Motor Fan's YEAR 2016

三栄書房

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モトチャンプ

新型ルノー・トゥインゴを買うなら10万円高のキャンバストップが狙い目!?

新型ルノー トゥインゴは、スポーツサスペンション仕様を日本に導入することで、1550mmの高さ制限のある機械式立体駐車場などのへの入庫を可能にしているなど、日本市場にマッチする配慮がされています。

また、サイドストライプも日本向けは全車標準となっています。

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価格も189万円からという設定で、キャンバストップ仕様は10万円高と買い得感のある「売る気満々」という車両本体価格になっています。

カタログモデルは「インテンス」グレードのみで、パワートレーンも0.9Lターボ+6速DCTの6速EDC(エフィシェント デュアル クラッチ)のみ。

カタログモデルの購入時に迷うのは、アクセサリー類をのぞいて、オシャレな6色のボディカラー、そしてキャンバストップの有無でしょう。

また、ナビは用意されまずにスマートフォンクレードルがアクセサリーとして設定されますから、スマホのナビアプリを使う際はぜひ選択したいところ。

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スマートフォンクレードルは、ルノー製(サプライヤーはもちろんあるでしょうが)で、USB端子付でスマホの充電も可能になっています。

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あとは、先述したキャンバストップの有無をどうするか。

10万円高という価格設定は、キャンバストップの価格だけを考えると出血大サービスだそうですから、試乗した印象からもトゥインゴというキャラを考えても選ばない手はないという印象。

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確かに耐候性や防犯性、ボディ剛性感の不足(将来も含めて)などを懸念する声もありそうですが、前席、後席ともに心地よい開放感に包まれるうえに、風の巻き込みもほとんど気にする必要がなく、スイッチ操作で容易に開閉できます。

(文/塚田勝弘 写真/小林和久)

小気味よく走る新型ルノー トゥインゴは「ファン・トゥ・ドライブ」度満点

メルセデス・ベンツの4人乗りスマート(smart forfour)とブランド違いの兄弟車であるルノー トゥインゴの新型モデルが9月15日から発売されました。

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新型ルノー トゥインゴと4人乗りのsmart forfourは、スロベニアにあるルノーのノボメスト工場で生産され、2シーターのsmart fortwoはフランスにあるダイムラーのハンバッハ工場でラインオフされています。

3代目となった新型トゥインゴ(トゥインゴⅢ)は、ローンチエディションとして1.0L NA+5MT仕様が50台限定で導入されましたが、即完売状態。

カタログモデルは、0.9L(897cc)の直列3気筒ターボに、デュアルクラッチトランスミッションの6速EDC(エフィシェント デュアル クラッチ)の組み合わせのみとなっています。

MT派の方は2017年以降の日本導入予定となっているそうなので、少し待ちという手もあります。また、ホットバージョンのトゥインゴGTの日本導入も今後あるかもしれませんし、ぜひ期待したいところ。

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さて、荷室下の奥、後席直後に49°寝かせて(傾けて)搭載されたRR(ミッドシップに近い)採用する新型ルノー トゥインゴ。

まさに、メルセデス・ベンツでお馴染みのスマートに打って付けといえるレイアウトですが、「新型スマートありきで」で新型トゥインゴが開発されたわけではなく、当初からRRレイアウトで行くという決断があったそうです。

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ルノー・日産連合とダイムラーの提携が活用され、新型スマートにもこのレイアウトが使われることになり、スケールメリットも享受できたというのが真相のようです。

さて、0.9Lターボ+6速DCTの組み合わせになる新型トゥインゴの走りは、見た目を裏切らない小気味よい走りが美点です。

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ルーテシアやキャプチャー、カングーなどルノー車でお馴染みの6速DCT(6速EDC)はゲトラグ製。変速時にアクセルを戻してあげるなど、スムーズな変速には多少のコツがいりますが、3ペダルMTやシングルクラッチなどの経験者であればすぐに慣れるはず。

逆にトルコン付ATやCVTしか乗ったことのない人には、2ペダル車とはいえ、変速時の「間」がギクシャクとしたものに感じるかもしれません。

中低速域のトルク感や高速域の伸びなど、ターボ付とはいえ900ccに満たない排気量のキャパも感じさせますし、ターボラグも最近にしては大きめという印象。

それでも、首都高速程度ならフロアにあるシフトレバーをマニュアル操作させることで流れをリードできます。パドルシフトが欲しくなりますが、そうなると189万円(キャンバストップは199万円)という価格設定はできなかったでしょう。

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乗り心地も「軽快」といえるもので、3.6m超の全長と2500mmに満たないホイールベース、1t程度の車両重量により少し跳ねるようなシーンもありますが、こうした条件の割にはよくまとめられています。

なお、日本向けは全高を1545mmに抑えるため(立体駐車場対策)スポーツサスペンション仕様を導入。その割には乗り心地も犠牲になっていない感じがします。

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フロントノーズにエンジンがないため、タイヤの切れ角を大きくできるのもあって最小回転半径はわずか4.3m。

全幅は1650mmと軽自動車よりも170mmワイドになっているものの、狭い住宅街でもスイスイとクリアできますから、取り回しのストレスもほとんど感じさせません。

日本人の平均的な体型であれば大人4人でも短時間なら移動できますし、小さな子どもが2人いても使えそう。セカンドカーとしてだけでなく、ファーストカーとしても頼りになる相棒になってくれるはずです。

(文/塚田勝弘 写真/小林和久)

新型ルノー・トゥインゴをパリで試乗できる4泊6日の旅キャンペーン実施中

7月13日に発表され、9月15日に発売される新型ルノー トゥインゴ。

発表以降、展示中心の全国キャラバンが展開されていますが、やはり一度乗ってから決断する方も多いのではないでしょうか。

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ルノー トゥインゴは、フランス本国の中でもとりわけパリで愛さているコンパクトカー。細い路地や石畳の小道が多いパリで扱いやすいサイズ、そして高い審美眼をもつパリジェンヌに支持されてきたデザインが大きな魅力で、新型になってもこうした特徴が引き継がれています。

現在、受付中の「パリ試乗キャンペーン」は、今年7月から「TWINGO PARIS」をテーマに展開しているコミュニケーションの一環として実施されているもの。

厳選されたパリのスポットを実際に新型トゥインゴで巡りながら、新型トゥインゴの進化、そして「パリらしさ」が感じられる様々な体験プランが用意されます。

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なお、キャンペーンの応募期間は9月18日(日)19:00まで。当選者数は2組4名で、当選者にJTBからメールで連絡。旅行期間は、2016年10月17日〜11月18日の期間内、4泊6日の旅程で設定されます。

試乗メニューとして、プロドライバーの運転でパリの街並みでドライブ体験のほか、安全な場所での当選者自身によるテストドライブも用意されています。

(塚田勝弘)

【関連サイト】

新型ルノー・トゥインゴ「パリ試乗キャンペーン」スペシャルサイト
http://www.renault.jp/car_lineup/twingo/index.html#parisdrive

ルノー・トゥインゴにパワーアップした「GT」が登場!

リアエンジン・リアドライブのシティラナバウト、ルノー・トゥインゴにスポーツバージョンの登場です。

英国のビッグイベント「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」での発表に合わせてフォトデビューを果たしました。

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サンクターボやクリオV6といったミッドシップのスペシャルモデルを彷彿とさせるトゥインゴの基本レイアウトを活かしたスポーツバージョン。

リアに49度傾けて搭載されたエンジンは3気筒898ccターボで5速MTとコンビネーション。トゥインゴGTでは最高出力80kW/5750rpm、最大トルク170Nm/2000rpmへと鍛えられています。

そうしたパワーアップを象徴するのが、左側リアフェンダーに取り付けられたエアインテークです。これによりターボチャージャーに送り込む吸気温度を12%も下げることが可能になっているといいます。

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足元の印象的な、コンセプトカーのデザインイメージを受け継ぐという17インチの「Twin’Run」ホイールに組み付けられるタイヤは、横浜ゴムのブルーアース。サイズはフロントが185/45R17、リアが205/40R17となっています。

シャシーを鍛え上げたのはルノー・スポール。標準モデルと比べて20mmダウンしたというシルエットも「GT」の名前にふさわしいスポーツバージョンであることを感じさせます。

(山本晋也)