Motor Fan's YEAR 2016

三栄書房

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モトチャンプ

ジャガー、Fタイプ改良新型に超高性能4気筒エンジン搭載か!?

ジャガーの2ドア・スポーツクーペ『F-タイプ』の改良新型プロトタイプを、カメラがキャッチしました。

Spy-Shots of Cars This image has been optimized for a calibrated screen with a Gamma of 2.2 and a colour temperature of 6500°K

フロント&リアバンパーをはじめ、ラジエーターグリル、フルLEDヘッドライトなどに新デザインが採用され、エキゾーストパイプはセンター2本出しになっているのが分かります。

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パワートレインはキャリーオーバーされる、3リットルV型6気筒エンジンのほか、注目は2リットル4気筒ターボディーゼルエンジン、「インジニウム」搭載モデルが追加される可能性が高いです。

4気筒の「インジニウム」はジャガー史上、最も効率性に優れたディーゼルエンジンであり、現在弟分の「XE」にも搭載されています。

ワールドプレミは2017年3月のジュネーブモーターショーと見られています。

(APOLLO)

575ps/700Nm!! ジャガー史上最速を誇るF-TYPE SVRが6月1日から受注開始

ジャガーFタイプについに加えられた最速モデルの「SVR」。

「SVR」は、ジャガー・ランドローバーの「スペシャル・ビークル・オペレーションズ(SVO)」が設計、開発を手掛けるハイパフォーマンス仕様に使用される名称で、すでにレンジローバー・スポーツに導入されています。

ジャガーでは2シータースポーツのFタイプに初めて設定され、6月1日から受注が開始されます。

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パワートレーンは5.0LのV8スーパーチャージャーに8ATという組み合わせで、最高出力575ps、最大トルク700Nmという圧倒的なアウトプットを実現。0-100km/h加速は3.7秒と、レクサスLFAと同タイム。

これだけのパワーですから、駆動方式はもちろん4WDで(従来からFタイプに4WDモデルは設定されていますが)、トルクオンデマンド式のAWDシステムである「インテリジェント・ドライブライン・ダイナミクス(IDD)」が最適化されています。

F-TYPE_SVR_02

前後アクスル間と左右後輪へのトルク配分、専用セッティングの「ダイナミック・スタビリティ・コントロール(DSC)」により、路面状況や天候に左右されないトラクションとダイナミクスを実現しているとのこと。

ノーマルモデル同様に走行モードも選択可能で、「ダイナミック」を選んで「デプロイヤブル・エアロダイナミック・ウイング」というスイッチを3 秒間押し続けると「V-Max」モードに切り替わり、最高速(リミッター作動)に到達。

なお、最高速度は「F-TYPE SVR COUPE」が322km/h、「F-TYPE SVR CONVERTIBLE」が314km/hとなっています。

F-TYPE_SVR_Detail_01

また、最高速に達すると空気抵抗を低減するためウィングが格納され、フロントスポイラーなどほかのエアロダイナミクス機能と連動し、空気抵抗係数を2.5%向上、揚力係数が45%低減されます。

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ほかにも空気抵抗低減のため大型化したフロント・エアインテークと専用設計のスプリッター、エンジンベイへの空気流を最大化する独特な形状のボンネット・ルーバー、ホイールカバーから流入する空気を放出するサイド・パワーベントなどが採用されています。

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さらに、mg単位での重量削減による軽量化、そして剛性強化が図られていています。

新設計となるサスペンションシステムを作用し、従来と比べてナックルの重量を0.6kg軽量化。そして、最大37%剛性を高めた大型リヤベアリングを採用し、コーナリング時の強力な横方向の重力をコントロール、チタニウムと「Inconel(インコネル)」合金を使用し、16kgの軽量化を実現した新しい軽量エグゾーストシステムを搭載。

丸形4本出しのテールパイプから「SVR」の名にふさわしいパワフルなサウンドが奏でられ、エグゾースト内のバイパスバルブをマニュアル操作することで、ドラマチックなサウンドを生み出すという「スイッチャブル・アクティブ・エグゾースト・システム」も標準装備となっています。

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そのほかにも、高いホールド性とラグジュアリーな雰囲気を演出するSVRバッジ付のキルティング加工のパフォーマンスシートや、SVRバッジが配されたレザー・ステアリングホイール(アルミニウム・コーティングのシフトパドル装備)など随所に専用装備を用意。

価格は「F-TYPE SVR COUPE」が1779万円、「F-TYPE SVR CONVERTIBLE」が1936万円です。

(塚田勝弘)