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【中古車相場をデータで振り返る2016年・Vol.6】小幅な値動きが目立つ国産スポーツカーの中でレクサスRCに注目!

2016年の国産スポーツカーは、ホンダNSXの復活とマツダロードスターにRFと呼ばれるリトラクタブルリーフを採用したモデルが追加されたことが最大のトピックスでしょう。

そしてトヨタ86/スバルBRZがデビュー以来初の大幅改良を行い、日産GT-Rも大幅に改良された2017年モデルが登場と、国産スポーツカーは年間を通じて話題が多い年となりました。

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中古車相場は話題の多さと裏腹に小幅な動きが多くなっています。マツダロードスターは266万から254万円で12万円。そして日産GT-Rは710万から699万円で11万円と値落ちしていますが、その他の車種では日産フェアレディZは261万円、トヨタ86は220万円で横ばい。一方のスバルBRZは219万から230万円と11万円の値上がりとなっています。

そんな中で大幅な値落ちが目立つのがレクサスRCです。580万から535万円と45万円とこのカテゴリーで断トツです。特に7月からの値落ちは現在も継続中で大注目です。

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GT-Rは2017年モデルの発表とともに値落ちが強まりました。9月頃までは180台程度だった流通台数が直近では240台と約1.3倍も増えています。最も増えているのは初期の2007〜2008年式なのですが、平均価格は安定期に突入しているようで530万円付近をキープしています。それでも値落ちしているというのは高価格帯の比較的年式の新しい中古車が下がっている影響です。

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ホンダはCR-Zが生産終了となりましたが、2017年2月からいよいよNSXのデリバリーが始まります。先代NSXは登場して2年間はプレミアム価格が付いていましたが、新型NSXがどのような価格で推移するのか、今から興味が沸きます。

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2016年1年間の中古車の平均価格の推移から浮かび上がったのは、スバル車の相場の安定感とホンダ車の値落ちです。なかでもミニバンは他メーカーと比べても値落ち幅が大きくなっていて、狙っているユーザーには朗報といえるでしょう。

そしてもう一つ、プリウスをはじめとしたハイブリッド車の値落ちが目立ちます。これまで燃費の良いハイブリッド車は中古車となってからも人気が高く、価格は安定していました。しかし、今回はプリウスをはじめ、アクアやフィット、シャトルなどハイブリッド専用車もしくはハイブリッド車を設定するモデルに大きな値落ちが目立っていました。

今回の値動きを見ると、燃費から安全性へとユーザーの志向が変わりつつあると言えるのかもしれません。

(萩原文博)

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NSX、アストンマーティンDB11だけじゃない!今注目の2000万円オーバースポーツカー7選

8月25日に発表されたホンダNSXが2370万円。そして8月31日に国内初披露されたアストンマーティンDB11が2380万円と、車両本体価格2000万円オーバーのスーパースポーツカーが続々と登場しています。

Aston Martin DB11 Launch. Siena, Italy. July 2016.Photo: Drew Gibson

そこで、NSXやDB11と同じ2000万円台の予算でどんなスーパースポーツカーが購入できるのかを紹介しましょう。

・アストンマーティン DB11

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発表されたばかりのアストンマーティンDB11の新車価格はDB11が2380万円、DB11ローンチエディションは2591万5720円です。アルミを多用したシャシーをはじめ、空気の力を利用してダウンフォースを生み出すエアロダイナミクスに優れたボディデザインは歴代DBシリーズを踏襲しながらもエレガントさが増しています。新開発の5.2LV12ツインターボエンジンとともに業務提携しているメルセデス・ベンツのエッセンスを取り入れたインテリアのモダンな操作系も見逃せません。

・ホンダ NSX

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約26年振りにフルモデルチェンジを行い、ハイブリッドカーとして生まれ変わったホンダNSX。新車価格は2370万円で、新開発の3.5LV6ツインターボエンジンと高効率・高出力の3モーターを組み合わせたハイブリッドシステム「SPORT HYBRID SH-AWD」を搭載し、リニアで力強い加速と異次元の回頭性能を実現しています。

・アウディR8

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NSXやアストンマーティンDB11と相次いで登場したため、うっかり忘れてしまいがちですが、アウディR8も2016年に登場したばかりのモデルです。スタンダードモデルのV10クーペ5.2FSIクワトロが2456万円、上級モデルのV10プラス クーペ5.2FSIクワトロは2906万円。アルミとCFRP(カーボンファイバー)素材を組み合わせたアウディスペースフレームボディに5.2LV10エンジンを搭載。そしてアウディ独自の4WDシステム“クワトロ”が必要に応じて、最適なトルク配分を行うため天候や道路状況の変化に神経質になる必要はありません。

・ランボルギーニ・ウラカン

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スーパーカーの代名詞といえばランボルギーニです。現在ランボルギーニはトップモデルのアヴェンタドール。そしてベビーランボことウラカンともに4WDが中心ですが、ウラカンには車両本体価格2535万840円の580-2という後輪駆動モデルが追加されました。ミッドシップに搭載する5.2LV10エンジンは最高出力580psを発生。2WD化によって4WDモデルと比べて33kg軽量化され、車両重量は1389kgを実現。大出力を後輪だけで駆動させるため、サスペンションのセッティングを大幅に改良することで危うさを除き、2WDらしいの楽しさを演出しています。

・ポルシェ911ターボ

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2015年に行われたマイナーチェンジでGT3を除く全モデルがターボエンジンを搭載したポルシェ911。911ターボクーペの車両本体価は2236万円です。最高出力540ps、最大トルク660N・mを発生する3.8L水平対向6気筒ターボエンジンをリアに搭載し、0-100km/h加速はスポーツ黒のパッケージ装着時3.0秒を実現しています。駆動方式は4WDを採用し乗車定員は4人乗りで実用性の高さも魅力です。ミッションはPDKと呼ばれる7速デュアルクラッチシステムのみとなります。

・ベントレー・コンチネンタルGT

英国の高級車ブランドのベントレー・コンチネンタルGT V8Sは2310万円です。最高出力528psを発生する4LV8ツインターボエンジンを搭載し、駆動方式は4WDを採用。4人乗りのクーペながら、0-100km/h加速は4.5秒を実現しています。

・マセラティ・グラントゥーリズモ

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最後はイタリアの高級車ブランド、マセラティの2ドアクーペグランツーリズモの最上級モデルMCストラダーレが2216万円です。乗車定員は4人で、フロント49:リア51という理想的な重量配分を実現したFRの駆動方式を採用。搭載される最高出力4.7LV8自然吸気エンジンは官能的なサウンドを奏でます。

こうして見てみると日本、ドイツ、イタリア、イギリスの誇る自動車メーカーのスーパースポーツカーが勢揃いしています。手に入れるのは夢と諦めるのではなく、年末ジャンボ宝くじ購入資金をこれから貯金しましょう!

(萩原文博)

英国生まれのライトウエイトスポーツ「ZENOS」が上陸間近!

アルミ製メインフレームにカーボン製コクピット、ミッドシップに2リッターエンジンを搭載する、いかにもイギリスらしいライトウエイトスポーツカーがまもなく日本上陸します。

ケータハムの前社長・アンサーアリ氏が開発したという、未来的なブリティッシュスポーツカー「ZENOS E10」が、そのモデルです。

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アルミ製フレームが支えるサスペンションは、プッシュロッド式インボードタイプのダブルウィッシュボーン。妥協なく走りを追求したフットワークでは、やはりイギリスの伝統的なブランドである「エイボン」に依頼したタイヤを履いています。

横置きミッドシップされるエンジンはフォード製を使っているのもブリティッシュスポーツカーらしいところ。もちろん、日本上陸時には国内の排ガス規制をクリアしたものとなります。

発売予定は2016年6月。2016年の予約販売予定は12台ということです。

●ゼノスE10
全長:3800mm
全幅:1870mm
全高:1130mm
ホイールベース:2300mm
車両重量:700kg
乗車定員:2名
エンジン形式:4気筒ガソリン直噴
総排気量:1999cc
最高出力:200bhp/6800rpm
最大トルク:210Nm/6100rpm
変速装置:5速MT
タイヤサイズ:前195/50R16 後225/45R17
メーカー希望小売価格:648万円〜

(山本晋也)

【関連リンク】

ゼノスカーズジャパン
http://www.zenoscars.jp/index.html