Motor Fan's YEAR 2016

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公道で使い切れる性能! S660は日本人のためのスポーツカーだ【等身大インプレ】

■S660のターボエンジンは中回転トルク型

首都高速から続いて東関東自動車道を抜け、千葉県の房総半島に向かいました。高速を降りてもう一度ルーフを外し、ウィンドウを下げたフルオープンで房総の里山を走り出すと、これがまた気持ち良い〜っ!

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ステアリングを切るとフロントが切れ味よく反応して、クルマがドライバーを中心に旋回しながら、コーナーをクリアしていきます。ホイールベースが長く前後オーバーハングが短いパッケージングなので、体感的には少し薄いものの、重量物のエンジンが運転席の後方にあるミッドシップならではのハンドリングを味わうことができます。

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コーナー入口では、手首だけで操作できる6速マニュアルのシフトダウンが、カチッと決まります。またコーナー出口でエンジンの一番美味しい4千〜5千回転を使うと、気持ち良い加速で立ち上がることができます。右足でアクセルを踏み込み、左足で駆動伝達を感じながら、俊敏で力強いマニュアルドライビングを堪能することができました。

ただ意外だったのは、エンジンパワーの特性です。5千回転から上も軽く回るのですが、回してもパワーがついてこないのですネ。「ホンダはNA&高回転」というイメージとは随分違う特性なので、正直最初は戸惑いました。でも4千〜5千回転域の太いトルクを活かした走りも新鮮で大いに楽しめました。

■お楽しみは、プシュープシュー音

それからS660には、もう一つお楽しみがありました。シート背面にある小振りなリアウィンドウは開閉式なのですが、最初は空調用だと思っていました。実際に開けると風通しが良くなるのですが、加えてシフトアップの度に遠くで聞こえていた「プシュー」音が、間近で聞こえるようになるのですネ。

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これはターボエンジンがアクセルオフ時にブローオフバルブから発する音ですが、山坂道でシフトアップしながらスポーティに走っていると、「プシュー、プシュー」と威勢のいい音がキャビンに飛び込んでくるのです。これがとてもリズミカルで心地良く、クルマ好きにはたまりませんでした。標準仕様で、こういう遊び心は大大、大歓迎デス!

■日本人による日本人のためのスポーツカー

そしてなにより嬉しかったのは、軽規格の小さいボディと自主規制パワーのおかげで、狭い農道や山道でも道幅やスピードの出し過ぎをあまり気にせず、ドライブできることでした。

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細い農道では田畑が織りなす日本らしい田園風景を、また写真のような狭くてうねった山道では森林浴とハンドリングを、それぞれ楽しむことができるのですネ。もちろん海岸線や山坂道では、アクセルを踏み込んだドライビングもOK〜っ!

つまりS660なら、日本中どんな場所でも四季折々の景色の中で爽快な走りが楽しめるのです。今もまさに、オープンカー・シーズンですよネ。S660はまさしく「日本人による日本人のためのスポーツカー」だと強く実感しました。

■燃費も疲れもミニマムな軽オープンスポーツ

今回のレンタル費は、9時間で約1万円。日曜日だったため首都高や国道で何度か渋滞に会ってしまいましたが、燃費は約270km走って18.6km/lでした。これだけ爽快な走りを楽しんでこの燃費なら、全く言うことありません。ちなみにトランクは、ルーフ収納専用で実質的には無いに等しいため、積載性への期待は禁物デス。

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かつて90年代の軽オープンカーは、公道のゴーカートのようなやんちゃさがありましたが、S660では高剛性ボディと思い通りのハンドリング、そして必要十分なパワーと快適なキャビンのおかげで安心してドライブできました。9時間乗り続けましたが、疲労感が少ないことも本当に素晴らしいと思います。

筆者は、将来子どもたちが全員独立したら、是非ともS660を手元に置こうと自分の将来に固く誓った次第です!

(星崎  俊浩)

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http://clicccar.com/2016/11/14/415936/

レンタカーの利用率が高い地域は○○!?

旅先での移動手段や友達同士のドライブなどにレンタカーを使う人も多いと思います。今回GfK ジャパンが約13,000人を対象にレンタカーに対する調査を行ったとのこと。

■レンタカーの使用率は?

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72%の人が使用したことがあると回答。そして、利用したことがあると回答した人に”どこに住んでいるか?”という質問に対して、首都圏という人が80%という結果になりました。

東京都内では自動車がなくても生活できると言われていますが、地方の場合は1人1台と持っているとも言われています。そのため、首都圏在住の人はレンタカーを使う頻度が多いのかもしれません。

■レンタカーを使うのはどんなとき?

これは地域を問わず「旅行先」が1番多い回答でした。やはり移動手段としてクルマは便利だというのがよくわかります。続いて多いのが「引越し」という回答。最近では節約のため、レンタカーを使って自分自身で引越しを行う人も増えてきています。

■レンタカーは自家用車の代わりになる?

この質問では回答が見事に半々という結果に。「代わりになる」という人は移動手段だけという認識が強いかと思われます。

対する「代わりにならない」という人は、自家用車に対するこだわりが強いのではないでしょうか。クルマに対する認識の差によって、回答の違いが出てくる結果になりました。

記事元:レンタカー利用実態調査 – GfK Japan | GfK India

(鈴木 唯)

140台限定にしてすべて非売品!? マスタング「シェルビー・GT-H」公開

今年のサマーバケーションは、アメリカでマスタングと一緒に過ごすのはいかがでしょうか?

フォード社とそのフォードのクルマをベースにハイパフォーマンスモデルを生産するシェルビー社が140台のみ生産予定のスペシャルカー「シェルビー・GT-H」を公開しました。Shelby350GT-H-11

シェルビー・GT-Hは、フォードを代表するスポーツクーペ、マスタングGTをベースにマフラーをフォード・パフォーマンス製とフォード・レーシング・ハンドリング・パックと呼ばれるローダウンサスペンションとGT-H専用に調整されたダンパーを搭載。

足元はGT-Hのホイールキャップがアクセントの19インチホイールにミシュランパイロットスポーツが装着されている特別仕様車です。Shelby350GT-H-10日本でも数多くのマスタング、マスタングをベースにしたスペシャルモデルは数多く輸入されていますが、GT-Hというグレードは聞き慣れないと思います。ですが、このグレードがマスタングに設定されてから今年で50年目になります。

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その正体は「Hertz」。ご存知の方もいるかと思います。世界屈指のレンタルカー会社のハーツ社のイニシャルなのです。

つまり、このGT-Hは「レンタルカー」なのです。この奇妙なコラボレーションは、初代マスタングから「Rent-A-Racer」プログラムの一環として1001台のシェルビーGT350-Hを提供し、現在もつづいています。

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ハーツ社は、このシェルビー・GT-Hを5月最終月曜日、「メモリアルデー(戦没将兵追悼記念日)」の週末からアメリカの各空港で「ハーツ・アドレナリン・コレクション」の1車種としてレンタル開始予定です。

ちなみに140台すべてオートマチック車ですので、誰でも安心してアメリカの広々とした道をドライブできます。まだレンタル料金は検討中とのことです。

最後に、実際にこのGT-Hが作られていくタイムラプス映像と「GT-H」の歴史を解説した映像をご覧ください。

シェルビー社の公式リリース(英語)
ハーツ社

(栗原 淳)