Motor Fan's YEAR 2016

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C-HRも登場!初代クラウン、トヨタ7からレクサスLF-A、ヤリスWRCなど滅多に見れないレア車満載だったTGRF【TGRF2016】

11月27日に富士スピードウェイで開催さたTOYOTA GAZOO RACING FESTIVAL(以下TGRF)。

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様々なカテゴリのレーシングカーが一挙に並んだウェルカムセレモニーは圧巻。そしてスーパーフォーミュラーとSUPER GT、そしてニュルブルクリンク24時間参戦マシンが同じにグリッドにつくという違和感も、お祭な雰囲気で楽しいものです。

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そのウェルカムセレモニーでいきなりサプライズ登場したのが、豊田章男社長を乗せて登場したヤリスのWRCテストカー。

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来年の参戦を狙って開発中のこのマシン、お披露目にはまだ早い段階だと思われますが、だからこそのサプライズ。豊田章男社長を満足げです。

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トヨタのWRCチームを率いるWRC伝説のドライバーであるトミ・マキネン氏の華麗なドライブがセレモニーを盛り上げてくれました。

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セレモニーで走行したレアなクルマはヤリスWRCテストカーだけではありません。トヨタ初の純レーシングカーであるトヨタ7。もう50年以上前のレーシングカーが富士スピードウェイをレーシングスピードで周回できるというのも驚き!完璧な修復と保存が行なわれているようです。

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「旧い」ということではこちらも驚きの展示だった初代クラウン。

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なんと室内を一般開放。来場者は自由に初代クラウンを味わえるという展示。太っ腹な企画です。

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もうひとつの「旧いクルマ」は初代カローラ。こちらの展示は初代と最新型を並べてカローラ50年の進化を感じてもらおうという内容。ぱっと見ただけでも最新型は大きくなっていますね。

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いよいよ先行商談予約が開始された注目の新型車C-HR。そのプロトタイプモデルのニュルブルクリンク24時間レース参戦車両も出展されていました。

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それも、ガチで走ります。ニュル参戦車両による模擬レースではLF-AやRC-Fに混ざってガッツリ攻め込んで走ります。

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C-HRが参加した模擬レース、実はLF-Aは4台も参加。

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ニュルに参戦した際のカラーリングもそのままで、各参戦年度の特徴もわかる模擬レース。

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この模擬レースには豊田章男社長も参加。これだけのレアなクルマたちを出し惜しみせずに参加させるイベントTGRF。悪天候なのに4万人以上の来場もうなずけます。

(写真・文:松永和浩)

来年はトヨタがWRCに復帰!記念に(?)86ラリーカーに乗ってみた【TGRF2016】

2017年1月19日、WRC(世界ラリー選手権)・モンテカルロにトヨタが帰ってきます。 トヨタは過去にWRCに年間参戦し、’93, 94年にはセリカでメイクスタイトルを制覇している日本のラリー全盛期の先駆けでした。

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80年代序盤より本格参戦を始めたトヨタを筆頭に、スバル・三菱・マツダ・日産・スズキ、ダイハツと、ほとんどの日本のメーカがWRCを舞台に世界中のメーカーと鎬を削ってきました。

トヨタはモータースポーツ活動をWRCからF1に転換したのでラリーからは’99年に撤退します。そのような経緯もあり、トヨタのWRC復帰はホンダのF1復帰と同等、世界ではそれ以上の期待で熱望されています。

その期待に応えるようにTGRFではピット裏(Aパドック)の中央にラリーイベント会場が作られ、また会場のあちこちでラリー競技を行ったり、サプライズで来年用のWRCマシン(テストカー)迄お披露目する力の入れようです。

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そんなイベント会場では、ラリーのコドライバー体験として、全日本ラリー選手権に参戦ドライバーによるラリーカーの同乗走行が行われました。

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排気量や駆動方式別に分かれる各クラスのチャンピオンや、上位成績のドライバーのテクニックを目の当たりに出来る機会です。

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という訳で、ライターもラリー車に乗せて頂きました。今回割り当てられた車はトヨタ86、ドライバーは勝田貴元選手。

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貴元選手はレーシングカートを経て全日本F3選手権でランキング2位を獲得後に転身した、ラリー界では異色の経歴を持つドライバーです。

2014年に全日本選手権に参戦すると2戦目でクラス優勝。昨年も1勝を挙げ、今年はTOYOTA GAZOO Racingラリーチャレンジプログラムでフィンランドを拠点にトレーニングやフィンランド国内選手権・ヨーロッパ選手権への参戦を行いました。

なぜ表記が名前かと云うと、貴元選手の父は全日本最上位クラス、今年のチャンピオン勝田範彦選手、祖父はWRC最初の日本人優勝者で、現在は名門LUCKチームと新城ラリーを支える勝田照夫氏なのです。

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というラリー一家で育った今や日本期待のホープ。勝田選手と書くと誰だか判らないので、以降名前で表記します。

今回の同乗の際、インカー撮影をしました。あわせて、走行前に貴元選手にインタビューを頂きました。

あえての手持ちでブレブレですが、同乗の臨場感、伝わったでしょうか。

実は運転をすっかりお任せした為、次に向かう方向を把握しておらず、助手席ではサイドサポートにガンガン頭をぶつけていました。

しかし、世界への飛躍を期待される若手のコントロールテクニックにこちらもLSDの作動音やスライドする動きを安心して堪能する事ができました。貴元選手、数年先でしょうがWRCでの活躍に期待しています!

個人的には今年のターマック(舗装路)コースもアリですが、同乗では昨年までのグラベル(未舗装)コースでも乗ってみたいと思いました。

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きっと、振動で大変なのでしょうね。

あっという間の同乗体験でしたが、来年からWRCはのテレビ放送は従来のJ-SPORTSに加えて、テレビ朝日でハイライト番組の放送が全戦で予定されているようです。

来年、より身近になるラリーの人気に火が付きそうな予感です。

(川崎BASE)

モバオク日本レースクイーン大賞2016の現地投票で盛り上がったASブース【TGRF2016】

11月27日に富士スピードウェイで開催されたTOYOTA GAZOO RACING FESTIVAL。そのイベント広場に出展したオートスポーツブースが大変な盛り上がり。

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なぜなら、12月11日までファーストステージの投票が行われている「モバオク日本レースクイーン大賞2016」の現地投票が、ここオートスポーツブースで行われていたからです。

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オートスポーツブースの場所はグランドスタンド裏のイベント広場。レースクイーンステージが行われるイベントステージのすぐ横。

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さらに、ステージを終えたレースクイーンがこのオートスポーツブースで、11月24日に発売された「GALS PARADISE 2016 DVDスペシャル」付録の「モバオク日本レースクイーン大賞2016」投票葉書での投票をお願いするというサプライズが。

大勢のファンが集まり、その場で「GALS PARADISE 2016 DVDスペシャル」を購入して投票するなど、大変な盛り上がりを見せていました。

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投票葉書に切手を貼らなくてもいいというメリットもある現地投票。次回は12月11日に富士スピードウェイで開催されるNISMOフェスティバルに出展するオートスポーツブースで行われます。

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12月11日はファーストステージ投票の最終日。応援するチームのレースクイーンに大逆転のチャンスが訪れるかもしれませんね。

(写真・文:松永和浩)

【関連リンク】

モバオク日本レースクイーン大賞2016
http://rq-award.jp/

モリゾウ選手こと豊田章男社長はTeam TOYOTAドライバーの頂点だった【TGRF2016】

TOYOTA GAZOO RACING FESTIVAL(以下TGRF)が11月27日に富士スピードウェイで開催されました。直前に季節はずれの大雪が降り、また当日も朝から濃霧が立ち込めるような悪天候にもかかわらず、入場者数は4万人と大盛況。

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SUPER GTではGT500がDENSO KOBELCO SARD RC F、GT300がVivaC 86 MC、ともにトヨタ系チームがチャンピオンを獲得。、スーパーフォーミュラーもINGINGの国本雄資選手がチャンピオン、全日本ラリーでもオーバーオールのJN6でグループのスバルがチャンピオンを獲得したほか、JN4、3、2の3クラスもトヨタ系チームがチャンピオンを獲得。さらに、ルマン24時間では23時間55分までトップと、今年のトヨタのモータースポーツは本当に強かった。

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そんなトヨタがWRC世界ラリー選手権に復帰するとなれば、大注目されるのは必至。TGRFのオープニングセレモニーでは、WRC参戦マシンのヤリスが派手にドリフトを決めながら登場してきました。開発段階でお披露目してしまうというサプライズに観衆は驚きを隠せません。

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ヤリスをドライブしたのは、WRC伝説のドライバーの一人であり、トヨタのWRCチームを率いるトミ・マキネン氏。

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そしてコ・ドライバーはモリゾウ選手こと豊田章男社長!

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レーシングスーツに身を包んだモリゾウ選手、スバルも含めたトヨタ系チームが勢ぞろいするウェルカムセレモニーの中央に立ち、TGRF開会の挨拶をします。

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その姿はまさにTeam TOYOTAの頂点に立つドライバー。しかしモリゾウ選手は冒頭の挨拶だけのためにレーシングスーツを着ているわけではないのです。

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富士スピードウェイの場内、ヘアピン前の駐車場、イベント広場、ドリフトパークなどを使ったTGRFラリー選手権でもドライバーとして参戦。

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セレモニアルスタートでは、来場者に運転席からハイタッチをしながらスタートするという、まさにラリードライバーそのもの。

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そしてニュルブルクリンク24時間レース参戦車両によるデモレースにも出走します。

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乗ったマシンはご自身もニュルブルクリンク24時間レース参戦で乗車したというレクサスLF-A。

木下隆之選手とペアで出場し、木下選手の後にモリゾウ選手がドライブ。マシントラブルでなかなか走り出せないと言うアクシデントがありましたが、それでも2周を走行。

写真を見てもらえればわかると思いますが、かなり攻めたライン取りを見せています。それも他のプロドライバーに引けをとらない速度域。

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世界を見渡しても自動車メーカーの代表がここまで攻めた走りをできるというのは、片手で収まるほどしかいないはず。

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ご自身がここまでモータースポーツに熱心であるということも、今年のトヨタ系チームの強さにつながっているのではないでしょうか。信頼できるトップがいてこそ、チームや選手がついてくる。そういう意味で「モリゾウ選手はTeam TOYOTAのドライバーの頂点だ」といえるほど、TGRFでは大活躍されていました。

この勢いに乗って、来期のモータースポーツでもTeam TOYOTAが活躍しそうな予感がします。

(写真・文:松永和浩)

モータースポーツの一番やさしい入口「オートテスト」に挑戦!【TGRF2016】

TGRFの楽しみは、レースやレーシングカー・最新モデルの市販車を見たり、レーシングドライバーと触れ合ったりと色々ありますが、体験型のプログラムも数多く用意されています。

なかには無料で参加可能な体験イベントもあり、そのいくつかを挑戦してきましたので紹介します。

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最初はオートテスト。オートテストはイギリス発祥のモータースポーツです。英国内では年間1000回以上と日常的に開催されているそうで、今年の6月より日本でもJAFの公認競技となりました。

ジムカーナ競技のように、パイロンを立てたコースを順番通りに通過してタイムを競います。パイロンに接触するとタイム加算となるペナルティはジムカーナと同様ですが、途中に車庫入れ=バックギアの使用が設定されるなどの特色もあります。

ほかのモータースポーツに比べて速度が遅いため、ヘルメットやその他の安全装備(4点式シートベルトやロールケージなど)を求められず、普段使っているマイカーで参加できる敷居の低さも魅力です。助手席に人を乗せての参加も可能なイベントも多い様です。今回もカップルや親子で同乗された方も居ました。

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申し込みをすると、免許証の確認・誓約証の記入を行います。次に事前のブリーフィングでルールなどの簡単な説明を受けました。

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海外ではショッピングセンターの駐車場位の広さで開催されるのが一般的だそうです。今回の開催場所は、ジムカーナ競技で使われる広い場所なのでアクセルを開けられるレイアウトにされたとか。もっとも、それだけ難易度上がりますが……

通常はコースを覚えるための完熟歩行などを行いますが、今回は多くの方に参加してもらうため、その時間は無し。代わりにコースに白線が引いてあります。

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白線を中心に走るとパイロンに接触せずにコースを走れるという優しさですが、あくまで目印にすぎず、速く正確に走るためには違うラインを取る必要があります。

私が「タイヤテスター」に!? ワクワクPOTENZAドライブ・参加レポート【TGRF2016】

TGRFで2014年から毎年開催されているブリヂストンの「ワクワクPOTENZAドライブ」こと「タイヤ乗り比べ体験」。

開催場所のショートサーキットはイベントの多い会場からやや離れており、徒歩ではなかなか行けないためか(構内巡回バスで移動可)、やや知名度が薄い印象。ですが、大変面白そうなので、今回挑戦してみました。

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体験プログラムは、タイヤと比較試乗のブリーフィング(説明)後に実際の試乗を行います。さらにランフラットタイヤの説明と試乗もできます。

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ブリーフィングの講師はジャーナリストの石井昌道氏。エコ走行技術の伝道師としても活躍中です。

タイヤの比較評価をするにあたり、違いが良く判る走り方として「急ハンドルを切らない」、「舵角を少なくする」、「同じ速度で走行する」などのノウハウを披露されました。ほかに、ブリヂストンタイヤの開発担当の方と一緒に、今回比較するタイヤの開発の方向性や構造の違いを分かりやすく説明されました。

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今回体験する2種のタイヤは目指す達成目標が違うため、構造材の枚数まで違うなど、こちらもドライバーとして一度聞いておくべき内容が沢山ありました。

ブリーフィング終了後、いよいよショートサーキットで先導車に従って走行を行います。

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2周(ストレート通過1回)しピットイン。異なるタイヤを履いた同じ車に乗り換え、再度2周走ってタイヤの違いを体験します。

今回比較に使用するタイヤは、転がり抵抗の低い低燃費・高寿命に優れた、いわゆるエコタイヤの「エコピアEX20」(セダン・クーペ向け)と、ハイグリップタイヤのトップグレード「ポテンザRE-71R」です。

そんなの簡単だろ!…と、思われるかもしれませんが、ラベリング制度(2010年からタイヤ業界で採用している基準)による等級分類でのウエットグリップ性能は、ポテンザとエコピアは共に“等級a”と遜色ないのです。

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路面はしっとり濡れた感じ。差が判るかなぁ…。

試乗車は86とプリウスアルファ、そしてアクアの3車種が用意されました。石井講師によれば、タイヤの比較という点では、86はシャシー性能が高過ぎ、プリウスアルファは車重が重過ぎ、アクアが最も比較しやすいそうです。

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今回私はアクアに試乗。まずはエコピアからテストです。ピットレーンを出て、コースに入っていくとゴムの細板をひいた上を通過します。登りながら左にターン、右に大きく回り込みその先で左の最終コーナー。ストレートでは60kmまで加速。

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パイロンで作られたシケインを通過し、2周目に入ります。2周目はゴムの波状路を通過せずに1周。最終コーナーからピットレーンに入り、RE71Rを履いた車を乗り換えます。

ピットレーンを出る所から早くもほうほうナルホドと、その差を実感した次第です。私もどちらかといえばハイグリップタイヤ信者でしたが、競技に参加しない限りは「車体との相性の良いタイヤ」の重要性を実感しました。

色々ドキドキのテストドライバー体験でしたが、自分でハンドルを握ることができる試乗会場での比較体験の満足度は予想以上でした。

試乗の順番が参加した回の一番最後(48番目)だったので、最初から最後までおよそ1時間半程でしょうか。ちなみに、ランフラットタイヤ同乗体験は時間の都合で参加出来ませんでした…残念!

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ブリーフィング中の話にもあったのですが、タイヤは購入時に「試し履き」ができませんよね。

同じ車種で、製造時期が同じ頃で、新品同様の別グレードのタイヤ比較、なんてトップカテゴリーのレーシングドライバーか自動車ジャーナリスト、メーカーの社員にでもならない限り機会はまず無いでしょう。

しかし、このイベントは我々一般ドライバーの運転経験値をグッと増やします。しかも申し込み順&無料で体験できるとは!(個人の感想です)

来年も開催されたら是非参加すべきイベントです。「ハイグリップタイヤ最高!」と思っているアナタ、目からウロコが落ちますよ。

(川崎BASE)

Gr.A セリカや来年のWRCカーも登場したトヨタ・ガズーレーシングフェスティバル2016

11月27日富士スピードウェイでトヨタ ガズーレーシングフェスティバルが開催されました。事前の天気予報は雨でしたが、オープニングセレモニー開始時には雲も切れました。

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オープニングでは、伝説の名車・トヨタ7やガズーレーシング活動最初のレーシングカーであるアルテッツァを始めとした歴代・最新のレーシングカーがコースに入場。

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ラストには12月にフィンランドで発表予定の2017年WRC参戦マシン、ヤリスWRC(日本名ヴィッツ:テストカー)が登場

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ドーナッツターンのパフォーマンスを見せた後、スタンド正面に停車。車からはWRCチーム代表のトミ・マキネンとチーム総代表の豊田章男・トヨタ自動車社長が登場しました。

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秘密感たっぷりのカモフラージュ塗装で現れたこの車両、テストカーとはいえ本当に秘密だらけだったようで、あっという間に引き揚げられて会場展示はされませんでした。

セレモニーは例年とは異なり、観客の方をコース上に入れての進行。AKB48のパフォーマンスや参加ドライバーの紹介、GAZOO RACING総代表豊田社長の開会宣言と華やかに進みました。

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イベントはスピードウェイの各所で開催されました。

オープニング直後のピット裏(パドック)では今回の目玉企画の一つ、サーキット内の各所を使って行うラリーのセレモニアルスタートが行われました。

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先頭はトヨタ・セリカST185。

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WRCのドライバー&メイクスのダブルタイトルをトヨタに初めてもたらした名車です。そのドライバーは、日本人でサファリラリーを制した藤本吉郎選手。まるでヨーロッパのWRCのように観客が車を間近に取り囲む中、競技区間が設けられた会場にスタートして行きました。

ほかにもレース、デモ走行、展示に参加型イベントなど今年も「車と楽しい」に関する多くの催しが開催されたTGRF。

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イベントのフィナーレを飾る恒例のグリッドウォークはイベント終盤に降り出した雨のため、ピットウォークの形に替わりましたが、最後まで賑わいが絶えないイベントでした。

(川崎BASE)

TGRFのウェルカムセレモニーで「ヤリスWRCテストカー」が日本初公開

2017年よりFIA世界ラリー選手権(WRC)に復活するトヨタ。その参加車両として開発中の「ヤリスWRCテストカー」が、タイヤスモークを上げるほどの激しい走りで日本初公開されました。

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初公開の舞台に選ばれたのは、2016年11月27日に富士スピードウェイにて開催された「TOYOTA GAZOO Racing FESTIVAL」のウェルカムセレモニーです。

そのコクピットに収まったのはトヨタWRC活動のキーマンとなる二人。ドライバーを務めたのはチーム代表にして伝説のラリードライバーであるトミ・マキネン氏、ナビシートにはチーム総代表の豊田章男氏が収まり、富士スピードウェイのホームストレートでドーナツターンを行なうなど、そのポテンシャルをアピールしました。

2016年のチャンピオンであるVWワークスの撤退が報じられているなか、注目が集まるトヨタWRCチーム。テストカーによるパフォーマンスと二人の固い握手は、2017年シーズンでの活躍を期待させるものでした。

ちなみに、開幕戦のモンテカルロに出走するヤリスWRC参戦車両は、12月13日に開催される2017年WRC参戦体制発表会(フィンランド・ヘルシンキ)にて初公開される予定となっています。

(山本晋也)

EVとして蘇ったトミーカイラZZが「TOYOTA GAZOO Racing FESTIVAL 2016」に初参加

2016年11月27日に富士スピードウェイで開催される「TOYOTA GAZOO Racing FESTIVAL 2016(入場無料)」に、GLM社の第1号車種であり、日本初のスポーツEVの量産車トミーカイラZZが登場します。

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トミーカイラZZは、0-100km/h加速を3.9秒でこなす性能の持ち主。現行のポルシェ911GTSが4.0秒ですからその能力の高さがうかがい知れます。さらに、軽量EVスポーツカーらしい軽快なフットワークも特徴。

英国で最も格式の高いモータースポーツイベントである「Goodwood Festival of Speed 2015」でも驚きをもって迎えられたそうです。同車の航続可能距離は120km(急速充電CHAdeMO対応)、最高出力: 225kW(305ps)、最大トルク: 415Nm。99台限定で価格は800万円(税抜き)となっています。

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富士スピードウェイでは、その加速感を会場内の本コースで12:05から見ることができるほか、国内初披露となるトミーカイラZZによるドリフト走行をプロドライバーの川畑真人氏がドリフト専用会場「ドリフトエクスペリエンス(Drift Experience)」で4回(8:30〜、12:50〜、13:55〜、15:00〜 各会5分程度)披露する予定。

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多彩なイベントが用意されている「TOYOTA GAZOO Racing FESTIVAL 2016」。訪れる予定がある方は、貴重な機会であるトミーカイラZZの勇姿を目撃してみてはいかがでしょうか?

(塚田勝弘)

トヨタ社長とクルマで遊ぼう! TGRFが今年も富士スピードウェイで開催

今年もモータースポーツシーズンが終了し、各自動車メーカーのファン感謝祭の季節になりました。その先陣を切り11月27日に「TGRF(TOYOTA GAZOO RACING FESTIVAL)」が富士スピードウェイで開催されます。

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このイベントには毎年伺っていますが、とにかく楽しい。GAZOO RACING総代表でトヨタ自動車社長の豊田章男氏がホストとなり、ゲスト(来場者)を楽しませるイベントとして企画されていますが、その本気度がスゴイです!

まず、入場料が無料!(注:駐車場代はかかります) ほかの感謝イベントでは一人ずつ入場料が必要ですから、会場内設けられたGAZOOMUAR(ガズー村)など、いつもはサーキットに出店していない美味しいグルメを楽しみましょう。

昨年のオープニングセレモニーでは、章男社長自身が元WRCチャンピオンのトミ・マキネン氏と2台でのドリフトパフォーマンスを披露しました。

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自らクルマ評価の腕を磨くため、レーシングドライバーとしてニュルブルクリンク24時間耐久レースを走り、またラリーストモリゾウとしてラリーに参加する章男社長だからできる最初のおもてなしでした。

そしてセレモニー会場へ、一緒にイベントを盛り上げるドライバーを握手で迎えます。こちらは2012年からの恒例行事。

国内トップクラスのレーシングドライバーでも普通はそう簡単に顔を会わせることができない章男社長からの呼び込み、イベントやファンサービス頑張らなきゃ!という気になりますよね。

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今年もオープニングセレモニーでは何か企画されているようです。楽しみですね。また、これ以降も章男社長はドライバーモリゾウとして会場のあちこちに出没します。お子さんはモリゾウさんに声を掛けるといい事があるかもしれませんよ。

TGRFでは他メーカーのクルマも走ります。メーカーの主催イベントでは、他社製レーシングカー・車はほとんどイベントに参加していない印象が多いですが、TGRFではトヨタ、ダイハツ、スバルなどトヨタ系メーカー車だけでなく、GT-RやZ、シルビアなどもガンガン走ります。この辺りはモータースポーツ全体を盛り上げようという心意気に溢れていています。

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また、スーパーGTやラリー、ニュルなど各カテゴリーごとにトークショーが開催され、とっておきの裏話を披露します。今年は脇阪寿一さんがMC?でお話を展開するようです。

普段のレースではなかなかドライバーと触れ合う機会が無いですが、TGRFではサインなどにも気さくに応じてもらえます。現役ドライバー以外にも「日本一速い男」星野監督や「マカオの虎」舘監督をはじめ、辰巳監督や近藤(真彦)監督など…レジェンドがたくさん会場に来ています。

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ほかにも、SUPER GT/SUPER FORMULA スペシャルバトルやAKB48、TEAM8のライブなど恒例のイベントや、「ワクワクPOTENZAドライブ」や「レーシングシミュレーター」などの体験型イベントが実施されます。

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そして今年は、「ラリー選手権 エキシビションマッチ」に注目です!これは全日本ラリー参戦車両を中心に、富士スピードウェイ構内の3カ所でデモンストレーションが行なわれるイベント。会場を本番SS(スペシャルステージ:タイムアタック区間)として走行します。
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このイベントには、95年にサファリラリーを日本人で唯一制覇した藤本吉郎氏が参加。ST185セリカも走行車両に含まれています。

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近年は展示だけで国内で走行シーンが披露されなかったGr.Aセリカの走りに期待が高まります。来年からWRCに復活参戦するトヨタ、ラリーのPRに力が入っている様です。

国内最大級のワンメイクレース「TGR 86/BRZ Race Round TGRF」と「TGR Netz Cup Vitz Race Grand Final」の決勝レースも開催されます。こちらはスタンド一杯の観客を前にした晴れ舞台。バッチバチの真剣勝負が繰り広げられます。

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ほかにも新旧レーシングカーの展示、各種レーシングカー・D1マシン・ラリーカーなどへの同乗走行やレーシングドライバーが操るサーキットタクシー、バスによるサーキットサファリも人気のイベントです。

エンディングとなるコースを開放してのグリッドウォークまで、クルマの楽しさ・面白さを再発見できるTGRF。車好きならメーカーの垣根を越えて一度行く価値の有るイベントです。

(川崎BASE)