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マツダが新型CX-5、ロードスターRFのカスタマイズモデルを出展【東京オートサロン2017】

「東京オートサロン2017」のマツダ・ブースでは、2016年12月15日に発表された新型CX-5と、12月22日から発売されるロードスターRFのカスタマイズモデルが主役になりそうです。

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最近のマツダは、最新の技術を常に市販モデルに投入することで最新モデルを常に販売店に並べるという戦略を採っていて、11月から発売されている最新のデミオ、CX-3をベースとしたカスタマイズモデルも展示。

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さらに、2017年春から国内で開催する「GLOBAL MX-5 CUP」レース仕様車に加え、初代、2代目「マツダ ロードスター」で人気だったボディカラーの「クラシックレッド」を塗装した4代目「ロードスター」も参考出品されます。

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また、新型CX-5とロードスターRFの開発スタッフやデザイナーによるトークセッションなどの開催も予定されています。

(塚田勝弘)

マツダCX-5がフルモデルチェンジ。価格は246万2400円~352万6200円

マツダ新世代商品群の最初のモデルとして2012年2月に誕生したCX-5が、早くもフルモデルチェンジを果たしました。

2016年12月15日に発表された新型CX-5は、SKYACTIVテクノロジーや「魂動-Soul of Motion」デザインコンセプトなど、すべての面で磨き上げたモデルというわけです。

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パワートレインは、2.0リッターガソリン直噴、2.5リッターガソリン直噴、2.2リッターディーゼルターボという3種類で、いずれも6速ATとのコンビネーションとなり、駆動方式はFFと4WDが用意されています。

JC08モード燃費性能は、2.0リッターガソリン(FF)が16.0km/L、2.5リッターガソリン(FF)が14.8km/L、2.2リッターディーゼル(FF)は18.0km/L。タイヤは17インチと19インチが設定され、一部のグレードでは19インチタイヤ装着車の燃費が若干低めとなっています。

発売開始は2017年2月2日。メーカー希望小売価格は、ガソリン車が246万2400円〜321万3000円、ディーゼル車は277万5600円〜352万6200円となります。

どのパワートレインにおいても全車速追従クルーズコントロールや歩行者検知プリクラッシュブレーキなどの先進安全技術を備えたグレードが設定されているのも見逃せません。

なお、マツダのイメージカラーともいえるソウルレッドは、新色の「ソウルレッドクリスタルメタリック」へと進化しました。同色を含む、特別塗装色の価格は次の通りです。

「ソウルレッドクリスタルメタリック」7万5600円高、「マシーングレープレミアムメタリック」5万4000円高、「スノーフレイクホワイトパールマイカ」3万2400円高(いずれも消費税込)。

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■CX-5 20S(FF)主要スペック
車両型式:DBA-KFEP
全長:4545mm
全幅:1840mm
全高:1690mm
ホイールベース:2700mm
車両重量:1510kg
乗車定員:5名
エンジン型式:PE-VPS
エンジン形式:直列4気筒DOHC16バルブ
総排気量:1997cc
最高出力:114kW(155PS)/6000rpm
最大トルク:196Nm(20.0kg-m)/4000rpm
変速装置:6速AT
燃料消費率:16.0km/L (JC08モード)
タイヤサイズ:225/65R17
メーカー希望小売価格(税込):2,462,400円

■CX-5 XD L Package(4WD)主要スペック
車両型式:LDA-KF2P
全長:4545mm
全幅:1840mm
全高:1690mm
ホイールベース:2700mm
車両重量:1660kg
乗車定員:5名
エンジン型式:SH-VPTS
エンジン形式:直列4気筒DOHC16バルブ直噴ターボ
総排気量:2188cc
最高出力:129kW(175PS)/4500rpm
最大トルク:420Nm(42.8kg-m)/2000rpm
変速装置:6速AT
燃料消費率:17.2km/L (JC08モード)
タイヤサイズ:225/55R19
メーカー希望小売価格(税込):3,526,200円

(山本晋也)

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新型CX-5は、マツダを支える「4番バッター」になれるか!?

2016年12月15日、新型マツダCX-5が発表されました。同日から予約を開始、発売は2017年2月2日からとなります。

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マツダの代表取締役 社長兼CEOの小飼雅道氏は、プレス向け発表会で「初代CX-5は今から約5年前、新世代商品の1番バッターとして、まさに社運をかけてグローバルに送り出しました」と切り出しました。

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初代CX-5は当初、グローバルで年間16万台の販売計画だったのが年々台数を増やし、昨年度は37万台を販売。現在では、マツダのグローバル販売の1/4を占めるマツダの基幹車種になっています。

新先代商品群の1番バッターとして最初に登場し、4番バッターに成長したということでしょう。

初代CX-5の成功により、マツダの社員全員が勇気をもらったそうです。

「2番バッター、3番バッター、4番バッターがなんとかヒットを打ってくれたり、バントで出塁してくれたり、きちんと塁に出ることができました」と新商品群の手応えを強調。

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さらに、「打順は再び1番にり、ステージ2に向けた本格スタートをこの新型CX-5で切りたいと思います。ちょうど本日から広島工場に加えて、防府工場でもCX-3の生を開始しました。このSUV車の生能力強により、新型CX-5はさらに生大し、年間約40万台の販売を計画しています」と語っています。

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成功した初代におごらず、先代オーナーからの多様な声を集め、愚直に技術開発を行ってきたという新型CX-5。「初代CX-5を大きく超える外装のデザインをもち、運転することのしさ、ドライバーだけでなく同者を含めた快適性、性、そして安全性能をさらに一段高いレベルに引き上げています」と締めくくっています。

まだ新型CX-5には試乗できていないので、とくに注力されたという「走りの深化」に関しては分かりませんが、安全面を中心とした装備の充実ぶり、操作系のブラッシュアップなどを着実に行っています。

初代CX-5からの買い替えはもちろん、輸入車も含めた新規ユーザーを惹きつけられるか、このあたりが成否を握っていそうです。

(文/写真 塚田勝弘)

新型マツダCX-5は安全装備の充実など大きく「深化」。価格は246万2400円〜352万6200円

よりスタイリッシュになった新型・マツダCX-5。

内・外装のクオリティアップはもちろんですが、「音・振動」面の大幅な改善により静粛性を向上。シート設計を見直すことで、快適性も大きく「深化」させたのが大きな特徴となっています。

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もちろん、装備もより進化・充実していて、ステアリングヒーターの新設定、オート格納の電動格納リモコン式ドアミラー、メーターパネル内に4.6インチTFTを新たに採用しています。

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また、7インチのセンターディスプレイ(マツダ コネクト対応)は、液晶とタッチパネルを貼り合わせることで、光の乱反射を抑える方式を採用。センターパネルからダッシュボード上に移動させて視線移動を低減させるなど、使いやすく、見やすいコクピットに進化しています。

安全面ではミリ波レーダーとカメラなどを使った「i-ACTIVESENSE(アイ・アクティブセンス)」をアップデート。

全車速追従機能付きのアダプティブクルーズコントロール(ACC)は、追従可能な速度の下限を30km/hから0km/hにまで下げ、停止状態から100km/h(メーター読みでは114km/h前後か?)まで追従が可能になりました。再発進時はドライバーの操作が必要ですが、その後は自動で加速して追従していきます。

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「アドバンスト・スマート・シティ・ブレーキ・サポート」は、対車両に加えて、対歩行者にも対応したのがトピックス。さらに、作動速度域を約4〜30km/hから約4〜80km/hまで拡大(歩行者検知は約10〜80km/h)されています。

ほかにも、交通標識認識システム、アダプティブLEDヘッドライトなども設定され、マツダのフラッグシップにふさわしい充実ぶりとなっています。

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気になる価格ですが、2.0Lガソリン(FF)が246万2400円〜268万9200円、2.5Lガソリン(FF/4WD)が268万9200円〜321万3000円、2.2Lディーゼル(FF/4WD)が277万5600円〜352万6200円です。

(文/写真 塚田勝弘)

マツダ・CX-5がフルモデルチェンジで手に入れた同社初の「渋滞対応ACC」とは?

2017年2月に国内発売がはじまるというマツダCX-5の詳細情報が発表されています。現在のマツダを支える新世代商品群の始点として誕生したCX-5が、より進化・深化した2代目になるわけです。

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全身で、マツダのテクノロジーが正常進化していることを示す新型CX-5ですが、ここで注目したいのは『i-ACTIVSENSE』と称されるドライビングアシスト機能。

なかでも追従制御クルーズコントロール『MRCC(マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール)』は大きく進化しました。

従来はミリ波レーダーを用いるタイプでしたが、新型ではミリ波レーダーと単眼カメラを組み合わせることで追従可能なスピード域を0〜100km/hと、同社としては初めて渋滞対応としています。これまでは30km/h以下になるとMRCCがキャンセルされていましたから、大きく利便性がアップしたというわけです。

さらに、センサーの併用によって「アドバンスト・スマート・シティ・ブレーキ・サポート」と呼ばれるエマージェンシーブレーキの性能もアップ。従来は約4〜30km/hだった車両検知速度域は、約4〜80km/hへと大幅に広がりました。また約10~80km/hの範囲で歩行者も検知するよう進化しています。

また、MRCCなどの情報を表示するヘッドアップディスプレイも、新たにガラス投影タイプの『アクティブ・ドライビング・ディスプレイ』へと進化。より明瞭に、また視線移動を最小限に抑えたインターフェイスとなっています。

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新型マツダ・CX-5のこだわりはワイパーとドア閉まり音で分かる!?

マツダの年間販売台数で1/4を占めるというCX-5。新型CX-5の進化(深化)をひと言で表現すると、「Be a Driver.」というキャッチフレーズを掲げるマツダらしく「走る喜びの深化」だそうです。

その「走る喜び」は、新型CX-5は運転する喜びだけでなく、乗員すべてが人馬一体感を得られるようなフェーズにまで「深化」させたといいます。

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主査の児玉眞也氏が新型CX-5で最も「深化」したと力を込めるのが静粛性。

2014年11月のアテンザ、CX-5の商品改良時にも静粛性を向上させていますが、開発陣からは「まだ向上できる余地が残っているはず」という話を聞いた時ことを思い出しました。

今回の新型CX-5では、「高速道路でも全席で快適に会話できる」というのが分かりやすい成果とのこと。高い静粛性を実現するために、「音源の抑制」、「キャビンへの音の侵入を遮断」、「吸音による残響音の抑制」の3つを掲げています。

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たとえば、ワイパーをフロントフード上端部よりも低い位置にすることにより、正面から侵入してくる風騒音を抑制しているほか、ピラー曲率の見直し、ドアのゴムシールの見直しや段差、隙間の低減をすることで風切り音などの音源を抑制しています。

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見た目で分かりやすいのがワイパー。先代はボンネットの上から少しワイパーがのぞいていますが、新型ではボンネットラインよりも下に配置され、風の乱れを抑えることで音の抑制につながっているそうです。

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ほかにも、フロントスクリーンのガラス板厚を向上さているのをはじめ、フロントのサイドガラスの遮音膜の設定、フロアアンダーカバーの吸音化などが盛り込まれています。

今回、とくに注力されたのが、後席の静粛性向上。SUVは荷室から大きめの音が侵入してくるため、トランクボードと内装材、サブトランクと内装材の隙間を小さくしたり、荷室からの音の経路を遮断すべく、トノカバーフラップにより後席との隙間を減らしたりしています。

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さらに、マツダとして初めて採用されたのが、ドアを閉める際に車内の空気(圧)を逃がすエキストラクターの改良。エキストラクターは車内の圧を逃がすのと同時に、後席に高周波の音が侵入してくる要因にもなります。

先代では、ダイレクトに音が侵入してきたものを新型CX-5では、トリムの隙間を吸音材で埋めただけでなく、通気グリルの位置も極力後方に配置しています。

そして「音の時間変化」にも注目です。車内に侵入してきた音がトリムなどに反射すると反射音になりますが、内装材の吸音力を高めることで速やかに音を低減。具体的には、天井にあるトップシーリングの吸音特性を高めることで車内の音を素早く低減させているそうです。

前席だけでなく、後席の静粛性を高めることにより、高速走行時でも容易に前後席間で会話が楽しめるようになったのは朗報でしょう。

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車内の音の減衰特性が進化したのは、ドアを閉める時の音を素早く低減(減衰)させることによって実感できるはずとしています。運転席、後席に座って何度か開け閉めしましたが、密度の濃い「バッフッ」という音は確かに静かで高級車の香りがしました。

(文/塚田勝弘 写真/ダン・アオキ、塚田勝弘)

マツダの新型「CX-5」で披露された新ボディカラー「ソウルレッドクリスタルメタリック」とは?

16日に開幕したロサンゼルスオートショー(LA2016)で、マツダが新型「CX-5」を公開して話題になっています。この新型「CX-5」で注目されているのが、新開発のボディカラー「ソウルレッドクリスタルメタリック」です。

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マツダのソウルレッドといえば、プロ野球の広島カープのヘルメットにも採用され、「赤ヘル」と呼ばれて自動車ファンだけに限らず、野球ファンや一般市民にも親しまれているマツダを象徴するテーマカラーです。

今回マツダは、同社の代表的なボディ・カラー「ソウルレッドプレミアムメタリック」を新しいボディカラー「ソウルレッドクリスタルメタリック」に刷新し、2017年2月に日本国内で新発売する予定の新型「マツダ CX-5」で初採用した後、マツダのテーマカラーとして広く他車種に展開していく予定です。

新色「ソウルレッドクリスタルメタリック」は、強さと鮮やかさ、クリアな深みと艶感を両立させることを目指して開発されたもので、従来のソウルレッドプレミアムメタリックより、彩度を約2割、深みを約5割増して、より瑞々しく艶やかな透明感が表現されています。

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この新色の特徴から従来より複雑な塗膜層が予想されますが、新色「ソウルレッドクリスタルメタリック」の塗膜層は、クリア層、透過層、反射層というシンプルな3層構成で従来より鮮やかで深みのある色彩を実現しています。

シンプルな3層構成で新色を実現するために、マツダ独自の塗装技術「匠塗 TAKUMINURI」を進化させた、ということです。

新色「ソウルレッドクリスタルメタリック」の透過層で採用された新技術は、1.高彩度な赤色の顔料を新開発、2.反射層には極薄の高輝度アルミフレークに「吸収フレーク」を加える、3.アルミフレークのサイズを均一化する、の3点です。

この3点の新技術から生まれる効果は、1.の新赤色顔料の採用で、よりピュアな赤色を発色させることに成功し、2.の反射層では、従来は2層でないと実現できなかった深みを1層で実現、3.のアルミフレークのサイズを均一化では、アルミフレークと光吸収フレークをボディの表面へ均等かつ平滑に分布させることで、より緻密に光を反射させることができました。

特に、3.のアルミフレークのサイズを均一化により、ハイライトの鮮やかさとシェードの深みが大幅に向上し、新色の表情を豊かにするのに効果が大きいと思われます。

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この新色「ソウルレッドクリスタルメタリック」で開発された新技術は、ほかのボディカラーにも応用できるものです。たとえば、マツダのもうひとつの注目カラーである「マシングレー」に適用すれば、最近発表された「ロードスタ RF」にぴったりのボディカラーになりそうです。

今後マツダから自動車ファンを楽しませてくれる新色が次々に登場してほしいものです。

(山内 博・画像:マツダ)

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新型マツダCX-5で初登場の「ソウルレッドクリスタルメタリック」とは?

「魂動デザイン」を掲げるマツダは、造形だけでなくカラーデザインとも呼ばれるようにボディカラーにも注力しています。

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第1弾の「ソウルレッドプレミアムメタリック」は、いまやマツダを象徴するカラーとして新世代商品群全体でも人気ボディカラーになっています。また、アクセラ、アテンザ、CX-3、デミオ、ロードスターRFという具合に順次採用されている第2弾の「マシーングレープレミアムメタリック」もアクセラで2割を超えるなど、有償色であっても着実に支持を集めています。

新型CX-5に初採用される「ソウルレッドクリスタルメタリック」は、生命感を抱かせるエネルギッシュな強さと鮮やかさ、濁りのない深みと艶感をより高い次元で両立させたカラーで、第1弾の「ソウルレッドプレミアムメタリック」を進化させた新色。

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第1弾の「ソウルレッドプレミアムメタリック」よりも彩度を約2割、深みを約5割増したことで、より瑞々しく艶やかな透明感を得たとしています。

具体的には、塗膜層を「クリア層」、「透過層」、「反射層」からなるシンプルな3層構成としつつ、マツダ独自の塗装技術である「匠塗 TAKUMINURI」を進化。

なお、「匠塗 TAKUMINURI」とは、熟練職人が手塗りしたような精緻で高品質な塗装を、量産ラインで実現するマツダの塗装技術で、第1弾の「ソウルレッドプレミアムメタリック」、第2弾の「マシーングレープレミアムメタリック」にも採用されています。

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透過層には新開発の高彩度な赤色の顔料を採用することで、赤色をよりピュアに発色。反射層には極薄の高輝度アルミフレークに加えて、光を吸収してシェードの濃さを強める「光吸収フレーク」を採用することで、従来は2層必要だった深みの表現を1層で実現。

また、アルミフレークのサイズを均一化するとともに、塗装の精度向上と乾燥工程で塗膜の体積を収縮させる手法により、アルミフレークと光吸収フレークのボディ面への均等かつ平滑な分布を達成し、より緻密に光の反射をコントロールさせています。これらにより、ハイライトの鮮やかさとシェードの深みを大幅に向上させたそうです。

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新色の開発ではボディカラー開発だけでなく、生産技術面も含めた進化が欠かせません。反射層を従来の2層から1層に減らすなど、生産効率向上やコスト削減、環境面への配慮につながると思われる技術も投入されているのも注目。

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実際に「ソウルレッドクリスタルメタリック」は、発色と機能を集約させる塗膜設計技術により、通常より多くの塗膜層を必要とする高意匠カラーをシンプルな層構成で達成。マツダが継続的に取り組んでいる環境に優しい塗装ラインでの生産に貢献しています。

(塚田勝弘)

新型マツダCX-5、公開直前にレンダリングCGが流出!

11月16日から開催されるロサンゼルスモータショーでのワールドプレミアを控える、新型マツダ『CX-5』のレンダリングCGが欧州エージェントから流出しました。

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かねてから噂されていた通り、キープコンセプトのエクステリアですが、LEDデイタイムランニングライトバーを備えたフロントバンパー、薄くなったヘッドライトやリアコンビランプ、エアインテークの形状により、現行モデルよりスポーティーになった印象です。

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パワートレインの予想ラインナップは、「SKYACTIV-G」2リットル直列4気筒DOHCエンジン、「SKYACTIV-D」2.2リットル直列4気筒ディーゼルエンジン、そして最高馬力235psを発揮する「SKYACTIV-G」2.5リットル直列4気筒DOHCターボエンジンです。

また、最新の安全運転支援システムを搭載、大幅な燃費向上が予想されます。

(APOLLO)

マツダがロサンゼルス自動車ショーで新型「マツダ CX-5」を世界初公開!

マツダが11月18日に開幕するロサンゼルス自動車ショーで、新型「マツダ CX-5」を世界初公開すると発表しました。

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新型CX-5は、デザインと技術の全てを磨き上げ、あらゆる領域で「走る歓び」を深化させたクロスオーバーSUVとなっている模様。

同社によると、「魂動-Soul of Motion」のコンセプトをより高い次元へと昇華させ、洗練と力強さを備えた、研ぎ澄まされた美しさを追求したとしています。

今回、ティーザー画像を先行で公開、同車の伸びやかなサイドビューが見てとれます。

Avanti Yasunori

マツダがSUV「CX-9」増産へ!CX-4国内発売の可能性は?

世界的にSUVの人気が高まるなか、マツダがSUVの2018年度の世界販売台数を昨年度実績の約1.5倍となる80万台程度に増やす計画を掲げています。

同社は、広島市の本社工場で生産しているSUV「CX-9」の生産を10月以降、これまでの3割増となる月産5,500台体制を敷いており、5万台/年の販売を見込んでいるそうです。

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現在米国で「CX-9」を2,000台/月ペースで販売しており、オーストラリアやサウジアラビアでも人気が高いそうで、当面堅調な需要が見込めると判断した模様。

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同車は昨年11月のロサンゼルスオートショーでワールドプレミアされた7人乗りのSUV。

254ps/42.9kgmを発生する2.5L SKYACTIV4気筒ターボエンジンを搭載し、全長5,065mm×全幅1,930mm×全高1,728mm、ホイールベースが2,870mmと、レクサス「LX」に匹敵する大型モデル。

新聞報道によると、国内市場で「デミオ」が苦戦するなか、収益性の高いSUVを軸に海外販売を増やすことで国内の販売減をカバーする考えのようで、今後はアジアでも発売する予定になっているようです。

また、同社は今年4月の北京モーターショーで、CX-5、CX-3に続くクロスオーバーSUV「CX-4」をワールドプレミアしました。

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車両サイズは、全長4,633mm×全幅1,840mm×全高1,535mm、ホイールベースが2,700mmとなっており、これまでのマツダCXシリーズで最も車高が低く、スポーティなデザインを採用。全長が現行CX-5(4,540mm)よりも長いのが特徴です。

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マツダは中国で今年の6月に既に「CX-4」の販売を開始しており、発売後1ヶ月が経たないうちに1万台以上を受注するなど、売れ行きは好調に推移しているようです。

一方、国内向けには、2012年2月に発売した「CX-5」のフルモデルチェンジが来年2月に迫っている模様。

現行モデルは世界累計生産台数が100万台超えるヒットモデルとなっており、11月のロサンゼルスモーターショー16での新型デビューが注目されます。

このように、世界規模でSUV人気が高まっているなか、マツダは積極的に新型SUVの導入に動いており、現時点では「CX-9」、「CX-4」共に日本に導入する予定は無いようですが、今後の動きが大いに注目されます。

Avanti Yasunori・画像:マツダ)

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【関連リンク】

MAZDA CX-9
https://www.mazdausa.com/vehicles/cx-9

MAZDA CX-4
http://www.faw-mazda.com/market/cx4yure/index.html