Motor Fan's YEAR 2016

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本田宗一郎も走った幻のサーキット「多摩川スピードウェイ」開設80周年記念展

戦前、多摩川の河川敷に日本最初のサーキット「多摩川スピードウェイ」がありました。

丸子橋の上流、川崎側に作られた全長1.2km、コース幅20mのオーバルコースで、1936年から全国自動車競走大会が開催され、初開催時には1万人を超える観衆も集めたそうです。

このとき、若き本田宗一郎兄弟が出場を果たしています。しかし、その後燃料事情の悪化などもあり、3年・4回で開催が休止します。

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終戦後は大きなイベントは開催される事もなく、騒音問題などで廃止となりました。

現在、コース跡は川崎市の硬式野球場として利用されていますが、グランドスタンド跡は現在も堤防の一部として現存しています。

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そのグランドスタンド跡に、スピードウェイ開設80周年を記念してプレートが設置されました。

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今回、川崎市市民ミュージアムで開設80周年記念展「多摩川スピードウェイ〜日本初の常設モーターサーキット〜」が開催され、市民ミュージアムのスペース1F「逍遥展示空間」で、当時の写真を中心に以下の物が展示されます。

○写真パネル(多摩川スピードウェイの会制作)
第1回から第4回のレースの模様や出場者などを紹介するパネルのほか、レースに関わった人たちの紹介パネル。

○昭和14年の航空写真

○実物資料
・東横目蒲電鉄 沿線パンフレット(昭和13年)
・昭和12年の川崎市都市計画図などの地図資料

○映像資料(会場内に液晶モニターを設置)
市民ミュージアム所蔵の第4回のレースを撮影した映像(約2分30秒)を初公開。

特に映像は、所蔵されていたコレクションの中より発見された貴重なものです。ほかにも全国自動車競走大会や多摩川スピードウェイの貴重な映像が公開される様です。

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また、7月17日(日)、31日(日)各日14時から、多摩川スピードウェイの会 会員によるギャラリートークが開催されます。

観覧料、ギャラリートーク共に無料です。参加者には市民ミュージアムから多摩川スピードウェイ跡地への行き方等を記載したガイドマップが提供されます。

スピードウェイ跡地には市民ミュージアムより徒歩で20分程です。イベント終了後、マップ片手に日本最初のサーキット跡を訪れてはいかがでしょうか。

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【開催概要】
会 期:平成28年7月17日(日)〜31日(日)
会 場:川崎市市民ミュージアム 1階 逍遥展示空間
主 催:川崎市市民ミュージアム 川崎市中原区等々力1-2 TEL 044-754-4500
共 催:多摩川スピードウェイの会
協 賛:日本プロセス株式会社

(川崎BASE・写真:(c)多摩川スピードウェイの会)