Motor Fan's YEAR 2016

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スウェーデンのパトカー試験にボルボ・V90がトップ合格!

スウェーデン警察が、ボルボV90をポリスカーとして初採用するというニュースが届きました。

Volvo V90 som polisbil får högsta betyget hittills

運動性能に対する要件が非常に厳しいポリスカーに、ボルボのフラッグシップ・ステーションワゴンとして復活したV90が選ばれたというのは、そのパフォーマンスの高さを実証する、ひとつの事例となりそうです。

しかも「ブレーキテスト、障害物コースでのテスト、ブレーキング、ブレーキングなしの回避行動テスト、ハイスピードでの緊急走行」といった厳しい内容からなる、警察による走行試験では過去最高の評価(10点満点で9.2点)を得たといいます。

そうしたテストの模様は映像で公開されています。激しいドライビングに、しっかりと応えるV90のパフォーマンスを見ていると、日本への上陸に期待が高まります。

(山本晋也)

○○○が違う!キザシの覆面パトカーを見分ける方法

キザシを見たら覆面パトカーと思え!……なんて巷で言われちゃうのも無理はない。

だって、スズキのミディアムセダン「キザシ」の日本での累計登録台数は3379台(2009年10月〜2016年4月)とごくわずか。

しかも、資料(2014年に公表されたリコール届出)で確認できるだけでも908台が覆面パトカーとして警察に納入されている。すなわちキザシを4台見たらそのうち1台はパトカーという計算になるなのだ。

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なんとも凄い「パトカー率」。そんなクルマが日本自動車史上存在しただろうか?

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面白いのは、いろんな事情(コストダウンともいう)があって覆面パトカー仕様は市販車とは仕立てが違うってこと。

たとえばインテリア。キザシの日本仕様は本革シートが標準装備だけど、パトカー仕様は布シート。そりゃ、そうだ。勤務中の警察官も護送される容疑者も本革の質感を楽しんでいる場合じゃありませんからね。S_im0000000029

それからステアリング。こちらも本来の市販車は革巻きですが、パトカーは本革ではありません。同じく標準装備のクルコンも取り外し。高速道路を快適にクルージングしている場合じゃありませんからね。

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えっ、室内の違いなんてどうでもいい?

ですよね。外観での見分け方も教えちゃいましょう。

違いは顔……いえフロントバンパーにあります。パトカーのフロントバンパーには、市販車についているアレがありません。それはフォグランプ。そう、フォグランプがないのが、外観でパトカーを見極めるポイントなのです。

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といっても、キザシの覆面パトカーは交通取締り用ではないので善良な市民にとってはあまり関係ないかも。見分けたところで「だからなに?」って話……だけどまあいいか。

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※写真はすべて市販モデルです。

(工藤貴宏)