Motor Fan's YEAR 2016

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モトチャンプ

シトロエンC4ピカソに搭載されるディーゼルエンジンの走りを予想する

2016年7月、プジョー、シトロエン、DSの各モデルにディーゼルエンジン仕様の導入がアナウンスされました。またローンチ時にシトロエンC4ピカソへのディーゼルエンジンの導入もアナウンスされていましたので、予告どおりの「C4 PICASSO SHINE BlueHDi」の登場になります。

Thomas Brémond @ Dream On Productions

C4ピカソに組み合わされるのは、1.6Lのディーゼルエンジン。5人乗りのC4ピカソ、7人乗りのグランドC4ピカソのいずれも最高出力150ps/4000rpm、370Nm/2000rpmというスペック。トランスミッションはアイシンAW製の6ATとなっています。

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気になる走りはどうなるでしょうか。まだ試乗できていないので想像に過ぎませんが、車両重量1560kgのプジョー508SWには乗っていますので予想してみます。同ワゴンには1.6Lディーゼルターボを搭載し、165ps/6000rpm、240Nm/1400-3500rpmという出力、トルクを得ています。

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全長4.8m台、全幅1.8m台中盤のプジョー508SWの大きめのボディに、1.6Lの組み合わせでも高速域を含めて動力性能にほとんど不満を抱かせませんから、C4ピカソで1590kg、グランドC4ピカソの1640kgという重量でも2.0Lターボの150ps/370Nmの分厚いトルクにより活発な走りが得られるのではないでしょうか。

なお、C4ピカソ/グランドC4ピカソの1.6Lのガソリン車は1460kg〜1510kgという重量で、165ps/240Nmという数値。

街中中心であればガソリン車の利点も引き続きありそうですが、帰省や旅行などで長距離を走る機会が多いのであればぜひディーゼルをチョイスしたいところ。ディーゼルターボ車はガソリン車よりも130kg重くなっていますが、トルクフルな走りは大きなミニバンとも相性が良さそうです。

Thomas Brémond @ Dream On Productions

価格は5人乗りの「C4ピカソSHINE BlueHDi」が372万円、1.6Lガソリンの「C4ピカソSHINE」が347万円。7人乗りの「グランドC4ピカソSHINE BlueHDi」が380万円、同グレードの1.6Lガソリンが355万円。

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さらに、来春のフルライン導入に先駆け、シンプルな装備を搭載し価格を抑えた「グランドC4ピカソ FEEL BlueHDi」(ディーゼル・7人乗り)を限定200台で設定されています。こちらは372万円です。

(塚田勝弘)

Cセグメント随一のコスパモデル!? シトロエンC4ディーゼル搭載車の価格は279万円

プジョー、シトロエン、DSの各モデルに順次設定されているクリーンディーゼルエンジン車。ディーゼル大国フランス生まれだけにその実力が気になるところです。

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シトロエンでは、C4に加えてグランドC4ピカソ/C4ピカソにも2.0Lディーゼルターボが設定されるなど、PSAグループでのラインナップを拡充しています。

ここでは、C4のディーゼルエンジン搭載モデル「C4 FEEL BlueHDi」をご紹介します。

citroen_c4_02最大の注目点は車両価格です。高コストといわれる尿素水溶液のアドブルー式SCR(Selective Catalytic Reduction)を使っているのにもかかわらず、279万円というのが驚き。

メルセデス・ベンツなども採用しているアドブルー式SCRは高級車中心でしたので、Cセグメント車に搭載したことは他メーカーのディーゼルエンジン戦略に影響を与えるかもしれません。

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120ps/300Nmを発揮する1.6Lディーゼルターボは、コモンレール式高圧噴射システム、可変ジオメトリーターボ、約4kgの軽量化を実現したアルミ製シリンダーヘッド&ブロックなど、様々な燃費向上対策が施されています。JC08モード燃費は20.2km/Lです。

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プジョー308や508SWなどと同様、シトロエンC4の1.6Lディーゼルターボもトルクフルで、ディーゼルらしい力強さが市街地走行から高速道路まで感じられます。

ディーゼルならではの音や振動はそれなりに車内に伝えてくるものの、停車時はアイドリングストップ機構が作動すればもちろん無音になります。ただし、アイドリングストップの作動時間は少し短めの印象で、信号待ちの間にも再始動することが度々ありました。

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また、40〜50km/hの速度域でこもり音、ドラミングが車内に侵入してくるのが「C4 FEEL BlueHDi」で最も気になる点でした。こうした症状は3日間の試乗時どんなシーンでもこの速度域で感じられました。タイヤや車両の個体差によるものかもしれませんので、ディーラーなどで試乗する機会がありました確認したいところです。

一方、ガソリン車を含めてC4そのものの美点として乗り心地の良さが挙げられます。C4は本国では2010年6月、日本には2011年に導入されたため、最新世代にスイッチしたプジョー308と比べると、ハンドリングにキレは感じさせないものの、逆に言えば素直な特性で運転しやすいのが長所といえそう。

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走りに目を見張るようなスポーティ感があるわけではなくても、機械を操って「運転をしている」という感覚がステアリングやペダルフィールから伝わって来るのが不思議。

280万円を切る欧州CセグメントであるシトロエンC4ディーゼル車は、フランス車の良さを知り尽くした人にオススメできます。

(文/写真 塚田勝弘)

シトロエン「C4 PICASSO」にクリーンディーゼル追加、運転支援技術も搭載して価格は347万円から

シトロエンの5人乗りMPV「C4ピカソ」/7人乗り「グランドC4ピカソ」の日本仕様に2.0リッタークリーンディーゼル『BlueHDi 」を搭載したグレードが追加設定され、2017年春より発売開始となることが発表されました。

Thomas Brémond @ Dream On Productions

同時に、フロントマスクもマイナーチェンジされ、5人乗り/7人乗りで共通の顔となっています。また、ハンズフリー電動ゲートや歩行者検知機能付きプリクラッシュブレーキ、先行車追従型クルーズコントロール(30km/h以上)、レーンキープアシスト、アクティブブラインドスポットモニターなど最新の安全装備もプラスされています。

5人乗り/7人乗りとも1.6リッターガソリンと2.0リッターディーゼルをラインナップ、いずれも6速ATが組み合わされています。メーカー希望小売価格は5人乗りガソリン車が347万円、5人乗りディーゼルが372万円、7人乗りガソリン車は355万円、7人乗りディーゼルは380万円となっています(消費税込)。

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さらに、2.0リッターディーゼルを搭載した7人乗り仕様「グランドC4ピカソ シャインフィールBlueHDi」が2016年11月21日より先行販売されています。カタログモデルとの大きな違いはプリクラッシュセーフティシステムを省いていることで、メーカー希望小売価格は372万円、限定200台となっています。

●グランドC4ピカソ シャインフィールBlueHDi
車両型式:LDA-B787AH01
全長:4605mm
全幅:1825mm
全高:1670mm
ホイールベース:2840mm
車両重量:1660kg
乗車定員:7名
エンジン型式:AH01
エンジン形式:直列4気筒ディーゼルターボ
総排気量:1997cc
最高出力:110kW(150PS)/4000rpm
最大トルク:370Nm/2000rpm
変速装置:6速AT
燃料消費率:18.0km/L (JC08モード)
タイヤサイズ:205/55R17
メーカー希望小売価格(税込):3,720,000円

(山本晋也)

クロスオーバーSUV要素を注入!シトロエンC3ピカソ次期型をキャッチ

オペル・プジョーと共同開発が進む、シトロエンのコンパクトMPV『C3ピカソ』の次期型を偽装が薄い状態で捕捉しました。

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2016年パリモーターショーでワールドプレミアされたシトロエン『C3』を始め、プジョーのクロスオーバー『2008』や、オペル『メリーバ』次期型と多くのコンポーネントを共有し、PSAグループの「PF1」アーキテクチャーが採用されます。

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次期型では「C4カクタス」からインスピレーションを得た、クロスオーバーSUV風デザインや、新開発6速AT(EAT6)の採用が最大の目玉となりそう。

パワートレインには、110psを発揮する1.2リットル直列3気筒「ピュアテック」ガソリンエンジン及び、120psを発揮する1.6リットル「BlueHDi」ディーゼルエンジンの搭載が予想されます。ワールドプレミアは2017年3月が有力です。

(APOLLO)

シトロエンC4の乗り心地に惚れた!? ─ 注目のCセグメント・ディーゼル車3モデルを比較

VWゴルフがベンチマークとなる、欧州Cセグメントに属するマツダアクセラスポーツ、シトロエンC4、BMW1シリーズにディーゼルエンジンが追加設定され、注目が高まっています。

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マツダアクセラスポーツが2016年7月14日にマイナーチェンジを行い、従来の2.2Lに加えて、デミオに搭載されている1.5Lディーゼルエンジンを追加設定しました。一方の輸入車ブランドでは、いち早くクリーンディーゼルエンジンを導入したBMWが、2016年5月21日にエントリーモデルとなる1シリーズに新世代直列4気筒ディーゼルターボエンジンを搭載した118dを追加しました。

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さらに2016年7月12日にプジョー、シトロエン、DS AUTOMOBILESの3ブランドを展開しているPSAグループがディーゼル車導入を発表。シトロエンブランドの中核となるC4のディーゼルエンジンを搭載するフィールブルーHDiは輸入車ディーゼル車の最安価格となる279万円という戦略的な価格設定で登場しています。

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それでは注目のCセグメントのディーゼル車3モデルをボディサイズや価格など様々な面で比較してみましょう。

今回比較する3モデルはマツダアクセラ15XD L パッケージ、BMW118dスタイル、シトロエンC4 フィール ブルーHDiです。

まずはボディサイズ。アクセラスポーツは全長4470mm×全幅1795mm×全高1470mm、ホイールベースは2700mmで車両重量は1360kgです。BMW118dは全長4340mm×全幅1765mm×全高1440mm、ホイールベース2690mmで車両重量1480kgです。

そしてシトロエンC4は全長4330mm×全幅1790mm×全高1490mm、ホイールベース2610mmで車両重量1380kgです。

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アクセラは最もボディサイズは大きいですが、車両重量が軽いのが特徴です。シトロエンC4は一般的な立体駐車場を利用できる大きさをキープしながら、全高を1490mmと3台中最も高くすることで、室内空間を広く確保しています。この3台の中ではBMW118dが最もコンパクトで、FR(後輪駆動)を活かした取り回しの良さがポイントです。

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続いて、パワートレインです。アクセラスポーツに搭載されているのは1.5L直列4気筒ディーゼルターボエンジンで組み合わされるミッションは6ATです。最高出力は77kW(105ps)、最大トルクは270Nmを発生し、JC08モード燃費は21.6km/Lを実現しています。

シトロエンC4は1.6L直列4気筒SOHCディーゼルターボエンジンに6ATが組み合わされます。最高出力は88kW(120ps)、最大トルクは300Nmを発生し、JC08モード燃費は20.2km/Lを実現しています。そしてBMW118dは2L直列4気筒DOHCディーゼルターボエンジンに8ATが組み合わされます。最高出力は110kW(150ps)、最大トルクは320Nmを発生し、JC08モード燃費は22.2km/Lを実現しています。

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排気量が最も大きなBMW118dが最高出力、最大トルクと共にカタログ燃費が最も優れているのには驚きです。やはり多段化した8速ATの効果は大きいようです。しかし最高出力の発生回転数を見ると、唯一SOHCのシトロエンC4の方が低回転域で発生。そして最大トルクもわずか250回転差とパフォーマンスは互角です。

アクセラスポーツのエンジンはパワーと燃費性能のバランスが非常に良いと感じます。排気量が最も小さいため、パワーではリードされていますが、燃費性能でリカバリーしています。

3つ目は安全装備と価格です。

マツダアクセラスポーツ15XD L パッケージの車両価格は268万9200円。衝突回避軽減ブレーキをはじめ、レーダークルーズコントロール、レーンキープアシストといった先進安全装備はすべて標準装備となっています。

シトロエンC4 フィール ブルーHDiの車両価格は279万円とアクセラスポーツと約12万円差です。しかし、先進安全装備がほとんど装着されていないというのが少々残念です。

そしてBMW118dスタイルの車両価格は378万円と、他の2台より約100万円高です。しかし衝突回避・被害軽減ブレーキや車線逸脱警報システムなどがセットになったドライビングアシストが用意され、万が一の時に役立つBMWコネクテッドドライブスタンダードなどが標準装備となっています。

安全装備の充実度と価格的な魅力はアクセラが一番です。

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最後はインプレッションです。BMW118dスタイルはスポーティさを前面に出していないため、やや柔らかめの乗り心地にビックリしてしまいました。しかし、高速走行時やコーナリング時の安定感はやはりBMWらしく、駆け抜ける歓びは健在です。

アクセラスポーツ15XDLパッケージは新機能であるGベクタリングを搭載し、コーナリングや高速走行の安定性に磨きを掛けています。ただ、3台の中で最もパワーがないため、走行中のエンジン音が大きいのが気になります。

最後にシトロエンC4 フィール ブルーHDi。このクルマは東京から仙台を往復するロングツーリングを行いました。シトロエンC4 フィール ブルーHDiのJC08モード燃費は20.2km/Lでタンク容量は60Lなので、単純に計算すると満タンで1200kmは走行できることになります。

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シトロエンC4の乗り心地は本当にソフトです。母国の首都、パリでもまだ石畳の道も残っているので、サスペンションを良く動かして路面からの衝撃を吸収してくれます。サスペンションのストローク量を大きくさせ、ゆったりとした味付けが特徴です。その効果はロングドライブでも大きく、非常に疲れづらいです。

直進安定性も高く、日帰りで仙台を往復した約850kmも一人でラクラクこなせました。しかも854km走行しても燃料計はまだ残量がタップリで平均燃費は17.2km/L。満タンで1000kmは余裕でこなせるという計算です。

仕事柄、遠くまでクルマで行くことが多いため、シトロエンC4の疲労感の少なさと財布に優しいディーゼルに心が奪われてしまいました。ただ、安全装備がもう少し充実してくれるとさらに魅力が増すと思います。

(萩原文博)

208馬力のテンロクターボ、DS 3パフォーマンスは限定40台・369万円から

プジョー・シトロエン・ジャポンは、DS 3のハイエンドモデルとなる「DS 3 PERFORMANCE」を限定40台で発売しました。

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DSブランドのエントリーモデルといえるDS 3に、208馬力を発生するテンロク(1.6リッター)ターボエンジンと6速MT、トルセンLSDまでも搭載した、まさに名前通りのハイパフォーマンスモデルです。

ボディカラーは3色。限定40台の内訳は、ブランパンキーズが20台、ルージュアデンが10台(いすれもルーフカラーはノアールオニキス)。そしてBlack Specialと名付けられたマットブラックが10台(ルーフカラーはブリリアントゴールド)となっています。

メーカー希望小売価格は369万円。Black Specialは399万円となります。

■DS 3 PERFORMANCE 主要スペック
車両型式:ABA-A5X5G04
全長:3970mm
全幅:1730mm
全高:1455mm
ホイールベース:2455mm
車両重量:1210kg
乗車定員:5名
エンジン型式:5G04
エンジン形式:直列4気筒DOHCターボ
総排気量:1598cc
最高出力:153kW(208PS)/6000rpm
最大トルク:300Nm(30.6kg-m)/3000rpm
変速装置:6速MT
燃料消費率:17.5km/L (JC08モード)
タイヤサイズ:205/40ZR18
メーカー希望小売価格(税込):3,690,000円

(山本晋也)

超個性派「シトロエン C4 CACTUS」が初回200台の限定発売。価格は238万円より

ボディを守るポリウレタンの『AIRBUMP』が個性的なアピアランスを生み出す、シトロエンのクロスオーバーモデル・C4 CACTUSが初回200台限定で日本に正規導入を開始します。

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『AURBUMP』はボディサイドのほかヘッドライト部分などにも配されています。こうしたユニークなスタイリングは、ワールド・デザイン・カー・オブ・ザ・イヤーに輝くほど世界でも評価されているということです。

ボディカラーは、ブラン パールナクレ(白)、ハロー イエロー(黄)、ブルー ラグーン(青)、ルージュ アデン(赤)、ノアール オブシディアン(黒)の5色。

ブラン パールナクレのAIRBUMPはチョコレートカラー、それ以外のボディカラーではブラックが組み合わされています。

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クロスオーバーらしい「旅」をイメージさせるインテリアは、スーツケースをモチーフにした造形となっています。インパネ中央下にはシフトレバーの代わりに「N/D/R」のボタンからなるイージープッシュが置かれているのもユニークなものとなっています。

インテリアカラーは、ブラン パールナクレについてはハバナカラーにベロアシートを、それ以外はストーングレーやブレックでファブリックシートを基本としています。ブルー ラグーンのボディ色についてはシートがブルーとなっています。

パワートレインは1.2リッター3気筒に5速ETG(ロボタイズドMT)。メーカー希望小売価格は、ファブリックシートが238万円、ベロアシートが241万円です。

■シトロエン C4 CACTUS主要スペック
車両型式:ABA-E3HM01
全長:4155mm
全幅:1735mm
全高:1530mm
ホイールベース:2595mm
車両重量:1070kg
乗車定員:5名
エンジン型式:HM01
エンジン形式:直列3気筒DOHC
総排気量:1199cc
最高出力:60kW(82PS)/5750rpm
最大トルク:118Nm(12.0kg-m)/2750rpm
変速装置:5速AMT
タイヤサイズ:205/50R17
メーカー希望小売価格(税込):238万円

(山本晋也)

コンセプトカーのような市販車!? 超ユニークな「シトロエンC4カクタス」が200台限定で発売

2015年に欧州で登場し、同年秋の東京モーターショーでも話題を集めたシトロエンC4 CACTUS(カクタス)が200台限定車という形で日本にも上陸しました。

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シトロエンが掲げるコンセプトである「Be Different, Feel Good!(より独創的に、もっと楽しく!)」を具現化したモデルで、生活とカーライフを豊かで楽しいものにすることに徹底的にフォーカスして作られたというフランス車らしい遊び心にあふれたものになっています。

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何と言ってもシトロエンらしい奇抜なデザインが最大の特徴。「AIRBUMP(エアバンブ)」と呼ばれるボディ保護用のポリウレタンが目を惹きます。また、柔らかなフォルムやまさに「顔」を思わせる細めのライトユニットによるフロントマスクも非常に印象的。写真のルーフレールも全車に標準装備されます。

一方のインテリアは、シンプルかつモダンな仕立て。「旅をすること」をテーマに掲げ、スーツケースをモチーフとしたダッシュボードのトップボックスや、ワンタッチでシフト操作ができるイージープッシュ&パドルシフトなど、こだわりのデザインと機能性が与えられています。

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また、水平基調のダッシュボードには視認性に優れたフルデジタルディスプレイと直感的な操作が可能な7インチタッチスクリーンを採用。タッチスクリーンにはエアコンや走行データ、リヤカメラなどの機能を集約し、ドライバー正面にはデジタルの速度計のみをデザイン、シンプルさを究極まで追求しているそう。

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操作系もユニークそのもので、シフトレバーの代わりに設けられた「N/D/R(ニュートラル/ドライブ/リバース)」のプッシュボタンはイージープッシュと呼ばれ、オートマチックによる簡単なドライブ操作と、パドルシフトを使ってのマニュアル変速が可能です。

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搭載されるエンジンは1.2Lの直列3気筒DOHC、トランスミッションはシングルクラッチの「ETG5(エフィシェント・トロニック・ギアボックス)」。82ps/118Nmという数値ながら1070kgという車両重量ですから力不足ということはないでしょう。

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なお、ボディサイズは全長4155×全幅1735×全高1530mm。価格はファブリックシート仕様が238万円、ベロアシート仕様が241万円となっています。

(塚田勝弘)

新型C3やコンセプトカー「CXPERIENCE」などを披露【パリモーターショー16】

お膝元で開催されるだけに、パリモーターショーで披露される新型C3や、コンセプトカーの「CXPERIENCE」、「E-Mehari」、「Space Trouser」、マイナーチェンジ版のC4ピカソなど、多彩なモデルを出展するシトロエン。

Copyright William Crozes @ Continental Produtions

新開発となるEVのビーチカー「E-Mehari」、MPVの「Space Trouser」、そして新型C3がワールドプレミアされるモデルで、こちらは「C4 Cactus」を想起させる外観のディテールが目を惹きますし、インパネも従来のシトロエンとは異なる新しいテイストでまとめられています。

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新型C3のほか、もう1台ワールドプレミアされる「CXPERIENCE」は、4ドアクーペフォルムで、従来のデザインと快適性の常識を覆したコンセプトカーという位置づけ。

Post-production : Astuce ProductionsBase de donnée : Astuce ProductionsBase de donnée : Astuce ProductionsCL16.074.009

ほかにも、シトロエンにとって新たなスポーツ・アドベンチャーの始まりを象徴する2つ目のコンセプトカーも用意されるそうで、こちらは近日詳細が発表されます。

(塚田勝弘)

シトロエンC3次世代型、大刷新するフロントマスク見えた!

シトロエンのBセグメント・ハッチバック『C3』が、次世代型で大刷新されることが、最新スパイショットによって判明しました。

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歴代の「C3」といえば、大きなヘッドライトで可愛いイメージでしたが、次世代型では「C4ピカソ」や「C4カクタス」から多くのデザインを取り入れ、ヘッドライトは薄くシャープなデザインへ大刷新、大人顔に進化するようです。

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アーキテクチャーは現行のプジョー「208」と共有し、7インチタッチスクリーン・ディスプレイを始め、最新のエンターテインメント・システムを装備します。

パワーユニットは、80psと110psを発揮する1.2リットルガソリンエンジン、99psと120psを発揮する1.6リットル、エコ「BlueHDi」エンジンなどが搭載される見込みで、ワールドプレミは2016年10月のパリモーターショーと噂されています。

(APOLLO)

価格そのままに装備充実!「C4 PICASSO Exclusive Plus」発売

プジョー・シトロエン・ジャポン株式会社は、MPV(マルチパーパスビークル)である「C4 PICASSO」と「GRAND C4 PICASSO」に特別仕様車「Exclusive Plus」を設定し、2016年5月23日から販売を開始しました。

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「C4 PICASSO」および「GRAND C4 PICASSO」は2014年10月から販売されており、最新プラットフォームにより広々空間を実現するとともに、乗員全員が快適に座れるように各シートを分割。

さらに、ルーフ全体をカバーするパノラミックガラスルーフがもたらす開放感も魅力であり、ミニバンが人気の日本においてそのユニークなキャラクターが目を引いています。

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ラインナップには、5人乗りの「C4 PICASSO」のほか、7人乗りが可能な「GRAND C4 PICASSO」も用意されていました。

今回はそれぞれに特別仕様車「Exclusive Plus」を追加。約30万円相当の装備を与えながらも価格は据え置きで実用性をアップしたのがポイントです。

具体的には、大きくて重いテールゲートの開閉に便利な電動機能と7インチタッチスクリーンで操作できる16GBの高性能ナビが装備されます。

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さらに「C4 PICASSO Exclusive Plus」では、通常は16インチとなるアルミホイールが17インチへとアップグレードされます。

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価格は以下のとおりです。

「C4 PICASSO Exclusive Plus」:364万1000円
「GRAND C4 PICASSO Exclusive Plus」:385万6000円

(今 総一郎)

30万円相当の人気装備が付いて価格据え置きの特別仕様車。シトロエン「C4 PICASSO Exclusive Plus」を設定

C4ピカソ(2列/5人乗り)、グランドC4ピカソ(3列/7人乗り)は、シトロエンを代表する人気モデル。

ゆったりした乗り味や、広大かつ開放感抜群のフロントウインドウスクリーンやパノラミックガラスルーフなどが美点です。

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2016年5月23日に設定された特別仕様車の「C4 PICASSO Exclusive Plus(エクスクルーシブプラス)」は、上級グレードの「Exclusive」がベース。キーレスエントリーとも連動している電動式テールゲートや7インチタッチスクリーン式の16GB SDメモリー型ナビなどを標準装備。

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さらに、5人乗りのC4ピカソは、17インチアロイホイールにアップグレードされています。

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なお、1.6L直噴エンジンと6ATの組み合わせは同特別仕様車も同じで、価格は「C4 PICASSO Exclusive Plus」が364万1000円(内装:ファブリック)、400万1000円(内装:ナッパレザー)、「GRAND C4 PICASSO Exclusive Plus」が385万6000円(内装:ファブリック)、425万6000円(内装:ナッパレザー)となっています。

(塚田勝弘)

PSAプジョー・シトロエン・グループが「Groupe PSA」に社名変更。PHVを7車種、EVを4車種投入へ

プジョーとシトロエン、高級ブランドのDS Automobilesを擁するPSAプジョー・シトロエン・グループが社名の変更を発表しました。

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同時に、新経営戦略「Push to Pass」の導入もアナウンスされています。

「Push to Pass」では「最先端の効率を備えた一大自動車メーカーとなること」、「世界で通用し愛されるモビリティサービスを提供し、顧客との関係を生涯にわたり築くこと」という2点が掲げられています。

現在「Groupe PSA(グループPSA)」は、フランス政府に加えて、中国の東風汽車から出資を受けています。

ここ数年で、プジョー308などに代表されるようにライバルに十分対抗できる魅力を備えたモデルがリリースされているだけに、今後ブランドの再浮上を狙うにはEVやPHVなどのエコカーの開発と販売は必須でしょう。

発表された中長期経営目標にもエコカーの開発なども盛り込まれています。

具体的な数値としては、パフォーマンス向上とコストの徹底的な見直しなどにより、「2016年から2018年までの自動車部門における平均営業利益率を4%、2021年に6%を目標とする」というもの。

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ほかにも「26モデルの乗用車と8モデルの商用車を生産し、毎年3ブランドで各リージョンにおいて最低1台のニューモデルを発表する」、「7モデルのプラグイン・ハイブリッドと4モデルの電気自動車、そしてネット接続された自動運転プログラムの導入に代表される、充実した最先端の技術戦略を継続する」などが掲げられています。

新しい社名のGroupe PSA(グループPSA)は、グループが持つ3つのブランド(プジョー、シトロエン、DS)のブランド力を均等に表現したものだそう。

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新社名のロゴは、プジョーデザインラボのクリエイティブ・チームである、グローバル・デザイン・スタジオによってデザインされ、「新たな夜明けを切り開く情熱と野心を象徴し、新しい時代に向けて製品とサービスの進化を体現」されているそうです。

ロゴに使用されているミッドナイトブルーは、たとえば2010年に創業200年を迎えた、自動車メーカーでも世界屈指の歴史を誇るグループの豊かな歴史を裏付けるものとしています(シトロエンは1919年設立)。

(塚田勝弘)

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■他とはまったく似ていない内・外装をブラッシュアップ ─ DS 5画像ギャラリー
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他とはまったく似ていない内・外装をブラッシュアップ ─ DS 5画像ギャラリー

DSの最上級モデルにして、もっとも「指名買い率」が高そうなDS 5。

魅力は何にも似ていない内・外装のデザイン、効率性第一ではない贅沢な空間の使い方、そして滑らかな乗り心地などで、街中でたまに遭遇すると、どんな方が乗っているのか思わず振り返りたくなります。

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ボディサイズは全長4535×全幅1870×全高1510mmと大きめですが、ほとんどフロントノーズの先がうかがえず、後方視界も限定的ですから実寸以上に大きく感じるのも特徴でしょう。

新装備としては、新しいヘッドライトユニットである「DS LED VISION」をはじめ、ESC(エレクトロニクススタビリティコントロール)、DS初搭載となる「レーンデパーチャーウォーニング(Leather Packageに標準装備)」、コーナリングライト機能付フロントフォグランプ、インテリジェントハイビーム(Leather Packageに標準装備)、サイド&バックカメラ、オートマチックエレクトリックパーキングブレーキ、フロントソナー/バックソナー、ヒルスタートアシスタンスなどを装備。

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「Leather Package」には、「セミアリニンクラブレザーシート」や「DENON Hifiオーディオ(サブウーファー付10スピーカー)」、「DSモノグラムドアインナーハンドル」、「DSモノグラムセンターコンソール」、フロアマットなども含まれています。

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ボディカラーは、新色の「グリアルタンス」や「グリプラチナム」を含む全7色で、シートバリエーションは「コンビネーション(ミストラル)」や「クラブレザー(ルージュ)」など全4色が用意されています。

(塚田勝弘)

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これぞ「エロい クルマ!?」新生DS Automobilesの「DS 5」が登場

某国産車のCMで「エロい」というセリフを聞いたことがある方もいると思いますが、自分が「エロい」で想像するクルマは、かつての某ホンダ車ではなく「DS 5」です。

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「DS Automobiles」ブランドの最上級モデル「DS 5」は、ほかとは全く似ていない内・外装デザインはもちろん、「クラブレザーシート」など細部にまで質にこだわるのは当然。

そこから先のデザインやディテールは、「ラグジュアリー」などクルマで頻出される業界用語? でも言い足りない気がしますし、「独創」という表現はかつてのシトロエンDSにこそ似合う印象。

乗るたびに再確認させられる乗り心地の良さなどから「エロいクルマだな」なんて思ったりします。

最近のDS 5のニュースとしては、昨年の東京モーターショーでブランド60周年を記念する限定車「DS 5 Edition 1955」として日本初公開されましたが、今回のマイナーチェンジでカタログモデルとしてパワートレーンが刷新された「NEW DS 5 Chic」がDSのラインナップに加わっています。

最新モデルでは、新ブランド「DS Automobiles」の象徴としてフロントグリルにDSロゴが配置されているのをはじめ、バイキセノンヘッドライトとLEDポジションランプから構成され、ダイヤモンドのようなLEDランプが鮮やかな光彩を放つ「DS LED VISION」を採用。

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また、18インチアロイホイールを標準装備することで、大胆なエクステリアデザインに似合うスポーティな雰囲気になっています。

エンジンは、新しいパワースペックとなる1.6Lのツインスクロールターボ付き4気筒DOHCが搭載され、従来よりも9psアップの最高出力165psを得ています。

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組み合わされるトランスミッションは、プジョーシトロエングループが誇る新世代の6速ATのEAT6。JC08モード燃費は、アイドリングストップの搭載もあって約33%改善となる15.0km/Lに向上。

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ディテールにこだわったインテリアでは、最上級セミアニリン仕上げのレザーシートを標準装備した「Leather Package」の設定がトピックス。

3色のシックなカラーリングを時計のベルトをモチーフにデザインされたウォッチストラップシートでデザインされていて、触感だけでなくレザーの匂いや色までをも追求されたという、贅沢な仕上がりも自慢。

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価格は「NEW DS 5Chic」が409万円、「NEW DS 5 Chic Leather Package」が454万円となっています。

(塚田勝弘)

「DS」ブランドのフラッグシップが165馬力にパワーアップ!

プジョー・シトロエン・ジャポンは「DS Automobiles」ブランドのフラッグシップとなる5ドアハッチ バック「NEW DS5」を発表しました。

2015年、同ブランドの60周年を記念する30台限定モデル「DS5 Edition 1955」として日本に上陸したDS5ですが、今回発表された「NEW DS5 Chic」は、いわゆるカタログモデル(量販モデル)となり、2016年4月4日より発売開始されています。

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同時に、エンジンやトランスミッションといったパワートレインが刷新されました。

新しいパワースペックの 1.6リッター4気筒ツインスクロールターボは、従来より9馬力アップした最高出力165psを誇ります。また、トランスミッションは第三世代の6速オートマチック EAT*6となり、 よりダイレクトな走りが味わえるということです。

さらにストップ&スタートシステムの採用により、JC08 モードで15.0km/Lと燃費性能を33%も改善したのも現代的な進化といえそうです。

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DSブランドの世界観を表現するという点においても、フラッグシップらしい贅沢さを感じさせるDS5。

カタログモデルのDS5 Chicのメーカー希望小売価格は409万円。セミアニリン・クラブレザーシートやDENONハイファイオーディオなどを備えたDS5 Chic Leather Packageの価格は454万円となっています。

●DS5 Chic主要スペック
車両型式:ABA-B85G01
全長:4535mm
全幅:1870mm
全高:1510mm
ホイールベース:2725mm
車両重量:1560kg
乗車定員:5名
エンジン型式:5G01
エンジン形式:直列4気筒ガソリン直噴DOHCターボ
総排気量:1598cc
最高出力:121kW(165PS)/6000rpm
最大トルク:240Nm(24.5kg-m)/1400-3500rpm
変速装置:6速AT
燃料消費率:15.0km/L (JC08モード)
タイヤサイズ:235/45R18
メーカー希望小売価格:409万円

(山本晋也)

シトロエンC3ピカソに次期型!フロントマスクはエキゾチックに!?

シトロエンの主力MPV (マルチパーパスビークル)「ピカソC3」の次世代モデルが北欧でキャッチされました。

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オペルのMPV「メリーバ」とプラットフォームを共有する次期型ですが、今回捉えたプロトタイプはボディ全体が厳重にカモフラージュされており、詳細は不明です。

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情報によれば、フロントマスクはヘッドライトやエアダクトのデザインが現行よりエキゾチックなデザインになるようです。

パワートレインは1.2リットル3気筒直噴ターボと1.6リットル4気筒ターボディーゼルをアップデート、若干のパワーアップと燃費改善が見込まれています。

(APOLLO)