Motor Fan's YEAR 2016

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モトチャンプ

5000万円超で1台限定!! ファイナルファンタジーXVとコラボした「The Audi R8 Star of Lucis」

とんでもない限定車がバーチャルではなく現実世界に登場します。

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「The Audi R8 Star of Lucis」は、アウディとスクウェア・エニックスのコラボにより誕生した限定車。

11月29日に全世界同時発売が予定されているゲームソフト「ファイナルファンタジーXV(以下、FFXV)」と連動したフルCG長編映像作品である「KINGS GLAIVE FINAL FANTASY XV」に登場するという王国の公用車という設定です。

バーチャル世界と現実世界が融合する形で誕生したクルマというのが最大の特徴で、今年7月に発売された新型アウディR8がベース。

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目を惹くのがゲームの舞台となる「ルシス王国」で最も高貴な色とされる黒色を基調としたボディで、随所に王家の祈りの装飾模様とされる唐草模様のレリーフがあしらわれています。

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掃除するのが大変そう!? なアルミホイールは、「ルシス国章」と王家に伝わる能力の象徴としての剣をモチーフにデザインするなど、ルシス王国を象徴する「完璧な美」を追求したとのこと。このホイールだけでおいくらなのでしょうか。

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なお、2016年3月31日に米国ロサンゼルスで開催されたイベント「UNCOVERD FINAL FANTASY XV」で一台だけの限定生産が発表されて話題となりましたが、「The Audi R8 Star of Lucis」として本当に販売されることになったわけです。

気になる価格は5015万円(税抜)で限定わずか1台の抽選販売。11月21日の申込受付開始に先駆けて、11月11日からFFXV開発チームが全面監修したスペシャルCMと特設サイトも公開されています。欲しい!という方は、特設サイトから申込受付が可能です。

(塚田勝弘)

【関連リンク】

The Audi R8 Star of Lucis特設サイト
http://www.audi.jp/ff15/

0-100km/h加速を先代より0.4秒も短縮した新型アウディR8の実力とは

2016年3月26日に富士スピードウェイで第2世代となる新型アウディR8が発表されました。

初代R8は4.2LV8と5.2LV10という2種類の自然吸気エンジンを搭載していましたが、新型R8は5.2LV10エンジンのみとなっています。

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搭載されている5.2LV10自然吸気エンジンはスタンダードモデルのR8 V10 5.2FSIクワトロで最高出力540ps、最大トルク540Nm。そしてトップモデルのR8 V10plus5.2FSIクワトロは最高出力610ps、最大トルク560Nmを発生します。

R8 V10plusでは先代より85psアップし、0-100km/h加速は3.2秒と0.4秒も短縮するだけでなく、最高速度は330km/hに達します。

しかも、COD(シリンダーオンデマンド)と呼ばれる低負荷時には片バンクの気筒を休止させるシステムを搭載しているので、燃費性能も向上しています。

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ポテンシャルの向上はエンジンだけにとどまりません。新型R8のシャシーにはアルミとCFRP(炭素繊維複合材)を組み合わせたアウディスペースフレーム(ASF)を採用。

このフレームはアルミニウム79%、CFRP13%を使用し単体ではわずか200kgという軽量で、しかも捻り剛性は先代R8に比べ40%向上しています。その結果、車両重量はR8 V10が1670kg、R8 V10plusが1630kgと重量増を抑えています。

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最大トルクを6500rpmという高回転域で発生するV10エンジンに組み合わされる7速Sトロニックは電子制御式シフトバイワイヤによって素早いシフトチェンジが行えます。

そしてクワトロドライブには新開発の電子制御式油圧多板クラッチを採用しました。フロントアクスル上に置かれたこの装置は安定して最高のパフォーマンスを発揮できるように水冷式を採用しています。

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路面コンディションに応じて、フロントもしくはリアに最大100%のトルクを伝達することが可能となっています。このクワトロシステムの多板クラッチ制御はアウディドライブセレクトと統合されていて、これまでのコンフォート、オート、ダイナミック、カスタムに加えて、R8 V10plusではドライ、ウェット、スノーが選択でき、どんな路面コンディションにおいてもR8のパフォーマンスを発揮することができます。

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新型R8のボディサイズは全長4426mm×全幅1940mm×全高1240mmで先代より全幅が35mm拡大し、全高が10mm低くなっただけで、大きな変更はありません。

しかしシート後方には226Lのラゲージスペースを確保し、さらにフロントには112Lのラゲージを用意しています。これは新型R8は先代の日常でも使用できるスーパースポーツカーというコンセプトをさらに進化させたという証明と言えます。

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新型アウディR8の高いポテンシャルは市販車と同時に開発されたレーシングカーR8 LMSの2015年のニュルブルクリンク24時間レースでデビューウィンを飾ったようにすでに実証されています。

新車価格は2456万〜2906万円と先代のV10モデルと比較しても200万円ほど値上がりしていますが、走行性能の向上はその価格分に十分見合ったものと言えるでしょう。

(萩原文博)

F1女子が発見した、新型Audi R8とF1の共通点とは?

3月26日(土) 、SUPER GT公式テスト真っ最中の富士スピードウェイで「Audi Sport事業戦略概要/新型Audi R8記者発表会」が行われました。

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実は新車発表会の取材は今回が初めて。慣れない環境に緊張気味なF1女子のドキドキ新車発表会初体験レポート、スタートです!

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まずは受付。今日の資料とパスを貰います。受付のスタッフの方が親切だったので、緊張がほぐれました。

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アウディジャパン代表取締役 斎藤氏は新型Audi R8について、

「耐久レースから学んだ“ 燃費とスピードのバランス ” がいかされている。Audi R8 V10 plusにおいては、0-100km/ h加速をわずか3.2秒で駆け抜け、最高速度は330km/ hに達する事ができる。アウディのスポーツのイメージを高めたい。」

とコメント。0-100km/ h加速をわずか3.2秒で駆け抜けるとは、驚きですね。体験してみたいです。

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quattro GmbH R8プロジェクトマネージャーのアルウィン・ワトキンス氏は、

「 Audiのラインアップ中、もっともレースカーに近いデザイン。 」

と自信をみせていました。

こちらが、新型Audi R8。赤のボディカラー、かっこいいですね。

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ボディカラーといえば、憧れのカラーがありまして…… 。

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そう! マットカラーです。スタイリッシュでかっこいい! こちらのAudi R8のカラーは「カモフラージュグリーンマットエフェクト」。Audi R8 V10 plus Coupe 5.2 FSI quattro専用だそうですよ。

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車内の様子。高級感があります。

記者発表会ということもあり、Audi R8を近くでじっくりと見ることができました。そこで、“ F1と共通する物はないか? ” と思い探してみたところ、いくつか発見しました!

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その① : マットカラー

前ページでも紹介した、マットカラー。実は、レッドブルのカラーリングが今シーズンから一新し、マジョーラメタリックからマットカラーになったのです。街中でマットカラーの車を見る事はあまりないですが、これから流行るかも!?

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その② : リヤのディフューザー

F1についているリヤのディフューザーが、Audi R8にもついていました。ディフューザーが付いていることで、車体下の空気の流れを整えてダウンフォースが得られ、よりグリップを高める事ができます。

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その③ : カーボン

F1マシンはほとんどが軽くて頑丈なカーボン素材でできています。Audi R8のモノコックも、カーボンとアルミニウム製。カーボンむき出しのミラーにきゅんきゅんしちゃいます。

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その④ : リアミッドシップ

私が一番興奮したのは、F1と同じリアミッドシップだという事。これぞスポーツカー! という感じがしますよね。しかも、エンジンが見えるので私的には100点満点です(^^

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リアミッドシップなのでもちろん、トランクルームはフロントに。

さらに今回、サブブランド” Audi Sport ” の導入も発表されました。

・Audi Sport Storeを全国に展開
・Audi R8/ RSモデルのラインナップを拡充
・Audiブランドを体感できる様々なテストドライブイベントを実施

など、アウディの重要なブランド要素であるスポーツイメージを訴求するそうです。

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もうひとつ気になったのが、こちらのAudi Sport Collection。2016年度24店舗オープンする、Audi Sport Storeで購入できます。オープンしたら、ぜひ足を運んでみて下さいね。私も父を誘って行ってみようと思います( クマさんのぬいぐるみをおねだり予定 ) 。

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アウディがこだわった” もっともモータースポーツに近い車 ” だという事をひしひしと感じられるAudi R8。F1との共通点があるのも、嬉しいポイントです。

運転する事の楽しさを体感できる、素晴らしいスポーツカーではないでしょうか。私の憧れのスポーツカーの一つとなりました!

(yuri)

アウディR8が「ワールド・パフォーマンス・カー」を受賞

マツダ・ロードスターの「ワールド・カー・オブ・ザ・イヤー」と「ワールド・カー・デザイン・オブ・ザ・イヤー」のダブル受賞など、「「ワールド・カー・デザイン・オブ・ザ・イヤー」の詳細について、こちらでお届けしました。

Audi R8 is the “2016 World Performance Car”

同賞では、マツダのほか近年とくに目をひくのがアウディ。

アウディR8クーペが「2016ワールド・パフォーマンス・カー」に選出されましたが、アウディR8は、合計4回のアワードを受賞していて、「ワールド・カー・アワード」の歴史において、最も評価されてきたモデルといえそうです。

先代R8でも「ワールド・パフォーマンス・カー」を2回、「ワールド・カー・デザイン・オブ・ザ・イヤー」を一度受賞。

Static photo Colour: Ara Blue

アウディR8について、AUDI AGセールス&マーケティング担当取締役ディートマル フォッゲンライター氏は、

独自のデザイン、優れたドライビングダイナミクス、レーシングカーとしての素質によって、R8はアウディのブランドイメージを最も強く表現するクルマのひとつであると同時に、Audi Sportのフラッグシップカー。
第1世代のR8は、アウディがプレミアムブランドになるための道を切り拓き、アウディが備えるブランドのオーラを新たなレベルへと引き上げました。新型R8は初代の成功を継続し、Audi Sportの成長戦略をさらに加速させる役割を担っています

と語っています。

「2016ワールド・パフォーマンス・カー」に選ばれたアウディR8クーペは、ミッドシップに搭載されたV10エンジンと新開発された クワトロドライブが最大の特徴で、610hp(449kW)を発生するトップバージョンは、0-100km/hをわずか3.2秒で加速し、最高速度は330km/hに達します。

高回転型ミッドエンジン、一貫した軽量設計コンセプト、完全可変トルクベクタリングとquattroドライブを搭載した非常にダイナミックなサスペンションなど見どころ満載。

The “2016 World Performance Car” award.

ほかにもアウディでは、2005年にA6で「ワールド・カー・オブ・ザ・イヤー」、2007年にアウディRS4が「ワールド・パフォーマンス・カー」、同年にアウディ TTが「ワールド・カー・デザイン・オブ・ザ・イヤー」を獲得。

ほかにも、2014年にアウディA3が「ワールド・カー・オブ・ザ・イヤー」に選出されるなど、世界中のモータージャーナリストから高い評価を得ています。

(塚田勝弘)

【関連記事】

■マツダ・ロードスターが「ワールド・カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞
http://clicccar.com/2016/03/25/362567/

2代目新型アウディR8は限定100台から導入、価格は2456万円〜

新型にスイッチした2代目アウディR8。「SUPER GT公式テスト」が開催されている富士スピードウェイにてお披露目されました。

Static photo, Colour: Ara Blue, Dynamite Red

2016年度は限定100台となっていますから、早めに正規ディーラーでオーダーした方がいいかもしれません。

ボディサイズ(欧州値)は、全長4426×全幅1940×全高1240mm。先代R8は全長4440×全幅1905×全高1250mmというサイズ(日本仕様)でしたので、全幅は35mmワイドになっているのが特徴。

日本仕様(国交省届出値)は幅があるので、詳細が出ないと分かりませんが、全高も10mm下がればより「ワイド&ロー」といえるフォルムになっています。

エンジンは、V型10気筒5.2L(5204cc)のNAで、540ps版と610ps版があり、前者の「アウディR8 V10」が 2456万円、高性能版の「アウディ R8 V10 plus」 は2906万円という価格設定になっています。

Detail rear wing Colour: Ara Blue

Drivetrain

新開発のV10エンジンには、低負荷時に片バンクを休止させて燃費効率向上を図る「COD(シリンダー オン デマンド)」が搭載されているほか、インジェクターを燃焼室と吸気マニフォールドの両方に用意することで、常に最適な燃料供給を実現するデュアル・インジェクションも搭載。55km/hを超える速度域でアクセルペダルを離すと、作動する「コースティングモード」、さらにアイドリングストップ機構も用意されています。

Detail

組み合わされるトランスミッションは、電子制御式シフト バイワイヤを採用する7速Sトロニック。駆動方式は新しいクワトロドライブを名乗るもので、駆動力を可変させることで前後輪どちらかに100%割り振ることが可能。

Audi R8 V10 plus

また、多板クラッチの制御は「アウディ ドライブセレクト」と統合されていて、従来の「コンフォート」、「オート」、「ダイナミック」、「カスタム」に加え、高性能版の「R8 V10 plus」には「ドライ」、「ウェット」、「スノー」も選択可能な「パフォーマンスモード」を追加。

また、リヤには機械式LSDが標準装備されていて、ロッキングファクターは新しいクワトロドライブに最適化されています。

(塚田勝弘)

【関連記事】

■新型アウディR8の見どころは? ランボルギーニ・ウラカンとの違いは?
http://clicccar.com/?p=362819

■アウディR8が「ワールド・パフォーマンス・カー」を受賞
http://clicccar.com/?p=362681

新型アウディR8の見どころは? ランボルギーニ・ウラカンとの違いは?

先日、「ワールド・パフォーマンス・カー」に選出されたアウディR8が、日本でも富士スピードウェイにて発表されました。さらにスパイダーモデルもニューヨーク国際自動車ショーで披露されるなど、新型アウディR8の話題は尽きません。

Stefan Winkelmann, Managing Director quattro GmbH

フルモデルチェンジとなる2代目アウディR8には、540ps版と610ps版のV型10気筒5.2L(5204cc)のNAエンジンが用意されます。「アウディR8 V10」に搭載さるのは最高出力540ps/8250rpm、最大トルク540Nm/6500rpmというスペック。

一方の「アウディR8 V10 plus」向けは、最高出力610ps/8250rpm、最大トルク560Nm/6500rpm。610ps版はランボルギーニ・ウラカンLP610-4などと同じアウトプットとなっています。

Static photo Colour: Ara Blue, Dynamit Red

アウディR8 V10 plusとランボルギーニ・ウラカンLP610-4を比較すると、R8 V10 plusの最高速は330km/h、0-100km/h加速は3.2秒、0-200km/h加速は9.9秒。

Static photo Colour: Dynamit Red, Ara Blue

ランボルギーニ・ウラカンLP610-4の最高速は325km/h、0-100km/h加速は3.2秒、0-200km/h加速は9.9秒と最高速以外は同値。

同じV10で610ps仕様を積む両車の加速競争の動画も「TopGear」により投稿されていますが、アウディR8とランボルギーニ・ウラカンの顧客層は違うイメージがあるので、ブランディングも含めてスーパースポーツカー市場での棲み分けは問題ないのでしょう。

なお、アウディR8 V10の最高速度は320km/h、0-100km/h加速は3.5秒となっています。

Engine compartment

エンジン以外にも注目点は満載で、新しいクワトロドライブは新開発の電子制御式油圧多板クラッチが採用されています。

トルク配分は路面コンディションなどに応じて変化し、状況によってはフロントもしくはリヤに最大100%のトルクを伝達することができます。

Drivetrain

アウディR8といえば「アウディスペースフレーム(ASF)」を思い浮かべる方も多いと思いますが、アルミに加えてCFRP(炭素繊維強化プラスチック)を使うことで乾燥重量は1454kg、フレーム単体は200kgという驚異的な軽量化を実現。

Audi R8 V10 Plus

CFRPはセンタートンネル、リヤバルクヘッド、Bピラーなどに採用され、フレーム全体に占める割合はCFRPが13%、アルミが79%。捻り剛性は先代から40%向上したほか、静粛性の改善にも貢献しているそうです。

(塚田勝弘)

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■アウディR8が「ワールド・パフォーマンス・カー」を受賞
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