Motor Fan's YEAR 2016

三栄書房

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モトチャンプ

農業をスマートに!グッドデザイン賞のトラクターのカッコ良さとは!?

ヤンマーのトラクター「YT3シリーズ」が、日本デザイン振興会主催の「2016年度 グッドデザイン賞」を受賞しました。

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トラクターというと、従来ではデザイン性よりも実用性重視で無骨なイメージがありました。

ところが、今回グッドデザイン賞に輝いたヤンマーの「YT3シリーズ」では、一体プレス工法のフルラウンドキャビンを採用して、すべての方向の視界性を向上しながら、トラクターのデザインにスマートさを取り入れた新しいデザイン・トレンドを示しています。

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さらに、運転席の右側部分に運転操作に必要なモニターや操作レバーをまとめて操作性・作業性を向上するように配慮した点も今までのトラクターにはなかったことです。

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こんなカッコいいトラクターでこそ、農業という仕事のイメージをスマートに転換できるというものです。

それもそのはず、この「YT3シリーズ」のデザインはイタリアのピニンファリーナ社などのカロッチェリアでも活躍した奥山清行氏の「KEN OKUYAMA DESIGN」が担当しているのです。

「YT3シリーズ」のカッコ良さが、若者の農業離れを防止して、高齢化と就農者の減少に悩む日本農業の救世主となることが期待されます。

(山内 博・画像:ヤンマー)

日産セレナが「2016年度グッドデザイン賞」を受賞した理由とは?

自動運転技術「プロパイロット」や「ハンズフリーオートスライドドア」、「デュアルバックドア」など装備面が話題の新型セレナ。発売から約1カ月で2万台強を受注し、待望の新型モデルにふさわしいスタートダッシュを切っています。

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装備以外にも、グローバルで展開されている新世代の日産デザイン言語が適用され、歴代からのセレナらしさを継承しつつも次世代ミニバンとしての新しさが表現されているほか、2トーンカラーを含めた13色のボディカラーなど見どころ満載。

そのセレナが「2016年度グッドデザイン賞」を受賞しました。

今回の「2016年度グッドデザイン賞」の受賞は、

「5ナンバーサイズ(一部グレードは3ナンバー枠)ながら、広大な室内空間を実現することに注力している。サイドのシュプールラインをより強調するとともに、クラス初の2トーンカラーを採用し、一目でセレナとわかる個性を実現した」

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「前方視界やインテリアの質感も大幅に改善。死角を減らすピラーのスリム化や、狭い場所でも分割して開閉ができるデュアルバックドアの採用など実用面にも配慮が行き届いている。先進運転支援技術であるプロパイロットをいち早く採用」

という点が高く評価されたそうです。

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セレナに限らず、5ナンバー枠でしかも空間効率を極限まで高めようとすると、箱型になるのは必然で、衝突安全や空力性能などの面からもデザイン性を高めるのは難しいはず。

モデルライフを通してヴォクシー/ノア/エスクァイア、ステップワゴンとの競争をどう勝ち抜いていくのか、デザインの力も試されています。

(塚田勝弘)