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ソフトバンク子会社SBドライブが「喋る無人運転バス」を実証実験開始!

ソフトバンクグループの「SBドライブ」が、自律型ヒューマノイド・ロボット「Pepper(ペッパー)」の開発を手掛けた同グループの「Cocoro SB」と連携して、自動運転車の会話機能を開発。愛知県で実証実験を開始しました。

SoftBank

今回の実証実検は、愛知県が実施している自動走行社会受容性実証実験事業の一部を「SBドライブ」が受託。アイサンテクノロジーやZMP、名古屋大学が開発した自動運転車に会話機能を搭載しています。

クラウドAI(人工知能)サービスなどに取り組んでいる「Cocoro SB」が無人タクシーを疑似体験できるアプリケーション「cocoro Drive(ココロドライブ)」を開発。

「Pepper」に搭載した人間の感情を表現する「感情エンジン」を活用しており、無人バスの車内に設置したタブレットを乗客が操作することにより、モニターを通して乗客と会話したり、運転状況や走行ルート周辺の施設を案内したりするほか、目的地や所要時間などを画面に表示することが可能になっています。

乗客がタブレット端末に話しかけると、その音声情報を携帯電話網でデータセンターに送信、内容を認識した後で乗客に返答するシステム。

「SBドライブ」は同機能を「無人運転車のインターフェース」と位置付けており、開発中の無人運転バスの運用地域として、高齢化が進んだ過疎地などを想定。

会話で多くの機能を動作できれば、高齢者に使いやすい無人バスになると考えているそうです。

「感情エンジン」のモビリティへの活用については、今年の7月21日にホンダがソフトバンクと共同研究をスタートさせると発表するなど、動きが出ています。

SB_Drive

「SBドライブ」では今回の実証実験事業への参画を通して、自動運転技術を活用したスマートモビリティーサービスの事業化を目指しており、2018年後半に実験運行を目指している無人運転バスに今回の技術を採用する考えのようです。

SoftBank

過疎が進む地域では、既存の交通システム存続が危ぶまれており、こうした地域で自動運転による無人の路線バスを走らせれば大幅な人件費節約が可能となり、交通網を存続できる可能性が高まるだけに、今後の取組みが注目されます。

Avanti Yasunori・画像:SoftBank)

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【関連リンク】

SoftBank SB Drive
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SBドライブがスズキ、遠州鉄道、浜松市と自動運転の連携を締結

SBドライブ、スズキ、遠州鉄道、浜松市の4者は、浜松市で自動運転技術を活用したスマートモビリティーサービスを事業化する連携協定を締結したと発表しました。

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SBドライブは、ソフトバンクと東大の研究グループが自動運転の技術コンサルタントのために設立した会社で、これまでもスマートモビリティーサービスに関して、北九州市、白馬村などと協定を締結しています。

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今回の4者による協定で注目されるのは、いままでのSBドライブとの連携に参加していなかった自動車大手のスズキが参加している点です。

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SBドライブは、親会社のソフトバンクが発売している人型ロボット「pepper:ペッパー」で開発したロボット技術を本格的に自動車の自動運転に応用するすることを目指しており、一方スズキも、自動運転技術で有力な提携先を探しており、両社の思惑が今回の協定で一致した形です。

自動車自体の技術に関して実績が少ないSBドライブの自動運転技術と、スズキの連携でどのような自動運転車が生まれるかが注目されています。

(山内 博・画像:SBドライブ、ソフトバンク)

ソフトバンクが自動運転サービス事業に進出! その理由とは?

ソフトバンクが3月29日、ペッパーでお馴染みのロボット事業に続き、自動運転車を使ったサービス事業に乗り出すと発表しました。

同社は、トヨタ自動車出身者らが2014年6月に東京大学生産技術研究所次世代モビリティ研究センターを母体に創設したベンチャー企業「先進モビリティ」に5億円を出資し、4月1日付で合弁会社「SBドライブ」を設立。

SOFTBANK(出展 ソフトバンク)

高速通信技術や、ビッグデータ分析・利用などのノウハウを持つソフトバンクが「SBドライブ」を通して自動運転技術を活用した特定地点間の移動サービスや、隊列および自律走行による物流・旅客運送事業などの実用化を目指すそうです。

日経新聞によると、「SBドライブ」では小型バスやトラックの自動運転技術の開発が中心になるようで、2018年を目処に制御装置を搭載したバスやトラックの販売、レンタルを目指す模様。

定期運行バスや配送などに使うトラックの方が、自家用車やタクシーよりも走行ルートが事前に決まるため自動運転の実用化に適していることや、人件費の占める割合が高く、運転手の高齢化、過疎化に悩むバス会社や地方自治体の需要を狙えることが背景にあるようです。

ソフトバンクでは子会社のヤフーと協力してスマホを使った送迎バスの予約や決済などの関連サービスも開発、自動車メーカーにも協力を働きかける予定とか。

今後、主力の携帯事業に次ぐ新たな事業の一つに位置付ける考えのようです。

もしかすると将来、「ペッパー」が運転するバスやトラックを街で見かけることになるかもしれませんね。

Avanti Yasunori

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