Motor Fan's YEAR 2016

三栄書房

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モトチャンプ

新型GT-Rのインテリアは「スパルタン」から「高級」に大進化!

■高級感と機能性を両立した新造形のインパネ

当初は走り重視の硬派なクルマとして登場したGT-Rですが、9年間の熟成の中で価格もアップしてきました。

今回のビックチェンジでは、5つのグレードのうち4つが1000万円の大台を突破。そこはまさに、ドイツ車が君臨する高級スーパーカーの領域といえるでしょう。

そこで新型GT-Rでは、持ち前の日常性はそのままに、車格に相応しいインテリアにするべく全面的に変更してきました。

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新型GT-Rのドアを開けて運転席に座ると新造形のインパネが迎えてくれます。

これまでは、走り優先のスパルタンなデザインで「男の仕事場」という印象でしたが、今度の新型では、機能性はそのままに、センターコンソールを中心に高級感溢れる造形と色合いに変更。

「大人の余裕」を感じさせるインテリアで、全く別のクルマと言っても良いほど大幅にアップグレードしてきました。

■日常性を確保した居住空間とユーティリティ

GT-Rのプレミアムミッドシップパッケージ(PMパッケージ)は、走行性能と重量バランスを高次元で両立する4WDシステムを実現しました。

ただミッションがリアシート下部にあるために、リアの室内空間やトランク容量が取りにくい構造になっています。それでもリアシートは、小柄な女性や子どもが座れる位の空間ではありますが、クッションの効いた居住性を確保しています。

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トランクも外観から想像するほど広くはありませんが、ゴルフバッグが2個入るだけの容量をキープしているので、某ドイツ車のようにリアシートに押し込まなくても大丈夫。大人のゴルフエキスプレスとしても、充分なユーティリティを保持しています。

高級にシフトしたスーパースポーツカーでありながら、しっかり日常性を確保しているところが新型GT-Rの特徴なのです。

■第540弾 新型GT-Rのすべて (電子版はこちら

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(星崎 俊浩)