Motor Fan's YEAR 2016

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モトチャンプ

市販ナビに駐車支援機能を追加できる「カメラ機能拡張BOX」が登場

「カメラ機能拡張BOX(BSG17)」という駐車支援機能アイテムが、富士通テンから発表されました。発売は12月下旬となっています。

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このキットは、富士通テン社製のバックアイカメラ(リヤビューカメラ)に駐車支援機能を追加できるもので、ECLIPSEブランドのAVナビ「AVN」はもちろん、カメラ機能拡張BOX用汎用キットを使えば他社のカーナビでもビデオ入力があれば接続することができます。

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追加できるのは、バックアイカメラ映像の動きから、車両の進行方向を予測し描画する「進行方向予測線」、バックアイカメラ映像で後方の障害物を検知した場合に、画面表示/音で通知する「障害物検知」、見やすい高さに仮想的に視界を切り替えられる「視点切替」の3つ。「視点切替」は後退時に一端停止すると通常画面と俯瞰画面にスイッチできます。

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バックアイカメラやリヤビューカメラが普及する一方で、バック駐車での不安として「ハンドルを切る方向と進んでいる方向がわからない」、「後方の障害物に衝突しないか不安」、「バックカメラ映像では距離感が掴みづらい」といったカメラ映像そのものだけでは解決できない声が依然としてあるとのことで、バック駐車を苦手と感じているドライバーに向けてのアイテムになっています。

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価格はカメラ機能拡張BOX(BSG17)がオープンで、オプションのカメラ機能拡張BOX用汎用キット(BSGT17)が5000円(税抜き)です。

(塚田勝弘)

ドライブレコーダーとナビが一体化!富士通テンが「録ナビ」を新発売

いまや当たり前のAV一体型ナビ。富士通テン(ECLIPSE/イクリプス)がAV一体ナビを「AVN(Audio Visual Navigation)」として登録商標しているのは、マニアの方ならご存じでしょう。さらに、1DINタイプの6枚CDチェンジャーや世界初のTV/GPS一体型フィルムアンテナなどで市場を形成してきました。

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2016年11月14日に発表、12月上旬から発売される「録ナビ」は、「撮る」のが仕事のドラレコとカーナビ(AVN)を組み合わせたナビ。まったく新しいコンセプトではありませんが、富士通テンらしい分かりやすくて新しさを感じさせる愛称になっています。

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ドライブレコーダーをカーナビに内蔵させ、前方の記録だけでなく、バックアイカメラを活用して後方も同時に記録することが可能なのがポイントで、信号待ちや渋滞中の後方からの追突など、車両の後方への不安を軽減。

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バックアイカメラも前方カメラと同様に、「常時記録」「イベント記録」「手動記録」の3つの記録に対応しています。

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さらに、「もしもの時にすぐ見たい」、「風景の撮影後にすぐ見たい」、「後で思い出に浸りたい」といったニーズを3タイプの選択画面で実現。ナビ一体型の強みとして、ナビの大画面を活かしたインターフェース、直感操作での映像再生が可能になっています。

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また、ナビ一体型ドライブレコーダーなので本体をカーナビに内蔵し、GPSアンテナやマイクをカーナビと共用。カメラだけ追加で取り付けるため、前方の視界を妨げません。

画質の良さもポイント。温度や湿度、振動といった車ならではの過酷な環境下で様々なテストを繰り返し行うことで、高い品質を確保。明るさが変化する運転環境下でも高い視認性を実現する「HDR(high dynamic range imaging)合成技術」を搭載し、200万画素カメラとの組み合わせにより、ECLIPSE独自の視認性の高い映像が記録できます。その録画データはWi-Fi連携により手持ちのスマホに転送させることも可能です。

ナビやAVなどの操作性も高性能なトリプルコアCPUで大幅にアップさせたほか、ナビやAV機能も進化、充実しています。

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2016年冬モデルのラインナップは「AVN-D7/AVN-D7W(7型ワイド)」のDシリーズ、「AVN-S7/AVN-S7W(7型ワイド)」のSシリーズ、「AVN-R7/AVN-R7W(7型ワイド)」のRシリーズがあり、Dシリーズがカメラ(ドライブレコーダー)付となっています。

価格はすべてオープンで、市場想定価格はDシリーズが14万円前後、Sシリーズが15万円前後、Rシリーズが11万円前後となっています。

(塚田勝弘)

ケンウッドからハイレゾ音源対応の新プレミアム・ナビ「TYPE Z」 が登場

ハイレゾ音源という言葉を最近よく聞くのではないでしょうか。

市場規模は年々倍増しているそうで、JVCケンウッドは2015年2月に高音質ハイレゾ音源(192kHz/24bit)の再生を可能にした彩速ナビゲーション「TYPE Z」として市場に投入し、ヒット商品になったそうです。

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JVCケンウッドには、ビクターエンターテイメントグループが運営する音楽スタジオ「ビクタースタジオ」があり、音楽配信サービスの「VICTOR HD-Music」を展開しているほか、ケンウッド、JVCのブランド名でホーム用オーディオシステムやヘッドフォン、ポータブル ヘッドホンアンプなどもリリースしています。

車内は音楽を聴くのに最適な空間ですから、音にこだわりたいというニーズはかつてからありました。しかし、こだわるほどお金もかかる奥深い世界ですから、カーナビ(+スピーカーくらいで)いい音が聴ければ、という需要も根強くあるでしょう。

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10月中旬から発売されるケンウッドの「TYPE Z」シリーズは、上位機種の「MDV-Z904W/Z904」がハイレゾ音源に加えて、より原音に近い高音質DSD(ダイレクト・ストリーム・デジタル)ファイルの再生に対応。

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さらに、ワイドモデルの「MDV-Z904W」、「MDV-Z704W」には、新開発となる完全フルフラット静電タッチパネルが採用されているのもトピックス。なお、通常の2DIN幅向けの「MDV-Z904」、「MDV-Z704」は下側にハードキーを配した従来型の配置となっています。

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上級モデルの「MDV-Z904W」、「MDV-Z904」には、ハイレゾ対応以外にも「Apple CarPlay」や「Android Auto」への対応、理想的な高音質再生を可能にする「プロモード EQ」の搭載などを搭載。

ナビ機能では、新たに自車位置表示能力を強化したほか、「VICS WIDE」への対応、ルートガイドの時間、距離、道幅、渋滞回避などの強度を任意で設定できる「マイルートアジャスター」を搭載しているほか、案内ポイントまでの距離をカウントダウン表示する「新・ここです案内」などの新機能を用意しています。

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操作系では、新しいGUI(グラフィカル・ユーザ・インタフェース)を採用し、より直感的な操作が可能になったほか、AV/地図/Widgetなどを一画面に集約したエンタメ系の画面と、よく使う機能などのショートカットを集約した「マイメニュー」機能などを新たに装備。

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今回発表された新プレミアムモデル「TYPE Z」シリーズの価格はすべてオープン。なお、店頭想定価格は「MDV-Z904」と「MDV-Z904W(ワイドモデル)」が14万円前後、「MDV-Z704」と「MDV-Z704W(ワイドモデル)」が12万円前後となっています。

(文/写真 塚田勝弘)

Bluetooth、8倍速CD録画対応の「ストラーダ」スタンダードナビが登場

2016年10月中旬にパナソニックから発売される「ストラーダ」のスタンダードナビ。

AV一体型ナビの大型化や多機能化が進む一方で、基本機能を充実させながらも価格を抑えたスタンダードなモデルの需要が拡大しているそうです。

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市販ナビはスマホ用のナビ・アプリに押されているような印象も受けますが、パナソニックによると下降線をたどっているわけではなく、ここ数年ほぼ横ばい状態。根強いニーズがあるようです。

今回発表された「ストラーダ」のSDスタンダードナビ(16GB)は、新交通情報サービス「VICS WIDE」を活用。

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渋滞回避に対応するパナソニック独自の新旧ルート比較ができる「スイテルート案内」に加えて、BLUETOOTHオーディオや8倍速CD録音、ワイドFMなど要望の多いAVソース再生に対応することで、上位機種譲りの高いナビ機能、AV機能を搭載。

加えて「CN-RA03WD/D」は、新規道路開通後も安心して長く使える無料地図更新にも対応しています。

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同時発表された上位機種の「CN-RX03WD」、「CN-CN-RX03D」のようにブルーレイディスクプレイヤーは搭載されていませんが、車内では上記のAV機能があれば十分で、それよりも価格を抑えたいというニーズは強そう。

ナビ機能を詳しく見ていくと、渋滞回避ルート探索に必要だったビーコンユニットを使うことなく、「VICS WIDE」情報を活用した渋滞回避ルート探索や案内が可能な「スイテルート案内」機能を搭載。

「スイテルート案内」は、「VICS WIDE」の渋滞、規制情報の変化に伴うルートの再探索機能に加えて、新旧ルートの比較機能も用意され、ドライバーの嗜好や状況にあったきめ細やかなルート選択が可能。

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また、「VICS WIDE」から提供される交差点の進行方向(直進、右折、左折など)ごとの通過時間情報を利用し、 レーン別に渋滞状況を色分け表示することで、より渋滞の少ない方向への右左折ができるようになります。

さらに、オプションのETC2.0車載器(CY-ET2000D)と連携することで、ETC2.0からの広域の高速道路交通情報を活用したルート探索にも対応。

「VICS WIDE」からのゲリラ豪雨等の気象、災害情報、大津波や火山噴火などの緊急特別警報(地震を除く)も画面に表示されます。

AV機能の注目は、先述したようにCDを別売のSDメモリーカードに、最大8倍速の高速録音が可能な点。録音が終了すると、ディスクなしでも車内でお気に入りの音楽が楽しめます。

スマホの音楽をワイヤレスでカーナビに接続して楽しめるBLUETOOTHオーディオは、高音質再生が楽しめる「AAC(Advanced Audio Coding)」形式にも対応しています。

ラジオは、AMラジオ番組をFM放送で楽しめる「ワイドFM」の受信が可能で、電波干渉を受けやすい都市部などAMラジオが入りにくいエリアでも、より受信が安定し、ノイズの少ないFM放送品質で聴くことができます。

ほかにも、スマホをリモコンとして使えるスマートフォンアプリ「CarAV remote」に対応し、後席からも選曲やAVソースの切り替えが可能

ストラーダお馴染みのスマホ用アプリ「ここいこ」にも対応し、豊富な検索データの中から、最新の地点情報の検索ができます。また、検索した地点情報をスマートフォンからカーナビ本体にBLUETOOTHで送信し、簡単に目的地設定もできます。

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価格はオープンプライスで、店頭予想価格は180mmコンソール用「CN-RA03D」と200mmワイド用の「CN-RA03WD」が9万円前後(税込)。180mm用の「CN-RE03D」200mmワイド用の「CN-RE03WD」が8万円前後(税込)。

なお、高価格モデルの「CN-RA03D」と「CN-RA03WD」は、インターネット経由で、3年間で1回の無料地図更新が可能(2018、2019、2020年度版から選択が可能)。道路地図や地点検索データを含むすべての地図データを更新できます。

(塚田勝弘)

世界の先進自動車技術市場、2030年にはどうなっている?

マーケティング&コンサルテーションを手掛ける富士キメラ総研が、自動車産業において「環境」「安全」「快適」をキーワードとする有望技術の方向性や、それらに応じて変化する機器やデバイス市場の将来動向を調査しました。

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その調査結果を元にまとめた「2016 次世代カーテクノロジーの本命予測」では、自動車産業の将来を以下のように予測しています。

・自動運転システム

衝突回避、車線逸脱防止、道路検知などを行う先進運転支援システム(ADAS)搭載車は2015年時点で1,030万台に達しており、2020年には日米欧における販売台数の過半数がADAS搭載車となる見込み。

その後、2030年には全販売台数の41.5%にあたる5,800万台に拡大すると予測しています。

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また、2020年から徐々に「自動運転レベル3」の生産が拡大、2020年代後半には高級車や商用車を中心に、より高度な「自動運転レベル4」の量産がスタートするとしています。

・次世代カーナビゲーションシステム

ADASの搭載が進むなかで、日欧を中心に次世代車載情報通信システム「IVI」(In-Vehicle Infotainment)のディスプレイにADAS情報を映すニーズが高まるとしており、2030年には現在の6倍以上の1,812万台まで搭載が拡大すると予測しています。

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また、低価格車を中心にスマートフォン連携システムの需要が拡大しており、2030年には現在の30倍以上となる7,450万台にまで拡大する見込み。

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・センシング技術

ADASの普及に連動してセンシングカメラの需要が拡大すると予想され、2030年には日欧で主流になりつつあるミリ波レーダーとの組合せがさらに拡大。

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また、レーザーレーダーは、コスト低減要求の強いコンパクトカーや新興国向け車種の一部で採用が拡大するとの予想。

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・車載電源

2011年にドイツのメーカー5社が「LV148」規格を策定、48V電源対応車の開発が進んでおり、今年から欧州を中心に「48VマイルドHV」が投入されるようです。

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また、2020年からは中国、米国でも採用が増えるとの予想。

・バイ・ワイヤ技術

機械式制御に代わって電気信号で制御する技術で、主に日米欧を中心に搭載が増えています。

ドライブ・バイ・ワイヤは、エンジンの回転を電気制御するため、燃費削減につながるほか、アクセルワイヤやなどの部品が不要になるため、軽量化にも貢献。

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今後、自動運転などで電子制御化がさらに進むことから、2020年代前半には搭載率が100%になるとみられ、上級モデルを中心に搭載が進むようです。

シフト・バイ・ワイヤは、シフトレバーのデザインに制約がなくなり、センタークラスター、センターコンソールのデザイン性向上にもつながるため、ハイエンドクラスの自動車を中心に搭載が進むとの予想。

また、クラッチ・バイ・ワイヤは、高速道路でのみクラッチ操作からオートマチックに切り替えるなど、ドライバーの運転支援にもつながることから、2018年から主にM/T車の多い地域で搭載が進み、欧州、中国、新興国に限定的に普及するとしています。

これらの調査結果より、今後2020年から2030年にかけて「環境」「安全」「快適」をテーマにした機器やデバイス市場が飛躍的に拡大するとみてよさそうです。

Avanti Yasunori ・画像:トヨタ自動車、富士キメラ総研)

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11.6インチ大型ディスプレイ搭載の新型プリウスPHV、日本で初公開!

トヨタ自動車が、東京ビッグサイトで開催される「スマートコミュニティJapan 2016」(6月15日-17日)に、新型プリウスPHV(国内仕様)を出展するそうです。

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日本初公開となる同車は今秋発売予定で、ルーフにソーラー充電システムを搭載、急速充電(CHAdeMO)にも対応しています。

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今回の展示会では、燃費・環境性能面でさらに進化したPHVシステムや、ソーラー充電システムの仕組み、急速充電機能、11.6インチ大型ディスプレイを使ったT-Connect SDナビゲーションシステム等を紹介する模様。

トヨタ初となる11.6インチ大型ディスプレイには、ナビやオーディオ、空調などの様々な情報を集約。

フルHDによる高精細表示で視認性を追求したほか、スマートフォン感覚の直感的な操作が可能。

ナビ機能は縦長画面により、進行方向遠方まで見通せるとともに、オーディオやエアコンなど、他の機能と2画面を同時に表示することができます。

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リアルな3Dグラフィックを使ったエネルギーモニターには走行中のエネルギーの流れがリニアに表現され、タイマー充電の設定や1週間分の充電スケジュール予約状況を見ながら予約の設定・変更が可能。

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また日本モデルではルーフの大型ソーラーパネルで発電、駐車中に駆動用バッテリーを充電したり、走行中には駆動用バッテリーの消費を抑え、モーター走行距離を拡大、燃費の向上に貢献します。

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今秋の発売を前に、日本で初公開される新型プリウスPHVをこの機会にいち早くチェックしてみてはいかがでしょうか。

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Avanti Yasunori ・画像:トヨタ自動車、CleanMPG)

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すべてを一新したカロッツェリア「サイバーナビ」の新しい操作性とは?

「カロッツェリア」ブランドの最上級ナビ「サイバーナビ」が、ナビ・AV・ネットワーク連携・操作性まで、すべての性能・機能を一新し、新世代に移行しました。

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数多い特徴の中でも注目は、車内での操作性を追求した新ユーザーインターフェースの採用。

ドライバーが運転中でも簡単に操作できる専用の「スマートコマンダー」を用意しているほか、後部座席の同乗者がスマホを使って「サイバーナビ」を操作できる「リアスマートコマンダーアプリ(無料/ iOS9.0以上、AndroidOS5.0以上)」にも対応しています。

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処理能力も従来比で3倍以上と大幅にアップデートされていて、ストレスのない操作性を実現し、スマホ感覚のピンチイン/アウトをはじめとした多彩な操作方法に対応。

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また、機能アイコンのサイズやレイアウトを自在に変更できる新デザインの「HOME画面」と「メニュー画面」の採用や、ドライブ状況の変化に合わせて最新の情報を画面表示と音声でドライバーに通知する「ライブインフォ」も搭載されています。

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ほかにも、通信で取得した情報や操作キーなどを地図上に重ねて表示できる「マルチレイヤマップ」や、地図画面時にルート確認やビュー変更など使用頻度の高い機能がすぐに呼び出せる「インスタントメニュー」などを搭載。

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操作方法には人によって好みがありますが、直感的な操作が可能なのと、多彩な操作方法を用意することで、市販カーナビの最高峰らしいインターフェイスを提案しています。

(文/塚田勝弘 写真/小林和久)

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■新型カロッツェリア「サイバーナビ」が登場! 7V型ワイドから10V型ワイドまで多彩なモデルを用意
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新型カロッツェリア「サイバーナビ」が登場! 7V型ワイドから10V型ワイドまで多彩なモデルを用意

世界初の市販GPSカーナビとして1990年に誕生した「カロッツェリア」の「AVIC-1」以来、カーナビの性能向上・多機能化をリードしてきたパイオニア。

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今回、最上級ブランドの「サイバーナビ」の新型が登場し、6月から順次発売されます。なお価格は全モデル、オープンプライスとなっています。

新型「サイバーナビ」の見どころは数多く、ナビ、AV、ネットワーク連携まで全方位一新されているほか、7V型ワイド、8V型ワイド、10V型ワイドを用意。

また、新たに車種専用の10V型メインユニットがラインアップに追加され、トヨタ・アルファード、ヴェルファイア、ノア、ヴォクシー、エスクァイア、ホンダ・ステップワゴン向けの車種専用モデルも用意。

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操作性では、カーナビ専用設計ならではの車内での操作性を追求した新ユーザーインターフェースの採用に加えて、運転中でも簡単に操作できる専用の「スマートコマンダー」を装備するほか、後部座席の乗員がスマホを使用してナビを操作できる「リアスマートコマンダーアプリ」にも対応。

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通信機能では、交通状況の変化や天気情報などの最新情報を通知する「ライブインフォ」をはじめ、蓄積されてきたプローブデータを活用して最適なルートを探索する「スーパールート探索」、場所や時間帯に応じたチャンネルをレコメンドする機能が新たに追加された音楽ストリーミング機能「ミュージッククルーズチャンネル」などの先進的な機能も搭載されています。

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新開発「マルチドライブアシストユニット」も注目で、高度な画像認識技術を用いた先進安全支援機能や、車両の異常を知らせる「ライブカーセキュリティ」などの多彩な機能により、ドライブ中から駐車中までサポートする機能も用意。

ほかにも音質面の向上や、万全のバージョンアップ体制の用意など、市販ナビトップクラスの本格ナビを求めるニーズに応えています。

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各モデルの市場想定価格帯は15万〜40万円前後。8V型ラージサイズで最上級の「AVIC-CL900-M」は23万円前後、車種専用設計モデルでは、アルファード、ヴェルファイア向けの「AVIC-CE900」系が40万円前後となっています。

(文/塚田勝弘・写真/小林和久)

車載用フルデジタルサウンドシステムとデジタル接続が可能なクラリオン製ナビ「MAX776W」登場

クラリオンが誇る車載用フルデジタルサウンドシステム。その高音質はもちろん、純正ナビや他社製センターユニットなどにも対応する汎用性の高さも魅力ですが、カーナビとセットで楽しみたいというニーズも高いはず。

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6月上旬から順次発表される2016年モデルのクラリオンのAVナビゲーションは、200mm幅のコンソールにジャストフィットするスーパーワイド7.7型AVナビゲーション「MAX776W」(フルデジタルサウンドシステム対応モデル)を筆頭に、「MAX676W」、3D Viewマップのリアルポリゴン表示など先進機能を搭載するワイド7型AVナビゲーション「NX716」、「NX616」の計4機種(いずれもオープン価 格)を用意。

市場予想価格は「MAX776W」が13万円前後、「MAX676W」と「NX716」が同11万円前後、「NX616」は同10万円前後となっています。

最大の注目は、車載用「フルデジタルサウンドシステム」との接続で完全なデジタルサウンド再生を実現する国内唯一のAVナビゲーションであり、デジタルコアキシャル出力端子を装備する「MAX776W」でしょう。

4月に発売されたばかりの車載用フルデジタルサウンドシステムの新製品「Z3」(サウンド プロセッサー/コマンダー/ツィーター、12万5000円)と「Z7」(フルデジタルスピーカー2本一組、希望小売価格、8万7000円)や、「Z25W」(フルデジタルサブウーファー、7万3000円)との接続が可能(いずれも税別)。

「MAX776W」からの音源もデジタル信号のままスピーカーへダイレクトに入力してボイスコイルを駆動する「Digital to Digital」再生を実現し、伝送や変換などのロスが発生しないピュアでハイレスポンスな「フルデジタルサウンド」を楽しめるのが魅力です。

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ほかにも、「Intelligent VOICE(インテリジェントボイス)」の起動、応答速度向上も注目で、同社独自のクラウド型音声認識サービス機能の起動、応答速度等を大幅に向上(検索時、従来比約40%改善)されているほか、 Googleの音声認識技術を活用し、Googleローカル検索にて豊富かつ新鮮な情報の中から音声操作により必要な情報を入手可能。

また、「目的地検索」や「ルート条件変更」はもちろん、「電話発信」「メール(Googleのアカウントでログインが必要)/メッセージ送信(Androiスマートフォンのみ)」、「楽曲検索・再生」も音声での操作ができます。

NX616-JP_11「MAX776W」、「NX716」(Androidスマートフォンの対応機種のみ)では、Miracast対応のスマートフォンをワイヤレス接続してスマートフォンの動画や音楽をカーナビ本体でも楽しめるほか、「3D Viewマップ」の搭載やETC2.0対応、ワイドFM(FM補完放送)放送局名表示など多彩な機能が用意されています。

メーカー情報:車載用「フルデジタルサウンドシステム」とのデジタル接続に対応したAVナビゲーション「MAX776W」を発売

(塚田勝弘)

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トヨタがクルマから住まいを遠隔操作できる住宅を発売!

政府は2030年までに全ての住まいに「HEMS」(ホーム エネルギー マネジメント システム)を設置することを目標にしています。

そうしたなか、トヨタホームが主力商品「SINCE Smart stage」を3年ぶりに刷新、新型HEMSを4月に発売予定の戸建て商品から採用すると発表しました。

TOYOTA_HOME(出展 トヨタホーム)HEMSは家庭で使うエネルギーを節約するための管理システムで、家電や電気設備と繋いで電気やガスなどの使用量をモニター画面などで「見える化」したり、家電機器を「自動制御」したりすることが可能。

今回、トヨタホームではトヨタ自動車の「T-Connect」との連携強化により、トヨタスマートセンターを介して「T-Connect」対応ナビによる玄関ドアの電気錠の施錠や、エアコンの電源、給湯器を遠隔操作できるようにしたそうです。

TOYOTA_HOME(出展 トヨタホーム)ナビで目的地を自宅に設定すると、操作画面が起動、セントラル空調の電源や給湯器のお湯はりを遠隔操作でき、到着する頃には家の中が最適な状態になるという便利機能。

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トヨタホームは太陽光発電や発電効率46.5%を誇る燃料電池を使った“エネファーム”による発電を「HEMS」でコントロール、EV・PHVの充電にも対応するなど、“住まいとクルマのと連携強化”を進めている状況。

今後、住まいのスマート化に伴い、クルマとの連携がいっそう進むと予想されます。

Avanti Yasunori

軽を含む144車種に装着可能な9V型大画面「DYNABIG」がストラーダから登場!

「これまでの枠にとらわれない、新コンセプトのカーナビを発売」、パナソニックからのプレス向け発表会の案内状を手に出かけると、確かに「新・ストラーダ」を名乗るのにふさわしいコンセプトが具現化されていました。

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何が新しいかというと、装着方法。

市販向けナビは、スマホ向けナビ・アプリなどに押され、市場が縮小しているのでは? と想像したくなりますが、じつは台数ベースではここ数年横ばいだそう。ただし、単価が下がっているのは傾向としてあるそうです。

strada_06市販カーナビで人気を集めているのが「大画面化」。アルパインが先鞭をつけたこの流れは、多くのナビメーカーが採用していますが、課題は装着性。

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インパネにある装着スペースは、2DINもしくは1DINというドイツの規格によりスペースが設けられていることが多く、国産車は2DINが中心、輸入車は1DINが主流で、さらに最近ではナビやオーディオをモジュール化(大型化が多い)することで、DIN規格に依らない車種も増えています。

なお、DIN規格だと2DINで7インチが限界(別売や専用取付キットでの装着時はのぞく)です。

新型プリウスのように、最初から大画面化して純正ナビとして標準もしくはオプションなどで用意するケースもあります。大画面化の課題は、先述したように装着性で「専用取付キットが必要で、装着可能車種も限られる」というものでした。

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今回、「新・ストラーダ」を謳うSDカーナビステーション「CN-F1D」は、車種別専用パネルが不要で、9V型大画面カーナビがじつに3月20日現在で144車種に対応、最終的には200車種を目指すそう。

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どうやって装着するかというと、本体部分は2DINサイズに収まり、9型ディスプレイは本体部分から飛び出した構造になっています。

従来から格納式ディスプレイを採用するナビはありましたが、こちらは9型なので格納は不可能ですが、これなら軽自動車を含む幅広い車種で9型ナビの取付が可能になったわけです。なお、パナソニックでは、フローティング構造の新コンセプト「DYNABIG(ダイナビッグ)」(特許申請中)と命名。

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気になるのは、装着時の視認性ですが、ディスプレイは縦方向(上下)が最大32mm、奥行きは最大19mm、ディスプレイの角度(チルト)も-20度から60度まで調整可能なので、乗員の身長や太陽光の反射が気になる際なども手動で簡単に調整できます。

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取付可能車種は、ハザードやエアコン吹き出し口など実車で取付検証がされているそうで、下記のホームページで順次更新されます。

「CN-F1D」の発売は6月上旬から。価格はオープンですが、店頭予想価格は17万円前後(税込み)となっています。

(文/写真 塚田勝弘)

【関連リンク】

■パナソニック オートモーティブ&インダストリアルシステムズ社
http://panasonic.jp/car/navi/f1d-taioushashu/