2016年7月、プジョー、シトロエン、DSの各モデルにディーゼルエンジン仕様の導入がアナウンスされました。またローンチ時にシトロエンC4ピカソへのディーゼルエンジンの導入もアナウンスされていましたので、予告どおりの「C4 PICASSO SHINE BlueHDi」の登場になります。
C4ピカソに組み合わされるのは、1.6Lのディーゼルエンジン。5人乗りのC4ピカソ、7人乗りのグランドC4ピカソのいずれも最高出力150ps/4000rpm、370Nm/2000rpmというスペック。トランスミッションはアイシンAW製の6ATとなっています。
気になる走りはどうなるでしょうか。まだ試乗できていないので想像に過ぎませんが、車両重量1560kgのプジョー508SWには乗っていますので予想してみます。同ワゴンには1.6Lディーゼルターボを搭載し、165ps/6000rpm、240Nm/1400-3500rpmという出力、トルクを得ています。
全長4.8m台、全幅1.8m台中盤のプジョー508SWの大きめのボディに、1.6Lの組み合わせでも高速域を含めて動力性能にほとんど不満を抱かせませんから、C4ピカソで1590kg、グランドC4ピカソの1640kgという重量でも2.0Lターボの150ps/370Nmの分厚いトルクにより活発な走りが得られるのではないでしょうか。
なお、C4ピカソ/グランドC4ピカソの1.6Lのガソリン車は1460kg〜1510kgという重量で、165ps/240Nmという数値。
街中中心であればガソリン車の利点も引き続きありそうですが、帰省や旅行などで長距離を走る機会が多いのであればぜひディーゼルをチョイスしたいところ。ディーゼルターボ車はガソリン車よりも130kg重くなっていますが、トルクフルな走りは大きなミニバンとも相性が良さそうです。
価格は5人乗りの「C4ピカソSHINE BlueHDi」が372万円、1.6Lガソリンの「C4ピカソSHINE」が347万円。7人乗りの「グランドC4ピカソSHINE BlueHDi」が380万円、同グレードの1.6Lガソリンが355万円。
さらに、来春のフルライン導入に先駆け、シンプルな装備を搭載し価格を抑えた「グランドC4ピカソ FEEL BlueHDi」(ディーゼル・7人乗り)を限定200台で設定されています。こちらは372万円です。
(塚田勝弘)