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Cセグメント随一のコスパモデル!? シトロエンC4ディーゼル搭載車の価格は279万円

プジョー、シトロエン、DSの各モデルに順次設定されているクリーンディーゼルエンジン車。ディーゼル大国フランス生まれだけにその実力が気になるところです。

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シトロエンでは、C4に加えてグランドC4ピカソ/C4ピカソにも2.0Lディーゼルターボが設定されるなど、PSAグループでのラインナップを拡充しています。

ここでは、C4のディーゼルエンジン搭載モデル「C4 FEEL BlueHDi」をご紹介します。

citroen_c4_02最大の注目点は車両価格です。高コストといわれる尿素水溶液のアドブルー式SCR(Selective Catalytic Reduction)を使っているのにもかかわらず、279万円というのが驚き。

メルセデス・ベンツなども採用しているアドブルー式SCRは高級車中心でしたので、Cセグメント車に搭載したことは他メーカーのディーゼルエンジン戦略に影響を与えるかもしれません。

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120ps/300Nmを発揮する1.6Lディーゼルターボは、コモンレール式高圧噴射システム、可変ジオメトリーターボ、約4kgの軽量化を実現したアルミ製シリンダーヘッド&ブロックなど、様々な燃費向上対策が施されています。JC08モード燃費は20.2km/Lです。

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プジョー308や508SWなどと同様、シトロエンC4の1.6Lディーゼルターボもトルクフルで、ディーゼルらしい力強さが市街地走行から高速道路まで感じられます。

ディーゼルならではの音や振動はそれなりに車内に伝えてくるものの、停車時はアイドリングストップ機構が作動すればもちろん無音になります。ただし、アイドリングストップの作動時間は少し短めの印象で、信号待ちの間にも再始動することが度々ありました。

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また、40〜50km/hの速度域でこもり音、ドラミングが車内に侵入してくるのが「C4 FEEL BlueHDi」で最も気になる点でした。こうした症状は3日間の試乗時どんなシーンでもこの速度域で感じられました。タイヤや車両の個体差によるものかもしれませんので、ディーラーなどで試乗する機会がありました確認したいところです。

一方、ガソリン車を含めてC4そのものの美点として乗り心地の良さが挙げられます。C4は本国では2010年6月、日本には2011年に導入されたため、最新世代にスイッチしたプジョー308と比べると、ハンドリングにキレは感じさせないものの、逆に言えば素直な特性で運転しやすいのが長所といえそう。

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走りに目を見張るようなスポーティ感があるわけではなくても、機械を操って「運転をしている」という感覚がステアリングやペダルフィールから伝わって来るのが不思議。

280万円を切る欧州CセグメントであるシトロエンC4ディーゼル車は、フランス車の良さを知り尽くした人にオススメできます。

(文/写真 塚田勝弘)

シトロエン「C4 PICASSO」にクリーンディーゼル追加、運転支援技術も搭載して価格は347万円から

シトロエンの5人乗りMPV「C4ピカソ」/7人乗り「グランドC4ピカソ」の日本仕様に2.0リッタークリーンディーゼル『BlueHDi 」を搭載したグレードが追加設定され、2017年春より発売開始となることが発表されました。

Thomas Brémond @ Dream On Productions

同時に、フロントマスクもマイナーチェンジされ、5人乗り/7人乗りで共通の顔となっています。また、ハンズフリー電動ゲートや歩行者検知機能付きプリクラッシュブレーキ、先行車追従型クルーズコントロール(30km/h以上)、レーンキープアシスト、アクティブブラインドスポットモニターなど最新の安全装備もプラスされています。

5人乗り/7人乗りとも1.6リッターガソリンと2.0リッターディーゼルをラインナップ、いずれも6速ATが組み合わされています。メーカー希望小売価格は5人乗りガソリン車が347万円、5人乗りディーゼルが372万円、7人乗りガソリン車は355万円、7人乗りディーゼルは380万円となっています(消費税込)。

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さらに、2.0リッターディーゼルを搭載した7人乗り仕様「グランドC4ピカソ シャインフィールBlueHDi」が2016年11月21日より先行販売されています。カタログモデルとの大きな違いはプリクラッシュセーフティシステムを省いていることで、メーカー希望小売価格は372万円、限定200台となっています。

●グランドC4ピカソ シャインフィールBlueHDi
車両型式:LDA-B787AH01
全長:4605mm
全幅:1825mm
全高:1670mm
ホイールベース:2840mm
車両重量:1660kg
乗車定員:7名
エンジン型式:AH01
エンジン形式:直列4気筒ディーゼルターボ
総排気量:1997cc
最高出力:110kW(150PS)/4000rpm
最大トルク:370Nm/2000rpm
変速装置:6速AT
燃料消費率:18.0km/L (JC08モード)
タイヤサイズ:205/55R17
メーカー希望小売価格(税込):3,720,000円

(山本晋也)

シトロエンC4の乗り心地に惚れた!? ─ 注目のCセグメント・ディーゼル車3モデルを比較

VWゴルフがベンチマークとなる、欧州Cセグメントに属するマツダアクセラスポーツ、シトロエンC4、BMW1シリーズにディーゼルエンジンが追加設定され、注目が高まっています。

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マツダアクセラスポーツが2016年7月14日にマイナーチェンジを行い、従来の2.2Lに加えて、デミオに搭載されている1.5Lディーゼルエンジンを追加設定しました。一方の輸入車ブランドでは、いち早くクリーンディーゼルエンジンを導入したBMWが、2016年5月21日にエントリーモデルとなる1シリーズに新世代直列4気筒ディーゼルターボエンジンを搭載した118dを追加しました。

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さらに2016年7月12日にプジョー、シトロエン、DS AUTOMOBILESの3ブランドを展開しているPSAグループがディーゼル車導入を発表。シトロエンブランドの中核となるC4のディーゼルエンジンを搭載するフィールブルーHDiは輸入車ディーゼル車の最安価格となる279万円という戦略的な価格設定で登場しています。

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それでは注目のCセグメントのディーゼル車3モデルをボディサイズや価格など様々な面で比較してみましょう。

今回比較する3モデルはマツダアクセラ15XD L パッケージ、BMW118dスタイル、シトロエンC4 フィール ブルーHDiです。

まずはボディサイズ。アクセラスポーツは全長4470mm×全幅1795mm×全高1470mm、ホイールベースは2700mmで車両重量は1360kgです。BMW118dは全長4340mm×全幅1765mm×全高1440mm、ホイールベース2690mmで車両重量1480kgです。

そしてシトロエンC4は全長4330mm×全幅1790mm×全高1490mm、ホイールベース2610mmで車両重量1380kgです。

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アクセラは最もボディサイズは大きいですが、車両重量が軽いのが特徴です。シトロエンC4は一般的な立体駐車場を利用できる大きさをキープしながら、全高を1490mmと3台中最も高くすることで、室内空間を広く確保しています。この3台の中ではBMW118dが最もコンパクトで、FR(後輪駆動)を活かした取り回しの良さがポイントです。

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続いて、パワートレインです。アクセラスポーツに搭載されているのは1.5L直列4気筒ディーゼルターボエンジンで組み合わされるミッションは6ATです。最高出力は77kW(105ps)、最大トルクは270Nmを発生し、JC08モード燃費は21.6km/Lを実現しています。

シトロエンC4は1.6L直列4気筒SOHCディーゼルターボエンジンに6ATが組み合わされます。最高出力は88kW(120ps)、最大トルクは300Nmを発生し、JC08モード燃費は20.2km/Lを実現しています。そしてBMW118dは2L直列4気筒DOHCディーゼルターボエンジンに8ATが組み合わされます。最高出力は110kW(150ps)、最大トルクは320Nmを発生し、JC08モード燃費は22.2km/Lを実現しています。

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排気量が最も大きなBMW118dが最高出力、最大トルクと共にカタログ燃費が最も優れているのには驚きです。やはり多段化した8速ATの効果は大きいようです。しかし最高出力の発生回転数を見ると、唯一SOHCのシトロエンC4の方が低回転域で発生。そして最大トルクもわずか250回転差とパフォーマンスは互角です。

アクセラスポーツのエンジンはパワーと燃費性能のバランスが非常に良いと感じます。排気量が最も小さいため、パワーではリードされていますが、燃費性能でリカバリーしています。

3つ目は安全装備と価格です。

マツダアクセラスポーツ15XD L パッケージの車両価格は268万9200円。衝突回避軽減ブレーキをはじめ、レーダークルーズコントロール、レーンキープアシストといった先進安全装備はすべて標準装備となっています。

シトロエンC4 フィール ブルーHDiの車両価格は279万円とアクセラスポーツと約12万円差です。しかし、先進安全装備がほとんど装着されていないというのが少々残念です。

そしてBMW118dスタイルの車両価格は378万円と、他の2台より約100万円高です。しかし衝突回避・被害軽減ブレーキや車線逸脱警報システムなどがセットになったドライビングアシストが用意され、万が一の時に役立つBMWコネクテッドドライブスタンダードなどが標準装備となっています。

安全装備の充実度と価格的な魅力はアクセラが一番です。

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最後はインプレッションです。BMW118dスタイルはスポーティさを前面に出していないため、やや柔らかめの乗り心地にビックリしてしまいました。しかし、高速走行時やコーナリング時の安定感はやはりBMWらしく、駆け抜ける歓びは健在です。

アクセラスポーツ15XDLパッケージは新機能であるGベクタリングを搭載し、コーナリングや高速走行の安定性に磨きを掛けています。ただ、3台の中で最もパワーがないため、走行中のエンジン音が大きいのが気になります。

最後にシトロエンC4 フィール ブルーHDi。このクルマは東京から仙台を往復するロングツーリングを行いました。シトロエンC4 フィール ブルーHDiのJC08モード燃費は20.2km/Lでタンク容量は60Lなので、単純に計算すると満タンで1200kmは走行できることになります。

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シトロエンC4の乗り心地は本当にソフトです。母国の首都、パリでもまだ石畳の道も残っているので、サスペンションを良く動かして路面からの衝撃を吸収してくれます。サスペンションのストローク量を大きくさせ、ゆったりとした味付けが特徴です。その効果はロングドライブでも大きく、非常に疲れづらいです。

直進安定性も高く、日帰りで仙台を往復した約850kmも一人でラクラクこなせました。しかも854km走行しても燃料計はまだ残量がタップリで平均燃費は17.2km/L。満タンで1000kmは余裕でこなせるという計算です。

仕事柄、遠くまでクルマで行くことが多いため、シトロエンC4の疲労感の少なさと財布に優しいディーゼルに心が奪われてしまいました。ただ、安全装備がもう少し充実してくれるとさらに魅力が増すと思います。

(萩原文博)

BMW X1に待望の2.0Lクリーンディーゼルモデルを追加設定

2代目となる現行型BMW X1には、FFに直列3気筒の1.5Lガソリン、4WDに直列4気筒の2.0Lガソリンターボが搭載されています。

10月1日から発売される「BMW X1 xDrive18d」は、コンパクトクラス(全長が短いという意味で)の輸入SUVでは唯一となるディーゼルエンジン搭載車になります。

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BMWやMINIに搭載されるディーゼルエンジンは順次新世代にスイッチしていて、X1に搭載される2.0Lの直列4気筒クリーンディーゼルも例に漏れず、最新のコモンレール・ダイレクト・インジェクション・システムと可変ジオメトリーターボを組み合わせ、最高出力150ps/4000rpm、最大トルク330Nm/1750-2750rpmと厚みのあるトルクを得ています。

組み合わされるトランスミッションは8速ATで、アイドリングストップなどの搭載によりJC08モード燃費は、19.6km/Lとクラストップレベルを実現。

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また「X1 xDrive18d」の車名からも分かるように、駆動方式は4WD。

通常走行時には効率的な走行のため駆動トルクの大部分が前輪に伝えられますが、ステアリングの切れ角やホイールの回転速度などのデータからオーバーステアやアンダーステアなどの兆候を察知すると、 ファイナルドライブに一体化された電子制御式多板クラッチにより、瞬時に前後アクスルへの駆動トルクが可変配分されるシステムになっています。

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価格は「X1 xDrive18d」が440万円、「X1 xDrive18d xLine」が468万円、「X1 xDrive18d M Sport」が486万円。

なお、エコカー減税対象車になるため、自動車取得税・重量税が免税(100%減税)となり、翌年度の自動車税も75%減税となります。

※写真と当該グレードは一部異なります。

(塚田勝弘)

プジョー308に搭載される1.6Lディーゼルターボの小気味よい走り

今夏、「プジョー」ブランドに3モデル設定されたクリーンディーゼルモデル「BlueHDi」。

AdBlue(アドブルー/尿素水溶液)式のSCR(Selective Catalytic Reduction/選択触媒還元脱硝装置)を搭載し、NOx(窒素酸化物)を無害な窒素と水に分解するという、欧州車に比較的多いシステムが採用されています。

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日本のCセグメントモデルでクリーンディーゼルが搭載されるのは、ボルボV40、実質的に同セグメントに分類されるMINIクラブマン、BMW 2シリーズ アクティブツアラーなど少数。

プジョー308 BlueHDiは、アドブルー式SCRを搭載することを考えると299万円〜という価格は、戦略的な値付けといえそうです。なお、上質さがウリのボルボV40(ディーゼル車)は364万円〜という設定になっています。

プジョー308に積まれる1.6LのBlueHDiは、アルミ製のシリンダーヘッド、ブロックなどにより先代のディーゼルよりも約4kg軽量化。

最高出力120ps/3500rpm、最大トルク300Nm/1750rpmというスペックは、試乗車の308 Allure Blue HDiの1340kgというCセグメントとしては少々重めのボディを加速させるには力不足の懸念もありました。

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ガソリン車の308 Allureと比べて、50kg重くなっていますが、ディーゼル車らしく発進時から力強い加速を披露してくれます。組み合わされるアイシンAW製の6ATは、驚くほどのスムーズさはないものの、変速を意識させられるほど不器用ではありません。

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高速道路の合流時や追い越し時など、より力強い加速が欲しい際はややパンチ力不足や、加速の伸びに頭打ち感を少し抱かせますが、日常域で普通に走る分には不満は出ないはず。

中低速域のエンジンのダイレクト感もありますから、流れをリードするのも難しくありません。

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そして、プジョー308の魅力であるフットワークと直進安定性の両立ぶりも見事で、高速道路を巡航するのも非常に楽。もちろん、21.0km/Lという燃費も魅力で、長距離ドライブの多い方ならより満足度は高いのではないでしょうか。

(文/塚田勝弘 写真/前田惠介)

マツダのディーゼルエンジン「SKYACTIV-D」の燃焼室構造が「恩賜発明賞」を受賞

マツダは、同社の新世代クリーンディーゼルエンジン「SKYACTIV-D(スカイアクティブ ディー)」に採用した「ディーゼルエンジンの燃焼室構造」の発明が、平成28年度全国発明表彰で最高位の賞である「恩賜発明賞」を受賞したと発表しました。

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この賞は、公益社団法人発明協会が主催する全国発明表彰の象徴的な賞として、最も優秀と認められる発明の完成者に贈呈されるものです。

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受賞対象となったのは、特許第5338268号の「ディーゼルエンジンの燃焼室構造」という発明で、受賞者は、 いずれもマツダの志茂 大輔(しも だいすけ)氏、金 尚奎(きむ さんぎゅ)氏、片岡 一司(かたおか もとし)氏の3氏です。

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今回受賞した発明は、自動車用量産ディーゼルエンジンで世界一の低圧縮比14.0を実現し、ディーゼル車としてトップクラスの低燃費を達成し、NOx排気後処理装置無しで厳しい排ガス規制に適合しながら高い加速性能を実現した「SKYACTIV-D」の中核となる技術です。

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燃焼室形状に卵型楕円関数から導かれた形状を採用することで、燃焼室内の縦方向の旋回流を強化したことが特長です。これにより燃料噴霧と空気との混合が促進され、低圧縮比化によるNOx・すす等の有害排出物の低減効果を最大限に引き出すことに成功した、ということです。

マツダは、VWのディーゼル排ガス不正問題が明らかになった直後に、「SKYACTIV-D」には一切不正な装置を付加せずに、各国の排ガス規制をクリアしている、と声明を発表しています。その自信は、今回受賞した発明の技術に裏打ちされていると言えます。

(山内 博・画像:マツダ)

最新ディーゼルを搭載したBMW 3シリーズの限定車「Celebration Edition Style Edge」

400台限定車の「Celebration Edition Style Edge」は、BMWの創立100周年を記念した特別限定車の第3弾モデルで、カタログモデルの「320d」と同様に、最新の2.0Lクリーンディーゼルエンジンが搭載されています。

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190ps/400Nmと、改良前からそれぞれ6ps、20Nm引き上げられ、カタログ燃費も約10%向上の21.4km/Lと最新エンジンにふさわしいスペック。

限定車「Celebration Edition Style Edge」のベースは320d系の中でも最もスポーティな「M Sport」で、外観では「Style Edge」専用の「18インチMライト・アロイ・ホイール」をはじめ「BMW M Performanceブラック・キドニー・グリル」などが特別装備され、よりダイナミックでスポーティなものとなっています。

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内装は、ピアノの製作工程と同様のピアノラッカー技術を用いて製造される高品質な「BMW Individualピアノフィニッシュブラックトリム」に、「パールグロスクロームハイライト」が組み合わされたインテリアトリムが見どころで、ブラックの「Sensatecレザーシート(合成皮革)」や「BMW M Performanceステンレス・スチール・ペダル/フットレスト」などの特別装備も質感向上に一役買っています。

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価格はセダンの「320d Celebration Edition Style Edgeが577万円、セダンの「320dツーリングCelebration Edition Style Edge」が599万円。

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ベース車の「320d M Sport」は557万円、「320dツーリング M Sport」は579万円ですから、それぞれ20万円アップとなっていますが、見た目や質感を重視する人には買い得感の高い限定車といえそうです。

(塚田勝弘)

【関連記事】

■BMW 320dセダン/ツーリングに新世代ディーゼルを搭載して動力性能、燃費を向上
http://clicccar.com/?p=372879

新世代ディーゼルを搭載して動力性能、燃費が向上したBMW 320d

2015年5月にマイナーチェンジを受けたBMW3シリーズは、同社の基幹モデルのひとつ。なかでも人気グレードのひとつが320dで、「d」はもちろんディーゼルエンジンのこと。

5月28日から、新世代の4気筒クリーンディーゼル搭載車が発売されます。

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BMW 320dは、2012年にDセグメントとして初めてクリーンディーゼルが搭載されたモデルで、今回のディーゼルエンジンは、アルミニウム合金製クランクケースをはじめ、最新のコモンレールダイレクトインジェクション、可変ジオメトリー・ターボチャージャーなどが採用されたBMWの最新技術を投入。

排気量は従来と同じ2.0Lですが、従来モデルと比べると最高出力は6psアップされ、190ps/4000rpm、最大トルクは20Nm向上となる400Nm(40.8kgm) /1750-2500rpmと動力性能を向上させています。

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一方で、JC08モード燃費は、従来モデルから約10%向上の21.4km/Lまで引き上げられていて同クラスの輸入車の中でもトップクラスの低燃費となっています。

排ガス処理は、改良前モデルと同様にNOx(窒素酸化物)吸蔵還元触媒などのメンテナンスフリーで後処理なしの「BMW BluePerformanceテクノロジー」を採用。

なお、エコカー減税対象車の認定を受け、自動車取得税・重量税が「免税(100%減税)」となっていて、翌年度の自動車税も75%減税になります。

安全面などの装備では、BMW3シリーズ セダン/ツーリングのほぼ全モデルに新たに標準装備される「レーン・チェンジ・ウォーニング」を搭載。

こちらは、ドライバーから死角になる自車の左右後方を走行する車両や、追い越し車線から急接近してくる車両を警告することで、安全な車線変更をサポートする機能です。

なお今回のマイナーチェンジで320 SEセダン/ツーリングをのぞく全車に「レーン・チェンジ・ウォーニング」に標準装備されるもので、330eセダンにはすでに標準装備されています。

また、一部グレード(320i SEや330eなど)をのぞいて価格の改定がされています。

セダンの価格帯は、427万〜782万円で、320d系は512万〜557万円。ツーリングの価格帯は、449万〜804万円で、320d系は534万〜579万円となっています。

(塚田勝弘)

BMW 1シリーズに4気筒ディーゼル登場。価格は365万円から

BMWのエントリーモデルである「1シリーズ」に、新世代クリーンディーゼルを搭載した新グレード『118d』が登場しました。

メンテナンスフリーの排ガス浄化装置でありながら、日本のポスト新長期規制をクリアする2.0リッター・クリーンディーゼルと8速ATを組み合わせたパワートレインを積むモデルです。

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エンジンの最高出力は110kW(150ps)/4000rpm、最大トルクは320Nm(32.6kgm)/1500-3000rpm。JC08モード燃費は22.2km/Lとなっています。

エコカー減税対象車で、自動車取得税・重量税が免税(100%減税)となるほか、翌年度の自動車税も75%減税される118d。

SPORT、LUXURY、M SPORTと3つのバリエーションを持ち、メーカー希望小売価格は365万円〜385万円(消費税込)。

2016年5月21日からの発売とアナウンスされています。

(山本晋也)