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ホンダが「自動運転」開発方針を転換!Googleと連携へ

2017年1月5日に開幕する国際家電ショー「CES2017」において、人とのコミュニケーションができる「AI」(人工知能)を搭載したEVコンセプトカー「NeuV(ニューヴィー)」をワールドプレミアすると発表したホンダ。

ソフトバンクグループ傘下のcocoro SB株式会社が開発したAI技術「感情エンジン」を、同モデルに搭載しているとして話題になっています。

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そうしたなか同社は、車載用OS「アンドロイド」で結びつきが深いGoogleが立ち上げた「ウェイモ」社と、自動運転技術の共同研究に向けた検討に入ったそうです。

本田技術研究所が12月22日に発表したもので、新聞報道などによると「ウェイモ」が保有する自動運転技術を自社車両に搭載して米国の公道で実証実験する模様。

同社は2020年頃に高速道路での自動運転実用化を目指しており、いち早く実用化に取組んで来たGoogle(ウェイモ)の知見を活用することで、運転手不要の完全自動運転車(レベル4)の早期実現を目指すものとみられます。

トヨタや日産は「コネクテッドカー(つながる車)」分野で米マイクロソフトと提携しており、BMWは米半導体大手のインテルと提携、ボルボも米配車サービス大手ウーバー・テクノロジーズと連携して自動運転車を共同開発しています。

「ウェイモ」も既にFCA(フィアット・クライスラー・オートモービルズ)と同分野で提携するなど、自動車メーカーとの連携により自社技術の標準化を目指しており、自動車メーカーとIT大手との連携が加速するなか、これまでの単独開発から一転、連携戦略で巻き返しに出た、ホンダの今後の動きが注目されます。

Avanti Yasunori・画像:HONDA)

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ホンダの累計生産台数が1963年の四輪車生産開始以来「1億台」を突破!

ホンダが12月22日、1963年に埼玉製作所で生産を開始した同社初の軽トラック「T360」以来、四輪車の世界生産累計台数が1億台を突破したと発表しました。

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同社は「T360」に続き、同年に小型スポーツカー「S500」の生産を開始しており、東京オリンピックが開催された1964年には狭山製作所で小型スポーツカー「S600」の生産を開始。

そして1967年には同社初の軽乗用車「N360」の生産を開始しています。

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以降、アジア、欧州、南米、中国など世界各地に四輪車の生産拠点を展開、「シビック」、「アコード」、「CR-V」、「フィット」などのグローバルモデルや、販売地域の特性に合わせた地域専用モデルなど、豊富なモデルラインアップにより生産台数を伸ばして来ました。

現在では、全世界18ヶ国と、34の地域に四輪車生産拠点を有するまでに成長、四輪車の生産開始から54年目に1億台を達成したという訳です。

新聞報道によると、その内訳は国内生産が4,733万台、北米、中国などの海外生産が5,267万台となっているそうで、車種別では1972年に生産を始めた世界戦略車の「シビック」シリーズが2,390万台で最多とか。(アコードシリーズ:2,160万台、C‐RV:860万台)

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八郷社長は生産累計1億台達成に際し、「人々の生活の役に立ちたい、操る喜びを追求したいという創業者の想いは今日までホンダのクルマづくりの原点として引き継がれています。」、「今後も次の1億人のお客様との出会いを目指し、より魅力ある商品をお届けしてまいります。」とコメントしています。

Avanti Yasunori・画像:HONDA)

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ホンダ、米ウェイモ社と自動運転の共同研究を検討開始

ホンダの研究開発子会社である本田技術研究所は22日、グーグルの親会社 アルファベット社の自動運転研究開発子会社であるウェイモ社(Waymo)と、米国で自動運転分野の共同研究を行う検討を開始したと発表しました。

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今後両社は、ウェイモ社の自動運転向けセンサーやソフトウェア、車載コンピューターなどをホンダの車両へ搭載し、共同で米国での公道実証実験を実施するとしています。

ウェイモ社は、先日の設立ステートメントで米国の4都市(カリフォルニア州マウンテンビュー、テキサス州オースティン、ワシントン州カークランド、アリゾナ州フェニックス)で自動運転車の公道実験を実施していると公表しており、ウェイモ社の公道実験に、ホンダとウェイモ社が共同開発した車両も参加する形になる模様です。

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ホンダは、現在2020年に自動運転を実用化するロードマップを公表して技術開発を続けており、今回のウェイモ社との共同研究で、自社とは異なるウェイモ社の自動運転へのアプローチを学んで自動運転技術の幅を広げることを目論んでいると考えられます。

一方、ウェイモ社では現在、FCA(Fiat Chrysler Automobiles)グループとも自動運転技術の提携が進行しており、それに加えて今回ウェイモ社は、もうひとつの既存の自動車メーカーであるホンダとの共同実験を進めることが明らかになりました。

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このことからウェイモ社は、今後FCAグループ、ホンダ以外にも他の自動車メーカーとの連携を進めて、自社の自動運転技術をブラッシュアップする方針であることが伺えます。

(山内 博・画像:ホンダ、ウェイモ社)

ホンダがGoogleと自動運転技術の共同研究を開始!

交通事故を減らし、多くの人に自由な移動をもたらすと期待されている自動運転。ホンダの自動運転技術に大きな進展がありそうです。

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同社のR&D部門である本田技術研究所が、Google 系の自動運転技術研究会社Waymo(ウェイモ社)と自動運転技術領域の共同研究に向けた検討を開始したことを発表しています。

Googleの自律走行車に用いられてきた技術を進化させている、ウェイモ社のセンサーやソフトウェア、車載コンピューターとホンダの車両を組み合わせ、アメリカで拡大することが予想されている公道実証実験に使用するということです。

独自に自動運転の研究・開発を進めているホンダですが、Googleとの共同研究によりブレークスルーと実用化へ加速することが期待されます。

※写真はホンダの先進安全技術「ホンダセンシング」の試験風景

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新型オデッセイの北米モデルが2017年の北米国際自動車ショーで初公開

かつて日本にもカナダ工場から輸入されていたラグレイト。北米ではオデッセイの車名としてベストセラーとなっています。

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ホンダの米国現地法人であるアメリカン・ホンダモーターがミシガン州デトロイトで開催される2017年北米国際自動車ショー(プレスデー:2017年1月9日〜10日、一般公開日:1月14日〜22日)において、新型「ODYSSEY(オデッセイ)」を世界初公開すると発表しました。ワールドプレミアに先駆けてスケッチが1枚公開されています。

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北米仕様のオデッセイは、6年連続でミニバンの販売台数第1位を獲得。今回発表される新型オデッセイは北米モデルの5代目にあたり、洗練された新しいエクステリアデザイン、パワートレイン、ファミリーユーザーに対応するパッケージや先進の安全運転支援システムを装備するなど、上質な走りと使い勝手を兼ね備えたモデルとなっているそうです。

2017 Honda Odyssey

ラグレイトの名で日本に再上陸する可能性は非常に低いですが、北米版オデッセイ(ラグレイト)やトヨタ・シエナなどの並行輸入車を好んでいる人から注目を集めそう。なお、実車の写真は現行モデルになります。

(塚田勝弘)

ストリートからワインディング・サーキットまで。DIXCELからS660用のブレーキパッド&ディスクが登場!

S660用のブレーキパッド&ローターがDIXCELより登場しました。

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S660は、純正が前後ともソリッドローターのため、サーキット走行を重ねるユーザーは交換の頻度が増えているそうで、リリースの希望がディクセルに多数寄せられていたそうです。

ブレーキパッドでは、ストリート向けのM type、EC type(リアのみ)から、ワインディング&サーキット用でオールラウンドパフォーマンスパッドであるZ typeがラインアップ。

ブレーキローターでは、耐食性(防錆)を高めたススタンダードタイプのPD typeから、レースカーで数々の耐久マシンでもパフォーマンスを証明しているFP type、FS typeが用意されています。

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DIXCEL S660用ブレーキパーツ ブレーキパッド
年式 15/04〜
型式 JW5
前後 F R
品番 331 446 335 112
EC 6000
ES 6000
M 16000 16000
Z 22000 20000

DIXCEL S660用ブレーキパーツ ブレーキローター
年式 15/04〜
型式 JW5
前後 F R
品番 331 5115 335 5102
PD 16000 15000
SD 20000 19000
FP 24000 23000
FS 28000 27000

(ドレナビ編集部)

ホンダ・ブースの見どころは新型フリードの「FREED Modulo X Concept」!?【東京オートサロン17】

2017年1月13日(金)から15日(日)まで幕張メッセで開催される「東京オートサロン2017」。ホンダから出展概要が発表されました。

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ホンダらしくクルマだけでなく、二輪車やモータースポーツ関連も充実させるとのことで、カスタマイズの可能性とともに、モビリティやモータースポーツの楽しさをアピールする場としています。

四輪車は、8月に発表された新型NSXはもちろん、ホンダらしさが凝縮された軽オープンスポーツのS660をブラウンのボディカラーやレザーシートでコーディネートした「S660 Bruno Leather Edition(ブルーノ レザーエディション)」などを出展。

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また、コンパクトミニバンのフリードをしなやかで上質な乗り味に仕上げたという、コンプリートカーブランド「Modulo X」シリーズのコンセプトモデル「FREED Modulo X Concept」、「FREED+」にアクティブなスタイリングとユーティリティ性を加え、アウトドアスポーツを楽しむライフスタイルを提案する「FREED ACTIVE Concept」、「STEP WGN Modulo X – Special Edition」なども出展されます。

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二輪車では、「インターモト-国際オートバイ・スクーター専門見本市 2016」に出展され、大きな注目を集めたコンセプトモデルの「CB1100RS」や、オンロードとオフロードの双方での高い走りが得られる「CRF1000L Africa Twin」を展示。

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モータースポーツ競技車両では、ロードレース世界選手権シリーズに参戦するMotoGPマシン「RC213V」をはじめ、F1に参戦した「McLaren-Honda(マクラーレン・ホンダ)MP4-31」、2017年SUPER GTシリーズに参戦予定の「NSX-GT」などが話題になりそうです。ほかにも隠し球があるか分かりませんが、ホンダ・ファンならぜひブースを訪れ、最新のホンダカスタマイズの世界を感じたいものです。

(塚田勝弘)

「オートカラーアウォード2016特別賞」に輝いたホンダ・NSXのカラーとは?

新型ホンダNSXには、全8色のボディカラーが設定されています。今回、日本流行色協会(JAFCA)が主催の「オートカラーアウォード2016特別賞」に、NSXのカラーデザインが2通り選ばれました。

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選ばれた2つの組み合わせは、エクステリアが「バレンシアレッド・パール」、インテリアが「レッド」の組み合わせと、「ヌーベルブルー・パール」と「オーキッド」のコーディネイト。

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JAFCAは、特別賞を受賞した2通りのカラーデザインについて下記のように表しています。

思わず足を止めて見てしまうような、存在感のある色。色の力を感じるカラーデザインである

陰影へのこだわりが日本的であり、日本人デザイナーの感性が生きている

「ヌーベルブルー・パール」は、手の届かない空の青を間近で見るような美しさを実現している

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新型NSXのボディカラーは、「バレンシアレッド・パール」がかつてスペインのバレンシアで行われたレースに由来するほか、「130Rホワイト」は鈴鹿サーキットの130R、「ソースシルバー・メタリック」はスパ・フランコルシャンの「ラ・ソース・ヘアピン」など、その大半がサーキットや市街地コースの一部(モナコのヌーヴェル・シケイン)を由来としています。

(文/塚田勝弘 写真/塚田勝弘、ホンダ)

ホンダ・N-WGNに充実装備の特別仕様車を設定

新評価基準が採用された平成23年度(2011年度)以降、軽自動車として初めて、「新・安全性能総合評価」で最高評価の「ファイブスター賞」を獲得したホンダN-WGN。ライバルはスズキ・ワゴンR、ダイハツ・ムーヴ、日産デイズ&三菱eKワゴンなどのトールワゴンになります。

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12月8日、そのN-WGNに特別仕様車「SS(Suzuka Special)パッケージ」、「N-WGN Custom SS パッケージ」、「SS 2tone color styleパッケージ」、「ターボ SS 2tone color style パッケージ」が新たに設定されました。

特別仕様車「SSパッケージ」は、「G Lパッケージ」がベース。「あんしんパッケージ(シティブレーキアクティブシステム、前席用i-サイドエアバッグシステム+サイドカーテンエアバッグシステム)」、常時点灯3眼メーター(ホワイト照明) 、ホワイトイルミネーションが追加されています。

価格はFFが126万1000円、4WDが139万1000円です。N-WGNカスタム「SS パッケージ」の価格はFFが149万1000円、4WDが162万1000円。

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N-WGNカスタムの特別仕様車「SS 2tone color style パッケージ」と「ターボ SS 2tone color style パッケージ」は、「G・Lパッケージ/G・ターボパッケージ」の装備を用意。

さらに、2トーンカラースタイル、ダーククロームメッキ&ブラック塗装フロントグリル、ダーククロームメッキ・アウタードアハンドル、ダーククロームメッキ・リヤライセンスガーニッシュ、ブラック塗装フォグライトガーニッシュ、ブラック塗装モール付リヤバンパー、サイドシルガーニッシュ、14インチアルミホイールが追加されています。

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インテリアも充実の装備で質感を向上。プライムスムース&ジャージコンビシート、本革巻ステアリングホイール、本革巻セレクトレバー、常時点灯3眼メーター、レッドイルミネーション、インパネガーニッシュ(レイヤードクリアパネル:ダーククリアレッドライン付) 、ドアオーナメントパネル、ピアノブラック調エアコンパネルが追加されています。

N-WGNの「SS 2tone color style パッケージ」の価格は、FFが150万9000円、4WDが163万9000円。「ターボ SS 2tone color style パッケージ」はFFが157万4000円、4WDが170万4000円です。

(塚田勝弘)

会話できるEVコミューター「NeuV」をホンダが出展!【CES 2017】

ホンダが12月6日、ネバダ州ラスベガス市で2017年1月5日に開幕する国際家電ショー「CES2017」で、人とのコミュニケーションができる「AI」(人工知能)を搭載したEVコンセプトカー「NeuV(ニューヴィー)」をワールドプレミアすると発表しました。

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「NeuV」にはAI技術「感情エンジン」が搭載されており、自動運転機能も備えたコンセプトカーとなっています。

「感情エンジン」は、ソフトバンクグループ傘下のcocoro SB株式会社が開発したAI技術で、パーソナルロボット「ペッパー」に搭載されていることでもお馴染みの技術。

同社は、1980年代の米TVドラマ「ナイトライダー」に登場したドライバーと会話できるクルマ「ナイト2000」に搭載されていたAI「K.I.T.T.」のような技術の実現を目指しているのかもしれません。

その他にも、パーソナルモビリティ「UNI-CUB β」の体験試乗コーナーや、コネクティッドカー技術でスムーズな交通の流れを実現する提案、米カリフォルニア州シリコンバレーの情報技術研究開発拠点Honda Silicon Valley Labで取り組んでいる車載エンターテイメント技術など、様々な展示を行うとしており、同社の最新技術に世界の注目が集まりそうです。

Avanti Yasunori・画像:HONDA)

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ソフトバンク子会社SBドライブが「喋る無人運転バス」を実証実験開始!
http://clicccar.com/2016/11/07/414575/

自動運転車の原点は米TVドラマ「ナイトライダー」だった!?
http://clicccar.com/2014/10/22/274072/

【関連サイト】

HONDA USA
http://www.multivu.com/players/English/7988331-honda-ces-cooperative-mobility-ecosystem/

CES2017
http://www.ces.tech/

たくさんの夢が詰まった「ホンダ子どもアイディアコンテスト」最優秀受賞者が決定!

ホンダウエルカムプラザ青山で「第14回子どもアイディアコンテスト」の最終審査会が11月26日に行われました。

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「子どもアイディアコンテスト」はホンダが2002年から開催しているイベントで、子どもならではの発想からまれるアイディアをカタチにすることで、「つこと」「挑戦すること」「創造すること」の大切さやしさを体験してもらい、その過程においてども社会的成長一助につながることを目指した次世代育成プログラムです。

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未来に「あったらいいな」と思うモノのアイディアを考え、絵に書いて応募するのですが、全国からの応募作品総数は、なんと4096作品! 過去最高の応募数だったそうです。

その中からホンダ社員60人が審査をし、一次審査通過者が決定されます。通過者はアイディアの絵から実際にカタチ(立体作品)にし、最終審査会で発表します。4096作品の中から選ばれたのは、小学校低学年の部(1〜3年生)14組、高学年の部(4〜6年生)14組合わせて28組と超狭き門。

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最終審査まで残ったとだけあって、力作揃いです。発表前には司会者の方やステージ進行の方と入念な打ち合わせを行っていました。

ゲスト審査員の茂木健一郎氏(脳科学者)、まるも亜希子氏(カーライフジャーナリスト)、石田茉利奈氏(日本化学未来館科学コミュニケーター)、そして主催者審査員に尾高和浩氏(本田技研工業株式会社取締役執行委員)、竹中透氏(株式会社本田技術研究所主席研究員)が見守る中、最終審査が始まりました。

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まずは低学年の部。低学年とは思えないほどの、しっかりとしたプレゼンテーションでびっくり(私が同い年の頃は人前であんなにしっかり話すことなんてできなかったような……)。元気いっぱいに発表している姿はとっても可愛かったです。

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そして高学年の部。内容も作品も大人顔負けでした。社会問題を良くしよう、という作品が多かったのもさすが高学年という感じでした。聞いているこちらが勉強になるものばかりで、将来は一体どのような大人になるのかなと楽しみになりました。

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結果発表が出るまで、ホンダが誇る「ASIMO」のショーで気分転換。これには参加者全員大喜び! 目を輝かせて見ている姿は微笑ましかったです。サッカーをしたり、参加者から飲み物の注文をとったり、手話付きの歌を歌ったりするASIMOの技術力に驚きを隠せない様子でした。

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最後はASIMOと一緒に記念撮影。なぜASIMOが中指と人差し指だけおる不思議なポーズをしているかは不明ですが(笑)、全員ASIMOとの記念撮影を楽しんでいましたよ。

さぁ、いよいよ結果発表です!

■キッズ大賞

参加者も審査員になり、面白かった作品に投票。最も投票数の多かった作品に贈られます。

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低学年の部「おふくろマシーン98」(千葉県2年/野口煌世くん)

亡くなってしまったひいおばあちゃんの料理を食べたがっている、ひいおじいちゃんの姿を見て思いついたという「おふくろマシーン98」。手料理を記憶して、同じように作る事ができます。ちなみに「98」は成功率なのだそう。本物の味には少しだけ叶わないというのが、可愛いですね。

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高学年の部「資源虫リサイクラー」(宮城県6年生/伊藤智哉くん)

ゴミなどの不要物を新開発の微生物「資源虫」が分解し、100年かけて資源化する優れもの。今の社会に必要のないごみを利用して未来の人々へ資源をとどけられるので、現代も未来にもデメリットがないところが特徴だそうです。資源化するのに100年かかる訳は、「すぐに資源ができてしまうと、今までのように資源の無駄使いしてしまうから。」。素晴らしい!

■審査員特別賞

ゲスト審査員3名がそれぞれ選ぶ審査員特別賞。

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茂木賞「こうのとりさん」(愛媛県2年生/井門碧海さん)

赤ちゃんを運んでくれるだけでなく、赤ちゃんがおなかにいる時も生まれてからもずっと元気でいられるよう、一緒に育ててくれる「こうのとりさん」。おなかの中で赤ちゃんを守ってくれるので、流産や早産もなく、お母さんが安心して楽しい妊娠生活をおくれるという、とっても優しい気持があふれている作品でした。

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まるも賞「a robot for politics」(静岡県5年生/中西眞緒さん)

政治家にアドバイスをくれるロボット。会議の日時、メモはもちろん、国民がどのような気持なのかをロボットが4種類の表情で教えてくれます。また、指サックサイズにもなり会議へ持ち運びが可能。審査員の方も大絶賛の発想でした。

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石田賞「くすの木の中のゆうえんち」(徳島県3年生/高橋恵利さん、桜井あおいさん、栗田空琉くん)

徳島県藍住町に2000年前からあるくすの木に穴があり、その中に遊園地のようなものがあればいいなと思い考えたのだそう。ツバメの速さで滑る事ができるロング滑り台や、化石ほり、ダイヤが出てくるという岩ほりなどとっても楽しそうなアトラクションがたくさんありました。フードコートでは卑弥呼が食べていた食べ物が食べれるそうです! 審査員の石田氏は「徳島県に住んでいる3人ならではの発想が良かった。」と選んだ理由を話していましたよ。

■優秀賞

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低学年の部「こわくないもん!はりねずみのハリー」(愛媛県1年生/児玉凛子さん)

ちょっぴり怖がりな児玉さんが考えた、はりねずみのハリー。怖い気持が風船となって膨らんできたらハリーが自分のハリを飛ばしてパチンと割ってくれ、怖い気持がなくなります。でも、ハリーは寂しがり屋なのでいっぱい声をかけて一緒に遊ばないと助けてくれないんだとか。ハリのお手入れも忘れずに。

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低学年の部「なんでもかんでも『おじぎ草屋さん』」(三重県3年生/宮川わか葉さん)

夏休みの自由研究で、おじぎ草を調べた時に、動く力を何かに使えないかと思ったという宮川さん。おじぎ草が高い所に洗濯物を干してくれたり、高齢者のひとり暮らしを手伝ってくれます。太陽と土と水だけで動くから、安全で安心。そして緑が増えるのも良いところだそうです。

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高学年の部「どこでもいっしょレインボークローバー」(栃木県4年生/熊谷祐芽さん)

クローバーに3Dカメラ、音センサー、匂いセンサー、感触センサーがついていて、遠く離れた人でもそばにいるように感じることができる、ぜひ開発してほしいレインボークローバー。「離れて寂しいと思う人が減って、笑顔が増えると思います。世界中に友達ができたら良いなと思います。」と説明していましたよ。

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高学年の部「モスキートドクター」(静岡県6年生/吉岡称くん)

蚊がデング熱などの病気をうつすことから、ワクチン接種にも役立つのではないかと思い考えたのだそう。蚊に刺されると痒くなるのは、蚊が出す唾液が原因。その唾液を出さない蚊を作るという発想もおもしろかったです。蚊にさされても痒くない、注射が痛くない、まさに一石二鳥です!

■最優秀賞

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低学年の部「まちじゅうキラキラバイク」(北海道2年生/仁田原こころさん)

バイクの前輪でゴミを拾い、フィルターでキレイな空気を作り、マフラーから放出するという、キラキラバイク。このバイクの良い所は、街をキレイにすることはもちろん、自動運転のため誰でも運転することができるんです! 仁田原さんは、学校に行くときに乗りたいと嬉しそうに話していましたよ。

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高学年の部「捨てる果物や野さいの皮が洋服に!『世界一のエコ服せいぞう機』」(東京都4年生/南咲妃さん、2年生/南森譲くん)

ゴミになる食べ物の皮や種を捨てずに服になるので、無駄にならない。自分のオリジナルの服が作れて、香りを楽しめ、着ると幸せになれるという「エコ服せいぞう機」。一家に一台あったら、毎日が楽しくなりそうですね。兄弟での参加とだけあって、息もピッタリ。弟の森譲君がヴァイオリンを披露するというサプライズもあり、とても楽しいプレゼンテーションでした。

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最後に審査委員長の茂木氏から参加者へ素敵なメッセージが。

「全員最優秀賞じゃダメなの?とホンダの人に聞いたくらい、どれも凄い作品でした。予算の都合でダメだったけど(笑)。夢はこれからのキミたちの人生において、とても大事なことです。夢っていうのは何かと言うと、一番遠くを見ること!今日発表してくれたことは、我々大人達に勇気を与えてくれました。日本はもちろん、世界、いや宇宙で活躍していく素晴らしい人になってください!」

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大人では想像できないような、夢がたくさん詰まった「子どもアイディアコンテスト」。参加者の中から次の世代を担う技術者が誕生するかもしれません。楽しみですね!

(島田有理)

新型ホンダ・フリードの使い勝手をチェック。2列目、3列目シートの広さ、快適性は?

全長4265×全幅1695×全高1710mmという新型ホンダ・フリードは、先代よりも全長が50mm伸び、ライバルのトヨタ・シエンタよりも30mm長くなっています。

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最小回転半径は、先代と同値の5.2mに抑えて取り回しに配慮。先代フリードで駐車場がなんとかギリギリに収まっていたというケースをのぞき、コンパクトミニバンとしての機動性は確保されているといえそう。

全長を伸ばした恩恵は、1列目と3列目間の前後席距離間が90mm延長されたことと、2列目の120mmロングスライドに現れています。

とくにガソリン仕様であれば前席下に足がすっぽりと入りますから、フロアが高く、座面が低いという欠点を抱えつつも足を伸ばすことで2列目の快適な乗車姿勢を取ることができます。

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ハイブリッドもフロアの高さそのものはガソリン車と同じですが、前席下にIPU(インテリジェント・パワーユニット)が鎮座するため、ガソリン仕様ならすっぽりと足の甲まで入ったのに対し、ハイブリッドはつま先がかろうじて入る程度。

こうなると、身長171cmの私の場合、高めの床に低い位置に配置された2列目の設計が気になってきます。

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さらに、3列目は先代と同じヒール段差(フロアからヒップポイントまでの高さ)とのことで、2列目よりもさらに膝を抱える姿勢に「近く」なりますが、短時間であれば許容範囲。

実際に3列目に座って首都高速でも乗り心地を試しましたが、快適性と静粛性の面から言ってもやはり街中中心のエマージェンシーシートとして割り切りたいところ。3列目はあくまで非常用で、後席を最後端にスライドさせてリラックスして座る、という使い方なら十分な広さを実感できます。

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サードシートが不要な場合はもちろん、ほとんど使わないかも、というのであればフリード+をチョイスする手もあるでしょう。

大きな荷物やボードで上下に仕切られた荷室は用途を満たせば使いやすい一方で、大開口を実現するためテールゲートは大きく重めに感じられますので、この点もチェックしておきたいところです。

(文/塚田勝弘 写真/小林和久)

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新型ホンダ・フリードの走りは「街乗り重視」のセッティング!?
http://clicccar.com/2016/11/30/421609/

新型ホンダ・フリードの走りは「街乗り重視」のセッティング!?

新型ホンダ・フリード(フリード+)のカタログの表紙には「意外にスポーティ。」、「ハイブリッドで、4WDも!?」などのコピーがズラリと並んでいます。

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新型フリードのハイライトのひとつは、ハイブリッドにも4WDが設定された点でしょう。

4WDの25.2km/Lという燃費は、コンパクトミニバンでハイブリッドの4WDを望んでいた人にとっては待望の新型といえそう。電子制御式リアルタイム4WDを謳うハイブリッドの4WDは、電制で瞬時に前後輪のトルク配分を行い、旋回性と安定性を両立するとしています。

「意外にスポーティ」かどうかは人によって感じ方が異なるでしょう。個人的にまず美点に思えたのは、ガソリンもハイブリッドの出だしがスムーズで、前席は減衰の収束もよく、とくに乗り心地も良好。

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131ps/6600rpm、155Nm/4600rpmを発揮するガソリン、110ps/6000rpm、134Nm/5000rpmの1.5Lエンジンに22kW/160Nmのモーターを組み合わせるハイブリッドを用意する新型フリード。

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両仕様ともに先代よりも加速性能も変速フィールも大きく向上していて、リヤの追従性や直進安定性、直進ブレーキスタビリティを大きく改善させたというホンダの主張を十分に感じ取ることができます。

コーナーが続く首都高速でもボディの動きは比較的フラットに保たれていて、短めの全長に高めの全高というディメンションの割にロールの制御も好ましく感じます。

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一方で課題に感じられるのは、かなり軽めのパワステのセッティング。こちらは希薄な接地感にもつながっている印象を受けます。街中でも高速道路でももう少し手応えのある操舵感が欲しいところ。

ステアリング関連では、レシオのクイック化(10%)、ロックtoロックは従来の3.33から2.9回転に減らしているそうで、取り回しのしやすさは向上しているでしょうが、ライバルのシエンタの方がパワステと接地感の手応えがあります。

もう少しダイレクト感のある電動パワステのセッティング、そして後席の乗り心地も前席に近づけば走りの完成度が高まりそうです。

(文/塚田勝弘 写真/小林和久)

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ファストバックスタイルへ大胆チェンジ!ホンダ アコード次期型をキャッチ

ホンダは次期アコードについて「革新的なデザインを特徴とする魅力的なモデルになる」と宣言していますが、今回はその言葉を裏付けるスパイショットを入手しました。

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キャッチしたプロトタイプの姿から、次期型は4ドア・クーペスタイルへ生まれ変わることが発覚しました。

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次期型では、「シビック」で採用された「コンパクト グローバル プラットフォーム」を採用。プロトタイプからは、リアウィンドウを極端に寝かせたクーペルーフが確認できます。

大きく変わるエクステリアと共に注目したいのは、パワートレインです。現行モデルにラインナップされている3.5リットルV型6気筒は姿を消し、ダウンサイジングされた1.5リットル直列4気筒ターボエンジンを搭載する可能性が高いようです。

(APOLLO)

新型ホンダ・フリードを買うならハイブリッドかガソリン仕様、どちらがベスト?

待望のフルモデルチェンジを受けたホンダ・フリード。発売前の「先行予約」も含めた発売1カ月での受注台数は2万7000台。10月単体での登録では9153台となっています。

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ライバルであるトヨタ・シエンタが先代から大胆なデザイン変更を受けたのに対し、フリードは新しさを感じさせながらもひと目でフリードと分かるもので、デザイン面ではキープコンセプトに写ります。こうした戦略がどう出るかはこれからの販売台数で答えが出るでしょう。

フリードには、1.5L直噴DOHCのNAエンジン車、1.5LアトキンソンサイクルのDOHCエンジンを積むハイブリッドの「i-DCD」があります。ハイブリッドにも4WDが設定されたことで選択肢が広がったのも朗報。

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ガソリン仕様とハイブリッド車は、同じ名称のグレードで見ると単純に40万円の差がありますが、同じグレード同士の比較でもハイブリッドの方が装備は充実しています。

たとえば、「G ホンダ・センシング」で比べると、ハイブリッドはLEDヘッドライト+LEDアクティブコーナリングライト、ナビ装着用スペシャルパッケージ+ETCが標準装備で、ガソリンはオプション。ほかにもハイブリッド専用エクステリアで先進感が強調されているのもハイブリッドの特徴です。

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さらに、ハイブリッドはエコカー減税が「免税」になり、税制面の差も見逃せません。装備差と税制面を考慮すると40万円の差が少なくても25万円程度にはなりそう。

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燃費だけで元を取るのは難しいかもしれませんが、ハイブリッドの利点である滑らかな走りや静粛性の高さも魅力に感じる人も多そうです。

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ただし、ハイブリッド仕様はタウンユースが中心で、毎日の通勤などある程度距離も乗る人こそお得感が強まるのも事実。サンデードライバーで近所に出かける程度であればガソリン仕様で十分といえます。

(文/塚田勝弘・写真/小林和久)

地上ならどこでも行ける!? 週末冒険バイクはこれに限る。CRF250RALLYを見てきた

先日発売されたばかりのCRF250RALLYモデル。ミドルクラスでここまで完璧なラリーモデルは近年このバイクだけです。MotoBeでは一足先に一足先に実車を見物してきました!

■クラス上の質感・スタイル

CRF250RALLYを実際に見てまず思ったのは車格のデカさ!250とは思えない存在感を放っています。

しかしベースはCRF250Lなので、実際に触ってみたり跨ってみたりしてみるとデカい感じはしません。足付きこそ少し高めですが、身長170cmの足短め筆者が乗っても両足付きます。

■独特すぎるフロントマスク

このマシンが発表された時に話題になったのがこのフロントマスク。「ガスマスクみたいだ…」とも言われてました。

この異型ヘッドライトと長いスクリーン…。間近で見てもやっぱりかっこいい!

右側がLow、左側がHighとなっていますが、よくよくみてみるとHighの中に「RALLY」の文字が。手の込んだ仕様になっています!

■遠くにもいけるからこそのRALLY

オフ車ってよく「高速キツイ」とか「遠くにはいけない」って声を聞きますが、それじゃあ家の近くでしか乗れねーじゃねえか、って思いますよね?

しかしCRF250RALLYは違います。エンジンは低回転だけでなく、高回転にもパワーを降ることでツーリングなどの巡航も楽に。ウィンドウの効果もあって疲れを軽減してくれます。

足回りはCRF250Lからフロントを30mm延長。リアはサスペンション、リンク系を新設計し最低地上高を15mmアップ。

障害物などを乗り越すのもラクラクになりました。

■アフリカツインベースのABS搭載!

メーター周りもスッキリとしています。しかしよく見ると左下に何やらボタンが…。

これはリアのABSキャンセラー!ABS作動時はオフロードの上で初心者が乗っても止まりやすいセッティング。これはアフリカツインからきています。

リアだけABSを切ってワイルドに遊ぶ、なんてことも可能に。ハイテクだぞこのバイク!

■デザイン・機能全て満足

テール周りはかなりスッキリとしています。テールランプがフェンダーの下に付いていて、サイドカバーは小物入れになっています。

シートにも実際に跨ってみましたが、固すぎず、沈みすぎず、ポジションも楽なのでオフでもツーリングでも期待できる感触でした。

■ベースになったのはこのマシン!

今回のCRF250RALLYのベースとなったのはラリーレーサー「CRF450RALLY」。ダカール・ラリーなどのラリーレースで高戦績を収めているマシンです。ここで培った経験がCRF250RALLYに盛り込まれているわけですね。

スタイリングもまんまそっくりです!

ラリーを知っている人はもちろん、知らない人でも独特なこのスタイリングに惹かれる方も多いんじゃないでしょうか。とにかく質感・存在感がかなり高いバイクでした。

次回は試乗インプレッションをお届けできるかもしれません!お楽しみに!

(ライター:佐藤 快/Moto Be バイクの遊び方を提案するWEBマガジン

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ホンダ・アキュラの次世代車は運転席の近未来感がハンパない!【動画】

2016年ロサンゼルスオートショーにて、ホンダは高級ブランド「Acura(アキュラ)」における次世代インテリアコンセプト「Acura Precision Cockpit(アキュラ プレシジョン コックピット)」を公開しました。

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コンセプトモデルのため詳細は明かされていませんが、センターコンソールの中央に円形ダイヤルを配置する造形は、新型となって話題の「NSX」を彷彿とさせます。

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そのほか、インパネ上部とメーターに大型の液晶パネルを配置するなど、パソコンやスマホでお馴染みのタッチパッドを設けて様々な機能を指先で直感的に操作できるようになっているのも特徴です。

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しかし、「Acura Precision Cockpit(アキュラ プレシジョン コックピット)」の最大の見所は安全運転を可能とする新たな運転環境の提案であり、ドライバーの正面に設けられるディスプレイ上には走行状況をリアルタイムに映し出し、自転車の行動予測や突然の飛び出しなどをドライバーに警告します。

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自動運転技術をはじめ、ますます多機能になるからこそ、これまでのようにスイッチの数を増やすのではなくiPadのような端末をひとつ設けて、操作性はシンプルにするというのがクルマのインテリアのトレンドになりつつあります。

そうなると今後は、操作に対する反応や分かりやすいグラフィックデザイン、目的の機能まで簡単に辿りつける階層づくりが使いやすさの良し悪しを分けるはず。

今回発表された「Acura Precision Cockpit(アキュラ プレシジョン コックピット)」はもちろん今後発表されるであろう各社の次世代インテリアが、この点をどのようにつくり込んでくるのかには要注目です。

(今 総一郎)

「走る気」にさせてくれるミドルアドベンチャー!CRF250 RALLYが世界初公開!

Hondaの英国現地法人であるホンダモーターヨーロッパ・リミテッドは、現地時間2016年11月7日(月)午後8時にEICMA2016(ミラノショー)への出展車両を発表。これまでプロトタイプやリーク情報が交錯していた「CRF250 RALLY」が世界初公開されるのでご紹介します。

CRF250 RALLYはダカールラリーのワークスマシンCRF450 RALLYのスタイルを実現したオフロードバイクです。オフロードバイクとしては珍しい大きなフロントスクリーンや、左右非対称な二眼LEDライトを採用しており、他を寄せ付けないスタイリングがイケてますね!

エンジンは水冷4ストロークDOHC単気筒の250ccで、低回転でのトルクと高回転での出力を両立させた扱いやすいものとなっています。さらにブレーキにはABSを採用、より安心して乗れる一台になったのではないでしょうか。

ダカールラリーで(道と呼べるかも怪しいような)過酷な道や砂漠などを走るために作られたのがCRF450 RALLYです。

このレプリカであるCRF250 RALLYはとにかく頑丈に、そして何より大事なエンジンを守る形状になっていることが画像から分かります。

シュラウドの形はもちろん、標準装備としては稀なアンダーガードやサイドカバーも今までと大きく異なっています。オフロードバイクというよりはアドベンチャーマシンと呼ぶのが相応しいでしょう。

カラーリングも新しくなり、ライダーをより”走ろう”と奮い立たせてくれるようなモデルですね。発売時期は公開されていませんが、CRF250 RALLYは日本での販売も計画されています。

ライダーを林道に行く気にさせるようなスタイリングのこのマシンに期待したいですね!

(ライター:駒月 麻顕/Moto Be バイクの遊び方を提案するWEBマガジン)【関連記事】


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ホンダ・CBR1000RRの2017モデルを撮影したら、美しすぎて鼻血出た…

満を持して発表されたCBR1000RRの2017モデル。CBR900RRから始まり、現在のCBR1000RRまで25年。様々な進化を遂げてきました。

記念すべき今回のモデルは、CBRの集大成とも言えるモデルです!

スタイリングの部分でこれまでのCBRとは少し変わった印象がある今回のモデル。しかしFirebladeの伝統的な部分、乗りやすさ・扱いやすさは今もなお受け継がれています。

今回のモデルのスタイリングコンセプトは「タイト&コンパクト」。その名の通り、車体はかなり小さく、250と比べても少し大きいかな?というくらい。

洗練されたフォルムと凝縮された車体は車体は見れば見るほど美しいラインを演出しています!

テールランプもうまくまとまっていていいアクセントに。

ウインカーもミラーに収めることでデザインの邪魔をしない、むしろ引き立て役になっていますね!

ここまで滑らかに流れるようなフォルムを持つバイクってそうそうありません。おまけにデザインを刷新したことで空力性能も向上しています。

フロントは「より操る楽しみを味わえる」を目的に軽量化。ABSも進化しました。

合わせてリアも軽量化され抜群のハンドリングを発揮しています!

エンジンは1/4の部品が新設計に。コントロールしやすい出力性能に加え、軽量化も施されています。左側のクランクケースとオイルパンはマグネシウム(簡単にいえばめちゃめちゃ軽い材質)を採用。

マフラーはチタン素材!徹底した軽量車体を実現させているわけです!

メーターは乗り手の好みによってエンジン・エンジンブレーキ・トラクションコントロールの設定ができるシステムが搭載されており、ハイテクかつ遊び心があるバイクになっています。

CBR1000RRにはSPモデルなんてのもあります。フレームの色は黒から銀に。

ホイールも金色になって純正装着タイヤもよりハイグリップなものになっています。

フロントリアともにブレーキも変更され、brembo製を採用。サスペンションはOHLINSの電子制御サスに変更されています。

メーターでサスペンションのセッティングも可能になっています!

他にもタンクがチタンになっていたり、シングルシートやオートシフターなど様々なハイテク装備が!

ただでさえハイテクなバイクなのにハイテクなバイクなのに更に煮詰めることでスペシャルな仕様になっているわけです。

ちなみにレースベース車のSP2モデルというのもありますが、こちらはエンジンの構造も変わり、サーキットを思う存分楽しめる仕様となっています!

Firebladeシリーズの第一弾となった初代CBR900RR。

Firebladeシリーズでは7代目となる2004年式CBR1000RR。

どのモデルにも共通していることは、初めて乗るライダーもベテランのライダーも同じように感動できるバイクということ。もちろん今回のモデルにも伝統は継承されています。

これをサーキットに行ってみようかな、という方にもおすすめできる、熟練された2017年モデルでした。

(ライター:佐藤 快/Moto Be バイクの遊び方を提案するWEBマガジン

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【公道試乗】税込価格2370万円のホンダNSXはエブリデイスーパーカーなのか?

ホンダブランドの中で最も高価なプライスタグを掲げている新型NSXを、ついに動かすことができました。

日本ではホンダ・ブランドで売られているNSXは、北米などではACURA(アキュラ)ブランドで販売され、生産はアメリカ・オハイオにある専用工場で生み出されるれっきとしたアメリカ車。ホンダブランドですが、輸入車ということになります。

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そのお値段は車両本体価格(税込)で2370万円。現時点では113万4000円〜のカーボンセラミックローター装着車のオーダーが先行している状況で、実際の車両価格は2500万円を超える高価格車なのです。

しかも、専用工場での生産能力は一日8台と限られたもので、そこから世界中にデリバリーされています。日本への割当は初年度100台程度で、すでに2年待ちという状況。販売店も限られ、試乗車が用意されることもないでしょう。まさに貴重な機会となりました。

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さて、フロントに2つのモーター、リヤに3.5リッターV6ツインターボとワンモーターという構成のパワートレインを持つNSX、そのシステム最高出力は581馬力と発表されていますが、いつでもそれだけのパワーを出すわけではありません。

ダイナミックモードと呼ばれる機能で選択できる4つのドライブモードの中で、もっともハードな「トラック」モードを選んで、なおかつブレーキペダルを踏んだまま、アクセルペダルを踏み込む「ローンチモード」にして初めて581馬力を発生することになるのです。

つまり実質的に公道でフルパワーを発揮するという機会はないといえます。それではスーパースポーツらしいカタログスペックは飾りなのかといえば、そうとは言えないのがNSXの魅力です。

そもそもNSXのハイブリッドシステムはハイパワーを第一義としているものではないからです。フロントのツインモーターユニットは駆動力の上乗せにも使われますが、左右のトルクベクタリング(駆動力移動)によるハンドリングの向上がメインの役割。そして、そのハンドリング性能は低速域でも味わえるのがNSXの魅力というわけです。

そのフロントモーターは、左右合わせて74馬力ものポテンシャルがあり、エンジンを使わずにフロントだけでEV走行することも可能。ダイナミックモードで「クワイエット」と呼ばれるモードを選ぶと、積極的にEV走行をしてくれるので、早朝深夜の住宅街などでも気を遣わうことなく、出入りできるようになっています。

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そして、このEV走行時にはエンジンが停止しているので、スーパースポーツの緊張感から解放されるのもNSXの特徴。とくにファーストタッチの段階で、このEV的スムースさに触れるとスーパースポーツへ対峙する緊張感が和らぎます。

思えば初代NSXでは「エブリデイスーパーカー」といったコンセプトもありました。ドライブテクニックの要求度、耐久性、取り回し性などでハードルを下げ、毎日乗れるスーパーカーというキャラクターを世界に新提案したのです。そのスピリットは、新型NSXにもしっかり受け継がれているのでした。

とくに高張力鋼板を3次元熱間曲げ焼き入れすることで生み出された細いAピラーは視界を広くし、そのボディサイズを感じさせない市街地での取り回しの良さを実感させます。

フルパフォーマンスを発揮できないようなシチュエーションでも我慢がないどころか、走りを楽しもうという気になるスーパーカーなのです。

乗りやすいといっても、特別さがスポイルされているわけではありません。フロントのトルクベクタリングにより鍛えられたシャシーは低速域からシャープで、遊びのないハンドリングを味わうことができます。切り増すことなく、ピシッと思い通りに曲がっていく様は、速度域にかかわらず特別なクルマであることを実感させるのです。

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さらに、ナビ画面の車両設定・メーター表示を見ていくと「スピードリミッター機能」という項目が用意されているのに気付きます。これは、場所を問わずに180km/hのスピードリミッターをオフにできるというもので、位置情報に影響されることなく、クローズドコースであればそのポテンシャルを引き出せることが期待できる機能。

そこまでのスピードを出す当てがなくとも、リミッター機能をオフにするだけで特別なスーパーカーに乗っているという気分が味わえます。

ちなみに、NSXの最高速度は308km/h。その領域でもフロントのツインモーターはベクタリングを行なうことで、ハンドリングの精度を上げてくれるということです。

●ホンダNSX 主要スペック
車両型式:CAA-NC1
全長:4490mm
全幅:1940mm
全高:1215mm
ホイールベース:2630mm
車両重量:1780kg
乗車定員:2名
エンジン形式:V型6気筒ツインターボ
総排気量:3492cc
システム最高出力:427kW(581PS)
システム最大トルク:646Nm(65.9kg-m)
変速装置:9速DCT
燃料消費率:12.4km/L (JC08モード)
タイヤサイズ:前245/35ZR19 後305/30ZR20
メーカー希望小売価格(税込):2370万円

(写真と文 山本晋也)

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自動運転技術を睨んだホンダの次世代コクピット【ロサンゼルスオートショー16】

2016年のロサンゼルスオートショーにて、ホンダの高級ブランドであるアキュラが、インテリアデザインとテクノロジーの方向性を示す運転席とインストルメントパネル周りのコンセプトモデル『Acura Precision Cockpit』を公開しています。

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ドライバーの視線移動に配慮した12.3インチの大型ディスプレイをダッシュボード中央に配置。その操作は、自動車用として初めて採用されたという、位置決めされたタッチパッドによって行なわれます。直感的に操作できるタッチスクリーンと、視線移動が少ないというリモートコントロールのメリットを併せ持つ新方式だということです。

メーターパネルも大型ディスプレイとなり、自動運転技術とドライバーをシームレスにつなぐ次世代の表示が提案されているのが注目点。これがすぐさま市販車に採用されるというわけではありませんが、今後の進化の方向性を示すテクノロジー&デザインのスタディモデルです。

(山本晋也)

ホンダ・シビックSi プロトタイプは6速MTでLSDも装備!【ロサンゼルスオートショー16】

2016年のロサンゼルスオートショーにて、ホンダが「シビックSiプロトタイプ」を世界初公開しました。

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真っ赤なボディに、センター出しマフラーやリアウイングといったスポーティな出で立ちの「Si」は、北米市場ではおなじみとなっているシビックのスポーティグレード。

すでに発売されている10代目シビックに2017年に追加設定される予定の「シビック クーペ Si」と「シビック セダン Si」。その方向性を示すショーカーということです。

とくにセンター出しマフラーの多角形型エキゾーストパイプフィニッシャーは、NSXにも通じるものでホンダのスポーツ表現として広がっていきそうです。

エンジンは、吸排気に可変バルブタイミング機構を備えた1.5リッター直噴ターボ、そこにショートストロークタイプの6速MTが組み合わせられるというから、走りにも期待が高まります。

フットワークは235/35R19タイヤにドリルドローターといったスポーティなもので、メカニズム面でもアクティブダンパーやアクティブステアリングシステム、LSDなどを採用することで、シビック「Si」らしいスポーティーなパフォーマンスが期待できるものとなっています。

(山本晋也)

新型「シビックSi」プロトタイプ、インテリアコンセプト「Acura Precision Cockpit」を出展【ロサンゼルスオートショー16】

11月18日から一般公開される「ロサンゼルスオートショー2016」において、ホンダから北米向けシビックの「シビックSiプロトタイプ」、アキュラブランドの「Acura Precision Cockpit」などが出展されています。

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「シビック Si」プロトタイプは、2017年に発売される予定の「シビック クーペ Si」と「シビック セダン Si」のデザインの方向性を示すモデル。

エアロパーツを随所に採用しているほか、多角形型エキゾーストパイプフィニッシャーが印象的なセンターマフラーや19インチハイパフォーマンスタイヤを装着するなど、シビックシリーズの中でもスポーティな佇まいが魅力。

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注目のエンジンは連続可変バルブタイミング・コントロール機構である「デュアルVTC」を備えた1.5L直噴DOHCターボ。

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トランスミッションは、ショートストロークの6速MTが組み合わされているほか、アクティブダンパーやアクティブステアリングシステム、LSD(リミテッド・スリップ・ディファレンシャル)などにより、走りもさらに鋭さが増しているそう。

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「Siプロトタイプ」のほか、セダン、クーペ、ハッチバック、今年9月にパリモーターショーで公開された「シビック TYPE R」プロトタイプなど、10代目シビックシリーズの全ラインアップが揃い踏み。

高級ブランドの「Acura(アキュラ)」ブースでは、今後の内装デザインと技術の方向性を示す運転席とインパネまわりのコンセプトモデルとして「Acura Precision Cockpit」が公開されています。

The instrument panel houses a wide, ultra-clear, 12.3-inch driver’s display. A matching center display is placed high in the cabin close to the driver’s natural line-of-sight.

ドライバーの視線移動に配慮した大型ディスプレイをはじめ、最新の自動運転技術を実現する画像認識システム、タッチスクリーンとリモートコントローラーのそれぞれの美点を採用したという新しいインターフェースなど、快適で安全な運転を可能とする新たな運転環境を提案。

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今年1月の北米国際自動車ショーで発表し、すでに量産車デザインへの適用も開始されている「Acura Precision Concept(アキュラ プレシジョン コンセプト)」とあわせて、今後の進化の方向性を示すものとしています。

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さらに、アキュラでは渋滞時の運転支援機能「Traffic Jam Assist」を来年発売のモデルに新たに追加することや、先進の安全運転支援システム「Acura Watch(アキュラ ウォッチ)」を搭載したアキュラ車が、7万台に達したことなども発表されています。

(塚田勝弘)

公道で使い切れる性能! S660は日本人のためのスポーツカーだ【等身大インプレ】

■S660のターボエンジンは中回転トルク型

首都高速から続いて東関東自動車道を抜け、千葉県の房総半島に向かいました。高速を降りてもう一度ルーフを外し、ウィンドウを下げたフルオープンで房総の里山を走り出すと、これがまた気持ち良い〜っ!

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ステアリングを切るとフロントが切れ味よく反応して、クルマがドライバーを中心に旋回しながら、コーナーをクリアしていきます。ホイールベースが長く前後オーバーハングが短いパッケージングなので、体感的には少し薄いものの、重量物のエンジンが運転席の後方にあるミッドシップならではのハンドリングを味わうことができます。

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コーナー入口では、手首だけで操作できる6速マニュアルのシフトダウンが、カチッと決まります。またコーナー出口でエンジンの一番美味しい4千〜5千回転を使うと、気持ち良い加速で立ち上がることができます。右足でアクセルを踏み込み、左足で駆動伝達を感じながら、俊敏で力強いマニュアルドライビングを堪能することができました。

ただ意外だったのは、エンジンパワーの特性です。5千回転から上も軽く回るのですが、回してもパワーがついてこないのですネ。「ホンダはNA&高回転」というイメージとは随分違う特性なので、正直最初は戸惑いました。でも4千〜5千回転域の太いトルクを活かした走りも新鮮で大いに楽しめました。

■お楽しみは、プシュープシュー音

それからS660には、もう一つお楽しみがありました。シート背面にある小振りなリアウィンドウは開閉式なのですが、最初は空調用だと思っていました。実際に開けると風通しが良くなるのですが、加えてシフトアップの度に遠くで聞こえていた「プシュー」音が、間近で聞こえるようになるのですネ。

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これはターボエンジンがアクセルオフ時にブローオフバルブから発する音ですが、山坂道でシフトアップしながらスポーティに走っていると、「プシュー、プシュー」と威勢のいい音がキャビンに飛び込んでくるのです。これがとてもリズミカルで心地良く、クルマ好きにはたまりませんでした。標準仕様で、こういう遊び心は大大、大歓迎デス!

■日本人による日本人のためのスポーツカー

そしてなにより嬉しかったのは、軽規格の小さいボディと自主規制パワーのおかげで、狭い農道や山道でも道幅やスピードの出し過ぎをあまり気にせず、ドライブできることでした。

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細い農道では田畑が織りなす日本らしい田園風景を、また写真のような狭くてうねった山道では森林浴とハンドリングを、それぞれ楽しむことができるのですネ。もちろん海岸線や山坂道では、アクセルを踏み込んだドライビングもOK〜っ!

つまりS660なら、日本中どんな場所でも四季折々の景色の中で爽快な走りが楽しめるのです。今もまさに、オープンカー・シーズンですよネ。S660はまさしく「日本人による日本人のためのスポーツカー」だと強く実感しました。

■燃費も疲れもミニマムな軽オープンスポーツ

今回のレンタル費は、9時間で約1万円。日曜日だったため首都高や国道で何度か渋滞に会ってしまいましたが、燃費は約270km走って18.6km/lでした。これだけ爽快な走りを楽しんでこの燃費なら、全く言うことありません。ちなみにトランクは、ルーフ収納専用で実質的には無いに等しいため、積載性への期待は禁物デス。

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かつて90年代の軽オープンカーは、公道のゴーカートのようなやんちゃさがありましたが、S660では高剛性ボディと思い通りのハンドリング、そして必要十分なパワーと快適なキャビンのおかげで安心してドライブできました。9時間乗り続けましたが、疲労感が少ないことも本当に素晴らしいと思います。

筆者は、将来子どもたちが全員独立したら、是非ともS660を手元に置こうと自分の将来に固く誓った次第です!

(星崎  俊浩)

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ホントに軽オープン!?  S660は、ボディ剛性と安定感が半端じゃない!【等身大インプレ】
http://clicccar.com/2016/11/14/415936/

もう箱とは言わせない! ─ 新型フリードのダイナミック・デザインとは?(後編)

ダイナミックさを追求した2代目フリードのデザイン・インタビュー。後半はリアボディからインテリアについて聞きます。

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[語る人]
株式会社本田技術研究所
四輪R&Dセンター デザイン室 1スタジオ
主任研究員 田中幸一
研究員 八木橋慎吾

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── ボディの後ろに移ります。リアドアからのラインはリアパネルまでつなりますが、ここまで目立たせる理由は?

「まずは足周りをしっかり見せて安定感を出したい。また、リアまでラインを回すことによってサイド面とリア面が連続して、箱のイメージが薄くなるんですね。とくに、サイド面はリアに向けてあまり絞っていないので、そのままだと箱そのものになってしまう」

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── リアランプは、シャープなボディの中でかなりボリュームがあり、ちょっと異質です

「それは意図的です。先代が比較的小さいランプで商用車っぽく見えてしまったのに対し、今回は乗用車らしさを狙った。また、ランプの面積が小さくなくなるとリアパネルが重く感じてしまうこともあります」

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── 左右に大きく張り出したリアバンパーは、ちょっと後付け感があってビジーです

「ボディ上部にボリュームがあるので、それに負けない踏ん張り感が欲しかった。もちろん、空力の処理にも効いています。リア正面から見ると、ボディにちゃんと溶け込んでいるのも分かってもらえると思いますが(笑)」

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── ボディカラーは青と黄色だけが明るい色ですが、全体的に明るいイメージで統一しなかったのは?

「先代はボディカラーやインテリアなどで若干質感が足りないとの指摘があった。今回はその点全体的に質感向上を意識し、ベーシックカラーでその部分を支え、その上で世界観を築く2つの訴求色を与えました」

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── インテリアです。ダイナミックな外観に対し、インテリアを水平基調にしたのは?

「初期には流麗な案もありましたが、質感や爽快感をシンメトリーデザインで表現し、断面やタッチで抑揚を付けようと考えました。今回リゾートをコンセプトに、木目を使ったのもその考えからです」

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── 外はダイナミック、中はリゾートというのは一見関係がないように思えますが

「一般的にエクステリアとインテリアでテーマが違うことは珍しくありません。外観と日常である室内とでは目的が異なる。また、ホンダ車のインテリアはいま、構成をシンプルにしつつ質感を上げようという動きがあるんです」

── 最近はやたらとシルバー加飾が目立ちますが、フリードではあまり感じません

「そこは派手にならないよう、意識して素材の構成を考えました。近頃のドイツメーカーもその辺は考えているようですが、今回はメッキは入れても細いラインにするなど、華美な表現は避けています」

── 最後に。ダイナミックな表現としてボディに多くのラインを入れる傾向にありますが、デザインの時間的な耐久性を考えた場合、よりシンプルにという考えもあります

「時代の変化の中でシンプルをどう考えるか、私たちも常に議論をしています。その中で、走るモノの本質的な表現を外さないことが重要だと考えています。先代もかなりラインが入った造形でしたが、ユーザーの評価は高かった。つまり、現在のシンプルさにミートすることも重要だと考えています」

── なるほど、本日はありがとうございました。

(すぎもとたかよし)

もう「箱」とは言わせない! ─ 新型フリードのダイナミック・デザインとは?(前編)

ちょうどいいサイズとして「小さな箱」を表現した初代フリード。「Dynamism and Functionality」を掲げた2代目はそこから何を引き継いだのか、担当デザイナーに話を聞きました。前半はコンセプトからサイドボディまでを語っていただきます。

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[語る人]
株式会社本田技術研究所
四輪R&Dセンター デザイン室 1スタジオ
主任研究員 田中幸一
研究員 八木橋慎吾

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── はじめに、造形上のコンセプトから教えてください

「コンパクト、スポーティ、パーソナルの3つをキーワードとして、機能の詰まった躍動感、つまりダイナミックさの中に広いパッケージを凝縮するイメージとしました」

── 先代は△+□という表現でコンパクトな箱を打ち出しましたが、今回は少し違う?

「はい、箱という考えはないですね。フィットとステップワゴンの間を埋める商品として、誰にでも使いやすいコンパクトさと、同時に広いキャビンも訴求したい。そうした相反する要件の中で、今回はよりスポーティな躍動感を前面に出しています」

── では前から見て行きます。フリードは最近のホンダ車に準じた顔ですが、『ソリッド・ウイングフェイス』とはこの表現に限定されるのでしょうか?

「いえ、あくまでも機能を集約する見せ方であって、表現の幅は広いと考えます。たとえば、極端な話N-ONEも展開のひとつです。現行フィット以降、何となくライトとグリルのセットがソリッドウイングなんでしょ、と思われがちですが、それは違うんですね(笑)」

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── アンダーグリルですが、中央の台形グリルと外側に広げた逆台形ラインの関係性が少し分かりにくいですが…

「他社さんも含め、両サイドにガーニッシュを入れてワイド感を強調する例が多い。ただ、今回はそれをやってしまうとフロントの要素が増えて塊感が薄れてしまうと考えました。もちろん、ワイド感は欲しいですし、サイドビューでノーズを短く見せる役割も兼ねています」

── フロントのコーナー部はいろいろなラインが集まって少々複雑です。とくに、バンパーラインとボディサイドからのラインは衝突しているでは?

「裏事情として、フロントはバンパービームを覆いつつ、同時にコーナー部は歩行者保護として大きくカットする必要があった。その折り合いが非常に難しかったのは事実です。実際、空力も含め、モデリングではかなりいろいろな検討を繰り返しましたので」

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── サイドからのラインは、ホイールに合わせてそのままクルッと下ろしてはダメ?

「それをやるとフロントが重くなってしまうんですね。今回はそれを避けたかった。たしかにラインが集まってはいますが、最終的にはコントロールできたと考えています」

── サイドに移ります。先代のキャラクターラインはフロントホイール部からリアに向けて上り基調でしたが、今回はほぼ平行ですね。

「まずはダイナミックさ、前後への伸びやかさです。また、歩行者保護によりノーズが高くなっていますので、あまり低い位置からラインが始まると前のめりなイメージになってしまうんです」

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── サイドグラフィックは、もっとシンプルな形状にはできなかったのでしょうか?

「初期には単純なアーチ型やリアに抜けた案もありましたが、伸びやかさのために強いベクトル感を出したかった。ちょうど矢印が前後に向かうようなイメージですね。なので、リアクオーターガラスも、とくに先代を意識したわけではないんです」

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── ボディ下部の「切り欠き」はよく見られる手法ですが、上側にフレアを付けてまで強調するのは珍しいですね

「ミニバンの縦横比の中でも、より走りの印象を出すためにキースケッチからあった表現ですね。もちろん5ナンバーの制約は大きかったのですが、ボディのピークから下りてきた面を、ここでもう一度出すことで巧く処理できたと思います」

── なるほど。では続きは後半でお聞きします。

(すぎもとたかよし)

ホンダN-ONEの低全高モデルに「N360」を強くイメージした期間限定車を設定

1550mmの高さ制限がある立体駐車場に入庫可能なホンダN-ONEの「低全高モデル」に、ホンダ「N360」の50周年を記念した特別仕様車Premium Tourer・LOWDOWN 「SS(Suzuka Special)ネオクラシックレーサーパッケージ」が新たに設定されました。

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N-ONEはN360をモチーフに、現在のソリューションを活用した復刻版といえるモデル。

モチーフとなったN360はホンダ初の市販軽乗用車として今から50年前に登場。「Nコロ」の愛称で親しまれ、広い室内空間と愛らしいルックスで支持されたほか、ドレスアップして楽しむ人もいたそうです。

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さて、今回発売された「SSネオクラシックレーサーパッケージ」は、11月11日から2017年10月31日までの生産分で受注を終了する期間限定車。

N360をモチーフに開発されたN-ONEの外観デザインを活かし、当時流行したドレスアップをほうふつとさせるボンネットストライプ塗装やチェッカーデカールなどが施されています。

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さらに、フロントグリル、アウタードアハンドル、N-ONEエンブレム、アルミホイールなどをブラックに統一することで、精悍で引き締まった印象が魅力。黒によく映えるタンレザーをイメージした専用「タンカラーコンビシート」が目を惹くインテリアは上質感が重視されています。

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前後両席のシートヒーターや「あんしんパッケージ」など、人気のオプション装備を標準搭載としながらも、軽自動車の特別仕様車らしく買い得感のある価格設定で、179万8000円(FF/ターボのみ)となっています。

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また、N-ONEに用意されている「Modulo X(モデューロ エックス)」も一部改良を受けています。

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新色となる「シャイニンググレー・メタリック&レッド」、「ミラノレッド&ホワイト、ブリリアントスポーティブルー・メタリック&ホワイト」をボディカラーに追加し、ラインアップを刷新。また、シート表皮やエアコンアウトレットリングにレッドを採用することで、インテリアをよりスポーティに演出されています。「Modulo X」の価格は189万8000円で、こちらもFF・ターボのみです。

(塚田勝弘)

ホントに軽オープン!?  S660は、ボディ剛性と安定感が半端じゃない!【等身大インプレ】

■くるくる脱着ルーフと極低シートがS660の特徴

東京近郊にあるマニュアル車専門のレンタカー店で、ホンダS660の6MT仕様を見つけました。そこで日産GT-Rの「等身大インプレ」に続く第2弾は、ヘビー級ハイパワー4WDマシンのGT-Rとは対極にありながら、本格オープンスポーツとの呼び声の高い軽自動車のS660にすることにしました。

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当日のレンタカー店では、最初にキャンバスルーフのくるくる脱着とボンネット内にあるトランクへの収納の方法について、説明を受けました。実際に自分でやってみると、キャンパスルーフは骨組が太くて多少重いとか、いちいちボンネットを開けて腰を曲げて作業するのはおっくうだとか、思わなくはありません。でも何やら出発の儀式めいていて、クルマ好きの心がくすぐられますから、筆者は割と好きだったりします。

早速オープンのままS660に乗り込みました。まずは、着座位置が低いことにビックリ。乗り込む際にドシンと腰を落としてしまうほどでした。オープン状態の運転席は狭からず広からず。かまぼこ型のステアリングのおかげで足元にも余裕があり、173cm/75kgの中年体型がいい具合に収まりました。

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インパネのメーターは、アナログ式タコメーターの中にデジタルスピードメーターが収まるデザインで、80年代のシティターボを思い出します。ただインパネにナビの搭載スペースを設けないのは、さすがにやりすぎ感もありますが、ここまで徹底するといかにもホンダらしい割り切りだと清々しささえ感じるから不思議です。

■大型トラックも怖くない、軽を全く感じさせない剛性感みなぎる走り

当日は天気に恵まれたので、日焼け止めを顔と手に塗りたくって準備完了!  ウインドウを下げて早速街中を走り出すと、見た目はゴーカートのような軽オープンカーなのに、安定感が抜群に高いことに気づきました。右折レーン待ちで前方から大型ミニバンがカッとんで来てすれ違っても、国道で大型トラックが妙に近くで並走しても、軽のひ弱さやオープンの怖さを感じることがありませんでした。

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運転を始めて、すぐにクルマ好きの血がワクワクしてきました。交差点を左折する時には、いちいちヒール&トゥでブリッピングしてシフトダウンをかましたいし、信号待ちではアクセル全開のスタートダッシュが待ち遠しいのですネ。運転してから10分余りで、いつでもどこでもオープンの爽やかさを堪能していたいと強く感じました。

またそう感じる要因は、①軽オープンを超越した高剛性ボディ、②中回転域で力強く走るトルク&パワー、③オープンでもウィンドウを上げれば、エアコンとオーディオがしっかり届くキャビン、の3点だと思います。

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S660は街中を走るだけでも、スポーティなオープンの楽しさに加えて、軽オープンのレベルを越えた快適さ&頼もしさが実感できました。

■高速道路ではキャンバスルーフが効果的

続いて、首都高速に乗り入れました。料金所からアクセルを踏み込むと、軽ではありますが、気持ちよく加速していきます。アクセル全開でのシフトアップは、やっぱり理屈抜きで楽しいですヨ。中回転トルクが太いので加速や追い越しも楽々。高速道路でも日本の法定速度以上のパフォーマンスを有していると実感しました。

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ただ小さいボディの哀しさなのでしょう。高速でのオープン走行は、速度に比例して風の抵抗でボーボー音が高まるため、高速巡行中はあまりオープンにする必要性を感じませんでした。

そこでPAに入って、ボンネット内からルーフを取り上げて、ルーフにくるくると装着すると、仕立ての良いキャビンに早変わり。ルーフはキャンバス仕様ながら骨組みがガッシリしているため、室内は予想以上に静かで、高速クルージングが快適になりました。これにはリアに隔壁を備えたタルガトップ形状が、相当効いていると思います。

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ちなみにルーフの有無で、乗降性は全く異なります。ルーフ付きのキャビンになると、当然体が通るスペースが激減する訳でして、体の固い中年オヤジにとって乗り降り動作はちょっこし苦行になっちゃいましたネ。

次は、房総ドライブ編に続きます。

(星崎 俊浩)

走りだけにとどまらない!ステップワゴンモデューロXの魅力とは?

ホンダの純正用品メーカーであるホンダアクセスが開発したカスタマイズパーツを装着するモデューロXの第3弾モデル、ステップワゴン モデューロXが2016年10月21日に発売されました。

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ステップワゴンが属する2Lクラスのミニバンは最量販クラスというだけであって、トヨタ ヴォクシー/ノアにはG’s、日産 セレナにはライダーといった、ワークスブランドが手掛けたコンプリートカーが存在します。ステップワゴン モデューロXは、そのライバルの中に割って入ることができるのでしょうか。

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トータルパッケージでカスタマイズされたコンプリートカーのモデューロXは、N-BOX モデューロX、続くN-ONE モデューロXと軽自動車をベースとしていました。しかし、今回は初めて登録車がベースです。モデューロXの特徴として、優れた空力性能を発揮するボディワークとしなやかに路面を追従する専用のサスペンションが挙げられます。

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ホンダが水素インフラ不要の高圧水電解型「70MPa スマート水素ステーション」の実証実験を開始

ホンダは、太陽電池パネルの電力で水を電気分解して高圧水素を製造できる充填圧力70MPa(メガパスカル)の「70MPa スマート水素ステーション(70MPa SHS)」の実証実験を東京都江東区青海で開始したと発表しました。

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70MPaの高圧水素を製造できる水電解型水素製造ステーションは世界初(ホンダ調べ)となります。

この実証実験は、環境省のCO2排出削減対策を強化・誘導する実証事業として、太陽光エネルギー由来の水素を製造する70MPa小型水素ステーションを実際に運用した場合の効果を実証するために実施されます。

70MPa SHSの特徴は、①水素ステーションまで水素を輸送するインフラが不要、②70MPaの高圧で、市販されているFCV(燃料電池自動車)を満タンにできる、という点です。

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この70MPa SHSを市街地に設置して、ホンダのFCV「クラリティ フューエル セル」と可搬型外部給電器「Power Exporter 9000」を使用すれば、FCVが走行するときのCO2を削減できるとともに、停電時にはFCVを家庭やオフィスの発電設備として活用することができます。

今回の実証実験を通じてホンダは、FCVが自動車として走行するときにCO2排出量を削減できるだけではなく、駐車時には発電設備として機能することをアピールして、FCVの普及を推進するねらいがあるようです。

(山内 博・画像:ホンダ)

ホンダが新型SUV「WR-V」 を2017年前半に南米投入!

11月10日に開幕したサンパウロ国際モーターショーで、ホンダが新型コンパクトSUV「WR-V」の市販予定車をワールドプレミアしました。

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Honda R&D ブラジルで開発が行われ、タフでありながら都会的なSUVデザインと高いユーティリティー、広い室内空間をコンパクトなボディーサイズで実現したといいます。

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優れた燃費性能と安定したハンドリング性能を兼ね備え、日常生活からレジャーまで、アクティブに生活を楽しむユーザーの期待に応えるモデルとして、2017年前半に発売を予定しているそうです。

ブラジルでは同社のSUV「CR-V」と「HR-V」が若い世代を中心に人気を集めており、現地顧客の声を開発に活かした、より小型の「WR-V」を投入することで、さらに需要を掘り起こしたい考え。

トヨタ自動車は新型SUV「C-HR」を出展、また日産も小型SUV「キックス」を2017年4月から生産を開始予定。ホンダも「WR-V」の投入により、現地でシェアを伸ばしているGMや、VWなどに対抗することになります。

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欧・米・中を主に、世界的にSUV人気が高まっているなか、ホンダはSUV投入に積極的に動いており、「WR-V」がどこまで現地で健闘するかが注目されます。

Avanti Yasunori・画像:HONDA)

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ホンダがブラジルで7人乗り新型コンパクトSUV「WR-V」をワールドプレミア!
http://clicccar.com/2016/10/19/409564/

SUV系が人気の中国で日本車がモテモテ? ホンダが好調!
http://clicccar.com/2016/09/28/402832/

【関連リンク】

サンパウロモーターショー2016
http://www.salaodoautomovel.com.br/en/

ムーヴの躍進で2016年10月の軽自動車セールスランキングに動きあり?

ホンダN-BOXとダイハツ・タントによるトップ争いに終止符が打たれました。

2016年10月の軽自動車(四輪車)の販売ランキングが全国軽自動車協会連合会より発表されましたが、キャンバスを追加したダイハツ・ムーヴが2位となっています。

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前月の速報ではムーヴとムーヴキャンバスが別扱いになっていましたが、訂正が行われ、10月からは合計値としてランキングに数えられるようになりました。これにより、ムーヴ全体としての販売台数は前年比で182.8%と大幅な伸びを見せています。

●2016年10月 軽乗用車販売ランキング(軽自協調べ・速報)
1位 ホンダ N-BOX 13,891台
2位 ダイハツ ムーヴ 12,502台
3位 ダイハツ タント 10,559台
4位 日産 デイズ 9,499台
5位 スズキ アルト 7,248台
6位 スズキ ハスラー 6,388台
7位 スズキ スペーシア 6,155台
8位 ホンダ N-WGN 6,086台
9位 スズキ ワゴンR 5,929台
10位 ダイハツ ミラ 5,126台

ムーヴの躍進以外には大きな動きはなく、顔ぶれにも変化はありません。なお、軽四輪乗用車全体の販売台数は104,870台で、前年比96.6%といった数字。増税や燃費不正などの影響により軽自動車離れが目立った上半期に比べると、回復している状況といえそうです。

【関連記事】

2016年9月の軽自動車販売、ムーヴキャンバスが単独ランクイン!
http://clicccar.com/2016/10/07/405455/

丸みを帯びたデザインの「ムーヴ キャンバス」登場。価格は118万8000円から
http://clicccar.com/2016/09/07/397977/

ホンダN-BOXスラッシュが一部改良。アウトドア風味のインテリアを新設定
http://clicccar.com/2016/09/17/399845/

リニューアルしたホンダ・アコードは、エンジニアによって作られた先進技術が結集

1976年に初代モデルが登場して以来、2013年には9代目への進化を果たした「アコード」。ホンダのミドルセダンとして長く親しまれてきたモデルですが、現行型は従来型とは一線を画する存在として登場したことが話題となりました。

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最も特徴的なのがパワートレーンです。いまや当たり前であるハイブリッドを採用しており、アコードに搭載されるハイブリッドシステム「SPORT HYBRID i-MMD」はエンジンとモーターを組み合わせる点では変わりません。

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しかし、モーターは発電用と駆動用の2種類が搭載されており、2.0L直列4気筒エンジンはもっぱら発電に使用しているのがポイント。つまり、一般的なハイブリッドカーがモーターを補助として使うのに対し、「アコード」ではエンジンが補助に徹しているのです。

そんな「アコード」も現行型の登場から時を経て、2016年5月にマイナーチェンジが行なわれました。

搭載されるモーターは、コイル巻線を丸型銅線から角型銅線に変更することで高密度化と23%の小型化と軽量化を実現。その結果、走行用モーターの最高出力は184ps、最大トルクは315Nmへ性能は向上しています。ちなみに燃費は最良で31.6km/Lとミドルセダンとしては驚異的な数値を出しています。

パワートレーンの改良もさることながら、新型「アコード」では近未来感を強調したスタイリングへの刷新も目を引きます。とくに新型のフロントマスクは改良前の面影が微かに残っているほどのレベルで変更され、薄くて鋭い翼のような広がりを見せるインラインタイプのLEDヘッドライトが先進性を一層強調しています。

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インテリアでは、上級車種の「レジェンド」や燃料電池車「クラリティ」と同様のエレクトリックギアセレクターへと変更。木目調パネルの色柄変更と合わせて、先進性と上質感に磨きが掛けられています。

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さらに、今回の改良に際して新機能も追加。5000か所を上回る交差点を対象に、高度化光ビーコンから得られる信号予定情報を考慮して「信号通過支援」「赤信号減速支援」「発進遅れ防止支援」を表示する信号情報活用運転支援システムがスムーズな運転を助けてくれます。ほかにも、衝突被害軽減ブレーキをはじめとした8つの機能が詰まった安全装備「Honda SENSING」が標準装備されています。

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新たに公開されたCMでは、エンジニアが手のひらをかざしたところから次第にクルマが出来上がっていくという近未来を舞台に、「アコード」の先進性が強調されています。

(今 総一郎)

新型NSXは、横置きから縦置きミッドシップへ大変更!

■新型NSXは、横置きから縦置きミッドシップへ大変更

当初新型NSXは、レジェンドの横置きSH-AWDユニットを流用すべく、開発が進められていました。実際、2012年のプロトタイプでは横置きミッドシップでしたが、世界のスーパーカーと闘うために500ps超えのハイパワーを目指す方針に変更。

そしてハイパワー化と熱対策、さらに操縦性向上を踏まえ、縦置きミッドシップへの設計変更が決まりました。

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縦置き化とハイパワー化にともない、新型NSXではエンジンもDCTもボディも新開発&専用設計になりました。コストダウンのために量販車種のコンポーネントを流用するのではなく、スポーツハイブリッドとして最高かつ最適な性能の実現を目指して、新たなメカニズムの開発がすすめられたのです。

■スポーツハイブリッドSH-AWDのトータルパワーは581ps

スポーツハイブリッドSH-AWDの心臓部は、V6・3.5lのツインターボエンジンで507psを発揮。バンク角を75度にするとともに、オイルのドライサンプ方式を採用して、徹底した低重心化をはかりました。圧縮比はターボとしては高めの10.0に設定して、ドライバビリティと燃費を両立しています。

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パッケージングでは、V6エンジンに48psのリアモーターと9DCTを組み合わせてミッドに搭載しています。リアモーターは、発進やターボラグ等での出力補助と電力回生を担当。また前輪には、左右にそれぞれ37psのフロントモーターを配置して4WDとして動作させるとともに、トルクベクトリング制御によりハンドリング性能を大きく向上させているのです。

なおハイブリッドシステムでのトータルパワーは、581psを発揮。また燃費も非常に優秀で、トヨタ86/スバルBRZと同等の12.4km/Lをマークするのですから、本当に素晴らしいと思います。

■高剛性ボディと低重心パッケージの両立

先代NSXは、総アルミボディで世界中をあっと言わせました。今度の新型NSXではあえて総アルミにこだわらず、フロントピラーに高張力鋼板を組み合わせるとともに、外装でも樹脂製フェンダーやカーボン製ルーフを採用して、高剛性化と軽量化を実現しました。

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パッケージングでも、パワーユニットの縦置き化にともない、当初センターコンソールに配置していた駆動用バッテリーをシート後方下部へ移設。パワーユニットに加えて駆動用バッテリーでも低重心化をはかり、徹底して操縦安定性を高めているのです。

■第542弾  新型NSXのすべて  (電子版はこちら

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(星崎  俊浩)

ホンダ VTRシリーズのカラーリングが一新!特別カラーの「Special Edition」が渋い

ホンダ VTRシリーズは乗りやすさとスタイリングから男女問わず多くのライダーに人気があるミドルクラス。

今回、VTRシリーズのカラーリングが一新され、Special Editionが追加されました。

スペシャルエディションの車体色はマットビュレットシルバー。フレームやヘッドライトリムなどのパーツをブラックで引き締め、極めつけはホイールのマットグレー。渋さ全開であります。

タンクにはストライプ柄のオリジナルグラフィックを採用し、立体エンブレムやブラウン色のシートで上品さをもたせています。ひと目見ただけで目に焼きつく珍しいカラーリングです。

実はこのカラー、今年の東京モーターサイクルショーで展示されたVTR250のカスタムコンセプトモデルがモチーフ。

かなりコンセプトモデルに近い状態での市販化となりました!

ハーフカウルが付いたモデルのVTR-Fもカラーリングが変更され、マット色になりました。フレームのレッドが効いてよりスポーティーなイメージに仕上がってますね。

スタンダードモデルは二色を採用。上質かつ落ち着きのあるカラーリングになりました。

カラーリングが一新されたVTR、かっこいいですね。SEモデルは今までのライダー層とは異なる方たちも気になるカラーリングになっているんじゃないでしょうか?

発売は全カラー・モデル共に2016年10月21日(金)となっています!

(ライター:佐藤 快/Moto Be バイクの遊び方を提案するWEBマガジン

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新型NSXがレースゲームに登場!「Forza Horizon 3」の拡張パックにラインナップ

Windows 10版も同時発売し、日本のみならず世界中でプレイヤーを増やしているオープンワールドレーシングゲーム「Forza Horizon 3」。

米国時間の1日未明に追加カーパック「Alpinestars Car Pack」が発表され、配信も開始されました。なお、タイトルにある「Alpinestars」は、4輪車と2輪車それぞれのドライビングギアを開発生産しているメーカーの会社名です。

今回のカーパックでForza Horizon 3の舞台であるオーストラリアの大地に魅力的なマシンが新たにやってきますが、なんといっても注目は「2017 Acura NSX」。

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2016年5月に発売を開始した新型NSXが、ついにバーチャルの世界に登場しました。

オーストラリアなのにアキュラブランドというのが若干違和感がありますが(オーストラリアでは「ホンダNSX」として販売)、世界中のクルマ好きが注目する1台が登場したことによってForza Horizon 3がより賑やかになるのは間違いないでしょう。

まだ現実世界でも行われていないチューニングができるので、自分が考える理想のNSXを作り上げることができます。また、ペイント機能で最新鋭のスポーツカーを痛車仕様にしたり、レーシングカーのレプリカを作り上げることもできます。

これからしばらくは、Forza Horizon 3の世界ではNSXばかりが走り回っているでしょう。3.5L V6ツインターボエンジン+モーターのハイブリッド4WDシステムと、あらゆるコーナーをスムーズかつハイスピードに駆け抜けることを可能にした「トルクベクタリングシステム」がどう再現されているのかが楽しみです。

もちろん新型NSX以外にも魅力的なクルマが追加されています。

・1998 Nissan Silvia K’s(Rocket Bunnyエアロ装着車)

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・1990 Mazda Savanna RX-7 (FC3S)

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・1967 Ford Falcon XR GT

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・2016 Dodge Viper ACR

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・2016 BMW M4 GTS

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・1979 Talbot Lotus Sunbeam

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今回追加されたクルマは、クルマ好きにとっては垂涎の魅力的なラインナップですが、やはり個人的にはNSXを走らせたいですね。また、レースだけではなく、ゆっくりのんびりドライブしながらオーストラリアの壮大な風景を楽しむのもいいかもしれません。

そして、今回のカーパックの告知ページの末尾には「One last thing」の文字が…

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今シリーズのイメージカーとなる「ランボルギーニ・センテナリオ」が雪にまみれた姿で海岸線に停まっている画像。これは、すでに販売されていながらコンテンツ内容が判明していない「Forza Horizon 3 拡張パック」の1つとして用意している拡張コンテンツのイメージ画像とのことです。

冬が到来し、ロードコンディションが変化するとのことで、スノーコンディションが導入されると予想されます。新しいロードコンディションでは、クルマがどんな挙動をするのかが楽しみです!

公開時期は今年末を予定しているそうです。

(栗原 淳)

【関連リンク】

Forza Motorsport
http://forzamotorsport.net/

Forza Motorsport – Alpinestars Car Pack
http://www.forzamotorsport.net/en-us/news/FH3_Alpinestars_Car_Pack

世界初!ホンダが70MPaの高圧水素を充填できる「スマート水素ステーション」を実証開始

ホンダが世界初となる充填圧力70MPaを実現したスマート水素ステーション「70MPa SHS」を都内に設置し、実証実験を開始したと発表しました。

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この実証実験は、環境省による 「CO2排出削減対策強化誘導型技術開発・実証事業」に基づき、太陽光エネルギー由来の水素を製造する小型水素ステーションの運用効果を実証するもの。

開発品は従来型から小型化を図っており、約6平方メートルのサイズに収めた独自の高圧水電解システム「Power Creator」により、圧縮機を使わずに77MPaの高圧水素を最大で1日あたり2.5kg製造することが可能で、製造した水素を約18kg貯蔵できるそうです。

水素の充填圧力をこれまでの35MPa→70MPaに高めたことで、1回の充填で「クラリティ フューエル セル」が約750km走行できる量の水素が供給可能になっています。

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今回の実証実験では、同ステーションと可搬型外部給電器「Power Exporter 9000」を使って、実際の都市環境下でのCO2削減効果と緊急時における移動可能な発電設備としての実用性を検証します。

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政府がFCVの販売台数を2025年までに20万台、2030年までに80万台の普及を目指すなか、水素を供給する水素ステーションの設置費用が従来のガソリンスタンドに比べて約5倍と高額なことから、拡充に時間がかかっている状況。

そこでホンダは岩谷産業と共同で、ユニット式の小型水素ステーション「SHS」(スマート・ハイドロゲン・ステーション)を開発、設置に向けた工期やコストの抑制を目指しているという訳です。

充填圧35MPaのSHSは、すでにホンダの青山本社ビルや地方自治体などで運用が始まっており、今回の70MPa版の登場に伴い、FCVへの水素供給における実用性が高まったことで、水素ステーションの拡充に威力を発揮しそうです。

Avanti Yasunori・画像:HONDA)

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新型NSXのセンターコンソールからシフトノブが消えた!?

■センターコンソールにシフトノブがない!?

新型NSXのドア開けると、太いサイドシルとお尻とペダルの高さがほとんど変わらないローポジションが迎えてくれます。メーターは、中央に大型タコメーターを置き、その内側の液晶でデジタルスピードメーターやタイヤ空域圧等の各種情報を掲示。両脇の小型メーターに、ハイブリッドのチャージ/アシストとバッテリー残量計を配置しています。

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運転席で一番の特徴は、センターコンソールにシフトノブが存在しないことでしょう。代わりにスイッチ式が採用されており、Dはプッシュ、Rはプル式とするなど、人の感覚を大切にしています。

9速DCTのマニュアル操作はステアリングのパドルシフトで行います。シフトノブがないのは正直寂しい気もしますが、ホンダが提案する最新の操作方法は、合理的な仕立てになっています。

■4つの走行モードでポテンシャルを適正化

走りでは、4つの走行モードをセンターコンソールのダイヤルで選択することができます。

走行モードは、①クワイアット②スポーツ③スポーツ+④トラックがあり、街中のエコ走行から峠、サーキットにいたるまで、様々な走行シーンに合わせて適正なポテンシャルを引き出すことができます。

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ユーティリティは、簡易な脱着式ドリンクホルダーを採用するなど、あえて必要最低限にとどめています。トランクも先代NSXではゴルフバッグの搭載に強くこだわっていましたが、さすがにメインマーケットのアメリカではニーズがなかったようで、新型NSXでは2人分のミニトランクや旅行バックが入る位の容量を確保。

スーパーカーでありながら、日常生活やドライブ旅行に充分対応できるのも魅力です。

■第542弾 新型NSXのすべて (電子版はこちら

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(星崎 俊浩)

ホンダのFCV「クラリティ フューエル セル」がEPA評価で航続距離589kmを達成!

ホンダが年末に米国に投入予定のFCV(燃料電池車)「クラリティ フューエル セル」が、EPA(米国環境保護庁)による評価で航続距離366マイル(約589km)を達成したそうです。

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テスラ「モデルS P100D」は315マイル(約507km)、トヨタ「MIRAI」は312マイル(約502km)となっており、ホンダによれば米国で販売されている電動車の中で最高の航続距離としています。

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「クラリティ フューエル セル」ではFCスタック(燃料電池本体)をV6エンジン並みにコンパクト化することでエンジンルーム内に搭載、5名がゆったりと乗車できるキャビンを実現しているのが特徴です。

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同社は水素ステーション数が多いカリフォルニア州で年内にリース販売(500ドル/月)を予定しており、燃料となる水素は無償提供されるようです。

2017年には同モデルのシリーズ車として、PHVやピュアEVが追加される模様で、2050年を目処に、CO2企業総排出量50%減を目指すホンダの今後の電動化戦略が注目されます。

Avanti Yasunori・画像:HONDA)

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【関連リンク】

Honda Clarity
https://automobiles.honda.com/clarity

EPA(Environmental Protection Agency)
https://www.epa.gov/fuel-economy

ホンダ・フリードはハイブリッドよりガソリン車の方が速い!?

発売1か月で2万7000台ものオーダーを集めたというホンダのコンパクトミニバン「フリード」に、横浜みなとみらいの街中で試乗することができました。

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初期受注では、ミリ波レーダーと単眼カメラを使った先進安全技術「ホンダセンシング」の装着率が82%を超えているというのも注目ですが、それだけ安全・安心を求めているユーザーが選んでいるということでしょう。

実際、運転してみても市街地走行であっても、リヤタイヤがどっしりと落ち着いた印象があり、車高の高いミニバンにありがちな不安は感じません。それでいて、ハンドル操作への反応がダルというわけではなく、むしろリニアに向きを変え始めるという印象。

1.5リッターのハイブリッドとガソリン直噴のパワーユニットを積むことから同社のコンパクトカー「フィット」派生のミニバンと思われているフリードですが、今回のフルモデルチェンジでは実質的に専用設計といえるプラットフォームを与えられているのです。その成果は、安心感のあるシャシー性能につながっているといえるでしょう。

ところで、ハイブリッドとガソリンエンジンが設定されるクルマでは、モーターによるひと押しがある分だけハイブリッドのほうがパフォーマンスに有利という印象もありますが、意外にもフリードについてはガソリン車のほうが速いのだとか。

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環境負荷も抑えるレアアースフリーのネオジム磁石を世界で初めて使ったハイブリッドパワートレインは、ファイナルギヤだけでなく7速DCTの変速比もフリード専用に仕立てるほど力の入ったものですが、その変更は燃費と加速性能をバランスさせるというのが大きな狙い。

そのため、1.5リッターエンジンは、ヴェゼルハイブリッドなどが使う直噴タイプではなく、効率重視のアトキンソンサイクル(ポート噴射)仕様となっています。

一方、ガソリン車に与えられたi-VTECガソリン直噴エンジンは、最高出力131馬力もあるパフォーマンス重視のキャラクター。

実際、アクセルを踏んでみてもグッと出ていく印象が強いものとなっています。また最高出力発生回転が6600rpmという、いまどきのエンジンとしては高回転寄りなキャラクターも、CVTならではの伸びやかな加速とも相性がいいのかもしれません。

その辺りの印象について開発者に理由を訊くと、「ガソリン仕様のほうがハイブリッドよりも少しだけ加速は鋭いのは事実です。社内測定による0-100km/h加速ではコンマ数秒ほどガソリン車が速くなっています」と言います。

とはいえ、パワートレインの性格差だけではなく「車重が違う(ハイブリッドのほうが60kgほど重い)のが一番効いているかもしれません」と物理的な違いが大きいことも、エンジニア氏は教えてくれたのでした。

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●ホンダ・フリード ハイブリッドB(FWD)
車両型式:DAA-GB7
全長:4265mm
全幅:1695mm
全高:1710mm
ホイールベース:2740mm
車両重量:1400kg
乗車定員:6名
エンジン型式:LEB
エンジン形式:直列4気筒DOHC(アトキンソンサイクル)
総排気量:1496cc
最高出力:81kW(110PS)/6000rpm
最大トルク:134Nm(13.7kg-m)/5000rpm
変速装置:7速DCT
モーター型式:H1
モーター形式:交流同期発電機
モーター最高出力:22kW(29.5PS)/1313-2000rpm
最大トルク:160Nm(16.3kg-m)/0-1313rpm
燃料消費率:27.2km/L (JC08モード)
タイヤサイズ:185/65R15
メーカー希望小売価格(税込):227万6000円

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●ホンダ・フリードB(FWD)
車両型式:DBA-GB5
全長:4265mm
全幅:1695mm
全高:1710mm
ホイールベース:2740mm
車両重量:1340kg
乗車定員:6名
エンジン型式:L15B
エンジン形式:直列4気筒ガソリン直噴
総排気量:1496cc
最高出力:96kW(131PS)/6600rpm
最大トルク:155Nm(15.8kg-m)/4600rpm
変速装置:CVT
燃料消費率:19.0km/L (JC08モード)
タイヤサイズ:185/65R15
メーカー希望小売価格(税込):190万円

(写真:門真 俊 文:山本晋也)

新型NSXの空力デザインは、冷却との闘いを制した成果だ!

■本田宗一郎の意志が根付くデザイン

新型NSXのデザイン開発は、不況と天災の逆風が吹きすさむなか、日本発の企画として立ち上がりました。当初デザイナーは、NSXオーナーズミーティング等に参加してオーナーの声を聴き、「NSXを未来につなげてほしい」という熱い熱意を強く感じたそうです。

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デザイン陣は、新型NSXに「環境を考えながら走りを両立する」という二律背反のテーマを設定。この難題に取り組むデザイン陣を支えたのは「もし今の時代に本田宗一郎が生きていたらどう考えたのか?」というイメージでした。新型NSXは、性能だけで認められるべきではなく人間が中心の存在であると定め、「人間中心の高性能」をデザイン目標に掲げたのです。

■日本で産まれアメリカで磨いたデザイン

デザイン開発では、最初に日本で各国デザイナーを交えたコンペを実施。そして、キャビンフォワードのシルエットに前後のフェンダーが交差して重なりあうキースケッチを作成するとともに、プロトタイプでは高性能メカを複数の表皮が包むワイド&ローの造型を生み出しました。

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ただ2012年と2013年のデトロイトショーモデルでは、完成度の高いシルエットと個性派マスクを備えながらも、線の細さが残りダイナミックな力感が不足気味。そこで更なる高みを目指して、アメリカホンダが中心となって量販モデルのデザインを磨き込んでいったのです。

■冷却との闘いを制した空力デザイン

量販デザインの迫力アップに加えて、スポーツハイブリットSH-AWDのモーターやバッテリーの冷却も重要な課題でした。特にサーキット走行をこなすには、冷却機能の強化は不可欠。ただクルマの冷却機能は、スタイルや空力性能に大きく影響するのが難しいところです。

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そこで市販モデルではサイドインテークを切り口鋭く大口径化して、迫力スタイルと冷却機能を両立しました。ただこれでもバッテリーが冷却不足に陥るため、なんと室内用エアコンから冷風を引き込んで対策しました。

新型NSXは、冷却との闘いを制し、空力とスタイルのベストバランスから産まれたデザインなのです。

■第542弾 新型NSXのすべて (電子版はこちら

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(星崎 俊浩)

エンジニアやデザイナーのこだわりが作り上げた、ホンダ ステップワゴン Modulo X

これまでのミニバンといえば、広々とした室内空間をもち、快適性と実用性に徹したクルマの定番でしたが、最近はさらに付加価値を加えたモデルが登場しています。

よりスポーティでワイルドな方向にキャラクターを強めるのも一つの手法であり、トヨタの「ノア」「ヴォクシー」にはTOYOTA GAZOO Racingが手がけた「G’s」が設定されたほか、日産「セレナ」にもAUTECHが仕立てる「Rider」が設定されています。

「ノア」「ヴォクシー」「セレナ」と並んで、国産ミニバンの定番であるホンダの「ステップワゴン」にも「ステップワゴン Modulo X」が設定されました。

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「Modulo X」は、エンジニアやデザイナー自身がテスト走行に参加して得られたデータや感性に基づいてつくり上げられるコンプリートカーであり、これまで「N-ONE」「N-BOX」の2台を開発。「ステップワゴン」は第3弾にあたります。

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すでに「ステップワゴン」には、標準タイプとエアロパーツで精悍さが増したスパーダを展開していましたが、「ステップワゴン Modulo X」は見た目も中身もさらにダイナミックさを増し、最も尖った「ステップワゴン」に仕立てられています。

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正面から見ると「X」を象っている大開口グリルはエンジンルームに多くの空気を取り組むほか、車体下部のフィンで整流することで直進安定性も向上しています。さらに、専用サスペンションの採用で旋回時の路面追従性も上がっています。

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インテリアは基本的なレイアウトこそ共通ですが、室内の雰囲気をシックに見せるだけでなく質感の良さも実感できるように、コンビシートやステアリングホイールはブラックを基調としたカラーリングと手触りの良いレザーをあしらった専用アイテムが与えられています。

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「ステップワゴン Modulo X」の価格は366万5000円。

ちなみに「ノアSi“G’s”」と「ヴォクシーZS“G’s”」は311万9237円で、「セレナ ライダー」は294万9480円〜332万8560円。多くの人と被ることもあるミニバンだからこそ、他の方とは違う雰囲気を楽しみたい方は検討してみてはいかがでしょう?

(今 総一郎)

ホンダが誇るスーパースポーツマシンを見よ!新型「CBR1000RR Fireblade SP/SP2」発表!

ドイツのケルンで現地時間10月4日に開催された「インターモト ─ 国際オートバイ・スクーター専門見本市 2016」にて、新型「CBR1000RR Fireblade SP/SP2」が発表されました。

ライダーであれば一度は聞いたことがあるCBRブランドの1000ccクラスのマシンということで、ホンダは相当力を入れていることが分かりますね。

CBR1000RR Fireblade SPは、これがこれからのホンダのスーパースポーツか!と期待できるような大きな外見の変更がされていますね。

フロントフェイスは、ホンダCBR600RRやヤマハYZF-R25のような形状が目立っています。

サイドカウルの形状も大きく変更され、以前のモデルと比べフレームが大きく露出する形状となっていて、カウル自体の面積も小さくなっているような印象を受けます。

走る場面に応じて出力を変えるシステムや、トルクの制御システムも搭載されました。

そして何より目を見張るのはサスペンション!リアルタイムで最適な調整を行ってくれるものを採用しています。

CBR1000RR Fireblade SP2はSPをベースとしたサーキットマシンという位置付けをされており、エンジン内部を新設計のものに変更、ホイールも最高級のものを採用しています。

外見は、カウルのカラーリングとホイールの形状、そしてホイールのリムステッカーなどに違いが見られますね。

SPでも十分すぎるレースマシンのように思えますが、SP2はさらに力を入れスポーツ性能を上げたマシンとなっているようです。

また、サーキット走行に適した性能を引き出す「レーシング・キット」の発売も予定されています。

カウルや装備等は大きく変更されていますが、公開された画像を見る限り、フレームやエンジンの形状には大きな変更は加えられていないようです。ただし、諸元は発表されていませんので、実車が公開されるまでは詳細は不明です。

ただ、現行型にモデルチェンジされたのが2008年ということを考えれば、フルモデルチェンジではないかと筆者は考えています。

CBR900RRから続く「操る楽しみ」のコンセプトを継承したホンダのスーパースポーツマシンはどのような乗り味でどのように変わったのか楽しみですね。

多くのライダーの期待に応えてくれるマシンであることを願っています!

(ライター:駒月 麻顕/Moto Be バイクの遊び方を提案するWEBマガジン

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ホンダ フリード/フリード+が好調。発売1ヵ月で販売計画の4倍以上を受注

9月16日に発売された新型ミニバン「ホンダ・フリード」の販売が、1ヵ月で累計受注台数2.7万台と、好調に推移しています。

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販売計画である6,000台/月の4倍超を受注しており、「フリード」(3列シート/6〜7人乗り)は子育て層、「フリード+」(2列シート/5人乗り)は独身や子離れ層の顧客が多くを占めているそうです。

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同社によると、好評点として以下を挙げています。

・先進の安全運転支援システム「Honda SENSING」
・エクステリアデザイン
・多彩なシートアレンジと広い室内空間
・車中泊が可能なフラット空間、超低床下収納
・力強い走りと低燃費を両立したパワートレイン

2代目となったフリードシリーズでは、兄弟車の「フリードスパイク」が「フリード+」に改名され、HV用の駆動モーターには大同特殊鋼と共同開発したレアアースを使わない世界初のネオジム磁石が採用されています。

ガソリンモデルには1.5L直4エンジン(131ps/15.8kgm)を搭載。ハイブリッドモデルには1.5L直4エンジン(110ps/13.7kgm)に駆動用モーター(29.5ps/16.3kgm)が組合わせられます。

販売台数の構成比は、フリードが36%、同HVが38%、フリード+が11%、同HVが15%と、いずれもハイブリッドモデルがガソリンモデルを上回っており、全体ではハイブリッドモデルが半数を超えている状況となっています。

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グレード別で見ると、ガソリンモデルでは「G Honda SENSING」(70%超)、ハイブリッドモデルでは「HYBRID G Honda SENSING」(50%-60%超)がそれぞれ売れているようです。

メーカーオプションでは「Honda SENSING」の装着率が80%を超えています。

気になる燃費は、ガソリンモデルが19.0km/L(4WDは17.6km/L)、ハイブリッドモデルが26.6-27.2km/L(4WDは25.2km/L)となっており、ハイブリッドモデルの燃費がトヨタ シエンタと同一であることから、ホンダが同車をライバル視していることが読みとれます。

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車両価格はフリードが188万円〜(HVは225.6万円〜)、フリード+が190万円〜(HVは227.6万円〜)となっており、4WD仕様はさらに22〜23万円高の設定。

新型は内外装のデザインも洗練されており、販売が好調なのも頷けます。

Avanti Yasunori・画像:HONDA)

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ホンダ・フリードの初速発表 先進安全技術は8割以上に装着
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「ちょうどいいミニバン」新型ホンダ フリードが発売へ!
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ホンダがHV用モーター磁石の「脱レアアース」で世界初の新技術!
http://clicccar.com/2016/07/18/385856/

【関連リンク】

ホンダ フリード/フリード+
http://www.honda.co.jp/FREED/

新型NSXの開発責任者、テッド・クラウスLPLのハートが熱い!

■リーマンショックの大どんでん返しからの再出発

実は2代目NSX開発の道程には、大どんでん返しがありました。2008年のリーマンショックにより、世界規模で不況が勃発。ホンダも大打撃を受け、V10を搭載したFRベースの2代目NSXが、発売間近にも関わらず発売中止に追い込まれました。発売延期や限定販売ではなく発売中止ですから、大変な経営判断だったと思います。

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そしてリーマンショック後も、東日本大震災やタイ水害、また円高に苦しめられつつも、ホンダは激変した社会を先取りすべく、全く新たに2代目NSXの開発を推進したのです。

再出発した新型NSXの開発責任者に任命されたテッド・クラウスLPLは、20代の若き頃に初代NSXに魅せられてホンダ入社を決意。クライスラーから転職したアメリカ人技術者です。自分の未来を決定付けた車種の開発責任者になるなんて、まさしくホンダドリームですよネ。

■開発責任者テッド・クラウスLPLのコメントが熱すぎる!

開発コンセプトについては、テッド・クラウスLPLの熱いコメントから紹介しましょう。

「NSXという車名の意味は、初代では”ニュースポーツ・エクスペリメンタル=実験的な新しいスポーツカー”でした。新型ではその意味を”ニュースポーツ・エクスペリエンス=新しいスポーツカー体験”と定義していますが、新しい走りの提案、そしてクラフトマンシップなど、初代の”エクスペリメンタル”という心は忘れていません。」

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「NSXは初代も新型も、人間をブロックするものではなく、その能力をサポートすることが最大のコンセプトです。NSXは人間ばなれした筋力や反射神経を要求しませんし、サーキットに持ち込まないと楽しめないクルマではありません。そこには当然、好き嫌いはあるでしょう。100%に好かれようとは思っていません。しかし、これが次世代に向けたスポーツカーの姿のひとつと確信しています」

生粋のホンダマンは、日本人とかアメリカ人とかの国籍に全く依存しないのが、本当に素晴らしいと思います。

■行けるところまでトコトン行くのが、ホンダのスポーツカー開発

新型NSXが採用した3モーター式ハイブリット”SH-AWD”は、トルクベクトリング機能を備えた4WDシステムです。開発当初は、レジェンドの横置きFFベースを流用する予定でしたが、ミッドシップスポーツに相応しい縦置きに変更するために、エンジンやDCTを専用開発! 初代NSXでも総アルミボディとV-TECエンジンを専用開発しましたから、行けるところまでトコトン行くのが、ホンダのスポーツカー開発なのでしょう。

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新型NSXの開発では、日本が企画とプロトタイプ開発を行い、米国が市販モデルの開発を担当。まさに国境を越え、グローバルで開発が進められました。創業者の本田宗一郎氏が伝えたホンダの熱いDNAは、世代と国境を越えて確実に継承されているのです。

■第542弾 新型NSXのすべて (電子版はこちら

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(星崎 俊浩)

開発責任者が語る、新型NSXとSH-AWDに込められた想いとは?

スーパーカーと聞いて思い浮かべるイメージは、地を這うように低く構えて風を切り裂くような強烈なスタイリングや、轟かせる爆音から想像させるような圧巻のパフォーマンスでしょう。

また、それと同時に、サーキットのような場所でしか本領を発揮できず、公道ではその実力を持て余しているだけなのではないか?とも……

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なかにはサーキットでの走行にフォーカスした硬派なモデルもありますが、今年8月に日本での販売がスタートした新型「NSX」はサーキットのような場面はもちろん、公道でもそのパフォーマンスを満足できるように開発されています。

その走りに欠かせないのがSPORT HYBRID SH-AWDです。

クランクシャフトに直結したダイレクトモーターが9速DCTを介して、ガソリンエンジン単独の場合よりもリニアでトルクフルな加速フィールを発生。さらに、前輪に搭載される左右独立のモーターをそれぞれ制御することで左右のタイヤにかかる駆動力を緻密に制御するというユニークなシステムです。

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自身も初代「NSX」に魅了されてホンダの門を叩いたほどのファンで新型「NSX」の開発を率いたテッド・クラウス氏が言うには、新型「NSX」のすべてにおいてドライバーが第一で、ドライバーが頭の中で思い描く走行ラインを正確になぞることに重きを置いているとのこと。

その他にも、新型「NSX」には乗る人への配慮に抜かりはなく、エアコンやオーディオなどのスイッチは自然に手が届く位置に配置。スーパーカーではないがしろにされがちな荷室もしっかり車両後方に用意するなど、走り以外でも徹底して“人”を大切にして開発されています。

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また、新型「NSX」はホンダのDNAを具現化したものであり、高度なパフォーマンスと驚くべきレスポンスを提供しながら、きめ細かい効率性も備えているといいます。

そして、そういったホンダのチャレンジ精神はいまなお健在であり、走りと社会性を両立した素晴らしい価値をもつ商品の提供を追求しているそうです。

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冒頭にも記しましたが、「スーパーカー」と呼ばれるクルマはドライバーに自身の世界観を見せつけることこそを目的に開発されていましたが、初代「NSX」が打ち出したドライバーを第一にするという考えを受けて、現在では普段使いも困らない実用性を備えています。

さらに新型「NSX」はSPORT HYBRID SH-AWDなどを通して、非日常と日常のさらなる両立を果たしました。テッド・クラウス氏の表情には達成感だけでなく、この新しい提案が再びスーパーカーの世界を塗り替える引き金となることへの期待も感じられます。

(今 総一郎)

ホンダ・ステップワゴンに待望の「Modulo(モデューロ) X」が登場!! 価格は366万5000円

すでにアナウンスされていたとおり、ホンダ・ステップワゴンに「STEP WGN Modulo(モデューロ) X」が加わりました。10月21日から発売が開始されます。

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「Modulo(モデューロ) X」は、ホンダアクセスが開発した専用のカスタマイズパーツを量産過程で装着し、販売するコンプリートカーブランド。N-BOX、N-ONEに設定されていて、登録車では今回のステップワゴンが初になります。

「ステップワゴン Modulo X」は、足まわりに専用サスペンション(全高:SPADA比でマイナス約15mm)や専用17インチアルミホイールを装着。

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外観は、空力特性に優れたフロントエアロバンパー、エンジンアンダーカバー、リヤロアディフューザーという専用エクステリアなどのほか、専用フロントグリル、専用フロントビームライト、専用LEDフォグライト、専用リヤエンブレムによりスポーティな佇まいとしています。

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インテリアも専用装備を数多く用意し、ブラック コンビシート(プライムスムース×ソフトウィーブ/Modulo Xロゴ入り)、本革巻ステアリングホイール(ディンプルレザー&スムースレザー/ピアノブラック調)、本革巻セレクトレバー(ディンプルレザー)、インパネミドルパッド(ピアノブラック調)、フロアカーペットマット(プレミアムタイプ/Modulo Xアルミ製エンブレム付)という専用装備をはじめ、9インチプレミアムインターナビ(Gathers/専用オープニング画面/USBジャック)、ドライブレコーダー(ナビ連動タイプ)、ETC2.0車載器(ナビ連動タイプ)が用意されるなど、充実装備となっています。

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ボディカラーは、「プレミアムスパイスパープル・パール」、「プレミアムスパークルブラック・パール」、「ホワイトオーキッド・パール」の3色で、インテリアカラーは「ブラック×シルバー(コンビシート)」のみ。

「ステップワゴン Modulo X」の価格は366万5000円。日産セレナのマイナーチェンジで、競争が激しくなっているミドルサイズのBOX系ミニバン。チューニング、ドレスアップのニーズが比較的高いミニバンに「モデューロX」を投入することでステップワゴン全体の販売テコ入れになるか注目です。

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また、「ステップワゴン Modulo X」の発売に伴い、テレビCMも刷新されます。チューニングカー漫画として人気を博した「よろしくメカドック」とのコラボレーションが実現。

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10月20日から読切コミック「よろしくメカドックSTEP WGN Modulo Xの巻」がホームページで公開されます。この「よろしくメカドック」は、40代の私にはドンピシャで、1982年から1985年まで「週刊少年ジャンプ」(集英社)に連載された、次原隆二氏による作品です。

(塚田勝弘)

ステップワゴンModulo Xがついに登場、空力がミニバンの走りを変えた!

ホンダの純正アクセサリーを開発するホンダアクセスは、走りを磨くパーツブランドとして「Modulo(モデューロ)」を展開しています。

そのノウハウを活かしたコンプリートカー『Modulo X』は、これまでにN-BOX、N-ONEといった軽自動車をベースに生み出されてきましたが、ついに人気のMクラスミニバン、ステップワゴンをベースとしたモデルが誕生しました。

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ステップワゴンModulo Xのポイントはサスペンションと空力デバイスにより、四輪の接地性を向上させるなど走りを磨いていること。ミニバンに求められる乗り心地と、高い車高が苦手とするキビキビした走りを両立させていることが期待されます。

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機能系パーツとして専用に与えられているのは次の通り。

専用サスペンション(全高:SPADA比でマイナス約15mm)
専用17インチアルミホイール
専用フロントエアロバンパー
専用エンジンアンダーカバー
専用リアロアディフューザー

シャシー性能と空力性能によりバランスよくハンドリングを引き上げているというのがポイントです。

さらに専用フロントグリル、専用フロントビームライト、専用LEDフォグライト、専用リアエンブレムといったエクステリアでもコンプリートカーらしい差別化をはかります。

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インテリアでは、Modulo Xロゴ入り専用ブラック コンビシート(プライムスムース×ソフトウィーブ))、専用本革巻ステアリングホイール(ディンプルレザー&スムースレザー/ピアノブラック調)、専用本革巻セレクトレバー(ディンプルレザー)、専用インパネミドルパッド(ピアノブラック調)、プレミアムタイプの専用フロアカーペットマット(Modulo Xアルミ製エンブレム付)が与えられています。

ボディカラーは、プレミアムスパイスパープル・パール、プレミアムスパークルブラック・パール、ホワイトオーキッド・パールの3色を設定。メーカー希望小売価格は、366万5000円(消費税込)となります。

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ステップワゴンとしては高価に見える部分もありますが、Gathersの9インチプレミアムインターナビ(専用オープニング画面仕様)のほか、USBジャック(1か所)やナビ連動タイプのドライブレコーダーとETC2.0車載器を搭載するなど、Modulo Xという名前のコンプリートカーにふさわしい装備内容となっています。

(山本晋也)

【関連記事】

ステップワゴンModulo Xを生み出したのは「メカドック」…ではありません。
http://clicccar.com/2016/10/20/409951/

ホンダ・ステップワゴンに設定される「Modulo X」のティザーサイトが公開
http://clicccar.com/2016/09/02/396676/

ホンダ純正のコンプリートカー「Modulo X」チューニングとは調律だ!
http://clicccar.com/2015/08/14/321243/

ステップワゴンModulo Xを生み出したのは「メカドック」…ではありません。

ステップ ワゴン Modulo Xの発売に合わせて、チューニングカー漫画として一世を風靡した人気コミック「よろしくメカドック」とのコラボレーションが実現しました。

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スポーツカーのオーナーがミニバンに乗り換え、しかしスポーツ心を忘れないチューニングを施したい、その気持ちに応える名チューナーといったストーリーが、WEBの読み切りコミックとして公開されています。

漫画の中では、ステップワゴンModulo Xを生み出したのは伝説のチューニングショップ「メカドック」となっていますが、実際はホンダの純正用品メーカーであるホンダアクセスが開発したパーツを、量産工場で組み付けたコンプリートカーとなっていますから、お間違いなきよう。

【関連リンク】

「よろしくメカドック STEP WGN Modulo Xの巻」公開ページアドレス
http://www.honda.co.jp/STEPWGN/mechadoc/

新型「NSX」に期待するのは発想の転換!?【ゆとり世代のチョイ乗り報告】

自分にとって最も古い記憶を遡ると、1994年、幼稚園での給食の時間にトマトを泣きながら食べさせられたことを思い出します。ちなみに、このトラウマのせいでトマトは今でも食べられません。

それはさておき……

つまり1990年の「ホンダ・NSX」の登場がもたらした熱狂をワタクシはそもそも知りません。しかし、スーパーカーブームやホンダF1全盛期をリアルタイムで経験し、1990年のあの光景を昨日のことのように思い出せる人にとって「NSX」は栄光と憧れであり、新型「NSX」復活のニュースは再び熱狂と興奮を呼び覚ました。

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とくに2013年の東京モーターショーでの光景は印象的で、「NSX」を噛る程度しか知らないワタクシには「NSX」を取り巻く光景は、さながら引退したアイドルが行なうライブのようだったことを覚えています。

この温度差には、個人差もあるでしょうが、やはりホンダのイメージに対するギャップも少なからず関係があると思います。

「NSX」の復活に血沸き肉躍る人のホンダ像が“スポーティな技術屋”なら、10代〜20代の中のホンダは「フィット」「ステップワゴン」そして「N-BOX」を開発した「アイデア豊かな発明家」でしょう。

だから、こうして新型「NSX」に触れられるとなっても、我を忘れるほどの熱狂と興奮は訪れるはずがないと……タカをくくっていた……のですが……、カッ、カッコイイ!!

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まずは、そのルックス。高剛性の押出成形アルミ材を中心とした複数素材によるスペースフレームをもつボディは、全長:4490mm×全幅:1940mm×全高:1215mmとワイド&ロー。ただ停まっているだけでボディを撫でる風が見えるようで、空力に愛されていることが伝わってきます。

さらに、6つのLEDが輝く切れ目のヘッドライトが放つ只ならぬ雰囲気は、なんというか、ワタクシの知るホンダ車らしくない。

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着座位置の低いシートに腰を下ろして眺めるインテリアも、センターコンソールに置かれたダイヤルやシフトセレクターなどが独創的かつ戦闘的。ワタクシの知るホンダ車のインテリアは、もっとこう……遊び心にあふれたアイデア収納が目立っていたような気が。

しかし、ステアリング外周から250mmの範囲にスイッチ類を配置することで操作性を確保したり、エアコンやナビゲーションは表示と操作性だけでなく質感までも慣れ親しんだものとするなど、あくまで実用性重視であることに変わりはないようです。

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次いでエンジンを掛けると、背中に積んだ3.5L V6ツインターボが迫力のあるサウンドを一発轟かせますが、動力はすぐさまモーターへバトンタッチして、獰猛な唸り声の代わりに電子的な音が車内を満たします。

前輪に2個、後輪に1個のモーターを搭載する駆動システム「SPORT HYBRID SH-AWD」や9速DCTといったメカニズム全体の連携がとにかく滑らかでスイスイと動き、この自然さがかえって不気味に思えますが、同時に技術の開発と研鑽がなければなし得ない業であることも十分伝わってきます。

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こうして新型「NSX」を見て触れるほどに、ホンダの言わんとするスポーティや先進性の姿が浮き彫りとなり、実感として感じられるようになりました。

とはいえ、新型「NSX」の車両本体価格は2370万円です。さらに製造台数は6〜8台/日で、日本に入ってくるのはとりあえず100台と少なく、その姿を実際に目にすることも手で触れられる機会は限られています。そして、これこそが課題だとも。

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ところで、現在公開されている映画『君の名は。』をご存じでしょうか?

興行収入100億円を突破するほどの大ヒット作品ですが、劇中でモデルとなった岐阜県飛騨市には連日多くの人が訪れています。そもそも飛騨牛や飛騨高山温泉などの名物と名所はありましたが、そこに「アニメ」という新しい架け橋ができたことでさらに多くの人を呼び込むことに成功しました。

そして、まさに新型「NSX」に必要なのは、かつての栄光やハイブリッドスーパースポーツという側面でのアピールだけでなく、様々なコンテンツとの間に架け橋を設けることではないでしょうか?

例えば、バーチャルリアリティ(VR)は大いに期待が持てる技術でしょう。すでにレーシングゲームへの採用も考えられているようですが、プロドライバーがニュルブルクリンクや鈴鹿サーキットなどを攻めるのを同乗体験できるといったコンテンツを無料で配信すれば、物は試しに……と興味を持つきっかけにはなるはず。

クルマ好きは「乗れば楽しさが分かる」と言いがちですが、実はそのハードルは想像以上に高いのかもしれません。そして「NSX」のようなモデルならなおさら。

いよいよ国内でのローンチを無事終えて一段落した新型「NSX」。新時代のスーパースポーツ体験(New Sports eXperience)がどのように広がるのか? 今後にこそ注目したいところです。

(今 総一郎)

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新型NSXは、スーパーカーらしい○○○と、らしからぬ○○○で勝負!

■新型NSXは、スポーツハイブリットSH-AWDでスーパーカーと真っ向勝負!

スポーツハイブリットSH-AWDで武装した新型NSXが、颯爽と登場しました。

今回は2代目に当たりますが、実は数年前、幻のNSXが存在したのをご存知でしょうか? あのリーマンショックのために、フロントにV10エンジンを搭載したNSXが発売中止に追い込まれ、幻となってしまいました。

そのため新型NSXは、メカニズム的には3世代目に相当するといえます。

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あらためて2代目となる新型NSXの実車を見ると、スーパーカーの王道を行く超ワイド&ローのエアロダイナミクスボディをまとっています。

またアグレッシブなジュエルアイLEDヘッドライトや広いウィンドウエリア、鋭利な切り口のサイドインテーク等で強烈な個性と存在感を訴求。21世紀に相応しい斬新なデザインで、スーパーカー・オーラをビンビン発散しています。

■ツインターボエンジンと3モーターでスポーツハイブリットSH-AWDを実現

新型NSXのパワーユニットは、3.5LのV6ツインターボに大型モーターと9速DCTを組合わせて、シート後方に縦置きミッドシップ。これはもちろん、NSX専用設計です! 更に2つの小型モーターをフロント左右に向けて搭載して、スポーツハイブリットSH-AWDを実現しました。

パワーもスーパーカーらしく強烈で、エンジン単体で3.5Lから507psを発揮。またエンジンとモーターを合算したシステム最大出力では、なんと581psに到達しています。

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スポーツハイブリットSH-AWDのハイブリッド機能は、モーターの出力と回生だけに留まりません。走りでコーナーに入ると、イン側のフロントモーターが回生するとともに、アウト側のモーターが出力を実施。つまり左右のフロントモーターがトルクベクトリング制御を行い、コーナーリング性能を飛躍的に向上させているのです。

■スーパーカーらしからぬ燃費と日常性、スーパーカーらしい価格と走り

新型NSXは燃費も素晴らしく、スーパーカーらしからぬ12.4km/l(10.15モード)を実現しました。昭和の大排気量スーパーカーを思い起こすと、到底信じられないほどの優秀な値をマークしています。

しかも新型NSXは、日常の公道走行から非日常のサーキット走行まで、特別なスキルがなくてもドライビングを楽しめるのですネ。先代NSXをはるかに超える柔軟性とポテンシャルを備えているのですから、本当に素晴らしいと思います。

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ちなみに専用設計の縦置きミッドシップを奢ったためか、お値段もスーパーカーらしく2370万円となっております。新型NSXは、世界最先端のスポーツ&ハイブリット技術で、ドイツやイタリアのスーパーカーに真っ向勝負を挑んでいるのです。

■第542弾 新型NSXのすべて (電子版はこちら

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(星崎 俊浩)

新型ホンダCR-Vが北米デビュー!! 日本向けはどうなる?

日本向けのホンダCR-Vは2016年8月に販売を終了し、好調な販売が続くヴェゼルが後を継ぐ形になっています。

4161014_007Hヴェゼル(全長4295×全幅1770×全高1605mm)とCR-V(全長4535×全幅1820×全高1685mm)では、ひと回り以上CR-Vの方が大きく、乗り心地の良さもCR-Vの方が際立っていました。

とはいえ、ヴェゼルのスタイリングの良さ、ハイブリッドも設定することで燃費も良好で、しかも後席も広く、積載性もまずまず…となればヴェゼルに目が向くのも当然でしょう。

では、日本向けの次期CR-Vがあるのか、あるとすればどう生まれ変わるのか気になるところ。

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そんな中、2016年10月13日にアメリカン・ホンダモーターが北米向け新型CR-Vを発表しました。

CR-Vは米国で1997年にデビューし、人気のSUVセグメントの中でも20年近くベストセラーの地位を維持し、これまで米国内で累計約400万台を販売。

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5代目となる新型CR-Vは、従来からある2.4Lの直噴DOHC i-VTECエンジンに加えて、1.5L 直噴ターボエンジンを初搭載し、最高出力190psの力強い走りと優れた燃費性能を両立しています。また、トランスミッションは全車CVTで、ホンダ独自の変速制御「G-Design Shift」が適用されているのも注目ポイント。

さらに、「液封コンプライアンスブッシュ」を採用したフロントストラットサスペンションとリヤマルチリンクサスペンションの足まわりにより、上質で快適な乗り心地を得たとしています。

4161014_011H4161014_009H外観は、伸びやかなボンネットラインやロングホイールベース、短いリヤオーバーハングが特徴で、引き締まったエクステリアデザインが印象的。さらに、ウイング形状のLEDポジショニングライト、ワイドに張り出したフェンダー、シャープで力強いフロントまわりなどにより、従来よりもアグレッシブな佇まいになっています。

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CR-Vの美点であるルーミーな空間が新型になりさらに拡大。現行モデルよりも2.1インチ(約5.3cm)以上長くなり、クラストップレベルの広さを得ているほか、ハンズフリーのパワーテールゲートをホンダとして初採用。

車体後部下に設置されたセンサーに足をかざすだけで開閉操作ができ、両手が塞がった状態での荷物の積み下ろしも可能にするなど、積載性、利便性が向上しています。

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また、先進の安全運転支援システム「Honda SENSING」の「アダプティブ・クルーズ・コントロール(ACC)」に渋滞追従機能が追加される機能、装備の充実化も図られています。

日本での発売や仕様などは分かりませんが、3列シートも設定するミドルサイズSUVとしてリリースされれば、日産エクストレイルなどと競合するのは必至でしょう。

(塚田勝弘)

新型フリード/フリード+の個性と利便性を両立するドレスアップはこちら!

■新型フリード/フリード+の個性と利便性を両立する「モデューロ」

新型フリード/フリード+のスタイルは、男女を問わないユニセックスなデザインを備えています。しかし売れっ子ライバルのシエンタは、歌舞伎役者のような隈取りフェイスで個性を発散していますから、新型フリード/フリード+のプレーンなノーマルデザインでは、物足りなさを感じる方もいるかもしれません。

そんな声に応えるべく、ホンダは2種類の純正アクセサリー&エアロパーツを用意してきました。

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ひとつはホンダアクセスが提供する「モデューロ」。銀の羽を広げたようなグリルや両サイドに張り出したフロントバンパーは、新型フリードに力強い個性と存在感を与えてくれます。

また新型フリード+用のラゲッジ活用アクセサリーでは、快適な車中泊を約束するラゲッジクッションマットや収納性を向上するラゲッジマルチボード等、広大な超低床ラゲッジ空間の利便性をより一層高めてくれます。

■ホンダのスポーティカスタマイズ・ブランド「無限」

2つ目は、ホンダ車のスポーティカスタマイズで知られる「無限」。アグレッシブなグリルやバンパーに加え、専用マフラーまでラインナップ。また5本のツインスポーク・アルミホイールなどで、ドレスアップが楽しめます。

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インテリアでは、赤く縁取られた黒いフロアマットを設定。車種とパワーユニット毎に、ジャストフィットサイズを用意しています。またハイブリット用のカーボンセレクトノブはリアルカーボン製で、ドライブ気分を高めてくれます。

新型フリード/フリード+の個性と利便性を両立する「モデューロ&無限」で、自分なりのドレスアップをエンジョイしてみてはいかがでしょう!?

■第541弾 新型フリード/フリード+のすべて (電子版はこちら

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星崎 俊浩

5ナンバー枠でよくぞ! 新型フリード/フリード+は、ダイナミックなフォルムに機能を満載!

■「ダイナミズム&ファンクショナリティ」が共通スタイルのテーマ

先代フリード&フリードスパイクでは、乗員数やラゲッジスペースの機能面だけでなく、スタイルでも異なるデザインを採用。機能とスタイルの両面から、差別化をはかっていました。

しかしスタイルの市場調査を行ったところ、スパイク・ユーザーはフリードとの差別化よりも、クルマとしてのカッコ良さを重視していることが判明。

そこで今回の新型フリードと新型フリード+では、あえてボディデザインを分けずに統一することにしたのです。

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デザインテーマは「ダイナミズム&ファンクショナリティ」。

デザイン開発では、パーソナルでダイナミックなA案とビックキャビンで機能的なB案を選抜。そして双方の良いところを融合して、両車共通のデザインを練り上げました。

■デザインポイントは、A案のアンダーボディとB案のキャビンの融合

デザインのイイトコ取りポイントは、A案の彫りの深いアンダーボディと、B案の伸びやかなキャビンの融合です。

実車を見ると狭い5ナンバー枠でよくぞというくらい、A案の彫りの深いボディサイドが、ダイナミックな立体感を訴求。またスライドドアのレールがリアランプに刺さるように伸びているのも特徴的で、個性的な造型を実現しています。

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一方B案からは、広いフロントウィンドウと、伸びやかなルーフライン、更に切れ上がったリアサイドウィンドウを採用しました。

またフロントウィンドウの上端中央では、ルーフが凸面形状になっています。これはグリル形状を反復したデザインで、新型フリード/フリード+の新しいワンポイントアクセントになっています。

■第541弾 新型フリード/フリード+のすべて (電子版はこちら

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星崎 俊浩

新型フリード/フリード+で、家族構成や世代、趣味にマッチしたカーライフをエンジョイ!

■新型フリード/フリード++は、居住性も視界も広いのが自慢!

新型フリード/フリード++の運転席に乗り込むと、ステアリング越しのデジタルメーターが目に入ってきます。インパネは、センターのカーナビ画面から木目調パネルが水平に広がり、爽やかな印象を演出しています。

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またデジタルメーターを薄型化して前方の見通しを改善するとともに、フロントウィンドウも頭上近くまで拡大。視界はより明るくより広く、上方の信号も見えやすいのが特徴です。

■新型フリードは、まさしくファミリーにちょうどいい!

新型フリードはコンパクトなサイズながらも3列シートを備え、多人数が無理なく乗れる居住空間を確保しています。2列目シートは、2座のキャプテンシートとタンブル収納式の3人乗りベンチシートから選択。

3列目シートは跳ね上げ収納式。背もたれが小振りながら縦長のヘッドレストが備わりますし、座面クッションもしっかりしており、実用的な仕立てとなっています。
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新型フリードは、街乗りや小旅行が中心で、時々に祖父母や友人家族を乗せるようなファミリーにピッタリ。まさに日本の家族事情にマッチした「ちょうどいい」クルマだと思います。

■新型フリード+をトコトン使い倒してみたい!

新型フリード+は、2列シートの5人乗り仕様。圧巻なのは、底が抜けたような超低床がもたらす広大なラゲッジ空間。福祉用車イス仕様と共通構造なので、外観からは想像できないほどの容量を備えています。

また2列目シートの背もたれを倒してラゲッジにユーティリティボードを被せると、173cmの筆者が縦に寝れるフラットなスペースが出来上がります。
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例えば新型フリード+なら、ヤングファミリーが装備のかさ張るアクティブレジャーに出掛けても、大抵の荷物を飲み込んでくれるでしょう。また夜討ち朝駆けの釣り紀行であれば、ユーティリティボードでラゲッジを寝床仕様にしたままでも、ボード下部のラゲッジ空間にクーラーや釣竿などを収納できるので大変便利。

新型フリード/フリード++なら、家族構成や世代、目的や趣味に合ったカーライフを、存分に堪能できると思います。

■第541弾 新型フリード/フリード++のすべて (電子版はこちら

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星崎 俊浩

9月の新車販売、プリウスが10ヶ月連続首位、ムーヴキャンバス9位に初登場!

日本自動車販売協会連合会(自販連)と全国軽自動車協会連合会(全軽自協)が発表した9月度の軽自動車を含む国内の新車総販売台数は47.7万台(前年同月比-0.5%)となっています。

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自販連によると、登録車の販売台数は31.7万台(前年同月比+3.7%)で、もっとも売れたのは昨年12月にフルモデルチェンジしたトヨタ自動車の「プリウス」。

前年比2倍超となる2万台以上を販売するなど、10ヶ月連続で首位を維持しています。

TOYOTA_PRIUS

そのほかにも、2位のアクア(1.5万台)や3位のシエンタ(1.2万台)を含め、トヨタ車が トップ10中、6車種を占めている状況。

全軽自協によると、9月度の軽自動車販売台数は約16万台(前年同月比-8.0%)で、徐々に回復傾向にはあるものの、昨年1月以来、2年近くに渡って前年割れが続いています。

そうしたなか、もっとも売れた軽自動車はホンダ「N-BOX」で、2万台(+16.9%)を販売。

HONDA_N-BOX

トップ10中、ホンダが2車種、ダイハツが3車種、スズキが4車種、日産が1車種の構成比となっています。

注目はダイハツ「ムーヴキャンバス」がいきなり9位に登場したことで、6,258台を販売するなど、今後の伸びが期待できそうです。

DAIHATSU_Move_Canbus

一方、三菱自動車からOEMを受けている日産「デイズ」は1.1万台(-21.1%)を販売、8月度の7,268台から一気に1.5倍増加するなど、2位のダイハツタントの1.2万台に続く3位のポジションを確保しており、燃費不正の影響は限定的とみられます。

NISSAN_DAYZ

全体を俯瞰してみれば、軽自動車の販売についても徐々に回復傾向にあり、今後の動向が注目されます。

Avanti Yasunori

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新型NSXの走りを支えるテクノロージを3つのプロモーション映像からチェック!

1990年に“ニュースポーツ・エクスペリメンタル(実験的な新しいスポーツカー)”として登場した初代「NSX」。

2016年に販売が始まった新型は“ニュースポーツ・エクスペリエンス(新しいスポーツカー体験)”と掲げています。

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そんな新しいスポーツカーらしさを感じさせる最大の特徴として、車両の前後に合計3つのモーターを搭載する点が挙げられます。

3.5L V6ツインターボにモーターを組み合わせたハイブリッドシステムは、最高出力で581ps、最大トルクは646Nmを誇ります。

しかし、「NSX」の走りを支えるための技術はこれだけではありません。

今回はパワートレーン以外にもNSXの走りを支えるテクノロジーを、動画とともにご紹介いたします。

■運動性能と居住性の両立を果たしたパッケージ

スポーツカーにとってパワートレーンの性能と同じく、重要なのがパッケージです。

エンジンやトランスミッションなどの駆動系はもちろん居住空間も考慮し、さらに車両の重量バランスや小型&軽量化など、様々な要素を高いレベルで両立させなければなりません。さらに新型「NSX」の場合はハイブリッドシステムの搭載も必要。

そこで、まずは車両のバランスを良くするためにミッドシップレイアウトを採用。V6ツインターボエンジンはドライサンプ化し、さらに低い位置に置かれています。

その上で、バッテリーなど重量のあるハイブリッドシステムは居住空間とエンジンの間に立てかけるように置かれています。その結果、前後重量バランスは42対58を達成。ドライバーの操作に対する素直な挙動変化に繋がっています。

■パワーを的確に伝えるための強靭なボディとしなやかなサスペンション

強大なパワーを生む心臓を優れたバランスで配置した新型「NSX」ですが、それをフルに路面へ伝えるための強靭な肉体としなやかな足腰が重要となります。

一般的に肉体の強度を高めるには筋トレが有効です。クルマの場合では使用する素材を増やし、弱いところの補強を増やしていくことが必要です。ただ、それでは重量が増えるばかりでせっかくのパワーが無駄に使われることになってしまいます。

そこで「NSX」のような超高性能モデルの場合、ボディには量が少なくても強固な素材が用いられます。初代「NSX」ではオールアルミ製モノコックが話題となりましたが、新型はアルミだけでなく、Aピラーには視界確保と強度を両立するために3次元熱間曲げ焼き入れ超高張力鋼管が使用されています。

また、タイヤを介して路面にパワーを伝えるためには、一瞬ごとに異なる路面の凹凸を正確無比にいなす足腰も重要。四輪のストロークやボディの上下加速度をセンシングしてミリ秒単位で減衰力を制御するアクティブダンパーシステム(内蔵する電磁石に電流を流してオイル粘度を調整)を採用しています。

■持続的な高性能に欠かせないエアロダイナミクス

パワフルな心臓、強靭なボディ、優れた体幹。一流アスリートにとって必要な最後の要素はスタミナです。

とくにハイブリッドシステムを搭載する新型「NSX」では、ダウンフォースだけでなく、システムのパフォーマンスをいつでも引き出すための冷却効率をいかに高めるかも課題でした。

そこで、フロントマスクの大開口グリルから取り入れた空気をボンネット上の穴から抜くことでダウンフォースを稼ぎつつフロントルーム内のデバイスの冷却も遂行。新型「NSX」の外観の特徴でもある横長のサイドミラーは、ここから抜けてきた風を邪魔することなく後方へ導くための工夫でもあります。

さらに、低いフロントノーズは車体前から後ろにかけて流れる空気の配分を調整し、後方のデバイスも効率よく冷却。結果として、高いパフォーマンスを持続的に発揮することへ貢献しています。

(今 総一郎)

新型フリード+の超低床ラゲッジに、人に優しいMM思想の真髄を見た!

■ちょうどいいサイズのまま居住性向上、ハイブリッドではレアアースレス・モーターを開発

新型フリード/フリード+開発責任者の田辺LPL(ラージプロジェクトリーダー)は、歴代フリードの全長である4.2〜4.3m枠が、まさしくコンパクトミニバンの「ちょうどいいサイズ」だと判断。

その枠内で全長を50mm伸ばしつつ、1〜3列目のヒップポイント間距離を90mm拡大して、居住性を改善しました。

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また新型フリード/フリード+では、コンパクトミニバンとしては初めて、4WDにハイブリッドを設定しました。

さらに、資源として希少で高価なレアアース(重希土類)を使わないハイブリッド用モーターを新たに開発。磁石の配置や冷却方法等の様々な創意工夫を組み合せて、世界初のレアアースレス技術の実用化を達成したのです。

■フリード+の超低床ラゲッジ空間は、目から鱗のワクワク大発見!

新型フリード+は、先代フリードスパイクのエンジョイ・コンセプトを引き継ぎました。

リアのハッチバックを開けると、眼前に底が抜けたような広大な超低床ラゲッジ空間が展開されるのですから、ビックリ仰天! この今まで見たことのない空間が、アクティブレジャーから車中泊まで、ワクワクするようなカーライフの可能性を予感させてくれるのです。

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例えばユーティリティボードを使ってラゲッジをフラットにすると、快適な寝床とともに、ボード下部に大きなラゲッジ空間が確保できるのですね。そのため従来は、雨降りでも車外に置くしかなかった荷物や道具を、ラゲッジ内に収納することができます。

この超低床ラゲッジは、いかにもホンダらしい目から鱗の大発見だと思います。

■福祉用車イス仕様とエンジョイ仕様の統合に、MM思想の真髄を見た!

この超低床ラゲッジのきっかけは、福祉用車イス仕様の検討でした。

「高齢化が進行する中、車イスの搭乗はもはや特別ではない」というシビアな議論から「車イスを載せるための超低床をラゲッジとして使うことで、新しいカーライフを提案できる」とポジティブな発想に思い当たったというのですから素晴らしい!

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ただ、開発では様々な難問があったそう。

最大の難関はボディ剛性の確保が困難なこと。リアハッチバックの大開口部と超低床の大空間はボディ剛性には不利な要素ばかりなのですね。そこで新型フリード+では、福祉用車イス仕様を統合。同一ボディとして開発したことで設計の共通化がはかれ、コストを抑えたボディ開発が可能になったのです。

筆者は、福祉とエンジョイ仕様を両立する新型フルード+のコンセプトに、人に優しいホンダのMM思想の真髄を見た思いがしました!

 ■第541弾 新型フリード/フリード+のすべて (電子版はこちら)

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(星崎 俊浩)

一見ゴリゴリのカスタムマシン!新しく追加される上位グレード「Honda CB1100RS」がかっこよすぎ!

CB1100の2017年モデルと同時に公開された「CB1100RS」。東京モーターショーでコンセプトモデルが展示され話題を呼んでいたバイクです。

MotoBe編集部は一足先に実車撮影してきました!

あれ?こういうマシン、カスタム誌とかで見たことあるぞ?と思ってしまうような豪華な仕様!

CB1100EXは昔ならではの乗り味、フィーリング、ルックスを活かして作られたバイクですが、その良さを残しつつ「走り」の面を引き立たせたのがこのCB1100RS。

主な変更点としては足回り関連。

ホイールは前後17インチのワイドタイヤを装着。フォークの太さも変わり、キャリパーもよりグレードの高いものが装着されています。

リアにはSHOWA製ショックを採用。さらに限界性能が高いバイクとなりました。

細かい電装系部品もLEDを採用して存在感を増しています。

ヘッドライトはEXと同じですがウインカーがLEDに。

タンクはもちろん2017モデルから採用された「フランジレスタンク」。RSオリジナルのグラフィックとなっています!

こちらもEX同様、発売時期は未定となっています。

前モデルから上位グレードは存在しましたが、今回のモデルはズバ抜けて走りに振ったグレード。

純正のマシンを買って徐々にカスタムマシンを作り上げていくより、純正でここまで質の高い装備のグレードがあるなら、結果的に安くてかっこいいマシンに乗れるんじゃないでしょうか。

旧車、カスタム車好きはたまらない一台が登場しました!

(ライター:佐藤 快/Moto Be バイクの遊び方を提案するWEBマガジン

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ホンダとカブクが3DプリンターでマイクロEVを製作【CEATEC16】

「CEATEC JAPAN 2016」のホンダ・ブースの見どころのひとつは、カブクと共同で製作されたマイクロEV。

多様なユーザーニーズを反映させたカスタマイズ商品をオンデマンドでデジタル製造できるカブクの「Rinkak マス・カスタマイゼーション・ソリューション」を活用し、ボディのデザインから設計、製造まで包括的に行っているもの。

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今回展示されているのは、鎌倉市にある豊島屋のオーダーに応えたマイクロEV。狭い道が多い鎌倉市ならではの「地域宅配サービスがしやすく、宣伝もできる配送車両」というニーズに応えたカマスカスタマイズ車両で、カブクとホンダにより共同された車両になります。

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迅速な3Dデザインと3Dプリンターの活用により、金型レスの開発プロセス、デジタル製造工場ネットワークの活用を実施。総工程を約2か月に大幅短縮させ、時間もコストも削減したオリジナル車両。隣には、ホンダのマイクロEV「MC-β」が展示されていました。

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3Dデザインと3Dプリンターを活用したビジネスモデルがここ日本でも車両にまで及んでいますが、自分だけのEVをオーダーできる日が来るかもしれません。

(塚田勝弘)

新型フリードが「プラス」した、広大な超低床ラゲッジ空間とは!?

■新型フリードは、広大な底抜けラゲッジをもつ「フリード+」をプラス

新型フリードのフルモデルチェンジは実に8年振り。

一足先にモデルチェンジして大ヒットをかっ飛ばしているトヨタ・シエンタを追撃すべく、3列シートのフリードと2列シートのフリード+の2種類のボディで登場しました。

2つのボディといっても外側のスタイルはほぼ共通で、フィットファミリーに準じたユニセックス風デザインを採用。その分実利本位で内側のラゲッジ構造を大幅に変更し、それぞれ全く異なる機能や使い勝手を実現しています。

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3列シートの新型フリードは、従来どおり多人数ミニバンながらコンパクトなサイズを継承。2列目がキャプテンシートの6人乗りと、ベンチシートの7人乗りを設定しています。

注目は、スパイク後継車である2列シート5人乗りの新型フリード+。

人が座ったままの車イスを乗せられる程、床底をごっそりとくり抜いた「超低床ラゲッジ空間」を出現させました。

この広大さは本当に見事で、シートやユーティリティボードのアレンジによって、装備がかさばるアウトドアから車中泊まで様々なカーライフシーンが目に浮かんでくるようです。

■パワーユニットは、ハイブリッドにも4WDを設定

新型フリード/フリード+ともにパワーユニットは、直4・1.5Lガソリンエンジン+CVTと直4・1.5L+モーター内蔵7速DCTのハイブリッド仕様の2種類。

更にエンジン仕様だけでなく、ハイブリッド仕様にも4WD(フリードは6人乗りのみ)を設定。燃費はエンジン仕様が17.6〜19km/l、ハイブリッド仕様が25.2〜27.2km/lと優秀です。

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このように新型フリードは、先行するシエンタを追撃するべく、従来の多人数仕様に磨きをかけるとともに、新型フリード+で今までにない超低床ラゲッジを提案。

更にコンパクトミニバンでは初となるハイブリッド4WDを設定し、充実したラインナップで攻勢をかけてきたのです。

■ホンダセンシングが付いた上級グレードがお買い得

新型フリード/フリード+の価格帯は、190万〜約273万円。

フリードとフリード+の価格差は、6人乗りフリードより5人乗りフリード+の方が2万円高く、7人乗りフリードが更に数千円高くなっています。またハイブリッドは約38万円高、4WDは約23万円高の価格設定になっています。

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新型フリード/フルード+では、家族構成やカーライフ、予算等に応じて、本当に幅広い選択肢が用意されています。

お買い得なのは上級グレードに運転支援機能が付いた「G Honda SENSING」で、価格以上の機能と装備が魅力。ただ同じグレードでも、フリードとフリード+、またガソリンとハイブリッド仕様で装備が微妙に異なりますから、ご注意ください。

■第541弾 新型フルード/フルード+のすべて (電子版はこちら

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(星崎 俊浩)

マフラーは3本出し!新型シビック・タイプRが世界初公開【パリモーターショー16】

2016年のパリモーターショーでサプライズです。

ホンダがイギリスで生産する欧州シビックをベースとしたタイプR(プロトタイプ)の姿を世界初公開したのです。

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スペックについては、赤いブレーキキャリパーや20インチタイヤを履いているといった外観からわかることが示されている程度で、まだまだ謎めいた存在ですが、センター出しの3本マフラーを採用するなど、よりアグレッシブなスポーツマシンになっていることが感じられます。

エンジンフードにエアダクトが設けられるなど、いかにもパワフルなエンジンを積んでいることを感じさせるプロトタイプは、市販を前提としている風情。着実にタイプRの開発が進んでいるという強い意思を示す一台です。

(山本晋也)

【関連記事】

ホンダ シビック「Type R」新型、パリでサプライズ公開か!?
http://clicccar.com/2016/09/25/401847/

ホンダ・シビック欧州仕様が初公開。エンジンは3種類【パリモーターショー16】

2016年9月29日に開幕したパリモーターショーにおいて、ホンダが欧州シビック(5ドア)を世界初公開しました。

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グローバルに数えると10代目となる新型シビックは、ねじり剛性を52%高めた新世代シャシーを与えられています。サスペンション形式は、フロント:ストラット、リヤ:マルチリンクです。

エンジンは、新開発のダウンサイジングターボが中心。ガソリンは1.0リッター3気筒ターボと1.5リッター4気筒ターボ、そして遅れて1.6リッターディーゼルが加わる予定となっています。

センター出しマフラーとするなどアグレッシブでダイナミックな造形のボディとなっていますが、ラゲッジルームも478リッターと広く、実用性も高いレベルで両立したスタイルとしているのも特徴のひとつ。

欧州での発売は2017年初頭を予定しているということです。

(山本晋也)

新型NSXの開発者が「叶えた」夢と「叶えたい」夢とは?

この瞬間を待っていた方は多いのではないでしょうか?

そう、遂に新型「NSX」が日本での販売をスタートさせたのです。

試乗記

初代モデルが発表されたのは1989年のこと。オールアルミ製ボディの後方にV6エンジンを搭載するミッドシップレイアウトを採用した和製スーパーカーである「NSX」は、その性能から国内をはじめ海外でも多くのファンを獲得し、登場から20年以上が経った現在でも強い憧れを抱いている方は少なくありません。

開発を率いたテッド・クラウス氏もその一人。「初代NSXに憧れてホンダに入社した」と公言するほどのNSXファンです。

テッド・クラウス氏とNSXの出会いは90年のデトロイト・オートショーでのこと。

周囲が気にならなくなるほど強烈な出会いから9ヵ月後にはホンダR&Dアメリカに入社し、栃木県にある四輪R&Dセンターに駐在。その際に両親が遊びに来たタイミングで青山にある本社下のギャラリーにてNSXと再会を果たしました。

その後は、アメリカにてシャシー領域の研究に従事していたわけですが、入社から25年を経て、初めて開発責任者を務めることとなったのが新型「NSX」だったのです。

開発ストーリー

登場を待ち望まれていた新型「NSX」は、オールアルミ製ではないものの適材適所を考え抜いたボディの後方に3.5L V6ツインターボを搭載するミッドシップレイアウトを踏襲。

さらに前輪に2個、後輪に1個と合計3つのモーターを搭載するハイブリッドとして登場しました。

車両本体価格は2370万円と初代よりも圧倒的に高価になりましたが、同価格帯のモデルと比べても決して見劣りしないユニークな魅力となっています。

これらの先進的なメカニズムもさることながら、やはりそれを包み込むデザインも新型の見所。

「人間中心の高性能」と掲げたデザインでは、第一に乗員が車体の中心に座ることとし、次いで意図した感覚そのままで運転できるための要素(広い視界、直感的な操作が出来るレイアウトなど)を織り込み、その上でバッテリーなどの搭載位置が決められていきました。

見た目/機能性/走行性能と様々な要素が高いレベルで実現する上で創業者である本田宗一郎の意志(「世界一へのこだわり」「他にないものをつくる」)も支えになったとか。

デザインインタビュー

人間中心でつくられた新型NSXのコックピット周りは、色使いや細部の造形にこだわりがある一方で、ステアリングの外周から250mmの範囲に操作系がまとめられており、シフトは「レジェンド」と同じくボタンとレバーを組み合わせて操作性と先進性を表現したものが採用されています。

また、ナビやエアコンなどの操作系は慣れ親しんだホンダ車のそれで直感的な操作が可能なのが美点です。

使い勝手

初代NSXに憧れ、そして新型NSXの開発の舵取りを担ったテッド・クラウス氏によると「初代が“実験的な新しいスポーツカー”であるなら、新型は“新しいスポーツカー体験”であり、サーキットでなくともスポーツカーの歓びや楽しみを感じられるようにした」といいます。

そして「環境をはじめとした逆境の中で開発したNSXこそ次世代のスポーツカーの在り方を示してくれるに違いない」と。

より深く知りたい方にはこちらがおススメです。

(今 総一郎)

表紙

SUV系が人気の中国で日本車がモテモテ? ホンダが好調!

昨年の軽自動車を含む国内新車販売台数は505万台(前年比9.2%減)で、今年は8月までの販売台数が330万台と、年間販売が500万台を切りそうな状況となっています。

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一方、中国では日系ブランド車が年々販売を伸ばしており、1-8月の累計販売台数が265万台と、初めて400万台を突破しそうな情勢。

エンジン排気量1,600cc以下の小型車に対して、新車購入1台当たり10万円前後の減税措置策が続いており、新車販売に大きく寄与しているようです。

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SUV系モデルが人気(前年比+44%)のなか、いち早く「VEZEL」「CR-V」「XR-V」などのSUVを投入したことや、減税対象車が主力車の中に多いことから、ホンダが販売を伸ばしており、8月単月で10.7万台(+36.3%)を販売。

年初からの累計で75.1万台(+22.7%)を販売するなど、好調を維持しています。

また日産も8月:10.4万台(+16.6%)/累計:80.6万台(+5.9%)を販売、トヨタが8月:9.6万台(+1.8%)/累計:78.6万台(+12.3%)、マツダが8月:2.4万台(+47.9%)/累計:16.3万台(+9.6%)をそれぞれ販売。

日産は小型車減税の対象車となる「シルフィ」やSUV「キャシュカイ」が好調で、今後はEVについても販売を強化する構えを示しています。

トヨタは減税政策の恩恵を受けて「カローラ」や「レビン」が引き続き好調。マツダは「アクセラ」や6月に投入した現地生産のSUV「CX-4」が好調となっています。

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日米の新車市場が足踏みするなか、中国では市場の成熟に伴って、大型車からSUVやコンパクトモデルに人気が移行しつつあり、年内に減税処置が終了した後、どこまで現在の勢いを持続できるかが、今後の焦点になりそうです。

Avanti Yasunori・画像:HONDA、MAZDA)

新型NSXも参戦!「第6回世界一すごいゼロヨン」の結果は?【動画】

NSXは速いのか? 勝てるのか?

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アメリカの『モーター・トレンド』誌は、毎年各種スポーツカーを集めて『世界一すごいゼロヨン』っていう企画をやってるんですね。

マッスルカーやスポーツカー、合計10数台を並べて、広いコースで一斉にドラッグレースをやるわけです。

この企画ももう6回目なんですが、2015年の優勝はシボレー・コルベットZ06、2014年はポルシェ911ターボS、2013年は日産GT-Rでした。

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今年の目玉はやっぱり新型NSXが参戦しているところかな。

NSXって、あまりマッチョな感じではないので、ドラッグレースとイメージがむすびつきにくいですが、ハイブリッドで4WDだから、案外速いかもしれません。

エントリーされている車両は、

アストンマーティンV12 VANTAGE S(565馬力)
シボレー・カマロSS 1LE(455馬力)
フォード・マスタング・シェルビーGT350R(526馬力)
BMW M4 GTS(493馬力)
ダッジ・ヴァイパー ACR(645馬力)
ポルシェ911カレラS(420馬力)
ジャガーFタイプ SVR(575馬力)
メルセデスAMG GTS(530馬力)
日産GT-R(565馬力)
マクラーレン570S(562馬力)
アウディR8 V10(PLUS)(602馬力)
アキュラNSX(573馬力)

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以上です。さぁ、このゼロヨン大会の結果は!? 次のページの動画でどうぞ。

なお、けっこう前フリが長いので、手っ取り早くレースが見たいかたは、6:20くらいから見るのがおススメです。

ふーん。NSXとGT-Rがいい勝負なんですねー。

余談ですが、ふだん、400mフル加速する機会なんて、そうそうないですよね。こんなふうに、手軽に400m競争ができるイベントとかあるといいですね。

なお、第1回から第4回の動画は、こちらの記事から見ることができます。

(まめ蔵)

【関連記事】

BMW i8のタイムは? 第4回「世界一すごいゼロヨン」GT-Rとポルシェの一騎打ち!【動画】
http://clicccar.com/2014/09/29/270765/

ホンダ・シビックのWTCC参戦、2017年も継続!

ホンダのモータースポーツ活動は多岐にわたりますが、そのひとつがWTCC(世界ツーリングカー選手権)です。

欧州シビックをベースとしたマシンでエントリーしているWTCCは、2016年でフル参戦4年目。9月にツインリンクもてぎで開催された日本ラウンド・オープニングレースでワン・ツー・スリーと表彰台を独占するなど好調です。

WTCC Rd9 - Twin Ring Motegi - Japan

さて、そのWTCCに参戦しているカストロール・ホンダ・ワールドツーリングカー・チームのWEBサイトにて次のような発表がありました。

Honda to continue in FIA World Touring Car Championship in 2017

ホンダレーシングは、2017年も引き続きWTCCに参戦するというわけです。もちろん、ワークス体制であることもアナウンスされています。

2016年以上の活躍が期待できるホンダのWTCCに、ますます期待が高まります。

(写真:Honda 文:山本晋也)

ホンダ シビック「Type R」新型、パリでサプライズ公開か!?

ホンダ シビックのハイパフォーマンスモデル『タイプR』の新型が、9月のパリモーターショーでサプライズ公開される可能性が高いことが分かりました。

Honda Civic Type R 2

そしてその市販モデルの姿を再び捕捉に成功しました。

Honda Civic Type R 8

大迫力のフロントマスクには、エアスプリッター、リップスポイラーを装備するほか、フロントフェンダー後部にはエアアウトレットも見られます。

また、幅広フェンダーや大径アロイホイール、大型リアウィング、そして何より嬉しいのは、前回のプロトタイプでは外されていた、センター出しトリプルエキゾーストパイプが復活装着されています。

高性能スポーツ仕様で武装する「タイプR」の心臓部には、2リットル直列4気筒ターボエンジンを搭載、最高馬力は340psまで進化するとレポートされています。

(APOLLO)

ホンダ『新型NSX』はこうして生まれる!

復活を遂げ、いよいよ日本での販売もスタートした新型「NSX」。

2370万円という車両本体価格も話題となりましたが、それと同じく開発そして生産がアメリカで行なわれたことも話題を呼んでいます。

新型「NSX」は、オハイオ州のメアリズビル四輪車工場の隣接地に新設された専用工場「パフォーマンス・マニュファクチュアリング・センター」にて行なわれています。

おそらく多くの方が想像するクルマの製造光景といえば、クルマが吊るされた状態で各工程を巡り、流れ作業的に組み立てられていくものだと思います。確かにこの作業方法は効率的で大量生産には有効です。さらに、設計を共用化して多彩なモデルを同一のラインに流せれば、効率はさらにアップします。

しかし、新型「NSX」のような高性能かつ高品質なモデルの場合、要求されるレベルは大量生産車とは別次元にあると言えます。さらに、一般的なスーパーカーではボディの製造などで外部サプライヤーの手を借りることもあるのですが、新型「NSX」ではボディの製造から最終組み立てまで完全内製化を実現しています。

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そんな新工場は、機械化による精密さと職人の感覚の見事な調和を果たしています。

NSXだけの専用ボディ製造をはじめボディパネルの塗装などは、専用開発されたマシーンが手掛ける一方、インテリアの組み付けや仕上がりの確認などは人の手によって行なわれています。

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この新工場では熟練の従業員(約100名)が携わっているわけですが、筆記試験や面接に加えて、NSXへの熱い想いも選抜の基準だったとか。

新型「NSX」の圧倒的パフォーマンスとそれをつくり上げている舞台裏を感じられる動画も公開されています。ぜひ、チェックしてみてください!

(今 総一郎)

ホンダ・シビック欧州仕様がフォトデビュー。129馬力の3気筒ターボを新搭載

現在、日本ではラインナップされていませんが、ホンダの主力モデルといえば「シビック」。その欧州仕様の5ドアハッチバックがフォトデビューを果たしました。

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フロント:ストラット、リヤ:マルチリンクサスペンションの新世代プラットフォームにダウンサイジングターボエンジンを搭載した新型シビックは、基本的には世界共通のグローバルモデルであり、現在のトレンドをキャッチしたニューモデルです。

エンジンは、日本でもおなじみの1.5リッター4気筒VTECターボエンジンに加えて、1.0リッター3気筒VTECターボも設定。それぞれスペックは次のようになっています。

●1.5リッター4気筒VTECターボ(MT仕様)
最高出力:182 PS(134 kW) / 5500 rpm
最大トルク:240 Nm / 1900 – 5000 rpm

●1.0リッター3気筒VTECターボ(MT仕様)
最高出力:129 PS(95 kW) / 5500 rpm
最大トルク:200 Nm / 2250 rpm

トランスミッションは、6速MTと7速マニュアルモード付きCVTとなっています。

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ボディサイズも欧州基準のCセグメントとして、確実に成長しています。

●新型シビックハッチバック(欧州仕様)ボディサイズ
全長:4497 mm
全幅:1800 mm
全高:1421 mm
ホイールベース:2700 mm

まるでコンセプトカーのようなセンター出しエキゾーストが印象的。このようにスポーティさをアピールする新型シビック・ハッチバックは、従来通りにイギリスで生産されます。

さらに先進安全技術である「ホンダセンシング」も標準装備するなど、最先端のテクノロジーを採用した妥協のない「大衆車」として進化を遂げているといえそうです。

(山本晋也)

新型ホンダ・フリードとライバルのトヨタ・シエンタを徹底比較【安全装備、価格編】

好調トヨタ・シエンタと期待の新型フリードは、燃費もボディサイズも大差なく、あとは積載性やシートアレンジの差、そして安全装備と価格の差が気になるところ。

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ここでは、安全面と価格について比較していきたいと思います。

まず、衝突被害軽減ブレーキは、フリードが約5km/h以上〜約80km/h以下で作動。シエンタは、約30km/h〜80km/hの領域ではプリクラッシュブレーキアシストが作動となっていて(自動ブレーキは約10km/h〜80km/hの車速域で作動)、対歩行者も謳うのはホンダのCMBSとなっています。

さらに新型フリードは、約10km/h〜約40km/hでの走行中に路側帯などの歩行者と衝突しそうになると警告するだけでなく、ステアリングを制御。約50km/h以上で車線逸脱警報のみとなるシエンタに差をつけています。

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安全装備では、シエンタよりも後発だけに新型フリードの装備が若干リードしていて、価格面にも一部現れています。シエンタが160万円台〜、フリードが190万円近いエントリーグレードという設定。

siet1507_01_sハイブリッドは225万円前後からという価格設定ですからほぼ互角。ただし、シエンタ(ハイブリッド)は5万4000円の「トヨタ・セーフティ・センスC」を付けても223万円台〜。

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一方、フリード(ハイブリッド/6人乗り)は「ホンダ・センシング」装着車が250万円近い設定となっていて、安全装備の差があるとはいえ少し高めの価格となっています。

(塚田勝弘)

【関連記事】

新型ホンダ・フリードと好調トヨタ・シエンタを比べて見ると?【燃費、ボディサイズ編】
http://clicccar.com/2016/09/20/400067/

新型ホンダ・フリードをライバルのトヨタ・シエンタと徹底比較【燃費、ボディサイズ編】

ホンダ・フリードがフルモデルチェンジを受けました。

以前から2015年秋くらいという噂もありましたが、フィットやヴェゼルなどのリコール問題の影響により当初の予定よりも遅くなったのでしょう。

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ライバルのトヨタ・シエンタは2015年7月に発売されて以来、ハイブリッドはミニバントップクラスの27.2km/L、1.5Lガソリンでも20.6km/Lという燃費を武器に月1万台ペースで売れまくっています。登録車販売台数ではプリウス、アクアに続いて3位が定位置。この3台で表彰台独占状態が続いています。

シエンタが好調なのは、燃費やパッケージングだけではないでしょう。インパクトのあるエクステリアをはじめ、デザインのさじ加減が絶妙。コストを抑制しながらも安っぽく見えない内・外装の質感もヒットの要因といえそう。

siet1507_03_s一方の新型フリードは、ひと目でフリードと分かる正常進化といえるもので、初代発売から8年近くを経て登場しただけに、先代ユーザーの買い替えも促したいという意図が感じられます。

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さて、気になる燃費は、アトキンソンサイクルの1.5Lガソリンに、重希土類完全不使用のネオジウム磁石を使ったモーターを組み合わせたハイブリッドが最高値で27.2km/L。また、シエンタにはないハイブリッドの4WDを用意し、25.2km/Lという燃費を達成。

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なお、1.5LガソリンはFFが19.0km/L、4WDが17.6km/Lとなっています。ハイブリッドの燃費はシエンタに並んだものの、ガソリン車では僅かに追いつけなかったというところ。

ただし、実燃費ではなくカタログ値であり、またこの程度の差なら走らせ方次第で挽回できるはずなので燃費はほぼ互角ではないでしょうか。

次に気になるのは、ボディサイズ。

シエンタは全長4235×全幅1695×全高1675mmで、ホイールベースは2750mm。最小回転半径は5.2mとなっています。新型フリードは、全長4265×全幅1695×全高1710mmでホイールベースは2740mm。最小回転半径は5.2m。

フリードの方が全長が30mm長く、全高も15mm高くなっていますが、大差はありません。

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シートは、5人乗りの2列シート、6人もしくは7人乗りの3列シートを用意するのも両車同じ。

ただし、フリード・スパイクの流れも組むフリードは、2列シート車と3列シート車でより明確な作り分けがされています。荷室フロアやリヤバンパー下側の専用設計、またセカンドシートも2列シート車と3列シート車では異なった作りになっていて、前者は訴求点であるシートのフラット化に対応する設計となっています。

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居住性の違いは、シエンタの2列目、3列目がかなり高めの位置に座らせるのに対し、フリードはそれほど高い位置に陣取る感じではありません。それでも2列目は、前方視界もよく圧迫感を抱かせません。

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また、3列目の乗降時も足元、頭上ともに広めのスペースが確保されています。3列目のフットスペースは短時間なら許容できそうな広さにとどまりますが、頭上には身長171cmの私で10cm強の余裕が確認できました。

ただし、とくに3列目はフロアから座面までの高さが低めなので、座り心地はもう少し。子どもなら常用できそうですが、身長170cmを超える人は短時間用の域を出ないでしょう。

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燃費とボディサイズ、取り回しに大きな差はなく、パッケージングやシートアレンジ、2列シート車と3列シート車の作り込みなどがシエンタとフリードの違いのひとつといえそうです。

(塚田勝弘)

新型フリードの進化とスマホの進化に共通するものとは?

先日、AppleからiPhone7とiPhone7 Plusが発売されました。

新型では防水機能や電子マネーでの支払い機能も加わり、さらにiPhone7 Plusには2つのカメラが備わって綺麗な写真を撮ることができると言います。

この数日間、いま持っている「iPhone5S」から変えるかどうかで頭を悩ませています。

すでに型落ちとなって久しく、例えばカメラの性能が上がればもっとクルマを綺麗に撮影できますし、たまにアプリが落ちることにイライラ、そしてバッテリーの消耗が激しいなどの細かな不満があるのも事実。

とりあえず日常生活に支障はないものの、スマホの役割は日々大きく広がっており、このままでは時代に取り残されることは明らか。

だからこそ、暮らしをより豊かにするには、その時代に“ちょうどいい”ものを持つことが大切だと思う次第であります。

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これが「フリード」に繋がります。

初代モデルが登場した頃は、依然として室内の広いミニバンの人気が高かった一方で、ただ大きくなるだけではかえって運転が難しくなるため、両方を上手く掛けあわせたモデルのニーズが高まっており、ホンダが提案した「フリード」は市場から評価され、大ヒットしました。

しかし、その登場は2008年。数回の改良が行なわれているものの、新しいレジャーが増えるなど使われ方の幅が広がり、いつしか痒いところに手が届かなくなりつつありました。

そこで新型「フリード/フリード+」では、実際の使い方に近いかたちで検証が入念に行ない、いまのニーズにしっかり応えられるようにしていると言います。

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「フリード」そして「フリード+」の名前で販売がスタートしたわけですが、両者の決定的な違いは2列目シートから後ろの空間にあります。

3列目シートを備えて6人または7人乗りが可能な「フリード」は、3列目シートの位置を先代モデルから後ろに下げたことで足元の空間を広げて、より快適に。

その一方、「フリード+」では3列目シートがないため乗車定員は5人。その代わりにボディ下端まで伸ばしたテールゲートにより荷室の広さと積載性がアップしています。

さらに、荷室を上下二段に分割するユーティリティボードのおかげで、車中泊も可能なほど広大でフラットな空間をつくることもできます。

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そんな荷室をさらに便利にするための純正アクセサリーも多数用意しているのもポイント。開発のハードルは当然高くなりますが、DIYではできない領域まで踏み込んだ機能性を有しています。

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機能性では「フリード」および「フリード+」の両者の違いは明確ですが、その一方でデザインの違いは少なく、見分けるポイントはテールゲートの長さくらいのものです。

先代の「フリード」および「フリードスパイク」では外観でも違いを表現していましたが、見た目を変えるということは大きな投資が必要になります。当然、開発時も議論があったわけですが、ユーザーへの聞き取りで“見た目より中身が大切だ”ということに気付いたそうです。

しかし、それは見た目を妥協することではありません。

新型では「ダイナミズム&ファンクショナリティ」として機能性と躍動感をどう表現するか?さらには表情も男性的もしくは女性的ではなく中性的を狙ったと言います。

ボディサイドにある力強いラインと大きな抉り、さらにリヤフェンダーの張り出しが目を引く下半身に伸びやかなグラスエリアで室内の広さを表現した上半身を合体させて、それを実現。誰が乗ってもしっくりくるポイントの狙い撃ちを完遂しています。

クルマがあることで得られる便利さを徹底的にアップデートした新型「フリード」。新規の方も、乗り換えの方も検討してみては?

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より深く知りたい方にはこちらがおススメです。

(今 総一郎)

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先代フリードのオーナーは新型フリードに買い替えるべきか?

初代ホンダ・フリードの登場から8年近く経って、新型に移行した2代目フリード。

すでに先行予約で1万2000台(発売日前日の9月15日時点)受注しているそうですから、絶好のスタートを切ったといえそうです。

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先代フリードは50万台以上のオーナーがいるそうで、こうしたお客さんに買い替えを促すのが、まずは新型フリードの役割とのこと。

では、新型に買い替えるべきでしょうか?

先代フリードの4WD(ガソリン車のみ)に乗っていた方で、ハイブリッドの4WDが欲しかったのなら「買い」でしょう。シエンタにもハイブリッドの4WDはありませんから、25.2km/hという燃費は、先代フリードの4WD(13.2km/L)から倍近くになっています。

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さらに、出力の面でも118ps/144Nm(1.5Lガソリン、4WD)から、新型ハイブリッドはガソリンが110ps/134Nm、モーターが22kW(29.5ps)/160Nmという数値で、モーターによる力強い発進、加速が期待できます。

先代フリードの「IMA」ハイブリッドシステムに乗っていた人はどうでしょうか。

燃費は21.6km/Lから27.2km/Lに改善し、エンジンは88ps/132Nmの1.5LのSOHCから新型は直噴の1.5L DOHCになり、ハイブリッド用のLEB型は110ps/134Nmに引き上げられています。

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モーターも先代の10kW(14ps)/78Nmから、新型フリードでは22kW(29.5ps)/160Nmに引き上げられています。走りの面でも先述したように、発進や加速時に恩恵を感じられるはず。

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一方、先代フリードの1.5Lガソリン(FF)に乗っている場合は、16.0km/Lから19.0km/Lと燃費だけ見ると微妙なところですが、ポート噴射から直噴化された新型は出力でも131ps/155Nmと、先代の118ps/144Nmから着実に増強されています。

燃費や出力だけでクルマを買い替える人は少ないでしょうが、ガソリン車に関してはエンジンの数値上では「圧倒的な」強みは感じられません。

パッケージングの面ではどうでしょうか?

確かにシートの座り心地をはじめ、シート間の前後距離(タンデム)やシート左右間の距離、頭上空間、荷室の広さや使い勝手など着実な進化を遂げているようですが、5ナンバーコンパクトミニバンという制約の中、某ビフォーアフターのような「劇的」な変化は最初から望むのは酷というもの。

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とはいえ、居住性・積載性に関してはオーナーならすぐに新型の利点を理解できるでしょうから、ディーラーで念入りにチェックしたいところです。

では、先代オーナーが買い替えるべき最大のポイントはというと、ずばり「安全面」でしょう。

「ホンダ・センシング」搭載車は初期受注でその割合が高めとはいえ、7〜8割くらいに達しているそうです。

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先代フリードからの買い替えであれば駆動方式や2列の3列シート配列を問わず「ホンダ・センシング」搭載車をチョイスすべきで、安全面は当然のこと、ACC(アダプティブクルーズコントロール)やLKAS(車線維持支援システム)、先行車発進お知らせ機能などのドライバーサポート機能といった最新装備も「買ってよかった」と実感できると思います。

(塚田勝弘)

ホンダ・フリードは、3列シートより2列シートのほうが「重い」!?

ホンダのコンパクトミニバン「フリード」がフルモデルチェンジ。

3列シートのフリードは6名乗車と7名乗車を設定、旧型ではスパイクのサブネームが付いていた2列シートは、新たに「フリード+(プラス)」という名前に生まれ変わっています。

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それにしても、3列シートの「フリード」に対して、シートが減っている2列シート車に『プラス』という名前が選ばれたのは、ちょっと不思議な感じもします。

そうした疑問を開発責任者である田辺 正さんにぶつけると「3列目シートがなくなっているのでフリード『マイナス』のほうがわかりやすいという冗談めいた話もありました」と言いながら、興味深いことを教えてくれたのです。

「じつはシートが減っていても、フリードプラスのほうが重量がプラスになっています」。

たしかにカタログで確認すると同等グレードでの比較でフリードプラス(5人乗り)はフリード(6人乗り)に対して10〜20kgほど重くなっています。

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基本構造は共通ながら、低床フロアパネルを採用するなどモノコックボディから別物となっているフリードプラス。

その低床フロアは、車いす仕様車でも使えるよう十分な強度が与えられています。つまり、補強が入っているためにフロアがかなり重くなっており、結果的に重量増につながっているというわけです。

また、フロア構造が異なるために、フリードプラスのリヤサスは、フリードに対してストロークが短くなっているともいいます。だからといって乗り心地に影響があるほどではないのですが、一人乗車でのコーナリングを比べると、フリードプラスのほうが早めにリヤがバンプタッチする感触があり、フロア構造の違いによるサスペンションの差を感じることもできます。

ちなみに、重量差はそれほど大きくないためバネレート自体はフリード、フリードプラスともに共通になっているということです。

(山本晋也)

ホンダN-BOXスラッシュが一部改良。アウトドア風味のインテリアを新設定

軽自動車のナンバーワンヒットモデル、ホンダN-BOXのチョップドモデルである「N-BOXスラッシュ」がマイナーチェンジです。

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個性的な内外装を用意しているのはN-BOXスラッシュの特徴ですが、今回のマイナーチェンジでは新たに「トレッキングスタイル」というインテリアカラーパッケージを設定しています。

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ボディカラーにも新色を追加しています。

モノトーンでは「シャイニンググレー・メタリック」および「クリスタルブラック・パール」の2色を新設定。2トーンカラースタイルに、「シャイニンググレー・メタリック&ブラック」、「クリスタルブラック・パール&ホワイト」を設定しています。

さらに、2トーンの新たな組み合わせとして、「サーフブルー&ブラック」、「アッシュグリーン・メタリック&ブラック」が加わり、モノトーン全9色、2トーン全16色のラインナップとなりました。

また、ターボグレードの15インチアルミホイールが新意匠となっています。

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エンジンは660ccNAとターボの2種類、トランスミッションはCVT(ターボはパドルシフト付き)、それぞれFFと4WDの駆動方式を設定。メーカー希望小売価格は、132万円〜184万円です。

(山本晋也)

ホンダ・フリードがフルモデルチェンジ。超低床ラゲッジの「フリード+(プラス)」を新設定

ついにホンダ・フリードがフルモデルチェンジです。

そのルーツといえる「モビリオ」の誕生によってコンパクトサイズのスライドドア・ミニバンというカテゴリーを確立したフリードが2代目へと進化しました。

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「ちょうどいい」というキャッチコピーが話題を集めた先代モデルのコンセプトを、さらに一歩進めた新型フリードのコンセプトワードは、『セブンデイズ・ワンダフル・モビリティ』。1周間通じて「ダントツにちょうどいい」を目指しています。

3列シートの「フリード」を基本に、2列シートの「フリード+(プラス)」をラインナップ。

従来は「スパイク」のサブネームだった2列シート仕様ですが、新型では専用の低床フロアを与えられ、テールゲートも長くなるなど、よりラゲッジの使い勝手を進化させています。

パワートレインは1.5リッターのガソリン直噴エンジンとスポーツハイブリッドi-DCDを用意。ライバルとなるトヨタ・シエンタの場合、ハイブリッドはFFだけの設定ですが、フリードはハイブリッドにも4WDが設定されているのがアドバンテージです。

なお、ハイブリッド車のJC08モード燃費はFFで27.2km/L、4WDは25.2km/Lとなっています。

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乗車定員は3列シートが6人乗りと7人乗り(FFのみ)、フリード+は5人乗りとなります。

さらに6人乗りの助手席リフトアップシート車、4人乗りの後席サイドリフトアップシート車、全部で6人乗車が可能な車いす仕様と、シートレイアウトと駆動方式により全16通りのバリエーションを誇ります。

メーカー希望小売価格は、フリードが188万円〜272万800円、フリード+は190万円〜274万8000円。

車いす仕様は244万円〜272万2000円、助手席リフトアップシート車は240万円、サイドリフトアップシート車は238万円〜266万2000円となっています。

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●フリード ハイブリッドG(6人乗り・FF) 主要スペック
車両型式:DAA-GB7
全長:4265mm
全幅:1695mm
全高:1710mm
ホイールベース:2740mm
車両重量:1410kg
乗車定員:6名
エンジン型式:LEB
エンジン形式:直列4気筒DOHC
総排気量:1496cc
最高出力:81kW(110PS)/6000rpm
最大トルク:134Nm(13.7kg-m)/5000rpm
モーター型式:H1
モーター形式:交流同期電動機
モーター最高出力:22kW(29.5PS)/1313-2000pm
モーター最大トルク:160Nm(16.3kg-m)/0-1313rpm
変速装置:7速DCT
燃料消費率:27.2km/L (JC08モード)
タイヤサイズ:185/65R15
メーカー希望小売価格(税込):2,376,000円

(山本晋也)

「ちょうどいいミニバン」新型ホンダ フリードが発売へ!

ホンダがフルモデルチェンジを予定している「ちょうどいい」サイズのコンパクトミニバン「FREED(フリード)」。

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同社は6月24日に次期モデルに関する情報を一部公開、既に先行受注を開始しており、9月16日(金)とされる正式発売を前に、かなり好調に受注が推移している模様。

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公開されたフロントマスクは「フィット」や「ステップ ワゴン」に近くなっており、全長4,265mm(+50mm)×全幅1,695mm(±0)×全高1,715mm(±0)と、従来同様、小回りが利くサイズを踏襲。

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コンパクトなボディに3列シートを装備しており、新型では1列目と3列目のシート間距離を90mm拡大、2列目シートの前後スライド量を+120mm増すなど、室内の居住性をさらに向上させています。

ガソリン/ハイブリッドの両仕様を用意、前者は1.5L直噴 i-VTECエンジン(132ps/15.8kgm)とCVTの組み合わせ、後者は1.5Lアトキンソンサイクルi-VTECエンジン(110ps/13.7kgm)+モーター(29.5ps/16.3kgm)に7速DCTを組合わせた「Sport HYBRID i-DCD」仕様となっている模様。

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なかでも注目は、ハイブリッドモデルに搭載されている駆動用モーターにおいて、脱レアアース化を実現している点。

通常、モーターに使われるネオジム磁石はエンジンルームなど高温下での性能維持のため、ジスプロシウムやテルビウムといったレアアースの添加が不可欠となっています。

このレアアースが中国への依存度が高く、調達や価格高騰などのリスクを伴うため、ホンダは大同特殊鋼と共同で高耐熱性と高磁力を兼ね備えたレアアースを使わないネオジム磁石を世界で初めて実用化、 新型「フリード」に搭載。

また、ミリ波レーダーと単眼カメラを融合した精度の高い検知機能で安全運転を支援する「Honda SENSING」を新たに搭載。

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さらに、ハイブリッド車にも4WDモデルをラインナップするなど、バリエーションを充実させています。

車両価格はガソリンモデル(FF)が188万円から、ハイブリッドモデル(FF)が225.6万円から(4WDモデルは各22〜23万円高)となる模様。

6人乗りと7人乗り(FFモデルのみ)が用意されており、2列シート仕様で5人乗りの兄弟車、フリード スパイクについては車名が「フリード+(プラス)」に改められるそうです。

同車の恰好のライバルとなりそうなトヨタ「シエンタ ハイブリッド(27.2km/L)」に対して、新型ホンダ「フリード ハイブリッド」が燃費でどこまで迫るのかが注目されます。

Avanti Yasunori・画像:HONDA)

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発売直前!新型・ホンダ フリードをチェック
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新型ホンダ フリード http://www.honda.co.jp/FREED/new/

8月の国内新車販売、9ヶ月連続でプリウスが首位!

自販連(日本自動車販売協会連合会)が発表した8月度の登録車販売台数は22万3,273台で、前年同月比5.7%増となっています。

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もっとも売れた登録車は昨年12月にフルモデルチェンジしたトヨタ自動車の「プリウス」で、9ヶ月連続で首位を維持。

同車を含め、トヨタ車がTOP10中、7車種を占めている状況。

1位 トヨタ プリウス   17,503台
2位 トヨタ アクア     11,220台
3位 トヨタ シエンタ    9,518台
4位 ホンダ フィット    7,034台
5位 トヨタ パッソ     6,476台
6位 トヨタ ヴォクシー   6,412台
7位 トヨタ カローラ    5,944台
8位 日産ノート      5,606台
9位 トヨタ ヴィッツ   5,204台
10位 ホンダ ヴェゼル   5,066台

全軽自協(全国軽自動車協会連合会)によると、8月度の軽自動車販売台数は11万3,388台で、前年同月比で2.0%減となっています。

もっとも売れた軽自動車はホンダ「N-BOX」で、1万3,276台を販売。

HONDA_N-BOX

TOP10中、ホンダが2車種、ダイハツが3車種、スズキが4車種、日産が1車種の
構成比となっています。

1位 ホンダ N-BOX  13,276台
2位 ダイハツ タント  10,677台
3位 日産デイズ      7,268台
4位 スズキ アルト    6,297台
5位 スズキ スペーシア 5,787台
6位 スズキ ハスラー  5,637台
7位 スズキ ワゴンR   5,396台
8位 ホンダ N-WGN  5,332台
9位 ダイハツ ムーヴ  4,892台
10位 ダイハツ ミラ   4,718台

また、8月度の軽自動車を含む国内の新車総販売台数は前年同月比2.9%増の
33万6,661台と、今年の4月以来4ヶ月ぶりに前年増に転じました。

2016.08

日産デイズが4月に三菱自の燃費不正の影響で販売を停止したものの、影響は限定的だったようで、8月度は3位に返り咲いており、軽自動車全体の販売についても6月以降、回復傾向を示すなど、今後の動向が注目されます。

Avanti Yasunori

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地震による減産から復調!トヨタの5月国内生産が12.4%増
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5月国内新車販売、登録車は6.6%増も軽自動車14.3%減!
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トヨタ自動車の4月生産、地震の影響で国内生産18.8%減!
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トヨタのHVモデル世界販売、年内にも1,000万台到達か?
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ホンダ・フィットにナビを付けるのに必要な装備を揃えた特別仕様車が登場

ホンダの売れ筋コンパクトカー「フィット」の1.3リッターモデルに特別仕様車『ファインエディション』の登場です。

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ベースとなるのは、13G・Fパッケージと13G・Lパッケージ。

それぞれリアワイドカメラや照明付きオーディオリモートコントロールスイッチなどからなる「ナビ装着用スペシャルパッケージ」を装備したお買い得な仕様となっています。

そのほか、13G・Fパッケージには「アームレスト付センターコンソールボックス(アクセサリーソケット<DC12V>付)」を追加。13G・Lパッケージには「コンビシート(プライムスムース×ファブリック)&専用インテリア」と「リアセンターアームレスト」が追加されています。

駆動方式はFFと4WDを設定。メーカー希望小売価格は、143万8000円〜179万2400円となっています。

ボディカラーは、プレミアムホワイト・パールII、 ミラノレッド、 ティンテッドシルバー・メタリック、 アラバスターシルバー・メタリック、 クリスタルブラック・パール、 ブリリアントスポーティブルー・メタリックの6色を用意しています。

(山本晋也)

NSX、アストンマーティンDB11だけじゃない!今注目の2000万円オーバースポーツカー7選

8月25日に発表されたホンダNSXが2370万円。そして8月31日に国内初披露されたアストンマーティンDB11が2380万円と、車両本体価格2000万円オーバーのスーパースポーツカーが続々と登場しています。

Aston Martin DB11 Launch. Siena, Italy. July 2016.Photo: Drew Gibson

そこで、NSXやDB11と同じ2000万円台の予算でどんなスーパースポーツカーが購入できるのかを紹介しましょう。

・アストンマーティン DB11

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発表されたばかりのアストンマーティンDB11の新車価格はDB11が2380万円、DB11ローンチエディションは2591万5720円です。アルミを多用したシャシーをはじめ、空気の力を利用してダウンフォースを生み出すエアロダイナミクスに優れたボディデザインは歴代DBシリーズを踏襲しながらもエレガントさが増しています。新開発の5.2LV12ツインターボエンジンとともに業務提携しているメルセデス・ベンツのエッセンスを取り入れたインテリアのモダンな操作系も見逃せません。

・ホンダ NSX

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約26年振りにフルモデルチェンジを行い、ハイブリッドカーとして生まれ変わったホンダNSX。新車価格は2370万円で、新開発の3.5LV6ツインターボエンジンと高効率・高出力の3モーターを組み合わせたハイブリッドシステム「SPORT HYBRID SH-AWD」を搭載し、リニアで力強い加速と異次元の回頭性能を実現しています。

・アウディR8

Audi R8 V10

NSXやアストンマーティンDB11と相次いで登場したため、うっかり忘れてしまいがちですが、アウディR8も2016年に登場したばかりのモデルです。スタンダードモデルのV10クーペ5.2FSIクワトロが2456万円、上級モデルのV10プラス クーペ5.2FSIクワトロは2906万円。アルミとCFRP(カーボンファイバー)素材を組み合わせたアウディスペースフレームボディに5.2LV10エンジンを搭載。そしてアウディ独自の4WDシステム“クワトロ”が必要に応じて、最適なトルク配分を行うため天候や道路状況の変化に神経質になる必要はありません。

・ランボルギーニ・ウラカン

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スーパーカーの代名詞といえばランボルギーニです。現在ランボルギーニはトップモデルのアヴェンタドール。そしてベビーランボことウラカンともに4WDが中心ですが、ウラカンには車両本体価格2535万840円の580-2という後輪駆動モデルが追加されました。ミッドシップに搭載する5.2LV10エンジンは最高出力580psを発生。2WD化によって4WDモデルと比べて33kg軽量化され、車両重量は1389kgを実現。大出力を後輪だけで駆動させるため、サスペンションのセッティングを大幅に改良することで危うさを除き、2WDらしいの楽しさを演出しています。

・ポルシェ911ターボ

007ポルシェ911ターボ

2015年に行われたマイナーチェンジでGT3を除く全モデルがターボエンジンを搭載したポルシェ911。911ターボクーペの車両本体価は2236万円です。最高出力540ps、最大トルク660N・mを発生する3.8L水平対向6気筒ターボエンジンをリアに搭載し、0-100km/h加速はスポーツ黒のパッケージ装着時3.0秒を実現しています。駆動方式は4WDを採用し乗車定員は4人乗りで実用性の高さも魅力です。ミッションはPDKと呼ばれる7速デュアルクラッチシステムのみとなります。

・ベントレー・コンチネンタルGT

英国の高級車ブランドのベントレー・コンチネンタルGT V8Sは2310万円です。最高出力528psを発生する4LV8ツインターボエンジンを搭載し、駆動方式は4WDを採用。4人乗りのクーペながら、0-100km/h加速は4.5秒を実現しています。

・マセラティ・グラントゥーリズモ

006マセラティグランツーリズモ

最後はイタリアの高級車ブランド、マセラティの2ドアクーペグランツーリズモの最上級モデルMCストラダーレが2216万円です。乗車定員は4人で、フロント49:リア51という理想的な重量配分を実現したFRの駆動方式を採用。搭載される最高出力4.7LV8自然吸気エンジンは官能的なサウンドを奏でます。

こうして見てみると日本、ドイツ、イタリア、イギリスの誇る自動車メーカーのスーパースポーツカーが勢揃いしています。手に入れるのは夢と諦めるのではなく、年末ジャンボ宝くじ購入資金をこれから貯金しましょう!

(萩原文博)

今一番注目のホンダCBR250RRデザイン担当に聞いた「コンセプトモデルよりカッコイイ」ワケは!?

今一番盛り上がっているといっても過言ではないHonda新型CBR250RR。今回はデザイン担当の方と話す機会を頂いたのでズケズケと問い詰めてみました!

そもそもこのCBRが世に出たのは2015年の東京モーターショーの時。当時は詳細不明のコンセプトモデルとして展示されていました。

デザイン担当の方に最初に言われたのは「コンセプトモデルよりもかっこいい市販モデルが今まであったか?」という部分。

確かに仰るとおり、コンセプトモデルで期待して市販はちょっとがっかりというのは恒例パターンになりつつありましたが、今回のCBRは見事コンセプト超えを果たしています!!

「デザインコンセプトは?」という質問に対して、やはりモーターショーで公開した時と変わらず「アグレッシブ&スピードシェイプ」とのこと。

確かにこのエッジの効いたデザインとフォルム、スポーツ感が溢れて止まらない戦闘的なスタイルはコンセプト通りですね。

このバイク、よーく見てみると細かい部分がかなり複雑な形をしていると思いませんか?例えばタンクひとつ取っても、この形を今の加工技術で作るのはかなり難しそうです。

ここを問い詰めてみると発売前から新たな楽しみ方を教えてくれました。

実は、Hondaのロゴが入っている部分などはタンクではなくタンクカバー。テールカウルも分解すると4ピースに別れるそうです。

ライダーが後々カウルの一部だけ色を変えるなどのカスタム面でも楽しんで欲しい、という思いもあってこのような形にしたそうです。

確かにこれならカスタムもしやすいし、転倒した時にタンクに傷がはいった場合、丸ごと交換ではなく一部のパーツ交換のみで済ますことができます。

今回撮影した車両はエンジンはかけられませんでしたが、電装系は撮影することができました。

250クラスでこんな豪華なメーター見たことありません…!

筆者はメーターマニアですが現時点でTOP5に堂々ランクイン決定です。

このバイクの注目ポイントの一つ「スロットルバイワイヤシステム」というハイテクシステム。

スロットルを開けると「ウィーンウィーン」とモーターが動いている音がします。左手のスイッチでモード切り替えが可能でメーターに現在のモードが表示されます。

3種のモードはこんな感じ!

Sport:オールラウンドにリニアな加速が楽しめる標準モード
Sport+:より力強い加速が楽しめる、トルク感を強調したモード
Comfort:タンデム時や、よりリラックスした走行が楽しめる、快適性を重視したモード

個人的にはSport、Normal、Tandemかな?と思っていたんですがまさかの標準モードの時点でスポーツ。さすがアグレッシブバイク!

ちなみに左手のスイッチ類の中には「LAP」というストップウォッチ機能ボタンも!

全体的に見なおしてみても、やはりミドルクラスとは思えない車格とデザイン。

個人的に気になったのは二点。

まずはテール周りのすっきり感。最近のミドルクラスはリアがどうしても重いデザインのものが多く、一部の人はスーパースポーツのテールカウルを流用して軽いデザインに変える人もいるくらい。

今回のCBRは後ろから見ても横から見ても「スパッ!!」と言わんばかりのすっきり感が素晴らしいと思いました。

あと一点はミラーのかっこよさですね。ミラーって、見た目に大きく影響してくる部分でデザインが難しいですがCBRは違和感なくデザインの一部としてしっかり主張しています。

細長くても見やすく、デザインの邪魔をしないミラーは感動しましたね。

今回のCBRはハンドルがトップブリッジの下についていてかなり前傾?と噂されていますが実際跨ってみるとちょうどいいくらいの角度。

ステップ位置も高めですが、腰も痛くならないし、めちゃめちゃ前傾!ってわけではありません。

サーキットではなくあくまでストリートでも活躍して欲しい!ということからベストなセッティングを研究したそうです。

今回の撮影はここまででした。

デザイン担当の方に結構深い所まで聞きましたが半端じゃない情熱…!バイク愛を感じましたね!

次回は試乗会にて走りのインプレッションをご期待ください!

(ライター:佐藤 快/Moto Be バイクの遊び方を提案するWEBマガジン

【関連リンク】

現行最強の250?Honda新型「CBR250RR」がかっこ良すぎた!
http://moto-be.com/cbr250rr_2016

最強の250候補 新型「CBR250RR」実物を見てきたぞ!
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量産二輪車で世界初!ホンダ・CRF450Rの燃料タンクにチタン薄板が採用

新日鐵住金(新日鉄住金)は、同社製のチタン薄板がホンダのモトクロッサー「CRF450R」最新モデルの燃料タンク素材に採用されたと発表しました。

チタン薄板が燃料タンク本体の素材に採用されたのは量産二輪車では世界初です。

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チタンは軽量で耐食性が高く、燃料タンクの素材として優れた性質を備えていますが、これまでは加工性の面で燃料タンクの素材に採用することは困難でした。

今回、新日鉄住金は本田技術研究所と連携して、プレス成形性・溶接性・異方性(製品の方向によって、性質や特性などが異なること)など、チタン薄板を燃料タンクに採用する上での加工性の課題を解決することに成功し、新日鉄住金製純チタンJIS1種材(TP270C)が今回の燃料タンク本体に採用されました。

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ホンダのモトクロッサー「CRF450R」の燃料タンクでは、チタンの比強度の高さを活かし、従来の樹脂製と比較して軽量化にも成功したということです。

新日鉄住金では、チタンの軽く、強く、耐食性が高いという特性を活かして、今回の二輪車用燃料タンクに限らず、自動車分野へチタンの採用拡大を図りたいとしています。

(山内 博・画像:ホンダ)

ホンダ・グレイスにスポーティムードを高めた特別仕様車を設定

5ナンバーサイズのコンパクトセダンであるホンダ・グレイスに特別仕様車の「STYLE EDITION(スタイルエディション)」が登場しました。なお、この特別仕様車は全車ハイブリッドモデルとなっています。

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コンパクトセダンは国内市場の縮小が指摘されていますが、グレイスはセダンならではの使い勝手の良さや静粛性の高さ、そして取り回ししやすいサイズ、ハイブリッドを軸に廉価なガソリン仕様も設定するなど、日本でこそ使い倒せる要素が盛り込まれています。

2016年9月2日に発売された「STYLE EDITION」は、フロントグリルやアウタードアハンドルなどにダーククロームメッキを採用し、ボディカラーに専用色の「ミッドナイトブルービーム・メタリック」、「ルーセブ ラック・メタリック」を新設定。

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ブラックカラーとなるインテリアは、ブルーステッチを施した専用のコンビシートと本革巻ステアリングホイールを設定するなどしてスポーティムードが高められています。そのほか、ETC車載器も用意。

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4160901-grace_010H 価格は「HYBRID LX 特別仕様車 STYLE EDITION」のFFが209万8400円、4WDが231万4400円、「HYBRID EX 特別仕様車STYLE EDITION」のFFが226万2400円、4WDが242万4400円です。

(塚田勝弘)

ホンダ・NSXの国内販売が年間100台にとどまるワケ

2016年8月25日、ついにホンダからNSXが正式発表されました。

メディア向け発表会の席において、記者からの「年間販売目標は?」という質問に「国内向けは100台です」と答えたことで、はやくもプレミアがつきそうな勢いです。

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では、この100台という販売目標はどこから生まれてきた数字かといえば、そもそもの生産台数による部分が大きいといいます。

アメリカ・オハイオ州の専用工場にて作られるNSX。その生産能力は一日8台に過ぎません。年間稼働日数を250日として、一年間の生産能力は2000台にとどまるのです。

つまり日本向けが100台というのは、グローバル生産の5%を日本向けに確保しているという意味なのです。

ただし、これが比率として多いか少ないかというのは議論がわかれるところ。

たとえば2015年のランボルギーニ社のグローバル販売は3200台余りで、日本での販売台数は349台となっています。仮にスーパーカー市場にとって日本は全体の1割程度のスケールだとすると、ホンダの見込みは控えめにも思えます。

とはいえ、同じく2015年におけるマクラーレン社の数字を見るとグローバル販売が1700台弱で、日本では90台となっています。この数字からするとグローバルに対して日本のシェアを5%程度と想定するのは妥当ともいえます。

スーパーカーというのは「その市場で何台売れるか」ということよりも、希少性も考慮した上で全体としての生産台数を決め、その上で地域ごとの割当台数を決めていくというビジネスモデルという面もあります。

NSXにおいても、生産能力と日本以外のエリアにおける見込みなどのバランスから、国内向けの割当台数が100台となったというわけでしょう。

(写真・文 山本晋也)

ホンダ・ステップワゴンに設定される「Modulo X」のティザーサイトが公開

セレナがフルモデルチェンジを受けたほか、トヨタ・ヴォクシー/ノア、エスクァイアと強力なライバルと販売競争を繰り広げているホンダ・ステップワゴン。

このクラスは、ミニバンとはいえカスタマイズ仕様が欠かせなくなっていて、現行ステップワゴンにも2016年10月に「Modulo X(モデューロ)」が加わります。

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「モデューロX」は、ホンダアクセスが開発した専用のカスタマイズパーツを量産過程で装着し、販売するコンプリートカーブランド「Modulo X」の第3弾。第1弾「N-BOX Modulo X」、第2弾「N-ONE Modulo X」に続いての登場です。

4150717-n-one_061H 現行ステップワゴンの力強くスムーズな加速を実現する直噴1.5L VTEC ターボエンジンや、独創的な機構のテールゲート「わくわくゲート」といった同車の特徴はそのままに、専用サスペンションや空力特性に優れた専用エクステリ アなどを装備し、鋭いハンドリングとしなやかで上質な走りを両立。内装も専用シートや専用シフトノブなどが用意されているようです。

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(塚田勝弘)

【関連サイト】

「STEP WGN Modulo X」先行サイト
http://www.honda.co.jp/STEPWGN/new/

新型NSXに用意される、スーパーGT直系ホイールは一台分で162万円!

2016年8月25日、正式に国内で発表された新型NSXは、車両本体価格2370万円というスーパースポーツです。日本での販売予想は年間100台程度ということですが、もちろんホンダの純正アクセサリーを担当するホンダアクセスによるオプションアイテムは用意されています。

その中でも注目は専用設計のアルミホイール「MT-R03」でしょう。

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NSXの発表直後に開催されたスーパーGT第6戦 鈴鹿1000kmの予選において、GT500のコースレコードとなる1分47秒456をマークしたDrago Modulo NSX CONCEPT-GTが履いているデザインを踏襲した、まさにレプリカ仕様といえるホイールなのです。

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このホイールは、センターロックを思わせるブリランテロッソのセンターキャップとリアルカーボン製Moduloプレートを与えられ、もちろん鍛造。純正ホイールがアメリカンテイストも感じさせるのに対して、純粋にレーシーを追い求めたスタイルとすることで、モデューロ・ブランドらしい個性を発揮しています。

カラーはグリントブラック塗装。フロント用19インチ、リア用20インチの専用サイズを設定してます。

●フロント用(19インチ)
19×8 1/2J
インセット55mm
PCD:120mm
37万8000円/1本(消費税8%込)

●リア用(20インチ)
20×11J
インセット55mm
PCD:120mm
43万2000円/1本(消費税8%込)

(山本晋也)

新型NSXのステアリングが真円でない理由とは?

ホンダとしては久しぶりにミッドシップの本格スーパースポーツを作るとあって、パッケージングの面でも苦労があったそう。「約20年前と同じように開発できるだろう」という目論見は砕け散ったようです。

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それはまず、法規が時代とともに変わり、衝突安全など要件も厳しくなっているから。

ボディサイズもあまり大きくしたくないとなると、居住スペースの確保も容易ではなく、先代NSXの「ヘルメットをかぶれない」という声もあり、これらの課題を克服する必要もありました。

シートポジションは、低くても視界を確保するという課題に取り組み、ダッシュボードの上部を抑えることを追求。とはいえ、フードの高さは法規上である程度決まってきてしまい、そうした条件下で、ミリ単位で高さをできるだけ抑制したそうです。

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その結果、ステアリングを丸くすることができなかったそうで、ステアリングホイールの下側のみならず、上側も直線ではないものの丸みが抑えられています。上側もカットされているのは法規に対応するため。このあたりのデザイン、設計はかなり苦労したとのこと。

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ステアリングホイールの下側を直線的にカットするのは、ドライバーの乗降性ももちろん配慮されているのでしょう。NSXがスーパースポーツカーとはいえ、ロックトゥロックが小さなフォーミュラーカーではなくあくまでも乗用車、スポーツ走行時を含めて操作性を考えると理想は真円であるべきでしょうが、視界との両立などパッケージングの難しさを感じさせます。

(文/写真 塚田勝弘)

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NSXにGT-R! ジャパン・ブランド・スポーツカーの夏

先日、やっと2代目「ホンダ NSX」が発売されました。

1990年の初代NSXからは26年。長~い長~い道のりでした。

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今回のトピックは3モーターのハイブリッドシステム「スポーツハイブリッド SH-AWD」を搭載。スポーツカーでもハイブリッドモデルオンリー。3.5リッターV6ツインターボエンジンに9速DCT(デュアルクラッチ・トランスミッション)の組み合わせ。

新型NSXの発表会は東京ビッグサイトで行われ、私も楽しみにしていましたが、渋滞に見舞われ遅刻。しかし助かるのは、ここ最近、新車発表会などはUSTREAMなどでライブ配信され、もちろんNSXも配信あり。というわけで途中、観ながら聞きながら会場に向かいました。発表会自体は、後半から発表会に参加ですが、発表会の雰囲気はバッチリ味わえますし、イベントの内容もほぼほぼ聞いたので助かります。

ちなみに私がこの会場にいた様子は、その日のテレビ東京「ワールドビジネスサテライト」にチラッと映っていたとか。でも「出演」ではありません。たまたま映り込んだだけです。

ちなみにお値段2370万円。

そして今週は、日本を代表するスポーツカーのひとつ「日産GT-R」の取材も行われました。

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久しぶりに三栄書房「日産GT-Rのすべて」出演です。

GT-Rは「スカイラインGT-R」から「日産GT-R」に変わったのが2007年。

初代の「日産GT-Rのすべて」は大入り袋が出るほど人気でしたが、こちらもかれこれ9年が経過。

2017年モデル&NISMOバージョンの発売に合わせて、「すべてシリーズ」の発売です。

今回、鮮やかなオレンジ「アルティメイトシャイニーオレンジ」のボディカラー&インテリアカラーの「GT-Rプレミアム・エディション」がイチオシみたい。この日私は、事前に考えていた洋服を当日の気分でやめて、サリーちゃん風(?)ダークグリーンのワンピースをチョイス。私の中で「GT-R」はこんなイメージです。

気になる方は9月13日発売「日産GT-Rのすべて」でご覧ください。

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お楽しみに♪

(吉田 由美)

世界のサーキットが由来という新型NSXのボディカラー、その元ネタは?

アメリカで生産され、日本に輸入される新型NSX。そのメーカー希望小売価格は2370万円と破格ですが、スーパースポーツとしてはけっして非常識なものではないといえます。

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その新型NSXに用意されるボディカラーは全8色。世界の著名サーキットを思わせる名前が付いているのが特徴です。

では、どの色が、どのサーキットに由来しているのでしょうか?

まず注目は、67万円高の有償色である「バレンシアレッド・パール」。

これは、かつてF1ヨーロッパGPの開催されたスペイン・バレンシアの市街地コースに由来します。もちろん、スペイン出身のF1パイロットであり、マクラーレン・ホンダを駆るフェルナンド・アロンソ選手もイメージしています。

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もうひとつの67万円高有償色「ヌーベルブルー・パール」はモナコ・グランプリの有名コーナー『ヌーベル・シケイン』に由来する色。モナコの澄み切った海と鮮やかな空の美しさを表現しています。

続いて、8万5000円高の有償色である3色について。

「ノルドグレイ・メタリック」は、ドイツ・ニュルブルクリンク北コース「ノルドシュライフェ」に由来する色。単なるグレイではなく、緑深いニュルブルクリンクのイメージで、グリーンを感じる色味となっています。

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「ソースシルバー・メタリック」は、ベルギーの有名コーススパ・フランコルシャンの「ラ・スルス」を思い起こさせる色。天然の源泉という意味のソースという言葉に合わせ、シルバーによって水を表現しているということです。

「カジノホワイト・パール」も、モナコ・グランプリの「カジノコーナー」に由来した色。モナコという特別な場所が持つ、ラグジュアリーとスピード感を想起させるホワイトパールとなっています。

もうひとつの標準ホワイトに付けられた名前は「130Rホワイト」といいます。言わずと知れた鈴鹿サーキットの高速コーナーに由来した名前で、その色はホンダのレーシングカラーであるソリッドホワイトを受け継ぐものとなっています。

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残る2色は、サーキット由来ではありませんが、「クレバレッド」の「クレバ」はラテン語で「カーブ」を意味する言葉。ブラジルのインテルラゴスやイタリアのモンツァといった伝統的なサーキットが使う「クレバ」という響きは、ブラジル出身の伝説的ドライバーであるアイルトン・セナ選手との関係を思い起こさせます。

そして「ベルリナ ブラック」。これは初代NSXから受け継いだブラック。ホンダスピリットを継承することを示す意思を込めた色というわけです。

(山本晋也)

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新型NSXはこうやって作られている

北米はオハイオ州の専用工場「Performance Manufacturing Center(PMC)」で生産されている新型NSX。その生産責任者であるクレメント ズソーザ氏は、インド出身でエンジニアリングを学ぶため渡米し、1980年代後半にオハイオ州の生産拠点に入社したという経歴の持ち主です。

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いまから4年以上前にチームを立ち上げる際に、同氏が本田宗一郎氏の「常識に挑戦し、夢を追い続けることでのみ、我々の未来は存在する」という言葉を掲げたそうです。

本田宗一郎氏の言葉は、PMCで働く人々や来客者から見えるように掲げられているとのこと。

ホンダとして新しい生産方法を数多く採り入れられている新型NSXらしい挑戦といえそうで、クレメント ズソーザ氏が率いるチームは、「既存の考え方にとらわれない、新たなものづくりへのチャレンジを続けてきた」と語っています。

同氏はオハイオ州の工場に入社後、2年間日本の研究所で働き、ホンダにおけるキャリア、そして新型NSXのプロジェクトへの関わり方で大きな意味があったとしています。

日本駐在中は、98年式のアコード発売に際して日米の調整役、そしてボディ設計にも携わり、彼のデスクの先(柱何本分か向こう)に現在の八郷社長のデスクがあったそうで、異なるプロジェクトに携わっていたものの、生産手法や英語表現について八郷社長からよく相談を受けたそうです。

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また、当時のアコードの試作が初代NSXの生産工場でもあった栃木の高根沢工場でも行われていたため、NSXが生産されている様子をよく見ていたという逸話も披露。

当時は将来自分がNSXをつくり、専用工場に携わるとは夢にも思っていなかったそうで、何かの縁を感じていたようです。

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そして、新型NSXの専用工場は、日米の開発チームとともにNSXの設計を詳細に検討し、高根沢工場、熊本工場、そして世界中のスーパースポーツの工場をベンチマークとして立ち上げられています。

詳細な検討の結果、導き出されたのが「革新的な生産技術と、熟練技術者による職人技の調和」で、とくに溶接、ボディ組立、塗装、最終組立、品質確認における革新的技術の確立が大きな挑戦だったとのこと。

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中でも新型NSXの動的ねじり剛性は、ライバルと比較しても約3倍に達しているそうで、最新の接合技術により実現。

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また、3.5LのV6ツインターボエンジンは、組立からバランス調整まで一基あたり6時間かけ、アンナ工場のエンジン専門の匠が担当。エンジン、9速DCT、ダイレクトドライブモーター、フロント・ツインモーターユニットを一基ずつベンチテストと慣らし運転を行い、「納車後すぐに最高の走りを約束する」としています。

エンジンは、QSD(品質安定化設計)に持ち込まれ、2000rpmで5分間、つぎに3000rpmで20分間、4000rpmでさらに20分間慣らされるそう。

溶接のセクションは、完全自動化された高精度なミグ溶接を採用。こちらは薄板鋼板の溶接に適しているうえに、不活性ガスのコストを抑制できるアメリカではポピュラーな溶接方法。

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8台のロボットが正確に900カ所に高精度ミグ溶接を行い、100%自動化により正確な溶接とボディ構造の精度を担保。さらに、全方位からアクセスできるため最高精度の溶接が可能としています。クルマが回転しながらどの角度からも自由に溶接ができるのは、見ていて圧巻でしょう。

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塗装では、外装パネルは個別に塗装されるなど細部にまで配慮されているほか、組立は匠の技と最先端のロボット工学が活用されているそうです。ボルトはすべて熟練技術者による手締めで、12の組立ラインをそれぞれ14名の技術者が担当し、各プロセスに1時間要するとのこと。

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最後の品質検査では、シャーシの目視、アライメントとヘッドライトの調整、ダイノテスト、シェーカーテスト、シャワーテストなどが行われてラインオフとなります。

(文/写真 塚田勝弘)

「日米合同チームで作った」新型NSX。主査が語った想いとは?

ホンダの八郷隆弘社長に続いて登場した、新型NSXの開発責任者のテッド クラウス氏は「新型NSXをホンダのホームマーケットであり、生誕の地でもある日本の皆さんにご紹介できることを大変光栄に思う」と語っています。

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同氏は25年間、ホンダの動的性能とハンドリングに焦点を当てたクルマ開発に携わってきたそう。米国と日本で仕事をする中で2011年に新型NSXの開発責任者に任命された際には「日米両国で学んだことが開発の方向性を定めるのに役立った」と語っています。

テッド クラウス氏は、初代NSXに対面した際に「スポーツカーはこうあるべき」というホンダの主張を感じたそうです。

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「コンパクトで低重心、高性能シャーシ、優れた視認性、シンプルで人間工学に基づいたインターフェイス」などを挙げ、初代NSXのコンセプトである「人中心のスーパースポーツ」を受け継ぎながら「新時代のスーパースポーツ体験」を実現したと強調。

日米合同チームで開発をスタートするにあたり、まず日本で初代NSXの開発メンバーやオーナーに会い、「NSXらしさとは何か」を深く理解することからスタート。そして、日米合同チームは、NSXらしさという基準を元に、開発のすべての意思決定を行ってきたそうです。

そして、新型NSXのコンセプトとしてまず「瞬時に反応する加速性能」を挙げ、アクセル操作に対して俊敏かつリニアに反応する加速フィールを目指したとしています。

2つめのコンセプトは「ドライバーに呼応するハンドリング」。

スロットル、ブレーキ、ステアリングなどのドライバーからのインプットに高い精度で呼応し、「人とクルマとの直感的なコネクションを創造する」と表現。

さらに「ヒューマンフィット」を掲げ、キャビンの快適性や運転のしやすさにも注力、ドライバーの個性やスキルに関わらず、誰もが楽しめるスポーツカーを目指したとしています。

デザインについては「1ミリ1ミリすべての構成面がパフォーマンスを向上させる目的を持っている」と語り、空気抵抗やダウンフォース、冷却性能はスポーツカーのパフォーマンスを大きく左右するとして、最新のCDFシミュレーション(数値流体力学)を活用し、車体周辺の空力解析を実施。

機能的な要素をすべて取り込むことで「デザイン自体でエアロフローマネージメントができる」という結論に至り、「魅力的なデザインであり、スポーツカーとしての運動性能を高めるデザインが完成」したとのこと。

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ボディについては、押出成形アルミ、プレス加工アルミ、3DQ超高張力鋼管、世界初のアブレーション鋳造アルミ、GDQ鋳造アルミ、プレス加工鋼鈑による複合素材によるスペースフレームを採用。その結果、コンパクトサイズを維持したまま軽量かつ高剛性、優れた衝突安全性を確保したとしています。

こうしたパッケージを土台として、高効率・高出力を誇る3モーターハイブリッドシステムの「SPORT HYBRID SH-AWD」を採用。

リヤモーターとトルクベクタリングを実現するフロントの左右独立式のモーターにより「ハイレスポンス、力強いリニアな加速、意のままのハンドリングを実現」したことで、一般路でもサーキットでも素晴らしい加速フィールを得ることができたそうです。

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モーターは加速だけでなく「走る・曲がる・止まる」の面でモーターの駆動力を活用し、「ほんの10秒でもNSXのハンドルを握っていただければ、新開発のV6 3.5Lツインターボと3つのモーターの融合がもたらす新時代のスーパースポーツ体験」を実感していただけるはずと強調。

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また、パワーユニットをフル活用して走行シーンに合わせて「Quiet」、「Sport」、「Sport+」、「Track」の4モードも用意されています。

テッド クラウス氏は、25年前日本で駐在していた時に「将来、米国の研究所が日本と同じくらい、いや日本よりも強くなるといいな」と仲間達に語ったそうです。

しかし、米国、日本という言語や国にとらわれず、同じ価値観を共有しているチームだと語り、新型NSXはそんなホンダにしか作れないスーパースポーツだと締めくくっていました。

(文/写真 塚田勝弘)

新型NSX発表直前!今買いの初代NSXの中古車は!? チェックのポイントは?

2016年8月25日に新型NSXが発表されますが、新車価格は初代NSX3.0(5MT車)の2.5倍以上の2000万円オーバーと言われており、なかなか手が届きそうもありません。

そこで、現在でもMade in japanのスーパーカーとして高い人気を誇る、初代NSXのベストバイ中古車を紹介しましょう。

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初代ホンダNSXは1990年9月に登場しました。軽量なオールアルミ製モノコックボディを採用し、3LV6エンジンをミッドシップに搭載し、ミッションは5MTと4AT。そしてリトラクタブルヘッドライトを採用したジャパニーズ・スーパーカーです。002 003 004 005

デビュー当初はクーペだけでしたが、1995年にはタイプTと呼ばれるオープンモデルを追加。1997年にはMTを6速化すると共に、3.2LV6エンジン変更(AT車は3Lのまま)。専用サスペンションを採用したタイプS、よりハードなセッティングを施したタイプSゼロが設定されます。

2001年にはエクステリアに大幅な変更が行われ、リトラクタブルヘッドライトから、固定式のプロジェクタータイプのヘッドライトに変更され、2005年12月まで販売されました。

そして高い走行性能を実現させるために、徹底的な軽量化やエンジン、サスペンションにチューニングを施した赤バッチがシンボル のタイプRは1992年〜1995年と2002年〜2005年の2度販売されています。

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現在のNSX中古車相場を中古車検索サイト・カーセンサーnetで見てみると、中古車は約80台流通しており、平均価格は3カ月前が518万円で今月が510万円とわずかに値落ちしています。

また、NSX-Rの中古車は5台流通していますが、後期型の3台は価格応談で、平均価格は3カ月前が1450万円、そして今月は1700万円と上昇していまが、台数が少ないのでブレが大きいとも言えます。

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流通している中古車のグレード見てみると、圧倒的に多いのが約50%を締めるAT車のNSXです。

初期モデルは300万円以下でも購入でき、価格帯は約280万〜約890万円です。続いて多いのが約33%を占めるが3LのMT車で、価格帯は約370万〜1350万円。走行距離の少ないモデルは1000万円超えとなっています。

そのほかのグレードではオープンモデルのタイプTは3Lが1台、3.2L車が2台で価格帯は約860万〜1500万円。3.2Lの6MT車が1台で 約780万円。そしてタイプRは3L車が約1350万〜約2000万円、後期型の3.2L車の3台は全て応談となっています。前期型の価格から考えて、 2000万円オーバーというプライスも考えられるでしょう。

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初代NSXの中古車の流通状況はスタンダードモデルが中心で、タイプTやタイプS、タイプRといったスペシャルモデルはかなり稀少で手に入れづらいです。

したがって現在NSXの中古車のベストバイは、予算にあわせて選べる前期型の3LのMT車です。低回転からレッドゾーンまで吹け上がるVTECエンジンは傑作と言え、ターボエンジンとなった新型ではきっと味わうことはできないでしょう。

ただし、ポールアルミモノコックを採用していますので、修復歴有りという中古車の場合はどこを修理しているのかなどのチェックは普通のクルマ以上に厳しく行う必要があります。

(萩原文博)

発売直前!新型・ホンダ フリードをチェック

人と荷物が十分乗るスペースを持ちながらもボディサイズをコンパクトにまとめた「フリード」。「ちょうどいい」のフレーズでもお馴染みの同車が9月16日に満を持して新型へと生まれ変わります。

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すでにホームページ上では、その姿カタチをはじめとした様々な情報が明らかにされていますが、もうチェックしましたか?「まだ」という方は、是非その魅力をチェックしてみてください。

まず、全長は4215mmから4265mmへと若干拡大しているとはいえ、最大で7人乗れるミニバンとしては異例のコンパクトさは健在。

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その一方で、室内空間は1〜3列目のシート間の距離で9cm、さらに2列目シートスライド量を12cmアップしたことで居住性が向上しているとのこと。

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さらに安全面でも大幅な進化を遂げています。フロントウィンドウに備わる単眼カメラとフロントバンパーに仕込んだミリ波レーダーによる高い検知機能がウリの先進安全運転システム「Honda SENSING」を一部グレードに設定。

衝突軽減ブレーキをはじめ、前走車を追従するアダプティブ・クルーズ・コントロールや車線維持支援システムといった機能が盛り込まれています。

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パワートレーンは従来型と同じくガソリンエンジンとハイブリッドの二本立てですが、ハイブリッドは「フィット」を筆頭に数多くのモデルに搭載し実績を積んでいる「SPORT HYBRID i-DCD」を採用。

燃費は明らかにされていませんが、このユニットの実力は「フィット」で36.4km/Lを達成しているだけに期待は高まります。ちなみに、4WDの設定もあるとのこと。

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公開されている動画では、キビキビと回る姿や、広い室内空間をテンポよく紹介。最後には「すべての人にちょうどいいHonda」とお馴染みのセリフも。登場は秒読みですが、その登場が待ち望まれている1台です。

(今 総一郎)

北米でも新型シビック・ハイブリッドを今秋発売へ!! 日本導入はどうなる?

2016年2月の会見で、ホンダの八郷隆弘社長は新型シビックの日本発売について検討していくと前向きの発言がありました。

日本ではセダンが予想されますが、クーペの投入は市場の動向から「ナシ」にしても、ハッチバックはぜひ「アリ」と期待したいところ。

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米国で今秋から発売される新型シビック・ハッチバックは、現行モデルで10代目を数えています。

なお、新型シビック・ハッチバックコンセプトは、2016年3月のジュネーブモーターショーで初公開されていて、米国には英国の「ホンダオブザユー・ケー・マニュファクチュアリング・リミテッド」から輸入されることになります。

2016年に発売され「2016 North American Car of the Year」を獲得したセダン、クーペは米国ですでに今年発売済みで、今秋発売される新型シビック・ハッチバックは、同国で初めて販売されるシビックシリーズの5ドアモデルです。

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シビック・ハッチバックは、セダン、クーペとともにグローバルモデル共通のプラットフォームを活用。

上の写真を見ても分かるように、スポーティかつ大胆なデザインをさらに際立たせ、優れた燃費性能と運動性能を両立させています。また、使い勝手を向上させるなど、商品力を大幅に向上。

パワートレインは、1.5Lの直噴VTEC ターボエンジンで、CVTのほかに6速MTを一部グレード(LX、SPORT、EX)に採用しています。グレードは、「LX」、「SPORT」、「EX」、「EX-L」、「SPORT TOURING」の5つを用意し、先進の安全運転支援システムである「Honda SENSING」をタイプ別にオプション設定。

使い勝手とスポーティなデザインを両立できる5ドアハッチバックは、輸入車を中心に、現行プリウスも同ジャンルにカテゴライズできますから日本でも一定の人気を集めています。

使い勝手とスタイリングを両立できるはずの5ドアハッチバック。新型シビック・ハッチバックがモデルライフを通じて商品力向上を積み重ねていけば、新型インプレッサ(5ドア)などとともに同ジャンルがさらに活性化されるはずです。

(塚田勝弘)

新型NSXの国内正式発表は8月25日!V6ターボのハイブリッドスポーツカー

デビューが報じられてから3年。アメリカで作られるホンダ(アキュラ)のフラッグシップモデルであるNSXが、ついに国内販売を開始する日程が明らかとなりました。

すでに情報が公開されているように、マルチマテリアルのボディにV6・3.5リッター直噴ターボエンジンをミッドシップに縦置き配置。フロントは電気モーターで駆動する高出力の3モーターハイブリッドシステム「SPORT HYBRID SH-AWD」を与えられた新時代のスーパースポーツです。

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といっても、発表日と販売網に関する情報が、ホンダNSX先行公開ページにおいて公開されたのみで、正式な価格発表はまだまだ先となります。

気になる正式発表の日付は2016年8月25日。

また、国内における新型NSXの販売は、全国のHonda Cars(販売店)の中から、スーパースポーツのメンテナンスに必要な専用設備を備え、ホンダが認定したサービスエンジニアである「NSX スペシャリスト」が在籍する店舗だけに限られるといいます。

そうした店舗は「NSX PERFORMANCE DEALER」と名付けられ、その一覧も、ホームページで公開されています。

ぼぼ全国を網羅する42都道府県に「NSX PERFORMANCE DEALER」は配置されています。

そして、商談開始は、8月25日に、それぞれの店舗にて行なわれるということです。

・先行公開Webサイト:New NSX│Honda

(山本晋也)

5ナンバーワゴンのホンダ・シャトルが一部改良で装備を充実

5ナンバーサイズの国産ワゴンといえば、カローラ・フィールダー、ホンダ・シャトル、日産ウイングロードなど、と非常に少なくなっています。私事で恐縮ですが、1990年代のワゴンブームに専門誌の編集者をしていた私にとっては少し寂しい気がします。

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日本の道路事情でも取り回ししやすく、セダンなどよりも積載性に優れ、しかもSUVのように荷室のフロアが高くないので、重い荷物や長尺物でも出し入れしやすいという積載性の高さが最大の魅力です。

コンパクトワゴンのホンダ「SHUTTLE(シャトル)」は、フィットの冠こそ外れているものの、フィットをベースとした5ナンバーワゴン。

4160804-shuttle_001H1.5Lのガソリン車、1.5L+i-DCDのハイブリッドを設定し、最高値34.0km/L(ハイブリッド)の燃費だけでなく、乗り心地の良さも魅力といえるほどの仕上がりになっています。

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2016年8月4日に一部改良を受けたホンダ・シャトルは、インテリアライト(フロントマップランプ、ルームランプ、ラゲッジルームランプ)のLED化、カラーバリエーションを変更し、「プレミアムクリスタルレッド・メタリック」 、「ルーセブラック・メタリック」、「ルナシルバー・メタリック」の3色を新たに設定しています。

4160804-shuttle_003Hさらに、ハイブリッドのエントリーグレードをのぞき、2015年12月に発売された特別仕様車「STYLE EDITION」の装備を標準化されています。「HYBRID X」には、フォグライト、ステンレス製スポーツペダル、ETC車載器(音声タイプ)を装備。「HYBRID Z」に本革巻ステアリングホイール(スムースレザー)やステンレス製スポーツペダル、ETC車載器(音声タイプ)、トノカバーを標準装備。

一部改良で装備の充実、質感向上を果たしたホンダ・シャトル。価格帯はハイブリッド仕様が199万5000円〜255万7000円。ガソリン車の「G」はFFが169万5000円、4WDが188万9400円です。

(塚田勝弘)

男性ユーザーに人気のホンダ・N-BOXカスタムに「ブラックスタイル」が登場

2015年、2016年上半期において軽自動車販売台数ナンバーワンの座を獲得しているホンダN-BOXシリーズ。

N-BOX、N-BOXプラス、N-BOXスラッシュという同シリーズの中でも人気なのがN-BOXです。とくにスポーティなN-BOXカスタムは、男性ユーザーを中心に幅広い層から支持を受けています。

4160804-n-box_002H2016年8月5日、N-BOXに「SSパッケージ」、「ターボSSパッケージ」など計5タイプの特別仕様車が設定されました。

こちらの記事では、スポーティな内外装が魅力のN-BOXカスタム専用として用意された「SSブラックスタイルパッケージ」、「ターボSSブラックスタイルパッケージ」についてご紹介します。

「SSブラックスタイルパッケージ」、「ターボSSブラックスタイルパッケージ」の両モデルに用意されるのは、N-BOXカスタム「G・Lパッケージ」、「G・ターボLパッケージ」の装備に加えて、パワースライドドア(リヤ右側)、チップアップ&ダイブダウン機構付スライドリヤシート、シートバックテーブル、運転席&助手席シートヒーター、LEDポジションランプ、LEDフォグライト/フォグライトガーニッシュ、ブルーステッチ(ステアリングホイール/合皮コンビシート)など。

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中でも目をひくのは、オールブラック14インチアルミホイール(ターボ車は15インチ)、黒塗装フロントグリルの黒いアクセントで、N-BOXカスタムの外装をクールに引き立てています。

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価格は「SSブラックスタイルパッケージ」のFFが164万5000円、4WDが177万5000円。「ターボSSブラックスタイルパッケージ」のFFが175万円、4WDが188万円です。
(塚田勝弘)

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最も売れている軽自動車のホンダN-BOX、N-BOXカスタムに人気装備満載の特別仕様車を設定
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いま最も売れている軽自動車、ホンダ・N-BOX/N-BOXカスタムに人気装備満載の特別仕様車を設定

2015年の軽自動車販売台数1位に輝き、2016年上半期もナンバーワンとなったホンダのN-BOXシリーズは、いま最も売れている軽自動車です。

N-BOXシリーズには、N-BOX、N-BOXプラス、N-BOXスラッシュの3タイプがあり、販売を牽引しているのはベースとなるN-BOXでしょう。

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そのN-BOXとN-BOX Customに、数々の人気装備を追加しながらも買い得感のある価格とした特別仕様車「SSパッケージ」、「ターボSSパッケージ」を設定し、2016年8月5日から発売を開始しました。

「N-BOX G」の特別仕様車「SSパッケージ」、「ターボSSパッケージ」には、「G・Lパッケージ」、「G・ターボLパッケージ」の装備に加えてディスチャージヘッドライトやパワースライドドア(リヤ右側)チップアップ&ダイブダウン機構付スライドリアシート、運転席&助手席シートヒーターなどを装備。

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「N-BOX Custom」の特別仕様車である「SSパッケージ」と「ターボSSパッケージ」には、「G・Lパッケージ」「G・ターボLパッケージ」の装備に加えて、パワースライドドア(リア右側)、チップアップ&ダイブダウン機構付スライドリアシート、運転席&助手席シートヒーター、LEDポジションランプ、LEDフォグライト/フォグライトガーニッシュなどを用意。

さらに、これらの特別仕様車は、多彩なカラーリングで人気の2トーンカラースタイルも選択できます。

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価格は「N-BOX G SSパッケージ」のFFが146万円、4WDが159万円。「N-BOX GターボSSパッケージ」のFFが162万円、4WDが175万円。

「N-BOX Custom SSパッケージ」は、FFが164万5000円、4WDが177万5000円、「ターボSSパッケージ」のFFが175万円、4WDが188万円となっています。

(塚田勝弘)

現行最強の250?「ホンダ・CBR250RR」がかっこ良すぎ!

Hondaがついに250とは思えないほど本気すぎるバイク「CBR250RR」を投入しました。

最近の250クラスではありえないほど豪華なスペックとクールすぎるカラーリングです!

以前モーターショーの時にコンセプトモデルが発表され、話題を呼んでました。実際の製品もコンセプトモデルにかなり近い形になってますね!

ヘッドライトもバイク全体のフォルムを崩さず、ちょうどいい存在感。

テール周りもスマートにまとまっていてスーパースポーツ感がバリバリ感じられます!

コックピットも本格的。メーターなんてリッターバイク並みの作りこみです。

装備もかなり豪華で、まさかのSHOWA製倒立フロントフォークを採用。最近のオンロード250ではかなり珍しいと言えるでしょう。

エンジンは二気筒で構造を見る限り、かなりパワーが出ていそう…。

スロットル・バイ・ワイヤシステムというハイテク機能も導入され、乗り手の好みによって3つの設定でエンジン特性が変更可能に。

ミドルクラス界に衝撃を与えるバイクとなりました!

今回発表されたのはインドネシアのピー・ティ・アストラ・ホンダ・モーター(インドネシアのホンダです)。発売はインドネシアで2016年末を予定しています。

日本に入ってくる正式な発表はありませんが恐らく近年入ってくるでしょう!

公式のホンダホームページでは、新型CBRを舐めまわすように全体を見ることができます…。見れば見るほどかっこいいスポーツ流線フォルムです!

公式ページ:HONDA CBR Series

カラーリングは以下の3色。

・Anchor Greymetallic

・Mat Gunpowder Black Metallic

・Honda Racing Red

どれも先進的なカラーでライダーの心をぐっと掴んできます!

蛍光イエローが挿し色になっているAnchor Greymetallicもいいけど、Racing Redのまんまレースマシンみたいなかっこよさも捨てがたい…!

性能・カラーリングどちらもハイクオリティすぎるバイク。あと気になる乗り味ですね。日本発売がたまらなく楽しみです!

(ライター:佐藤 快/Moto Be バイクの遊び方を提案するWEBマガジン

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ホンダの最新テストコースで先進安全システムを体感。軽自動車への展開も約束!

2016年4月、ホンダは栃木県さくらに新テストコースを開設しました。

ハイウェイや市街地を模したテストコースは、「ホンダセンシング」と呼ぶ先進安全システムの開発に使われているという最新のITテストコースです。

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今回、メディア向けに開催された「ホンダセンシングワークショップ」では、その最新テストコースを初公開。

さらに、「衝突軽減ブレーキ」「歩行者事故低減ステアリング」「路外逸脱抑制機能」を体感するとともに、自動運転まで見据えて開発を進めるエンジニアとのミーティングも行なうというプログラムでした。

残念ならが天候不良によりホンダセンシングの体感プログラムは途中で中止され、ホンダの市販車が積む安全装備への理解は消化不良ぎみでしたが、ミーティングの時間が延びたことで、ホンダの考える先進安全システムへのロードマップへの理解が進むワークショップとなりました。

他社同様、ホンダも近い将来、「トラフィックジャムアシスト」という名前で、渋滞時に限った操舵と加減速を機械がコントロールする自動運転を実現しようとしています。

そうしたフルタイムではない自動運転のフェイズにおいては、ドライバーの意思を読み取ることや、ドライバーの操作によって機械から人間へ運転権をスムースに移すことが重要とされています。

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たしかに、道路上の白線とドライバーが意図しないステアリング操作を認識する「路外逸脱抑制機能」の体験において、そうしたドライバーの操作を優先(オーバーライド)する制御の絶妙さは体感できることができました。

わざとステアリングをズラしておくと機械が車線を維持するようステアリングを動かすのですが、その際にちょっとでもドライバーが意思を入れた動きを見せると、すぐさまドライバーに操作を任せてくれるのです。

こうしたオーバーライドに関する味付けの部分は、安全とドライバーの意思をバランスさせる上で非常に難しい項目ですが、2002年に車線維持支援システムを市販車(アコード)に搭載したホンダの経験が、絶妙なバランスを実現しているようです。

2016年7月の時点では、ミリ波レーダーと単眼カメラを利用したホンダセンシングの搭載車種は限られています。具体的にはジェイド、ヴェゼル、ステップワゴン、オデッセイ、アコード、レジェンド、クラリティといったラインナップにしか搭載されていません。

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つまり、フィットや軽自動車は、衝突軽減ブレーキを採用していても、それは赤外線レーダーによる低速域に限定されたもので、ホンダセンシングという名前で展開している高性能な先進安全システムとは異なるものなのです。

しかし、この秋にも登場予定のフリードにはじまり、小型車・軽自動車へも、より高性能なホンダセンシングの採用は拡大するといいます。

先進安全システムが交通事故を減らすものであれば、量販モデルに採用することこそ事故低減効果が期待できるというもの。具体的なスケジュールについてはシークレットということですが、その効果を考えれば、メーカーとしての装備拡大と、ユーザーの積極的な選択を期待したいと感じたワークショップとなりました。

(山本晋也)

新型ホンダ・フリードのモーターにレアアースフリー磁石を世界で初めて採用

大同特殊鋼とホンダは、ハイブリッド車用駆動モーターに適用可能な高耐熱性と高磁力を兼ね備えた、重希土類完全フリー(不使用)熱間加工ネオジム磁石を世界で初めて実用化し(大同特殊鋼、ホンダ調べ)、今秋発表予定の新型「フリード」に採用すると発表しました。

なお、重希土類とは、希土類(レアアース)の区分の一つで、軽希土類、中希土類、重希土類の3つに分類されているうちの一種類です。

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ハイブリッド車など電動車の駆動モーターには、世界最強の磁力を持つネオジム磁石が使用されており、今後、急激な需要拡大が見込まれています。

ハイブリッド車用駆動モーター用のネオジム磁石は高温環境下で使用されるため、高い耐熱性が要求されます。その耐熱性を確保するために、従来は重希土類元素(ジスプロシウム、テルビウム)が添加されてきました。

しかし、重希土類元素は世界的に有力鉱床が偏在し、希少金属(レアメタル)にも分類されるため、安定調達・材料コストの観点でリスクを抱えています。

重希土類元素の使用量を低減することが、ハイブリッド車駆動モーター用にネオジム磁石を使用する上で大きな課題の一つでした。

大同特殊鋼の完全子会社であるダイドー電子では、ネオジム磁石を一般的な製造工法である焼結工法とは異なる熱間加工法により、量産しています。熱間加工法は、ナノレベルの結晶粒を高度に配向させることができる技術で、一般的な焼結磁石の10分の1程度の微細な結晶粒組織を得ることで、より耐熱性が高い磁石を製造可能としています。

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今回、大同特殊鋼が熱間加工法の技術をさらに進化させるとともに、ホンダが駆動モーター開発の経験を活かして磁石形状を見直すなど、共同で開発を進めた結果、重希土類元素を全く使用せずに、ハイブリッド車用駆動モーターに適用可能な高耐熱性・高磁力を実現したネオジム磁石を世界で初めて実用化しました。

さらにホンダは、この磁石に対応した新しいモーターを設計し、磁石形状に加えてローター形状も見直し、磁石にかかる磁束の流れを最適化することで、重希土類完全フリー熱間加工ネオジム磁石をハイブリッド車用駆動モーターに採用することができました。

トルク、出力、耐熱性において従来の磁石を用いたモーターと同等の性能を達成しているということです。

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本技術の採用により、ネオジム磁石の適用を拡大しても、課題であった重希土類元素の制約が無くなり、その資源リスクを回避して調達ルートの多様化も図ることが可能になりました。

ホンダでは、今秋発表予定の新型フリードに搭載するハイブリッドシステム「SPORT HYBRID(スポーツハイブリッド) i-DCD」に、今回の重希土類完全フリー熱間加工ネオジム磁石を採用するとともに、順次、新型車に適用を拡大していきたい、としています。

また、大同特殊鋼では、従来、焼結ネオジム磁石の独占状態であったハイブリッド車駆動モーター用磁石市場に、熱間加工ネオジム磁石で新規参入します。

ダイドー電子本社工場(岐阜県中津川市)が、経済産業省の補助金を受け建設した新製造ラインで、来月から量産、出荷を開始し、重希土類完全フリーを維持しながら、さらなる高特性化に向けた磁石の開発も引き続き推進します。

磁石の原料となる磁粉は、カナダ・オンタリオ州トロント のマグネクエンチ社(Magnequench International, Inc.)から調達しており、マグネクエンチ社と原料磁粉の開発を続けるということです。

(山内 博・画像:ホンダ)

ホンダがHV用モーター磁石の「脱レアアース」で世界初の新技術!

ハイブリッド車(HV、PHV)をはじめとする電動車では、駆動用モーターに使用する磁石の脱レアアース(希土類)が大きな課題とされています。

駆動用モーターの「ネオジム磁石」は、エンジンルームなど高温下での性能維持のため、ジスプロシウムやテルビウムといったレアアースの添加が不可欠の状況。

HONDA

ただ、レアアースは中国への依存度が高く、調達や価格高騰などのリスク面から、使用量を減らすことが喫緊の課題となっています。

そうしたなか、ホンダと大同特殊鋼が7月12日、HV用駆動モーターに適用可能な高耐熱性と高磁力を兼ね備えた、レアアースを使わないネオジム磁石を共同開発、世界で初めて実用化したと発表しました。

HONDA

大同特殊鋼の子会社であるダイドー電子が、ネオジム磁石の製造工法として採用している「熱間加工法」(ナノレベルの結晶粒を配向させる技術)をさらに進化させた上で、ホンダが磁石形状やローター形状を工夫することにより、磁束の流れを最適化。

一般的なネオジム磁石は、比較的大きな磁石粉末を金型に充てん後、高温下で焼結するのに対し、開発品では磁石結晶の粒径を1/10まで微細化、加熱した金型から押出す工法を採用。

トルク、出力、耐熱性において従来の磁石を用いたモーターと同等の性能を達成、生産コストの低減も併せて実現したとしています。

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ホンダは今秋発表予定の新型HVミニバン「フリード」にこの技術を適用しており、順次、新型車への拡大を目指す模様。

また、磁石の原料となる磁粉についても、カナダのマグネクエンチ社とさらなる高特性化に向けた開発を行うそうです。

トヨタも電動車用モーターの「脱レアアース」を進めており、要(かなめ)となる駆動用モーターの生産リスク解消に、ホンダが一足先に目処を付けたことになります。

Avanti Yasunori・画像:HONDA)

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ホンダが新型フリード ハイブリッドに採用する「重希土類フリー」ネオジム磁石の利点とは?

2016年秋にホンダがフルモデルチェンジを予定している新型フリード ハイブリッド。

技術面で注目を集めているのが、重希土類完全フリー(不使用)熱間加工ネオジム磁石を世界で初めて実用化する点です。

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「重希土類=レアアース」とされることが多いですが、あくまで希土類(レアアース)の区分のひとつであり、レアアース17元素は軽希土類、中希土類、重希土類の3つに分類されるそうです。

ホンダが大同特殊鋼とともに、重希土類フリー(不使用)熱間加工ネオジム磁石を開発したのは、ハイブリッド車など電動車の駆動モーターに使用されているネオジム磁石は、今後、急激な需要拡大が見込まれているから。

ハイブリッド車用駆動モーターにおいて、ネオジム磁石は高温環境下で使用されるため、高い耐熱性が要求されます。耐熱性を確保するために、従来は重希土類元素(ジスプロシウム、テルビウム)が添加されていました。

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レアアースというと、「中国にしかないのでは?」と誤解している方も多いと思いますが、重希土類元素は世界的に有力鉱床が偏在しているそうです。しかし、生産量の約97%が中国算ということで、価格の変動はもちろん、地政学的なリスクを抱えているという面もあります。

ホンダも重希土類完全フリーの熱間加工ネオジム磁石を開発した背景として、重希土類は希少金属(レアメタル)にも分類されるため、安定調達、材料コストの観点でリスクを抱えていると認めており、重希土類元素の使用量を低減することが、ハイブリッド車駆動モーター用にネオジム磁石を使用する上で、大きな課題のひとつでした。

新型フリード ハイブリッド向けに生産を受け持つのは、大同特殊鋼の完全子会社であるダイドー電子。ネオジム磁石を一般的な製造工法である焼結工法とは異なる熱間加工法によって量産するそうです。

なお、熱間加工法とは、ナノレベルの結晶粒を高度に配向させることができる技術で、一般的な焼結磁石の10分の1程度の微細な結晶粒組織を得ることで、より耐熱性が高い磁石が製造可能。

今回、大同特殊鋼が熱間加工法の技術をさらに進化させるとともに、ホンダによる駆動モーター開発の経験を活かし、磁石形状を見直すなどして共同で開発を推進。

そして、重希土類元素をまったく使用せずに、ハイブリッド車用駆動モーターに適用可能な高耐熱性、高磁力を実現したネオジム磁石を世界で初めて実用化することができたそうです。

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さらに、ホンダはこの磁石に対応した新しいモーターを設計。

磁石形状に加えてローター形状も見直し、磁石にかかる磁束の流れを最適化することで、重希土類完全フリー熱間加工ネオジム磁石をハイブリッド車用駆動モーターに採用が可能に。

気になる性能面ですが、トルク、出力、耐熱性において従来の磁石を用いたモーターと同等の性能を達成しているそうです。また、同技術の利点は、ネオジム磁石の適用拡大に際して課題であった重希土類元素の制約から脱却したことで、先述したように資源リスクを回避、調達ルートの多様化も図ることが可能になった点です。

今後の重希土類完全フリー熱間加工ネオジム磁石の採用は、今秋発表予定の新型フリードに搭載するハイブリッドシステム「SPORT HYBRID(スポーツハイブリッド) i-DCD」を皮切りとして、順次、新型車に適用を拡大していくとのこと。

多くの台数そして車種に採用されれば、コスト削減が実現し、さらにハイブリッドが身近な存在になるかもしれません。

(塚田勝弘)

ホンダ・S2000復活! ミッドシップで330馬力を発揮?

ホンダが2009年まで生産していたFRオープン2シータースポーツ『S2000』が復活するというリポートを、欧州エージェントから最新のレンダリングCGと共に独占入手ししました。

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エクステリアは、新型『NSX』から多くの意匠を受け継いだ、スピード感のある、ブランド・アイデンティティに溢れたデザインとなりそうです。

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気になるパワートレインは、新型『タイプR』の2リットル直列4気筒をデチューンしたものという情報もありますが、エージェントから届いたリポートには、1.6リットルから1.8リットルの直列4気筒ターボエンジンを搭載し、最高馬力は330psを発揮すると明記されています。

先代「S2000」は、2リットル直列4気筒で250psを発揮しましたが、後継モデルでは革新的な進化を遂げることになりそうです。

また、駆動方式はFRが見直され、ミッドシップに変更されるようです。

ワールドプレミアはホンダ70周年にあたる、2018年が有力と伝えています。

(APOLLO)

上半期の新車販売ランキングTOP10はこうなっている!

自販連(日本自動車販売協会連合会)によると、今年の上半期(1〜6月)にもっとも売れた登録車は昨年12月にフルモデルチェンジしたトヨタ自動車の「プリウス」。

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新車効果も手伝って半年間で14.2万台を販売、月平均2.4万台を売り上げている計算となります。さらに同車以外にもトヨタ車がTOP10中、6車種を占めている状況。

1位 トヨタ プリウス 14.2万台
2位 トヨタ アクア  8.9万台
3位 トヨタ シエンタ 6.1万台
4位 ホンダ フィット 5.9万台
5位 日産 ノート   5.1万台
6位 トヨタ ヴォクシー 4.4万台
7位 トヨタ カローラ  4.3万台
8位 ホンダ ヴェゼル 3.9万台
9位 トヨタ ヴィッツ 3.7万台
10位 日産 セレナ   3.5万台

また、全軽自協(全国軽自動車協会連合会)によると、上半期にもっとも売れた軽自動車はホンダ「N-BOX」で、9.6万台を販売。

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TOP10中、ホンダが2車種、ダイハツとスズキが各4車種の構成比となっています。

1位 ホンダ N-BOX  9.6万台
2位 ダイハツ タント  8.9万台
3位 スズキ アルト   5.6万台
4位 ホンダ N-WGN  4.7万台
5位 スズキ ハスラー  4.6万台
6位 スズキ ワゴンR   4.5万台
7位 スズキ スペーシア  4.2万台
8位 ダイハツ ムーヴ  4.1万台
9位 ダイハツ ミラ   4.0万台
10位 ダイハツ キャスト 3.9万台

一方、6月の軽自動車を含む国内の新車総販売台数は前年同月比-4.9%減の42.1万台と、2ヶ月連続の前年割れとなっています。

内訳では登録車が28.8万台(+3%増)、軽自動車が13.3万台(-18.4%減)と、軽自動車の不振が目立つ状況。

2016.06

登録車の販売が3ヶ月連続で前年増と回復傾向を見せるなか、軽自動車は昨年1月以降、約1年半に渡って前年割れが続いています。

今年上半期(1〜6月)の累計販売台数で見ても、登録車は164.2万台(+0.7%増)の前年増となっていますが、軽自動車は90.5万台(-13.4%減)と前年割れしており、両者を合わせた総販売台数についても254.7万台(-4.8%減)と前年割れしている状況。

特に今年の4月以降は三菱自の軽自動車に端を発する燃費不正問題がこの状況に拍車をかけており、新車総販売台数を押し下げています。

全体を俯瞰してみた場合、昨年4月の軽自動車税(地方税)の1.5倍引き上げ(7,200円→10,800円)が予想以上に販売にダメージを与えているといえそうです。

Avanti Yasunori

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2016年6月の軽乗用車セールス、ホンダN-WGNが急浮上!

日産と三菱の軽自動車が不正問題から販売停止になっている中、2016年6月の軽乗用車の販売ランキング(速報)が、一般社団法人 全国軽自動車協会連合会より発表されました。

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1位がホンダN-BOX、2位にダイハツ・タントというトップ2は、もうおなじみといえる並びですが、3位にホンダN-WGNがジャンプアップしているのが大きな変化となっています。

●2016年6月 軽乗用車販売ランキング(軽自協調べ・速報)
1位 ホンダ N-BOX 15,622台
2位 ダイハツ タント 12,340台
3位 ホンダ N-WGN 8,059台
4位 スズキ アルト 7,821台
5位 ダイハツ ミラ 6,803台
6位 スズキ ワゴンR 6,789台
7位 スズキ ハスラー 6,663台
8位 ダイハツ ムーヴ 6,542台
9位 スズキ スペーシア 6,299台
10位 ダイハツ キャスト 4,731台

マイナーチェンジ効果により販売ランキング3位に上昇してきたN-WGN、順位自体はインパクトありますが、そのセールスは4桁。軽自動車離れと言われる状況を如実に感じる数字になっています。

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ちなみに、軽自動車(四輪)全体としては、2016年6月の販売台数は13万3137台となり、前年同月比では81.6%と、軽自動車マーケットが元気を失っているのは明らか。

さらに軽乗用車だけに絞ると、6月の販売台数は9万6023台(前年同月比76.6%)となり、三菱eKと日産デイズの販売停止が大きく影響していると感じられる数字が並んでいます。

果たして、軽乗用車市場はこのままシュリンクしてしまうのでしょうか。

(山本晋也)

日本発売はいつ?ホンダ・シビックセダン新型、欧州仕様をキャッチ

ホンダのコンパクトサルーン『シビックセダン』新型の欧州仕様と思われるプロトタイプをキャッチしました。

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ヘッドライト及びリアコンビランプ周辺をテーピングしていますが、米国仕様との違いは特に見られないようです。しかし、隠している以上、ランプの光りなどに違いがある可能性があります。

Honda Civic Sedan 009

パワーユニットは最高馬力127psを発揮する1リットル3気筒VTECターボエンジン及び、200psを発揮する1.5リットル4気筒ターボエンジンがラインナップされると思われます。

ワールドプレミアは10月のパリモーターショーで、ハッチバックと共に公開が予定されていますが、日本発売は2018年以降となりそうです。

(APOLLO)

ホンダCR-Z次世代型、Type Rの心臓部を移植!?

ホンダの2+2ライトウエイトスポーツ『CR-Z』次世代型に関するリポートを、欧州エージェントからレンダリング・スケッチと共に入手しました。

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2010年、『CR-X』を彷彿させるパッケージで登場した『CR-Z』。その次期型は、新型シビックからプラットフォームが流用されると噂されていますが、心臓部も最新『Type R』の2リットルVTECターボ、「KC20C」が搭載される可能性があることが分かりました。

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関係者からのリポートによれば、次世代型は現行モデルよりコンパクトサイズで、車高は低く、ヘッドライトはシャープに、そしてアグレッシブなバンパーを持ち、走りを追求したモデルとなるといいます。

パワーユニットに関しては、1.5リットルターボにモーターを組み合わせたハイブリッドモデルの噂もあり、確定情報入手までもう少し時間がかかりそうですが、ワールドプレミアは2018年夏頃までに実現すると思われます。

(APOLLO)

新型NSXが「パイクスピーク16」デビュー戦でクラス優勝!【動画】

6月27日に米コロラド州で開催された「第100回パイクスピーク国際ヒルクライム」に新型アキュラ(ホンダ)NSXが出場。

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「パイクスピーク」は全長19.99km、標高差1,440mの山岳コースを一気に駆け上るレースで、北米ホンダのアキュラブランドから参戦したNSXが「タイムアタック2クラス」で10分28秒820のタイムを叩き出し、クラス優勝を果たしました。

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3モーター式の「SH-AWD」(スポーツハイブリッド・スーパーハンドリングAWD)を搭載した新型NSXは196のコーナーを持つヒルクライムステージを快調にクリアし、77台が完走したなか、総合20位をマーク。

今回優勝したドライバーはホンダの北米R&D部門で車両開発を担当するエンジニア、ニック・ロビンソン氏。

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自身が何年もかけて懸命に開発してきたクルマだけに、量産車クラスで優勝した喜びもひとしおだったようです。

同車の開発に関わってきたスタッフ全員の努力が実を結ぶ結果となり、開発陣にとっても幸先の良いデビューとなりました。

Avanti Yasunori ・画像: Acura)

【関連記事】

NSXのエアロダイナミクスが100秒で理解できるムービー
http://clicccar.com/2016/06/05/376654/

あの新型NSXが日本先行上陸! ただしギアだけ?
http://clicccar.com/2016/05/28/374110/

ホンダが米国で「NSX」量産第一号車を納車
http://clicccar.com/2016/05/28/374047/

新型ホンダ・フリード投入でトヨタ・シエンタを追撃!!

当初の予定よりも遅れているという噂もある次期ホンダ・フリード。

ミニ・ミニバンの定番モデルでありかなりの台数の代替えも期待できますが、トヨタ・シエンタがフルモデルチェンジを受けて「大」を付けてもいいヒットモデルになったことで、ホンダの心中は穏やかでないはず。

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ようやく? なのか分かりませんが、新型ホンダ・フリードのティザーサイトと写真が公開されました。

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モビリオの後継モデルであるホンダ・フリードは、2008年の発売以来、ジョン レノンの息子であるショーン レノンCMでもお馴染みになった「ちょうどいい」をコンセプトとして掲げ、5ナンバー枠に収まるコンパクトボディでありながら、広々とした室内空間や使い勝手を実現。

大ヒットとはならなかったモビリオから打って変わってファミリー層を中心に幅広く支持されてきました。

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2016年の秋には、その「ちょうどいい」フリードが新型にスイッチ。居住性、燃費性能、走行性能などさらに進化させて登場させるだけに、トヨタ・シエンタとのコンパクトミニバン争いは激化しそうです。

写真を見る限り、現行モデルよりもスタイリッシュなフォルムで、サイドウインドウをはじめとした大きな窓による、視界の良さなどもうかがわせます。

(塚田勝弘)

【関連サイト】

新型ホンダ・フリード先行公開ページ
http://www.honda.co.jp/FREED/new/

ホンダ「S1000」、128馬力で登場か? レンダリングスケッチを入手!

ホンダが『ビート』以来、19年振りに発売した軽自動車規格の『S660』。

その兄貴分となる『S1000』に関するレポートが、欧州からレンダリングスケッチと共に入ってきました。

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「S1000」は、「S660」のボディを拡大、パフォーマンスを向上させグローバルモデルとして販売するモデルとなりますが、そのボディサイズやパワートレインは気になる所です。

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エクステリアデザインは「S660」の意匠を継承する可能性が高く、ボディサイズは全長3500mm×全幅1590nn×全高1190mmという情報です。

パワートレインには、新開発の1リットル直噴3気筒VTECターボを搭載、最高馬力は「S660」の倍、128psを発揮するといい、6速MTも勿論ラインナップされる可能性が高いようです。

ワールドプレミアは2017年内、日本発売の可能性もあり、予想価格は300万円以内に収まりそうです。

(APOLLO)

親しみやすい125cc「Honda GROM」が新しくなって発売!

初心者からベテランまで幅広い層に人気の125cc「Honda グロム」が外観のデザインを一新し、より親しみやすいバイクとなりました。

前モデルから丸っこくて小さな可愛さから女性ライダーからの人気もありましたが、今回のデザインは可愛さもかっこよさも兼ね備えたデザイン。丸っこさとともに角ばったスタイルも取り入れられました。

LEDヘッドライトは新設計で他のバイクにはない雰囲気を放っています。まん丸のミラーとのギャップがかっこ可愛いです!

■パールバレンタインレッド

■レモンアイスイエロー

■パールヒマラヤズホワイト

どのカラーも新しいデザインと相性ピッタリですね!

レッドは可愛く、イエローは格好良く近未来感があります。ホワイトは乗り手を選ばずだれでも似合うバイクとなっていますね。

海外ではグロムのUSDMカスタムなんかも流行ったりしています。今回のモデルはそんな人たちのツボもしっかり押さえているので話題になること間違いなしです!

(ライター:佐藤 快/Moto Be バイクの遊び方を提案するWEBマガジン

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ホンダ、台湾で四輪車生産累計30万台を達成

ホンダの台湾現地法人である台湾本田は、同社の100%子会社で四輪車生産会社である台湾本田汽車が2003年の生産開始以降、累計30万台を達成したことを記念し、6月15日に式典を挙行したと発表しました。

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式典には、台湾本田の董事長(社長)である伊藤隆人氏をはじめ、台湾本田汽車総経理の万年博之氏、そして両社の従業員らが出席し、記念すべき30万台目のモデルとして、CR-Vのラインオフを行いました。CR-Vは、台湾のSUVセグメントにおいて累計販売台数首位を獲得しているということです。

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台湾本田汽車は2003年にCR-Vから生産を開始し、その後アコード、シビック、フィット、シティと生産車種を拡大してきました。2012年に生産累計20万台を達成して以来4年で、生産累計30万台という新たな節目を迎えることになりました。

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中国本土の生産台数と比較すれば少ない生産台数ですが、台湾で日本車の生産が続いていることは嬉しいかぎりです。

(山内 博・画像:ホンダ)

立体駐車場に対応したホンダN-ONE LOWDOWNに特別仕様車を設定

2012年11月に発売されたホンダN-ONEは、N360風の愛らしいフロントマスク、Nシリーズらしい広さと巧みなパッケージングが魅力で、Nシリーズを生み出した開発責任者の浅木泰昭氏をはじめとした開発陣のこだわりが、とくにターボ仕様のスポーティな走りから感じられます。

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一方で、導入時から指摘されていた1550mm制限のある立体駐車場への対応は、2015年7月のマイナーチェンジを機に全高を65mm下げたローダウン仕様を設定することでユーザーニーズに応えています。

ローダウン仕様とノーマル仕様を乗り比べる機会が何度かありましたが、頭上の開放感はもちろん背の高いノーマル仕様が大きく上回るものの、身長171cmの私の場合、当然ながら頭が天井に触れることもなく、こちらで十分と感じさせてくれます。

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さて、6月10日から発売された「SS(Suzuka Special)アーバンブラックパッケージ」は、「Premium Tourer・LOWDOWN」をベースに、ブラック基調の内・外装とオレンジ、ブルー、イエローの3種類から選べるアクセントカラーがあしらわれるのがポイント。

4160609-n-one_012Hさらに、2015年12月に発売された「G」の特別仕様車「SS(Suzuka Special)ブラウンスタイルパッケージ」で好評を得たという、落ち着いた配色の内・外装と、充実装備を上級グレードの「Premium SS(Suzuka Special)ブラウンスタイルパッケージ」でも選べるようになっています。

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前者の「SS(Suzuka Special)アーバンブラックパッケージ」に用意される特別装備は、ブラックコンビシート(アクセントカラー)&専用インテリアやアクセントカラー装備(オレンジ、ブルー、イエロー)をはじめ、フロントドアガーニッシュ、ドアミラー、フロントグリル、フロントバンパー、エアコンアウトレットリング、メーターリング、本革巻ステアリングホイール、ドアサイドモール、15インチアルミホイール(オールブラック) などと多岐にわたっています。

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後者の「Premium」の特別仕様車「SS(Suzuka Special)ブラウンスタイルパッケージ」には、ブラウンコンビシート&専用インテリア、ブラウン2トーンカラースタイル(ルーフ/ドアミラー)、ブラウン塗装フロントグリル/ドアサイドモール/リヤバンパーモール、ブラウンテールゲートスポイラー、14インチアルミホイール(ピューターグレー塗装) 、ナチュラルウッド調インテリアパネル、ホワイトイルミネーション、運転席&助手席シートヒーター、クルーズコントロール、親水/ヒーテッドドアミラー+フロントドア撥水ガラスなどを用意。

価格はFFのみの「Premium Tourer・LOWDOWN特別仕様車SSアーバンブラックパッケージ」が169万8000円、「Premium特別仕様車SSブラウンスタイルパッケージ」のFFが158万円、4WDが171万円となっています。

(塚田勝弘)

ホンダ・N-WGN/N-WGN Customが一部改良で内・外装ともに上質に

軽ハイトワゴンのホンダN-WGNは、Nシリーズの美点であるパッケージングの良さはもちろん、新・安全性能総合評価で最高評価となる「5つ星」を軽自動車で初めて獲得するなど、安全性の高さも訴求ポイントとなっています。

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このクラスには、スズキ・ワゴンRやダイハツ・ムーヴといったライバルだけでなく、三菱eKワゴン、日産デイズ、も分類できますが、三菱自動車の燃費不正問題によりeKワゴンと日産デイズは現時点(2016年6月10日)では販売停止となっていますから、言葉は悪いですが他のメーカーや販売店にとってはチャンスなのも事実でしょう。

もちろん敵失は別にして、軽ハイトワゴンは、その上の軽トールワゴンに次ぐ売れ筋マーケットですから絶えず改良は欠かせません。

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6月10日に一部改良を受けたホンダN-WGN/N-WGN Custom。N-WGNには、ボディ同色でメッキ仕上げされたコンビネーショングリルと、落ち着いた雰囲気を演出する「ブラウン×ベージュ」の内装色を追加。

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一方の「N-WGN Custom」には、新しいメッキグリルなどが採用されたほか、インテリアにLEDルームランプを採用するなど、内・外装の質感が向上されています。

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加えて、「360°スーパーUV・IRカット パッケージ」、ETC車載器、充電用USBジャック(急速充電対応)搭載のナビ装着用スペシャルパッケージをタイプ別に設定するなど装備を充実。

ボディカラーには「タフタホワイト2」、「ルナシルバー・メタリック」、「シャイニンググレー・メタリック」、「クリスタルブラック・パール」、「ブリティッシュグリーン・パール」の新色5色を追加され、全12種類の多彩なカラーバリエーションとなっています。

一部改良を受けたホンダN-WGNの価格帯は109万〜145万円、N-WGN Customが138万〜164万5000円です。

(塚田勝弘)

売れていない? なぜホンダCR-Zは年内で生産を終了するのか?

「2+2」のスポーティハイブリッドであるCR-Z。

1980年代後半から90年代前半にかけて若者の支持を集めたCR-Xと、リヤホイールスカートに代表される、空力を追求したスタイリングが特徴的だった初代インサイトを融合し、現代的解釈で新たに生まれ変わったようなスポーツハイブリッド。

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ハイブリッドでもスポーツモデルですから、初代インサイト同様にMTを設定し、MTでもアイドリングストップを搭載。パワー感はまずまずというレベルでも、走りと環境の両立を高い次元で目指した意欲作です。

2010年2月に販売を開始して以来、累計約4万台を販売してきたそうですが、その間の月販販売台数は平均で520台超といったところでしょうか。

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ハイブリッドと純ガソリン車という違いはありますが、トヨタ86の2015年の月平均は約560台。86はBRZと同じ工場で生産されていますし、CR-Zの月の平均販売台数はここ数年100台未満だったことを考えるとCR-Zの生産終了もやむを得ないのかもしれません。

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さて、6月10日に発売された特別仕様車の「α・Final label(アルファ・ファイナルレーベル)」は、車名どおり「α」がベース。

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特別装備は、「CR-Z Final label」ロゴ刺しゅう入り専用ブラックコンビシート(前席)、プライムスムース・ドアアームレスト(ブラック)、専用マット塗装17インチ軽量アルミホイール、「CR-Z Final label」ロゴ入りアルミ製コンソールプレート、ピアノブラック調ステアリングガーニッシュ、ナビ装着用スペシャルパッケージ、プレミアムペダル、トノカバーが加えられています。

ボディカラーは、モノトーンでは特別色の「ブリリアントスポーティブルー・メタリック」(モノトーン)のほか、「プレミアムホワイト・パール2」、「スマートブラック」を設定。

2トーンでは、「プレミアムイエロー・パール2×ブラック」、「ブリリアントスポーティブルー・メタリック×ブラック」を用意。価格はCVT、6MTともに280万円となっています。

(塚田勝弘)

カー・オブ・ザ・イヤー受賞車「ホンダ CR-Z」が生産中止を発表!

ホンダのハイブリッド・スポーツクーペ「CR-Z」が2016年内での生産終了を発表しています。

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2010-2011日本カー・オブ・ザ・イヤーに選ばれたCR-Zは、ハイブリッドテクノロジーと走る楽しさを両立するというコンセプトを持つホンダの伝統を感じさせるスポーティクーペ。

前回のマイナーチェンジではトレッド幅を広げてシャシー性能アップを果たすなど、最後まで走りを磨き続けてきました。

その生産終了に伴い設定されたのが、特別仕様車「α・Final label(アルファ・ファイナルレーベル)」です。ベースグレードに対して「CR-Z Final label」のロゴ入りアルミコンソールプレートをはじめ、以下の特別装備が与えられています。

・「CR-Z Final label」ロゴ刺しゅう入り・専用ブラックコンビシート(前席)
・プライムスムース・ドアアームレスト(ブラック)
・専用マット塗装17インチ軽量アルミホイール
・「CR-Z Final label」ロゴ入りアルミ製コンソールプレート
・ピアノブラック調ステアリングガーニッシュ
・ナビ装着用スペシャルパッケージ
・プレミアムペダル
・トノカバー

ボディカラーに特別色の「ブリリアントスポーティブルー・メタリック」ほか5パターンを設定した特別仕様車「α・Final label」。トランスミッションは6速MTとCVTを用意、メーカー希望小売価格は280万円となっています。

(山本晋也)

ホンダのFCV「CLARITY FUEL CELL」で活用される燃料電池テクロノジーとは?

ホンダの燃料電池自動車「CLARITY FUEL CELL (クラリティ フューエル セル)」には、米国の燃料電池素材メーカー W. L. Gore & Associates(以下、ゴア社)のプロトン交換膜(PEM)「ゴアセレクト(登録商標、以下同じ)メンブレン」が、燃料電池テクロノジーとして採用されています。

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最近FCV関連部品の情報が明らかになることが増えていますが、いよいよFCVの心臓部とも言える燃料電池テクノロジーの一端が明らかになりました。

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ホンダの「CLARITY FUEL CELL」は、燃料電池パワートレインの小型化に成功し、ボンネット内への搭載を可能としたことで、セダンタイプのFCVとして世界で初めて5人乗りを実現しました。

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FCVで水素と酸素を反応させて電気エネルギーを取り出すのが、発電機能をもつ燃料電池(FC)スタックです。FCスタックの内部には板状のセルが数百枚も積層されています。

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1枚のセルには、PEMと電極層を組み合わせたMEAと呼ばれる膜/電極複合体が構成されており、このMEAに高圧水素タンクからの水素と空気中の酸素を通して水素と酸素を反応させて電気を発電します。

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このMEAを構成しているPEMの素材が、今回発表されたゴアセレクト メンブレンです。

ゴアセレクト メンブレンは、延伸多孔質ポリテトラフルオロエチレン(ePTFE)を補強材としてフイルム状に形成されており、FCスタックの出力密度向上の一端を担うことにより、FCスタックの小型化に貢献しています。

ゴア社のPEMは、FCVのパワートレインが要求する二大要素である性能と耐久性を高いレベルで満足しているために、今回ホンダ「CLARITY FUEL CELL」に採用されたということです。

新たに開発されたゴアセレクト メンブレンは、高いプロトン伝導性が特徴。同時に、耐久性や品質に対する厳しい要求もクリアしています。

今後もFCV関連の技術が公開されることに興味がつきません。

(山内 博・画像:ホンダ、ゴア社)

ホンダが知能化技術研究開発の新拠点「HondaイノベーションラボTokyo」を開設

ホンダの研究開発子会社である本田技術研究所は、知能化技術の研究開発を強化するため、外部有識者や研究機関との連携を図る共創の場として、新拠点「HondaイノベーションラボTokyo(英語名称:Honda R&D Innovation Lab Tokyo)」を、今年9月を目標に東京・赤坂に開設すると発表しました。

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本田技術研究所は、すでに2003年に知能化研究を進化させることを目的に、ホンダ・リサーチ・インスティチュート(以下、HRI)を設立。ドイツ・フランクフルト、米国・シリコンバレー・コロンバス、日本・埼玉県和光市に拠点を設けています。

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これらの拠点に加え、今回新たにHondaイノベーションラボTokyoを開設する理由は、都内・赤坂という立地条件を活かして、大学や研究機関の研究者・外部有識者との連携を密接にして、人工知能(AI)に特化した研究開発を加速させることにあると見られます。

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ホンダの知能化技術というと、ロボットASIMOがありますが、ASIMOで蓄積した成果に、HondaイノベーションラボTokyoで得られるAIの技術・情報を加えて、自動運転やコネクティビティ、ロボティクスなどの分野の研究を拡大強化することが期待されます。

(山内 博・画像:ホンダ)

トヨタ、ホンダの5月中国販売、減税効果で2桁の前年増!

マークラインズによると、5月の中国市場における日本車の販売で、トヨタ自動車が10.3万台(前年同月比+12.0%増)と5ヶ月連続で伸びています。

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昨年10月に、中国政府が排気量1.6L以下の小型車を対象に減税を開始したことで、「カローラ」や「レビン」「ヴィオス」の販売が増加、さらに折からのSUV人気で「RAV4」の販売も好調に推移しています。

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1-5月の累計販売台数についても49.5万台(+20.1%)と大きく伸びており、このペースでいけば、同社の2016年販売目標115万台(前年比+2.4%)を達成する見通し。

日産も10.6万台(+3.4%)と、3ヶ月連続で販売増となっており、小型セダンの「シルフィ」やSUV「エクストレイル」の販売が好調。

ホンダも「ヴェゼル」や「CR-V」「XR-V」などのSUVが好調で、9.9万台(+23.9%)と3ヶ月連続の販売増、年初からの累計でも44.6万台(+15%)と好調。

その一方、マツダは他社に比べて小型車減税の対象車やSUVのラインナップが少なく、5月も2万台(-0.6%)と2ヶ月連続で前年割れしている状況。

中国市場における販売のキーワードは「小型車」と「SUV」に集約されているといえそうです。

Avanti Yasunori

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2016年5月の軽自動車セールスランキング、ホンダが伸びた!

全国軽自動車協会連合会より、2016年5月の軽四輪乗用車のセールスランキング(速報)が発表されています。

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5月は、走行抵抗値の不正問題により三菱と日産の軽自動車「eK」シリーズと「DAYZ」シリーズが販売休止中ということもあり、大きな動きが予想されていました。

トップは3か月連続でホンダN-BOX、前年同月比110.5%。また、ホンダの軽自動車N-WGNも前年同月比120.5%と大きく伸びています。ダイハツでは2位につけたタントが前年同月比129.9%と躍進。いずれもとライバルが消えたぶんを吸収した格好となっています。

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■2016年5月 軽四輪乗用車 通称名別販売ランキング(軽自協調べ)
1位 ホンダ N-BOX 11,487台
2位 ダイハツ タント 11,283台
3位 スズキ アルト 7,211台
4位 スズキ スペーシア 6,676台
5位 スズキ ハスラー 6,193台
6位 ホンダ N-WGN 6,169台
7位 スズキ ワゴンR 5,704台
8位 ダイハツ ミラ 5,367台
9位 ダイハツ ムーヴ 5,074台
10位 ダイハツ キャスト 4,439台

5月18日に走行抵抗値の測定に関する不正を発表したスズキの車種が3〜5位に並び、まだ影響が大きく現れているようには見えません。

ただし、前述した3モデル以外は、メーカーを問わず前年同月比で落ち込んでいます(64.3〜90.2%)。全体としては前年同月比82.7%の月販8万台市場となった軽乗用車。

eK、DAYZの問題により、長らく高値安定と思われていたリセールバリューに変化が現れたことも、こうした「軽自動車離れ」ともいえる状況を生み出しているのかもしれません。

(山本晋也)

新型・NSXの考え抜かれたエアロダイナミクスが100秒で理解できるムービー

アメリカの専用工場において、ついに量産が始まった新型NSX。

アメリカなどではアキュラの、また日本ほかではホンダのフラッグシップモデルとして発売される予定となっている、スーパースポーツです。

3.5リッターV6ツインターボと、前後合わせて3つの電気モーターからなるハイブリッドパワートレインも注目のNSXですが、いかにも空力を考慮したスタイルからも目が離せません。

‘TOTAL AIRFLOW MANAGEMENT’ CONCEPT

ハイパワーユニットを冷却するためのインテーク、空気抵抗を抑えながらダウンフォースを生み出すディテールなど、「トータル・エアフロー・マネージメント」と呼ばれる様々な工夫が盛り込まれています。

新型NSXの特徴といえるCピラーのスリットも、もちろん空力性能から生み出されたカタチ。そうした複雑に絡み合ったボディワークを、わずか100秒で説明してくれるムービーが発表されました。

ホンダによって作られた映像は、NSXのボディワークの二大テーマである「サーマル(冷却)」と「エアロ(空力)」の注目点を紹介することから始まります。

ボディに対して空気の流れを示すシーンでは、下から上に向かって、また後方の収束点を車体から遠ざけるといった工夫をビジュアルで表現。その後は、まるで空気になったような目線で、車体のどこに空気を流すように設計されたのかを疑似体験できるといった具合。

フロントバンパーの左右に振り分けられたインテークやフロントフードのベント、またリアバンパーのアウトレットに至るまで、NSXのエクステリアにはしっかりとした意味があるということが感じられる約100秒のムービーです。

(山本晋也)

マイナーチェンジで精悍なマスクに変身 ─ ホンダ新型アコード画像ギャラリー

ホンダのグローバルモデル「アコード」がマイナーチェンジ。フルLEDヘッドライトやLEDポジションランプに合わせて、シャープな印象となるフロントグリルにするなど、「アコード」らしいスポーティサルーンに生まれ変わっています。

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メカニズム面では、2モーターハイブリッドシステム「スポーツハイブリッド i-MMD」のエンジンやモーターを進化させることで、30.0〜31.6km/Lという1.6t前後のサルーンとは思えないほどの好燃費を実現している点に注目。

それでいて、モーターの最高出力は従来型に対して12kWも増えているといいますから、パフォーマンスの面でも『スポーツハイブリッド』というブランドにふさわしい進化を遂げたといえそうです。

さらにバッテリーも小型化することで、トランクスペースを拡大。サルーンに求められるパッケージングについても向上しているというから見逃せません。

メーカー希望小売価格は、385万円〜410万円。

ボディカラーは、ディープオーロラ・メタリックとプレミアムディープロッソの2つを新色として設定。パールホワイトオーキッド・パール、プレミアムスパークルブラック・パール、ルナシルバー・メタリックと合わせた全5色の設定となっています。

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●ホンダ・アコードハイブリッドEX 主要スペック
車両型式:DAA-CR7
全長:4945mm
全幅:1850mm
全高:1465mm
ホイールベース:2775mm
車両重量:1600kg
乗車定員:5名
原動機型式:LFA-H4
エンジン形式:直列4気筒DOHC
総排気量:1993cc
エンジン最高出力:107kW(145PS)/6200rpm
エンジン最大トルク:175Nm(17.8kg-m)/4000rpm
モーター形式:交流同期電動機(定格電圧700V)
モーター最高出力:135kW(184PS)/5000-6000rpm
モーター最大トルク:31.5Nm(32.1kg-m)/0-2000rpm
変速装置:電気式CVT
燃料消費率:30.0km/L (JC08モード)
タイヤサイズ:235/45R18 94W
メーカー希望小売価格(税込):410万円

(山本晋也)

ホンダの電動カブは市販の期待も!?【人とくるまのテクノロジー展16】

2015年の東京モーターショーに世界初公開された電動カブ「EV-Cub Concept」が「人とくるまのテクノロジー展2016」にも出展されました。

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カブといえば、1958年に発売された初代スーパーカブ以来、日本だけでなく世界中で愛されていますから、時代に合わせたEV化はぜひ期待したいところ。

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「EV-Cub Concept」は、参考出品のコンセプトカーということで詳細は明らかにされていませんが、家庭のAC100Vで気軽に充電でき、バッテリーも脱着可能。

盗難対策なのかあるいは蓄電池としても想定しているのか分かりませんが、電動アシスト付自転車が人気を集めているいま、発売されればコンシューマ向けとして話題を集めそうです。

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担当者にお話を伺うと、この電動カブ「EV-Cub Concept」は、新聞配達などの商用ニーズではなく、一般ユーザーを想定。さらに、ホンダの仕事外活動から発展したものではなく、市販化も見据えている模様です。

(文/写真 塚田勝弘)

新世代の安全性能を手に入れた先進サルーン ─ ホンダ新型アコード画像ギャラリー

2016年5月26日、ホンダのミドルサイズセダン「アコード」がマイナーチェンジを果たしました。

フルLEDヘッドライトによるフェイスリフト、先進的な2モーターハイブリッドシステムの進化を表現するスイッチ式エレクトリックギアセレクターといった特徴的な変化が、先進性をアピールするマイナーチェンジです。

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ハイブリッドシステムの進化により燃費性能を向上させただけでなく、安全性能面の進化にも注目です。

ミリ波レーダーとカメラによる先進安全支援システム「ホンダセンシング」は全車に標準装備。

さらに、光ビーコンを利用して信号情報を運転支援に活用するシステムを世界初搭載。進行方向の信号情報を先読み的に利用することで、スムースでエコロジカルな交通につなげます。

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従来設定のあったプラグインハイブリッド仕様はなくなり、マイナーチェンジを機に車名を「アコード」とシンプルにしたのも特徴。グレードはHYBRID LX、HYBRID EXの2つとなり、メーカー希望小売価格は385万円〜410万円となっています。

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●ホンダ・アコードハイブリッドLX 主要スペック
車両型式:DAA-CR7
全長:4945mm
全幅:1850mm
全高:1465mm
ホイールベース:2775mm
車両重量:1580kg
乗車定員:5名
原動機型式:LFA-H4
エンジン形式:直列4気筒DOHC
総排気量:1993cc
エンジン最高出力:107kW(145PS)/6200rpm
エンジン最大トルク:175Nm(17.8kg-m)/4000rpm
モーター形式:交流同期電動機(定格電圧700V)
モーター最高出力:135kW(184PS)/5000-6000rpm
モーター最大トルク:31.5Nm(32.1kg-m)/0-2000rpm
変速装置:電気式CVT
燃料消費率:31.6km/L (JC08モード)
タイヤサイズ:225/60R17 94V
メーカー希望小売価格(税込):385万円

(山本晋也)

ホンダの威信をかけた新型アコードの最新装備とは?

ホンダのアッパーミドルサイズセダン「アコード」がビッグマイナーチェンジを受けました。

新型アコードのラインナップはハイブリッドのみで、リース販売で用意されていたアコード プラグイン ハイブリッド(PHV)は今年の3月に生産を終えていました。

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まさにいつの間? という感じですが、生産終了、販売終了となるモデルは最後に限定車などで華々しく去るか、黙って去る場合が多いようです。

さて、ビッグマイナーチェンジを受けた新型アコードは、インラインタイプのフルLEDヘッドライト/LEDフォグライトが採用されたフェイスリフトを実施。

また、2.0L DOHC i-VTECエンジンと「i-MMD」の組み合わせであるハイブリッドシステムのモーターやバッテリーなどを新設計することにより、「SPORT HYBRID i-MMD」が小型・軽量化されているだけでなく、高出力・高トルク化が図られているのが見どころ。

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安全装備も最新世代にスイッチされています。

最新の安全運転支援システムである「Honda SENSING(ホンダ センシング)」が標準化されたほか、近赤外線技術を応用した、走行車両の車載装置との双方向通信機能と車両感知機能を併せ持つ装置「高度化光ビーコン」を使った信号情報活用運転支援システムに世界で初めて対応。

こちらは、交通信号のさまざまな情報を通信で取得して、メーター内に表示する機能で、安全で円滑な走行をサポートするもの。

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また、ホンダ自慢のプローブ情報システムで高精度な渋滞予測を実現する「Hondaインターナビ」を標準装備、iPhoneのさまざまなアプリを車内で便利に使える「Apple CarPlay」にも新たに対応しています。

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さらに、車線変更や合流時などに助手席側後方の確認を補助する「LaneWatch(レーンウォッチ)」や、狭い場所での駐車などをサポートする「パーキングセンサーシステム」を装備するなど、最新装備を積極的に採用するホンダの最新セダンらしい充実ぶりが目を惹きます。

価格は「HYBRID LX」が385万円、「HYBRID EX」が410万円です。

(塚田勝弘)

【関連記事】

新型アコードをホームページで先行公開、オデッセイHV並のモーターに進化か!?
http://clicccar.com/2016/04/21/367871/

ホンダが米国で「NSX」量産第一号車を納車

ホンダの米国現地法人アメリカン・ホンダモーターは、現地時間2016年5月24日にアキュラブランドの新型「NSX」北米仕様車の量産第一号車をラインオフし、納車したと発表しました。

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新型「NSX」第一号車のオーナーとなったのはリック・ヘンドリック氏で、彼は2016年1月に行われたチャリティーオークションにおいて、120万USドルでその権利を落札しました。落札金は米国の2つのチャリティー団体に寄付されたということです。

話題の新型車をオークションで落札し、落札金額をチャリティー団体に寄付するというところは、いかにもアメリカ風です。

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新型NSXの量産は、専用工場として設立されたオハイオ州メアリズビルの「パフォーマンス・マニュファクチュアリング・センター(以下、PMC)」で行われ、今回の北米仕様車を皮切りに、各地域向けの新型NSXが順次生産されるということです。

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第一号車のオーナー リック・ヘンドリック氏は次のようにコメントしました。

「この素晴らしい新型NSXの第一号車を手にすることと、これを通じてチャリティーに貢献できることは、非常に特別な瞬間であると感じています」

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PMC NSX生産プロジェクトリーダー クレメント・ズソーザ氏のコメントは次の通りです。

「今日は、我々PMCにとって大きな夢が実現した日であり、このオハイオで30年以上にわたり培ってきた生産技術や知見の集大成となる日です。NSXのデザインや生産においては、熟練したスキルを持つエキスパートたちが集まり、高いクラフトマンシップによる大きなイノベーションを実現しています」

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アメリカン・ホンダモーター副社長 アキュラ担当役員 ジョン・イケダ氏は次のようにコメントしました。

「新型NSXはアキュラのDNAをまさに体現するモデルです。この夢の商品を他のお客様にも早くお届けしたいと思っており、これを契機として今後もさらにアキュラを発展させていきます」

(山内博・画像:ホンダ)

あの新型NSXが日本先行上陸! ただしギアだけ?【人とくるまのテクノロジー展】

日本は自動車大国といわれるほど大きな産業となっていますが、クルマを作るためには、トヨタやホンダといった自動車メーカーだけではできません。

サプライヤーと呼ばれる多くの部品メーカーや、計測機器や工作機械を作る会社があってこその自動車産業です。

そうしたさまざまな企業が一堂に会する大イベントが「人とくるまのテクノロジー展」。毎年、5月にパシフィコ横浜において、公益法人 自動車技術会が主催する展示会・企画会議です(6月にはポートメッセなごやでも開催予定)。

各社が技術をアピールする場だけに、その出展物は先行開発品も少なくありません。

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500社以上が出展した、2016年の人とくるまのテクノロジー展2016横浜。

そのなかに、北米でユーザーに届き始めたというホンダのフラッグシップ・スーパースポーツ「NSX」の部品を見ることができるブースがありました。

そのパーツが飾られているのは、二輪用サスペンションなどで知名度の高いショーワのブースです。

そこにあったのは「スーパースポーツカー用ハイポイドギヤ」。

スーパースポーツカーの強力なパワーユニットの力を受け止め、トランスミッションの中で駆動の向きを変える重要なパーツです。

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展示品で目を引くのは、そのキラキラと輝く歯面。これは展示用に磨いたものではなく、日本初となる  特殊バレル研磨による歯面鏡化 によるもので、こうすることで大トルクにも耐えることができるのだといいます。

そして、気になるのは、どんな『スーパースポーツカー』 に、このハイポイドギヤが使われているのかということですが、その答えは同社が配布した製品リリースの中にありました。

この凝ったギヤを使っているのは、前述のようにアキュラ(ホンダ)NSXだったのです。

(写真・文 山本晋也)

三菱重工の3.5リッターエンジン用タービン、その正体は?【人とくるまのテクノロジー展2016】

自動車メーカーと、そのクルマ作りを支える多くのサプライヤーが一堂に会する展示会・企画会議が「人とくるまのテクノロジー展」です。

2016年は横浜(5月)と名古屋(6月)というスケジュールで開催される予定で、5月25日〜27日にパシフィコ横浜で開かれた会場には、538社もの出展社が集まったということです。

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会場を埋め尽くした各社ブースの中で、国産ターボチャージャーの雄といえる三菱重工のブースには、軽自動車サイズから3.8リッターV6ツインターボエンジンへ対応するものまで、大小様々なターボチャージャーが展示されていました。

その中でも特に注目されるのは3.5リッターガソリンツインターボエンジン用に使われているというTD04ターボチャージャーです。どのメーカーの、どのクルマに採用されているかは非公表ということですが、展示パネルに描かれているイラストを見れば一目瞭然。

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このイラストが示すのは、ホンダが北米で生産をはじめた新型NSXに違いありません。

まだまだ日本上陸まで時間はかかりそうなNSXですが、そのエンジンに使われているターボチャージャーを先行して見ることのできる、貴重な機会となったといえそうです。

(撮影・文 山本晋也)

トヨタ、日産、ホンダが伊勢志摩サミットで最新の自動運転車両を披露

2016年5月26日〜27日に開催されている伊勢志摩サミットには、G7などの首脳だけでなく世界各国のメディアが集結します。

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2020年の東京オリンピックに向け、日本の自動運転技術を披露するには格好のステージといえますが、トヨタ、日産、ホンダが最新の自動運転車両を披露しました。

トヨタは、Lexus LSに開発中のUrban Teammate(新型自動運転実験車)を搭載。一般道の自動走行に必要となる歩行者、二輪車、障害物の検出が可能なほか、交差点での右左折や信号機認識、道路規制情報に従って走行することを念頭に開発されています。

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そのため、センサーとしてGPSやカメラに加えて、周囲の距離画像計測機能を備える新規開発のSPAD Lidar(高解像度レーザーレーダー。従来から大幅な小型化、低コスト化を実現)を新たに搭載。

今後は、2015年12月に発表した地図自動生成システム(市販車に搭載されているカメラやGPSを活用して自動運転の走行に必要な高精度地図を自動的に生成)やAIなどが追加搭載され、「Urban Teammate」を常に進化させることで、より複雑な交通環境下で自動運転の実験を実施していく予定としています。

日産は、お馴染みのリーフをベースに、ミリ波レーダー、レーザースキャナー、カメラ、専用のHMI(ヒューマンマシンインターフェイス)など自動運転を支える特別な機能が搭載された最新の自動運転技術「プロパイロット」を披露。

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EUのトゥスク議長が試乗したサミット専用の同車両は、2つの革新的な自動運転技術が搭載されています。

ひとつは世界最先端の小型・高性能レーザースキャナーで、高精度な3次元計測によって車両周囲の物体との距離を正確に把握しながら安全に走行することができます。

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もうひとつは、遠方までの360度視野を持つ8カメラシステム。交差点やきついカーブ路を走行するときにクルマの進む方向を的確に決めることが可能です。

これらの技術は昨年から日本と米国の一般道や高速道路でテストを重ねてきたそうです。

日産は、2016年に混雑した高速道路上での自動運転技術「プロパイロット1.0」を世界に先駆けて日本市場に導入するとアナウンスしていますが、日本だけでなく、その後、欧州、米国、中国へと導入する予定。

さらに、2018年には高速道路での車線変更の自動化を含む、複数レーンでの自動運転技術の実用化を目指しているほか、2020 年までに交差点を含む一般道での自動運転技術を投入する予定とされています。

ホンダは、最新の燃料電池自動車「CLARITY FUEL CELL(クラリティ フューエル セル)」と自動運転車「AUTOMATED DRIVE(オートメイテッド ドライブ)」を提供しています。

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また、G7伊勢志摩サミットの開催に合わせて設置された国際メディアセンター内の日本国政府広報展示スペースには、パーソナルモビリティ「UNI-CUB β(ユニカブ ベータ)」、超小型EV「MC-β(エム・シー・ベータ)」、歩行訓練機器「Honda歩行アシスト」を展示するなど、同社のスマートコミュニティを世界に発信。

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G7伊勢志摩サミットに先立って開催された閣僚級会合でも、先進技術の展示や試乗車の提供などを行ったそうです。

(塚田勝弘)

月額18,500円でクルマが持てる!? 女性向けカーリースに「ホンダ N-BOX」などが登場

オリックス自動車株式会社が、”女性向けカーリースプラン”を期間限定で販売しています。気になるその内容について、まとめてみました。

■”おくるま女子応援プロジェクト”で女性をサポート

今回のプランでは「クルマを利用する女性を応援する」をモットーに、女性に嬉しい内容が多く備わっています。

専業主婦やパートの方でもクルマを利用できるように、保証人なしで申込が可能です。しかも、ネットで申込ができるので、忙しくてなかなかお店に行けないという人もオススメ。

■気になる車種は?

今回のプランで用意されているクルマは、”ホンダ N-BOX”と”スズキ スペーシア”の2種類の軽自動車。

ホンダ N-BOXは2015年度軽自動車の新車販売数第1位を誇り、スズキ スペーシアは安全性の高さが魅力。カーナビ・UVカットガラス・全方位モニター・両側スライドドアなどが標準で装着されており、女性にとっては嬉しいポイントがとても多いです。

■月額18,500円の支払いでOK

一瞬目を疑いたくなるようなこの価格。今回のプランは”お小遣いの範囲で気軽に乗れる新車”をコンセプトにしており、”いまのりナイン”という9年間の契約になります。

これには9年分の自動車税や自賠責保険料なども含まれており、それらを含めて月額1万円台で支払いが済むというもの。定額制というわかりやすいシステムが評判です。

契約中の9年間は車検も無料ででき、半年毎のオイル交換など嬉しいオプション付きです。9年間の契約終了後は自動車を自分のものにすることができます。

■女性にとってクルマを利用しやすい環境に

このように、今回のプランは女性にとって魅力的な点がとても多いです。オリックスでは、今後も”おくるま女子応援プロジェクト”を継続していく方向であり、様々な企画やサービスを展開するとのこと。

クルマを利用する女性にとっては嬉しいポイントが多いため、クルマをより身近に感じられるサービスですね。

(鈴木 唯)

ホンダの自家用水素ステーションは最新の燃料電池車を満タンにできない!?

ホンダから、燃料電池車「クラリティ フューエルセル」が登場したのと同時に、企業などが自社の燃料電池車に向けた小型水素ステーション「SHS(スマート・ハイドロゲン・ステーション)」も発表されました。

岩谷産業との共同開発によって生み出されたSHSは、工場でユニットを完成させて出荷するほどコンパクトにまとめることで、設置の工期やコストを抑制できるのも特徴。すでにホンダの青山本社ビルをはじめ、地方自治体などでも運用がはじまっています。

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高圧水分解システムにより水電解時に水素を直接高圧化することで、水素ガスを圧縮するためのコンプレッサーをなくしていることも特徴といえるSHSですが、その製造圧力は40MPa、充填圧力は35MPaとなっています。

一方、ホンダ・クラリティ フューエルセルやトヨタMIRAIといった最新の燃料電池車のタンクは、商業水素ステーションのスタンダードとなっている70MPaに対応したもの。

つまり、商業水素ステーションで満タンにしてから、ちょっと走った程度の状態では水素タンク内の圧力が高く、35MPaとなるホンダのSHSでは充填することができないのです。

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おおよその目安としては、最低でもタンクの6割程度まで水素を使った状態からでなければ充填できないといいます。また、充填圧力が低いため、タンク内の残量が少なくても満タンまでは充填できないのも、SHSの仕様となっているのです。

もっとも、高圧充填に対応するにはコストも上がり、ユニットも大きくなる可能性があります。

あくまでもSHSは自社内で数台の燃料電池車を運用しているようなシチュエーションを前提としているため、一日の水素製造能力は1.5kg、充填圧力35MPaを選択したということです。

ちなみに、現在は諸条件を満たせば設置において国から補助金が出るというSHSですが、補助金を考慮しても3000万円〜の設置予算が必要といいますから、まだまだ水素でクルマを動かすというのはハードルが高いと感じさせます。

(写真・文 山本晋也)

新型「シビック」を生産するホンダのタイ新四輪車工場が完成

ホンダのタイにおける四輪車生産販売現地法人であるホンダオートモービル(タイランド)カンパニー・リミテッド(以下、HATC)は、タイ・プラチンブリ県・ロジャーナ工業団地内に完成した新四輪車工場のオープニングセレモニーを5月12日に挙行しました。

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今回の新プラチンブリ工場は年12万台の生産能力があり、これを加えてHATCは年42万台の生産体制を持つことになります。

新プラチンブリ工場には、四輪完成車の量産では世界初(ホンダ調べ)となる、完成車組立のメインラインに組み込まれる流動型のセル生産方式ライン「ARC(アーク)ライン」(ARC:Assembly Revolution Cell)が設置されています。

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新プラチンブリ工場では、昨年の10月に樹脂工場が、今年2月にエンジン工場が稼働を開始し、今年3月から新型「CIVIC(シビック)」の量産を開始しています。

ホンダでは、今後も小型車を中心に生産モデルを増やし、タイの国内市場ならびに輸出における競争力を強化していたい、としています。

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ホンダのタイ工場というと、思い出すのが2011年11月に発生した大雨による洪水での浸水。

当時「浸水した新車が販売されるのでは」という噂を打ち消すために、被災したタイ工場の全生産車を廃棄処分したことが記憶に残っています。

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ホンダは、洪水に見舞われたロジャーナ工業団地内で洪水後の2013年から今回の新プラチンブリ工場の建設を開始しており、同工場の完成はホンダが5年前の洪水被害を乗り越えた証といえます。

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新プラチンブリ工場の完成式典に招待されたタイ政府副首相ソムキット・チャトゥシピタック氏は次のようにコメントしました。

「自動車産業はタイ経済の発展にとって大変重要であり、ホンダがタイを戦略的な生産および輸出拠点として位置づけ、環境に配慮した先進的な技術を投入することを歓迎します。グローバルにおける四輪車生産拠点として、タイの位置付けがますます強化されるものと期待しています」

同式典でのホンダ代表取締役社長 社長執行役員 八郷隆弘氏のコメントは次の通りです。

「タイは、国内市場のみならず、グローバルでの販売拡大を牽引するアセアン市場を含む全世界へ完成車および部品を供給することで、ホンダの生産拠点の一つとしてその存在感を高めてきました。ホンダの最新の生産技術を最大限に活用するこの新プラチンブリ工場の完成にともない、タイの役割をこれまで以上に価値のあるものにしていきます」

同じくホンダ執行役員 アジア・大洋州本部長 安部典明氏は次のようにコメントしました。

「この新工場における最新で高効率の生産技術により、ホンダの商品はさらに競争力を高めていきます。シビックに加え、将来はここプラチンブリ工場で生産する小型車モデルを増やし、タイ市場ならびに輸出向けの競争力を強化することで、タイの経済に貢献していきます」

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ホンダのタイ・新プラチンブリ工場には次のような技術が採用されています。

[生産効率向上]

組立ライン:世界初(ホンダ調べ)となるARC(Assembly Revolution Cell)ライン
→生産効率を従来の製造工程比で約10%向上

プレス:サーボ制御、高速フィーダー採用
→プレス工程の効率を従来比で25%向上

溶接:軽量小型ロボット治具の採用
→溶接ロボット稼働率を40%向上

[人・環境に配慮した取り組み]

溶接:生産工程で使用された冷却水を再利用する「水搬送」を採用
→施設管理:屋根から自然光を取り込んだ「スカイライトルーフ」の採用

(山内 博・画像:ホンダ)

【関連記事】

世界初!ホンダが新発想の量産完成車組立ライン「ARCライン」をタイ工場に導入
http://clicccar.com/2016/04/25/367879/

ホンダS2000の中古車が値上がりしてもポジティブな理由とは?

中古車の価格は年を追うごとに安くなっていくのが一般的です。

しかし最近では、トヨタ2000GTをはじめ、ハコスカやケンメリといった日産スカイラインGT-Rなどの国産車のビンテージモデルだけでなく、R32〜R34までの第2世代の日産スカイラインGT-Rの中古車の価格も値上がりしています。

本来、価値の下がっていくはずの中古車価格がどうして値上がりしているのでしょうか。

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中古車の価格が値上がりするケースは2つ考えられます。

一つは高年式で高額なクルマが市場に多く出回った場合です。これはフルモデルチェンジ直後に先代モデルの在庫車が中古車として市場に出回った場合に見られる現象です。

そしてもう一つは映画や漫画といった理由によって突然人気が出て、中古車相場が値上がりするというケースです。

クルマは新車と中古車の2つが存在していますが、新車の場合、トヨタプリウスのようにたとえ、人気車であっても新車価格が値上がりすることはありません。

しかし中古車の価格はオークションで決定するため、流通している台数(供給)を欲しい人の数(需要)が上回ると取り合いになるため、価格が上昇してしまいます。

過去、漫画イニシャルDの影響でAE86トレノが急上昇しました。漫画が話題になる前は実はレビンのほうが人気だったのです。

このように中古車は人気という不確定な要素によって価格が上下する商品なのです。そして、現在中古車相場で目立った値上がりをしている車種を見つけました。

それがホンダS2000です。

ホンダS2000は1999年〜2009年まで販売された2シーターFRオープンスポーツカーで、久しぶりにホンダが作ったFR車ということで話題になりました。

搭載されるエンジンは1999年〜2005年までは2L直4DOHC VTEC、そして2005年〜2009年までは2.2L直4DOHC VTECで、ミッションは6速MTのみというこだわりです。

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中古車情報サイト・カーセンサーnetによると、現在S2000の中古車は全国で210台流通しています。チェックしたこの1カ月の間、流通台数は大きな動きはないのですが、平均価格は何とわずか1カ月で23万円も値上がりしています。

しかし、この値上がりはS2000の中古車を購入しようと考えている人にとって、とてもポジティブな値上がりと捉えることもできます。

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それは中古車の平均走行距離見てみると、1カ月前は7.5万kmだったのですが、現在は6.8万kmまで減っているから。

これは走行距離の少ない中古車が市場に出回ったというサインと言えるからです。そこで、さらに細かく、年式ごとの相場の動きを見てみると今回、S2000の中古車が値上がりした理由がハッキリと見えました。

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S2000の中古車が値上がりした理由は2007年〜2009年までわずか2年しか販売されなかった、最強モデルタイプSの中古車が市場に出回ったからです。

モデル末期に登場した2.2タイプSは元々販売台数が少ないため、なかなか市場に出てきませんでした。しかし、この1カ月で30台まで増えています。

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価格は255万〜488万円で新車時価格の399万円を上回る物件が9台もあるのです。さらに、この価格のS2000ならばフルノーマル、無事故車が中心なので、高コンディションのS2000を探している人にとっては絶好の買い時を迎えた!と言えるのではないでしょうか。

2.2タイプSの中古車がこれだけ市場に出回るのは最後かもしれません。このチャンスを見逃さないようにしてください。

(萩原文博)

2016年6月上旬の発売予定の新型ホンダ「N-WGN/N-WGN Custom」をホームページで先行公開

2016年4月の軽自動車販売ランキングで7位に入っているホンダN-WGN。

同年3月は6位、2月は5位、1月は10位と10以内の常連になっていて、スズキ・ワゴンRやダイハツ・ムーヴ、日産デイズ(4月は燃費不正問題で失速)などのライバルと激しい競争が繰り広げられています。

HONDA_NWGN_04N-WGNの魅力といえば、安全性の高さでしょう。新・安全性能総合評価で最高評価となる「5つ星」を軽自動車として初めて獲得。

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5月16日に公開された新型N-WGN/N-WGN Customは、2016年6月上旬の発売が予定されていて、今回の変更ではフロントグリルを中心にエクステリアデザインを変更されているほか、ボディカラーに新色を追加設定。

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また、インテリアの質感を向上させるなど、商品力向上が図られています。今回のマイナーチェンジで、ワゴンRやムーヴとの競争はさらに激化しそうです。

[公式サイト]新しいN-WGNが登場します! | N-WGN | Honda

(塚田勝弘)

「全固体電池」の採用で安価なPHVを実現するのはトヨタ?それともホンダ?

経済産業省の「自動車産業戦略」によると、2020年に電動車(PHV・EV)の比率を全体の15〜20%に、2030年には20〜30%に拡大するとしています。

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そのPHVやEV普及の鍵となる、安価な次世代リチウムイオン電池として期待されているのが「全固体電池」。大手自動車メーカーによる開発動向に注目が集まっています。

そうしたなか、日立造船が2月に全固体リチウムイオン電池を開発、現行のリチウムイオン2次電池と同等の性能を発揮することを確認したと発表。翌3月には“国際二次電池展”で試作品を披露しました。

電解液の代わりに固体電解質(硫化リチウム系化合物)を使用、正極と負極を含めた部材を全て固体で構成することで以下を実現しました。

・大気圧下での充放電が可能
・液漏れの心配が無く安全性が高い
・発熱による可燃性ガスの発生が無い
・極薄0.3mmの電解質を積層して大容量化
・-40〜100℃の広い温度環境下で利用可能
・7年後も90%以上容量維持するなど長寿命

これを可能にしたのが、同社が自動車用プレス機の製造で培った”プレス技術”だったといいます。

一般的に全固体電池では、電解質の材料粒子間のイオン伝導性を保持するために機械的に圧力を加えながら充放電させる必要があります。

しかし日立造船では粉体電解質を直接加圧成型することでイオン伝導性を向上させ、充放電時の加圧を不要とし、大気圧下での充放電を実現。製造工程の簡素化によりコストを抑制しました。

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過酷な温度環境下でも正常に充放電することを確認済みで、2020年をターゲットに車載用として製品化を目指しており、各社への評価用電池セルのサンプル提供を開始しています。

その評価にホンダ技研が協力しているそうです。

一方のトヨタも豊田中央技術研究所で全固体電池を開発しており、HVで先行した両雄のどちらが先にPHV、EVの価格低減に向けて全固体電池の採用に踏み切るかが注目されます。

Avanti Yasunori ・画像:日立造船)

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バッテリー性能革新とインフラ整備進展でEV本格普及へ
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http://clicccar.com/2013/01/25/211690/

2016年4月の軽自動車販売、前年同月比減ながらも上向き!

全軽自協(全国軽自動車協会連合会)によると、4月の軽自動車総販売台数(速報)は11.2万台(前年同月比-7.5%減)となっています。

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メーカー別では首位のスズキが39,821台(-11%)、2位のダイハツが37,029台(+2.5%)、3位のホンダが21,295台(+9.1%)、4位の日産が5,574台(-51.2%)、と続き、8位の三菱自が1,477台(-44.9%)となっています。

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[nextpage title=”日産「デイズ」は前年同月比-67%減!”]

車名別では首位のホンダ「N-BOX」が11,691台(+14.4%)、2位のダイハツ「タント」が10,996台(+36.7%)、3位のスズキ「アルト」が8,076台(+9.8%)、4位のスズキ「スペーシア」が6,838台(+13.2%)となっており、ホンダ「N-WGN」は5,356台(+27.4%)で7位のポジション。

その他の上位ランキング車種は前年割れの状況となっています。

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中でも燃費データの不正が発覚した三菱自とその影響を受けた日産では、4月20日以降対象となった車型の販売を停止しており、日産の主力車「デイズ」についても2,453台(-67%)で11位に転落するなど、大幅な販売落ち込みをみせています。

ただ、全体としては昨年4月の軽自動車税増税以降、長らく続いている販売不振から徐々ではあるものの、抜け出しつつある状況。

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今後、日産・三菱自両社の販売減の影響がどの程度影響するのかが注目されます。

Avanti Yasunori ・画像:全国軽自動車協会連合会)

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日産が三菱自動車の燃費不正解明を待たずに買収に動いた訳は?
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三菱自動車 相川社長が燃費偽装で引責辞任か?国交省の対応は?
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シビック・ハッチバックの新プロトタイプ&インパネを捕捉!

ホンダは『シビック ハッチバック』の新型を今年3月のジュネーブモーターショーにて公開しましたが、その市販モデルと思われる新たなプロトタイプをカメラが捉えました。

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前回カモフラージュされていたフロントバンパーのエアダクトの形状が、コンセプトモデルとほぼ同じデザインであることが確認できるほか、新デザインのアロイホイールやセダンと同じインパネの画像も撮影に成功しました。

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パワートレインには1.5リットル直列4気筒 VTECターボおよび1リットル3気筒直噴VTECターボエンジンが搭載される可能性が高いようです。

今回撮影に成功したインパネ画像には「Apple CarPlay」「Google Android Auto」対応7インチタッチスクリーンも確認できます。

ただし、初期プロトでみられたセンター2本出しエキゾーストパイプは確認できず、可能性は低いようです。

(APOLLO)

販売台数の巻き返しなるか?ホンダ・ステップワゴンがマイナーチェンジ!

2016年5月10日、3月に開催されたジュネーブモーターショーでワールドプレミアとなったフェラーリの最新4シーターモデル、GTC4Lussoの極東エリア向け発表会が行われました。

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2011年に登場したFF(フェラーリ・フォー)のビッグマイナーチェンジモデルとなるGTC4Lussoですが、そのネーミングはフェラーリの歴史の燦然と輝く、330GTCと250GT Berlinetta Lussoという名車に由来しています。この2台のビンテージフェラーリは当日、会場に展示されていました。

マラネッロの4シーターコンセプトを再解釈したGTC4Lussoは、ドライバーとパッセンジャーの両方にスポーティ・エレガンスとラグジュアリーな快適性を提供するモデルです。

搭載されているエンジンは最高出力507kW、最大トルク697Nmを発生する6.2LV型12気筒で、1750rpmという低回転域から最大トルクの80%を発生。最高速度は335km/h、0-100km/h加速はわずか3.4秒というパフォーマンスを発揮します。

V型12気筒エンジンに組み合わされるミッションは7速F1DCT。駆動方式は第4世代のサイドスリップコントロール(SSC4)をベースに新開発された4RM-S(4輪駆動、4輪操舵)システムを採用。

4RM EVOシステムに後輪操舵機能を統合したのに加えて、E-Diff電子ディファレンシャル及びSCM-E サスペンション・ダンピングとも統合制御されます。

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全長4922mm×全幅1980mm×全高1383mmというボディのGTC4Lussoは、フロント47%、リア53%という優れた重量バランスを実現し、高いスポーツ性能と快適性を実現しているだけではありません。

4名乗車時450L、最大で800Lまで拡大するトランクスペースを確保した実用性を兼ね備えたモデルとなっています。

厳選された素材を使い、搭乗者全員を包み込むようなキャビンスペースはまさに動くリビングルームといえる豪華さを誇ります。

10.25インチのHDスクリーンはナビゲーションをはじめ、アップルカープレイなど最新のインフォメテインメントシステムを搭載しています。

GTC4Lussoの価格は3470万円。今年末からデリバリー開始の予定となっています。

[GTC4Lusso Specification]

ボディサイズ:全長4922mm×全幅1980mm×全高1383mm
車両重量:1920kg
エンジン種類:V型12気筒DOHC
総排気量:6262cc
最高出力:507kW/8000rpm
最大トルク:697Nm/5750rpm
タンク容量:91L
トランク容量450/800L
タイヤサイズ:フロント245/35ZR20・リア295/35ZR20
車両本体価格:3470万円

(萩原文博)

激動の軽自動車セールス、2016年4月のトップ10は?

一般社団法人 全国軽自動車教会連合会より、2016年4月の軽四輪車通称名別新車販売速報(乗用)が発表されています。

4月といえば、三菱自動車と日産の軽自動車「eK」シリーズと「デイズ」シリーズに認証取得に関わる不正があったことが発表され、それぞれ販売が停止になり、キャンセルもあったことがニュースとなりました。

当然セールスランキングには、その影響が大きく出ています。

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セールスランキングのワン・ツーは、ホンダN-BOX、ダイハツ・タントといったスーパーハイトワゴンとなっているのは前月同様。

前月3位だった日産デイズはトップ10圏外の11位となりました。日産と三菱の軽自動車については、5月中の販売再開がなければ、それぞれスズキからOEMを受けている車種を除くと5月の台数は限りなくゼロに近い数字となることが予想され、その間に他ブランドがどれだけ市場を奪えるのか、また軽自動車市場のシュリンクを加速させることになるのか、注目されます。

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●2016年4月軽四輪車通称名別新車販売ランキング(全軽自協調べ・速報)
1位 ホンダ N-BOX 11,691台
2位 ダイハツ タント 10,996台
3位 スズキ アルト 8,076台
4位 スズキ スペーシア 6,838台
5位 スズキ ハスラー 6,681台
6位 スズキ ワゴンR 5,541台
7位 ホンダ N-WGN 5,356台
8位 ダイハツ ミラ 4,789台
9位 ダイハツ ムーヴ 4,622台
10位 ダイハツ キャスト 4,492台

日産デイズと三菱eKの販売停止によって大きく動いたランキングですが、注目すべきは3〜6位を占めたスズキのラインナップでしょう。ザ・軽自動車というべき軽量モデルの「アルト」が伸びている一方で、かつて軽自動車のメインストリームだったワゴンRは、スペーシアやハスラーにも劣るポジションとなっています。

他ブランドにおいても、ダイハツ・ムーヴが同社のミラを下回っているように、いよいよ全高1600mm台のハイトワゴン系モデルから、「高いか、低いか」のいずれかにユーザーが分かれる傾向が見えてきたといえそうです。

(山本晋也)

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2016年3月の軽自動車新車販売は前年比83.3%と縮小傾向、もっとも売れた車種は?
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ホンダN-BOXが3回目の軽自動車販売ナンバーワンに返り咲き!
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WTCC第4戦でホンダ・シビックが表彰台を独占!

2016年のWTCC(世界ツーリングカー選手権)第4戦、モロッコラウンドでホンダ・シビックが圧倒的な速さと強さを見せました。

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5月7日に行なわれた予選では、ロブ・ハフ、ノルベルト・ミケリス、チアゴ・モンテイロのホンダボーイズが1・2・3位を独占、最強のライバルであるシトロエン勢を押さえ込みます。

リバースグリッドでスタートするオープニングレースでは表彰台に手が届かなかったものの、ウェットコンディションで行なわれたメインレースでは、予選順位通りのワン・ツー・スリーでゴール。

これにより、今シーズンのメインレースで負けなしだったシトロエンを駆るホセ・マリア・ロペス選手の連勝を止めることができたのです。

念願といえるメインレースでの勝利を表彰台独占という最高のカタチで実現したホンダ・シビックWTCC。

今回の結果により、ドライバーランキングではチアゴ・モンテイロ選手が2位、マニュファクチャラーではシトロエンに続く2位となり、さらに上を狙うことが期待されます。

(写真:Honda 文:山本晋也)

ホンダ、2015年4月‐3月期の世界・海外生産が過去最高に!

ホンダが、2015年度(15年4月〜16年3月)及び今年3月の世界生産・海外生産が過去最高を記録したと発表しました。

2015年度の海外生産台数は397.1万台(前期比+10.9%)、世界生産台数は473.2万台(同+6.4%)で、それぞれ4期連続増。

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さらに、今年3月の海外生産台数は37.5万台(前年同月比+11.7%)で13ヶ月連続増、世界生産台数は45.5万台(同+14.2%)で10ヶ月連続増となっています。

2015年度の同社の海外生産比率は約84%。

北米での生産台数は191.9万台(前期比+6.0%)、欧州は11.5万台(同+0.1%)、アジアが176.7万台(+17.2%)、うち中国が105.7万台(+26.3%)、その他が17万台(+13.7%)となっており、特に中国での生産台数増が顕著になっています。

これは3月についても+47.1%増と同傾向。

HONDA

一方、2015年度の国内販売台数は70.3万台(前期比-10.7%)で2期連続減。

登録車の販売台数は38.3万台(前期比-5.8%)、軽自動車については軽自動車税の増税の影響で32万台(同-16.0%)と販売減が続いています。

ちなみに登録車の内訳では「フィット」が11.2万台、「VEZEL」が6.9万台、軽自動車では「N-BOX」が17.3万台、「N-WGN」が8.4万台となっています。

このようにホンダの場合、国内市場での販売台数減を北米や中国市場でリカバーしている状況といえそうです。

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上質な乗り味が魅力のオデッセイ・ハイブリッド。 気になる実燃費は?

2月にマイナーチェンジを実施したホンダ・オデッセイ。発売から1カ月で9000台超という受注を集めたそうですが、そのうち7割強がハイブリッドモデルとのこと。

いままでハイブリッドがなかったのが不思議なくらいですが、それだけ待望の追加設定といえるのでしょう。

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JC08モード燃費は、クラストップ(7/8人乗り、1.8L以上のクラス、全高1600mm以上のミニバン)の26.0km/L。

日本自動車販売協会連合会の「新車乗用車販売台数月別ランキング」では、2016年2月に20位、翌3月は22位と圏外から30以内に顔を出しています。

ハイブリッド仕様と純ガソリン仕様の価格差は、装備など違いで単純比較はできないものの、ベースグレードで単純比較すると75万円超、装備を考慮すると実質約55万円の差といえそうです。

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そうなると、ガソリン代だけ元を取るのはかなり走らなければなりませんが、ハイブリッドモデルを購入する「理由」は単なる燃費だけでなく、静粛性の高さや静かさからくる上質感などを挙げる人も多いはず。

実際に試乗してみると、オデッセイ・ハイブリッドの乗り味は音・振動面、乗り心地など動的質感の高さは想像以上の出来映えでした。

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一般道から山岳路、高速道路まで約280km走行する機会がありましたが、路面状況を問わず1列目から3列目までショックを抑制したフラットライドは最近のミニバンの中でも上々といえるもの。

乗り心地の良さは、車格が下になるヴォクシー/ノア/エスクァイアはもちろん、基本設計の古いエスティマ・ハイブリッドなどを超えて、アルファード/ヴェルファイアに匹敵するかそれ以上かもしれません。

Printまた、バッテリー残量によりますが、街中であればEV走行中心でまかなえることが多く、エンジンの出番となると力強い加速も可能。ノーマルでも重い3列ミニバンですが、高速道路の巡航でも「かったるさ」はあまり感じさせませんでした。

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フットワークに関しては、70〜100kgほど重いハイブリッドらしく軽快とまではいえませんが、背の高いミニバン(といっても1700mm以下ですが)にありがちな重心の高さを感じさせず、ワンディングなどでもロールが大きくて運転がしにくいということもありません。

ほかにも、純ガソリン仕様と変わらない乗降性や居住性も魅力で、左右一体式のサードシートの床下格納など、シートアレンジを含めた使い勝手もガソリン車と同等。

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実燃費は約16.5km/Lで、JC08モード燃費からするともう少し伸びて欲しい気もしますが、エコランに徹したわけでもなく、渋滞にもたびたび遭遇したことを考えると上出来といえそうです。

(文/写真 塚田勝弘)

燃料電池車に必須の「専用」ナビ。トヨタとホンダで扱いに差があった!?

トヨタから「MIRAI」、そしてホンダから「クラリティ フューエルセル」が登場するなど、水素社会へ向けた燃料電池車のリアルが増しています。

とはいえ、まだまだ水素社会のキーとなるインフラ整備は始まったばかりで、水素ステーションの数は、燃料電池車を運用するには心許ない状況といえます。

電気自動車でも専用ナビで充電ポイントが検索できるようになっているのと同様、燃料電池車には近場の水素ステーションの情報を得ることのできる専用メニューが用意されています。

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こちらの画像はホンダ・クラリティ フューエルセルの8インチワイドディスプレイ・インターナビの水素ステーション情報画面。

自車位置が埼玉県和光市での検索結果で、意外に水素ステーションは近くにあるようにも思えますが、「×」印がついているステーションは営業準備中だったりするので注意が必要です。

とはいえ、このような営業開始に関する情報も随時更新されるというのは、インフラ整備段階においては重要な情報となりそうです。

ちなみに、トヨタの燃料電池車MIRAIにも9インチ画面の専用T-Connectナビが用意され、同様に水素ステーション情報を活用することができます。

両車の違いは、ホンダが専用ナビを標準装備しているのに対して、トヨタは31万3200円のオプション設定としていること。

メーカー希望小売価格はMIRAIが723万6000円、クラリティ フューエルセルは766万円となっていますが、現時点の燃料電池車には必須といえる専用ナビの装着を考慮すると、価格差が縮まることも見逃せないファクターといえそうです。

(写真・文 山本晋也)

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ホンダの燃料電池車「クラリティ フューエルセル」は乗り心地のよさがお値段以上!?
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ホンダCR-V次期型、表情見えた!国内人気復活はここから始まる

初代が発売された当初は大人気を誇ったホンダのクロスオーバーSUV「CR-V」。

後続のSUV人気に押され、国内では最新型の一つ前のモデルが販売されており、国内生産中止の噂もありましたが、次世代型の日本発売の可能性があるようです。

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フロントマスクは表情が見え、六角形のようなグリルデザインになっているほか、サイドに広がるリアコンビランプのデザインも確認できます。

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パワートレインは2リットル直列4気筒とモーターを合わせたPHEVが予想されています。シートレイアウトは人気の3列7人乗りモデルもあるようです。

ワールドプレミアは2017年秋が有力視されています。

(APOLLO)

ホンダの燃料電池車「クラリティ フューエルセル」は乗り心地のよさがお値段以上!?

まずは官庁や企業などへのリーフ販売から市販のはじまったホンダの燃料電池車「クラリティ フューエルセル」に乗ることができました。

すでに同じプラットフォームを使った電気自動車やプラグインハイブリッドカーの開発が進んでいることが北米では発表されていますが、やはり圧縮水素を化学反応させ電気を起こしてモーターで駆動する燃料電池車は、テクノロジー面でのイメージリーダーであることは間違いありません。

メーカー希望小売価格(参考価格)が766万円というのも、NSXの国内販売が始まるまでは価格面でのフラッグシップともいえます。

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そして、フラッグシップ&テクノロジーリーダーであっても、ホンダの思想に変わりはありません。

メカニズムを凝縮して、乗員スペースを最大にとるというM・M思想(「メカ・ミニマム」、「マン・マキシマム」に由来するホンダのクルマづくりにおける基本思想)は、燃料電池車においても重視されています。

これまでホンダの生み出してきた燃料電池車は燃料電池スタックが、フロア下を占めていたり、センターコンソール内に収められていたりしましたが、ついにフロントフード下に「昇圧コンバーター、燃料電池スタック、駆動モーター&ディファレンシャル」を三階建て構造として収めることに成功。量産燃料電池車としては初めて5人乗りを実現したと胸を張ります。

そうした小型化に効いているのが世界で初めてダイオードやMOS-FETにSiCをフル採用することで小さくできた昇圧コンバーターや従来比で33%も小さくなった燃料電池スタックといったM・M思想による技術といいます。

とはいえ、燃料電池スタックなどはまだまだ生産性が厳しく、2台/日程度の量産にとどまってしまうということです。

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ボディサイズでいうとアコードクラスのセダンといえる「クラリティ」は、ホンダの燃料電池システムが持つ湿度コントロールや温度管理の巧みさにより、開口部も小さく、空力ボディに仕上げられています。

空気抵抗を減らすために前後のタイヤで起きる乱流を整えるエアカーテンやリヤタイヤはフェンダーを伸ばしてカバーしているほど。

こうした外観の印象から、またホンダというブランドのイメージから、さぞスポーティな燃料電池車になっているのだと思いきや、意外にもジェントルな乗り心地に感じられたのです。

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クラリティもそうですが多段変速機を持たないモーター駆動の電動車両というのは、まさしく段付き感のないスムースな走りがセールスポイントとなります。さらに車両重量が1.9t近いという重さもあってか、重厚でフラットな乗り心地を実現しているのです。

とはいえ、モーターをレスポンス良く働かせるだけのリニアな電気供給ができているので、加速感に重さのネガは感じません。

たとえるなら、大排気量のV8エンジンと多段ATを搭載したFWDサルーンといった印象を、運転していても後席に座ったときにも感じたのでした。

だからといってホンダがスポーティさを忘れているわけではありません。

燃料電池車ながら「スポーツ」モードを持つクラリティ。その「スポーツ」ボタンをプッシュすれば、アクセルペダルだけで加減速をコントロールしやすくなり、これまた車重を感じさせないリズミカルな動きを味わえます。

手応えのあるデュアルピニオン電動パワーステアリングや、高圧水素タンクを支える強固なサブフレームからアームを生やしたリヤ・マルチリンク式サスペンションといったシャシーに投入されたメカニズムからもハンドリングへのこだわりが感じられます。

燃料電池車としての完成度だけでなく、内燃機関車の目指す理想的な面も持つ「クラリティ フューエルセル」。価格だけでなく、乗り味においても、現時点におけるホンダの頂点であるといえそうです。

(写真・文 山本晋也)

5月下旬発売の新型「ホンダ・アコード」が先行公開!

ホンダは、新型「アコード」をHPで先行公開しました。新型「アコード」は5月下旬に発売開始の予定です。

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新型「アコード」の外観で目立つのは、ヘッドライトのデザイン。横長で大面積のヘッドライト・レンズがフロントデザインの中心を占めています。

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パワーユニットは2モーターハイブリッド「SPORT HYBRID i-MMD」を搭載し、要といえるモーターを構造・製法から一新したということです。

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安全運転支援システムでは「Honda SENSING」を新採用しています。

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初代登場以来、40年目を迎える新型「アコード」の発売が待たれます。

公式サイト:New アコード│Honda

(山内 博・画像:ホンダ)

ホンダ「CLARITY FUEL CELL」に独・ランクセスの軽量化素材が採用

ドイツの特殊化学品メーカーのランクセス(LANXESS)は、ホンダが本年3月より販売を開始した新型の燃料電池自動車(以下、FCV)「CLARITY FUEL CELL(クラリティ フューエルセル)」に、自社の軽量化素材が採用されたことを発表しました。

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上図で車体後方の緑色部分に示すワンショットハイブリッド成形リアバンパービームという部品に、ランクセスの軽量化素材が採用されています。

このワンショットハイブリッド成形リアバンパービームには、熱可塑性コンポジットシート「テペックス」(登録商標)と、プラスチック「デュレタン」(登録商標)が、樹脂とガラス繊維からなる複合素材GFRTP(Glass Fiber Peinforced Thrmo-Plastics)の材料として使用されています。

ホンダでは、GFRTPによるワンショットハイブリッド成形リアバンパービームは世界初になる、としています。

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ランクセス日本法人の代表取締役社長である辻英男氏は、「ホンダの新型FCVのリアバンパーに、ランクセスの『テペックス』および『デュレタン』が採用されたことを心より光栄に思います」とコメントしています。

またランクセスのハイパフォーマンスマテリアルズ シニアエンジニアの豊田徳視氏は、「このたび新たに開発された部品は、ランクセスの『テペックス』と『デュレタン』による世界初のワンショットハイブリッド成形リアバンパービームというだけでなく、当社のコンポジットシート『テペックス』を使用したアジア太平洋地区で初めての量産車モデルへの採用事例となります」と強調しました。

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ホンダのFCV「クラリティ フューエルセル」には、東レの炭素素材が使われていることが先日発表されました。それに続いて今回の発表で、いままでホンダの量産車に採用されていないドイツ・ランクセスの軽量化素材が採用されたことが明らかになりました。

今後、このように自動車の部品供給網(サプライチェーン)がますます国際化・広域化することが予想されます。

(山内 博・画像:ランクセス)

ブリヂストン「エコピア」がホンダ「CLARITY FUEL CELL」の新車装着タイヤに

ブリヂストンを代表する省燃費タイヤの「ECOPIA(エコピア)」が、ホンダの燃料電池車「CLARITY FUEL CELL」に新車装着タイヤとして採用されました。

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今回装着されるのは「ECOPIA EP160」で、タイヤサイズは235/45R18 94W。

安全性能や操縦安定性などタイヤに求められる多様な性能を高次元で維持しながら、FCVにふさわしく、転がり抵抗の低減も追求されていて、ホンダ「CLARITY FUEL CELL」が追求している性能のひとつである1回の水素充填による走行距離の向上に貢献しているとしています。

ECOPIAFCVに限らず燃費や航続可能距離を左右するのは、パワートレーンをはじめ、車両重量や空力性能など多様な要素がありますが、タイヤも大きな要素なのは間違いありません。

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今回の新車装着タイヤの「ECOPIA EP160」は、転がり抵抗の低減だけでなく、タイヤに求められる乗り心地や静粛性能も含めて高次元で両立させることにより、「CLARITY FUEL CELL」の魅力を足元から支えるタイヤとブリヂストンはアピールしています。

(塚田勝弘)

復活!? ホンダ新型「AVANCIER(アヴァンシア)」中国向け最上級SUVで世界初公開

1999年にデビューし、1回のモデルチェンジを経て2003年まで日本でも販売されていたホンダ・アヴァンシアというステーションワゴンがありましたが、北京モーターショーでワールドプレミアされたアヴァンシアは中国向けの最上級SUVという位置づけになっています。

th_4160425b_001H新生アヴァンシアは、上質な走りと広々とした室内空間を持つ、中国における「Honda」ブランドの新たなフラッグシップSUVという位置づけだそうです。

中国で販売するモデルとしては初となる2.0Lターボエンジンが搭載され、力強い走りを実現。また、先進の安全運転支援システム「Honda SENSING(ホンダ センシング)」も採用されています。

なお、新型SUVのアヴァンシアは、2016年中の発売が予定されていて、販売は「アキュラ」ブランドのコンパクトSUV「CDX」と同様に、広汽本田汽車販売にて行われる予定だそうです。

th_4160425b_002Hほかにも、4月12日に発表された新型「CIVIC(シビック)」(販売元:東風本田汽車)や、中国で初めて現地生産を行うハイブリッドモデル、新型「ACCORD HYBRID(アコード ハイブリッド)」(販売元:広汽ホンダ)なども出展されています。

th_4160425b_003H中国における「ホンダ」ブランドについて、八郷隆弘社長は「2015年は、中国において100万台の販売を達成し、改めて感謝を申し上げたいと思います。2016年はさらなる飛躍の年ととらえ、ハイブリッド車やターボエンジン車を投入し、現地化をさらに加速させていきます」とコメントしています。

ホンダ、そしてアキュラブランドの両輪で中国での存在感をさらに高めるには、現地生産を含めて中国市場に向いた仕様を投入することが不可欠で、ホンダに限らずですがこうした流れはさらに強まりそうです。

(塚田勝弘)

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■ホンダのコンパクトSUV「CDX」が北京モーターショーで世界初披露
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■ホンダ&アキュラが新型SUVの2台を北京モーターショーで披露
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ホンダ、中国でコンパクトSUV「CDX」や「NSX」を披露

ホンダが北京モーターショーで披露した「Acura(アキュラ)」ブランドのCDXは、中国市場をメインターゲットに据えたコンパクトなSUV。

「アキュラ」のデザインテーマである「Acura Precision Concept」をコアとしたエモーショナルでシャープなスタイリングや走行性能、環境性能といった革新的技術、そしてSUVの高いユーティリティーを高次元で融合させたといいますから、かなりの意欲作といえそうです。

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パワートレインには、中国向けの「アキュラ」モデル初となる1.5Lターボエンジンと8速DCTの組み合わせになっていて、力強い走りを実現しているそうです。

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CDXは、広汽本田汽車の増城工場(広州市)で生産され、2015年12月に新たに設立された広汽本田汽車販売が販売を行い、2016年7月の発売予定となっています。

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ほかにも、中国で2016年秋に発売が予定されている新型NSXも登場。軽量ボディに新開発の縦置き直噴V6ツインターボエンジンをミッドシップにレイアウトし、走行性能と燃費の両立が自慢の3モーターハイブリッドシステム「SPORT HYBRID SH-AWD(Super Handling-All Wheel Drive)」を搭載されています。

4160425c_009Hホンダの八郷隆弘社長は北京モーターショー、そして中国のアキュラブランドに対して「中国Acuraとして10年目という節目の年にあたる2016年は、現地生産のスタートなど、ブランド・商品において新たな挑戦の年となります。今後の Acuraデザインの方向性となる『Acura Precision Concept』を核とし、ブランドの進化を図るとともに、現地化をさらに加速させ、お客様の期待を超える商品をお届けいたします」とコメント。

中国での「アキュラ」は苦戦が伝えられていますが、現地生産などによりどれだけ巻き返せるか注目です。

(塚田勝弘)

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世界初!ホンダが新発想の量産完成車組立ライン「ARCライン」をタイ工場に導入

ホンダは、四輪完成車の量産では世界初(ホンダ調べ)となる、完成車組立のメインラインに流動型のセル生産方式を組み込んだ「ARC(アーク)ライン」を開発したと発表しました。

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この組立ラインは、タイのホンダオートモービル(タイランド)カンパニー・リミテッド(以下、HATC)のプラチンブリ工場に導入され、2016年3月から稼働しています。

ARCラインとは、Assembly Revolution Cellの略で、特徴をひとことで説明すると、「セル生産方式」をメインラインに組み込んで流れ作業を行う四輪車の組立ラインのことです。

これまで四輪車の生産現場では、よく知られている「ライン生産方式」が採用されていました。「ライン生産方式」では、コンベア上を流動する車体に組立作業者が単一工程で部品を組み付けていく方式です。

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一方、今回のARCラインでは、一人の作業者が広い範囲の工程を受け持ち、複数部品の組み付けを行う「セル生産方式」の生産ユニットをメインラインに組み込んで流動させたことが特徴で、ホンダによると世界初の革新的でユニークな組立ラインということです。

ARCラインでの組立作業では、上図のように1台の車体と1台分の部品を積載した「ARCユニット」に4人の組立作業者が乗り込み、車体と一緒に移動しながら組み付け作業を行うスタイルになります。

これにより、従来の「流れてくる車体の仕様に合わせて必要な部品を選び、歩きながら組み付ける」という作業を減らすことができ、工程ロスを削減して、生産効率が大幅に向上する効果が期待できる、ということです。

またARCラインでは、1人の作業者が従来よりも広範囲な工程を担当するので、製造工程に関してより幅広い知識と技能を習得することが可能になります。

将来的には開発現場へ生産現場の意見をフィードバックできるような「熟練作業者」を育成する効果も期待されています。

(山内 博・画像:ホンダ)

これが市販モデルだ!新型シビック・ハッチバックを捕捉

ホンダは2016年3月のジュネーブモーターショーで新型「シビック・ハッチバック」を公開しましたが、その市販モデルをはじめて捕捉しました。

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3月に公開されたコンセプトモデルは、これまでとは違うノーズのあるスポーティーなデザインでしたが、この市販モデルでもそのフォルムのまま発売されそうです。

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ヘッドライトやグリル、エアインテークなど細部に至っても、デザインが継承されている様子です。

コンセプトモデルで見せた、センター2本出しエキゾーストパイプが見当たらないですが、是非実現して欲しいものです。

パワーユニットは1リットル3気筒ターボエンジン及ぼ、1.5リットル4気筒ターボエンジンが搭載されるようです。

(APOLLLO)

ブルーエナジー製リチウムイオン電池がホンダ・CLARITY FUEL CELLに搭載

ホンダの燃料電池自動車(FCV)「CLARITY FUEL CELL」の部品調達に関するニュースが相次いでいますが、今回はアシスト/回生用バッテリーの調達先が明らかになりました。

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ホンダとGS・ユアサが出資するブルーエナジー(京都府福知山市)製のリチウムイオン電池が、ホンダの「クラリティ フューエル セル」に搭載されていることをGS・ユアサが発表しました。

「クラリティ フューエル セル」に搭載されている新型リチウムイオン電池「EHW5」は、従来品より17%軽量化と7%小型化しながら、同等以上の容量・出力性能と耐久・安全性能を実現している、ということです。

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ブルーエナジーのリチウムイオン電池は2011年から量産を開始し、2012年9月発売のホンダ「CR-Z」から今回のホンダ「クラリティ フューエル セル」まで10車種に搭載されています。

(山内 博・画像:GS・ユアサ)

新型アコードをホームページで先行公開、オデッセイHV並のモーターに進化か!?

2016年5月下旬の発売が予定されているホンダ・アコードの新型モデルが、ホームページで先行公開されました。

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ハイブリッド、プラグインハイブリッドを設定する現行アコードは、日本では2013年6月の発売ですからフルモデルチェンジではなく、タイミング的にも公開された写真からもビッグマイナーチェンジと思われます。

今回のマイナーチェンジでは、ホンダ自慢のハイブリッドシステム「SPORT HYBRID(スポーツ ハイブリッド)i-MMD」を、モーターの構造から製法までを進化させるそうで、上級セダンにふさわしい力強い走りとともに、静粛性も高めています。

また、同社の安全運転支援システム「Honda SENSING(ホンダ センシング)」も標準装備されます。

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現行アコードは、ハイブリッドもPHVも圧倒的といえるド級の加速フィールが味わえますが、とくに「Honda SENSING(ホンダ センシング)」の採用は待たれていたところでしょう。

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「i-MMD」の進化やフィーリングは新型アコードに乗ってみないと分かりませんが、最新の「i-MMD」を積むオデッセイ・ハイブリッドに乗った限りでは静粛性の高さ、そしてスムーズなフィーリングは予想以上の出来映えといえるもの。

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なお、オデッセイ・ハイブリッドでは、モーターの巻線方法や構造を見直すことにより、従来よりも約23%の小型軽量化、そして高トルク、高出力化されています。単純比較はできませんが、アコード・ハイブリッドはオデッセイ・ハイブリッドよりも250kg前後車両重量が軽いだけに、今回のアップデートはかなり期待できそうです。

公式サイト:New アコード│Honda

(塚田勝弘)

【関連サイト】

新型ホンダ・アコード先行公開ホームページ
http://www.honda.co.jp/ACCORD/new/

ホンダの燃料電池車・CLARITY FUEL CELLには、カーボン材料が生きている

ホンダの燃料電池車「CLARITY FUEL CELL(クラリティ フューエル セル)」(以下「クラリティ」)が3月に発売されて以来、最近「クラリティ」に使われている部品や材料についての発表が続いています。

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(画像:ホンダ)今回は東レの炭素繊維材料が「クラリティ」に使われていることが明らかになりました。

東レの発表によると「クラリティ」に採用された炭素繊維材料は、燃料電池スタックの電極基材用カーボンペーパーと、および高圧水素貯蔵タンク用高強度炭素繊維の2つです。

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(画像:東レ)まず、燃料電池スタックの電極基材用カーボンペーパーについては、東レが30年来開発を続けてきたもので、ガス拡散性、耐久性などの要求特性を兼ね備えて、燃料電池スタックの性能向上、省スペース化に貢献している、ということです。

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(画像:東レ)次に高圧水素貯蔵タンクには、東レの高強度炭素繊維 トレカ(登録商標)が使われており、東レでは高圧水素貯蔵タンクの安全性や強度・軽量性を両立することができた、と説明しています。

燃料電池車には、いままでになかった新技術や新しい部品が満載で、これらを開発する部品メーカーや素材メーカーの活躍が目立っています。

(山内 博)

ホンダ&アキュラが新型SUVの2台を北京モーターショーで披露

4月25日のプレスデーを皮切りに、4月29日から5月4日まで開催される「2016年北京モーターショー」。

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「ホンダ」ブランドからは、ワールドプレミアとなる新型SUVをはじめ、中国プレミアとなる新型アコード ハイブリッド、新型シビックが披露されるほか、「アキュラ」ブランドからも世界初披露となる新型コンパクトSUV、中国初披露となる新型NSXなどのニューモデルがお披露目となります。

詳細はまだ明らかになっていませんが、「ホンダ」の新型SUVは昨年の上海モーターショーで公開された下の写真の「Concept D」がベースの市販モデルで、「アキュラ」のコンパクトSUVは、初の現地生産モデルとされています。

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中国での「アキュラ」ブランドは苦戦が伝えられていますが、現地生産される新型コンパクトSUVで拡販を狙いたいところでしょう。

2016 Honda Civic Sedan

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また、新型シビックはハッチバック、セダン、クーペの3タイプが公開されるのかアナウンスされていませんが、そのほか市販モデルとして「広汽ホンダ」からアコード、VEZEL、クライダー、オデッセイ、シティ、フィット、クロスツアー、理念S1、「東風ホンダ」からはCR-V、スピリア、エリシオン、JADE、XR-V、GREIZ、CIIMOが登場。「アキュラ」の市販モデルでは、RLX、TLX、RDX、MDXが出展されます。

(塚田勝弘)

トヨタ、ホンダからFCVの登場で、次世代エコカーの本命争いが激化!?

何度かトヨタ「MIRAI」に試乗する機会があり、先日も狭い山岳路で乗りました。ホンダも出したとなると、燃料電池車(FCV)が次世代エコカーの本命でキマリ? と思う方もいるでしょうが、EVやPHV、クリーンディーゼルなど多様なエコカーが共存、競争していくのではないでしょうか。

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水素はその製造方法から運搬や貯蔵などインフラ面を含めた課題があるほか、FCVが採用する「固体高分子形(PEFC)」と呼ばれる燃料電池の発電効率は30〜60%、経済効率性を考えると30〜40%程度という現実もあるようです。

そうなると、ガソリンエンジンで最高レベルの熱効率と大差ないでは? などと、クルマがひと際重く感じる狭い山岳路でMIRAIのステアリングを握りながら考えていた次第。

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テスラモーターズのイーロン・マスクCEOは、FCVについて否定的な発言をしていますが、FCVはある意味EVの一種ともいえますし、モーターならではの走りだけとってもEVとの違いを見いだすのは難しいでしょう。

テスラのモデルSなどは、速さも航続距離もEVの平均値を大きく上回っていて、確かに新しい高級車像、スポーツカー像を提案していますが、まだまだ高嶺の花。

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また、FCVも日本では200万円もの補助金があっても誰もが買えるモデルとは言いがたく(もちろんインフラ整備も含めて)、こちらもまだまだ「自分が乗る(乗れる)」クルマとは言いがたいのが現状です。

また、アメリカのカリフォルニア州のZEV規制という課題もあり、ZEV対象車から外れたハイブリッド(HV)の代わりにFCVを売りたいという思いもトヨタやホンダにはあるかもしれません。

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日本で余っている副生水素の活用(コスト面を考えるとFCV用としては容易に使えない)、FCVがその後の普及するに連れて国内では不足する可能性のある水素をどうやって確保するか、などの課題にも直面しそう。

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しかし「MIRAI」も「CLARITY FUEL CELL」もFCVの先駆者(車)として一歩踏み出した意義は大きく、数々の課題をクリアして現在のハイブリッドカーのように普及する日がいつ来るか、そんなことを考えられるのが「MIRAI」も「CLARITY FUEL CELL」の存在価値といえるでしょう。

(文/塚田勝弘・写真/小林和久)

ホンダN-BOXが3回目の軽自動車販売ナンバーワンに返り咲き!

ホンダの軽自動車作りの新たな契機となった新生Nシリーズで、トップバッターとして登場したN-BOX。

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2011年12月にN-BOXを投入し、その後2012年7月にN-BOXプラス、2014年12月にはN-BOX SLASH(スラッシュ)とN-BOXシリーズのラインナップを拡充。

その間、2013年12月のマイナーチェンジなど、一部改良を重ねることで燃費改善や安全性向上などの商品力を高めることで、人気の軽自動車として常に上位にランクインしてきました。

N-BOXの躍進を見ていると、幅広い男性ユーザーを獲得した初代ワゴンRを思い起こさせますが、絶えず一部改良と派生モデルの追加することで、N-BOXシリーズの安定ぶりを支えてきたのは間違いないでしょう。

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販売の推移は、2011年度が4万7329台(軽四車順位で10位)、2012年度がいままでで最高台数となる23万6287台(同1位)、2013年度が22万5900台(1位)、2014年度が18万8922台(2位)、2015年度が17万2614台で1位となっています。なお、2014年度の1位はダイハツ・タント。

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余談ですが、消費税や軽自動車税の増税など新車販売の冷え込みは軽自動車、登録車問わないところですが、次の新車販売でプラスになる要因は「消費税が10%になる前の駆け込み需要」という声もありますから、複雑な心境にもなります。

(塚田勝弘)

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■ホンダ・ヴェゼルが2年連続で「SUVナンバーワン」に輝く
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ホンダ・ヴェゼルが2年連続で「SUVナンバーワン」に輝く

今年の2月末に「Honda SENSING」の標準装備グレード設定の採用や「RS」を設定するなど、2015年4月以来のマイナーチェンジを受けたホンダ・ヴェゼル。

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2013年12月の発売以来、日本の道路事情にマッチするボディサイズやハイブリッドも用意することで、着実に台数を積み上げ、2014年度にSUVナンバーワンの座に輝くと、2年連続で2015年度もSUVの新車販売台数で1位になっています。

その魅力は、スポーティなスタイリングやフィット譲りの居住性や積載性の高さ、そしてハイブリッドに代表される燃費の良さなどでしょう。

販売台数の推移は、2013年度が2万1348台、2014年度が10万479台、2015年度が6万9018台で、累計販売台数は19万845台。一昨年よりも昨年は大きく落ち込んでいます。

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じつは今年4月に入ってからもフィットとともにリコールの届け出をしていますが、度重なるリコールがなければもっと台数を伸ばせたのではないでしょうか。また、ヴェゼルに限らず消費税増税や軽自動車税増税などによる国内市場の冷え込みという要因もあったはず。

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2016年度は、プリウスと同じプラットフォームを使うトヨタC-HRも登場予定とアナウンスされていますからさらにSUV市場の競争激化は間違いないでしょう。

(塚田勝弘)

ホンダCR-V次期型、PHEVで日本発売は可能性高い

日本での人気は下降ぎみながら、北米や欧州では依然絶人気を誇る、ホンダのクロスオーバーSUV『CR-V』の次期型に関して、最新情報&レンダリングイラストを入手しました。

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フロントは「ソリッド ウィングフェース」を採用し、パワフルなフロントマスクが予想される一方、イラストを見るとリアは、新型シビックハッチバックを彷彿させるコンビランプのデザインが採用される可能性があるようです。

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「CR-V」は日本国内において、最新のフェイスリフトモデルではない、ひとつ前のモデルが販売されおり、このモデルで販売終了の噂もありますが、最新情報では次期型は日本発売の可能性も高いようです。

パワートレインは2リットル直列4気筒DOHCとモーターを組み合わせたプラグインハイブリッドが予想されます。

世界初公開は2017年の11月頃と予想されます。

(APOLLO)

モトGPマシンは前輪を上げたまま6速まで全開加速!タミヤ「レプソル HONDA RC213V発売記念トークショー」

タミヤから1/12 オートバイシリーズの新製品「レプソル Honda RC213V ’14」が3月26日(土)に発売されました。それを記念して東京・新橋のタミヤ プラモデルファクトリー新橋店で「スペシャルトークショー Moto GPチャンピオンマシンの秘密に迫る!」が開催されました。

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ゲストには元HRC契約ライダーで実車のRC213Vに乗車経験のある宮城光氏。全日本GP500ccでの優勝経験もある、日本テレビ系で放送中のモトGPの解説者です。

タミヤからはRC213V設計を担当された企画開発部の古谷氏、広報の山本氏が進行として参加されました。

RC雑誌に連載を持つ宮城氏はホビー関係にも精通しています。その造詣の深さは、自身のプロフィール紹介で使われた写真がNS500を始め、全てタミヤでプラモデル化されている物だという事を見抜くほど。

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山本:まずRC213Vというマシンについて教えて下さい。

宮城:RC213Vをはじめ、最近のモトGPのマシンは馬力がとにかく凄く(200ps以上)、エンジンが圧倒的に速くなりました。それを制御するために電気を上手く使う。ワンメイクですがタイヤのグリップが高い。それを補うためのシャシーをはじめ、私の現役時代と比べ、いろんな要素が高次元で融合して圧倒的なタイム差となっています。

一方で何か一つの要因がずれてもタイムやリザルトに繋がらない難しい時代になっています。

現役時代は「フロントが沈むから、もうちょっとスプリングを…」とか「車体がグニャグニャ動くのでダンパーを…」など、アナログ的な話・作業をしましたが、現在はマシンの電子化が進みシェイクダウンの時などを除いてはサーキットのピットではマシンを分解してセッティングを行う事はほとんどありません。ほとんどが電気(コンピュータ上のパラメータ変更)です。

ライダーには速さだけでなく、セットアップ能力・マシンへの理解とともに「自己表現力」が無いと速いマシンは作れない時代です。エンジニアは何でも対応してくれる。

明確に言葉で伝えるか、コース上で起きた事例を言葉に置き換えて「文章」にできないとダメです。

つまり、コース上のどこで何が起こったか、どうして欲しいのかを伝えられないとダメです。

「何所のコーナで」
「どういうターンインをした時」
「どういう減速をして」
「どういうブレーキの掛け方をして」
「フロントとリアのブレーキバランスがどの位で」
「自分がどこを向いていて」
「バンク角がどの位で」
「どのポイントで急激に舵角が変化したのを感じた」
「その時、身体を前に入れたのか・抜いたのか」(前後荷重が変わる)
「その時ロール方向について身体をどう動かしたのか」(バンク角が変わる)

…全部言葉で伝えた結果、エンジニアがテレメトリーと検証して、対応策を提案してきます。

優秀なエンジニアは5枚くらいのカード(提案)を出しますが、残念なエンジニアだとその枚数が少ない。

ライダーとしては「…これしかないんですか?」という気分になります。5枚のカードの中から、初見で3枚になり、話し合いの中で2枚…1枚へと絞り込んでいきます。その結果、セッティング変更されたマシンでライダーは安全にラップタイムを0.1秒上げて走る事ができます。

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山本:マルケス選手は最近肘を擦って走る程、深いバンク角で走っているようですが。

宮城:僕がRC213Vに乗って膝は擦っても、こんな深いバンク角には到底なりませんでしたよね。

山本:こういう乗り方が出来るようになったのは、ライダーのスタイルだけではなくバイクも変わってきていますか。

宮城:圧倒的にブリヂストンによるタイヤの性能向上によるものです。

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昨年、マルケスが14年の最終戦バレンシアで優勝した仕様のままでツインリンクもてぎを走りました。もてぎにはギアもサスペンションも合っていない訳ですが、タイヤに関しては考えられない位グリップしていました。

逆に言えばグランプリライダーが現代のモトGPのバイクのタイヤをあれほどスライドさせて走るというのは驚異的です。

ほとんどのモーターサイクルのタイヤを使った経験がありますし、(クルマの)F1を含めて○○のグリップを経験しましたが、これほど何事も起きず・ピクリともしない。掴みどころがありません。伝える表現が見つからない位です。

通常、グランプリバイクに乗っていない人が、レース経験があるからといってカウンターを当てながらコーナーを抜け、出口でリアをスライドさせられる…そんなところまでは到底行きません。

たまたま、ミスで荷重が抜けて滑ってしまう事はあるでしょうけど、グランプリライダーは全員意図的に向きを変える為にスライドをコントロールしています。

そういう高負荷をタイヤへ与えることついて、窺い知ることのできないグリップの高さです。

高いグリップのタイヤがあり、それを支える高剛性のシャシー、深いバンク角でもハンドリングが破綻しない設計・デザイン、そういった物を徹底的に研究しているのが現代のグランプリバイクです。

山本:RC213Vはクラッチ操作をしなくてもシフトチェンジがスムーズに行える、市販のバイクとは別物の様ですが。

宮城:搭載されているシームレスシフトは各メーカーこぞって研究開発しています。

1速から6速までスロットル全開、チェーンを張った状態の負荷を掛けていると、全く振動がありません。オートマチックかと思うほど、スムーズな加速をしてくれます。

減速の場合もクラッチは使いません。減速方向にペダルを操作すると、フライバイワイヤでポンポンとエンジン回転が自動で上がり、バックトルクリミッター(リアホイル内のトルクを逃がすクラッチ機構)が効いて、リアがホッピングが1回もする事もなく減速をします…僕が乗ってる分には。マルケスが乗っているとエゲツないホッピングをしています(笑

とんでもない突っ込みをしています。僕が1秒掛ける作業をGPライダーは0.3秒でこなします。そこでタイムラグが出て機械がついて来ない時に、リアのブレーキバランス、サスペンションの伸縮、エンジンブレーキ、チェーンの遊び、こういった状況が重なった時リアが暴れ出します。テストライダーも再現できていないと思います。

テストライダーはこうなったらこの先に(何か起きる)可能性があるな…というマシン作りをしていると思います。

だから、ケイシー・ストーナーは残留して欲しかったですね(笑

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(注:ケイシー・ストーナー 元世界チャンピオン。今年ドゥカディにテストライダーとして移籍。開幕前の合同テストで現役ライダーよりも速いタイムを叩き出した)

マシンの前輪が浮いたまんまで加速していきますよね。考えられないと思いますが、RC213Vは前輪を10cm程浮かせたまま、6速までずっとシフトアップしていきます。だから実際には1輪で走っています。

電子制御が入るとエンジンをマネージメントし始めます。しかし、それではエンジン性能を100%引き出せていない。車速に対してアクセルを開け過ぎているので速くない。荷重が後ろ寄りになり過ぎ、前輪が浮いている。ライダーはアクセルを開けてるつもりでも、スロットルは閉じる方向に電子制御されています。

その条件下では最高の加速をしているが、グランプリライダーはもう一つ上のレベルで制御を行っています。前輪が浮かないよう、電子制御が入らないようにスロットルを開けてエンジン性能を使い切るように走ります。

前輪が浮いていると一見速そうに見えますが、実は速くないのです。

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バイクに乗らない人には前輪を浮かせた──という状況は判り難いでしょう、バイクに乗る人には状況もニュアンスも伝わり易いです。解説は事態をとても噛み砕かれており、伝わりやすいです。

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次はタミヤの古谷氏がプラモデルについて熱く語ります。

(川崎BASE)

SUPER GTデビューが待ち遠しい!「アキュラ NSX-GT3」公開

4月2日まで開催中のニューヨーク国際自動車ショーにて、ホンダの北米ブランド・アキュラが、来月末から量産に入るスポーツカー新型「アキュラNSX」のレーシングカー「アキュラNSX-GT3」をワールドプレミアしました。

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搭載されるユニットは市販モデルと同じ3.5L V6ツインターボエンジンですが、ハイブリッドシステムは搭載されていません。駆動方式はMRになり、ギアボックスは6速シーケンシャルとなります。

車体は、市販モデルにならってアルミニウムや超高張力鋼板など複数の素材を組み合わせたスペースフレームと、レース用のボディパネル、ロールバーを組み合わせて製作されます。

スタイリングは、公開された映像やオフィシャルフォトを見た感じだとGT3マシンの中では、一番大人しいと感じました。逆に言えば、それだけ市販モデルのNSXがスポーティなスタイリングであるという事だと思います。

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開発は、北米ホンダのレース部門「ホンダ・パフォーマンス・ディベロプメント(HPD)」が主導し、FIA-GT3クラスのホモロゲーションを取得するため、上記の映像の様にテスト走行距離を確実に重ねています。

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アメリカでの開発ですので、レースデビューはまずアメリカ・ルマン・シリーズが可能性としては高いでしょう。

日本でのレースデビューはどうでしょうか?シリーズとしては、SUPER GTでGT300クラスになります。ホンダのモータースポーツ活動、体制が最も整っているのは、当然ながら日本ですので、市販モデルのプロモーションとしても日本のサーキットで走らせたい気持ちは高いと考えています。

あとは、どこのチームが走らせるのかが気になるところです。とはいえ、今年のGT300参戦チームは、マシンを一新したところが多いですね。なかなかこの1年でNSXに乗り換えるというのも資金面やポテンシャルの面でもなかなか考えづらいです。

となると、ホンダがGT300チームを設立する可能性も十分に考えられます。「TEAM無限」の復活…なんてことになったら面白いですね。

今後の情報に目が離せません。

最後にニューヨーク国際自動車ショーでのプレゼンテーションの映像をご覧ください。

(栗原 淳)

エイチワン、燃料電池向け金属セパレーターの量産を開始

ホンダ系の車体骨格メーカーのエイチワンは、ホンダ の新型燃料電池自動車「クラリティ フューエル セル」に搭載される燃料電池スタック(以下、FCスタック)の「金属セパレーター」の量産を開始した、と発表しました。

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燃料電池自動車は、FCスタック内で水素と酸素を化学反応させることによって発電した電気でモーターを動かしており、FCスタックの小型化・軽量化・高効率化が望まれています。

ホンダの「クラリティ フューエル セル」では、FCスタックを小型化できたためにボンネットの下にFCスタックを配置して、5人乗りの車内空間を確保できました。

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FCスタックは、水素と酸素が化学反応を起こす膜電極接合体(MEA)をセパレーターで挟んだ「セル」が何百にも重なってできています。セパレーターは、水素や酸素、冷却に必要な冷媒を流すための微細な流路が設けられ、セパレーター自体が発生した電気の通り道にもなるため、セパレーターには薄さと微細な加工形状を施すことができるプレス加工技術が要求されます。

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エイチワンでは、1台のFCスタックで数百枚が必要となる薄いステンレス製の金属セパレーターの大量生産するため、自動車部品の生産で培ってきた精密打ち抜き加工技術(ファインブランキング)と精密金型の製作技術を応用して、セパレーター特有の緻密な形状をプレス加工で安定的に生産する技術を開発した、ということです。

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FCスタックのような未知の装置を量産するためには、車体の骨格部材をプレス加工するために長年にわたって蓄えられてきた技術が必要であることがよくわかります。

(山内 博・画像:エイチワン)

ホンダが最新のアキュラ「MDX」、「シビック ハッチバック」プロトタイプを披露

3月25日から一般公開されたニューヨーク国際自動車ショーにおいて、ホンダはマイナーチェンジを受けたSUVのMDX、新型シビック(ハッチバック)のプロトタイプを公開しています。

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アキュラMDXは、2003年に日本にも初代が逆輸入されていましたが、2006年6月に販売を終了。現在は3代目に移行し、3列シートのラグジュアリーSUVとして米国での販売台数第1位(ホンダ調べ、2016年2月時点)に輝いているモデル。

エンジンは3.5Lの直噴SOHC i-VTEC V型6気筒で、9速ATを組み合わせている現行モデルに加え、2017年モデルから初めて3モーターハイブリッドシステム「SPORT HYBRID SH-AWD(Super Handling-All Wheel Drive)」も選択できるようになっています。

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「SPORT HYBRID SH-AWD」搭載モデルは、3.0L SOHC V型6気筒エンジンと7速DCTの組み合わせで、ガソリンモデルを35馬力上回る325馬力の最大出力を実現。

2017 Acura MDX

外観は、今年1月の2016年北米国際自動車ショーで世界初披露されたコンセプトモデル「Acura Precision Concept」で提示されたデザインが採用されていて、特徴的な「ダイアモンド ペンタゴン グリル」やスポーティさを強調するシャープなフロントフェイスなど、より洗練されたデザインが印象的。

2017 Acura MDX

また、「アキュラ」ブランドとして初めて全グレードに先進の安全運転支援システム「アキュラ ウォッチ(Acura Watch)」が標準装備されています。

「MDX」の北米での発売は、ガソリンモデルが今年夏、「SPORT HYBRID SH-AWD」搭載モデルは今年後半を予定しているとのこと。生産は現行モデルと同様、米国アラバマ工場で行われるのに加えて、2017年初頭からはオハイオ州のイーストリバティ工場での生産も予定されています。

2017 Honda Civic Hatchback Prototype debuts in New York City

Acura NSX GT3 Race Car

ほかにも、新型「シビック ハッチバック」プロトタイプ、北米レース用に開発された新世代スーパースポーツモデル「NSX」のGT3レースカーも世界初披露されています。

(塚田勝弘)

ホンダ、原付スクーター「ジョルノ・くまモン バージョン」を発売!

ホンダは、熊本県のPRマスコットキャラクター「くまモン」のイメージを施した50cc原付スクーター「ジョルノ・くまモン バージョン」をタイプ設定し、4月15日(金)に発売する、と発表しました。

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ジョルノ・くまモン バージョンは「くまモンのいいところ、もらいました」というキャッチコピーの通り、まるくてかわいい「ジョルノ」がくまモンとデザインコラボしたバージョンです。

黒×赤のカラーリング、ほっぺや口元をイメージしたドット模様、オリジナル・エンブレムなど遊びゴコロ満載の外観と、「ジョルノ」の使いやすさが合体したバイクに仕上がっています。車体色は、グラファイトブラック1色が設定されています。

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こんなバイクなら男女を問わず、これからのバイクシーズンに向けて楽しいバイク・ライフをおくれそうです。メーカー希望価格は197,640円です。

(山内 博・画像:ホンダ)

ホンダ・アシモが成田国際空港で訪日外国人を歓迎します!

ホンダは、成田国際空港で3月28日(月)から4月3日(日)まで、同社の二足歩行のヒューマノイドロボット「アシモ」によるデモンストレーションを実施する、と発表しました。

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今回のアシモによるデモンストレーションは、入国審査前エリアでの実施され、日本国内の空港では初めてとなります。

到着したばかりの訪日外国人をアシモがおもてなしすることで、日本を代表するヒューマノイドロボットとしてホンダの高い技術力をアピールする狙いがあります。

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アシモは、ホンダが「人と共存し、役立つロボット」を目指して開発し、2000年11月に初期型が発表されました。走る、階段を昇降する、ボールを蹴るなどの高い身体能力に加え、相手の顔や声を認識して応対したり、障害物を回避したりといった周りの状況に応じた自律制御も可能です。

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今回のデモは、成田国際空港第2旅客ターミナルビル2階 入国審査場前の特設エリアで実施されます。

期間中、対象便で到着された方をパーソナルモビリティ「ユニカブ β」に乗ったガイドがASIMOデモンストレーション特設エリアまで案内し、アシモはダンスやサッカーボールのキックなどを披露し、成田国際空港の訪日外国人向けサービスを紹介する、ということです。

(山内 博・画像出展:ホンダ)

特許申請中! 新型NSXを生み出す特別な作り方

ホンダのフラッグシップスポーツ「NSX」の生産は、アメリカ・オハイオ州にある「PMC(パフォーマンス・マニュファクチャリング・センター)」にて行なわれています。

2016年4月下旬からの量産開始を前に、その生産ラインが公開されています。

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100%ロボット化された溶接工程によって生み出されるアルミとハイテンなどのハイブリッド・スペースフレームに、熟練工が14時間をかけてインテリアやエンジン、サスペンション、ハイブリッドシステムなどを組み込んでいくという新型NSX(北米ではアキュラ・ブランドで販売)。

ミッドシップに縦置きされる3.5リッターV6ツインターボエンジンは、同じくオハイオ州にあるアンナ工場において、1基につき6時間以上をかけてエキスパートが組み上げ、ベンチテストを課すなど、フラッグシップ&スーパースポーツにふさわしい丁寧な生産工程となっているといいます。

ボディ塗装は、11層のペイントを磨き上げたもので、NSXにふさわしいワールドクラスの仕上げになっていることが期待できるものです。

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自動車というのは組立工程を終えると、そのまま出荷されるわけではありません。

様々な基準を満たしているか、確認する必要があります。通常の自動車工場でも燈火類の確認や水漏れ、メーターの精度などなど様々なテストをするのですが、NSXはこの領域でひと味も二味も違うのが特徴です。

たとえばホイールアライメントの調整は、なんと45分間をかけて行なわれるといいます。そのほか、最低地上高やタイヤ荷重、ブレーキ性能などが精密に測定され、NSXの性能を担保するというわけです。

この工程は『ダイナミック・パフォーマンス・コンファメーション』と名付けられ、そのプロセスにおいて、数多くの特許を申請中というほど画期的な内容となっているということです。

(山本晋也)

スズキ・アルト・ワークスとホンダ・S660、乗り比べてみると?

2シーターのホンダS660よりも160kgも軽いスズキのアルト・ワークスは、どこから踏んでも加速していく印象を受けます。「軽」という括りだけで、駆動方式やドア枚数、シート数など異なる2台を比べるのはどうかと思いますが、本格的な軽スポーツを目指したという点でも共通します。

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64ps/6000rpm、100Nm/3000rpmというスペックを、ホンダS660の64ps/6000rpm、104Nm/2600rpmと比較すると、ピークパワーは軽の自主規制値いっぱいなのは当然として、最大トルクのわずかな差と回転数の違い、もちろんギヤ比や5MT(アルト・ワークス)と6MT(S660)という差を考慮しても「軽さ」によるアルト・ワークスの加速感が印象に残るのは当然なのかもしれません。

S660_01一方で、乗員の背後にエンジンを積んでいるS660とボンネットの下に積むアルト・ワークスとでは、音・振動面を含めた回り方までエンジンそのものの存在感が異なり、S660の方がより軽快に回るような気がします。

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S660のエンジンマウントが緩いためか振動が大きめという点を除けば、絶対的なパワーはなくても走りを楽しめる、しかもミッドシップという難しさは公道の常識的な速度内、ドライ路面なら感じさせないのが美点。

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たとえば、同じリヤエンジンでデビューが近いスマートと比べても(ボディタイプも車格も違いますが)S660の方がフロントの接地感が高く、ステアリングから伝わる情報も明快なのが印象的です。

さて、5MTのアルト・ワークスに戻りますが、クロスレシオ化されたことで短い距離(時間)であっという間に5速に入ってしまい、やはり6速が欲しいところ。回転の落ちが少ないので非常に走りやすいのはいいですが…

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足まわりの良さは、基準車のアルトからしてそうですが、ターボRSよりもさらにスポーティな味付けにしたことで、乗り心地は硬めです。ただし、コーナーでのロールはもちろん感じるものの、そこから腰砕けになることなく、ロール初期から減衰させることで確かな接地感を狙っているというコーナーワークも、少なくても公道レベルでは軽離れした作り込みに感じます。

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回頭性ではさすがにS660にはおよばないものの、FFでも最も楽しめるのはワインディングというステージなのは間違いありません。一方で走りに特化したスポーツモデルとはいえ、難点は大幅な軽量化の副作用というべきか、音・振動面は目をつぶる必要があるでしょう。

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ちなみに5速100km/hでの回転数は4000rpm近くまで高まることもあって盛大なエンジン音に見舞われる中、メーターに目をやると高速道路では巡航時でも20km/L前後の燃費がようやくで、回していると10km/Lにも届かないのも玉に瑕といったところでしょうか。

(文/写真 塚田勝弘)

【関連記事】

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■アルト・ワークス(5MT)で最も気になった点とは?
http://clicccar.com/?p=360960

シビック クーペがラリークロスに参戦!

ダートと舗装路を組み合わせ、さらにジャンピングスポットも設定した、アメリカらしいレース「レッドブル・グローバル・ラリークロス」にホンダが参戦します。

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レース車両のベースとして選ばれたのは、シビッククーペ。詳細なメカニズムは未発表ですが、エンジン最高出力は600馬力、0-60mph(約96km/h)加速は1.9秒という市販車とは別物のパフォーマンスを得ているということです。

四輪においてはダート系モータースポーツのイメージはあまりないホンダですが、これまでグローバル・ラリークロスを支えてきたスバル、フォードをはじめ、フォルクスワーゲン、ヒュンダイ、シボレー、シトロエンといったライバルマシンとどのように戦うのか、注目といえそうです。

(山本晋也)

新型ホンダNSXの北米仕様を4月下旬から量産開始!本気度がうかがえる最新の生産拠点

ご存じのとおり新型NSXの開発はオハイオ州にある開発拠点「ホンダR&Dアメリカズ」が中心で、現地で生産されるというのもすでにアナウンスされています。また、工場装着オプションを含めたメーカー希望小売価格は156,000〜205,700USドルと価格もすでに公表済み。

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アメリカの現地法人、アメリカン・ホンダモーターが量産モデルの新型NSXの生産を4月下旬から開始すると発表しました。

新型NSXを生産する「パフォーマンス・マニュファクチュアリング・センター(PMC)」は、オハイオ州で3番目のホンダの四輪車生産工場であり、新型NSXの開発が行われた「ホンダR&Dアメリカズ」のオハイオセンターからほど近い、メアリズビル四輪車工場に隣接する場所に立地しています。

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生産工場は、新型NSXのグローバル生産拠点としてオハイオ州メアリズビルに設立された「パフォーマンス・マニュファクチュアリング・センター(以下、PMC)」。熟練した技術者が持つ職人の技と、革新的な先進生産技術との調和を実現しているとのこと。

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「PMC」は、新型NSXのようなスーパースポーツモデルの少量生産に最適な生産設備を備えているのが特徴で、約100名の従業員が各工程で先進のロボット技術と協調しながら最高レベルの品質と高いクラフトマンシップを実現。また、高度な生産技術を多数有しており、現在12件の特許を米国で申請しているそう。

なお、新型NSXの3.5L V6ツインターボエンジンは、同オハイオ州にあるホンダのアンナエンジン工場でエキスパートの手により組まれます。

NSX Powertrain - Top View

「PMC」の生産工程、そしてスペースフレームを採用する新型NSXのこだわりは数多くあり、アルミニウムや超高張力鋼板など複数の素材を組み合わせたスペースフレームは100%ロボット化されたミグ溶接により作られます。

8台の溶接ロボットが860ヵ所にミグ溶接を施すことで正確な溶接を実現し、ボディの高い精度が確保されます。

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さらにスペースフレームは錆止めプライマーの塗布前に、チタン族元素であるジルコニウムを使用したエッチング処理が実施されます。ジルコニウムの使用は世界トップクラスの品質を確保するだけでなく、塗装工程で排出される廃棄物の削減にも貢献。

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技術者の作業性効率向上もポイントです。スペースフレームが360度回転式の冶具に投入され、上昇・回転することによりシーラー塗布がより精密になるとともに、作業環境が向上するという最新の生産ノウハウが投入されています。

さらに、この治具はフレームを一方向からのみで保持することが可能で、フレームの投入や取り出しを効率的に行うことができます(特許申請中)。

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出荷前に動的性能の確認がされるのも特徴。ホイールのアライメント調整作業は45分間をかけて行われるほか、タイヤ荷重の計測や最低地上高の確認、4輪すべてのブレーキパフォーマンスの精密な測定などをチェック。現在申請中の米国特許12件の半数がこのプロセスに関連するとのこと。

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日経新聞など一部報道によると、すでに試作車を25台/1日のペースで生産を開始しており、量産車は8〜10台/1日というペースになるそうで、オーナーとして新型NSXのステアリングをいち早く握る方が羨ましいものです。

(塚田勝弘)

2025年度までに320ヵ所へ!経産省が水素ステーション展開促進で行程表を改定

経産省が3月16日、FCV(燃料電池車)に燃料を供給する水素ステーションを2020年度に160カ所、2025年度までに現在の4倍となる320箇所に増やす計画案をまとめたそうです。

IWATANI(出展 岩谷産業)

当初、2015年度内に全国4大都市で100ヵ所の水素ステーションを展開する計画でしたが、開業に漕ぎ着けるのは80ヵ所に留まる見通し。

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その背景には、水素取扱いに関する厳しい安全基準を強いていることから、設置費用が通常のガソリンスタンドの5倍(約5億円)かかるという課題があります。

そこで経産省は、補助金により企業の活動を後押しするとともに、コスト低減が見込める機材調達先の規制緩和や、運営費の低減に向けた「セルフ式充填」の解禁、さらには大型トラックの荷台部に水素充填装置を積んだ「移動式スタンド」などの普及を促進するそうです。

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一方、FCVの車両価格についても、2025年を目処に普及価格帯(200万円台)にまで引き下げるべく、トヨタ、ホンダ以外のメーカーからのFCV参入に向けて研究開発を支援、販売台数拡大に繋げる考え。

新聞報道によると同省は水素利用拡大に向けて行程表を改訂、FCVの販売台数を2025年までに20万台、2030年までに80万台の普及を目指す数値目標を設定した模様。

政府は2020年に開催される東京五輪で世界に向けて水素社会実現に向けた取組みをアピールするとともに、その活動に弾みをつけたい考えで、行程表改定もそうした一連の流れの線上にあるようです。

Avanti Yasunori

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ホンダの燃料電池車は「軽自動車のエンジン」と同等のバッテリーを積む?

ホンダから登場した燃料電池車「クラリティ フューエルセル」は、高圧タンクに充填された水素を使い、FCスタックによって発電した電気で走る電動車両です。

3分で満充填できるという水素タンクは、航続可能距離750kmを誇る141L(約5kg)の容量で、ミリ波レーダーとカメラを使った先進安全システム「ホンダセンシング」を搭載しているのも最先端のクルマらしいといえそうです。

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さて、そんなホンダ・クラリティ フューエルセルのモーター最高出力は130kWですが、FCスタックの最高出力は103kWにとどまっています。FCスタックで発電した電気でモーターを動かすという流れのはずなのに、発電能力よりも駆動の最高出力が大きいというのはあり得ないことです。

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その点について、ホンダのエンジニアに質問してみると「足りないぶんはバッテリーから電力を送っています。燃料電池とバッテリーのハイブリッドにより最高出力に達します」ということでした。

では、クラリティ フューエルセルの前席床下に搭載されるリチウムイオンバッテリーは、それだけの性能を持っているのでしょうか。

スペックについては、総電力量・最高出力ともに非公開ということですが、前述のとおりであれば、FCスタックがフル稼働しているとして、少なくとも27kWの出力でなければモーターの最高出力には届きません。

出力のバッファとして活用されるバッテリー、その余裕を考えると出力が27kWよりも大きいことが予想されます。

詳細なスペックは非公開ですが、軽自動車のエンジンと同等の出力を持つ、というウワサも聞こえてきます。ちなみに、ホンダの軽自動車「N-BOX」が積むNAエンジンの最高出力は43kW。クラリティ フューエルセルはバッテリーだけで、それに近い出力を可能としているのでしょうか?

(文:山本晋也/写真:小林和久)

発売求む!新型シビック タイプRにツーリングワゴン!?

昨年後半の発表以来、日本のスポーツカーの話題の中心になっている新型シビックタイプR。750台の枠はあっという間に埋まってしまい、運良くその権利を獲得した方はXデーを首を長くして待っていると思います。

そんな中、シビックタイプRにとって第2の故郷ともいえる英国で、「R」の称号を得た謎のホンダ車がサーキットで目撃されました。

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一見、マットブラックの新型シビックタイプRに見えますが……あれあれ?リアがちょっとふくよかな感じです。

CIVIC Grand Tourer R3

左隣りのシビックタイプRと違ってワゴンスタイルですね。この謎のクルマの正体は、シビックタイプRではなく、日本未導入のシビックツアラー(写真下)にシビックタイプRのメカニズムを移植したシビック“ツアラー”タイプRなのです!

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これを作ったのはイギリスツーリングカー選手権(BTCC)でホンダワークスとして活躍しているSynchro Motorsport。Honda YUASA Racingのシビックツアラーのレーシングカーを開発製作した実績があります。

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そんなレーシングチームファクトリーが作った1台ですので、そのクオリティは非常に高く市販化してもおかしくないレベルに仕上がっているようです。

ワゴンカーをベースにレーシングカー・スポーツカーに仕上げるBTCCならではのひとネタでした。今年はスバル・レヴォーグも参戦するので、日本でも注目が集まるモータースポーツカテゴリーになると思います!

Facebook-Synchro Motorsport

ホンダ「CLARITY FUEL CELL」とトヨタ「MIRAI」の違いとは?

世界初の量産型FCVとして市販化されたトヨタ「MIRAI」に続き、発売されたホンダ「CLARITY FUEL CELL」。

「CLARITY FUEL CELL」の導入初年度は、官公庁や企業へのリース販売になるなど、「FCXクラリティ」など従来のモデルと同じ販売手法になっているのがMIRAIとの目立った違いになります。

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CLARITY FUEL CELLはその後、一般向けに販売されますが、ホンダの慎重な姿勢と取るのか、あるいは現実的な戦略と見るかは分かれそう。

それはさておき、トヨタMIRAIとホンダCLARITY FUEL CELLのどちらを買うか、迷うことができる状況になるのは間違いありません。
CLARITY FUEL CELLを見ていくと、取り回しや車内空間、荷室容量を左右するボディサイズは全長4915×全幅1875×全高1480mm、走りや燃費(電費? 航続可能距離)を左右しそうな車両重量は1890kg。

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一方のMIRAIは、全長4890×全幅1815×全高1535mmで、車両重量は1850kg。MIRAIの方がCLARITY FUEL CELLよりも25mm短く、60mm狭く、55mm高くなっています。

mir1411_09_sなお、最小回転半径は両車ともに5.7mで、単純にサイズが小さい分、狭い道などでのすれ違いなどはMIRAIの方がしやすそう。

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パッケージングでは「5人乗りを実現」したとホンダが胸を張りますが、CLARITY FUEL CELLの方が全高は55mmも低く、頭上空間を含めて長距離移動時などの快適性にどれだけ差が出るか気になるところ。2人掛けのMIRAIはフロアの高さこそ意識させられるもの大人でもまずまず快適に座れます。

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荷室容量はCLARITY FUEL CELLが394L、MIRAIは361Lで、ともに9.5インチのゴルフバッグが3セット積めるとしています。

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MIRAIよりも全長と全幅に余裕があるうえに、燃料電池パワートレーン(FC昇圧コンバーター、燃料電池スタック、駆動ユニット)の一体化により、これらをボンネットフードに収めたCLARITY FUEL CELLのパッケージングの利点でしょうか。

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パワートレーンを見ていくと、CLARITY FUEL CELLのモーターは、130kW/4501-9028rpm(最高回転数:13,000rpm)という高出力が自慢で、最大トルクは300Nm/0-3500rpm。MIRAIは、レクサスRX450hのフロント用と同じ「4JM」型のモーターを使い、113kW、335Nmというスペック。

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FCスタック(燃料電池スタック)の最高出力は、CLARITY FUEL CELLが103kW、MIRAIが114kWとなっています。なお最高速は、CLARITY FUEL CELLが165km/h、MIRAIは175km/h。

そのほか大きな違いとしては、MIRAIがニッケル水素バッテリー(6.5Ah)を搭載するのに対し、CLARITY FUEL CELLはリチウムイオン電池(容量未公表)となっています。

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水素タンクはCLARITY FUEL CELがアルミライナー製水素タンクで、容積は141L、水素貯蔵量は約5.0kgで、充填時間は約3分、航続可能距離は約750kmです。対するMIRAIは、容積が122.4(前方60.0/後方62.4)Lで、充填時間は約3分、航続可能距離は約650kmとされています。

安全装備では、CLARITY FUEL CELLが「Honda Sensing」を標準装備し、衝突被害軽減ブレーキや渋滞追従機能付ACCなどを搭載。MIRAIもプリクラッシュセーフティシステム(ミリ波レーダー)、ブレーキ制御機能付レーダークルーズコントロールなどを標準装備。

最後に価格ですが、CLARITY FUEL CELLは766万円、MIRAIは723万6000円となっています。
(文/塚田勝弘 写真/小林和久)

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ホンダ「CLARITY FUEL CELL」の特徴とは?

FCV(燃料電池車)のほか、EVやPHVなどの多様なエコカーを開発しているホンダ。ホンダでは、FCVのカギは「FCスタック(燃料電池スタック)の小型化・高性能化」にあるとしています。

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「CLARITY FUEL CELL(クラリティ フューエル セル)」では、従来モデル比で33%小型化し、出力密度は世界トップレベルの3.1kW/Lを実現。また、燃料電池パワートレーン(FC昇圧コンバーター、燃料電池スタック、駆動ユニット)の一体化によりボンネット内に収まり、パッケージングの自由度が高まり5人乗りを実現しました。

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燃料電池スタックは、ガスの拡散性を高めることにより1セルあたりの発電性能を1.5倍とし、容積出力密度を60%向上。その結果、セル数を30%削減し、セル単体の薄型化と合わせ、容積比33%の小型化を達成。

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燃料電池の小型化には、電動ターボエアコンプレッサーの採用による空気(酸素)システムの供給システムもあるとしています。
小さな燃料電池スタックで大きな電力を得るには、エンジン車におけるターボのように圧力を高めて空気の供給量を増やす必要があり、「クラリティ FUEL CELL」には高圧縮比・高流量、軽量・コンパクト、静粛性などに優れた新開発の電動ターボ型エアコンプレッサーが搭載されています。

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小型ながら従来モデルに対し1.7倍の供給圧力を発揮し、燃料電池スタックの発電性能向上に貢献しているそう。

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小型化ではそのほかにも、駆動ユニットの高出力化、コンパクト化も大きく、ボンネットフード下の格納に利いています。

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場所を取る高圧水素タンクには、70MPaの充填圧力に対応し、水素透過ゼロを達成したアルミライナー製水素タンクを採用され、従来の約4.0kgから約5.0kgに水素貯蔵量が増加。

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そのほかにも、ホンダらしい鋭さを感じさせるエクステリアや「ぬくもりと落ち着き」を演出したというインテリアなど「見た目はスポーティ、中は快適」という内・外装もアピールポイントといえそうです。

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パッケージングでは、5人乗りのほか9.5型ゴルフバッグが3セット積載できるトランクも自慢。394Lの荷室容量はCセグメント並ですが、日常ユースなら大きな不満はなさそう。

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安全装備では、ミリ波レーダーと単眼カメラによるホンダ最新の「Honda Sensing」が搭載され、衝突軽減ブレーキや渋滞追従機能付ACCのほか、車線維持支援システム、誤発進抑制機能などを用意。

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給電関連では、一般家庭のおよそ 7日分の電力を供給できる可搬型外部給電器の「POWER EXPORTER 9000」を、118万円(参考価格、消費税込み)で設定しているのも特徴です。

(文/塚田勝弘・写真/小林和久)

FCVを2030年までに80万台普及!エネ庁が戦略改定

一昨年12月、トヨタ自動車が世界に先駆けて水素燃料で発電しながらモーターで走行する燃料電池車(FCV)「MIRAI」の量産をスタートさせました。

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今年3月10日にはホンダが独自開発したFCV「クラリティ」のリース販売を開始するとともに、17日に第1号車を経産省に納車、来秋には一般販売を開始するとしています。

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こうした状況を受け、経産省資源エネルギー庁が自動車メーカーや水素を供給するエネルギー業界、学識者などを交えた有識者会議を開催、「水素・燃料電池戦略ロードマップ」の改定内容をまとめました。

国内で500台程度の普及に留まっているFCVについて、2020年までに約4万台、2025年までに約20万台、2030年までに約80万台に増やす数値目標を設定したそうです。

また今年の3月末時点で目標(100ヵ所)の8割に留まっている水素ステーションについても2020年度までに約160カ所、2025年度には約320カ所まで拡大する計画。

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加えて、FCVの車両価格が現状700万円台と高額なことから、燃料電池のコストを2020年までに半減、2025年までには25%に圧縮することで、普及価格帯(200万円台)にまで引き下げる考えのようです。

これにより販売台数が増えることで、水素の使用量が増え、水素ステーションの稼働率が上がり、ステーション数についても更なる拡大が期待できそうです。

Avanti Yasunori
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ホンダのスマート水素ステーションは燃料電池車の普及を後押しする

ホンダが新しい燃料電池車「クラリティ フューエルセル」を発表しました。

初年度は200台程度のリース販売を目標としているこのクルマは、過去にホンダがリース販売していきた燃料電池車(FCX、FCXクラリティ)よりも高圧な70MPaの圧縮水素タンクを採用しているのもニュースのひとつ。

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これにより、トヨタMIRAIと同じ70MPaとなり、水素ステーションの設備としては共通化したわけですが、いずれにしても高圧水素のインフラ整備はまだまだ普及フェイズというには程遠い状況です。

電気自動車であれば、急速充電器がなくとも普通充電用のコンセントを設置すれば使う場所を選ばないといえますが、燃料電池車では水素インフラがなくては動かすことができません。

事実、常設の水素ステーションは北は埼玉県から南は福岡(移動式を除く)まで80か所程度しかなく、燃料電池車を運用できるエリアは限られます。

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そこで、ホンダは燃料電池車「クラリティ フューエルセル」の発売にあわせて、「SHS(スマート水素ステーション)」を発表しています。

水素製造大手の岩谷産業と共同開発したというSHSは、高圧水電解システムを搭載した小型のパッケージ型水素ステーション。一日の製造能力は3~4台分といいますから、商用ステーションとしては能力不足だということですが、現在の普及台数であれば十分にカバーできるともいえます。

設置場所は許可の面から用途地域を選ぶといいますが、たとえば複数台を運用する企業が自社敷地内に設置するだとか、ディーラー(販売店)に設置するといった使い方を想定している水素供給ソリューションなのです。

いわゆる商業ステーションの隙間を埋めることで、燃料電池車の運用に困らないよう、ユーザーをインフラ面からサポートするというわけです。

もともと、ホンダは燃料電池車を開発している初期段階から、こうしたパーソナルな水素ステーションの研究に熱心で、太陽光発電を利用した水素ステーションの実験もしていました。

今回発表されたSHSについても、再生可能エネルギーを使うことで、燃料電池車の運用レベルでゼロ・エミッションとすることが期待されています。

(写真:小林和久 文:山本晋也)

ホンダが燃料電池車「クラリティ フューエル セル 」を発売開始! 価格は766万円

ホンダが3月10日、独自開発した燃料電池車「クラリティ フューエル セル」の国内リース販売を開始しました。価格は766万円です。

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ガソリン車と同等の使い勝手とFCVならではの魅力を高次元で融合、搭載している燃料電池スタックは、従来に比べて33%の小型化を図りながら、出力は従来比で約60%の向上を実現しています。

トヨタ「MIRAI」との違いは、パワートレインをV6エンジン並みにコンパクト化してフード内に集約した点で、大人5人が快適に座れるキャビンスペースを確保しています。

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これにより、一つのプラットフォームでクーペや5ドアハッチバック、SUVなど多彩なバリエーション展開が容易になるという訳です。

[nextpage title=”欧米でもリース販売”]

バッテリーはボディー中央下部、高圧水素タンクは後部座席の下とトランク部分に収納、FCスタックのスペックは「MIRAI」とほぼ同等ながら、モーターの最高出力は113kWに対して130kWに高められています。

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1回当たりの水素充填時間は3分程度と、ガソリン車と変わらない使い勝手を実現しており、航続距離はJC08モードで「MIIRAI」の650kmを上回る750km以上を誇ります。

 

また、一般家庭のおよそ7日分の電力を供給することができる外部給電器「Power Exporter 9000」を組み合わせることで、「走る電源」として災害時などにクルマが作る電力をコミュニティに提供することが可能。

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「クラリティ」フューエル セルは自治体や企業などにむけてリース販売を行い、市場における製品の使用状態やユーザーの多様な意見・要望を収集した後に一般販売を開始する予定です。

年内には米国などでも月額500ドル以下でリース販売を開始する模様です。

トヨタ、ホンダの両社からFCVが販売開始されたことで、政府が目指す水素社会実現に向けた動きに拍車がかかりそうです。

Avanti Yasunori

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