インドネシア政府が推進しているエコカー施策である「LCGC(Low Cost Green Car/ローコストグリーンカー)」には、日産からダットサンGOが販売されていますが、ダイハツ(トヨタ)もLCGC適合車第1弾の「AYLA(アイラ)」の販売を2013年9月から開始しています。また、OEM版としてトヨタから「AGYA(アギア)」として販売されています。
今回発表された「シグラ」は、ダイハツが日本で培った軽自動車の技術やノウハウを活かし、多人数乗車や多くの荷物を積む点など、現地で求められるニーズを反映した本格7人乗りAセグメントMPV。第1弾同様にトヨタへのOEM供給も実施されます。
「シグラ」のプラットフォームは、アイラと共通となるグローバルAセグメントプラットフォームを活用したもので、改良が施されています。エンジンはダイハツがアセアン向け次世代エンジンと位置づける1.2Lの新型NRエンジンと、燃費性能、出力などを改良した1.0LのKRエンジンを用意。
燃費性能や価格面だけでなく、パッケージングも見どころだそうで、室内空間を最大限に有効活用する技術とノウハウを活かした、本格的なMPVとなっています。
小型車ながら大人7人が快適に座れる居住空間と、日常生活で求められる荷物収納スペース、さらに高い小回り性を実現しているそうですから、インドネシア市場でのシェア拡大に期待が集まるコンパクトミニバンになりそうです。
(塚田勝弘)