Motor Fan's YEAR 2016

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Bluetooth、8倍速CD録画対応の「ストラーダ」スタンダードナビが登場

2016年10月中旬にパナソニックから発売される「ストラーダ」のスタンダードナビ。

AV一体型ナビの大型化や多機能化が進む一方で、基本機能を充実させながらも価格を抑えたスタンダードなモデルの需要が拡大しているそうです。

Panasonic

市販ナビはスマホ用のナビ・アプリに押されているような印象も受けますが、パナソニックによると下降線をたどっているわけではなく、ここ数年ほぼ横ばい状態。根強いニーズがあるようです。

今回発表された「ストラーダ」のSDスタンダードナビ(16GB)は、新交通情報サービス「VICS WIDE」を活用。

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渋滞回避に対応するパナソニック独自の新旧ルート比較ができる「スイテルート案内」に加えて、BLUETOOTHオーディオや8倍速CD録音、ワイドFMなど要望の多いAVソース再生に対応することで、上位機種譲りの高いナビ機能、AV機能を搭載。

加えて「CN-RA03WD/D」は、新規道路開通後も安心して長く使える無料地図更新にも対応しています。

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同時発表された上位機種の「CN-RX03WD」、「CN-CN-RX03D」のようにブルーレイディスクプレイヤーは搭載されていませんが、車内では上記のAV機能があれば十分で、それよりも価格を抑えたいというニーズは強そう。

ナビ機能を詳しく見ていくと、渋滞回避ルート探索に必要だったビーコンユニットを使うことなく、「VICS WIDE」情報を活用した渋滞回避ルート探索や案内が可能な「スイテルート案内」機能を搭載。

「スイテルート案内」は、「VICS WIDE」の渋滞、規制情報の変化に伴うルートの再探索機能に加えて、新旧ルートの比較機能も用意され、ドライバーの嗜好や状況にあったきめ細やかなルート選択が可能。

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また、「VICS WIDE」から提供される交差点の進行方向(直進、右折、左折など)ごとの通過時間情報を利用し、 レーン別に渋滞状況を色分け表示することで、より渋滞の少ない方向への右左折ができるようになります。

さらに、オプションのETC2.0車載器(CY-ET2000D)と連携することで、ETC2.0からの広域の高速道路交通情報を活用したルート探索にも対応。

「VICS WIDE」からのゲリラ豪雨等の気象、災害情報、大津波や火山噴火などの緊急特別警報(地震を除く)も画面に表示されます。

AV機能の注目は、先述したようにCDを別売のSDメモリーカードに、最大8倍速の高速録音が可能な点。録音が終了すると、ディスクなしでも車内でお気に入りの音楽が楽しめます。

スマホの音楽をワイヤレスでカーナビに接続して楽しめるBLUETOOTHオーディオは、高音質再生が楽しめる「AAC(Advanced Audio Coding)」形式にも対応しています。

ラジオは、AMラジオ番組をFM放送で楽しめる「ワイドFM」の受信が可能で、電波干渉を受けやすい都市部などAMラジオが入りにくいエリアでも、より受信が安定し、ノイズの少ないFM放送品質で聴くことができます。

ほかにも、スマホをリモコンとして使えるスマートフォンアプリ「CarAV remote」に対応し、後席からも選曲やAVソースの切り替えが可能

ストラーダお馴染みのスマホ用アプリ「ここいこ」にも対応し、豊富な検索データの中から、最新の地点情報の検索ができます。また、検索した地点情報をスマートフォンからカーナビ本体にBLUETOOTHで送信し、簡単に目的地設定もできます。

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価格はオープンプライスで、店頭予想価格は180mmコンソール用「CN-RA03D」と200mmワイド用の「CN-RA03WD」が9万円前後(税込)。180mm用の「CN-RE03D」200mmワイド用の「CN-RE03WD」が8万円前後(税込)。

なお、高価格モデルの「CN-RA03D」と「CN-RA03WD」は、インターネット経由で、3年間で1回の無料地図更新が可能(2018、2019、2020年度版から選択が可能)。道路地図や地点検索データを含むすべての地図データを更新できます。

(塚田勝弘)

BDプレイヤーを搭載し各種機能を強化した7インチSDナビ、パナソニック・ストラーダ

市販ナビ初のブルーレイディスクプレイヤーを2014年に投入し、2016年6月には発表時点でじつに144車種に対応する9V型大画面モデルの「CN-F1D」を登場させるなど、新モデル攻勢を続けているパナソニック。

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2016年10月中旬に発売されるお馴染み「ストラーダ」ブランドのSDナビは、依然高いニーズのある7V型インダッシュナビ。ストラーダの強みであるブルーレイプレーヤーに加えて、9V型大画面「CN-F1D」の高いナビ・AV機能を継承したとしています。

新交通情報サービス「VICS WIDE」を活用した渋滞を回避する「スイテルート案内」や「安心運転サポート」機能を搭載。また、こだわりの高性能音響パーツを新たに採用することで、高音質再生にこだわるユーザーの声にも応えています。

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さらに2016年4月にスタートした首都高速道路の新料金情報を収録。オプションのETC2.0車載器(CY-ET2000D)との連携で、圏央道、新湘南バイパスでの「ETC2.0限定割引」にも対応。

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ブルーレイに加えて、DVDや地デジなどの音源も音楽CDの最大4.35倍のサンプリング周波数である192kHz/24bitでサンプリングすることで高音質再生が可能。ほかにも、AMラジオ番組をクリアでノイズの少ないFM放送品質で楽しむことができる「ワイドFM」の受信も可能です。

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タイプは、200mmワイドの「CN-RX03WD」、180mmコンソール用の「CN-RX03D」を用意。価格はオープンで、両モデルともに店頭予想価格は12万円前後となっています。

(塚田勝弘)

軽を含む144車種に装着可能な9V型大画面「DYNABIG」がストラーダから登場!

「これまでの枠にとらわれない、新コンセプトのカーナビを発売」、パナソニックからのプレス向け発表会の案内状を手に出かけると、確かに「新・ストラーダ」を名乗るのにふさわしいコンセプトが具現化されていました。

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何が新しいかというと、装着方法。

市販向けナビは、スマホ向けナビ・アプリなどに押され、市場が縮小しているのでは? と想像したくなりますが、じつは台数ベースではここ数年横ばいだそう。ただし、単価が下がっているのは傾向としてあるそうです。

strada_06市販カーナビで人気を集めているのが「大画面化」。アルパインが先鞭をつけたこの流れは、多くのナビメーカーが採用していますが、課題は装着性。

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インパネにある装着スペースは、2DINもしくは1DINというドイツの規格によりスペースが設けられていることが多く、国産車は2DINが中心、輸入車は1DINが主流で、さらに最近ではナビやオーディオをモジュール化(大型化が多い)することで、DIN規格に依らない車種も増えています。

なお、DIN規格だと2DINで7インチが限界(別売や専用取付キットでの装着時はのぞく)です。

新型プリウスのように、最初から大画面化して純正ナビとして標準もしくはオプションなどで用意するケースもあります。大画面化の課題は、先述したように装着性で「専用取付キットが必要で、装着可能車種も限られる」というものでした。

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今回、「新・ストラーダ」を謳うSDカーナビステーション「CN-F1D」は、車種別専用パネルが不要で、9V型大画面カーナビがじつに3月20日現在で144車種に対応、最終的には200車種を目指すそう。

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どうやって装着するかというと、本体部分は2DINサイズに収まり、9型ディスプレイは本体部分から飛び出した構造になっています。

従来から格納式ディスプレイを採用するナビはありましたが、こちらは9型なので格納は不可能ですが、これなら軽自動車を含む幅広い車種で9型ナビの取付が可能になったわけです。なお、パナソニックでは、フローティング構造の新コンセプト「DYNABIG(ダイナビッグ)」(特許申請中)と命名。

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気になるのは、装着時の視認性ですが、ディスプレイは縦方向(上下)が最大32mm、奥行きは最大19mm、ディスプレイの角度(チルト)も-20度から60度まで調整可能なので、乗員の身長や太陽光の反射が気になる際なども手動で簡単に調整できます。

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取付可能車種は、ハザードやエアコン吹き出し口など実車で取付検証がされているそうで、下記のホームページで順次更新されます。

「CN-F1D」の発売は6月上旬から。価格はオープンですが、店頭予想価格は17万円前後(税込み)となっています。

(文/写真 塚田勝弘)

【関連リンク】

■パナソニック オートモーティブ&インダストリアルシステムズ社
http://panasonic.jp/car/navi/f1d-taioushashu/