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薄暮・夜間の事故を減らせ! トヨタがメディア10社と進める「マチホタル計画」とは?

トヨタ自動車が本社を置く愛知県では、2015年に県内で213名が交通事故で亡くなるなど、13年連続で交通事故死亡者数「全国ワースト」が続いています。

TOYOTA

同県で交通事故が減らない要因として引き合いに出されるのが「名古屋走り」と揶揄される運転マナー。車両保有台数が全国でトップの状況のなか、運転マナーでは黄信号での交差点進入などが目立つようです。

また、愛知県では交通事故による死者のうち、65歳以上の高齢者が約6割を占めていることから、特に夜間の黒っぽい服装での外出が危険視されている状況。

そこでトヨタ自動車は、新たな事故未然防止活動として地元メディア10社と連携、「マチホタル計画」を県内の販売店とともに9月6日にスタートさせました。

同活動では発生頻度が高い薄暮時・夜間等の歩行中の交通事故防止に向け、ドライバーには対向車がいない場合に「ハイビーム運転」を、歩行者には自分の存在をアピールする「反射材着用」を推奨。

「マチホタル計画」は暗い道でも光が溢れるようにという思いから名付けたそうで、同社では9月21日から10月末にかけて全国の販売店へと活動を拡大するそうです。

TOYOTATOYOTA

独自のキャラクターを活用したWEBサイト開設や、販売店での啓発チラシ、反射材、小冊子等のツール配布を通じてその有効性を広くアピールしていく考えとしています。

愛知県のドライバーが運転中に聴く機会が多いラジオ番組「FM愛知」でも、「Do! Safety」と題した100日間に及ぶ無事故無違反コンテストを毎年開催しており、9月23日から安全運転キャンペーンがスタート。

このように、愛知県ではクルマを作る側の自動車会社と、広報を司るメディアが一丸となって「AICHI 脱ワースト」を目指す考えのようです。

Avanti Yasunori

【関連サイト】

トヨタ自動車「マチホタル計画」計画
http://toyota.jp/wows/machihotaru/