するもそのまま3位でフィニッシュとなりました。

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好調に見えるトヨタ6号車ですが、実は厳しい週末のスタートだったのです。

木曜日の午前中に行われたテスト走行中に事故に遭ったせいでその後に行われた2度の練習走行に出走できず、レースに向けてのロングランテストを行うことができませんでした。

この苦境を乗り越え、見事に3位表彰台を獲得するなんてかっこよすぎる!

この結果、トヨタ6号車の3人のドライバー、ステファン・サラザン選手、マイク・コンウェイ選手、小林可夢偉選手は2016年シーズンのドライバーズ選手権で2位に浮上しました!!

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一方、トヨタ5号車はアンソニー・デビットソン選手が8月中旬にフランスのマニクールで行われたプライベートテストでクラッシュ。助骨負傷でレース欠場となり、セバスチャン・ブエミ選手と中嶋一貴選手のふたりでレースに挑むことになりました。

中嶋選手がドライブ中、パワートレーンの電気系に問題が生じ、修理のためにマシンはピット・ガレージへ持ち込まれてしまいます。懸命の修復が試みられましたが、時間内の完了は困難と判断され、悔しいリタイアとなってしまいました(涙)。

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コースレイアウトや天候など、全ての要素が合わさって波乱のレースとなりましたが、見事1位を獲得したのは5番手スタートのポルシェ1号車でした。

前戦に引き続き、2戦連続優勝となったポルシェ1号車ですが荒れたレースの中でしっかりと1位を獲得するところは、さすが昨年のドライバーズチャンピオン! チームワークばっちりです。

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次戦のWEC(9月17日)はアメリカ・テキサスのオースティンに移動し、COTA(Circuit Of The Americas)で開催されます。またしてもポルシェが優勝するのか、それとも他のチームが優勝するのか、そろそろトヨタの優勝も見たいところです!

■LMP1-Hクラス
順位/No./チーム/車名/タイム差
1/#1/ポルシェチーム/Porsche 919 Hybrid
2/#7/アウディ スポーツ チームヨースト/Audi R18/1’01.442
3/#6/Toyota Gazoo Racing/Toyota TS050-Hybrid/1’09.709
4/#2/ポルシェチーム/Porsche 919 Hybrid/1’30.004

■LMP2クラス
順位/No./チーム/車名
1/#43/スポーツ by モーランド/Ligier JS P2
2/#36/シグナテック アルピーヌ/Alpine A460
3/#31/エクストリーム スピード モータースポーツ/Ligier JS P2

■LM-GTE Proクラス
順位/No./チーム/車名
1/#97/アストンマーチン・レーシング/Aston Martin Vantage V8
2/#51/AFコルセ/Ferrari488 GTE
3/#95/アストンマーチン・レーシング/Aston Martin Vantage V8

■LM-GTE Amクラス
順位/No./チーム/車名
1/#88/アブダビ-プロトン・レーシング/Porsche911RSR
2/#83/AFコルセ/Ferrari458 Italia
3/#78/KCMG/Porsche911RSR

(yuri)

メルセデス・ベンツGLSは「SUVのSクラス」にふさわしいの走り

メルセデス・ベンツGLSは、2016年4月末に受けたフェイスリフトで、メルセデス・ベンツGLクラスから車名も変更しました。GLCやGLEなどと同様に、SUVを示す「GL」に、車格を表す「S」が付けられたことになります。

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今回試乗したのは最上級グレードで1900万円というプライスタグをぶら下げる「メルセデスAMG GLS 63 4MATIC」。

最量販グレードの「GLS 350 d」系は右ハンドルなので、全長5130×全幅1980×全高1580mmという巨体でも少しは扱いやすいかもしれません。

最大の注目であるエンジンは、5.5L V8の直噴ツインターボ。585ps/760Nmの強大なパワー/トルクはもちろんクラス最強です。同グレード以外のGLSは9ATですが、強大なトルクに対応すべく7ATが搭載されています。

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スタータースイッチを押すと、ド派手な始動音とともに目覚める5.5L V8ツインターボは、街中で走り出すと意外とジェントルで拍子抜け。さらに踏み込むと、希薄なスピード感で速度を上乗せしていく感じは恐ろしさの片鱗を見せるものの、本領を発揮するのは空いている高速道路ということになります。

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しかし、同じ585ps(最大トルクは760Nm)を発生する「メルセデスAMG GLE 63 S 4MATIC」と比べると、2.6tを超える超重量級ということもあってか(GLE 63 S よりも220kg重い)、暴力的な加速でもどこか抑制された感じがします。

それでも、こんな巨体がこんなに速くていいの!? という恐怖心もつきまといますから、高速道路ではレーダーセーフティパッケージのディストロニック・プラスとアクティブレーンキープアシストを使ってゆったりと走る方が向いているかもしれません。

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モンスターSUVなのにそんな気分にさせるのは、22インチとは思えないほど良好な乗り心地。AMG専用のエアサスペンション「AMG RIDE CONTROL スポーツサスペンション」による恩恵は、快適な乗り味だけでなく、「Sports」モードにすれば巨体でも正確なハンドリングに寄与してくれます。

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1900万円もの価格に目を奪われる「メルセデスAMG GLS 63 4MATIC」。このグレードに7人乗りのニーズがどれくらいあるか分かりませんが、多人数乗車が可能で、かつ快適な俊足SUVと考えればお値段以上の価値があるのかも!?

(文/写真 塚田勝弘)

ニュルの怪物!シリーズ最強の710馬力、ポルシェ『911 GT2 RS』

ポルシェ『911』シリーズのハイエンドモデルであり、『911GT3 RS』を超えるパフォーマンスが期待される『911 GT2 RS』プロトタイプが、高速テストのため再びニュルに登場しました。

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前回とは異なるホイールアーチを装備、ハイパワー冷却用大口エアインテーク、カナードを持つフロントバンパーが見られ、発売時には最もレースカーに近い市販モデルの誕生となりそうです。

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その心臓部もパワフル。3.8リットル、水平対向6気筒ターボエンジンを搭載し、最高馬力は710psとも噂されています。

実現すれば「911」シリーズ最強のホットモデルとなることは間違いないでしょう。

ワールドプレミアは2017年フランクフルトモーターショーとなりそうです。

(APOLLO)

量産二輪車で世界初!ホンダ・CRF450Rの燃料タンクにチタン薄板が採用

新日鐵住金(新日鉄住金)は、同社製のチタン薄板がホンダのモトクロッサー「CRF450R」最新モデルの燃料タンク素材に採用されたと発表しました。

チタン薄板が燃料タンク本体の素材に採用されたのは量産二輪車では世界初です。

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チタンは軽量で耐食性が高く、燃料タンクの素材として優れた性質を備えていますが、これまでは加工性の面で燃料タンクの素材に採用することは困難でした。

今回、新日鉄住金は本田技術研究所と連携して、プレス成形性・溶接性・異方性(製品の方向によって、性質や特性などが異なること)など、チタン薄板を燃料タンクに採用する上での加工性の課題を解決することに成功し、新日鉄住金製純チタンJIS1種材(TP270C)が今回の燃料タンク本体に採用されました。

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ホンダのモトクロッサー「CRF450R」の燃料タンクでは、チタンの比強度の高さを活かし、従来の樹脂製と比較して軽量化にも成功したということです。

新日鉄住金では、チタンの軽く、強く、耐食性が高いという特性を活かして、今回の二輪車用燃料タンクに限らず、自動車分野へチタンの採用拡大を図りたいとしています。

(山内 博・画像:ホンダ)

メルセデス・ベンツ GLが「GLS」になってどう変わった?最上級SUVに試乗

フルサイズの3列シートSUVであるメルセデス・ベンツGLS、しかも最上級の「メルセデスAMG GLS 63 4MATIC」に試乗する機会がありました。

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GLSは、メルセデス・ベンツのSUVであることを示す「GL」に、車格を表す「S」を付けたもので、2016年4月27日にフェイスリフトとともに車名を「GL」から変更。

なお、3列シートを有するフルサイズSUVは、輸入車ではオプションで用意するアウディQ7やBMW X5、ボルボXC90、レンジローバー・スポーツ、キャデラック・エスカレードなどがあります。

メルセデス・ベンツGLSは、今回のフェイスリフトで2本のルーバーと大型化されたエアインテークなどによりAMGフェイスになっているほか、写真の「メルセデスAMG GLS 63 4MATIC」には、現在のメルセデス・ベンツで最大径となる22インチタイヤを装着。

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インテリアは、車名からも分かるように「SUVのSクラス」を名乗るだけあって質感の高さを抱かせます。

ただし、センターのディスプレイは後付け感があり、インパネのスイッチ類が数多く配置されているなど、ひと世代前の設計。にもかかわらず「COMANDシステム」は最新バージョンになっているなど、ややチグハグな印象を受けます。

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3列どの席に座ってもゆったりと座れるシートサイズ、そしてゆとりある頭上、足元スペースが確保されているのは、全長5130×全幅1935×全高1850mmという巨体からすると当然かもしれません。

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「GLS 550 4MATIC Sports」と「メルセデスAMG GLS 63 4MATIC」は左ハンドルで、主力グレードのGLS350d系が右ハンドルとなっています。価格帯は「GLS 350 d」の1070万円から「メルセデスAMG GLS 63 4MATIC」の1900万円です。

(文/写真 塚田勝弘)

ホンダ・グレイスにスポーティムードを高めた特別仕様車を設定

5ナンバーサイズのコンパクトセダンであるホンダ・グレイスに特別仕様車の「STYLE EDITION(スタイルエディション)」が登場しました。なお、この特別仕様車は全車ハイブリッドモデルとなっています。

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コンパクトセダンは国内市場の縮小が指摘されていますが、グレイスはセダンならではの使い勝手の良さや静粛性の高さ、そして取り回ししやすいサイズ、ハイブリッドを軸に廉価なガソリン仕様も設定するなど、日本でこそ使い倒せる要素が盛り込まれています。

2016年9月2日に発売された「STYLE EDITION」は、フロントグリルやアウタードアハンドルなどにダーククロームメッキを採用し、ボディカラーに専用色の「ミッドナイトブルービーム・メタリック」、「ルーセブ ラック・メタリック」を新設定。

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ブラックカラーとなるインテリアは、ブルーステッチを施した専用のコンビシートと本革巻ステアリングホイールを設定するなどしてスポーティムードが高められています。そのほか、ETC車載器も用意。

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4160901-grace_010H 価格は「HYBRID LX 特別仕様車 STYLE EDITION」のFFが209万8400円、4WDが231万4400円、「HYBRID EX 特別仕様車STYLE EDITION」のFFが226万2400円、4WDが242万4400円です。

(塚田勝弘)

ディスカバリースポーツが最新のインフォテイメントシステム「InControl Touch Pro」を標準化

ランドローバーのディスカバリースポーツが2017年モデルに移行し、2016年8月26日から受注を開始しています。

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ディスカバリースポーツの美点は、ハンドリングと乗り心地の高いバランス、5人乗りのほか、7人乗りも設定可能な点などが挙げられます。日本導入時、DVDナビだったのが物足りない点でしたが、受注を開始した最新の2017年モデルには待望の「InControl Touch Pro」 が標準装備となりました。

日本では、ジャガーXFから初めて導入された最新の車載インフォテイメントシステムである「InControl Touch Pro」は、10.2インチの大型画面を用意し、ナビやオーディオ、ハンズフリーなどをタッチコントロールすることができます。

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他にも2017年モデルには、ドライバーがペダル操作をせずにステアリング操作のみでトラクションを最適化して車両を一定の速度(1.8km/h〜30km/h)で走行できる「オールテレイン・プログレス・コントロール・システム(ATPC)」や、「オートマチック・ハイビーム・アシスト」といったドライバー支援システムも標準装備されています。

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さらに、内外装の魅力をさらに引き立てる「グラファイトパック」や「ダイナミックパック」などのオプションパックを用意しているほか、ボディカラーの新色として「シリコン・シルバー」、「ファラロン・ブラック」、「カルパチアン・グレイ」、「アルバ」を追加。全16色の充実のカラーバリエーションはランドローバーらしい魅力といえそう。

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価格は「DISCOVERY SPORT SE」が510万円、「DISCOVERY SPORT HSE」が599万8000円、「DISCOVERY SPORT HSE LUXURY」が723万円となっています。

(塚田勝弘)

乗ってみてわかった新型メルセデス・ベンツ「Eクラス」の凄さとは?

7月27日に発売された5代目となる新型メルセデス・ベンツ「Eクラス」(W213系)。

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折からのクラスレス化により、外観はCクラスとの差が判り難くなっていますが、実車を前にすると、サイズ感の違いから「Eクラス」としての風格を感じさせます。

ちなみに車両のスリーサイズは全長4,950mm×全幅1,850mm×全高1,455mmと、先代の最終モデル比で60mm長く、5mmスリムになっており、Cクラス比では235mm長く、40mmワイドで、25mm高いなど、明確に差が付けられています。

またホイールベースについても2,940mmと、先代モデル比で65mm長く、Cクラス比では100mm長くなっています。

今回はそんな新型「クラス」の進化度について、試乗レポートを交えながらお伝えしたいと思います。

試乗車に選んだのは、アバンギャルド・シリーズの中でもAMGルックでスポーティな「E200 アバンギャルド スポーツ」。

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確実にサイズアップしている訳ですが、それを全く感じさせないエクステリア・デザインを採用しており、実際に運転していても想像する程大きく感じません。

その背景にはショート・オーバーハングで、且つステアリング切れ角が大きく、最小回転半径がAクラスやCクラスの5.1mに対して5.4mと、コンパクトに抑えられていることが寄与しているようです。

さっそく走り出してみると、2.0Lながらも184ps/30.6kgmを発生する4気筒ターボ エンジンは軽々と1.7トンの車体を加速させるだけの十分なパワーを秘めており、高回転まで一気に吹け上がります。

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その際のキャビンへの透過音レベルは、やはり同エンジンを積むCクラスよりも一段と低く抑えられており、クラス相応に静粛性が高められていることを窺がわせます。

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また、19インチのAMGホイールに装着されているミシュラン製のランフラットタイヤはフロントが245/40R19、リヤが275/35R19とかなり太目ですが、それでもロードノイズは比較的小さく、乗り心地も非常にしなやかで適切なものとなっています。

そして以前にもお伝えしたとおり、数多くの運転支援システムを搭載する中でも、新型「Eクラス」の最大のウリとされるのが、同車に初採用された半自動運転システム、「ドライブパイロット」。

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Cクラスにもステアリングアシスト機能付の「ディストロニック・プラス」が装備されていますが、Eクラスの「ドライブパイロット」では一歩進めて、車線が不明瞭な場合や表示されていない場合でも、車両やガードレールなど車線と並行する物を監視、前走車との車間を維持しながらステアリング操作をアシストしてくれます。

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これは完全自律走行に向けた1つの大きなステップとなる機能で、安全性、快適性を向上させ、運転時のストレスレベルを大幅に低減させる効果があります。

今回の試乗ではその効能を一般道で試してみました。

メーターパネル内に表示されているステアリングマークが緑色の場合、アシスト機能ONの状態で、違和感の無い適度な力でステアリング操作をアシストしてくれます。

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ただ、前走車がいない場合や、道幅が広くガードレールまでの距離が遠い一般道でのアシストは限定的で、同機能が本領を発揮するのはやはり高速道路上となるようです。

これまでの「ディストロニック・プラス」では、遠方で停止中の前走車は意外にも検知しませんでしたが、「ドライブパイロット」ではそんなシーンでも自動で停止します。

これは壁などを停止中の前走車と誤認することを防止するため、意図的に検知しないようにプログラムされていたようですが、新型Eクラスでは、ステレオマルチパーパスカメラやレーダーセンサーのセンシング能力向上により、実現したようです。

他にも一般路での不意な歩行者飛び出しに対応する「緊急回避補助システム」などの先進的なアシスト機能も装備。高速道路上ではウインカー操作で自動追い越しが可能。

そんな「E200 アバンギャルド スポーツ」のお値段は727万円。

現時点で新型「Eクラス」にはガソリンモデルの「E200アバンギャルド(675万円)」をはじめ、「E250」、ディーゼルモデルの「E220d」、そして最上級の「E400」がラインナップされています。

日本では恐らく「E200アバンギャルド」が売れ筋になると予想されますが、個人的には大きさを感じさせない軽快な走りや質感、インテリアの豪華さも含め、もはやこれで十分といった感想でした。

読者の皆さんも試乗フェアなどの機会に、最新のメルセデスを体感されてみてはいかがでしょうか。

Avanti Yasunori・画像:Mercedes-Benz)

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ホンダ・NSXの国内販売が年間100台にとどまるワケ

2016年8月25日、ついにホンダからNSXが正式発表されました。

メディア向け発表会の席において、記者からの「年間販売目標は?」という質問に「国内向けは100台です」と答えたことで、はやくもプレミアがつきそうな勢いです。

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では、この100台という販売目標はどこから生まれてきた数字かといえば、そもそもの生産台数による部分が大きいといいます。

アメリカ・オハイオ州の専用工場にて作られるNSX。その生産能力は一日8台に過ぎません。年間稼働日数を250日として、一年間の生産能力は2000台にとどまるのです。

つまり日本向けが100台というのは、グローバル生産の5%を日本向けに確保しているという意味なのです。

ただし、これが比率として多いか少ないかというのは議論がわかれるところ。

たとえば2015年のランボルギーニ社のグローバル販売は3200台余りで、日本での販売台数は349台となっています。仮にスーパーカー市場にとって日本は全体の1割程度のスケールだとすると、ホンダの見込みは控えめにも思えます。

とはいえ、同じく2015年におけるマクラーレン社の数字を見るとグローバル販売が1700台弱で、日本では90台となっています。この数字からするとグローバルに対して日本のシェアを5%程度と想定するのは妥当ともいえます。

スーパーカーというのは「その市場で何台売れるか」ということよりも、希少性も考慮した上で全体としての生産台数を決め、その上で地域ごとの割当台数を決めていくというビジネスモデルという面もあります。

NSXにおいても、生産能力と日本以外のエリアにおける見込みなどのバランスから、国内向けの割当台数が100台となったというわけでしょう。

(写真・文 山本晋也)

バイクだからこそ実感できる!北海道の素晴らしい道

どうも、初めまして。クロスカブに乗って北海道を女1人ひたすら走っている阿部と申します。よく、「クロスカブってこんな色あったっけ?」と言われますが、ないです。塗装してもらいました。

そして「女の子なのにクロスカブなの?珍しいね」と言われますが、大のお気に入りです。

北海道在住なものでして、むしろ北海道の道しか走った事がありません。そんな私ですが、これから沢山北海道の魅力について発信していきたいと思ってますのでどうぞお付合いください。

今回は、北海道の「道」について紹介したいと思います。

北海道と言えば真っ直ぐにずーっと続く道を思い浮かべる人も多いかもしれません。確かにずーっと真っ直ぐ続く道に、大自然が傍に広がる素晴らしい道なんです。

けれど、北海道の「道」の魅力はもっと色々あるんです。

ついこの間、道央・後志地方のニセコ町という所を走っていました。道の駅に向けて走ってたのですが、途中こんな道が現れました。

あまりにも緑が綺麗すぎて、思わず近くにあった駐車場に停車。

北海道は道の至る所に駐車場があるので、このように思い立った時に停車できるのが良い所です。ちなみにこの駐車場、ご覧の通りガードレールがぐにゃぐにゃで面白かったです。

見てください、この緑。もはや走ってるだけで森林浴ができてしまうレベルの清々しい緑です。ちなみにここにたどり着くまでに走ってきた道はこんな感じ。

こんな、ただ何もないカーブの道でさえなんだか絵になります。

ここまで走ってきた道は、特に有名な道でもなく目的地にたどり着くまでの何気ない山道でした。そんな道でさえ、思わず息を飲んでしまうような素晴らしい光景が広がっているんです。

駐車場を出て少し走ると、可愛らしい橋が見えてきました。

こちらはニセコ大橋という、川と線路を跨ぐ橋。この大自然の景観との調和を考えて黄色にされたそうで、ご覧の通り緑と黄色のコントラストが本当に素敵です。

ちなみに、この橋の周辺にも駐車場はいくつかあるるので写真撮影にもってこいです。

北海道はよく「ツーリングの聖地」と言われます。ライダー達がこぞって向かうような有名な道も沢山あります。けれど、北海道にある道の魅力はそれだけではありません。

このように、なんとなーく入った道でさえ素敵な景色が広がっていたりするんです。

しかもこの道、実は車で何度か通った事あったんですよ。でもバイクで通って初めて気づいたんです、こんなに素敵な景色だったって。

あなたも北海道の道で、こんな体験してみませんか?

(ライター:阿部 ゆうな/Moto Be バイクの遊び方を提案するWEBマガジン

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440ps/600Nmを誇るポルシェ・マカン・パフォーマンスが登場

ポルシェがコンパクトSUVと表現するポルシェ・マカンは、全長4699×全幅1925×全高1625mm(マカン・ターボの欧州仕様値)と、日本ではコンパクトとは言いがたいサイズ。

とはいえ、このジャンルはBMW X3やアウディQ5、レクサスNXなどのほか、最近ではやや大きめのサイズであるジャガーF-PACEが登場するなど活況を呈しています。

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今回公開されたポルシェのマカン・ターボ・パフォーマンスは、その名のとおりマカン・ターボがベース。3.6LのV型6気筒ツインターボエンジンを強化し、ベース車から40psアップとなるマカンのラインナップで最高の最高出力440psを発生。

0-100km/h加速タイムは4.4秒で、最高速度は272km/h(マカン・ターボより6km/hアップ)に達します。最大トルクは50Nm増強され600Nmに到達。駆動力の増大により「スポーツ・プラス」モードでは、80-120km/h加速のタイムが2.9秒(0.2秒減少)にまで短縮。一方の燃料消費量(NEDC/新欧州ドライビングサイクル)は、タイヤサイズに応じて異なり、9.4-9.7リッター/100kmとなっています。

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マカン・ターボ・パフォーマンスの美点は動力性能だけでなく、新開発のブレーキシステム、低く構えたボディ、制御されたスポーツシャーシ、スポーツクロノパッケージ、およびスポーツエグゾーストシステムがすべて標準装備されるのも見逃せません。

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前輪にはベースのマカン・ターボより30mm大きな390mm径のスリット入りブレーキディスク、赤い塗装が施された対向6ポットのブレーキキャリパーを装備。

さらに、スイッチで作動する「ポルシェ・アクティブサスペンション・マネージメントシステム(PASM)」は、路上で卓越したスポーツ性を発揮。同システムは、15mm低く設定されたボディとマッチするよう最適にチューニングされ、セルフレベリング機能と高さ調節機能を備えるとともに、車高を10mm低く設定したエアサスペンションもオプション設定されます。

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また、ポルシェ各モデルでお馴染みの「スポーツクロノパッケージ」によって、マカン・ターボの性能をさらに強化することが可能。

同パッケージを装着した状態で「スポーツ・プラス」モードにすると、シャーシとパワートレーンがよりスポーティな設定に切り替わるとともに、スポーツエグゾーストシステムがさらにエモーショナルなサウンドに切り替わるそうです。

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また、デュアルクラッチトランスミッションである7速PDKには、シフトチェンジ時のレスポンスの短縮、シフトポイントの最適化、シフトチェンジ中のトルク増大が盛り込まれていて、マカン・ターボ・パフォーマンスが持つ最高の加速性能を引き出せるように仕上げられています。

カスタマイズのメニューも充実しており、「ターボエクステリアパッケージ」など、多彩な専用オプションを幅広く選択することが可能。

このパッケージオプションには、ラテラルスポークを備えたブラック仕上げで21インチの「911ターボ デザインホイール(ハイグロスフィニッシュ)」、「PDLS Plus」付LEDヘッドライト、およびブラックのカラーリングが施された多くのパーツが設定されています。

また「ターボインテリアパッケージ」には、贅沢なアルカンターラエレメントを備えたブラックレザーインテリア、多数のカラーアップリケ、モデル名入りドアエントリーガード(ホワイトイルミネーション)などのカーボンパーツが用意されます。

冒頭で紹介したライバル車などに加えて、BMW X4に「M40i」が追加されるなど、ハイパフォーマンスモデルも登場している中、マカンにターボ・パフォーマンスが加わることでポルシェSUVの存在感が増すことは間違いなさそうです。

(塚田勝弘)

Cセグメントの指標になるか?新型インプレッサの先行予約を開始

2016年秋発売予定とされている新型インプレッサの先行予約がスタートしました。

「SUBARU GLOBAL PLATFORM」を採用し、走りや安全、広さや使い勝手など全方位進化させることで国内外のCセグメントをリードしようとする意欲作であり、これからのスバル車の核となるモデルでもあります。

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従来型と同様に、5ドアハッチバックの「SPORT」と4ドアセダンの「G4」を設定。エンジンは約12kg軽量化が果たされた新開発の2.0L直噴NAもしくは、1.6L NA エンジンを搭載。

SUBARU_impreza_09SUBARU_impreza_02安全面では、「EyeSight(アイサイト)ver.3」はもちろん、国産車初となる歩行者保護エアバッグを全車に標準装備することで、次世代スバル車第一弾にふさわしい力作となっています。そのほか、運転席SRSニーエアバッグを含む合計7つのエアバッグを標準装備。

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また、前後サスペンションの構造を刷新することで大幅な剛性アップを図っているほか、ボディもフレームワークを一新して全体の剛性を高めることで、従来比で+70〜100%の大幅な剛性向上を実現し、操縦安定性に磨きがかけられています。

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ほかにも、静粛性向上や乗り心地の改善など、走りだけでなく快適性も高められているとのことで、期待が高まります。

ボディサイズは全長4460×全幅1775×全高1480mm(SPORT)と、従来型の全長4420×全幅1740×全高1465mmからひと回り近く大きくなっていますが、最小回転半径は従来型と同等の5.3mと取り回しにも配慮されています。

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チェックすべきポイントのひとつとしては、最小回転半径は変わらずともに大型化されたボディサイズで、Cセグメントのベンチマークであるフォルクスワーゲン・ゴルフの全長4265×全幅1800×全高1460mmよりも200mm近く長くなっています。

9月中旬から10月中旬にかけて開催される新型インプレッサの先行展示の店舗は、公開中のティザーサイトで確認できます。

(塚田勝弘)

【関連リンク】

新型スバル・インプレッサ・ティザーサイト
http://www.subaru.jp/impreza/impreza/index.html

SUVなのにリムジン!? ボルボXC90にショーファードリブン仕様が登場

ショーファードリブンの定番といえば高級サルーンが思い浮かびますが、ボルボがリリースした「XC90 Excellence(エクセレンス)」は、オーナー自らがステアリングを握るよりもリヤシートにゆったりと身をゆだねるのが似合う、いままでにないSUVに仕上げられています。

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「XC90 Excellence」は、ボルボが初めて投入する4人乗りSUVで、運転手付で移動するユーザーを想定。注目のリヤシートは、フロントシート同様の独立式で、シートヒーター、ベンチレーション、マッサージなどの機能が付加されています。

ほかにも、クーリングボックス、後席それぞれで使える折り畳みテーブル、保温/保冷機能付カップホルダーなどビジネスクラスのような豪華なシート、装備を用意。

1

XC90のインテリアは、ベース車でも北欧デザインらしいクールで、高い質感を備えています。

「XC90 Excellence」には、さらにひし形の専用デザインが施された「パーフォレーテッド・ファインナッパレザー」のシートをはじめ、レザートップ・ダッシュボードなど、最高級の品質にこだわった素材を採用。

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スウェーデンを代表するクリスタルブランドであるオレフォス社によるハンドメイドのクリスタルグラスと クリスタル製グラスカップホルダーも見どころです。

ほかにも、ショーファードリブンにふさわしく、車内の防音性能も強化されていて、「Bowers&Wilkins」のサウンドシステムの性能をより引き出せるそうです。

ベース車は、XC90の最上級グレードであるPHVの「T8 Twin Engine」がチョイスされています。

同パワートレーンは「Drive-E」と呼ばれる2.0Lの直列4気筒スーパーチャージャー付直噴ターボエンジンと電気モーターの2つのユニットを組み合わせることで、320ps+87ps (欧州参考値)という高出力と、15.3km/L(JC08モード)の燃費性能を実現。電気モーターのみで35.4km (充電電力使用時走行距離)のEV走行が可能になっています。

「XC90 Excellence」の正式なモデル名は、「XC90 T8 Twin Engine AWD Excellence」 で、価格は1299万円です。

(塚田勝弘)

【F1速報×F1女子~ベルギーGP号~】ロングインタビューで、キミ・ライコネンの素顔にせまる!アイスマンが顔をほころばせた理由とは?

長かったF1の夏休みが終わり、待ちに待った2016年F1第13戦ベルギーGPが開催されました。デ・スパ・フランコルシャン名物のオールージュを高速で駆けあがるマシン達は、何度見てもしびれますよね。いつか現地で見てみたいなぁ。

さて、約1カ月振りの発売となるF1速報ベルギーGP号(9月1日発売)は、いったいどのような内容になっているのでしょうか。早速紹介しちゃいます!

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■RACE REPORT

ベルギーGPのレースウィークを振り返ることができる「RACE REPORT」。こちらのページで特に注目してほしいのが「レース無線SPOT LIGHT」です!

レース中、何度も飛び交うチーム無線。各チーム、戦略の事やクルマの状況、時には他のドライバーへの文句も出てきたり……。過去には、キミ・ライコネン選手(フェラーリ)がチーム無線で話した言葉が、グッズ化するなんてこともありました(笑)。

今回も様々なチーム無線がありましたが、最近何かと絡むとが多いライコネン選手とマックス・フェルスタッペン選手(レッドブル)にスポットライトをあてています。

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決勝12周目にターン5で仕掛けて行き場をなくしアウト側のラインオフエリアに逃げフェルスタッペン選手の前でコースに戻ったライコネン選手は、チーム無線で不満をぶちまけました。

「レッドブルに譲らなければならないのか?彼は僕をコースから押し出すことしか考えていないのか?僕がコースオフして逃げていなければ、ぶつかっていたはずだ。」

また、13周目ケメルストレートでフェルスタッペン選手に仕掛けようとしたライコネン選手が無線で叫びます。

「カモン、××××!バカげているよ!僕がフルスピードで走っているとことろに右へ寄せてきたんだ!」

とはいえ、当のフェルスタッペン選手も金曜日のFP2でライコネン選手に同じようなことをされ、無線でクレームをつけていました。

「彼は一体何やってるんだ!?ブレーキングゾーンで僕をブロックしてきたんだ。こっちは300km/hでブレーキングに差し掛かっているところなんだよ、危ないよ!」

■雪解けのアイスマン

現役F1ドライバー最年長、クールな表情と発言で「アイスマン」と呼ばれているライコネン選手ですが、最近は笑顔が多いですよね。

夫になり、父になり、以前よりさらにチームに溶け込み、F1への挑戦を続けるライコネン選手の垣間見せてくれた素顔にせまります。

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── 今シーズンたびたび、「フェラーリの雰囲気は素晴らしく、チーム全員が同じ方向へ向かってプッシュしていて、ここにいられて、とてもうれしい。」と口にしていますが、ドライバーがチームの雰囲気に影響されて変わるとすれば、どんなところでしょうか?

「ドライバーとしての僕に変化があったとは思わない。だが、誰もが率直でいられる環境で、互いに協力し合える時に、それぞれの能力が発揮されることは間違いないだろう。おかしな駆け引きや悪い意味での緊張感がなければ、楽な気持でいられるからだ。この2年間でチームは大きく進歩した。以前よりもずっと協力し合えている。まだ僕らが望んでいるような成績には達していないけどね。」

──今でも若い頃と同様にドライビングを楽しめていますか?

「僕はこれまでとなんら変わらないドライビングをしていると思う。僕は自分の力が衰えたとは思っていないし、もしそう思ったら、その時点で引退を選ぶつもりでいる。」

「ボスたちにも、いつも言っているんだ。僕はチームの貴重な時間や自分の時間を無駄にしたくないから、もう無理だと思ったらすぐにそう伝えてくれ、チームを離れて何か別のことをするってね。でも、まだその時期は来ていない。」

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──子供が生まれて父親になったことで、精神面での変化がありましたか?

「レースをしている時の自分は何も変わらない。ただ、彼ら(ミントゥ夫人と息子のロビン)がレースに来てくれるのはうれしいよ。ずっと一緒にいることはできないものの、少しは家族で過ごせるからね。彼らは今回(ドイツGP)もここに来ていて、一緒に過ごす時間をエンジョイしている。」

──将来的にマネージメントに関わろうという考えはありますか?

「ドライバーのマネージメント?将来、息子に頼まれれば別だけど、それ以外はお断りだ。F1ドライバーになるかどうかは彼の意思に任せるけど、積極的に勧めるつもりはないよ。」

「僕はすでにモトクロスチーム(アイスワンレーシング)のオーナーで、日常的な運営は携わっていないものの、毎日のように連絡を入れて、何が起きているかを聞くようにはしている。たぶん自分のなかに、そういう仕事が好きな部分があるのだと思う。ただ、僕がどこかのF1チームに加わって、同じような仕事をしたら楽しいかといえば、それは正直なところ微妙だと思う。F1はちょっと政治的なことが多すぎると思う。モトクロスが好きなのも、純粋なスポーツとしてやっていけるからだ。」

ライコネン選手そっくりで、天使のように可愛いロビン君。

将来、お父さんのようにF1ドライバーになるのか、それとも全く違う職業につくのか気になりますよね。F1ドライバーになって、ライコネン選手がマネージャーをやっている姿を見てみたい!

でも、モトクロス選手になってアイスワンレースングで活躍するのもいいかも!と、妄想は膨らむばかりです(笑)。

ライコネン選手はロビン君の前ではとても献身的な父親で、家族第一主義なんだとか。今回のインタビューでも、家庭の話に質問がおよぶと、うれしそうに顔をほころばせていたそうですよ(^^

普段はなかなか見ることができない、ライコネン選手の笑顔の写真も多数掲載されています。ライコネン選手ファンの皆さん、永久保存版間違いなしですよ!

無題

たくさんのフェルスタッペン選手ファンで埋め尽くされたベルギーGP。ベルギー出身ということもありますが、今年のフェルスタッペン選手ファンの多さには驚きました。

次戦(9月4日)はフェラーリの聖地、イタリアGPです。今度はスタンドがフェラーリファンで真っ赤に染まるのでしょうね。ティホシの前でフェラーリはメルセデスに勝つことができるのでしょうか。楽しみです!!

(yuri)

新型「セレナ」のキャップレス給油口のサプライヤーはトヨタ系部品会社だった!

トヨタ系の自動車部品大手・豊田合成は、同社製の「キャップレス給油口」が日産の新型「セレナ」に採用されたと発表しました。

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「キャップレス給油口」は、日本国内で生産・販売される車種として初めて新型「セレナ」に採用されたもので、セルフ式が増えているGSでの給油時に燃料キャップの開閉操作が不要になります。

新型「セレナ」の「キャップレス給油口」は、給油キャップに触れずに済む、給油キャップの閉め忘れをなくすなど、自動車の利便性の向上に貢献する新装備として注目されています。

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同時に、その「キャップレス給油口」のサプライヤーがライバルのトヨタ系部品会社の豊田合成であることが今回の発表で明らかになったわけで、系列の壁を越えた新装備の部品供給が業界で話題になりそうです。

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自動車部品の供給に関しては従来から系列外からの取引が行われていましたが、外観からは分からない機能部品が主で、今回の「キャップレス給油口」のようにユーザーの目に触れる部品、しかも話題になる国産車で初めての新装備に系列外の部品が採用されるのは稀な出来事です。

豊田合成では「キャップレス給油口」とともに、給油口とタンクをつなぐ燃料配管である「樹脂フューエルフィラーパイプ」も軽量化した同社の製品が新型「セレナ」に採用されており、従来の燃料キャップと金属製配管の組み合わせと比べて約40%の軽量化を達成。車両の燃費性能を向上させる効果があるとしています。

豊田合成は「キャップレス給油口」と「樹脂フューエルフィラーパイプ」をトヨタ系だけに限らず、全メーカーに拡販することを狙っているようで、今後「キャップレス給油口」と「樹脂フューエルフィラーパイプ」がトヨタ系を含めた他のメーカーにどれだけ広がるかが注目されます。

(山内 博・画像:豊田合成、日産自動車)

ジャガー・F-PACE、ライバルSUVの違いとは?

ジャガー初のSUV「F-PACE」は、ジャガーXE、XFというDセグメント、Eセグメントのセダンをベースに仕立てられています。

駆動方式はAWDで、前後駆動配分をデフォルトで「前1:後9」としたFRベースのAWD。なお、ドライ路面での通常走行なら0:100の後輪駆動になります。

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F-PACEのボディサイズは、全長4740×全幅1935×全高1665mm。ライバルのポルシェ・マカンは全長4680×全幅1925×全高1625mm、BMW X3は全長4665×全幅1880×全高1675mm、アウディQ5は全長4630×全幅1900×全高1660mm。

ロングノーズ&ショートデッキのスポーツカーのようなフォルムが特徴のF-PACEだけに全長はライバルよりも約50〜100mm長く、全幅も最もワイドになっています。

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クラス最長のホイールベースと大きなボディの恩恵は、ダイナミックな外観だけでなく、とくに後席のフットスペースの広さに直結。上記のライバルよりも余裕は明らか。全高の余裕を活かして後席の頭上空間も十分に取られています。

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荷室容量は通常時508L(本国仕様はパンク修理キットにより650L)で、SPACE(スペース)からも由来する車名の「F-PACE」の名に恥じない広さを確保。

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エンジンは、180ps/430Nmの2.0Lディーゼルターボと、340ps版と380ps版を用意する3.0L V6スーパーチャージャーを用意し、8ATとの組み合わせになっています。

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ライバルは、2.0Lガソリン(184ps版、245ps版)、2.0Lディーゼル、3.0L直列6気筒を揃えるBMW X3のエンジンラインナップが最も充実していますが、F-PACEのディーゼル、ガソリンはスペックもフィーリングもトップクラスの魅力を備えているといえそう。

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最後発のF-PACEがライバルに挑むため、性能面も使い勝手などの面でもリードするのは当然でしょう。もし物足りない点を探すなら、インパネの質感がもう少しに感じるのと、10.2インチタッチ式ディスプレイの操作感の熟成不足あたりくらいでしょうか。

(文/写真 塚田勝弘)

バイクで半袖短パンはいけないの?MotoBe編集長が思う見解

まだまだ暑い日が続いてますね…。こう暑いとバイクに乗る時もつい、半袖のTシャツとかで跨がりたくなる方もいるんじゃないでしょうか。

短パンで乗っている人もたまに見かけるようになりました。

しかしその一方でバイクに乗る時は安全のため腕や足がカバーされるように長袖の服、長スボンを着用した方がいいという人達がいます。

ということで今回は半袖でバイクに乗ることに関して色々と書いていきたいと思います。

サンダルでの運転は違反になりますが、半袖の運転は違反ではありません。ではなぜ半袖で乗らないほうがいいという話になるのでしょうか?

その理由は皆さんの想像通り、安全面です。

バイクは体が露出しています。もしも転倒した時、半袖だと露出している部分は直接路面に擦り付けられることになるわけです。

また、走っている時、外部から飛んで来るもの、例えば飛び石だったり、虫だったり、というものに対しても長袖だったら皮膚をガードしてくれます。

つまり半袖で乗るのであれば、転倒した時に怪我が大きくなったり、走ってる時に飛んで来るものが皮膚に当たるリスクがあるわけです。

正直、筆者は10代からバイクに乗っていますが、真夏の昼間は暑すぎて大体半袖です。

筆者は今まで何百回レベルでバイクで転んでいまして半袖でも長袖でも転んでいるわけです。

自分なりに痛い思いをたくさんしてきた経験から言うと、確かに長袖の方が怪我は少ないのですが、長袖でも薄手のシャツ程度だと服に穴が開いてしまって後は半袖と一緒になってしまうわけでケガのレベルはそんなに大きく変わらないことが多かったです。

この辺りの見解には色々と意見があると思いますので、これはあくまでも筆者の個人的な意見ですが…。

反面「半袖でバイクに乗ったらダメ」という意見は堅苦しいイメージも作り出してしまいます。

若いライダーであれば「安全の為に長袖を着るべき」という意見に素直に従いたくない人も多いでしょうし、ファッションに関しては自分のスタイルがあって夏、長袖は着たくないという人も多いでしょう。

そういう若者の気持ちもMotoBeは重要だと思っています。

バイクは自由で遊び心のある乗り物です。そして自己責任の乗り物。何が起こっても自分の責任です。

なので半袖で乗るか、長袖で乗るかは、リスクなどをキチンと理解して、自分の考えを持って走って欲しい!と思っています。

筆者は自分が思う自分だけのスタイルを貫きたいと思っています。

ちなみに短パンライダーについてですが、あれは結構危ないと思います。

筆者も10代の頃やっていましたがまずマフラーに足がついて大やけどします。実際にやっていた時はすね毛がたくさん無くなりました。

転倒した時も大体手の次に膝が地面につくことが多いので、血まみれになったことが何度もあります。

その危険性を理解した上で「でも俺はやるぞ」という方はお任せします。自分のスタイルを貫いてください。

バイクは自由な乗り物で法律以外はこうしなきゃいけない!というルールはありません。だからこそ服装についても自分でしっかりと考えをもつべきだと思うんです。

しかし「MotoBeは半袖を推奨している」とは思わないでください。むしろ絶対推奨はしません。半袖・短パンは危険です。

ただまわりに流されず、自分の思うスタイルを貫く生き方は若者らしくて筆者は応援したいと思います。

(ライター:佐藤 快/Moto Be バイクの遊び方を提案するWEBマガジン

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BMW M4改良新型、440馬力で「GTS」エアロ移植!?

BMW ハイパフォーマンス2ドアクーペ、「M4」改良新型のプロトタイプをカメラが捉えました。

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プロトタイプには、「M4 GTS」からフロント・エアスプリッターを始め、リアスポイラーなどが移植されていますが、発売時にそれらが採用されるかは現段階で不明です。

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確実な改良点としては、フロント&リアバンパーのリフレッシュ、最新ヘッドライト、リアコンビランプ、インフォテインメントシステムのアップデートなどが挙げられます。

パワートレインは3リットル水平対向6気筒エンジンをブラッシュアップし、最高馬力は440ps程度が予想されています。

ワールドプレミアは2016年後半が有力でしょう。

(APOLLO)

新型ルノー・トゥインゴをパリで試乗できる4泊6日の旅キャンペーン実施中

7月13日に発表され、9月15日に発売される新型ルノー トゥインゴ。

発表以降、展示中心の全国キャラバンが展開されていますが、やはり一度乗ってから決断する方も多いのではないでしょうか。

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ルノー トゥインゴは、フランス本国の中でもとりわけパリで愛さているコンパクトカー。細い路地や石畳の小道が多いパリで扱いやすいサイズ、そして高い審美眼をもつパリジェンヌに支持されてきたデザインが大きな魅力で、新型になってもこうした特徴が引き継がれています。

現在、受付中の「パリ試乗キャンペーン」は、今年7月から「TWINGO PARIS」をテーマに展開しているコミュニケーションの一環として実施されているもの。

厳選されたパリのスポットを実際に新型トゥインゴで巡りながら、新型トゥインゴの進化、そして「パリらしさ」が感じられる様々な体験プランが用意されます。

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なお、キャンペーンの応募期間は9月18日(日)19:00まで。当選者数は2組4名で、当選者にJTBからメールで連絡。旅行期間は、2016年10月17日〜11月18日の期間内、4泊6日の旅程で設定されます。

試乗メニューとして、プロドライバーの運転でパリの街並みでドライブ体験のほか、安全な場所での当選者自身によるテストドライブも用意されています。

(塚田勝弘)

【関連サイト】

新型ルノー・トゥインゴ「パリ試乗キャンペーン」スペシャルサイト
http://www.renault.jp/car_lineup/twingo/index.html#parisdrive

「カッコイイクルマは数字名」の法則

楽しみにしていたクルマの一台「アバルト124スパイダー」に先日、試乗してきました。
スタートは東京・田町のFCA。ここから長野県・白馬までの一人ドライブ。

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「124スパイダー」は「マツダ ロードスター」をベースに、フィアットとアバルトのレーシングテイストをたっぷり盛り込んで共同開発された2シータースポーツカー。
生産はマツダの広島工場ですが、イタリアから送られてきたフィアット製の170PS、1.4リッターのマルチエア4気筒ターボエンジンを搭載。足回りやブレーキ、制御系などもアバルト風に味付けされています。
「124スパイダー」と「ロードスター」2台を横に並べてもデザインも違うし、サイズも「124スパイダー」のほうがひとまわり大きいし、トランクの容量も「124スパイダー」のほうが少し広くなっています。乗り味も全然違います。
車内のスイッチ系などでロードスターを思い出しますが、エクステリアは往年の名車「124」をオマージュする懐かしさの残るレトロモダン風。リアのライトは真ん中にボディが見える独特なデザインで、その発想のユニークさはさすがイタリア。
ボディカラーもユニークで、今回は4色が日本に導入されていますが、特に赤いボディカラーには両車(?)両社(?)のこだわりが伺えます。
ちなみに「124スパイダー」は「ROSSO COSTA BRAVA 1972」という美しいイタリアンレッド。「ロードスター」の赤はもちろん「ソウルレッド」。
頭の中のイメージでは「ソウルレッド」のほうが鮮やかではないかと思っていましたが、実際には「ソウルレッド」のほうが深い赤なのにビックリ。

道中はもちろん、屋根を開けてみました!オープンカーですから!

そして白馬からは「アバルト 595C Turismo」。

 

その後、私が向かったのは「アストンマーティン DB11」の日本発表会。

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アストンマーティンと言えば「007」のボンドカー。
会場にははじめて映画に登場する「DB5」も展示されていましたが、気が付いたら全部、車名に数字が付いているではありませんか!
数字カーは、カッコイイクルマの代名詞なのかも!?

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(吉田 由美)

ジャガー・F-PACE、買うならガソリンかディーゼルか?

前後のトルク配分をデフォルトで「前1:後9」としているジャガーF-PACE。

リヤが力強く蹴り出す走りの姿勢と、舵角、速度域を問わず違和感を抱かせない電動パワステの仕上がりの良さ、走りと乗り心地の高いバランスなどが際立っています。

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ボディの80%にアルミを使った軽量ボディ、サスペンションもアルミ化した恩恵を感じさせる点で、そこに完成度の高さを感じさせるパワートレーンも加わりますから、走りの面では短時間の試乗だと大きな欠点を察しさせない完成度になっています。

試乗したのは、340ps/450Nmの3.0L V6スーパーチャージャー搭載車と、「INGENIUM(インジニウム)」と呼ばれる2.0Lの直列4気筒ディーゼルターボで、いずれもZF製8ATとの組み合わせ。

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ほかに、380ps/450Nmを誇る3.0LガソリンのV6スーパーチャージャーも控えていますが、今回は乗る機会がありませんでした。

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最量販として期待されるのは、2.0Lのディーゼルターボでしょう。

輸入車を中心に日本でもディーゼルが根付きつつあるいま、しかもその傾向が強いSUVですから639万〜728万円という価格面も含めてディーゼル仕様を指名する人が多いはず。

なお、3.0LのV6スーパーチャージャー搭載車は849万〜981万円(カタログ。導入限定車のぞく)。

430Nmもの最大トルクを誇るだけあって、大柄なF-PACEでも不足は全く感じさせません。最大トルクを発揮する4000rpmまで濃密なトルク感をもって車速を引き上げていきますし、勾配でも力強さを堪能できます。

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8ATのスムーズさはもちろん、シフトアップ、ダウンを感じさせない黒子役であるのも好ましく感じますし、必要があればパドルシフトで操作すればストレスのない変速も可能。

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一方の3.0L V6スーパーチャージャー搭載車は、340ps仕様(最大トルクはいずれも450Nm)であっても痛快な加速フィールを味わえます。

軽快なフットワークとの相性の良さ、走りの楽しさではディーゼルを上回っている印象を受けました。

スーパーチャージャーらしく低速域からの力強さに加え、高速域の伸びも、再加速する際のパンチ力も強烈そのもの。ディーゼルよりも約200万円高い理由は、ガソリンとディーゼルを乗り比べてみるとまさに実感させられます。

もし、予算が許せばガソリンを指名したいところ。しかし、ディーゼルでもフロントの重さをほとんど意識させない、F-PACEらしい切れ味のあるハンドリングを堪能できますからご安心を。

(文/塚田勝弘 写真/ジャガー・ランドローバー・ジャパン、塚田勝弘)

中指たてられ、睨まれ..….フォード・フェイスタ次世代型のスポーティな3ドアハッチを初捕捉

フォードのスーパーミニ『フィエスタ』次世代型の5ドアに続いて、3ドアハッチバックの姿を捉えました。

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先日、カメラマンがBMW3シリーズを撮影中、ドライバーに追われた画像を公開しましたが、今回は撮影中に中指を立てられ睨まれたようです。

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このプロトタイプでは、新デザインのハニカムメッシュグリルや、リアゲートからサイドに回り込む横型リアコンビランプなどが確認でき、5ドアとは異なるスポーティなデザインが見て取れます。

次期型ではフォード・グローバル「B」プラットフォームを採用、トレッドの拡大もされるようです。

エンターテイメントでは、最新のインフォテイメントシステムにより「SYNC3」音楽ソフト、「Android Auto」「Apple Carplay」「スマートフォン連携衛生ナビ」などを装備します。

パワーユニットは次世代「EcoBoost」3気筒エンジンを搭載し、2017年3月のジュネーブモーターショーでのデビューが期待されています。

(APOLLO)

【関連記事】

ドライバーが激怒!BMW3シリーズ次世代型を決死の撮影!?
http://clicccar.com/2016/08/21/393865/

ホンダ・ステップワゴンに設定される「Modulo X」のティザーサイトが公開

セレナがフルモデルチェンジを受けたほか、トヨタ・ヴォクシー/ノア、エスクァイアと強力なライバルと販売競争を繰り広げているホンダ・ステップワゴン。

このクラスは、ミニバンとはいえカスタマイズ仕様が欠かせなくなっていて、現行ステップワゴンにも2016年10月に「Modulo X(モデューロ)」が加わります。

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「モデューロX」は、ホンダアクセスが開発した専用のカスタマイズパーツを量産過程で装着し、販売するコンプリートカーブランド「Modulo X」の第3弾。第1弾「N-BOX Modulo X」、第2弾「N-ONE Modulo X」に続いての登場です。

4150717-n-one_061H 現行ステップワゴンの力強くスムーズな加速を実現する直噴1.5L VTEC ターボエンジンや、独創的な機構のテールゲート「わくわくゲート」といった同車の特徴はそのままに、専用サスペンションや空力特性に優れた専用エクステリ アなどを装備し、鋭いハンドリングとしなやかで上質な走りを両立。内装も専用シートや専用シフトノブなどが用意されているようです。

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(塚田勝弘)

【関連サイト】

「STEP WGN Modulo X」先行サイト
http://www.honda.co.jp/STEPWGN/new/

台車も自動運転!? カルガモのように追随する物流支援ロボット「キャリロ」

ロボット・自動運転のZMPは、物流支援ロボット「CarriRo(キャリロ)」 を8月31日から出荷開始すると発表しました。

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台車型の物流支援ロボット・キャリロの特徴は、

①ドライブモードでは、ハンドルにあるジョイスティックを操作して、キャリロを前後左右に走行させて、ほとんど力を使わずに荷物を運ぶことができる、

②カルガモモードでは、キャリロに付属しているビーコンを使用して、作業者や親機となるキャリロに追従することができる

点です。

アシスト機能

まず①のドライブモードでは、重い荷物でもほとんど力を使わずに運ぶことができ、作業負荷が大幅に軽減されることになります。

これまで重労働であった運搬作業を女性や高齢者でも行うことができ、人手不足の解消、雇用の促進にもつながります。

カルガモ機能

②のカルガモモードでは、キャリロの追従機能を活用することで、運搬の生産性を最大 3 倍まで引き上げることができます。

キャリロの本体重量は55kgで、最大積載荷重は100kg、1回の充電で8時間稼働できます。

キャリロのデザインについては、東京芸術大学教授の長濱雅彦氏の監修を受けたということです。

同社では、倉庫や物流センター内のピッキング業務や工場内の工程間搬送にキャリロを利用することで、ベルトコンベアや AGV(無人搬送車)を代替することも可能になるとしています。

(山内 博・画像、動画:ZMP)

新型インプレッサ予約開始!エンジンは2種類、スペックも発表

国産車として初めて歩行者保護エアバッグを採用、しかも全車に標準装備すると事前アナウンスしたことで、安全性能について一歩先を行く存在として期待されているスバル・インプレッサ。

その新型モデルの先行予約が始まり、スペック(開発目標値)が公開されました。

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ボディは、従来通りに5ドア「SPORT」と4ドア「G4」の2種類。

パワートレインは、新開発の2.0リッター水平対向4気筒ガソリン直噴エンジンと、1.6リッター水平対向4気筒エンジンの2種類で、いずれもマニュアルモード付きリニアトロニック(CVT)が組み合わされています。

なお、変速比は同一で、ファイナルギアを変更することで排気量の違うエンジンとマッチングさせています。

駆動方式は全グレードでFWD(前輪駆動)とAWD(全輪駆動)を設定。スバル独自の先進安全技術「EyeSight(アイサイト)」も全車に標準装備となっています。つまり、FWDとしては初のアイサイト設定車というわけです。

サスペンション形式はフロントがストラット、リアがダブルウィッシュボーン。駐車ブレーキは全車にEPB(電気式)が採用されています。

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気になる燃費性能はボディ形状による違いはなく、1.6リッターが18.2km/L(FWD)、17.0km/L(AWD)。2.0リッターはグレードにより、FWDが16.0〜17.0km/L、AWDは15.8〜16.8km/Lとなります。

このように、AWDでも燃費性能がそれほど変わらないのも、新型インプレッサの特徴といえそうです。

●インプレッサSPORT(5ドア)2.0i-S EyeSight AWD主要スペック(開発目標値)
全長:4460mm
全幅:1775mm
全高:1480mm
ホイールベース:2670mm
最低地上高:130mm
車両重量:1400kg
乗車定員:5名
エンジン型式:FB20
エンジン形式:水平対向4気筒DOHCガソリン直噴
総排気量:1995cc
最高出力:113kW(154PS)/6000rpm
最大トルク:196Nm(20.0kg-m)/4000rpm
変速装置:CVT
燃料消費率:15.8km/L (JC08モード)
タイヤサイズ:225/40R18

●インプレッサG4(セダン)1.6i-L EyeSight FWD 主要スペック(開発目標値)
全長:4625mm
全幅:1775mm
全高:1455mm
ホイールベース:2670mm
最低地上高:130mm
車両重量:1300kg
乗車定員:5名
エンジン型式:FB16
エンジン形式:水平対向4気筒DOHC
総排気量:1599cc
最高出力:85kW(115PS)/6200rpm
最大トルク:148Nm(15.1kg-m)/3600rpm
変速装置:CVT
燃料消費率:18.2km/L (JC08モード)
タイヤサイズ:205/55R16

(山本晋也)

限定5台の特別仕様車。キャデラックCTSセダン「ホワイトエディション」

キャデラックのミドル級サルーン「CTS」に、クリスタルホワイトトゥリコートのボディカラーとコナブラウン&ジェットブラックアクセントの内装色を組み合わせた特別仕様車「ホワイトエディション」の誕生です。

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ベースとなっているのは、キャデラックCTSセダン プレミアム。インテリアパネルにはエルムナチュラルウッドトリムを採用、ETC 2.0車載器も特別装備しています。

メーカー希望小売価格は800万円(消費税込)、全国限定5台の特別なモデルとなっています。

●キャデラックCTSセダン プレミアム主要スペック
車両型式:ABA-A1LL
全長:4970mm
全幅:1840mm
全高:1465mm
ホイールベース:2910mm
ハンドル位置:左
乗車定員:5名
エンジン形式:直列4気筒DOHCターボ
総排気量:1998cc
最高出力:203kW(276PS)/5500rpm
最大トルク:400Nm(40.8kg-m)/3000-4500rpm
変速装置:8速AT
駆動方式:全輪駆動
タイヤサイズ:245/40R18

スバル・レヴォーグが欧州の安全性能走行評価で最高評価を獲得

日本、北米、欧州などの主要マーケットで安全性の高さが評価されているスバル各モデル。

今回、スバル・レヴォーグの欧州仕様車が、欧州の新車評価基準である「ユーロNCAP」において、2016年安全性能総合評価で最高評価となる「ファイブスター」を獲得しました。

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「ユーロ NCAP」は、欧州各国の交通関連当局などで構成された独立機関が1997年より実施している安全性能評価。

2016年の同評価では、歩行者への衝突回避または衝突被害軽減性能を評価する自動緊急ブレーキ試験が追加され、「アイサイト(ver.3)」が標準装備されたレヴォーグが高評価を獲得したそうです。

同試験を含めた「2016ユーロNCAP」では、「乗員(大人)保護性能」、「乗員(幼児)保護性能」、「歩行者保護性能」、「安全補助性能」の4分野において安全性能が試されています。

スバル車の「ユーロNCAP」での最高評価の獲得は、2009年のレガシィ、2011年の SUBARU XV、2012年のフォレスター、2014年のアウトバックに続いて今回のレヴォーグで5回目。

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「アイサイト」の予防安全性能については、同装備を搭載したスバル車が米国の「IIHS(道路安全保険協会)」の2016年安全評価の前面衝突予防性能試験において最高評価「Superior」を獲得しています。なお、「IIHS」は「Insurance Institute for Highway Safety」の略で、米国保険業界の非営利団体。

一方、お膝元の日本でも国土交通省と「NASVA(National Agency for Automotive Safety & Victims’ Aid、独立行政法人自動車事故対策機構)」が実施する予防安全性能アセスメントにおいて最高評価であるJNCAP「先進安全車プラス(ASV+)Advanced Safety Vehicle +」に選定されるなど、第三者機関から高い評価を得ています。

(塚田勝弘)

トヨタ「ピクシス・ジョイ」が登場。ダイハツ・キャストのOEM軽自動車

トヨタからも軽自動車が販売されているのをご存じでしょうか。

もちろん、完全子会社化されたダイハツからOEM供給されているもので、2016年8月31日、新たにダイハツ・キャストのトヨタ版であるピクシス・ジョイが加わりました。

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トヨタの軽自動車には、ピクシスの名が与えられていて、ピクシス・スペースはムーヴ コンテ、ピクシス・メガはダイハツ・ウェイクなどとなっています。トヨタの軽自動車はシリーズ合計で、月2000台〜2500台前後(2016年)を販売。

「トヨタ」ブランドの日本での販売台数(登録ベース)は乗用車だけで約10万〜13万台規模となっていますので、その割合は低めではあるものの軽自動車もラインナップしているという意義はありそうです。

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さて、新たにダイハツからOEM供給されるピクシス・ジョイは、キャスト同様に3タイプのボディバリエーションを用意。

キャスト・アクティバのOEM版である「ピクシス・ジョイC」は、樹脂のガーニッシュ(フロント/リヤ)や大径タイヤ(165/60R15タイヤ)などを採用することで、クロスオーバー風のエクステリアが与えられています。見た目だけでなく、最低地上高を180mm(ピクシス・ジョイF/ピクシス・ジョイS比+30mm)とすることにより、雪道や山道での走破性を確保。

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キャスト・スタイルのOEM版である「ピクシス・ジョイF」は、前後バンパーモールやサイドロッカーモールなどにメッキ加飾を施すことで、上質な外観としています。内装では、シート表皮に滑らかな触り心地のスエード調フルファブリックを採用するなど、外観同様の上質な雰囲気にまとめられています。

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「ピクシス・ジョイS」は、キャスト・スポーツのOEM仕様。前後バンパーなどの専用エアロパーツに加えて、内・外装に赤色のアクセントを施すことで、スポーティさを強調した外観が特徴。さらに、スポーティサスペンション(2WD車)をはじめ、MOMO製革巻ステアリングホイール(7速マニュアルモード/パドルシフト付)を採用することでスポーティな走りを演出しています。

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価格帯はピクシス・ジョイCが122万400円〜151万7400円、ピクシス・ジョイFが122万400円〜151万7400円、ピクシス・ジョイSが162万円となっています。

(塚田勝弘)

新生ジャガーらしい走りを味わえる初のSUV「F-PACE」

ジャガー初のSUVである「F-PACE(エフ・ペイス)」のデリバリーが7月下旬から開始されています。

ランドローバー部門を擁するジャガー・ランドローバーだけに、ランドローバーとの違いはどうなんだろう? といったあたりが気になるところです。

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レンジローバー・イヴォーク、ランドローバー・ディスカバリー スポーツがエンジン横置きのFFベースとなっているのに対し、ジャガーF-PACEはFRベースで、プラットフォームはセダンのXE、XFのそれをベースとしたものとなっています。

同じ4WDといってもFF系とFR系の違いがあるわけですが、駆動方式はもちろん、それ以上にF-PACEはスポーティな走りで驚かされます。

とくに、ZF製のラックを採用している電動パワーステアリングの手応えがナチュラルで、直進安定性とフットワークを見事に両立しています。

回頭性の高さもFR的な挙動で運転しやすく、着座位置が高めでロングノーズであることを少し意識させられること以外、SUVという形をしたスポーツカーに乗っている感じがします。

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F-PACEの開発陣は、ポルシェ・マカンをベンチマークとしたそうですが、中低速域から高速域までハンドリングを楽しめるのは甲乙付けがたいところ。

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よりスポーティな味付けという意味で「わかりやすい」のは、マカンのような気がしますが、ジャガーF-PACEも十分にホットな走りが楽しめますし、乗り心地の良さも試乗車の19インチ、20インチであっても納得させられる仕上がりとなっています。

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ハンドリングと適度に引き締まっていながら乗り心地が良い点などは、最近のジャガー各モデルに共通するもので、SUVのF-PACEはそのバランスがさらにブラッシュアップされています。

(文/塚田勝弘 写真/ジャガー・ランドローバー・ジャパン、塚田勝弘)

マツダ、タイのパワートレイン工場にエンジン機械加工工場を新設し、現地化率を向上

マツダは、タイ・チョンブリ県のパワートレイン生産拠点「Mazda Powertrain Manufacturing (Thailand) Co., Ltd.」(MPMT)を増強すると発表しました。

今回のMPMT増強のポイントは、エンジン組立工場の年間生産能力を2018年上半期までに10万基に増強することと、同規模のエンジン機械加工工場を新設することです。

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上の画像はMPMTの完成予想図。左上がトランスミッション工場で、右下がエンジン工場になります。このエンジン工場で色の薄い部分が新設されるエンジン機械加工工場です。

2015年10月に本格稼働を開始したMPMTのエンジン組立工場は、現在のところ年間生産能力3万基で、日本から輸出したエンジン部品を組み立てて「SKYACTIV-D 1.5」および「SKYACTIV-G 1.3」の2種類のエンジンを生産しています。

現在MPMTで生産されたエンジンは、タイで生産される「Mazda2(日本名:マツダ デミオ)」に搭載されています。

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マツダは今回新たに221億円を投資して、エンジン組立工場の年間生産能力を3万基から10万基に増強するとともに、同規模のエンジン機械加工工場を新設することになります。

今回のMPMT増強で、現地でのエンジン部品の機械加工が可能になり、現地化率が向上して、タイでの車両、エンジン、トランスミッションの現地一貫生産体制が拡充されることになります。

マツダでは、今後同工場での生産機種に「SKYACTIV-G 2.0」を追加し、ASEAN域内のマレーシア、ベトナムにある車両生産拠点へエンジンを輸出する計画を立てており、MPMTが今後ASEAN地域のエンジン生産拠点になるものと見られます。

(山内 博・画像:マツダ)

塚本奈々美、D1レディースリーグ第4戦で3位獲得!

8月20・21日のD1ストリートリーガルRd4日本海間瀬サーキット大会(新潟)に、チーム「頭文字DアゾンWAKO’S」として出場しました。

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20日の東日本シリーズ戦第2戦は43台がエントリーする中、東日本シリーズではマシンセッティングを少し外し、それに走りを合わせることが出来ず、0.5ポイント足りずに予選落ちして26位という成績でした。

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翌21日のレディースリーグ第4戦、単走で98.2ポイントをゲットして3位となり、ベスト8による追走トーナメント決勝に進出。

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追走1回戦は同じ山梨出身の五味詩織選手との対決、先行で相手のミスにも助けられて、 ベスト4に進出。

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準決勝は実力派の高木美紀を相手にサドンデス(延長戦)へ持ち込むが、惜しくもここで敗退となり、総合3位となりました。

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総合3位は決して満足いく結果ではありませんが、このところの不調から少し抜け出せたように感じられたことがうれしかったですね。

今季残るはあと残る2戦、さらに良い結果を求めてしっかり準備したいです。

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また、9月3日にはネッツ東京レーシングとして、GAZOO86/BRZレース第6戦(富士スピードウェイ)に出場、グリップとドリフトの両シリーズ参戦する唯一の女性ドライバーとして、86でも良い結果を出したいと思います。

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(塚本奈々美 MotorFan’sYEAR2016 PR大使)

オースチン・セブンに由来する特別仕様車「MINI SEVEN」が登場

オリジナルのMINI(ミニ)は、イギリスからオースチン、モーリスの2ブランドから登場し、前者はAustin Seven(オースチン・セブン)を名乗っていました。

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2016年8月26に発売されたMINI3ドア/5ドアの「MINI Seven」は、1959年にMiniが初めて誕生した時のオースチン・セブンから命名されたそう。

「7」をモチーフとしたオースチン・セブンのデザインやアイコンをはじめ、英国らしい伝統的なデザインを活かしながら、より洗練した気品漂う大人に相応しいデザインを細部にまで施し、現代に再現された特別仕様車。

外観の見どころは、MINIをより上質に仕立てる「MINI Yours(ユアーズ)」のデザインプログラムのボディカラー「ラピス・ラグジュアリー・ブルー」に、同モデル専用色のコントラストの映えるメルティングシルバーのルーフとミラーキャップなどとなっています。

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さらに、専用デザインの17インチアルミホイールと、モルトブラウンをアクセントカラーに採用した専用のボンネットストライプで、ひと目で「MINI Seven」と分かる英国の演出が施されています。

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内装もモルトブラウンをシックなアクセントカラーとして使い、ダッシュボード、シートのチェック柄を採用することで英国の伝統を表現。さらに、同モデル専用のデザインモチーフをMINIの特徴的なセンターメーターや、ドアシルに適用。

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ほかにも「MINI Yours」レザーラウンジ カーボンブラック、シートヒーター(フロント/左右)、「MINI Yours」スポーツレザーステアリング(3本スポーク)、マルチファンクションステアリングクルーズコントロールを装備。

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なお、エンジンは1.5Lの直列3気筒ガソリンターボおよびディーゼルターボ、2.0Lの直列4気筒ガソリンターボおよびディーゼルターボで、6MTもしくは6ATとの組み合わせになります。

価格帯は3ドアが309万7000円〜393万6000円、5ドアが341万7000円〜411万6000円です。

(塚田勝弘)

専用マットブラックホイールが際立つアウディS3「urban sport limited」

2016年8月25日に発売を開始したアウディS3の特別仕様車「urban sport limited」は、Audi S3 Sportback / S3 Sedanをベースに、ハッチバック、セダンの両方に設定されています。

Audi S3_photoアウディS3は、軽量コンパクトなボディに285ps/380Nmを発揮する2.0Lの直列4気筒ターボエンジンを搭載。トランスミッションは6速Sトロニックで、quattroフルタイム四輪駆動システムの組み合わせ。

限定車の「Audi S3 urban sport limited」には、専用となるAudi Sport製の「5アームローターデザインマットブラック」の18インチアルミホイールをはじめ、LEDライトパッケージやレッドブレーキキャリパー、プライバシーガラスが用意されているほか、ハッチバックのSportbackにはアルミニウム製ルーフレールを特別装備。

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インテリアには「ファインナッパレザーシート(シートヒーター付)」、最高品質の音質を誇る「Bang&Olufsen」サウンドシステムを用意。また、走行状況に合わせて減衰力を制御する「アウディマグネティックライド」を標準装備することで、走りのレベルさらに高め、快適な乗り心地を実現しています。

ボディカラーは「グレイシアホワイトメタリック」と「パンサーブラッククリスタルエフェクト」の2色を用意。どちらのカラーも専用のマットブラックホイールとの組み合わせでコントラストの効いたエクステリアが魅力となっています。

価格は「Audi S3 Sportback urban sport limited」が664万円、「Audi S3 Sedan urban sport limited」が680万円です。

(塚田勝弘)

ドライビングアカデミーってなんだろう?・ジムカーナ編【SUBARU テックツアー 2016】

前回、同乗体験レポートのパート1として高速周回路編をお届けしました。今回はいよいよレポートパート2・ジムカーナ編をお届けします。

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高速走行と高速制動プログラムを終えた私たちは、ウエット旋回プログラム・ジムカーナプログラムを体験するために、WRX STIからBRZに乗り換えコースを移動しました。

まずはウエット旋回プログラム!こちらは同乗していませんが、その時の様子をお伝えします。

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低μ路での定常円旋回体験!この低μ路は半周ごとにμが変わる特殊な路面です。

μが途中で変わるということは、通常の定常円旋回よりコントロールが難しく高度なテクニックを必要とします。アクセルとステアリングを繊細に操作しなくてはならず見た目より難しそうでした。

しかし、クルマを自由自在に操る基本的なテクニックであり定常円旋回をしっかりマスターすればドリフト走行も夢ではありません。

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ここでも、のむけん仕込みのドラテク発揮!高速周回路で顔色一つ変えずに運転していた小林編集長。私の見る限り他のBRZより上手く走っているように見えました。カッコよかったなぁー!私もいつかあんなにカッコよく定常円走行できるようになりたい(泣

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続いてジムカーナプログラム。こちらは同乗することができたので、その様子をお伝えします。

このプログラムでは特設のジムカーナコースで参加者全員のタイムを計測し、ランキングで発表。ジムカーナコースでは、先ほどの定常円走行の応用ともいえる、サイドターンやスラローム走行を行いました。高速周回路では恐怖のあまりじっくり小林編集長を観察することができませんでしたが、今回は観察に成功!(アシストグリップには摑まりっぱなしだったけど…

とにかく、アクセル・ブレーキ・クラッチ・シフト・ステアリング全ての操作が繊細に行われていて、普通にMTを運転したことしかない私にはどの操作も感動ものでした。

こんなに手足が忙しいにも関わらず、高速周回路のときと同じく顔色一つ変えずに運転している小林編集長。凄すぎる!

気になる結果ですが・・・1位を取れる腕前はあるにも関わらず、私というウエイトのせいで1位ゲットならず。賞品の佐野ラーメンは他の人の手に……小林編集長ごめんなさい。

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今回の取材を通して、スバルのクルマ作りに対する真面目さや情熱を感じ取ることができました。それは、基礎から学べるドライビングアカデミーがあるからこそドライバーの気持ちにエンジニアがなれるのだと感じました。

もちろんドライビングアカデミーの内容はどれもプロドライバーが学んでいくものと同様で、あくまでもエンジニア向けのプログラムですが、このトレーニングを受ければプロを目指すことができるのでは?と感じるくらいレベルの高いものでした。

(文:岩本 佳美/写真:井元 貴幸)

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「スバル女子」が選ぶ、スバル研究実験センターのお宝車・BEST5
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シンガポールで自動運転タクシーが試験運行開始!

シンガポールで自動運転による無人タクシーが走り始めたそうです。

nuTonomy

米国ベンチャーの「nuTonomy」(ヌートノミー)がルノー・ゾエ(ZOE)をベースに開発。乗客はスマホの専用アプリでタクシーを呼び出したり、目的地を決めたりすることが可能とか。

試験段階のため、当面シンガポール中部のワン・ノース地区内での運行を予定しており、利用者についても予め選ばれたシンガポール住民に限定。

とはいえ、実際に乗客を乗せた自動運転タクシーが公道を走るのは世界初で、年末までには運行台数を数十台規模に増やし、エリアも拡大する予定といいます。

nuTonomy

2年後には利用制限を無くし、誰でもどこでも利用できるようにする計画。

日本でも走行エリア限定で自動運転タクシーの実証実検が始まっており、今後はこうした動きが徐々に本格化していくものと予想されます。

Avanti Yasunori・画像:nuTonomy)

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国家戦略特区プロジェクト「自動運転タクシー」実証開始!
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【関連リンク】

nuTonomy
http://nutonomy.com/press.html

新型NSXに用意される、スーパーGT直系ホイールは一台分で162万円!

2016年8月25日、正式に国内で発表された新型NSXは、車両本体価格2370万円というスーパースポーツです。日本での販売予想は年間100台程度ということですが、もちろんホンダの純正アクセサリーを担当するホンダアクセスによるオプションアイテムは用意されています。

その中でも注目は専用設計のアルミホイール「MT-R03」でしょう。

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NSXの発表直後に開催されたスーパーGT第6戦 鈴鹿1000kmの予選において、GT500のコースレコードとなる1分47秒456をマークしたDrago Modulo NSX CONCEPT-GTが履いているデザインを踏襲した、まさにレプリカ仕様といえるホイールなのです。

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このホイールは、センターロックを思わせるブリランテロッソのセンターキャップとリアルカーボン製Moduloプレートを与えられ、もちろん鍛造。純正ホイールがアメリカンテイストも感じさせるのに対して、純粋にレーシーを追い求めたスタイルとすることで、モデューロ・ブランドらしい個性を発揮しています。

カラーはグリントブラック塗装。フロント用19インチ、リア用20インチの専用サイズを設定してます。

●フロント用(19インチ)
19×8 1/2J
インセット55mm
PCD:120mm
37万8000円/1本(消費税8%込)

●リア用(20インチ)
20×11J
インセット55mm
PCD:120mm
43万2000円/1本(消費税8%込)

(山本晋也)

内燃機関の可能性に挑む!日産が新型「QX50」に次世代エンジン搭載か?

日産自動車が先頃、VQエンジン(3.5L V6)の後継となる2.0L直4ダウンサイジング・ターボエンジン「VC-T」(バリアブル・コンプレッション・ターボチャージド)を10月のパリ・モーターショーで初公開すると発表しました。

Infiniti-QX50_Concept

最高出力270psを発生する「可変圧縮比エンジン」で、各種情報によると「インフィニティQX50」を皮切りに2017年からシリーズへの搭載を予定しているようで、走行中に圧縮比を8から14まで変化させることができるのが最大の特徴となっています。

低回転域(加給圧:低)を使う巡航時では圧縮比を上げてトルクを引き出し、加速時など、高回転域(加給圧:高)を使うシーンでは圧縮比を下げることでノッキングの発生を防止します。

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これにより、VQエンジン比で約30%、競合する2.0直4ターボエンジン比でも約10%もの燃費低減を実現しているといいます。

機構的にはエンジン外部に設けたモーターでコンロッドの下端位置を変化させており、ピストンの上死点位置を上下方向に制御する方式。

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内燃機関に潜在する可能性を引き出すことに成功した点で、まさにエンジン史上に残る大発明ともいえそうです。

一方、8月29日には早稲田大学の研究グループが「熱効率」を最大で60%と、約2倍に高めるエンジンの試作機を開発、燃焼実験に成功したと発表しました。

実用化できれば、燃費を2倍に伸ばせる可能性があるとしています。

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現在の自動車用エンジンは、燃料を燃やしたガスの力でピストンを動かしていますが、多くの熱が逃げてしまうため「熱効率」は30%〜35%、最大でも40%と、燃料が持っているエネルギーの半分以下しか活用できておらず、理論上も50%を超えるのは難しいとされています。

そこで、開発品では複数の方向から音速に近い速さで燃料と空気を吹きこみ、シリンダの中心で衝突させることで、燃料を一点に集中させて燃焼させる仕組を採用。

これにより、燃焼する際の熱が外部に逃げ難くなるなど、より効率よくエネルギーを取り出すことができるそうで、研究室では排気量30ccの試作機を作り、燃焼試験を行ったところ、計算どおりの出力が得られたとしています。

エンジン周辺の温度もほとんど上がらず、熱が逃げていないことが確認できたとしており、研究室を率いる内藤教授のもとには自動車メーカー10社余りが視察に訪れ、技術協力の話を進めているそうです。

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ただ、クルマは加速したり止まったりと動作が一定ではなく、エンジンの燃焼も一定ではないため、燃料を常に一点集中で燃やし続けられるかなど、技術的な課題もあり、実用化には少なくとも5〜10年かかるとのこと。

このように、クルマの電動化が進む中、日産をはじめとする自動車メーカーや大学研究室では次世代のエンジン開発が本格化しているようで、内燃機関の可能性追求は今後も続くことになりそうです。

Avanti Yasunori・画像:日産自動車)

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【関連リンク】

早稲田大学 基幹理工学部
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「タフでよく走る」トヨタ・プロボックス/サクシードが一部改良で得た新たな強みとは?

「はたらくバン」の代表格といえば、トヨタ・ハイエースや日産NV350キャラバンがありますが、背の低いワゴンタイプではトヨタ・プロボックス/サクシードの人気が不動のようです。

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2016年8月30日、トヨタ・プロボックス/サクシードが一部改良を受け、「Toyota Safety Sense C」を標準装備しました。

トヨタによると、2016年8月現在においてコマーシャルバン(4ナンバーを付けた2BOXタイプの商用車。除く軽自動車)として初搭載となる衝突回避支援型プリクラッシュセーフティをはじめ、レーンディパーチャーアラート、オートマチックハイビームをセットにした衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense C」の組み合わせとなっています。

同パッケージは、レーザーレーダーと単眼カメラの組み合わせで高い認識性能と信頼性を両立し、多面的な安全運転支援を可能としているのが特徴。

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ほかにも、シフト操作時における急発進を抑制し、衝突時の被害軽減に寄与する「ドライブスタートコントロール」や、先行車を検知し、信号待ちなどで先行車が発進したことに気づかず停止し続けた際に、ブザーとディスプレイ表示でドライバーに知らせる先行車発進告知機能も標準で用意されています。

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また、1.5Lの2WD車にアイドリングストップ機能(Stop & Start System)を標準装備することで19.6km/L のJC08モード走行燃費を実現し、「平成27年度燃費基準+20%」を達成。「平成17年排出ガス基準75%低減レベル」の認定とあわせ、「エコカー減税」の減税率も拡大されています。

ほかにも、コンライト(オートライト)やイルミネーテッドエントリーシステムを全車標準装備することで使い勝手を向上。

20160830_02_04_s価格帯は、1.3Lと1.5Lガソリンを設定するプロボックスが138万240円〜186万840円、1.5Lガソリンのみのサクシードが155万6280円〜186万840円。両車ともにトランスミッションはCVTのみで、駆動方式は2WD、4WDの両方とも用意されています。

(塚田勝弘)

トヨタ・クラウンの特別仕様車に装備された「レイヤーウッドステアリング」とは?

2016年8月29日に一部改良を受けたトヨタ・クラウン。トヨタ店創立70周年を記念した特別仕様車も設定されています。

アスリートとマジェスタは「J-FRONTIER」という車名で、日本市場にこだわったクラウンらしく、日本のもの作りの技術が採用されているのがトピックス。

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代表格の「レイヤーウッドステアリング(本木目)」は、2色のメイプル木材プレートを重ね合わせ、特殊技術でステアリング形状に曲げた後に、職人による削りだしと塗装と磨き込みで、滑らかな肌触りとともに美しい色合いを引き出すという技術だそうです。

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ほかにも、「ウルトラスウェード×本革シート表皮(アスリート向け)」、「プレミアムナッパ本革シート表皮(マジェスタ向け)」という特別仕様車ならではの豪華なシート表皮もそれぞれに用意。

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価格帯は、アスリート系の「J-FRONTIER」が475万7400円〜541万6200円。マジェスタ系の「J-FRONTIER」が673万円9200円〜714万9600円となっています。

(塚田勝弘)

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「Toyota Safety Sense P」を全車標準装備!トヨタ・クラウンが一部改良を実施
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ダイハツの「スマートアシスト」搭載車が累計販売100万台を達成

「スマアシ」こと、ダイハツの衝突回避支援システム「スマートアシスト」搭載車が2016年7月末時点で100万台を達成したそうです。

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2012年12月に発売された「ムーヴ」から採用された衝突回避支援システム「スマートアシスト」は、2015年4月に「スマートアシストⅡ」に進化。単眼カメラと近距離用のレーザーレーダー(赤外線)を使って先行車などとの距離を測定するシステムで、軽自動車やコンパクトカーに搭載されています。

「スマートアシストⅡ」は、対車両の衝突回避支援ブレーキ(約4km/h以上50km/h以下で作動し、前方20m以内にある車両を検知して作動、速度差約30km/h以内)をはじめ、衝突警告機能(対車両、対歩行者)、車線逸脱警報機能(約60km/h以上で走行、警告のみ)、誤発進抑制制御機能、先行車発進お知らせ機能からなる安全装備。

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現在、ダイハツの軽乗用車ではムーヴ、タント、ミライース、ウェイク、キャスト、軽商用車ではハイゼット キャディー、小型乗用車ではブーンの合計7車種に同装備が採用されていて、同装備採用車両での搭載比率は7割を超えています。

move_20160621001cast_20160620023スマートアシストⅡは30km/hから50km/hまで作動速度が引き上げられていますし、価格は4〜5万円程度という設定ですから、保険の特約のつもりでぜひ装着したいものです。

(塚田勝弘)

レーシーな内・外装が際立つ「Golf R Variant Carbon Style」が登場

ステーションワゴンのVWゴルフ・ヴァリアントで最上級グレードに君臨するゴルフRヴァリアント。

8月29日に発売された「Golf R Variant Carbon Style(カーボンスタイル)」は、その名のとおり、内・外装の随所にカーボン・デザインが施されたレーシーな特別仕様車です。

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グレーペイントが施された専用19インチアルミホイール(235/35R19タイヤ)によって圧倒的な存在感を放つ外観には、同限定車の専用装備となるカーボンドアミラーカバーを採用することで、レーシーな雰囲気を強調。

00010342_s内装もスポーティで、カーボン調のテクスチャーが施された上質なナパレザーシートを採用することで、外観のアクセントであるカーボンドアミラーカバーとの統一感が図られています。

00010338_sRace trackボディカラーと販売台数は、「ラピスブルーメタリック」が50台、有償色(6万4800円)の「オリックスホワイトマザーオブパールエフェクト」が20台。「Golf R Variant Carbon Style」の価格は576万です。

(塚田勝弘)

VWの新型コンパクトSUV『T-クロス』が姿見せた!

フォルクスワーゲンが新たに開発を進める、Bセグメント・コンパクトクロスオーバーSUVの「T-クロス」。その市販モデルと思われるプロトタイプをキャッチしました。

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2016年ジュネーブモーターショーで公開された「T-クロス ブリーズ」は2ドアコンバーチブルモデルでしたが、市販型では5ドアクロスオーバーとなります。

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「ポロ」をベースとして、「MQB」プラットフォームを始め多数のコンポーネントを共有すると見られていおり、エクステリアは非常にスポーティでありながら、ワイルドなデザインと噂されています。

パワートレインもポロから流用され、1リットル3気筒ターボのほか、新開発の1.5リットル直列4気筒ターボも想定されています。

気になる正式社名はフォルクスワーゲンSUVの伝統である、「T」を頭文字とする、「Teracor」「Tribue」「Tersun」などが登録されているようです。

ワールドプレミアは2017年秋と予想しています。

(APOLLO)

「Toyota Safety Sense P」を全車標準装備!トヨタ・クラウンが一部改良を実施

2015年10月にマイナーチェンジを受けたトヨタ・クラウンは、車車間通信と路車間通信を使った「ITS Connect」を世界で初めて搭載しましたが、衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense P」は装備されていませんでした。

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2016年8月29日に受けた一部改良において、ロイヤル、アスリート、マジェスタ各モデルに、待望の「Toyota Safety Sense P」を全車標準装備しました。

「Toyota Safety Sense P」は、ミリ波レーダーと単眼カメラを搭載し、車両に加えて歩行者も検知する「歩行者検知機能付衝突回避支援型プリクラッシュセーフティ」、「レーンディパーチャーアラート(ステアリング制御付)」、「オートマチックハイビーム」、「レーダークルーズコントロール(ブレーキ制御付/全車速追従機能付)」の4つの先進安全機能を組み合わせた安全装備。

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価格は、「ロイヤル」シリーズの2.5Lガソリンが381万2400円〜545万9400円、2.5Lのハイブリッドが439万5600円〜598万8600円。

「アスリート」系は、2.0Lターボが396万3600円〜541万800円、2.5Lガソリンが409万3200円〜554万5800円、3.5Lガソリンが532万4400円〜618万3000円。2.5Lのハイブリッドが439万5600円〜606万4200円。

「マジェスタ」は3.5Lハイブリッドの642万6000円〜698万7600円。2.5Lハイブリッドが657万7200円となっています。※写真はすべて特別仕様車の「J-FRONTIER」です。

(塚田勝弘)

リカルドがまたやっちゃった!今度はあの大先輩にシューズシャンパンを!?【2016 F1第13戦ベルギーGP】

約1カ月のF1の夏休みが終わり、いよいよ2016年シーズンも後半戦に突入しました。

待ちに待ったF1 第13戦の舞台は、ベルギーのデ・スパ・フランコルシャン(7,004km/周回数44周)です!

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ポールポジションを獲得したのは、ニコ・ロズベルグ選手(メルセデス)。フロントローに並ぶのは、チームメイトであり最大のライバルのルイス・ハミルトン選手…ではなくマックス・フェルスタッペン選手(レッドブル)でした。

金曜日に多数のパワーユニット交換を行ったハミルトン選手は土曜日にもさらに交換し、55グリッド降格。21番グリッドからのスタートとなりました。

3番手にはベルギーGPで過去に4勝を挙げ、スパを得意とするキミ・ライコネン選手(フェラーリ)、4番手にはセバスチャン・ベッテル選手と(フェラーリ)とフェラーリ勢が2列目に並びます。

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同じ奇数列の一番前と一番後ろからスタートする、ロズベルグ選手とハミルトン選手。ハミルトン選手がどこまで追い上げてくるのか、そしてロズベルグ選手とライコネン選手がソフトタイヤでスタートする中、フェルスタッペン選手だけスーパーソフトを選択しどちらのタイヤ選択が良いのか、スパが得意なライコネン選手が優勝争いに絡んでくるのではないかなど、見所満載でスタート前からドキドキ!

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全車が一斉にスタートし、スパ名物のオールージュをかけあがるシーンはいつみてもシビレます。いつか現地に観に行きたいサーキットのひとつです。

オープニングラップの1コーナーで、ベッテル選手とライコネン選手、そしてフェルスタッペン選手が接触し上位争いから姿を消してしまいました。後方でも接触があり、大混乱のスタートとなりました。

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6周目、オールージュを駆けあがったケビン・マグヌッセン選手(ルノー)が態勢を崩し、リアのコントロールを失ってスピン。その後タイヤバリアに向かって、高速状態のまま突進するという衝撃的な映像が飛び込んできます。

クラッシュしたマシンからヘッドレストが飛んでいくほど衝撃が激しく、マシンの右側はほとんど破壊されていました。何よりも心配だったのが、マグネッセン選手の体。マシンから自力で降りてきましたが、足をひきずりながら歩いているではありませんか(涙)。

すぐにメディカルセンターに向かったマグネッセン選手ですが、ルノーによると左足首に軽い切り傷があるとのこと。マグネッセン選手は、自身のTwitterで「みんな、メッセージありがとう!自宅に戻っている最中だ。足首が痛むけど、モンツァの準備はできているよ。」とコメントしていたので、一安心です。次戦でマグネッセン選手の元気な姿が見られますように!

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マグヌッセン選手の事故を受けてセーフティカーが導入されましたが、数周後にはタイヤバリアを修復するために約10分間の赤旗中断となりました。

レース中断中、ドライバーはマシンから離れることが可能なのですが、フェルスタッペン選手がレッドブルのピットウォールに行き、レッドブルチーム代表のクリスチャン・ホーナーにオープニングラップ時の接触について一生懸命話している姿が印象的でした。ホーナーがフェルスタッペン選手を落ち着かせている姿は、まるで父と息子のよう(笑)。

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レース中断中に、装着していたミディアムタイヤからソフトタイヤに履き替えたハミルトン選手。オープニングラップ時の混乱によりポジションを大きく上げていましたが、レース再開後も前にいるマシンをどんどん追い抜いていきます。終盤、2番手を走るダニエル・リカルド選手(レッドブル)より2秒速く走りますが、残念ながら届かず3番手でゴールしました。

21番グリッドからスタートして3番手でフィニッシュしちゃうハミルトン選手は、やっぱりかっこいい! ドライバーズチャンピオンシップのポイントリーダーを守り抜きました。

1位は自身20回目、ベルギーGP初優勝のロズベルグ選手。見事なポール・トゥ・ウィンでした。2位を獲得したのは、ずいぶん日焼けをしたリカルド選手。きっと夏休みを満喫したのでしょうね。

そんなリカルド選手が、ポディウムでまたやってしまいました……。

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前戦のポディウムでレーシングシューズにシャンパンを入れて飲むという、パフォーマンス(?)を見せたリカルド選手ですが、今回はコメンテーターのマーク・ウェバーに、シャンパンを入れた自分のレーシングシューズを勧めているではありませんか!

ウェバーといえば、オーストラリア出身の元レッドブルF1ドライバー。そう、リカルド選手の大先輩なのです!! いくらオーストラリアの風習(?)だからといって、さすがにそれは……と思いましたが、少し迷いながら飲んだウェバー。なんて優しいのでしょう!

ウェバーが飲み終わった後、リカルド選手は「オーストラリア人として少し恥ずかしいことをしてしまいましたね。ごめんなさい。」と反省していましたよ(笑)。

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次戦イタリアGPは9月4日(日)に開催されます。イタリアGPといえば、フェラーリのホームグランプリ。たくさんのフェラーリファンが集まる前で、フェラーリ2台はどのようなパフォーマンスを見せてくれるのでしょうか。楽しみですね!

ベルギーGPリザルトは以下の通りです(ポイント圏内のみ)。

順位/No./ドライバー/チーム
1/#6/ニコ・ロズベルグ/メルセデス
2/#3/ダニエル・リカルド/レッドブル
3/#44/ルイス・ハミルトン/メルセデス
4/#27/ニコ・ヒュルケンベルグ/フォース・インディア
5/#11/セルジオ・ペレス/フォースインディア
6/#5/セバスチャン・ベッテル/フェラーリ
7/#14/フェルナンド・アロンソ/マクラーレン
8/#77/バルテリ・ボッタス/ウィリアムズ
9/#7/キミ・ライコネン/フェラーリ
10/#19/フェリペ・マッサ/ウィリアムズ

(yuri)

ゴルフGTIに350台限定の「Clubsport Street Edition」が登場。注目の価格は?

ゴルフGTIの生誕40周年を記念して発売された400台限定の「Golf GTI Clubsport」は、好調な受注を集めていたそうです。

「Golf GTI Clubsport」の発表時に予告されたとおり、ストリートバージョンとして「Golf GTI Clubsport Street Edition」が2016年8月29日に発売されました。

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ベース車はゴルフGTIの6速DSG仕様で、専用となる2.0LのTSIエンジンはブースト機能により45ps向上。電子制御油圧式フロントディファレンシャルロックや大径4輪ベンチレーテッドブレーキディスク(フロント340x30mm/リヤ312x22mm)、アダプティブシャシーコントロール「DCC」もパフォーマンス向上に対応すべく標準装備されています。

ベース車よりもアグレッシブな外観を構成するのは、ハニカムフロントグリル、フロント&リヤバンパー、リヤスポイラー、ブラックドアミラーからなる専用エクステリアパーツ。足元には225/40R18タイヤ、7.5Jx18アルミホイールが用意されています。

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また、第1弾の「Track Edition」と同様に、フロントには光沢ブラック仕上げのエアディフレクターを兼ね備えたフロントバンパーが装着され、エンジンへの空気の吸気量を向上。フロントの空力性能とダウンフォースの向上にも貢献するとしています。

リヤスポイラーもベースのGTIより大型化することで、リヤアクスルのダウンフォースの最適化を実現。

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インテリアは、専用ファブリック&アルカンターラシート、専用アルカンターラ3本スポークマルチファンクションステアリングホイールにより、GTIよりもさらにスポーティな仕上がり。フォルクスワーゲン純正のインフォテイメントシステム「Discover Pro」も標準装備されています。

00010311_s「Golf GTI Clubsport Street Edition」の導入台数は計350台で、2色のボディカラーのうち「ディープブラックパールエフェクト」が165台、「オリックスホワイトマザーオブパールエフェクト(有償オプションカラー/6万4800円)が185台。気になる価格は449万9000円です。

(塚田勝弘)

ランドクルーザーとプラドに本物感を追求した特別仕様車「G-FRONTIER」を設定

2016年8月29日、トヨタを代表する本格派SUVランドクルーザー、そして弟分のプラドに「G-FRONTIER」が設定されました。

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同モデルは、クラウンとともにトヨタ店創立70周年を記念して用意された特別仕様車。

トヨタ店は1946年に設立されたトヨタの販売店で最も歴史あるチャネルで「日本の道に日本のクルマを走らせたい」というトヨタの想いとともに戦後から日本の自動車販売を牽引してきました。

「TOYOTA」ブランドにおける高級車を取り扱うチャネルとして、クラウンやランドクルーザーなどの看板モデルをラインナップするなど、トヨタの販売チャネルを代表する存在となっています。

さて、ランドクルーザーとランドクルーザープラドに設定された特別仕様車の「G-FRONTIER」は、世界中のタフな道路環境下で圧倒的な支持を集めるなど、グローバルで活躍するランドクルーザーシリーズに、本物感や限定感、特別感を付与したデザイン、装備が採用されています。

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なお、車名の「G-FRONTIER」は、トヨタ店のブランドイメージ「フロンティアへ人を、地域を、もっと笑顔に」から命名され、「G」はランドクルーザーシリーズがグローバルで活躍するクルマということから「Global」の頭文字から取られています。

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ランドクルーザー「G-FRONTIER」に用意される装備は、「プレミアムナッパ本革シート」、専用ルーフレール(クロームメッキ+シルバー塗装)、285/50R20タイヤ+20×8 1/2Jアルミホイール(ブラック塗装+切削光輝)でボディカラーはブラックほか8色を展開。内装色はブラックのみ。

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上の写真の「プレミアムナッパ本革シート」は、キズの少ない良質の原皮を使用し、塗装の膜を薄くして丁寧になめすことにより、皮本来の柔軟性、風合いを引出しているのが特徴。

さらに、キルティング加工の後にパーフォレーション加工を施すことで、美しい表皮が表現できるそう。

プラドの「G-FRONTIER」には、下の写真の本革シート表皮(ステッチ付、レッドウッド)をはじめ、265/60R18タイヤ+18×7 1/2Jアルミホイール(スーパークロームメタリック塗装)、専用ツートーンルーフレール(シルバー×ブラック)が用意されています。

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ボディカラーは、特別設定色の「ヴィンテージブラウンパールクリスタルシャイン」など全6色を設定。価格は4.6LガソリンのランドクルーザーZX「G-FRONTIER」が723万6000円、ランドクルーザープラド「TX Lパッケージ・G-FRONTIER」の2.7Lガソリンが403万7040円、2.8Lディーゼルが477万5760円となっています。

(塚田勝弘)

販売代理店となるキャロッセに訊いた、グローバルMX-5カップカーを取り扱ったワケ

マツダMX-5ロードスターの世界統一仕様車によるワンメイクレースシリーズである「グローバルMX-5カップ」。

その日本での開催がアナウンスされた8月1日、同時に株式会社キャロッセから同レースに出場できる統一仕様車両の受注販売も開始されました。

参戦車両の販売代理店となったのはキャロッセ。その経緯を代表である長瀬努さんに伺いました。

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日本のレースを戦うグローバルMX-5カップカーも、北米にあるロングロードレーシング社が制作し、日本へと運ばれます。

キャロッセに代理店の白羽の矢が立ったのは、過去にモータースポーツで使用できる手軽なベース車両を供給したいということから、マレーシア最大の自動車メーカーのプロトンからサトリアネオを輸入しており、業務に精通していること、そして北米にも拠点をもっていることが、主な理由とのこと。

しかし、選ばれたなによりの理由は、長年、日本のモータースポーツを選手の育成、競技用車両の製作、そして広範な車種に向けた競技用パーツの供給などで、支えてきたという実績への評価があると思われます。

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長瀬さんは「日本のモータースポーツの世界を広げる今回のレースに、関われることは誇らしいことです。同一仕様で行われるグローバルカップという世界統一戦がもつダイナミックさ、そしてユニークさに期待したい」と語りました。

MX-5カップカーは2017年のレース開催に向けて、現在は車両のオーダーを受けたものから順次、北米からの輸送を進めているそう。

納期は2ヶ月から2ヶ月半ほど。マシンは完成車として交換が可能なパーツ以外は封印が施された状態で状態で到着するので、仕様変更などの作業はないものの、車両に取り付けられているパーツの確認や、輸送にともなう不具合などのチェックを経て、各参戦者のマシンをメンテナンスするショップへと届けられることになるそうです。

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ひとつだけ、確認の際に取り付けるパーツがありました。ドライバーに合わせる必要のあるバケットシートだけは、海を渡ってくるマシンに付属しないそうなので、個別に取り付けて納車準備完了となるようです。

今後は車両輸入のほか、指定部品となる各消耗品などもロングロードレーシング社より輸入、ストックし、開幕への準備を進めるとのこと。

すでにレース参戦を決めたユーザーもおり、車両手配が始まっていると聞くと、ますます来年のレースが楽しみになってきますね。

(文・写真:古川教夫)

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約800万円のロードスターに筑波で試乗!? グローバルMX-5カップカーは2リッター左ハンドル!
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グローバルMX-5カップカーはモメンタムカー? ─ 開発ドライバートム・ロングさんインタビュー
http://clicccar.com/2016/08/28/394828

今年復刊したモーターファンからVol.3が発売中

モーターファンズイヤーのメインマガジンである「モーターファン」から最新刊が登場。今回の特集は「ディーゼル完全読本」。人気上昇中のディーゼルエンジンについて、最新モデル、テクノロジー、メンテナンス法、モータースポーツなどなど、さまざまな角度からじっくり掘り下げます。

Newcomersは、新型ホンダNSX、メルセデス・ベンツEクラス、日産セレナを、名車再考は、1969年の日産スカイライン2000GT-R(ハコスカGT-R)をとりあげます。読み応えたっぷりオールカラー160Pとなっております。

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モーターファンVol.3
定価800円+税
http://www.sun-a.com/magazine/detail.php?pid=9116

グローバルMX-5カップカーはモメンタムカー? ─ 開発ドライバートム・ロングさんインタビュー

「GLOBAL MX-5 CUP JAPAN」の参戦車両となるグローバルMX-5カップカーの試乗会が開催されるのに合わせ、開発ドライバーのトム・ロングさんも来日しました。

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トムさんは現在、マツダUSA/マツダ・モータースポーツが開発しているプロトタイプレーサーのドライバーでもあり、デイトナ24時間レースなどを擁するIMSAウェザーテック選手権に出場中です。

そんな彼も、実はそのレースキャリアをロードスターの北米仕様であるMX-5ミアータでスタートしているのです。

Canadian Tire Motorsporst Park

2003年、NA型を相棒にスペックミアータというレースで始まったチャレンジは、2005年にはチャンピオンシップを獲得。NB型を経てコンチネンタルチャレンジでも好成績で戦歴を重ね、NC型に乗る頃にはフリーダムオートスポーツチームからレースエントリーするように。

アマチュアドライバーならば憧れるレーシングチーム所属となり、快進撃は続きます。

2011-20112年には4ローターエンジンを搭載したRX-8でデイトナ24時間レースに参戦、表彰台に上るなど大躍進。また自らも走っていたスペックミアータ・レースでは、ドライビングコーチとしてもロードスターに関わっていきます。

そしてND型ではグローバルMX-5カップカーの開発ドライバーとなっています。

まさにそのレースキャリアをMX-5ミアータ=ロードスターとともにステップアップしてきたヒストリーが見えてきます。

そんな歴代ロードスターを深く知るトムさんに、ロードスターのレーシングカーとしての資質やロードスターレースの魅力について訊いてみました。

すると「私たちはロードスターのことを『モメンタムカー』と呼んでいます」となにやら聞き慣れないコトバが飛び出しました。

トムさんに、歴代ロードスターをストリートで、そしてレースで走らせてきて感じている共通点、ロードスターの魅力について訊いてみたところ飛び出してきた『モメンタムカー』。それってどういう意味なのでしょうか。

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トムさんは続けます。

「ロードスターは、ご存知の通り大出力のエンジンはないけれど、軽量でレスポンスの良いシャシーとハンドリングを持っています。旋回スピードを含めてスタート地点からゴール地点までの平均速度を高く維持していくのが秘訣。

そのためには、タイヤと相談し、ブレーキングもステアリングも的確な速度で的確な量だけ動かすことが必要です。これも皆さんご存知のとおり『速く走りたいならアクセルをより速く多く踏めば良い。深く曲がりたければステアリングを速く多く回せば良い』というようなセンスのものではなく、スポーツカーを知らない方が思っているより少ない動きでしかもゆっくり……ですよね。

そして、更なるタイムアップのために、その引き出し方を最適解の上下にあるほんの小さな調整範囲内で少しずつ使っていき、操っていく。

速く走らせるには、ドライバーのすべてのスキルを常に最大限使ってマシンを走らせる必要があります」。

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ここでのモメンタムカーとは、うまくあらわせませんがすべてにおいて「足るを知るコトができるクルマ」といったところでしょうか。

「レースではさらに……」とトムさん。

「この効率よくアベレージを上げていく走らせ方をしながら、回りのライバル達の動き方を見つつ、ゴールまでレースプランを組み立て直し続けるというスキルが必要になります。

私がエントリーしていたミアータカップなどは出場台数も多く、もちろんすべてロードスターですから、そういった駆け引きも多く学べました。

ロードスターのレースはステップアップしていくために必要なものがたくさん含まれているのです。グローバルMX-5カップは45分のレース、長いレースになりますから、そういった戦術に対するスキルもアップできるはずです」。

「そのモメンタムカーとしての資質という点で、新型となったグローバルMX-5カップカーは人気が絶大だった初代MX-5に原点回帰している印象もあります。

パワーウェイトレシオが向上した上、ライトウェイトシャーシを手に入れたことでバランスのとれたプラットフォームとなって、運転するのがワクワクします。

初心者でもエキスパートでも、誰に乗ってもらっても価値のあるクルマにするというテーマで開発してきたマシン。まさにロードスターらしさに溢れているといえるでしょう」。

MX-5カップカー、北米市場ではすでに100台が販売され、各レースも40台前後のマシンで争われているという状況。来年から始まる日本でのレースにも注目ですね。

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トムさんは現在もプライベートではNB型のストリートカーを所有しているそうで、愛車を評して「今でもとてもファンなクルマだよ」とおっしゃっていました。

(文:古川教夫 写真:古川教夫・マツダ)

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ドライビングアカデミーってなんだろう?・高速周回路編【SUBARU テックツアー 2016】

前回、技術資料館で昇天してしまった私のお気に入りをランキングで紹介しました。

今回は、のむけん仕込みの超絶ドライビングスキルを持つ小林編集長の助手席に同乗する機会を得ることができたので、その様子をご紹介したいと思います。

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まずは、ドライビングアカデミーのドライバーによるデモランを見学。高速周回路を3台のWRXが接触寸前の車間距離で縦一列に並んで超高速走行!

デモランを普段見ることがない私は恐怖のあまり目を背けそうに……(おいおい

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ドライビングアカデミー恐るべし……こんなことができるエンジニアって他のメーカーにはいないのでは? そんなことを考えてしまうくらい圧巻の走りでした。

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デモランも終わり、いよいよ同乗体験へ。同乗させていただいたクルマはWRX STI。

ん?待てよ、何かがおかしい。よく見てみるとブレーキが6ポットになってる!

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標準モデルはブレンボの4ポットキャリパーが装着されていますが、ドライビングアカデミーのWRXには6ポットのキャリパーが装着されており、市販車へのフィードバックなどにも使用されているそうです。

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他にも、フルバッケットシートやロールバーなどの安全装備などが追加されていますが、基本的には市販のモデルと大きく違いはないそうです。

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同乗体験では、このWRXを使用し高速周回路を走行。生まれて初めての200km/hを超える速度とバンクを体験しました。

サーキットなどを走行したことがない私は超高速走行に大興奮でしたが、200キロを超えた瞬間を撮影することに成功したものの写真はブレブレ、撮影後はアシストグリップから両手が離せない上に踏ん張っていた足はガクガク……。そんな私を横目に顔色一つ変えず200キロのスピードを出す小林編集長。

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WRXのSIドライブのS#モードですぐにアクセルを抜いてしまうビビりな私には、200キロの壁はデカかった……。しかも、バンクではこのまま横に転がってしまうのではないかと考えてしまう始末(どんだけビビりなの

横Gはクルマに乗ったことがある人なら誰もが体感できるものですが、縦Gをクルマで体感できることってそうそうあることじゃありませんよね?あの上から押さえつけられる感覚。ビビりながらも感動!不思議な感覚でした。

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高速周回路体験に続いては、フルブレーキング体験!

残念ながら同乗はしていませんが、こちらの様子も紹介しましょう。

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この体験では、全開加速後120km/hからのフルブレーキングを行いABSを作動させた場合とさせなかった場合の2パターンでの停止距離を測定しました。普段フルブレーキをすることなどほとんどありませんが、いざという時には役に立つ技術です。

パニックになると意外と力いっぱいブレーキペダルを踏むことはできずABSを正しく作動させることはできません。この訓練により正しくABSを作動させることで危険回避することができます。

今回の同乗体験で、スバルの走行安定性にも驚きましたが、プロドライバー並みのスキルを有するエンジニア達にも驚かされました!

非日常的な領域でも高いレベルの走りができるスバル車はこうしたエンジニア達がいるからこそ実現できる性能なんだな〜と思いました。

次回は、同乗体験レポートパート2をお届けします。こちらもお楽しみに!

(文:岩本 佳美/写真:井元 貴幸・岩本 佳美)

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新型プリウスPHVが現行プリウスよりも全長が105mm長いワケ

新型プリウスPHVは、現行プリウスよりも全長が105mm延ばされ、専用のフロントマスク、バックドアが用意されています。

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上質な内・外装と洗練された走りがテーマですから全長の延長も理解できます。しかし、全長が延ばされたのは何よりも「専用デザインを付加したいから」ではありません。むしろ、ほかの理由により延長することになった、というのが真相のようです。

トヨタ自動車 MSデザイン部 第2デザイン室長の児玉修作氏にうかがうと、新型プリウスPHV開発の途中にEV走行距離の見直しの議論が起こり、結果60kmというターゲット距離の延長が決定。

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これにより、PHVの開発が1年間休止となり(デザインやパッケージングなど。電池などの分野は開発を続行)、その後、新しいパッケージではリヤオーバーハングが80mm延長されました。

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EVによる航続可能距離60kmを実現するため、駆動用バッテリー(リチウムイオン)の強化に対応する新しいパッケージをもらった時に、プリウスとプリウスPHVのデザイン面での差別化がより決定付けられたそう。

児玉氏が試作車に試乗して「圧倒的なEVパワーと、重量が重いこともあって路面に吸いつくような走り」を実感し、この感覚をユーザーの方にも伝えたいと、外観は「水平基調で前後に伸びやかな意匠」とされています。

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さらに、現行プリウスPHVは、先代プリウスとの見かけ上の差も少ないという声も上がっていたそうで、新型プリウスPHVが素のプリウスよりもアグレッシブなデザインになった理由のひとつになっているとのこと。

リヤオーバーハングが80mm延長されたことで、全体の重量が増え、フロントの衝突要件と意匠のクオリティ向上を目的としてフロントも25mm延長。

それらの結果、現行プリウスから105mmの全長の延長になっています。PHVの大きな魅力であるEV航続距離の見直しが、ボディサイズや外観デザインの変更にも及んだことになります。

(文/塚田勝弘 写真/前田惠介)

デンソー、自動運転技術で金出 武雄 米カーネギーメロン大教授と技術顧問契約を締結

デンソーは、米国カーネギーメロン大学ワイタカー記念全学教授 金出 武雄(かなで たけお)氏と技術顧問契約を締結したと発表しました。

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最近、自動車部品業界では、安全分野特に自動運転につながる技術開発が盛んになっています。デンソーは、人工知能、コンピュータービジョン、ロボット工学の世界的権威である金出教授と技術顧問契約を締結し、自動運転関連の画像認識、機械学習分野の技術開発を加速させる狙いがあるようです。

金出教授は、京都大学助教授を経て、1990年からカーネギーメロン大学ロボット研究所所長を務める一方、日本では2001年から産業技術総合研究所デジタルヒューマン研究センター長を兼務し、現在は特別フェローに就任するなど、日米を通じて活躍されています。

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金出教授とデンソーとのつながりは古く、たとえば2003年のデンソーテクニカルレビューに金出教授が米国での研究を紹介する「大きな研究、面白い研究」と題した論文を寄稿しています。

この論文で金出教授は、「アイ・ビジョン」という三次元ビジョンシステムの開発を例に米国での研究を紹介しています。このアイ・ビジョンとは、たとえばフットボール場の周囲に30台以上のロボットカメラを配置して、グラウンドでのプレーを、その周りをぐるっと回って再生してみせることができるシステムです。

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このように以前から関係が深い金出教授に、①画像認識、機械学習分野の技術指導やアドバイス、②デンソー主催の講演・セミナーでの講師を依頼することを通じて、自動運転関連の画像認識、機械学習分野での技術開発を加速することを期待しているようです。

人工知能、コンピュータービジョン、ロボット工学の世界的権威である金出教授との協力関係を得たデンソーが自動運転分野で、今後どのような成果を見せてくれるかが楽しみです。

(山内 博・画像:デンソー)

プリウスPHV発売延期の原因?噂のパーツをトヨタが公開!

先頃、新型「プリウスPHV」の国内発売時期を当初予定の今秋から、今冬に延期すると発表したトヨタ自動車。

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9月に受注開始、10月26日頃に発売されると予想されていましたが、発売延期の理由について「より良いクルマを着実にお届けするため」として、その後も具体的な理由は明らかにしていません。

一部では、新採用したCFRP(炭素繊維強化プラスチック)製バックドアの量産品質が安定しないことが発売延期の理由との噂も流れています。

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そうしたなか、同社は袖ヶ浦フォレストレースウェイで開催した「プリウスPHV」の国内試乗会の様子を公開しました。

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公開情報の中で最も注目されるのは、同車の発売延期の理由と噂される、軽量化目的で採用した樹脂製バックドアの構造がわかる画像。

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バックドアインナー(内板)の複雑極まる構造やCFRP特有のカーボン柄が窺えます。

これほどまでに大きな一枚物の樹脂パネルを成形するには、成型機の規模はもちろんのこと、製品形状を安定させるための成形条件設定の難しさが伝わってきます。

以前にトヨタ自動車の元町工場で「86GRMN」のCFRP製フードインナーの生産工程を視察した際にも感じましたが、大量生産に向いている構造とは言い難いのも事実。

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トヨタ自動車では今冬の「プリウスPHV」国内発売に向けて、CFRP製バックドアの安定生産に心血を注いでいる様子が目に浮かぶようですが、是非とも車体の軽量化実現に向けた果敢なチャレンジを成功させて欲しいものです。

Avanti Yasunori・画像:トヨタ自動車)

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日産が新型セレナで実現した自動運転「レベル2」って何?

日産自動車から8月24日に登場した5代目となる新型「セレナ」。

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同社が独自に開発した国産車初、ミニバンクラスでは世界初となる運転支援機能「プロパイロット(ProPILOT)」をOPT設定しています。

これは高速道路における渋滞走行時や長時間の巡航走行において、アクセル、ブレーキ、ステアリングの全てを自動的に制御するもの。

政府が策定した自動運転技術ロードマップによると、難易度を初期段階の「レベル1 」から完全自動運転の「レベル4」まで4段階に分けており、今回日産が実現した「プロパイロット」は「レベル2」に相当します。

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「レベル2」では、システムはあくまで「ドライバーの補助」としての位置付けで、アクセル・ブレーキ・ステアリング操作のうち、複数の操作をクルマが自動で行います。

欧米では既にテスラやメルセデス・ベンツが実用化しており、トヨタ、ホンダも2020年には「レベル2」の車両を市販する予定になっているようです。

新型セレナでは、高速道路の単一車線内において、常に前走車との車間距離を保持しながら追従走行可能となっており、ドライバーが設定した車速(約30〜100km/h)を上限に、車線中央を走行するようにステアリング操作を支援します。

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一方、「レベル3」ではアクセル、ブレーキ、ハンドルの全ての操作が自動で行われ、事故時の運転責任は原則としてシステム側が負うことになります。

基本的にドライバーが運転操作に関わる必要が無くなる訳ですが、システムに異常が発生した場合など、緊急時に操作する義務は残るため、ドライバーの責任が無くなるわけでは無さそうです。

いずれにしても、実用化のハードルがいっそう高くなるのは間違いありません。

日産は今後、2018年に自律走行の適用範囲を高速道路の複数車線に、さらに2020年には一般道路に広げるとしており、ドライバーの介入無しで市街地での交差点・信号停止・自動合流・自動分岐・インターチェンジ走行を可能にするそうです。

国内メーカーでは同技術において一日の長がある日産の今後の展開が注目されます。

Avanti Yasunori・画像:日産自動車)

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【関連リンク】

日産セレナ
http://www.nissan.co.jp/SERENA/

総務省
http://www8.cao.go.jp/cstp/gaiyo/sip/iinkai/jidousoukou_5/5_jidousoukou_siryou_4.pdf

「718ボクスターS」の魔性を前に欲望は抑えきれない!?【ゆとり世代のチョイ乗り報告】

「選択と集中」という言葉を聞いたことはあるはず。

強みを活かせる分野にリソースを注ぎ込み成果を上げるものであり、特定の分野にお金を惜しまないというポリシーを持つ人は意外と多いです。

かくいうワタクシはファッションやグルメには無頓着な一方で、クルマを妥協したくないと思っている次第であります。

そんなワタクシが理想とする1台は、見るたびに惚れ惚れするデザインと、血眼にならずとも速く正確に走れる性能と、優雅な乗り心地を兼ね備えたモデルであり、ポルシェのミッドシップスポーツカー「718ボクスター」と「718ケイマン」は選択肢のひとつとして注目していました。

さっそく購入を検討してみたわけですが、どうにも周囲の反応が冷たい。

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彼ら曰く、ポルシェオーナーは特別なスキルで富を得ており、一等地に築いた白亜の城には家族用と奥さん用のクルマが並べてあり、ポルシェは3台目でなければならないそうです。

それを聞かされたワタクシは意気消沈し、ポルシェは諦めて、みんなが選んでいる堅実なクルマを選ぶべきだと自分に言い聞かせました……

しかし、運命のイタズラか、目の前には「718ボクスターS」があり、その真価を自分の目で見極めるべきだと囁いているのです。

今回、用意された試乗車は「718ボクスターS」。

フロントバンパーのほか、ヘッドライトとテールライトの光り方や、リヤの「PORSCHE」ロゴを目立たせるようにするなど、これまでの雰囲気を壊すことなく、細部で違いが表現されています。

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むしろ中身の変化こそが目玉で、環境性能と動力性能を両立させたという水平対向4気筒ターボの新採用が吉と出るか凶と出るかが最も気になるポイント。

1988ccと2497ccと異なる排気量のうち、試乗車の「ボクスターS」が積むのは後者。ターボには低速度域での力強さを強める可変タービンジオメトリー(VTG)を採用するなどの専用チューンが施され、最高出力:350ps/最大トルク:420Nmを発揮します。

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さっそくエンジンを掛けると、部品ひとつひとつの細かな動きが奏でるメカニカルサウンドとマフラーから放たれる重低音が空間を満たし、回転数の上昇につれて音と振動の粒が揃っていくというハーモニーは健在。

走り出せば、1900〜4500rpmにかけて発揮される420Nmもの大トルクがもたらすスムーズな加速感や、路面の凹凸を見事にいなす足さばき、決してヤワな印象を抱かせない強靭なボディの剛性感も相変わらず。

それだけに、乗れば乗るほど心の中では「マイチェン前でも良いかも」という思いが膨らみつつありましたが、決断を下すには早かったようです。

今回の改良では、走行モードを変えるスイッチがステアリング上に移設されただけでなく、スポーツクロノパッケージ装着車には中央ボタンを押すと20秒間だけ最大ブーストが維持されるという新スキルが実装されています。

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ETCゲートのバーが上がるタイミングに合わせて何気なくポチッてみた瞬間、ギヤは1速まで落ち、メーター上では「20」のカウントダウンがスタート!

直感的にヤバイ雰囲気を感じ、そ〜っとアクセルに足を添えただけでも強烈なGがワタクシを背もたれに押し倒し、料金所から競走馬のように飛び出しました。

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残り時間が平穏に過ぎるのをじっと耐えようとも思いましたが、その強烈な加速でも一切ブレないステアリングに安心を感じたのも事実で、頭の奥底で「踏めぇ〜!!もっと踏むんだぁーーーーー!!」と叫ぶ自分がいる(チョット大げさ)。

残り19秒。覚悟を決めて、アクセルをググ〜ッと踏み込んでいく。エンジンを車体の中央寄りに配置するミッドシップレイアウトの前後重量は(前軸:630kg、後軸:780kg)と後ろが重めで、加速時はさらに荷重が車両後方へ加わるのですが、前輪の手応えはなくならず、ビタッと張り付いているような感覚はそのままに速度だけが上昇。

7速PDKが瞬時にギヤを上げていき、爆音を置き去りにするかのように一直線に加速。まるで世界が止まってしまったかのような錯覚の中、走行車線を走るクルマを次々と追い抜かし……いや、取り残して100km/hに到達。

メーターに表示される「15」という残り時間を見て、そもそも0-100km/hが4.2秒という性能の高さに加えて、新スキルのぶっ壊れ具合にただビックリ!

これまでの「ボクスター」の歴史を塗り替える新型の実力に直接触れられた幸せを、頭上に広がる青空を仰ぎ、歓喜しました。

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そんな刺激的な一面だけでなく、エコ性能の向上も新型の見所。

7km/hを下回ると作動するアイドリングストップ機能はもちろん、7速PDK仕様の場合は高速道路の巡航で積極的にクラッチを離して惰性での走行を行なうのですが、再加速で一切のシフトショックを起こさずにクラッチを繋げるという妙技が見事。今回の改良でその走りの幅は広がり、さらに深みも増しています。

この素晴らしい走りの反面、安全性や利便性での進化は小幅に留まっています。

まず気になったのは、右ハンドルの場合にペダル全体が車体中央に寄っているために右足の圧迫感が強いこと。さらに、ルーフを閉じれば後ろ側方の視界は当然皆無。新しいナビもスッキリしたデザインは美しいですが、スマホと比べると反応は鈍い。是非とも左ハンドルを選びたいところです。

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結局のところ、ポルシェの代表選手「911」の弟分として登場したという生い立ちや、オーナーにふさわしいとされる“身の丈”を挙げるのは、クルマが富の象徴だった時代の名残を捨てられないだけなのでしょう。

純粋な目で「718ボクスターS」をみると、これはクルマ好きが存分に楽しむためだけのクルマでしかなく、良い家に住んで、美味しいご飯を食べて、ブランド物に身を包んでオシャレをすることは果たして前提なのでしょうか?

もしかしたら、危うく丸め込まれるところだったのかもしれません。しかし、納車の暁には、彼らはワタクシを取り調べるに違いありません。それに対してワタクシはこう答えます。

「欲望を抑えきれなかった……しかし、選択は間違っていなかった」と。

(今 総一郎)

テスラが航続距離613kmを実現する100kWh大型バッテリーを発売。気になる今後のEVバッテリーの行方

EVのテスラ・モーターズは、従来の90kWhより大型で同社では最大となる100kWhバッテリーサイズを発売すると発表しました。

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この100kWhバッテリーを搭載したModel S P100Dにルーディクラス モードのソフトをインストールした場合、推定航続距離が613km(EUサイクル)となり、EV市販車として初めて航続距離600kmを越えることになります。

また、その車両の0-100km/h加速タイムは2.7秒となり、ラ フェラーリやポルシェ918スパイダー並の加速性能を発揮します。

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テスラでは、新発売の100kWhバッテリーをSUVタイプのModel Xにも搭載し、納車前のModel S P90Dルーディクラス モードに、1,152,000円(消費税込み)でアップグレード可能であるとしています。

このように90kWhバッテリーと換装可能であることから、100kWhのバッテリー・パックの外形寸法は変わらないとすると、テスラはどうのような方法でバッテリーを大容量化したのでしょうか?テスラでは、どのように大容量化に成功したかについては、コメントしていません。

考えられるのは、①テスラが採用している直径18mm×65mmの単3乾電池を大きくしたような汎用18650型リチウム・イオン・バッテリー・セルの搭載個数を増加する、②18650型バッテリー・セルを大容量化するという2つの方法です。

①の搭載個数を増やす方法については、情報によるとテスラのバッテリー・パックには搭載されているセルの間に、冷却のための隙間が設けられているので、セルの間に隔てられている隙間を狭くすることで大容量化が可能です。

また、②のセル自体の容量の大容量化については、今年1月にテスラに18650型バッテリー・セルを納入している日本のパナソニックが、16億ドル(1900億円)を投資して、ネバダ州にテスラ向けのバッテリー工場を建設したことから、パナソニックが18650型セルの大容量化に成功した可能性も考えられます。

EV用のバッテリー・パックについては、日産「リーフ」のようにEV専用のセルを使うのが多数派で、汎用規格の18690型セルを採用しているのは現在のところテスラだけです。

一方、最近になって日産は「リーフ」用のバッテリーを製造している子会社を売却して、バッテリー・セルを市場から購入する方向へ転換することを発表しました。

今後EVのバッテリーは、日産「リーフ」のように専用セルを使う方がよいのか、それともテスラのように汎用セルを使うのが得策なのか、どのように進化してゆくのかに注目が集まっています。

(山内 博・画像:テスラ・モーターズ)

新型NSXのステアリングが真円でない理由とは?

ホンダとしては久しぶりにミッドシップの本格スーパースポーツを作るとあって、パッケージングの面でも苦労があったそう。「約20年前と同じように開発できるだろう」という目論見は砕け散ったようです。

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それはまず、法規が時代とともに変わり、衝突安全など要件も厳しくなっているから。

ボディサイズもあまり大きくしたくないとなると、居住スペースの確保も容易ではなく、先代NSXの「ヘルメットをかぶれない」という声もあり、これらの課題を克服する必要もありました。

シートポジションは、低くても視界を確保するという課題に取り組み、ダッシュボードの上部を抑えることを追求。とはいえ、フードの高さは法規上である程度決まってきてしまい、そうした条件下で、ミリ単位で高さをできるだけ抑制したそうです。

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その結果、ステアリングを丸くすることができなかったそうで、ステアリングホイールの下側のみならず、上側も直線ではないものの丸みが抑えられています。上側もカットされているのは法規に対応するため。このあたりのデザイン、設計はかなり苦労したとのこと。

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ステアリングホイールの下側を直線的にカットするのは、ドライバーの乗降性ももちろん配慮されているのでしょう。NSXがスーパースポーツカーとはいえ、ロックトゥロックが小さなフォーミュラーカーではなくあくまでも乗用車、スポーツ走行時を含めて操作性を考えると理想は真円であるべきでしょうが、視界との両立などパッケージングの難しさを感じさせます。

(文/写真 塚田勝弘)

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八郷隆弘社長が語ったホンダにとっての新型NSXの意義とは?
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新型NSXはこうやって作られている
http://clicccar.com/2016/08/26/395215/?post_date=20160826010639

「日米合同チームで作った」新型NSX。主査が語った想いとは?
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マツダのフラッグシップ「アテンザ」が商品改良でGVCを搭載

マツダのフラッグシップモデルである「アテンザ」が『SKYACTIV-VEHICLE DYNAMICS』テクノロジーを採用するなどの商品改良を果たしました。

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改良のポイントは、エンジン出力制御をハンドリングに活用することで人間の感覚にマッチしたクルマの挙動を実現しドライバーや同乗者に安心感を提供する「G-Vectoring Control(GVC)」や、クリーンディーゼルエンジン「SKYACTIV-D」のノック音自体を抑制し、心地よいエンジンサウンドを追求した「ナチュラル・サウンド・周波数コントロール」といった新技術を採用したことにあります。

フロントドアガラスの板厚アップに遮音ガラスの採用したほか(一部グレード)、トップシーリングの吸音材面積の拡大など、フラッグシップにふさわしいNVH性能を実現しているのも進化のポイントとなります。

さらに歩行者検知が可能になった「アドバンスト・スマート・シティ・ブレーキ・サポート(アドバンストSCBS)」を採用するなど先進安全技術も充実させています。

ラインナップはセダンとワゴン、エンジンはガソリンが2.0リッターと2.5リッター、ディーゼルは2.2リッターという3種類で、ディーゼルには4WDや6MTが設定されています。

メーカー希望小売価格は、276万4800円〜400万1400円。もっとも燃費性能に優れるディーゼル6MT(FF)のJC08モード燃費は22.4km/L(セダン)となっています。

(山本晋也)

NSXにGT-R! ジャパン・ブランド・スポーツカーの夏

先日、やっと2代目「ホンダ NSX」が発売されました。

1990年の初代NSXからは26年。長~い長~い道のりでした。

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今回のトピックは3モーターのハイブリッドシステム「スポーツハイブリッド SH-AWD」を搭載。スポーツカーでもハイブリッドモデルオンリー。3.5リッターV6ツインターボエンジンに9速DCT(デュアルクラッチ・トランスミッション)の組み合わせ。

新型NSXの発表会は東京ビッグサイトで行われ、私も楽しみにしていましたが、渋滞に見舞われ遅刻。しかし助かるのは、ここ最近、新車発表会などはUSTREAMなどでライブ配信され、もちろんNSXも配信あり。というわけで途中、観ながら聞きながら会場に向かいました。発表会自体は、後半から発表会に参加ですが、発表会の雰囲気はバッチリ味わえますし、イベントの内容もほぼほぼ聞いたので助かります。

ちなみに私がこの会場にいた様子は、その日のテレビ東京「ワールドビジネスサテライト」にチラッと映っていたとか。でも「出演」ではありません。たまたま映り込んだだけです。

ちなみにお値段2370万円。

そして今週は、日本を代表するスポーツカーのひとつ「日産GT-R」の取材も行われました。

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久しぶりに三栄書房「日産GT-Rのすべて」出演です。

GT-Rは「スカイラインGT-R」から「日産GT-R」に変わったのが2007年。

初代の「日産GT-Rのすべて」は大入り袋が出るほど人気でしたが、こちらもかれこれ9年が経過。

2017年モデル&NISMOバージョンの発売に合わせて、「すべてシリーズ」の発売です。

今回、鮮やかなオレンジ「アルティメイトシャイニーオレンジ」のボディカラー&インテリアカラーの「GT-Rプレミアム・エディション」がイチオシみたい。この日私は、事前に考えていた洋服を当日の気分でやめて、サリーちゃん風(?)ダークグリーンのワンピースをチョイス。私の中で「GT-R」はこんなイメージです。

気になる方は9月13日発売「日産GT-Rのすべて」でご覧ください。

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お楽しみに♪

(吉田 由美)

世界のサーキットが由来という新型NSXのボディカラー、その元ネタは?

アメリカで生産され、日本に輸入される新型NSX。そのメーカー希望小売価格は2370万円と破格ですが、スーパースポーツとしてはけっして非常識なものではないといえます。

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その新型NSXに用意されるボディカラーは全8色。世界の著名サーキットを思わせる名前が付いているのが特徴です。

では、どの色が、どのサーキットに由来しているのでしょうか?

まず注目は、67万円高の有償色である「バレンシアレッド・パール」。

これは、かつてF1ヨーロッパGPの開催されたスペイン・バレンシアの市街地コースに由来します。もちろん、スペイン出身のF1パイロットであり、マクラーレン・ホンダを駆るフェルナンド・アロンソ選手もイメージしています。

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もうひとつの67万円高有償色「ヌーベルブルー・パール」はモナコ・グランプリの有名コーナー『ヌーベル・シケイン』に由来する色。モナコの澄み切った海と鮮やかな空の美しさを表現しています。

続いて、8万5000円高の有償色である3色について。

「ノルドグレイ・メタリック」は、ドイツ・ニュルブルクリンク北コース「ノルドシュライフェ」に由来する色。単なるグレイではなく、緑深いニュルブルクリンクのイメージで、グリーンを感じる色味となっています。

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「ソースシルバー・メタリック」は、ベルギーの有名コーススパ・フランコルシャンの「ラ・スルス」を思い起こさせる色。天然の源泉という意味のソースという言葉に合わせ、シルバーによって水を表現しているということです。

「カジノホワイト・パール」も、モナコ・グランプリの「カジノコーナー」に由来した色。モナコという特別な場所が持つ、ラグジュアリーとスピード感を想起させるホワイトパールとなっています。

もうひとつの標準ホワイトに付けられた名前は「130Rホワイト」といいます。言わずと知れた鈴鹿サーキットの高速コーナーに由来した名前で、その色はホンダのレーシングカラーであるソリッドホワイトを受け継ぐものとなっています。

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残る2色は、サーキット由来ではありませんが、「クレバレッド」の「クレバ」はラテン語で「カーブ」を意味する言葉。ブラジルのインテルラゴスやイタリアのモンツァといった伝統的なサーキットが使う「クレバ」という響きは、ブラジル出身の伝説的ドライバーであるアイルトン・セナ選手との関係を思い起こさせます。

そして「ベルリナ ブラック」。これは初代NSXから受け継いだブラック。ホンダスピリットを継承することを示す意思を込めた色というわけです。

(山本晋也)

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ついに発売開始、新型ホンダNSXの価格は消費税込2370万円
http://clicccar.com/2016/08/25/394789/

新型ホンダNSXの真価は2年後にわかる!?
http://clicccar.com/2016/08/25/394916/

八郷隆弘社長が語ったホンダにとっての新型NSXの意義とは?
http://clicccar.com/2016/08/25/395033/

新型NSXはこうやって作られている

北米はオハイオ州の専用工場「Performance Manufacturing Center(PMC)」で生産されている新型NSX。その生産責任者であるクレメント ズソーザ氏は、インド出身でエンジニアリングを学ぶため渡米し、1980年代後半にオハイオ州の生産拠点に入社したという経歴の持ち主です。

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いまから4年以上前にチームを立ち上げる際に、同氏が本田宗一郎氏の「常識に挑戦し、夢を追い続けることでのみ、我々の未来は存在する」という言葉を掲げたそうです。

本田宗一郎氏の言葉は、PMCで働く人々や来客者から見えるように掲げられているとのこと。

ホンダとして新しい生産方法を数多く採り入れられている新型NSXらしい挑戦といえそうで、クレメント ズソーザ氏が率いるチームは、「既存の考え方にとらわれない、新たなものづくりへのチャレンジを続けてきた」と語っています。

同氏はオハイオ州の工場に入社後、2年間日本の研究所で働き、ホンダにおけるキャリア、そして新型NSXのプロジェクトへの関わり方で大きな意味があったとしています。

日本駐在中は、98年式のアコード発売に際して日米の調整役、そしてボディ設計にも携わり、彼のデスクの先(柱何本分か向こう)に現在の八郷社長のデスクがあったそうで、異なるプロジェクトに携わっていたものの、生産手法や英語表現について八郷社長からよく相談を受けたそうです。

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また、当時のアコードの試作が初代NSXの生産工場でもあった栃木の高根沢工場でも行われていたため、NSXが生産されている様子をよく見ていたという逸話も披露。

当時は将来自分がNSXをつくり、専用工場に携わるとは夢にも思っていなかったそうで、何かの縁を感じていたようです。

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そして、新型NSXの専用工場は、日米の開発チームとともにNSXの設計を詳細に検討し、高根沢工場、熊本工場、そして世界中のスーパースポーツの工場をベンチマークとして立ち上げられています。

詳細な検討の結果、導き出されたのが「革新的な生産技術と、熟練技術者による職人技の調和」で、とくに溶接、ボディ組立、塗装、最終組立、品質確認における革新的技術の確立が大きな挑戦だったとのこと。

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中でも新型NSXの動的ねじり剛性は、ライバルと比較しても約3倍に達しているそうで、最新の接合技術により実現。

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また、3.5LのV6ツインターボエンジンは、組立からバランス調整まで一基あたり6時間かけ、アンナ工場のエンジン専門の匠が担当。エンジン、9速DCT、ダイレクトドライブモーター、フロント・ツインモーターユニットを一基ずつベンチテストと慣らし運転を行い、「納車後すぐに最高の走りを約束する」としています。

エンジンは、QSD(品質安定化設計)に持ち込まれ、2000rpmで5分間、つぎに3000rpmで20分間、4000rpmでさらに20分間慣らされるそう。

溶接のセクションは、完全自動化された高精度なミグ溶接を採用。こちらは薄板鋼板の溶接に適しているうえに、不活性ガスのコストを抑制できるアメリカではポピュラーな溶接方法。

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8台のロボットが正確に900カ所に高精度ミグ溶接を行い、100%自動化により正確な溶接とボディ構造の精度を担保。さらに、全方位からアクセスできるため最高精度の溶接が可能としています。クルマが回転しながらどの角度からも自由に溶接ができるのは、見ていて圧巻でしょう。

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塗装では、外装パネルは個別に塗装されるなど細部にまで配慮されているほか、組立は匠の技と最先端のロボット工学が活用されているそうです。ボルトはすべて熟練技術者による手締めで、12の組立ラインをそれぞれ14名の技術者が担当し、各プロセスに1時間要するとのこと。

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最後の品質検査では、シャーシの目視、アライメントとヘッドライトの調整、ダイノテスト、シェーカーテスト、シャワーテストなどが行われてラインオフとなります。

(文/写真 塚田勝弘)

「日米合同チームで作った」新型NSX。主査が語った想いとは?

ホンダの八郷隆弘社長に続いて登場した、新型NSXの開発責任者のテッド クラウス氏は「新型NSXをホンダのホームマーケットであり、生誕の地でもある日本の皆さんにご紹介できることを大変光栄に思う」と語っています。

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同氏は25年間、ホンダの動的性能とハンドリングに焦点を当てたクルマ開発に携わってきたそう。米国と日本で仕事をする中で2011年に新型NSXの開発責任者に任命された際には「日米両国で学んだことが開発の方向性を定めるのに役立った」と語っています。

テッド クラウス氏は、初代NSXに対面した際に「スポーツカーはこうあるべき」というホンダの主張を感じたそうです。

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「コンパクトで低重心、高性能シャーシ、優れた視認性、シンプルで人間工学に基づいたインターフェイス」などを挙げ、初代NSXのコンセプトである「人中心のスーパースポーツ」を受け継ぎながら「新時代のスーパースポーツ体験」を実現したと強調。

日米合同チームで開発をスタートするにあたり、まず日本で初代NSXの開発メンバーやオーナーに会い、「NSXらしさとは何か」を深く理解することからスタート。そして、日米合同チームは、NSXらしさという基準を元に、開発のすべての意思決定を行ってきたそうです。

そして、新型NSXのコンセプトとしてまず「瞬時に反応する加速性能」を挙げ、アクセル操作に対して俊敏かつリニアに反応する加速フィールを目指したとしています。

2つめのコンセプトは「ドライバーに呼応するハンドリング」。

スロットル、ブレーキ、ステアリングなどのドライバーからのインプットに高い精度で呼応し、「人とクルマとの直感的なコネクションを創造する」と表現。

さらに「ヒューマンフィット」を掲げ、キャビンの快適性や運転のしやすさにも注力、ドライバーの個性やスキルに関わらず、誰もが楽しめるスポーツカーを目指したとしています。

デザインについては「1ミリ1ミリすべての構成面がパフォーマンスを向上させる目的を持っている」と語り、空気抵抗やダウンフォース、冷却性能はスポーツカーのパフォーマンスを大きく左右するとして、最新のCDFシミュレーション(数値流体力学)を活用し、車体周辺の空力解析を実施。

機能的な要素をすべて取り込むことで「デザイン自体でエアロフローマネージメントができる」という結論に至り、「魅力的なデザインであり、スポーツカーとしての運動性能を高めるデザインが完成」したとのこと。

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ボディについては、押出成形アルミ、プレス加工アルミ、3DQ超高張力鋼管、世界初のアブレーション鋳造アルミ、GDQ鋳造アルミ、プレス加工鋼鈑による複合素材によるスペースフレームを採用。その結果、コンパクトサイズを維持したまま軽量かつ高剛性、優れた衝突安全性を確保したとしています。

こうしたパッケージを土台として、高効率・高出力を誇る3モーターハイブリッドシステムの「SPORT HYBRID SH-AWD」を採用。

リヤモーターとトルクベクタリングを実現するフロントの左右独立式のモーターにより「ハイレスポンス、力強いリニアな加速、意のままのハンドリングを実現」したことで、一般路でもサーキットでも素晴らしい加速フィールを得ることができたそうです。

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モーターは加速だけでなく「走る・曲がる・止まる」の面でモーターの駆動力を活用し、「ほんの10秒でもNSXのハンドルを握っていただければ、新開発のV6 3.5Lツインターボと3つのモーターの融合がもたらす新時代のスーパースポーツ体験」を実感していただけるはずと強調。

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また、パワーユニットをフル活用して走行シーンに合わせて「Quiet」、「Sport」、「Sport+」、「Track」の4モードも用意されています。

テッド クラウス氏は、25年前日本で駐在していた時に「将来、米国の研究所が日本と同じくらい、いや日本よりも強くなるといいな」と仲間達に語ったそうです。

しかし、米国、日本という言語や国にとらわれず、同じ価値観を共有しているチームだと語り、新型NSXはそんなホンダにしか作れないスーパースポーツだと締めくくっていました。

(文/写真 塚田勝弘)

日常的に役に立つアレ!? 新型セレナに採用された「日産初」の装備

2016年8月24日にフルモデルチェンジして5代目となった日産セレナ。

ミニバン・ナンバーワンの座を狙う新型セレナには、同一車線における自動運転技術「プロパイロット」など魅力的な新技術が搭載されていますが、誰もが恩恵をあずかることのできる、とある日産初の装備が採用されているのはご存知でしょうか。

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その装備は、外観からは見えませんがインテリアでもありません。そして、プロパイロットのような目に見えない機能でもありません。誰でもひと目で、従来との違いがわかるアイテムです。

ヒントは「セルフ給油」での利便性アップ。これで何が変わったのかわかるでしょうか。

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そうです、給油キャップを外す手間がなくなったのです。

給油口にそのままノズルを差し込むことができる「キャップレス給油口」を日産として初めて採用しています。

昔からセルフ給油の多いアメリカではキャップレス給油口は珍しくありませんが、日産としてはグローバルでもキャップレスの採用例はなく、このセレナが初採用になるといいます。

その理由は、給油キャップを外すという手間が、ユーザーによっては想像以上に負担となっているから。

とくに、ネイルアートを楽しんでいるユーザーは給油キャップを回して外すという作業を嫌がるという話もあったといいます。

そこでノズルを差し込むだけのキャップレス給油口が採用されたわけです。もちろん、キャップの付け忘れ、締め忘れといったケアレスミスを起こしようのない構造なのも嬉しいところ。

スプリングを利用したキャップレス給油口、そのシンプルな印象からゴミの混入などが心配されるかもしれませんが、ダブルフラップ構造とすることにより、ダストや水の侵入を防ぎ、一方で燃料漏れも防ぐ設計になっているといいますから、安心です。

(写真:冨士井明史 文:山本晋也)

2017年モデルの日産・GT-R NISMOが発売開始、その価格は?

日産のスポーツフラッグシップ「GT-R」に、ファクトリーチューニングを施したNISMOロードカー、GT-R NISMOの2017年モデルが登場です。

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ビッグマイナーチェンジを果たした2017年GT-Rと同様に、外観とエンジンの両面でパフォーマンスアップを果たしています。

大きなダウンフォースを発生させるNISMO専用のカーボンファイバー製フロントバンパーは、カーボンファイバーシートを幾層にも重ねて精巧に作り上げることで理想的な強度を実現したもの。

新しい形状はこれまで以上に冷却性能を向上させつつ、空気抵抗を増やすことなくダウンフォースを確保していることが期待されます。

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また、インテリアではモニターサイズの拡大(7インチ→8インチ)とカーボン製センターコンソール上にマルチファンクションスイッチを配置するといった変更を果たしています。

さらに、標準車と同じようにパドルシフトをステアリングホイール固定タイプに変更。アルカンターラをセンターに貼ったレザー仕様のレカロ製カーボンバケットシートも専用アイテムです。

最高出力441kW(600PS)の3.8リッターV6ツインターボは日産が誇る選ばれた匠によって組み立てられたもの。レーシングカーであるGT3から受け継ぐ高流量、大口径のターボチャージャーを組み合わせています。

奇しくも、ホンダのスーパースポーツ「NSX」と同じ日に発表された新型「NISSAN GT-R NISMO」。

国産スポーツカーとしては最強といえるパワーを誇る全天候型スーパースポーツは同じように力強い走りを楽しめるクルマへと深化を遂げているということです。

●GT-R NISMO 主要スペック
車両型式:
全長:4690mm
全幅:1895mm
全高:1370mm
ホイールベース:2780mm
車両重量:1740kg
乗車定員:4名
エンジン型式:VR38DETT
エンジン形式:V型6気筒ツインターボ
総排気量:3799cc
最高出力:441kW(600PS)/6800rpm
最大トルク:652Nm(66.5kg-m)/3600-5600rpm
変速装置:6速DCT(トランスアクスルレイアウト)
メーカー希望小売価格(税込):1870万200円

同時に、GT-R Track edition engineered by nismoも発売開始となりました。こちらのメーカー希望小売価格は1369万9800円となっています。

(山本晋也)

レクサス・CTに特別仕様車「Cool Touring Style」登場!

トヨタ自動車が8月25日、レクサスCTに特別仕様車「Cool Touring Style」を設定、全国のレクサス店を通じて発売したと発表しました。

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特別仕様車は、CT200h 「バージョンC」(390.9万円)をベースに、LEDヘッドランプとLEDフォグランプを標準設定。

ボディ外板色には全10色を設定、ボディカラーとのコントラストが際立つブラックルーフをオプション選択可能としています。

17インチアルミホイールには専用ハイグロス塗装を採用。

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また、フロントのスピンドルグリルのロアモールがメッキ仕様に改められています。

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シートは本革風の手触りを実現したL tex(エルテックス)素材と、ファブリック素材の2トーン仕様にグレードアップ。

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クールかつ走りのイメージを強調した特別仕様車「Cool Touring Style」の車両価格は400万円(税込み)となっています。

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Avanti Yasunori・画像:トヨタ自動車)

新型メルセデス・ベンツ Eクラスの「ドライブパイロット」は車線が無くてもステアリング・アシスト可能!

7月27日に国内市場に導入された新型メルセデス・ベンツ「Eクラス」。

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数多くの運転支援システムが搭載されていますが、中でも注目を集めているのが新型「Eクラス」で初採用された半自動運転システム「ドライブパイロット」。

完全自律走行に向けた1つの大きなステップとなる機能で、安全性、快適性を向上させ、運転時のストレスレベルを大幅に低減させる効果があります。

車線が不明瞭な場合や表示されていない場合でも、車両やガードレールなど車線と並行する物を監視、車間を維持しながらステアリング操作をアシストするのが大きな特徴。

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また、高速道路走行中にドライバーがウインカーを2秒以上点滅させると、車両周囲を監視しているセンサーが他の車両等との衝突の危険が無いことを確認し、安全が確認された場合に自動で車線変更してくれます(約80km/h以上で作動)。

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さらに緊急回避機能として、車道横断中の歩行者等との衝突の可能性を検知すると、システムが正確なステアリングトルクを計算してドライバーのステアリング操作をアシスト、回避後の車線復帰も同様にサポートします(約20〜70km/hで作動)。

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このように、新型Eクラスに搭載された「ドライブパイロット」は、より積極的にドライバーをサポートすることにより、従来にも増して運転時の疲労軽減と安全確保に寄与するシステムとなっています。

テスラやGoogleの自動運転車が話題になるなか、メルセデス・ベンツは今後の完全自律走行に向け、一歩づつ着実な進化を遂げているようです。

Avanti Yasunori・画像:Mercedes-Benz)

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後方からはモデルの判別ができない? これぞメルセデス・マジック!
http://clicccar.com/2016/07/29/389267/

街でも映えるオシャレ過ぎるモーターアパレルに第二弾、作ったのは自動車雑誌「モーターヘッド」

いまキレッキレのメディアといえば『モーターヘッド』ですよね。

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編集コンセプトは、いい意味で天上天下唯我独尊。ここ最近では自動車雑誌という枠組みを軽々と乗り越え、アパレルライン「KILLSWITCH/キルスイッチ」をプロデュースしています。

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第一弾「BLOW ME」Tシャツは1着6000円というけっして安くはないプライスながら、限定枚数が瞬く間に完売。編集作業の片手間などではなく、魂込めて真剣にやっている成果が、市場の反応からもわかります。

そんなニーズにビビッドに応えるべく、第二弾の新作Tシャツ「GOIN’ MUD」がはやくもリリースされています。

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新作もまた独自路線。雄々しきスーパーチャージャーをモチーフとした第一弾から、こんどはオフロードタイヤを中央に据えたグラフィックへ振ってきました。カラーも真逆の、ブラックのボディです。

これまでのモーター系アパレルといえばブランドロゴやマークなど、どちらかといえば商標をベースとしたグラフィックで「モーター感」を出している商品がほとんど。ゆえに着るのはコアなファンなので、どうしても「痛い」イメージになりがちでした。

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街で映えるモーターアパレルとは何か。編集長が考え抜き、出した結論がこの「KILLSWITCH/キルスイッチ」ブランドなのです。

コットンの質をアップグレードさせたボディは、とってもいいタッチ。グラフィックのおかげもあって肉厚感あるように見えますが、通気性にも優れているのでもちろんオールシーズンOK。これからの季節インナーで主張するのもよし。羽織ったシャツの胸元から見えるごっついオフロードタイヤ。狙って着こなすことができればなかなかのインパクトですよね。

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縫製へもこだわりが発露。袖まわりとボトムに施されたステッチは、着心地とデザイン性を両立させた「ロックステッチ」を採用。一見するとわかりにくいのですが、折り返しは約4cmと厚めにとられています。これは、カジュアル感を演出するのに大事な部分。Tシャツのデザインの法則として、こうした折り返しや首元のリブを厚くするほどカジュアル寄りに見せられるという定番テクニックなのです。

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そして、泥臭いはずなのにスタイリッシュに見えるのは、計算され尽くしたサイズ感のおかげ。シルエットとしてはリラックスフィットを選択しましたが、ほどよい着丈がドレス要素を残しています。

さらに大手アパレルさんではありえない、100%メイド・イン・ジャパン。コストの話はとりあえず脇に置きつつ、小ロットでもお客様満足度をしっかり考えました。ぜひ着て、感じて頂きたいです。

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フロントには「GOIN’ MUD」……「泥に向かって突き進め!」と意気揚々のコピーが躍りつつ、かたやバックプリントには「DON’T BE MAD」……「怒っちゃや〜よ!」と記されています。暴走するオトナを遠くでやさしく見守っていてね、というユーミンのようなメッセージも込められています。

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さらに、手にした人だけがわかることなんですが、Tシャツがおさまっているパックには、素敵なポストカードとサンクスメッセージのプリントも同封されています。その内容は買った人だけのお楽しみ。

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作り手のメッセージが直接伝わるアパレル、これが「KILLSWITCH」の世界観なんですね。今回も数量限定です。リピーターも初心者も、どうやら急いだほうがよさそうです。

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価格:6000円(税込)
サイズ:S/M/L(3サイズ)
色:ブラック
限定数:300枚

【関連リンク】

三栄書房通販サイト
http://www.sun-a.com/magazine/detail.php?pid=8983

アウディの「eROT」システムは後輪だけか?、前輪への適用の可能性は?

アウディは、現在の油圧ショックアブソーバーに代えて、サスペンションの上下動で発電し、エネルギー回生を可能にするエレクトロメカニカルロータリーダンパーを備えた「eROTシステム」を開発中であることを発表しました。

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公開されたeROTシステムの画像によれば、ホイールの上下動をレバーアームとギァ・ユニットを介して発電機の役目をする電気モーター(エレクトロメカニカルロータリーダンパー)を回転させて、電気モーターで発電された電力を48Vのバッテリーに回生する仕組みになっています。

当面アウディは、このeROTシステムを後輪サスペンションへ適用することを目指しているようです。

そこで、気になるのはアウディのeROTシステムが後輪のみへの適用にとどまるのか、前輪にも採用することができるのかという点です。

前輪にも同システムを採用できれば、単純にエネルギーの回生効果を倍増できるわけです。

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歴史的には、1935年にシトロエンが前輪サスペンションにトーションバー・スプリングを採用した例があります。上の画像はウィキペディア上に掲載されているシトロエンの前輪サスの例ですが、この前輪サスのトーションバー・スプリングをギア・ユニットと電気モーターに置き換えれば、基本的にはeROTシステムを前輪サスにも適用できそうです。

前輪サスにeROTシステムを適用できれば、エンジン・ルームにフロント・ストラットを配置する必要がなくなり、サスペンションの配置自由度の面では後輪より効果が大きいと思われます。

eROTシステムと48Vマイルド・ハイブリッド・システムが採用されるアウディの次世代モデルの登場がますます楽しみになりそうです。

(山内 博・画像:アウディ、ウィキペディア)

新型セレナの初期受注で7割が部分自動運転技術「プロパイロット」を選択

8月24日に発売された5代目の新型セレナ。最大の目玉である部分自動運転技術「プロパイロット」は、ミニバンでは世界初となる同一車線内での部分自動運転技術。

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同装備は「プロパイロットエディション」として2017年3月末までの期間限定生産される特別仕様車、またはカタログモデルにメーカーオプションとして用意されています。

なお、メーカーオプションで選ぶ際は、3種類の「セーフティパックA、B、C」の中から選択する必要があります。

[nextpage title=”初期受注で7割が「プロパイロット」を選択”]

「プロパイロットエディション」をおさらいすると、単眼カメラのみで前方の車両や白線などを検知し、車間距離と車線維持(車線中央を維持)を行うもので、アクセル、ブレーキ、ステアリングを自動で制御。高速道路での使用を前提としています。

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約30〜100km/h(実際はメーター読みでACCの作動範囲である約114km/hか?)の速度内で作動。操作は、プロパイロットの青いボタンを押してスタンバイ状態になった後、セットスイッチで車速を設定し、プロパイロットがオンになります。

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そのため、作動には30km/hを超える必要があります。プロパイロットが作動すれば、前走車に追従して新型セレナも自動的に停止し、3秒以内の停止であれば自動的に再発進しますから、ダラダラとした渋滞中にも威力を発揮します。3秒を過ぎるとアクセルやスイッチの操作が必要になります。

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新型セレナのプロパイロット装着車は予約受注の段階で装着率が7割に達したそうで、これは日産が想定していた4割という予測を大きく超えるもので、手応えを得ているそう。

なお、販売、納車時などの現場では、「自動運転技術」を謳うプロパイロットの作動条件や使い方などの周知を徹底するとしています。

(文/塚田勝弘 写真/冨士井明史、塚田勝弘)

新型NSX発表直前!今買いの初代NSXの中古車は!? チェックのポイントは?

2016年8月25日に新型NSXが発表されますが、新車価格は初代NSX3.0(5MT車)の2.5倍以上の2000万円オーバーと言われており、なかなか手が届きそうもありません。

そこで、現在でもMade in japanのスーパーカーとして高い人気を誇る、初代NSXのベストバイ中古車を紹介しましょう。

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初代ホンダNSXは1990年9月に登場しました。軽量なオールアルミ製モノコックボディを採用し、3LV6エンジンをミッドシップに搭載し、ミッションは5MTと4AT。そしてリトラクタブルヘッドライトを採用したジャパニーズ・スーパーカーです。002 003 004 005

デビュー当初はクーペだけでしたが、1995年にはタイプTと呼ばれるオープンモデルを追加。1997年にはMTを6速化すると共に、3.2LV6エンジン変更(AT車は3Lのまま)。専用サスペンションを採用したタイプS、よりハードなセッティングを施したタイプSゼロが設定されます。

2001年にはエクステリアに大幅な変更が行われ、リトラクタブルヘッドライトから、固定式のプロジェクタータイプのヘッドライトに変更され、2005年12月まで販売されました。

そして高い走行性能を実現させるために、徹底的な軽量化やエンジン、サスペンションにチューニングを施した赤バッチがシンボル のタイプRは1992年〜1995年と2002年〜2005年の2度販売されています。

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現在のNSX中古車相場を中古車検索サイト・カーセンサーnetで見てみると、中古車は約80台流通しており、平均価格は3カ月前が518万円で今月が510万円とわずかに値落ちしています。

また、NSX-Rの中古車は5台流通していますが、後期型の3台は価格応談で、平均価格は3カ月前が1450万円、そして今月は1700万円と上昇していまが、台数が少ないのでブレが大きいとも言えます。

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流通している中古車のグレード見てみると、圧倒的に多いのが約50%を締めるAT車のNSXです。

初期モデルは300万円以下でも購入でき、価格帯は約280万〜約890万円です。続いて多いのが約33%を占めるが3LのMT車で、価格帯は約370万〜1350万円。走行距離の少ないモデルは1000万円超えとなっています。

そのほかのグレードではオープンモデルのタイプTは3Lが1台、3.2L車が2台で価格帯は約860万〜1500万円。3.2Lの6MT車が1台で 約780万円。そしてタイプRは3L車が約1350万〜約2000万円、後期型の3.2L車の3台は全て応談となっています。前期型の価格から考えて、 2000万円オーバーというプライスも考えられるでしょう。

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初代NSXの中古車の流通状況はスタンダードモデルが中心で、タイプTやタイプS、タイプRといったスペシャルモデルはかなり稀少で手に入れづらいです。

したがって現在NSXの中古車のベストバイは、予算にあわせて選べる前期型の3LのMT車です。低回転からレッドゾーンまで吹け上がるVTECエンジンは傑作と言え、ターボエンジンとなった新型ではきっと味わうことはできないでしょう。

ただし、ポールアルミモノコックを採用していますので、修復歴有りという中古車の場合はどこを修理しているのかなどのチェックは普通のクルマ以上に厳しく行う必要があります。

(萩原文博)

スバル・レヴォーグの「STI Sport」が発売1ヶ月で異例の3,000台超!

富士重工業が7月21日に発売した、レヴォーグの最上級グレードとなる「STI Sport」の受注台数が、発売後1ヶ月で3,052台に達したそうです。

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専用のフロント周り(バンパー、ラジエータグリル、LEDフォグランプ)や、18インチアルミホイール、大型デュアルマフラーカッター、ボルドーカラーのインテリア、専用に仕上げた可変減衰力サスペンション「DampMatic II」など、最上級モデルにふさわしい内容になっています。

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操縦安定性の向上と乗り心地を高次元で両立、ステアリングギアボックスの取付け剛性の向上により操舵応答性を高めており、ドライバーの意のままに走る愉しさをさらに突き詰めた一台。

2.0Lと1.6Lのパワートレインを用意、もちろん、アイサイトも標準装備しています。

同社の8月23日発表によると、「STI Sport」がレヴォーグ全体に占める割合は「42%」と、追加グレードとしては異例の好調なスタートとなっている模様。

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受注の内訳では、1.6Lモデル(348万8,400円)が52%、2.0Lモデル(394万2,000円)が48%となっています。

ボディカラーの構成比は、

クリスタルホワイト・パール 25%
ダークグレー・メタリック 23%
クリスタルブラック・シリカ 21%
WRブルー・パール 20%
アイスシルバー・メタリック 4%
ラピスブルー・パール 4%
スティールブルー・メタリック 2%
ピュアレッド 1%

購入者年齢の構成比は、

29歳以下 7%
30歳 〜 39歳 15%
40歳 〜 49歳 35%
50歳 〜 59歳 28%
60歳以上 15%

ボディカラーについては上位4色が大勢を占めており、年齢層では車両価格との兼ね合いで40代のユーザーを中心に人気があることがわかります。

2014年6月に登場したレヴォーグですが、今回の「STI Sport」の投入により、再びスバリストからの熱い視線を浴びることになりそうです。

Avanti Yasunori・画像:富士重工業)

【関連記事】

スバル・レヴォーグの最上級グレード「STI Sport」の価格が発表
http://clicccar.com/2016/06/27/381974/

2014年にブレイクしそうなクルマは発売目前のこの3台!
http://clicccar.com/2014/01/08/242019/

MTから2年後に設定されたDCT搭載のルノー カングー直噴ターボの走り

直噴ターボ+6MTの登場から2年過ぎてようやく設定されたルノー カングーの6速デュアルクラッチトランスミッション「EDC」。

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1.2Lの直列4気筒DOHC直噴ターボは、最高出力115ps/4500rpm、最大トルク190Nm/1750rpmというスペックで、EDC搭載車のJC08モード燃費は14.7km/Lとなっています。

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なお、6MT仕様の最高出力、最大トルクも同値ですが、6MTの最大トルクは2000rpmで発揮されるので、トランスミッションと変速比の違い、最大トルクの回転域が6DCTである「EDC」と6MTの違いになっています。

さらに、アイドリングストップ機構の有無もEDCと6MTの異なる点で、6MTにはストップ&スタート機能が標準装備されていますが、EDCには未設定になるそうです。

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アイドリングストップの有無で、どれくらいの燃費の差になるかは分かりませんが、JC08モード燃費だとその有無で大きな差にはならずコスト(車両価格)を考慮して装備されなかったそうです。

なお、ルーテシアやキャプチャーのEDCにはアイドリングストップが用意されているのでもちろん技術面での理由ではありません。また、アイドリングストップが付く6MT仕様がPHP(輸入自動車特別取扱制度)モデルであるため、JC08モード燃費の数値がなく、EDCとMTのカタログ燃費の差も不明。

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さて、気になる1.2L直噴ターボと6EDCの走りは、看板に偽りなくトルクフルで力強い走りを堪能できます。試乗ステージの山中湖周辺にはアップダウンと多様なコーナーが連続するワインディングがあり、さらに東富士五胡道路という高速専用道があり、シーンを問わず爽快なドライブが楽しめます。

カングーに乗っていると、そのストローク感のあるゆったりした乗り味からのんびりと走りたくなりますが、高速域でも流れに乗って走るのは容易で、さらに追い抜きをかける場合でも無理なく再加速することが可能。

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デュアルクラッチトランスミッションである6DECは、2-3速、3-4速への変速時に一瞬間を感じさせるフィーリングになっていて、DCTの中でもスムーズさという点では少し物足りなさを感じさせますが、コツをつかめば気にならなくなるのではないでしょうか。

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ほかにも、カングーならではの「粘り腰」と表現したくなるコーナリングなど、走らせることが楽しいと感じさせてくれる美点はもちろんEDC仕様もそのまま。

6MTも完成度も高いだけに、直噴ターボとMTの組み合わせを推したいところ。もし、2ペダルしか選択できないなら4AT仕様ではなく、迷わず6EDC仕様をチョイスしましょう!

(文/写真 塚田勝弘)

新世代デザインに移行した新型セレナ「ライダー」のデザインは?

新型セレナにもオーテックジャパンによる「ライダー」がもちろん用意されています。

「クラスを超えた存在感」という「ライダー」のこだわりはもちろん貫かれていて、さらに「ニュージェネレーション・ライダー」を謳う進化を遂げています。

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もはやベース車とは「別モノ」といえる圧倒的な存在感は新型セレナでも十分に発揮していて、専用エアロパーツによる迫力はかなりのもの。

外観では、フロントグリルやバンパーグリルに独特の輝きを放つメタル調塗装が施されているのをはじめ、シャープな印象を受けるフロントバンパー下側には、奥行きを表現した深いブルーの「ブルーホールLED」が配置されています。

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内装は、インパネに専用表皮を施したうえに、シートやステアリングと合わせたブルーステッチでコーディネイト。バンパー下のブルーホイールLEDとの組み合わせももちろん意識されています。

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ほかにも、メタル調塗装のエクステリアパーツや専用マフラーなどを「ライダーダイナミックエクステリアパッケージ」としてオプションで用意されていて、さらに迫力あるスタイリングの構築が可能。

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ボディカラーは、特別塗装色の「ブリリアントホワイトパール」や「ダイヤモンドブラックパール」などのほか、ベース車同様に2トーンカラーも用意。新型セレナ「ライダー」の価格帯は、294万9480円〜385万200円となっています。

(文/塚田勝弘 写真/冨士井明史)

新型セレナの広さ、燃費、注目装備は?

1991年の初代登場以来、5代目にスイッチした日産セレナ。モデルチェンジのたびに台数を増加させ、国内の軽自動車をのぞく日産の登録車でエース級の存在となっています。

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ここでは、プロパイロットをのぞいた新型セレナのポイントについてお届けします。

ボディサイズはベース車が全長4690×全幅1695×全高1865mm、ハイウェイスター系は全長4770×全幅1740×全高1865mm、ホイールベースは2860mm。

先代のベース車は、全長4685×全幅1695×全高1865mm。ハイウェイスター系は全長4770×全幅1735mm×全高1865mm。ホイールベースは2860mmで同値。

ベース車は先代よりも全長が5mm、ハイウェイスター系は全幅が5mmワイドになっています。ハイウェイスターこそデザイン面から5ナンバー枠を突破していますが、基本的にボディサイズの制約があるため、ほとんど変わっていません。

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新型セレナは室内長が180mmも長くなり(サードシートスライド付車が180mmで、それ以外は110mm延長)、室内幅は65mmワイドに、室内高は20mm高くなっています。

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なお、新型セレナはクラスナンバー1の室内長、室内幅としています(日産調べ。全高1.8m以上の1.5L〜2.0Lクラスの8人乗りミニバンで、3列目シートスライド装着車との比較)。

さらに、室内の広さだけでなく、Aピラーのスリム化やメーターデザインを工夫することで前方、左右の見晴らしの良さを確保したとしていますが、確かに前方視界はパノラマビューのようで開放感は抜群。

ただし、ボンネット前やAピラー下側付近の視界など、見切りのしやすさはもう少しという印象なのは、カウルトップ高がやや高いためかもしれません。

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使い勝手で新しいのは、SUVなどでお馴染みのガラスハッチをリヤゲートに追加した「デュアルバックドア」の採用で、車両後方にスペースがない場合でもガラスハッチのみを開閉することで荷物の出し入れが可能になっています。

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また、スライドドアの自動開閉機能に加わったのが「ハンズフリースライドドア」。

インテリジェントキーをバッグやポケットなどに入れておけばスライドドアの下に足先を入れて引くことで、自動でオープンまたはクローズします。リヤドアのアウターハンドル下側にセンサーがあり、一度操作できれば慣れそう。子どもを抱っこしていたり、荷物で両手がふさがっていたりする際に重宝しそうです。

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ほかにも、シートスライド時の操作力を大きく軽減したり、3列目の乗降性の向上、690mmに達する2列目の超ロングスライドシートを設定したりすることで、乗降性、居住性を向上させるなどの工夫が凝らされています。

2列目と3列目の広さは、上記のような工夫で確実にアップされているのは朗報ですが、フロアから座面までの高さ(ヒール段差)が身長171cmの私には少し不足気味に感じました。

それでも先代よりも数cm高くなっていますし、3列目はとくに座面の前後長もかなり余裕がありますが、少しシートの高さが低く感じるのは、跳ね上げ時の操作性、斜め後方視界の配慮によるものでしょう。

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エンジンは先代と同じMR20DD型ではあるものの、高圧縮化(11.2から12.5)や徹底した効率化などにより、新ベルトテンショナー構造などによりモーターと組み合わせた燃費は17.2km/Lと、先代のSハイブリッドよりも2km/L向上。

さらに、新型には4WDにもSハイブリッドを設定し、最高で15.8km/Lというカタログ燃費を得ています。

(文/塚田勝弘 写真/冨士井明史)

新型セレナが発売!価格は231万6600円〜、部分自動運転仕様は291万6000円〜

待望の新型セレナが8月24日に発売されました。

先に発表されていた同一車線自動運転技術「プロパイロット」が最大の目玉で、気になる価格帯は2WDが231万6600円〜318万7080円、4WDが260万3880円〜317万6280円。

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「プロパイロット」搭載車で、ローンチエディション(2017年3月末までの期間限定)である特別仕様車「プロパイロットエディション」は、2WDの「ハイウェイスター プロパイロットエディション」が291万6000円、同じくFFの「ハイウェイスターG プロパイロットエディション」が318万7080円。4WDの「ハイウェイスター プロパイロットエディション」は317万6280円です。

これらの特別仕様車には、プロパイロットのほか、踏み間違い防止アシスト、キーを携帯していればスライドドア下付近で足を動かすだけで開閉できる世界初の「ハンズフリーオートスライドドア」、16インチアルミホイール(2WD車)も用意された買い得感の高い仕様。

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なお、メーカーオプションのプロパイロットは単体でのオーダーはできず、「セーフティパックA、B、C」の3つのパッケージ+プロパイロットのセットとして設定されています。セーフティパックが3つ展開されているのは、グレードにより基本となる装備が異なるため。

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セーフティパックの中身は3タイプで異なり、たとえば、セーフティパックBは、SRSカーテンエアバッグシステム(前席)、踏み間違い衝突防止アシスト、インテリジェントパーキングアシスト、進入禁止標識検知、アラウンドビューモニター(MOD/移動物検知機能付)、ふらつき警報、フロント&バックソナー、スマートループミラー、電動パーキングブレーキ、オートブレーキホールド、プロパイロット、LDP(車線逸脱防止支援システム)、ステアリングスイッチ(プロパイロット、オーディオ)などがセットで用意されています。

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なお、セーフティパックの価格は24万3000円で、特別仕様車のプロパイロットエディションの方が5400円安くなっています。

(文/塚田勝弘 写真/冨士井明史)

ハッチを捨てるのか?ヒュンダイ・ヴェロスター次期型、まさかの2ドアクーペに!?

韓国ヒュンダイのスタイリッシュ・3ドアハッチバック『ヴェロスター』の次世代型プロトタイプを初めてカメラが捉えました。

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ダミーのヘッドライトもアジャストされておらず、怪しいプロトタイプですが、次世代型では、大変身を遂げるという情報が飛び込んできました。

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リポートによると、全幅は広げられ、ホイールベースが延長、フロントマスクも大刷新される上、なんと「ヴェロスター」の象徴である、「3ドアハッチバック」を捨て、「2ドアクーペ」スタイルに生まれ変わる可能性があるといいます。

パワートレインは1.4リットル直列4気筒ターボチャージャーをブラッシュアップします。また、ハイスペックモデルの「N」モデルには295psを発揮する2リットルエンジンが与えられるはずです。

ワールドプレミアは2018年と思われます。

(APOLLO)

ルノー・カングーの「直噴ターボ+6MT」発売から約2年、待望の6速DCT仕様が登場

ルノー・カングーのオーナーにとって山中湖は聖地といえる場所かもしれません。

毎年開催される「ルノー カングー ジャンボリー」は、ルノー本国のホームページでも掲載されるなど、フランスでも注目される一大イベントに育っています。

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PICA山中湖で開催されたルノー カングーのプレス向け試乗会に用意されたのは、7月21日から販売されている「ルノー カングー ゼン EDC」。

1.2L直噴ターボエンジンに6MTを組み合わせた「ゼン」は、2014年5月に発売されていました。同エンジンは、2.0L並のトルクと高い環境性能が魅力で、登場時から何度か乗る機会がありました。

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確かにトルク感のある走りと、非常に出来の良い6MTには感心させられることが多く、それまではベストバイといえるグレードでしたが、MTは支持者から熱烈を持って迎えられる反面、乗り手を選ぶのも確かで「2ペダルモデルの登場を待っていました!!」という声も聞こえてきそうです。

なお、カングーには従来から1.6Lの直列4気筒NAエンジンに4ATを組み合わせる仕様も設定されていて、2ペダルのデュアルクラッチトランスミッション「EDC」である「ルノー カングー ゼン EDC」の登場後もしばらくは併売されるそう。

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しかし、1.2L直噴ターボ搭載車がこれからのカングーの主力モデルになることは間違いなく、EDCは1グレード、4ATも1グレード、6MTは充実装備の「ゼン」と、2016年7月に追加されたベーシックな「アクティフ」の2グレードが用意されています。

なお、新たに追加された2モデル価格は、「ルノー カングー ゼン(EDC)」が259万円、「ルノー カングー アクティフ(6MT)」が235万円となっています。

(文/写真 塚田勝弘)

「エンツォフェラーリ」をデザインした日本人デザイナーが米で「kode57」をワールドプレミア!

米カリフォルニア州で8月19日に開幕した「ペブルビーチ・コンクール・デレガンス」で、「Ken Okuyama」こと奥山清行氏が率いる「KEN OKUYAMA DESIGN」が、2シーターの次世代オープンスポーツカー「kode57」をワールドプレミアしました。

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奥山氏はGMやポルシェでカーデザイナーを務めた後、伊ピニンファリーナに入社、日本人初のチーフデザイナーに就任後、「エンツォフェラーリ」や「マセラティ・クアトロポルテ」などのデザインを手掛けたことで知られる、日本人カーデザイナー。

2006年に独立後は、自身が立ち上げた「KEN OKUYAMA DESIGN」のCEOとして、日本を拠点に独自のスポーツカーを開発、製造・販売しています。

今回ショーに出展した「kode57」の車名は名車が数多く生み出された1957年に由来しているそうです。

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フロント・ミッドに搭載された迫力満点のサウンドを放つ6.0L V12エンジンは最高出力620ps/608Nmを発生。ヘッドカバーがボンネットフードから露出しており、そのハイパフォーマンスぶりを予感させます。

ドアは後部を支点に上方へ跳ね上がる構造を採用。

アルミ製スペースフレームにカーボンファイバー製のアウターパネルを纏ったボディは、非常に美しくデザインされており、空力に配慮したとみられるフェンダー後方のエアダクトや、車両後部の大型ディフューザーなどが印象的。

フロント21インチ、リヤ22インチの大径ホイールにタイヤはピレリの「P ZERO」(295/25ZR、335/25ZR)を装着。

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「kode57」の開発は東京の青山スタジオで行われ、製造は同社の山形ファクトリーで行うそうで、奥山CEOによれば「kode57」にはスポーツカーの歴史や世界観を理解するTOP OF THE TOPに乗って欲しいとしています。

世界のセレブをターゲットにした同車のデザインは、欧米メーカーからの出展車が並ぶ中でも独自のオーラを放っており、大いに目を引く一台に仕上がっているようです。

<kode57 Spec>

全長:4,650mm 全幅:2,080mm 全高:1,175mm
W/B:2,750mm トレッド:1,765mm(前) 1,720mm(後)
サスペンション:ダブルウィッシュボーン式
車両重量:1,650kg(ボディ:カーボンファイバー製)

Avanti Yasunori・画像:KEN OKUYAMA DESIGN)

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【関連リンク】

KEN OKUYAMA DESIGN
http://www.kenokuyamadesign.com/kode57/

BMW・i3、航続距離大幅アップで販売台数が増大!

次世代モビリティを提供するプレミアム・ブランド「BMW i」にラインナップされるコンパクトEV「i3」。

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都市圏向けのピュアEVとして専用設計された4人乗りモデルで、「ライフドライブ」構造と呼ばれる革新的な車体構造を採用しています。

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「ライフドライブ」は、パワートレインなどを収めるシャシーの役割を果たすアルミニウム製「ドライブモジュール」と、乗員などが搭乗するCFRP(炭素繊維強化プラスチック)製の基本骨格「ライフモジュール」で構成されています。

最大出力170ps、最大トルク250Nmを発生する電気モーターと、総電力量21.8kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載。

ドイツ本国では2017年モデルとして、バッテリー容積を変えずにリチウムイオンバッテリーの電力量を21.8kWhから33kWhまで高めた新グレード「94Ah」 の追加がアナウンスされています。

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現行モデルの一充電当たりの航続距離は約130km(実勢値)ですが、「94Ah」グレードでは車両重量が約45kg増加したものの、約183kmと40%以上も伸びています。

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欧州では「BMW i」の需要増が続いており、今年6月に西欧で販売された全BMW販売車両のうち4%を電動モデルが占めており、「94Ah」についても導入前から、既に受注が5,000台に達する状況といいます。

VWの排ガス不正問題を機に、これまでディーゼル車一辺倒だった欧州市場においても、環境に優しいクリーンな電動車に注目が集まるようになりつつあるようです。

Avanti Yasunori・画像:BMW)

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最小の変更で大きく印象を変えたボルボのエース ─ ボルボ「V40」画像ギャラリー

プレミアム・ショートワゴンを名乗るボルボV40は、VWゴルフやメルセデス・ベンツAクラスなどの激戦区に投入されているCセグメントモデルで、ディーゼル搭載車やSUVテイストのV40クロスカントリーも用意されています。

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2016年7月のマイナーチェンジでは、「トールハンマー」を模したT字型LEDヘッドライトを採用しているほか、新しいブランドマーク、バンパー下側のモールなどのデザインを現行。リヤは新グレードエンブレムを採用しているだけですが、顔つきは変更前よりもスタイリッシュになっています。

Volvo_V40_02内装は、新型XC90を彷彿とさせるアンバーカラーのレザーを設定しているほか、新色のアクセントステッチ、「シティ・ウィーブ」と呼ぶテキスタイルシートなどを用意。インパネの加飾も「ミルドアルミニウム」、「ブラックグリッドアルミニウム」、R-DESIGN向けの専用アルミニウムパネルを新た設定。

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フロントグリルのブランドロゴである「アイアン」マークも新しくなっていますが、ステアリングホイールに配されるそれも併せて新しくなっています。

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ほかにも、16、17、18インチの3つの新デザインアルミホイール、新「アイアン」マークのリモコンキーなど、マイナーチェンジを受けたボルボV40は、細部にまでリフレッシュされています。

(文/塚田勝弘 写真/冨士井明史)

ボルボ・V40らしさが最も味わえる1.5Lガソリンターボ「T3」の実力

ボルボ・V40が受けた2016年7月のマイナーチェンジでは、パワートレーンやシャーシには手が入れられていないものの、最新のCセグメントモデルにふさわしい乗り味を享受できます。

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乗り心地、ハンドリングともにクセがなく、最もベーシックな「T3」ガソリンエンジン搭載車は、ベーシックモデルでありながら「軽快さと上質さ」というV40の良さを最大限味わえる仕様に仕上がっています。

「T3」というエンジンの呼び名ですが、直列3気筒ではなく1.5Lの直列4気筒DOHCターボを横置きしたFFモデルで、152ps/5000rpm、250Nm/1700-4000rpmというスペックを得ています。組み合わされるトランスミッションは、アイシンAW製の6速ATのみ。

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V40には、190ps/400Nmを誇る「D4」こと2.0Lディーゼルターボ、245ps/350Nmを発揮する「T5」の2.0Lガソリンターボも用意されていて、ディーゼルはトルクフルで高いランニングコスト、2.0ガソリンターボは「R-DESIGN」というスポーツグレードに搭載されるなど、それぞれ長所を備えています。

「T3」以外は8ATとなるなど、カタログだけ見ていると動力性能や走りに不安を抱く向きもあるかもしれません。

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しかし、「T3」エンジンは、V40よりも重いS60/V60にも搭載されていて十分な走りを実現していますし、V40 T3の登場時も乗る機会を思い起こしても期待どおりの、それ以上の軽快感、力強い走りを披露してくれました。

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6ATでも走り出しからスムーズですし、速度を上げていってもレスポンスもいいですから走行シーンを問わずストレスフリーな走りを楽しめます。

価格面も歩行者用エアバッグを含めて「全部のせ」状態ですから、339万円〜手に入る「T3」搭載モデルは、他のエンジン搭載車と比べても万人に推奨できるバランスの良さが光っています。

(文/塚田勝弘 写真/冨士井明史)

ホイールを汚す粉塵が発生しない!摩擦を使わない「MR流体ブレーキ」を曙ブレーキ工業が開発

曙ブレーキ工業は、現状のブレーキと作動原理が異なる新発想の、摩擦を使わない「MRブレーキ」を東北大学流体科学研究所と共同で開発しました。

摩擦を使わないブレーキでは磨耗粉が発生しないので、アルミホイールの磨耗粉による汚れも無くなります。

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この「MRブレーキ」は、車体側に固定された円盤とハブ側の円盤とを交互に対向して配置し、両方の円盤の間にMR流体を充填し、内部に磁場を発生させる電磁石を配置した構造になっています。

MR流体とは、磁気に反応して流体から半固体に特性が変化する流体のことで、1960年台から研究が続けられてきました。MR流体に磁場が働くと、MR流体中に分散された粒径が数ミクロンの鉄粉が磁界方向に整列して、流体中に鎖状粒子クラスターが形成され、流体が半固体化します。

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「MRブレーキ」では、車体側とハブ側の両円盤の間に充填されたMR流体に、電磁石から磁界を働かせると、両円盤の間に鎖状粒子クラスターが発生します。このときハブ側の円盤は回転し続けるので、鎖状粒子クラスターがせん断力を受けて崩壊し、隣のクラスターとつながり、また崩壊されるという現象が繰り返されて、ハブ側の円盤に抵抗力が生まれます。この抵抗力がブレーキ力となって、タイヤの回転を止めることになるのです。

「MRブレーキ」のメリットは、①摩擦を使わないので、磨耗粉が発生しない、②MR流体は数ミリセカンド(1,000分の1秒)の短時間で反応し、ごく短時間でブレーキ力を発生できる、③電磁石による磁界の発生パターンを電子的に制御して、好みのブレーキ・フィーリングに調整できるという点が挙げられます。

曙ブレーキ工業では「MRブレーキ」を超小型モビリティ用のブレーキとして研究開発を開始し、2015年3月に試作品を完成しました。今後は2020年に実用化することを目指して、台上試験と実走試験による改良を重ねる、としています。

(山内 博・画像:曙ブレーキ工業)

公開前に画像流出!新型・VWティグアンのロングボディモデル

フォルクスワーゲンは、2016年9月のフランクフルトモーターショーにて、第2世代『ティグアン』をワールドプレミアしましたが、追加設定されるロングボディ『ティグアンLWB』の完全フルヌードショットが、正式公開前に流出しました。

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初代ティグアンは2列シートのみでしたが、新型では3列7人乗りモデルが投入されます。

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メキシコ プエブラ工場で生産されるこの「LWB」は、ノーマルよりホイールベースを約110mm延長、リアオーバーハングも約230mm長くし、3列目に十分な居住性を確保させています。

パワートレインは、200psを発揮する2リットル直列4気筒TDIディーゼルエンジンなどがラインナップされます。

ワールドプレミアは2016年11月のロサンゼルスモーターショーが有力と思われます。

(APOLLO)

最新のボルボ顔に変身したスマートなV40はボディカラーも魅力

2016年7月上旬にフェイスリフトを受けたボルボV40。世界累計で38万台超、日本でも2万7000台に迫る販売台数で、現在のボルボを牽引しています。

さらに日本では、Cセグメント唯一のディーゼル搭載モデルでしたが、プジョー308、DS 4にディーゼルが加えたことで同クラスでのディーゼル人気がさらに高まるはず。

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V40には注目が集まっている2.0Lディーゼルのほか、ガソリン(1.5L、2.0L)も用意されています。試乗したのは直列4気筒ガソリンのT3エンジンを積む「V40 T3 Momentum(モメンタム)」。

今回のマイナーチェンジでは、新型XC90にも採用された、北欧の神話に由来する「トールハンマー」と呼ばれるT字型LEDヘッドライトが印象的。

同社のブランドマーク「アイアン」のデザイン(矢印)をリフレッシュしてフロントグリルに配置するなど、少変更でも最新のボルボらしいスタイリッシュな雰囲気に仕立てられています。

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また、細かな所ではフロントグリル内にある衝突被害軽減ブレーキ用のミリ波レーダーのカバーを見えにくいものにするなど、細部にまで配慮されています。

新しさを感じさせるのが加速させるのが新しいボディカラーで、1960年代に人気を集めたP120系のAMAZONにも採用されていた「アマゾンブルー」の現代版(新色)をはじめ、「ルミナスサンドメタリック」、「マッセルブルーメタリック」、新色「デニムブルーメタリック」、「バースティングブルーメタリック(R-DESIGN専用)」5色を用意。

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とくに「アマゾンブルー」は、メタリックではなくソリッドカラーでありながら印象的な色味を実現しています。

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内装では、2014年のジュネーブモーターショーに出展された「コンセプト・エステート」からエッセンスが受け継がれた写真の「シティ・ウィーブ」というテキスタイルシートが採用されているほか、インパネの加飾も3種類のデザインを追加。

装備面でも歩行者エアバッグを全車に標準装備し、高い安全性性能がさらに引き上げられています。

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価格は「V40 T3 Momentum(モメンタム)」が384万円、V40の価格帯は339万〜455万円、V40 クロスカントリーは354万〜459万円です。

(文/塚田勝弘 写真/冨士井明史)

フォークリフトも燃料電池の時代、日本初の燃料電池フォークリフトが今秋に販売へ

豊田自動織機は、日本初の2.5トン積 燃料電池フォークリフト(FCフォークリフト)をトヨタL&Fカンパニーを通じて今秋から販売開始すると発表しました。

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FCフォークリフトは、稼動時にCO2・NOxを排出しない環境性能と、わずか3分程で燃料の充填が完了する利便性というメリットを持っています。

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このFCフォークリフトを開発した豊田自動織機では、これまで豊田合成・北九州工場、関西国際空港、周南市地方卸売市場で実証実験を重ね、CO2削減効果などを検証してきましたが、今回いよいよFCフォークリフトを本格的に市場投入することになります。

新発売のFCフォークリフトでは、トヨタの燃料電池自動車「MIRAI」と同じ燃料電池セルを使用し、セルの積層枚数を減らしてフォークリフト専用FCシステムを構成しています。水素タンクの圧力は35MPaで、稼働時間は8時間となっています。価格は税抜きで1,400万円です。

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私は、豊田自動織機が2014年5月の「エコ&セーフティ神戸2014」でFCフォークリフトの試作車を展示した際に取材しました。上の写真は、その際の試作車です。試作車の床下に配置されているFCスタックの大きさは弁当箱を大きくした程度の大きさで、予想外のコンパクトさに驚いた記憶があります。

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展示された試作車と今回の市販車の違いは、外部給電の電圧がシステム電圧の48Vから、AC100V(1kW×15時間)に変更されている点で、外部給電の使い勝手を考慮して変更されたものと思われます。

(山内 博・画像:豊田自動織機)

佐藤健のナレーションがかっこいい!TOYOTA GAZOO Racing「ル・マン2016ドキュメントムービー」を公開!!

2016年WEC(世界耐久選手権)第3戦ル・マン24時間レースを振り返る「ル・マン2016ドキュメントムービー」が、TOYOTA GAZOO Racingのオフィシャルサイト内「ル・マン 2016 特別ハイライトページ」で公開されています。

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世界3大レースの1つであり、世界一過酷とも言われるル・マン24時間レース。

豪雨という荒れたコンディションでスタートしましたが、23時間以上が経過した時点で中嶋一貴選手がドライブするトヨタTS050ハイブリッド(5号車)がトップを走行! トヨタのル・マン初優勝を誰もが信じていた残り3分というところでマシンがホームストレート上でストップしてしまい、優勝を逃してしまうという衝撃の展開となってしまいました……。

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ドキュメントムービーでは、残り3分で達成 することができなかった トヨタの悲願「ル・マンでの勝利」に対する想いとともに、ル・マン24時間レースのハイライトを振り返ることができます。

そうそう、映像はもちろんかっこいいのですが、ナレーションも素敵なんです! この声どこかで聞いた事があるなと思ったら、人気俳優の佐藤健さんがナレーションを担当していました。

あの時の言葉にできない思いが蘇ってきますが、トヨタがすでに来年のル・マン24時間レースへ進み始めていることが感じられる素晴らしい映像でしたよ。

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またサイト内ではドキュメントムービーの他にも、中嶋一貴選手(トヨタ5号車)、小林可夢偉選手(トヨタ6号車)、レーシングハイブリッド・プロジェクトリーダーの村田久武 氏(モータースポーツユニット開発部長) の3名によるインタビューテキストも公開されています。

それぞれの視点で今年 のル・マン 24 時間レースを振り返り、「ル・マンでの勝利」や WEC を通じたクルマづくりにかける想いについて語っているので、こちらもお見逃しなく!

(yuri)

ボルボが米・ウーバー社と自動運転開発で提携した狙いとは?

日本でもサービスを開始しているアメリカのUber(ウーバー)。アプリを使って、タクシーだけでなく個人のクルマも含むライドシェアを世界中の都市で展開しています。

日本では個人所有のクルマとドライバーの利用は「白タク」行為に当たるとして、福岡の実証実験は途中で国交省から「待った」がかかり、現在は富山県南砺市とウーバーが提携することで、無償を前提とした実証実験が行われています。

Volvo Cars and Uber join forces to develop autonomous driving cars

クルマの乗り方を変えるタクシーの配車サービス、そしてライドシェアは、ウーバーに限らず、車両が自動で迎えに来てくれる完全自動運転との関連性を感じさせます。

2016年8月19日、ボルボ・カーズとウーバーが自動運転車の開発で合意しました。

ドライバーがいない完全な自動運転を含む、最新の自動運転技術の開発に対応できるよう、XC90を元にした新しいベース車を開発するジョイントプログラムの立ち上げの合意に達したというもの。

ベース車はボルボによって生産され、ウーバーがボルボから購入するカタチになり、ボルボとウーバーはこのプロジェクトに3億USドル(約300億円)を出資。

Volvo Cars and Uber join forces to develop autonomous driving cars

ウーバーが自社開発した自動運転システムをボルボのベース車に搭載し、またボルボは同じベース車両を、完全な自動運転を含む自動運転戦略の次世代車として活用するとしています。

新しいベース車は、ボルボの新世代プラットフォームスケーラブル・PRODUCT・アーキテクチャー(SPA:Scalable Product Architecture)を元に開発され、最新のXC90を始め、S90/V90でも採用されています。

Volvo Cars and Uber join forces to develop autonomous driving cars

ボルボはお膝元スウェーデンや中国で100台規模の自動運転の実証実験を推進するとしていて、今回の提携でさらに自動運転技術を高めるのは間違いないでしょう。

ボルボは2020年向けてボルボ車による死亡事故ゼロを掲げています。世界で毎年100万人以上が交通事故で亡くなるという現状は、ボルボだけでは解決できないとして今回のような提携の意義を強調しています。

(塚田勝弘)

メルセデス「ゲレンデ」次期型は、さらなるラグジュアリーSUVになる!?

日本では『ゲレンデヴァーゲン』の名称で親しまれている、メルセデスベンツのオフロード、『Gクラス』次期型のプロトタイプを、クローズアップでの撮影に成功しました。

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1979年登場以来、改良に改良を重ねてきたが、デビュー38年目にして初の大改良がされる可能性が高まっています。

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大きな改良点はその外観。次世代プラットフォーム採用により、全幅を10センチ拡大しつつ、200kg近い軽量化を図り、さらなるラグジュアリーオフロードSUVとなります。

目指すのは2012年のロサンゼルスオートショーで公開された、近未来オフロード『エナーGフォース コンセプト』と噂されており、どこまで実現するか注目が集まっています。

ハイテク装備では、電気機械式ステアリングや次世代安全支援システムも多数採用されるでしょう。

パワーユニットは、新開発の3リットル直列6気筒エンジン「256」の搭載が予想され、2017年のフランクフルトモーターショーでのワールドプレミアが予想されています。

(APOLLO)

神スイング&ピッチング!稲村亜美が中古車販売検索サービス「ID車両」CMに出演

中古車を買う際、最も気になるのは修復歴の有無や走行距離といった車両の状態ではないでしょうか?

「内外装・機関ともに良好」といった文言が躍るものの、実際に見てみると外装には気になるような大きな古傷があったり、「走行距離少ない」と書いてあってもメーターの数値を戻して走行距離を少なく見せているなど、買い手がクルマに関して詳しくないことを良いことに悪逆の限りを尽くしている心ない業者もあります。

株式会社プロとコーポレーションが行なった調査によると、89.5%が「情報が開示されていないと不安」と回答しています。

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同社はこれまでも「走行距離表示」「修復歴の有無表示」「車体番号一部表示」そして「Goo鑑定」などで積極的な情報開示を行なっていましたが、8月18日から新たな検索サービス「ID車両」を導入し、対象車を検索できる「ID車両.com」も公開しました

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各社の鑑定士がチェックした車両状態評価書では、内外装の細かなキズの有無や程度が詳細に記されており、実車を見なくても実際の状態をイメージしやすくなっています。

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また、「ID車両」のプロモーションにタレントの稲村亜美を起用。公開されたCMおよび動画では9年間の野球で培った神スイングを披露。中古車えらびの真(新)基準となる「ID車両」の紹介をしています。

(今 総一郎)

世界一のラグジュアリーカーの座を取り戻す!「キャデラック エスカーラ コンセプト」が公開

2016年8月21日にアメリカのカリフォルニアで開催される「ペブルビーチ・コンクール・デレガンス」に先立ち、8月18日にキャデラックのコンセプトカー「Cadillac Escala Concept(キャデラック エスカーラ コンセプト)」が初公開されました。

なお、ペブルビーチで発表されたキャデラックのコンセプトカーは、「シエル コンバーチブル(2011年)」と「エルミラージ クーペ(2013年)」に続き、このエスカーラが3台目となります。

The Escala Concept introduces the next evolution of Cadillac design.

「キャデラック エスカーラ コンセプト」は、今後のキャデラックのデザイン像およびテクノロジーを明確に示唆するというモデル。

「スケール」を意味するスペイン語から命名された「エスカーラ」は、最近発表された2016年モデルのキャデラックCT6よりも大きく、より格上の存在感を持ち合わせた最高級セダンという位置づけ。

大胆なリフトバックデザインが特徴の外観は、圧倒的なスケール感と使い勝手の良さが強調されています。全長5347×全幅1948×全高1455mmに達し、全長はキャデラックCT6よりも約160mmも長くなっています。

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1948年から受け継がれているキャデラック独自の縦型ライトに、新たなアレンジが加えられているのも見どころ。

有機LED(OLED)が採用されたヘッドライトは、よりスリムで奥行きのある設計で、昼夜を問わずワイルドなルックスを演出。

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インテリアで目を惹くのは、曲線を描く3つのOLED式ディスプレイで、インパネの大きな特徴にもなっています。

今後登場するキャデラックのモデル向けに開発されたもので、ドライバーの正面には非常に薄い曲線状のディスプレイが重ねられていて、「Cadillac」の文字があしらわれたエンボス加工済みのハンドステッチ加工のレザーで覆われています。

なお、メーターパネルを構成する複数のディスプレイは、ひとつのユニットとして統合されています。

さらに、コネクティビティコントロールの新機能も用意。開発途中のプロトタイプだそうで、こちらも将来的に市販車に採用される予定だそうです。センターコントロールモジュールが備わっていて、タッチ操作はもちろん、声やジェスチャーでも一連の通信機能の操作が可能。

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ドアトリムとシートには、特別仕様のファブリック素材が幅広く採用されていて、この素材はスーツ素材をヒントにしたものだそうで、新次元のクラフトマンシップやカラーを提案するとした力作。

駆動方式はもちろんFRで、新型キャデラックCT6に初めて導入されたボディは、各種素材が組み合わされ、かつてない俊敏性と効率性が実現しているそうです。

エンジンは今後キャデラックの製品モデルに採用される予定のプロトタイプで、新開発の4.2L V型8気筒ツインターボエンジンを搭載。

「アクティブ・フューエル・マネージメントテクノロジー」によって4気筒に切り替わることでの燃料消費量を抑えることが可能になるなど、キャデラックといえども環境面への配慮も当然ながら徹底されています。

(塚田勝弘)

新型エスティマをエレガントに演出するモデリスタ仕様

トヨタモデリスタインターナショナルからマイナーチェンジを受けたエスティマ用エアロパーツがリリースされています。トヨタ店やカローラ店などのディーラーで購入できるパーツは、メーカー系列らしく高い信頼性を確保。

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また、モデリスタはドレスアップ系パーツだけでなく、ハイエースなどを中心に車中泊向けのアイテムも展開しています。

6月にマイナーチェンジを受けた新型エスティマのモデリスタ仕様は「スポーティ&エレガント」をコンセプトに掲げ、先進性とプレミアム感を付与するアイテムをラインアップ。トヨタ店、トヨタカローラ店及びトヨタモデリスタ店ですでに発売されています。

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写真のコンプリートカーには、フロントスポイラー、リヤスカートからなる「MODELLISTAエアロキット(10万3680円)」をはじめ、フロントグリルカバー(5万1840円)、ルーフガーニッシュ(4万7520円)を装備。

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ほかにも、19インチアルミホイール&タイヤセット(ロックナット付/31万8600円)、WALDマフラーカッター(2万9160円)、LEDライセンスランプ(8640円)、LEDルームランプセット(面発光タイプ/4万8600円)などを用意。

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先述した車中泊向けパーツとして、同デモカーにはエアスリープマット(2万1600円)も車載されていて、快適な寝心地も確認できました。

デモカーそのままのコンプリートカーに仕上げるのも良し、予算に応じて少しずつドレスアップするも良し。ほかにも新型エスティマ向けのパーツが用意されていますので、気になる方はホームページをチェックしてください。

(文/塚田勝弘 写真/小林和久)

【関連リンク】

トヨタモデリスタインターナショナル(新型エスティマ)
http://www.modellista.co.jp/product/estima/index.html

米NHTSAが衝突安全性能5つ星に認定したインフィニティ・QX60はこんなクルマ!

日産自動車の海外向けモデル インフィニティ「QX60」が、NHTSA(米運輸省道路交通安全局)の衝突安全テストにおいて、最高評価となる5つ星に認定されたそうです。

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NHTSAの衝突安全テストは、前面衝突(56km/h)、側面衝突(62km/h)、ロールオーバー(横転)試験の3種類で構成されており、同2017年モデルは前面衝突試験で4つ星(ドライバー席:4つ星/助手席:5つ星)、ロールオーバー試験で4つ星(転倒リスク17.9%)、側面衝突試験で5つ星を獲得。

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これにより、インフィニティ「QX60」は総合評価で5つ星に認定されました。

[nextpage title=”QX60はこんなクルマ”]同車はインフィニティ初となる7人乗り3列シート仕様の大型クロスオーバーSUV車。

3.5LのV6エンジン(265ps)搭載モデルと、2.5Lのスーパーチャージャー付き直4エンジンを搭載したHVモデル(250ps)が有り、それぞれFF/AWDモデルがラインナップされています。

車両サイズは全長:4,990mm、全幅:1,960mm、全高:1,720 mmで、乗車定員は7名、米国価格は42,600ドル(約450万円)からとなっています。

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2017年モデルではさらにエンジン出力が高められ、インフォテインメントシステム搭載やリヤシートの大型化を図るなど、インテリアの充実が図られている模様。

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世界的に人気のあるSUV系でHVモデルが存在し、安全性能や品質の高さなどを考慮すると、日本でも「Q60」と併せてラインナップを望む声が出るかもしれません。

Avanti Yasunori・画像:NHTSA、日産自動車)

【関連記事】

日産が米国でインフィニティのフラグシップセダンを公開!
http://clicccar.com/2016/08/21/393771/

日産がプロパイロット搭載の新型「スカイラインクーペ」を年内発売か?
http://clicccar.com/2016/08/12/392439/

【関連リンク】

NHTSA (Overall Rating)
http://www.safercar.gov/Vehicle+Shoppers/5-Star+Safety+Ratings/2011-Newer+Vehicles/Vehicle-Detail?vehicleId=11410

「スバル女子」が選ぶ、スバル研究実験センターのお宝車・BEST5

前回、SUBARUテックツアー2016に参加した様子を紹介しました。

今回はその中で私が昇天してしまった、スバル技術資料館に保管されている数ある名車の中から、私のお気に入りの5台をランキング形式で紹介したいと思います。

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スバル技術資料館とは、クルマの開発の過程で先人となるエンジニア達の考え方やアイデアなどを資料として参考にするため、さまざまなスバルの名車や試験車両を保管している施設です。

【第5位】インプレッサWRX STi Version 22B

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インプレッサが大好きな私としては外せない1台!

22Bは、インプレッサWRX STi Version TypeRをベースにバランス取りされ排気量を2200ccに拡大した専用エンジンを搭載しているほか、WRカーを彷彿とさせるブリスターフェンダーなどが装備されたスペシャルなインプレッサです。

わずか400台限定のモデルで登場当時の価格は約500万円でした。それがなんと2日で完売!発売は1998年。当時の私は7歳……。もっと早く生まれたかったなぁ(涙)フェンダーフェチの私としては、この迫力のあるフェンダーにはうっとりしてしまいます。

【第4位】REX GSR

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REXは、1972年に登場したR-2の後継モデル。惹かれたのはなんといってもこの鮮やかなボディーカラー。

XVや輸出仕様のWRXやBRZに設定されているハイパーブルーを連想させる水色にくぎ付けになりました。今の軽自動車と比べると小さくて可愛らしいですね。当時のカタログを見てビックリ!画像のGSRの他にもTSというグレードが存在したことにも驚きました。

【第3位】A-5

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A-5は、スバル初の水平対向エンジンを搭載したクルマ。残念ながら世には出ていないものの、今のシンメトリカルレイアウトのルーツとなったクルマです。

驚いたのはなんといってもリアビュー!断崖絶壁のリアウィンドウやCピラーに埋め込まれたウィンカーなどが特徴的です。内装色に赤を多用しているのも、今のスバル車から考えると斬新!今のコの字のテールも好きですが丸いテールも可愛いなぁと思いました。

【第2位】ドミンゴ アラジン

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ドミンゴは、サンバーのボディーに3気筒1.2リッターエンジン(初代は1リッターの設定もあり)を搭載した7人乗りのワンボックスワゴン。

ドミンゴ アラジンはドミンゴをベースにポップアップ式のルーフをはじめとしたキャンピングカー装備を架装したモデルです。

スバル車唯一のキャンピングカーですが販売台数は22Bより少ない282台という激レアモデルです。スバル車にキャンピングカーがあったことにも驚きですが、現代の軽キャンピングカーブームを先取りしたようなコンパクトなサイズにもビックリ!1度でいいからドミンゴ アラジンでキャンプに行きたい!

【第1位】スバル 360 コマーシャル

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スバル 360 コマーシャルは、乗用車にしか見えませんがれっきとした軽貨物扱いのトラックです。

開閉式のルーフや折りたたみ式のクオーターウィンドウなど、さまざまな工夫がされています。のちにサンバーが登場するまでの間スバルの軽貨物乗用として活躍しました。

このクルマは技術資料館に数あるスバル車の中で、もっとも古いモデルだそうです。ミラーがないことにビックリ!当時の法規制ではミラーを装備していなくても車検に通ることにも驚きです。

スバリストからは、テントウムシの愛称で親しまれているスバル 360。なんといっても丸みのあるこの形!!可愛すぎるぅ〜。

紹介したいクルマがありすぎて……5台に絞るまでに相当な時間を費やしました。技術資料館は、私にとってまさに夢の国!!!興奮のあまりその日眠れませんでした(笑)

次回は、初めての同乗体験レポートをお届けします。こちらもお楽しみに!

(文:岩本 佳美/写真:井元 貴幸)

【関連記事】

ドライビングアカデミーってなんだろう?【SUBARU テックツアー 2016】
http://clicccar.com/2016/08/10/391554/

ドライバーが激怒!BMW3シリーズ次世代型を決死の撮影!?

BMWのDセグメント・サルーン『3シリーズ セダン』のプロトタイプを補足、カメラマンは外観、インパネ、トランクルーム、ドアのオープンなど、あらゆる撮影をしていました。

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そして休憩時、テストドライバーがシートで車を覆おうとした瞬間、溜まった怒りが爆発したのか、カメラマンに突進してきたのです。

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「いいかげんにしろ!」と言ったかどうかは不明ですが、カメラマンに対し画像データの削除を要求してきたと言います。

結果的になんとかその場を凌ぎ撮影したのが、今回のスパイショットです。

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インパネは現行モデル、ヘッドライトにはダミーが装着されていますが、ワイドになったキドニーグリルや3分割されたバンパーのエアインテークなど、次世代型の新デザインが随所に見られます。

次期型には、新開発モジュラープラットフォーム「CLAR」を採用、大幅な軽量化が図られます。

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エクステリアは「5シリーズ」次期型から、多くのデザインキューを受けると言います。

パワーユニットは1.5リットル直列4気筒ターボエンジン、2リットル直列4気筒ターボエンジン、頂点の「M3」には、3リットル直列6気筒が搭載されます。

ワールドプレミアは2017年秋頃になるでしょう。

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住友商事、米国USH社と中大型車用燃料電池で業務協力契約を締結

大手商社の住友商事は、グループ会社の米州住友商事を通じてUS Hybrid社(USH社)と、USH社の中大型車用燃料電池の生産・量産化支援等に関する業務協力契約を締結したと発表しました。

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USH社は、カリフォルニア州トーランスに本拠を置き、1996年から中大型車用の燃料電池・電気パワートレインに関する事業を行っています。住友商事は、今回のUSH社との契約で自動車メーカーを含む日系企業に、大型バス・トラックに好適なUSH社の中大型車用燃料電池技術を売り込むことを目指しているようです。

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USH社は、カリフォルニア州の路線バスで燃料電池を搭載した大型バスの実証実験を行った実績があり、その実証実験で21,000時間を超える耐久性能と、故障なしで90パーセント以上の稼働率を記録し、米国エネルギー省傘下の国立研究機関からも高く評価されています。

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また、従来から燃料電池の課題と言われてきた、水素と酸素の電気化学反応で燃料電池内部に発生する生成水が寒冷地の冬季に凍結する問題に関して、USH社は燃料電池内部に発生する生成水の制御を改善する技術を開発した点で注目されています。

一方、トヨタの「ミライ」やホンダの「クラリティ」に代表される小型乗用車用燃料電池技術の分野で先行している日本の自動車メーカーでは、大型バス・トラック向けの中大型車用燃料電池については、トヨタと日野自動車が2015年に燃料電池バスを豊田市で実証実験する試みを行っています。

今回の住友商事グループによる中大型車用燃料電池事業に関する動きが、今後日本の自動車メーカーに、どのように拡大していくかに注目が集まっています。

(山内 博・画像:住友商事)

「ベイビーBMW・X1」!? MINIクロスオーバー次期型、最終テストを目撃

BMWブランドのコンパクトSUV『MINIカントリーマン』(日本名 クロスオーバー)が、正式公開前の最終テストに姿を見せました。

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コードネーム「F60」と呼ばれる次期型は、BMW「X1」を始め複数のモデルと共有する「UKL」プラットフォームを採用し、全長、全幅、全高全てが一回り大きくなると伝えられています。

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ボディサイズがBMW「X1」に迫り、エクステリアはSUV力がアップすることが予想されるため、「ベイビーX1」とも言えそうです。

とはいうものの、BMWグループにおいて、最小SUVというポジションに変更はなく、「X1」との差別化はきちんとされるようです。

パワーユニットは1.5リツトル直列3気筒ターボ、2リットル直列4気筒ターボ及び、プラグインハイブリッドの設定も期待されています。

ワールドプレミアは2016年9月のパリモーターショーが有力でしょう。

(APOLLO)

日産が米国でインフィニティのフラグシップセダンを公開!

日産自動車が米カリフォルニア州で開催される「ペブルビーチ・コンクール・デレガンス」で、「インフィニティ Q80インスピレーション」を公開すると発表しました。

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クーペのようなエレガントさを備えたインフィニティのフラッグシップモデルで、米国では初公開となります。

全長5,060mm、全幅2,010mm、全高1,340mmと、同社の現行「シーマ」に迫る堂々としたボディサイズを持つ4ドアセダンとなっており、カーボンファイバーやアルミ、レザーなどの素材を使用するなど、最高の品質を追求したといいます。

ハイブリッドシステムを採用しており、新型「Q60」や「Q50」改良新型に搭載された3.0L V6ツインターボエンジンを搭載、モーターとの組み合わせによるシステム出力は550hpに達しています。

駆動方式はFRと4WDを切り替えられる仕組みになっており、燃費性能は、欧州複合モードで18.2km/L。

インテリアは、独立4シーターとなっており、運転席や助手席にHUD(ヘッドアップディスプレイ)が装備されています。

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ルノー出身で現在はインフィニティ副社長のフランソワ・バンコン氏によれば、「同モデルはプレミアムセダンの新境地を開拓するもので、これまでの伝統的な高級セダンではない」とした上で、「製品化の意図を持ったインフィニティの野望を示唆するモデル」と説明。

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また「インフィニティ・ブランドのプレミアムカーにとって、自動運転機能は不可欠」としており、日産がセレナ以降、各車種に展開中のドライバー支援システムにも注目が集まりそうです。

Avanti Yasunori・画像:日産自動車)

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タイでキャッチされた「なんだかおかしい」覆面テスト車。なんと意外にも○○○車だった

一体なんなのでしょうか、このクルマは?
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トムヤムクンとドリアンの香りが漂うタイの高速道路で撮影されたこの写真。見るからに怪しく、覆面テストカーだということは一目瞭然です。

しかしなんだかおかしい。まず異様に背が高くてプロポーションがおかしい。ガラスエリアが異様に広くておかしい。まるで(チョップドルーフとは逆に)天井を高くしたような雰囲気がおかしい。スライドドアだけど、いわゆるミニバンではなさそうなパッケージングもおかしい。

怪しすぎるんです、このクルマ。

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このおかしいことだらけのクルマの正体はいったい何なのだ?

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この不思議でおかしなプロポーションが実は大きなヒント。なんと、意外なことに日本の自動車メーカーのテストカーでした。何を隠そう、トヨタの開発車両なのです。

正体はこれ。次世代タクシーです。

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2015年の東京モーターショーでもコンセプトモデルとして公開された「次世代タクシー」は、2017年度内に発売を予定し鋭意開発中。

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低いフロアや大開口スライドドアによる優れた乗降性と、車椅子乗車まで考慮した広い室内で「みんなにやさしいタクシー」を目指して設計されています。

2020年の東京オリンピックの際には、このタクシーが東京にたくさん走り回ることになるんでしょうね。

パワートレインはLPGハイブリッドシステムを搭載するとアナウンスされています。

しかしモヤモヤするのは、どうしてこのタクシーがタイの高速道路でテストしていたのかということ。確かにタイは左側通行右ハンドルなので日本の交通環境と同じですが、だからと言ってタイの道を走っていた理由にはならないと思います。

高温多湿の環境でLPGハイブリッドシステムの長期テストをしているんでしょうか? 確かにタイではLPガスが簡単に手に入りますが。

もしくは、タイでもこのタクシーを発売するということなんでしょうかね。

(編集部)

フィアット500にベース車よりも約16万円お得な特別仕様車が登場

数多くの特別仕様車を投入しているフィアット500。8月27日に人気のボディカラーと専用バッジが組み合わされた「Fiat 500 Super Pop Free Style」が発売されます。

500_FS_Leaflet_FIN_2同限定車はフィアット500で一番人気だという「ボサノバ ホワイト(限定140台)」、女性から高い支持を集めている「パソドブレ レッド(限定60台)」の2色を用意し、リヤに「FREESTYLE」の専用バッジを配置し、Pop専用デザインファブリックシートを用意。

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車名の「フリースタイル」は、さまざまなライフスタイルを自由に表現できるというフィアット 500のコンセプトが由来だそう。

438_news_FS_500_RED_FIN価格は183万600円で、ベース車両の「フィアット 500 1.2ポップ」よりも約16万7000円お得な価格が最も見逃せないポイントかもしれません。台数は2色合計で200台となっています。

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パワートレーンは、1240ccの直列4気筒エンジンに、シングルクラッチのATモード付5速シーケンシャル(デュアロジック)の組み合わせで、最高出力69ps/5500rpm、最大トルク102Nm/3000rpmというアウトプットを得ています。

キュートな内外装が魅力のフィアット500をいま狙っているならFiat 500 Super Pop Free Styleを見逃す手はなさそうです。

(塚田勝弘)

発売直前!新型・ホンダ フリードをチェック

人と荷物が十分乗るスペースを持ちながらもボディサイズをコンパクトにまとめた「フリード」。「ちょうどいい」のフレーズでもお馴染みの同車が9月16日に満を持して新型へと生まれ変わります。

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すでにホームページ上では、その姿カタチをはじめとした様々な情報が明らかにされていますが、もうチェックしましたか?「まだ」という方は、是非その魅力をチェックしてみてください。

まず、全長は4215mmから4265mmへと若干拡大しているとはいえ、最大で7人乗れるミニバンとしては異例のコンパクトさは健在。

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その一方で、室内空間は1〜3列目のシート間の距離で9cm、さらに2列目シートスライド量を12cmアップしたことで居住性が向上しているとのこと。

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さらに安全面でも大幅な進化を遂げています。フロントウィンドウに備わる単眼カメラとフロントバンパーに仕込んだミリ波レーダーによる高い検知機能がウリの先進安全運転システム「Honda SENSING」を一部グレードに設定。

衝突軽減ブレーキをはじめ、前走車を追従するアダプティブ・クルーズ・コントロールや車線維持支援システムといった機能が盛り込まれています。

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パワートレーンは従来型と同じくガソリンエンジンとハイブリッドの二本立てですが、ハイブリッドは「フィット」を筆頭に数多くのモデルに搭載し実績を積んでいる「SPORT HYBRID i-DCD」を採用。

燃費は明らかにされていませんが、このユニットの実力は「フィット」で36.4km/Lを達成しているだけに期待は高まります。ちなみに、4WDの設定もあるとのこと。

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公開されている動画では、キビキビと回る姿や、広い室内空間をテンポよく紹介。最後には「すべての人にちょうどいいHonda」とお馴染みのセリフも。登場は秒読みですが、その登場が待ち望まれている1台です。

(今 総一郎)

新型エスティマのTRDパーツは「エレガント・スポーツ・ツアラー」がテーマ

「TRD」ブランドでモータースポーツやカスタマイズパーツを揃えているトヨタテクノクラフト。2016年6月にフェイスリフトを受けた新型エスティマを架装するTRDパーツもリリースされています。

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開発テーマは「ELEGANT SPORT TOURER(エレガント・スポーツ・ツアラー)」。

シンプルでありながら空力性能の高さを高めたエアロパーツをはじめ、新開発のスポルティーボサスペンションセット、メンバーブレースセットなど、メーカーワークスにふさわしいスポーツカスタマイズパーツとしています。

エアロパーツは、LED付フロントスポイラーをはじめ、LEDなしのフロントスポイラー、ディフューザー形状のリヤバンパースポイラー、フロントグリル上に配置されるフロントバンパーガーニッシュを用意。

機能パーツは、ハイレスポンスマフラーVer.S、18インチアルミホイール「TRD TF6」&ナットセット(ほかにも19インチも設定)、TRDスポルティーボサスペンションセット、パフォーマンスダンパーなどを揃えています。

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短時間ではあるものの試乗したところ、乗り味は確かに引き締まっていますが、メニューからすると思ったよりもハードではなく、メーカーワークスらしい信頼感のある走りを堪能できそうです。

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そのほかにも、ウィンカーバルブセット、赤いロゴ入りのプッシュスタートスイッチ、本革巻シフトノブ(左右非対称/球体)など数多く展開されています。

価格は一例として、LED付エアロパーツセット(塗装済が税抜き12万5000円〜)、LED付フロントスポイラー(塗装済みが9万円〜)などとなっています。詳しくは公式サイトを参照してください。

(文/塚田勝弘 写真/小林和久)

【関連サイト】

TRD エスティマ
http://www.trdparts.jp/estima/index.html

「壁ドン」「あごクイ」の次のブームは「横クイ」!?~メルセデス・ベンツEクラス

お盆休みの方もそうではない方も、夏を楽しんでいますか?

私は撮影こそありませんが、原稿の締め切りがあるため、リオオリンピックを観戦しながら原稿を書いています。お陰で仕事がはかどりません!

とは言いつつ、締め切り日はどんどん来てしまうので、ここからはターボ全開でお仕事します!

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そしてこのところの私のお供は新型の「メルセデスベンツEクラス」。「E200 アバンギャルドスポーツ」です。

メルセデスベンツは1886年にクルマを作り始めた当初から「安全」にこだわっている自動車メーカー。1939年には安全技術開発部解説。1969年には自社で「事故調査部」を作り、メルセデスベンツの本社があるドイツ・シュツッツガルトから100㎞以内で事故が起きると独自に調査に出かけたという。その数は4000件以上。

そこから「ABS」や「衝撃吸収構造ボディ」「横滑り防止装置」「ドアミラー内蔵式ウインカー」「巻き上げ機能付きシートベルト」など、いち早く安全装置を導入し、また、人命にかかわる特許は公開もしています。

「レーダーセーフティパッケージ」が採用されたのは2013年の先代Eクラスフェイスリフトの時から。 ミリ波レーダー+ステレオカメラによるステアリングアシスト機能が初めて搭載されました。歴代Eクラスはほかのモデルよりも台数が見込めるため、お金をかけた先進機能が初めて搭載されることが多いのです。 なぜならSクラスだと値段が高すぎて多くは売れないし、Cクラスだと大量に売れますが価格を維持できないからです。

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そして今回の新型Eクラスにも世界で初めての安全技術が搭載されています。
手放し運転を一定時間感知した場合にステアリングを握るように促し、それでも反応が無かったらクルマを安全な場所で止める「アクティブエマージェンシーストップアシスト」。それともうひとつ「PRE-SAFE インパルスサイド」。これは側面衝突する場合に前席シートの側面がクイッと膨らんで、シートで体を守るシステム。

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去年は「壁ドン」や「あごクイ」が流行りましたが、今年はメルセデスベンツの最新安全装備「横クイ」が流行る…かも!?

(吉田 由美)

新型アクセラは乗るほどにじわじわと効く漢方薬だった!?

クルマにおける進化というと、多くの人はフルモデルチェンジやマイナーチェンジなど、これまでの姿カタチがガラッと変わるほどの大変化を想像することでしょう。

たしかにそれは王道ですが、現在のマツダはその王道とはひと違った独自の路線を歩んでいるのをご存知でしょうか?

最近の動きを振り返ると、2012年に登場したSUV「CX-5」を皮切りに魂動デザインとスカイアクティブテクノロジーを全面採用した新モデルを続々投入。ライトウェイトスポーツカーの雄「ロードスター」をもって、この新世代商品群へのシフトが完了しました。

とまぁ、ここまでは王道中の王道。しかし、面白いのは、これら新世代商品群が根っこの部分でお互いが密接に繋がりを持っていることです。

具体的にはシャシーやエンジンといったメカニズムのほか、運転席周りの操作性などです。一括企画・一括開発のもと開発されたこれらのテクノロジーは、同じく一括企画・一括開発という絆で繋がるモデルならば速やかな展開を可能としています。

そしてマツダが取り組んでいるのが、新技術の速やかな展開によりクルマを常に新鮮な状態として保つことなのです。

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■さらなる一体感に貢献「G-ベクタリングコントロール」

今回の改良で新たに「アクセラ」に盛り込まれたものを挙げていくと、まず「デミオ」や「CX-3」ですでに搭載されている1.5Lディーゼルエンジンが遂に「アクセラ」にも投入されました。安全装備が充実したグレード「15XD PROACTIVE」で243万円と、1.5L版を加えたことでディーゼルへの入り口は広がりました。

また、ディーゼルエンジンについては1.5Lですでに実装済みのナチュラル・サウンド・スムーザーを2.2L版にも導入して、エンジンから放たれる3.5kHzの音圧レベルの低減に成功。

さらに、エンジン回転数の高まりにより生じる周波数のピーク変動を整えるナチュラル・サウンド・周波数コントロールの新採用で、加速感ともリンクした上品な音色を奏でます。

ここまでは既存の技術をもとにしたブラッシュアップですが、改良後の「アクセラ」で初出しとなったのがG-ベクタリングコントロールです。

運転に自信のある方なら、例えばコーナーでは、手前から緩やかに減速してフロントタイヤに荷重をのせて旋回し、コーナーの脱出では逆に緩やかにアクセルを踏んで加速というプロセスを滑らかに行ない、それができるクルマを「気持ちいい」と形容します。

そんな気持ちよさを誰もが実感できるようにしたのがG-ベクタリングコントロールなのです。

ただし、その制御は人間の足ではほぼ不可能な微小域で行なわれているため、あたかも自分の運転が上手くなったかのように感じるそうです。高性能スポーツカーが積むシステムがドライバーの想像を越える走りを実現させる特効薬だとするなら、G-ベクタリングコントロールは良い運転へじわじわとドライバーを導く点から漢方のようなものだといいます。

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■上質か、スポーティか、選んだのは……

少し話が脱線するかもしれませんが、ここで“ある場面”を想像していただきたいです。それは、“書類でも何でもいいですが、とにかく探し物を探す”というありふれた日常の一コマです。この場面を乗り越えるコツは「無いと思って探す」のではなく「あると思って探す」ことで、そう考えるだけですんなりと探し物は見つかったりします。

それと似たようなことが「アクセラ」にも。今回の改良の第一報を聞いて「見た目は変わっていないよね」と率直に思った方は少なくないのではないでしょうか? しかし「見た目は変わった」と思って改めて見ると……フロントマスク、ホイール、さらに5ドアハッチバックのスポーツではリヤバンパーなど、実はその外観のほとんどに手が加えられています。

この新デザインが目指したのは上質感の向上。当初はCセグメントのハッチバックらしく躍動感あふれるスポーティ路線で行くことも検討されたそうですが、現在はプレミアムブランドにも負けないレベルで質感を高める時期との考えに至り、上質路線でのデザイン変更が行なわれたそうです。

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より深く知りたい方にはこちらがおススメです。

(今 総一郎)

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電気モーターがダンパーの替わりになる!? アウディの「eROT」とは?

48V電源を使うことで燃費改善を図る「LV148」規格をドイツメーカーが策定し、厳しさを増す燃費規制への対応策としています。

48-volt onboard power supply

アウディも48Vの高圧電源システムを開発しています。アウディから今回発表されたのは、48V電源を活用した電気モーターダンパーともいうべき「eROT」。

AUDI AG技術開発担当取締役のDr.シュテファン クニウシュ氏によると

「クルマが窪みや突起を超えたり、カーブを走ったりすると、慣性エネルギーが発生します。従来はダンパーでエネルギーを吸収し、そのエネルギーは熱として失われてきました。48Vの電源システムとエレクトロメカニカルダンパーのシステムを組み合わせることで、このエネルギーを活用するもの。この技術により、サスペンションの特性を自由に制御するという、まったく新しい技術の可能性も拓けることになります」

と、従来と逆の発想から生まれた技術であることを強調。

水平に配置される電気モーターがダンパーの替わりになる「eROT」は、反応が速いのが特徴で、慣性も最小に抑えられるそうです。

可変制御するサスペンションとして、路面の凹凸や運転のスタイルに対応し、ソフトウェアによってほぼ自由に設定可能なダンパー特性となっているのも特徴。

Electromechanical rotary damper

また、従来の油圧ダンパーでは難しかった伸び側と縮み側のストロークを独立して設定することもできます。たとえば、伸び側の減衰力は硬めに設定しつつ、乗り心地への影響が大きい縮み側のストロークについては、よりソフトに設定することが可能になります。

さらに、「eROT」と呼ばれるこの新しいダンパーシステムのもうひとつの利点は、配置の自由度の高さ。リヤサスペンションに採用した場合、伸縮式ダンパーを垂直に配置する従来のシステムに対し、電気モーターを水平に配置することで、荷室容量を増やすこともできます。

「eROT」には、冒頭で紹介したようにサスペンションが上下動する際の慣性エネルギーを電力に変換するという重要な機能があります。この場合、まずレバーアームがホイールキャリアの動きを吸収し、バーアームから、複数のギアを介してその力を電気 モーターに伝えることにより電力に変換するというもの。

ドイツでの公道テストでは、舗装状態の良い高速道路で3W(ワット)、路面の荒れた一般道では613W、平均で100〜150Wを回生。削減されるCO2排出量は、最大で3g/1kmに相当するそうです。

2017年にも市場導入が予定されているというアウディの次世代モデルでは、48Vシステムが主要な電源システムとなる予定で、高性能なマイルドハイブリッドドライブシステムが実現すれば、0.7L/100kmの燃料消費量削減が期待されているそうです。

(塚田勝弘)

最新エスティマの走りをチェック。ホンダ・オデッセイと比較すると…

2016年6月にマイナーチェンジを受けたトヨタ・エスティマは、「デザイン」を最優先に掲げているため、パワートレーンの変更はありません。

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しかし、10年選手となっている現行エスティマだけに、足まわりを中心に変更を加えることで上質な乗り味を追求したとしています。

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変更箇所は少ないながらも可能な範囲で手が入れられたそうで、左右のサイドメンバーをつなぐフロントパフォーマンスダンパーを上級グレードに用意(AERAS PREMIUM-G、AERAS PREMIUM、AERAS PREMIUMサイドリフトアップシート装着車に標準、AERAS SMARTにオプション設定)。

ヤマハ製フロントパフォーマンスダンパーにより、剛性アップ、ボディな微少な振動を減衰することが可能となったそう。

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また、最近のトヨタ車ではお馴染みのエアロスタビライジングフィンをリヤコンビネーションランプに施すことで、空力性能を向上。こちらは、乱流を起こして空力でボディを左右からしっかりと抑えるのが狙いです。効果は分かる人なら40km/hくらいから察知できるそうですが、80km/h以上の中・高速域で顕著になります。

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また、サスペンションは、パフォーマンスダンパーやエアロスタビライジングフィンの装着を前提にチューニングされているとのこと。

バネ定数の変更、ダンパーの摩擦抵抗などが盛り込まれ、初期の動き出しをスムーズにしているほか、減衰力も新しいバルブの採用により操縦安定性と乗り心地の両立が図られています。

マイナーチェンジによりエスティマが目指した走りは、より乗り心地を良くして、その上でもバネ上のボディの動きを抑制するという仕上がりを目指しているそうです。

試乗時間や試乗ステージは限られていたものの、実際の走りもマイナーチェンジ前よりも洗練されている印象を受けますし、狙ったラインをトレースしやすいなど、ハンドリング面の向上も実感できます。

しかし、2013年に登場した現行のホンダ・オデッセイと比べると、デビュー年月の差は埋めがたいものがあります。とくにフロアや足まわりからの微振動を抑える巧みさや、滑らかに動くサスペンションはオデッセイの方が上。

さらに、現行オデッセイは現在のミニバンの中でもトップクラスといえる上質な乗り心地を得ているだけに、エスティマの基本設計の古さは、すべては隠しきれないというところでしょうか。

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それでも先述したように、マイナーチェンジ前と比べると洗練された走りを得ているのは間違いなく、今回は「アエラス」系のみとなっていますが、乗り心地の面で大きな不満を抱くことはないでしょう。

(文/塚田勝弘 写真/小林和久)

光岡自動車からヴェルファイアベースの霊柩車が登場

日本でよく見かける霊柩車といえば、クラウンエステートを架装したモデルやキャデラック・リーンカーンベースなどほか、ロールスロイス・ファントムをベースにした世界一高級と思われる霊柩車が話題になったこともありました。

160818_vellfirehearse01またある取材で、美術の先生がロールスロイスの霊柩車に大きな絵を積んで運んでいた、なんてクルマを拝見したこともあります。

2016年8月22日〜24日に東京ビッグサイトで開催される「エンディング産業展2016」の会場において、光岡自動車が新型霊柩車の「ヴェルファイアグランドリムジン」を初披露し、22日から全国で発売が開始されます。

160818_vellfirehearse03今回、発表される新型霊柩車の「ヴェルファイアグランドリムジン」は、近年多様化する葬儀形態や様式に対応した新型の霊柩車。

車名からも分かるように、トヨタの最上級ミニバンであるヴェルファイアをベースに、全長を1400mmもストレッチさせた存在感のあるバンタイプの洋型霊柩車で、広大な室内空間は自由なレイアウトが可能で、多様な要望を満たせるように設計されています。

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光岡自動車といえば、個性的かつ上質な内・外装が特徴で、この新型霊柩車の製造生産も「オロチ」や「ビュート」と同様に、1台1台職人の手作業によって行われます。

なお、キモとなる車台延長工程では、職人自らが部品図を描いて溶接を行い、国内では最大級となる8基の塗装下地ブースと3基の塗装ブースであらゆる板金塗装に対応し、多彩な要望に応じた内装や装備に仕上げていくそうです。

160818_vellfirehearse02今後伸びゆく終活関連ビジネスにおいて、意外にも!? これまで乗用車メーカーとして公に霊柩車を生産・販売をしているメーカーは他になかったそう。公にということは、こっそりと生産・販売されることもあったのでしょうか。

さて、アフターサービスでは肝心な補給部品の安定供給や店舗での販売・修理受付まで一貫した体制で、メーカーならではの安心感を提供するとしています。さらに、海外への輸出もすでに開始されていて、市場を分析しながら拡販していくとしています。

「終活」という言葉が浸透しつつあるいま、元気なうちに自分の葬儀をセルフプロデュースする例もあるようですから引き合いも多いのでしょう。

個人が霊柩車を買うことはないですが、気になる価格は1026万〜1104万8400円。

2.5Lガソリンのみで、2WD/4WDともに設定されます。霊柩車なのでブラックに塗装されていますが、純白に塗って室内を変えればウェディング業界などからも注目されるかも!?

(塚田勝弘)

エスティマが採用するミニバン世界初の「UVベールPremium Privashield」とは?

最近は「日傘男子」もいるそうですから、とくに女性が気にするものとは言えなくなっていますが、夏を中心とした紫外線対策は「日焼け」を避けるため。

ですが、車内でジリジリとした暑さに直結するのは、紫外線(UV)ではなく赤外線(IR)というのをご存じでしょうか?

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カーフィルム業界ではもちろん常識になっていて、IRをカットするタイプが市販化され、施行する業者もいくつもあります。

最近では、ウィンドウガラスでもUV、IRをカットするタイプが出ています。ホンダがN-BOXやN-WGNに採用したAGC旭硝子製のガラスがそれ。

マイナーチェンジを受けたトヨタ・エスティマも同社の「UVベールPremium Privashield」が装備されています。

ミニバンではエスティマが世界初で、全席(三角窓をのぞく)約99%UVカット実現するのが特徴。なお、エスティマで7車種目の採用になるそうです。

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この「UVベールPremium Privashield」は2015年11月に発表され、同時点で自動車用として全方位からのUVカット約99%を達成し、世界初となっています。しかも、フロントスクリーンをのぞいて、単板ガラスで実現しているのも世界初。

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なお、IRを99%カットするのは家庭用、車載用を含めて困難ですが、「UVベールPremium Privashield」はIRも従来よりもカットすることが可能になっています。

AGC旭化成によると、IRカット効果については、後部座席に座った人の体温をサーモグラフィーで測定したところ、従来のプライバシーガラスに比べて「UVベールPremium Privashield」は、頬の温度でマイナス1.7°C、頭の温度でマイナス2.4°Cの温度上昇の抑制効果が得られているそうです。

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なお、エスティマでは、上級グレードの2モデル「AERAS(アエラス)Premium-G」、「AERAS SMART」に採用されています。

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UVチェックカードにUV-LEDを当ててその差を計測してみました。「UVベールPremium Privashield」と従来のプライバシーガラス、そして「UVベールPremium Privashield」とノーマルガラスとの2つで比べて見ました。写真でも分かるように、両方ともに紫外線レベルが大きく変わっているのが確認できました。

(文/塚田勝弘 写真/小林和久)

月額定額「クルマ乗り換え放題」サービスって何?

音楽聴き放題、書籍(雑誌)読み放題、洋服の借り放題まで定額サービスが多様化し、競争が激しくなっています。

「所有からシェアへ」といわれている中、クルマの「乗り換え放題」で月額定額制というサービスが登場しました。

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運営するのはお馴染みのIDOMグループ(旧ガリバーインターナショナル)で、「人とクルマの関係」をもっとスマートに解決したいというコンセプトを掲げ、「NOREL」というネーミングが付けられています。

まず、2016年8月18日から先行リリースされていて、一都三県(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)に居住している先着100名限定で、同サービスを受けることができます。

システムの概要は、IDOMグループで買取されたクルマから、独自のルールに基づいて状態の良い車両を選抜。ユーザーはリストの中から好きな車両に乗ることができます。最短90日間で好きな乗り換えられるため、季節やシーンなどに合わせて乗り方や環境に応じて乗り換えることが可能。

つまり、中古車のカーシェアリングであり、しかも、好きなクルマを定額で乗り換えられるというのが従来ありそうでなかった発想といえそう。

利用方法は下記のとおりです。

1:下記のNORELサイトで好きなクルマを見つけて予約
※予約順になるため、利用できない場合があります
2:書類キットが到着後、必要書類を用意して返送
3:納車日を指定して一都三県内にあるIDOMグループ店舗でクルマを受け取る
4:納車後、最短90日以降、次のクルマを選択する

「NOREL」のポイントは、常時1万台以上あるガリバーの在庫に基づいた、豊富なラインアップ。軽自動車から高級車まで100種類以上のクルマを取り揃えているそうです。

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また、何度乗り換えても料金は一定(月額4万9800円/税抜き)で、任意保険料や税金の費用も含まれています。そのため、同サービス利用中にかかる基本的なコストは、月額料金に加えてガソリン代や駐車場代などとなります。

なお、クルマの定期メンテナンスや電球などの消耗品の交換費用は、ユーザー負担になります。

乗り換える度に発生する自賠責保険料や登録費用、取得税などはかかりません。また、車検費用や自動車税、自動車保険もかからず、ランニングコストを抑制できます。

レンタカーを1泊2日で借りたり、カーシェアリングを時々利用したりするよりも割高かもしれませんが、クルマが必須で「シーンによって乗り換えられれば!」という方は試してみる価値があるかもしれません。

(塚田勝弘)

【関連リンク】

『NOREL』サイト (PC、スマートフォン)
https://norel.jp/

日産・ジュークがターゲット!? セアト第2のクロスオーバーを捕捉

セアト初のSUVとなった『アテカ』に続く、第二のBセグメント・クロスオーバーSUVの姿をカメラが初めて捉えました。

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セアト『レオン』ベースの「アテカ」より、コンパクトなBセグメントに属するモデルで、その存在は最高経営責任者のルーカ・デ・メオ氏が3月の記者会見で明かしていました。

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多くのメカニズムを次世代「イビザ」と共有し、シャシーは他のセアト、フォルクスワーゲン、シュコダのモデルから流用、日産「ジューク」をライバルとするようです。

ワールドプレミアは2017年後半または2018年頃とリポートされています。

(APOLLO)

デビュー18年目の大変身。BMW X5次世代型を捕捉!

BMWのミドルクラス・クロスオーバー SAV(スポーツ・アクティビティ・ビークル)、『X5』次世代型をキャッチしました。

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相変わらずフルカモフラージュ状態のプロトタイプでディテールは不明ですが、関係者によると、この第四世代は2000年のデビュー以来、初の大刷新が行われる可能性があることが分かりました。

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プラットフォームには多数の軽量素材が使用されている「CLAR」(クラスター・アーキテクチャー)を採用し、200kg以上の軽量化が図られます。大きな減量による車体バランスの調整のため、ルーフキャリアには重荷を載せテストをしているようです。

ヘッドライトを含むフロントエンドは、よりアグレッシブに、リアコンビランプは歴代の横型から縦型への変更の可能性もあるといいます。

パワートレインは4気筒、6気筒、8気筒エンジンをアップデート、パワーアップが図られるようです。

ワールドプレミアは2018年後半のスケジュールとリポートされています。

(APOLLO)

エスティマの塗装方法はどこが違う? ミニバン初の2トーンカラーに採用された新手法

スズキ・アルトはバックドアをボディカラーと異なる色としていますが、主にルーフをボディカラーと塗り分ける2トーンカラーが流行しています。

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2016年6月にマイナーチェンジを受けたトヨタ・エスティマは、カラーも含めたデザインの変更が主眼で、ミニバン初の2トーン仕様を設定。こちらもデザイン部門からの提案だったそう。

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ミニバン、しかもエスティマはサイズが大きいだけに、工場でのマスキングや塗装が大変なのがうかがえます。しかもよく見るとルーフだけでなく、ピラーもすべて塗装されています。ドアミラーもブラック。なお、アルミホイールもブラックをあしらってコーディネイトされています。

通常、2トーンルーフはルーフ下などをマスキングし、色を変えるルーフなどを再塗装する手法が採用されています。そのため、ルーフなど塗り替えた部分はボディカラーと異なる色になっていますが、ドアの隙間やボンネット内などは元のカラー(ボディカラーと同じ)になってしまいます。

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一方のエスティマの2トーンカラーは「まず外側をマスキングしてから」ボディカラーを塗装し(写真の場合は「レッドマイカメタリック」)、その後ブラックで塗装するため、ルーフやピラーなどはもちろん、ドアを開ければ分かるように、室内側もすべてブラックになっています。

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先述したような従来の方法だと、ドアの隙間やボンネットを開けると違う色(元の色)が出てきてしまい質感は損なわれるという欠点がありました。

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そこで発想を逆転。工場と一体となって開発された今回の手法により欠点を克服したそうです。

エスティマのルーフカラーは、ブラックのみとなりますが、7月上旬の取材時点で1日に6台くらいしか生産できないという貴重な2トーンカラー。5万円高という価格設定は、工程を考えると「買い」といえそうです。

(文/塚田勝弘 写真/小林和久)

米・フォードCEOが2021年「完全自動運転」実現を宣言!

米フォードが8月16日、人が運転に関与せず、ハンドルやアクセル、ブレーキペダルが無い自動運転車を2021年までに実用化する計画を発表しました。

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同社が目指しているのは最も難易度が高い「レベル4」(完全自動運転)で、マーク・フィールズCEOはこのチャレンジについて「フォードが100年前に実現した自動車の大量生産方式と同様、社会に大きな影響を与えるだろう」としています。

同社は「完全自動運転」の実現に向け、米カリフォルニア州シリコンバレーの研究所を拡充。自動運転に必要なセンサーやAI(人工知能)、地図情報などのベンチャー企業への出資や提携を発表しています。

2021年時点では「ライドシェア」など、配車サービス事業用途を考えているようで、一般向けには2020年代後半の実現を想定している模様。

新聞報道などによると、同社はこの分野で先行するGoogleとの提携を模索していたそうですが、合意に至らず自社開発することにしたそうです。

FORD

自動運転技術をめぐっては、交通事故の減少や渋滞の緩和につながることから、BMWが今年7月に2021年までの完全自動運転技術導入に向けて米インテルと提携するなど、世界の大手自動車メーカーが開発に鎬ぎを削っており、IT企業からの参入も相まって、開発競争は業種の壁を越えて激しさを増しています。

そうしたなか、日本政府は2020年をめどに「レベル3」(非常時ドライバー介入)、2025年に「レベル4」の実現を目指しており、世界レベルでの技術競争の行方が注目されます。

Avanti Yasunori・画像:FORD MOTOR)

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WEC富士6時間レースのWECグリッドセレモニーガールが発表!

10月14日(金)〜16日(日)に富士スピードウェイで開催される、FIA世界耐久選手権 FIA WEC 富士6時間耐久レース。

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富士6時間レースはル・マン24時間レースも含まれる世界耐久選手権の第7戦として開催されます。

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ル・マンといえば23時間50分以上もトップを走ったトヨタ・TS050 HYBRIDが記憶に残っています。そのル・マンでライバルだったポルシェ、アウディなど名だたる強豪もやってきての世界選手権となるのが富士6時間レース。

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同レースを彩るWECグリッドセレモニーガールの8名がSUPER GT第5戦「2016 AUTOBACS SUPER GT Round5 FUJI GT 300km RACE」のWECブースで発表となりました。

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WECブースではSUPER GTのレース中での発表会となったので選ばれたメンバーはSUPER GTのチームの衣装を着ていましたが、WEC富士6時間レースの際は和服を着用してセレモニーに臨むとのこと。

それでは、発表となったメンバーを紹介しましょう。

荒井つかさ

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忍野さら

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清瀬まち

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西村いちか

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早瀬あや

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藤井みのり

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藤木由貴

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水瀬きい

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日本を代表する女性ということで選ばれたメンバーは、いま人気絶頂のレースクイーン8名。この中には歴代clicccar賞受賞者が2名も含まれてます!

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WEC世界耐久選手権富士6時間レースでの彼女たちの活躍に期待しましょう。

(写真・文:松永和浩)

【関連リンク】

WEC世界耐久選手権富士6時間レース
http://fiawec-fuji.com/

トヨタ新型エスティマ、フェイスリフトでミニバン初のツートーンカラー、Safety Sense Cも採用

「強みはデザイン」という分析から、2016年6月のマイナーチェンジでは顔つきを一新し、伸びやかなサイドビューを強調したトヨタ・エスティマ。

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メインテーマであるフェイスリフトは、バンパー、ラジエーターグリル、フェンダー、エンジンフードの変更という大がかりなもので、大開口のアンダーグリルと張り出し感を強調したバンパーコーナーの形状が大きな特徴となっています。

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伸びやかなサイドビューもエスティマの魅力で、さらに強調すべくフロントノーズの突き出し感を演出することで印象的な佇まいとしています。

リヤは、赤基調のリヤコンビネーションランプを採用し、LEDライン発光ストップランプ、面発光テールランプの組み合わせにより先進性を主張。また、ミニバン初のブラックルーフと組み合わせたツートーンカラーを設定しているのも見逃せません。

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内装もデビューから10年経ったことで「プラスチッキー」という声に応えて、合成皮革を使った柔らかめの素材のインパネにして、メーターパネルを一新。新デザインのオプティトロンメーターには、4.2インチカラーTFTのマルチインフォメーションディスプレイが採用されています。

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さらに、大型ナビと一体化されたタブレット端末を想起させるセンタークラスターに静電式スイッチを配置することで、先進性を感じさせるインパネまわりとしているのも特徴。

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内装色では、ピラーと天井を含めてブラックで統一し、グレード別にシートカラーを用意することによりスタイリッシュな空間に仕立てられています。

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装備面での注目点は、待望といえる「Toyota Safety Sense C」の全車標準装備化でしょう。より高度な「Toyota Safety Sense P」の採用は、フルモデルチェンジ並の大幅な変更が欠かせないですが、マイナーチェンジで打てる手はしっかりと打たれているようです。

(文/塚田勝弘 写真/小林和久)

宮田莉朋選手2連勝!FIA-F4最年少優勝と最年少連勝の記録が塗り変わる【SUPER GT2016】

毎戦がSUPER GTと併催で行われるFIA-F4日本選手権。その第5戦と9、10戦が8月6〜7日のSUPER GT富士戦の中で行われました。

変則的に第5戦が組まれているのは中止となったオートポリスでの第5戦、第6戦の代替としてとなります。なお、第6戦は11月12日のツインリンクもてぎとなっています。

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6日に開催された予選はベストタイムが第5戦、セカンドタイムが第9戦のものとなり、第5戦が宮田莉朋選手、第9戦は小高一斗選手がポールポジション。FTRSスカラシップチームがポールを分け合うカタチとなりました。なお第10戦のスターティンググリッドは第5戦のベストタイムから算出されることになる変則ルール。

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この第5戦、第9戦を見事優勝、そして連勝で飾ったのが 1999年8月10日生まれの宮田莉朋選手。17歳を4日後に控えた16歳での優勝及び連勝は最年少。

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波乱の多い、というよりも波乱だらけのFIA-F4ですが、宮田莉朋選手はその波乱をうまくかいくぐって速さとともに上手さを身に着けた驚異的な16歳(執筆現在は17歳)といえるでしょう。

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5月の富士戦で小高選手がたてた最年少記録を塗り替え、現在FIA-F4のドライバーランキングでは首位となっています。

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ランキングでは追うカタチとなってしまった小高選手、第10戦ではトップチェッカーを受けるも、セイフティーカー中の追い越しがあったとされてペナルティ加算で16位まで順位を下げてしまうことに。

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その波乱の第10戦を制したのは平木湧也選手。昨年8月の富士戦以来1年ぶりの表彰台が暫定2位、正式結果は優勝となりました。

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そして第10戦でポールポジションとなっていた篠原拓朗選手も最終的に2位となり、第9戦の3位に続いてFIA-F4参戦以来の最高位更新となりました。

この熱いヤングファイトがたまらなく面白いFIA-F4.次戦は8月27、28日、SUPER GT鈴鹿1000kmと併催で行われます。SUPER GTを観戦予定の方はFIA-F4もぜひチェックしてください。

(写真・文:松永和浩)

アルファロメオ・MiToにナチュラルカラーのレザーを採用した限定車を設定

アルファ ロメオのBセグメントMiTo(ミト)は、コンパクトな3ドアモデルで、現在は6速DCT仕様のみ用意されています。エンジンは「マルチエア」こと、1.4Lの直列4気筒ターボを搭載。

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2016年8月27日から100台限定で販売される「Alfa Romeo MiTo Regale(ミト レガーレ)」は、アルファ ロメオの中でも人気の3色のボディカラーにナチュラルカラーのレザーインテリアの組み合わせが特徴。特別デザインの17インチのアルミホイールも用意されています。

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ほかにも、約8万3000円相当のアクセサリー4点(ドライブレコーダー、ETC、専用バックアイカメラ、アロマディフューザー)を搭載しているのにも関わらず、ベース車両から価格を据え置いたお得な設定も見逃せません。

なお、車名の「レガーレ」は、イタリア語で「王/女王のような」および「王室」を意味するそうで、MiToが醸し出す気品やプレミアム感を表現しているそう。

限定100台のうち「アルファ レッド」が40台、「ビアンコスピノ ホワイト」が40台、ブラックが20台で、価格は330万4800円となっています。

(塚田勝弘)

マスタング「シェルビー GT500」新型、シリーズ史上最強の680馬力でマッスルカーの頂点へ!

フォード・マスタングのハイパフォーマンスモデルとして登場が待たれる『マスタング シェルビー GT500』新型のプロトタイプを、カメラが初めて捉えました。

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マスキングされたフロントエンドには、左右にエアダクトを備えた新バンパー、リアには巨大固定式ウィングなどを装着しています。

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パワートレインは5.2リットルV型8気筒ツインターボチャージャーを搭載。最高馬力は現行モデルの662psを超える680psに達するというリポートが届いています。

ワールドプレミアは2017年秋頃が有力。米国を代表するスーパースポーツ、ダッジ「バイパー」の生産終了が伝えられており、暫くは新型「GT500」がマッスルカーをリードしていく存在となりそうです。

(APOLLO)

これがエスティマ最終モデル? フルモデルチェンジせずやっと実現したマイナーチェンジのワケ

2006年に登場した3代目の現行エスティマは、すでに10年選手になっています。

フルモデルチェンジへの期待も高まりますが、トヨタ自動車の新体制移行で生まれた「CV Company」のCV製品企画 プロフェッショナル・パートナーの堀 淳一氏によると、2016年6月に受けたマイナーチェンジはようやく実現した企画だったそうです。

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なお、堀氏はエスティマのマイナーチェンジをずっと担当してきたそうで、初代が10年、2代目が6年、そして現行も10年と毎回これほど息の長いモデルになるとは……と苦笑しながら語っていただきました。

フルモデルチェンジの噂があっては立ち消えとなったのは、東日本大震災の影響では?という憶測もありました。実際のところどうだったのでしょうか。

じつは、2011年の震災ではなく、2008年のリーマン・ショックの影響が大きかったそう。

「大きなクルマから小さなクルマへのシフト」という流れによりエスティマも台数が減り、ミニバンもヴォクシー/ノアなどへのダウンサイジングが進んだことでフルモデルチェンジの機会を逃したというのが大きな流れとのこと。

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本来なら2012年にモデルチェンジをする計画を立てていたというエスティマは、開発自体も厳しい状況で、全体のスケジュールを延ばすという決断になったそうです。

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需要がヴォクシー/ノアのような箱型ミニバンにシフトし、日産がプレサージュをやめるなど、ライバルがホンダ・オデッセイくらいとスタイリッシュ系の大型ミニバン市場は縮小しています。

そんな中、エスティマはモデル末期といわれ続けていても「何で何もしないの?」という声もあり、マイナーチェンジがようやく実現。

じつは、堀氏も2012年のマイナーチェンジが最後になると思ったそうですが、エスティマは根強い人気があり、2015年になっても月1500台ペースでコンスタントに売れ続けています。

なお、ハイブリッドとガソリン車の比率は、前者が25%くらい、後者が75%くらいだそう。

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市場がシュリンクしているいま、40万台くらいという既存ユーザーの買い替えを狙うために、エスティマの強みを分析。そうすると「エスティマが好き」、「デザインが好き」ということで、デザイナーが提案するものが基本的にすべて盛り込まれています。

こうなると、次期エスティマがあるか気になりますね。

お話の最後に「リーマン・ショックがなければ(新型)をやれたのに……」というつぶやきのような同氏の話があったことをお伝えしておきます。もし、次期型を粘り強く待っているなら今回のマイナーチェンジ後モデルを手にしておくのが正解かもしれません。

(文/塚田勝弘 写真/小林和久)

ポルシェ・パナメーラにオプション設定されるカーオーディオが純正オーディオの流れを変える!?

2016年6月にワールドプレミアされた2代目となる新型ポルシェ・パナメーラ。高級サルーンに旋風を巻き起こした初代登場からすでに7年が経っているのが信じられないほど、現在も鮮度を保っているように思えます。

P16_0444_a5_rgb新型パナメーラはオーディオ面も妥協はなく、新開発されたBurmester(ブルメスター)製の「3Dハイエンドサラウンドサウンドシステム」が初採用されています。

Burmester は、ドイツのハイエンドオーディオ。同システムにはAピラーに追加された2つのスピーカーが「Auro 3Dテクノロジー」と連動することで3次元の立体的な音響パターンを生み出すというもの。

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パナメーラ全モデルにオプション設定される同システムの合計出力は1,455Wに達し、400WのD級アンプを内蔵するサブウーファーと2ウェイセンターシステムを含む合計21個の個別制御のスピーカーが装備されます。

なお、ブルメスターは初代プリメーラから採用されていて「音楽の専門家が音楽マニアのために開発した」という、純粋にハイエンドなサウンドを提供する最初のスポーツカーを謳っていました。

ディーター・ブルメスター自らがサウンドシステムのアーキテクチャー設計とファインチューニングの責任者となり、2009年以来、パナメーラシリーズに最高の音質水準を提供し、ポルシェの全シリーズに「Burmesterサウンドシステム」が装備できるようになっています。

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「Burmesterサウンドシステム」は、圧縮されていないハイレゾ音源を再生する際に劇的な音質を発揮するだけでなく、Bluetoothストリーミング、デジタルラジオ、MP3ファイルなどの圧縮データの音源を再生するときにも鮮明なサウンドを再現。

さらに、パナメーラのシステムには、音源のタイプに応じてオーディオ信号を修復する特別なアルゴリズムが初めて採用されているのもトピックスです。

制限された帯域幅、暗号化の副作用などといった音質への悪影響をシグナルエンハンスメントのアルゴリズムによって修復。

圧縮データの音源に共通するダイナミクスの限界までも修正することで、サウンドシステムのオーディオ性能が十分に発揮されるそうです。

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シグナルエンハンスメントの処理では、長時間聴いても滑らかで疲れない機能をはじめ、可変3D機能、特定のシートへのサウンドフォーカスのオプションなど、「Burmesterサウンドシステム」によるあらゆる機能が用意されています。

市販カーオーディオやナビの中にもハイレゾ音源対応モデルが登場している中、パナメーラの「3Dハイエンドサラウンドサウンドシステム」の登場が契機となり純正カーオーディオの流れを大きく変えるか注目です。

(塚田勝弘)

進化した最新G’sスタイル ─ トヨタ「ヴォクシー/ノア G’s」 画像ギャラリー

架装工程のインライン化などにより、メーカーメイドならではの高品質と一定のコストダウンが両立できるトヨタのチューニングモデル「G’s」。

ヴィッツやアクアといったコンパクトカーから、ヴォクシー/ノアまで多彩なラインナップを誇り、現在はありませんがヴェルフィア/アルファードまで揃えたこともありました。

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第1弾として2010年にヴォクシー/ノアに設定されたG’sが現行にも追加されたことで第2世代へとスイッチ。単にとんがったチューンド仕様としているのではなく、上質さを感じさせる乗り味にも気を配るなどの変化も感じさせます。

[nextpage title=”G’s専用パーツを満載”]

低く構えた精悍な外観は、専用のフロント大型バンパー、フロントグリル、フードモールをはじめ、大型リヤバンパー、サブマフラー(サウンドチューニング)、エンブレム、スモークメッキ加飾のバックドアガーニッシュなどでアグレッシブさを増しています。

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ルーフやピラーガーニッシュをブラックとしたインテリアは、スエード調表皮と合成皮革の組み合わせの専用シートを装備。ほかにも、本革巻き3本スポークステアリング、本革巻きシフトノブにはシルバーステッチとディンプル加工が施されています。

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「G’s」仕様お約束のレッドに専用スタートスイッチ、専用オープニング画面を用意する4.2インチTFTカラーマルチインフォメーションディスプレイ、アルミペダルなどを装備。

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足まわりは、全高が約15mmダウンとなる専用サスペンション、専用アルミホイール(エンケイ)、レッドに塗装されたキャリパーなどを装備。また、電動パワーステアリングも専用チューンされていて、スポーティなハンドリングに寄与しています。

(文/塚田勝弘 写真/小林和久)

メルセデスの最高級2シーター・オープン「AMG GTロードスター」早くもスクープ!

メルセデスの2ドアスーパースポーツ「AMG GT」に、オープンモデルとなる「AMG GTロードスター」の投入が確実となりましたが、そのプロトタイプをいち早く捉えました。

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フロントマスクやリアエンドのデザインは、クーペとほぼ同様と見ていいでしょう。

ルーフは一見、ハードトップのように擬装されていますが、実際は軽量ファブリック製ルーフが採用されるはずです。

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パワートレインは4リットルV型8気筒ツインターボを搭載し、最高馬力は「GT」が462ps/600N・m、「GT S」が510ps・650N・mを発揮します。

1-100km/h加速では、ライバルのポルシェ「911カレラSカブリオレ」の凌ぐ4.3秒というハイパフォーマンスです。

ワールドプレミアは2016年11月と予想されます。

(APOLLO)

ドッグファイト!第5戦富士GT300はBMW vs アウディの超接近バトルが展開【SUPER GT 2016】

8月7日、 富士スピードウェイでSUPER GT第5戦「2016 AUTOBACS SUPER GT Round5 FUJI GT 300km RACE」の決勝が行なわれました。

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午後2時35分に静岡県警の白バイとパトロールカーがGTマシンを従えパレードランが行われ、2時42分に33,500人という大観衆が見守る中、ローリングによる決勝レースがスタート。

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ポールポジションからスタートの55番 ARTA BMW M6 GT3が絶好調のスタートを見せホールショットを決めますが、2番手スタートの21番 Hitotsuyama Audi R8 LMSもガッツリと後を追いかけます。

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3番手スタートだった51番 JMS LMcorsa 488 GT3は2周目以降じりじりと後退し、4周目で61 番SUBARU BRZ R&D SPORTが前へ。3番手に上ります。

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5周目からARTA BMW M6 GT3、Hitotsuyama Audi R8 LMSの激しいバトルが延々と続き、Hitotsuyama Audi R8 LMSはTGRコーナー(第1コーナー)で何度も抜きにかかりますが、そこを踏ん張るARTA BMW M6 GT3。Hitotsuyama Audi R8 LMSはなかなか前へ出られません。

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そのバトルに、いよいよSUBARU BRZ R&D SPORTが追いついてきて、いよいよ三つ巴のバトルか?という矢先の16周目にセーフティーカーが導入され、上位3台のバトルに水が差されることになりました。あわせて、この3台とそれ以降に開いた大きなアドヴァンテージも帳消しに。

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21周目でレースが再開されると、ARTA BMW M6 GT3、Hitotsuyama Audi R8 LMSの2台は群を抜いての速さを見せます。好調なリスタートのARTA BMW M6 GT3に逃さず食いつくHitotsuyama Audi R8 LMS。遅れてSUBARU BRZ R&D SPORTが後を追います。

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29周目でHitotsuyama Audi R8 LMSがピットイン。先にピットを終わらせてARTA BMW M6 GT3がピットに入っている間にトップに立ってしまおうという作戦か?

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ここで30周目にARTA BMW M6 GT3がピットイン。ピットタイム36秒6という速さで作業を終えるとコースへ復帰。見事にHitotsuyama Audi R8 LMSの前でのアウトラップに成功します。

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ピット作戦でARTA BMW M6 GT3にわずかに及ばなかったHitotsuyama Audi R8 LMS。しかし終盤にARTA BMW M6 GT3がペースを落としつつあったことでギャップがどんどん詰まって行き、残り5周で2秒を切るほどに接近します。

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しかしHitotsuyama Audi R8 LMSの接近に最後の力を振り絞って抗うARTA BMW M6 GT3。並びかかけられても見事にかわしてトップを死守!

ラストラップの最終コーナー、リチャード・ライアンのHitotsuyama Audi R8 LMSは小林のARTA BMW M6 GT3のスリップストリームにガッツリと入り込むと、最後の最後で勝負を仕掛け並びかけます。しかし追い抜くよりも早くコントロールラインがやってきて、先にラインを踏んだのはARTA BMW M6 GT3。

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0.106秒差でARTA BMW M6 GT3が優勝を果たしました。

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2位はHitotsuyama Audi R8 LMS。アウデとしてはSUPER GT参戦以来の最上位でのフィニッシュとなります。

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3位はSUBARU BRZ R&D SPORT。SUGOに続いての連続表彰台。

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4位はマネパ ランボルギーニ GT3。

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5位にはグッドスマイル 初音ミク AMG。初音ミクとしては今期最上位。1戦毎に順位を上げてきていますので、鈴鹿戦では台風の目になるかもしれません。

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前戦SUGOでは表彰台に一台もいなかったGT3勢。ここ富士では2台が表彰台に上り、SUBARUとUPGARAGE以外のポイント獲得はGT3勢ということで、GT3勢復活の狼煙が上がったかのように見えました。

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次戦はボーナスポイントのつく鈴鹿での1000kmレース。ARTAはかなり重いウェイトを積んでの参戦になります。まだまだシリーズの行方がわからないSUPER GTのGT300クラス。

次戦の鈴鹿はよりいっそう面白い展開になりそうです。

(写真:吉見幸夫 文:松永和浩)

レンタカーでもドラレコ装着が当たり前になる!? JVCケンウッドが特定販路向けドラレコを発売

JVCケンウッドがカーナビとともに注力しているドライブレコーダー。2016年の8月中旬から特定販路向けの新製品「DRV-410D」を発売しています。

同モデルは、自動車販売業界を中心とした販路を対象とする特定販路向けのドライブレコーダー。

フルハイビジョンを超える3M(メガ)の高解像度録画と、ドライブをサポートする「運転支援機能」に加え、車載電源ケーブルを同梱し、長時間の「駐車録画」に対応するのが特徴です。

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最近のドライブレコーダーには、多数のメーカーが参入しています。JVCケンウッドでは「KENWOOD」の知名度を活かし、カーナビと並ぶ主力商品に育てていくという戦略を掲げています。

同社は2016年3月に、スタンダードドライブレコーダーの「DRV-610」、「DRV-410」の2モデルを投入し、ラインアップを拡充。

フルハイビジョンを超える3M(メガ)高解像の高画質録画を実現したことに加え、ドライブをサポートする「運転支援機能」を搭載することで高い支持を得ているそうです。

今回発売された「DRV-410D」は、「DRV-410」をベースとした自動車販売、カーリース、レンタカー業界など特定販路向けの専用モデル。

「DRV-410」の持つ高画質性能・高機能はそのままに、車載電源ケーブルを同梱し、販売車両やレンタル車両への取り付けに配慮するとともに、長時間の「駐車録画」に標準で対応。

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運転支援としては「前方衝突警告」、「車線逸脱警告」、「発進遅れ警告」などを用意。また、駐車時に異常を検知すると録画する「駐車記録」のほか、「常時記録」や万一の事故などに対応する「イベント記録」はもちろん、「手動記録」も可能です。

JVCケンウッドでは、特定販路向け専用商品としてカーナビをすでに展開中ですが、今回、新たにドライブレコーダーを商品ラインアップに追加することで、拡大する市場ニーズに対応していくとしています。

カーシェアやリース販売など、クルマの利用方法は多様化しています。こうした状況下でこそ信頼できるドライブレコーダーは必要になるはずです。

(塚田勝弘)