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【中古車相場をデータで振り返る2016年・Vol.6】小幅な値動きが目立つ国産スポーツカーの中でレクサスRCに注目!

2016年の国産スポーツカーは、ホンダNSXの復活とマツダロードスターにRFと呼ばれるリトラクタブルリーフを採用したモデルが追加されたことが最大のトピックスでしょう。

そしてトヨタ86/スバルBRZがデビュー以来初の大幅改良を行い、日産GT-Rも大幅に改良された2017年モデルが登場と、国産スポーツカーは年間を通じて話題が多い年となりました。

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中古車相場は話題の多さと裏腹に小幅な動きが多くなっています。マツダロードスターは266万から254万円で12万円。そして日産GT-Rは710万から699万円で11万円と値落ちしていますが、その他の車種では日産フェアレディZは261万円、トヨタ86は220万円で横ばい。一方のスバルBRZは219万から230万円と11万円の値上がりとなっています。

そんな中で大幅な値落ちが目立つのがレクサスRCです。580万から535万円と45万円とこのカテゴリーで断トツです。特に7月からの値落ちは現在も継続中で大注目です。

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GT-Rは2017年モデルの発表とともに値落ちが強まりました。9月頃までは180台程度だった流通台数が直近では240台と約1.3倍も増えています。最も増えているのは初期の2007〜2008年式なのですが、平均価格は安定期に突入しているようで530万円付近をキープしています。それでも値落ちしているというのは高価格帯の比較的年式の新しい中古車が下がっている影響です。

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ホンダはCR-Zが生産終了となりましたが、2017年2月からいよいよNSXのデリバリーが始まります。先代NSXは登場して2年間はプレミアム価格が付いていましたが、新型NSXがどのような価格で推移するのか、今から興味が沸きます。

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2016年1年間の中古車の平均価格の推移から浮かび上がったのは、スバル車の相場の安定感とホンダ車の値落ちです。なかでもミニバンは他メーカーと比べても値落ち幅が大きくなっていて、狙っているユーザーには朗報といえるでしょう。

そしてもう一つ、プリウスをはじめとしたハイブリッド車の値落ちが目立ちます。これまで燃費の良いハイブリッド車は中古車となってからも人気が高く、価格は安定していました。しかし、今回はプリウスをはじめ、アクアやフィット、シャトルなどハイブリッド専用車もしくはハイブリッド車を設定するモデルに大きな値落ちが目立っていました。

今回の値動きを見ると、燃費から安全性へとユーザーの志向が変わりつつあると言えるのかもしれません。

(萩原文博)

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2016年はスバルインプレッサG4がフルモデルチェンジしたのをはじめ、トヨタプレミオ/アリオン、レクサスISそしてマツダアクセラ、アテンザがマイナーチェンジを行いました。

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セダンのカテゴリーで根強い人気を誇っているのがスバル。

フルモデルチェンジを行ったインプレッサG4の先代モデルは、この1年の平均価格が151万円で横這い。そしてレガシィB4が265万から272万円で7万円、そしてWRX343万から346万円で3万円の値上がりという結果となりました。スバル車人気は新車だけでなく、中古車にも波及しているようです。

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2L以下のセダンでは、トヨタカローラアクシオの133万から146万円の13万円の値上がりが目立ちますが、全体的には小幅な値落ち傾向です。最も大きな値落ちは203万から190万円で13万円ダウンしたホンダグレイス。マイナーチェンジしたトヨタプレミオは105万から96万円で9万円の値落ちです。また日産シルフィーは1年間を通じて、150万円をキープという結果でした。

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2〜3.5Lのミドルクラスセダンでは変動が大きくなっています。

日産スカイラインの平均価格は年初が345万円でしたが、6月ぐらいから値上がりが始まり、現在は368万円とで年始に比べると約20万円の値上がりを記録しています。一部改良を行ったマツダアテンザも247万から249万円で2万円の値上がりです。

アテンザは一部改良の影響でしょうが、スカイラインは価格の高いハイブリッド車の展示車や試乗車が中古車市場に流入したことが原因と考えられます。

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そのほか、トヨタクラウンアスリートは392万から369万円で23万円。マイナーチェンジを行ったレクサスISは439万から393万円で46万円、レクサスGSは402万から351万円で51万円の値落ちを記録しています。

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そして日産ティアナは255万から234万円で21万円、日産フーガは239万から209万円で30万円。ホンダアコードは289万から246万円で43万円と大きく値落ちしています。

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最後にフラッグシップセダンです。ここではホンダレジェンドの603万から515万円で88万円という値落ちが目立ちますが、元々台数が少ないので、ブレも大きいともいます。2017年のデトロイトモーターショーで新型が発表されるレクサスLSもガソリン車が38万円、ハイブリッド車も52万円と大きく値落ちしており、より買いやすくなっています。

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セダンではレクサスとホンダの値落ちが顕著で、全モデルが値落ちとなっています。元々の価格が高いクルマが多いですが、それでも1年で50万円という値落ち幅は所有者にとって売却時に厳しい状況とも言えるでしょう。

(萩原文博)

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Vol.4 スバル車が横ばいの中、国産SUV屈指の人気モデル・ハリアーが大きく値落ち!
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【中古車相場をデータで振り返る2016年・Vol.4】スバル車が横ばいの中、国産SUV屈指の人気モデル・ハリアーが大きく値落ち!

2016年12月に入り、トヨタC-HRそしてマツダCX-5と国産SUVはニューモデルが発表されました。CX-5の販売開始は2017年2月なので中古車相場に影響が出るのはまだ先ですが、C-HRの導入はコンパクトSUVに大きな影響を与えそうです。

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現在のところ、コンパクトSUVに属する日産ジュークは138万から129万円。そしてホンダヴェゼルは234万から225万円とともに9万円の値落ち。マツダCX-3は249万から243万円と6万円と小幅な値落ちに留まっています。

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しかし、モデル末期のジュークを除き、ヴェゼルとCX-3はC-HRの登場による影響を受けて、今後大幅な値落ちの可能性が高いです。しかも2017年中にジュークがフルモデルチェンジを行うといわれています。

人気のコンパクトSUVですが、2017年の中古車相場は大荒れの様相です。

新型を発表したマツダCX-5は233万から222万円と11万円の値落ちですが、このミドルクラスで絶大な人気を誇っているトヨタハリアーがなんと353万円から328万円と25万円と大幅な値落ちしています。

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これまでは高い人気に支えられて相場は安定していましたが、ここに来て値落ちの勢いが増しています。そのほかでは、日産エクストレイルが241万円で横這い、三菱アウトランダーPHEVが305万から310万円で5万円の値上がりなので、ハリアーの値落ちは際立っています。

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そして値落ちが目立っているのはレクサスです。国産SUVで最も大幅な値落ちを記録したのがレクサスRXで、770万から694万円で76万円ダウン。レクサスLXが1250万から1193万円で57万円ダウンと続きます。

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一見、金額は大きいため驚くかもしれませんが、元々新車価格はRXが700万円、LXが1100万円と高額なため、値落ち率に直すと5〜10%で、水準よりやや大きめというレベルです。特にRXは発表直後のプレミアム価格がようやく是正されて、適正価格になったというところでしょう。

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国産SUVで最も値動きが少ないのがスバルです。最も値落ちしたフォレスターでさえ242万から238万円の4万円。XVも222万から219万円で3万円です。一方のアウトバックは312万から316万円と4万円値上がりしています。

冬の雪のシーズンということもあり、4WDの需要が高まっていることそしてアイサイトをはじめとした先進安全装備が一般ユーザーからも高く指示されていることが価格安定の大きな要因といえます。

(萩原文博)

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ワールドプレミア直前のレクサスLS、425馬力V6搭載モデルが最終テストに突入!

2017年1月のデトロイトモーターショーでのワールドプレミアを控え、最終テストに入っている、レクサスのフラッグシップサルーン「LS」次期型を、擬装が軽くなった状態でキャッチしました。

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12月に入り、ティザーショットも公開され、ワールドプレミアが近いことを感じさせています。

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次期型はシャシーを完全リニューアルし、「GA-L」(グローバル・アーキテクチャー・フォー・ラグジュアリー)を採用、伸びやかなルーフラインを持ち、2015年に公開された「LF-FC」コンセプトに酷似したフロントマスクになりそうです。

パワートレインは、現行モデルのV8エンジンを一新し、3.5リットルV型6気筒ターボエンジンを搭載、最高馬力は425ps程度が予想されます。

ハイブリッドシステムもダウンサイジングされ、3.5リットルV型6気筒エンジン+マルチステージハイブリッドに変更されると思われます。

LC500で採用されたこの世界初ハイブリッドシステムは、低速域から高速域までパワフル、かつレスポンスが良く気持ち良いドライビングフィールを実現します。

ラインナップ頂点には、5リットルV型8気筒ツインターボエンジンを搭載、最高馬力は620psを発揮する「LS F」の登場や、FCV(燃料電池車)も噂されており、可能性が無限に広がります。

「LF-FC」で採用されているミラーレスも期待されていますが、こちらはオプション設定の可能性が高いようです。

また、ハイテク面ではジェスチャーコントロールを始めとする最新世代のインフォテインメントシステムや、安全支援システムが搭載されることは間違いないでしょう。

(APOLLO)

レクサス・HSに上質な内外装と安全装備が自慢の「Harmonious Style Edition」を設定

レクサス初のハイブリッド専用車であるレクサスHSに、特別仕様車の「Harmonious Style Edition」が設定され、2017年1月16日から発売されます。

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ベース車はHS250hで、シルバーメタリック塗装のフロントグリルとメッキリヤガーニッシュを採用することで上質なエクステリアに仕上げられています。また、メーカーオプションでハイグロス塗装の225/45R18タイヤ&アルミホイールを用意。

インテリアでは、ファブリックと本革に近い風合いと手触りが追求された合成皮革の「L tex」の専用色のコンビシートを採用。

シート色は、ブラック&ブルー(ブルーステッチ)、アイボリー&ベージュ(アイボリーステッチ)が用意され、各内装色に合わせたボディカラーを各4色設定することで、レクサスHSの上質さを際立たせています。

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安全面では、衝突回避支援または被害軽減を図るプリクラッシュセーフティ(ミリ波レーダー方式)、先行車との車間距離を適切に保ちながら追従走行ができるレーダークルーズコントロール(ブレーキ制御付)を標準装備。そのほか、サイドターンランプ・ヒーター付ドアミラー、レインクリアリング機能付オート電動格納式も用意されています。

レクサスHSの特別仕様車「Harmonious Style Edition」の価格は、450万円です。

(塚田勝弘)

日立オートモティブシステムズのモノチューブショックアブソーバーがレクサスの新型「IS」に採用

日立オートモティブシステムズは、同社のモノチューブショックアブソーバーが、10月にマイナーチェンジされたレクサスの新型「IS」シリーズの全モデルに採用されたこと発表しました。

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今回の「IS」シリーズのマイナーチェンジにあたって、レクサスは同シリーズの「運転の愉しさ」を熟成するために、サスペンションのチューニングをセッティングしており、日立オートモティブシステムズのモノチューブショックアブソーバーが応答性・快適性に優れたサスペンションシステムを構成する重要な部品となっています。

一般にショックアブソーバーには複筒式と単筒式がありますが、日立オートモティブシステムズのモノチューブショックアブソーバーは単筒式に該当します。

このモノチューブショックアブソーバーについて、日立グループの技術誌「日立評論」に解説が掲載されているので、同誌に掲載の分解図を参照しながらご説明します。

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モノチューブショックアブソーバーの特徴は、①上部のシールに新型シールを採用し、②大流量の二体型ピストンを採用して、乗心地とハンドリングを両立している点です。

組立工法については、従来の溶接を「かしめ」や「圧入」に置き換え、内部に封入した低圧ガスを組み立て時に圧縮して高圧化する新しい組立方法を採用していることが特筆されます。

同社のモノチューブショックアブソーバーが足元を支えるレクサス新型「IS」シリーズの乗心地がどうようなものか楽しみですね!

(山内 博・画像:日立オートモティブシステムズ、日立評論)

レクサスが次期「LS」をワールドプレミア!【デトロイトモーターショー17】

トヨタ自動車が、米国で1月8日(日)〜1月22日(日)に開催されるデトロイトモーターショー17で、新型「レクサス LS」をワールドプレミアすると発表しました。

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1989年に登場した初代モデルでは、低燃費でありながらパワフルな走り、モダンな内外装と優れた快適性、高い加速性能と圧倒的な静粛性など、相反する要素を両立した「二律双生」を実現。

高級車の常識を覆すエポックメイキングなモデルとして、ブランドの礎を築いて来ました。

昨年の東京モーターショー15でミラーレス仕様のコンセプトモデル「レクサスLF-FC」を出展した際には、レクサス初となる燃料電池システムの搭載を予告。

自動運転技術を採用すると共に前輪にインホイールモーターが配置され、さらに、熱可塑性CFRP材を車体の一部に使用して軽量化を図るなど、環境性能と走りの楽しさを高次元で両立したとしていました。

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今回公開される新型「レクサス LS」では、来春の発売を予定している新型「レクサスLC」に続き、 新GA-L(Global Architecture-Luxury)プラットフォームを採用、セダンとして十分な居住性を確保しながら、斬新なクーペシルエットを両立。

レクサスのフラッグシップに相応しい先見的なテクノロジーの数々を採用しているとしており、今後の続報が待たれます。

Avanti Yasunori・画像:トヨタ自動車)

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疑似10速モードを持つ、新型レクサスLC500hの心臓部・マルチステージハイブリッド

トヨタの新世代アーキテクチャ「TNGA」。そのパワートレイン・シリーズについての発表会場には、間もなく発表となるレクサスLC500hに搭載される『マルチステージハイブリッド』のコアとなる、縦置きハイブリッドユニットのカットモデルが展示されていました。

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基本的な構造は従来の縦置きハイブリッド(クラウンなど)と同様で、エンジン側にジェネレーター、その隣に動力分割機構、そして駆動モーターを置いたレイアウトとなっています。

マルチステージたるゆえんは、その先(後ろ側)に2個のプラネタリギヤを置いていることです。このプラネタリギヤはワイドレンジの4速ATとして活用されています。

これまでも2段リダクションギヤ付きの縦置きハイブリッド(GS450hなど)はありましたが、それはモーターだけを減速するもので、エンジン出力についてはそのまま使っていました。

新しいマルチステージハイブリッドでは、エンジンと駆動モーターのミックスした出力を変速する仕組みとなっているのが違いです。

さらに、4速AT相当の多段変速機構に加えて、ジェネレーターとモーターによる電気式CVT機構の部分でも変速感を出すことにより、ドライバーにとっては10速ATに感じるような模擬変速制御も用意しているのもユニークな点。

ハイブリッドといっても、スポーツドライビングの楽しさを忘れていません。

また、トルクの太いモーターを4速ATにより減速することで発進駆動力を高めるなど、パフォーマンスにも優位性を示すということです。V6・3.5リッターと組み合わされたマルチステージハイブリッドのスタートダッシュは、V8・5.0リッターエンジンを超えるレベルに仕上がっているとのことで、今から期待が高まります。

(山本晋也)

「Toyota Safety Sense P」と「Lexus Safety System +」が予防安全性能評価で最高ランクの「ASV++」を獲得

主に中型車以上、あるいはビッグマイナー/フルモデルチェンジを受けた新モデルに搭載されている「Toyota Safety Sense P」とレクサス版である「Lexus Safety System +」が、国交省と自動車事故対策機構による「2016年度JNCAP 予防安全性能評価」において、最高ランクの「ASV++」を獲得しました。

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「ASV」はAdvanced Safety Vehicleの略で、2016年度から始まった「ASV++」は、新設された最高ランク。

従来の性能評価(前方車両に対する衝突回避を支援する自動ブレーキ、車線はみ出し警報、後方視界情報の評価)に加えて、昼間の歩行者に対する衝突回避を支援する自動ブレーキの評価を追加。高得点を取得した車両が獲得できるトップランクとなります。

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最近ニュースで取り上げられることの多い高齢ドライバーなどによる自動車事故では、こうした対歩行者の衝突被害回避・軽減ブレーキが備わっていれば、事故を防ぐか被害を軽減したケースもあったかもしれません。

トヨタによると、日本での交通事故死亡者(事故発生から24時間以内の死亡者)のうち、約37%(出展:警察庁 平成27年中の交通死亡事故の発生状況および道路交通違反取締り状況について)が歩行者に対する事故を占めるそう。

20161201_02_03_s同社では、歩行者の交通死亡事故等を未然に防止するため、車両だけでなく歩行者も含む衝突回避支援機能を搭載したパッケージ「Toyota Safety Sense P」、「Lexus Safety System +」を2015年から普及を目指した価格設定で導入。

現在国内では、トヨタ、レクサスの9車種に搭載。今後も順次搭載車種を増やしていくとしています。

(塚田勝弘)

レクサスが28世紀の宇宙船をデザインしたらこうなった!

未来の乗り物はどんなカタチをしているのか? そのスタイルや機能などをあれこれ想像したことがある方は多いことでしょう。

今回、レクサスが28世紀の世界で活躍する宇宙船「SKYJET」を公開しました。

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大型の宇宙船に見えますが「SKYJET」は1人乗りと小柄。加藤 武明チーフエンジニアとデザイナーによる協力のもと、先進的なデザインと技術を予感させるリアルなデザインの船体正面にはレクサスのアイコンであるスピンドルグリルがあしらわれるほか、鋭い眼光を放つヘッドライトを採用し、ひと目でレクサスだと分かります。また、空力性能の高さとスポーティさも表現したとのこと。

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今回の企画の背景には、2001年にリュック・ベッソン監督によって創設された映像製作会社EuropaCorpとのクリエイティブパートナーシップの締結、および2017年7月に公開が予定されている映画「VALERIAN AND THE CITY OF A THOUSAND PLANETS」があります。

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原作は宇宙の平和を維持する2人のエージェントが活躍するフランスのSFコミック「Valérian and Laureline」。SKYJETはその二人が乗る宇宙船であり、公開された画像でも主人公の後ろに二台のSKYJETが鎮座しているのが確認できます。劇中でどのような活躍を見せるのかが気になるところです。

(今 総一郎)

よりシックで都会的に。レクサス NXに特別仕様車「Urban Style」を設定

オフロードよりも都市が似合うSUVが多くなっています。ミドルサイズSUVのレクサスNXもそんな一台で、11月24日に発売された「Urban Style」は、スタイリッシュな外観に磨きを掛けた特別仕様車になっています。

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ベースモデルは、直列4気筒の2.5Lエンジンとリダクション機構付の「THSⅡ」からなるハイブリッドを搭載したNX300hと、2.0L直列4気筒ターボを搭載するNX200t。

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特別装備されるのは、スピンドルグリル&フレーム(特別仕様車専用ブラック塗装)、225/60R18タイヤ&アルミホイール(特別仕様車専用ブラック塗装)、オート電動格納式ドアミラー(ブラック塗装)カラードフェンダーアーチモール(ボディカラー同色)、メッキドアサイドモールで、ブラックをアクセントカラーとしたエクステリアが特徴。

「Urban Style」価格はNX300hのFFが516万円、4WDが542万円、NX200tのFFが452万円、4WDが478万円です。

(塚田勝弘)

ついに「ミラーレス」車が登場!? レクサス「LS」次期型、インパネも見えた!

レクサスの旗艦サルーン『LS』次期型のプロトタイプをカメラが捉えました。今回はそのインパネの一部も初めて補足に成功しました。

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「LF-FC」コンセプトのデザインからインスピレーションを得ると見られる、次期型のハイライトの一つは、現行モデルのV型8気筒NAエンジンから、新開発の3リットルV型6気筒ダウンサイジングターボエンジンへの進化です。

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そしてもう一つ注目されているのが「ミラーレス」。今回捉えたプロトタイプにはサイドミラーが付いていますが、これはダミーの可能性が高いようです。2015年東京モータショーで公開された「LF-FC」は、サイドに極小センサーカメラを搭載し、室内モニターで確認可能な「電子ミラー」が採用されており、「LS」次期型への搭載が期待されています。

また、今回初めて撮影に成功した室内の一部には、現行モデルとは異なるハンドルのスイッチ類レイアウトが確認出来ます。

ワールドプレミアは2017年初頭と見られており、1年後には最強モデルの「LS F」、さらに2年後には、水素燃料電池パワートレイン搭載モデルもラインナップされると予想されています。

(APOLLO)

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レクサスISがマイナーチェンジ。内・外装と走りを「深化」させ、最新の安全装備も搭載

レクサスの主力モデルのひとつといえるレクサスISが10月20日にマイナーチェンジを受けました。内・外装やサスペンションの変更、最先端の安全装備を搭載するなど、比較的大がかりな変更になっています。

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まず外観は、ISの特徴であるスポーティなイメージをより際立たせるため、「スピンドルグリル」を基点とした強い立体構成と走りの良さを予感させるスタイリングに変更することで、よりアグレッシブなデザインになっています。

フロントマスクは、スピンドルグリルから始まるセンター部の立体と大きく張り出した台形状のバンパーコーナーの造形がコントラストを生み出し、踏ん張り感をさらに強調。

20161020_01_04_sヘッドランプは、内側に延長された特徴的な形状となり、L字型のクリアランスランプとの連続性を高めることでさらに鋭い印象に。一方のリヤコンビネーションランプは、多灯LEDに変更し、内部に大胆な造形のL字を層状に重ねたデザインになっています。

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機能性と質感向上が図られたインパネは、ナビのディスプレイを10.3インチに拡大されたのが大きな変更点で、ナビゲーションやオーディオの情報をより大きく表示するとともに、リモートタッチ側面にENTERボタンを設置することで使い勝手も改善されています。

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質感向上を担っているのは、ヒーターコントロールパネルとオーディオパネルに施されたヘアライン調(金属の表面に細かい傷を一定方向に入れる加工方法)の加飾で、大型化したニーパッドで両端から挟み込むことにより車格感を向上。さらに、パームレストの革巻き部を拡大し、ステッチを追加することで質感が高められています。

オーディオでは、標準設定のレクサスISプレミアムサウンドシステム、スピーカーを10個に増設し、よりクリアな音質で広がりと奥行き感を伴う臨場感を実現。

オプション設定の「マークレビンソン」プレミアムサラウンドサウンドシステムにもチューニングが施され、全席でより正確かつ立体的なサウンドを味わうことができます。

足まわりも改良を受けています。サスペンションのストローク速度が極めて低い状態から十分な減衰力を発揮する改良型のダンパーが採用されたほか、フロントサスペンションロアアームをアルミ製に変更し、剛性アップと軽量化を両立。

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さらに、スプリングブッシュの特性や、電子制御式の「AVS(Adaptive Variable Suspension system)」、パワステである「EPS(Electric Power Steering)」の制御など、細部に至るまでチューニングを施し、操縦安定性と乗り心地をより高次元で両立することで、ドライビングの気持ちよさを追求したとしています。装備面の目玉は、低速域から高速域まで衝突回避または被害軽減を支援する予防安全パッケージ「Lexus Safety System +」の標準化。

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「Lexus Safety System +」は、歩行者検知機能付衝突回避支援タイプ「プリクラッシュセーフティ」をはじめ、車線逸脱による事故の予防に貢献する「レーンディパーチャーアラート(ステアリング制御機能付)」(LDA/ Lane Departure Alert)、夜間歩行者の早期発見に寄与しロー・ハイビームを自動で切り替える「オートマチックハイビーム」(AHB/ Automatic High Beam)、設定車速内で先行車の車速に合わせて速度を調節することで一定の車間距離を保ちながら追従走行できる「レーダークルーズコントロール(ブレーキ制御付)」がパッケージ化されたレクサス最新の安全装備です。

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改良を受けたレクサスISの価格は、3.5L V6を積む「IS350」が559万9000円〜630万3000円、2.5Lエンジン(+リダクション機構付THSⅡ)を搭載するハイブリッドの「IS300h」が515万円〜638万5000円。2.0L直列4気筒ターボの「IS200t」が470万〜530万8000円となっています。

(塚田勝弘)

タイヤに新機能を搭載!レクサスとグッドイヤーがコラボレーション【パリモーターショー16】

10月1日に開幕したパリモーターショー16で、レクサスのコンパクトSUVの将来像を示すコンセプトカー「UX Concept」がワールドプレミアされました。

Goodyear

現行モデルのレクサス「NX」よりも230mm短く、55mm広く、125mm低い、走りを予感させるクーペライクなプロポーションを採用しています。

中でも、スクエアなオーバーフェンダー内に収まる21インチのアロイホイールや、見慣れないタイヤが目を引きます。

Goodyear

サイドウォール部に彫刻的なデザインが施され、オフロードでの高いグリップ性能をイメージさせると共に、アロイホイールのスポーク部との連続感を出すことで、ホイールがより大きく見えます。

このタイヤは「Goodyear」が同モデル用に専用開発したもので、「アーバン・クロスオーバー」のイメージを表現しているそうです。

走行時のタイヤ空洞共鳴音のピークを減衰(タイヤ内面にポリウレタンフォームを装着)し、ロードノイズ低減に寄与する「サウンド・コンフォート・テクノロジー」や、タイヤ内に埋め込んだセンサーにより、タイヤ内のエア圧や発熱温度などを車載コンピュータに送信する「チップ・イン・タイヤ・テクノロジー」を採用。Goodyear

また、パンク等で完全にエアが抜けた状態でも、強化したサイドウォールにより、最高で80km/hの走行が可能な「ランオンフラット・テクノロジー」を採用しています。

レクサスは昨年3月のジュネーブショーに出展したコンセプトモデル「LF-SA」にもGoodyear製の新機能を持たせたタイヤを装着していました。

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「Triple Tube(トリプルチューブ)」と称するこのタイヤでは、トレッドに3本のチューブを備えており、走行中の速度などのシチュエーションにあわせて内側/中央/外側の空気圧を自動調整し、タイヤを変形させることが可能になっています。

例えば全てのチューブの空気圧を高めれば、転がり抵抗が低減されて燃費が向上。

また雨天時には左右チューブを減圧。中央部のみが接地することで極細タイヤのようになり、ハイドロプレーニング現象を起き難くすることが可能というもの。

また一昨年のパリモーターショーに出展したトヨタ「C-HR Concept」にも、やはりGoodyear社が提案する発電するタイヤ「BH‐03」が装着されていました。

こちらは、走行中に発生する路面との摩擦熱や、駐車時に吸収した太陽熱を電力に変換したり、走行中のタイヤ変形エネルギーを利用してカーカス層に張り巡らせた圧電素子で発電、その際の電力で駆動用2次バッテリーを充電する仕組み。

このようにトヨタ自動車は今回を含め、3度に渡って新機能を持たせたコンセプトタイヤを披露しており、将来の市販車への採用を示唆している可能性が高そうです。

「発電するタイヤ」が実現した際には、自動車業界に大きなインパクトを与えそうで、今後の技術開発が期待されます。

Avanti Yasunori・画像:Lexus、Goodyear)

【関連記事】

トヨタ次期プリウスベースのコンセプトカーに「発電タイヤ」を搭載していた!
http://clicccar.com/2015/07/24/319046/

【関連リンク】

Lexus UX コンセプト
http://www.lexus-int.com/motorshow/2016-paris-motor-show/?contents=ux

Goodyear
https://corporate.goodyear.com/en-US/media/news/goodyear_presents_th.html

コンパクトSUVのデザインと快適性を提案する、レクサス「UX Concept」【パリモーターショー16】

パリモーターショーの開幕前にフォトデビューしていたレクサスのコンパクトクロスオーバーSUV「UX Concept」が披露されました。

全長4400×全幅1900×全高1520mm、ホイールベース2640mmというサイズは、レクサスNXの全長4630×全幅1845×全高1645mm、ホイールベース2660mmよりも230mm短く、55mmワイドで、125mm低くなっています。

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「UX Concept」はあくまでデザインスタディのショーモデルですから、全幅が強調され、全高も低くなるのは必然でしょう。もし市販されれば、レクサスNXよりもひとクラスコンパクトなSUVということになるのでしょうか。

見どころは、将来のコンパクトクロスオーバーの将来像を示したとするデザインだけでなく、快適性も確保することで、先進的な都市生活者の期待に応えている点。

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ひと目で分かるクロスオーバーらしい力強いエクステリアに、低めの車高とクーペのようなドライビングポジションが、コンパクトでありながらダイナミックな走りを予感させる革新的なパッケージを採用。

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外観を上から眺めるとエクステリアとインテリアがキャビンを中心にした「X線状」でつながり、強い相乗効果を生み出す「インサイド・アウト」と呼ぶコンセプトが具現化されています。

また、ホイールアーチやルーフバー、電子ミラーを同じ素材感で仕上げることで、キャビン内側との一体感や連続性を演出。

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レクサスの顔つきといえば、スピンドルグリル。フロントグリルを取り囲むボリューム感ある造形が同ブランドのアイデンティティを強調するだけでなく、三次元的な立体効果を狙っているそうです。

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彫り深く、繊細な面の造形がクラシックスポーツカーを彷彿とさせるとともに、全体を貫く力強さが最新のレクサス・デザインらしさとなっています。

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一方のインテリアは、前後席それぞれが異なった雰囲気が醸し出されています。

フロントは人間工学に基づきドライバーが主役のデザインで、ホログラムなどのヒューマンマシンインターフェイス技術を採用。三次元による先進的なドライビング体験を提供するとしています。

逆にリヤは、寛ぎの快適空間を演出。また、キャビン中心を縦に貫くコンソールや室内配色で、前後席空間の違いを際立たせているのも特徴です。

(塚田勝弘)

レクサスGSに4気筒直噴ターボを追加、GS Fは足回りを進化

レクサスGSに、2.0リッター4気筒ガソリン直噴ターボを搭載した「GS200t」が新設定されました。

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最高出力180kW(245PS)、最大トルク350Nmの4気筒ターボに組み合わせられるトランスミッションは、最短0.2秒での変速を可能とした8速AT。JC08モード燃費は13.2km/Lです。

また、スポーティグレード“F SPORT”の2WDにはトルセンLSDをオプション設定しています。

新設定されたGS200tのメーカー希望小売価格は、577万円〜677万7000円となっています。

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あわせて、5.0リッターV8エンジンを搭載するトップグレード「GS F」は、足回りを中心に走りをリファインしています。

具体的には、サスペンションと電動パワーステアリング、VSC(横滑り防止装置)のセッティングを変更。ナビゲーションのコーナー情報を元にショックアブソーバーの減衰力を電子制御するNAVI・AI-AVSを標準設定しています。

そのほか、ドライブモードセレクトにCUSTOMIZEモードを新たに設定。パワートレーン、シャシー、エアコンの各制御の組み合わせをドライバーの好みで選択可能となりました。

GS Fのメーカー希望小売価格は1111万円です。

(山本晋也)

トヨタ自動車九州が「J.D.Power」の品質調査で世界一に!

レクサス「RX」、「ES」を生産している福岡県宮若市のトヨタ自動車九州宮田工場が、米国市場調査会社J.D.パワーによる「IQS」(自動車初期品質調査)の工場部門で世界一となるプラチナ賞を受賞、9月14日に同工場において、授賞式が行われました。

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宮田工場 第2ラインが受賞するのは、2000年、2001年、2011年に続く、世界最多の4度目となります。さらに、同工場が技術支援している米ケンタッキー工場も同時受賞。

IQS(Initial Quality Study)では、米国内で2016年型車を購入、またはリース契約した8万人以上を対象に、車両購入後90日間の品質をアンケート調査、不具合指摘の少ない順にランキングしています。

調査実施時期は今年の2月から5月で、本ランキングは自動車33ブランドにおける世界各地の164生産ラインが対象。

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同工場に受賞をもたらしたレクサス「RX」は、1997年に国内で発売された「トヨタ・ハリアー」が起源で、翌年レクサスとして海外展開直後から米国で爆発的な人気を博し、現在に至っています。

またレクサス「ES」は、1991年に発売された「ウインダム」の輸出モデルを起源としており、2006年1月に国内販売を終えて以降は海外専用モデルとなっています。

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レクサスが海外で高品質車として認知され、ユーザーの信頼を勝ち取って来た背景に、九州宮田工場の製造品質に対する多大な努力が有ったことはいうまでもありません。

Avanti Yasunori・画像:トヨタ自動車)

【関連リンク】

J.D. パワー米国自動車初期品質調査(プラントアワード)
http://japan.jdpower.com/ja/press-releases/2016_US_IQS

トヨタ自動車九州
https://www.toyota-kyushu.com/info/company.html

Lexus RX http://www.lexus.com/models/RX
Lexus ES http://www.lexus.com/models/ES

レクサスUX Conceptは次世代クロスオーバーSUVか!?

2016年9月29日から開催される「パリモーターショー2016」に、次世代レクサスのデザインの方向性を示すというレクサス「UX Concept」が出展されます。

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レクサスのSUVは、LX、RX、NXと「●X」という車名が与えられていて、あくまでデザインスタディのコンセプトカーなので分からないものの、UXは欧州勢を中心に流行しているクロスオーバーSUVというカテゴリーになるのでしょうか。

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いかにもコンセプトカーらしい大胆なデザインが目を引く「UX Concept」。デザインを手がけたのは、フランスのニースに拠点を置く「ED2(EDスクエア)」が担当。

写真を見る限り、フロントドアパネルとリヤドアパネルの間にアウタードアハンドルがまたぐように配置されているように見えます。観音開き式の5ドアモデルなのか少し気になりますが、そこはコンセプトカー。実際に、どういったフォルムやディテールが市販車に反映されるかが気になるところ。

見どころは、クーペのように天地に薄いキャビン、力強いフェンダーまわりやワイド感のあるリヤテールランプなどの大胆な外観だけでなく、伝統の匠と先進技術を融合させたインテリアも合わせた独自の価値観を提案しているそうです。

今年のパリモーターショーには、ほかにもマイナーチェンジしたレクサスIS、2017年春登場予定のラグジュアリークーペのレクサスLCなどの展示が予定されています。

(塚田勝弘)

レクサス・CTに特別仕様車「Cool Touring Style」登場!

トヨタ自動車が8月25日、レクサスCTに特別仕様車「Cool Touring Style」を設定、全国のレクサス店を通じて発売したと発表しました。

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特別仕様車は、CT200h 「バージョンC」(390.9万円)をベースに、LEDヘッドランプとLEDフォグランプを標準設定。

ボディ外板色には全10色を設定、ボディカラーとのコントラストが際立つブラックルーフをオプション選択可能としています。

17インチアルミホイールには専用ハイグロス塗装を採用。

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また、フロントのスピンドルグリルのロアモールがメッキ仕様に改められています。

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シートは本革風の手触りを実現したL tex(エルテックス)素材と、ファブリック素材の2トーン仕様にグレードアップ。

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クールかつ走りのイメージを強調した特別仕様車「Cool Touring Style」の車両価格は400万円(税込み)となっています。

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Avanti Yasunori・画像:トヨタ自動車)

レクサスの世界販売が好調。3年連続で過去最高を記録!

レクサスの上半期(1〜6月)全世界販売台数が約31.9万台(前年同期比+5%)と、3年連続で過去最高となったそうです。

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2015年後半に投入した新型「ES」、「RX」、「LX」が販売を牽引。

主要地域別の販売実績では、北米と中近東がやや伸び悩んだものの、その他の地域ではいずれも2桁台の高い伸びを示しています。

北米 約16.2万台 (前年同期比-4%減)
中国 約4.7万台 (同+26%増)
欧州 約3.6万台 (同+16%増)
日本 約2.8万台 (同+26%増)
中近東 約2.2万台 (同-1%減)
東アジア 約1.2万台 (同+19%増)

レクサスインターナショナルの澤 良宏 Executive Vice Presidentは

「今後もエモーショナルな走りと魅力的なデザイン、先進技術、匠の技を積極的に採り入れて、お客様の期待を超えるクルマづくりを継続していきたい」

としています。

Avanti Yasunori

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レクサスRXのFFモデルに人気の「F SPORT」とブルーの専用色を追加

2015年のフルモデルチェンジで4代目にスイッチしたレクサスRX。

弟分のNXに続いて大型化されたスピンドルグリルやシャープなラインが際立つディテールにより、周囲を威圧するような圧倒的な存在感を放っています。

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中でも人気なのが富士スピードウェイの「F」を冠したスポーティグレードの「F SPORT」。従来は4WDにのみ設定されていましたが、2016年8月3日、2WD(FF)にも「F SPORT」が追加されました。

また、LEXUSの「F」を象徴するボディカラーの「ヒートブルーコントラストレイヤリング」を「F SPORT」専用色として追加設定されています。

2014年発売の「RC F」に初めて採用された同ボディカラーは、1,500℃以上の高温時の青白い炎をイメージしているそう。

具体的には、ブルーの着色ベースとカラークリアベースの2つのブルーカラー層を重ねて、にごりのない純度の高いブルーを実現することで、鮮やかな明度域から暗いシェード域まで、あらゆる角度で輝度の高みと深みを両立。

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異なる色相を塗り重ねるため、色変動や色ムラ発生を抑えるべく、最適な設計が追求されていて、異なる色相を塗り重ねる新技術によって実現した渾身の外板色といえるでしょう。今回、RXの「F SPORT」にも同色を採用することで、カラー面でも充実を図るとしています。

プレミアムSUV市場は、BMW X5やメルセデス・ベンツGLEなどの輸入車の攻勢によって、レクサスがRXを導入した2009年から約3倍に拡大(レクサス調べ)しているとのこと。

日本車を代表するモデルとして孤軍奮闘しているレクサスRX。2WDへの「F SPORT」の設定と、専用色追加により、同マーケットでさらに存在感を高めるのが狙いといえそうです。

(塚田勝弘)

【ニュル24時間レース・2016】悪天候の中、トヨタ「C-HR」がクラス3位で完走!

5月28日、29日の2日間に渡って独ニュルブルクリンク24時間耐久レースの決勝レースが開催され、TOYOTA GAZOO Racingチームの3台中、2台が完走しました。

今回完走を果たしたのは、トヨタ自動車が今秋の発売を予定している「C-HR」をベースにした「TOYOTA C-HR Racing(♯326)」と「LEXUS RC-F(♯36)」。

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初日の15時30分(現地時間)にドライコンディションでスタートした決勝戦でしたが、約40分後には天候が一転、アーデナウ付近で雹(ひょう)が混じるゲリラ豪雨に見舞われ、路面が白く氷結。

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コーナーでスリップによるクラッシュが多発する大混乱のレース展開となりました。

そうしたなか、影山正彦選手、佐藤久実選手、片山智之選手、H.Daenens選手の4名が交代で駆る「TOYOTA C-HR Racing」は無事混乱を切り抜け、車高高めのSUVモデルにも拘わらず、終始安定した走りで快走。

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途中、クラス2位まで浮上するほどの快調な走りを見せていましたが、ガス欠が発生、コース上でストップしたため、ピットまで牽引されるハプニングも。

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しかしながら、燃料補給後は何事も無かったかのように快走。SP2Tクラス(排気量1,620ccまでのターボエンジン搭載クラス)3位・総合84位でゴールしました。

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同車の開発責任者であり、レースへの出場経験も豊富な古場(こば)主査を中心に、決勝までにマイナートラブルを潰し込んだのが奏功、初出場ながらも幸先の良い成績を残す結果となりました。

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一方の「LEXUS RC-F」も決勝戦では安定した走りを見せ、SP-PROクラス(排気量3,000cc以上で広い改造範囲が認められたクラス)1位、総合24位で完走。

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しかし、もう一台の木下隆之選手らが駆るSP3Tクラス(排気量2,000ccまでのターボエンジン搭載クラス)で出場した「LEXUS RC(♯188)」は原因不明の駆動系トラブルに見舞われ、チームが夜を徹して懸命の復旧を試みるもコースに戻る事は無くリタイアに追い込まれました。

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GAZOO代表のモリゾウこと豊田章男社長は、「ニュルへのチャレンジも10年目を迎え、改めて現実を物凄く思い起こさせてくれた」「天候やクルマの状態など、もっといいクルマ作りと人材育成には色々な課題を残したが、多くの人にバッターボックスに立つ機会を与え、各々がナイススイングをしてくれたニュル24時間だったと思う」とコメントしています。

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ちなみにモリゾウ選手は決勝戦でステアリングを握ることはありませんでしたが、予選に出走し、「LEXUS RC」でニュルとの対話を行ったようです。

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トヨタは「今回の結果がゴールではなく、いいクルマ作りのためのスタートであることは、初挑戦の2007年以来変わらないテーマ」としています。

Avanti Yasunori ・画像:トヨタ自動車)

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欧州で売れはじめたトヨタのハイブリッドカーが世界販売900万台を突破!

トヨタ(レクサス含む)のハイブリッドカーが世界累計販売900万台を達成しました。

トヨタ自動車の発表によると、1997年に日本で発売開始して以来、世界中に販売が拡大しているハイブリッドカーの販売台数が2016年4月末の段階で901.4万台になったということです。

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900万台を超えるハイブリッドカーの販売によって削減したCO2排出量は6700万トン、燃費面では2500万キロリットルのガソリンを抑制したといいます(同社試算)。

現在、グローバル販売では年間120万台ペースで売れているトヨタのハイブリッドカー。2020年までには累計販売1500万台に到達する見込みといいます。

ここ数年、北米市場では伸び悩んでいるハイブリッドカー販売ですが、2010年代に入ってから欧州での販売が伸びているというのは、ハイブリッドカーのムーブメントが世界的に拡大していることを感じさせます。

(山本晋也)

米国トヨタの販売台数、4月もSUV・ピックアップが全体を牽引!

トヨタ自動車の米国法人・米国トヨタ販売によると、4月の新車総販売台数は21.1万台(前年同月比+3.8%)で、2か月ぶりの前年比増となっています。

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乗用車系の販売台数が9.0万台(-2.4%)と前年割れしている一方で、SUV/ピックアップ系の販売が9.6万台(+12.9%)と好調。

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なかでも主力の「RAV4」が3.0万台(+31.6%)、「ハイランダー」が1.5万台(+9.3%)、「4ランナー」が1.0万台(+36.4%)、「タコマ」が1.8万台(+15.6%)といった状況で大きく伸びています。

米レクサスの4月販売ではさらに顕著で、乗用車系が9,884台(-26.4%)の前年割れ、SUV/ピックアップ系は1.5万台(+20.5%)と好調を維持。「NX」が3,815台(+11.5%)、「RX」が8,767台(+28.7%)と伸びています。

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おりしも米国ではガソリン安の影響でピックアップトラック系の販売好調が顕著化しており、全体的にセダン系の販売は低調。

米国トヨタにおいてもその傾向は同様となっています。

Avanti Yasunori ・画像:TOYOTA USA)

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最新レクサス顔の大胆スピンドルグリルに変身!新型レクサスISが登場

マイナーチェンジを受けたレクサスISが北京モーターショーで公開されました。1枚の写真が事前に公開され、アグレッシブなデザインが採用されることもアナウンスされていましたが、写真からも分かるように最近のレクサスらしい大胆でシャープな印象を受けます。

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デザインテーマは「Aggressive Sports」で、従来型でも好評だった高い走行性能を予感させるイメージを進化させたそうで、ヘッドランプ、リヤコンビネーションランプ、フロントおよびリヤバンパーを中心に、力強くスポーティなスタイリングとされています。

強烈な印象を残すフロントマスクは、フェンダーからダイナミックにつながる塊感のあるバンパーコーナーにより、「Aggressive Sports」にふさわしい、スポーティでアグレッシブな造形が追求されています。L字型のクリアランスランプとの連続性が強調されたヘッドランプは、内側に延長した特徴的な形状とし、鋭さを強調。

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レクサスのデザインアイコンであるスピンドルグリルは、上下の比率を変化させ、グリル下部がより大きく広がり、「両下端のブレーキダクトへ空気を導く機能性も表現された」低重心でスポーティな印象を与える造形となっていますが、大型のスピンドルグリルはNXやRX、GS Fなど最新のレクサスとの共通点も感じさせます。

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また、スポーティな「F SPORT」は、3次元F字メッシュパターンにジェットブラックメタリックコーティングが施された独自のスピンドルグリルになり、ブレーキダクトと関連を持たせたサイドガーニッシュを組みあわせ、スポーティなイメージの付与と空力性能向上を両立しているそうで、こちらの方がGS Fに近いイメージでしょうか。

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一方のリヤビューは、リヤコンビネーションランプの内部に大胆な造形のL字を3つ層状に重ねた奥行きのあるデザインの採用や、エギゾーストパイプの形状変更がされています。

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内装もスポーティムードの強調が主眼。マルチメディアディスプレイが10.3インチまで拡大され、ナビゲーションやオーディオの情報が大きく表示されるだけでなく、コンソールのリモートタッチ側面にEnterボタンが設置され、操作性も向上。

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また、メーターフードは、スタートスイッチを押しやすい角度に調整されたほか、フードステッチの通し方を変更することで、スポーティさを演出。ほかにも、ヒーターコントロールパネルとオーディオパネルを質感の高いヘアライン調に変更されていて、大型化された二―パッドで両端から挟み込む構成とすることにより、車格感の向上。カップホルダーの使用感の向上やアナログクロックの視認性向上など、質感と使い勝手の向上も図られています。

安全面では、予防安全パッケージである「Lexus Safety System +」が新たに採用されているのがトピックス。

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歩行者検知機能付で、衝突回避支援タイプの「プリクラッシュセーフティ」、車線逸脱を予防するステアリング振動機能付レーンディパーチャーアラート(LDA)、夜間の前方視界確保を支援するためロー・ハイビームを自動で切り替えるオートマチックハイビーム、そして設定車速内で先行車の車速に合わせて速度を調節することで一定の車間距離を保ちながら追従走行できるACCのレーダークルーズコントロールがパッケージ化されています。

ISの購入者の半数以上がレクサスの新規ユーザーだそうで発売が待たれますが、日本での発売は2016年秋が予定されています。

(塚田勝弘)

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■マイナーチェンジしたレクサスISを北京モーターショーで披露
http://clicccar.com/2016/04/24/367866/

ハイブリッド販売台数100万台を記念してレクサスがミラノで納車式を実施

レクサスが「RX400h」を11年前に発売して以来、グローバルでのHV累計販売台数が100万台を突破したと発表しました。

Lexus(出展 Lexus)

同社は「RX400h」の発売以降、ハイブリッドのラインナップを順次拡大。現在ではフラッグシップセダンの「LS600h」からコンパクトハッチバックの「CT200h」まで、プレミアムブランドでは最多となる10車種を展開しており、2016年3月末時点での累計販売台数は約100万600台となっています。

LexusLexus

今年1月には、次世代のハイブリッド技術である“マルチステージハイブリッドシステム”を搭載、より高い次元で加速性能と効率性を両立した最新モデルの「LC500h」をワールドプレミアしています。

[nextpage title=”100万台目のハイブリッドを納車”]

今回、伊ミラノで100万台目のハイブリッドとなる「NX300h」を購入した顧客に、欧州レクサス販売のトップであるAlain Uyttenhoven氏から直々に納車しました。

Lexus

同車を購入したAldo Pirronello氏は、

「初めてNX300hを見た時、そのデザインとハイブリッドの先進性に惹かれました。私が100万人目のオーナーになると知って驚きましたが、同時にレクサスにとって一つの大きな節目となる瞬間に立ち会えて光栄に思っています」

とコメント。

また、欧州レクサス販売のAlain Uyttenhoven氏は

「レクサスが100万台という多くのクルマをお客様に届けることができたのは、同車の“先進性”があってこそ。レクサスを代表してNX300hをお届けできることを大変光栄に思います」

としています。

これを受けて、レクサスインターナショナルの福市得雄プレジデントは

「レクサスは今後もハイブリッドシステムをコア技術と位置付け、CO2削減に貢献すると共に、運転の楽しさをお客様に提供して参ります」

とコメント。加えて

「2050年に向けた環境への取り組みを推進するにあたり、ハイブリッド車のグローバルな普及は極めて重要。世界の多くのお客様にレクサスのハイブリッドが支持されているのは、大変嬉しい」

と語っています。

Avanti Yasunori

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寒天から作った梱包資材が環境を守る~「LEXUS DESIGN AWARD 2016」グランプリ決定

レクサスは、第4回となる「LEXUS DESIGN AWARD 2016」のグランプリをデザイングループAMAM(アマム)の「寒天から作った梱包資材」に決定したと発表しました。

海草の寒天は日本では昔から食品として利用されてきましたが、デザイングループAMAMは多孔質的な構造や、ボリュームに対して非常に軽い点に着目して、寒天から作ったクッションなど梱包資材を試作・出品し、さらに寒天製パッケージを提案しています。

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一般的なプラスチック性梱包材は、破棄されるとゴミとなり、リサイクルするにしても環境負荷が懸念されます。

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その点、寒天から作った梱包資材は、使用後に土に混ざっても土壌の保水力を向上させる効果があり、海に流れた場合も天然素材のために海洋生物を害さない、という環境保全性に優れた利点を持っています。

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デザイングループAMAMは、荒木宏介さん、前谷典樹さん、村岡明さんによる多摩美大:プロダクトデザインの同期生のグループです。今後の活躍が期待されます。

(山内 博・画像と動画:レクサス)

レクサス米国3月販売、乗用車系が減速するもSUV絶好調!

米国トヨタ販売が発表した3月の米国におけるレクサスブランドの総販売台数は30,198台(前年同月比-2.8%)で、通年では74,221台(-3.8%)となっています。

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内訳では乗用車系が13,632台(-14.4%)、通年では32,295台(-18.2%)。SUV系が16,566台(+9.5%)、通年では41,926台(+11.2%)と、前年減が続く乗用車系に対してSUV系の好調が続いている状況。

Lexus_2016_03(出展 米国トヨタ販売)

車種別ではモデルライフ終盤を迎えた「CT」や「IS」、「GS」、「LS」などの販売減が目立つなか、SUV系の「NX」、「RX」の好調が際立っています。

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米国トヨタ販売のレクサス部門を担当するJeff Bracken(ジェフ・ブラッケン)副社長は「NXが前年同月比+24.8%増、RXについても+5.1%増の状況で、SUV系の販売が月間、及び第1四半期(1-3月)の両方で新記録となった。」としています。

またレクサスが5年連続でJDパワーの顧客満足度調査で1位を獲得した事や、「NX」が高級コンパクトSUV部門で“Best Cars for the Money Award”を受賞した事などを併せて紹介。

3月の販売でも米国におけるSUV系人気を裏付ける結果となっています。

Avanti Yasunori

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レクサスがミラノに独創のデザイン空間を出現させた目的は?

レクサス(トヨタ自動車)は、イタリアで開催された世界最大のデザインエキジビション「ミラノデザインウィーク2016」で、レクサスのデザインフィロソフィーを来場者に体験してもらう事を目的とした大掛かりな空間を創出しました。

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「ミラノデザインウィーク」は、ファッションブランドや家具メーカーがブランドの独自性をアピールする場で“ミラノサローネ”とも呼ばれています。

今回レクサスは、イベント会場となったミラノの「スパツィオ・レクサスートルネリア」に、クラフトマンシップと技術力、デザインフィロソフィーを体験できる空間、「LEXUS-An Encounter with Anticipation(期待との出会い)」を設置しました。

Milano_DesignWeek(出展 Lexus)

レクサスはこの空間の創造にあたり、イベント来場者に驚きと感動を提供すべく、世界が注目する若手デザイナーズ・デュオの“フォルマファンタズマ”と新進気鋭のシェフ、徳吉洋二氏を起用。

Milano_DesignWeek(出展 Lexus)

両者とのコラボにより、新たなデザインの可能性を創造することを目的にしており、「LEXUS-An Encounter with Anticipation」ではテーマごとに3つのエリアを構成。

“クラフトマンシップとの出会い”を創出したエリアでは、レクサス「LF-FC」と同じ塗装工程により匠の技で仕上げられた16脚の美しいスツールや、日本の“障子”から発想した壁が織りなす空間の中央に、無数の糸で形作られた「LF-FC」の三次元イメージが変形しながら姿を現す作品を展示しました。

Milano_DesignWeek(出展 Lexus)

一方、全世界のクリエイターを対象とした国際デザインコンペティション「LEXUS DESIGN AWARD」では、世界73カ国から応募があった1,232作品の中から12点を入賞作品として選出。

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その中の“Anticipation”(予見)をテーマに制作された4作品の中から、“AMAM”が寒天を使って表現した梱包資材「AGAR PLASTICITY」をグランプリに決定。

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梱包材として使用後も土壌の保水力向上に寄与、天然素材で海洋生物にも害が無いなど、環境保全に考慮している点を評価、他の作品と共にイベント会場に展示しました。

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レクサスでは今回の出展作品の一部をミラノへの出展後、東京・南青山の INTERSECT BY LEXUS -TOKYOで5月に凱旋展示を予定しているそうです。

トヨタ自動車ではこうした著名イベントを活用して「レクサス」を世界にアピールすることで、ブランド力をよりいっそう高める狙いがあるようです。

Avanti Yasunori

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レクサスのハイブリッドが累計100万台達成。2015年に一番売れたのは欧州地域

レクサスのハイブリッドカー販売が、グローバル累計で100万台を達成しました。

レクサス初のハイブリッドカー「RX400h」(日本では「ハリアーハイブリッド」)の発売から11年、2016年3月に100万600台を販売したということです。

これを記念して、100万台記念の納車式がイタリア・ミラノにおいて行なわれました。

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ハイブリッドカーというと日本市場での人気が高い印象もありますが、レクサスの累計100万台の内訳を見るとップは、北米市場。

2005年〜2016年3月までの累計実績で34万5500台となっています。次いで、欧州の23万7500台、日本は22万5000台です。

2015年だけに限った販売実績では、欧州が4万629台でトップ。北米が3万8540台、日本は3万1420台となっています。

それぞれ市場規模が異なるので、単純に台数を横並びで比較できないともいえますが、世界で一番でレクサス・ハイブリッドが売れている市場が欧州という事実は、トレンドの変化という点からも注目といえそうです。

(山本晋也)

LC500と異なるスーパースポーツを2019年に投入か!?

レクサスのス新型スーパースポーツに関する情報が、欧州エージェントからレンダリングイラストと共に入手しました。

LFA

ブーメラン型ランニング・デイライトが現在最高級クーペ「LC500」を彷彿させ、LED四灯ヘッドライトがアグレッシブですが、「L500」とは異なったモデルで、そのパワーユニットには、ダウンサイジングされた3.7リットルV8エンジンと電気モーターを組み合わせ、最高馬力は現行モデルの560馬力を大きく更新する、ハイブリッドモデルという噂です。

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ワールドプレミアは2019年、東京モーターショーがその舞台となりそうです。

(APOLLO)

オーストラリア警察がレクサス RC Fなど新車を続々導入!

中東のドバイの警察がスーパーカーを導入することになってから、各国でも観光誘致も兼ねて新型のパトカーを導入した際には大々的に宣伝するようになってきました。

先月、日本からの観光客も多い南半球・オーストラリアで、新しいパトカーが複数車種が相次いで導入発表されました。

RCF1

オーストラリアの中心的な都市であるシドニーがあるニューサウスウェールズ州にて、日本・トヨタ自動車のプレミアムカーブランド・レクサスのスポーツクーペRC Fが納入されました。

このRC Fは、州内の交通安全キャンペーンや同国のサーキット、バサーストで開催される6時間耐久レースのペースカーとして活躍する予定になっております。

GS-RX

2014年には、実務配備でGS450hとRX450hが導入されています。動力性能に優れていながらハイブリッドによる環境性能と信頼性の高さを評価され導入されています。

GLE

首都シドニーがあるビクトリア州では、メルセデス・ベンツからSUVクーペのGLE63 AMGが12ヶ月間限定でハイウェイパトロール用に試験導入されました。このGLEクーペはもう間もなく日本に導入される予定です。

オーストラリアでは郊外になると、道が広々しているのでついつい右足に力が入ることも……そうなる前にこういった高性能パトカーが導入されることによって抑止力になるのかと思いますが、仕事とはいえこのパトカーに乗れる隊員は羨ましいと思ってしまいますね。

(栗原 淳)

レクサス「CRAFTED FOR LEXUS」に2016春夏新作2アイテム登場!

レクサスが提案するライフスタイルコレクションの”CRAFTED FOR LEXUS”が、3月22日に2016年春夏新作コレクションを発売しました。

今回の新作コレクションは、メガネとペンケースの2アイテムです。港区南青山にある”INTERSECT BY LEXUS – TOKYO”にて購入可能となっています。

■おしゃれなモデルで女性にも使いやすい”サングラス”

待望のニューモデルです。職人の技が感じられる丁寧な作りに、長年使えることで定評がある”金子眼鏡”ブランド製となっています。上質なデザインにより、男性だけでなく女性でも使いやすいデザインが魅力的。ドライブをより一層おしゃれに飾ってくれそうです。発売価格は38,900円です。

■上質なレザーで大人の魅力を引き出す”ペンケース

レクサスが2010年〜2012年に500台限定で発売したスーパーカー”LFA”。LFAのシートに使用されたレザーを使っているのがこのペンケースです。高級感漂う素材は、上品な大人の魅力を引き出してくれること間違いなしかと思われます。ワンランク上の大人を演出してくれそうですね。発売価格は10,000円です。

■日本のよさを伝えていく”CRAFTED FOR LEXUS”

“都市とつながり、人と人、人とクルマが交わる”がテーマ。匠の技を見事にコラボさせ、それを後世に伝えていくことで、人と人のコラボが実現しています。また、クルマに関連づけた物とのコラボにより、人とクルマのコラボも見事に実現。

このように”CRAFTED FOR LEXUS”は、次世代によりいいものやクルマの魅力を伝えるために、2013年からスタートしました。今後の展開も非常に楽しみなところです。

(鈴木 唯)

レクサスLF-LCに販売計画は無かった!?

2016年の北米デトロイトショーで発表されたレクサスのフラッグシップ・クーペ”LC500”は、あのままの形で市場に登場するそうです。それも来年、2017年の初春とのこと。

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LC500自体、今までコンセプトカーだと思っているひともいるのではないでしょうか? それほど思い切った形を、実現しています。

ところでLC500となる前に、LF-LCというコンセプトカーが発表されていました。これは2012年のデトロイトショーに出品されたもので、その形のすばらしさが高い評判を得て、市販化されることになったのです。

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2/26-3/21に開催された「MEDIA AMBITION TOKYO」に出品されたLF-LC。写真はトークセッションの模様。写真左より、谷川じゅんじ氏、平川紀道氏、そしてLC500チーフデザイナーの森忠雄氏。

じつはこのLC500ですが、コンセプトカーのLF-LC登場時点では、量産車としての企画も生産計画もまったくなかったモデルなのでした。

いわば、ユーザーの反響を探るモデルとでもいったところだったのです。ところが、トヨタ内外で”欲しい”という大反響を生んで生産に進んだという、かなり稀な存在だったのです。

デザインについても量産型への転身は並大抵のことではなかったのですが、ほとんど印象を違わせないハイエンド・クーペが誕生することになりました。

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そんなLC500のデザインエピソードは、3/26に発売した「CAR STYLING VOL.8 “LEXUS LC500特集”」をご覧ください。

(CAR STYLING 編集部)