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マツダがSUV「CX-9」増産へ!CX-4国内発売の可能性は?

世界的にSUVの人気が高まるなか、マツダがSUVの2018年度の世界販売台数を昨年度実績の約1.5倍となる80万台程度に増やす計画を掲げています。

同社は、広島市の本社工場で生産しているSUV「CX-9」の生産を10月以降、これまでの3割増となる月産5,500台体制を敷いており、5万台/年の販売を見込んでいるそうです。

MAZDA_CX-9

現在米国で「CX-9」を2,000台/月ペースで販売しており、オーストラリアやサウジアラビアでも人気が高いそうで、当面堅調な需要が見込めると判断した模様。

MAZDA_CX-9

同車は昨年11月のロサンゼルスオートショーでワールドプレミアされた7人乗りのSUV。

254ps/42.9kgmを発生する2.5L SKYACTIV4気筒ターボエンジンを搭載し、全長5,065mm×全幅1,930mm×全高1,728mm、ホイールベースが2,870mmと、レクサス「LX」に匹敵する大型モデル。

新聞報道によると、国内市場で「デミオ」が苦戦するなか、収益性の高いSUVを軸に海外販売を増やすことで国内の販売減をカバーする考えのようで、今後はアジアでも発売する予定になっているようです。

また、同社は今年4月の北京モーターショーで、CX-5、CX-3に続くクロスオーバーSUV「CX-4」をワールドプレミアしました。

MAZDA_CX-4

車両サイズは、全長4,633mm×全幅1,840mm×全高1,535mm、ホイールベースが2,700mmとなっており、これまでのマツダCXシリーズで最も車高が低く、スポーティなデザインを採用。全長が現行CX-5(4,540mm)よりも長いのが特徴です。

MAZDA_CX-4

マツダは中国で今年の6月に既に「CX-4」の販売を開始しており、発売後1ヶ月が経たないうちに1万台以上を受注するなど、売れ行きは好調に推移しているようです。

一方、国内向けには、2012年2月に発売した「CX-5」のフルモデルチェンジが来年2月に迫っている模様。

現行モデルは世界累計生産台数が100万台超えるヒットモデルとなっており、11月のロサンゼルスモーターショー16での新型デビューが注目されます。

このように、世界規模でSUV人気が高まっているなか、マツダは積極的に新型SUVの導入に動いており、現時点では「CX-9」、「CX-4」共に日本に導入する予定は無いようですが、今後の動きが大いに注目されます。

Avanti Yasunori・画像:マツダ)

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MAZDA CX-9
https://www.mazdausa.com/vehicles/cx-9

MAZDA CX-4
http://www.faw-mazda.com/market/cx4yure/index.html

新型マツダ「CX-4」を世界初公開!コンパクト&ワイドな新クロスオーバー!!

マツダはCX-3、CX-5を日本国内向けにリリースし、北米市場には新型CX-9、中国向けにはCX-7を継続生産していますが、世界初公開されたCX-4は、マツダの新世代技術である「SKYACTIV(スカイアクティブ)TECHNOLOGY」とデザインテーマである「魂動(こどう)-Soul of Motion」を全面的に採用。2016年6月に中国での発売を予定しているそうです。

Mazda at Pre-Event For Beijing Motor Show - Auto China

新型マツダCX-4は、探検を意味する「Explore」から採用されたと思われる「Exploring Coupe(エクスプローリング・クーペ)」というコンセプトのもと、既存の概念や枠組みを越えることを目指して開発されたそう。

ボディサイズは、全長4633×全幅1840×全高1535mmと、コンパクトな割にワイドな全幅が際立っているのと、全高の低さも印象的です。

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ひと目で最新のマツダ車と分かる、「魂動」デザイン特有の躍動感あるフォルムをベースに、力強い踏ん張り感とクーペのような流麗なキャビンを組み合わせた「際立つ存在感」が特徴。

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ほかにも、優れた乗降性やフレキシブルな荷室など日常の扱いやすさに注力したという「考えぬかれた機能性」、SUVらしい地上高と新世代4WDシステム「i-ACTIV AWD(アイ・アクティブ・エーダブリュディー)」による走破性と、低重心ボディによる操縦安定性などによる、さまざまなシーンでの「人馬一体」の走りが目指されているとのことで、最近のマツダらしいSUVといえそうです。

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エンジンは、2.0Lのガソリン(6MT、6AT)、2.5Lガソリン(6AT)が設定されていて、燃費は6.3〜7.2L/100kmとなっています。

BEIJING, CHINA - APRIL 24: Iwao Koizumi, Chief Designer for CX-4 (L) and Naoki Okano, Program Manager for CX-4 of Mazda Motor Co (R) pose for photographs during the Pre-Event For Beijing Motor Show - Auto China on April 24, 2016 in Beijing, China. Mazda China unveiled the CX-4, a brand new SUV model in the event. (Photo by Xiaolu Chu/Getty Images for Mazda Motor Co ) *** Local Caption *** Naoki Okano; Iwao Koizumi

中国事業を統括するマツダの稲本信秀(いなもと のぶひで)取締役専務執行役員は、「CX-4は、中国におけるマツダ新世代商品の第4弾で、SUV需要の旺盛なこの市場において、マツダブランドのさらなる成長を支える商品です。今後もマツダは、中国におけるブランド強化に取り組み、クルマを通じてお客様の人生をより豊かにするブランドを目指します」とコメントしています。

SUVではホンダもアキュラCDXを北京モーターショーで披露していますが、中国でもSUVブームが爆発すれば、世界的なSUVの流行はさらに加速しそうです。

(塚田勝弘)

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