Motor Fan's YEAR 2016

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中国北京モーターショーに出展される新型ASXは、日本名RVRでアジア初披露

日本では大変なニュースとなってモーターファンフェスタへの出展も中止となった三菱自動車ですが、中国での北京モーターショーでは無事出展されているようです。

EVとSUVが現在の三菱自動車の強みとなっていて、経営資源を注力することも2015年の東京モーターショーでアナウンスされています。

2016年の北京モーターショー(4月25日〜5月4日)で披露されるASX(日本名RVR)は、2015年のロサンゼルスモーターショーで公開された2016年モデルとなるビッグマイナーチェンジ版。

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世界的に流行しているSUVだけに、大がかりなフェイスリフトで話題を喚起し、商品力も高めたいところです。

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新型RVRは、最近の三菱車に採用されている「ダイナミックシールド」と呼ばれる新しい顔つきになっていて、新デザインの17インチアルミホイールにより力強い雰囲気が色濃く漂っています。なお、新型ASXは今年の4月から中国で生産、販売するとしています。

ほかにもアウトランダーPHEVやアウトランダー、スポーティセダンのランサーEXの特別仕様車などが披露されます。

三菱自動車の国内での今後の動向も不透明ですが、収益の大きな海外への展開にも注目が集まります。

(塚田勝弘)

復活!? ホンダ新型「AVANCIER(アヴァンシア)」中国向け最上級SUVで世界初公開

1999年にデビューし、1回のモデルチェンジを経て2003年まで日本でも販売されていたホンダ・アヴァンシアというステーションワゴンがありましたが、北京モーターショーでワールドプレミアされたアヴァンシアは中国向けの最上級SUVという位置づけになっています。

th_4160425b_001H新生アヴァンシアは、上質な走りと広々とした室内空間を持つ、中国における「Honda」ブランドの新たなフラッグシップSUVという位置づけだそうです。

中国で販売するモデルとしては初となる2.0Lターボエンジンが搭載され、力強い走りを実現。また、先進の安全運転支援システム「Honda SENSING(ホンダ センシング)」も採用されています。

なお、新型SUVのアヴァンシアは、2016年中の発売が予定されていて、販売は「アキュラ」ブランドのコンパクトSUV「CDX」と同様に、広汽本田汽車販売にて行われる予定だそうです。

th_4160425b_002Hほかにも、4月12日に発表された新型「CIVIC(シビック)」(販売元:東風本田汽車)や、中国で初めて現地生産を行うハイブリッドモデル、新型「ACCORD HYBRID(アコード ハイブリッド)」(販売元:広汽ホンダ)なども出展されています。

th_4160425b_003H中国における「ホンダ」ブランドについて、八郷隆弘社長は「2015年は、中国において100万台の販売を達成し、改めて感謝を申し上げたいと思います。2016年はさらなる飛躍の年ととらえ、ハイブリッド車やターボエンジン車を投入し、現地化をさらに加速させていきます」とコメントしています。

ホンダ、そしてアキュラブランドの両輪で中国での存在感をさらに高めるには、現地生産を含めて中国市場に向いた仕様を投入することが不可欠で、ホンダに限らずですがこうした流れはさらに強まりそうです。

(塚田勝弘)

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■ホンダのコンパクトSUV「CDX」が北京モーターショーで世界初披露
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■ホンダ&アキュラが新型SUVの2台を北京モーターショーで披露
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ホンダ、中国でコンパクトSUV「CDX」や「NSX」を披露

ホンダが北京モーターショーで披露した「Acura(アキュラ)」ブランドのCDXは、中国市場をメインターゲットに据えたコンパクトなSUV。

「アキュラ」のデザインテーマである「Acura Precision Concept」をコアとしたエモーショナルでシャープなスタイリングや走行性能、環境性能といった革新的技術、そしてSUVの高いユーティリティーを高次元で融合させたといいますから、かなりの意欲作といえそうです。

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パワートレインには、中国向けの「アキュラ」モデル初となる1.5Lターボエンジンと8速DCTの組み合わせになっていて、力強い走りを実現しているそうです。

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CDXは、広汽本田汽車の増城工場(広州市)で生産され、2015年12月に新たに設立された広汽本田汽車販売が販売を行い、2016年7月の発売予定となっています。

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ほかにも、中国で2016年秋に発売が予定されている新型NSXも登場。軽量ボディに新開発の縦置き直噴V6ツインターボエンジンをミッドシップにレイアウトし、走行性能と燃費の両立が自慢の3モーターハイブリッドシステム「SPORT HYBRID SH-AWD(Super Handling-All Wheel Drive)」を搭載されています。

4160425c_009Hホンダの八郷隆弘社長は北京モーターショー、そして中国のアキュラブランドに対して「中国Acuraとして10年目という節目の年にあたる2016年は、現地生産のスタートなど、ブランド・商品において新たな挑戦の年となります。今後の Acuraデザインの方向性となる『Acura Precision Concept』を核とし、ブランドの進化を図るとともに、現地化をさらに加速させ、お客様の期待を超える商品をお届けいたします」とコメント。

中国での「アキュラ」は苦戦が伝えられていますが、現地生産などによりどれだけ巻き返せるか注目です。

(塚田勝弘)

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新型マツダ「CX-4」を世界初公開!コンパクト&ワイドな新クロスオーバー!!

マツダはCX-3、CX-5を日本国内向けにリリースし、北米市場には新型CX-9、中国向けにはCX-7を継続生産していますが、世界初公開されたCX-4は、マツダの新世代技術である「SKYACTIV(スカイアクティブ)TECHNOLOGY」とデザインテーマである「魂動(こどう)-Soul of Motion」を全面的に採用。2016年6月に中国での発売を予定しているそうです。

Mazda at Pre-Event For Beijing Motor Show - Auto China

新型マツダCX-4は、探検を意味する「Explore」から採用されたと思われる「Exploring Coupe(エクスプローリング・クーペ)」というコンセプトのもと、既存の概念や枠組みを越えることを目指して開発されたそう。

ボディサイズは、全長4633×全幅1840×全高1535mmと、コンパクトな割にワイドな全幅が際立っているのと、全高の低さも印象的です。

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ひと目で最新のマツダ車と分かる、「魂動」デザイン特有の躍動感あるフォルムをベースに、力強い踏ん張り感とクーペのような流麗なキャビンを組み合わせた「際立つ存在感」が特徴。

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ほかにも、優れた乗降性やフレキシブルな荷室など日常の扱いやすさに注力したという「考えぬかれた機能性」、SUVらしい地上高と新世代4WDシステム「i-ACTIV AWD(アイ・アクティブ・エーダブリュディー)」による走破性と、低重心ボディによる操縦安定性などによる、さまざまなシーンでの「人馬一体」の走りが目指されているとのことで、最近のマツダらしいSUVといえそうです。

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エンジンは、2.0Lのガソリン(6MT、6AT)、2.5Lガソリン(6AT)が設定されていて、燃費は6.3〜7.2L/100kmとなっています。

BEIJING, CHINA - APRIL 24: Iwao Koizumi, Chief Designer for CX-4 (L) and Naoki Okano, Program Manager for CX-4 of Mazda Motor Co (R) pose for photographs during the Pre-Event For Beijing Motor Show - Auto China on April 24, 2016 in Beijing, China. Mazda China unveiled the CX-4, a brand new SUV model in the event. (Photo by Xiaolu Chu/Getty Images for Mazda Motor Co ) *** Local Caption *** Naoki Okano; Iwao Koizumi

中国事業を統括するマツダの稲本信秀(いなもと のぶひで)取締役専務執行役員は、「CX-4は、中国におけるマツダ新世代商品の第4弾で、SUV需要の旺盛なこの市場において、マツダブランドのさらなる成長を支える商品です。今後もマツダは、中国におけるブランド強化に取り組み、クルマを通じてお客様の人生をより豊かにするブランドを目指します」とコメントしています。

SUVではホンダもアキュラCDXを北京モーターショーで披露していますが、中国でもSUVブームが爆発すれば、世界的なSUVの流行はさらに加速しそうです。

(塚田勝弘)

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最新レクサス顔の大胆スピンドルグリルに変身!新型レクサスISが登場

マイナーチェンジを受けたレクサスISが北京モーターショーで公開されました。1枚の写真が事前に公開され、アグレッシブなデザインが採用されることもアナウンスされていましたが、写真からも分かるように最近のレクサスらしい大胆でシャープな印象を受けます。

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デザインテーマは「Aggressive Sports」で、従来型でも好評だった高い走行性能を予感させるイメージを進化させたそうで、ヘッドランプ、リヤコンビネーションランプ、フロントおよびリヤバンパーを中心に、力強くスポーティなスタイリングとされています。

強烈な印象を残すフロントマスクは、フェンダーからダイナミックにつながる塊感のあるバンパーコーナーにより、「Aggressive Sports」にふさわしい、スポーティでアグレッシブな造形が追求されています。L字型のクリアランスランプとの連続性が強調されたヘッドランプは、内側に延長した特徴的な形状とし、鋭さを強調。

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レクサスのデザインアイコンであるスピンドルグリルは、上下の比率を変化させ、グリル下部がより大きく広がり、「両下端のブレーキダクトへ空気を導く機能性も表現された」低重心でスポーティな印象を与える造形となっていますが、大型のスピンドルグリルはNXやRX、GS Fなど最新のレクサスとの共通点も感じさせます。

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また、スポーティな「F SPORT」は、3次元F字メッシュパターンにジェットブラックメタリックコーティングが施された独自のスピンドルグリルになり、ブレーキダクトと関連を持たせたサイドガーニッシュを組みあわせ、スポーティなイメージの付与と空力性能向上を両立しているそうで、こちらの方がGS Fに近いイメージでしょうか。

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一方のリヤビューは、リヤコンビネーションランプの内部に大胆な造形のL字を3つ層状に重ねた奥行きのあるデザインの採用や、エギゾーストパイプの形状変更がされています。

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内装もスポーティムードの強調が主眼。マルチメディアディスプレイが10.3インチまで拡大され、ナビゲーションやオーディオの情報が大きく表示されるだけでなく、コンソールのリモートタッチ側面にEnterボタンが設置され、操作性も向上。

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また、メーターフードは、スタートスイッチを押しやすい角度に調整されたほか、フードステッチの通し方を変更することで、スポーティさを演出。ほかにも、ヒーターコントロールパネルとオーディオパネルを質感の高いヘアライン調に変更されていて、大型化された二―パッドで両端から挟み込む構成とすることにより、車格感の向上。カップホルダーの使用感の向上やアナログクロックの視認性向上など、質感と使い勝手の向上も図られています。

安全面では、予防安全パッケージである「Lexus Safety System +」が新たに採用されているのがトピックス。

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歩行者検知機能付で、衝突回避支援タイプの「プリクラッシュセーフティ」、車線逸脱を予防するステアリング振動機能付レーンディパーチャーアラート(LDA)、夜間の前方視界確保を支援するためロー・ハイビームを自動で切り替えるオートマチックハイビーム、そして設定車速内で先行車の車速に合わせて速度を調節することで一定の車間距離を保ちながら追従走行できるACCのレーダークルーズコントロールがパッケージ化されています。

ISの購入者の半数以上がレクサスの新規ユーザーだそうで発売が待たれますが、日本での発売は2016年秋が予定されています。

(塚田勝弘)

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ホンダ&アキュラが新型SUVの2台を北京モーターショーで披露

4月25日のプレスデーを皮切りに、4月29日から5月4日まで開催される「2016年北京モーターショー」。

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「ホンダ」ブランドからは、ワールドプレミアとなる新型SUVをはじめ、中国プレミアとなる新型アコード ハイブリッド、新型シビックが披露されるほか、「アキュラ」ブランドからも世界初披露となる新型コンパクトSUV、中国初披露となる新型NSXなどのニューモデルがお披露目となります。

詳細はまだ明らかになっていませんが、「ホンダ」の新型SUVは昨年の上海モーターショーで公開された下の写真の「Concept D」がベースの市販モデルで、「アキュラ」のコンパクトSUVは、初の現地生産モデルとされています。

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中国での「アキュラ」ブランドは苦戦が伝えられていますが、現地生産される新型コンパクトSUVで拡販を狙いたいところでしょう。

2016 Honda Civic Sedan

ProEXR File Description =Attributes= channels (chlist) comments (string): "created with mental ray 3.12.1.18" compression (compression): Zip16 dataWindow (box2i): [0, 0, 5999, 3373] displayWindow (box2i): [0, 0, 5999, 3373] lineOrder (lineOrder): Increasing Y pixelAspectRatio (float): 1.000000 screenWindowCenter (v2f): [0.000000, 0.000000] screenWindowWidth (float): 1.000000 type (string): "scanlineimage" =Channels= A (half) B (half) G (half) OCC.A (half) OCC.B (half) OCC.G (half) OCC.R (half) POINT.A (half) POINT.B (half) POINT.G (half) POINT.R (half) R (half) UVPass.NX (float) UVPass.NY (float) UVPass.NZ (float) depth.Z (float) diffuse.B (half) diffuse.G (half) diffuse.R (half) fresnel.A (half) indirect.B (half) indirect.G (half) indirect.R (half) normal.NX (float) normal.NY (float) normal.NZ (float) reflection.B (half) reflection.G (half) reflection.R (half) refraction.B (half) refraction.G (half) refraction.R (half) specular.B (half) specular.G (half) specular.R (half)

また、新型シビックはハッチバック、セダン、クーペの3タイプが公開されるのかアナウンスされていませんが、そのほか市販モデルとして「広汽ホンダ」からアコード、VEZEL、クライダー、オデッセイ、シティ、フィット、クロスツアー、理念S1、「東風ホンダ」からはCR-V、スピリア、エリシオン、JADE、XR-V、GREIZ、CIIMOが登場。「アキュラ」の市販モデルでは、RLX、TLX、RDX、MDXが出展されます。

(塚田勝弘)

日産自動車が中国で目指す「ゼロ・フェイタリティ」とは?

日産自動車の中国現地子会社である日産(中国)投資有限公司(以下、NCIC)は、北京モーターショー2016に、日産の将来ビジョンを具現化したコンセプトカー「ニッサンIDSコンセプト」を出展します。

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昨年の東京モーターショーにサプライズ出展された「ニッサンIDSコンセプト」は、日産の将来ビジョンである「インテリジェント・モビリティ」を具現化したモデルとして、「ゼロ・エミッション」、「ゼロ・フェイタリティ」を目指しています。

「ゼロ・エミッション」は汚染なしですが、「ゼロ・フェイタリティ」の意味をご存知でしょうか?

「フェイタリティ(fatality)」とは、辞書によると不幸・事故による死亡という意味。つまり、「ゼロ・フェイタリティ」とは事故死ゼロということ。

「ニッサンIDSコンセプト」のテーマである電動化と自動運転で事故死ゼロ、つまりNCICは安全性の高さを強調しているのです。

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さらに、同モーターショーでは「マキシマ」も展示します。

「マキシマ」は2015年の広州国際モーターショーで中国初公開されました。中国のヤングエリートから注目を集めており、若者をターゲットにした東風日産の「Young Nissan」戦略を強化するモデルとして、販売を強化するねらいがあるようです。

北京モーターショー2016は、チャイナ・インターナショナル・エキシビジョン・センターで4月25日〜5月4日に開催されます。

(山内 博・画像:日産自動車)