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【中古車相場をデータで振り返る2016年・Vol.6】小幅な値動きが目立つ国産スポーツカーの中でレクサスRCに注目!

2016年の国産スポーツカーは、ホンダNSXの復活とマツダロードスターにRFと呼ばれるリトラクタブルリーフを採用したモデルが追加されたことが最大のトピックスでしょう。

そしてトヨタ86/スバルBRZがデビュー以来初の大幅改良を行い、日産GT-Rも大幅に改良された2017年モデルが登場と、国産スポーツカーは年間を通じて話題が多い年となりました。

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中古車相場は話題の多さと裏腹に小幅な動きが多くなっています。マツダロードスターは266万から254万円で12万円。そして日産GT-Rは710万から699万円で11万円と値落ちしていますが、その他の車種では日産フェアレディZは261万円、トヨタ86は220万円で横ばい。一方のスバルBRZは219万から230万円と11万円の値上がりとなっています。

そんな中で大幅な値落ちが目立つのがレクサスRCです。580万から535万円と45万円とこのカテゴリーで断トツです。特に7月からの値落ちは現在も継続中で大注目です。

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GT-Rは2017年モデルの発表とともに値落ちが強まりました。9月頃までは180台程度だった流通台数が直近では240台と約1.3倍も増えています。最も増えているのは初期の2007〜2008年式なのですが、平均価格は安定期に突入しているようで530万円付近をキープしています。それでも値落ちしているというのは高価格帯の比較的年式の新しい中古車が下がっている影響です。

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ホンダはCR-Zが生産終了となりましたが、2017年2月からいよいよNSXのデリバリーが始まります。先代NSXは登場して2年間はプレミアム価格が付いていましたが、新型NSXがどのような価格で推移するのか、今から興味が沸きます。

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2016年1年間の中古車の平均価格の推移から浮かび上がったのは、スバル車の相場の安定感とホンダ車の値落ちです。なかでもミニバンは他メーカーと比べても値落ち幅が大きくなっていて、狙っているユーザーには朗報といえるでしょう。

そしてもう一つ、プリウスをはじめとしたハイブリッド車の値落ちが目立ちます。これまで燃費の良いハイブリッド車は中古車となってからも人気が高く、価格は安定していました。しかし、今回はプリウスをはじめ、アクアやフィット、シャトルなどハイブリッド専用車もしくはハイブリッド車を設定するモデルに大きな値落ちが目立っていました。

今回の値動きを見ると、燃費から安全性へとユーザーの志向が変わりつつあると言えるのかもしれません。

(萩原文博)

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2016年はスバルインプレッサG4がフルモデルチェンジしたのをはじめ、トヨタプレミオ/アリオン、レクサスISそしてマツダアクセラ、アテンザがマイナーチェンジを行いました。

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セダンのカテゴリーで根強い人気を誇っているのがスバル。

フルモデルチェンジを行ったインプレッサG4の先代モデルは、この1年の平均価格が151万円で横這い。そしてレガシィB4が265万から272万円で7万円、そしてWRX343万から346万円で3万円の値上がりという結果となりました。スバル車人気は新車だけでなく、中古車にも波及しているようです。

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2L以下のセダンでは、トヨタカローラアクシオの133万から146万円の13万円の値上がりが目立ちますが、全体的には小幅な値落ち傾向です。最も大きな値落ちは203万から190万円で13万円ダウンしたホンダグレイス。マイナーチェンジしたトヨタプレミオは105万から96万円で9万円の値落ちです。また日産シルフィーは1年間を通じて、150万円をキープという結果でした。

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2〜3.5Lのミドルクラスセダンでは変動が大きくなっています。

日産スカイラインの平均価格は年初が345万円でしたが、6月ぐらいから値上がりが始まり、現在は368万円とで年始に比べると約20万円の値上がりを記録しています。一部改良を行ったマツダアテンザも247万から249万円で2万円の値上がりです。

アテンザは一部改良の影響でしょうが、スカイラインは価格の高いハイブリッド車の展示車や試乗車が中古車市場に流入したことが原因と考えられます。

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そのほか、トヨタクラウンアスリートは392万から369万円で23万円。マイナーチェンジを行ったレクサスISは439万から393万円で46万円、レクサスGSは402万から351万円で51万円の値落ちを記録しています。

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そして日産ティアナは255万から234万円で21万円、日産フーガは239万から209万円で30万円。ホンダアコードは289万から246万円で43万円と大きく値落ちしています。

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最後にフラッグシップセダンです。ここではホンダレジェンドの603万から515万円で88万円という値落ちが目立ちますが、元々台数が少ないので、ブレも大きいともいます。2017年のデトロイトモーターショーで新型が発表されるレクサスLSもガソリン車が38万円、ハイブリッド車も52万円と大きく値落ちしており、より買いやすくなっています。

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セダンではレクサスとホンダの値落ちが顕著で、全モデルが値落ちとなっています。元々の価格が高いクルマが多いですが、それでも1年で50万円という値落ち幅は所有者にとって売却時に厳しい状況とも言えるでしょう。

(萩原文博)

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Vol.4 スバル車が横ばいの中、国産SUV屈指の人気モデル・ハリアーが大きく値落ち!
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【中古車相場をデータで振り返る2016年・Vol.4】スバル車が横ばいの中、国産SUV屈指の人気モデル・ハリアーが大きく値落ち!

2016年12月に入り、トヨタC-HRそしてマツダCX-5と国産SUVはニューモデルが発表されました。CX-5の販売開始は2017年2月なので中古車相場に影響が出るのはまだ先ですが、C-HRの導入はコンパクトSUVに大きな影響を与えそうです。

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現在のところ、コンパクトSUVに属する日産ジュークは138万から129万円。そしてホンダヴェゼルは234万から225万円とともに9万円の値落ち。マツダCX-3は249万から243万円と6万円と小幅な値落ちに留まっています。

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しかし、モデル末期のジュークを除き、ヴェゼルとCX-3はC-HRの登場による影響を受けて、今後大幅な値落ちの可能性が高いです。しかも2017年中にジュークがフルモデルチェンジを行うといわれています。

人気のコンパクトSUVですが、2017年の中古車相場は大荒れの様相です。

新型を発表したマツダCX-5は233万から222万円と11万円の値落ちですが、このミドルクラスで絶大な人気を誇っているトヨタハリアーがなんと353万円から328万円と25万円と大幅な値落ちしています。

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これまでは高い人気に支えられて相場は安定していましたが、ここに来て値落ちの勢いが増しています。そのほかでは、日産エクストレイルが241万円で横這い、三菱アウトランダーPHEVが305万から310万円で5万円の値上がりなので、ハリアーの値落ちは際立っています。

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そして値落ちが目立っているのはレクサスです。国産SUVで最も大幅な値落ちを記録したのがレクサスRXで、770万から694万円で76万円ダウン。レクサスLXが1250万から1193万円で57万円ダウンと続きます。

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一見、金額は大きいため驚くかもしれませんが、元々新車価格はRXが700万円、LXが1100万円と高額なため、値落ち率に直すと5〜10%で、水準よりやや大きめというレベルです。特にRXは発表直後のプレミアム価格がようやく是正されて、適正価格になったというところでしょう。

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国産SUVで最も値動きが少ないのがスバルです。最も値落ちしたフォレスターでさえ242万から238万円の4万円。XVも222万から219万円で3万円です。一方のアウトバックは312万から316万円と4万円値上がりしています。

冬の雪のシーズンということもあり、4WDの需要が高まっていることそしてアイサイトをはじめとした先進安全装備が一般ユーザーからも高く指示されていることが価格安定の大きな要因といえます。

(萩原文博)

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Vol.3 前代未聞!昨年登場したプリウスが1年で22万円もの値落ち
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【中古車相場をデータで振り返る2016年・Vol.3】前代未聞!昨年登場したプリウスが1年で22万円もの値落ち

国産車の5ドアハッチバック&ステーションワゴンのカテゴリーで大きく値落ちしたクルマはトヨタプリウス、レクサスCT、日産リーフ、ホンダシャトル。

そうです。EV、ハイブリッド車もしくはハイブリッド車をラインナップしている車種です。

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最も大幅な値落ちを記録したのが193万から151万円と42万円も値落ちした日産リーフです。リーフは2015年12月に大容量バッテリーを搭載し、航続走行距離が延びたモデルが登場。これが大幅値落ちの一つの要因と考えられます。

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そしてトヨタプリウスが、278万から256万円と22万円の値落ち。2015年に登場し、値落ちしやすいタイミングとはいえ、これまでは考えられないような値落ち幅を記録しています。

そしてレクサスCTが258万から240万円で18万円、ホンダシャトルが223万から207万円と16万円値落ちしています。

その他のモデルでは、マイナーチェンジしたマツダアクセラスポーツが195万から191万円と4万円の値落ちしているものの、フルモデルチェンジを行ったスバルインプレッサ・スポーツは169万から170万円で1万円の値上がり。カローラフィールダーは160万から159万円で1万円の値落ちと小幅な動きにとどまっています。

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その一方で、ハイブリッド車を追加したトヨタオーリスが162万から170万円と8万円の値上がりを記録しました。そしてSTIスポーツという新グレードを追加したスバルレヴォーグが271万から274万円と3万円値上がりしています。

オーリスの値上がりはハイブリッド車を追加して以降始まっているので、市場に高年式車が出回ったものによるものと考えられます。

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新車、中古車問わず不動の人気車だったプリウス。現行モデルが登場してわずか1年で、22万円という値落ち幅を記録するのは従来では見られなかった現象で、正直驚きが隠せません。値落ち傾向は現在も進行中で、一体どこまで下がるのか気になるところです。

アクアに続いて、プリウスも大幅値落ちを記録しているというのはハイブリッド車人気が落ち始めたということかもしれません。

(萩原文博)

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【中古車相場をデータで振り返る2016年・Vol.2】オデッセイをはじめホンダの現行型ミニバンは揃って値落ち!

2016年、国産車ミニバンのジャンルでは、プロパイロットという先進安全技術を搭載した日産セレナと、ミニマムサイズのミニバン・ホンダフリードが登場しました。

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フルモデルチェンジによる影響は先代セレナの中古車相場に大きな影響を与えていて、今回データを取った車種の中では、年始の206万から182万円と、最も大きな24万円という値落ち幅を記録しました。一方のフリードも120万から104万円と16万円と大きく値落ちして、割安感が高まっています。

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新型フリードの登場はライバル車であるトヨタシエンタにも影響を与えているようで、こちらも218万から202万円と先代フリードと同じ16万円値落ちしています。とはいえ、まだ平均価格は200万円台をキープしていますので、人気の高さが伺えます。

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新型セレナが登場した2Lクラスはというと、トヨタヴォクシーが268万から258万円、ホンダステップワゴンが277万から267万円と揃って10万円の値落ち。これからさらにセレナの影響が出る可能性が高いです。

そして、LLサイズミニバンでは明暗がハッキリと分かれています。7月にマイナーチェンジしたエスティマは155万から143万円の12万円値落ちしていますが、アルファードは406万から408万円と2万円の値上がりを記録し、アルファード/ヴェルファイアの人気に衰えがないことがわかります。一方、ライバル車の日産エルグランドも268万から263万円と3万円の値落ちに留まっており、横ばいといえる動きです。

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そんな中でホンダオデッセイだけが292万から271万円と、クラス唯一の21万円という大幅な値落ちを記録し割安感一気に高まっています。さらに、ホンダのミニバンではジェイドが253万から232万円とオデッセイ同様21万円の値落ち幅を記録。ホンダの現行型ミニバンは揃って値落ちとなっています。

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最新の平均価格だけで見れば、ステップワゴンとオデッセイの差はわずか4万円。年式やコンディションなどの差はありますが、同じ予算でどちらも狙えるという選択の幅が広がっているのはユーザーにとってメリットは大きいと言えます。

(萩原文博)

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一番安いモデルは意外にも!? 人気中古車ランエボの最安値モデルをチェック!

最終進化形となるファイナルエディションを発売し、惜しまれつつ2016年3月に販売終了となった三菱ランサーエボリューション。WRC(世界ラリー選手権)参戦車として1992年10月のエボIが販売開始され、エボXまで13モデルが販売されました。

中古車検索サイト カーセンサーnetによると、現在ランエボの中古車は約450台流通していて、エボIからエボXファイナルエディションまで全モデル揃っています。

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中古車の価格は年式や走行距離、コンディションなど様々な要因によって決まりますが、一般的に年式が古くなればなるほど安くなります。しかし、人気の高い中古車ではその法則が当てはまらないケースがあります。

そこで、今回は絶版車となり中古車で人気のランエボの最高値と最安値の中古車を紹介したいと思います。なお、記事中の価格は取材時点での流通価格で、変動している場合がありますのでご注意下さい。

まずは最高値から。現在、ランエボの中古車で最も高額なのは、限定1000台のランエボXファイナルエディションです。

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新車時価格は430万円でしたが、最高価格は550万円とプレミアム価格となっています。

走行距離は400km、ボディカラーはシルバーです。ファイナルエディションは新車時価格を上回る中古車はかなりの台数が流通しており、高コンディションのクルマが手に入れやすい状況となっています。

一方の最安値ですが、一般的に中古車は年式が価格決定に大きな影響を与えます。

その法則からすると、1992年に登場したエボIが最安値と思われがちですが、エボIの中古車はわずか1台しか流通していないこと。そしてランエボは各世代それぞれにファンがいることもあって、エボIが最安値ではありませんでした。

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では、最安値だったランエボの中古車は?というとランエボIVという結果になりました。

1996年8月に販売開始したランエボIVはベース車のランサーがフルモデルチェンジを行い、第2世代へと進化したモデルです。エンジンの出力は280馬力へとパワーアップし、AYCという電子デバイスを搭載することでさらに戦闘力をアップしました。

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ランエボIVの中古車は現在27台流通していて、価格帯は35万〜148万円となっています。

ランエボシリーズの中古車の最低価格は35万円のランエボIVで、ボディカラーは白、走行距離は12.1万kmとなっています。ランエボIVぐらい年式が古いと走行距離10万km超えの中古車が多くなっています。

最安値の中古車となった個体はタイミングベストが交換済なので、購入した際も大きな出費は免れそうです。タイミングベルトをエンジンに使用している場合、走行距離が少なめで未交換の中古車より、距離は多いけれども交換済の中古車のほうが、購入後のメンテナンス費用を抑えられると考えられます。

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新車では人気が高くても価格が高くなるということはありませんが、中古車の場合、人気の高さによって価格が変わるという特徴があります。

(萩原文博)

「クルマのあるライフスタイルをサポートする」ボルボが始めたリフレッシュプロジェクト

『クラシックカー・リフレッシュプログラム』を掲げ、かつての名車であるP1800やヒット作・850シリーズを新車同様に蘇らせたボルボ・カー・ジャパン。

CLASSIC GARAGE①

新世代車が好調なボルボが、いまなぜ旧車に目を向けるのか。話を聞いてみました。

【語る人】

ボルボ・カー・ジャパン株式会社
クラシック・ガレージ マネージャー
阿部昭男

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──  まず、今回の『クラシックカー・リフレッシュプログラム』を始めたきっかけを教えてください

「直接的には、弊社代表取締役社長の木村隆之が偶然P1800に出会ってレストアを行ったことですが、同時期にメルセデス・ベンツさんが190シリーズで同様のプログラムを始めたこともありましたね。ボルボも、旧いクルマの残存率が高いのでいろいろできるだろうと」

CLASSIC GARAGE④

──  対象車を100、200、700、850、900シリーズとした理由は?

「最初にボルボが正規輸入された60年代初頭以降、FR車の最後となる1998年までを対象にしたということです。期間は長いのですが、中規模メーカーとしてエンジンの種類もそう多くなく、たとえばオイルフィルターなどはずっと共通部品だったりするんですよ」

CLASSIC GARAGE③

──  国産メーカーの多くは、新車販売に影響が出るとか中古車に興味がないなど、こうした企画に消極的ですが

「ボルボのオーナーは、クルマをライフスタイルのひとつとして捉えている方が多い。そうであれば、ウチはそのサポートをさせていただこうと。正規ディーラーが責任を持ってメンテナンスすることで、より永くボルボ車に乗っていただける。それが結局はユーザー増につながると考えています」

──  レストアや修理自体はどこでもできますが、ディーラーが行うリフレッシュの特徴は?

「やはり純正部品の使用による品質基準の高さです。ボルボは本国に『ジェネラル・クラシックパーツ』という部署があって、一旦生産が終わった部品も再生産できる仕組みがあります。せっかくお金をかけてレストアをしても、精度や耐用年数で劣る社外部品を使うことで、寿命が縮む例は少なくないんです」

CLASSIC GARAGE②

──  技術的な違いはどうでしょう?

「手前味噌ですが、私自身が入社後30年以上を経て、60年代以降のボルボ車と付き合ってきた経験があります。それを木村社長が汲み上げてくれたことで、今般クラシックガレージを設けるに至りました。私にとっては夢のような企画ですが、自分の技術を生かしつつ、それを伝承して行く責任もありますね」

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──  クラシックガレージとリフレッシュプログラムの関係は?

「グラシックガレージ自体は、ディーラー品質の修理をオーナー様の希望に応じて行う工房です。一方、リフレッシュプログラムは、自社登録のクラシックカーを、先のP1800や850のようにこの工房で新車同様に仕立てて販売しようというものです」

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──  いま両者の状況はどうなっていますか?

「修理では240と780の2台が入庫中です。リフレッシュプログラムは240が進行中ですが、これは850などの記事を見た関西のオーナー様が、25年間乗ったワンオーナー車をわざわざ譲ってくれものなんですよ」

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──  今後販売を行う場合、価格設定はどのように考えていますか?

「まあ、掛かった費用を回収する程度でしょうか(笑)ボルボのユーザーは一部輸入車メーカーのようにコアで濃いマニアとはチョット違う。いくらでも払うというタイプじゃないんですね(笑)私たちも中古車はあくまでも中古という認識です」

──  今後の展開で考えていることはありますか?

「リフレッシュプログラムについては、現状ほかにもベース車両があります。それを自分たちの考えでレストアしてもいいのですが、あらかじめオーナー希望者さんを募り、その要望に沿って仕上げて行くという方法もあり得ると考えています」

──  なるほど。今日はありがとうございました。

(すぎもとたかよし)

【関連リンク】

ヒストリックカー・リフレッシュプロジェクト | ボルボ・カー・ジャパン
http://www.volvocars.com/jp/about/our-stories/classic_cars

中古車市場で不動の人気を誇る「ランエボ」のレアモデルとは?

先日、北米三菱モータースのチャリティオークションに出品されたランサーエボリューション「ファイナルエディション」が7万6400ドル(約780万円)で落札されたというニュースがありました。

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色々な話題で注目されている三菱自動車ですが、新車は少々元気がないものの、中古車では不動の人気を誇るモデルがあります。

それが絶版車となったランサーエボリューションです。

ランサーエボリューションは1992年に登場し、2016年4月までエボX(10)が販売されていました。ランエボは大きく4つの世代に分けることができ、それぞれの世代・モデルにこだわりのあるファンがいます。

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現在、中古車検索サイトカーセンサーnetで調べてみると、ランサーエボリューションのセダンの中古車は全国に430台流通しています。

その中で、最もレアで手に入れづらいモデルは何かを調べてみました。なお調べた時点で中古車の流通台数が5台以下だったエボ1とエボ2は対象から外しています。

現在ランサーエボリューションの中古車で手に入れづらいレアなモデルは、流通台数8台の2000年1月に発売された「ランエボVI トミ・マキネンエディション」でした。

トミ・マキネンといえば、先日開催されたパリサロンにおいて、2017年からWRCに参戦する「TOYOTA GAZOO Racing」のチーム代表に就任した人物です。

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トミ・マキネンは現役時代、三菱ワークスのエースドライバーを務めていました。そのトミ・マキネンが当時史上初の4年連続してドライバーズタイトルを獲得。その偉業を記念して発売されたモデルが、ランエボVI トミ・マキネンエディションです。

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エクステリアは空力特性の向上とエンジンの吸気温度の低下を防ぐ新デザインのフロントバンパーを採用し、GSRにはラリーカーと同じデザインのOZ製の17インチホイールを装着しています。

また、ワークスラリーカーのディテールを再現するスペシャルカラーパッケージもGSRに設定されていました。

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エンジンは中低速域でのトルク及びレスポンスの向上を狙ってチタンアルミ合金ターボを採用。さらにターマック(舗装路)に合わせて初期応答性を高めた専用チューニングを施したサスペンションを採用し、車高がエボVIと比べて10mm下がっていました。

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そしてインテリアではトミ・マキネンロゴを追加したレカロ社製のバケットシートをGSRに標準装備し、インパネはブラック盤面にレッド文字、目盛の専用カラーメーターなどを標準装備しています。

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発売から16年が経過した現在でも中古車相場は125万〜354万円で、新車価格を上回る中古車もあります。

中でもボディカラーがワークスカラーのパッションレッドの人気があり、価格が高くなっています。手に入れたい人は焦る必要はないですが、常に中古車の流通をチェックする必要でしょう。

(萩原文博)

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http://clicccar.com/2016/09/24/401903/

日産GT-R、17年モデルが受注好調で中古車ならば手が出るか?

2007年に販売開始した日産GT-R。

2016年7月に発表された17年モデルは、登場以来最大規模となる変更を行い、エクステリアのみならずインテリアそして走行性能が大きく進化。その結果、年間販売台数計画の800台をわずか1カ月で超える858台(2016年8月25日現在)を達成しました。

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1000万円クラスのスポーツカーが、わずか1カ月で800台を超える受注を記録することに正直驚きを隠せませんでした。

しかし、これだけ販売台数が伸びると俄然注目が集まるのが中古車相場でしょう。17年モデルのGT-Rを予約した人の多くが現在GT-Rオーナーである可能性が高いと考えられるからです。

そこで、現在のGT-Rの中古車の状況を調べてみました。

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中古車情報サイト、カーセンサーnetを見ると現在日産GT-Rの中古車は177台流通しています。

約9年間販売されてきて中古車が177台ですから、17年モデルの800台受注という数字がいかに凄いかがよく分かります。中古車の平均価格は3カ月間が約763万円で、今月も約753万円と10万円ほど値落ちしていますが、それほどまだ 目立った動きではないと言えます。

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GT-Rといえば、最近では変更する間隔が伸びていますが、以前はイヤーチェンジで進化を遂げてきたモデルです。そこで、イヤーチェンジごとに中古車相場の推移を見てみましょう。

初期の2007年〜2008年式はGT-Rの中古車の約3割という流通量を誇りますが、平均価格は3カ月前の554万円に対して、今月は550万円とほぼ横這いなって。これは当面の底値と言える状況です。しばらくは目立った動きはなさそうです。

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以降のモデルでは、2008年〜2010年までの平均価格は値上がり傾向を示し、一転して2010年〜2014年までは値落ち傾向と動きが大きく分かれています。

特に値落ちが大きいのが2010〜2011年式で、3カ月前の約794万円に対して今月は約720万円と約74万円の値落ちを記録。続いて大きいのが2012〜2013年の約43万円となっています。

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また、体制が変わった2013年以降は、2013年〜2014年が34万円値落ちする一方で、2014年〜2016年は約100万円の値上がりと動きが分かれています。

ココから見えてくるのは、2011年や2013年など大幅な値落ちを示した年式はちょうど車検サイクルに当たる年に当たっているということ。

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GT-Rもほかのクルマと同様に3年、5年の車検サイクルに当たる年式の中古車は買いのタイミングと言えるでしょう。しかし、現在受注の入っている800台のうちその1/4である200台が中古車市場に流通すると、現在の相場は大きく変わるはずです。

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しかし、それは100万円でGT-Rを買えようになる!ということではなく、流通台数が増加することで、割高感のあった相場が最適化され、憧れの存在からより身近な存在になるのではないかと予測しています。

しかし、GT-Rは海外でも非常に高いモデルなので、増加した中古車は日本に流通せず、海外に輸出なんてこともありえるかもしれません。17年モデルのデリバリーが開始されてからの、中古車相場をしっかりと確認していく必要があるでしょう。

(萩原文博)

新型NSX発表直前!今買いの初代NSXの中古車は!? チェックのポイントは?

2016年8月25日に新型NSXが発表されますが、新車価格は初代NSX3.0(5MT車)の2.5倍以上の2000万円オーバーと言われており、なかなか手が届きそうもありません。

そこで、現在でもMade in japanのスーパーカーとして高い人気を誇る、初代NSXのベストバイ中古車を紹介しましょう。

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初代ホンダNSXは1990年9月に登場しました。軽量なオールアルミ製モノコックボディを採用し、3LV6エンジンをミッドシップに搭載し、ミッションは5MTと4AT。そしてリトラクタブルヘッドライトを採用したジャパニーズ・スーパーカーです。002 003 004 005

デビュー当初はクーペだけでしたが、1995年にはタイプTと呼ばれるオープンモデルを追加。1997年にはMTを6速化すると共に、3.2LV6エンジン変更(AT車は3Lのまま)。専用サスペンションを採用したタイプS、よりハードなセッティングを施したタイプSゼロが設定されます。

2001年にはエクステリアに大幅な変更が行われ、リトラクタブルヘッドライトから、固定式のプロジェクタータイプのヘッドライトに変更され、2005年12月まで販売されました。

そして高い走行性能を実現させるために、徹底的な軽量化やエンジン、サスペンションにチューニングを施した赤バッチがシンボル のタイプRは1992年〜1995年と2002年〜2005年の2度販売されています。

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現在のNSX中古車相場を中古車検索サイト・カーセンサーnetで見てみると、中古車は約80台流通しており、平均価格は3カ月前が518万円で今月が510万円とわずかに値落ちしています。

また、NSX-Rの中古車は5台流通していますが、後期型の3台は価格応談で、平均価格は3カ月前が1450万円、そして今月は1700万円と上昇していまが、台数が少ないのでブレが大きいとも言えます。

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流通している中古車のグレード見てみると、圧倒的に多いのが約50%を締めるAT車のNSXです。

初期モデルは300万円以下でも購入でき、価格帯は約280万〜約890万円です。続いて多いのが約33%を占めるが3LのMT車で、価格帯は約370万〜1350万円。走行距離の少ないモデルは1000万円超えとなっています。

そのほかのグレードではオープンモデルのタイプTは3Lが1台、3.2L車が2台で価格帯は約860万〜1500万円。3.2Lの6MT車が1台で 約780万円。そしてタイプRは3L車が約1350万〜約2000万円、後期型の3.2L車の3台は全て応談となっています。前期型の価格から考えて、 2000万円オーバーというプライスも考えられるでしょう。

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初代NSXの中古車の流通状況はスタンダードモデルが中心で、タイプTやタイプS、タイプRといったスペシャルモデルはかなり稀少で手に入れづらいです。

したがって現在NSXの中古車のベストバイは、予算にあわせて選べる前期型の3LのMT車です。低回転からレッドゾーンまで吹け上がるVTECエンジンは傑作と言え、ターボエンジンとなった新型ではきっと味わうことはできないでしょう。

ただし、ポールアルミモノコックを採用していますので、修復歴有りという中古車の場合はどこを修理しているのかなどのチェックは普通のクルマ以上に厳しく行う必要があります。

(萩原文博)

神スイング&ピッチング!稲村亜美が中古車販売検索サービス「ID車両」CMに出演

中古車を買う際、最も気になるのは修復歴の有無や走行距離といった車両の状態ではないでしょうか?

「内外装・機関ともに良好」といった文言が躍るものの、実際に見てみると外装には気になるような大きな古傷があったり、「走行距離少ない」と書いてあってもメーターの数値を戻して走行距離を少なく見せているなど、買い手がクルマに関して詳しくないことを良いことに悪逆の限りを尽くしている心ない業者もあります。

株式会社プロとコーポレーションが行なった調査によると、89.5%が「情報が開示されていないと不安」と回答しています。

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同社はこれまでも「走行距離表示」「修復歴の有無表示」「車体番号一部表示」そして「Goo鑑定」などで積極的な情報開示を行なっていましたが、8月18日から新たな検索サービス「ID車両」を導入し、対象車を検索できる「ID車両.com」も公開しました

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各社の鑑定士がチェックした車両状態評価書では、内外装の細かなキズの有無や程度が詳細に記されており、実車を見なくても実際の状態をイメージしやすくなっています。

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また、「ID車両」のプロモーションにタレントの稲村亜美を起用。公開されたCMおよび動画では9年間の野球で培った神スイングを披露。中古車えらびの真(新)基準となる「ID車両」の紹介をしています。

(今 総一郎)

月額定額「クルマ乗り換え放題」サービスって何?

音楽聴き放題、書籍(雑誌)読み放題、洋服の借り放題まで定額サービスが多様化し、競争が激しくなっています。

「所有からシェアへ」といわれている中、クルマの「乗り換え放題」で月額定額制というサービスが登場しました。

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運営するのはお馴染みのIDOMグループ(旧ガリバーインターナショナル)で、「人とクルマの関係」をもっとスマートに解決したいというコンセプトを掲げ、「NOREL」というネーミングが付けられています。

まず、2016年8月18日から先行リリースされていて、一都三県(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)に居住している先着100名限定で、同サービスを受けることができます。

システムの概要は、IDOMグループで買取されたクルマから、独自のルールに基づいて状態の良い車両を選抜。ユーザーはリストの中から好きな車両に乗ることができます。最短90日間で好きな乗り換えられるため、季節やシーンなどに合わせて乗り方や環境に応じて乗り換えることが可能。

つまり、中古車のカーシェアリングであり、しかも、好きなクルマを定額で乗り換えられるというのが従来ありそうでなかった発想といえそう。

利用方法は下記のとおりです。

1:下記のNORELサイトで好きなクルマを見つけて予約
※予約順になるため、利用できない場合があります
2:書類キットが到着後、必要書類を用意して返送
3:納車日を指定して一都三県内にあるIDOMグループ店舗でクルマを受け取る
4:納車後、最短90日以降、次のクルマを選択する

「NOREL」のポイントは、常時1万台以上あるガリバーの在庫に基づいた、豊富なラインアップ。軽自動車から高級車まで100種類以上のクルマを取り揃えているそうです。

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また、何度乗り換えても料金は一定(月額4万9800円/税抜き)で、任意保険料や税金の費用も含まれています。そのため、同サービス利用中にかかる基本的なコストは、月額料金に加えてガソリン代や駐車場代などとなります。

なお、クルマの定期メンテナンスや電球などの消耗品の交換費用は、ユーザー負担になります。

乗り換える度に発生する自賠責保険料や登録費用、取得税などはかかりません。また、車検費用や自動車税、自動車保険もかからず、ランニングコストを抑制できます。

レンタカーを1泊2日で借りたり、カーシェアリングを時々利用したりするよりも割高かもしれませんが、クルマが必須で「シーンによって乗り換えられれば!」という方は試してみる価値があるかもしれません。

(塚田勝弘)

【関連リンク】

『NOREL』サイト (PC、スマートフォン)
https://norel.jp/

レヴォーグの中古車を買うなら9月がベスト!といえる理由

スバルレヴォーグは2016年6月に一部改良を行い、走行性能に磨きをかけた最上級グレードのSTIスポーツが登場しました。

販売店に取材してみると、現在レヴォーグの受注台数の半数がSTIスポーツとなっているそうです。従来からスバル車は走行性能を磨いたスポーティグレードに人気が集まりますので、今後レヴォーグの人気モデルはSTIスポーツになることは確実でしょう。

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先日一部改良を行い展示車や試乗車が大量に中古車として市場に出回ったことで、1.6L車は値落ち、2L車は値上がりと動きがハッキリと分かれました。

元々レヴォーグは1.6L車、特に1.6GT-Sアイサイトが人気グレードだったので、この一部改良を機に割安感が出たと言えます。

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今後のレヴォーグの中古車相場ですが、しばらくは現在の相場水準をキープし、次の買い時は9月になると思われます。

なぜ、9月なのか。それは半期決算のタイミングとSTIスポーツのデリバリーが始まるタイミングだからです。

中古車は新車と異なり、人気という要素が価格に反映されます。

例えば同じ車種で新車時に高額なグレードであっても、中古車での価格が高いとは限りません。中古車では需要と供給のバランスで価格が決定しますので、需要の多いすなわち人気の高いグレードは高くなり、逆に人気のないグレードは安くなる傾向があります。

ミニバンのエアロ装着グレードが良い例です。

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そして9月からレヴォーグの人気グレードであるSTIスポーツのデリバリーが始まります。

新車のデリバリーが始まれば、未使用中古車の流通が始まるのは間違いありません。したがって人気グレードであるSTIスポーツの未使用中古車はしばらく強気な価格設定になると思われます。

逆に1.6GT-Sアイサイトなど従来人気グレードだった中古車は流通台数が多いので、価格を安く設定しなければ、長期在庫になりかねません。

したがって、9月がレヴォーグの中古車の買い時と言えるのです。

運転支援システム、アイサイトによる高い安全性能と水平対向エンジン+AWDによる高い走行性能がお手頃価格で手に入るのです。

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中古車はこのように、様々な要因によって相場が変動します。このタイミングを上手く捉えることで、賢い買い物ができるのです。

(萩原文博)

真夏の怪奇現象!? レヴォーグの中古車がわずか1週間で50万円ダウン!

中古車の価格が変動する要因は様々ありますが、最も影響を与えるのが自車のフルモデルチェンジやマイナーチェンジ。そしてライバル車のフルモデルチェンジです。

今回、スポーティワゴンのスバルレヴォーグで目を疑うような中古車相場の動きを発見しました。

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スバルレヴォーグはレガシィツーリングワゴンの後継車として2014年に登場。1.6L直噴ターボと2L直噴ターボエンジンを搭載しています。

毎年のようにアップデートされ、最近では2016年6月27日に一部改良を行うとともに、最上級グレードとなるSTI Sportを追加しました。

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ある販売店ではレヴォーグの受注の半数がこのSTIスポーツとなっているそうです。やはりスバリストはスポーティグレードを好むようです。

中古車相場に変動があったのはちょうどこの一部改良を行った6月末から7月上旬にピッタリあてはまります。

中古車検索サイト・カーセンサーnetを見ると、レヴォーグの中古車全体の平均価格は281万円と3カ月前からほぼ横這いで推移していますが、一部改良を機に流通台数は100台程度から200台へと倍増。平均走行距離も1万5000kmから1万kmへ5000kmも減っているのです。

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その理由を突き止めるためにさらにグレードや年式を詳しく見て行くと、まるで真夏の怪奇現象のような動きがありました。

2015年〜2016年式という高年式の1.6GTアイサイトは一部改良前の平均価格が約320万円でした。しかし改良後わずか一週間で50万円ダウンの約270万円まで暴落といえる値落ち幅を記録しています。

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いくら流通台数が増加したとはいえ、平均走行距離はまだ7000km程度の高コンディション車が多い中での、値落ち幅約50万円というのはかなりインパクトは大です。

しかし、値落ちばかりではありません。当時最上級グレードだった2.0GT-Sアイサイトは6月末の平均価格は約288万円でしたが、一部改良後に約330万円まで逆に値上がりしています。

この上げ下げのバランスによってレヴォーグ全体は横這いという形になっているのです。

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今回のレヴォーグの中古車相場の乱高下は一部改良によって展示車や試乗車の多くが中古車として市場に出回ったことが原因といえます。

2Lモデルは値上がり傾向ですが、1.6L車は1.6GTアイサイトだけでなく、ビルシュタイン製のダンパーなどを装着した1.6GT-Sアイサイトも値落ちしていますので、今、レヴォーグの中古車を購入するなら1.6L車がオススメです。

(萩原文博)

ハイグレードモデルの方が安い!? 価格の逆転現象が起きている中古輸入車セダン

新車のグレード構成は排気量が大きく、装備が充実したハイグレードの方が一般的に価格は高くなります。

しかし中古車では、ハイグレードだから価格が高いとは限りません。ときには小排気量のグレードが高価格となる逆転現象が起きるのです。

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この逆転現象が起きる理由として考えられるのが走行距離、そして大排気量による高額な自動車税そして燃費の悪さによるユーザーの敬遠が挙げられます。

そこで、今回は価格の逆転現象が起きているメルセデス・ベンツSクラスを例に、輸入セダンの中古車では大排気量のハイグレードがいかに買い!であることを紹介しましょう。

まず、検証するのは2005年〜2013年まで販売されていた先代のメルセデス・ベンツSクラスです。

中古車情報サイトカーセンサーnetによると7月19日現在、先代のメルセデス・ベンツSクラスの中古車は約430台流通しています。そのうち約190台はモデル初期の2005〜2006年式となっています。

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2005〜2006年式でベーシックグレードのS350とハイグレードのS500の中古車相場を比較してみましょう。

最高出力272psを発生する3.5LV6エンジンを搭載するS350の2005年式中古車の平均価格は203万円、平均走行距離は7.5万kmです。一方の最高出力387psを発生する5.5LV8エンジンを搭載するS500は平均価格が179万円、平均走行距離は5.9万kmと平均価格も平均走行距離もハイグレードのS500が下回っています。

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同じように2006年式でもS350は平均価格が255万円、平均走行距離が6.7万km、S500の平均価格が245万円、平均走行距離は5.4万kmとS500が割安になっていて、この傾向はS500がS550に名称が変わった2008年式まで続いています。

元々S350の新車時価格が987万円、S500が1260万円と273万円の価格差があり、S500は本革シートが標準装備など装備でのアドバンテージもありながら、走行距離も少なく価格が安くなっているのです。

一方、多くの人が気にしている税金と燃費ですが、自動車税はS350が5万8000円、S500が8万8000円(ともに年額)で3万円差。

燃費は10・15モードでS350が8.4km/L、S500が6.7km/Lで、500km走行するにS350だと59.5L、S500だと74.6L必要でだいたい15.1L差。これをハイオク130円で計算すると1963円となります。年間5000kmで約2万円、年間1万kmで約4万円差です。

もし、中古車を購入する際にこの差を考慮して選ぶと、ハイグレードのほうがお得と言えます。

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同様な価格の逆転現象は、2009年〜2015年に販売されていたBMW7シリーズでも、Sクラスに比べると小さくなりますが起きています。

大排気量エンジン搭載のハイグレードモデルは税金や燃料代で敬遠しがちですが、中古車は購入時の金額だけでなく、ランニングコストもしっかりと考えて選ぶと案外ハイグレード車のほうがお得!といえるケースもあるのです。

(萩原文博)

全車ターボとなったポルシェ911、中古車の空冷激高に続きNA(自然吸気)に予兆あり

欧州車の小排気量エンジン+過給器という流れは、いよいよスポーツカーのポルシェにも及んできました。先日発表された718ボクスターは新開発の水平対向4気筒ターボエンジンを搭載します。

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ポルシェのイメージリーダーである911も例外ではありません。991型と呼ばれる現行911もマイナーチェンジ時に、ライトサイジングと呼ばれる小排気量化+過給器のエンジンに変更されています。

以前、ポルシェ911では空冷エンジンを搭載した中古車の価格が上昇するという現象が起きました。もしかして……と思い、911の中古車相場を中古車検索サイト・カーセンサーnetで調べてみると興味深い動きがありました。

現行型の911は現在中古車市場に120台ほど流通していて、全体の平均相場はこの1カ月ほぼ横這いで推移しています。

しかし、グレードや年式を細かく見てみると、2014〜2015年という高年式のGT3は平均走行距離に変化はないものの、約70万円も値落ちしているのに対して、スタンダードのカレラが約10万円の値上がり、カレラ4Sは約50万円も値上がりしています。

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流通台数が少ないので、多少のブレではないかと考えられますが、これはライトサイジング化されたターボエンジンではなく、今後稀少となる自然吸気エンジンの911に乗りたい!という動きが早くも中古車市場に表れたとも捉えることもできます。

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まだ、予兆というレベルの小さな動きなのでこのまま収まるかもしれませんが、空冷ポルシェのような値上がりを示す可能性があるので、今後注意深くチェックしていく必要があります。

「最新のポルシェが最良のポルシェ」と言われますが、オーナーにとっては最も思い入れの深いモデルが最良のポルシェということなのかもしれません。

(萩原文博)

86/BRZは値落ちするも、絶版車のS15シルビアが値上がりする3つの理由とは?

2013年の東京モーターショーでワールドプレミアされたIDxコンセプト。510ブルーバードを彷彿させるレトロなスタイリングとコンパクトサイズのFR車はポストシルビアと言われ注目の的となりました。

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一時は市販化決定!と言われていたIDxですが、2015年の東京モーターショーではIDxの市販モデルの出展はなく、市販化の進行状況は不明です。

そんなタイミングでドリフト御用達として人気のFR車、日産シルビアの最終モデルS15型(1999年〜2002年)の中古車が値上がり傾向となっています。

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中古車検索サイトカーセンサーnetによると、掲載台数は330台前後、平均走行距離も9万3000kmと目立った動きがないにも関わらず、平均価格は3月の末に110万円と最近の最安値を記録して以降再び値上がりしはじめ、現在では116万円まで平均価格は値上がりしています。

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S15型シルビアは2L直4DOHCエンジンを搭載したスペックSと2L直4DOHCターボエンジンを搭載したスペックRの2種類のグレードがあります。中古車の比率は1:2でターボエンジンを搭載したスペックRのほうが多いのが特徴です。

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S15シルビアの中古車が値上がりは中古車の約63%を占めるスペックRが値上がりした影響によるものです。

中古車の中にはチューニングを施した新車時価格以上のプライスを付ける中古車もありますが、数は少ないながらもノーマル車も流通しています。

このようなノーマル車も段々と少なくなっていくので、手に入れるなら急ぐべきです。

同じFRクーペでは2012年に登場したトヨタ86/スバルBRZの中古車も多く出回るようになり、S15型シルビアと価格がクロスオーバーしてきました。

86やBRZの中古車の平均価格は値落ちしているにも関わらずS15型シルビアは値上がりしています。これは漫画やD1などの影響、そしてハイパワーのターボ車、さらに豊富なアフターパーツが販売されているという3つが理由のようです。

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S15型シルビアは値上がりしていますが、先代となるS14型シルビアの平均価格は横這い、そしてS13シルビアは値落ちと各世代でバラバラな動きとなっています。

しかし、S14型シルビアよりも年式の古いS13シルビアの中古車は平均価格で20万円も高いのは正直驚きです。

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またS15型シルビアにはNAエンジンを搭載したオーテックバージョンと電動開閉式ルーフを採用したヴァリエッタというオーテックジャパンが製造したモデルがあります。オーテックバージョンは横這いで目立った動きはありませんが、4シーターオープンカーのヴァリエッタは全国で10台しか流通しておらず、しかもこの1カ月は平均価格が6万円も値上がりしています。

毎年秋に開催されるオーテック里帰りミーティングにシルビアで参加したい人も早めのチェックが必要です。

(萩原文博)

2017年秋のスープラ再登場が原因? スープラの絶版中古車は最終型に値上がり気配あり

2014年1月のデトロイトモーターショーでその姿を現した、コンセプトモデルのFT-1。東京モーターショーでも公開され、その姿から多くのメディアがトヨタスープラの後継車と言っています。

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トヨタ・スープラは、日本国内においては1986年〜1993年に販売された70型と、1993年〜2002年に販売された80型の2つの世代が存在しています。

1986年に70型スープラが登場した時のキャッチコピーは「TOYOTA 3000GT」で、名車トヨタ2000GTの後継車という位置づけでした。

それは搭載しているエンジンの一つ、当時最強と謳われた3Lターボの7M-GTEUが2000GTに搭載されていた3MのDNAを引く直列6気筒エンジンということからもうなずけるでしょう。

そして1993年に「THE SPORTS OF TOYOTA」というキャッチコピーで80型スープラが登場。当時繰り広げられた国産スポーツカーバトルの中でトヨタの最高峰スポーツカーとして高いポテンシャルを誇りました。

そのスープラが2017年秋にスポーツハイブリッド車として復活するというニュースが流れています。そこで、現在、中古車として流通している70型、80型スープラの中古車の値動きを紹介しましょう。

まずは80型スープラ。80型スープラは3L自然吸気エンジンを搭載したSZ、SZ-Rと3Lターボエンジンを搭載したRZ、RZ-SそしてGZの5グレードが設定されています。

中古車検索サイト、カーセンサーnetでは現在80型スープラの中古車は72台流通しています。

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そのうち3L自然吸気エンジンを搭載したSZ系と3Lターボエンジンを搭載したRZ系がちょうど半々になっています。最も流通台数が多いのがRZ-Sで続いてSZ。そしてルーフが取り外し可能なエアロトップ車もわずかに流通しています。しかし最上級グレードだったGZは1台も見当たりませんでした。

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気になる中古車相場ですが、この1カ月間は平均価格158万円で目立った動きはありません。しかし、ほとんどの年式で値落ち傾向となっているなか、1999年〜2002年の最終モデルだけが値上がりしています。

この値上がりの要因はターボモデルのチューニングカーによるもので、スープラの中古車、中でもターボモデルのノーマル車を見つけるのは困難な状況です。ノーマル車が欲しいという人はSZ系が狙い目です。

続いては70型スープラです。さすがに登場から30年も経っているモデルなので、中古車は27台とかなり少ないです。しかも1988年に行われたマイナーチェンジ後のモデルがほとんどで、当時大人気だった限定車のターボAは流通していません。

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流通しているグレードは2.0GT系が10台、3.0GT系が5台、2.5GT系が12台で2Lと2.5Lにはわずかながらエアロトップ車もあります。

平均相場ですが、この1カ月で87万円から96万円へと上昇しています。それに伴い中古車の平均走行距離も減少しているので、走行距離の少ない中古車がこのタイミングで流通したと考えられます。

年式ごとに見てみると、ほとんどの年式が横這いや値落ちにもかかわらず、80型スープラと同様に1990年〜1993年までの最終型だけが値上がりしています。

とはいえ、すでに流通台数が少なくなっているので、この値上がりに持続性はないと思いますが、購入を考えている人は早めのアクションをオススメします。

(萩原文博)

ホンダS2000の中古車が値上がりしてもポジティブな理由とは?

中古車の価格は年を追うごとに安くなっていくのが一般的です。

しかし最近では、トヨタ2000GTをはじめ、ハコスカやケンメリといった日産スカイラインGT-Rなどの国産車のビンテージモデルだけでなく、R32〜R34までの第2世代の日産スカイラインGT-Rの中古車の価格も値上がりしています。

本来、価値の下がっていくはずの中古車価格がどうして値上がりしているのでしょうか。

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中古車の価格が値上がりするケースは2つ考えられます。

一つは高年式で高額なクルマが市場に多く出回った場合です。これはフルモデルチェンジ直後に先代モデルの在庫車が中古車として市場に出回った場合に見られる現象です。

そしてもう一つは映画や漫画といった理由によって突然人気が出て、中古車相場が値上がりするというケースです。

クルマは新車と中古車の2つが存在していますが、新車の場合、トヨタプリウスのようにたとえ、人気車であっても新車価格が値上がりすることはありません。

しかし中古車の価格はオークションで決定するため、流通している台数(供給)を欲しい人の数(需要)が上回ると取り合いになるため、価格が上昇してしまいます。

過去、漫画イニシャルDの影響でAE86トレノが急上昇しました。漫画が話題になる前は実はレビンのほうが人気だったのです。

このように中古車は人気という不確定な要素によって価格が上下する商品なのです。そして、現在中古車相場で目立った値上がりをしている車種を見つけました。

それがホンダS2000です。

ホンダS2000は1999年〜2009年まで販売された2シーターFRオープンスポーツカーで、久しぶりにホンダが作ったFR車ということで話題になりました。

搭載されるエンジンは1999年〜2005年までは2L直4DOHC VTEC、そして2005年〜2009年までは2.2L直4DOHC VTECで、ミッションは6速MTのみというこだわりです。

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中古車情報サイト・カーセンサーnetによると、現在S2000の中古車は全国で210台流通しています。チェックしたこの1カ月の間、流通台数は大きな動きはないのですが、平均価格は何とわずか1カ月で23万円も値上がりしています。

しかし、この値上がりはS2000の中古車を購入しようと考えている人にとって、とてもポジティブな値上がりと捉えることもできます。

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それは中古車の平均走行距離見てみると、1カ月前は7.5万kmだったのですが、現在は6.8万kmまで減っているから。

これは走行距離の少ない中古車が市場に出回ったというサインと言えるからです。そこで、さらに細かく、年式ごとの相場の動きを見てみると今回、S2000の中古車が値上がりした理由がハッキリと見えました。

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S2000の中古車が値上がりした理由は2007年〜2009年までわずか2年しか販売されなかった、最強モデルタイプSの中古車が市場に出回ったからです。

モデル末期に登場した2.2タイプSは元々販売台数が少ないため、なかなか市場に出てきませんでした。しかし、この1カ月で30台まで増えています。

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価格は255万〜488万円で新車時価格の399万円を上回る物件が9台もあるのです。さらに、この価格のS2000ならばフルノーマル、無事故車が中心なので、高コンディションのS2000を探している人にとっては絶好の買い時を迎えた!と言えるのではないでしょうか。

2.2タイプSの中古車がこれだけ市場に出回るのは最後かもしれません。このチャンスを見逃さないようにしてください。

(萩原文博)

三菱自の軽自動車が消えた!? 燃費不正発覚後のekワゴン、eKスペースの中古車はどこへ?

4月20日に発表された三菱自動車の燃費問題。まだまだ真相は明らかになっていませんし、車種は拡大の様相を示しています。この問題発覚後、三菱自動車の株価は一気に下がりましたが、中古車相場はどうなっているのかをチェックしてみました。

ekワゴンメイン

今回、中古車相場をチェックしたのは燃費問題発覚のきっかけとなった三菱eKワゴン、ekスポーツ。そして共同開発した日産デイズ、デイズルークスの4車種です。

直近の1カ月の平均相場の推移と流通台数は一体どのようになっているのでしょうか。データは中古車情報サイト、カーセンサーnetのものです。

eKワゴン1カ月 eKスペース1カ月

まずは、三菱ekワゴン、ekスペースです。左のグラフeKワゴン、右がeKスペースのものです。緑の線が平均価格、オレンジの棒グラフは流通台数を示しています。

2車種ともに記者会見が行われた4月20日を境にして中古車の平均価格は下がり、流通台数は減少しているのがわかります。ekワゴンは記者会見前の時点で500台を超える中古車が流通していました。しかし記者会見後わずか一週間で半分以下の220台程度まで減少しています。そして中古車相場は90万円前後を推移していたのにも関わらず、一気に86万円まで下がりました。

軽自動車の場合、1カ月の平均価格は大きく動いても1万円程度というケースが一般的なので、これは暴落といえるでしょう。

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さらに深刻なのはeKスペースです。中古車の大需要期である3月が終了した後、4月20日までは小幅な値動きで収まっていました。しかし記者会見後一週間で平均価格は10万円も値落ちし115万円まで下がっています。

さらに流通台数は400台近くに流通していましたが、166台とこちらも半数以下になっています。三菱自動車の株価同様に問題が発覚した車種の中古車も暴落していることがわかりました。

デイズカラミ  デイズルークス

一方の日産デイズ、デイズルークスの平均価格と流通台数はどうなっているのでしょうか?

流通台数は一旦減少していましたが、すでに回復傾向となっています。そして中古車の平均価格はデイズが一旦3万円の値落ちを示したものの、すでに反発して104万円まで戻しています。

もともとデイズルークスは記者会見前からの値落ち傾向が続いており、問題発覚によって値落ちに拍車は掛かったものの、ekスペースに比べると影響は小さいと言えます。

ekワゴン デイズ相場

では、この販売店から消えた中古車はどこに行ったのでしょうか?

答えは中古車が取引されるオークション会場にありました。ekワゴン・eKスペース。そしてデイズ・デイズルークスの未使用車や中古車が大量にオークションに出展されていたのです。

しかし、この2車種をはじめ、オークションに出展される三菱車の多くは入札がなく、流れてしまっているようでした。

ここまで値落ちが進んだekワゴン、ekスペースの中古車相場は反発して値を戻す可能性はありますが、一旦傷付いたブランドの信頼回復はできるのでしょうか。

(萩原文博)

平成生まれ必見!価格帯別おすすめ車種

パーク24株式会社は、ドライバー向け会員制サービス「タイムズクラブ」の会員を対象に実施した「クルマの購入」に関するアンケート結果を発表しました。

同調査によると、クルマを購入する際に最も大切にするポイントは、価格。

ついで性能とデザインと、限られた予算の中でより良いクルマ、つまりコストパフォーマンスが優れたモデルを選ぶ傾向が強いのが特徴的です。

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また、予算については「150万円以上、200万円未満」が最も多いのですが、その次は「250万円以上、300万円未満」そして「100万円以上、150万円未満」となっています。実用的なクルマを求めているとはいえ、イイモノには多少の出費は惜しまない印象が伝わってきます。

ただし男女別にみると、男性の「250万円以上、300万円未満」に対し、女性は「100万円以上、150万円未満」が最多と、“できるなら安く”という堅実な傾向があるようです。

さらに同調査では、クルマ選びの際の情報収集についても明かされました。

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情報収集の手段としては、ネットの普及をはじめ、スマホでいつでも手軽に調べられることからwebが52%と最多。年齢が若いほどwebを活用する割合は高く、今後もその傾向は強まることでしょう。

また、20代以下では「知人」と「中古車ディーラー」から情報収集する割合が突出しているのも特徴。クルマという高額な買い物だからこそ、様々な視点から情報を集め、分析して、納得のいく買い物をしようという慎重な姿勢が窺えます。

そこで、不肖、自動車メディア業界では稀有な平成生まれのワタクシが、国産&輸入車を問わず様々なブランドそしてモデルに触れてきた経験を踏まえて、同年代にオススメのモデルを価格別にご紹介いたします。

■ダイハツ・キャストスタイル

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女子が気になるこの価格帯では、軽自動車そしてコンパクトカーがメインとなりますが、やはり維持費が安い軽自動車は見逃せません。

なかでも、昨年発売された「キャスト」は3つの異なるバリエーションを選べ、艶やかな内外装が特徴の「スタイル」がオススメです。

軽自動車には様々なメーカーが参入していますが、ダイハツの強みのひとつに“D-Assist”があります。これを押すだけで、パワートレーンの制御が加速傾向になり、急坂などでもアクセル操作よりも簡単に速度を調整できるので、運転が苦手な人でも安心。

安全装備については単眼カメラとレーダーを併用した最新式を搭載。歩行者検知機能も付いています。

■スズキ・アルトラパン

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車両本体価格に限らず、自動車では各種税金をはじめとした様々なコストが常にかかるもの。とりわけガソリンは走れば走るほど必要なわけで、たとえば通学や通勤でクルマを使う場合は、やはり燃費が良いにこしたことはありません。

「アルトラパン」はそんなお手頃なクルマの一台で、車両本体価格は最安で107万7840円。燃費は最良で35.6km/L。

また、小動物を思わせる可愛らしいルックスからひと目で女性向けと分かるように、開発には女性の声を積極的に採り入れたとか。

細かな装備はもちろん、乗り降りの際に服が汚れないように開口部を工夫したり、ダッシュボードを低くして前方視界を広げて運転しやすくするなど、ひたすらに女性目線でつくられています。

一般的に150〜200万円の予算では、新車なら軽自動車もしくはコンパクトカーが主な選択肢となります。しかし、調査結果では「中古車ディーラー」での情報収集の割合が多いのも20代以下ならではの特徴。

経済的な状況もあるでしょうが、良いものを安く手に入れたいという心境においては、中古に抱く特別な感情が少ないのかもしれません。

そこで、中古車も選択肢に含めてみると、実は想像以上に豊富なモデルが選べるのです。

個人的なオススメは「BMW 3シリーズツーリング(写真左)」「メルセデス・ベンツ Cクラスステーションワゴン(写真右)」です。

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両車とも高級ブランドとして有名で、“いつかは”と密かに憧れを抱いている方も多いクルマ。もちろん、現行モデルはいずれも400万円を上回るほど値段は高いのですが、型落ちとなると実は手頃な価格で手に入ってしまうのです。

型落ちとはいえ、仕立ての上質感や走りのしっかり感では、150万円以上200万円未満の新車と比べても、やはり抜きんでた実力を披露してくれます。

今回オススメの2台は、いずれもワゴン。5人が十分乗れるスペースと、日常生活からレジャーまでこなせる荷室が魅力的。ちなみに、下取りでもセダンより有利です。

この手の輸入車では、決まって維持費の高さが指摘されますが、排気量で決まる自動車税は外車だからといって特別料金がかかることはありません。車検も正規ディーラーで受けた場合でも、せいぜい15万円とこれも国産並み。

唯一、故障が気がかりですが、リビルド品(リサイクルパーツ)での修理をディーラーでも行なってくれます。

というのも、ワタクシ自身、大学卒業から間もなく、正規ディーラーの認定中古車を買ったのですが、大きな故障はもちろん小さな故障もなし。

もはや「外車は維持費が……」は迷信か? 非常に満足感を得られる選択だと思います。

■トヨタ・プリウス

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250万円以上300万円未満となると、新車も中古もよりどりみどり。そんな中から、あえて新車に限るなら、やはり「プリウス」は外せません。

現行モデルでは、クルマのほぼ全てがイチから開発されており、とくに新開発プラットフォームがもたらす走りの爽快感は秀逸のひと言。

モーター単独での走行範囲が広がった結果、燃費は遂に40.0km/Lの大台を超えたのも魅力。実用性では居住空間と荷室は先代よりも拡大しており、先代でも実用車として完成していた実力をさらに引き上げられています。

■ジープ・レネゲード

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クルマの中でも活況なのがSUVで、各社から様々なモデルが送り込まれています。

しかし、250万円以上300万円未満でオススメのSUVをググってみると、いまや多くの老若男女が乗ることで、個性派と謳いつつもすっかり個性が目立たなくなったSUVばかり。

そこで、提案したいのが、この素晴らしい一台「ジープ・レネゲード」であります。

SUVの老舗であるJEEP(ジープ)が昨年日本に導入したコンパクトSUVで、なんとその車両本体価格は297万円から。

7スロットグリルや四角いホイールアーチなど、往年のジープが醸しだす力強さに、キュートな一面を織り込んだことで、アウトドアはもちろん都会的な街並みでも似合ってしまうカジュアル性を獲得。

エンジンは1368ccの直4ターボを搭載し、自動車税は割安。燃費は15.5km/Lと上々。5名が乗れるスペースと、平らなフロアと高さのある荷室は実用面でも有利です。

(今 総一郎)

新社会人にオススメの予算200万円で選べる中古SUV!!

ある調査によると、新成人のクルマの購入予算の平均は189万円とのこと。

新車なら軽自動車の上級グレードや、コンパクトカーなら十分狙える範囲ですが、いま勢いのあるSUVの場合、あと少しで手が届くといったところ。

しかし、中古車も選択肢に含めると、約200万円もあれば十分カッコいいモデルを選ぶことができます。そこで、今回はSUVのなかでも特にオフロードでの性能に定評のあるモデルをご紹介いたします。

■日産・エクストレイル

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日産が販売する本格派SUV「エクストレイル」。現行型は従来モデルが誇る悪路走破性は継承する一方で、ボディは流麗さを強調することで都会派をアピール。さらにハイブリッドを採用するなど、これまでの「エクストレイル」とはやや趣が異なることで話題を呼びました。

今回オススメするのは2007年に登場し、2013年まで販売された2代目。最大の違いはルックスで、直線基調のボディはタフで力強い印象を現行モデル以上に訴えかけてきます。

もちろん、4WDシステムを搭載(一部に前輪駆動モデルを設定)。そのほかにも、力強い加速と低燃費が魅力のディーゼルエンジンや、アウトドアレジャーに役立つ撥水加工シートなど、そのメカや装備は現行型に匹敵するレベルです。

■三菱・パジェロミニ

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三菱の誇る本格派SUVである「パジェロ」。現在でも販売が続くモデルですが、かつてその「パジェロ」の魅力を投入した派生モデルがありました。

それが、1998年〜2013年にかけて販売されていた「パジェロミニ」です。

ボディサイズは全長:3395mm×全幅:1475mm×全高:1635mm、搭載するエンジンは659ccということからも分かるように、「パジェロミニ」は軽自動車で、維持費の安さが魅力。

登場当初から兄貴分である「パジェロ」を彷彿とさせるルックスをもち、駆動方式は後輪駆動と4WDを手軽に変更できるため、舗装路から悪路まで見た目通りの頼もしさを披露してくれます。

■トヨタ・ランドクルーザープラド

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卓越した走行性能で日本に限らず、世界の過酷な環境でもクルマとしての機能を存分に発揮し、圧倒的な支持を集めているのが「トヨタ・ランドクルーザー」です。

その名を冠する「ランドクルーザー・プラド」はひと言で表すなら“小洒落たランクル”でしょう。欧州市場を見据えて開発され、例えばデザインは、本家「ランドクルーザー」の武骨さを和らげるように、角を丸めて都会的かつ上品さを強調しています。

とはいえ、駆動方式はフルタイム4WDを採用するほか、地上高やアプローチアングルおよびデパーチャーアングルにはゆとりがあるため、本家と同様に過酷な状況を越えられる実力を秘めています。

ただ、難点があるとしたらエンジンの排気量。最低でも2.7Lと自動車税は割高。車両重量も1500kgを越えるため重量税も割高。重い車重は燃費にも響くため、維持費に不安が残ります。

(今 総一郎)

低燃費だけじゃない!? ひと味違う魅力も持つ中古ハイブリッドカー

ハイブリッドカーを買う上で最大のメリットといえば、やはり低燃費による燃料代の節約でしょう。

しかし、ハイブリッドの魅力はそれだけに留まりません。たとえば、発進は低速域で力強いトルクを生みだすモーターが担うため、ガソリンエンジンよりもクルマの動きは滑らかで静か。またモーターを動かすための電力を貯めるバッテリーを内蔵しており、その電力はクルマに限らず様々な家電にも使用することができます。

つまり、ハイブリッドは単にお財布に優しいだけでなく、クルマの質感や実用性にさらなる幅をもたせてくれる機構でもあります。

今回は、そんなハイブリッドの魅力を存分に活用したモデルを、しかもお手頃なモデルをご紹介いたします。

■三菱・アウトランダーPHEV

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2012年に三菱が販売をスタートしたプラグインハイブリッドSUVが「アウトランダーPHEV」です。

一般的なハイブリッドカーとの違いは“外部充電機能”が備わっている点で、家庭用電源からクルマの内蔵バッテリーへ直接の給電が可能。その電力で60.2km(カタログ値)を走れます。

とはいえ、その航続距離では不安と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、「アウトランダーPHEV」にはエンジンも備わっており、バッテリーが不足するとエンジンが始動して発電を開始し、バッテリーへ電力を補給します。

つまり、普通のクルマのようにガソリンさえ入れておけば走るため、電池切れを心配することもなければ、そもそも逐一充電する必要さえないのが魅力。

さらに、バッテリーに蓄えた電力で家電製品を使うこともできるため、アウトドアレジャーのお供にいかがでしょうか?

■ホンダ・CR-Z

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ハイブリッドが普及しつつあった2010年に、ハイブリッド×スポーツの異色のコラボで登場したのが「CR-Z」でした。

独特なプロポーションのボディに収まるパワートレーンは1.5L 直4+モーターのハイブリッドで、トランスミッションはCVTだけでなくハイブリッドカーでは初となる6速MTも用意。

注目は2012年9月に実施されたマイナーチェンジ後のモデル。バッテリーがリチウムイオンとなるなどパワートレーンが見直されたほか、モーターの最大アシストを瞬時に得られる「PLUS SPORTシステム」も採用。その走りにさらなる磨きが掛けられています。

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■トヨタ・クラウンハイブリッド

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「いつかはクラウン」というキャッチフレーズが生まれるほど、高級車として確かな地位を築き上げた「トヨタ・クラウン」。2008〜2012年にかけて販売された13代目「クラウン」で初めてハイブリッドモデルがラインナップに加わりました。

そのパワートレーンは3.5L V6+モーターと、小排気量エンジンの補佐としてモーターを使って燃費と動力性能を両立するというより、むしろエンジンのパワーをさらに引き立てるブーストのよう。発進時はもちろんクルージングまで幅広い領域でモーターのアシストが加わることで、高級車の静粛性を際立たせています。

(今 総一郎)