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ターボ車で12万円以上の値下げ! スズキ・スペーシアカスタムZが生まれたワケは?

ホンダ・N-BOXやダイハツ・タントのライバルでありながら、販売状況においては差をつけられているスズキ・スペーシア。

2016年11月の軽乗用車販売ランキング(軽自協調べ・速報)を見ても、1位のホンダN-BOX(14,813台)、2位のダイハツ・ムーヴ(13,201台)に対して、スズキ・スペーシアは5,970台の8位。ほぼダブルスコアとなっています。

そうしたスペーシアの逆襲が始まります。大型メッキフロントグリル、フロントバンパーなどの専用装備にとどまらず、ボンネットフードの位置を7cm高くするなど、フェンダーも別物とするなどシルエットから新しさをアピールする「スペーシアカスタムZ」が登場しました。

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変わったのはフロントマスクだけではありません。価格面も戦略的です。

メーカー希望小売価格は、NAエンジンのカスタムZが149万400円〜161万1360円。ターボエンジンのカスタムZターボが159万8400円〜171万9360円となっています。

従来から用意され、継続販売されているスペーシアカスタムの価格帯がNAエンジンで153万3600円〜176万6880円、ターボは172万1520円〜184万2480円。とくにターボ車同士で比較すると12万円以上も手頃になっているのです。

はたして、軽自動車マーケットの中心といえるハイトワゴンカテゴリーにおいて、ライバルにリードを許しているスズキの逆襲になるでしょうか。

■スペーシアカスタムZターボ(2WD)主要スペック
車両型式:DAA-MK42S
全長:3395mm
全幅:1475mm
全高:1735mm
ホイールベース:2425mm
車両重量:890kg
乗車定員:4名
エンジン型式:R06A
エンジン形式:直列3気筒ターボ
総排気量:658cc
最高出力:47kW(64PS)/6000rpm
最大トルク:95Nm(9.7kg-m)/3000rpm
変速装置:CVT
モーター型式:WA04A
モーター形式:直流同期電動機
最高出力:1.6kW(2.2PS)/1000rpm
最大トルク:40Nm(4.1kg-m)/100rpm
燃料消費率:26.8km/L (JC08モード)
タイヤサイズ:165/55R15
メーカー希望小売価格(税込):159万8400円

(山本晋也)

【関連記事】

スズキのハイト軽「スペーシア」に新しいカスタムフェイスが登場。FFターボの価格は約160万円
http://clicccar.com/2016/12/26/430289/

トップ5に動きなし。2016年11月の軽自動車セールスランキング発表
http://clicccar.com/2016/12/07/423820/

どこを削って痩せたの? 新型スイフトはフルモデルチェンジで120kgもダイエット

スズキのコンパクトカー「スイフト」がフルモデルチェンジ、2017年1月4日より発売されます。

スポーティでスタイリッシュというスイフトらしさを強めたという新型モデルでは、「ハーテクト」と呼ばれる新世代プラットフォームを採用、全車で1t未満という軽量モデルに仕上がっているのも注目です。

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その車両重量はFFで840〜930kg、4WDでも930〜970kgとなっています。先代モデルに対してマイナス120kgという大幅な軽量化の秘密は、新世代プラットフォームにあるのでしょうか。

たしかにアンダーボディでマイナス30kg、サスペンション構成パーツでマイナス9kgの軽量化を実現しているといいますが、それだけでは120kgには及びません。

その内訳は次のようにアナウンスされています。

[軽量化寄与率]
ボディ:約35%
シート:約10%
ドア:約5%
足回り:約15%
外装部品:約5%
エンジン:約10%
内装部品:約10%
その他:約10%

こうして寄与率を見ると、やはり新開発となり骨格の配置を見直したシャシーの貢献度は大きいのですが、それでも軽量化だけに邁進したわけではないといいます。たとえば、フロントのサスペンションアームを支えるサブフレームは、従来の4点止めから6点止めへなっています。

ボディに超高張力鋼板を多用するなどして軽量化にはげみながら、走りを引き締める部位はしっかりと剛性を持たせているのが、新型スイフトというわけです。

●スズキ・スイフトHYBRID ML(FF)主要スペック
車両型式:DAA-ZC53S
全長:3840mm
全幅:1695mm
全高:1500mm
ホイールベース:2450mm
車両重量:900kg
乗車定員:5名
エンジン型式:K12C
エンジン形式:直列4気筒DOHC
総排気量:1242cc
最高出力:67kW(91PS)/6000rpm
最大トルク:118Nm(12.0kg-m)/4400rpm
電動機型式:WA05A
電動機形式:直流同期電動機
最高出力:2.3kW(3.1PS)/1000rpm
最大トルク:50Nm(5.1kg-m)/100rpm
動力用電池:リチウムイオン電池
変速装置:CVT
燃料消費率:27.4km/L (JC08モード)
タイヤサイズ:185/55R16
メーカー希望小売価格(税込):162万5400円

(写真・文 山本晋也)

【関連記事】

スズキのグローバルコンパクト「スイフト」が大胆フルモデルチェンジ。MTの設定あり、価格は134万3520円〜
http://clicccar.com/2016/12/27/430595/

新型スズキ・スイフトのライバルはヴィッツ・ハイブリッド!?

2016年12月26日に発表、2017年1月4日から発売される新型スイフト。

スズキの2016年は、軽自動車をのぞく登録車で念願の国内販売10万台を達成するなど、イグニス、バレーノと続けて新しい小型車を投入した新車効果を享受した年でもありました。

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2017年以降も小型車で10万台規模をキープさせ、さらに伸ばすために欠かせないのが新型スイフト。

新しいプラットフォームの採用やマイルドハイブリッドの設定をはじめ、スズキ初となる単眼カメラとレーザーレーダーを採用した「デュアルセンサーブレーキサポート」を採用。

こちらは、フロントスクリーン上部に配置される2つのセンサーがキモですが、フロントグリルにアダプティブクルーズコントロール用のミリ波レーダーも用意されるため、計3つのセンサーが搭載されていることになります。

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2017年「初売り」の目玉として年末に発表された新型スイフト。最近ではヒットモデルのハスラーも年末発表、年明け発売を仕掛けています。

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全長3840×全幅1695×全高1500mmという新型スイフトは、ボディサイズが比較的近いトヨタ・ヴィッツ(全長3885×全幅1695×全高1500mm)と競合しそう。

そのヴィッツは2017年1月中にもマイナーチェンジを敢行するという噂もあり、しかもついにヴィッツ・ハイブリッドを設定するのが濃厚というスクープ情報もすでに出回っています。

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ヴィッツ・ハイブリッドはアクアと同じ1.5L+モーターになるのは間違いないでしょうからアクアから想像すると37.0km/L前後には少なくてもなりそう。一方、今回(まずは?)はマイルドハイブリッドのみとなる新型スイフトは、1.2Lエンジンとモーターの組み合わせでカタログ燃費は27.4km/L。約10km/Lの差が出ると予想できます。

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プレス発表会では、すでにソリオに搭載されているストロングハイブリッド仕様について質問もありました。鈴木俊宏社長は「ソリオで様子を見ながら検討していきたい」と回答したこともあり、今後投入の可能性も高そうです。ソリオのストロングハイブリッド仕様からも分かるように、シングルクラッチのAGS(オートギヤシフト)を前提としたHVシステムであり、AGSというのがどう評価されるかも検討のメニューに入っているかもしれません。

たとえ、ストロングハイブリッドが追加されてもソリオのストロングハイブリッドは32.0km/Lですから、ソリオよりも軽いスイフトとはいえ、燃費の面ではヴィッツ・ハイブリッドには及ばないでしょう。

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ただし、ヴィッツ・ハイブリッドの価格はアクアから想像しても180万円を切るとは考えにくく、今回のスイフト・マイルドハイブリッドは162万円台からですから、イニシャルコストもシビアなクラスだけに、スイフト・マイルドハイブリッドのニーズもかなり高そう。そこでの「初売り」でライバルに対抗する思惑が透けて見えます。

ほかにもスタイリングや質感を高めたインパネ、そして走り。さらに、対歩行者を含む被害衝突軽減ブレーキなど安全面の装備(と、ヴィッツには設定のない標準グレードのマニュアルミッション設定)が新型スイフトと魅力といえそうです。

(文/写真 塚田勝弘)

スズキのグローバルコンパクト「スイフト」が大胆フルモデルチェンジ。MTの設定あり、価格は134万3520円〜

スズキのグローバルモデルであり、Bセグメントのコンパクトカーとして高い評価を受けていたスイフトがフルモデルチェンジの発表です。

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スポーティでデザインコンシャスなコンパクトカーという立ち位置はそのままに、新世代のプラットフォーム『HEARTECT(ハーテクト)』を採用することで、なんと前モデル比で120kgという大幅な軽量化を実現しているのが特徴です。

A・Bピラーをブラックアウトすることでルーフをフローティングさせたようなスタイリングを継続採用、さらにリアドアのアウターハンドルをブラックアウトした部分に仕込むことで、リアフェンダーからドアにつづくダイナミックなキャラクターラインを途切れることなくつないでいるのがスタイリングのチャームポイントにもなっています。

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エンジンは1.2リッター『デュアルジェットエンジン』と1.0リッター直噴ターボ『ブースタージェットエンジン』の2種類を設定。1.2リッターにはISGとリチウムイオン電池を組み合わせたマイルドハイブリッド仕様も用意され、合わせて3種類のパワートレイン構成となっています。

トランスミッションは1.2リッターに5速MTとCVTを設定、FFを基本としていますが、CVTでは4WDも選択可能。ターボエンジンは6速ATのFFだけのラインナップとなっています。なお5速MTはベーシックグレード「XG」とスポーティグレード「RS」に用意されます。

燃費性能(JC08モード)は次の通り。

1.2リッター5速MT(FF):22.6〜23.4km/L
1.2リッターCVT(FF):24.0km/L
1.2リッターCVT(4WD):22.8km/L
1.2リッターマイルドハイブリッドCVT(FF):27.4km/L
1.2リッターマイルドハイブリッドCVT(4WD):25.4km/L
1.0リッター直噴ターボ6速AT(FF):20.0km/L

使用燃料は全グレード、レギュラーガソリンとなっています。

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フロントウィンドウ上部内側に設置された赤外線センサーと単眼カメラを使い、歩行者も検知可能となった「デュアルセンサーブレーキサポート」は、ベーシックグレード「XG」以外にセットオプションの『セーフティパッケージ』として設定。MT車でもプリクラッシュブレーキを装備しているのは珍しく、貴重な存在といえます。

さらに『セーフティパッケージ』にはグリル部分にミリ波レーダーを備え、先行車の追従クルーズコントロール(40〜100km/h)を可能としているのも見逃せません。ミリ波レーダーはプリクラッシュセーフティシステムとして活用していないということですが、カメラ・赤外線・ミリ波と3つのセンサーを持つのはコンパクトカークラスとしては贅沢な仕様といえます。

また、先進安全機能としては衝突被害軽減のブレーキ機能のほか、誤発進抑制機能、車線逸脱警報、ふらつき警報、先行車発進お知らせ、ハイブームアシストがパッケージに含まれています。

『セーフティパッケージ』のオプション価格は、9万1800円〜9万6120円となっています。

標準系グレード「XG」、「XL」、「HYBRID ML」、スポーティグレードの「RS」、「HYBRID RS」、「RSt」という6グレード設定となっている新型スイフト。メーカー希望小売価格は標準系が134万3520円〜177万9840円、RS系が159万4080円〜184万5720円となっています。

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●スズキ・スイフトRS(5MT)主要スペック
車両型式:DBA-ZC83S
全長:3840mm
全幅:1695mm
全高:1500mm
ホイールベース:2450mm
車両重量:870kg
乗車定員:5名
エンジン型式:K12C
エンジン形式:直列4気筒DOHC
総排気量:1242cc
最高出力:67kW(91PS)/6000rpm
最大トルク:118Nm(12.0kg-m)/4400rpm
変速装置:5速MT
燃料消費率:22.6km/L (JC08モード)
タイヤサイズ:185/55R16
メーカー希望小売価格(税込):159万4080円

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●スズキ・スイフトRSt(6AT)主要スペック
車両型式:DBA-ZC13S
全長:3840mm
全幅:1695mm
全高:1500mm
ホイールベース:2450mm
車両重量:930kg
乗車定員:5名
エンジン型式:K10C
エンジン形式:直列3気筒DOHC直噴ターボ
総排気量:996cc
最高出力:75kW(102PS)/5500rpm
最大トルク:150Nm(15.3kg-m)/1700-4500rpm
変速装置:6速AT
燃料消費率:20.0km/L (JC08モード)
タイヤサイズ:185/55R16
メーカー希望小売価格(税込):170万4240円

(写真・文 山本晋也)

【関連記事】

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スズキ・スペーシアとソリオがJNCAP予防安全性能アセスメントで最高評価の「ASV++(ダブルプラス)」を獲得

国土交通省と自動車事故対策機構(NASVA=National Agency for Automotive Safety and Victim’s Aid)によるJNCAP予防安全性能アセスメント。

先日、2016年度の前期分が発表され、対歩行者の被害軽減ブレーキで25点満点中24.5点を獲得したマツダ・アクセラが話題に上りました。

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2016年度からは昨年までの「前方車両に対する衝突被害軽減制動制御装置(AEBS=Autonomous Emergency Braking System)」、「車線逸脱警報装置(LDWS=Lane Departure Warning System)、「後方視界情報提供装置(バックビューモニター)」の試験に加えて、「歩行者に対する衝突被害軽減制動制御装置(AEBS)」を追加した4項目で71点満点の評価点が与えられます。

評価点の合計が12点を超えると「ASV+(プラス)」に、さらに46点を超えると「ASV++(ダブルプラス)」に認定。

スズキが今回発表したのは、ステレオカメラ方式の衝突被害軽減ブレーキ「デュアルカメラブレーキサポート」と「全方位モニター」を搭載した軽自動車のスペーシアと小型登録車のソリオが、2016年度JNCAP予防安全性能アセスメントにおいて最高ランクの「ASV++(ダブルプラス)」を獲得したというもの。

「スペーシア」は、軽自動車で初の「ASV++」認定となります。また、現時点で公開されているテスト車で初の軽自動車でもあります。

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スペーシアは、軽自動車で初めてステレオカメラ方式の衝突被害軽減システム「デュアルカメラブレーキサポート」装着車を設定したモデル。「デュアルカメラブレーキサポート」装着車が66.7点を獲得し「ASV++」に認定。

一方のソリオは、2015年度JNCAP予防安全性能アセスメントで「ASV+」に認定されていたましたが、試験項目が増えた今年度は68.1点を獲得し「ASV++」に認定されました。

12月1日に「ASV++」に認定されたスズキ・イグニスに続き、スズキ登録車で2車種目の獲得となります。

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上の写真は、今回の発表(2016年12月22日)前に発売されたソリオ・ストロングハイブリッド仕様。撮影時時点では「ASV+」になっていますが、今後は「ASV++」のステッカーが貼られることになります。

なお、「デュアルカメラブレーキサポート」は、誤発進抑制機能、車線逸脱警報機能、ふらつき警報機能、先行車発進お知らせ機能、エマージェンシーストップシグナルなどとセットでメーカーオプション設定。「全方位モニター」は、メモリーナビゲーション、TV用ガラスアンテナ、ハンズフリーマイク、外部端子(USB・AUX)とセットでのメーカーオプションになります。

(塚田勝弘)

スズキがインドのカー・オブ・ザ・イヤーを受賞、そのクルマとは?

スズキといえばインドの自動車市場においてトップクラスの存在感を持っていることで知られています。

そのインド子会社マルチ・スズキ社が製造販売する新型SUV「ビターラ ブレッツァ」が、インドのカー・オブ・ザ・イヤーである「第12回 Indian Car of the Year 2017」を受賞しました。

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「Indian Car of the Year 」は、インド自動車雑誌9誌、自動車評論家15名からなる選考委員が選ぶ賞ということです。

受賞したスズキ・ビターラ ブレッツァは、20162月のオートエキスポ2016で発表したスタイリッシュな都市型のコンパクトSUV。

2016年3月の発売以来の累計で約8万3千台を販売し、インドのSUV市場においてマルチスズキ社の販売を牽引するヒット商品となっているということですが、カー・オブ・ザ・イヤー受賞を追い風にさらに伸びていくことが期待されます。

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スズキが「GSX-S1000シリーズ用品プレゼントキャンペーン」を開催!

スズキから、何とも嬉しいキャンペーンが発表されました!

期間中、「GSX-S1000 ABS」または「GSX-S1000F ABS」の新車を購入・登録すると、
ビッグなプレゼントが貰えちゃいます!

期間中に新車を購入した方には、ドドーンと「54,000円分の用品」がプレゼントされるのです! かなりの額じゃないですか? 筆者のお小遣いより高額ですよ(笑)用品は「スズキ オートリッサアクセサリーカタログ」または、スズキホームページの「純正アクセサリーカタログ」から選べます。いやいや、これは本当に嬉しい企画です。

今回のキャンペーンは、対象車種を2016年12月1日(木)〜2017年3月31日(金)まで「購入」2017年4月7日(金)までに「登録」することが条件となります!

キャンペーン対象車種は2種類!

■GSX-S1000 ABS

スーパースポーツのDNAを受け継ぐGSX-S1000 ABSは、ストリートでのエキサイティングな走りが楽しめる1台。スズキの最先端のテクノロジーが投入され、リッターバイクらしく爽快に走れる気持ちの良いバイクです!

■GSX-S1000F ABS

前面がカウルで覆われたGSX-S1000F ABSは、長距離のツーリングを快適に楽しめる1台。低速から高速まで有り余るパワーを発揮し、どんなシーンにおいてもライダーに疲れを与えない「頼れる相棒」なバイクです!

長年憧れてきた「リッターバイク」を買おうかどうか迷っているみなさん、まさにビッグチャンスですよ! バイクの購入とともに54,000円分の用品が貰えるなんて、なかなかのキャンペーンです。

繰り返しになりますが、対象車は「2017年3月末までに購入し、4月7日まで登録」されていること。期間にはまだ余裕があります。

来春までに新しいバイクを買いたいみなさん、GSX-S1000シリーズをぜひご検討ください!

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スズキの初売りは新型「スイフト」!? 年内生産開始!

スズキが新型「スイフト」を年内に発表、生産を開始するそうです。

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今年の5月、同社は燃費試験のベースとなる走行抵抗値の測定において、国交省が定める正規の「惰行法」ではなく、実験室の風洞で空気抵抗を測定、台上で測定したタイヤの転がり抵抗値と合算するなど、独自の方法で走行抵抗を算出していたとして、国交省にその旨を報告。

しかし国交省による再審査の結果、全車で燃費がカタログ値を上回る結果となったため、同省はスズキを罰則処分しない方針を決定。

当時スズキは国交省対応に追われていたことから、新型「スイフト」の生産開始時期を来年2月以降に延期していたそうです。

スズキは国交省の回答を受け、サプライヤと一丸となって、スケジュールを挽回、年内の生産開始を決断。新聞報道によると、新型「スイフト」の国内発売を来年1月の「初売り」に間に合わせるそうで、これにより、今年度の目標である10万台達成が見えてきたといいます。

同社は今回、国内/欧州市場向けのスイフト生産を静岡県の相良工場に集約する模様。

軽量化と基本性能の向上を図った次世代プラットフォームを採用する新型「スイフト」の登場が大いに待たれます。

Avanti Yasunori

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ハスラー、アルト・ラパン、ソリオ・バンテットにお買い得な「Fリミテッド」を設定

2017年3月の年度末に向けて、各社から特別仕様車が設定されています。2016年12月8日、スズキからハスラー、アルト・ラパン、ソリオ・バンテットの3モデルに「Fリミテッド」が発売されました。

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ハスラー「Fリミテッド」は、「G」グレードがベース。カーキ色の専用シート表皮を採用したインテリア、ガンメタリック塗装のフロントバンパーガーニッシュとリヤバンパーガーニッシュ、黒色のスチールホイールなどを装着したアクティブな印象を与える外観が特徴。

ボディカラーは「オレンジ×黒」の2トーン、「ホワイト×黒」の2トーン、「イエロー×白」の2トーンの専用色を含む全4色が用意されています。さらに、ステレオカメラ方式の衝突被害軽減システム「デュアルカメラブレーキサポート」をメーカーオプションで設定。

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アルト・ラパン「Fリミテッド」は、「X」グレードをベースに、専用メッキフロントグリルをアクセントに加えたエクステリアが目を惹きます。

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ブラウン基調のシート表皮、ドアトリム表皮、パール調塗装を施したインパネガーニッシュのインテリアはシックな仕立てになっています。ボディカラーは、新採用の「ブルー」を加えた全5色展開。

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ソリオ・バンディット「Fリミテッド」は、「バンディットHYBRID MV」がベース車で、外観にはメッキドアハンドルが装着されています。

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内装はラックススエード&レザー調シート、スエード調ドアトリムクロス、ブロンズメタリックの加飾により質感を向上。後席右側ワンアクションパワースライドドアやクルーズコントロールシステム、助手席シートヒーターを装備するなど、利便性、快適性も高められています。ボディカラーは専用色となる「ゴールド×黒の2トーンルーフ」、「ゴールド」、「グレー」の3色を加え、全6色の中から選択できます。

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価格はハスラー「Fリミテッド」のFFが140万9400円、4WDが153万5760円。アルト・ラパン「Fリミテッド」は、FFが140万9400円、4WDが151万2000円。ソリオ・バンディットの「Fリミテッド」のFFが189万4320円、4WDが201万7440円です。

(塚田勝弘)

ついに来た!スズキからGSX-Rシリーズのミドルクラスモデル「GSX250R」登場!

SUZUKIがEICMAミラノショーにて、ついに250ccのスポーツバイク「GSX250R」を発表しました!「まだかまだか」と騒がれていただけあって、期待できる一台です!

スポーツバイクでありながら街中などでも使い勝手がいいというGSX250R。エンジンは水冷2気筒エンジンで、低中速に重点的にパワーを置いています。

ハンドルはセパレートハンドル!セパレートハンドルだと前傾になりがちなイメージがありますが、快適なポジションに設定してあるとか。

確かにステップ位置も低めで長距離も辛くなさそうです。

カウルはかなりスポーティーなイメージでGSX-R1000などと似た雰囲気があります!

スズキの伝統的なスポーツバイクのイメージを継承していますね。テール周りもスッキリとしていてスポーティーな感じがしますね!

欧州向けに2016年冬から発売とされていますが、日本での発売も近々期待できそうです。

噂通り、ミラノショーで発表されたGSX250R。価格は未定ですが、ベースのGSR250から考えると安めの価格設定かもしれません!(あくまで予想ですが)

250スポーツバイクは今でも十分な盛り上がりを見せていますが、スズキも参戦したことによってますますヒートアップしそうです!

(ライター:佐藤 快/Moto Be バイクの遊び方を提案するWEBマガジン

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燃費性能32.0km/L!スズキ ソリオに新システムハイブリッド搭載車が登場

スズキが新開発した独自構造のハイブリッドシステムを搭載した、 「ソリオ」「ソリオ バンディット」が発表されました。

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従来からマイルドハイブリッドを採用していたソリオ、ソリオ バンディットですが、新しく開発したハイブリッドシステムは、コンパクトな駆動用モーター(MGU=Motor Generator Unit)と、軽量で伝達効率に有利なトランスミッションである5速オートギヤシフト(AGS)を組み合わせたスズキ独自のパラレル方式ハイブリッドとなっています。

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「標準モード」と「エコモード」の2つの走行モードを設定し、発進・加速時などのキビキビとした走りと、EV走行の頻度を高めて燃費を優先した走りを使い分けることができるのも特徴です。

また、新ハイブリッド仕様車はエコをイメージしたブルー基調の専用エクステリアとインテリアを採用しています。JC08モード燃費は32.0km/Lとライバルと、マイルドハイブリッド車の27.8km/Lを上回るのはもちろん、ライバルも圧倒。もちろんエコカー減税の免税対象です。

メーカー希望小売価格は、ソリオが191万7000円〜206万2800円、ソリオ バンディットは204万6600円となっています。先進安全装備「デュアルカメラブレーキサポート」も全車で選ぶことができます。

●ソリオハイブリッドSZ主要スペック
車両型式:DAA-MA46S
全長:3710mm
全幅:1625mm
全高:1745mm
ホイールベース:2480mm
車両重量:990kg
乗車定員:5名
エンジン型式:K12C
エンジン形式:直列4気筒
総排気量:1242cc
最高出力:67kW(91PS)/6000rpm
最大トルク:118Nm(12.0kg-m)/4400rpm
変速装置:5速AMT
モーター型式:PB05A
モーター形式:交流同期電動機
最高出力:10kW(13.6PS)/3185-8000rpm
最大トルク:30Nm(3.1kg-m)/1000-3185rpm
燃料消費率:32.0km/L (JC08モード)
タイヤサイズ:165/6515
メーカー希望小売価格(税込):2,062,800円

※ハイブリッドシステムの画像は2015年東京モーターショーで撮影したものです。

(山本晋也)

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【東京モーターショー15】発売直前? スズキ・ソリオハイブリッドはEV走行可能な本格派
http://clicccar.com/2015/11/04/337670/

125ccがさらにアツくなるぞ!スズキが新型モデル「GSX‐S125」を発表

スズキのビッグニュースが止まりません!EICMAミラノショーにて、125ccのストリートスポーツバイク「GSX‐S125」を発表しました。人気の125ccクラスをさらに盛り上げてくれそうな、期待の1台です!

新型「GSX‐S125」は、2016年10月に「インターモト」で発表した「GSX-R125」の兄弟車。

「GSX-R125」と共通のエンジンとフレームを採用した、ストリートスポーツバイク「GSX-Sシリーズ」の新型モデルです。

軽量でコンパクトな車体に、水冷4バルブ単気筒DOHCエンジンを搭載。

初心者からベテランまで、幅広く楽しめそうなモデルですね。シリーズ共通のイメージとなる、低く構えたデザインを採用。

ワン・アクション式シャッター付ステアリングロックや「スズキイージースタートシステム」、さらにABSも標準装備。

街中でも快適に移動できる「シティーコミューター」的な存在でありながらも、しっかりと「GSX-S」の名前を語るにふさわしいバイクに仕上がっております。2017年夏より欧州を中心に販売を開始するとのことです。

インターモトで発表され話題になった「GSX-R125」に続き、今回発表された「GSX-S125」もかなり期待できそうな1台です。

日本でも、中型自動車免許で「原付2種」まで運転できる制度になりそうな動きもあり、125クラスは今後ますます注目されそうですね。

余談ですが、筆者も今年から125をセカンドバイクに乗り始め、その「自由さ」に感動している1人です。GSX-S125、日本での発売が待ち遠しいですね!

※記事中画像は一枚の画像から切り出した画像です

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待ってました!スズキからV-Stromシリーズのミドルクラスモデル「V-Strom250」登場

スズキからまたまたビッグニュースです!EICMAミラノショーにて、250ccのアドベンチャーバイク「V-Strom250」を発表しました!

「こんなバイクがほしかった!」という声も高かっただけに、期待の1台です。「シリーズ共通のイメージとしたスタイリングを採用した」というV-Strom250。ツーリングでの快適性はもちろん日常的な扱いやすさを両立した、新次元の「スポーツアドベンチャーツアラー」として世に送り出されます。

大型のスクリーンを純正で装備。これは長距離ツーリングも快適そうです。また、ヘッドライトも大きめのものを採用しているので、夜道の視認性も良さそうですね。

エンジンは画像で見る限り、250ccのパラレルツイン。海外の情報ではGSR250ベースのエンジンだとか。確かに形もそっくりです。どのような走りをするのか、期待ですね!

車体後方にはベースキャリアを装備。パニアケースなどを取り付けられそうな雰囲気です。

V-Stromシリーズといえば、大型のパニアケースを3つほどつけて、北海道などのロングツーリングを走っているイメージですが、果たして250はどうなるのでしょうか?

なお、中国向けに2017年夏から発売とされていますが、グローバル展開していくとのことで、日本での発売も期待できそうです!

250ccクラスにも、大型のタンクを採用したアドベンチャーバイクが欲しいという声が多かっただけに、今回のV-Strom250の発表は嬉しいライダーも多いかと思います。

アドベンチャーバイクって、どうしても「ビッグオフ」と呼ばれる大排気量が主流でしたので、ミドルクラスにも、こういうバイクが登場してくるのは嬉しいですね。

V-Strom250、日本での発売が本当に待ち遠しい1台です!

(ライター:張山 和希/Moto Be バイクの遊び方を提案するWEBマガジン

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スズキ・バレーノに1.2Lエンジンを積む新グレード「XS」を設定、価格は154万4400円

コンパクトハッチバックでありながら広々したキャビンを確保するスズキ・バレーノに新グレードの「XS」が追加されました。

XGグレードをベースとした上級仕様で、1.2L車にも待望の上級仕様が設定されたことになります。なお、1.0L直噴ターボのラインナップは変わっていません。

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1.2LのNAエンジンを積む新グレード「XS」は、ディスチャージヘッドランプやLEDポジションランプ、フロントマルチリフレクターハロゲンフォグランプ、185/55R16タイヤ、16インチアルミホイールにより、外観をよりスタイリッシュに、質感を向上させています。

インテリアも質感を向上。フルオートエアコン、助手席シートヒーター、本革巻ステアリングホイール/ステアリングオーディオスイッチ、フロントセンターアームレスト、センターコンソールトレー/センターコンソールボックス、マルチインフォメーションディスプレイ(カラー)が用意されています。

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1.0L直噴ターボエンジン車は軽快な走りを披露する一方で、プレミアムガソリンを指定しますから、レギュラーガソリンを指定する1.2L NAエンジンの上級仕様「XS」の設定は選択肢を広げる朗報といえそうです。価格は154万4400円です。

(塚田勝弘)

スズキ・バレーノにNAエンジンの上級グレードが追加設定

インドで生産される輸入車としても話題を集めたスズキ・バレーノに、新グレード「XS」が登場します。もともと、1.0リッター直噴ターボと1.2L NA(自然吸気)エンジンを設定するバレーノですが、今回設定された新グレードはNAエンジンの上級仕様となるものです。

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ターボグレード同様に、16インチタイヤやディスチャージヘッドランプ、ウインカー内蔵ドアミラーなどを装備。インテリアでもレザーステアリング、運転席&助手席シートヒーター、フルオートエアコン、マルチインフォメーションディスプレイなどが上級感を漂わせる仕様となっています。

メーカー希望小売価格は154万4400円。ターボグレードよりお手頃な価格となっています。

●スズキ・バレーノXS主要スペック
車両型式:DBA-WB32S
全長:3995mm
全幅:1745mm
全高:1470mm
ホイールベース:2520mm
車両重量:910kg
乗車定員:5名
エンジン型式:K12C
エンジン形式:直列4気筒DOHC
総排気量:1242cc
最高出力:67kW(91PS)/6000rpm
最大トルク:118Nm(12.0kg-m)/4400rpm
変速装置:CVT
燃料消費率:24.6km/L (JC08モード)
タイヤサイズ:185/55R16 83V
メーカー希望小売価格(税込):1,544,400円

(山本晋也)

ルーフレールやフェンダーモールなどでSUV色を強調したスズキ・イグニスの特別仕様車

コンパクトカーとSUVを融合させたようなフォルムと個性的なディテールが目を惹くスズキ・イグニス。フロンテクーペや初代エスクードなど、過去の名車の一部をデザインモチーフにするなどして、ほかの国産コンパクトカートは一線を画す雰囲気を醸し出しています。

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限られた予算で個性的なモデルを作り上げるのはスズキが得意とするところで、アルトやハスラー、このイグニスも好例といえそうです。

11月16日に発売されたイグニスの特別仕様車「Fリミテッド」は、ルーフレールやフェンダーアーチモール、サイドアンダーモールを装備することで、よりSUVテイストを強調。

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内装も汚れを拭き取りやすいレザー調シート表皮や防汚タイプラゲッジフロアを採用することで、アクティブなユーザーのニーズに応えています。

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さらに、専用となる本革巻ステアリングホイール(シルバーステッチ付)や専用シフトブーツ、本革巻パーキングブレーキレバー、専用色センターコンソール(一部カーキ塗装)、専用色インサイドドアグリップ(一部カーキ塗装)、専用シート表皮(レザー調)などにより質感が引き上げられているのも見逃せません。

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ボディカラーは新色の「ミネラルグレーメタリック」をはじめ、「フレイムオレンジパールメタリック」、「ピュアホワイトパール」、「プレミアムシルバーメタリック」、「スーパーブラックパール」の全5色を用意。

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パワートレーンは、1.2L DOHCエンジン搭載のマイルドハイブリッドにCVTの組み合わせになります。「イグニス・Fリミテッド」の価格は、2WDが168万8040円、4WDが182万1960円となっています。

(塚田勝弘)

スズキ・イグニスにSUVテイストを強めた特別仕様車「Fリミテッド」が登場

スズキのコンパクト・クロスオーバー「イグニス」に特別仕様車「Fリミテッド」が登場しました。

ルーフレール/フェンダーアーチモール/サイドアンダーモールの特別装備に加え、ガンメタリック塗装の専用16インチホイール、ブラック塗装ドアミラーによりエクステリアのクロスオーバーSUVテイストを強めているのがポイント。

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ボディカラーは、新色となるミネラルグレーメタリック、フレイムオレンジパールメタリック、ピュアホワイトパール、プレミアムシルバーメタリック、スーパーブラックパールの5色を設定。メーカー希望小売価格は2WDが168万8040円、4WDは182万1960円となっています。

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インテリアではアクティブユーザー向けに汚れを拭き取りやすいレザー調シートを採用することで、上級指向のユーザーにも訴求しています。

そのほか、専用本革巻ステアリングホイール[シルバーステッチ]/専用シフトブーツ[シルバーステッチ]、専用本革巻パーキングブレーキレバー[シルバーステッチ]、専用色センターコンソール[一部カーキ塗装]/専用色インサイドドアグリップ[一部カーキ塗装]、防汚タイプラゲッジフロア(リヤシートバック背面、ラゲッジボード、スライドラゲッジボード)、ブラックインテリア(インパネロア、フロントドアロアトリム、リヤドアアームレスト)、助手席シートヒーター(2WD車)を与えられているのが充実した装備が特徴の特別仕様車です。

●スズキ・イグニス Fリミテッド(2WD)主要スペック
車両型式:DAA-FF21S
全長:3700mm
全幅:1690mm
全高:1595mm
ホイールベース:2435mm
車両重量:880kg
乗車定員:5名
エンジン型式:K12C
エンジン形式:直列4気筒DOHC
総排気量:1242cc
最高出力:67kW(91PS)/6000rpm
最大トルク:118Nm(12.0kg-m)/4400rpm
駆動モーター型式:WA05A
駆動モーター形式:直流同期電動機
モーター最高出力:2.3kW(3.1PS)/1000rpm
モーター最大トルク:50Nm(5.1kg-m)/100rpm
変速装置:CVT
燃料消費率:28.0km/L (JC08モード)
タイヤサイズ:175/60R16 82H
メーカー希望小売価格(税込):168万8040円

(山本晋也)

最強のナナハンネイキッド!新型「スズキ・GSX-S750」が発表

「GSX-S750」は2014年の「インターモト」で発表され、日本では2015年7月に発売されました。昨今では珍しくなった「ナナハン」クラスのバイクですが、鋭敏なスロットルレスポンスと扱いやすさで、好評を得ているモデルです。

今回のインターモトで新型モデルが発表されましたので、ご紹介いたします。

まずは、ぱっと見て「かっこいいバイク!」と誰もが感じられるデザイン。

GSR750をベースに「GSX-S1000」を彷彿させるデザインとなったスタイリング。全体的に低く構えたデザインは、シリーズ共通のものとなっています。

今回の新型は、3段階から選択可能なトラクションコントロールや、ラジアルマウントフロントブレーキキャリパーなどを採用。見た目も性能も一段階レベルアップしました。

新型GSX-S750では、細かい個所も新型らしい進化をとげています。

前後輪に花弁形状のペータルブレーキディスクを装備。ハンドルには中央部を大径化したテーパー形状のハンドルバーを採用しています。

 

さらに、発進時や低回転走行時にエンジン回転数をわずかに上げる「ローRPMアシスト」を搭載。発進・停車を繰り返す市街地走行などで、快適な操作をアシストします。

また、スタータースイッチを押し続けずにワンプッシュするだけでエンジンが始動する「スズキイージースタートシステム」も採用。バイクとしての利便性がさらに高められました。

エンジンは749cc直列4気筒を搭載。「GSX-R750」ゆずりの高揚感のある加速と、一般公道での扱いやすさを追求した高出力を実現。排ガス規制の「ユーロ4」もクリアしました(欧州仕様車)。

さらに今回の新型モデルでは、ABS仕様車も設定されております。「ナナハン」らしい過激な加速を味わえそうですね。

800ccクラスのバイクに乗っている筆者にとって、今回発表された新型GSX-S750は心躍るモデルです。

リッターバイクにはない「軽快感」を持っていながら、リッターバイクに劣らない加速性能、操作性能を秘めているのが、いわゆる「ミドルクラス」とよばれるバイクです。

「気軽に乗れる大型バイク」として再び人気が出てきたミドルクラスに、さらなる追い風が吹きそうな新型GSX-S750。日本での発売は2017年春を予定とのことです。楽しみですね!

※記事中画像は一枚の画像から切り出した画像です。

(ライター:張山 和希/Moto Be バイクの遊び方を提案するWEBマガジン

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アドベンチャーツアラーとしてさらに磨きをかけた、新型「スズキ・V-Strom1000/650」

スズキの「V-Stromシリーズ」は、ヨーロッパを中心に高い支持を受ける「アドベンチャーツアラー」と呼ばれるジャンルのバイク。日本でもツーリングユーザーに大人気のモデルです。

先日の「インターモト」で「V-Strom1000」と「V-Strom650」の新型モデルが発表されました!

新型「V-Strom1000」、「V-Strom1000XT」は、高速道路から山岳路まで、長距離ツーリングでの様々な状況でさらに快適な走行を楽しめるように全面改良されました。

今回の新型は「1988年に発売した【DR750S】からヒントを得たデザインを採用した」とのこと。自社のアドベンチャーバイクの「原点」を学ぶことからも、スズキの本気度が感じられますね!

また、ナックルカバーとアンダーカウリングの標準装備や、高さと角度の調整が可能な可変ウインドスクリーンを従来より高くすることで、快適性を高めました。

走行性能も同じく改良され、コーナリング時のブレーキングにおいてもABSの作動が可能になったとのこと。

フロントブレーキ圧が一定以上加わると自動的にリヤブレーキ圧を加えて車体を安定させる「モーショントラック・ブレーキシステム」や「ローRPMアシスト」、「スズキイージースタートシステム」なども新採用。安全性や利便性も高められました。

また、低速域での衝撃吸収性を高めるワイヤースポークホイール仕様の新型モデル「V-Strom1000XT」には、テーパー形状のハンドルバーを標準装備しました。

「V-Strom650」、「V-Strom650XT」は、市街地での軽快感を活かしつつ、長距離ツーリングも難なくこなす「中型排気量スポーツアドベンチャーツアラー」として人気のモデルです。こちらも全面改良されました。

日本では2016年8月に発売された「SV650」と共通の645cm3V型2気筒エンジンが新型モデルに搭載されました。これにより全域の出力とトルクを高め、排ガス規制の「ユーロ4」もクリア(欧州仕様車)。

デザインは新型「V-Strom1000」と共通化されました。さらに、「トラクションコントロール」「ローRPMアシスト」「スズキイージースタートシステム」などを新たに採用。「V-Stromシリーズ」として統一感を持たせ、さらに進化しました。

ワイヤースポークホイール仕様の「V-Strom650XT」には、ナックルカバーとアンダーカウリングが標準装備されます。

長距離ツーリングの快適さが評判のV-Stromシリーズ、今回の全面改良でさらに磨きがかかりました。

ちなみに筆者は、「どちらか1台選べ」と言われたら、迷わず「650」を選んでしまいそうです。でも「1000」に乗って北海道を延々と走ってみたいなぁ。

結局、どっちも魅力的です!

(ライター:張山 和希/Moto Be バイクの遊び方を提案するWEBマガジン

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スズキの「全方位モニター付メモリーナビゲーション」が「Android Auto」に対応

スズキが、軽自動車ではスペーシア・アルト ラパン・ハスラー、コンパクトカーではソリオ・イグニスにメーカーオプション設定しているApple「CarPlay」対応の「全方位モニター付メモリーナビゲーション」。

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ハーマンインターナショナルとの共同開発によるもので、スマホ連携では多彩なスマホ・アプリに対応する「NaviCon」、インターネットラジオの「aha」をはじめ、先述したApple「CarPlay」にも対応しています。

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2016年10月17日に発表されたのは、「Android Auto」への対応。

Android搭載スマートフォンをUSB接続することで、通話や音楽再生、メッセージなどスマホの様々な機能をナビ画面で操作が可能。また、音声認識機能を使った操作にも対応します。

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ほかにも、より高精度の渋滞回避案内が可能となる新交通情報サービス「VICS WIDE」や、ETC2.0車載器と連携した高速道路料金割引などの新サービスにも対応することでドライブをサポート。

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すでに上記5車種の対応車種で全方位モニター付メモリーナビゲーションを利用しているユーザーは、今回配信のソフトウェアに更新することで機能を向上させることができます。

また、今後の生産車については、ソフトウェア更新済の全方位モニター付メモリーナビゲーションが搭載されることになります。

(塚田勝弘)

スズキを代表するスーパースポーツバイク、新型「GSX-R1000」「GSX-R1000R」発表!

「GSX-R」といえば、レースシーンにおいて数々の伝説を残した、スズキが世界に誇るスーパースポーツバイクです。

今回、実に8年ぶりの全面改良モデルとして、MotoGPで培われた技術を採用し、さらに進化させた新型「GSX-R1000」「GSX-R1000R」が発表されました!

今回の全面改良では特に「エンジンと車体の進化」に力を注ぎました。

これまでのモデルから「走る・曲がる・止まる」の基本設計を徹底的に見直し、高次元でバランスさせたモデルとなりました。

新開発の直列4気筒エンジンは、MotoGPで開発された技術を取り入れた新機構「ブロードパワーシステム」を採用。「高回転域での出力向上」と「低中速域での出力」の両立が可能な高次元で「走る」バイクになりました。

新開発のフレームは、全幅を抑えることで空力性能を高めています。さらにエンジンの搭載角度を変更し、前輪の中心からスイングアームの前軸までの距離を短縮。

これにより、コーナリング性能と操縦性が高められた更に「曲がる」バイクになりました。

前輪には、ブレンボ社製「ラジアルマウントブレーキキャリパー」を採用。さらに「T‐ドライブブレーキディスク」を量産車向けに改良して装備。

ABS仕様車(「GSX-R1000R」は標準装備)は、フルブレーキ時に後輪が浮くのを抑制する「モーショントラック・ブレーキシステム」を採用。

ほかにも、発進時や低回転走行時において、エンジン回転数をわずかに上げる「ローRPMアシスト」や、スタータースイッチを押し続けずに、ワンプッシュするだけでエンジンが始動する「スズキイージースタートシステム」も採用。

「GSX-Rシリーズ」の特長はしっかりと残しつつ、正当に進化した「究極のモデル」といえるでしょうね。

上級モデルの「GSX-R1000R」は、さらに充実の装備です!

「ローンチコントロールシステム」は、エンジン回転数とトルクを制御し、前輪が浮くのを抑制することで、より効率的なスタートを支援する装備です。スズキの競技車両以外の市販車で「初めて採用」されました。

「クイックシフトシステム」は、より機敏でスムーズな変速が可能となる装備。こちらは「スズキの二輪車で初めて採用」とのことです。さらに、レースで開発されたSHOWA社製の高性能な前後サスペンション「バランスフリーフロントフォーク」と「バランスフリーリヤクッションライト」を標準装備。

究極のバイクの、さらに上級グレードにふさわしい、充実の装備。たまりませんね。

MotoGPで培われた経験をいかし、実に8年ぶりの進化を遂げた「GSX-R1000」と「GSX-R1000R」

誰よりも速くサーキットを走る為に、スーパースポーツバイクの進化は止まりません。販売開始時期は「2017年 春を予定」とのことですが、今から待ちきれませんね!

(ライター:張山 和希/Moto Be バイクの遊び方を提案するWEBマガジン

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トヨタとスズキが共同会見。提携の噂はやはり本当だった!

トヨタとスズキが10月12日夜、トヨタ東京本社で豊田章男社長、鈴木修会長の出席のもと共同記者会見を開き、業務提携に向けた検討を進めていることを発表しました。

TOYOTA_SUZUKI

今回、スズキがトヨタとの提携に踏み出したことで、国内自動車業界はトヨタ、日産、ホンダ3陣営への集約がいっそう加速されそうな状況になってきました。

トヨタは2005年にスバルと資本提携、2010年にはRAV4のEV開発で米テスラと提携、翌2011年にはBMWとの共同開発で業務提携。さらに2015年5月にはマツダとも業務提携を結んでいます。

TOYOTA_BMW TOYOTA_MAZDA

トヨタが他社との提携を積極的に進めている件について、豊田章男社長は会見の中で、

「これまで自前がトヨタの姿だったが、環境が激変する中で生き抜くためには変化に対応する力が必要。それぞれ車会社としての思想や得意分野があり、色々と学ばせてもらっている状況」

と説明しています。

今後、トヨタ×スズキ連合が実現すれば、国内の自動車業界に与えるインパクトはかなり大きなものになりそうです。

というのも、インド市場におけるスズキのシェアは47%と強大で、シェアが5%未満のトヨタにとって大きな魅力であり、同市場の今後の成長率を考慮すると、その相乗効果は計り知れません。

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同様に、国内軽市場においても、トヨタが完全子会社化したダイハツと、スズキの販売台数を合わせると、シェアが6割を超えることから、豊田社長は「独占禁止法との兼ね合いも踏まえて提携を検討する」としています。

振り返れば、スズキは世界最大の自動車メーカーだった米GMと資本提携していましたが、その後リーマンショックの影響でGMの業績が急激に悪化したため、2009年に提携を解消。代わりにフォルクスワーゲン(以下VW)と資本提携を結びます。

しかし、2011年には経営の独立性の確保をめぐり、VWと対立。スズキは資本提携の解消を求めて提訴。

国際仲裁裁判所がVWにスズキ株の売却を命じたことで、4年間に渡って争った提携解消問題に昨年8月末、ようやく目処が付いたばかり

その後、スズキは他社(特に海外メーカー)との提携に慎重になっています。

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その一方で、環境技術や自動運転技術には莫大な開発費が必要になるため、その後も国内で提携先を模索していたようです。

そうしたおり、今年の1月にトヨタとスズキの提携話が新聞等で報道されました。

両社は報道を否定するコメントを出していましたが、トヨタが、ダイハツの完全子会社化を発表したのはまさにその頃であり、ダイハツに小型車開発を任せることで、スズキとの棲み分けを予め明確化しておく必要があったとの見方も。

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スズキはインドでは大きなシェアを持っているものの、先進技術では他社に比べて出遅れ感が否めず、鈴木会長自身も今回の会見で「伝統的な自動車技術を磨くだけでは将来が危うい」、「自動車産業の変化が早く、共有しないと生きていけない」と会見で述べるなど、将来への不安を隠しません。

トヨタとしては、かつてVWがそうであったように、タイやインドネシアに続くインド市場でのシェア拡大が期待できるだけに、恐らく今後提携が実現するのも時間の問題と予想されます。

TOYOTA_SUZUKI

これにより、各社が個々に調達していた部品を共通化してコストを下げたり、販売車種の重複を回避することが可能になります。

トヨタは、日本のモノづくりを守るための「オールジャパン構想」の実現に向けて動いており、スズキとの提携についても、その実現に向けた動きの一環とみられます。

Avanti Yasunori

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あのGSX-Rシリーズに125ccモデルが登場!スズキが新型「GSX-R125」を海外向けに発表

GSX-Rシリーズといえばライダーなら一度は名前を聞いたことがあるスズキの歴史あるシリーズ名。レースシーンでもよく見るスーパースポーツバイクです。

そんなGSX-Rシリーズに125ccが追加されました!


今回発表された「GSX-R125」は歴代のGSX-Rシリーズの中で最も小さな排気量。世間では250が来るだろうと言われていた中、まさかの125が先にデビューを飾りました。

軽量でコンパクトな車体に水冷4バルブ単気筒DOHCエンジンを搭載。

キーレスイグニッションシステムや「スズキイージースタートシステム」なども盛り込まれ、ハイテク豪華な仕様です!

ABSも標準装備。GSX-Rの名を語るにふさわしい軽量スポーティーな仕上がりのバイクとなっています。

グラフィックも他のシリーズと同じデザインで「GSX-R」の伝統を受け継いだデザインです。

海外発売は2017年夏となっていますが、日本発売に関してはまだ未定となっています(記事中画像は一枚の画像から切り出した画像です)。

ついにスズキからもMTの125が登場しました。

今回はドイツ・ケルンで開催されている「インターモト」での発表でしたが、11月にイタリア・ミラノで開催される「EICMA2016(ミラノショー)」でも、新型モデル4車種を発表する予定とのことなので250の希望もまだありえる、はず!?

(ライター:佐藤 快/Moto Be バイクの遊び方を提案するWEBマガジン

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スズキ スイフトスポーツ次世代型がスゴイ!150馬力ブースタージェット搭載だ

スズキ・スイフトのハイスペックモデルとなる『スイフト スポーツ』市販型プロトタイプの姿をカメラが捉えました。

Suzuki Swift Sport 1

大口エアインテークやツインエキゾーストパイプ、大型リアスポイラー、大径アロイホイールなどがホットモデルとしての存在感を高めています。

Suzuki Swift Sport 8

心臓部には1.4リットル直列4気筒「ブースタージェット」を搭載、最高馬力は150psとも噂されています。

また、新プラットフォームにより大幅な軽量化に成功、パフォーマンスが飛躍的に向上すると見られています。

ワールドプレミアは9月のパリモーターショーで、『スイフト』新型モデルと同時公開される可能性もあるようです。

(APOLLO)

SBドライブがスズキ、遠州鉄道、浜松市と自動運転の連携を締結

SBドライブ、スズキ、遠州鉄道、浜松市の4者は、浜松市で自動運転技術を活用したスマートモビリティーサービスを事業化する連携協定を締結したと発表しました。

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SBドライブは、ソフトバンクと東大の研究グループが自動運転の技術コンサルタントのために設立した会社で、これまでもスマートモビリティーサービスに関して、北九州市、白馬村などと協定を締結しています。

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今回の4者による協定で注目されるのは、いままでのSBドライブとの連携に参加していなかった自動車大手のスズキが参加している点です。

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SBドライブは、親会社のソフトバンクが発売している人型ロボット「pepper:ペッパー」で開発したロボット技術を本格的に自動車の自動運転に応用するすることを目指しており、一方スズキも、自動運転技術で有力な提携先を探しており、両社の思惑が今回の協定で一致した形です。

自動車自体の技術に関して実績が少ないSBドライブの自動運転技術と、スズキの連携でどのような自動運転車が生まれるかが注目されています。

(山内 博・画像:SBドライブ、ソフトバンク)

1000kmのロングドライブでわかった!スズキ・アルトの3つの凄さ

スズキの軽自動車においてベンチマークといえるアルト。

2014年12月にフルモデルチェンジを行い、8代目となる現行モデルが登場。続いて2015年3月にはターボエンジンを搭載したスポーティモデルのターボRSを追加。そして12月に往年のボーイズレーサーモデル、アルトワークスが復活しました。

アルト走り

最近は、ターボRSやワークスの中古車が出回りはじめると同時に、アフターパーツも続々と登場してきました。

今回、大阪までアルトターボRSのチューニングカーに乗る機会があり、そのチューニングカーのインプレと、約1000kmのロングドライブで改めて実感したアルトの3つの凄さを紹介しましょう。

今回チューニングカーのアルトターボRSを用意してくれたのは大阪にあるコンプリートスピード。ワンメイクレースに参戦しながら、ターボRSだけでなくワークスのチューニングパーツも販売しているショップです。

2台がらみ リア

試乗したアルトターボRSにはパワー系のチューンではエアクリーナーとインタークーラー。そしてオールステンレス製のマフラーを装着。数値的には5馬力ほどのアップですが、アクセルのレスポンスと加速性能の向上を目指しています。

アルトエンジン マフラー

そして前後のサスペンションには車高調整式サスを装着。ショックの減衰力を調整できるだけでなく、スプリングの組み合わせによって街乗りからサーキットまで幅広く対応しています。

アルトフロントサス アルトリアサス

インプレッションはワインディングを中心に行いました。試乗車のアルトターボRSは直前にサーキット走行を行ったため、スプリングはかなりハードなセッティングでしたが、比較用に持ち込んだノーマル車で走行した時にフロントノーズの入りが遅いと感じたコーナーでも、ステアリングのギア比が変わった?と思うほどクイックにノーズが切れ込んでくれます。

アルトコンプリート走り ノーマルアルト走り

ステアリングフィールが向上した結果、アクセルを踏むタイミングも速くなり、アルトターボRSの軽快な走りをスポイルすることなく、さらに俊敏さが増しています。まさにワインディングで自由自在に操ることができます。

ターボRSはセミオートマの5AGSでも十分楽しめますが、5MTを設定するワークスならさらにアグレッシブな走りが楽しめるでしょう。

しかし、驚いたのはサーキット用セッティングのサスペンションを装着しても、しっかりとした剛性の高いアルトのボディです。硬いサスペンションを装着してワインディングを走っても、4輪ともにしっかりとした接地感があり、コーナリング時のボディの歪みも感じません。

アルトから採用した軽量で高剛性の新プラットフォームの高いポテンシャルによってチューニングしても、ボディ補強はそれほど必要ないようです。

ボディ剛性の高さは高速走行にも良い影響を与えています。

今回は1泊2日で約1000kmというロングドライブを行いましたが、高速道路の直進安定性は抜群で、疲労も非常に少なかったです軽自動車というと街乗り中心と思いがちですが、最新の軽自動車はロンドライブもラクラクこなしてくれます。

ちょっとシートのホールド性が物足りない感じがしましたが、それはレカロシートが標準装着のワークスを選べば解消できます。

アルトターボフロント アルトターボリアアルトターボインパネ アルトターボシート

最後に凄い!と思ったのは大阪から東京まで無給油で帰って来られたこと。

ワインディング走行前に給油を行い、東京まで548.3km。東京到着時の給油量が22.94Lで、東京〜大阪を無給油で走破できるだけでなく、23.9km/Lという高い燃費性能を発揮しました。

JC08モード燃費が25.6km/Lなので、達成率93.3%という燃費面でも高い実力の持ち主と言えます。

なかなか行うことのない軽自動車でのロングドライブとチューニングカー試乗によって、アルトのシャシー性能の高さ、高速安定性、そして燃費性能をという3つの凄さを再認識することができました。

(萩原文博)

【80年代グラフィティ400・その4】SUZUKI GSX400F

FXを見て慌てて開発をスタートさせたもんだから、スズキヤマハとほとんど同じスピードでバイクを作りました。

それがGSX400F。つまり2気筒のGSX400Eは中継ぎとして。裏で4気筒の開発も進めていたわけです。

XJ400Eに少しだけ遅れて登場したわけですが、世の中的にはもうすでに4気筒見飽きているので新しいバイクが出てももう騒がない。ちょっと可哀想なタイミングのバイクになってしまったわけです。

まあこのバイク、実際に乗ってピンときませんでした(あくまで当時の私の主観です)。エンジンの抵抗が多くてガサガサいっているフィーリング。回り方もちょっと重苦しい。

馬力はXJRと同じ45馬力でクラス最強だったけれど、なんか「本当かなぁ」っていうくらいもっさりとした感じだったわけです。たぶんセールスも400マルチの中じゃあ良くない方だったはず。

ところがスズキ、これで終わりにしなかった。

このバイクのエンジンをチューニングしてヨシムラのサイクロンマフラーを純正で装備。スーパーバイクレーサー風の段付きシートでオイルクーラーを装着。

今じゃ当たり前かもしれないけれど、当時はもう反則技ですよ。

だってハンドルひとつ変えただけで違反だ、とか言われていた時代です。

マフラー変えるっていうのはもちろん違反で改造は反則切符切られるのを覚悟じゃなきゃできなかった時代。オイルクーラーだってダメ。

そんな時代に純正で集合マフラーとオイルクーラーですもん。これが出た時は「おおー、ついにスズキが本気出した」って皆で騒いだもんです。

このバイク、GSX400FSインパルスは乗った感じももう別物でした。エンジンはヒュンヒュン回るしハンドリングも素晴らしい。

スズキはこれをその後ホンダが出したCBXにぶつけて、結局CBXに惨敗するんですが、とてもインパクトのあるマシンでした。

まあね、正直なこと言うとGSX400Fはどうでもいいバイクでした(主観です)。でもGSX400FSは素晴らしかった。

ヨシムラの手が市販車に入ったっていうのも凄かったし走りだって素晴らしかったし。もっと評価されてもいいと思うバイク。

ただね、ライバルのCBXはレースキットでまだまだ速くなったけど、インパルスは発売時点でいっぱいな感じ。チューニングパーツもなくて伸びしろがなかったイメージでした。

まあストリート派のライダーには関係ないんですけどこの頃はレースでの活躍ってセールスにもかなり影響していたんです。

次の記事:80年代グラフィティ 400その5 HONDA CBX400F

(ライター:後藤 武/Moto Be バイクの遊び方を提案するWEBマガジン

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【80年代グラフィティ400・その2】SUZUKI GSX400E

Z400FXの人気で世の中、400は4気筒だろう、なんて流れになりました。でも、そんな簡単に4気筒って作れません。

400の4気筒ってコストがかかってしまうし、部品が多くて抵抗が増えてしまうから性能がキチンと出せなかったりしました。

だから他のメーカーは最初、指をくわえてZ400FXの人気を眺めているしかありませんでした。

でもスズキは「だったら性能でFXをやっつけてやれ」って考えました。

そして出てきたのがこのGSX400Eっていうわけです。このバイク、2気筒だったけど最高出力44馬力。FXが43馬力だったから1馬力超えていました。

当時はね、この1馬力がけっこう大きかったんですよ。皆愛車の馬力を自慢していたから嵐いバイクは1馬力でも大きしよう、って感じだったんです。

ちなみにGSXは2気筒だったけど400としては初めて4バルブを採用していました。

このツインエンジンの魅力は最大出力じゃありませんでした。低中速のトルクが太くでものすごい加速をしたんです。当時、友人のバイク借りた時の感動は今でも忘れません。

アイドリングぐらいからでもクラッチをつないでアクセルを開けるとドカドカと元気な排気音を響かせながらもの凄い力強さで走り出します。これだけで楽しいくらいに低中速が力強い。

でも本当に圧巻だったのは全開加速したときでした。

交差点で青になった時、回転上げてクラッチをつないだとします。タイヤがあたたまっていなければ簡単にホイルスピンします。タイヤがグリップしたらすぐにフロントタイヤが持ち上がります。

ローギアで加速している時はずっとフロントが浮きっぱなし。セカンドにシフトするためにクラッチを握ったらフロントタイヤがやっと接地して飛行機の着陸の時みたいにタイヤがキュキュッと泣いたりするわけです。

「物過ごいバイクだな」って思いました。それまで400じゃ体感したことがない速さだったんです。

かの有名な世界的チューナー、故ポップ吉村氏は「400は二気筒で十分だ」って豪語してGSXをベースにレーシングマシンを製作。

その後登場したホンダCBXベースのワークスマシンと戦ってました。その姿は格好良くてね、わたしゃサーキットまで見に行ったもんです。

GSX400Eは、速さだけいったら間違いなくFXとか問題にならないくらいの性能でした。
でも……このバイク、FXほど売れませんでした。

その理由は……たぶん格好悪かったから。

ま、バイクの格好よさなんて人それぞれですから「これがいいんだよ」っていう人もいたんですけどね。でもわたしの周辺で「GSXに乗せてね」っていう女の子は一人もいませんでした。

※写真はGSX250E。ブレーキやフレームの形式が異なりますがデザインはGSX400Eとほとんど同じです。

性能は良いのに売れないのはデザインが悪いからだ、ってスズキも気がついたのか、後からGSX400Eはこんなスタイルになりました。

でもこの頃はすでにGSX400E自体が時代遅れな感じになってしまって、やっぱりパッとしませんでした。

GSXが発売中止になってしばらくしてから、なんかこの形をザリとかゴキって呼ぶ人達が出てきました。テールカウルの形がザリガニみたいだから、っていうことなんですかね。なんか微笑ましい。

でも個人的には「ポップが愛したこのバイクをザリとか呼ぶなんて本当にもうとんでもない」と思うわけです。ってことでMotoBeではGSXをザリと呼ばせない活動実施中です。

わたし(MotoBeアドバイザー後藤)にとって理想のバイクというのはGSX400Eの延長線上にあるような気がします。それくらいすごいバイクだったんですよね。

「いくら速いっても現行車にかなわないだろう」っていう人もいるんじゃないかと思います。

そりゃあトータルの性能じゃあ絶対無理。現行モデルにはかないません。でもエンジンのパンチだけいったら当時の方が凄かったんじゃないかな、と思います。

排ガスや騒音規制なかったってこともあったから元気に感じたのかもしれません。まあなんでもいいんですが、今でも時々あの強烈な加速を思い出して乗りたくなるバイクです。

次の記事:80年代グラフィティ400その3 YAMAHA XJ400

(ライター:後藤 武/Moto Be バイクの遊び方を提案するWEBマガジン

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【80年代グラフィティ400・その1】KAWASAKI Z400FX

最近、旧車が人気です。若い人達でも旧車に乗ってみたいという人が増えました。でも、そのオートバイのことを噂だけで判断している人が多いように思います。

そこで当時のことを思い出しながら名車達のことを説明しようというのがこの企画です。

記念すべき第一回目はカワサキZ400FXです。

80年代は空前のオートバイブームでした。実はそのキッカケを作ったのが70年代後半に登場したカワサキのZ400FXです。

この当時、大型免許は教習所で取れませんでした。難しい試験をパスしなければならず合格率は数パーセントなんて言われていたほど。結果、普通の人たちにとっては400ccが実質的な最大排気量のバイクだったわけです。

ところが70年代のバイクってどれも2気筒。パタパタ音がしてどうも安っぽい。

憧れのナナハンみたいな排気音するバイクはないもんか、って皆思っていて、そんな時、カワサキが400ccの4気筒を出したわけです。大騒ぎになりました。

エンジンは4気筒でシューンと振動もなく走るし回せばクラス最速の加速。そして400に見えないくらい大きな車体。発売された瞬間バックオーダーになってしまうほどの人気になりました。

実は私、この時FXを購入したんですが、もう大変でした。

学校に行くと知らない女の子から声をかけられるんです。

「FX買ったんだって? 今度乗せてね」

それも一度や二度じゃありません。金曜日になると暴走族から自宅に電話がかかってきました。

「明日、大きな集会があるんで、是非FXで参加してください」

祭りの時は知らないヤンキーのにいちゃんにからまれたことがありまして、そしたら隣にいた人が「おい、この人はFX乗っているんだぞ」って言ったんです。「え、そうですか。失礼いたしました」っておさまってしまったり。F

Xには人生を変えてしまうような力があるんだな、って真剣に思ってました。

この様子を他のメーカーが黙って見ているはずがありません。打倒FXを合言葉に色々なマシンが登場してきます。

そしてライダー達はどんどん熱狂し、これが80年代のバイクブームにつながっていくわけです。

私、フェラーリを所有したことはありませんが、当時の田舎じゃフェラーリなんかよりもすごい神通力がありました。

あれを知ってしまったおかげで今もバイクから離れられないでいます。今でもFXよりもすごい神通力持ったバイクには出会ったことがありません。

次の記事:80年代グラフィティ400その2 SUZUKI GSX400E

(ライター:後藤 武/Moto Be バイクの遊び方を提案するWEBマガジン

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新型スズキ・スイフトを捕捉!迫力のフロントエンドが露出

スズキのBセグメントハッチバック『スイフト』の次期型が、ついに本物ボディでテストを開始、その姿をカメラが捉えました。

Spy-Shots of Cars This image has been optimized for a calibrated screen with a Gamma of 2.2 and a colour temperature of 6500°K

前回捕捉したプロトタイプは、黒い布で覆われていた上、ヘッドライトやリアコンビランプもダミーという状態でしたが、今回は全て次世代型の本物パーツが装着されているようです。

Spy-Shots of Cars This image has been optimized for a calibrated screen with a Gamma of 2.2 and a colour temperature of 6500°K

特に衝撃を受けたのは、そのフロントビューです。Bセグメント・コンパクトカーとは思えない大きなラジエーターグリルに、鋭く釣り上がる楕円形のヘッドライトを持つアグレッシブなフロントマスクは、現行モデルの面影もありません。

またAピラーからCピラーへ向かう角度の付いたルーフラインや、側面上部のキャラクターラインにより、かなりスポーティーな仕上がりを見せています。

パワートレインは1リットル直列3気筒「ブースタージェット」エンジン、1.2リットル直列4気筒「デュアルジェット」エンジン、そしてスズキの新開発ハイブリッドシステム、「SHVS」(スズキ ハイブリッド ビークル バイ スズキ)というラインナップとなりそうです。

ワールドプレミアは2016年9月のパリモーターショーの可能性が高いと思われます。。

(APOLLO)

ロボット月面探査レースに挑戦する民間チーム「HAKUTO」にスズキが技術支援

スズキは、世界初のロボット月面探査レース「Google Lunar XPRIZE(グーグル・ルナ・エックスプライズ)」に挑戦する、民間月面探査チーム「HAKUTO」とコーポレートパートナー契約を締結したと発表しました。

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スズキは、月面に民間開発のロボット探査機(ローバー)を着陸させ、500m以上移動し、高解像度の動画や静止画データを地球に送信するGoogle Lunar XPRIZEのミッション達成に向け、HAKUTOが開発するローバーへの技術支援を検討している模様です。

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ミッションの達成には、打ち上げ費用に直結するローバーの軽量化と、レゴリスというパウダー状の砂で覆われた月の表面をスリップすることなく確実に走行できる走破性が大きな課題となります。

スズキは、軽量化技術やトラクション制御技術など小さなクルマづくりや四輪駆動車の開発で培ってきた技術の活用を検討し、HAKUTOのミッションを支援したいとしています。

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スズキの代表取締役社長である鈴木俊宏氏は、

「小さなクルマづくりを通じて、豊かな社会に貢献してきたスズキは、小さなローバーで夢にチャレンジするHAKUTOに共感し、このプロジェクトを支援することを決めました。スズキの技術を活用したローバーによる月面探査の成功を楽しみにしております。」

とコメントしています。

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また、HAKUTO代表の袴田武史氏は

「ローバーの軽量化と4輪駆動の技術は非常に重要であるため、スズキにパートナーに加わっていただき大変心強く思います。スズキが小さなクルマ作りで培ってきた技術とノウハウを、HAKUTOのローバーに活かせるように検討を進めていきます。」

とコメントしています。

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HAKUTOは、株式会社ispaceが運営する日本で唯一Google Lunar XPRIZEに参加するチームです。

多様な人材が集まって月面探査ロボット(ローバー)を開発、Google Lunar XPRIZEに挑戦するプロジェクト「au×HAKUTO MOON CHALLENGE」で、世界初の民間月面探査を目指しています。

2015年1月には、月面ミッションを達成できる能力のローバーを開発したその技術力が評価され、Google Lunar XPRIZE中間賞のモビリティ部門を受賞しています。

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Google Lunar XPRIZE は、Googleがスポンサーとなって、XPRIZE財団によって運営される、民間組織による月面無人探査を競う総額3,000万ドルの国際賞金レースです。

1位のチームには賞金2,000万ドル、2位のチームには賞金500万ドルが与えられます。現在、世界各国から16チームが参加しています。

(山内 博)

スズキが世界初のロボット月面探査レースを支援する理由とは?

スズキが7月5日、世界初のロボット月面探査レース「Google Lunar XPRIZE」に挑戦する民間月面探査チーム「HAKUTO」と、コーポレートパートナー契約を締結したと発表しました。

HAKUTO

「Google Lunar XPRIZE」は民間組織により月面無人探査を競う、総額3,000万ドル(約30億円)をかけた国際賞金レース。

「HAKUTO」は、ベンチャー企業や大学などから集まった様々なバックグラウンドを持った人材が参画し、日本から唯一同レースに参加するチーム。

月面に純民間開発の「ローバー(月面探査ロボット)」を着陸させ、着陸地点から500m以上走行、指定された高解像度の動画や静止画データを地球に送信することがミッションとなっています。

このレースには、世界各国から16チームが参加しており、1位のチームには賞金2,000万ドル(約20億円)、2位のチームには賞金500万ドル(約5億円)が贈られます。

ミッションの達成には、打ち上げ費用に直結するローバーの「軽量化」と、レゴリスと呼ばれるパウダー状の砂で覆われた月の表面をスリップすることなく確実に走行できる「走破性」が大きな課題となります。

HAKUTO

スズキはこのローバーに、同社がこれまで小さなクルマづくりや4WD開発で培ってきた、軽量化技術・トラクション制御技術などを投入する予定。

HAKUTO代表の袴田武史氏は「軽量化と4輪駆動の技術が非常に重要であるため、スズキにパートナーに加わってもらえて大変心強い」としています。

自動車メーカーが宇宙関連事業に関わったケースとしては、古くはアポロ15号の月面探査車の設計をポルシェが担当、また最近では昨年1月に日産がNASAとの共同開発で5年間に渡るパートナーシップを締結した事例があります。

スズキの技術が月面探査車レースにどこまで活かされるのか注目です。

Avanti Yasunori ・画像:SUZUKI、HAKUTO)

【関連記事】

日産の自動運転技術がNASAの火星探査に活かされる!?
http://clicccar.com/2015/01/25/289620/

アポロ15号の月面探査車はポルシェの設計だった【動画】
http://clicccar.com/2013/12/11/239852/

スズキ スイフト次期型か!? プロトタイプ車両を目撃

スズキのBセグメントハッチバック、『スイフト』の次期型と思われるプロトタイプを目撃、撮影に成功しました。

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スズキ特有のカモフラージュが施された試作車ですが、現行モデルより丸みを帯びたルーフエンドやリアサイドウィンドゥのピラー付近に配置されているドアハンドル、鋭く切れ上がるヘッドライトなど、スポーティーなエクステリアが見て取れます。

2017-Suzuki-Swift-004

パワーユニットは1リットル3気筒ターボ「ブースタージェット」エンジン及び、1.4リットル4気筒ディーゼルなどが予想されています。

ワールドプレミアは2016年10月のパリモーターショーと予想します。

(APOLLO)

○○○が違う!キザシの覆面パトカーを見分ける方法

キザシを見たら覆面パトカーと思え!……なんて巷で言われちゃうのも無理はない。

だって、スズキのミディアムセダン「キザシ」の日本での累計登録台数は3379台(2009年10月〜2016年4月)とごくわずか。

しかも、資料(2014年に公表されたリコール届出)で確認できるだけでも908台が覆面パトカーとして警察に納入されている。すなわちキザシを4台見たらそのうち1台はパトカーという計算になるなのだ。

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なんとも凄い「パトカー率」。そんなクルマが日本自動車史上存在しただろうか?

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面白いのは、いろんな事情(コストダウンともいう)があって覆面パトカー仕様は市販車とは仕立てが違うってこと。

たとえばインテリア。キザシの日本仕様は本革シートが標準装備だけど、パトカー仕様は布シート。そりゃ、そうだ。勤務中の警察官も護送される容疑者も本革の質感を楽しんでいる場合じゃありませんからね。S_im0000000029

それからステアリング。こちらも本来の市販車は革巻きですが、パトカーは本革ではありません。同じく標準装備のクルコンも取り外し。高速道路を快適にクルージングしている場合じゃありませんからね。

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えっ、室内の違いなんてどうでもいい?

ですよね。外観での見分け方も教えちゃいましょう。

違いは顔……いえフロントバンパーにあります。パトカーのフロントバンパーには、市販車についているアレがありません。それはフォグランプ。そう、フォグランプがないのが、外観でパトカーを見極めるポイントなのです。

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といっても、キザシの覆面パトカーは交通取締り用ではないので善良な市民にとってはあまり関係ないかも。見分けたところで「だからなに?」って話……だけどまあいいか。

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※写真はすべて市販モデルです。

(工藤貴宏)

燃費不正スズキ車の走行抵抗を法令通り測ったら「カタログ燃費より良かった」!?

スズキの国内販売(速報値)によると、2016年4月の軽四輪車は3万9820台で、前年同月比89%、登録車は8404台で前年同月比175.2%となっています。

4月の軽自動車の落ち込みは、ハスラー、ワゴンRなどの減少が響き、一方の登録車は、新型ソリオや新型イグニスなどの新車効果で4月として過去最高を記録。

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JC08モード燃費の計測時に必要な走行抵抗値の不正問題に揺れるスズキですが、本当に影響が出てくるのは5月でしょう。

一部報道によると、5月31日の記者会見では、鈴木 修会長から軽自動車販売は18%減という数字も出たそうですが、11%減となった4月よりも減少幅が大きくなっていて、しかも新車攻勢は登録車だっただめ、今後も軽自動車の販売は減らしていくかもしれません。

しかし、スズキの説明では、実際の燃費に影響がないと国土交通省に報告。その根拠として、今回スズキが行っていたことについて

「装置毎などの積上げによる走行抵抗値は、量産部品を用いた実測値であり、車両開発の段階において量産部品相当の部品を組み付けた試作車において惰行法による検証も行っていることから、申請した数値自体は間違いのないものと考えております」

と説明。

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また、社内調査による関係資料の確認及び関係者の聞き取り調査により、「燃費を不正に操作しようとした意図はなかったことを確認しております」としていますが、この点は国土交通省による調査などが必要ないか少し引っかかるところ。

SUZUKI_001

さらに、

「14車種(OEM供給車種を含めると計26車種)の燃費最良車について、実際に惰行法により測定した走行抵抗値により燃費測定を行ったところ、全てカタログ表記の燃費値を上回っていることを社内試験にて確認しております」

としています。

カタログの燃費値を上回っているならば、惰行法の計測を最初からそうしていれば、と思ってしまいますが、今回の不正では、テストコースの風などの影響以外にも

「リーマンショック後に再開した新車開発や軽自動車用新型エンジンの開発などへの対応のため、審査時に必要な惰行法の測定に十分な人員が配置できなかった」

とも説明し、また社内のチェック体制が働いていなかったことも認めていますから、鈴木会長が謝罪したように、法令違反への認識が甘かったという説明に集約されそうです。

燃費不正問題は、国交省の対応にも批判が集まっていますが、法令違反なのは事実で、スズキによる

「(三菱と違い)意図的に燃費をつり上げる不正がなかったから」

だけでは、一般ユーザーへの説明不足なのは明らかで、今後も丁寧なフォローがないと販売への影響が続くかもしれません。

[対象車種]スズキ:14車種 OEM:12車種 合計 26車種

[軽四輪車]スズキ:8車種 OEM:11車種 軽四輪車計 19車種

アルト(マツダ・キャロル)
2014年12月22日発売
アルト ラパン
2015年6月3日発売
アルト エコ(マツダ・キャロル エコ)
2011年12月13日発売〜2014年11月生産終了
ワゴンR(マツダ・フレア)
2012年9月6日発売
ハスラー(マツダ・フレアクロスオーバー)
2014年1月8日発売
スペーシア(マツダ・フレアワゴン)
2013年3月15日発売
エブリイ(マツダ・スクラムワゴン・スクラムバン/日産・クリッパーリオ・クリッパー/三菱・タウンボックス・ミニキャブバン)
2015年2月18日発売
キャリイ(マツダ・スクラムトラック/日産・クリッパー/三菱・ミニキャブトラック)
2013年9月20日発売

[登録車] スズキ:6車種 OEM:1車種 登録車計 7車種

ソリオ(三菱・デリカD:2)
2015年8月26日発売
イグニス
2016年2月18日発売
バレーノ
2016年3月9日発売
SX4 S-CROSS
2015年2月19日発売
スイフト
2010年9月18日発売
エスクード
2015年10月15日発売

(塚田勝弘)

スズキのバイクを買うなら今!「GSR250・GSX-S1000」がキャンペーン中!

新車で「SUZUKI GSR250・GSX-S1000」を買おうと思っている方に朗報です。なんと本日6月1日からお得なキャンペーンが開催されます!

ミドルクラスだったらのGSR250、大型クラスだったらGSX-S1000、どちらも定評のある人気車種です。

■GSR250/S/Fは16,200円分のプレゼント

乗りやすさで定評のあるGSR250シリーズ。初心者が乗っても低速、高速どちらも安定したハンドリングで曲がっていってくれます。

価格もミドルクラスにしてはかなり手が出しやすいのでファーストバイクにはおすすめ!

なんとキャンペーン期間中にGSR250シリーズを購入すると16,200円分の用品がもらえるんです!16,200円分って言ったらかなりいろんなものがもらえます。

調べただけでも盗難防止にイモビアラームもあるし、ちょっとしたアクセサリーで車体を豪華にもできる…。適用される用品は「オートリメッサアクセサリーカタログ」と「純正オプションカタログ」から選ぶことが出来ます。

キャンペーン期間は6月1日(水)〜9月30日(金)までと結構長め!対象車種はGSR250、GSR250S、GSR250Fの国内認定車の新車となっています。

■GSX-S1000/Fにはオリジナルバッグのプレゼント

スーパースポーツのGSX-R1000をストリート専用にチューニングされたGSX-S1000シリーズ。「ストリートで最強に乗りやすい」という声を聞きます。

こちらも発表されてから日が浅い車種ですが、良い評判ばかりが聞こえてくる人気の車種です。


キャンペーン期間中に契約すると「NANKAI製 オリジナルバック」がもらえます。肩からかけてショルダーバックとしても、シートバックとして使えるようです。

キャンペーン期間は6月1日(水)〜10月31日(月)まで。対象車種はGSX-S1000 ABS、GSX-S1000F ABSの新車の国内認定車。

これからどんどんバイクが乗りやすくなってくる季節。是非バイクに乗って楽しい夏を、充実したライフスタイルを過ごしましょう!

(ライター:佐藤 快/Moto Be バイクの遊び方を提案するWEBマガジン

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次期スズキ・スイフト向け!? フルハイブリッドシステムを披露【人とくるまのテクノロジー展16】

次期スズキ・スイフトには、バレーノ同様にターボ仕様のほか、ハイブリッドモデルがフルハイブリッド化されるのでは? という噂もあります。

SUZUKI_03

「人とくるまのテクノロジー展2016」のススキブースに展示されていたハイブリッドシステムの展示モック。

こちらは、ハイブリッドとシングルクラッチのAGS(オートギヤシフト)の組み合わせで、モーターによる発進、緩やかな加速はもちろん、さらにエンジンはISG(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)を使い、スムーズに始動させることが可能。

SUZUKI_01

さらに注目は、モーターのみで一定速走行が可能なこと。モーターによる発進と一定速走行が可能となればフルハイブリッドシステムといえるもので、もちろん、モーターによるパワーアシスト、モーターとエンジンのハイブリッド走行もできます。

気になるのがJC08モード燃費ですが、アクアの37.0km/Lにどれだけ近づけるのかがひとつの注目ポイントになりそう。

次期スイフトに搭載されるのか、ソリオにも積まれるのか分かりませんが、今年夏くらいという噂も。

SUZUKI_02SUZUKI_05SUZUKI_07

なお、スズキは記者会見やホームページなどで、燃費計測時に必要な走行抵抗値の不正問題で謝罪していますが、同問題が新しいハイブリッドシステム搭載モデルの発売延期などにつながるかは、広報もコメントできないとしています。

(文/写真 塚田勝弘)

スズキの報告から見えてくる燃費試験「惰行法」の課題とは?

三菱自動車の燃費不正問題を受け、国土交通省が各自動車メーカーに同様の問題が無いか調査を指示しました。

その結果、スズキが同省に報告した内容が話題になっています。

SUZUKI_SWIFT

スズキが18日夕方に開いた緊急会見によると、燃費測定の際の走行抵抗値の改ざん等は無かったものの、16車種(登録車/軽自動車各8車種)全てについて、同社独自の方法で測定した走行抵抗値を国交省に提出していたそうです。

実車走行テストで得たデータではなく、実験室の風洞で空気抵抗を測定、台上で測定したタイヤの転がり抵抗値との合算で走行抵抗を算出していたとしています。

同社がこれまで国交省が定めた「惰行法」による測定データを使わなかったのは、相良テストコースに横風を防ぐ遮風板等の設備が無く、測定データがバラつくためで、燃費を良くみせることが目的ではないと説明しています。

確かに近頃のモデルは車高が高いトールボディが主流なので、横風が強い屋外の場合、安定した測定が難しいのかもしれません。

SUZUKI_HUSTLER

ちなみに国交省が定めている「惰行法」は以下となっています。

・時速20km/hから90km/hまでの10km/h刻みを基準に+5km/hで走行
・その後ギアをニュートラルにして基準-5km/hまで減速する時間を測定
・時速90km/hなら、95km/hから85km/hまで減速する秒数を測定
・測定は往路3回及び復路3回行い、その平均値を求める

スズキではこれまでも全車種について実験室で得たデータと、テストコースでの「惰行法」による測定結果との相関をとりながら走行抵抗値を決定しており、今回の再検証の結果でも届出値との差異が5%以内だったことから、販売中の車種においても燃費値に問題は無いとしています。

会見に出席した鈴木修会長は「国が定めた試験方法で実施してなかったのは事実」として、今回国交省へ報告、並びに謝罪会見を開いたと述べています。

スズキも三菱自と同様に海外で販売している車両については問題が無いとしており、本件は国内のみの案件としていることから、燃費測定の基準となる日本独自の「惰行法」による走行抵抗値測定方法自体にも問題がある可能性が浮き彫りになって来ました。

おりしも国交省は2018年内に新たな燃費試験基準(WLTP)の導入を予定しており、実燃費に近いデータが得られる測定方法や表示方法への早期移行が期待されています。

Avanti Yasunori

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スズキも国土交通省に燃費不正問題を報告、燃費不正はなし!?
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月額18,500円でクルマが持てる!? 女性向けカーリースに「ホンダ N-BOX」などが登場

オリックス自動車株式会社が、”女性向けカーリースプラン”を期間限定で販売しています。気になるその内容について、まとめてみました。

■”おくるま女子応援プロジェクト”で女性をサポート

今回のプランでは「クルマを利用する女性を応援する」をモットーに、女性に嬉しい内容が多く備わっています。

専業主婦やパートの方でもクルマを利用できるように、保証人なしで申込が可能です。しかも、ネットで申込ができるので、忙しくてなかなかお店に行けないという人もオススメ。

■気になる車種は?

今回のプランで用意されているクルマは、”ホンダ N-BOX”と”スズキ スペーシア”の2種類の軽自動車。

ホンダ N-BOXは2015年度軽自動車の新車販売数第1位を誇り、スズキ スペーシアは安全性の高さが魅力。カーナビ・UVカットガラス・全方位モニター・両側スライドドアなどが標準で装着されており、女性にとっては嬉しいポイントがとても多いです。

■月額18,500円の支払いでOK

一瞬目を疑いたくなるようなこの価格。今回のプランは”お小遣いの範囲で気軽に乗れる新車”をコンセプトにしており、”いまのりナイン”という9年間の契約になります。

これには9年分の自動車税や自賠責保険料なども含まれており、それらを含めて月額1万円台で支払いが済むというもの。定額制というわかりやすいシステムが評判です。

契約中の9年間は車検も無料ででき、半年毎のオイル交換など嬉しいオプション付きです。9年間の契約終了後は自動車を自分のものにすることができます。

■女性にとってクルマを利用しやすい環境に

このように、今回のプランは女性にとって魅力的な点がとても多いです。オリックスでは、今後も”おくるま女子応援プロジェクト”を継続していく方向であり、様々な企画やサービスを展開するとのこと。

クルマを利用する女性にとっては嬉しいポイントが多いため、クルマをより身近に感じられるサービスですね。

(鈴木 唯)

新開発の車体と1.0L直噴ターボによる渾身作 ─ スズキ「バレーノ」画像ギャラリー

スズキの新しいコンパクトカーであるバレーノ。

1.0L直列3気筒直噴ターボ「K10C」型ブースタージェットエンジンに、Bセグメント用新開発プラットフォームを初採用するなど、全方位に渡ってスズキの技術が惜しみなく投入されています。

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主要モデルである1.0Lターボ車は、ハイオク指定となるのが商品力としては少し気になりますが、欧州市場も見据えたパワーを得るには必要なのかもしれません。

20160408Suzuki Baleno_022111ps/5500rpm、160Nm/1500-4000rpmというスペックからも分かるように1.0Lとは思えない走りと6ATによるスムーズかつ節度感のある変速フィールが魅力。

また「1部品1g削減」は開発陣1人ひとりに根付いていて、910kgという軽量化を果たしています。

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安全性の高さも自慢で、ミリ波レーダー方式の「レーダーブレーキサポート2(RBS2)」を標準装備。

前方衝突警報ブレーキは、移動している車両に対して約5〜約100km/hで作動し、ドライバーが危険に気づいて強くブレーキを踏んだ際のブレーキアシスト機能も同様に約5〜約100km/hで作動。

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自動ブレーキ機能は、静止車両に対して約5〜約30km/h、移動している車両には約5〜約100km/hで作動し、衝突の回避または被害軽減が図られます。

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ほかにも、ACC(アダプティブクルーズコントロール)を全車に標準装備するなど、141万4800円〜161万7840万円という価格帯を考えるとかなり充実しています。ボディカラーは、ファイヤーレッド、アーバンブルーメタリックなど全7色が設定されています。

(文/塚田勝弘 写真/小林和久)

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スズキも国土交通省に燃費不正問題を報告、対象の16車種に燃費不正はなし!?

三菱自動車の燃費不正問題を受けて、国土交通省が各自動車メーカーに同様の問題がないか調査を求めていました。問題が持ち上がっていたスズキが国土交通省に報告した内容が発表されました。

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スズキが社内で測定されたデータを調査したところ、燃費性能を偽る不正行為はなかったものの、四輪車の排出ガス・燃費試験業務について、国土交通省が定める規定と一部異なる取り扱いがあった、という概要になっています。具体的には下記のとおりです。

●国が定める規定と異なる測定方法について

「現在、販売されている16車種について走行抵抗の測定状況を確認したところ、申請時には、惰行法により実測したデータではなく、惰行法実測値と比較して妥当性をみた上で、タイヤ、ブレーキ、トランスミッションなどの装置ごとの転がり抵抗の実測値や風洞試験装置での空気抵抗の実測値を積み上げた走行抵 抗値を使用していたことが判明いたしました」

少し分かりにくいですが、惰行法による実測値ではなく、計算された机上の数値ということでしょうか。
プリント

●国土交通省が定める規定と異なった取り扱いになった原因については、

「当社が所有する相良テストコースは、海に近く丘の上にあることから風の影響を著しく受けるなど、天候に左右されるため試験が困難であったことが背景にあると考えております。
昨今の低燃費技術の向上に伴う転がり抵抗の低下や車体の軽量化により、風による影響を受けやすくなってきており、測定結果のばらつきが大きくなる傾向にあります。例えば、低転がりタイヤを採用する場合に、その効果をばらつきなく把握することが難しく、データを取得するためには、何度も繰り返し測定を行う必要がありました

天候によるばらつきなどを排除するためとしていますが、どのテストコースも多かれ少なかれ天候による差が出てくるのではないでしょうか。

●最も気になる燃費値などへの影響については、

「今回、すでに持っている惰行法による実測データに加えて、惰行法による実測データを追加取得し、すべての申請値と惰行法実測値の関係を改めて検証した結果、すべての申請値が惰行法による実測値の測定誤差の範囲内であることを確認いたしました。
申請した走行抵抗値及びそれにより測定した燃費値については修正の必要はないと考えております。また、排出ガス性能についても、保安基準に適合しており、問題はないと考えております」

走行抵抗値を各メーカーに丸投げしている国土交通省の問題点も感じさせますが、スズキの報告にたいして同省が測定しなおすのか気になるところです。

【調査対象車種16車種】

<軽自動車>
アルト(2014年12月22日発売)
アルト ラパン(2015年6月3日発売)
ワゴンR(2012年9月19日発売)
ハスラー(2014年1月8日発売)
スペーシア(2013年3月15日発売)
エブリイ(2015年2月18日発売)
キャリイ(2013年9月20日発売)
ジムニー(2010年JC08対応)

<登録車>
ソリオ(2015年8月26日発売)
イグニス(2016年2月18日発売)
バレーノ(2016年3月9日発売)
SX4 S-CROSS(2015年2月19日発売)
スイフト(2010年9月18日発売)
エスクード2.4(2012年JC08対応)
エスクード(2015年10月15日発売)
ジムニーシエラ(2010年JC08対応)

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海外については同件は関係なく、業績予想に与える影響については、現時点ではないと判断しているとのこと。なお、今後、業績予想の修正が必要とされる場合には、速やかに開示するとしています。

(塚田勝弘)

2016年4月の軽自動車販売、前年同月比減ながらも上向き!

全軽自協(全国軽自動車協会連合会)によると、4月の軽自動車総販売台数(速報)は11.2万台(前年同月比-7.5%減)となっています。

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メーカー別では首位のスズキが39,821台(-11%)、2位のダイハツが37,029台(+2.5%)、3位のホンダが21,295台(+9.1%)、4位の日産が5,574台(-51.2%)、と続き、8位の三菱自が1,477台(-44.9%)となっています。

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[nextpage title=”日産「デイズ」は前年同月比-67%減!”]

車名別では首位のホンダ「N-BOX」が11,691台(+14.4%)、2位のダイハツ「タント」が10,996台(+36.7%)、3位のスズキ「アルト」が8,076台(+9.8%)、4位のスズキ「スペーシア」が6,838台(+13.2%)となっており、ホンダ「N-WGN」は5,356台(+27.4%)で7位のポジション。

その他の上位ランキング車種は前年割れの状況となっています。

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中でも燃費データの不正が発覚した三菱自とその影響を受けた日産では、4月20日以降対象となった車型の販売を停止しており、日産の主力車「デイズ」についても2,453台(-67%)で11位に転落するなど、大幅な販売落ち込みをみせています。

ただ、全体としては昨年4月の軽自動車税増税以降、長らく続いている販売不振から徐々ではあるものの、抜け出しつつある状況。

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今後、日産・三菱自両社の販売減の影響がどの程度影響するのかが注目されます。

Avanti Yasunori ・画像:全国軽自動車協会連合会)

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「インド製」スズキ・バレーノの質感、居住性と積載性は?

スズキの新世代グローバルコンパクトカーであるバレーノがインドに続き、日本に投入されました。

同車が生産されるインドのマネサール工場では、日本の熟練検査員が送り込まれ、徹底した品質管理がされています。

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インドでも高品質であることは必須という時代になっているそうで、実際の仕上がりは実車をチェックしていただければと思いますが、同じアジアカーであるタイ製の日産マーチ、三菱ミラージュよりも、とくに内・外装の質感などで車格、価格が上であることが実感できるはずです。

ワイドなフロントグリルが印象的なフロントマスクですが、個人的にはもう少し洗練された顔つきであれば、スポーティで流麗なサイドビュー、安定感を抱かせるリヤビューとの統一感がさらに高まる気がするのですが……。

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一方のインテリアは、ダッシュボードの上面を抑えることで、前方はもちろんサイドの視界ともに良好。1745mmとワイドな全幅の割に取り回ししやすい印象を受けます。

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ブラック基調のインパネは、メッキやピアノブラック塗装、シルバー加飾などで上質感を演出しています。ウレタンステアリングホイールになる1.2L NAの「XG」は、エアコンパネルメッキ調の加飾が省かれるなど、質感の面ではもう少しという印象。1.2L NA車にも上級仕様が欲しいところです。

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シートもブラックのみでファブリックが標準。前席、後席ともに横方向に余裕があるほか、後席は身長171cmの私でも頭上にこぶしが縦に1つくらい入る空間があります。また、膝前空間にも余裕があり、前席下に足が入る空間が残されています。

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上下に装着できるラゲッジボードを備えた荷室は、320LとBセグメントではトップクラスの容量を誇り、広くて機能的な作りとなっています。

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(文/塚田勝弘・写真/小林和久)

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スズキ・バレーノはハンドリングと高速域のフラットライド感が魅力

スズキのコンパクトカーといえば、先に登場したイグニスもあり、登場が待たれる新型スイフトも控えていますから、ここに来て登録車の充実ぶりが目を惹きます。

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マイルドハイブリッドのイグニスは、全長3700×全幅1660×全高1595mmでAセグメントとBセグメントの中間といえるサイズ感ですが、同じコンパクトカーでもBセグメント用の新開発プラットフォームを使うバレーノは、全長3995×全幅1745×全高1470mmと、全長と全幅はひと回り大きく、ホイールベースもイグニスの2435mmよりも長い2520mmとなっています。

バレーノは1.0L直噴ターボも1.2L NAエンジンも走り出すと、イグニスよりも乗り心地に落ち着きが感じます。欧州車的な硬めなセッティングではありますが、多少荒れた路面でも上下方向の振動が抑制されている感じを受けます。

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乗り味で美点といえるのが、高速域のフラットライド感。直進安定性もまずまずで動力性能に余裕はありませんが、高速移動も苦にならない乗り心地といえそうです。

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また、フットワークの良さを実感させるハンドリングも良好。ターボとNAではステアリングを切り始めた時の感覚が少し異なり、ターボはやや人工的な味付けに思えましたが、パワステの制御などは同じだそうですから個体差などもあるかもしれません。

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1.0L直噴ターボには6ATが組み合わされていて変速フィールの面でもCVTよりも違和感を抱かせない美点もあり、動力性能で選ぶなら111ps/5500rpm、160Nm/1500-4000rpmの1.0L直噴ターボで決まり! と言いたいところですが、ハイオク指定なのがやや気になります。

一方の1.2L CVTはエントリーグレードといえる「XG」のみで、91ps/6000rpm、118Nm/4400rpmという動力性能も流れに乗って走る分にはもちろん不満はありません。

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1.2L NAエンジンはATではなくCVTですが、JC08モード燃費24.6km/L(直噴ターボは20.0km/L)という利点もあるだけに、エンジン選びは悩ましいどころ。

1.2Lの「XG」にも質感を高めた仕様があると選択肢が広がるだけに、設定をのぞみたいところです。

(文/塚田勝弘・写真/小林和久)

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激動の軽自動車セールス、2016年4月のトップ10は?

一般社団法人 全国軽自動車教会連合会より、2016年4月の軽四輪車通称名別新車販売速報(乗用)が発表されています。

4月といえば、三菱自動車と日産の軽自動車「eK」シリーズと「デイズ」シリーズに認証取得に関わる不正があったことが発表され、それぞれ販売が停止になり、キャンセルもあったことがニュースとなりました。

当然セールスランキングには、その影響が大きく出ています。

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セールスランキングのワン・ツーは、ホンダN-BOX、ダイハツ・タントといったスーパーハイトワゴンとなっているのは前月同様。

前月3位だった日産デイズはトップ10圏外の11位となりました。日産と三菱の軽自動車については、5月中の販売再開がなければ、それぞれスズキからOEMを受けている車種を除くと5月の台数は限りなくゼロに近い数字となることが予想され、その間に他ブランドがどれだけ市場を奪えるのか、また軽自動車市場のシュリンクを加速させることになるのか、注目されます。

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●2016年4月軽四輪車通称名別新車販売ランキング(全軽自協調べ・速報)
1位 ホンダ N-BOX 11,691台
2位 ダイハツ タント 10,996台
3位 スズキ アルト 8,076台
4位 スズキ スペーシア 6,838台
5位 スズキ ハスラー 6,681台
6位 スズキ ワゴンR 5,541台
7位 ホンダ N-WGN 5,356台
8位 ダイハツ ミラ 4,789台
9位 ダイハツ ムーヴ 4,622台
10位 ダイハツ キャスト 4,492台

日産デイズと三菱eKの販売停止によって大きく動いたランキングですが、注目すべきは3〜6位を占めたスズキのラインナップでしょう。ザ・軽自動車というべき軽量モデルの「アルト」が伸びている一方で、かつて軽自動車のメインストリームだったワゴンRは、スペーシアやハスラーにも劣るポジションとなっています。

他ブランドにおいても、ダイハツ・ムーヴが同社のミラを下回っているように、いよいよ全高1600mm台のハイトワゴン系モデルから、「高いか、低いか」のいずれかにユーザーが分かれる傾向が見えてきたといえそうです。

(山本晋也)

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低燃費だけじゃない!! 2016年オススメの軽自動車
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「スイフト」の世界累計販売500万台達成で気になる「マイルド・ハイブリッド」の行方

既報の通りスズキは4月11日、同社の小型乗用車「スイフト」が、4月上旬までの販売で世界累計販売500万台を達成した、と発表し、HPに特設ページを開設しています。

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(画像:スズキ)

「スイフト」は、現在世界7カ国で生産され、140以上の国と地域で販売されているスズキの世界戦略車で、スズキが軽自動車だけではないことを見せつけました。

世界累計販売500万台の内訳は、インド54%、欧州17%、日本10%、その他19%となっており、日本国内より海外での販売が大幅に多いことに注目です。

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(画像:スズキ)

スズキの世界戦略にとって「スイフト」は重要な車種となっており、「スイフト」をはじめとする今後のスズキの小型車戦略に注目が集まっています。

そこで気になるのが、スズキの「マイルド・ハイブリッド」の行方。

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(FOURIN 自動車技術調査月報 2014.2)

現在、スズキは「マイルド・ハイブリッド」を日本国内で軽自動車に搭載しており、「スイフト」には採用していません。

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(FOURIN 自動車技術調査月報 2014.2)

しかし、近年欧州では、トヨタなど日本メーカーが先行している200vのストロング・ハイブリッドに対抗して、スズキの「マイルド・ハイブリッド」類似のシステムを「48V化」したハイブリッド・システムを規格化しようという動きがあり、今年中にも「48V化」ハイブリッドを搭載した新型車がデビューするという情報が流れています。

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(FOURIN 自動車技術調査月報 2014.2)

ここで注目されるのが「スイフト」が世界累計販売の「17%」を欧州で販売しているということです。この17%という数字は日本国内の10%を大きく上回ります。

「スイフト」の重要市場である欧州で「48V化」ハイブリッドをスズキが「スイフト」に採用するのか、あるいは「48V化」ハイブリッドに対して、スズキがどういう戦略を取るのかに注目が集まっています。

(山内 博)

次期型への期待も高まるスズキ・スイフトが世界累計販売500万台に到達

スズキ・スイフトといえば、国産コンパクトカーの中でもとくに走りに磨きをかけたモデル。中でもスイフト・スポーツはホットな走りを披露してくれます。ヨーロッパで磨き上げられた走行性能は、スイフトの大きな魅力。

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日本向けは5ドアハッチバックのみとなっていますが、インドでは「スイフト・ディザイア」と呼ばれる4ドアセダンも用意されています。また、バレーノで採用された、軽量&高剛性の新プラットフォームが採用される次期モデルの噂もあちこちで耳にします。

さて、2004年の発売以来、日本をはじめ世界の国々で数々の賞を獲得するなど、デザインや走りへのこだわりなどが高い評価を受けてきたスイフトは、まさにスズキが誇るグローバルモデル。

なお、2014年8月には、発売から9年9か月で世界累計販売台数400万台を記録しています。

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これまで日本、ハンガリー、インド、中国、パキスタン、タイなどで生産され、ひとつのクルマでインドをはじめとする新興国市場のお客様にも、日本や欧州などの先進国市場のお客様にも広く受け入れられるなど、グローバルに愛されてきた世界戦略車。

現在では世界7か国で生産され、これまでに140以上の国と地域に輸出されているそう。

先述したように、シェア1位を誇るインドでは、2005年の発売以来、ディーゼル仕様や4ドアセダンを追加するなど、同国の経済成長に伴う市場拡大に合わせて着実に販売台数を伸ばし、現在ではインドでの年間販売台数の約3割にあたる約43万台を販売することで、同社のインド市場での拡販を牽引。

世界累計販売500万台の内訳は、インドが54%、欧州が17%で、日本は10%、その他が19%となっています。

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なお、世界累計販売台数500万台達成をしたサイトも開設されていますのでファンの方は必見です。

(塚田勝弘)

【関連サイト】

■スイフト世界累計販売台数500万台達成
http://www.suzuki.co.jp/swift500/

スズキ「スイフト」が世界累計販売「500万台」を達成!

スズキが4月11日、同社のコンパクトカー「スイフト」が4月上旬までの販売で“世界累計販売500万台”を達成したと発表しました。

SUZUKI_SWIFT(出展 SUZUKI)「スイフト」は、日本や欧州(ハンガリー)に加えてインド、中国、パキスタン、タイなどでグローバルに生産され、世界のユーザーに受け入れられてきた「世界戦略車」。

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スズキのクルマ作りに変革をもたらした小型車でもあり、日本をはじめ、世界の国々で数多くのカーオブザイヤー賞を獲得するなど、そのスタイリッシュなデザインやスポーティーな走りへの拘りなどが高い評価を受けています。

特にインドでは2005年の発売以来、インドの経済成長に伴う市場拡大に合わせて販売台数を伸ばし、現在ではインドでの年間販売台数の約3割にあたる約43万台を販売するなど、スズキのインド市場での拡販を牽引しているそうです。

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今回の“世界累計販売500万台”は2004年11月の発売開始から11年5カ月で達成したもので、同社によると、その内訳は、インド54%、欧州17%、日本10%、その他19%となっているそうです。

SUZUKI_SWIFT(出展 SUZUKI)一方で、次期モデルが今年後半に公開されるとの情報もあり、中でも1.4L直噴ターボエンジンの搭載が予想される次期型「スイフト・スポーツ」 の登場は大いに注目を集めそうです。

Avanti Yasunori)【関連記事】

スイフト・スポーツ次期型の完全な姿がリーク…1.4リットル新エンジン搭載か!?
http://clicccar.com/2016/04/05/364570/

スズキ・イグニスはニッチから王道になれるか?

スズキのコンパクトカーは、一見オーソドックスでも走りにこだわったスイフト、欧州仕込みのフットワークを披露するスプラッシュなど、個性的なモデルが多い印象を受けます。

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初代SX4も全長は4.1mちょっとで、日産ノートと同じくらい。全幅は1.7m台でややワイドだった点をのぞけばコンパクトカーといえる範囲に収まっていました。

ただ、SUV系のクロスオーバーモデルであったため、全高は1585mmと立体駐車場の高さ制限(ひとつの目安)に多い1550mmを上回っていました。

また、2014年に販売を終えたスプラッシュも全長3715×全幅1680×全高1590mmと、ハンガリーからの逆輸入モデルで、Aセグメントのコンパクトカーでありながら全高は1550mmを超えていました。

さて、スズキ・イグニスのサイズを見ると、全長3700×全幅1660×全高1595mmで、クルマが肥大化し続けている時代なのに、全長と全幅はわずかに小さくなっています。1550mm超えをした全高もスプラッシュと同じですが、駐車場事情から全高だけで購入を見送る人もいるでしょう。

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最低地上高を180mmと高くして全高も高くするクロスオーバースタイルは、初代SX4の175mmよりも5mm高く、たかが5mmでも雪国などでは効果のある数値なのかもしれません。

高い全高は、高めのヒップポイントによる良好な乗降性、高めのアイポイントによる前方視界の良さ、そしてアップライトに座らせる設計により、頭上だけでなく足元の広さ感にも貢献してくれます。

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こうしたパッケージングは、イグニスに限らず、Aセグメントで居住性を確保する王道といえる手段で、フィアットがFIAT500をベースにパンダを仕立てているのも好例といえるもので、イグニスの広さ感は、新プラットフォームによるエンジンルームの最小化などもあって、わずか全長3.7mとは思えない仕上がり。

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元々のお家芸であるクロスオーバースタイル、そして現在のSUV人気にもあやかろうとしているのかもしれませんが、時代がスズキに追いついたともいえます。

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スプラッシュの販売実績がスズキの満足できるものだったか分かりませんが、日産ジュークがアーバンセレクションで、ホンダが軽自動車のN-ONEで「1550mm」に対応する低全高グレードを追加したように、イグニスも低全高モデルも追加すれば、ニッチから主役になれるかもしれません。

そんな秘めた魅力が伺えるのもイグニスの実力だと感じました。

(文/写真・塚田勝弘)

スイフト・スポーツ次期型の完全な姿がリーク…1.4リットル新エンジン搭載か!?

スズキの主力モデル『スイフト・スポーツ』次期型の完全な姿が欧州からリークされました。

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現行モデルと比較すると、グリルは六角形に拡大され、サイドのエアインテークも大口になっている新デザインが確認できます。

また、ヘッドライトはシャープに釣り上がり、クーペ風に処理されたルーフエンドは、より、スポーティーなデザインとなっています。

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パワートレインは、ダウンサイジングされる1.4リットル直噴ターボエンジンを搭載する可能性が高いと噂されています。

ワールドプレミアは2016年夏から秋頃の可能性が高いと思われます。

(APOLLO)

スズキ・イグニスの走りはどうか?

全長3700×全幅1660×全高1595mm、ホイールベースは2435mmというコンパクトなボディサイズの割に広さ感のあるスズキ・イグニス。

トヨタ・パッソの全長3650×全幅1665×全高1535mm、ホイールベース2440mmと比べるとやや長めの全長と高めの全高になっていますが、ホイールベースは同じくらいになっています。

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最も気になったのはやや硬めの乗り味。舗装状態が良ければショートホイールベース、軽量化のネガはあまり感じさせませんが、荒れた路面だとボディが上下、左右に揺すられるのは驚かされました。

というのは、新型ソリオと同じ新プラットフォームを使っているのになぜ? という理由から。

ですが、こうした条件(荒れた路面)でもソリオはここまでボディの収まりが悪かった記憶もなかったからです。また、イグニスの試乗車の差(個体差)もあるかもしれませんが、もしディーラーなどで試乗する機会があればチェックしたいところ。

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動力性能は、速度が乗ってしまえば880kg(FFのMZ、MXグレード)と軽量に仕上がっているためまさに不足なし、といったところ。

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しかし、停止状態からの出足はアクセルを踏んでもワンテンポも間があってから動き出す反応が気になるうえに、発進時に「最長」30秒間モーターのアシストが働くそうですが、試乗時には30秒よりも前に終わってしまうことが多かった気がしました。

街中でそれほどエンジンを回さなければ、という条件付ですが、4気筒ということもあり、3気筒のトヨタ・パッソや三菱ミラージュよりもエンジンの音・振動面は気にならないのは美点でしょう。しかし、CVTということもあってか、アクセルを踏み込むことの多い高速道路や山岳路ではそれなりに高まります。

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荒れた路面での乗り心地に課題を残す一方で、フットワークの仕上がりは良好で、背の高さの割にロール時に腰砕けになることもなく、コーナリングは思ったほど苦手としない印象。サスペンションの取付部の剛性を強化しているそうですが、そうした効果でしょうか。さらに、もう少し減衰されれば課題の乗り心地も改善される気がします。

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良好なパッケージングや個性的な外観、安全面を含めた装備の充実も光るだけに、乗り心地に関しては、今後の熟成に期待したいところです。

(文/写真 塚田勝弘)

スズキ・イグニスは燃費と安全装備で選んで間違いなし!?

2WDと4WD、3グレードを設定するスズキ・イグニス。

マイルドハイブリッドシステムにより、JC08モード燃費は25.4km/L〜28.8km/Lを実現。中間の「HYBRID MX」と上級の「HYBRID MZ」の2WDが28.0km/Lとなっています。

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数あるコンパクトカーの中でもサイズは小さめで、全長3700×全幅1660×全幅1595mmというスリーサイズは、トヨタ・ヴィッツ(全長3885×全幅1695×全高1500mm)と比べてもひと回り小さく、トヨタであればパッソ(全長3650×全幅1665×全高1535mm)に全高をのぞいたサイズが近くなっています。

4WDの設定や180mmの最低地上高による高い機動性が特徴ですが、冒頭で紹介した燃費は、パッソの19.0km/L〜27.6km/Lと比較しても最高値では若干上回っています。

さらに、同じ1.3Lエンジン(2WD)で比べると、イグニスの28.0km/Lに対してパッソは19.0km/L。

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ただし、モデル末期と思われるパッソは次期型で大きく燃費を伸ばしてくると予想されますので、「スモールカーで燃費最重視」という条件であれば、新型パッソ待ちという手もあるでしょう。

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イグニスは燃費や機動性の高さ以外にも、良好な使い勝手や安全装備の充実ぶりも見逃せません。

後席は左右別々にスライドするだけでなく、背もたれの前倒しが可能。しかもスライドとリクライニングレバーが背もたれ上部に用意されているため、荷室側から容易に荷室の拡大ができます。

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このクラスは、エントリーグレードになると後席一体可倒式になるケースもありますが、イグニスは中間グレード以上が5:5分割可倒式、下位グレードは6:4分割可倒式なので、「3名乗車+多めの荷物」というアレンジも可能。また、中間グレード以上には大きめのサブトランクも用意されています。

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安全装備では、デュアルカメラブレーキサポートを採用する「セーフティパッケージ装着車」の設定も見逃せません。約5〜約100km/hで作動する前方衝突警報機能は、車両や歩行者を検知し、衝突の回避もしくは被害軽減を図るもの。

ほかの方式、たとえば「Toyota Safety Sense C」は、レーザーレーダー(赤外線)と単眼カメラを組み合わせ、約10〜80km/hで自動ブレーキの作動条件で、先行車との相対速度が30km/h以内であれば衝突回避もしくは被害軽減を図るという内容になっています。「Toyota Safety Sense C」だと80km/h以上の高速域(高速道路)では作動条件からも外れてしまいます。

ライバル車となりそうな他車をみてみると、日産・マーチは未設定、ノートに80km/h以下で作動する「エマージェンシーブレーキ」を設定、ホンダは軽自動車に多い30km/h以下で作動する「シティブレーキアクティブシステム」をフィットに設定していますが、「ホンダ・センシング」はまだフィットには用意されていません。

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イグニスはほかにも、誤発進抑制機能(前進時のみ)、車線逸脱警報機能(警報、注意表示のみ)、ふらつき警報機能(警報、注意表示のみ)、先行車発進お知らせ機能も搭載。

贅沢をいえば誤発進抑制機能は後進時も、車線逸脱警報機能とふらつき警報機能に車線維持機能が用意されるとベターですが、現時点でもコンパクトカーでは最先端の安全装備が用意されています。

(文/写真 塚田勝弘)

スズキ・アルト・ワークスとホンダ・S660、乗り比べてみると?

2シーターのホンダS660よりも160kgも軽いスズキのアルト・ワークスは、どこから踏んでも加速していく印象を受けます。「軽」という括りだけで、駆動方式やドア枚数、シート数など異なる2台を比べるのはどうかと思いますが、本格的な軽スポーツを目指したという点でも共通します。

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64ps/6000rpm、100Nm/3000rpmというスペックを、ホンダS660の64ps/6000rpm、104Nm/2600rpmと比較すると、ピークパワーは軽の自主規制値いっぱいなのは当然として、最大トルクのわずかな差と回転数の違い、もちろんギヤ比や5MT(アルト・ワークス)と6MT(S660)という差を考慮しても「軽さ」によるアルト・ワークスの加速感が印象に残るのは当然なのかもしれません。

S660_01一方で、乗員の背後にエンジンを積んでいるS660とボンネットの下に積むアルト・ワークスとでは、音・振動面を含めた回り方までエンジンそのものの存在感が異なり、S660の方がより軽快に回るような気がします。

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S660のエンジンマウントが緩いためか振動が大きめという点を除けば、絶対的なパワーはなくても走りを楽しめる、しかもミッドシップという難しさは公道の常識的な速度内、ドライ路面なら感じさせないのが美点。

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たとえば、同じリヤエンジンでデビューが近いスマートと比べても(ボディタイプも車格も違いますが)S660の方がフロントの接地感が高く、ステアリングから伝わる情報も明快なのが印象的です。

さて、5MTのアルト・ワークスに戻りますが、クロスレシオ化されたことで短い距離(時間)であっという間に5速に入ってしまい、やはり6速が欲しいところ。回転の落ちが少ないので非常に走りやすいのはいいですが…

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足まわりの良さは、基準車のアルトからしてそうですが、ターボRSよりもさらにスポーティな味付けにしたことで、乗り心地は硬めです。ただし、コーナーでのロールはもちろん感じるものの、そこから腰砕けになることなく、ロール初期から減衰させることで確かな接地感を狙っているというコーナーワークも、少なくても公道レベルでは軽離れした作り込みに感じます。

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回頭性ではさすがにS660にはおよばないものの、FFでも最も楽しめるのはワインディングというステージなのは間違いありません。一方で走りに特化したスポーツモデルとはいえ、難点は大幅な軽量化の副作用というべきか、音・振動面は目をつぶる必要があるでしょう。

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ちなみに5速100km/hでの回転数は4000rpm近くまで高まることもあって盛大なエンジン音に見舞われる中、メーターに目をやると高速道路では巡航時でも20km/L前後の燃費がようやくで、回していると10km/Lにも届かないのも玉に瑕といったところでしょうか。

(文/写真 塚田勝弘)

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■「アルト・ワークス」の進化ポイントとMTモデルの価格設定が気になる
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■アルト・ワークス(5MT)で最も気になった点とは?
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アルト・ワークス(5MT)の動力性能、加速フィールはどうか?

アルト・ワークスとアルト・ターボRSのエンジン主要諸元を見ると、同じ改良型R06A型ターボで、VVT(可変バルブタイミング機構)が吸気側に装備され、圧縮比は9.1と同一。最高出力は自主規制値いっぱいの64ps/6000rpm、最大トルクはターボRSの98Nm/3000rpmから100Nm/3000rpmと2Nm(0.2kg-m)引き上げられています。

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最大トルクの増強は、冷却性能の向上が寄与しているそうで、冷却水制御温度を88℃から82℃に下げることで燃焼室温度の低減を図り、充填効率向上とノッキングを回避しているそうです。

なお、フロントバンパーの右側に、ワークス専用の外気口が追加されていますが、エンジンルームに外気を入れることで冷却効果を向上させるもの。

また、走りの印象を変える要素として、加速時のレスポンスディレイ(応答遅れ)をターボRSから10%短縮し、素早い加速フィールを得ているそう。

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2Nmの最大トルクアップと、アクセルレスポンスの10%向上というのは、ターボRSと乗り比べができれば良かったのですが、MTとAGSという違いもあり、乗り比べしたところでどれだけ差が分かったか怪しいところ。

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少なくともターボRSと同様に、670kgという超軽量ボディを加速させるにはシーンを問わず、また速度域を問わずどこでもグイグイと速度を乗せていくという、軽さの利点を存分に思い知らされたことです。

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最も得意とするワインディングはもちろん、高速道路でも流れをリードするのはたやすく(音・振動はかなりど派手なことになりますが)、おそらく速度リミッターから先もまだまだ加速が続いていきそうな気配も。

アルト・ワークスに乗った後日、高速道路を含めてホンダS660に久しぶりに乗る機会がありました。

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確かに、S660の軽自動車の領域を超えたような動的質感の高さは魅力ですが、駆動方式や最大トルクの差、ドアの枚数やシートの数などその成り立ちを度外視しても、S660の830kgと、アルト・ワークスの670kgの差は明らか。

速度リミッター前後で延々とクルージングする人は少ないでしょうが、痛快な加速感を味わうなら同じ64ps/6000rpmでもアルト・ワークスの方が上でしょう。

(文/写真 塚田勝弘)

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■アルト・ワークス(5MT)で最も気になった点とは?
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「アルト・ワークス」の進化ポイントと、気になるMTモデルの価格設定

待望されていたアルト・ワークスはアルト・ターボRSをベースに、5MTの設定や専用チューニングされたシングルクラッチのAGS(オートギヤシフト)、最大トルクの向上、レカロシートの装備、専用セッティングされた足まわりなど、ワークス専用チューニングが数多く施されています。

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1速から4速をクロスレシオ化した5MTは、2速にダブルコーンシンクロを採用し、操作荷重を専用設計してダイレクトかつ節度感のあるシフトフィールが実現されているほか、クラッチディスクの荷重特性の最適化など、クラッチミートの操作感まで追求されています。なお、アルト・ワークスの変速比はファイナルが4.705で、こちらはアルト・ターボRSと同じで、標準車は4.388となっています。

2ペダルのAGSは、トルコン付ATやCVTからの乗り替えだと違和感を抱く可能性が高いですが「シングルクラッチとしては」完成度は高く、ターボRS用よりもスポーティな変速マッピングとされているほか、シフトレスポンスを重視した変速チューニングにより変速時間を最大10%短縮しているそうです。

ワークスのAGS車には試乗する機会はありませんでしたが、パドルシフトも備わりますし、AT限定車でも同車のスポーティな走りが楽しめるのは間違いないでしょう。

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改良型R06Aターボエンジンは、冷却性能の向上により2Nmトルクアップが図られています。さらに、アクセルレスポンスの向上やターボ過給圧の高さに応じて、メーター内のインジケーターが白から赤に変化するなどの装備も用意。

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引き締まった乗り味と正確なハンドリングもワークスの魅力ですが、足まわりでは、フロントストラットの減衰力最適化によりロールスピードの低減、ダンピングの向上が図られています。

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リヤもダンパーの減衰力最適化で、ロールスピードの低減、ダンピングの向上が意図されているほか、ホイールのリム幅拡大(ターボRSの15×4.5Jから15×5J)により応答性の向上、EPSコントローラーの制御マップ最適化により、ダイレクトな操舵フィールが追求されています。

ダンパーはKYB製が採用されているほか、15インチの専用アルミホイールはENKEI製などスポーティなハンドリング、見た目も強化されています。

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外観ではカーボン調フロントバンパーアッパーガーニッシュ、ボディサイドデカール、専用リヤエンブレムなどを専用装備。

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内装では、本革巻ステアリング(レッドステッチ&ディンプル加工)、エアコンサイドルーバーリング(サテンメッキ調)、レッドステッチのシフトブーツ、ステンレス製ペダルプレート、そしてレカロ製フロントシートが用意されています。

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ひとつ気になるのは、MTの比率が高そうなアルト・ワークスですが、燃費(2WD)は5MTが23.0km/L。AGSは23.6km/LとAGSの方が若干良くなっています。アイドリングストップの有無(MTは未設定で、AGSに標準)という点が大きいのでしょうが、MTもAGSも価格は同じ。

さらに5MTは、レーダーブレーキサポートや誤発進抑制機能、エマージェンシーストップシグナル、ヒルホールドコントロール、エコクール、シフトインジケーター、フットレストなどが未設定となっていますので、価格面で少し差が付いても(AGSよりも安く)いいような気がします。

(文/写真 塚田勝弘)

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■アルト・ワークス(5MT)で最も気になった点とは?
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アルト・ワークス(5MT)で最も気になった点とは?

スズキ・アルトについに設定されたアルト・ワークス。アルト・ターボRSではなく、ワークスを待っていた方も多いでしょう。

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運転席に収まると気がつくのは着座位置の高さ。「レカロシート=低い」という思い込みがあるせいか余計に高く感じてしまいます。しかし、シートレールそのものはアルト・ターボRSと同じで、ほかに技術的な要因があるというわけではないそうです。

ただし、アルト・ターボRSに標準装備の運転席シートリフターは、アルト・ワークスには未設定で、ワークスがどういった基準でシート位置が決められたか分かりませんが(試乗する前と試乗時は)、後日試乗する機会があった標準車のアルトと比べても着座感は明らかに高めになっています。

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また、広報部にうかがうとワークスのレカロシートは、シートの形状やトルソ角などが「背筋を伸ばして座らせる」設計になっていることも着座位置やアイポイントの高さ「感」につながっているのでは? とのこと。

視界の高さは「スポーツモデルなのに高いとはけしからん!」という方もいれば、小柄な人にとっては前がよく見えていい、小柄でなくてもアイポイントは高めの方がいいなど、好みが分かれそう。

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私も「低く座って足を投げ出すような姿勢」になるのがスポーツモデルのお約束と思っていたため、違和感を覚えながら一般道や山道、高速道路まで時間の許す限り走ってみました。

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専用設計のレカロシート自体は「ホールド性の高さとロングドライブ時の快適性を兼ね備えた」と解説されていますが、個人的にはレカロの割にホールド性はそこそこで、おそらく後者も重要視しているのかな、という印象。

さらに、座面前端部のクッションの硬さを最適化(硬すぎない?)することで、ペダル操作性も向上させているとのこと。

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そのペダルは、クラッチは軽くもなく重くもないというところ。プレートスプリングの特性を見直すことにより、トルク伝達がリニアに立ち上がるクラッチ荷重特性とすることで、スムーズで力強い走りを実現しているそうです。また、クラッチディスクの荷重特性を最適化することでミートポイントも分かりやすくなっていて、クラッチ操作そのものも楽しめるように設計されています。

5MTは1から4速をクロスレシオ化し、トルクバンドを持続させるつながりの良いギヤ比に、ショートストロークシフト化とレカロシートに合わせたシフトノブ位置の最適化が図られているそう。シフトフィールは短いストロークで決まりやすく、ホンダS660とは異なる剛性感も味わえる印象です。

こう聞くと、レカロシートの位置決めが高く感じるのは、MTのシフトノブとの位置関係もあってのこととなりますが、背の高い人が同モデルに乗るとヘッドクリアランスの心配も出てきそうです。

(文/写真 塚田勝弘)

三菱も認めた!? 新型ソリオ(新型デリカD:2)の高い完成度

スズキからOEM供給されている三菱デリカD:2。ソリオのフルモデルチェンジは昨年夏に行われましたが、OEM版であるデリカD:2もそれに合わせて新型に移行しました。

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とはいっても完全なバッジエンジニアリングで、エンブレムなどをのぞき、ベース車であるスズキ・ソリオと同一の仕様になっています。

三菱の関係者に聞くと、今回の新型ソリオの完成度の高さには感心しているようで、OEM版とはいえ、販売現場でも新型デリカD:2への期待値はかなり高そうです。

なお、ソリオにある純ガソリン仕様の「G」に相当するグレードはデリカD:2にはなく、すべてマイルドハイブリッド搭載モデルになります。

今回、新型ミラージュのプレス試乗会の会場で新型デリカD:2を撮影する機会がありましたので、スズキ・ソリオのおさらいもかねて概要をご紹介します。

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先代のデリカD:2は、2011年に発売され、コンパクトながらも広大な室内空間や積載性の高さ、そしてスライドドアなどにより乗降性にも優れるなど、駐車場所や狭い住宅街での使い勝手が魅力となっていました。

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新型デリカD:2は、全長3710×全幅1625×全高1745mm。新開発の1.2Lエンジンにマイルドハイブリッドシステムを搭載し、2WDは27.8km/L、4WDは23.8km/Lというカタログ燃費を達成しています。

軽自動車よりも約400mm長く、約150mmワイドなだけですが、室内は広々していて子どもが2人いるファミリーでも十分に実用になる荷室空間が残されているほか、後席は荷室側からも容易にスライドできたり、後席を前倒しすればフラットに拡大できたりします。

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さらに、両側スライドドアの乗降性に加えて、前席左右間のウォークスルー、前後席間のセンターウォークスルーも可能など、ミニバン的な使いやすさは健在。

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外観では、標準モデルにはヘッドランプと連動して点灯するLEDイルミネーションランプを組み込んだ大型メッキグリルを採用。カスタムモデルは、LEDヘッドランプ(ハイ/ロービーム、オートレベリング機能付)を上段、LEDポジションランプを下段にハイした2段式として精悍な顔つきになっています。

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ホイールは標準モデルが10本スポークタイプ、カスタムモデルが力強い印象の8本スポークタイプを採用。

広大な内装では、標準モデルがチャコールグレー&ブラックを基調とし、シート生地はブラウン。カスタムモデルはブラック内装で、シートはグレーをベースにダークパープルが配された生地になっています。

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そのほか、ステレオカメラタイプの安全予防装備「e-Assist」を搭載。衝突被害軽減ブレーキ、誤発進抑制機能、車線逸脱警報、ふらつき警報機能などが用意されています。

価格帯は標準モデルの2WDが178万7400円〜206万640円、同4WDが191万3760円〜218万7000円。カスタムモデルの2WDが196万3440円、同4WDが208万9800円です。

(塚田勝弘)