Motor Fan's YEAR 2016

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TGRFのウェルカムセレモニーで「ヤリスWRCテストカー」が日本初公開

2017年よりFIA世界ラリー選手権(WRC)に復活するトヨタ。その参加車両として開発中の「ヤリスWRCテストカー」が、タイヤスモークを上げるほどの激しい走りで日本初公開されました。

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初公開の舞台に選ばれたのは、2016年11月27日に富士スピードウェイにて開催された「TOYOTA GAZOO Racing FESTIVAL」のウェルカムセレモニーです。

そのコクピットに収まったのはトヨタWRC活動のキーマンとなる二人。ドライバーを務めたのはチーム代表にして伝説のラリードライバーであるトミ・マキネン氏、ナビシートにはチーム総代表の豊田章男氏が収まり、富士スピードウェイのホームストレートでドーナツターンを行なうなど、そのポテンシャルをアピールしました。

2016年のチャンピオンであるVWワークスの撤退が報じられているなか、注目が集まるトヨタWRCチーム。テストカーによるパフォーマンスと二人の固い握手は、2017年シーズンでの活躍を期待させるものでした。

ちなみに、開幕戦のモンテカルロに出走するヤリスWRC参戦車両は、12月13日に開催される2017年WRC参戦体制発表会(フィンランド・ヘルシンキ)にて初公開される予定となっています。

(山本晋也)

トヨタがマイクロソフトとのタッグを発表。2017年からWRCに参戦

2017年のWRC(世界ラリー選手権)への参加に向けての準備を発表していたトヨタ。

パリモーターショーで豊田章男社長が明らかにしたのは、マイクロソフトとタッグを組み2017年からのWRC参戦。

20160929_02_02_sなお、マイクロソフトといえば、2011年から日産と、そして先日コネクテッドカーでルノー・日産連合とのコネクティビティ強化での提携が発表されています。

トヨタとも2011年から次世代テレマティクス分野で提携していて、今回はマイクロソフトが、2017年のWRC(FIA世界ラリー選手権)における「TOYOTA GAZOO Racing」の「テクノロジー・パートナー」として参画することで基本的合意に達したというもの。

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トヨタは今後、マイクロソフトの技術を活用してレース活動やチームデータ共有のための情報プラットフォームを開発し、レース活動を強化。

また、極限走行の車両から得られる情報を集約し、最先端のデータ解析を行うことにより、「もっといいクルマづくり」に向けたデータの研究、活用していくそうです。

今回のマイクロソフトとの提携は、下記の3つに集約されるようです。

・走行中のデータ分析プラットフォームの開発
走行に関わる各種情報を集約・可視化し、分析することで、レース活動にデータを活用。

・チーム活動の情報共有システムの活用
クラウドを利用して、画像や動画などの各種素材をより円滑に共有できるようにすることで、効率的・効果的な情報発信活動を支援。

・ファンとのコミュニケーション強化
クラウドを活用したファン向けサービスの提供や、イベントにおけるマイクロソフトの展示デバイス使用などを通じ、レース活動を魅力的かつスピーディーにファンに届ける。

気になるのが2017年に向けてのトヨタWRCの体制でしょう。

トミ・マキネンをチーム代表のもと着々と準備を進めているそうで、DMG森精機とパナソニックもWRCにおけるパートナーとして基本的合意に達しています。

また、今回発表されたヤリスWRCテストカーは、上記3社及びチームへのタイヤの供給メーカーであるミシュランのロゴを掲出したデザインとなっています。

(塚田勝弘)